JP2014048838A - 購入品配送管理システム及び購入品配送管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者が購入した商品を配送するサービスを提供することによって利用者の利便性を向上させることが可能な購入品配送管理システム及び購入品配送管理方法を提供することにある。
【解決手段】生体情報登録装置は、個人識別情報に対応づけて利用者の生体情報を格納する。店舗用認証装置は、店舗毎に設置され、利用者の生体情報を取得する。第1の特定手段は、取得された生体情報に対応づけられている個人識別情報を特定する。第2の格納手段は、特定された個人識別情報に対応づけて商品情報を格納する。購入品受取用認証装置は、商品の配送先に設置され、利用者の生体情報を取得する。第2の特定手段は、取得された生体情報に対応づけられている個人識別情報を特定する。第3の特定手段は、特定された個人識別情報に対応づけられている商品情報によって示される商品を特定する。
【選択図】図1
【解決手段】生体情報登録装置は、個人識別情報に対応づけて利用者の生体情報を格納する。店舗用認証装置は、店舗毎に設置され、利用者の生体情報を取得する。第1の特定手段は、取得された生体情報に対応づけられている個人識別情報を特定する。第2の格納手段は、特定された個人識別情報に対応づけて商品情報を格納する。購入品受取用認証装置は、商品の配送先に設置され、利用者の生体情報を取得する。第2の特定手段は、取得された生体情報に対応づけられている個人識別情報を特定する。第3の特定手段は、特定された個人識別情報に対応づけられている商品情報によって示される商品を特定する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、利用者が購入した商品を配送先に配送するサービスを提供するための購入品配送管理システム及び購入品配送管理方法に関する。
現在、小売店舗面積が50,000m2を超える大型のショッピングセンター(複合商業施設)は、国内に約130箇所存在する。
ところで、ショッピングセンターには、車での来場を可能とするために駐車場が設けられている場合が多い。しかしながら、大型のショッピングセンターには多くの利用者が訪れるため、駐車場待ちの車や駐車場入出場者の停滞により周辺道路の渋滞等を引き起こしている。このような渋滞は、交通事故や排ガス量の増大の原因となる。
このため、このようなショッピングセンター周辺の渋滞を緩和することが望まれている。渋滞の緩和のためには、例えば駐車場となる場所を新たに確保し、駐車場を拡大する等の措置がとられている。
上記したようにショッピングセンターにおいて駐車場を拡大すれば周辺道路の渋滞を緩和することは可能であるが、新たに確保された駐車場がショッピングセンターから遠く離れた場所となる場合がある。
このように駐車場がショッピングセンターから離れた場所にある場合には、購入した商品等を持ち運ぶことが困難となり、利用者の利便性が低下する。このため、ショッピングセンターの近くの駐車場を希望する利用者が多くなり、上記したように駐車場待ちの車等により渋滞が発生する。したがって、駐車場を拡大したとしても、結果的に効果的な渋滞の解消を達成できない場合がある。
つまり、ショッピングセンターから離れた場所にある駐車場の利用者を増加させるためには、当該駐車場が離れた場所にあったとしても利用者の利便性を低下させないような仕組みが必要である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、利用者が購入した商品を配送するサービスを提供することによって利用者の利便性を向上させることが可能な購入品配送管理システム及び購入品配送管理方法を提供することにある。
実施形態によれば、商品を販売する複数の店舗からなる複合商業施設において当該店舗から利用者が購入した商品を配送先まで配送するサービスを提供するための購入品配送管理システムが提供される。
実施形態に係る購入品配送管理システムは、生体情報登録装置と、店舗用認証装置と、第1の特定手段と、第2の格納手段と、購入品受取用認証装置と、第2の特定手段と、第3の特定手段とを具備する。
生体情報登録装置は、前記利用者の生体情報を取得し、当該利用者を識別するための個人識別情報に対応づけて前記取得された生体情報を第1の格納手段に格納する。
店舗用認証装置は、前記店舗毎に設置され、当該店舗において商品を購入する利用者の生体情報を取得する。
第1の特定手段は、前記店舗用認証装置によって取得された生体情報に対応づけて前記第1の格納手段に登録されている個人識別情報を特定する。
第2の格納手段は、前記第1の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて、前記利用者によって購入された商品を示す商品情報を格納する。
購入品受取用認証装置は、前記利用者によって購入された商品の配送先に設置され、当該利用者の生体情報を取得する。
第2の特定手段は、前記購入品受取用認証装置によって取得された生体情報に対応づけて前記第1の格納手段に登録されている個人識別情報を特定する。
第3の特定手段は、前記第2の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて前記第2の格納手段に格納された商品情報によって示される商品を、前記購入品受取用認証装置によって生体情報が取得された利用者に引き渡す商品として特定する。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る購入品配送管理システムを概念的に説明するための図である。本実施形態に係る購入品配送管理システム10は、例えば商品を販売する複数の店舗からなるショッピングセンターのような複合商業施設において当該店舗から利用者が購入した商品(購入品)を配送先まで配送するサービス(購入品配送サービス)を提供する際に用いられることを想定している。なお、商品の配送先には、例えばショッピングセンターの周辺に設けられている駐車場(例えば、駐車場A及び駐車場B)等が含まれる。
図1は、本実施形態に係る購入品配送管理システムを概念的に説明するための図である。本実施形態に係る購入品配送管理システム10は、例えば商品を販売する複数の店舗からなるショッピングセンターのような複合商業施設において当該店舗から利用者が購入した商品(購入品)を配送先まで配送するサービス(購入品配送サービス)を提供する際に用いられることを想定している。なお、商品の配送先には、例えばショッピングセンターの周辺に設けられている駐車場(例えば、駐車場A及び駐車場B)等が含まれる。
購入品配送管理システム10は、顔登録装置20、店舗用顔認証装置30、購入品受取用顔認証装置40、複数の無線ノード(第1の無線ノード)50、梱包ケース用無線ノード(第2の無線ノード)60、モバイル端末(配送者用端末)70、キオスク端末(購入品確認用端末)80及び中央管理サーバ90を備える。
図1に示すように、顔登録装置20、店舗用顔認証装置30、購入品受取用顔認証装置40、モバイル端末70、キオスク端末80、中央管理サーバ90及びアクセスポイント(AP)は、例えばIPネットワークで互いに通信可能に接続される。また、センサネットワーク(NW)を構成する無線ノード50、梱包ケース用無線ノード60、モバイル端末70及びアクセスポイントは、例えばIEEE802.15.4gのようなメッシュ型無線ネットワークで相互に接続されている。換言すれば、梱包ケース用無線ノード60及びモバイル端末70は、センサNW及びアクセスポイントを介して中央管理サーバ90と通信可能である。
ショッピングセンターの周辺に設けられている各駐車場には、例えば購入品配送サービスを利用する利用者を登録するための専用のゲート(登録専用ゲート)が設けられている。この登録専用ゲートには、顔登録装置20が設置されている。顔登録装置20は、利用者の生体情報を取得する機能を有する。具体的には、顔登録装置20は、カメラを備え、当該カメラによって撮影された利用者の顔画像から抽出された当該利用者の顔の特徴量等(以下、顔情報と表記)を取得する。顔登録装置20によって取得された顔情報は、利用者に対して割り当てられた個人識別情報(以下、個人IDと表記)に対応づけて後述する中央管理サーバ90に含まれる顔認証データベースに登録される。これにより、購入品配送サービスの利用者は、登録専用ゲートを通過することで当該利用者の顔情報を登録することができる。このとき、顔登録装置20は、当該顔登録装置20が設置されている駐車場(つまり、利用者が利用している駐車場)を識別するための駐車場識別情報(以下、駐車場IDと表記)を、個人IDとともに中央管理サーバ90に含まれる配送管理データベースに登録する。
なお、駐車場には、登録専用ゲート以外に、購入品配送サービスを利用しない者のための通常ゲートが設けられている。この通常ゲートを通過した場合には、顔情報等は登録されない。
ここで、購入品配送サービスを利用する利用者は、例えば駐車場のバス停からシャトルバスを利用してショッピングセンターに行き、当該ショッピングセンター内の各店舗で買い物をすることができる。
ショッピングセンター内の各店舗(例えば、店舗C及び店舗D)には、例えば当該店舗において用いられるPOS装置と接続された店舗用顔認証装置30が設置されている。店舗用顔認証装置30は、カメラを備え、当該店舗用顔認証装置30が設置されている店舗におけるレジ清算時に当該カメラによって撮影された利用者の顔画像から抽出された当該利用者の顔情報を当該利用者の生体情報として取得する。店舗用顔認証装置30によって取得された生体情報は中央管理サーバ90に送信され、当該中央管理サーバ90内では当該顔情報に基づいて個人IDが特定される。
