JP2014063627A - 非水電解質二次電池の製造方法,および,その方法により製造された非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池の製造方法,および,その方法により製造された非水電解質二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】 金属箔に2層の活物質層が重ねて形成された電極板であって,2層目が狙いの厚さに薄く形成されているとともに,2層目が1層目に混合することによる1層目の露出が抑制された電極板を有する非水電解質二次電池の製造方法,および,その方法により製造された非水電解質二次電池を提供すること。
【解決手段】 集電箔の上に2層構造の電極合材層を形成してなる電極板を有する非水電解質二次電池の製造方法が本発明の適用対象である。電極合材層は,集電箔上に第1の電極合材ペーストを塗工する工程と,結着剤溶液を塗工する工程と,結着剤溶液の塗工工程後の第1の電極合材ペーストを乾燥させて第1の活物質層とする第1の乾燥工程と,第1の活物質層上に第2の電極合材ペーストを塗工する工程と,塗工した第2の電極合材ペーストを乾燥させて第2の活物質層とする第2の乾燥工程とにより形成する。
【選択図】図6

Description

本発明は,非水電解質二次電池の製造方法,および,その方法により製造された非水電解質二次電池に関する。より詳細には,2種類の電極活物質層が集電箔に重ねて形成されてなる電極板により非水電解質二次電池を製造する方法,および,その方法により製造された非水電解質二次電池に関するものである。
リチウムイオン二次電池の性能向上を目指して,電極板に用いられる活物質の材質の研究がなされている。特に,近年,負極活物質として,黒鉛等の炭素材料とリチウムチタン酸化物とを使用することが提案されている(例えば,特許文献1参照。)。この文献によると,リチウムチタン酸化物とは,化学式「Li4+XTi12」で表される複合酸化物であり,−1≦x≦3の範囲のものが好ましいとされている。なお,以下では,リチウムとチタンとを含む複合酸化物を総称して「LTO」と記す。
LTOは炭素材料より電極電位が高い,貴な材料である。そのため,負極に用いると,リチウム析出を抑制する効果があり,さらに,電解液の分解を抑制する効果もある。しかし,負極の電位が高いと,電池電圧が低いものとなるという弱点がある。これに対し,電池電圧を高く確保しつつ,リチウムの析出を抑制する方法として,黒鉛を含む第1の活物質層の上にLTOを含む第2の活物質層を薄く形成する技術が提案されている(例えば,特許文献2参照。)。
特開2008−305746号公報 WO2011/114641
しかしながら,1層目の活物質層の上に,適切に薄く,かつ,1層目が露出しないように2層目を形成することは難しいという問題点があった。ペーストは,固形分濃度(NV)が高いほど,薄く塗工することが困難となる。つまり,前述の特許文献2のように第2の活物質層を薄く形成する場合において,2層目のペーストのNVが高すぎると,第2の活物質層を狙いの厚さに薄く形成することができない。このため,2層目のペーストには,塗工時のペーストの厚さを適切に調整できる程度にNVの低いものを用いなければならない。
しかし,薄く塗工するために低いNVとした2層目のペーストは,形成済みの第1の活物質層の上に塗工したにもかかわらず,第1の活物質層の中にしみこんで混合してしまうことがある。そして,黒鉛を含む第1の活物質層の上にLTOを含む第2の活物質層を形成してなる負極板の場合,2層目のペーストのしみこみによって第2活物質層が適切に形成されず,第1の活物質層が表面に露出してしまうおそれがある。そしてこの場合には,リチウムイオン二次電池の充放電に伴い,黒鉛を含む第1の活物質層の露出箇所においてリチウムの析出が起こりやすいという問題点があった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点の解決を目的としてなされたものである。