JP2005200327A - 口腔内乾燥処置用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い保水率機能を有する口腔内乾燥処置用組成物であり、しかも口腔内への使用に際し、内容物が垂れて口腔周辺又は衣服等へ付着することを避けることができる口腔内乾燥処置用組成物を提供する。
【解決手段】 本発明の口腔内乾燥処置用組成物は、BM型粘度計により20℃の粘度を測定したとき、30rpmでの粘度が20−500Pa・sであり、かつ以下の式で算出されるチキソトロピー指数が0.10−0.80である、水溶性高分子を配合することを特長とする。
【数1】
Figure 2005200327

〔M:回転数6rpmにおける見かけの粘度、M60:60rpmにおける見かけの粘度〕。さらに前記チキソトロピー性を有する組成物が、チキソトロピー性を有しない組成物と比べ保水率を有意に増加せしめ、且つ剤形が噴霧剤であることを特長とする。
【選択図】なし


Description

本発明は、チキソトロピー物性を有する口腔内乾燥処置用組成物に関するものである。
口腔乾燥症は、日本においては全人口比2%、60歳以上で約20%の人、うち9割が女性、がこの症状に罹っていると言われており、近年口腔乾燥症を処置する製品が発売されるようになってきた(非特許文献1)。剤形として含嗽使用としての液剤、ゲル剤および噴霧剤、および歯磨使用としてのペースト剤があるが、口腔内への使用に際し内容物が垂れて口腔周辺または衣服等へ付着する場合がある。
従来の口腔内乾燥処置物関連特許のうち、化学的成分を主張する特許としてヒアルロン酸とその塩を含む人口唾液(特許文献1)がある。また物理的機能を主張する特許として、チキソトロピー性を有する歯間ブラシ使用液状口腔用組成物(特許文献2)、チキソトロピー性を有する経時的に安定な口腔用組成物(特許文献3および4)、非イオン性粘結剤によるチキソトロピー性に富んだ口腔用水性ゲル基材(特許文献5および6)等が開示されている。
国際公開番号 W000/56344号公報 特開2002−234826号公報 特開平06−183938号公報 特開平06−183939号公報 特開平06−100424号公報 特開平06−166614号公報 柿木保明、デンタルハイジーン, 第22巻7号、2002年
これらの開示情報において、特に物理的機能を主張する特許においてチキソトロピー性を有する口腔用組成物はあるものの、これら口腔用組成物は、具体的に口腔乾燥処置用組成物を主張しているものではない。
このような背景の下、本発明者は口腔内乾燥処置剤に限定して、口腔内乾燥抑制の機能を増加せしめ、かつ使用者が使いやすく使用時において内容物が垂れないようにすること、およびその剤形を鋭意検討した結果、チキソトロピー性を有する内容物を内包する噴霧剤を発明するに至ったものである。
前記課題を解決するための本発明の手段は、内容物にチキソトロピー性を有する口腔乾燥処置用噴霧剤であることを特徴とする。
さらに、保湿剤を加えて内容物に保水効果を賦与する処方において、チキソトロピー性を有する組成物が、チキソトロピー性を有しない組成物と比べ保水率を優位に増加せしめることを特徴とする。
さらに、内容組成物はBM型粘度計により20℃の粘度を測定した場合、30rpmでの粘度が20−500Pa・sであり、かつチキソトロピー指数が0.10−0.80であることを特徴とする。
Figure 2005200327
但し、Mは回転数6rpmにおける見かけの粘度、およびM60は60rpmにおける見かけの粘度をそれぞれ示す。
本発明によれば、内容物は見かけ上ゲル状であっても容易に噴霧することが出来、噴霧された内容物が口腔に達した時、瞬時に液状となること、保水性の高い内容物であること、および内容物のチキソトロピー性により口腔粘膜上での内容物の滞留時間の延長が期待されること、さらに噴霧時においては内容物が噴霧容器より垂れることなく使用勝手が良い事等の特徴を有する噴霧剤を提供できることである。
本発明によれば、次のような優れた効果を奏する。
(a)チキソトロピー性を有する当該組成物が、チキソトロピー性を有しない組成物と比べ保水率を有意に増加せしめることにより、高機能の口腔乾燥処置剤を提供できること。
(b)チキソトロピー性を有する当該組成物の物理的機能により、使用時において内容物容器より垂れず、衣服や口腔周辺を内容物により汚す心配が無く、使用勝手がよい噴霧剤としての製品を提供できること。
本発明の内容物にチキソトロピー性を持たせる水溶性高分子は、結晶セルロース89%とカルボキシメチルセルロースナトリウム11%から成るアビセルRC-591[旭化成(株)製]、結晶セルロース80%、カラヤガム10%おびデキストリン10%から成るアビセルRC-N81[旭化成(株)製]、結晶セルロース75%、キサンタンガム5%およびデキストリン20%から成るアビセルCL-N30[旭化成(株)製]、結晶セルロース85%およびカルボキシメチルセルロースナトリウム15%から成るアビセルCL-611[旭化成(株)製]、および結晶セルロース80%以上およびカルボキシメチルセルロースナトリウム8.30−13.70%から成るアビセルRC-A591NF[旭化成(株)製]である。
