JP2009291282A - 消火ガス噴射器 - Google Patents

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Abstract

【課題】家庭若しくは事務所または車載用の簡易消火器に好適で、消火ガスの有効利用と確実な初期消火を実現するとともに、小形軽量で容易かつ安価に製作でき、しかも火災発生時に消火器の所在を告知するようにした、消火ガス噴射器を提供すること。
【解決手段】内部に消火ガスを加圧して充填し、かつその開口部に封板10を付設したガスボンベ9を有する。前記ガスボンベ9を収容可能なケ−ス1を有する。前記封板10を破封可能な尖端部21aを有する破封部材21を有する。ガスボンベ9の口元部に着脱可能に取付け、かつ内部に前記破封部材21を移動可能に収容するガイド孔14を形成したボンベホルダ12を有する。前記ガイド孔14を外部に開口したノズル孔19に連通可能に設ける。前記ガイド孔14とノズル孔19との連通路に制御弁20を移動可能に設ける。前記制御弁20の移動を介し前記連通路を断続可能に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば家庭若しくは事務所または車載用の簡易消火器に好適で、装填した小形ガスボンベを簡便に破封し、噴出した消火ガスの流出を一旦阻止し、消火ガスの空費を防止し、その有効利用と消火の実効を図るとともに、消火時に火元に向かって消火ガスを確実かつ的確に噴射し、その効果的かつ有効な消火と確実な初期消火を実現するとともに、小形軽量で容易かつ安価に製作できる消火ガス噴射器に関する。
例えば、家庭または事務所に設置されている一般的な消火器は、大形かつ大重量で消火操作に腕力を要し、概して使用し辛いという問題があった。
このため、従来においても前記問題を解決するものとして、小形かつ軽量の簡易消火器が種々提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
しかし、前記消火器は噴口を火元に向けて破封する操作を要するところ、火災現場では気が動転し手元の操作に正確性を欠いて、噴口を火元に正確に向けることが難しく、その結果、破封後の噴出ガスが空費され、または火元に効果的に噴射されず、初期消火の実効を上げられない、という問題があった。
このような問題を解決するため、出願人は、破封部材を装着した破封ホルダと、破封部材を移動可能に収容する通孔を備えたボンベホルダとを上下に離間して配置し、破封時に前記ボンベホルダを押し上げ、破封部材をガスボンベの封板に突き刺して破封可能に設ける一方、破封ホルダに前記通孔に連通する連通路と外部に開口した導孔とを形成し、前記連通路に弁棒と内弁とを備えた制御弁を取り付け、該制御弁を常時は閉弁し、破封によりガスボンベから噴出した消火ガスを連通路に貯留し、消火ガスの空費を防止するとともに、消火時は操作レバ−を介して弁棒を押し下げ、内弁を作動させて制御弁を開弁し、前記貯留ガスを含む消火ガスを火元へ向けて確実に噴出し、初期消火の実効を図れる消火ガス噴射器を開発し、これを既に提案している(例えば、特許文献4参照)。
しかし、前記消火ガス噴射器は、破封ホルダやアウタ−ハウジング、プッシュロッド、ピン等を要して部品点数が多く、また構造が複雑で低廉化と小形軽量化を図り難い上に、組み付けに手間が掛かり、しかも制御弁は構造が複雑かつ高価で、消火ガス噴射器が高価になる等の問題があった。
特開平9−103512号公報 特開2000−189534号公報 特許第2890097号公報 