JP2014051952A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータの温度上昇によるクリープ速度を遅くする。
【解決手段】ターボ分子ポンプ1は、ケース部材11の内部にロータ翼6、ステータ翼7およびスペーサ20を備えている。最上段から6段目のスペーサ20aの外周側を、大気圧側である外部側に延出し、ベース13の上面に達する冷却用厚肉部21を形成する。冷却用厚肉部21に冷却管52を設け、また、冷却用厚肉部21の内周側面を、7、8段目のスペーサ20の外周側面に接触させ、保持する。冷却管52内を循環する冷却媒体により、冷却用厚肉部21を介して、スペーサ20、ステータ翼7およびロータ翼6が冷却される。
【選択図】図1

Description

この発明は、多段に設けられたロータ翼と、ロータ翼間に設けられたステータ翼と、ステータ翼を支持するスペーサとを有するターボ分子ポンプに関する。
高真空あるいは超高真空を得るターボ分子ポンプは、ロータ翼とステータ翼とにより構成される翼排気部により、吸気口側から吸入した気体分子を排気ポート側に排気する。高速回転するロータ翼が気体分子に衝突する際に発生する摩擦熱は、ロータ翼からステータ翼を介してケース部材に伝達される。
ロータ翼を有するロータが摩擦熱により高温となるとクリープの速度が速くなるので、ケース部材に冷却管を設け、冷却管内に冷却媒体を循環してターボ分子ポンプを冷却する(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−90623号公報
近年、半導体装置の製造等において、ウエハが大型化してきており、プロセスチャンバ内に導入するガスの流量が増大する傾向となっている。ガスの流量が増大すると、ロータ翼における摩擦熱が大きくなり、ロータが高温となる。このため、ケース部材に冷却管を設けただけでは、ロータが許容温度を超え、クリープの速度が速くなっている。
この発明のターボ分子ポンプは、ケース部材と、ケース部材内に収容され、多段に配列されたロータ翼を有するロータと、ロータと同軸に設けられたロータ軸と、ケース部材の内面に設けられ、ロータ翼間に配置された複数のステータ翼と、各ステータ翼を支持する複数のスペーサと、を備え、複数のスペーサの1つは、上方または下方に隣接する少なくとも1つのスペーサの外周側面を覆う冷却用厚肉部を有し、冷却用厚肉部に、冷却媒体が循環する冷却管が設けられている。
この発明によれば、スペーサの冷却用厚肉部に設けた冷却管を介してロータを十分に冷却することができるので、ロータのクリープの速度を遅くすることができる。
この発明に係るターボ分子ポンプの一実施の形態を示す断面図。 従来品と実施例におけるスペーサおよびロータの温度分布を対比して示す図。 本発明のターボ分子ポンプの実施形態2を示す断面図。 本発明のターボ分子ポンプの実施形態3を示す断面図。 本発明のターボ分子ポンプの実施形態4を示す断面図。
-実施形態1-
以下、図面を参照して本発明に係るターボ分子ポンプの一実施の形態を説明する。
図1は、磁気軸受式のターボ分子ポンプの断面図である。ターボ分子ポンプ1は、上ケース12とベース13とを有するケース部材11を備えている。詳細は後述するが、スペーサ20の一部である冷却用厚肉部21もケース部材11を構成している。上ケース12の上端側には上部フランジ44が、下端側には下部フランジ43が設けられている。上ケース12は例えばSUSで形成され、ベース13は、例えば、アルミニウムにより形成されている。
ケース部材11の中心軸上には、ロータ軸5が配置されている。ロータ軸5には、同軸にロータ8が取り付けられている。ロータ8は、例えば、アルミニウムにより形成されており、ボルト等の締結部材(図示せず)により、ロータ軸5に強固に固定されている。
ロータ軸5は、ラジアル方向の磁気軸受31(2箇所)およびスラスト方向の磁気軸受32(上下一対)によって非接触で支持される。ロータ軸5の浮上位置は、ラジアル変位センサ33a、33bおよびアキシャル変位センサ33cによって検出される。磁気軸受31、32によって回転自在に磁気浮上されたロータ軸5は、モータ35により高速回転駆動される。
ロータ軸5の下面には、メカニカルベアリング34を介してロータディスク38が取り付けられている。また、ロータ軸5の上部側にはメカニカルベアリング36が設けられている。メカニカルベアリング34、36は非常用のメカニカルベアリングであり、磁気軸受が作動していない時にはメカニカルベアリング34、36によりロータ軸5が支持される。
