JP2014062049A - 口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】唾液に満たされた狭小な領域である歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位にまで、効果的に薬効成分の作用をもたらすことができる口腔用組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)〜(D):
(A)20℃における水に対する溶解度が30質量%以下の糖アルコール 25質量%以上55質量%以下
(B)油溶性薬効成分
(C)水 10質量%以上35質量%以下
(D)粘結剤 0.1質量%以上1.5質量%以下
を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比(A/C)が、1より大きく5.5以下である口腔用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、口腔用組成物に関する。
従来より、口腔用組成物には、う蝕原因菌の増殖抑制作用を有することで知られるキシリトール等の糖アルコールだけでなく、還元パラチノースのような糖アルコールも用いられており、これを各種成分と組み合わせて配合することによって、種々の効果を発揮させる試みがなされている。
例えば、特許文献1には、パラチニット(三井製糖社)とフッ素化合物を含有する口腔用組成物が開示されており、パラチニットの作用により再石灰化の促進を図る試みがなされている。また、特許文献2には、特定の界面活性剤とパラチニットとを配合した口腔用組成物が開示されており、かかる界面活性剤によって歯牙への着色を抑制しつつ、パラチニットにより苦味の低減を図り、良好な使用感をもたらしている。
一方、特許文献3では、パラチニットと種々の殺菌剤とを配合した口腔用組成物が開示されており、これらを併用することによって殺菌効果の改善を図っている。また他方、特許文献4では、エリスリトールやキシリトール、グルコピラノシルソルビトールやグルコピラノシルマンニトール等の各種糖アルコールとアミノ酸とを配合した口腔用組成物も開示されており、バイオフィルムの形成を阻害したり、バイオフィルムの除去を促進したりすることを可能にしている。
特開2000−247852号公報 特開2000−319148号公報 特開2000−281545号公報 特開2007−145876号公報
しかしながら、歯周病や歯肉炎の口腔内疾患の予防又は改善を図る上で種々の薬効成分を用いる場合、局所部位(歯肉溝や歯周ポケット)に到達したときに速やかに薬効をもたらすのが効果的ではあるものの、上記文献に記載のような組成物であると、局所へ薬効成分が送達するまでの間に溶解、拡散してしまい、局所部位に到達させにくいという課題がある。また、粘結剤を多量に配合して組成物の粘度を高め、口腔内での滞留時間を延長することで薬効成分による効果を高める方法も取り得るが、歯肉溝等の局所部位は唾液や歯肉溝滲出液に満たされた狭小な領域であるため、かかる領域の奥まで薬効成分を到達させるのは依然として困難である。
したがって、本発明は、唾液に満たされた狭小な領域である歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位にまで、効果的に薬効成分の作用をもたらすことができる口腔用組成物に関する。
そこで本発明者は、適度な粘性を保持しつつ、唾液や歯肉溝滲出液に満たされた狭小な領域である歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位に到達したときに直ちに粘度が低下して、かかる部位で速やかに薬効成分を放出・作用させることができれば、局所部位にて効果的に薬効をもたらし得ることに着目した。そして、特定の糖アルコール、油溶性薬効成分、水及び粘結剤を特定量で含有させ、かつ糖アルコールと水の質量比を特定の値にすることにより、歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位にまで効果的に薬効成分を送達し得る口腔用組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D):
(A)20℃における水に対する溶解度が30質量%以下の糖アルコール 25質量%以上55質量%以下、
(B)油溶性薬効成分、
(C)水 10質量%以上35質量%以下、
(D)粘結剤 0.1質量%以上1.5質量%以下
を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比(A/C)が、1より大きく5.5以下である口腔用組成物に関する。
本発明の歯磨組成物を用いれば、油溶性薬効成分が効率よく狭小な領域である歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位にまで到達し、かかる局所部位にて効果的に薬効成分を放出及び作用させることができ、油溶性薬効成分による効果が効率良く発揮される。