上記水溶性高分子の1種いずれでもよく、この0.01−5.0w/w%、好ましくは2.0−2.5w/w%を、他の成分である保湿剤、乳化剤、pH調整剤、甘味剤および防腐剤と混合して製造する。
製造方法としては、混合物を高剪断力機能を持つ分散機器(例えば高速ホモミキサー)を用いて分散し、製造する。
保湿剤としてはグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、尿素、パンテノール、アミノ酸およびその塩類、アロエエキス、ローズマリーエキス、タイムエキス等植物抽出物、ヒアルロン酸およびその塩類、コンドロイチン硫酸及びその塩類・いわゆる酸性ムコ多糖類、コラーゲン、エラスチン・いわゆる細胞外マトリックス、ペクチン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン・いわゆる植物性多糖類、キチン誘導体、キトサン誘導体・いわゆる天然多糖類であり、これら1種以上いずれでもよく0.01−20w/w%、好ましくは0.1−5.0w/w%使用する。
乳化剤としてはグリセリン脂肪酸エステル(例えばグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、グリセリン乳酸脂肪酸エステル、グリセリンクエン酸脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル、グリセリン酢酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル等)、ショ糖脂肪酸エステル(ショ糖脂肪酸エステル、ショ糖酢酸イソ酢酸エステル等)、ステアロイル乳酸カルシウム、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10、同40、同50、同60ポリオキエチレン[42]ポリオキシプロピレン[67]グリコール、ポリオキエチレン[54]ポリオキシプロピレン[39]グリコール、ポリオキエチレン[105]ポリオキシプロピレン[5]グリコール、ポリオキエチレン[160]ポリオキシプロピレン[30]グリコール、ポリオキエチレン[196]ポリオキシプロピレン[67]グリコール、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類・いわゆるポリソルベート類等であり、これらいずれでもよく1種または2種を0.01−5.0w/w%、好ましくは0.5w/w%使用する。
pH調整剤としては例えば塩酸、水酸化ナトリウム、リン酸、リン酸一水素ナトリクム、リン酸二水素ナトリクム、リン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム, クエン酸、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、グリセロリン酸、酢酸、硝酸、ケイ酸、またはこれらの化学的に可能な塩等から選択される2種以上の組合わせであるが上記に限定されるものではない。
甘味剤としてはサッカリン、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、ショ糖、ブドウ糖、果糖、乳糖、ハチミツ、アスパルテーム、ステビア、スクラロース、キシリトール、トレハロース、D−ソルビトール、D−マンニトール、ラフィノース、ラクチュロース・いわゆるオリゴ糖、ラクチトール、エリスリトール、還元パラチノース、パラチノース、パラチニット、アセスルファムK、マルトース、マルトシルトレハロースおよびマルチトールから選択される1種以上でいずれでもよい。
防腐剤としては医薬品、食品に使用出来るもので例えばパラオキシ安息香酸イソブチル、同イソプロピル、同メチル、同エチル、同プロピルのいわゆるパラベン類、およびソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシムであり、これらより選択される1種または2種を使用する。
その他、当該内容物の成分として、口腔内における当該内容物の潤滑的機能が期待できる次のオイルを加えることができる。
硬化油、ごま油、アボガト油、カポック油、小麦胚芽油、米油、サフラワー油、大豆油、月見草油、椿油、とうもろこし油、菜種油、パーム油、ひまわり油、綿実油、やし油、落花生油、オリーブ油。
その他成分としてさらに、精神安定、抗菌作用、消炎作用、鎮痛作用、口渇抑制またはリラックス効果の機能を有する以下の生薬成分を加えることもできる。
精神安定、抗菌および消炎の機能を有する生薬;カミツレエキス.