すなわちその課題とするところは,金属箔に2層の活物質層が重ねて形成された電極板であって,2層目が狙いの厚さに薄く形成されているとともに,2層目が1層目に混合することによる1層目の露出が抑制された電極板を有する非水電解質二次電池の製造方法,および,その方法により製造された非水電解質二次電池を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の非水電解質二次電池の製造方法は,正極と負極とを有し,正極および負極がそれぞれ,集電箔とその上に形成された電極合材層とを有する非水電解質二次電池の製造方法であって,正極および負極の少なくとも一方の電極合材層を,集電箔上に第1の電極活物質と結着剤とを含む第1の電極合材ペーストを塗工する第1の塗工工程と,塗工した第1の電極合材ペーストの層の上に結着剤溶液を塗工する結着剤溶液の塗工工程と,結着剤溶液の塗工工程後の第1の電極合材ペーストを乾燥させて第1の活物質層とする第1の乾燥工程と,第1の乾燥工程後の第1の活物質層上に,第1の電極活物質とは異なる第2の電極活物質を含む第2の電極合材ペーストを塗工する第2の塗工工程と,塗工した第2の電極合材ペーストを乾燥させて第2の活物質層とする第2の乾燥工程とにより形成することを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法である。
2層構造の電極合材層を形成する本発明では,2層目に係る第2の電極合材ペーストの塗工に先立って,集電箔上に塗工した1層目に係る第1の電極合材ペーストの層の上に結着剤溶液を塗工する。これにより,1層目の第1の活物質層の表面側の結着剤の濃度を高め,第2の電極合材ペーストの第1の活物質層へのしみこみを抑制することができる。よって,第2の活物質層を狙いの厚さに薄く形成できるとともに,第2の活物質層が第1の活物質層に混合することによる第1の活物質層の露出を抑制できる。
また上記に記載の非水電解質二次電池の製造方法において,結着剤溶液の塗工工程では,第1の乾燥工程後の第1活物質層の,集電箔から遠い表面より第1の電極活物質の平均粒径D50の2分の1の深さまでの表面領域における結着剤の濃度が,2〜20wt%の範囲内となるように結着剤溶液を塗工することが好ましい。第1の活物質層の表面領域の結着剤濃度が2〜20wt%の範囲内であることにより,第2の電極合材ペーストを塗工する際の第1の活物質層へのしみこみを好適に抑制することができるからである。
また上記に記載の非水電解質二次電池の製造方法において,結着剤溶液として,固形分濃度が10〜45wt%のものを用いることが好ましい。第1の活物質層の表面領域の結着剤濃度の調整を好適に行うことができるからである。
また上記に記載の非水電解質二次電池の製造方法において,第1の電極活物質が黒鉛を含むものであり,第2の電極活物質がチタン酸リチウムを含むものであることが好ましい。このような電極板を負極に用いることにより,性能の優れた非水電解質二次電池を製造することができるからである。
また本発明は,正極と負極とを有し,正極および負極がそれぞれ,集電箔とその上に形成された電極合材層とを有する非水電解質二次電池であって,正極および負極の少なくとも一方の電極合材層は,集電箔上に位置し,第1の電極活物質と結着剤とを含む第1の活物質層と,第1の活物質層上に位置し,第1の電極活物質とは異なる第2の電極活物質を含む第2の活物質層とを有し,第1の活物質層の,集電箔から遠い第2の活物質層との境界面より第1の電極活物質の平均粒径D50の2分の1の深さまでの表面領域における結着剤の濃度が,2〜20wt%の範囲内であることを特徴とする非水電解質二次電池にもおよぶ。
さらには,第1の電極活物質が黒鉛を含むものであり,第2の電極活物質がチタン酸リチウムを含むものであることを特徴とする非水電解質二次電池にもおよぶ。
本発明によれば,金属箔に2層の活物質層が重ねて形成された電極板であって,2層目が狙いの厚さに薄く形成されているとともに,2層目が1層目に混合することによる1層目の露出が抑制された電極板を有する非水電解質二次電池の製造方法,および,その方法により製造された非水電解質二次電池が提供されている。
実施形態に係る二次電池を示す断面図である。 実施形態に係る電極体の斜視図である。 同電極体を構成する正極板を示す図である。 同電極体を構成する負極板を示す図である。 同電極体における正負の極板等の重ね合わせ状態を説明する図である。 負極板の負極合材層を説明するための図である。 実施例に係る負極板を示す断面図である。 比較例に係る負極板を示す断面図である。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,2層構造の電極合材層の形成された負極板を有するリチウムイオン二次電池およびその製造方法に本発明を適用したものである。
本実施の形態に係る二次電池10(図1参照)について説明する。二次電池10は,図1に断面図で示すように,電極体20および電解液30を電池ケース40の内部に収容してなるリチウムイオン二次電池である。電解液30は,有機溶剤にリチウム塩を溶解させたものである。電池ケース40は,電池ケース本体41と封口板42とを備えている。また,封口板42は,絶縁部材43を備えている。