歯肉溝への薬効成分の送達性を評価するためのモデル1の概念図を示す縦断面図である。 歯肉溝への薬効成分の送達性を評価するためのモデル1の概念図を示す斜視図である。 図1に示すモデル1に流水を流す様子を示す概念図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の口腔用組成物は、成分(A)として、20℃における水に対する溶解度が30質量%以下(飽和水溶液100gに対して30g以下溶解)の糖アルコールを25質量%以上55質量%以下含有する。この溶解度は、組成物に構造粘性を付与し、油溶性薬効成分(B)の歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位を満たす唾液等での浸透性を向上させ、かつ適度な流動性を確保する点から、5質量%以上30質量%以下がより好ましい。かかる糖アルコールとしては、マンニトール、グルコピラノシルソルビトール、グルコピラノシルマンニトール、還元パラチノースが挙げられ、より具体的には、マンニトール、α−D−グルコピラノシル−1,6−ソルビトール、α−D−グルコピラノシル−1,6−マンニトール、α−D−グルコピラノシル−1,6−ソルビトールとα−D−グルコピラノシル−1,6−マンニトールの混合物である還元パラチノース等が挙げられ、水に対する溶解度が低く、扱い易さの点、及び溶解時の冷涼感の点からマンニトールが好ましく、適度な溶解性と吸湿性による保湿効果の点から還元パラチノースが好ましい。
マンニトールは、ヘキシトールの一種でありマンノースの糖アルコールである。工業的には、トウモロコシデンプン糖の電解還元、蔗糖の高圧還元により生産されている。本発明で用いるマンニトールは、D−マンニトール、L−マンニトール、D,L−マンニトールから選ばれる少なくとも1種であればよく、特に限定されるものではないが、天然界に存在するD−マンニトールが入手容易であり好ましい。マンニトールの20℃における水に対する溶解度は18質量%(20℃において飽和水溶液100gに対して18g溶解)である。
還元パラチノースは、二糖類の糖アルコールであり、α−D−グルコピラノシル−1,6ーマンニトール及びその異性体であるα−D−グルコピラノシル−1,6ーソルビトールの等モル混合物である。還元パラチノースはシュクロースを原料とし、シュクロースを糖転移酵素によりパラチノースとした後に、水素添加反応させることによって得られる。また、還元パラチノースとして知られているパラチニットは、三井製糖社、Sudzucker AG社(和名:南独製糖)の商品名であり、イソマルトという別名称もある。パラチニットの20℃における水に対する溶解度は28質量%(20℃において飽和水溶液100gに対して28g溶解)である。
これら糖アルコール(A)は、1種又は2種以上を含有してもよく、また、糖アルコール(A)として、粉体、粒状のいずれを配合してもよい。
糖アルコール(A)の含有量は、組成物に構造粘性を付与しながら成分(A)の流動性を確保し、歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位へ送達させ、かかる部位にて後述する成分(B)による作用を効果的に発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に25質量%以上であって、好ましくは27質量%以上であり、より好ましくは30質量%以上である。糖アルコール(A)の含有量は、良好な構造粘性を付与する観点、及び組成物の口腔内での分散性の観点から、本発明の口腔用組成物中に55質量%以下であって、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは45質量%以下である。また、糖アルコール(A)の含有量は、25〜55質量%であって、好ましくは27〜50質量%であり、より好ましくは30〜45質量%である。
本発明の口腔用組成物は、成分(B)として、油溶性薬効成分を含有する。油溶性薬効成分(B)としては、特に限定されないが、本発明の口腔用組成物は効率よく狭小な領域である歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位にまで到達し、かかる局所部位にて効果的に薬効成分を放出及び作用させる効果に優れることから、歯周病への予防や改善効果を発揮することで知られる薬効成分を用いるのが好ましい。かかる油溶性薬効成分(B)としては、例えば、アズレン、グアイアズレン、酢酸dl−α−トコフェロールやニコチン酸トコフェロール等のトコフェロール、α-グリチルレチン酸、β-グリチルレチン酸、グリチルリチン酸、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、ヒノキチオール、ジヒドロコレステロール、ジヒドロアビエチン酸等が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上を含有することができる。なかでも、歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位にて効果的に薬効をもたらす観点から、トコフェロール、β-グリチルレチン酸、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノールが好ましい。
