JP2014053599A - 電子回路モジュール部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】実装密度を上げても特性を維持することが可能な実装信頼性の高い電子部品の端子電極と基板との接合部を有する電子回路モジュール部品を提供する。
【解決手段】基板30と、実装面22aと複数の側面とを有する素体22を備えた電子部品29とをはんだにより接合してなる電子回路モジュール部品21であって、電子部品29は実装面22aおよび複数の側面のうち一つの側面22bに形成された第一の端子電極25と、実装面22aおよび複数の側面のうち他の側面22bに形成された第二の端子電極25とを備え、側面22bに形成された部分である第一および第二の端子電極25の側面部分25bの表面の少なくとも一部が酸化膜26で覆われており、実装面22aに形成された部分である第一および第二の端子電極25の実装部分25aと基板30とがはんだにより接合されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子部品を備える電子回路モジュール部品に関する。
電子部品は、実装される電子デバイスの高性能化及び小型化に伴って、より一層の小型化が求められている。このような電子部品を電子機器の基板に実装する場合、電子回路モジュール部品の端子電極と電子機器の基板上のパッドとをはんだで接合する。つまり、ここでの電子回路モジュール部品とは、複数の電子部品をはんだによって基板に実装して、ひとまとまりの機能を有した電子部品としたものである。さらに、小型化された電子部品は、リフロー工程(電子部品を予めはんだペーストを塗布した基板上に載せ、連続炉ではんだ接合を一括して行う工程)で、より高密度にはんだによってプリント配線基板などに実装され電子回路モジュールとして電子デバイス等に用いることが求められている。
一般的な電子部品がプリント配線基板10に実装された電子回路モジュール部品の断面の模式図を図1に示す。ここでの電子部品1は、素子本体2(以下、素体2)内に、内部電極層3がセラミック層4を介して重なり合うように配置されている。素体2の内部電極層3が露出した面を覆うように、端子電極7の下地電極層5が形成されている。下地電極層5は、その外表面にNiめっき層6aと、さらにその外表面にSnめっき層6bの二層からなるめっき層6が形成されている。
さらに、電子部品1は、はんだ8を介して基板10上のパッド9に接合されている。はんだ8は、リフロー工程の熱処理によりSnめっき層6bを伝いめっき層6の表面に濡れ上がり、Snめっき層6bと金属間化合物を形成することにより、基板上のパッド9と接合し、電子回路モジュール部品を形成している。このような電子回路モジュール部品は、例えば、特許文献1などに提案されている。
一方、高密度にはんだでプリント配線基板などに実装するために、電子部品の端子電極には、LGA(LandGrid Array)タイプが採用されていることがある。一般的な電子部品の端子電極にLGAが採用されている電子部品の断面の模式図を図2に示す。
図2に示す電子部品11は、複数のセラミック層13と複数の内部電極層12のパターンがそれぞれ交互に積層され、その内部電極層12は一層おきにずらし、そのずらした部分で積層方向に貫通するように設けられたそれぞれのスルーホール電極14で接続されている。また、これらのスルーホール電極14の端部には、外部接続用電極15が端子電極として形成されており、電子部品11の1つの面で基板等に接続できるように配置されている。このようなLGAタイプの端子電極を備える電子部品11は、例えば、特許文献2などに提案されている。
特開2004−186502号公報 特開2010−045209号公報
しかしながら、電子部品1では、端子電極7が素体2の下面(プリント配線基板10に向かい合う面。以下、実装面と称す。)および実装面に接する素体2の側面に形成されており、はんだによる接合時にはんだが素体2の実装面の表面上に形成された端子電極7の実装部分の表面のみならず端子電極7の実装部分の表面に接する側面部分の表面に濡れて上がるため、プリント配線基板10上の実装面積を小さくすることは難しい。また、電子部品間の距離を極めて小さく基板に実装した電子回路モジュール部品の場合、電子部品間の端子電極の側面部分同士の間隔が狭く、埃などの不要物が混入した際のその不要物を介したショート不良等の問題が生じやすくなる可能性があり、電子回路モジュール部品の電子部品の高密度化には限界があった。