図2は,二次電池10として組付けられる前の電極体20の斜視図である。電極体20は,正極板100,負極板150,セパレータ200を扁平形状に捲回した扁平型の電極体である(図2〜図5参照)。
正極板100は,図3に示すように,長手方向DAに長い帯状のものである。正極板100は,アルミニウム箔からなる正極集電箔120と,この正極集電箔120の一部に形成された正極合材層130とを有している。正極合材層130には,リチウムイオンを吸蔵および放出することのできる正極活物質が含まれている。また,正極集電箔120のうち,正極合材層130が形成されていない部位を,正極合材層非形成部101という。他方,正極合材層130が形成されている部位を,正極合材層形成部102という。
図3に示すように,正極合材層非形成部101は,正極板100の幅方向DB(図3の左右方向)の左端部に位置している。正極合材層形成部102は,正極板100の幅方向DBの右端部に位置している。正極合材層非形成部101および正極合材層形成部102はいずれも,正極板100の一方長辺に沿って,正極板100の長手方向DA(図3の上下方向)に帯状に延びている。
負極板150は,図4に示すように,長手方向DAに長い帯状のものである。負極板150は,銅箔からなる負極集電箔160と,この負極集電箔160の一部に形成された負極合材層170とを有している。負極合材層170には,リチウムイオンを吸蔵および放出することのできる負極活物質が含まれている。また,負極集電箔160のうち,負極合材層170が形成されていない部位を,負極合材層非形成部151という。他方,負極合材層170が形成されている部位を,負極合材層形成部152という。
図4に示すように,負極合材層非形成部151は,負極板150の幅方向DB(図4の左右方向)の右端部に位置している。負極合材層形成部152は,負極板150の幅方向DBの左端部に位置している。負極合材層非形成部151および負極合材層形成部152はいずれも,負極板150の一方長辺に沿って,負極板150の長手方向DA(図4の上下方向)に帯状に延びている。
図2に示す電極体20は,正極板100,負極板150,およびセパレータ200を,図5に示すように重ね合わせつつ捲回したものである。図5に示す重ね合わせにおいては,正極板100と負極板150と2枚のセパレータ200が重ね合わせられている。
なお,セパレータ200は,リチウムイオンを透過させることができる多孔質部材である。セパレータ200としては,ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE)などからなる多孔質フィルムを単体で,または,これらをその厚さ方向に複数積層させた複合材料を用いることができる。またセパレータ200の幅は,正極合材層形成部102や負極合材層形成部152の幅とほぼ同じである。
図5に示すように,正極板100の正極合材層非形成部101と,負極板150の負極合材層非形成部151とはそれぞれ,図5の左右方向において逆向きに突出するように配置されている。よって,捲回した状態を示す図2において,左端部に位置する正極合材層非形成部101は,複数枚の正極集電箔120が重ね合わせられたものである。また,右端部に位置する負極合材層非形成部151は,複数枚の負極集電箔160が重ね合わせられたものである。
図2の電極体20の左右方向の中央に位置する蓄電部21は,図5に示すように正極合材層形成部102と,負極合材層形成部152と,セパレータ200とが重ね合わせられつつ捲回されてなる部分である。このため,蓄電部21は,充放電に寄与する部分である。
また図1に示す二次電池10において,電極体20の正極合材層非形成部101には,正極端子50が接続されている。電極体20の負極合材層非形成部151には,負極端子60が接続されている。正極端子50および負極端子60は,それぞれ電極体20に接続されていない側の端51,61を,封口板42に設けられた絶縁部材43を介し,電池ケース40の外部に突出させている。そして,二次電池10は,正極端子50および負極端子60を介し,電極体20の蓄電部21において,充電および放電を行うものである。
上記のように構成された二次電池10において,本形態における特徴は,負極板150にある。より詳細には,負極板150における負極集電箔160の表面に形成された負極合材層170,および,その負極合材層170の形成方法にある。
