JP2014047542A5 - - Google Patents
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Description
本発明は,自動車のボディに回動自在に連結されるチェックレバープレートと,前記ボディに開閉可能に連結されるドアに固着され,前記チェックレバープレートに相対移動可能に貫通されるケースとを備え,前記チェックレバープレートを,ボディに回動自在に連結される金属製の芯板と,前記芯板を被覆して外面をディテント面とする合成樹脂製の被覆層とで構成し,前記ディテント面と協働してドアを所定の開き位置に保持すべく前記ケースに収容されるディテント機構と,前記ケースを受け止めてドアの全開位置を規制すべく前記チェックレバープレートに設けられる全開ストッパ機構とからなる,自動車用ドアチェッカの改良に関する。
従来,かゝる自動車用ドアチェッカにおいて,前記全開ストッパ機構を,チェックレバープレートの遊端部に穿設される固定孔に圧入されるストッパピンと,チェックレバープレートに嵌挿されると共にストッパピンに支承されるストッパプレートと,チェックレバープレートに弾性的に嵌合してストッパプレートに支持され,前記ケースを受け止めてドアの全開衝撃を緩和するクッション部材とで構成することは,特許文献1に開示されているように,既に知られている。
しかしながら,従来の自動車用ドアチェッカでは,チェックレバープレートとストッパプレートとの関係が,所定の車両のドアの全開位置を規制するように設定されているので,ドアの全開角度が異なる車両に対しては,チェックレバープレートとストッパプレートとの関係を新たに設計したドアチェッカを製作しなければならず,コストの低減が困難であった。また従来のものでは,クッション部材は,チェックレバープレートに弾性的に嵌合しているだけであるため,ケースがクッション部材から離れている自動車の走行中では,振動によりクッション部材がチェックレバープレート上を僅かに移動して,ストッパプレート及びストッパピン間にガタ(隙間)が生じ,これが原因して,自動車の走行中,ストッパプレート及びストッパピン間で振動打音(ビビリ音)が発生し,乗員に不快感を及ぼすことがある。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,ドアの全開角度が異なる車両に対しても,共通に適用可能でコストの低減を可能にし,しかもストッパプレート及びストッパピンを常に互いに当接状態に保持して,ストッパプレート及びストッパピン間で振動打音の発生を防ぐことができるようにした前記自動車用ドアチェッカを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,自動車のボディに回動自在に連結されるチェックレバープレートと,前記ボディに開閉可能に連結されるドアに固着され,前記チェックレバープレートに相対移動可能に貫通されるケースとを備え,前記チェックレバープレートを,ボディに回動自在に連結される金属製の芯板と,前記芯板を被覆して外面をディテント面とする合成樹脂製の被覆層とで構成し,前記ディテント面と協働してドアを所定の開き位置に保持すべく前記ケースに収容されるディテント機構と,前記ケースを受け止めてドアの全開位置を規制すべく前記チェックレバープレートに設けられる全開ストッパ機構とからなる,自動車用ドアチェッカにおいて,前記チェックレバープレートの遊端部に,前記芯板が前記被覆層から露出した芯板露出部を設け,前記全開ストッパ機構を,前記芯板露出部に穿設される固定孔に嵌合されて両端部に抜け止め用の膨大部がかしめ形成されるストッパピンと,前記芯板露出部に嵌挿される第1通し孔を有し,前記ストッパピンの外周面で首振り可能に支承されるストッパプレートと,前記芯板露出部に嵌挿される第2通し孔を有し,前記ストッパプレートにそれと共に首振り可能に支持され,前記ケースを受け止めてドアの全開衝撃を緩和するクッション部材とで構成し,このクッション部材を前記ストッパピン側へ押圧して,クッション部材の反発力により前記ストッパプレートを前記ストッパピンとの当接位置に保持させる押圧片を前記被覆層に一体に連設したことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記押圧片の先端面を円弧状に形成して,その先端面による前記クッション部材に対するストッパプレート側への押圧状態を,前記クッション部材及びストッパプレートの前記首振りに拘らず一定にしたことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