ロータ8は、上部側と下部側の二段構造を有し、上部側には複数段のロータ翼6が設けられている。最下段のロータ翼6から下方は、ロータ円筒部9とされている。
ロータ8のロータ円筒部9の外周側には、リング状のねじステータ14が締結部材(図示せず)によりベース13に固定されている。ねじステータ14はほぼ円筒形状に形成され、内面側にねじ溝部(図示せず)が形成されている。
ねじステータ14、およびねじステータ14に対応する部分より下方のロータ軸5は、ベース13内に収容されている。ベース13の上端部には、その外周形状が、平面視で円形または多角形のフランジ41が形成されている。
フランジ41の下面には、溝42が形成されており、溝42内には冷却水等の冷却媒体が循環する冷却管51が設けられている。
ベース13には排気ポート45が設けられ、この排気ポート45にバックポンプが接続される。
ロータ8のロータ翼6は、一実施の形態においては、8段に形成されており、各ロータ翼6間および最上段のロータ翼6の上部に、合わせて7段のステータ翼7が配置されている。各ステータ翼7間、および最上段のステータ翼7の上方と、最下段のステータ翼7の下方に、合わせて8段のスペーサ20が配置されている。各段のステータ翼7は、それぞれ、一対の半円形に形成され、スペーサ20はそれぞれ円形に形成されている。各ステータ翼7と各スペーサ20とが、ロータ8の外周方向から差し込まれて、ロータ軸5の中心軸を通る中心線上で、双方の端面が接している。ステータ翼7とスペーサ20とは、例えば、アルミニムにより形成されている。
8個のスペーサ20の中、1つは外周側に引き出され、外周面が外部に露出している。この部分は、下方側、すなわち、ベース13側に向かって延出された冷却用厚肉部21とされている。以下において、冷却用厚肉部21を有するスペーサ20を20aと称し、他のスペーサ20と区別する。冷却用厚肉部21は、ベース13のフランジ41と上ケース12のフランジ43との間に挟持されている。冷却用厚肉部21の外周側面は、上ケース12の下部フランジ43の外周側面およびベース13のフランジ41の外周側面と同一面となっている。また、冷却用厚肉部21の内周側面は、上ケース12の内周側面と同一面となっている。換言すれば、上ケース12の内周側面と冷却用厚肉部21の内周側面とは、ロータ8の軸芯からの半径が同一である。
スペーサ20aの冷却用厚肉部21の外周側面には、内周側に向けて窪んだ溝22が設けられており、この溝22内には冷却水等の冷却媒体が循環する冷却管52が設けられている。
各ステータ翼7は、スペーサ20、20aにより支持されて、各ロータ翼6間に配置されている。
一実施の形態においては、冷却用厚肉部21を有するスペーサ20aは、上方より6段目に位置しており、これよりも上方に位置する5個のスペーサ20は、各外周側面が、上ケース12の内周側面に接して保持されている。
スペーサ20aよりも下方に位置する、7段目、8段目の2つのスペーサ20は、各外周側面が、冷却用厚肉部21の内周側面に接して保持されている。また、8段目、すなわち、最下段のスペーサ20は、下端面がベース13のフランジ41に形成された上段部41aにより支持されている。
冷却用厚肉部21は、上ケース12の下部フランジ43とベース13のフランジ41との間に介装され、下部フランジ43、冷却用厚肉部21およびフランジ41を厚さ方向に貫通するボルト等の締結部材(図示せず)により連結される。下部フランジ43と冷却用厚肉部21との間および冷却用厚肉部21とフランジ41との間には、それぞれ、シール部材が介装され、ケース部材11は密封構造とされる。
このように、ターボ分子ポンプ1は、上ケース12と冷却用厚肉部21とにより形成される内部空間にタービン排気部2を有し、ベース13の内部空間にねじ溝排気部3を有している。タービン排気部2は複数段のロータ翼6と複数段のステータ翼7とで構成され、ねじ溝排気部3はロータ円筒部9とねじステータ14とで構成されている。
上ケース12の上端に形成された上部フランジ44は、締結部材(図示せず)により、図示しない半導体装置製造装置などの真空チャンバの排気系の取付部に締結される。ロータ軸5を磁気浮上させ、この状態でモータ35により高速回転駆動すると真空チャンバ内の気体分子が、上ケース12の上部に設けられた吸気口15から流入する。吸気口15から流入した気体分子はタービン排気部2において、下流側へと叩き飛ばされる。図示はしないが、ロータ翼6とステータ翼7とは翼の傾斜の向きが逆であり、且つ、傾斜角度は、高真空側である前段側から下流側である後段側に向けて、気体分子が逆行しにくい角度に変化して形成されている。気体分子は、タービン排気部2において圧縮されて図示下方のねじ溝排気部3へ移送される。