また、店舗用顔認証装置30は、当該店舗用顔認証装置30が設置されている店舗を識別するための店舗識別情報(以下、店舗IDと表記)、当該店舗において利用者によって購入された商品を示す商品情報及び当該商品の特徴を示す商品特徴情報を取得する。なお、店舗用顔認証装置30によって取得される商品情報には、例えば利用者によって購入された商品の商品名及び購入数量等が含まれる。また、店舗用顔認証装置30によって取得される商品特徴情報によって示される商品の特徴には、当該商品が要冷蔵、要保温または割れ物等であるか否かや当該商品の寸法及び重量等が含まれる。
このように店舗用顔認証装置30によって取得された店舗ID、商品情報及び商品特徴情報は、中央管理サーバ90に送信される。中央管理サーバ90では、店舗用顔認証装置30によって送信された商品特徴情報に基づいて、利用者によって購入された商品が配送先(例えば、駐車場)に配送される際に当該商品を梱包する梱包ケース(の種類)が決定される。なお、中央管理サーバ90において決定された梱包ケースには、後述する梱包ケース用無線ノード60が取り付けられている。
店舗用顔認証装置30によって送信された店舗ID、商品情報、商品特徴情報及び中央管理サーバ90によって決定された梱包ケースを識別するための梱包ケース識別情報(以下、梱包ケースID)は、上記した店舗用顔認証装置30によって取得された顔情報に基づいて特定された個人ID及び当該個人IDによって識別される利用者の購入品の配送先である駐車場を識別するための駐車場IDに対応づけて、上記した中央管理サーバ90に含まれる配送管理データベースに格納される。これにより、利用者によって購入された商品と当該商品の配送先である駐車場等が紐付けられる。
商品の配送先である各駐車場には、例えば利用者によって購入された商品を当該利用者が受け取るための購入品受取カウンターが設けられている。この購入品受取カウンターには、購入品受取用顔認証装置40が設置されている。購入品受取用顔認証装置40は、カメラを備え、利用者によって購入された商品を当該利用者が受け取る際に当該カメラによって撮影された利用者の顔画像から抽出された当該利用者の顔情報を当該利用者の生体情報として取得する。購入品受取用顔認証装置40によって取得された顔情報は中央管理サーバ90に送信され、当該中央管理サーバ90内では当該顔情報に基づいて個人IDが特定される。中央管理サーバ90は、特定された個人IDに基づいて、当該個人IDによって識別される利用者によって購入された商品を示す商品情報(及び当該商品が梱包された梱包ケースID)を取得する。これにより、利用者に引き渡す商品が特定される。この場合、中央管理サーバ90によって取得された商品情報及び梱包ケースIDが購入品受取カウンターの担当者に通知されることによって、当該担当者は、利用者によって購入された商品を当該利用者に引き渡すことができる。
複数の無線ノード50は、ショッピングセンター内の各店舗や当該ショッピングセンターと商品の配送先である駐車場との間に例えば一定間隔で設置(配置)されている。なお、複数の無線ノード50の各々の内部には、当該無線ノード50を識別するための無線ノード識別情報(以下、無線ノードIDと表記)が格納されている。
梱包ケース用無線ノード60は、上記したように商品を梱包する梱包ケースに取り付けられる。梱包ケース用無線ノード60は、当該梱包ケース用無線ノード60が取り付けられている梱包ケースを識別するための梱包ケースIDを内部に格納している。また、梱包ケース用無線ノード60は、複数の無線ノード50のうち近傍に存在する無線ノード50と接続して無線通信可能である。梱包ケース用無線ノード60は、当該梱包ケース用無線ノード60と接続されている無線ノード50の内部に格納されている無線ノードID(によって識別される無線ノード50が設置されている位置)を取得する。梱包ケース用無線ノード60によって取得された無線ノードIDは、梱包ケース用無線ノード60が取り付けられている梱包ケースを識別するための梱包ケースIDとともに中央管理サーバ90に含まれる配送管理データベース内に格納される。
購入品配送サービスにおける配送センターでは、利用者が購入した商品の配送業務が行われる。利用者によって購入された商品の配送を行う担当者(以下、配送担当者と表記)は、モバイル端末70を保持する。モバイル端末70は、センサNW及びアクセスポイントを介して中央管理サーバ90と通信することによって、当該中央管理サーバ90に含まれる配送管理データベースに格納されている駐車場ID、店舗ID、商品情報及び梱包ケースID等を表示する。モバイル端末70を保持する配送担当者は、これらの情報を確認することにより、配送が必要な商品、当該商品を販売した店舗、当該商品を梱包する梱包ケース及び当該商品の配送先となる駐車場を把握することができる。この場合、配送担当者は、商品を店舗から集荷し、当該集荷された商品を梱包ケースに梱包し、当該梱包ケースに梱包された商品を配送先である駐車場行きのシャトルバスに積み込む。これにより、梱包ケースに梱包された商品が配送先である駐車場に配送される。また、モバイル端末70は、配送担当者の操作に応じて、梱包ケースに梱包された商品の配送状況(例えば、集荷中、配送中、配送先に到着済み)等の情報を中央管理サーバ90に送信する。この配送状況は、中央管理サーバ90に含まれる配送管理データベースに格納される。
キオスク端末80は、例えばショッピングセンター内に設置されている。キオスク端末80は、カメラを備え、当該キオスク端末80を利用する利用者の操作に応じて当該カメラによって撮影された当該利用者の顔画像から抽出された当該利用者の顔情報を当該利用者の生体情報として取得する。キオスク端末80によって取得された顔情報は中央管理サーバ90に送信され、当該中央管理サーバ90内では当該顔情報に基づいて個人IDが特定される。中央管理サーバ90は、特定された個人IDに対応づけて当該中央管理サーバ90に含まれる配送管理データベース内に格納されている商品情報、無線ノードID及び配送状況を取得する。中央管理サーバ90は、取得された商品情報、無線ノードID及び配送状況をキオスク端末80に送信する。
キオスク端末80は、中央管理サーバ90によって送信された商品情報、無線ノードID(によって識別される無線ノード50が設置されている位置)及び配送状況を表示する。これにより、キオスク端末80を操作する利用者は、当該利用者が購入した商品について確認することができる。なお、上記したように無線ノードIDは、利用者によって購入された商品を梱包する梱包ケースに取り付けられた梱包ケース用無線ノード60と接続されている無線ノード50を識別するための識別情報である。つまり、この無線ノードIDによれば、利用者によって購入された商品の現在位置を把握することができる。
中央管理サーバ90は、上記したように顔認証データベースや配送管理データベースによって購入品配送サービスを提供するために必要な情報を管理し、購入品配送管理システム10を制御する機能を有する。なお、中央管理サーバ90の詳細については後述する。
図2は、図1に示す購入品配送管理システム10に備えられる顔登録装置20の主として機能構成を示すブロック図である。顔登録装置20は、上記したように駐車場に設けられている登録専用ゲートに設置されている。
図2に示すように、顔登録装置20は、カメラ部21、特徴量抽出部22、バッファ部23及び中央管理サーバ通信部24を含む。
カメラ部21は、上記した登録専用ゲートを通過する利用者の顔を撮影することによって、当該利用者の顔画像を取得する。
特徴量抽出部22は、カメラ部21によって取得された顔画像から顔情報(利用者の顔の特徴量)を抽出する。特徴量抽出部22によって抽出された顔情報は、バッファ部23に一時的に格納される。
中央管理サーバ通信部24は、バッファ部23に格納された顔情報を中央管理サーバ90に送信する。なお、中央管理サーバ通信部24によって送信された顔情報は、中央管理サーバ90内において登録される。また、中央管理サーバ通信部24は、顔登録装置20が設置されている駐車場を識別するための駐車場IDを中央管理サーバ90に送信する。なお、駐車場IDは、顔登録装置20の内部に予め保持されているものとする。更に、中央管理サーバ通信部24は、上記した特徴量抽出部22によって顔情報が抽出された時刻を登録時刻として中央管理サーバ90に送信する。
図3は、図1に示す購入品配送管理システム10に備えられる店舗用顔認証装置30の主として機能構成を示すブロック図である。店舗用顔認証装置30は、ショッピングセンター内の各店舗に設置され、当該店舗のPOS装置と接続されている。
図3に示すように、店舗用顔認証装置30は、カメラ部31、特徴量抽出部32、バッファ部33、POS装置通信部34、中央管理サーバ通信部35及びモニタ部36を含む。
カメラ部31は、当該店舗用顔認証装置30が設置されている店舗におけるレジ清算時に当該店舗において商品を購入した利用者の顔を撮影することによって、当該利用者の顔画像を取得する。
特徴量抽出部32は、カメラ部31によって取得された顔画像から顔情報(利用者の顔の特徴量)を抽出する。特徴量抽出部32によって抽出された顔情報は、バッファ部33に一時的に格納される。
ここで、店舗用顔認証装置30に接続されているPOS装置は、商品毎に用意されている例えば2次元コードを当該POS装置に接続されている読み取り装置で読み取ることによって、当該商品に関する購入品情報を取得することができる。これにより、POS装置通信部33は、店舗用顔認証装置30が設置されている店舗において利用者によって購入された商品に関する購入品情報を、当該店舗用顔認証装置30に接続されているPOS装置から取得する。なお、POS装置通信部33によって取得された購入品情報には、上記した店舗ID、商品情報及び商品特徴情報が含まれる。POS装置通信部33によって取得された購入品情報は、バッファ部33に一時的に格納される。
