JP2001002540A - 透明歯磨剤 - Google Patents

透明歯磨剤

Info

Publication number
JP2001002540A
JP2001002540A JP17373299A JP17373299A JP2001002540A JP 2001002540 A JP2001002540 A JP 2001002540A JP 17373299 A JP17373299 A JP 17373299A JP 17373299 A JP17373299 A JP 17373299A JP 2001002540 A JP2001002540 A JP 2001002540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
palatinit
dentifrice
polyhydric alcohol
weight
sorbitol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP17373299A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Takatsuka
勉 高塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sunstar Inc
Original Assignee
Sunstar Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sunstar Inc filed Critical Sunstar Inc
Priority to JP17373299A priority Critical patent/JP2001002540A/ja
Publication of JP2001002540A publication Critical patent/JP2001002540A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パラチニットを配合した、長期保存において
も透明性が良好である歯磨剤を提供する。 【解決手段】 (a)パラチニットと(b)パラチニッ
ト以外の多価アルコールを配合し、パラチニットを含む
多価アルコールの総量を60〜95重量%とし、かつ歯
磨剤中の水分量が5〜22重量%とすることにより、長
期保存においても透明性が良好である歯磨剤を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は(a)パラチニット
10〜50重量%と(b)パラチニット以外の多価アル
コールを配合し、パラチニットを含む多価アルコールの
総量が60〜95重量%、かつ組成物中の水分量が5〜
22重量%である、透明歯磨剤に関する。
【0002】
【従来技術及び課題】従来、歯磨剤は、白色であるもの
が多いが、時に美的感覚により透明性を有している方が
好ましいときがある。特に使用する際に、楽しさ、ファ
ッション性を持たすような歯磨剤には、透明でカラフル
な色をつけるのが良いとされている。一般的に透明性を
有する歯磨剤を調製するためには、無水ケイ酸等の研磨
剤と液相とを適宜混合することが考えられる。しかしな
がら、液相中に液相自体の透明性を低下させる成分を加
えると、歯磨剤の透明性が損なわれる。また、研磨剤を
含まないタイプの歯磨剤および液状歯磨剤についても、
同様に組成物中の透明性を低下させる成分を加えること
により、その透明性は損なわれる。例えば、パラチニッ
トのような、水溶性の低い多価アルコールを配合する場
合、透明性の高い歯磨剤を得ることは困難である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる事情
に鑑み鋭意検討を行った結果、(a)パラチニットと
(b)パラチニット以外の多価アルコールを配合し、多
価アルコールの総量及び、組成物中の水分量を規定する
ことにより、非常に透明性の高い歯磨剤を提供できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、パラチニットを含有する非常に透明性の高い透
明歯磨剤を提供することをその目的とする。
【0004】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体例を挙げて説
明する。本発明で用いるパラチニットは多価アルコール
の一種である二糖類の糖アルコールであり、その実体は
α-D−グルコピラノシル-1,6ーマンニトールおよびその
異性体であるα-D−グルコピラノシル-1,6ーソルビトー
ルの等モル混合物である。パラチニットはシュクロース
を原料とし、シュクロースを糖転移酵素によりパラチノ
ースとした後に、水素添加反応させることによって得ら
れる。また、パラチニットは、三井製糖社、Sudzucker
AG社(和名:南独製糖)の商品名であり、還元パラチノ
ースあるいは、イソマルトという別名称もある。パラチ
ニットは、齲蝕原性菌により口腔内で酸を産生しないこ
とにもとづき、虫歯になりにくい糖すなわち非う蝕糖で
あることが広く知られており、ノンシュガー食品や特定
保健用食品いわゆる虫歯に安心なキャンディに配合され
ている。本発明の歯磨剤では、パラチニットを10〜5
0重量%含有する。
【0005】本発明に用いるパラチニット以外の多価ア
ルコールは、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、エチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、キシリトール、マルチトール、ラクチトールな
どが挙げられ、その1種または2種以上を組み合わせて
配合することができる。これら多価アルコール中でもグ
リセリン、ソルビトールおよびキシリトールが好まし
い。
【0006】本発明の歯磨剤全量に対して、これら多価
アルコールの配合量は、パラチニットを含めた総配合量
として60〜95重量%であり、特に70重量%〜80
重量%配合することが好ましい。多価アルコールの総配
合量が60重量%より少ないと透明性が悪いという問題
点がある。また、95重量%より多いと歯磨剤の調製が
困難である。
【0007】また、本発明の歯磨剤は透明性を確保する
ために、歯磨剤の水分量を5〜22重量%とし、特に1
0〜20重量%が好ましい。水分量が22重量%より多
いと、パラチニットが析出し透明性を確保することがで
きない。5重量%より少ないと歯磨剤の調製が困難であ
る。
【0008】本発明の歯磨剤は、その用途に応じて、適
宜処方され、常法に従って練歯磨、液状歯磨、ゲル歯磨
剤などとすることができる。他の配合成分は特に限定さ
れるものではなく、公知の有効成分、研磨剤、粘結剤、
発泡剤、保存剤、香味剤、甘味剤、着色剤等の他、歯磨
剤に用いられる添加物、甘味料、抗酸化剤等を本発明の
効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0009】有効成分としては、アミラーゼ、プロテア
ーゼ、リゾチーム、デキストラナーゼ等の酵素、フッ化
ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フ
ッ化第一スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフ
ルオロリン酸カリウム等のフッ化物、サンギナリン、ア
ラントイン、アミノ安息香酸誘導体、塩化セチルピリジ
ニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキ
シジン、ヘキセチジン、トリクロサン、のような抗菌
剤、ビタミンB、E等のビタミン類、硝酸カリウム、硝
酸リチウム、硝酸ナトリウムの等の収れん剤が挙げられ
る。
【0010】研磨剤には、非晶質の無水及び含水ケイ酸
等のシリカ系粉末が使用できる。特に好ましい研磨剤は
無水ケイ酸である。さらに屈折率が約1.41〜1.4
7の範囲にある無水ケイ酸が好ましい。これらの研磨剤
は単独で用いても2種以上を併用しても良く、その配合
量は、通常組成物全体に対して5〜90重量%である。
【0011】粘結剤としては、例えば、カラギーナン、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導