本形態の負極合材層170は2層構造のものであり,図6に示すように,負極集電箔160の上側の表面に位置する第1活物質層180,および,第1活物質層180の上側の表面に位置する第2活物質層190を有する。そして以下,本形態における負極合材層170の形成方法について説明する。なお,図6には負極集電箔160の上側の負極合材層170のみを示しているが,実際の本形態の二次電池10においては,負極集電箔160の下側にも負極合材層170(第1活物質層180および第2活物質層190)を有している。
本形態において,負極合材層170の形成は,次の手順により行う。
1.第1活物質層の形成
1−1.第1負極ペーストの塗工
1−2.結着剤溶液の塗工
1−3.乾燥
2.第2活物質層の形成
2−1.第2負極ペーストの塗工
2−2.乾燥
上記手順に沿って「1.第1活物質層の形成」より説明する。本形態の第1活物質層180には,第1活物質としての天然黒鉛と,結着剤としてのスチレンブタジエンゴム(SBR)と,増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)とが含まれている。そして「1.第1活物質層の形成」では,まず,負極集電箔160の表面に,「1−1.第1負極ペーストの塗工」を行う。
第1負極ペーストは,上記の第1活物質層180に含まれる第1活物質などの固形分の成分を,溶媒中に分散させることにより製造したものである。なお,第1負極ペースト中の固形分に占める結着剤の比率は,形成後の第1活物質層180の表面領域181(図6参照,後に詳述する)における結着剤濃度(2〜20wt%の範囲内)より低くしておく。
そして,第1負極ペーストの負極集電箔160の表面への塗工は,従来より一般的に行われている既知の方法によって行えばよい。すなわち,塗工ダイやロッドコーター,グラビアコーター等を用いて行うことができる。これらの方法により,第1負極ペーストを,負極集電箔160の表面に予め定めた厚さとなるように塗工する。
次に,「1−2.結着剤溶液の塗工」を行う。この工程の目的は,形成後の第1活物質層180の負極集電箔160側とは反対の表面側における結着剤の濃度を調整することにある。詳細には,図6に第1活物質層180の表面よりtで示す深さまでの表面領域181の結着剤濃度を,2〜20wt%の範囲内とすることである。また,図6に示す表面領域181の深さtは,第1活物質として用いた天然黒鉛の平均粒径D50の大きさの2分の1である。なお本形態において,天然黒鉛の平均粒径D50は,レーザー回折・散乱法により取得した粒度分布における積算値50%での粒径であるメディアン径によるものである。
そして本工程では,表面領域181の結着剤濃度を2〜20wt%の範囲内とするため,負極集電箔160の上の第1負極ペーストの層の表面に,結着剤溶液を塗工する。結着剤溶液は,結着剤を溶媒中に分散させたものである。ここで,結着剤溶液が塗工される本工程の段階では,第1負極ペーストは乾燥前である。このため,塗工した結着剤溶液は,流動性のある第1負極ペーストの層の表面付近に混合することにより,第1負極ペーストの層の表面付近の結着剤の濃度を高めることとなる。この第1負極ペーストの結着剤溶液が混合する表面付近は,形成後における第1活物質層180の表面領域181である。
また,結着剤溶液を塗工した後の第1負極ペーストの層の表面付近の結着剤の濃度は,結着剤溶液の固形分濃度(NV)によって異なる。例えば,塗工する結着剤溶液のNVが高いほど,第1負極ペーストの層の表面付近の結着剤の濃度は高くなる。そして,本形態においては,結着剤溶液のNVは,10〜45wt%の範囲内であることが好ましい。この範囲内のNVとした結着剤溶液を用いることにより,第1負極ペーストの層の表面付近の結着剤濃度の調整を好適に行えるからである。すなわち,形成後における第1活物質層180の表面領域181の結着剤濃度の調整を好適に行えるからである。
なお,結着剤溶液の結着剤には,第1負極ペーストと同様のSBRを用いることができる。また,結着剤溶液の塗工についても,第1負極ペーストと同様,従来より一般的に行われている既知の方法によって行えばよい。
次いで,「1−3.乾燥」の工程では,負極集電箔160の上の第1負極ペーストに含まれている溶媒を除去する。またこの乾燥工程では,第1負極ペーストの層の表面付近にしみこんでいる結着剤溶液の溶媒についても除去される。これにより,負極集電箔160の表面には第1活物質層180が形成される。この乾燥工程についても,従来より一般的に行われている既知の方法により行うことができる。すなわち,加熱炉や熱風乾燥装置,加熱ヒーターを備えた加圧ローラー対などを用いることができる。
