JP2004010485A - 口腔用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)糖アルコール 20〜40重量%、
(B)カラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つ及びカルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5〜5重量%、
(C)水 24〜50重量%、
(D)香料
を含有する組成物が、該組成物が接触する面がポリオレフィンで被覆された容器に充填された口腔用剤。
【効果】本発明によれば、長期保存しても香気の低減がなく、使用時に口中への分散性が良好で、香気が十分に実感できるポリオレフィン被覆容器入り口腔用剤が提供される。
【選択図】 なし
(A)糖アルコール 20〜40重量%、
(B)カラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つ及びカルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5〜5重量%、
(C)水 24〜50重量%、
(D)香料
を含有する組成物が、該組成物が接触する面がポリオレフィンで被覆された容器に充填された口腔用剤。
【効果】本発明によれば、長期保存しても香気の低減がなく、使用時に口中への分散性が良好で、香気が十分に実感できるポリオレフィン被覆容器入り口腔用剤が提供される。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配合した香料の香気が長期間持続し、かつ使用時の口中への分散性が良好な口腔用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯磨剤、デンタルクリーム等の口腔用組成物の容器としては、内容物である口腔用組成物の滲みだし防止、気体透過防止、衛生面、押し出し性等の点から、アルミニウム、アルミラミネート等の外、ポリエチレン等のポリオレフィンで内面が被覆された容器が広く用いられている。このうち、ポリオレフィン被覆容器は、押し出し性、耐久性、経済性等の点で他の材質の容器に比べて優れていることから、特に広く用いられている。
【0003】
ところが、ポリオレフィン被覆容器に充填された口腔用剤には、長期保存した場合、口腔用組成物中に配合された香料の香気が低減してしまうという問題があった。これは、ポリオレフィンが香料を透過するためである。香気は、歯磨等の口腔用剤にとっては清涼感、爽快感付与等の使用感だけでなく、口臭防止効果、唾液分泌促進等の面で重要であり、香気の低減は口腔用剤の価値を大きく低下させるものである。
【0004】
かかる香気の低減を防止する手段として30重量%以上のソルビトールと23重量%以下の水を配合したポリオレフィン製容器に充填された口腔用剤が報告されている(WO00/37034)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この口腔用剤は、長期保存時の香気の低減は防止できるものの、使用時に組成物の口中分散性が悪いため、結果的に十分な香気が感じられなかった。
【0006】
従って本発明の目的は、香料の香気が長時間持続し、かつ組成物の口中への分散性が良好で、安定して香気を実感できるポリオレフィン被覆容器入り口腔用剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は、前記課題を解決すべく検討したところ、組成物の口中分散性を良好にするには水分量を増やせばよいが、水分量を増やすと香気低減防止効果が失われてしまい、口中分散性と香気低減防止効果の両立は困難であった。そこでさらに検討したところ、糖アルコールと水を併用して水分量を24〜50重量%とし、これにカラギーナンかキサンタンガムのいずれか一方とカルボキシメチルセルロースナトリウムの両者を一定量配合すれば、良好な口中分散性と長期保存時の香気低減防止効果に優れ、使用時に安定した香気が実感できるポリオレフィン被覆容器入り口腔用剤が得られることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)糖アルコール 20〜40重量%、
(B)カラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つ及びカルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5〜5重量%、
(C)水 24〜50重量%、
(D)香料
を含有する組成物が、該組成物が接触する面がポリオレフィンで被覆された容器に充填された口腔用剤を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の口腔用剤は、組成物が接触する面がポリオレフィンで被覆された容器に、前記成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する組成物(以下、単に「組成物」ということがある)が充填されたものである。
【0010】
本発明に用いられる成分(A)の糖アルコールとしては、ソルビトール、エリスリトール、マンニトール及びキシリトールから選ばれる1種以上が挙げられ、このうちソルビトール及び/又はキシリトールが特に好ましい。
