JP5511915B2 - 分子ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、超高真空状態を作り出すための真空ポンプの一種である分子ポンプに関し、より特定的には、冷却系としての冷却ユニットを備えた分子ポンプに関する。
分子ポンプは、超高真空状態を作り出すための真空ポンプとして、たとえば半導体製造装置に代表される各種加工装置、各種分析装置、電子顕微鏡等に付設される。一般に、分子ポンプは、動翼および静翼を含むターボ分子ポンプ部が設けられたポンプ本体と、ターボ分子ポンプ部の動作を制御するための制御部やターボ分子ポンプ部を駆動するための電力を供給するための電源部が収容された制御ユニットとを備えている。
分子ポンプにおいては、制御ユニットに含まれる電源部が発熱源である昇圧回路やコンバータ回路、インバータ回路等を含んでいるため、これらを適切に冷却することが必要となる。また、ポンプ本体においても、動翼が設けられたロータを回転させるためのモータや、当該ロータを回転させるための回転軸を支承する軸受等において熱が発生するため、これらを適切に冷却する必要が生じる場合がある。
そのため、冷却液が流通可能とされた液冷式の冷却ユニットが付設された構成の分子ポンプが知られている。たとえば、特開平11−173293号公報(特許文献1)には、ポンプ本体と制御ユニットとの間に冷却ユニットが挟み込まれた構成の分子ポンプが開示されており、特開2011−27031号公報(特許文献2)には、冷却ユニット上にポンプ本体と制御ユニットとが並設された構成の分子ポンプが開示されている。
ここで、通常、制御ユニットは、適切に液滴や粉塵の侵入が防止された防滴構造および防塵構造を有する外部に連通した半密閉型とされる場合が多く、その場合には、制御ユニットの内部の露点温度が周囲環境の露点温度と等しくなる。そのため、上述した冷却ユニットが接触配置または接近配置された部分が局所的に低温となり、これが露点温度を下回ることとなった場合には、当該部分において結露が発生することとなる。
当該結露が発生した場合には、上述した各種の回路に結露液が付着することで故障や誤作動の原因となってしまうため、制御ユニットの内部における結露の発生は、可能な限りこれを抑制することが必要である。
当該結露の発生を抑制するために、たとえば特開2009−174333号公報(特許文献3)には、制御ユニットの内部に冷却液が流通可能な配管を敷設するとともに、制御ユニットの内部に結露センサを設置し、当該結露センサによって結露が検出された場合に冷却液の流通を停止するように構成された分子ポンプが開示されている。
特開平11−173293号公報 特開2011−27031号公報 特開2009−174333号公報
しかしながら、上記特許文献3に開示の構成を採用した場合には、結露センサが結露を検出した時点で既に少なからず結露が発生している状態にあるため、それ以上の結露の発生は抑制できても、結露の発生自体を防止することはできない問題がある。
すなわち、結露センサを制御ユニットの内部のどの位置に設けるかにもよるが、仮にこれを結露が最も発生し易い部分(たとえば冷却液が流通可能な配管の近傍部分)に配置した場合には、結露を検出した時点において既に当該部分において結露が発生していることになってしまい、結露液が容易には蒸発しないことを考慮すれば、何らかの理由によって当該結露液が飛散することで電源部等の各種の回路に悪影響を及ぼすことが懸念され、仮にこれを発熱源である電源部の近傍に設置した場合には、結露を検出した時点において既に電源部においても結露が発生していることとなってしまい、電源部に悪影響を及ぼすことが避けられない。
そのため、結露の発生自体をより確実に防止する観点からは、結露センサに代えて湿度センサ等の湿度検出手段を用い、当該湿度検出手段を制御ユニットの内部において結露が最も発生し易い部分に配置し、湿度検出手段によって検出された湿度情報をもとに結露の発生を予測し、これに基づいて冷却液の流通を制御することが想定される。
しかしながら、このように構成した場合にも、たとえば分子ポンプの停止時等における周囲環境の変化に起因して、湿度検出手段に結露液が付着してしまった場合には、付着した結露液が蒸発するまでに相当程度の時間を要することになり、結果的にそれまでの間、湿度検出手段において湿度の検出が一切行なえないこととなってしまう問題が生じてしまう。これは、結露が生じてしまうような非常に高い湿度環境下において連続して安定的にかつ正確に湿度を検出できる実用的な湿度検出手段が存在しないためであり、一般的な湿度検出手段が、湿度の変化に伴って電気的にこれを検出するものであるため、その検出電極等に結露液が付着してしまうことで湿度の測定ができなくなってしまうためである。
そのため、実際には、湿度検出手段を結露が最も発生し易い部分から相当程度離して配置することが必要となってしまい、本来、測定すべき結露が最も発生し易い部分の湿度を測定できない結果となり、場合によっては不必要に冷却動作を停止させることとなってしまいかねず、結果として効率的な分子ポンプの運転が行なえないこととなってしまう。
したがって、本発明は、上述した問題点を解決すべくなされたものであり、制御ユニットの内部の結露が最も発生し易い部分の相対湿度を連続して安定的にかつ正確に算出することができ、これにより結露の発生が確実に防止できかつ効率的な運転動作が実現可能とされた分子ポンプを提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に基づく分子ポンプは、動翼および静翼を含むターボ分子ポンプ部が設けられたポンプ本体と、制御部および電源部が設けられた制御ユニットと、上記ポンプ本体および上記制御ユニットを冷却するための冷却ユニットとを備えている。当該分子ポンプにあっては、上記冷却ユニットと上記ポンプ本体とが熱接触するとともに上記冷却ユニットと上記制御ユニットとが熱接触するように、上記ポンプ本体および上記制御ユニットがいずれも上記冷却ユニットに接触配置または接近配置されている。上記制御ユニットは、上記制御部および上記電源部が収容されたカバーを有している。上記カバーの内部の位置であってかつ上記冷却ユニットの作動時において低温になる第1の位置には、第1温度検出手段が設けられている。上記カバーの内部の位置であってかつ上記冷却ユニットの作動時において上記第1の位置よりも高温になる第2の位置には、湿度検出手段および第2温度検出手段が設けられている。上記制御部は、上記第1温度検出手段および上記第2温度検出手段によって検出された温度情報と上記湿度検出手段によって検出された湿度情報とをもとに算出された上記第1の位置における相対湿度に基づいて、上記冷却ユニットの動作を制御するものである。
上記本発明に基づく分子ポンプにあっては、上記制御部が、上記相対湿度が予め定めた閾値未満である場合に上記冷却ユニットによる冷却動作を実行させ、上記相対湿度が上記閾値以上である場合に上記冷却ユニットによる冷却動作を停止させるものであることが好ましい。
上記本発明に基づく分子ポンプにあっては、上記第1の位置が、上記冷却ユニットに接触配置または接近配置された部分の上記カバーの内表面上の位置であることが好ましく、また、上記第2の位置が、上記冷却ユニットに接触配置または接近配置された部分の上記カバーの内表面上の位置以外の位置であることが好ましい。
上記本発明に基づく分子ポンプにあっては、上記第2の位置が、上記制御ユニットの内部に配設された回路基板上の位置であることが好ましい。
上記本発明に基づく分子ポンプにあっては、上記冷却ユニットが、上記ポンプ本体と上記制御ユニットとによって挟み込まれるように配設されていることが好ましい。
