JP2005251904A - 基板表面実装部品、基板回路、基板、ハンダ接続方法、及び基板回路の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 端面電極23および/または側面電極24を有するチップ部品などの基板表面実装部品2の、それぞれ端面電極23および/または側面電極24に沿ってハンダ4がぬれ上がることを防止して、チップ下のハンダ高さ(スタンドオフ高さ)を十分確保する。
【選択図】 図3
Description
例えば、チップ部品2が角チップ抵抗のとき、チップ部品2は、下面12及び端面13に下面電極22及び端面電極23をそれぞれ有しており、それぞれの電極がプリント基板1上のランド電極5に、ハンダ4によってハンダ接続されている。
また、チップ部品2がチップコンデンサのとき、チップ部品2は、下面12、端面13及び側面14に、下面電極22、端面電極23及び側面電極24を有しており、それぞれの電極がプリント基板1上のランド電極5に、ハンダ4によってハンダ接続されている。
下記特許文献1には、プリント基板電極上にシルク印刷により塗料層を付与して、スタンドオフ高さを稼ぐ手法が提案されている。
このために、チップ部品下のハンダ厚が十分に厚くならず、スタンドオフ高さを高く確保することが困難である。
図3(A)に示すように、端面13に端面電極23を有する従来の基板表面実装部品2では、ハンダ付けを行う際に、溶けたハンダが端面電極23に沿ってぬれ上がってしまい、部品2の下にハンダ材4を溜めることができない。
そこで本発明では、例えば、図3(B)に示すように端面電極23にハンダぬれ上がり抑制構造33を設けて、部品2の端面電極23に沿ったハンダぬれ上がりを抑制することにより、チップ部品下のハンダ高さを確保する。
なお、チップ部品2は、角チップ抵抗であるとき、その一対の対向する端面13には端面電極23を有している。またチップ部品2は、チップコンデンサであるとき、その一対の対向する端面13には端面電極23を有し、また、その一対の対向する側面14には側面電極24を有している。チップコンデンサの場合、直方体のチップ部品2の両端部分は電極により覆われることができる。このようにチップ部品2は、少なくともその基板側側面であって、その基板側側面の両端部にそれぞれ電極を備えることができる。この基板側側面の電極は、チップ部品2の短辺側幅方向の全体に渡って延びていてもよい。基板側面の電極は、チップ部品2の短辺側幅方向の両側に非電極部分を残して形成されてもよい。非電極部分を残した形状は、図5などに図示されている。チップ部品2は、少なくともその長手方向の両端面に電極を備えることができる。
そして下面電極22、端面電極23及び側面電極24は、プリント基板1上のランド電極5にハンダ材4によってハンダ接続される。
端面カバー構造33及び側面カバー構造34は、ハンダにぬれない材料(例えばハンダレジストなどの樹脂材料)を端面電極23及び側面電極24に塗布して設けることとしてよく、端面電極23及び側面電極24のめっきを強制酸化してめっき表面に酸化膜を形成することにより設けてもよい。
端面電極23は、下面から0.2mm〜0.3mmの幅を有する第1端面めっき部分25と、上面から所定幅の幅を有する第2端面めっき部分26とを備え、第1端面めっき部分25と第2端面めっき部分26との間に、ハンダのぬれ上がりを抑制するハンダぬれ上がり抑制構造27を備える。
また端面13及び側面14の全域にめっきを施し、端面電極23及び側面電極24を形成した後に、端面電極23及び側面電極24のめっきをその全幅に渡って帯状に削って形成してもよい。
この結果、チップ部品2の両端に設けられた電極は、ハンダに対するぬれ性が比較的良好なめっき部分をその基板側の下部に有し、ハンダに対するぬれ性が比較的悪く、ハンダ阻止部分として機能しうる部分を、その高さ方向の中央部に有する。ハンダ阻止部分は、めっき部分表面に設けた酸化膜、電極を露出させた非めっき部分、チップ部品の基板等としてのセラミックあるいは樹脂を露出させた基板露出部分、あるいは電極を削り取って得られる基板露出部分などによって提供することができる。ハンダ阻止部分は、ハンダが電極に沿ってぬれ上がることを防止するぬれ上がり抑制構造を提供する。
図5に図示されるチップ部品2は、その基板側側面であって、その基板側側面の両端部にそれぞれ下面電極22、22を備える。これら下面電極22、22は、チップ部品2の短辺側幅方向の両側に非電極部分を残して形成されている。これら下面電極22、22は、図1に図示されるように幅方向の全体にわたってもよい。かかる下面電極形状の違いは、チップ部品2の傾きに影響を与えるものではない。
チップ部品2は素子部41を下面に有し、またチップ部品2の両端付近の下面12には下面電極22を有している。また、その一対の対向する端面のそれぞれには端面電極23を有し、その一対の対向する側面のそれぞれには側面電極24を有している。
下面電極22、端面電極23及び側面電極24には、チップ部品2の素子部41の両端の電極(図示せず)と電気的に導通が図られている。また下面電極22、端面電極23及び側面電極24は、ハンダにぬれやすいようにその表面にめっきが施されている。
