JP2014063200A - カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジが、第1枠体21と、被給電部材25と、被給電部材25を第1枠体21に固定する、導電性を有する固定部材であって、被給電部材に電気的に接続する固定部材50と、第1枠体に設けられた、前記固定部材の一部が露出する凹部32と、凹部に導電性の溶融樹脂が注入されることによって形成された樹脂成形部40であって、カートリッジが前記装置本体に装着された際に、装置本体に設けられた給電部と固定部材を電気的に接続する樹脂成形部と、を有する。
【選択図】図8
Description
特許文献1において、現像スリーブに担持された現像剤の量を規制する現像ブレードへの給電方法については以下のように記載されている。カートリッジが装置本体に装着されると、カートリッジのサイドカバーに設けられた現像接点部材が装置本体の本体接点部と接触する。現像接点部材は、現像ブレードの板金部に設けられた穴に係合した金属のバネと接触している。以上の構成によって、現像接点部材に装置本体から給電されることによって、金属のバネを介して現像ブレードに電圧が印加されることになる(段落0138参照)。
第1枠体と、
被給電部材と、
前記被給電部材を前記第1枠体に固定する、導電性を有する固定部材であって、前記被給電部材に電気的に接続する固定部材と、
前記第1枠体に設けられた、前記固定部材の一部が露出する凹部と、
前記凹部に導電性の溶融樹脂が注入されることによって形成された樹脂成形部であって、前記カートリッジが前記装置本体に装着された際に、前記装置本体に設けられた給電部と前記固定部材を電気的に接続する樹脂成形部と、
を有する。
図1を参照して、画像形成装置全体の概略構成を記録媒体Pの流れに沿って説明する。図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置の全体構成を示す模式的断面図である。画像形成装置本体Aは、潜像データをスキャナ部1により、電子写真感光体である感光ドラム10に潜像を形成させ、現像することにより、感光ドラム10にトナー像が形成される。多数枚の記録媒体Pを収納可能な給紙カセット2が設けられており、給紙部3により記録媒体Pが1枚ずつ給紙される。給紙された記録媒体Pはレジストローラ4に搬送される。レジストローラ4により搬送されてきた記録媒体Pは、転写ローラ5によって感光ドラム10からトナー像が転写される。続いて、定着部6に搬送され、定着ローラ7によってトナー像を定着される。画像を定着された後の記録媒体Pは、排出部8により排紙部9に排出される。
本実施例に係るプロセスカートリッジBは、感光体ユニットCと、現像ユニット(現像装置)Dを一体的にカートリッジ化し、装置本体Aに着脱可能(装着可能)としたものである。感光体ユニットCは、感光体ドラム10、帯電手段である帯電ローラ11、クリーニング手段であるクリーニングブレード12などを有する。現像装置Dは、現像手段としての現像ローラ23、供給ローラ22、現像ブレード(規制部材)24、トナー収納部20、及び現像容器(現像枠体)21などを有する。本実施例において、現像手段は次のように現像を行うものである。まず、トナー収納部20のトナーを供給ローラ22の回転によって現像担持体である現像ローラ23へ供給し、現像ブレード24によって現像ローラ
23の表面に担持されるトナーの量を規制しトナー層を形成する。そして、そのトナーを静電潜像に応じて感光体ドラム10へ転移させることによってトナー像を形成して可視像化する。本実施例において、クリーニング手段は、転写ローラ5によってトナー像を記録媒体Pに転写した後の感光体ドラム10に対し、クリーニングブレード12によって感光体ドラム10上に残留したトナーを除去するものである。クリーニングブレード12は、そのエッジ部をカウンターの向きで感光体ドラム10に当接するように設けられた弾性ブレード12aによって感光体ドラム10上の残留トナーを掻き落としてクリーニング枠体13へと集める。