一方、電子部品11では、端子電極部分を下面のみに外部接続用電極15として形成することが可能となるため、実装面積を小さくすることは容易である。しかし、電子部品11の形成の際に、スルーホールの穿設やスルーホールへの導電ペーストの充填等の複雑な工程を必要としており、セラミック層13や内部電極層12のさらなる薄層化や多層化を狙うことは難しい。また、スルーホール電極14の存在のために有効電極面積は従来の電子部品1よりも小さくなるため、大容量の電子部品を作製することは難しい。このため、これらの電子部品の小型化の要求と共に進む基板への実装面積の低減には限界があり、小型化した電子部品の容量を減らすことなく実装面積を小さくすることが求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高密度実装が可能な電子回路モジュール部品を提供することを目的とする。
本発明の電子回路モジュール部品の一側面は、基板と、実装面と複数の側面とを有する素体を備えた電子部品とをはんだにより接合してなる電子回路モジュール部品であって、電子部品は実装面および複数の側面のうち一つの側面に形成された第一の端子電極と、実装面および複数の側面のうち他の側面に形成された第二の端子電極とを備え、側面に形成された部分である第一および第二の端子電極の側面部分の表面の少なくとも一部が酸化膜で覆われており、実装面に形成された部分である第一および第二の端子電極の実装部分と基板とがはんだにより接合されている。
これによって、実装密度を上げてもショート不良がなく特性を維持することが可能な、実装信頼性の高い電子部品の端子電極と基板との接合部を備えた電子回路モジュール部品を得ることができる。
さらに、酸化膜表面から端子電極の側面部分の表面と酸化膜との境界までの厚みをL1とし、酸化膜表面からはんだと酸化膜との境界までの距離を実装面に対して垂直な方向から見た場合の厚みをL2としたとき、L1<L2の特徴を有することがより好ましい。
これによって、電子部品の端子電極と基板との接合部の面積を小さくすることができ、より実装面積をより小さくすることができる。
本発明によれば、高密度実装が可能な電子回路モジュール部品を得ることができる。
従来の電子部品の実装時における形態を模式的に示す断面図で 従来のスルーホールタイプ電子部品を模式的に示す断面図である。 本実施形態1の電子回路モジュール部品を模式的に示す断面図である。 本実施形態1の電子回路モジュール部品における電子部品と基板の接合部分の拡大図で、接合部と端子電極部の位置関係を評価する際の説明図である。 本実施形態1の電子部品の斜視図である。 本実施形態2の電子回路モジュール部品を模式的に示す断面図である。 本実施形態3の電子回路モジュール部品を模式的に示す断面図である。
本発明に係る実施形態の電子回路モジュール部品は、複数の電子部品をプリント配線基板に実装して、ひとまとまりの機能を持つ電子部品としたものである。このときの電子部品は、プリント配線基板の表面に実装されていてもよいし、プリント配線基板の内部に実装されていてもよい。特に限定されないが、コンデンサ、圧電素子、インダクタ、バリスタ、サーミスタ、抵抗、トランジスタ、ダイオード、水晶発振素子およびこれらの複合素子、その他の表面実装型電子部品が例示される。
以下、場合により図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図面において、同一または同等の要素には同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。また、特に断らない限り、上下左右等の位置関係は、図面の位置関係に基づくものとする。
本発明に係る実施形態1では、図3に示される電子回路モジュール部品21を例示して説明する。電子回路モジュール部品21は、電子部品29が基板30に接合されており、電子部品29はセラミック層24と内部電極層23とが交互に積層された素体22を備えている。素体22は、基板30に対向する面である実装面22aと、4つの側面22b、22c(符号22cは後述の図5参照)とを有している。内部電極層23は、各端部が素体22の対向する一対の側面22bに交互に露出するように積層されている。その一対の側面22bを含む素体22の両端部には、素体22の内部で内部電極層23と各々導通する一対の端子電極25が形成されている。一対の端子電極25は、素体22の両端部に形成され、交互に配置された内部電極層23の露出部に接続されて電気回路を構成する。つまり、電子部品29は、素体22の実装面および複数の側面(すなわち、4つの側面)のうち一つの側面に形成された第一の端子電極25と、素体22の実装面および複数の側面のうち他の側面に形成された第二の端子電極25とを備えている。以下の説明では、適宜、端子電極25のうち、素体22の実装面22a上に形成された部分を実装部分25aと称し、素体22の側面22b、22c上に形成された部分を側面部分25bと称す。ここで、端子電極25の側面とは、端子電極25の実装部分の表面に対してほぼ垂直方向に位置する側面部分の表面を示す。
