JP2001002541A - 歯磨剤 - Google Patents
歯磨剤Info
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Abstract
も保形性、肌つやが良好である歯磨剤を提供する。 【解決手段】 パラチニットを0.3〜60重量%、粘
結剤を0.5〜5重量%配合し、さらに、パラチニット
と粘結剤をパラチニット:粘結剤=1:1〜50:1の
配合割合で配合することにより、長期保存においても保
形性、肌つやが良好である歯磨剤を得る。
Description
3〜60重量%、粘結剤を0.5〜5重量%配合し、さ
らに、パラチニットと粘結剤の配合割合が、パラチニッ
ト:粘結剤=1:1〜50:1である歯磨剤に関し、さ
らに粘結剤がカルボキシメチルセルロースのアルカリ金
属塩(以下「CMC」と略す)である歯磨剤に関する。
易くかつ使用した量が良く分かるように、保形性がよい
という機能が要求される。また、チューブより絞り出し
たときの組成物の肌つやが良い方が使用感も良いことか
ら、肌つやも重要視される。歯磨剤の保形性を良くする
ために、例えば特開平10−25231号公報には特定
のCMCを用いた特許が公開されている。しかし、粘結
剤の種類を限定するだけで全ての歯磨剤について、保形
性を確保することは、非常に困難である。また、歯磨剤
の保形性および肌つやには、ゲルを構成している物質の
水素結合力およびイオン結合力が大きく関与しているこ
とも知られている。一方、非う蝕糖である、パラチニッ
トを配合した歯磨剤は、安全性が高く、優れたう蝕予防
効果があることが知られている。しかしながら、パラチ
ニットを配合した歯磨剤は、前述のゲル内の結合力の、
バランスが崩れ易いため、粘結剤を特定しても、長期保
存により保形性、肌つやが変化し易く、使用感の良い満
足のいくものが得られないという問題がある。
に鑑み鋭意検討を行った結果、パラチニット0.3〜6
0重量%と粘結剤0.5〜5重量%を配合し、さらにパ
ラチニットと粘結剤の配合割合をパラチニット:粘結剤
=1:1〜50:1の重量比率で配合することにより、
粘結剤の種類を特に限定することなく、長期保存によ
り、保形性および肌つやの変化することのない歯磨剤を
提供できることがわかり、本発明を完成するに至った。
また、粘結剤がCMCであるとき、非常に保形性が良く
肌つやの良い歯磨剤を提供できる。すなわち、本発明は
パラチニット0.3〜60重量%と粘結剤0.5〜5重
量%を配合し、さらにパラチニットと粘結剤の配合割合
をパラチニット:粘結剤=1:1〜50:1とすること
により、長期保存においても、保形性および肌つやの良
好な歯磨剤の提供をその目的とする。
明する。本発明で用いるパラチニットは二糖類の糖アル
コールであり、その実体はα-D−グルコピラノシル-1,6
ーマンニトールおよびその異性体であるα-D−グルコピ
ラノシル-1,6ーソルビトールの等モル混合物である。パ
ラチニットはシュクロースを原料とし、シュクロースを
糖転移酵素によりパラチノースとした後に、水素添加反
応させることによって得られる。また、パラチニット
は、三井製糖社、Sudzucker AG社(和名:南独製糖)の
商品名であり、還元パラチノースあるいは、イソマルト
という別名称もある。パラチニットは、齲蝕原性菌によ
り口腔内で酸を産生しないことにもとづき、虫歯になり
にくい糖すなわち非う蝕糖であることが広く知られてお
り、ノンシュガー食品や特定保健用食品いわゆる虫歯に
安心なキャンディに配合されている。
物全体の0.3〜60重量%、より好ましくは10〜3
0重量%である。配合量が0.3重量%より少ないと、
う蝕予防の効果が得られず、逆に60重量%より多いと
製剤の安定性が悪くなる。
カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロー
ス誘導体、アルギン酸ナトリウム等のアルカリ金属アル
ギネート、カラギーナン、キサンタンガム、トラガント
ガム、アラビアガム等のガム類、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン
等の合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲ
ル、ビーガム等の無機粘結剤などが挙げられる。その中
でもカルボキシメチルセルロースカリウム及びカルボキ
シメチルセルロースナトリウム等のカルボキシメチルセ
ルロースのアルカリ金属塩が好ましく、特に、カルボキ
シメチルセルロースナトリウムが好ましい。この場合の
カルボキシメチルセルロースナトリウムは特に限定する
ものではなく、例えば、1%水溶液の25℃における粘
度が3〜15,000cPで、無水グルコース1単位当
たりに付加するカルボキシメチル基の置換度が0.2〜
2の通常商業的に入手可能なものが使用できる。本発明
の歯磨剤における粘結剤の配合量は、通常歯磨剤全体に
対して、0.5〜5重量%である。
ットと粘結剤の重量配合比率は、パラチニット:粘結剤
=1:1〜50:1であり、好ましくはパラチニット:
粘結剤=2:1〜30:1である。パラチニット:粘結
剤=50:1より粘結剤の配合割合が少ないとき、長期
保存により、保形性が低下するまた、パラチニット:粘
結剤=1:1より粘結剤の配合割合が多いとき、長期保
存により、肌つやが悪くなるといった問題が生じる。
宜処方される。本発明の歯磨剤では、本発明の効果を損
なわない範囲で、公知の有効成分、研磨剤、湿潤剤、発
泡剤、保存剤、香味剤、甘味剤、甘味料、抗酸化剤、pH
調整剤等を適宜配合することができる。
ーゼ、リゾチーム、デキストラナーゼ等の酵素、フッ化
ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フ
ッ化第一スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフ
ルオロリン酸カリウム等のフッ化物、サンギナリン、ア
ラントイン、アミノ安息香酸誘導体、塩化セチルピリジ
ニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキ
シジン、ヘキセチジン、トリクロサン、のような抗菌
剤、ビタミンB、E等のビタミン類、硝酸カリウム、硝
酸リチウム、硝酸ナトリウムなどの収れん剤が挙げられ
る。
アルミノシリケート、リン酸水素カルシウム、炭酸カル
シウム、リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不