上記本発明に基づく分子ポンプにあっては、上記ポンプ本体および上記制御ユニットが、上記冷却ユニット上において並設されていてもよい。
上記本発明に基づく分子ポンプにあっては、上記制御部が、上記相対湿度に基づいて、上記ターボ分子ポンプ部の動作を制御するものであってもよい。
上記本発明に基づく分子ポンプは、さらに、上記制御ユニットの内部の気体を換気させるための換気手段を備えていることが好ましく、その場合には、上記制御部が、上記相対湿度に基づいて、上記換気手段の動作を制御するものであってもよい。
上記本発明に基づく分子ポンプは、さらに、上記制御ユニットの内部の気体を加熱するための加熱手段を備えていることが好ましく、その場合には、上記制御部が、上記相対湿度に基づいて、上記加熱手段の動作を制御するものであってもよい。
本発明の第2の局面に基づく分子ポンプは、動翼および静翼を含むターボ分子ポンプ部が設けられたポンプ本体と、制御部および電源部が設けられた制御ユニットと、上記制御ユニットを冷却するための冷却ユニットとを備えている。当該分子ポンプにあっては、上記冷却ユニットと上記制御ユニットとが熱接触するように、上記制御ユニットが上記冷却ユニットに接触配置または接近配置されている。上記制御ユニットは、上記制御部および上記電源部が収容されたカバーを有している。上記カバーの内部の位置であってかつ上記冷却ユニットの作動時において低温になる第1の位置には、第1温度検出手段が設けられている。上記カバーの内部の位置であってかつ上記冷却ユニットの作動時において上記第1の位置よりも高温になる第2の位置には、湿度検出手段および第2温度検出手段が設けられている。上記制御部は、上記第1温度検出手段および上記第2温度検出手段によって検出された温度情報と上記湿度検出手段によって検出された湿度情報とから算出された上記第1の位置における相対湿度に基づいて、上記冷却ユニットの動作を制御するものである。
本発明によれば、制御ユニットの内部の結露が最も発生し易い部分の相対湿度を連続して安定的にかつ正確に算出することができ、これにより結露の発生が確実に防止できかつ効率的な運転動作が実現可能とされた分子ポンプとすることができる。
本発明の実施の形態1における分子ポンプの正面図である。 本発明の実施の形態1における分子ポンプの模式縦断面図である。 本発明の実施の形態1における分子ポンプの模式横断面図である。 本発明の実施の形態1における分子ポンプの機能ブロックの構成を示す図である。 飽和水蒸気圧曲線を示すグラフである。 本発明の実施の形態1における分子ポンプの制御部の制御動作の第1構成例を示す動作テーブル図である。 本発明の実施の形態1における分子ポンプの制御部の制御動作の第1構成例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における分子ポンプの制御部の制御動作の第2構成例を示す動作テーブル図である。 本発明の実施の形態1における分子ポンプの制御部の制御動作の第2構成例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に基づいた第1変形例に係る分子ポンプの模式横断面図である。 本発明の実施の形態1に基づいた第2変形例に係る分子ポンプの模式横断面図である。 本発明の実施の形態1に基づいた第3変形例に係る分子ポンプの模式縦断面図である。 本発明の実施の形態2における分子ポンプの一部破断正面図である。 本発明の実施の形態2における分子ポンプの底面図である。 本発明の実施の形態3における分子ポンプの一部破断正面図である。 本発明の実施の形態3における分子ポンプの底面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態においては、ターボ分子ポンプ部とネジ溝真空ポンプ部とが併設された構成のいわゆる複合分子ポンプに本発明を適用した場合を例示して説明を行なう。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における分子ポンプの正面図である。図2は、図1に示す分子ポンプの模式縦断面図であり、図3は、図2に示すIII−III線に沿った分子ポンプの模式横断面図である。また、図4は、図1に示す分子ポンプの機能ブロックの構成を示す図である。まず、これら図1ないし図4を参照して、本実施の形態における分子ポンプ1Aの構成について説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態における分子ポンプ1Aは、ポンプ本体2と、単一の冷却ユニット3と、制御ユニット4とを備えている。ポンプ本体2、冷却ユニット3および制御ユニット4は、鉛直方向に沿って積み重ねて配置されており、より具体的には、冷却ユニット3が制御ユニット4上に配設されており、ポンプ本体2が冷却ユニット3上に配設されている。これにより、冷却ユニット3は、ポンプ本体2と制御ユニット4とによって挟み込まれた状態とされている。
ポンプ本体2は、超高真空状態を作り出すためのものである。ポンプ本体2は、その上部にターボ分子ポンプ部2aを有しており、その下部にネジ溝真空ポンプ部2bを有している。また、ポンプ本体2の上部および下部には、ターボ分子ポンプ部2aおよびネジ溝真空ポンプ部2bに連通するように、吸気口31および排気管11がそれぞれ設けられている。なお、ポンプ本体2の具体的な構造については、後述することとする。
制御ユニット4は、後述する制御部5や電源部6(図4参照)等を構成する各種の回路がその内部に収容されてなるものであり、半密閉型のカバー70によって覆われている。カバー70の内部には、主として回路基板としての第1基板71および第2基板72が配設されており、これら第1基板71および第2基板72には、電子部品等が実装されることで上述した各種の回路が形成されている。なお、制御ユニット4の具体的な構造については、後述することとする。
冷却ユニット3は、ポンプ本体2および制御ユニット4を冷却するためのものであり、冷却水等の冷却液が流通可能に構成された冷却液流通経路61が内部に形成された冷却ブロック60と、冷却液流通経路61に接続された後述する配管系とによって主として構成されている。なお、冷却ユニット3の具体的な構造については、後述することとする。
上述した構成から明らかなように、本実施の形態における分子ポンプ1Aは、冷却ユニット3とポンプ本体2とを熱接触させるべくこれらを接触配置させるとともに、冷却ユニット3と制御ユニット4とを熱接触させるべくこれらを接触配置させたものである。当該構成を採用することにより、単一の冷却ユニット3によってポンプ本体2と制御ユニット4のいずれもが冷却可能になることになり、分子ポンプ1A全体としての構成が簡素化できることになる。
なお、冷却効率の向上を図るために、ポンプ本体2と冷却ユニット3との間および制御ユニット4と冷却ユニット3との間には、必要に応じて高熱伝導性のシートあるいはグリス等を介在させることとしてもよい。その場合には、冷却ユニット3とポンプ本体2とが熱接触すべくこれらが接近配置されることになるとともに、冷却ユニット3と制御ユニット4とが熱接触すべくこれらが接近配置されることになる。
図1ないし図3に示すように、ポンプ本体2は、ベース10と、外側ステータ20aと、内側ステータ20bと、ケーシング30と、ロータ40と、ロータ駆動機構50とによって主として構成されている。ロータ駆動機構50は、図4に示すモータ53と磁気軸受54とを含んでいる。