なお、内部電極層が無い素体に端子電極25を形成した場合の端子電極25の側面とは、端子電極25の実装部分25aの表面に対してほぼ垂直方向に延びる側面部分25bの表面であり、かつ他の向かい合う面にも他の端子電極25の側面を有する。
本実施形態1に係る電子部品29において、端子電極25は、その表面に酸化膜26を備えている。より詳細には、電子部品29の端子電極25の実装部分25aがはんだ30Fにより基板30上の接続用パッド30Pに接合されており、それ以外の部分は酸化膜26によって全体的に覆われている。
本実施形態1に係る電子回路モジュール部品21における電子部品29の素体22の外形や寸法には特に制限はなく、用途に応じて適宜設定することができ、通常外形はほぼ直方体形状とし、寸法は縦(0.2〜5.6mm)×横(0.1〜5.0mm)×高さ(0.1〜1.9mm)程度とすることができる。特に、寸法は縦0.4mm以下×横0.2mm以下×高さ0.2mm以下の小型の形状で、基板へのはんだによる実装時の接合不具合の低減等の効果も得ることができる。
本実施形態1に係る端子電極25の厚さは用途等に応じて適宜決定すればよいが、通常、1〜50μm程度であることが好ましい。
電子部品29の基板30へのはんだによる実装時のはんだの濡れ上がりを抑制する観点では、少なくとも電子部品29の長手方向で対向する端子電極25の側面部分25bの表面に酸化膜26を備えていればよい。これは、はんだによる実装時に、はんだが端子電極25の側面部分25bの表面に沿って濡れ上がりを抑制することにより、実装面積を小さくする効果が得られるためである。さらに酸化膜26が端子電極25の側面部分25bの表面を覆うため、電子部品間の距離が極めて小さくても、端子電極25の側面部分同士の接触によるショートを抑制することが可能となる。
電子部品29の基板30上の接続用パッド30Pへのはんだによる実装時のはんだの濡れ上がりを抑制する観点では、少なくとも電子部品29の端子電極25の実装部分25aの表面以外の側面部分25bの表面に酸化膜26を備えていればよい。さらに、実装部分25aの表面以外の側面部分25bの表面を酸化膜26で覆うことにより、端子電極25の使用環境下においての腐食による劣化等が生じにくい効果もありより好ましい。
この実施形態1では、端子電極25と基板30上の接続用パッド30Pとの接合面は内部電極層23と平行した面に設けているが、電子部品29の同一面上であればよく、素体22の内部電極層23の配置に影響されない。
電子部品29は、この端子電極25とはんだ30Fを介し基板30の接続用パッド30Pと接合することで、実装面積の小さい電子回路モジュール部品21を得ることができる。このため、電子部品29を基板30に実装する際に、実装面の把握を容易にするために、電子部品29の実装面を識別可能な構成とすることが好ましい。これは、素体22に何らかのマークを設けることでも良く、電子部品29の形状を非対称とすることでもよい。
電子部品29は、基板30上へ実装し基板30上のプリント配線部分とはんだ30Fを介し接合する。このため、基板30の接続用パッド30Pと接合する接合部分を電子部品29の1つの面上に形成される一組の端子電極25の同一面に設けることで、基板30の面上で、電子部品29の実装面積を小さくし、実装密度を高くすることが出来る。
このときの端子電極25の材料には、特に限定されないが、通常、AgやCu,Niさらにそれらの合金から構成されるものが好ましい。これらの中でも、内部電極層23を卑
金属で構成することができるCuやNi、又はそれらの合金を含む材料を用いることが好
ましく、接続性の観点、さらには端子電極25の表面を酸化することで酸化膜26を設け
ることができるCuやNiで構成されることが特に好ましい。
酸化膜26は、強制酸化により形成されたものが好ましい。酸化膜26はX線回折分析等によって判別可能な酸化物ピークが検出されるものであり、酸化膜26が絶縁性を有することが好ましいことから10nm以上の厚みを有することが好ましい。さらに、内部電極層23との電気的接合を維持するために1μm以下の厚みを有することが好ましい。