図2及び図3を参照して、本実施例に係る現像ユニット(現像装置)について説明する。現像ユニットDは、前述のようにトナーと、トナーを収納するトナー収納部20と、トナー供給ローラ22、現像ローラ23や現像ブレード24などの現像手段を収納する現像容器21で構成される。現像ブレード24は、現像ローラ23に当接する当接部26と当接部26を支持する金属製の支持板金25とで構成されている。当接部26はゴムや薄い金属など弾性のあるものが用いられる。本実施例及び従来例において、当接部26は厚み0.08mmのステンレス鋼板を用いている。これらの部品で構成されている被給電部材としての現像ブレード24は、第1枠体としての現像容器21に、導電性材料からなる固定部材としてのビス50で固定されており、現像ローラ23、供給ローラ22は、第2枠体としての軸受部材31に支持されている。なお、現像ユニットDは、上述したプロセスカートリッジの一部をなしているものもあれば、現像ユニットDのみ独立して電子写真画像形成装置本体に着脱可能なものもある。
図2〜図8を参照して、本発明の実施例1に係る現像装置の構成について説明する。ここでは、特に、軸受部材31の結合方法及び、現像ブレード24へ印加するための電気経路に関する構成について、現像ブレード24及び軸受部材31の組み付けの作業順序とともに詳細に説明する。図2は、本実施例の現像ユニットの斜視図である。また、図3〜図8は、それぞれ本実施例に係る現像ユニットの組立説明図であり、現像ユニットの組み立ての様子を順に示したものである。なお、ここではトナーの充填や供給ローラの組み付け等は完了した状態の現像容器21への部品の組み付けから説明する。
図3は、現像容器21と現像ブレード24とを分解して示す分解斜視図であり、軸受部材31は取り付けられていない状態である。図4は、現像容器21に現像ブレード24が取り付けられた状態における側面図であり、軸受部材31は取り付けられていない状態である。まず、現像容器(第1枠体)21に2か所設けた取り付け座面27に現像ブレード24をビス50にて固定する。ここで、一方のビス穴27aは、現像容器21における軸受部材31との接合面に設けられた接合部としての凹部32に貫通しており、本ビス50の締め付けが完了する位置では、図4のように、ビス先端51が凹部32の空間に突き出た状態となる。
図5は、軸受部材が現像容器に取り付けられる前の様子を示す斜視図である。図6(a)は、軸受部材31が取り付けられた状態における現像ユニットの側面図であり、図6(b)は、図6(a)のA矢視断面図であり、特に注入部33付近の断面を示す図である。軸受部材31は、現像ローラ23の軸端部を軸支持する軸受部31dと供給ローラ22を軸支持する軸受部31e、現像容器21に対する位置決め部31a、31b、31c、及び、溶融樹脂を注入するための注入部33が設けられている。軸受部材31の材質には、摺動性にすぐれる樹脂(例えばポリアセタール樹脂など)が用いられる。注入部33は、
注入口33a、樹脂流路部33b、樹脂流路部33bより径の大きい樹脂流路部33c、樹脂流路部33bと樹脂流路部33cとの間の段差部35、注入ノズル部34が設けられている。注入口33aから注入ノズル部34までの構成はすべて溶融樹脂の流路となっており、軸受部材31を貫通し、凹部32と注入口33aとを連通する連通孔33bである樹脂流路部33b1、33b2を形成している。かかる流路と、凹部32と、凹部32の内側に露出するビス50の先端51と、により樹脂材料の充填空間が形成される。本軸受部材31の現像容器21への組み付けは、軸受部材31の位置決め部31a、31b、31cを、現像容器21の位置決め部21a、21b、21c(図3)に係合させて組み付ける。このとき、注入ノズル部34が現像容器21の凹部32に内包される状態となる。