中央管理サーバ通信部35は、中央管理サーバ90に対して、顔認証の照会及び購入品情報の登録等を行う機能を有する。
中央管理サーバ通信部35は、バッファ部33に格納された顔情報を中央管理サーバ90に送信する。中央管理サーバ90では、中央管理サーバ90内に登録されている顔情報と中央管理サーバ通信部35から送信された顔情報とを照合して利用者を特定する顔認証が行われる。
また、中央管理サーバ通信部35は、バッファ部33に格納された購入品情報を中央管理サーバ90に送信する。なお、中央管理サーバ通信部35によって送信された購入品情報は、中央管理サーバ90内に格納(登録)される。
モニタ部36は、例えばタッチパネルを備える。これにより、店舗用顔認証装置30が設置されている店舗の店員や利用者は、店舗用顔認証装置30に対する各種操作をモニタ部36を介して行うことができる。店舗用顔認証装置30が設置されている店舗の店員や利用者は、このモニタ部36のタッチパネルを操作することにより、例えば購入品情報の照会等を指示することができる。
図4は、図1に示す購入品配送管理システム10に備えられる購入品受取用顔認証装置40の主として機能構成を示すブロック図である。購入品受取用顔認証装置40は、利用者によって購入された商品の配送先(例えば、駐車場)に設けられている購入品受取カウンターに設置されている。
図4に示すように、購入品受取用顔認証装置40は、カメラ部41、特徴量抽出部42、バッファ部43、中央管理サーバ通信部44及びモニタ部45を含む。
カメラ部41は、利用者によって購入された商品を当該利用者が受け取る際に、当該利用者の顔を撮影することによって、当該利用者の顔画像を取得する。
特徴量抽出部42は、カメラ部41によって取得された顔画像から顔情報(利用者の顔の特徴量)を抽出する。特徴量抽出部42によって抽出された顔情報は、バッファ部43に一時的に格納される。
中央管理サーバ通信部44は、中央管理サーバ90に対して、顔認証の照会及び購入品情報の照会等を行う機能を有する。
中央管理サーバ通信部44は、バッファ部43に格納された顔情報を中央管理サーバ90に送信する。中央管理サーバ90では、中央管理サーバ90に登録されている顔情報と中央管理サーバ通信部35から送信された顔情報とを照合して利用者を特定する顔認証が行われる。
また、中央管理サーバ通信部44は、顔認証によって特定された利用者によって購入された商品を示す商品情報及び当該商品が梱包された梱包ケースを識別するための梱包ケースIDを受信する。このように受信された商品情報及び梱包ケースIDは、モニタ部45に表示される。
モニタ部45は、例えばタッチパネルを備える。これにより、購入品受取用顔認証装置40が設置されている購入品受取カウンターの担当者や利用者は、購入品受取用顔認証装置40に対する各種操作をモニタ部45のタッチパネルに対して行うことができる。具体的には、購入品受取カウンターの担当者や利用者は、モニタ部45のタッチパネルを介して、当該利用者によって購入された商品が当該利用者によって受け取られたこと(つまり、利用者の購入品の受取完了)を入力することができる。この場合、利用者の購入品の受取完了の通知が中央管理サーバ通信部44を介して中央管理サーバ90に送信される。
なお、購入品受取カウンターの担当者や利用者は、モニタ部45のタッチパネルを介して、配送状況の照会等を指示することができる。
図5は、図1に示す購入品配送管理システム10に備えられる梱包ケース用無線ノード60の主として機能構成を示すブロック図である。梱包ケース用無線ノード60は、利用者によって購入された商品を梱包する梱包ケースに取り付けられる。
図5に示すように、梱包ケース用無線ノード60は、無線通信部61、データベース62、中央管理サーバ通信部63及びモニタ部64を含む。
無線通信部61は、梱包ケース用無線ノード60の近傍に存在する無線ノード50と接続し、当該無線ノード50の内部に格納されている当該無線ノード50を識別するための無線ノードIDを取得する。なお、無線通信部61は、定期的に(つまり、一定周期毎に)無線ノードIDを取得する。無線通信部61によって取得された無線ノードIDは、梱包ケース用無線ノード60が取り付けられている梱包ケース(によって梱包されている商品)の現在位置情報としてデータベース62に格納される。
また、無線通信部61は、アクセスポイント、無線ノード50及びモバイル端末70と接続して通信を確立する。
中央管理サーバ通信部63は、上記したセンサNW及びアクセスポイントを介して、梱包ケース用無線ノード60が取り付けられている梱包ケースによって梱包されている商品に関する購入品情報を、中央管理サーバ90から取得する。中央管理サーバ通信部63は、取得された購入品情報をデータベース62に格納する。
また、中央管理サーバ通信部63は、センサNW及びアクセスポイントを介して、梱包ケース用無線ノード60が取り付けられている梱包ケースを識別するための梱包ケースID及びデータベース62に格納された無線ノードID(現在位置情報)を中央管理サーバ90に送信する。
なお、梱包ケース用無線ノード60が取り付けられている梱包ケースを識別するための梱包ケースIDは、データベース62に予め格納されている。
モニタ部64は、例えばデータベース62に格納されている例えば梱包ケースID等を表示する機能を有する。このようにモニタ部64に梱包ケースIDが表示されることによって、梱包ケース用無線ノード60が取り付けられている梱包ケースを判別することが可能となる。
図6は、図1に示す購入品配送管理システム10に備えられるモバイル端末70の主として機能構成を示すブロック図である。モバイル端末70は、利用者によって購入された商品(を梱包した梱包ケース)を配送する配送担当者によって保持される。
図6に示すように、モバイル端末70は、無線通信部71、中央管理サーバ72、バッファ部73及びモニタ部74を含む。
無線通信部71は、アクセスポイント、無線ノード50及び梱包ケース用無線ノード60と接続して通信を確立する。
中央管理サーバ通信部72は、中央管理サーバ90に対して、梱包ケースIDの照会、配送状況の照会及び購入品情報の照会等を行う機能を有する。
中央管理サーバ通信部72は、センサNW、アクセスポイント及び梱包ケース用無線ノード60等を介して、中央管理サーバ90から梱包ケースID、無線ノードID(現在位置情報)及び購入品情報を受信する。中央管理サーバ通信部72によって受信された梱包ケースID、無線ノードID及び購入品情報は、バッファ部73に一時的に格納される。
モニタ部74は、上記したバッファ部73に格納された梱包ケースID、無線ノードID及び購入品情報を表示する。
また、モニタ部74は、例えばタッチパネルを備える。これにより、モバイル端末70を保持する配送担当者は、モバイル端末70に対する各種操作をモニタ部74を介して行うことができる。
具体的には、配送担当者は、当該配送担当者が配送する商品の配送状況をモニタ部74のタッチパネルを介して入力することができる。このように入力された配送状況は、配送担当者が配送する商品が梱包された梱包ケースを識別するための梱包ケースIDとともに中央管理サーバ通信部72を介して中央管理サーバ90に送信される。
図7は、図1に示す購入品配送管理システム10に備えられるキオスク端末80の主として機能構成を示すブロック図である。キオスク端末80は、例えばショッピングセンター内に設置され、利用者によって利用される。
図7に示すように、キオスク端末80は、カメラ部81、特徴量抽出部82、バッファ部83、中央管理サーバ通信部84及びモニタ部85を含む。
カメラ部81は、利用者の操作に応じて当該利用者の顔を撮影することによって当該利用者の顔画像を取得する。
特徴量抽出部82は、カメラ部81によって取得された顔画像から顔情報(利用者の顔の特徴量)を抽出する。特徴量抽出部82によって抽出された顔情報は、バッファ部43に一時的に格納される。
中央管理サーバ通信部84は、中央管理サーバ90に対して、顔認証の照会、配送状況の照会、購入品情報の照会等を行う機能を有する。
中央管理サーバ通信部84は、バッファ部83に格納された顔情報を中央管理サーバ90に送信する。中央管理サーバ90では、中央管理サーバ90に登録されている顔情報と中央管理サーバ通信部35から送信された顔情報とを照合して利用者を特定する顔認証が行われる。
また、中央管理サーバ通信部84は、中央管理サーバ90において顔認証により特定された利用者によって購入された商品の配送状況及び当該商品に関する購入品情報を受信する。このように受信された配送状況及び購入品情報は、モニタ部85に表示される。
モニタ部85は、例えばタッチパネルを備える。これにより、キオスク端末80を利用する利用者は、キオスク端末80に対する各種操作をモニタ部85を介して行うことができる。具体的には、キオスク端末80を利用する利用者は、モニタ部85のタッチパネルを介して配送状況の照会及び購入品情報の照会等を中央管理サーバ90に対して指示することができる。
図8は、図1に示す購入品配送管理システム10に備えられる中央管理サーバ90の主として機能構成を示すブロック図である。
図8に示すように、中央管理サーバ90は、顔情報登録部91、個人ID発行部92、顔認証データベース(DB)93、梱包ケースデータベース(DB)94、店舗装置通信部95、配送管理データベース(DB)96、配送関連通信部97、キオスク端末通信部98及び受取カウンター通信部99を含む。