酸化膜26に含まれる金属には、特に限定されないが、例えば、Cu、Fe、Zn、Al及びNiから選ばれる少なくとも一つを含有する金属またはこれらの合金を含有することが好ましい。これにより、基板30上において電子部品29が他の電子部品と接触した際に生じるショートを抑制することが可能となる。そして、内部電極層23との電気的接合の観点から、CuやNiを含有する金属またはこれらの合金であることがより好ましい。
端子電極25とはんだに含まれる金属間での合金相形成により、端子電極25の表面にはんだの濡れ上がりが生じる。しかし、端子電極25に含まれる金属の種類によって、はんだとの合金相の形成温度や反応速度が異なる。特に、金属の種類がSnとその他金属では大きく異なり、端子電極25が側面部分25bの成分としてSnを含有しないその他金属の場合、端子電極25の側面部分25bの表面へのはんだの濡れ上がり速度はSnを含有している場合と比べると、非常に遅い。
さらに、その他金属の酸化物が端子電極25の側面部分の表面に存在する場合、端子電極25の側面部分25bの表面にはんだの濡れ上がりが生じにくいため、実装面積の小さい端子電極25を備える電子部品29を得ることができ、さらには高密度実装可能な電子回路モジュール部品21を得ることができる。
一方、前記酸化膜26がSn含む場合のはんだとの合金形成速度は、はんだと金属Sn及びSn合金との合金形成速度よりも遅くなるが、端子電極25の側面部分25bの表面へのはんだの濡れ上がりは生じてしまい、実装面積の小さい端子電極を備える電子部品29を得ることが難しくなる傾向にある。
本発明に係る実施形態1において、図4に電子回路モジュール部品21における電子部品29と基板30の接合部部分の拡大図を例示して説明する。電子回路モジュール部品21において、酸化膜26の表面から端子電極25の側面部分25bの表面と酸化膜26との境界までの厚み(酸化膜26の厚み)をL1とし、酸化膜26の表面から酸化膜26とはんだとの境界までの距離を実装面(基板30表面)に対して垂直な方向から見た場合の厚みをL2とし、L1<L2であることが好ましい。なお、実装面に対して垂直な方向から見た場合とは、矢印400の方向から見た場合である。図に示すように、断面からL1およびL2を計測することができる。
実施形態1の電子回路モジュール部品21の製造方法は、
(i)複数のセラミックグリーンシート(セラミック層24)と、隣接するセラミックグリーンシートの間に埋設された電極層(内部電極層23)と、を有するグリーン積層体を形成、切断、焼成し、素体22を形成する第1工程と、
(ii)得られた素体22の実装面22aおよび複数の側面22b、22cのうち一つの側面22bに第一の端子電極25と、実装面22aおよび複数の側面22b、22cのうち他の側面22bに第二の端子電極25とを形成する、端子電極25を形成する第2工程と、
(iii)側面22b、22cに形成された部分である第一および第二の端子電極25の側面部分25bの表面上に酸化膜26を設ける第3工程と、
(iv)第一および第二の端子電極25の実装部分25aと基板とをはんだにより接合する第4工程と、を有する。以下、各工程の詳細を説明する。
第1工程は、素体22の準備工程である。ここでの素体22には、特に限定されないが、例えば、チタン酸バリウムを主成分として用いることができる。
次に、所望の各種電極パターンが形成されたセラミックグリーンシートを所定の順序で重ねる。また、電極パターンが形成されていないセラミックグリーンシートを適宜挿入して重ねてもよい。このようにして、複数のセラミックグリーンシートと、隣接するセラミックグリーンシートの間に埋設された電極層と、を有するグリーン積層体を得ることができる。
上記グリーン積層体を所定のサイズに切断し、得たグリーンチップに脱バインダ処理、焼成及びアニールを行なった後、例えばバレル研磨やサンドブラストなどにより内部電極層23の端部が露出する面(側面22b。以下、素体22の端面とも称す。)の研磨を施し、素体22を得る。
第2工程は、素体22の端面に一対の端子電極25を形成する工程である。端子電極25の形成方法は特に限定されず、塗布電極焼付による形成や電解及び無電解めっき法により形成することができる。例えば、素体22の端面に端子電極25としてCuの端子電極を形成することができる。
このとき、例えば、塗布電極焼付による形成を行う場合、外部電極用ペーストを印刷または塗布して焼成し、端子電極25を形成する。外部電極の焼成条件は、例えば、加湿したNとHとの混合ガス中で600〜800℃にて10分間〜1時間程度とすることが好ましい。