ポンプ本体2の外殻は、このうちのベース10、外側ステータ20aおよびケーシング30によって構成されており、ポンプ本体2の内部には、残る内側ステータ20b、ロータ40およびロータ駆動機構50が収容されている。また、ポンプ本体2の内部には、上述した吸気口31と排気管11とを連通する排気路8が設けられている。
ベース10は、略円盤状の形状を有しており、その下面が冷却ブロック60の上面に熱接触するように配置されている。ベース10上には、外側ステータ20aおよびロータ駆動機構50が載置されており、より具体的には、ベース10の周縁部上に外側ステータ20aが載置されており、ベース10の中央部上にロータ駆動機構50が載置されている。また、ベース10の所定位置には、上述した排気管11が接続されている。
ロータ駆動機構50は、上述したモータ53および磁気軸受54等が収容されたハウジング51と、回転軸52とを有しており、ロータ40を高速に回転させるためのものである。回転軸52は、その下端側の部分がハウジング51の内部に位置しており、その上端側の部分が当該ハウジング51の外部に露出している。回転軸52の露出した部分には、ロータ40が固定されている。
モータ53は、ロータ40が固定された回転軸52を回転駆動するものであり、磁気軸受54は、回転軸52を回転可能に支承するものである。これらモータ53および磁気軸受54が駆動することにより、回転軸52が回転することでロータ40が高速で回転することになる。
ロータ40は、回転軸52に固定された略円柱状の形状を有する上部側ロータ部41と、略円筒状の形状を有する下部側ロータ部42とを有している。上部側ロータ部41の外周部には、軸方向に沿って間隔をあけて複数の動翼43が設けられており、当該複数の動翼43は、それぞれ径方向外側に向かって突出して位置している。一方、下部側ロータ部42は、上述したハウジング51を取り囲むように上部側ロータ部41の下端から下方に向けて延設されている。
外側ステータ20aは、略円筒状の形状を有しており、上述したハウジング51を取り囲むとともに、その一部が上述した下部側ロータ部42の外周面に対向するように配置されている。
内側ステータ20bは、略円筒状の形状を有しており、上述したハウジング51を取り囲むとともに下部側ロータ部42の内周面に対向するように、外側ステータ20aの内部に配置されている。また、内側ステータ20bは、その下端から径方向外側に向かって延出する閉塞部23を有しており、下部側ロータ部42の下端は、当該閉塞部23に対向して位置している。
下部側ロータ部42の外周面に対向する部分の外側ステータ20aの内周面には、雌ネジ形状の1次側ネジ溝部21が設けられている。一方、下部側ロータ部42の内周面に対向する部分の内側ステータ20bの外周面には、雄ネジ形状の2次側ネジ溝部22が設けられている。
これにより、下部側ロータ部42、外側ステータ20aおよび内側ステータ20bによって上述したネジ溝真空ポンプ部2bが構成されることになり、分子ポンプ1Aの作動時において、下部側ロータ部42が外側ステータ20aと内側ステータ20bとの間において高速に回転することにより、当該ネジ溝真空ポンプ部2bによって排気機能が発揮されることになる。
ケーシング30は、略円筒状の形状を有しており、外側ステータ20a上に載置されることで上部側ロータ部41を取り囲むように配置されている。なお、ケーシング30の上部には、上述した吸気口31が位置している。
ケーシング30の内周面上には、複数のスペーサ兼支持部材32が設けられており、当該複数のスペーサ兼支持部材32によって複数の静翼33が支持されている。複数の静翼33は、軸方向に沿って間隔をあけて設けられており、それぞれ径方向内側に向かって突出して位置している。
上述した複数の動翼43および複数の静翼33は、それぞれが異なる方向に向けて傾斜するタービン翼を有している。また、上述した複数の動翼43および複数の静翼33は、これらが軸方向に沿って互い違いに位置することとなるように配設されている。
これにより、複数の動翼43および複数の静翼33によって上述したターボ分子ポンプ部2aが構成されることになり、分子ポンプ1Aの作動時において、複数の動翼43が高速に回転することにより、当該ターボ分子ポンプ部2aによって排気機能が発揮されることになる。
なお、ベース10と外側ステータ20aとの間、外側ステータ20aとケーシング30との間、ベース10と排気管11との間等には、それぞれOリング等のシール部材が介在されている。これにより、吸気口31から排気管11に達する排気路8の気密性が確保されることになり、排気路8を形成する各部材間における漏気の発生が防止できることになる。
図1ないし図4に示すように、冷却ユニット3は、上述した冷却ブロック60に加え、配管系としての入口側ポート62、出口側ポート63および開閉弁64を含んでいる。
入口側ポート62は、冷却液流通経路61に冷却液を供給するためのポートであり、その一端が図示しない給液設備に接続されており、その他端が冷却ブロック60に設けられた冷却液流通経路61の一端に接続されている。
出口側ポート63は、冷却液流通経路61から冷却液を排出するためのポートであり、その一端が図示しない排液設備に接続されており、その他端が冷却ブロック60に設けられた冷却液流通経路61の他端に接続されている。
開閉弁64は、冷却液流通経路61に対する冷却液の供給およびその停止を切り替えるためのものであり、入口側ポート62に付設されている。
これにより、開閉弁64が開放された状態において、冷却液が冷却液流通経路61に供給されることとなって冷却ユニット3による冷却動作が実行されることになり、開閉弁64が閉鎖された状態において、冷却液の冷却液流通経路61に対する供給が停止されることとなって冷却ユニット3による冷却動作が停止されることになる。
なお、冷却液流通経路61は、より広い範囲を冷却することが可能となるように、冷却ブロック60のより広い範囲にわたって配策されていることが好ましく、本実施の形態においては、当該観点からこれが平面視略環状に設けられている。
図1ないし図3に示すように、制御ユニット4は、上述したカバー70、第1基板71および第2基板72に加え、スペーサ兼支持部材73と、第1温度検出手段としての温度センサ90と、湿度検出手段および第2温度検出手段としての温湿度センサ80とを備えている。
カバー70は、図示するように、たとえばその外形が正八角柱状である箱形状を有しており、その上面が冷却ユニット3の冷却ブロック60の下面に熱接触するように配置されている。カバー70の冷却ユニット3に接触する部分である天板部には、高熱伝導部材からなるスペーサ兼支持部材73がカバー70の内部に向けて立設されており、当該スペーサ兼支持部材73によって第1基板71および第2基板72が支持されている。ここで、第1基板71および第2基板72は、省スペース化の観点から、上下方向に沿って所定の距離をもって対向するように配置されている。
第1基板71には、発熱源である昇圧回路、コンバータ回路、インバータ回路等を含む電源部6が設けられている。電源部6は、商用電源等の外部電源から電力の供給を受けることにより、主としてこれをロータ40を高速に回転駆動するために適した状態の電力に変換するものである。
第2基板72には、分子ポンプ1Aの全体としての動作を制御する制御部5や、後述するモータ駆動回路55、磁気軸受駆動回路56、開閉弁駆動回路67等に代表される各種駆動回路等が設けられている。
温度センサ90は、カバー70の天板部の内表面上の所定位置(第1の位置に相当)に取付けられている。温湿度センサ80は、温度センサと湿度センサとを備えた複合センサからなり、上述した第2基板72上の所定位置(第2の位置に相当)に実装されている。ここで、温度センサとしては、たとえばサーミスタ等が好適に利用でき、湿度センサとしては、たとえば抵抗式または静電容量式のもの等が好適に利用できる。