【0011】
成分(A)は、組成物中に20〜40重量%含有することが必要である。20重量%未満では長期保存時の香気低減防止効果が得られず、40重量%を超えると甘さがしつこくなりすぎるとともに、粘度が高くなりすぎる。成分(A)は、組成物中に25〜40重量%含有するのが特に好ましい。
【0012】
成分(B)は、十分な長期保存時の香気低減防止効果を得るためにカラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つとカルボキシメチルセルロースナトリウムとを含む。ここでカラギーナンとしては、λ型及びι型があるが、ι型が好ましい。また、キサンタンガムとしては、平均分子量が200万〜5000万のものが好ましい。また、カルボキシメチルセルロースナトリウムとしては、エーテル化度が0.5〜1.5であり、平均分子量が5万〜25万のものが好ましい。ここでエーテル化度とは、無水グルコース1単位あたりのカルボキシメチル基の数である。
【0013】
成分(B)は、組成物中0.5〜5重量%含有することが必要である。0.5重量%未満では十分な香気低減防止効果が得られず、5重量%を超えると、粘度が高くなりすぎるため好ましくない。また成分(B)は組成物中に0.7〜3.0重量%含有するのが好ましい。さらに成分(B)中のカラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つとカルボキシメチルセルロースナトリウムとの含有比(重量比)は3:97〜50:50、特に5:95〜25:75が好ましい。
【0014】
成分(C)の水は、組成物中に24〜50重量%含有することが必要である。24重量%未満では組成物の口中分散性が悪く、香気が実感できず、50重量%を超えると長期保存時の香気低減防止効果が得られない。成分(C)は組成物中に25〜50重量%、特に25〜45重量%含有するのが好ましい。
【0015】
成分(D)の香料としては、口腔用剤に用いられる香料であればよく、例えばシナモン、スペアミント、ペパーミント、バート、アニス、メントール、サリチル酸メチル及びそれらの混合物が挙げられる。当該香料は組成物中に香気付与に有効な量含有すればよく、例えば0.1〜10重量%、さらに0.5〜5重量%、特に0.8〜3重量%含有するのが好ましい。
【0016】
本発明に用いられる組成物中には、さらに多価アルコール、食塩、フッ素化合物、殺菌剤、界面活性剤、研磨剤、薬効剤、甘味料、保存剤、美白剤、湿潤剤、粘結剤等を含有させることができる。
【0017】
食塩を含有させれば、歯茎引き締め効果に優れた歯磨組成物が得られる。食塩としては、精製食塩が好ましい。食塩は、組成物中に5〜30重量%、特に5〜20重量%含有させるのが好ましい。
【0018】
またフッ素化合物を含有させれば、歯質強化作用を有する歯磨組成物が得られる。フッ素化合物としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等が挙げられる。フッ素化合物は、組成物中にFとして100〜999ppm、特に500〜999ppm含有させるのが好ましい。
【0019】
また殺菌剤を含有させれば、むし歯を防ぐ作用を有する歯磨組成物が得られる。殺菌剤としては、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン等が挙げられる。塩化セチルピリジニウムは、組成物中に0.01〜0.05重量%、塩化ベンゼトニウムは、組成物中に0.005〜0.05重量%、トリクロサンは、組成物中に0.01〜0.05重量%含有させるのが好ましい。
【0020】
本発明に用いられる組成物は、前記成分を常法により混合して製造することができる。かくして得られた組成物は、該組成物が接触する面、例えば内面がポリオレフィンで被覆された容器に充填される。ここでポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体等が挙げられるが、ポリエチレン、特に高密度ポリエチレンが好ましい。また、当該容器としては一室式容器及び二室式容器のいずれでもよい。また容器の形態はチューブが好ましい。
【0021】
本発明の口腔用剤としては、潤性歯磨剤、練り歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤等として用いることができるが、練り歯磨剤が好ましい。
【0022】
【実施例】
実施例1〜3及び比較例1〜4
表1記載の処方の歯磨組成物を調製し、ポリエチレン製のチューブの外面(歯磨組成物と接触する面)を高密度ポリエチレンで被覆したチューブに150g充填した。これを50℃の恒温室に1週間保存した。製造直後及び1週間保存後に、香気及び口中への分散性を10名の専門パネラーにより評価した。香気は、チューブを空けて鼻にチューブを近づけて香りをかぐことにより判断した。また、口中への分散性は、組成物1gを歯ブラシにとり、歯をみがくことにより評価した。パネラー10名中7名以上が良好と回答したものを○、4〜6名が良好と回答したものを△、3名以下が良好と回答したものを×とした。
【0023】
【表1】
【0024】