第3工程は、端子電極25の表面に酸化膜26を設ける、つまり端子電極25の一部を酸化膜で覆う工程である。図5は、実施形態1の電子部品29の斜視図である。電子部品29の素体22の側面22bと平行な端子電極25の側面部分25bの面(長手方向において対向する面)をTa、実装部分25aの表面に接する面のうち側面部分25bの面Taを除く面(短手方向において対向する面)をTb、基板への実装を意図する面をTcおよびその基板への実装を意図する面Tcと対面にある面をTdとしたとき、酸化膜26を設ける面について説明する。
面Tcは、電子部品29の1つの同一面上にあればよく、少なくとも端子電極25の側面部分25bの面Taが酸化膜26に覆われていれば良い。これによって、電子部品29の長手方向の実装面積が小さくなり、高密度の実装が可能となる。さらに、好ましくは、端子電極25の側面部分25bの面Taと面Tbが酸化膜26に覆われていることが好ましい。これによって、実装時のはんだの濡れ上がりを抑制することができ、電子部品29の短手方向の実装面積も小さくすることができる。本実施形態1では、図3に示すように端子電極25の面Ta、Tb、Tdは、酸化膜26によって覆われている。
第3工程において、端子電極25の表面に酸化膜26を設ける方法は特に限定されない。例えば、酸化物ターゲットを用いたスパッタ法や酸化物を有する塗料等を直接塗布する方法を用いることが出来る。
さらに、端子電極25の表面を酸化させる方法を用いることもできる。この酸化させる方法は特に限定せず、大気中や高酸素濃度雰囲気での加熱、または化学的に表面を処理することにより行うことができる。例えば、大気中において200℃以上で2〜7時間熱処理することにより酸化膜26を形成することができる。
第4工程は、第3工程までで得られた電子部品29を基板30上の接続用パッド30Pにはんだ30Fにより接合し、電子回路モジュール部品を得る工程である。このときのはんだは、特に限定せず市販のはんだを用いることができる。例えば、Sn−Pbはんだや鉛フリーはんだを用いることができる。鉛フリーはんだとして例えば、Sn−3.5質量%Ag、Sn−3.0質量%Ag−0.5質量%CuまたはSn−0.7質量%Cuなどを用途に合わせ選ぶことができる。
次に、本発明に係る実施形態2の電子回路モジュール部品31では、図6にその断面の模式図を示す。電子回路モジュール部品31の電子部品39が基板40上の接続用パッド40Pにはんだ40Fにより接合されている。電子部品39の端子電極35は、2つの層35A、35Bによって構成されている点で、実施形態1の端子電極25と異なる。すなわち、実施形態2の端子電極35は、素体32の実装面32aおよび側面32bに形成された、実施形態1の端子電極25と同様の下地電極層35Aと、その下地電極層35Aの表面上に形成された表面層35Bとを備えており、さらにその端子電極35の表面上に酸化膜36を備えている。端子電極35は、図6に示すように電子部品39の端子電極35の側面部分35bの表面が酸化膜36で覆われている。このとき、表面層35Bには、特に限定されないがCuやNiの元素を主成分とし構成することができる。表面層35Bの一部を酸化し酸化膜36とする観点から、CuおよびNiを用いることが好ましい。
さらに、端子電極35の表面に酸化膜36を設ける点では、実施形態2のように、端子電極35の表面層35Bを酸化することで酸化膜36を設けることが、端子電極35の導通を安定的に確保できる点でより好ましい。
このときの表面層35Bの形成方法は特に限定されないが、実施形態1の製造方法で(ii)の第2の工程の後に、(v)表面層35Bの形成工程として第5の工程を設ける。このときの第5の工程は、例えばスパッタ法や蒸着法、めっき法などを用いることができる。
このとき表面層35Bには、端子電極35の下地電極層35AがCuを含む組成で構成された場合に、電子部品39をはんだにより基板40へ実装するときの、端子電極35の下地電極層35Aのはんだ喰われを抑制する観点で、NiまたはNi合金を含む組成の層として設けることがより好ましい。NiまたはNi合金層の形成は、めっき法もしくは蒸着法により形成することが好ましい。その厚さは用途等に応じて適宜決定すればよいが、通常、0.5〜10μm程度であることが好ましい。
次に、本発明に係る実施形態3の電子部品49では、図7にその断面の模式図を示す。実施形態2の積層セラミック電子部品39と、金属層として金属層47を設けている点が違うだけで他は同等である。すなわち、電子部品49の端子電極45は、素体42の実装面42aおよび側面42bに形成された、実施形態1の端子電極25と同様の下地電極層45Aと、その下地電極層45Aの表面上に形成された表面層45Bとを備えており、さらにその端子電極45の表面上に酸化膜46と金属層47を備えている。