ここで、温度センサ90が設けられた上記第1の位置は、冷却ユニット3の作動時において低温になる位置であり、温湿度センサ80が設けられた上記第2の位置は、冷却ユニット3の作動時において上記第1の位置よりも高温になる位置である。なお、温度センサ90は、より好適には図3に示すように、冷却ユニット3の入口側ポート62に接続された部分近傍の冷却液流通経路61に対応した位置のカバー70の内表面上の位置に設けられる。当該位置は、冷却ユニット3によって最も効率的に冷却される位置であり、制御ユニット4の内部において結露が最も発生し易い部分に相当する。
図4に示すように、分子ポンプ1Aは、上述した制御部5、電源部6、モータ53、磁気軸受54、開閉弁64、温度センサ90、温湿度センサ80に加え、モータ駆動回路55、磁気軸受駆動回路56および開閉弁駆動回路67を有している。
モータ駆動回路55は、制御部5から入力された制御信号に基づいてモータ53を駆動する。磁気軸受駆動回路56は、制御部5から入力された制御信号に基づいて磁気軸受54を駆動する。開閉弁駆動回路67は、制御部5から入力された制御信号に基づいて開閉弁64を駆動する。
なお、制御部5は、図示しない演算処理部、メモリ部および判断部を含んでおり、演算処理部において、温度センサ90および温湿度センサ80によって検出された温度情報および湿度情報に基づいて後述する演算を行ない、判断部において、その算出結果とメモリ部に記憶された閾値との比較を行ない、さらにその結果に基づいて上述した各種駆動回路に対して制御信号を入力する。
以上において説明した分子ポンプ1Aとすることにより、制御ユニット4の内部において結露が最も発生し易い部分である温度センサ90が取付けられた部分における相対湿度が、連続して安定的にかつ正確に算出できることになる。以下、その理由について説明する。
図5は、飽和水蒸気圧曲線を示すグラフである。既知のように、飽和水蒸気圧曲線PWS[hPa]は、横軸に温度T[℃]を採り、縦軸に水蒸気圧P[hPa]を採った場合に、図5に示す如くの曲線で表わされる。ここで、当該飽和水蒸気圧曲線の近似式である関数f(T)としては、多数のものが提案されているが、たとえば気象分野で広く用いられているMagnus−Tetenの式(下記の式(1))を利用することができる。
Figure 0005511915
温度センサ90が設けられた第1の位置における温度をTB[℃]、相対湿度をHB[%]、水蒸気圧をPB[hPa]とした場合、これらの間には、上記関数f(T)を用いて下記の式(2)が成立する。
Figure 0005511915
また、温湿度センサ80が設けられた第2の位置における温度をTA[℃]、相対湿度をHA[%]、水蒸気圧をPA[hPa]とした場合、これらの間には、上記関数f(T)を用いて下記の式(3)が成立する。
Figure 0005511915
ここで、上述したように、制御ユニット4は、半密閉型のカバー70で覆われているため、制御ユニット4の内部の空間は閉鎖空間と看做してよいため、第1の位置における水蒸気圧PA[hPa]および第2の位置における水蒸気圧PB[hPa]は、いずれも制御ユニット4の内部の露点温度TD[℃]における飽和水蒸気圧f(TD)[hPa]と等しいことになり、下記の式(4)が成立する。
Figure 0005511915
したがって、上記式(2)〜式(4)に基づけば、下記の式(5)が導き出されることになる。
Figure 0005511915
以上により、第1の位置に設けられた温度センサ90によって検出された温度TB[℃]と、第2の位置に設けられた温湿度センサ80によって検出された温度TA[℃]および相対湿度HA[%]とに基づいて、制御部5の演算処理部において演算を行なうことにより、第1の位置における相対湿度HB[%]が算出できることになる。
次に、上記に基づいて算出された第1の位置における相対湿度HB[%]に基づいた制御部5の制御動作の具体的な構成例について説明する。図6および図7は、本実施の形態における分子ポンプの制御部の制御動作の第1構成例を示す動作テーブル図およびフローチャートである。また、図8および図9は、本実施の形態における分子ポンプの制御部の制御動作の第2構成例を示す動作テーブル図およびフローチャートである。
図6に示すように、第1構成例においては、算出された相対湿度HB[%]と予め定めた第1閾値HC[%]および第2閾値HE[%]とを比較することにより、制御部5が、冷却ユニット3の動作とポンプ本体2の動作(ターボ分子ポンプ部2aおよびネジ溝真空ポンプ部2bを駆動させるためのロータ40の回転動作、すなわちモータ53の回転動作)とを制御する。
具体的には、算出された相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]未満である場合には、制御部5は、開閉弁64を開放することにより、冷却ユニット3による冷却動作を実行させる。すなわち、第1の位置における相対湿度が比較的低い状態においては、結露が発生していないと判断できるため、冷却動作が実行される。
また、算出された相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]以上であって第2閾値HE[%]未満である場合には、制御部5は、開閉弁64を閉鎖することにより、冷却ユニット3による冷却動作を停止させる。すなわち、第1の位置における相対湿度が比較的高い状態においては、結露が発生する可能性があると判断できるため、冷却動作が停止される。
また、算出された相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]以上である場合には、制御部5は、予め定めた結露エラー処理を行なってユーザに結露エラーを報知する。すなわち、第1の位置における相対湿度が顕著に高い状態においては、結露が発生する可能性が非常に高いか、あるいは結露が発生している可能性があると判断できるため、当該状態をユーザに報知する。
上記制御動作は、たとえば図7に示す制御フローによって実現できる。なお、当該制御フローは、制御部5が、上述したメモリ部等に格納されたプログラムを読み出してこれを実行することで行なわれる。
図7に示すように、制御部5は、ステップS101において、温度TB[℃]、温度TA[℃]および相対湿度HA[%]の検出を行なう。具体的には、制御部5は、温度センサ90および温湿度センサ80によって検出された温度情報および湿度情報をこれらから取得する。
次に、制御部5は、ステップS102において、相対湿度HB[%]の算出を行なう。具体的には、制御部5は、ステップS101において取得した温度TB[℃]、温度TA[℃]および相対湿度HA[%]に基づいて、演算処理部において上述した式(1)および式(5)に基づいた演算処理を行なうことで相対湿度HB[%]を算出する。
次に、制御部5は、ステップS103において、相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]未満であるか否かを判断する。具体的には、制御部5は、ステップS102において算出した相対湿度HB[%]と予め定めた第2閾値HE[%]とを判断部において比較することにより、上記の判断を行なう。
制御部5は、相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]未満であると判断した場合(ステップS103においてYESの場合)にはステップS104に移行し、相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]以上であると判断した場合(ステップS103においてNOの場合)にはステップS107に移行する。