すなわち、図4に示すチップ部品と同様に、チップ部品2は、上面11に素子部41を有し、チップ部品2の両端付近の下面12には下面電極22を有している。またチップ部品2は、その一対の対向する端面13には端面電極23を有し、また、その一対の対向する側面14には側面電極24を有している。そして、下面電極22、端面電極23及び側面電極24には、チップ部品2の素子部41の両端の電極と電気的に導通が図られ、下面電極22、端面電極23及び側面電極24は、ハンダにぬれやすいようにその表面にめっきが施されている。
そして、チップ部品2の端面電極23及び側面電極24は、下面から0.2mm〜0.3mmの高さの部分を除いて、端面電極23及び側面電極24をその全幅に渡ってそれぞれカバーする、端面カバー構造33及び側面カバー構造34を有している。
図8は、端面電極23(めっき部分)の底面からの高さに対する、チップ部品の倒れ角度と実装高さ(スタンドオフ高さ)の関係を示すグラフである。図示するとおり、端面電極(めっき部分)の高さが180μm以下となると、チップ部品の倒れ角度が大きくなり、かえって実装高さ(スタンドオフ高さ)が低くなる。
ダミー電極51は、図9(A)に示すとおり、チップ部品2の両端に設けられた下面電極22の中間部分にのみ設置し、端面の幅方向に2分割して設けることとしてよい。
またはダミー電極51は、図9(B)に示すとおり、チップ部品2の両端に設けられた下面電極22の中間部分の下面及び側面電極24の中間部分の側面に設置し、下面に設けられるダミー電極51を端面の幅方向に2分割して設けることとしてよい。
ダミー電極51は、図9(D)に示すとおり、チップ部品2の両端に設けられた下面電極22の中間部分にのみ設置し、端面の幅方向に全幅に渡って設けることとしてよい。
下面電極22、端面電極23及び側面電極24には、チップ部品2の素子部41の両端の電極(図示せず)と電気的に導通が図られている。また下面電極22、端面電極23及び側面電極24は、ハンダにぬれやすいようにその表面にめっきが施されている。
そして、端面電極23及び端面電極24には、その下部である、下面から0.2mm〜0.3mmの幅部分のみにめっき部分が施されることにより設けられている。
本発明の第6実施例に係る実装構造は、チップ部品2の倒れが発生することを防止するために、チップ部品2の下面12の一端に設けられる下面電極を電極51及び52に分割し、他端に設けられる下面電極を電極53及び54に分割する。
さらにとチップ部品2の下面12の一端に設けられる下面電極にハンダ接続されるランド電極を電極61及び電極62に分割し、他端に設けられる下面電極にハンダ接続されるランド電極を電極63及び電極64に分割する。
または、基板プリント時にランド端子を複数に分割して形成することとしてもよい。このとき、分割された各ランド端子を相互に接続するリード線パターンも同時にプリントすることとしてよい。
本発明の第7実施例に係る実装構造は、チップ部品2の倒れが発生することを防止するために、基板1の表面のうち、チップ部品2とのハンダ接続箇所の部分が、周囲よりも窪んだ段差部分74として形成される。この段差部分74は、基板1に設けられた凹部とも呼ばれる。凹部74は、基板1のうち、チップ部品2が搭載される範囲の一部分にのみ形成され、チップ部品2の下には、基板1によって凸部が形成される。
2…チップ部品
13…端面
23…端面電極
14…側面
24…側面電極
4…ハンダ
5…ランド電極
33…ハンダぬれ上がり抑制構造
Claims (29)
- 端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極と、基板と、がハンダ接続されることにより基板表面に実装される基板表面実装部品であって、
前記端面電極および/または前記側面電極に、ハンダぬれ上がり抑制構造を備えることを特徴とする基板表面実装部品。 - 前記ハンダぬれ上がり抑制構造は、前記端面及び/又は前記側面の全部又は一部をカバーするカバー構造を有することを特徴とする請求項1に記載の基板表面実装部品。
- 前記カバー構造は、ハンダにぬれない材料でカバーする構造であることを特徴とする請求項2に記載の基板表面実装部品。
- 前記カバー構造は、前記端面電極及び/又は前記側面電極のめっきの全部又は一部が、酸化された構造であることを特徴とする請求項2に記載の基板表面実装部品。
- 前記ハンダぬれ上がり抑制構造は、前記端面電極及び/又は前記側面電極の一部が削られた構造であることを特徴とする請求項1に記載の基板表面実装部品。
- 前記ハンダぬれ上がり抑制構造は、前記端面電極及び/又は前記側面電極に、前記下面と平行な溝が形成された構造であることを特徴とする請求項5に記載の基板表面実装部品。
- 前記ハンダぬれ上がり抑制構造は、前記端面の下部にのみ前記端面電極が形成され及び/又は前記側面の下部にのみ前記側面電極が形成される構造であることを特徴とする請求項1に記載の基板表面実装部品。
- さらに、前記基板表面実装部品の下面に設けられる下面電極と前記基板とがハンダ接続されることにより前記基板表面に実装され、
前記下面電極のハンダ接続箇所を分割するハンダ接続箇所分割構造を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板表面実装部品。 - 前記ハンダ接続箇所分割構造は、前記下面電極の一部をカバーする下面電極カバー構造を有することを特徴とする請求項8に記載の基板表面実装部品。