油溶性薬効成分(B)の含有量は、効果的に薬効を作用させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.005質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上である。油溶性薬効成分(B)の含有量は、適度な適用量の範囲や良好な味等を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下であり、0.5質量%以下であってもよい。また、油溶性薬効成分(B)の含有量は、効果的に薬効を作用させつつ味等とのバランスをとる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.001〜10質量%であり、より好ましくは0.005〜5質量%であり、さらに好ましくは0.01〜1質量%であり、よりさらに好ましくは0.01〜0.5質量%である。
なお、油溶性薬効成分(B)は、常温(25℃)で液体である溶剤(油剤)に溶解させて用いてもよい。かかる溶剤としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピルなどの脂肪酸エステル油、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、脂肪酸(C8,C10)トリグリセライド等の液状トリグリセライド等が挙げられる。
本発明の口腔用組成物は、成分(C)として、水を10質量%以上35質量%以下含有する。水をかかる量で含有することにより、未溶解状態の糖アルコール(A)の存在により、組成物に構造粘性をもたせ、含有される水(C)に分散した油溶性薬効成分(B)の流動性を確保しつつ、唾液に満たされた狭小な領域である歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位に到達したときに直ちに組成物の粘度を低下させ、かかる部位で速やかに薬効成分を放出及び作用させることができると考えられる。また、糖アルコール(A)の水(C)への溶解量が少ないため、組成物中に存在する水等の流動性が確保され、水等に分散している油溶性薬効成分(B)を高い濃度のまま流動させることが可能となり、高濃度の油溶性薬効成分(B)が流動して、唾液等に浸透しながら歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位の奥にまで成分(B)による作用をもたらすことができると考えられる。こうして本発明の口腔用組成物は、唾液に満たされた狭小な領域である歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位にまで、効果的に薬効成分の作用を及ぼすことができると考えられる。なお、水(C)には、配合した精製水以外に、例えばソルビトール液等の配合する各成分に含まれる水分も含まれる。
水(C)の含有量は、歯肉溝や歯周ポケット等の局所部位への油溶性薬効成分(B)の送達性向上の観点及び口腔用組成物の使用感の観点から、本発明の口腔用組成物中に10質量%以上であって、好ましくは12質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上である。水(C)の含有量は、組成物に付与される良好な構造粘性を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に35質量%以下であって、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは27質量%以下である。また、水(C)の含有量は、10〜35質量%であって、好ましくは12〜30質量%であり、より好ましくは15〜27質量%である。
本発明の口腔用組成物は、糖アルコール(A)と水(C)との質量比(A/C)が、1より大きく5.5以下である。成分(A)及び成分(C)がこのような質量比を保持することにより、糖アルコール(A)を口腔用組成物中に飽和溶解状態を越えて含有させ、未溶解状態の糖アルコール(A)を存在させて組成物に適度な構造粘性をもたせることによって、油溶性薬効成分(B)の歯肉溝等の局所部位への送達性の向上を図ることができる。糖アルコール(A)と水(C)との質量比(A/C)は、未溶解状態の糖アルコール(A)を存在させて、組成物に良好な構造粘性をもたせる観点から、1より大きく、好ましは1.2以上であり、より好ましくは1.5以上である。糖アルコール(A)と水(C)との質量比(A/C)は、水(C)中に分散した油溶性薬効成分(B)の流動性を確保する観点から、5.5以下であって、好ましくは4以下であり、より好ましくは3以下である。また、糖アルコール(A)と水(C)との質量比(A/C)は、好ましくは1より大きく5.5以下であり、より好ましくは1.2〜4であり、さらに好ましくは1.5〜3である。
本発明の口腔用組成物は、例えば油溶性薬効成分(B)が0.01〜0.2質量%と少量配合された場合であっても、配合された糖アルコール(A)により歯肉溝等の局所部位への送達性の向上を得る点から、糖アルコール(A)と油溶性薬効成分(B)との質量比(A/B)が、220〜3000であることが好ましく、270〜2700であることがより好ましく、300〜2500であることがさらに好ましい。