「2.第2活物質層の形成」では,図6に示すように,第1活物質層180の上に第2活物質層190を形成する。本形態の第2活物質層190には,第2活物質としてのLTOと,導電材としてのアセチレンブラック(AB)と,結着剤としてのSBRと,増粘剤としてのCMCとが含まれている。
よって,「2−1.第2負極ペーストの塗工」においては,第2負極ペーストとして,上記の第2活物質層190に含まれる成分を溶媒中に分散させることにより製造したものを用いる。そして,その第2負極ペーストを,第1活物質層の上に予め決めた厚さとなるように塗工する。なお,本形態における第2活物質層の厚さは薄いものである。このため,第2負極ペーストのNVは,第2負極ペーストを目標とする厚さに適切に調整できる程度に低くされている。また,第2負極ペーストの塗工についても,第1負極ペーストと同様,従来より一般的に行われている既知の方法により行うことができる。
続いて,「2−2.乾燥」の工程では,第1活物質層180の上の第2負極ペーストに含まれている溶媒を除去する。これにより,第1活物質層180の表面には第2活物質層190が形成される。第2負極ペーストの乾燥についても,上記の第1負極ペーストと同様,従来より一般的に行われている既知の方法により行うことができる。
以上の工程により,図6に示すように,負極集電箔160の上側の表面に負極合材層170が形成される。なお,負極集電箔160のもう一方の表面である下側の表面の負極合材層170についても,上記と同様の工程により形成することができる。また,負極板150の製造は,図6における負極集電箔160の上側の表面に負極合材層170を形成した後,負極集電箔160の下側の表面に負極合材層170を形成する手順により行うことができるが,これに限るものではない。例えば,負極集電箔160の両表面にまず第1活物質層180を形成し,その後,第1活物質層180の両表面に第2活物質層を形成する手順により負極板150を製造することもできる。
そして,本形態の負極合材層170の形成方法のように,「1−2.結着剤溶液の塗工」を行うことにより,良好な負極合材層170が形成される。すなわち,第1活物質層180の表面領域181の結着剤濃度を2〜20wt%の範囲内とすることにより,第1活物質層180の上に塗工する第2負極ペーストの第1活物質層180内へのしみこみを抑制することができる。また,第1負極ペーストの表面に塗工する結着剤溶液のNVを10〜45wt%の範囲内とすることにより,第1活物質層180の表面領域181の結着剤濃度の調整を好適に行うことができる。これにより,第2活物質層190を狙いの厚さに薄く形成できるとともに,第2活物質層190が第1活物質層180に混合することによる第1活物質層180の露出を抑制できる。
[効果の確認]
本発明者らは,以下の評価を行うことにより,本発明の効果の確認を行った。すなわち,本形態に係る実施例の負極板と,本形態とは異なる方法に係る比較例の負極板を作製した。そして,各実施例および比較例の負極板のそれぞれについて,SEM測定による断面観察を行った。さらに,各実施例および比較例の負極板を用いて作製した二次電池のそれぞれについて,容量維持率の比較を行った。
まず,実施例1の負極板について説明する。実施例1の負極板は,上記の本形態の方法によって,負極集電箔上に第1活物質層と第2活物質層とを形成したものである。実施例1の負極板の作製に用いた各材料等は以下の通りである。
負極集電箔 :銅箔
第1負極ペースト
第1活物質:天然黒鉛(平均粒径D50:10μm)
結着剤 :SBR
増粘剤 :CMC
結着剤溶液
結着剤 :SBR
第2負極ペースト
第2活物質:LTO
導電材 :AB
結着剤 :SBR
増粘剤 :CMC
また,上記第1負極ペースト中の固形分に占める結着剤(SBR)の比率は,1wt%とした。そして,実施例1の負極板の作製においては,まず,銅箔の上に第1負極ペーストを目付18mg/cmとなるように塗工し,塗工した第1負極ペーストの層の上に結着剤溶液を塗工した。なお,結着剤溶液のNVは10wt%とし,その塗工にはグラビアコーターを用いた。この結着剤溶液の塗工により,形成後の第1活物質層の表面領域における結着剤濃度が2wt%となるようにした。なお,第1活物質層の表面領域の深さ(図6にtで示す)は,第1負極ペーストに第1活物質として用いた天然黒鉛の平均粒径D50の2分の1である5μmである。また,結着剤溶液の塗工後,乾燥工程を行うことにより第1活物質層を形成した。
次に,形成した第1活物質層の上に,第2負極ペーストを目付2mg/cmとなるように塗工し,その後に乾燥工程を行うことにより,第2活物質層を形成した。これにより,銅箔上に第1活物質層と第2活物質層とを有する実施例1の負極板を作製した。