顔情報登録部91は、上記した顔登録装置20と通信を行う機能部である。顔情報登録部91は、顔登録装置20に含まれる中央管理サーバ通信部24によって送信された顔情報駐車場ID及び登録時刻を受信する。
個人ID発行部92は、顔情報登録部91によって受信された顔情報に対応する利用者を識別するための個人ID(つまり、当該利用者に対して割り当てられる個人ID)を発行する。
顔認証データベース93には、利用者の顔認証を行うための情報が格納される。具体的には、顔認証データベース93には、個人ID発行部92によって発行された個人IDに対応づけて、顔情報登録部91によって受信された顔情報(つまり、当該個人IDによって識別される利用者の顔情報)が登録される。このとき、顔認証データベース93には、個人IDに対応づけて顔情報登録部91によって受信された登録時刻が更に格納される。ここでは、顔情報登録部91によって受信された登録時刻が顔認証データベース93に格納されるものとして説明したが、例えば顔情報が顔認証データベース93に登録された時刻が顔認証データベース93に格納されても構わない。
配送管理データベース94には、利用者によって購入された商品を配送先まで配送するサービス(購入品配送サービス)に関する情報が格納される。ここでは、配送管理データベース94には、個人ID発行部92によって発行された個人IDに対応づけて、顔情報登録部91によって受信された駐車場ID及び登録時刻が登録される。
梱包ケースデータベース95には、利用者によって購入された商品が配送される際に当該商品を梱包する梱包ケースに関する情報が格納される。具体的には、梱包ケースデータベース95には、梱包ケース毎に、当該梱包ケースを識別するための梱包ケースID、当該梱包ケースの種別、使用状況及び現在位置が対応づけて格納される。なお、梱包ケースデータベース95に格納されている使用状況には、例えば梱包ケースが使用されていることを表す「使用中」及び梱包ケースが使用されていないことを表す「空き」が含まれる。また、梱包ケースデータベース95に格納される現在位置としては、対応づけられている梱包ケースIDによって識別される梱包ケースに取り付けられている梱包ケース用無線ノード60が接続されている無線ノード50を識別するための無線ノードIDが用いられる。
店舗装置通信部96は、上記した店舗用顔認証装置30と通信を行う機能部である。店舗装置通信部96は、店舗用顔認証装置30に含まれる中央管理サーバ通信部35によって送信された顔情報及び購入品情報を受信する。なお、店舗装置通信部96によって受信された購入品情報には、上記したように店舗ID、商品情報及び商品特徴情報が含まれる。
店舗装置通信部96は、受信された顔情報に基づいて顔認証を行うことによって、当該顔情報に対応する利用者を特定する。具体的には、店舗装置通信部96は、受信された顔情報に対応づけて顔認証データベース93に登録されている個人IDを特定する。このように顔認証により個人IDが特定された場合、店舗装置通信部96は、受信された購入品情報を、当該個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納する。
また、店舗用顔認証装置30において購入品情報の照会が中央管理サーバ90に対して指示された場合には、店舗装置通信部96は、顔認証により特定された個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている購入品情報等を購入品情報の照会を指示した店舗用顔認証装置30に対して送信する。このような購入品情報が店舗用顔認証装置30において表示されることにより、例えば利用者は、当該利用者によって購入された商品等を確認することができる。
配送関連通信部97は、上記した梱包ケース用無線ノード60及びモバイル端末70と通信を行う機能部である。配送関連通信部97は、配送管理データベース94に格納された購入品情報及び梱包ケースデータベース95に格納されているケース種別及び使用状況を取得する。配送関連通信部97は、取得された購入品情報に含まれる商品情報及び商品特徴情報とケース種別及び使用状況とに基づいて、当該商品情報によって示される商品を梱包するための梱包ケースを決定する。この場合、配送関連通信部97は、決定された梱包ケースに取り付けられている梱包ケース用無線ノード60に対して、取得された購入品情報を送信する。この購入品情報は、梱包ケース用無線ノード60に含まれるデータベース62に格納される。
また、配送関連通信部97は、決定された梱包ケースを識別するための梱包ケースID及び当該梱包ケースIDに対応づけて当該梱包ケースデータベース95に格納されている現在位置を、取得された購入品情報に対応づけて配送管理データベース94に格納する。更に、配送関連通信部97は、決定された梱包ケースを識別するための梱包ケースIDに対応づけて梱包ケースデータベース95に格納されている使用状況を「使用中」に更新する。
また、配送関連通信部97は、梱包ケース用無線ノード60に含まれる中央管理サーバ通信部63によって送信された梱包ケースID及び無線ノードIDを受信する。梱包ケースID及び無線ノードIDが梱包ケース用無線ノード60(に含まれる中央管理サーバ通信部63)から受信された場合、配送関連通信部97は、当該梱包ケースIDに対応づけて梱包ケースデータベース95に格納されている現在位置(無線ノードID)を、当該受信された無線ノードIDに更新する。このように梱包ケースデータベース95に格納されている現在位置が更新された場合、配送関連通信部97は、配送管理データベース94に格納されている現在位置(無線ノードID)についても同様に更新する。
また、モバイル端末70において梱包ケースIDの照会、購入品情報の照会及び配送状況の照会が中央管理サーバ90に対して指示された場合には、配送関連通信部97は、配送管理データベース94に格納されている梱包ケースID、現在位置(無線ノードID)、購入品情報及び配送状況を、当該モバイル端末70に対して送信する。これらの情報がモバイル端末70において表示されることにより、配送担当者は、梱包ケースの現在位置、当該梱包ケースに梱包される商品及び当該商品の配送状況等を確認することができる。
また、配送関連通信部97は、モバイル端末70に含まれる中央管理サーバ通信部72によって送信された梱包ケースID及び配送状況を受信する。配送関連通信部97は、受信された配送状況を、受信された梱包ケースIDに対応づけて配送管理データベース94に格納(上書き)する。
キオスク端末通信部98は、上記したキオスク端末80と通信を行う機能部である。キオスク端末通信部98は、キオスク端末80に含まれる中央管理サーバ通信部84によって送信された顔情報を受信する。キオスク端末通信部98は、受信された顔情報に基づいて顔認証を行うことによって、当該顔情報に該当する利用者を特定する。具体的には、キオスク端末通信部98は、受信された顔情報に対応づけて顔認証データベース93に登録されている個人IDを特定する。このように顔認証により個人IDが特定された場合、キオスク端末通信部98は、キオスク端末80からの配送状況の照会や購入品情報の照会の指示に応じて、当該個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている配送状況や購入品情報を、当該キオスク端末80に対して送信する。
受取カウンター通信部99は、上記した購入品受取カウンターに設置されている購入品受取用顔認証装置40と通信を行う機能部である。受取カウンター通信部99は、購入品受取用顔認証装置40に含まれる中央管理サーバ通信部44によって送信された顔情報を受信する。受取カウンター通信部99は、受信された顔情報に基づいて顔認証を行うことによって、当該顔情報に該当する利用者を特定する。具体的には、受取カウンター通信部99は、受信された顔情報に対応づけて顔認証データベース93に登録されている個人IDを特定する。このように顔認証により個人IDが特定された場合、受取カウンター通信部99は、当該個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている購入品情報(に含まれる商品情報)及び梱包ケースIDを、購入品受取用顔認証装置40に対して送信する。
また、受取カウンター通信部99は、購入品受取用顔認証装置40(に含まれる中央管理サーバ44)によって送信された利用者の購入品の受取完了の通知を受信する。この場合、受取カウンター通信部99は、上記したように特定された個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている配送状況を例えば「受取済」等に更新する。なお、利用者の購入品の受取完了の通知とともに受取完了時刻を購入品受取用顔認証装置40から受信し、当該受取完了時刻が配送状況「受取済」とともに配送管理データベース94に格納される構成であってもよい。
また、受取カウンター通信部99は、特定された個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている梱包ケースIDによって識別される梱包ケースの使用状況を、梱包ケースデータベース95において「空き」に更新する。
また、購入品受取用顔認証装置40において配送状況の照会等が中央管理サーバ90に対して指示された場合には、受取カウンター通信部99は、顔認証により特定された個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている配送状況等を、当該購入品受取用顔認証装置40に対して送信する。これにより配送担当者は、顔認証により特定された利用者によって購入された商品の配送状況等を確認することができる。
図9は、図8に示す中央管理サーバ90に含まれる顔認証データベース93のデータ構造の一例を示す。