ねじ溝排気部3においては、ねじステータ14に対してロータ円筒部9が高速回転すると粘性流による排気機能が発生し、タービン排気部2からねじ溝排気部3へと移送された気体は圧縮されながら排気ポート45へ移送され排気される。
ロータ軸5と同軸に固定されたロータ8が高速回転すると、各段のロータ翼6が吸気口15から吸引された気体分子に衝突して摩擦熱が発生し、ロータ翼6の温度が上昇する。 この場合、従来では、摩擦熱は、ロータ翼6、ステータ翼7、スペーサ20およびベース13の順に伝達され、ベース13に設けられた冷却管51を循環する冷却媒体により冷却されるものであった。
これに対し、本実施形態においては、ロータ翼6に発生した摩擦熱は、スペーサ20aの冷却用厚肉部21に設けられた冷却管52を循環する冷却媒体によって冷却される。このため、冷却効果を、従来よりもはるかに大きくすることができる。
図2は、スペーサ20とロータ8の温度分布を、従来のターボ分子ポンプと実施形態のターボ分子ポンプ(以下、実施例と呼ぶ)において対比するための図である。従来のターボ分子ポンプは、ベース13のフランジ41にのみ冷却管51を設けたものであり、以下、比較例と呼ぶ。比較例、実施例ともに、上ケース12の上部フランジ44の温度を90℃、冷却管51、52内を循環する冷却液を、温度25℃の冷却水とした。
スペーサ20の温度およびロータ8の温度のいずれについても、従来品を点線により、実施例の場合を実線により示している。図2における横軸のスペーサ段数は、最上段からの段数である。
従来品において、スペーサ20の温度は、上段側のものが高く下段側に向かうに従ってほぼ直線状に漸次低下している。
これに対し、本発明の一実施の形態においては、上述した如く、6段目のスペーサ20aの外周部を大気圧側である外部側に延出して冷却用厚肉部21を形成した。また、冷却用厚肉部21の外周側面に溝22を形成し、この溝22内に冷却管52を設け、冷却管52内に25℃の冷却水を循環した。冷却用厚肉部21の内周側面は、7、8段目のスペーサ20の外周側面に接触して、各スペーサ20を保持する構造となっている。
このため、一実施の形態においては、6段目のスペーサ20aと、7、8段目のスペーサ20が冷却管52内を循環する冷却水により冷却される。6段目のスペーサ20aと、7、8段目のスペーサ20が冷却されることにより、6、7段目のステータ翼7が冷却される。また、6〜8段目のスペーサ20a、20が冷却されることにより、1〜5段目のスペーサ20およびステータ翼7も冷却される。
従って、一実施の形態におけるスペーサ20の温度については、図2に図示されるように、最上段のスペーサ20と最下段のスペーサ20を除く、中間のスペーサ20の温度を、比較例よりも低くすることができる。
ステータ翼7の温度が下がると、これに伴って、ロータ翼6の温度が下がる。
このため、ロータ8の温度は、従来品がほぼ130℃であるに比し、本実施形態の場合では、ほぼ120℃と、10℃程度、低減することができる。
このように、一実施の形態のターボ分子ポンプ1によれば、ロータ8の冷却効率が向上するので、ロータ8のクリープの速度を遅くすることができる。
ロータ翼6を有するロータ8、ステータ翼7およびスペーサ20、20aを上ケース12内に収容するには下記の手順で行う。
(1)最下段(8段目)のスペーサ20をベース13のフランジ41の上段部41a上に配置する。スペーサ20は、半円形状部材として形成されており、相互に、ロータ軸5の反対面側に配置する。
(2)ロータ翼6を有するロータ8をロータ軸5上に配置し、締結部材(図示せず)により、ロータ軸5に固定する。工程(1)、(2)は逆の順序で行ってもよい。
(3)最下段(7段目)のステータ翼7を、最下段(8段目)と7段目のロータ翼6の間から差し込み、最下段(8段目)のスペーサ20上に配置する。ステータ翼7は、一対の半円形状部材として形成されており、それぞれ、ロータ軸5の反対側の側面から差し込む。
(4)最下段(7段目)のステータ翼7上に、7段目のスペーサ20を配置する。
(5)6段目のステータ翼7を、7段目と6段目のロータ翼6の間から差し込み、7段目のスペーサ20上に配置する。