実施例1以外の実施例および比較例の負極板においても,使用する材料などについて,基本的には上記の実施例1と同じとした。ただし,第1活物質として用いた天然黒鉛の平均粒径D50や結着剤溶液のNV,第1活物質層の表面領域(第1活物質の平均粒径D50の2分の1の深さ)における結着剤濃度を,実施例1とは異なる条件とした。
具体的には,実施例2の負極板においては,第1活物質として平均粒径D50が10μmの天然黒鉛を用いた。また,結着剤溶液として,NVが45wt%のものを用いた。そして,第1活物質層の表面領域(5μm)における結着剤濃度が20wt%となるように結着剤溶液を塗工した。
実施例3の負極板においては,第1活物質として平均粒径D50が10μmの天然黒鉛を用いた。また,結着剤溶液として,NVが25wt%のものを用いた。そして,第1活物質層の表面領域(5μm)における結着剤濃度が10wt%となるように結着剤溶液を塗工した。
実施例4の負極板においては,第1活物質として平均粒径D50が10μmの天然黒鉛を用いた。また,結着剤溶液として,NVが15wt%のものを用いた。そして,第1活物質層の表面領域(5μm)における結着剤濃度が5wt%となるように結着剤溶液を塗工した。
実施例5の負極板においては,第1活物質として平均粒径D50が5μmの天然黒鉛を用いた。また,結着剤溶液として,NVが15wt%のものを用いた。そして,第1活物質層の表面領域(2.5μm)における結着剤濃度が5wt%となるように結着剤溶液を塗工した。
実施例6の負極板においては,第1活物質として平均粒径D50が15μmの天然黒鉛を用いた。また,結着剤溶液として,NVが15wt%のものを用いた。そして,第1活物質層の表面領域(7.5μm)における結着剤濃度が5wt%となるように結着剤溶液を塗工した。
実施例7の負極板においては,第1活物質として平均粒径D50が20μmの天然黒鉛を用いた。また,結着剤溶液として,NVが15wt%のものを用いた。そして,第1活物質層の表面領域(10μm)における結着剤濃度が5wt%となるように結着剤溶液を塗工した。
一方,比較例1の負極板においては,結着剤溶液の塗工を行わなかった。つまり,第1活物質として平均粒径D50が10μmの天然黒鉛を用い,第1活物質層の表面領域(5μm)における結着剤濃度が1wt%となるように作製した。
比較例2の負極板においては,第1活物質として平均粒径D50が10μmの天然黒鉛を用いた。また,結着剤溶液として,NVが47wt%のものを用いた。そして,第1活物質層の表面領域(5μm)における結着剤濃度が21wt%となるように結着剤溶液を塗工した。
比較例3の負極板においては,第1活物質として平均粒径D50が10μmの天然黒鉛を用いた。また,結着剤溶液として,NVが55wt%のものを用いた。そして,第1活物質層の表面領域(5μm)における結着剤濃度が25wt%となるように結着剤溶液を塗工した。
すなわち,実施例の負極板はいずれも,NVを10〜45wt%の範囲内とした結着剤溶液を用い,第1活物質層の表面領域(第1活物質の平均粒径D50の2分の1の深さ)における結着剤濃度を,2〜20wt%の範囲内となるように作製したものである。これに対し,比較例の負極板はいずれも,第1活物質層の表面領域(第1活物質の平均粒径D50の2分の1の深さ)における結着剤濃度を,2〜20wt%の範囲外となるように作製したものである。さらに,比較例2,3の負極板は,NVを10〜45wt%の範囲外とした結着剤溶液を用いて作製したものである。
また,上記の方法で作製した負極板をそれぞれに用い,各実施例および比較例の二次電池を作製した。なお,各実施例および比較例の二次電池はいずれも,負極板以外の構成は同じとした。すなわち,正極板として,以下の材料により作製したものを用いた。
正極集電箔:アルミニウム箔
正極ペースト
活物質:コバルト酸リチウム(LiCoO
導電材:AB
結着剤:ポリフッ化ビニリデン(PVDF)
そして,正極集電箔であるアルミニウム箔の上に,上記の活物質などを含む正極ペーストを目付30mg/cmとなるように塗工し,塗工した正極ペーストの層から溶媒を除去する乾燥工程を行うことにより,正極合材層を形成した。これにより,正極板を作製した。
また,作製した負極板と正極板とを,これらの間にはセパレータを挟み込みつつ捲回することにより捲回型の電極体を作製した。なお,セパレータには,PEを用いた。さらに,作製した電極体を,電解液とともに電池ケースに収容することにより,各実施例および比較例の二次電池を作製した。二次電池の理論容量はいずれも,4Ahとした。