図9に示すように、顔認証データベース93には、個人IDに対応づけて顔情報及び登録時刻が登録される。
個人IDは、利用者に対して発行された当該利用者を識別するための識別情報である。顔情報は、上記した顔登録装置20によって取得(抽出)された利用者(個人IDによって識別される利用者)の顔の特徴量である。登録時刻は、顔情報が登録(取得)された時刻を示す。
図9に示す例では、顔認証データベース93には、個人ID「0001」に対応づけて顔情報「顔情報1」及び登録時刻「xx:yy」が登録されている。これによれば、個人ID「0001」によって識別される利用者の顔情報が「顔情報1」であり、当該顔情報が登録された時刻が「xx:yy」であることが示されている。
なお、図9においては便宜的に1の利用者のみについて説明したが、顔認証データベース93には、購入品配送サービスを利用する全ての利用者について個人ID、顔情報および登録時刻が登録されている。
図10は、図8に示す中央管理サーバ90に含まれる配送管理データベース94のデータ構造の一例を示す。
図10に示すように、配送管理データベース94には、個人IDに対応づけて登録時刻、駐車場ID(駐車場情報)、購入品情報及び配送情報が格納される。
個人IDは、利用者に対して発行された当該利用者を識別するための識別情報である。登録時刻は、対応づけられている個人IDによって識別される利用者の顔情報が登録された時刻を示す。
駐車場IDは、対応づけられている個人IDによって識別される利用者が利用している駐車場、すなわち、当該利用者が顔情報を登録する際に用いた顔登録装置20が設置されている駐車場を識別するための識別情報である。なお、駐車場IDによって識別される駐車場は、対応づけられている個人IDによって識別される利用者によって購入された商品の配送先となる。
購入品情報は、対応づけられている個人IDによって識別される利用者によって購入された商品(購入品)に関する情報であり、上述した店舗ID、商品情報及び商品特徴情報を含む。店舗IDは、利用者が商品を購入した店舗を識別するための識別情報である。商品情報は、利用者によって購入された商品を示す情報であり、例えば購入された商品の商品名、数量及び当該商品が梱包されている梱包ケースを識別するための梱包ケースID等の情報を含む。商品特徴情報は、利用者によって購入された商品の特徴を示す情報であり、例えば当該商品が要冷蔵、通常、要保温、逆さ厳禁または割れ物の商品であるか否かや当該商品の寸法及び重量等の情報を含む。なお、購入品情報は、商品を購入した店舗毎に存在する情報である。また、1つの店舗において複数の商品を購入した場合には、商品情報及び商品特徴情報は、当該商品毎に存在する。
配送情報は、対応づけられている個人IDによって識別される利用者によって購入された商品の配送に関する情報であり、上述した梱包ケースID、配送状況及び現在位置を含む。梱包ケースIDは、利用者によって購入された商品を梱包する梱包ケースを識別するための識別情報である。配送状況は、利用者によって購入された商品の配送状況を示す情報であり、例えば集荷中、配送中、到着及び受取済等を含む。現在位置は、利用者によって購入された商品(を梱包している梱包ケース)の現在位置を示す情報であり、当該梱包ケースに取り付けられている梱包ケース用無線ノード60と接続されている無線ノード50を識別するための無線ノードIDによって表される。なお、対応づけられている個人IDによって識別される利用者によって購入された複数の商品が複数の梱包ケースに梱包されて配送される場合、配送情報は当該梱包ケース毎に存在する。
図10に示す例では、配送管理データベース94には、個人ID「0001」に対応づけて登録時刻「xx:yy」、駐車場ID「A」、購入品情報「購入品情報1」及び配送情報「配送情報1」が格納されている。これによれば、個人ID「0001」によって識別される利用者の顔情報が登録された時刻が「xx:yy」であり、当該利用者が利用している駐車場が「駐車場A」であり、当該利用者によって購入された商品に関する購入品情報が「購入品情報1」であり、当該利用者によって購入された商品の配送に関する配送情報が「配送情報1」であることが示されている。
なお、図10において、購入品情報(に含まれる店舗ID、商品情報及び商品特徴情報)及び配送情報(梱包ケースID、配送状況及び現在位置)の詳細は便宜的に省略されている。
図11は、図8に示す中央管理サーバ90に含まれる梱包ケースデータベース95のデータ構造の一例を示す。
図11に示すように、梱包ケースデータベース95には、梱包ケースIDに対応づけてケース種別、使用状況及び現在位置が格納される。なお、これらの情報は、購入品配送サービスにおいて用意されている梱包ケース毎に格納されている。
梱包ケースIDは、梱包ケースを識別するための識別情報である。ケース種別は、対応づけられている梱包ケースIDによって識別される梱包ケースの種別を表す情報であり、例えば基本情報及び対応温度情報等を含む。基本情報は、例えば梱包ケースの寸法(容積)及び耐重量等の情報を含む。対応温度情報は、例えば梱包ケースが冷蔵用、保温用または通常用である等の情報を含む。
使用状況は、対応づけられている梱包ケースIDによって識別される梱包ケースの使用状況を示す情報であり、例えば使用中及び空き(使用していない)等の情報を含む。
現在位置は、対応づけられている梱包ケースIDによって識別される梱包ケースの現在位置を示す情報であり、当該梱包ケースに取り付けられている梱包ケース用無線ノード60と接続されている無線ノード50を識別するための無線ノードIDによって表される。
図11に示す例では、梱包ケースデータベース95には、梱包ケースID「1001」に対応づけてケース種別「ケース種別1」、使用状況「使用中」及び現在位置「無線ノードID1」が格納されている。これによれば、梱包ケースID「1001」によって識別される梱包ケースのケース種別が「ケース種別1」であり、当該梱包ケースが現在「使用中」であり、当該梱包ケースが「無線ノードID1」によって識別される無線ノード50の位置にあることが示されている。
なお、図11において、ケース種別(基本情報及び対応温度情報)の詳細は便宜的に省略されている。
次に、本実施形態に係る購入品配送管理システム10の動作について説明する。本実施形態に係る購入品配送管理システム10は、後述する顔情報登録処理、商品購入処理、購入品配送処理、購入品確認処理及び購入品受取処理を実行する。以下、これらの各処理について詳細に説明する。
まず、図12に示すシーケンスチャートを参照して、本実施形態に係る購入品配送管理システム10によって実行される顔情報登録処理の処理手順について説明する。この顔情報登録処理は、駐車場に設けられている登録専用ゲートにおいて利用者の顔情報を登録する際に顔登録装置20及び中央管理サーバ90によって実行される。ここでは、顔情報が登録される利用者を対象利用者と称する。
対象利用者が例えば駐車場に設けられている登録専用ゲートを通過する際、当該登録専用ゲートに設置されている顔登録装置20では、当該対象利用者の顔情報が取得される(ステップS1)。具体的には、顔登録装置20に含まれるカメラ部21が対象利用者の顔を撮影することによって当該対象利用者の顔画像を取得し、特徴量抽出部22が当該顔画像から対象利用者の顔情報(対象利用者の顔の特徴量)を抽出する。
次に、顔登録装置20に含まれる中央管理サーバ通信部24は、取得された対象利用者の顔情報を中央管理サーバ90に対して送信する(ステップS2)。このとき、中央管理サーバ通信部24は、対象利用者の顔情報とともに、登録専用ゲートが設けられている駐車場を識別するための駐車場ID及び当該顔情報が取得された時刻(登録時刻)を中央管理サーバ90に対して送信する。
中央管理サーバ90に含まれる顔情報登録部91は、顔登録装置20に含まれる中央管理サーバ通信部24によって送信された対象利用者の顔情報、駐車場ID及び登録時刻を受信する。
この場合、中央管理サーバ90に含まれる個人ID発行部92は、対象利用者に対して個人IDを発行する(ステップS3)。ここで個人ID発行部92によって発行された個人IDは、対象利用者を識別するための識別情報である。
次に、顔情報登録部91は、個人ID発行部92によって発行された個人IDに対応づけて、受信された対象利用者の顔情報及び登録時刻を顔認証データベース93に登録する(ステップS4)。ここでは、顔登録装置20によって送信された登録時刻が顔認証データベース93に登録されるものとして説明したが、上記したように例えば顔情報が顔認証データベース93に登録された時刻が中央管理サーバ90側で取得され、当該登録時刻が顔認証データベース93に登録される構成であっても構わない。
また、顔情報登録部91は、個人ID発行部92によって発行された個人IDに対応づけて、上記した登録時刻及び受信された駐車場IDを配送管理データベース94に格納する。
上記したように対象利用者の顔情報が顔認証データベース93に登録された場合、顔情報登録部91は、対象利用者の顔情報の登録が完了した旨を、対象利用者の顔情報を送信した顔登録装置(つまり、対象利用者が通過した登録専用ゲートに設置されている顔登録装置)20に対して通知する(ステップS5)。
上記したような顔情報登録処理が実行されることによって、対象利用者が登録専用ゲートを通過するのみで当該対象利用者の顔情報を登録することができる。
次に、図13に示すシーケンスチャートを参照して、本実施形態に係る購入品配送管理システム10によって実行される商品購入処理の処理手順について説明する。この商品購入処理は、ショッピングセンター内の店舗において利用者が商品を購入する際に店舗用顔認証装置30及び中央管理サーバ90によって実行される。ここでは、商品を購入する利用者を対象利用者と称する。また、対象利用者が購入する商品を対象商品と称し、当該対象商品が購入された店舗を対象店舗と称する。