このときの金属層47の形成方法は特に限定されないが、第2工程の後であって第4工程の前に、(vi)第一および第二の端子電極45にはんだと合金を形成する金属層47を形成する第6工程を設ける。このときの金属層47は、SnまたはSn合金層であることがはんだとの接合性の観点で好ましい。端子電極45へのSnまたはSn合金層の形成は、めっき法もしくは溶融はんだ法により形成することが好ましい。
なお、酸化膜を形成する第3工程と金属層を形成する第6工程は、実施する順番は特に限定されず、逆にしても得ることができる。その場合は、第6工程で金属層を形成した後、金属層をマスクし第3工程を実施し、端子電極の表面に酸化膜を設けることが出来る。
金属層47は、基板へ実装する面である面Tcと面Tdのみに設け、他の端子電極45の面Ta、面Tbは、酸化膜46によって覆われている。これによって、基板への実装面が2つ得ることができ、実装時の工程負荷を小さくすることができる。
このようにして製造された本発明の実施形態の1〜3の電子回路モジュール部品は、各種電子機器等に使用することができる。
以下、本発明の実施形態を実施例に基づき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施例1)
まず、0.4mm×0.2mm×0.2mm(0402M)形状の素体を準備し、素体の端面に外部電極用Cuペーストを塗布して焼成し、一対の端子電極を形成した。外部電極の焼成条件は、加湿したNとHとの混合ガス中で700℃にて10分間とした。
得られた素体の一対の端子電極の実装部分の表面のすべてを覆うようにマスキングを施し、熱風乾燥機に入れ、大気中にて熱処理を行い、マスキングした面を除く端子電極の表面を酸化し酸化膜を形成した。
得られた素体の洗浄をアルコールを用いて行い、チオ尿素を添加したSnめっき液(浴温70℃)内に10分間浸漬して置換めっきを行い、金属層として1μm厚みのSn無電解めっき膜を酸化膜以外の端子電極の表面に形成して電子部品を得た。
得られた電子部品の端子電極をはんだにより基板の接続用パッドに実装し実施例1のサンプルを得た。つまり、実施形態1と同様に電子部品の端子電極の実装部分の表面がはんだにより基板上の接続用パッドに接合されており、それ以外が酸化膜によって覆われている実施例1のサンプルを得た。
サンプルの評価は、後述する手法を用いて行った。
(プリント配線基板における電子部品の端子電極と基板との接合部のはんだの広がりの評価)
得られた電子回路モジュール部品の実装面積の評価方法としては、プリント配線基板における電子部品の端子電極と基板との接合部のはんだの広がりの評価を行った。評価方法は図4を用いて説明する。
形状が0.4mm×0.2mm(0402M)の電子部品を実装する接続用パッド30Pを形成した、はんだ広がり評価用基板30を準備した。前記はんだ広がり評価用基板30の接続用パッド30Pに、ペーストはんだを印刷した。実装装置を用いて各実施例及び各比較例により作製した0402Mの電子部品29をはんだ広がり評価用基板30に載置した。電子部品29が実装された上記はんだ広がり評価用基板30をリフロー炉に入れて加熱し、電子部品29の端子電極25とこの基板の接続用パッド30Pとを接合し、はんだ広がり評価用電子回路モジュール部品のサンプルを得た。得られたはんだ広がり評価用サンプルを用いてはんだ広がり性の評価を行った。
端子電極25に対して溶融したはんだの濡れ性が高い場合、前記はんだは電子部品29の端子電極25の表面に広がりやすくなる。このため、はんだ広がりが大きく、基板30上での実装面積が大きくなってしまうと共に、他の電子部品と電子部品29の近接面にはんだが濡れ上がり、ショートする危険性が高くなる。
溶融したはんだのはんだ広がりは、電子部品29の端子電極25とはんだ広がり評価用基板30の接続用パッド30Pとをはんだで接合した際の電子部品29の端子電極25の酸化膜26の表面から端子電極25の側面部分25bの表面と酸化膜26との境界までの厚み(酸化膜26の厚み)をL1、前記酸化膜26の表面から酸化膜26とはんだ接合部との境界までの距離を電子部品29の実装面に対して垂直な方向から見た場合の厚みをL2としたとき、電子部品29の一対の端子電極25方向でそのL1とL2の比較で評価した。はんだ広がり性評価において、L1およびL2は断面観察により計測した。なお、前記端子電極25が側面部分25bに表面層を有する場合、表面層と前記酸化膜との境界までの厚みをL1とした。ここ境界は、組成分析機能付きの解析装置で確認することができるが、ここでは金属顕微鏡を用いその観察面において反射率の差で確認測定を実施した。