リラックス効果および/又は精神安定の機能を有する生薬;カノコソウエキス、ナツメエキス、ホップエキス、ラフマエキス、ラベンダー抽出液、リンデンエキス.
抗菌の機能を有する生薬;カリン抽出液、キンギンカエキス、クマザサエキス、グミエキス、スペアミント抽出液、チョウジ抽出液、デンシチニンジン、ペパーミント抽出液.
抗菌および鎮痛の機能を有する生薬;サルビアエキス.
抗菌および精神安定の機能を有する生薬;シソ抽出液.
口渇抑制の機能を有する生薬;セイヨウニンジン、ハイビスカス抽出液.
抗菌およびリラックスの機能を有する生薬;トウチュウカソウエキス.
また、本発明の口腔内乾燥処置組成物には、この他必要に応じ、上記主要薬物以外の薬物、例えば、ビタミン剤、殺菌剤、腑形剤(清涼剤、酸味料、酸化防止剤、消泡剤、香料、色素)などを、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
口腔内乾燥処置用組成物の製造1
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-591 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、およびパラオキシ安息香酸プロピル0.6gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、水を加えて4000gとする。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.488
口腔内乾燥処置用組成物の製造2
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-591 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、およびパラオキシ安息香酸プロピル0.6gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、グリセリン脂肪酸エステル10.0gおよびオリーブ油400gを加え、さらに水を加えて4400gとし、乳化器を用いて高速攪拌する。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.491
口腔内乾燥処置用組成物の製造3
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-591 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、カミツレエキス1.2g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、およびパラオキシ安息香酸プロピル0.6gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、水を加えて4000gとする。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.618
チキソトロピー性を有する組成物が、チキソトロピー性を有しない組成物と比べ保水率を有意に増加せしめる実験例
実施例1、2および3の組成物はいずれもチキソトロピー性を有するが、実施例1と2の組成物に対し各々チキソトロピー性を有しない組成物を調製し、チキソトロピー性を有する組成物とチキソトロピー性を有しない組成物の保水率を測定し、保水率におけるチキソトロピー性組成物と非チキソトロピー性組成物との関係を試験した。
非チキソトロピー性組成物の調製:
実施例1を対照とする非チキソトロピー性組成物;適量の水にグリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、およびパラオキシ安息香酸プロピル0.6gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、水を加えて4000gとする。
実施例2を対照とする非チキソトロピー性組成物;適量の水にグリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、およびパラオキシ安息香酸プロピル0.6gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、グリセリン脂肪酸エステル10.0gおよびオリーブ油400gを加え、さらに水を加えて4400gとし、乳化器を用いて高速攪拌する。
表1および図1に示すように、チキソトロピー性を有する組成物No.2とNo.4の保水率は、チキソトロピー性を有しない組成物No.1とNo.3のそれと比べ有意に高い、すなわち口腔内乾燥処置機能が高いことが期待される。
Figure 2005200327
図1は表1をグラフ化したもので、チキソトロピー性を有する組成物がチキソトロピー性を有さない組成物と較べ、保水率が有意に高いことを示すグラフである。
信頼率99%においる各有意水準の信頼限界幅は平均値±2.1
チキソトロピー性を有しない試料No1有する試料No2、及びチキソトロピー性を有しない試料No3有する試料No4は、平均保水率(%)においてそれぞれ信頼限界99%で有意差を示す。
[実験の部1.保水率(%)の求め方]
試料約0.2gを濾紙*に浸透させ、予め測定した濾紙重量より正確に浸透重量を測定する。
その濾紙を、図2のようにプラスチック容器に乗せ、温度40℃、相対湿度75%の条件で1時間乾燥後、濾紙の重量を正確に測定し、数2により保水率を計算する。
図2は保水率を求める際の容器などを示す図である。
Figure 2005200327
但しA;濾紙重量、B;試料液浸透後濾紙重量、C;乾燥後濾紙重量
濾紙*;安積濾紙(株)社製No.5244濾紙を、直径30mmの円形に切って用いる.