ステップS104においては、制御部5は、相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]未満であるか否かを判断する。具体的には、制御部5は、ステップS102において算出した相対湿度HB[%]と予め定めた第1閾値HC[%]とを判断部において比較することにより、上記の判断を行なう。
制御部5は、相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]未満であると判断した場合(ステップS104においてYESの場合)にはステップS105に移行し、相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]以上であると判断した場合(ステップS104においてNOの場合)にはステップS106に移行する。
ステップS105においては、制御部5は、開閉弁64を開放する。これにより、冷却ユニット3による冷却動作が実行されることになる。なお、ステップS105が完了した後は、制御部5は、再度ステップS101の動作に復帰する。
ステップS106においては、制御部5は、開閉弁64を閉鎖する。これにより、冷却ユニット3による冷却動作が停止されることになる。なお、ステップS106が完了した後は、制御部5は、再度ステップS101の動作に復帰する。
一方、ステップS107においては、制御部5は、開閉弁64を閉鎖する。これにより、冷却ユニット3による冷却動作が停止されることになる。
次に、制御部5は、ステップS108において結露エラーの出力を行ない、結露が発生する可能性が非常に高いか、あるいは結露が発生している可能性があることをユーザに報知するとともに、続いてステップS109においてモータ53の回転が停止しているか否かを判断する。
制御部5は、モータ53の回転が停止していると判断した場合(ステップS109においてYESの場合)にはステップS111に移行し、モータ53の回転が停止していないと判断した場合(ステップS109においてNOの場合)にはステップS110に移行してモータ53の動作をブレーキ動作に切り替える。
ステップS111においては、制御部5は、ユーザによるリセット指令の入力があったか否かを判断し、ユーザによるリセット指令の入力がないと判断した場合(ステップS111においてNOの場合)には待機し、ユーザによるリセット指令の入力があったと判断した場合(ステップS111においてYESの場合)にはステップS112に移行して結露エラーをリセットする。なお、ステップS112が完了した後は、制御部5は、再度ステップS101の動作に復帰する。
図8に示すように、第2構成例においては、算出された相対湿度HB[%]と予め定めた第1閾値HC[%]および第2閾値HE[%]とを比較するとともに、検出された温度TA[℃]と予め定めた第3閾値TC[℃]および第4閾値TD[℃]とを比較することにより、制御部5が、冷却ユニット3の動作とポンプ本体2の動作(ターボ分子ポンプ部2aおよびネジ溝真空ポンプ部2bを駆動させるためのロータ40の回転動作、すなわちモータ53の回転動作)とを制御する。
具体的には、検出された温度TA[℃]が第3閾値TC[℃]未満であり、算出された相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]未満である場合には、制御部5は、開閉弁64を閉鎖することにより、冷却ユニット3による冷却動作を停止させる。すなわち、第2の位置における温度が比較的低い状態においては、結露の発生の可能性の高低にかかわらずそもそも冷却の必要性が低いと判断できるため、冷却動作が停止される。
また、算出された相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]未満であり、検出された温度TA[℃]が第3閾値TC[℃]以上であって第4閾値TD[℃]未満である場合には、制御部5は、開閉弁64を開放することにより、冷却ユニット3による冷却動作を実行させる。すなわち、第2の位置における温度が比較的高く、第1の位置における相対湿度が比較的低い状態においては、結露が発生していないと判断できるため、冷却動作が実行される。
また、算出された相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]以上であって第2閾値HE[%]未満であり、検出された温度TA[℃]が第3閾値TC[℃]以上であって第4閾値TD[℃]未満である場合には、制御部5は、開閉弁64を閉鎖することにより、冷却ユニット3による冷却動作を停止させる。すなわち、第2の位置における温度が比較的高く、第1の位置における相対湿度が比較的高い状態においては、結露が発生する可能性があると判断できるため、冷却動作が停止される。
また、検出された温度TA[℃]が第4閾値TD[℃]以上であり、算出された相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]未満である場合には、制御部5は、開閉弁64を開放することにより、冷却ユニット3による冷却動作を実行させる。すなわち、第2の位置における温度が顕著に高い状態においては、結露の発生の可能性の高低にかかわらずそもそも冷却の必要性が高いと判断できるため、冷却動作が実行される。
また、算出された相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]以上である場合には、制御部5は、予め定めた結露エラー処理を行なってユーザに結露エラーを報知する。すなわち、第1の位置における相対湿度が顕著に高い状態においては、結露が発生する可能性が非常に高いか、あるいは結露が発生している可能性があると判断できるため、当該状態をユーザに報知する。
上記制御動作は、たとえば図9に示す制御フローによって実現できる。なお、当該制御フローは、上述した第1構成例の場合と同様に、制御部5が、上述したメモリ部等に格納されたプログラムを読み出してこれを実行することで行なわれる。また、図9に示す制御フローのうち、ステップS201、ステップS202およびステップS209〜ステップS214については、上述した第1構成例のステップS101、ステップS102およびステップS107〜ステップS112と共通するため、その説明は繰り返さない。
図9に示すように、制御部5は、ステップS203において、相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]未満であるか否かを判断する。具体的には、制御部5は、ステップS202において算出した相対湿度HB[%]と予め定めた第2閾値HE[%]とを判断部において比較することにより、上記の判断を行なう。
制御部5は、相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]未満であると判断した場合(ステップS203においてYESの場合)にはステップS204に移行し、相対湿度HB[%]が第2閾値HE[%]以上であると判断した場合(ステップS203においてNOの場合)にはステップS209に移行する。
ステップS204においては、制御部5は、温度TA[℃]が第3閾値TC[℃]よりも高いか否かを判断する。具体的には、制御部5は、ステップS201において検出した温度TA[℃]と予め定めた第3閾値TC[℃]とを判断部において比較することにより、上記の判断を行なう。