図7は、導電性樹脂の注入の様子を示す模式的断面図である。図8は、成形後の樹脂成形部周辺の模式的断面図である。樹脂注入装置のノズル先端52を注入口33aに当接させて、凹部32の空間へ溶融した導電性樹脂40b(網掛け部)を適量注入する。なお、樹脂の流れの向きは矢印Y方向である。注入された導電性樹脂40bは注入後すぐに固化(硬化)して樹脂成形部40となり、現像容器21への軸受部材31の結合作業は完了する(図7)。図8に示すように、樹脂成形部40において現像容器21の凹部32全域に樹脂が注入されて形成された部分は、固定部材の突出部としてのビス先端51の全周で樹脂が冷え固まることにより、ビス50に対して結合がなされる。ビス先端51が樹脂成形部40の抜け止めストッパーとして機能しているためである。即ち、ビス50は現像容器21と締結されているため、樹脂成形部40の係合部40cがビス先端51と係合することで樹脂成形部40は現像枠体21に対しても固定される状態である。一方、樹脂成形部40における軸受部材31の段差部35付近の部分は、段差をもった形状に成型されている。この段差形状は、軸受部材31が組み付け方向とは反対の方向に抜けるのを防止するストッパーとして機能する。
図9〜図12を参照して、本発明の実施例2に係る現像装置について説明する。ここでは、実施例1と異なる点についてのみ説明し、説明しない事項については実施例1と共通するものとする。本実施例では、本体の給電接点と接触する接触面の面積を実施例1よりも広く確保した場合の構成とした。これは、現像ローラの回転による現像剤の劣化を防止する目的で、非画像形成時に現像ローラを感光体ドラムから離間させるため、現像装置を感光体ドラムに対して画像形成装置本体内で揺動させる場合に必要な一般的な形態の1つである。揺動構成の具体的な説明は従来例により公知の構成であり省略するが、現像装置の揺動の軌跡に合わせて、画像形成装置本体の給電接点と、給電接点が接触する接触面とが、常に接触し続けなければならない。したがって、接触面の面積を確保する必要がある。また、本体の給電接点と摺動するため、その表面は平滑である必要もある。
順に、接続部41d、ノズル形状部41c、樹脂成形部40、ビス50、現像ブレード24の支持板金25と電気的経路が形成される。これにより、本体給電接点から現像ブレード24へ電圧を印加することが可能となるのである。
Claims (10)
- 画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
第1枠体と、
被給電部材と、
前記被給電部材を前記第1枠体に固定する、導電性を有する固定部材であって、前記被給電部材に電気的に接続する固定部材と、
前記第1枠体に設けられた、前記固定部材の一部が露出する凹部と、
前記凹部に導電性の溶融樹脂が注入されることによって形成された樹脂成形部であって、前記カートリッジが前記装置本体に装着された際に、前記装置本体に設けられた給電部と前記固定部材を電気的に接続する樹脂成形部と、
を有するカートリッジ。 - 前記固定部は、前記凹部に突出する突出部を有する請求項1に記載のカートリッジ。
- 前記カートリッジは、前記第1枠体に取り付けられた第2枠体を有し、前記凹部に樹脂を注入する注入口は前記第2枠体に設けられている請求項1又は2に記載のカートリッジ。
- 前記カートリッジは、前記第1枠体に取り付けられた第2枠体を有し、前記給電部が接触する接触部は、前記第2枠体から露出している請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記給電部が接触する接触部は、前記注入口から露出している請求項3に記載のカートリッジ。
- 前記第2枠体は、前記凹部と前記注入口を繋ぐ連通孔を有する請求項3に記載のカートリッジ。
- 前記連通孔の軸線と直交する断面の大きさは、前記連通孔の軸線の方向において前記凹部側が前記注入口側よりも小さい請求項6に記載のカートリッジ。
- 前記樹脂成形部は、前記突出部と係合し前記凹部から外れるのを防止する係合部を有する請求項2乃至7のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記被給電部材は、感光体に形成された静電潜像を現像する現像担持体に担持される現像剤の量を規制する規制部材である請求項1乃至8のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記被給電部材は、感光体の表面から現像剤を除去するクリーニング部材である請求項1乃至8のいずれか1項に記載のカートリッジ。
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