体、アルギン酸ナトリウム等のアルカリ金属アルギネー
ト、キサンタンガム、トラガントガム、アラビアガム等
のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナト
リウム、ポリビニルピロリドン等の合成粘結剤、シリカ
ゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム等の無機粘結
剤などが挙げられる。これらの粘結剤は、単独で用いて
も2種以上を併用しても良く、その配合量は、通常組成
物全体に対して、0.3〜10重量%である。
【0012】発泡剤には、陰イオン、非イオン、陽イオ
ン、及び両性界面活性剤が挙げられる。陰イオン性界面
活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム、アミノ酸系界面
活性剤、スルホコハク酸系界面活性剤等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤には、ショ糖脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体である
プルロニック系界面活性剤、ヤシ油脂肪酸ジエタノール
アミド等の脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル等が挙げられる。なお、これらの
発泡剤は単独で、用いても2種以上を併用してもよく、
その配合量は、通常、組成物全体に対して、0.01〜
40重量%である。
【0013】保存剤として、メチルパラベン、プロピル
パラベンなどのパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸
ナトリウム、などが挙げられる。
【0014】香味剤として、ペパーミント油、スペアミ
ント油、ハツカ油、オレンジ油、メントール、アニス
油、冬緑油、ユーカリ油、アネトール、チモール、オイ
ゲノールなどが挙げられる。
【0015】甘味剤として、サッカリン塩、デキストロ
ース、アスパルテーム、ステビアエキス、アセスルファ
ーム等が挙げられる。
【0016】着色剤として、食用赤色2号、食用赤色2
号アルミニウムレーキ、食用赤色3号、食用赤色3号ア
ルミニウムレーキ、食用赤色102号、食用赤色105
号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色4号ア
ルミニウムレーキ、食用黄色5号、食用黄色5号アルミ
ニウムレーキ、食用緑色3号、食用緑色3号アルミニウ
ムレーキ、食用青色1号、食用青色1号アルミニウムレ
ーキ、食用青色2号、食用青色2号アルミニウムレーキ
等の食用色素等が挙げられる。
【0017】
【実施例】次に、実験例、参考例および実施例を示して
本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限
定されるものではない。なお、「%」はいずれも重量%
である。
【0018】実験例:透明性評価 表1に示す処方で常法により歯磨剤を調製、ラミネート
チューブに充填し、充填後常温で1カ月間放置した時の
歯磨剤の透明性を評価した。評価方法:吸光度計のセル
(セル長1cm)に空気が入らないように歯磨剤を充填
し、650nmの吸光度を測定した。 評価基準:得られた吸光度の値により、以下の基準で判
定した。 ◎:0 〜0.1 ○:0.1〜0.4未満 ×:0.4以上
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果より明らかなように、本発明の
歯磨剤は、常温、1カ月保存後も透明性が高いことが、
確認された。
【0021】実施例8 以下の処方により、常法にしたがってゲル状歯磨剤を調
製した。 成分 配合量(%) カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5 グリセリン 60.0 パラチニット 20.0 ステビアエキス 0.2 精製水 19.3 合計 100.0
【0022】実施例9 以下の処方により、常法にしたがって歯磨剤を調製し
た。 成分 配合量(%) パラチニット 15.0 グリセリン 25.0 ソルビトール(70%水溶液) 40.0 無水ケイ酸 15.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 3.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 サッカリンナトリウム 0.1 赤色106号 0.2 香料 0.7 合計 100.0
【0023】実施例10 以下の処方により、常法にしたがって歯磨剤を調製し
た。 成分 配合量(%) パラチニット 30.0 ソルビトール(70%水溶液) 46.0 無水ケイ酸 20.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.2 ラウリル硫酸ナトリウム 1.2 塩酸 0.5 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1.0 合計 100.0
【0024】実施例11 以下の処方により、常法にしたがってゲル歯磨を調製し
た。 成分 配合量(%) パラチニット 30.0 ソルビトール(70%水溶液) 22.0 グリセリン 45.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.9 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1.0 合計 100.0
【0025】実施例12 以下の処方により、常法にしたがって液状歯磨剤を調製
した。 成分 配合量(%) パラチニット 10.0 グリセリン 40.0 ソルビトール(70%水溶液) 40.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 ヒドロキエチルセルロース 0.8 リン酸二水素ナトリウム 0.1 リン酸水素二ナトリウム 0.1 香料 1.0 精製水 7.0 合計 100.0
【0026】実施例13 以下の処方により、常法にしたがって液状歯磨剤を調製
した。 成分 配合量(%) パラチニット 20.0 グリセリン 70.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5 精製水 9.5 合計 100.0
【0027】
【発明の効果】本発明によると、(a)パラチニットと
(b)パラチニット以外の多価アルコールを配合し、パ
ラチニットを含む多価アルコールの総量が60〜95重
量%とし、かつ組成物中の含有水分量が5〜22重量%
とすることにより、長期保存後も透明な歯磨剤が得られ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)パラチニット10〜50重量%と
    (b)パラチニット以外の多価アルコールの1種以上を
    配合し、パラチニットを含む多価アルコールの総量60
    〜95重量%、かつ組成物中の水分量が5〜22重量%
    であることを特徴とする透明歯磨剤。
  2. 【請求項2】 上記パラチニット以外の多価アルコール
    がグリセリン、ソルビトール、キシリトールから選ばれ
    る1種又は2種以上である請求項第1項記載の透明歯磨
    剤。
JP17373299A 1999-06-21 1999-06-21 透明歯磨剤 Withdrawn JP2001002540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17373299A JP2001002540A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 透明歯磨剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17373299A JP2001002540A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 透明歯磨剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001002540A true JP2001002540A (ja) 2001-01-09