制御部5は、温度TA[℃]が第3閾値TC[℃]よりも高いと判断した場合(ステップS204においてYESの場合)にはステップS205に移行し、温度TA[℃]が第3閾値TC[℃]以下であると判断した場合(ステップS204においてNOの場合)にはステップS208に移行する。
ステップS205においては、制御部5は、相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]未満であるか否かを判断する。具体的には、制御部5は、ステップS202において算出した相対湿度HB[%]と予め定めた第1閾値HC[%]とを判断部において比較することにより、上記の判断を行なう。
制御部5は、相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]未満であると判断した場合(ステップS205においてYESの場合)にはステップS206に移行し、相対湿度HB[%]が第1閾値HC[%]以上であると判断した場合(ステップS205においてNOの場合)にはステップS207に移行する。
ステップS207においては、制御部5は、温度TA[℃]が第4閾値TD[℃]よりも高いか否かを判断する。具体的には、制御部5は、ステップS201において検出した温度TA[℃]と予め定めた第4閾値TD[℃]とを判断部において比較することにより、上記の判断を行なう。
制御部5は、温度TA[℃]が第4閾値TD[℃]よりも高いと判断した場合(ステップS207においてYESの場合)にはステップS206に移行し、温度TA[℃]が第4閾値TD[℃]以下であると判断した場合(ステップS207においてNOの場合)にはステップS208に移行する。
ステップS206においては、制御部5は、開閉弁64を開放する。これにより、冷却ユニット3による冷却動作が実行されることになる。なお、ステップS206が完了した後は、制御部5は、再度ステップS201の動作に復帰する。
ステップS208においては、制御部5は、開閉弁64を閉鎖する。これにより、冷却ユニット3による冷却動作が停止されることになる。なお、ステップS208が完了した後は、制御部5は、再度ステップS201の動作に復帰する。
以上において説明したように、本実施の形態における分子ポンプ1Aとすることにより、制御ユニット4の内部の結露が最も発生し易い部分である上記第1の位置における相対湿度を連続して安定的にかつ正確に算出することが可能となる。ここで、当該第1の位置に湿度センサを設置した場合には、前述の通り、結露が発生することによって湿度センサに付着した結露液が蒸発するまでに相当程度の時間を要し、結果的にそれまでの間、湿度センサにおいて湿度の検出が一切行なえないこととなってしまうが、本実施の形態における分子ポンプ1Aにおいては、当該第1の位置に湿度センサを設置しない構成であるため、当然にこのような問題が生じることがない。
そのため、上記のように構成することにより、本来、測定すべき結露が最も発生し易い部分の湿度を連続して安定的にかつ正確に算出することができるため、結露の発生を確実に防止できるばかりでなく、不必要に冷却動作を停止させることもなくなるため、結果として効率的な分子ポンプの運転が行なえることになる。したがって、上記構成を採用することにより、高信頼性でかつ高性能の分子ポンプとすることができる。
(第1変形例)
図10は、本実施の形態に基づいた第1変形例に係る分子ポンプの模式横断面図である。以下、この図10を参照して、本実施の形態に基づいた第1変形例に係る分子ポンプ1Bについて説明する。
図10に示すように、第1変形例に係る分子ポンプ1Bは、冷却ユニット3に設けられた配管系の構成においてのみ、上述した本実施の形態における分子ポンプ1Aと相違している。すなわち、分子ポンプ1Bは、冷却ブロック60に設けられた冷却液流通経路61に接続された配管系として、入口側ポート62と、出口側ポート63と、バイパス管65と、切替弁66とを有している。
バイパス管65は、入口側ポート62と出口側ポート63とを接続する配管であり、その一端が入口側ポート62に設けられた切替弁66に接続されており、その他端が出口側ポート63に接続されている。切替弁66は、入口側ポート62に供給された冷却液の流路を切り替えるためのものである。
これにより、切替弁66が切り替えられることで図示しない給液設備と冷却液流通経路61とが入口側ポート62を介して接続された状態においては、冷却液が冷却液流通経路61に供給されることとなって冷却ユニット3による冷却動作が実行されることになり、切替弁66が切り替えられることで図示しない給液設備とバイパス管65とが入口側ポート62を介して接続された状態においては、冷却液の冷却液流通経路61に対する供給が停止されることとなって冷却ユニット3による冷却動作が停止されることになる。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した開閉弁64の開閉制御に代えて切替弁66の切替制御を行なうことにより、冷却ユニット3による冷却動作の実行と停止が切り替え可能になるため、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
ここで、本変形例に係る分子ポンプ1Bは、複数の分子ポンプを相互に接近させて設置する場合であってかつこれら複数の分子ポンプに設けられた冷却ユニットを冷却液が流通する配管を介して直列に接続する場合に特に好適に利用できるものである。すなわち、このようなケースにおいては、冷却ユニットが配管を介して直列に接続された分子ポンプのうちのいずれかにおいて選択的にその冷却動作を停止させる必要が生じる場合があるが、その場合に上記構成を採用することにより、冷却動作を停止させた分子ポンプの下流側に位置する分子ポンプにおいても継続的に冷却動作が実行できることになる。
(第2変形例)
図11は、本実施の形態に基づいた第2変形例に係る分子ポンプの模式横断面図である。以下、この図11を参照して、本実施の形態に基づいた第2変形例に係る分子ポンプ1Cについて説明する。
図11に示すように、第2変形例に係る分子ポンプ1Cは、制御ユニット4のカバー70に換気手段としての導入管74および導出管75が設けられている点においてのみ、上述した本実施の形態における分子ポンプ1Aと相違している。すなわち、分子ポンプ1Cにあっては、上述した換気手段としての導入管74および導出管75を具備することにより、必要に応じて制御ユニット4の内部の気体の換気が行なわれることになる。
導入管74は、制御ユニット4の内部の空間に窒素ガス等の不活性ガスあるいは空気等の乾燥気体を供給するためのものであり、その一端が図示しない給気設備に接続されており、その他端がカバー70に接続されている。一方、導出管75は、制御ユニット4の内部の空間から気体を排出するためのものであり、その一端が図示しない排気設備に接続されており、その他端がカバー70に接続されている。
これにより、給気設備から乾燥気体が供給されることにより、制御ユニット4の内部の気体の換気(すなわち置換)が行なわれることになる。当該換気動作は、温度センサ90が設けられた上記第1の位置における相対湿度が比較的高い状態(すなわち、結露が発生する可能性があると判断できる場合)において実行されることが好ましく、たとえば図7に示した制御フローのステップS106以降やステップS107以降、あるいは図9に示した制御フローのステップS208以降やステップS209以降において実行されることが特に好適である。
このように構成した場合には、上述した実施の形態1において説明した効果に加え、上記換気手段による換気動作により、さらに確実に結露の発生が防止できるとともに、さらに効率的な分子ポンプの運転が行なえることになる。
(第3変形例)