対象利用者が対象商品を購入する場合、当該対象商品のレジ清算時に、店舗用顔認証装置30では対象利用者の顔情報が取得される(ステップS11)。具体的には、店舗用顔認証装置30に含まれるカメラ部31が対象利用者の顔を撮影することによって当該対象利用者の顔画像を取得し、特徴量抽出部32が当該顔画像から対象利用者の顔情報(対象利用者の顔の特徴量)を抽出する。
次に、店舗用顔認証装置30に含まれる中央管理サーバ通信部35は、取得された対象利用者の顔情報を中央管理サーバ90に対して送信する(ステップS12)。
中央管理サーバ90に含まれる店舗装置通信部96は、店舗用顔認証装置30に含まれる中央管理サーバ通信部35によって送信された対象利用者の顔情報を受信する。
店舗装置通信部96は、受信された顔情報に基づいて顔認証を実行し、対象利用者を特定する。具体的には、店舗装置通信部96は、受信された顔情報に対応づけて顔認証データベース93に格納されている個人ID(以下、対象個人IDと表記)を特定する(ステップS13)。
対象個人IDが特定された場合、店舗装置通信部96は、対象利用者の顔情報を送信した店舗用顔認証装置(つまり、対象店舗に設置されている店舗用顔認証装置)30に対して対象個人IDを送信する(ステップS14)。これにより、店舗装置通信部96は、対象利用者が認証された旨を店舗用顔認証装置30に対して通知する。
一方、対象個人IDが特定されない(つまり、対象利用者の顔情報が顔認証データベース93に登録されていない)場合、店舗装置通信部96は、対象利用者が認証されない旨を店舗用顔認証装置30に対して通知し、商品購入処理は終了される。
店舗装置通信部96によって対象個人IDが送信された場合、店舗用顔認証装置30に含まれる中央管理サーバ35は、当該対象個人IDを受信する。この中央管理サーバ35によって受信された対象個人IDは、例えば当該店舗用顔認証装置30に含まれるモニタ部36に表示される(ステップS15)。これにより、対象店舗の店員は、対象利用者が認証された旨を確認することができる。
この場合、店舗用顔認証装置30に含まれるPOS装置通信部34は、対象商品(購入品)に関する購入品情報を取得する(ステップS16)。ここで、購入品情報は、予め用意されている対象商品の2次元コードをPOS装置に接続されている読取装置によって読み取ることによってPOS装置において取得される。店舗用顔認証装置30はPOS装置と接続されており、POS装置通信部34は、当該POS装置から購入品情報を取得することができる。
店舗用顔認証装置30に含まれる中央管理サーバ通信部35は、POS装置通信部34によって取得された購入品情報を中央管理サーバ90に対して送信する(ステップS17)。
中央管理サーバ90に含まれる店舗装置通信部96は、店舗用顔認証装置30に含まれる中央管理サーバ通信部35によって送信された購入品情報を受信する。店舗装置通信部96は、受信された購入品情報を配送管理データベース94に登録(格納)する(ステップS18)。この場合、店舗装置通信部96は、顔認証によって特定された対象個人IDに対応づけて購入品情報を配送管理データベース94に格納する。
上記したような商品購入処理が実行されることによって、対象利用者が対象商品を購入する際に当該対象利用者(対象個人ID)と当該対象商品とが紐づけられるため、当該対象個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている駐車場IDに基づいて当該対象商品の配送先を特定することができるようになる。
次に、図14のシーケンスチャートを参照して、本実施形態に係る購入品配送管理システム10によって実行される購入品配送処理の処理手順について説明する。この購入品配送処理は、利用者によって購入された商品(購入品)を配送先である駐車場に配送する際に梱包用無線ノード60、モバイル端末70及び中央管理サーバ90によって実行される。ここでは、配送される商品を対象商品と称する。
まず、上記した商品購入処理が実行された場合、中央管理サーバ90に含まれる配送関連通信部97は、配送管理データベース94に格納されている対象商品に関する購入品情報に含まれる商品特徴情報(つまり、対象商品の特徴を示す商品特徴情報)を取得する。また、配送関連通信部97は、梱包ケースデータベース95に格納されているケース種別及び使用状況を取得する。
次に、配送関連通信部97は、取得された商品特徴情報、ケース種別及び使用状況に基づいて、対象商品を梱包するために適した梱包ケースを決定する(ステップS21)。具体的には、配送関連通信部97は、現在使用されていない梱包ケースであって、取得された商品特徴情報の条件を満たす梱包ケースを、対象商品を梱包するために適した梱包ケースとして決定する。上記したように、商品特徴情報は、要冷蔵、通常、要保温、逆さ厳禁または割れ物である等の情報や商品の寸法及び重量等を示す情報を含む。つまり、商品特徴情報の条件を満たす梱包ケースとは、対象商品が要冷蔵という特徴がある場合には冷蔵用の梱包ケースであって、当該対象商品を梱包可能な寸法を有し、かつ、当該対象商品の重量に耐え得る梱包ケースをいう。なお、梱包ケースの寸法、耐重量、及び当該梱包ケースが冷蔵用であるか否か等は、上記したように梱包ケースデータベース95に格納されているケース種別(に含まれる基本情報及び対応温度情報)を参照することによって判別可能である。
対象商品を梱包する梱包ケースが決定された場合、配送関連通信部97は、対象商品に関する購入品情報に対応づけて当該梱包ケースを識別するための梱包ケースID及び当該梱包ケースの現在位置を配送管理データベース94に格納する。なお、梱包ケースの現在位置は、梱包ケースデータベース95から取得される。
また、上記したように対象商品を梱包する梱包ケースが決定された場合、配送関連通信部97は、当該梱包ケースを識別するための梱包ケースIDに対応づけて梱包ケースデータベース95に格納されている使用状況を「使用中」に更新する。
配送関連通信部97は、決定された梱包ケースに取り付けられた梱包ケース用無線ノード60に対して、対象商品に関する購入品情報を送信する(ステップS22)。なお、梱包ケース用無線ノード60が取り付けられる梱包ケースは、予め定められているものとする。
梱包ケース用無線ノード60は、配送関連通信部97によって送信された購入品情報を受信する。梱包ケース用無線ノード60は、受信された購入品情報を、当該梱包ケース用無線ノード60に含まれるデータベース62に登録(格納)する(ステップS23)。
ここで、配送担当者が対象商品を配送する場合、当該配送担当者が保持するモバイル端末70に含まれる中央管理サーバ通信部72は、当該配送担当者の操作に応じて、問い合わせを中央管理サーバ90に対して送信する(ステップS24)。
このようにモバイル端末70に含まれる中央管理サーバ通信部72によって問い合わせが送信された場合、中央管理サーバ90に含まれる配送関連通信部97は、例えば対象商品に関する購入品情報と、当該購入品情報に対応づけて配送管理データベース94に格納された梱包ケースID、現在位置及び駐車場IDを、当該問い合わせに対する応答としてモバイル端末70に送信する(ステップS25)。
モバイル端末70に含まれるモニタ部74では、中央管理サーバ90に含まれる配送関連通信部97によって送信された問い合わせに対する応答(購入品情報、梱包ケースID、現在位置及び駐車場ID)が表示される。これにより、モバイル端末70を保持する配送担当者は、梱包ケースID及び現在位置によって対象商品を梱包する梱包ケースを特定することができる。また、配送担当者は、購入品情報に含まれる商品情報及び店舗IDによって対象商品及び当該対象商品を販売した店舗を特定することができる。更に、配送担当者は、駐車場IDによって対象商品の配送先を特定することができる。なお、モバイル端末70に含まれるモニタ部74には、現在位置として、無線ノードID自体が表示されてもよいし、当該無線ノードIDによって識別される無線ノードの位置が表示されてもよい。無線ノードの位置が表示される場合、当該無線ノードの位置は、予め中央管理サーバ90等の内部において保持され、モバイル端末70に送信されればよい。
モバイル端末70を保持する配送担当者は、モバイル端末70に含まれるモニタ部74に表示されたこれらの情報に基づいて、店舗を回って梱包ケースに対象商品を集荷し、当該対象商品を配送先である駐車場に配送することができる。
なお、モバイル端末70を保持する配送担当者は、モバイル端末70に含まれるモニタ部74のタッチパネルを介して、対象商品の配送の過程で、当該対象商品の配送状況を入力することができる(ステップS26)。具体的には、例えば対象商品の集荷中であれば配送状況として「集荷中」を入力し、例えばシャトルバスにより当該対象商品を配送先に配送中であれば配送状況として「配送中」を入力し、当該対象商品を配送先(の駐車場に設けられている購入品受取カウンター)に配送した場合には配送状況として「到着」を入力する。
このようにモバイル端末70において入力された配送状況は、例えば対象商品を梱包する梱包ケースを識別するための梱包ケースIDとともに、当該モバイル端末70に含まれる中央管理サーバ通信部72を介して中央管理サーバ90に送信される。なお、配送状況は、モバイル端末70において入力される度に中央管理サーバ90に送信される。