- 前記下面電極カバー構造は、ハンダにぬれない材料でカバーする構造であることを特徴とする請求項9に記載の基板表面実装部品。
- 前記下面電極カバー構造は、前記下面電極のめっきの一部が酸化された構造であることを特徴とする請求項9に記載の基板表面実装部品。
- 前記ハンダ接続箇所分割構造は、前記下面電極の一部が削られた構造であることを特徴とする請求項8に記載の基板表面実装部品。
- 前記ハンダ接続箇所分割構造は、前記下面電極に溝が形成された構造であることを特徴とする請求項8に記載の基板表面実装部品。
- 前記下面電極に形成される前記溝は、前記下面電極が削られて形成されることを特徴とする請求項13に記載の基板表面実装部品。
- 端面に設けられる端面電極、側面に設けられる側面電極および/または下面に設けられる下面電極と、基板と、がハンダ接続されることにより前記基板表面に実装される基板表面実装部品であって、
該基板表面実装部品の下にハンダを溜めるダミー電極を、前記下面に備えることを特徴とする基板表面実装部品。 - 基板表面に、請求項1〜15のいずれか一項に記載の基板表面実装部品がハンダ接続により実装されていることを特徴とする基板回路。
- 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極が、基板にハンダ接続されて、前記基板に前記基板表面実装部品が実装された基板回路であって、
前記基板は、前記基板表面実装部品の下にハンダを溜めるダミーランド端子を備えることを特徴とする基板回路。 - 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極が、基板にハンダ接続されて、前記基板に前記基板表面実装部品が実装された基板回路であって、
前記基板表面実装部品は、その下に、ハンダを溜めるダミー電極を下面に備えることを特徴とする基板回路。 - 前記基板表面実装部品は、その下に、ハンダを溜めるダミー電極を下面に備えることを特徴とする、請求項17に記載の基板回路。
- 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極がハンダ接続されて、前記基板表面実装部品が表面に実装される基板であって、
前記基板表面実装部品の下にハンダを溜めるダミーランド端子を備えることを特徴とする基板。 - 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極がハンダ接続されて、前記基板表面実装部品が表面に実装される基板であって、
前記基板表面実装部品とのハンダ接続箇所の該基板の表面の部分が、窪んで形成されることを特徴とする基板。 - 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極と、基板と、をハンダ接続して、基板表面実装部品を前記基板に実装するハンダ接続方法であって、
前記端面および/または前記側面におけるハンダぬれ上がりを抑制することを特徴とするハンダ接続方法。 - さらに、前記表面実装部品の下面に設けられる下面電極を、ハンダ接続箇所を分割して前記基板にハンダ接続することを特徴とする請求項22に記載のハンダ接続方法。
- 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極と、基板と、をハンダ接続して、基板表面実装部品を前記基板に実装するハンダ接続方法であって、
該基板表面実装部品の下にハンダを溜めることを特徴とするハンダ接続方法。 - 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極と、基板と、をハンダ接続して、基板表面実装部品を前記基板に実装するハンダ接続方法であって、
前記端面電極および/または前記側面電極を、前記基板表面上に窪んで形成されたランド端子にハンダ付けすることを特徴とするハンダ接続方法。 - 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極と、基板と、をハンダ接続して、前記基板表面実装部品を前記基板に実装する基板回路の製造方法であって、
前記端面および/または前記側面におけるハンダぬれ上がりを抑制することを特徴とする基板回路の製造方法。 - さらに、前記表面実装部品の前記下面電極を、ハンダ接続箇所を分割して前記基板にハンダ接続することを特徴とする請求項26に記載の基板回路の製造方法。
- 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極と、基板と、をハンダ接続して、前記基板表面実装部品を前記基板に実装する基板回路の製造方法であって、
該基板表面実装部品の下にハンダを溜めることを特徴とする基板回路の製造方法。 - 基板表面実装部品の端面に設けられる端面電極および/または側面に設けられる側面電極と、基板と、をハンダ接続して、前記基板表面実装部品を前記基板に実装する基板回路の製造方法であって、
前記端面電極および/または前記側面電極を、前記基板表面上に窪んで形成されたハンダ接続端子にハンダ付けすることを特徴とする基板回路の製造方法。
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