特開2007−330775号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えば家庭若しくは事務所または車載用の簡易消火器に好適で、装填した小形ガスボンベを簡便に破封し、噴出した消火ガスの流出を一旦阻止し、消火ガスの空費を防止し、その有効利用と消火の実効を図るとともに、消火時に火元に向かって消火ガスを確実かつ的確に噴射し、その効果的かつ有効な消火と確実な初期消火を実現するとともに、小形軽量で容易かつ安価に製作できる消火ガス噴射器を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、内部に消火ガスを加圧して充填し、かつその開口部に封板を付設したガスボンベと、該ガスボンベを収容可能なケースと、前記封板を破封可能な尖端部を有する破封部材と、ガスボンベの口元部に着脱可能に取付け、かつ内部に前記破封部材を移動可能に収容するガイド孔を形成したボンベホルダとを備え、前記ガイド孔を外部に開口したノズル孔に連通可能に設けた消火ガス噴射器において、前記ガイド孔とノズル孔との連通路に制御弁を移動可能に設け、前記制御弁の移動を介し前記連通路を断続可能に設け、破封後にガスボンベから噴出した消火ガスの放出を阻止し、消火ガスの空費を防止するとともに、消火ガスを火元に向けて正確に噴射可能にし、消火ガスの有効利用と初期消火の実効を図り、しかも部品点数を低減し構成を簡潔にして、小形軽量で容易かつ安価に製作できるようにしている。
請求項2の発明は、前記ボンベホルダの内部にガイド孔に連通するバルブ孔を形成し、該バルブ孔に前記制御弁を摺動可能に設け、ボンベホルダを合理的に構成し、部品点数の低減の実効を図るとともに、制御弁の構成を簡潔化し、これを容易かつ安価に製作し組み込めるようにしている。
請求項3の発明は、前記ガイド孔をバルブ孔よりも大径に形成し、破封時および破封後の制御弁による連通路の断続を実現可能にしている。
請求項4の発明は、前記制御弁の周面に少なくとも二つのOリングを離間して装着し、前記Oリングを介してバルブ孔を気密可能にし、従来の制御弁に比べて構成を簡潔にし、これを容易かつ安価に製作し組み込めるようにしている。
請求項5の発明は、前記ボンベホルダに前記バルブ孔に連通するノズル孔を形成し、該ノズル孔を前記何れか一方のOリングを介して閉塞可能にし、ボンベホルダおよび制御弁の構成を簡潔にし、これを容易かつ安価に製作し組み込めるようにしている。
請求項6の発明は、破封前および/または破封後に前記ノズル孔を何れか一方のOリングで閉塞して、制御弁を閉弁可能にし、例えば破封前は一方のOリングでノズル孔を閉塞し、使用前のノズル孔からの異物の侵入を防止するとともに、使用後のガイド孔の残留ガスの流出を防止し、また破封後には他方のOリングでノズル孔を閉塞し、ノズル孔からの消火ガスの噴出を防止し、ガイド孔に貯留させて消火ガスの空費を防止するようにしている。
請求項7の発明は、破封時に前記ノズル孔を他方のOリングで閉塞し、制御弁を閉弁可能にし、ガスボンベから噴出した消火ガスをガイド孔に貯留させて、消火ガスの空費を防止するようにしている。
請求項8の発明は、破封後、ガスボンベから噴出した消火ガスをガイド孔に貯留可能にし、消火ガスの空費を防止するようにしている。
請求項9の発明は、破封後の制御弁の移動を介し、前記一方のOリングをガイド孔へ移動し、かつ前記他方のOリングをノズル孔の近接位置へ移動して、制御弁を開弁可能にし、前記Oリングによるノズル孔の閉塞を防止して、ノズル孔をガイド孔に連通させ、破封後の消火ガスをノズル孔から火元に向けて噴出可能にしている。
請求項10の発明は、前記破封部材を制御弁の下端部に突設し、前記破封部材を制御弁と同動可能に設け、破封部材の取り付けを簡潔にしている。
請求項11の発明は、制御弁の上端部に係合可能な操作レバ−を、一端部を中心に回動可能に設けるとともに、上下動可能に設け、簡単な構成で操作レバ−の二様の作動を得られるようにしている。
請求項12の発明は、前記破封時における制御弁の下動変位を、開弁時における制御弁の下動変位よりも大きく形成し、前記破封と破封後の制御弁の開弁とを形成可能にし、前記破封を実現するとともに、破封後は他方のOリングによるノズル孔の閉塞を回避し、その開口状態を維持するとともに、破封部材の破封口への進入を回避し、破封口からの消火ガスの噴出を維持して、ノズル孔から火元に向けて消火ガスを安定して噴出し得るようにしている。
請求項13の発明は、前記操作レバ−を使用前はロックし、使用時に前記ロックを解除して操作レバ−を作動可能に設け、使用前の操作レバ−の作動を不能にして、誤った破封を防止し、使用上の安全性を確保するようにしている。