記第2通し孔の内周面に,奥壁を有して前記クッション部材の前記ケース側端面に開口する凹部を設け,この凹部に前記押圧片を,この押圧片の先端面が前記奥壁を押圧するように挿入し,前記奥壁及び先端面を,前記ストッパプレート側へ向うにつれて前記芯板露出部に近づくように傾斜した斜面にそれぞれ形成し,前記クッション部材に前記ケース側への所定値以上の荷重が作用すると,前記奥壁及び先端面間に滑りを生じて前記押圧片が前記第2通し孔の内周面を押し広げながら移動するようにしたことを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記クッション部材に,前記押圧片の外側面に圧接する弾性舌片を形成したことを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,全開ストッパ機構の組み立て状態では,チェックレバープレートの被覆層に連設した押圧片がクッション部材をストッパピン側へ押圧して,クッション部材の反発力によりストッパプレートをストッパピンとの当接位置に保持するので,ドアチェッカは,その組み立て後の運搬時や,その組み付け後の自動車の走行時に,振動を受けても,ストッパプレートがストッパピンの外周面より離れることはなく,ストッパプレート及びストッパピン間においてガタによる振動打音の発生を防ぐことができる。
ドアの全開時,その開放力は,ケースを介してクッション部材に弾力的に作用し,そしてストッパプレートを介してストッパピンに伝達して支承され,これによりドアの全開位置が規制される。このときでも,ストッパプレートは,押圧片によるクッション部材への押圧によりストッパピンの外周面への当接状態に保持されているため,衝撃音の発生を防ぐことができる。
しかも,ストッパプレートはクッション部材と一体となってストッパピンの外周面に首振り可能に支承されるので,ドアの全開によりケースがクッション部材に当接すると,クッション部材及びストッパプレートは,ケース及びクッション部材の相対向面が全面接触するように,ストッパピンを支点として自動的に首振りし,即ち自動調心することになり,ドアの開放衝撃をクッション部材により効果的に吸収することができる。したがって,このドアチェッカがドアの全開角度を異にする自動車に取り付けられても,その全開角度に応じてクッション部材及びストッパプレートは自動調心し得るので,全開角度を異にする自動車に対してドアチェッカを新たに設計,製作する必要がなくなり,ドアチェッカの量産を可能にし,そのコストの低減を図ることができる。
また固定孔を有する芯板露出部には被覆層が存在しないから,ストッパピンの膨大部のかしめ形成を確実に行うことができる。
本発明の第2の特徴によれば,クッション部材及びストッパプレートのどのような自動調心位置でも,チェックレバープレートの押圧片は,クッション部材をストッパプレート側へ常に押圧し続けることになり,ストッパプレートをストッパピンとの当接位置に保持し続け,振動打音の発生を効果的に抑えることができる。
本発明の第3の特徴によれば,全開ストッパ機構の芯板露出部への組み付けの最終行程で,芯板露出部の固定孔に嵌挿したストッパピンの両端部に膨大部をかしめ形成するに当たり,ストッパプレートをクッション部材と共にストッパピンから僅かに退避させるべく,ストッパプレートにクッション部材側への荷重を加えると,チェックレバープレートの押圧片の傾斜した各先端面が,クッション部材の凹部の傾斜した各奥壁を滑りながら第2通し孔の内側面を押し広げながら移動することで,ストッパプレートをストッパピンからの容易に退避させることができ,したがってストッパプレートを損傷させることなく,かしめ工具によりストッパピンの両端部に膨大部を的確に形成することができる。
本発明の第4の特徴によれば,クッション部材に,押圧片の外側面に圧接する弾性舌片を形成したので,押圧片と弾性舌片との間に発生する摩擦力によって,クッション部材及びストッパプレートの自動調心位置を保持することができる。
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
図1において,自動車のボディBに,その乗降口を開閉すべくドアDがヒンジHを介して回動可能に取付けられており,これらボディB及びドアD間に,本発明のドアチェッカCが取付けられる。