中央管理サーバ90に含まれる配送関連通信部97は、モバイル端末70によって送信された梱包ケースID及び配送状況を受信する。配送関連通信部97は、梱包ケースID及び配送状況が受信される度に、当該梱包ケースIDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている配送状況を、当該受信された配送状況に更新する(ステップS27)。
上記したような購入品配送処理が実行されることによって、配送担当者はモバイル端末70に表示される各種情報を確認して対象商品を確実に配送先に搬送することができ、更に当該配送担当者による配送状況を配送管理データベース94において管理することができる。
なお、配送担当者によって梱包ケース(に梱包されている対象商品)が配送されている際には、梱包ケース用無線ノード60に含まれる無線通信部61は、梱包ケース用無線ノード60と接続されている無線ノード50を識別するための無線ノードIDを、当該無線ノード50から定期的に取得する。このように無線通信部61によって取得された無線ノードIDは、例えば梱包ケースIDとともに梱包ケース用無線ノード60に含まれる中央管理サーバ通信部63を介して中央管理サーバ90に送信される。中央管理サーバ90に含まれる配送関連通信部97は、梱包ケース用無線ノード60によって送信された無線ノードIDを、当該梱包ケース用無線ノード60によって送信された梱包ケースIDに対応づけて配送管理データベース94及び梱包ケースデータベース95に格納されている現在位置情報として登録する。このように、対象商品の配送中に当該対象商品を梱包する梱包ケースの現在位置が定期的に更新されることによって、配送中の商品の位置を管理及び把握することができる。
ここでは、配送担当者がモバイル端末70を利用して配送状況を入力し、当該配送状況が中央管理サーバ90に含まれる配送管理データベース94に登録されるものとして説明したが、例えば梱包ケースの現在位置に応じて配送状況が登録(更新)されるような構成とすることも可能である。具体的には、梱包ケースが購入品受取カウンターにある場合には、配送状況を「到着」としても構わない。
次に、図15のシーケンスチャートを参照して、本実施形態に係る購入品配送管理システム10によって実行される購入品確認処理の処理手順について説明する。この購入品確認処理は、利用者が購入品等を確認する際にキオスク端末80及び中央管理サーバ90によって実行される。ここでは、購入品等を確認する利用者を対象利用者と称する。
対象利用者が購入品等を確認する場合、キオスク端末80では対象利用者の顔情報が取得される(ステップS31)。具体的には、キオスク端末80に含まれるカメラ部81が対象利用者の顔を撮影することによって当該対象利用者の顔画像を取得し、特徴量抽出部82が当該顔画像から対象利用者の顔情報(対象利用者の顔の特徴量)を抽出する。
次に、キオスク端末80に含まれる中央管理サーバ通信部84は、取得された対象利用者の顔情報を中央管理サーバ90に対して送信する(ステップS32)。
中央管理サーバ90に含まれるキオスク端末通信部98は、キオスク端末80に含まれる中央管理サーバ通信部84によって送信された対象利用者の顔情報を受信する。
キオスク端末通信部98は、受信された顔情報に基づいて顔認証を実行し、対象利用者を特定する。具体的には、キオスク端末通信部98は、受信された顔情報に対応づけて顔認証データベース93に格納されている個人ID(対象個人ID)を特定する(ステップS33)。
対象個人IDが特定された場合、キオスク端末通信部98は、当該対象個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている購入品情報(商品情報)、配送状況及び現在位置を取得する(ステップS34)。
キオスク端末通信部98は、取得された購入品情報、配送状況及び現在位置を、対象利用者の顔情報を送信したキオスク端末(つまり、対象利用者によって利用されているキオスク端末)80に対して送信する(ステップS35)。
キオスク端末80に含まれる中央管理サーバ通信部84は、キオスク端末通信部98によって送信された購入品情報、配送状況及び現在位置を受信する。
中央管理サーバ通信部84によって購入品情報、配送状況及び現在位置が受信された場合、当該購入品情報、配送状況及び現在位置は、モニタ部85に表示される(ステップS36)。
上記したような購入品確認処理が実行されることによって、利用者は、キオスク端末80において当該利用者が購入した商品の情報(購入品情報)や当該商品の配送状況及び現在位置を確認することができる。
次に、図16に示すシーケンスチャートを参照して、本実施形態に係る購入品配送管理システム10によって実行される購入品受取処理の処理手順について説明する。この購入品受取処理は、駐車場に設けられている購入品受取カウンターにおいて利用者が購入品を受け取る際に購入品受取用顔認証装置40及び中央管理サーバ90によって実行される。ここでは、購入品を受け取る利用者を対象利用者と称する。
対象利用者が購入品を受け取る場合、購入品受取カウンターに設置されている購入品受取用顔認証装置40では、当該対象利用者の顔情報が取得される(ステップS41)。具体的には、購入品受取用顔認証装置40に含まれるカメラ部41が対象利用者の顔を撮影することによって当該対象利用者の顔画像を取得し、特徴量抽出部42が当該顔画像から対象利用者の顔情報(対象利用者の顔の特徴量)を抽出する。
次に、購入品受取用顔認証装置40に含まれる中央管理サーバ通信部44は、取得された対象利用者の顔情報を中央管理サーバ90に対して送信する(ステップS42)。
中央管理サーバ90に含まれる受取カウンター通信部99は、購入品受取用顔認証装置40に含まれる中央管理サーバ44によって送信された対象利用者の顔情報を受信する。
受取カウンター通信部99は、受信された顔情報に基づいて顔認証を実行し、対象利用者を特定する。具体的には、受取カウンター通信部99は、受信された顔情報に対応づけて顔認証データベース93に格納されている個人ID(対象個人ID)を特定する(ステップS43)。
対象個人IDが特定された場合、受取カウンター通信部99は、当該対象個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている梱包ケースIDを特定する(ステップS44)。なお、ここで特定された梱包ケースIDは、対象利用者によって購入された商品を梱包する梱包ケースを識別するための識別情報である。
受取カウンター通信部99は、取得された梱包ケースIDを購入品受取用顔認証装置40に対して送信する(ステップS45)。なお、受取カウンター通信部99は、梱包ケースIDに加えて、対象個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納されている購入品情報(つまり、梱包ケースIDによって識別される梱包ケースに梱包されている商品に関する情報)を取得し、当該購入品情報を購入品受取用顔認証装置40に送信しても構わない。
購入品受取用顔認証装置40に含まれる中央管理サーバ通信部44は、中央管理サーバ90に含まれる受取カウンター通信部99によって送信された梱包ケースID(及び購入品情報)を受信する。中央管理サーバ通信部44によって受信された梱包ケースIDは、例えば購入品受取用顔認証装置40に含まれるモニタ部45に表示される。
購入品受取カウンターの担当者は、モニタ部45に表示された梱包ケースIDを確認することにより、対象利用者に引き渡すべき商品(購入品)を梱包した梱包ケースを特定し、当該梱包ケースに梱包されている商品を対象利用者に引き渡すことができる。
ここで、購入品受取カウンターの担当者(または対象利用者)は、購入品受取用顔認証装置40に含まれるモニタ部45のタッチパネルを介して、当該対象利用者による購入品の受け取りが完了した旨を入力することができる。この場合、購入品受取用顔認証装置40に含まれる中央管理サーバ通信部44は、対象利用者による購入品の受け取りが完了した旨を中央管理サーバ90に対して通知する(ステップS46)。
中央管理サーバ90に含まれる受取カウンター通信部99は、対象利用者による購入品の受け取りが完了した旨が通知されると、当該対象利用者を識別するための個人ID(つまり、上記した対象個人ID)に対応づけて配送管理データベース94に格納されている配送状況を「受取完了」に更新する(ステップS47)。また、受取カウンター通信部99は、対象利用者によって受け取られた商品が梱包されていた梱包ケースIDに対応づけて梱包ケースデータベース95に格納されている使用状況を「空き」に更新する。
上記したような購入品受取処理によれば、顔認証により特定された対象利用者によって購入された商品(を梱包した梱包ケースを識別するための梱包ケースID)を特定することができるため、対象利用者は、当該特定された商品を購入品受取カウンターにおいて受け取ることができる。
上記したように本実施形態においては、利用者を識別するための個人IDに対応づけて当該利用者の顔情報を顔認証データベース93に登録し、店舗用顔認証装置30によって取得された利用者の顔情報に対応づけて当該顔認証データベース93に登録されている個人IDを特定し、当該個人IDに対応づけて利用者によって購入された商品に関する購入品情報(商品情報)を配送管理データベース94に格納し、購入品受取用顔認証装置40によって取得された利用者の顔情報に対応づけて顔認証データベース93に登録されている個人IDを特定し、当該個人IDに対応づけて配送管理データベース94に格納された商品情報によって示される商品を当該利用者に引き渡す商品として特定する構成により、利用者が購入した商品をショッピングセンター等の複合商業施設内で持ち歩く必要がなく、当該商品を配送先(例えば、駐車場)で受け取ることができるため、利用者の利便性を向上させることが可能となる。また、本実施形態においては、顔認証により利用者を特定するため、利用者は例えばICカードや駐車券等を所持する必要がない。