請求項1の発明は、ガイド孔とノズル孔との連通路に制御弁を移動可能に設け、前記制御弁の移動を介し前記連通路を断続可能に設けたから、破封後にガスボンベから噴出した消火ガスの放出を阻止し、消火ガスの空費を防止するとともに、消火ガスを火元に向けて正確に噴射することができ、消火ガスの有効利用と初期消火の実効を図り、しかも部品点数を低減し構成を簡潔にして、小形軽量で容易かつ安価に製作することができる。
請求項2の発明は、前記ボンベホルダの内部にガイド孔に連通するバルブ孔を形成し、該バルブ孔に前記制御弁を摺動可能に設けたから、ボンベホルダを合理的に構成し、部品点数の低減の実効を図るとともに、制御弁の構成を簡潔化し、これを容易かつ安価に製作し組み込むことができる。
請求項3の発明は、前記ガイド孔をバルブ孔よりも大径に形成したから、破封時および破封後の制御弁による連通路の断続を実現することができる。
請求項4の発明は、前記制御弁の周面に少なくとも二つのOリングを離間して装着し、前記Oリングを介してバルブ孔を気密可能にしたから、従来の制御弁に比べて構成を簡潔にし、これを容易かつ安価に製作し組み込むことができる。
請求項5の発明は、前記ボンベホルダに前記バルブ孔に連通するノズル孔を形成し、該ノズル孔を前記何れか一方のOリングを介して閉塞可能にしたから、ボンベホルダおよび制御弁の構成を簡潔にし、これを容易かつ安価に製作し組み込むことができる。
請求項6の発明は、破封前および/または破封後に前記ノズル孔を何れか一方のOリングで閉塞して、制御弁を閉弁可能にしたから、例えば破封前は一方のOリングでノズル孔を閉塞し、使用前のノズル孔からの異物の侵入を防止するとともに、使用後のガイド孔の残留ガスの流出を防止し、また破封後には他方のOリングでノズル孔を閉塞し、ノズル孔からの消火ガスの噴出を防止し、ガイド孔に貯留させて消火ガスの空費を防止することができる。
請求項7の発明は、破封時に前記ノズル孔を他方のOリングで閉塞し、制御弁を閉弁可能にしたから、ガスボンベから噴出した消火ガスをガイド孔に貯留させて、消火ガスの空費を防止することができる。
請求項8の発明は、破封後、ガスボンベから噴出した消火ガスをガイド孔に貯留可能にしたから、消火ガスの空費を防止することができる。
請求項9の発明は、破封後の制御弁の移動を介し、前記一方のOリングをガイド孔へ移動し、かつ前記他方のOリングをノズル孔の近接位置へ移動して、制御弁を開弁可能にしたから、前記Oリングによるノズル孔の閉塞を防止して、ノズル孔をガイド孔に連通させ、破封後の消火ガスをノズル孔から火元に向けて噴出することができる。
請求項10の発明は、前記破封部材を制御弁の下端部に突設し、前記破封部材を制御弁と同動可能に設けたから、破封部材の取り付けを簡潔にすることができる。
請求項11の発明は、制御弁の上端部に係合可能な操作レバ−を、一端部を中心に回動可能に設けるとともに、上下動可能に設けたから、簡単な構成で操作レバ−の二様の作動を得ることができる。
請求項12の発明は、前記破封時における制御弁の下動変位を、開弁時における制御弁の下動変位よりも大きく形成し、前記破封と破封後の制御弁の開弁とを形成可能にしたから、前記破封を実現できるとともに、破封後は他方のOリングによるノズル孔の閉塞を回避し、その開口状態を維持するとともに、破封部材の破封口への進入を回避し、破封口からの消火ガスの噴出を維持して、ノズル孔から火元に向けて消火ガスを安定して噴出することができる。
請求項13の発明は、前記操作レバ−を使用前はロックし、使用時に前記ロックを解除して操作レバ−を作動可能に設けたから、使用前の操作レバ−の作動を不能にして誤った破封を防止し、使用上の安全性を確保することができる。
以下、本発明を小形ガスボンベを使用した家庭用または車載用の消火ガス噴射器に適用した、小形軽量で片手で持ち運び可能な図示の実施形態について説明すると、図1乃至図3において1は合成樹脂製の略中空筒状のケースで、これは後述する噴射ガイドの中心部を縦方向に二つ割り成形した一対のカットケースを接合して構成され、その下端部周面にネジ部2が形成され、該ネジ部2に有底のキャップ3が取り付けられている。