本発明の口腔用組成物は、成分(D)として、粘結剤を0.1質量%以上1.5質量%以下含有する。通常、粘結剤は、ゲル状歯磨剤のゲル化用又はペースト状歯磨剤、練り歯磨剤の粘結用、又は塗布剤の粘結用として配合される。本発明においては、適度な粘性を保持しつつ、水(C)中に分散した油溶性薬効成分(B)の流動性を確保等するために粘結剤(D)を含有させる。かかる粘結剤(D)としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、グアガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム等が挙げられ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、カラギーナンが好ましい。成分(D)は、上記から選ばれる1種又は2種以上を含有することができる。
成分(D)の含有量は、適度な粘性と保存安定性の観点から、本発明の口腔用組成物中に0.1質量%以上であって、好ましくは0.2質量%以上である。成分(D)の含有量は、水(C)中に分散した油溶性薬効成分(B)の流動性を確保等する観点から、本発明の口腔用組成物中に1.5質量%以下であって、好ましくは1.3質量%以下である。
本発明の口腔用組成物は、一定の溶解度を有する糖アルコール(A)を含有するが、さらに成分(E)として、20℃における水に対する溶解度が30質量%を超え40質量%以下(飽和水溶液100gに対し溶解量が30gを超え40g以下)の他の糖アルコールを含有してもよい。他の糖アルコール(E)を含有する場合には、成分(E)の含有量は、成分(A)と併用することによって、油溶性薬効成分(B)の歯肉溝等の局所部位への送達性の向上を図る観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上である。成分(E)の含有量は、水(C)中に分散した油溶性薬効成分(B)の流動性を確保等する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下である。また、成分(E)の含有量は、好ましくは1〜30質量%であり、より好ましくは2〜20質量%であり、さらに好ましくは5〜15質量%である。
他の糖アルコール(E)を含有する場合には、かかる成分(E)と糖アルコール(A)の質量比(E/A)は、好ましくは1以下であり、より好ましくは0.7以下であり、さらに好ましくは0.5以下であり、好ましくは0.02以上であり、より好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.2以上である。
さらに、組成物に良好な構造粘性を付与しながら成分(B)の組成物中の流動性を確保する点から、口腔用組成物に含有される水(C)に対する、他の糖アルコール(E)と糖アルコール(A)の合計含有量の質量比((A+E)/C)は、好ましくは1より大きく、より好ましくは1.2以上であり、さらに好ましくは1.5以上であり、好ましくは5.5以下であり、より好ましくは4以下であり、さらに好ましくは3.5以下である。また、質量比((A+E)/C)は、好ましくは1より大きく5.5以下であり、より好ましくは1.2〜4であり、さらに好ましくは1.5〜3.5である。
かかる他の糖アルコール(E)としては、20℃における水に対する溶解度が33質量%のエリスリトール等が挙げられる。
本発明の口腔用組成物は、成分(F)として、20℃における水に対する溶解度が40質量%を超える溶解度の高い糖アルコールを含有することができる。かかる成分(F)と成分(A)の質量比(F/A)は、油溶性薬効成分(B)の歯肉溝等の局所部位への送達性を阻害しない観点から、好ましくは1.5以下であり、より好ましくは1以下であり、さらに好ましくは0.8以下である。また、成分(F)と口腔用組成物に含有される成分(C)水の質量比(F/C)は、好ましくは1.5以下である。
かかる糖アルコール(F)としては、20℃における水に対する溶解度が66質量%のキリシトール、60質量%のマルチトール、72質量%のソルビトールが挙げられる。
本発明の口腔用組成物には、上記成分の他、本発明の効果を阻害しない範囲で、発泡剤、発泡助剤、研磨剤、湿潤剤、甘味剤、保存料、フッ化ナトリウム等のフッ素イオン供給化合物、顔料、色素、香料等を適宜含有させることができる。また、本発明の口腔用組成物は、例えば、ゲル状、ペースト状といった剤形に調製され、練り歯磨剤、ゲル状歯磨剤等の歯磨剤、口腔用軟膏等の口腔用塗布剤にすることが可能であり、練り歯磨剤にすることが好ましい。