また、本実施形態においては、利用者によって購入された商品の特徴を示す商品特徴情報に基づいて当該商品を梱包する梱包ケース(の種類)を決定する構成により、配送担当者が適切な梱包ケースを判別する必要がなく、当該商品の配送を迅速に行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、複合商業施設内に設置されたキオスク端末80において利用者によって購入された商品を梱包する梱包ケースに取り付けられている梱包ケース用無線ノード60と接続されている無線ノード50の位置(無線ノードID)や当該商品の配送状況が表示されるため、利用者は、キオスク端末80を用いることによって当該利用者によって購入された商品の現在位置や配送状況を確認することができる。
なお、本実施形態においては、顔認証を実行することによって利用者を特定するものとして説明したが、当該利用者を特定するための個人認証において例えば虹彩や指紋等の他の生体情報が用いられても構わない。
更に、本実施形態においては、ショッピングセンターのような複合商業施設において購入品配送サービスを行うものとして説明したが、例えば地域の商店街に適用し、地元利用者や観光客に対して当該サービスを行うようにしても構わない。
また、本実施形態においては、配送先として複数の駐車場が存在するものとして説明したが、配送先が1つであるような場合には、配送管理データベース94において駐車場IDを管理しないようにしても構わない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…購入品配送管理システム、20…顔登録装置(生体情報登録装置)、21…カメラ部、22…特徴量抽出部、23…バッファ部、24…中央管理サーバ通信部、30…店舗用顔認証装置(店舗用認証装置)、31…カメラ部、32…特徴量抽出部、33…バッファ部、34…POS装置通信部、35…中央管理サーバ通信部、36…モニタ部、40…購入品受取用顔認証装置(購入品受取用認証装置)、41…カメラ部、42…特徴量抽出部、43…バッファ部、44…中央管理サーバ通信部、45…モニタ部、50…無線ノード(第1の無線ノード)、60…梱包ケース用無線ノード(第2の無線ノード)、61…無線通信部、62…データベース、63…中央管理サーバ通信部、64…モニタ部、70…モバイル端末(配送者用端末)、71…無線通信部、72…中央管理サーバ通信部、73…バッファ部、74…モニタ部、80…キオスク端末(購入品確認用端末)、81…カメラ部、82…特徴量抽出部、83…バッファ部、84…中央管理サーバ通信部、85…モニタ部、90…中央管理サーバ、91…顔情報登録部、92…個人ID発行部、93…顔認証データベース(第1の格納手段)、94…配送管理データベース(第2の格納手段)、95…梱包ケースデータベース、96…店舗装置通信部、97…配送関連通信部、98…キオスク端末通信部、99…受取カウンター通信部。
Claims (7)
- 商品を販売する複数の店舗からなる複合商業施設において当該店舗から利用者が購入した商品を配送先に配送するサービスを提供するための購入品配送管理システムにおいて、
前記利用者の生体情報を取得し、当該利用者を識別するための個人識別情報に対応づけて前記取得された生体情報を第1の格納手段に登録する生体情報登録装置と、
前記店舗毎に設置され、当該店舗において商品を購入する利用者の生体情報を取得する店舗用認証装置と、
前記店舗用認証装置によって取得された生体情報に対応づけて前記第1の格納手段に登録されている個人識別情報を特定する第1の特定手段と、
前記第1の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて、前記利用者によって購入された商品を示す商品情報を格納する第2の格納手段と、
前記利用者によって購入された商品の配送先に設置され、当該利用者の生体情報を取得する購入品受取用認証装置と、
前記購入品受取用認証装置によって取得された生体情報に対応づけて前記第1の格納手段に登録されている個人識別情報を特定する第2の特定手段と、
前記第2の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて前記第2の格納手段に格納された商品情報によって示される商品を、前記購入品受取用認証装置によって生体情報が取得された利用者に引き渡す商品として特定する第3の特定手段と
を具備することを特徴とする購入品配送管理システム。 - 前記第2の格納手段は、前記第1の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて、当該個人識別情報によって識別される利用者が利用している駐車場を識別するための駐車場識別情報を更に格納し、
前記利用者によって購入された商品の配送先は、当該利用者を識別するための個人識別情報に対応づけて前記第2の格納手段に格納されている駐車場識別情報によって識別される駐車場を含む
ことを特徴とする請求項1記載の購入品配送管理システム。 - 前記店舗用認証装置が設置されている店舗において前記利用者によって購入された商品の特徴を示す商品特徴情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された商品特徴情報に基づいて、前記利用者によって購入された商品が配送先に配送される際に当該商品を梱包する梱包ケースを決定する決定手段と
を更に具備し、
前記第2の格納手段は、前記第1の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて、前記決定された梱包ケースを識別するための梱包ケース識別情報を格納する
ことを特徴とする請求項1記載の購入品配送管理システム。 - 前記複合商業施設内及び前記複合商業施設と前記配送先との間に設置された複数の第1の無線ノードと、
前記複数の第1の無線ノードのうち近傍に存在する第1の無線ノードと接続して無線通信可能であって、前記梱包ケースに取り付けられた第2の無線ノードと、
前記複合商業施設内に設置され、前記利用者の生体情報を取得する購入品確認用端末と、
前記購入品確認用端末によって取得された生体情報に対応づけて前記第1の格納手段に登録されている個人識別情報を特定する第4の特定手段と
を更に具備し、
前記購入品確認用端末は、前記第4の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて前記第2の格納手段に格納された梱包ケース識別情報によって識別された梱包ケースに取り付けられた第2の無線ノードと接続されている第1の無線ノードの位置を表示する
ことを特徴とする請求項3記載の購入品配送管理システム。 - 前記第2の格納手段に格納された商品情報によって示される商品を配送する配送者の操作に応じて当該商品の配送状況を入力する配送者用端末を更に具備し、
前記第2の格納手段は、当該第2の格納手段に格納された商品情報に対応づけて、前記配送社用端末によって入力された当該商品情報によって示される商品の配送状況を更に格納し、
前記購入品確認用端末は、前記第4の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて前記第2の格納手段に格納された商品情報及び当該商品情報に対応づけて前記第2の格納手段に格納された配送状況を更に表示する
ことを特徴とする請求項4記載の購入品配送管理システム。 - 前記生体情報は、前記利用者の顔を撮影することによって得られる顔画像から抽出される当該利用者の顔の特徴量を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の購入品配送管理システム。
- 商品を販売する複数の店舗からなる複合商業施設において当該店舗から利用者が購入した商品を配送先に配送するサービスを提供するための購入品配送管理システムであって、生体情報登録装置、店舗用認証装置、第1の特定手段、格納処理手段、購入品受取用認証装置、第2の特定手段及び第3の特定手段を備える購入品配送管理システムが実行する購入品配送管理方法であって、
前記生体情報登録装置が、前記利用者の生体情報を取得し、当該利用者を識別するための個人識別情報に対応づけて前記取得された生体情報を第1の格納手段に登録するステップと、
前記店舗毎に設置された前記店舗用認証装置が、当該店舗において商品を購入する利用者の生体情報を取得するステップと、
前記第1の特定手段が、前記店舗用認証装置によって取得された生体情報に対応づけて前記第1の格納手段に登録されている個人識別情報を特定するステップと、
前記格納処理手段が、前記第1の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて、前記利用者によって購入された商品を示す商品情報を第2の格納手段に格納するステップと、
前記利用者によって購入された商品の配送先に設置された前記購入品受取用認証装置が、当該利用者の生体情報を取得するステップと、
前記第2の特定手段が、前記購入品受取用認証装置によって取得された生体情報に対応づけて前記第1の格納手段に登録されている個人識別情報を特定するステップと、
前記第3の特定手段が、前記第2の特定手段によって特定された個人識別情報に対応づけて前記第2の格納手段に格納された商品情報によって示される商品を、前記購入品受取用認証装置によって生体情報が取得された利用者に引き渡す商品として特定するステップと
を具備することを特徴とする購入品配送管理方法。
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