前記ケース1の上端部に開口部4が形成され、該開口部4に操作レバー5が上下に回動可能に取り付けられている。前記操作レバー5は開口部4と略等幅の合成樹脂板で構成され、その一端に突設したピン6をケース1に形成した縦長の長孔7に摺動可能に挿入し、この他端部をケ−ス1の外側後方に突出している。
図中、5aは操作レバ−5の下面中央部に突設した係合凸部で、後述する制御弁の上端部と係合可能に配置され、該係合凸部5aに安全ピン8が差し込まれている。5bは操作レバ−5の他端部に形成した凹状の手掛け部で、ケ−ス1の後方に突出している。
前記安全ピン8はケ−ス1と操作レバ−5の中央部を貫通して差し込まれ、その一端の把持部(図示略)をケ−ス1の外側に突出して配置され、常時は操作レバ−5の押圧操作を不能にし、誤った破封を阻止可能にする一方、前記把持部(図示略)を介し安全ピン8を引き抜いた際、操作レバ−5の押圧操作を可能にしている。
前記ケース1の内部に小形のガスボンベ9が収容され、その底部をキャップ3内に収容していて、該ガスボンベ9は消火ガスとして、内部に約4MPaの二酸化炭素が充填され、その上端の開口部に封板10を気密にシールしている。
前記ガスボンベ9の口元部周面にネジ部11が形成され、該ネジ部11をボンベホルダ12のネジ孔13にねじ込んで取り付けている。
前記ボンベホルダ12はアルミニウムダイカストによって円筒状に形成され、その下端部に前記ネジ孔13が開口されている。前記ネジ孔13の上方に、ガイド孔14とバルブ孔15、および通孔16とが互いに連通して形成され、かつそれらは内径を順次縮径して形成されている。
前記ボンベホルダ12の中高部周面に、ケ−ス1に設けた噴射ガイド17に連通する噴口18が形成され、該噴口18の底部にノズル孔19が形成され、該ノズル孔19が前記バルブ孔15に連通している。
前記バルブ孔15に制御弁20が摺動可能に挿入され、その上端部をボンベホルダ12の上面に出没可能に配置し、その突出時に前記係合凸部5aと係合可能にされている。
前記制御弁20の下端部に破封部材である針管21が突設され、その尖端部21aを封板10の直上に配置している。この場合、針管21は必ずしも管状に構成する必要はない
前記制御弁20は略段付き棒状に形成され、その大径部の周面の上下位置に少なくとも二つのOリング22,23を装着し、該Oリング22,23を介してバルブ孔15とノズル孔17との気密を保持可能にしている。
前記制御弁20の下端部と封板10との間に、バルブスプリング24が介挿され、該スプリング24の弾性を介して制御弁20を上方に付勢し、該制御弁20の中間部に形成した段部20aを通孔16の下側開口縁に係合可能にしている。
前記制御弁20は常時は、下側に配置したOリング23をノズル孔19の内側口縁部に位置付け、該ノズル孔19を閉塞可能にしており、操作レバ−5の押圧操作による封板10の破封時は、前記長孔7によって操作レバ−5ないし制御弁20の下動変位を規制し、上側に配置したOリング22をノズル孔19の内側口縁部に位置付け、該ノズル孔19を閉塞可能にしている。
そして、破封後の操作レバ−5の押圧操作による消火ガスの噴出時、Oリング22,23をノズル孔19の内側口縁部の上下に位置付け、かつ下側のOリング23をガイド孔14側に位置付けて、該ガイド孔14をノズル孔19に連通させ、ノズル孔19から消火ガスを火元へ噴出可能にしている。
図中、24はボンベホルダ12の上面に形成した凹部で、該凹部24と操作レバ−5との間にレバ−スプリング25が介挿され、該スプリング25の弾性を介して操作レバ−5を上方へ付勢している。
26はケ−ス1の上部に設けLED等の灯具で、常時はOFFされ、操作レバ−5の押圧操作による破封時に、端子(図示略)を接触させてONされ、破封後、前記端子の接触状態を保持して、前記ON状態を維持可能にされている。
この他、図中、27はガイド孔14の下端部と封板10との間に配置したOリング、10aは破封された封板10の封孔である。