本発明の口腔用組成物は、本発明の成分(C)の水の含有量を成分(A)に対して少ないものとしながら、良好な使用感を得る観点から、グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコールから選ばれる上記成分(A)、(E)及び(F)以外の湿潤剤を含有することが好ましく、これらの湿潤剤の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは1〜15質量%であり、より好ましくは2〜10質量%である。また、本発明の成分(A)による構造粘性による保形性を保持しつつ、良好な使用感を得る観点から、増粘性シリカ(JIS K5101-13-2(2004年制定)に準ずる方法により測定される吸油量が、200〜400mL/100g)を含有することが好ましい。本発明の口腔用組成物における増粘性シリカの含有量は、組成物の良好な粘度と、口腔内における分散性の観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.1質量%以上であって、より好ましくは0.5質量%以上であり、好ましくは15質量%以下であって、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは8質量%以下である。なお、研磨剤として用いる研磨性シリカは、JIS K5101−13−2(2004年制定)に準ずる方法により測定される吸油量が50〜150mL/100gのものである。
本発明の口腔用組成物は、口腔内における滞留性や粘膜等への密着性、塗布剤又は歯磨剤として用いる場合の保形性の観点、及び局所部位に到達した際に唾液等によって効果的に粘度を低下させる観点から、25℃における粘度は、好ましくは1500dPa・s以上であり、より好ましくは2000dPa・s以上であり、好ましくは5000dPa・s以下であり、より好ましくは4000dPa・s以下である。また、25℃における粘度は、好ましくは1500〜5000dPa・sであり、より好ましくは2000〜4000dPa・sである。本発明の口腔用組成物の粘度をかかる範囲とすることにより、未溶解状態の糖アルコールにより組成物の構造粘性による保形性を有しながら、含有される水(C)中に分散している油溶性薬効成分(B)の流動性を確保することができる。かかる粘度は、粘度測定用の容器に詰め、25℃の恒温器で24時間保存した後、ヘリパス型粘度計(VISCOMETER TVB−10 東機産業)を用いて、ロータT−C、回転数2.5rpm、1分間の条件で測定することができる。
本発明の口腔用組成物は、組成物100質量部に対して20質量部の水を添加した1.2倍希釈時の粘度(25℃)が、500dPa・s以下になるものが好ましく、水を添加する前の組成物の粘度(25℃)に対して20%以下になるものが好ましく、17%以下になるものがより好ましく、15%以下になるものがさらに好ましい。なお、水による1.2倍希釈時の粘度(25℃)は、希釈前の粘度(25℃)に対して3%以上とすることが好ましく、5%以上とすることがより好ましい。本発明の口腔用組成物は、未溶解状態の糖アルコールによって組成物に構造粘性を持たせているため、水を添加することにより構造粘性が破壊され、粘度の低下が大きくなる。好適な態様においては、口腔用組成物100質量部に対して20質量部の水で希釈されるのと同様の、歯磨き操作時や塗布剤の塗布時の唾液による希釈モデルによれば、希釈後の組成物の粘度が希釈前の組成物の粘度の20%以下に低下するため、水(C)中に分散した油溶性薬効成分(B)が高濃度で流動性をもって歯肉溝等の局所部位へ送達され、かかる部位で唾液等により速やかに粘度が低下して、成分(B)を局所部位にて放出及び作用させることが可能となる。なお、後述する実施例の評価においては、粘度の測定精度を確保するため、組成物100質量部に対して20質量部の水を添加したときの粘度(25℃)は、水を添加し、混和してから24時間後に測定した粘度としている。
上述した実施態様に関し、本発明はさらに以下の歯磨組成物を開示する。
[1]次の成分(A)〜(D):
(A)20℃における水に対する溶解度が30質量%以下の糖アルコール 25質量%以上55質量%以下
(B)油溶性薬効成分
(C)水 10質量%以上35質量%以下
(D)粘結剤 0.1質量%以上1.5質量%以下
を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比(A/C)が、1より大きく5.5以下である口腔用組成物。
[2]成分(A)が、マンニトール、グルコピラノシルソルビトール、グルコピラノシルマンニトール及び還元パラチノースから選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくはマンニトール、α−D−グルコピラノシル−1,6−ソルビトール、α−D−グルコピラノシル−1,6−マンニトール、及びα−D−グルコピラノシル−1,6−ソルビトールとα−D−グルコピラノシル−1,6−マンニトールの混合物である還元パラチノースから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはマンニトール、還元パラチノースから選ばれる1種又は2種である上記[1]の口腔用組成物。
[3]成分(A)の含有量が、27質量%以上であり、より好ましくは30質量%以上であり、50質量%以下であり、より好ましくは45質量%以下である上記[1]又は[2]の口腔用組成物。