溶性メタリン酸ナトリウム、水酸化アルミニウム等が挙
げられる。これらの研磨剤は単独で用いても2種以上を
併用しても良く、その配合量は、通常組成物全体に対し
て5〜90重量%、好ましくは5〜60重量%である。
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、キシリトール、マルチトー
ル、ラクチトールが挙げられる。これらの湿潤剤は単独
で用いても、2種以上を併用しても良く、通常、組成物
全体に対して3〜50重量%が好ましい。
ン、及び両性界面活性剤が挙げられる。陰イオン性界面
活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム、アミノ酸系界面
活性剤、スルホコハク酸系界面活性剤等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤には、、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体であ
るプルロニック系界面活性剤、ヤシ油脂肪酸ジエタノー
ルアミド等の脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル等が挙げられる。なお、これら
の発泡剤は単独で、用いても2種以上を併用してもよ
く、その配合量は、通常、組成物全体に対して、0.0
1〜40重量%、好ましくは0.05〜10重量%であ
る。
ラベンなどのパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナ
トリウム、等が挙げられる。
ント油、ハツカ油、オレンジ油、メントール、アニス
油、冬緑油、ユーカリ油、アネトール、チモール、オイ
ゲノールなどが挙げられる。甘味剤として、サッカリン
塩、デキストロース、アスパルテーム、ステビアエキ
ス、アセスルファーム等が挙げられる。
本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限
定されるものではない。なお、「%」はいずれも「重量
%」である。
て評価を行った。 評価方法:上記練り歯磨きをラミネートチューブに充填
し、常温で1カ月間放置する。その後、チューブからハ
ブラシ上に約2cm絞り出し、保形性および、肌つやに
ついて目視にて下記の基準により、評価を行った。 評価基準: (保形性) ○:絞り出した形を保持している △:絞り出した形を保持しているが、ハブラシ上で、や
や毛束に沈む。 ×:全く保形性がなく、キャップを取り、チューブを逆
さまにすると歯磨きが流れ落ちる。 (肌つや) ○:肌荒れがなく滑らかでつやがある。 △:やや肌荒れがみられる。 ×:肌荒れがひどくつやがない
歯磨剤は、常温、1カ月保存後も保形性および肌つやが
良好であることが、確認された。
〜60重量%、粘結剤を0.5〜5重量%配合し、さら
にパラチニットと粘結剤の配合割合をパラチニット:粘
結剤=1:1〜50:1とすることにより、長期保存に
おいても、保形性および肌つやの良好な歯磨剤が得られ
た。
Claims (3)
- 【請求項1】 パラチニットを0.3〜60重量%、粘
結剤を0.5〜5重量%配合し、さらに、パラチニット
と粘結剤の配合割合がパラチニット:粘結剤=1:1〜
50:1であることを特徴とする歯磨剤。 - 【請求項2】 パラチニットを10〜30重量%配合す
ることを特徴とする請求項1記載の歯磨剤。 - 【請求項3】 上記粘結剤がカルボキシメチルセルロー
スのアルカリ金属塩である請求項1及び2記載の歯磨
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17373399A JP2001002541A (ja) | 1999-06-21 | 1999-06-21 | 歯磨剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17373399A JP2001002541A (ja) | 1999-06-21 | 1999-06-21 | 歯磨剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001002541A true JP2001002541A (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=15966137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17373399A Pending JP2001002541A (ja) | 1999-06-21 | 1999-06-21 | 歯磨剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001002541A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007070261A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Kao Corp | 歯磨き組成物 |
JP2011074066A (ja) * | 2009-09-03 | 2011-04-14 | Kao Corp | 歯磨組成物 |
WO2012137325A1 (ja) * | 2011-04-06 | 2012-10-11 | 花王株式会社 | 歯磨組成物 |
-
1999
- 1999-06-21 JP JP17373399A patent/JP2001002541A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007070261A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Kao Corp | 歯磨き組成物 |
JP2011074066A (ja) * | 2009-09-03 | 2011-04-14 | Kao Corp | 歯磨組成物 |
WO2012137325A1 (ja) * | 2011-04-06 | 2012-10-11 | 花王株式会社 | 歯磨組成物 |
US9301906B2 (en) | 2011-04-06 | 2016-04-05 | Kao Corporation | Dentrifice composition |
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