そして,上記のように作製した各実施例および比較例の負極板についてはそれぞれ,SEM測定による断面観察を行い,第2負極ペーストの第1活物質層へのしみこみ量を測定した。なお,第2負極ペーストの第1活物質層へのしみこみ量は,SEM写真における第1活物質層と第2活物質層との境界面の最も負極集電箔に近い箇所と,最も負極合材層の表面に近い箇所との差により求めた。
また,各実施例および比較例の二次電池についてはそれぞれ,二次電池の初期充電容量に対するサイクル試験後の満充電容量の値である容量維持率について比較した。
ここで,二次電池の初期充電容量の確認は,次の手順により行った。
・CC(定電流)充電(1C,4.2[V])後,5分休止

・CC放電(1C,2.5[V])後,5分休止

・CCCV(定電流定電圧)充電(1C,4.2[V],0.01Cカット)

・CCCV放電(1C,2.5[V],0.01Cカット)
また,サイクル試験においては,SOCを50%に調整した二次電池について,温度0℃の環境で,次の手順を500回,繰り返し行った(500サイクル)。
・CC充電(10C,10秒)後,15分休止

・CC放電(10C,10秒)後,15分休止
さらに,サイクル試験後の満充電容量についても,初期充電容量の確認手順と同条件のCCCV充電とCCCV放電とを行うことにより確認した。
負極板における第2負極ペーストの第1活物質層へのしみこみ量,および,二次電池の容量維持率について確認した結果を表1に示す。また,表1に示す容量維持率については,結果が良好なものに「○」,そうでないものに「×」を付して評価をしている。
Figure 2014063627
表1に示すように,実施例の負極板においてはいずれも,第2負極ペーストの第1活物質層へのしみこみ量は小さかった。すなわち,例えば実施例2の負極板の断面について図7に模式的に示すように,第1活物質層と第2活物質層との境界面がほぼ平坦に形成されている状態が確認された。よって,第1活物質層の表面領域における結着剤濃度を2〜20wt%とした実施例の負極板においては,第2負極ペーストの塗工時における第1活物質層へのしみこみが抑制されていたことが確認された。
また,実施例の二次電池においてはいずれも,容量維持率が高かった。実施例の負極板では,上記のように第2負極ペーストの第1活物質層へのしみこみ量が小さい。さらに図7に示すように,第1活物質層と第2活物質層とが混合することなく,第2活物質層が均一な厚みで形成されている。よって,黒鉛を含む第1活物質層が露出していない負極板を用いた実施例の二次電池においては,負極板におけるリチウムの析出などが抑制されているため,容量維持率が高かったと考えられる。
一方,比較例1の負極板においては,第2負極ペーストの第1活物質層へのしみこみ量が7μmと大きい。さらに,比較例1の負極板の断面観察では,図8に模式的に示すように,第1活物質層と第2活物質層とが一部,混合している状態であることが確認された。また,第2活物質層が均一に形成されておらず,第1活物質層の一部は負極板の表面に露出している状態であることが確認された。
比較例1では,第1負極ペーストの塗工後に結着剤溶液の塗工を行っておらず,第1活物質層の表面領域における結着剤濃度が低かったため,塗工した第2負極ペーストが第1活物質層にしみこんでしまったと考えられる。そして,このような負極板を用いた比較例1の二次電池においては,黒鉛を含む第1活物質層の露出している部分におけるリチウムの析出を完全には抑制することができないため,容量維持率が低かったと考えられる。
比較例2,3の負極板では,第2負極ペーストの第1活物質層へのしみこみ量は小さい。これは,第1活物質層の表面領域における結着剤濃度を高めたことによるものである。しかし,その負極板を用いた比較例2,3の二次電池においては,容量維持率が低かった。これは,第1活物質層の表面領域における結着剤濃度を高め過ぎたことによるものであると考えられる。
つまり,比較例2,3の二次電池では,抵抗の高い結着剤の多く存在する第1活物質層の表面領域が,負極板におけるリチウムイオンの拡散を阻害してしまっていると考えられる。このため,比較例2,3の二次電池の容量維持率は低かったと考えられる。