(6)溝22が形成された冷却用厚肉部21を有するスペーサ20aを、6段目のステータ翼7上に配置する。このとき、冷却用厚肉部21の内周側面を、7、8段目のスペーサ20の外周側面に接触させ、7、8段目のスペーサ20を保持する。
(7)以下、5〜1段目のステータ翼7と、5〜1段目のスペーサ20とを、交互に、配置していく。
(8)最上段(1段目)のスペーサ20を、最上段(1段目)のステータ翼7上に配置した後、上ケース12を上方から降下させて、上ケース12内に、1〜5段目のスペーサ20、1〜5段目のステータ翼7およびロータ8の上部側を収容する。この時、上ケース12の下部フランジ43の下面は、冷却用厚肉部21の上面上に載置される。
(9)そして、上述した如く、下部フランジ43、冷却用厚肉部21およびフランジ41を厚さ方向に貫通するボルト等の締結部材(図示せず)により連結することにより、連結部において外部とは密封されたケース部材11が構成される。
なお、(6)の工程における下部フランジ43と冷却用厚肉部21との間および(9)の工程における冷却用厚肉部21とフランジ41との間には、それぞれ、シール部材を介装させる。
-実施形態2-
図3は、本発明のターボ分子ポンプ1の実施形態2の断面図である。
実施形態2が、図1に示す実施形態1と相違する点は、スペーサ20Aの冷却用厚肉部21Aは、外周側面の一部のみが外部に露出している点である。
すなわち、図1に図示されたスペーサ20aは、冷却用厚肉部21の外周側面の全面が外部に露出している。これに対し、図3に図示されたスペーサ20Aでは、冷却用厚肉部21Aの外周側面は、その一部である下部側のみが外部に露出しており、上部側は、上ケース12の下部フランジ43により覆われている。
上ケース12は、例えば、SUSにより形成されており、スペーサ20、20Aは、例えば、熱伝導率の高いアルミニウムで形成されている。実施形態2においては、スペーサ20Aの上部側を上ケース12の下部フランジ43で覆う構造であるので、引張強度の小さいスペーサ20Aが上ケース12により保護される。このため、ターボ分子ポンプ1のロータ8が破壊された場合に、破壊エネルギをケース部材11により吸収することができる。
実施形態2において、冷却管52は、冷却用厚肉部21Aにおける、外部に露出された下部側の外周側面に設けられた溝22内に設けられている。冷却管52は、冷却用厚肉部21Aにおける、上ケース12の下部フランジ43により覆われた部分に設けることも可能である。
しかし、冷却管52を、下部フランジ43により覆われた部分に設ける構造とすると、冷却管52から漏出する冷却媒体を処理する構造が複雑となる。このため、冷却管52は、冷却用厚肉部21Aにおける、外部に露出された外周側面に対向部分に設けることが望ましい。
なお、実施形態2における他の構成は、実施形態1と同様であり、対応する部材に同一の符号を付して説明を省略する。
-実施形態3-
図4は、本発明のターボ分子ポンプ1の実施形態3の断面図である。
実施形態3が、図1に示す実施形態1と相違する点は、上から7段目、換言すれば、最下段から2段目に位置するスペーサ20を、冷却用厚肉部21Bを有するスペーサ20Bとした点である。
スペーサ20Bは、冷却用厚肉部21Bが、上方側および下方側に延出されており、上方側では、上方に隣接するスペーサ20の外周側面を覆っている。また、下方側は、下方に隣接するスペーサ20の外周側面を覆い、ベース13のフランジ41の上面に支持されている。
実施形態3のターボ分子ポンプ1においても、実施形態1の場合と同様な効果を奏する。
実施形態3における他の構成は、実施形態1と同様であり、対応する部材に同一の符号を付して説明を省略する。
-実施形態4-
図5は、本発明のターボ分子ポンプ1の実施形態4の断面図である。
実施形態4が、図1に示す実施形態1と相違する点は、上から8段目、換言すれば、最下段に位置するスペーサ20を、冷却用厚肉部21Cを有するスペーサ20Cとした点である。
スペーサ20Cは、冷却用厚肉部21Cが、上方側および下方側に延出されており、上方側では、上方に隣接する2つのスペーサ20の外周側面を覆っている。また、下方側は、ベース13側に延出され、下面がフランジ41の上面に支持されている。
実施形態4のターボ分子ポンプ1においても、実施形態1の場合と同様な効果を奏する。
実施形態4における他の構成は、実施形態1と同様であり、対応する部材に同一の符号を付して説明を省略する。