その結果、表1に示すように、糖アルコールが20重量%未満の場合(比較例1)、水の含量が多い場合(比較例2)、及びカラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つとカルボキシメチルセルロースナトリウムとのいずれか一方を含まない場合(比較例3)は、いずれも長期保存後に香気が低減していた。また、水の含量が23重量%以下の場合(比較例4)は、口中への分散性が悪く、結果として使用時の香気は十分ではなかった。
これに対し、本発明の組成物を充填した歯磨剤は、長期保存しても香気が低減せず、かつ口中への分散性も良好で、使用時の香気が実感できるものであった。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、長期保存しても香気の低減がなく、使用時に口中への分散性が良好で、香気が十分に実感できるポリオレフィン被覆容器入り口腔用剤が提供される。
【発明の属する技術分野】
本発明は、配合した香料の香気が長期間持続し、かつ使用時の口中への分散性が良好な口腔用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯磨剤、デンタルクリーム等の口腔用組成物の容器としては、内容物である口腔用組成物の滲みだし防止、気体透過防止、衛生面、押し出し性等の点から、アルミニウム、アルミラミネート等の外、ポリエチレン等のポリオレフィンで内面が被覆された容器が広く用いられている。このうち、ポリオレフィン被覆容器は、押し出し性、耐久性、経済性等の点で他の材質の容器に比べて優れていることから、特に広く用いられている。
【0003】
ところが、ポリオレフィン被覆容器に充填された口腔用剤には、長期保存した場合、口腔用組成物中に配合された香料の香気が低減してしまうという問題があった。これは、ポリオレフィンが香料を透過するためである。香気は、歯磨等の口腔用剤にとっては清涼感、爽快感付与等の使用感だけでなく、口臭防止効果、唾液分泌促進等の面で重要であり、香気の低減は口腔用剤の価値を大きく低下させるものである。
【0004】
かかる香気の低減を防止する手段として30重量%以上のソルビトールと23重量%以下の水を配合したポリオレフィン製容器に充填された口腔用剤が報告されている(WO00/37034)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この口腔用剤は、長期保存時の香気の低減は防止できるものの、使用時に組成物の口中分散性が悪いため、結果的に十分な香気が感じられなかった。
【0006】
従って本発明の目的は、香料の香気が長時間持続し、かつ組成物の口中への分散性が良好で、安定して香気を実感できるポリオレフィン被覆容器入り口腔用剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は、前記課題を解決すべく検討したところ、組成物の口中分散性を良好にするには水分量を増やせばよいが、水分量を増やすと香気低減防止効果が失われてしまい、口中分散性と香気低減防止効果の両立は困難であった。そこでさらに検討したところ、糖アルコールと水を併用して水分量を24〜50重量%とし、これにカラギーナンかキサンタンガムのいずれか一方とカルボキシメチルセルロースナトリウムの両者を一定量配合すれば、良好な口中分散性と長期保存時の香気低減防止効果に優れ、使用時に安定した香気が実感できるポリオレフィン被覆容器入り口腔用剤が得られることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)糖アルコール 20〜40重量%、
(B)カラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つ及びカルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5〜5重量%、
(C)水 24〜50重量%、
(D)香料
を含有する組成物が、該組成物が接触する面がポリオレフィンで被覆された容器に充填された口腔用剤を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の口腔用剤は、組成物が接触する面がポリオレフィンで被覆された容器に、前記成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する組成物(以下、単に「組成物」ということがある)が充填されたものである。
【0010】
本発明に用いられる成分(A)の糖アルコールとしては、ソルビトール、エリスリトール、マンニトール及びキシリトールから選ばれる1種以上が挙げられ、このうちソルビトール及び/又はキシリトールが特に好ましい。
【0011】
成分(A)は、組成物中に20〜40重量%含有することが必要である。20重量%未満では長期保存時の香気低減防止効果が得られず、40重量%を超えると甘さがしつこくなりすぎるとともに、粘度が高くなりすぎる。成分(A)は、組成物中に25〜40重量%含有するのが特に好ましい。
【0012】
成分(B)は、十分な長期保存時の香気低減防止効果を得るためにカラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つとカルボキシメチルセルロースナトリウムとを含む。ここでカラギーナンとしては、λ型及びι型があるが、ι型が好ましい。また、キサンタンガムとしては、平均分子量が200万〜5000万のものが好ましい。また、カルボキシメチルセルロースナトリウムとしては、エーテル化度が0.5〜1.5であり、平均分子量が5万〜25万のものが好ましい。ここでエーテル化度とは、無水グルコース1単位あたりのカルボキシメチル基の数である。