以上詳細に説明したように,本実施の形態では,負極板150を,負極集電箔160の上に第1活物質層180と第2活物質層190とを形成することにより製造する。第1活物質層180は,負極集電箔160上に第1負極ペーストを塗工し,塗工した第1負極ペーストの層の上に結着剤溶液を塗工した後に乾燥することにより形成する。結着剤溶液の塗工は,形成後の第1活物質層180の表面領域181における結着剤の濃度が,2〜20wt%の範囲内となるように行う。また,第1活物質層180の形成後,その表面には第2負極ペーストを塗工して乾燥することにより第2活物質層190を形成する。ここで,第2負極ペーストの塗工される表面領域181の結着剤濃度が2〜20wt%の範囲内であることにより,第2負極ペーストの第1活物質層180へのしみこみは抑制される。このため,第2活物質層190を狙いの厚さに薄く形成できるとともに,第2活物質層190が第1活物質層180に混合することによる第1活物質層180の露出を抑制できる。これにより,二次電池10の負極板150におけるリチウムの析出が抑制されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲で種々の改良,変形が可能である。例えば,本形態においては,電極体を,扁平形状をなす捲回型の電極体として説明したが,これに限るものではない。電極体は,正極板および負極板を,これらの間にはセパレータを挟み込みつつ平積みにより積層してなる積層型のものであってもよい。また本形態ではリチウムイオン二次電池の負極に本発明を適用して説明しているが,2層構成の電極板を有する非水電解質二次電池に広く適用することができる。また上記本形態のリチウムイオン二次電池に使用した各種材料は,単なる一例である。
10 二次電池
150 負極板
160 負極集電箔
170 負極合材層
180 第1活物質層
181 表面領域
190 第2活物質層

Claims (6)

  1. 正極と負極とを有し,前記正極および前記負極がそれぞれ,集電箔とその上に形成された電極合材層とを有する非水電解質二次電池の製造方法において,
    前記正極および前記負極の少なくとも一方の前記電極合材層を,
    前記集電箔上に第1の電極活物質と結着剤とを含む第1の電極合材ペーストを塗工する第1の塗工工程と,
    塗工した前記第1の電極合材ペーストの層の上に結着剤溶液を塗工する結着剤溶液の塗工工程と,
    前記結着剤溶液の塗工工程後の前記第1の電極合材ペーストを乾燥させて第1の活物質層とする第1の乾燥工程と,
    前記第1の乾燥工程後の前記第1の活物質層上に,前記第1の電極活物質とは異なる第2の電極活物質を含む第2の電極合材ペーストを塗工する第2の塗工工程と,
    塗工した前記第2の電極合材ペーストを乾燥させて第2の活物質層とする第2の乾燥工程とにより形成することを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の非水電解質二次電池の製造方法において,
    前記結着剤溶液の塗工工程では,前記第1の乾燥工程後の前記第1活物質層の,前記集電箔から遠い表面より前記第1の電極活物質の平均粒径D50の2分の1の深さまでの表面領域における結着剤の濃度が,2〜20wt%の範囲内となるように前記結着剤溶液を塗工することを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の非水電解質二次電池の製造方法において,
    前記結着剤溶液として,固形分濃度が10〜45wt%のものを用いることを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の非水電解質二次電池の製造方法において,
    前記第1の電極活物質が黒鉛を含むものであり,
    前記第2の電極活物質がチタン酸リチウムを含むものであることを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法。
  5. 正極と負極とを有し,前記正極および前記負極がそれぞれ,集電箔とその上に形成された電極合材層とを有する非水電解質二次電池において,
    前記正極および前記負極の少なくとも一方の前記電極合材層は,
    前記集電箔上に位置し,第1の電極活物質と結着剤とを含む第1の活物質層と,
    前記第1の活物質層上に位置し,前記第1の電極活物質とは異なる第2の電極活物質を含む第2の活物質層とを有し,
    前記第1の活物質層の,前記集電箔から遠い前記第2の活物質層との境界面より前記第1の電極活物質の平均粒径D50の2分の1の深さまでの表面領域における前記結着剤の濃度が,2〜20wt%の範囲内であることを特徴とする非水電解質二次電池。
  6. 請求項5に記載の非水電解質二次電池において,
    前記第1の電極活物質が黒鉛を含むものであり,
    前記第2の電極活物質がチタン酸リチウムを含むものであることを特徴とする非水電解質二次電池。
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