[4]成分(B)が、アズレン、グアイアズレン、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、α-グリチルレチン酸、β-グリチルレチン酸、グリチルリチン酸、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、ヒノキチオール、ジヒドロコレステロール、及びジヒドロアビエチン酸から選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくはトコフェロール、β-グリチルレチン酸、トリクロサン及びイソプロピルメチルフェノールから選ばれる1種又は2種以上である上記[1]〜[3]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[5]成分(B)の含有量は、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.005質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上であり、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下であり、よりさらに好ましくは0.5質量%以下である上記[1]〜[4]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[6]成分(A)と成分(B)との質量比(A/B)が、220〜3000であり、好ましくは270〜2700であり、より好ましくは300〜2500である上記[1]〜[5]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[7]成分(C)の含有量は、12質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上であり、30質量%以下であり、より好ましくは27質量%以下である上記[1]〜[6]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[8]成分(A)と成分(C)の質量比(A/C)が、1.2以上であり、好ましくは1.5以上であり、4以下であり、好ましくは3以下である上記[1]〜[7]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[9]成分(D)が、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、グアガム、及びコンドロイチン硫酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくはカルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム及びカラギーナンから選ばれる1種又は2種以上である上記[1]〜[8]の口腔用組成物。
[10]成分(D)の含有量は、好ましくは0.2質量%以上であり、好ましくは1.3質量%以下である上記[1]〜[9]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[11]さらに、(E)20℃における水に対する溶解度が30質量%を超え40質量%以下(飽和水溶液100gに対し溶解度が30gを超え40g以下)の他の糖アルコールを含有する上記[1]〜[10]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[12]成分(E)の含有量は、1質量%以上であり、好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上であり、30質量%以下であり、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である上記[11]の口腔用組成物。
[13]成分(C)に対する、成分(E)と成分(A)の合計含有量の質量比((A+E)/C)は、1より大きく、好ましくは1.2以上であり、より好ましくは1.5以上であり、5.5以下であり、好ましくは4以下であり、より好ましくは3.5以下である上記[11]又は[12]の口腔用組成物。
[14]成分(E)と成分(A)の質量比(E/A)は、1以下であり、好ましくは0.7以下であり、より好ましくは0.5以下であり、好ましくは0.02以上であり、より好ましくは0.1以上でり、さらに好ましくは0.2以上である上記[11]〜[13]の口腔用組成物。
[15]成分(E)が、エリスリトールである上記[11]〜[14]の口腔用組成物。
[16]さらに、20℃における水に対する溶解度が40質量%を超える溶解度の高い糖アルコール(F)を含有する上記[1]〜[15]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[17]成分(F)と成分(A)の質量比(F/A)が、1.5以下であり、好ましくは1以下であり、より好ましくは0.8以下である上記[16]の口腔用組成物。
[18]成分(F)が、キリシトール、マルチトール及びソルビトールから選ばれる1種又は2種以上である上記[16]又は[17]の口腔用組成物。
[19]25℃における粘度が、好ましくは1500dPa・s以上であり、より好ましくは2000dPa・s以上であり、好ましくは5000dPa・s以下であり、より好ましくは4000dPa・s以下である上記[1]〜[18]の口腔用組成物。