【0013】
成分(B)は、組成物中0.5〜5重量%含有することが必要である。0.5重量%未満では十分な香気低減防止効果が得られず、5重量%を超えると、粘度が高くなりすぎるため好ましくない。また成分(B)は組成物中に0.7〜3.0重量%含有するのが好ましい。さらに成分(B)中のカラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つとカルボキシメチルセルロースナトリウムとの含有比(重量比)は3:97〜50:50、特に5:95〜25:75が好ましい。
【0014】
成分(C)の水は、組成物中に24〜50重量%含有することが必要である。24重量%未満では組成物の口中分散性が悪く、香気が実感できず、50重量%を超えると長期保存時の香気低減防止効果が得られない。成分(C)は組成物中に25〜50重量%、特に25〜45重量%含有するのが好ましい。
【0015】
成分(D)の香料としては、口腔用剤に用いられる香料であればよく、例えばシナモン、スペアミント、ペパーミント、バート、アニス、メントール、サリチル酸メチル及びそれらの混合物が挙げられる。当該香料は組成物中に香気付与に有効な量含有すればよく、例えば0.1〜10重量%、さらに0.5〜5重量%、特に0.8〜3重量%含有するのが好ましい。
【0016】
本発明に用いられる組成物中には、さらに多価アルコール、食塩、フッ素化合物、殺菌剤、界面活性剤、研磨剤、薬効剤、甘味料、保存剤、美白剤、湿潤剤、粘結剤等を含有させることができる。
【0017】
食塩を含有させれば、歯茎引き締め効果に優れた歯磨組成物が得られる。食塩としては、精製食塩が好ましい。食塩は、組成物中に5〜30重量%、特に5〜20重量%含有させるのが好ましい。
【0018】
またフッ素化合物を含有させれば、歯質強化作用を有する歯磨組成物が得られる。フッ素化合物としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等が挙げられる。フッ素化合物は、組成物中にFとして100〜999ppm、特に500〜999ppm含有させるのが好ましい。
【0019】
また殺菌剤を含有させれば、むし歯を防ぐ作用を有する歯磨組成物が得られる。殺菌剤としては、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン等が挙げられる。塩化セチルピリジニウムは、組成物中に0.01〜0.05重量%、塩化ベンゼトニウムは、組成物中に0.005〜0.05重量%、トリクロサンは、組成物中に0.01〜0.05重量%含有させるのが好ましい。
【0020】
本発明に用いられる組成物は、前記成分を常法により混合して製造することができる。かくして得られた組成物は、該組成物が接触する面、例えば内面がポリオレフィンで被覆された容器に充填される。ここでポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体等が挙げられるが、ポリエチレン、特に高密度ポリエチレンが好ましい。また、当該容器としては一室式容器及び二室式容器のいずれでもよい。また容器の形態はチューブが好ましい。
【0021】
本発明の口腔用剤としては、潤性歯磨剤、練り歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤等として用いることができるが、練り歯磨剤が好ましい。
【0022】
【実施例】
実施例1〜3及び比較例1〜4
表1記載の処方の歯磨組成物を調製し、ポリエチレン製のチューブの外面(歯磨組成物と接触する面)を高密度ポリエチレンで被覆したチューブに150g充填した。これを50℃の恒温室に1週間保存した。製造直後及び1週間保存後に、香気及び口中への分散性を10名の専門パネラーにより評価した。香気は、チューブを空けて鼻にチューブを近づけて香りをかぐことにより判断した。また、口中への分散性は、組成物1gを歯ブラシにとり、歯をみがくことにより評価した。パネラー10名中7名以上が良好と回答したものを○、4〜6名が良好と回答したものを△、3名以下が良好と回答したものを×とした。
【0023】
【表1】
【0024】
その結果、表1に示すように、糖アルコールが20重量%未満の場合(比較例1)、水の含量が多い場合(比較例2)、及びカラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つとカルボキシメチルセルロースナトリウムとのいずれか一方を含まない場合(比較例3)は、いずれも長期保存後に香気が低減していた。また、水の含量が23重量%以下の場合(比較例4)は、口中への分散性が悪く、結果として使用時の香気は十分ではなかった。
これに対し、本発明の組成物を充填した歯磨剤は、長期保存しても香気が低減せず、かつ口中への分散性も良好で、使用時の香気が実感できるものであった。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、長期保存しても香気の低減がなく、使用時に口中への分散性が良好で、香気が十分に実感できるポリオレフィン被覆容器入り口腔用剤が提供される。