図12は、本実施の形態に基づいた第3変形例に係る分子ポンプの模式縦断面図である。以下、この図12を参照して、本実施の形態に基づいた第3変形例に係る分子ポンプ1Dについて説明する。
図12に示すように、第3変形例に係る分子ポンプ1Dは、制御ユニット4の内部に加熱手段としてのヒータ78が設けられている点においてのみ、上述した第2変形例に係る分子ポンプ1Cと相違している。すなわち、分子ポンプ1Dにあっては、上述した加熱手段としてのヒータ78を具備することにより、必要に応じて制御ユニット4の内部の気体の加熱が行なわれることになる。なお、図12においては現れていないが、第3変形例に係る分子ポンプ1Dにおいても、カバー70に換気手段としての導入管74および導出管75が設けられている。
ヒータ78は、たとえば電熱線等を内蔵した面状ヒータからなり、通電により制御ユニット4の内部の気体の加熱を行なうことで制御ユニット4の内部に生じている結露液の蒸発を促進する。当該ヒータ78による加熱によって蒸発した水分は、上述した換気手段による換気動作に伴って制御ユニット4の外部に排出されることになる。したがって、当該加熱動作は、温度センサ90が設けられた上記第1の位置における相対湿度が顕著に高い状態(すなわち、結露が発生する可能性が非常に高いか、あるいは結露が発生している可能性があると判断できる場合)において実行されることが好ましく、たとえば図7に示した制御フローのステップS107以降、あるいは図9に示した制御フローのステップS209以降において上記換気動作と連動して実行されることが特に好適である。
このように構成した場合には、上述した第2変形例において説明した効果に加え、上記加熱手段による加熱動作により、結露が発生している場合に当該結露の解消が速やかに行えることになり、さらに効率的な分子ポンプの運転が行なえることになる。
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2における分子ポンプの一部破断正面図であり、図14は、図13に示す分子ポンプの底面図である。以下、これら図13および図14を参照して、本実施の形態における分子ポンプ1Eについて説明する。
図13および図14に示すように、本実施の形態における分子ポンプ1Eは、ポンプ本体2、単一の冷却ユニット3および制御ユニット4のレイアウトにおいてのみ、上述した実施の形態1における分子ポンプ1Aと相違している。具体的には、分子ポンプ1Eにあっては、ポンプ本体2と制御ユニット4とが水平方向に隣り合うように配置されており、そのいずれもが冷却ユニット3上に配設されている。これにより、ポンプ本体2および制御ユニット4は、冷却ユニット3上において並設された状態とされている。
当該構成から明らかなように、本実施の形態における分子ポンプ1Eにおいても、冷却ユニット3とポンプ本体2とを熱接触させるべくこれらが接触配置させられるとともに、冷却ユニット3と制御ユニット4とを熱接触させるべくこれらが接触配置させられている。当該構成を採用することにより、上述した実施の形態1における分子ポンプ1Aの場合と同様に、単一の冷却ユニット3によってポンプ本体2と制御ユニット4のいずれもが冷却可能になることになり、分子ポンプ1E全体としての構成が簡素化できることになる。
ここで、本実施の形態における分子ポンプ1Eにあっては、温度センサ90が、カバー70の底板部の内表面上の所定位置(第1の位置に相当)に取付けられている。一方、温湿度センサ80は、第2基板72上の所定位置(第2の位置)に実装されている。なお、温度センサ90は、より好適には図14に示すように、カバー70が接触配置された部分における冷却ブロック60のうちの冷却液流通経路61の最も上流側に位置する部分に対応した位置のカバー70の内表面上の位置に設けられる。当該位置は、冷却ユニット3によって最も効率的に冷却される位置であり、制御ユニット4の内部において結露が最も発生し易い部分に相当する。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。すなわち、上記のように構成することにより、本来、測定すべき結露が最も発生し易い部分の湿度を連続して安定的にかつ正確に算出することができるため、結露の発生を確実に防止できるばかりでなく、不必要に冷却動作を停止させることもなくなるため、結果として効率的な分子ポンプの運転が行なえることになる。したがって、上記構成を採用することにより、高信頼性でかつ高性能の分子ポンプとすることができる。
(実施の形態3)
図15は、本発明の実施の形態3における分子ポンプの一部破断正面図であり、図16は、図15に示す分子ポンプの底面図である。以下、これら図15および図16を参照して、本実施の形態における分子ポンプ1Fについて説明する。
図15および図16に示すように、本実施の形態における分子ポンプ1Fは、ポンプ本体2および制御ユニット4のそれぞれに対応して一対の冷却ユニット3が設けられている点においてのみ、上述した実施の形態2における分子ポンプ1Eと相違している。具体的には、分子ポンプ1Fにあっては、一方の冷却ユニット3の冷却ブロック60A上にポンプ本体2が配置されており、他方の冷却ユニット3の冷却ブロック60B上に制御ユニット4が配置されている。
ここで、一対の冷却ユニット3の各々は、それぞれ冷却ブロック60A,60Bに設けられた冷却液流通経路61と、当該冷却液流通経路61に接続された配管系である入口側ポート62、出口側ポート63および開閉弁64を有している。なお、制御ユニット4に対する冷却動作の実行およびその停止は、上述した一対の開閉弁64のうちの制御ユニット4に対応づけて設けられた冷却ユニット3に設けられた開閉弁64によって行なわれる。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態2において説明した効果と同様の効果を得ることができる。すなわち、上記のように構成することにより、本来、測定すべき結露が最も発生し易い部分の湿度を連続して安定的にかつ正確に算出することができるため、結露の発生を確実に防止できるばかりでなく、不必要に冷却動作を停止させることもなくなるため、結果として効率的な分子ポンプの運転が行なえることになる。したがって、上記構成を採用することにより、高信頼性でかつ高性能の分子ポンプとすることができる。
上述した本発明の実施の形態1ないし3およびその変形例においては、冷却ユニットによる冷却動作の実行およびその停止を冷却ユニットに設けられた開閉弁の開閉動作あるいは切替弁の切替動作を制御することによって行なうこととした場合を例示したが、分子ポンプ自体に冷却液を圧送するポンプ等の圧送手段が内蔵されている場合には、当該圧送手段の動作を制御することで冷却ユニットによる冷却動作の実行およびその停止を制御してもよい。また、開閉弁または切替弁に代えて流量制御弁を冷却ユニットに設けることにより、当該流量制御弁の開度を適宜調節することで冷却ユニットによる冷却動作の実行をより細かく制御することとしてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1に基づいた第2および第3変形例においては、換気手段としての導入管および導出管を制御ユニットのカバーに設けた場合を例示して説明を行なったが、これに代えてあるいはこれに加えて、制御ユニットがファン等の気体を圧送するための圧送手段を換気手段として内蔵していてもよい。その場合には、当該圧送手段の動作を制御することで換気動作の実行およびその停止を制御すればよい。さらには、カバーが半密閉型であることを考慮すれば、必ずしも排気管を設けなくともよい。