以上説明した通り、本発明の各実施形態に示すターボ分子ポンプ1では、スペーサ20a、20A〜20Cを外周側に延出して冷却用厚肉部21、21A〜21Cを形成し、冷却用厚肉部21、21A〜21Cに、冷却媒体が循環する冷却管52を設けた。このため、ロータ8の冷却効果を増大することができ、ロータ8のクリープの速度を遅くすることができ、ターボ分子ポンプ1の寿命を長くすることができる。
また、冷却用厚肉部21、21A〜21Cの外周側面が露出する部分に、内方に窪んだ溝22を設け、この溝22内に冷却管52を設けた。このため、冷却管52から漏出する冷却媒体の処理に対して簡単な構造とすることができる。
上記の実施形態では、冷却管51および52を設けているが、少なくとも冷却管51を設けていればよい。
なお、実施形態3、4として図4、5に図示したターボ分子ポンプ1おいて、冷却用厚肉部21B、21Cの外周側面の一部を、実施形態2として図3に図示した場合と同様に、上ケース12により覆うようにしてもよい。冷却用厚肉部21A〜21Cの外周側面をベース13により覆う構造としたり、上ケース12とベース13の両部材により覆う構造としたりすることもできる。
上記各実施形態では、冷却用厚肉部21、21A〜21Cを有するスペーサ20a、20A〜20Cを最上段から6段目のスペーサ20として例示した。しかし、冷却用厚肉部を有するスペーサを設ける位置は、この位置に限定されるものではない。スペーサ20の温度は、下流側のものほど高くなるので、最下段のスペーサ20を含み、この上の数段のスペーサ20を最大に冷却することが好ましい。このため、全段のスペーサ20中、下段側の1/2〜1/3のスペーサ20のいずれかに冷却用厚肉部を設けることが効果的である。
さらに、冷却用厚肉部の下方側に位置するすべてのスペーサを、その外周側面が冷却用厚肉部により覆うことによって、冷却の効果をより高めることができる。また、冷却用厚肉部に覆われているスペーサの数を、冷却用厚肉部に覆われていないスペーサの数よりも少なくすることが好ましい。これにより、冷却用厚肉部に覆われているスペーサを集中的に効率的に冷却することができる。
上記各実施形態において、ロータ翼6を8段有するターボ分子ポンプ1として例示したが、本発明は、ロータ翼6の段数が、例えば、6〜10段の、他の段数のターボ分子ポンプ1に対しても適用が可能である。
また、電源装置が、ケース部材11に一体的に設けられているターボ分子ポンプにも適用することができる。
その他、本発明は、発明の趣旨の範囲において種々変形して適用することが可能であり、要は、ステータ翼を支持するスペーサの1つに冷却用厚肉部を形成し、この冷却用厚肉部に冷却媒体が循環する冷却管を設けるようにしたものであればよい。
1 ターボ分子ポンプ
2 タービン排気部
3 ねじ溝排気部
6 ロータ翼
7 ステータ翼
8 ロータ
11 ケース部材
12 上ケース
13 ベース
20、20a、20A〜20C スペーサ
21、21A〜21C 冷却用厚肉部
22 溝
51、52 冷却管

Claims (5)

  1. ケース部材と、
    前記ケース部材内に収容され、多段に配列されたロータ翼を有するロータと、
    前記ロータと同軸に設けられたロータ軸と、
    前記ケース部材の内面に設けられ、前記ロータ翼間に配置された複数のステータ翼と、
    前記各ステータ翼を支持する複数のスペーサと、を備え、
    前記複数のスペーサの1つは、上方または下方に隣接する少なくとも1つの前記スペーサの外周側面を覆う冷却用厚肉部を有し、
    前記冷却用厚肉部に、冷却媒体が循環する冷却管が設けられている、ターボ分子ポンプ。
  2. 請求項1に記載のターボ分子ポンプにおいて、前記冷却用厚肉部は、外周側面の少なくとも一部が前記ケース部材から露出され、この露出された部分に前記冷却管が設けられている、ターボ分子ポンプ。
  3. 請求項1または2に記載のターボ分子ポンプにおいて、前記ケース部材は、上ケースとベースとを有し、前記冷却用厚肉部は、前記上ケースと前記ベースとの間に固定されている、ターボ分子ポンプ。
  4. 請求項3に記載のターボ分子ポンプにおいて、前記冷却用厚肉部の外周側面の一部は、前記上ケースによって覆われている、ターボ分子ポンプ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のターボ分子ポンプにおいて、前記冷却用厚肉部の下方側に位置するすべての前記スペーサは、その外周側面が前記冷却用厚肉部により覆われている、ターボ分子ポンプ。
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