Claims (3)
- 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)糖アルコール 20〜40重量%、
(B)カラギーナンまたはキサンタンガムのいずれか一つ及びカルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5〜5重量%、
(C)水 24〜50重量%、
(D)香料
を含有する組成物が、該組成物が接触する面がポリオレフィンで被覆された容器に充填された口腔用剤。 - 糖アルコールが、ソルビトール、エリスリトール、マンニトール及びキシリトールから選ばれる1種以上である請求項1記載の口腔用剤。
- カラギーナンがι型カラギーナンであり、キサンタンガムが平均分子量200万〜5000万のものであり、カルボキシメチルセルロースナトリウムがエーテル化度0.5〜1.5の平均分子量5万〜25万のものである請求項1又は2記載の口腔用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002161630A JP2004010485A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 口腔用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002161630A JP2004010485A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 口腔用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004010485A true JP2004010485A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30430649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002161630A Pending JP2004010485A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 口腔用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004010485A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005084624A1 (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Kao Corporation | 歯磨き組成物 |
JP2008013528A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-24 | Kao Corp | 歯磨き組成物 |
WO2011067104A1 (en) | 2009-12-04 | 2011-06-09 | L'oreal | Fragrancing process combining a topical fragrance with a composition for fragrancing the oral cavity and/or the lips; fragrancing kit |
JP2014062049A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-10 | Kao Corp | 口腔用組成物 |
-
2002
- 2002-06-03 JP JP2002161630A patent/JP2004010485A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005084624A1 (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Kao Corporation | 歯磨き組成物 |
US8287842B2 (en) | 2004-03-05 | 2012-10-16 | Kao Corporation | Toothpaste composition |
JP2008013528A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-24 | Kao Corp | 歯磨き組成物 |
WO2011067104A1 (en) | 2009-12-04 | 2011-06-09 | L'oreal | Fragrancing process combining a topical fragrance with a composition for fragrancing the oral cavity and/or the lips; fragrancing kit |
JP2014062049A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-10 | Kao Corp | 口腔用組成物 |
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