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし3およびその変形例においては、温度センサが設置される上記第1の位置として、カバーの結露が最も発生し易い部分を選択した場合を例示したが、必ずしも当該部分を選択する必要はなく、上記第1の位置としては、比較的結露が発生し易い部分であれば、どの位置を選択してもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし3およびその変形例においては、温湿度センサが設置される上記第2の位置として、回路基板上の位置を選択した場合を例示したが、必ずしも当該位置を選択する必要はなく、上記第2の位置としては、比較的結露が発生し難い位置であれば、どの位置を選択してもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし3およびその変形例においては、上記第2の位置に温度センサおよび湿度センサを具備する複合センサを取付けるように構成した場合を例示したが、これらを独立した別個のセンサにて構成することとしてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし3およびその変形例においては、算出された上記第1の位置における相対湿度に基づいて、冷却ユニットによる冷却動作のみならず、ポンプ本体の動作やこれに加えて換気手段、加熱手段の動作をも制御するように構成した場合を例示したが、当然に冷却ユニットによる冷却動作のみを制御することとしてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1において示した制御動作の第1構成例および第2構成例は、あくまでも具体的な制御動作の一例を示したものにとどまり、これら第1構成例および第2構成例以外の他の制御動作を採用することも当然に可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし3およびその変形例においては、ターボ分子ポンプ部とネジ溝真空ポンプ部とが併設されたいわゆる複合分子ポンプに本発明を適用した場合を例示したが、ネジ溝真空ポンプ部を備えないターボ分子ポンプに本発明を提供することも当然に可能である。
さらには、上述した本発明の実施の形態1ないし3およびその変形例において示した特徴的な構成は、本発明の趣旨に照らして許容される範囲で当然にその組み合わせが可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A〜1F 分子ポンプ、2 ポンプ本体、2a ターボ分子ポンプ部、2b ネジ溝真空ポンプ部、3 冷却ユニット、4 制御ユニット、5 制御部、6 電源部、8 排気路、10 ベース、11 排気管、20a 外側ステータ、20b 内側ステータ、21 1次側ネジ溝部、22 2次側ネジ溝部、23 閉塞部、30 ケーシング、31 吸気口、32 スペーサ兼支持部材、33 静翼、40 ロータ、41 上部側ロータ部、42 下部側ロータ部、43 動翼、50 ロータ駆動機構、51 ハウジング、52 回転軸、53 モータ、54 磁気軸受、55 モータ駆動回路、56 磁気軸受駆動回路、60 冷却ブロック、61 冷却液流通経路、62 入口側ポート、63 出口側ポート、64 開閉弁、65 バイパス管、66 切替弁、67 開閉弁駆動回路、70 カバー、71 第1基板、72 第2基板、73 スペーサ兼支持部材、74 導入管、75 導出管、78 ヒータ、80 温湿度センサ、90 温度センサ。

Claims (10)

  1. 動翼および静翼を含むターボ分子ポンプ部が設けられたポンプ本体と、
    制御部および電源部が設けられた制御ユニットと、
    前記ポンプ本体および前記制御ユニットを冷却するための冷却ユニットとを備えた分子ポンプであって、
    前記冷却ユニットと前記ポンプ本体とが熱接触するとともに前記冷却ユニットと前記制御ユニットとが熱接触するように、前記ポンプ本体および前記制御ユニットがいずれも前記冷却ユニットに接触配置または接近配置され、
    前記制御ユニットは、前記制御部および前記電源部が収容されたカバーを有し、
    前記カバーの内部の位置であってかつ前記冷却ユニットの作動時において低温になる第1の位置に第1温度検出手段が設けられ、
    前記カバーの内部の位置であってかつ前記冷却ユニットの作動時において前記第1の位置よりも高温になる第2の位置に湿度検出手段および第2温度検出手段が設けられ、
    前記制御部が、前記第1温度検出手段および前記第2温度検出手段によって検出された温度情報と前記湿度検出手段によって検出された湿度情報とをもとに算出された前記第1の位置における相対湿度に基づいて、前記冷却ユニットの動作を制御する、分子ポンプ。
  2. 前記制御部が、前記相対湿度が予め定めた閾値以下である場合に前記冷却ユニットによる冷却動作を実行させ、前記相対湿度が前記閾値よりも高い場合に前記冷却ユニットによる冷却動作を停止させる、請求項1に記載の分子ポンプ。
  3. 前記第1の位置が、前記冷却ユニットに接触配置または接近配置された部分の前記カバーの内表面上の位置であり、
    前記第2の位置が、前記冷却ユニットに接触配置または接近配置された部分の前記カバーの内表面上の位置以外の位置である、請求項1または2に記載の分子ポンプ。
  4. 前記第2の位置が、前記制御ユニットの内部に配設された回路基板上の位置である、請求項3に記載の分子ポンプ。
  5. 前記冷却ユニットが、前記ポンプ本体と前記制御ユニットとによって挟み込まれるように配設されている、請求項1から4のいずれかに記載の分子ポンプ。
  6. 前記ポンプ本体および前記制御ユニットが、前記冷却ユニット上において並設されている、請求項1から4のいずれかに記載の分子ポンプ。
  7. 前記制御部が、前記相対湿度に基づいて、前記ターボ分子ポンプ部の動作を制御する、請求項1から6のいずれかに記載の分子ポンプ。
  8. 前記制御ユニットの内部の気体を換気させるための換気手段をさらに備え、
    前記制御部が、前記相対湿度に基づいて、前記換気手段の動作を制御する、請求項1から7のいずれかに記載の分子ポンプ。
  9. 前記制御ユニットの内部の気体を加熱するための加熱手段をさらに備え、
    前記制御部が、前記相対湿度に基づいて、前記加熱手段の動作を制御する、請求項8に記載の分子ポンプ。
  10. 動翼および静翼を含むターボ分子ポンプ部が設けられたポンプ本体と、
    制御部および電源部が設けられた制御ユニットと、
    前記制御ユニットを冷却するための冷却ユニットとを備えた分子ポンプであって、
    前記冷却ユニットと前記制御ユニットとが熱接触するように、前記制御ユニットが前記冷却ユニットに接触配置または接近配置され、
    前記制御ユニットは、前記制御部および前記電源部が収容されたカバーを有し、
    前記カバーの内部の位置であってかつ前記冷却ユニットの作動時において低温になる第1の位置に第1温度検出手段が設けられ、
    前記カバーの内部の位置であってかつ前記冷却ユニットの作動時において前記第1の位置よりも高温になる第2の位置に湿度検出手段および第2温度検出手段が設けられ、
    前記制御部が、前記第1温度検出手段および前記第2温度検出手段によって検出された温度情報と前記湿度検出手段によって検出された湿度情報とから算出された前記第1の位置における相対湿度に基づいて、前記冷却ユニットの動作を制御する、分子ポンプ。
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