ここで図4では、電子部品29の長手方向(電子部品29の端子電極25の方向)の断面で、はんだ広がりL2を計測しているが、端子電極25の長手方向以外でのはんだ広がりが認められる場合は、その面での広がり方向の断面観察によりはんだ広がりを計測した。
ここで用いるはんだは、市販のはんだを用いることができ、リフロー炉での加熱条件は、該はんだに合わせ調整することができる。ここでは、Sn96.5重量%、Ag重量3%、Cu重量0.5%の組成の鉛フリーはんだ(千住金属工業株式会社製、品名:M705)を用い、リフロー炉での加熱をトップ温度260℃、240℃以上が30sとなる条件で実施した。
(ショート評価)
得られた電子回路モジュール部品の実装信頼性の評価方法としては、基板上に実装した際の実装面積が前記電子部品を端子電極の側面部分が近接する方向で2つの得られた電子部品を0.06mmの間隔で実装し得られた電子回路モジュール部品の評価を行った。このとき、この電子回路モジュール部品を10個ずつ用意し、ショート不良を生じなかったものを良好として「A」とし、生じたものを不良として「B」とした。なお、実装できなかったものは、評価不能として「C」とした。
次に、電解めっき法により表面層としてNi被膜層を形成して得た素体の一対の端子電極の実装部分の表面を除く端子電極の表面を酸化し酸化膜を形成した。その後、金属層として1μm厚みのSn無電解めっき膜を酸化膜以外の表面層のNi皮膜層の上に形成して、実施例2のサンプルを得た。つまり、実施形態2と同様のサンプルを得た。
前記実施例1および2のサンプルの評価結果を表1に併せて示す。表1では、実施形態1の電子部品の斜視図で示す面位置と同様の位置説明で、電子部品の端子電極表面の金属層と酸化膜の位置について示した。さらに、端子電極の表面のうち酸化膜を設けた面をOxide、金属層を設けた面をMetalと表記した。
Figure 2014053599
表1より、次の結果が確認できた。本実施例においては、電子部品の端子電極の表面層の有無によるサンプルの評価を行った。実施例1および2に示すサンプルはいずれも端子電極の面Taおよび面Tbは酸化しており、はんだ広がりが電子部品の長手方向の長さよりも小さく、端子電極として実装面積の小さい良好な構造体であり、電子回路モジュール部品において高密度化できることが分かった。
(実施例2〜4、比較例1〜2)
端子電極の酸化膜を設ける面を表2に示すように実施例2とは変えた以外は、実施例2と同様にして実施例3〜4や比較例1〜2のサンプルを作製した。結果を表2に併せて示す。実施例3のサンプルは実施形態2(実施例2)の電子部品39と、金属層を設ける位置が異なるだけで他は同等である。つまり、実施形態3と同様のサンプルを得た。
Figure 2014053599
表2より、次の結果が確認できた。本実施例においては電子部品の端子電極の酸化面の違いによるサンプルの評価を行った。実施例2および3に示すサンプルは端子電極の面Taおよび面Tbは酸化しており、面Taおよび面Tbへのはんだ広がりは生じず、端子電極として実装面積の小さい良好な構造体であり、電子回路モジュール部品において高密度化することができた。
実施例4に示すサンプルは、端子電極の面Taが酸化されているため、面Taへのはんだ広がりは生じなかったが、面Tbへのはんだ広がりは生じた。そのため、面Ta方向では高密度化できるが、はんだ接合面での実装面積が実施例2に比べ大きくなった。一方、端子電極の面Taが酸化されているため、ショート不良は生じなかった。
一方、比較例1〜2に示すサンプルは、端子電極の面Taが酸化されてないため、はんだ広がりが生じてしまった。また、高密度に実装した際にショート不良も生じてしまった。
(実施例5、比較例3)
端子電極の酸化膜に含まれる金属の種類を実施例2と変えた以外は、実施例2と同様にして実施例5および比較例3のサンプルを作製した。その結果を表3に示す。
Figure 2014053599
表3より、次の結果が確認できた。本実施例においては、電子部品の端子電極の酸化膜に含まれる金属の種類の違いによるサンプルの評価を行った。実施例2および5は端子電極の面Taおよび面Tbが酸化しており、面Ta及び面Tbへのはんだ広がりは生じず、実装面積の小さい端子電極として良好な構造体であり、電子回路モジュール部品において高密度化することができた。
一方、比較例3に示すサンプルは、実施例2および5と同様に面Taおよび面Tbの表面は酸化膜で覆われている。しかし、金属Sn膜と比べて速度は遅くなるが酸化Sn膜に対するはんだの濡れ上がりは生じるため、面Taと面Tbへのはんだ広がりが生じてしまう。そのため、実装面積の小さい端子電極を得ることができず、電子回路モジュール部品として高密度化できなかった。
(比較例5〜6)