口腔内乾燥処置用組成物の製造4
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-591 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、パラオキシ安息香酸プロピル0.6gおよびアルギン酸ナトリウム12gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、適量の水を加えて4000gとする。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.744
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-N81 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、パラオキシ安息香酸プロピル0.6gおよびアルギン酸ナトリウム12gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、適量の水を加えて4000gとする。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.584
口腔内乾燥処置用組成物の製造5
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-591 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、パラオキシ安息香酸プロピル0.6gおよびコンドロイチン硫酸12gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、水を加えて4000gとする。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.717
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-591 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、安息香酸ナトリウム2.4g、カリン抽出液20gおよびコンドロイチン硫酸12gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、水を加えて4000gとする。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.416
口腔内乾燥処置用組成物の製造6
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-591 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、パラオキシ安息香酸プロピル0.6gおよびアルギン酸ナトリウム12gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、グリセリン脂肪酸エステル10gおよびオリーブ油400gを加え、さらに水を加えて4400gとし、乳化器を用いて高速攪拌する。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.733
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-N81 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、パラオキシ安息香酸プロピル0.6gおよびアルギン酸ナトリウム12gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、グリセリン脂肪酸エステル10gおよびオリーブ油400gを加え、さらに水を加えて4400gとし、乳化器を用いて高速攪拌する。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.636
口腔内乾燥処置用組成物の製造7
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-591 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、キシリトール2.0g、トレハロース10.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、パラオキシ安息香酸プロピル0.6gおよびコンドロイチン硫酸12gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、グリセリン脂肪酸エステル10gおよびオリーブ油400gを加え、さらに水を加えて4400gとし、乳化器を用いて高速攪拌する。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.699
適量の水に旭化成(株)製アビセルRC-591 80g、グリセリン200g、クエン酸1.2g、クエン酸ナトリウム4.0g、D−ソルビトール50.0g、パラオキシ安息香酸エチル1.2g、パラオキシ安息香酸プロピル0.6gおよびコンドロイチン硫酸12gを加え、乳化器を用いて高速攪拌したのち、グリセリン脂肪酸エステル10gおよびオリーブ油400gを加え、さらに水を加えて4400gとし、乳化器を用いて高速攪拌する。本組成物を噴霧器に充填し製品とする。
チキソトロピー指数:0.533
上記実施例は、本発明による口腔内乾燥処置用組成物とその製剤の確認のために説明するもので、これらの製品および製法に限定されるものではない。
当該内容物の剤形は噴霧剤であり、投与量は主に口腔乾燥の症状により変化し得るが、通常は1回噴霧量100〜1000mgで、1日数回噴霧する。
当該内容物およびその噴霧剤は食品、雑貨、口腔化粧品、医薬部外品および医薬品に適用してもよい。
表1をグラフ化したもので、チキソトロピー性を有する組成物がチキソトロピー性を有さない組成物と較べ、保水率が有意に高いことを示すグラフ(実施例4) 保水率を求める際の容器などを示す図(実施例4)

Claims (4)

  1. BM型粘度計により20℃の粘度を測定した場合、30rpmでの粘度が20−500Pa・sであり、かつ以下の式で算出されるチキソトロピー指数が0.10−0.80である、水溶性高分子を配合した口腔内乾燥処置用組成物。
    Figure 2005200327
    但し、Mは回転数6rpmにおける見かけの粘度、およびM60は60rpmにおける見かけの粘度をそれぞれ示す。
  2. チキソトロピー性を有する組成物が、チキソトロピー性を有しない組成物と比べ保水率を有意に増加せしめる請求項1の口腔内乾燥処置用組成物。
  3. 請求項1の水溶性高分子が、結晶セルロース89%とカルボキシメチルセルロースナトリウム11%から成るアビセルRC-591[旭化成(株)製]、結晶セルロース80%、カラヤガム10%およびデキストリン10%から成るアビセルRC-N81[旭化成(株)製]、結晶セルロース75%、キサンタンガム5%およびデキストリン20%から成るアビセルCL-N30[旭化成(株)製]、結晶セルロース85%およびカルボキシメチルセルロースナトリウム15%から成るアビセルCL-611[旭化成(株)製]、および結晶セルロース80%以上およびカルボキシメチルセルロースナトリウム8.30−13.70%から成るアビセルRC-A591NF[旭化成(株)製]である請求項1の口腔内乾燥処置用組成物。
  4. 剤形が噴霧剤である請求項1の口腔内乾燥処置用組成物。
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