[20]組成物100質量部に対して20質量部の水を添加したときの粘度(25℃)が、水を添加する前の組成物の粘度(25℃)に対して20%以下になるものが好ましく、17%以下になるものがより好ましく、好ましくは3%以上であり、より好ましくは5%以上である上記[1]〜[19]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[21]グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の湿潤剤を、1〜15質量%含有し、好ましくは2〜10質量%含有する上記[1]〜[20]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[22]吸油量が200〜400mL/100gの増粘性シリカを0.1質量〜15質量%含有し、好ましくは0.5〜10質量%含有し、より好ましくは0.5〜8質量%含有する上記[1]〜[21]のいずれか1記載の口腔用組成物。
[実施例1〜8、比較例1〜3]
表1に示す処方にしたがって、練り歯磨剤である各口腔用組成物を調製した。なお、各口腔用組成物は、25℃における粘度が2600〜3400dPa・sになるように、増粘性シリカ、湿潤剤により調整した。得られた口腔用組成物の初期粘度及び1.2倍希釈時における粘度を下記方法により測定し、次いで各口腔用組成物を用い、下記方法にしたがって歯肉溝モデル4に付着した油溶性薬効成分(B)の量を比較した。結果を表1に示す。
《粘度の測定》
得られた口腔用組成物を、粘度測定用の容器に詰め25℃の恒温器で24時間保存した後に測定し、初期粘度とした。次いで、口腔用組成物100質量部に対して20質量部の水(25℃)を添加し、水を添加してから24時間後に測定して、1.2倍希釈時の粘度とした。各粘度は、25℃において、ヘリパス型粘度計(VISCOMETER TVB−10 東機産業)を用い、ロータT−C、回転数2.5rpm、1分間の条件で測定した。
《歯肉溝への送達性評価》
歯肉溝への油溶性薬効成分の送達性を以下のようなモデル1を用いて評価を行った。図1及び図2に示すように、モデル1は、透明なアクリル板11(長さd80mm、高さh30mm、厚さw2.5mm)を歯のモデル2として用い、歯肉の硬度に類似するシリコーンゴム(有色透明)12を歯肉モデル3として用いた。
歯肉モデル3のシリコーンゴム12は、厚さwが2mm、硬さがAの20度(西東京精密株式会社のゴム硬度計A WR104Aで測定:JIS K 6253準拠のタイプAデュロメーター)のものを使用し、厚さw2が6.5mmのアクリル製のスペーサ13をシリコーンゴムを折り曲げて間に挟みこみ、スペーサ13の上端面よりも上の領域において、シリコーンゴム12をU字状に曲率を描くように折り曲げた。なお、シリコーンゴム12の折り曲げ部分の最も高い位置と、アクリル板11の上端を同じ高さとし、スペーサ13の上端からシリコーンゴム12の折り曲げ部分の最も高い位置(アクリル板11の上端)までの距離Hを15mmとした。アクリル板11とシリコーンゴム12の間の溝を歯肉溝モデル4とした。なお、口腔用組成物を用いた歯肉溝への送達性評価の試験の便宜上、シリコーンゴム12を2枚のアクリル板11で挟みこみ、2枚のアクリル板11とシリコーンゴム12との間の2箇所の溝を、歯肉溝モデル4として送達性を評価した。また、シリコーンゴム12とアクリル板11との密着性を高めるために、アクリル板11の長手方向の両端部において、外側からダブルクリップ(KOKUYO株式会社 ダブルクリック超特大間口:口幅50mm クリ-31)により挟みこんだ。スペーサ13、アクリル板11、シリコーンゴム12の長さdは同じ80mmであり、長さdの両端側はダブルクリップに挟まれ、ダブルクリップに挟まれていない中間領域の長さは約40mmであった。なお、ダブルクリップは、未使用又は20回程度以内の使用のものを用いた。
モデル1の2つの歯肉溝モデル4に水0.2gを注ぎ入れ、さらに各口腔用組成物1.0gを2つの歯肉溝モデル4の上にせ、歯ブラシ(ピュオーラ コンパクト 毛の硬さ:ふつう)により2枚のアクリル板11の間に歯ブラシの毛が入るように、40ストロークのブラッシング後、図3に示すように、2枚のアクリル板11の間のシリコーンゴム12の上に残った口腔用組成物を洗うように流水14を流し、2分間流水で流しながら歯ブラシでブラッシングして、歯肉溝モデル4の表面(アクリル板11とシリコンゴム12の表面)に付着している口腔用組成物を除去し、目視で口腔用組成物が表面に付着していないことを確認した。その後、歯肉溝モデル4の薬効成分を回収するために、アクリル板11の外側から挟んで固定していたダブルクリップをはずし、アクリル板11とシリコーンゴム12を離間させ、2枚のアクリル板11とシリコーンゴム12の間の2つの領域を2本の綿棒で擦過して付着物を回収した。付着成分を吸着させた綿棒を50ml遠心管にいれ、メタノール5mlを加え、ボルテックスミキサー(Cute Mixer CM-1000型 東京理化器械株式会社製)にて20分間振盪させ、その後15分間超音波抽出をかけ、濾過したものと濾紙をメタノールで洗浄したものを回収液とした。