Family

ID=15966120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17373299A Withdrawn JP2001002540A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 透明歯磨剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001002540A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297295A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Kao Corp 歯磨剤
JP2012188377A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Kao Corp 口腔用組成物
WO2012137325A1 (ja) * 2011-04-06 2012-10-11 花王株式会社 歯磨組成物
JP2014062049A (ja) * 2012-09-19 2014-04-10 Kao Corp 口腔用組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297295A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Kao Corp 歯磨剤
JP2012188377A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Kao Corp 口腔用組成物
WO2012137325A1 (ja) * 2011-04-06 2012-10-11 花王株式会社 歯磨組成物
US9301906B2 (en) 2011-04-06 2016-04-05 Kao Corporation Dentrifice composition
JP2014062049A (ja) * 2012-09-19 2014-04-10 Kao Corp 口腔用組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1255606A (en) Oral hygiene compositions
US5145666A (en) Methods of reducing plaque and gingivitis with reduced staining
EP0344701B1 (en) Oral compositions
US4469674A (en) Stable oral compositions containing zinc and fluoride compounds
US4130636A (en) Dentifrice
US5213790A (en) Methods of reducing plaque and gingivitis with reduced staining
US4466954A (en) Oral composition
US4132772A (en) Dentifrice
CA2013066A1 (en) Compositions
WO1993007850A1 (en) Methods of reducing plaque and gingivitis with reduced staining
IE49806B1 (en) Antibacterial oral composition
US11020329B2 (en) Oral care compositions
JPH0259801B2 (ja)
JP2004026658A (ja) 口腔用組成物
JPH1121219A (ja) 口腔用組成物
JP2001002540A (ja) 透明歯磨剤
JP2000281545A (ja) 口腔用組成物
GB2210264A (en) Antigingival/antiplaque compositions
NZ231330A (en) Antibacterial antiplaque oral composition containing an additive that prevents the staining of dental surfaces
EP3380066B1 (en) Oral care compositions
JPH0772124B2 (ja) 口腔用組成物
AU595017B2 (en) Oral hygiene compositions
WO2000061093A1 (en) Silica containing dentifrice compositions
JP2001002541A (ja) 歯磨剤
JP5274826B2 (ja) 口腔用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905