端子電極の酸化膜に含まれる金属の種類を変え、かつ端子電極の全ての面に酸化膜を設けるため端子電極を酸化した以外は実施例2と同様に比較例4のサンプルを作製した。なお、比較例4のサンプルは表面層がSnを含有するため、Sn層の形成は行わなかった。
その結果を表4に示す。
Figure 2014053599
表4より、次の結果が確認できた。本実施例においては、電子部品の端子電極表面の酸化膜に含まれる金属の種類を変え、端子電極の全ての面を酸化させたサンプルの評価を行った。比較例4に示すサンプルは、面Taおよび面Tbのはんだ広がりが生じ、高密度に実装した際にショート不良が生じてしまった。そのため実装面積の小さい端子電極を得ることができず、電子回路モジュール部品として高密度化できなかった。
(実施例6)
端子電極のいずれの面も酸化させずに、NiOのターゲットを用いて実装部分の表面以外の表面に酸化膜を形成した以外は、実施例2と同様にサンプルを作製した。結果を表5に示す。
Figure 2014053599
表5より、次の結果が確認できた。本実施例においては、電子部品の端子電極は酸化させずに、NiOのターゲットを用いて実装部分の表面以外の表面に酸化膜を形成したサンプルの評価を行った。実施例6に示すサンプルはいずれの評価結果も良好であり、実装面積の小さい端子電極として良好な構造体であり、電子回路モジュール部品において高密度化することができた。
実施例1〜6によって得られた電子部品を電子部品の長手方向の部品間隔を狭めて実装した電子回路モジュール部品は、電子部品同士のショート等の不具合が生じず、高密度に実装することができた。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々に改変することができる。
例えば、上述した実施形態では、本発明に係る電子回路モジュール部品における電子部品として積層セラミックコンデンサを例示したが、本発明に係る電子回路モジュール部品における電子部品としては、コンデンサ、圧電素子、インダクタ、バリスタ、サーミスタ、抵抗、トランジスタ、ダイオード、水晶発振素子およびこれらの複合素子、その他の表面実装チップ型電子部品が例示される。
本発明によれば、電子部品の実装面積を小さく高密度の電子回路モジュール部品できるため、高密度化が要求される電子機器への実装に活用することができる。
1・・・電子部品、2・・・素子本体(素体)、3・・・内部電極層、4・・・セラミック層、5・・・下地電極層、6・・・めっき層、6a・・・Niめっき層、6b・・・Snめっき層、7・・・端子電極、8・・・はんだ、9・・・基板上のパッド、10・・・プリント配線基板、11・・・電子部品、12・・・内部電極層、13・・・セラミック層、14・・・スルーホール電極、15・・・外部接続用電極、21、31、41・・・電子回路モジュール部品、22、32、42・・・素子本体(素体)、22a、32a、42a・・・実装面、22b、22c、32b、42b・・・側面、23、33、43・・・内部電極層、24、34、44・・・セラミック層、25、35、45・・・端子電極、25a、35a、45a・・・実装部分、25b、35b、45b・・・側面部分、35A、45A、55A・・・下地電極層、35B、45B、55B・・・表面層、26、36、46・・・酸化膜、47・・・金属層、29、39、49・・・電子部品、30、40、50・・・基板、30F、40F、50F・・・はんだ接合部、30P、40P、50P・・・基板上の接合用パッド、Ta、Tb、Tc、Td・・・面

Claims (2)

  1. 基板と、実装面と複数の側面とを有する素体を備えた電子部品とをはんだにより接合してなる電子回路モジュール部品であって、
    前記電子部品は、前記実装面および前記複数の側面のうち一つの側面に形成された第一の端子電極と、前記実装面および前記複数の側面のうち他の側面に形成された第二の端子電極とを備え、
    前記側面に形成された部分である前記第一および第二の端子電極の側面部分の表面の少なくとも一部が酸化膜で覆われており、
    前記実装面に形成された部分である前記第一および第二の端子電極の実装部分と前記基板とがはんだにより接合されていることを特徴とする、電子回路モジュール部品。
  2. 前記酸化膜表面から前記端子電極の側面部分の表面と前記酸化膜との境界までの厚みをL1とし、前記酸化膜表面からはんだと前記酸化膜との境界までの距離を実装面に対して垂直な方向から見た場合の厚みをL2としたとき、L1<L2の特徴を有する請求項1に記載の電子回路モジュール部品。
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