この回収液を下記に示す条件で液体クロマトグラフ法を用い、標準品を用いた検量線との比較により、回収液中の油溶性薬効成分(B)の濃度を算出した。なお、算出した成分(B)の濃度は、口腔用組成物1.0g中の濃度に換算して回収液の成分(B)の濃度とし、以下の成分(B)の歯肉溝モデル4への送達割合を算出した。
回収液中の油溶性薬効成分(B)の歯肉溝への送達割合は、ブラッシングに用いた口腔用組成物中に含まれる量と同量の油溶性薬効成分(B)を移動相で10分間超音波抽出をかけ、濾過した液中の油溶性薬効成分(B)濃度を100%とし、本ブラッシングを行う前の歯肉溝モデル4内部を綿棒で擦過したものの回収液中の油溶性薬効成分(B)濃度を0%として、歯肉溝モデル4への油溶性薬効成分(B)の送達割合を算出した。
《液体クロマトグラフ法の条件》
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を適用した。
装置:日立高速液体クロマトグラム La chrom Elite
カラム:LiChroCART 125−4 Superspher100 RP−18(e)(Merck)
カラム温度:40℃
移動相:
β-グリチルレチン酸、トリクロサン:0.1w/v%リン酸含有メタノール(メタノール:水=8:2)
トコフェロール:0.1w/v%リン酸含有メタノール(メタノール:水=98:2)
流量:1.0mL/min
サンプル注入量:20μL
測定波長:
β-グリチルレチン酸、トリクロサン:250nm
トコフェロール :280nm
回収液、各油溶性薬効成分(B)の標準溶液20μLを各々正確にとり、上記の条件による液体クロマトグラフ法の試験を行い、回収液、各油溶性薬効成分の各測定波長のピーク面積により回収液の油溶性薬効成分(B)の含有量を求めた。
回収液中の油溶性薬効成分(B)含量=R×Q/P
P:油溶性薬効成分(B)標準溶液の試験により得られた油溶性薬効成分(B)のピーク面積
Q:回収液の試験により得られた油溶性薬効成分(B)のピーク面積
R:油溶性薬効成分(B)標準溶液の濃度
表1に示すように、特定の糖アルコール(A)を25〜55質量%含有し、水(C)を10〜30質量%含有し、かつ質量比(A/C)が1以上5.5以下である実施例1〜7は、1.2倍希釈時の粘度がいずれも460dPa・s以下であり、かつ、希釈前に対して希釈後の粘度が16%以下であって、歯肉溝モデル4に付着した油溶性薬効成分(B)の回収量が比較例1から3に比べて多く、約2倍の付着量であった。一方、比較例1〜3は、希釈前の粘度は、実施例と同じであるが、1.2倍希釈時の粘度は実施例に比べて高く、いずれも600dPa・s以上であって、希釈前に対して希釈後の粘度が20%以上であり、歯肉溝モデル4に付着した油溶性薬効成分(B)の回収量も、実施例に比べて少なかった。
4 :歯肉溝モデル
11:アクリル板(2:歯のモデル)
12:シリコーンゴム(3:歯肉モデル)
13:スペーサ
14:流水
H :スペーサ13の上端からシリコーンゴム12の折り曲げ部分の最も高い位置(アクリル板11の上端)までの距離
d :アクリル板11の長さ
h :アクリル板11の高さ
w :アクリル板11の厚さ
w2:スペーサ13の厚さ

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(D):
    (A)20℃における水に対する溶解度が30質量%以下の糖アルコール 25質量%以上55質量%以下
    (B)油溶性薬効成分
    (C)水 10質量%以上35質量%以下
    (D)粘結剤 0.1質量%以上1.5質量%以下
    を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比(A/C)が、1より大きく5.5以下である口腔用組成物。
  2. 成分(A)が、マンニトール、グルコピラノシルソルビトール、グルコピラノシルマンニトール及び還元パラチノースから選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の口腔用組成物。
  3. さらに(E)20℃における水に対する溶解度が30質量%より大きく40質量%以下の糖アルコール1〜40質量%を含有する請求項1又は2記載の口腔用組成物。
  4. 25℃における粘度が、1500dPa・s以上5000dPa・s以下である請求項1〜3のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  5. 組成物100質量部に対して20質量部の水を加えて希釈したときの25℃の粘度が、希釈前の組成物の25℃の粘度の20%以下である請求項1〜4のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  6. (F)20℃における水に対する溶解度が40質量%より大きい糖アルコールと成分(A)の質量比(F/A)が、1.5以下である請求項1〜5のいずれか1項記載の口腔用組成物。
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