28はケ−ス1の周面に柔軟な取付バンド29を介して着脱可能に取り付けた警報器で、内部に地震警報および火災警報器(図示略)からの信号を受信し、光を含む警報を発して消火ガス噴射器の所在を告知し、その迅速な使用を促すようにしている。
そして、前記告知の際は、内蔵した録音機(図示略)を始動して避難を勧告する音声ガイドを作動し、更に避難または消火時には、ケ−ス1から取り外して避難者の腕等に取り付け、避難者の救援を迅速かつ容易に行なえるようにしている。
この場合、警報器28または取付バンド29、更にはケ−ス1の一部または全面に蛍光塗料を塗布し、若しくは蛍光部材を付設すれば、夜間における消火ガス噴射器や警報器28の発見が容易になる。
このように構成した本発明の消火ガス噴射器は、従来のガス噴射器のようなアウタ−ハウジングや破封ホルダ、ピン、プッシュロッド等を省略し、ケ−ス1の内部上方にボンベホルダ12のみを配置しているから、部品点数が低減し構成が簡潔になって、それらの組み付けが容易になり、消火ガス噴射器の小形軽量化と低廉化を図れる。
前記消火ガス噴射器の設置時は、ボンベホルダ12のネジ孔13にガスボンベ9のネジ部11が取り付けられ、その消火操作前はノズル孔19の内側口縁部にOリング23が位置して該口縁部を閉塞し、ガイド孔14ないしバルブ孔15とノズル孔19とが遮断されている。
また、バルブ孔15に挿入した制御弁20が、バルブスプリング24によって上方へ付勢され、その上端部がボンベホルダ12の上面から突出して、操作レバ−5の係合凸部5aに係合している。
前記操作レバー5は中央部に安全ピン8が差し込まれ、ピン6が長孔7の上端に係合して作動を阻止され、更に針管21が封板10の上方に位置して、その破封操作を待機している。この状況は図1のようである。
このような状況の下で消火時には、把持部(図示略)を介して安全ピン8を引き抜き、操作レバ−5のロックを解除して、該操作レバ−5の上部中央をレバ−スプリング24の弾性に抗して押し下げる。
このようにすると、操作レバ−5がピン6を介し長孔7に沿って略水平に下動し、制御弁20の上端部を係合凸部5aで押圧して、制御弁20をバルブスプリング25の弾性に抗して押し下げる。
このため、針管21が制御弁20に同動し、その尖端部21aが封板10に突き刺さって破封する。この状況は図2のようである。
前記破封時には、Oリング22がノズル孔19の内側口縁部に移動して閉塞し、ノズル孔19とガイド孔14とを遮断する。
したがって、前記破封によってガスボンベ9から消火ガスが噴出しても、該消火ガスがノズル孔19から流出することはない。
また、操作レバー5の押圧変位によって、接触端子(図示略)が接触して灯具26が点灯し、その後、前記接触状態が維持され、灯具26の点灯状態が保持される。
破封後、操作レバ−5から手を離すと、制御弁20がバルブスプリング24によって押し上げられ、Oリング23が図1の原位置へ移動してノズル孔19をシールし、また操作レバ−5が制御弁20に係合して押し上げられ、ピン6が長孔7の上端部に係合して図1の原位置へ移動する。
したがって、破封後、封板10の破封口10aから消火ガスがガイド孔14へ噴出するが、該消火ガスは前記Oリング23によって、ノズル孔19から外部への流出を阻止され、またOリング22によってバルブ孔15からの漏出も阻止され、ガイド孔14に貯留される。
このような状況の下で手掛け部5bに手指を掛け、レバ−スプリング25に抗して操作レバー5を押し下げると、操作レバ−5がピン6を支点に下向きに回動し、制御弁20が係合凸部5aに押圧されて、バルブスプリング24の弾性に抗して押し下げられる。
このため、Oリング22,23が下方へ移動し、Oリング23がノズル孔19の閉塞を解除して、ノズル孔19とガイド孔14が連通し、Oリング22がノズル孔19の内側口縁部直上へ移動して、バルブ孔15をシ−ルする。
この場合、前記制御弁20の下動変位は図1および図3のように、破封時における下動変位よりも小さいから、Oリング22がノズル孔19を閉塞したり、針管21が破封口10aに挿入されて閉塞することがなく、ノズル孔19の開口状態が維持され、また破封口10aから消火ガスの噴出が維持される。
この結果、ノズル孔19から消火ガスが噴口18へ噴出し、噴射ガイド3から外部へ噴出して火元へ噴射される。この状況は図3のようである。
このように本発明は、破封後の噴出した消火ガスを一旦貯留し、噴射ガイド3を火元へ正確に向けてから噴射させられるから、消火ガスを無駄無く正確かつ効率良く火元へ噴出でき、合理的かつ速やかに消火できる。
このように本発明の消火ガス噴射器は、装填した小形ガスボンベを簡便に破封し、噴出した消火ガスの流出をバルブによって一旦阻止し、消火ガスの空費を防止し、その有効利用と消火の実効を図るとともに、消火時に火元に向かって消火ガスを確実かつ的確に噴射し、その効果的かつ有効な消火と確実な初期消火を実現するとともに、小形軽量で容易かつ安価に製作でき、しかも火災発生時に消火器の所在を告知し、消火器の速やかな使用と初期消火を促せるから、例えば家庭若しくは事務所または車載用の簡易消火器に好適である。
本発明を適用した消火ガス噴射器の破封前の状況を示す断面図である。 本発明を適用した消火ガス噴射器の破封時の状況を示す断面図である。 本発明を適用した消火ガス噴射器の破封後の消火ガスの噴出状況を示す断面図である。
符号の説明
1 ケース
5 操作レバ−
9 ガスボンベ
10 封板
12 ボンベホルダ
14 ガイド孔
15 バルブ孔
19 ノズル孔
20 制御弁
21 破封部材(針管)
21a 尖端部
22 Oリング
23 Oリング

Claims (13)

  1. 内部に消火ガスを加圧して充填し、かつその開口部に封板を付設したガスボンベと、該ガスボンベを収容可能なケースと、前記封板を破封可能な尖端部を有する破封部材と、ガスボンベの口元部に着脱可能に取付け、かつ内部に前記破封部材を移動可能に収容するガイド孔を形成したボンベホルダとを備え、前記ガイド孔を外部に開口したノズル孔に連通可能に設けた消火ガス噴射器において、前記ガイド孔とノズル孔との連通路に制御弁を移動可能に設け、前記制御弁の移動を介し前記連通路を断続可能に設けたことを特徴とする消火ガス噴射器。
  2. 前記ボンベホルダの内部にガイド孔に連通するバルブ孔を形成し、該バルブ孔に前記制御弁を摺動可能に設けた請求項1記載の消火ガス噴射器。
  3. 前記ガイド孔をバルブ孔よりも大径に形成した請求項1記載の消火ガス噴射器。
  4. 前記制御弁の周面に少なくとも二つのOリングを離間して装着し、前記Oリングを介してバルブ孔を気密可能にした請求項1記載の消火ガス噴射器。
  5. 前記ボンベホルダに前記バルブ孔に連通するノズル孔を形成し、該ノズル孔を前記何れか一方のOリングを介して閉塞可能にした請求項1記載の消火ガス噴射器。
  6. 破封前および/または破封後に前記ノズル孔を何れか一方のOリングで閉塞し、制御弁を閉弁可能にした請求項1記載の消火ガス噴射器。
  7. 破封時に前記ノズル孔を他方のOリングで閉塞し、制御弁を閉弁可能にした請求項1記載の消火ガス噴射器。
  8. 破封後、ガスボンベから噴出した消火ガスをガイド孔に貯留可能にした請求項6または請求項7記載の消火ガス噴射器。
  9. 破封後の制御弁の移動を介し、前記一方のOリングをガイド孔へ移動し、かつ前記他方のOリングをノズル孔の近接位置へ移動して、制御弁を開弁可能にした請求項1記載の消火ガス噴射器。
  10. 前記破封部材を制御弁の下端部に突設し、前記破封部材を制御弁と同動可能に設けた請求項1記載の消火ガス噴射器。
  11. 制御弁の上端部に係合可能な操作レバ−を、一端部を中心に回動可能に設けるとともに、上下動可能に設けた請求項1記載の消火ガス噴射器。
  12. 前記破封時における制御弁の下動変位を、開弁時における制御弁の下動変位よりも大きく形成し、前記破封と破封後の制御弁の開弁とを形成可能にした請求項1記載の消火ガス噴射器。
  13. 前記操作レバ−を使用前はロックし、使用時に前記ロックを解除して操作レバ−を作動可能に設けた請求項12記載の消火ガス噴射器。
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