図2及び図3に示すように,上記ドアチェッカCは,ドアDの端壁内面に固着されるケース1を有する。このケース1は,一端を開放した箱形のケース本体1aと,その開放端を覆いながらケース本体1aに結合されるカバー1bとからなっており,これらケース本体1a及びカバー1bはドアDの端壁に,該端壁の内面にカバー1bを当接させて上下一対のボルト2,2により締結される。このカバー1b及びケース本体1aには,ドアDの端壁に開口する透孔3と同軸に並ぶ透孔4,5が穿設されており,これら三つの透孔3,4,5を貫通するチェックレバープレート6の基端部がブラケット7にピボット軸8を介して回動可能に連結され,このブラケット7は,ピボット軸8を前記ヒンジHのピボット軸と平行に配置して,ボディBにボルト9により固着される。
チェックレバープレート6は,その上下面を略水平にして配置される。このチェックレバープレート6は,ブラケット7と直接連結されて略水平に配置される鋼板製の芯板6aと,この芯板6aの外面を被覆するようにモールド結合される硬質合成樹脂製の被覆層6bとから構成され,その被覆層6bの上下面がディテント面10,10となっている。そのディテント面10,10には,その長手方向中間部に1又は複数の半開ディテントノッチ10aが,また遊端部近傍に全開ディテントノッチ10bが形成される。
前記ケース1には,ディテント面10,10と協働してドアDを所定の開き位置に保持するディテント機構15が収容される。
ディテント機構15は,ケース1にチェックレバープレート6の板厚方向で摺動可能に嵌合保持されて,チェックレバープレート6の一対のディテント面10,10上をそれぞれ摺動し得る上下一対の硬質合成樹脂製のディテント部材16,16を備えており,これらディテント部材16,16は,前記半開ディテントノッチ10a及び全開ディテントノッチ10bに係合し得る半円筒状の係合部16aを有している。
またケース1内には,ディテント部材16,16をそれぞれチェックレバープレート6のディテント面10,10に対して弾発付勢する上下一対の弾発部材17,17が圧縮状態で収容される。各弾発部材17はエラストマ等の弾性材からなっている。上記ディテント部材16,16及び弾発部材17,17によりディテント機構15が構成される。
図3及び図4に示すように,チェックレバープレート6の遊端部には,芯板6aが被覆層6bから露出した芯板露出部6Aが設けられ,この芯板露出部6Aに,前記ケース1と協働してドアDの全開位置を規制する全開ストッパ機構20が設けられる。
この全開ストッパ機構20は,芯板露出部6Aに穿設される固定孔21に嵌合されて両端部に抜け止め用の膨大部22a,22aがかしめ加工により形成されるストッパピン22と,芯板露出部6Aに緩く嵌挿される第1通し孔24を有し,ストッパピン22の,ケース1側の外周面で首振り可能に支承されるストッパプレート23と,芯板露出部6Aに嵌挿される第2通し孔26を有し,ストッパプレート23にそれと共に首振り可能に支持され,ドアDの全開衝撃を緩和するクッション部材25とで構成され,クッション部材25の前面には,ケース1が緩衝的に当接する多数のクッション突起27,27…が形成される。
ストッパプレート23の第1通し孔24は,芯板露出部6Aの断面形状に対応して断面が長方形に形成される共に,ストッパプレート23が芯板露出部6Aに対して回動し得るように,第1通し孔24の長辺が芯板露出部6Aの長辺より充分に長く設定される。
また同様にクッション部材25の第2通し孔26も断面が長方形に形成されると共に,クッション部材25が芯板露出部6Aに対して回動し得るように,第2通し孔26の長辺が芯板露出部6Aの長辺より充分に長く設定されるが,第2通し孔26の短辺部には,芯板露出部6Aの上下面に対する締代が付与される。したがって,クッション部材25の芯板露出部6Aに対する回動時には,クッション部材25が芯板露出部6Aの上下面に対して弾性的に摩擦するようになっている。上記ストッパプレート23及びクッション部材25は,相対向面に形成した凹部23a及び凸部25aを互いに弾性的に嵌合して一体となって芯板露出部6Aに対し回動し得るようになっている。
クッション部材25の第2通し孔26の上下内側面には,奥壁30aを有してクッション部材25のケース1側端面に開口する一対の凹部30,30が設けられ,これら凹部30,30に挿入されて前記奥壁30aを先端面31aで押圧する上下一対の押圧片31,31が前記被覆層6bに一体に連設される。その際,クッション部材25の芯板露出部6Aに対する回動時,各押圧片31の先端面31aによる凹部25aの奥壁30aへの押圧状態を一定にすべく,各押圧片31の先端面31aは円弧状に形成される。
また凹部30,30の各奥壁30aと,それを押圧する押圧片31,31の各先端面31aとは,ストッパプレート23側へ向うにつれて芯板露出部6Aに近づくように傾斜する斜面に形成される。
さらに凹部30,30には,それぞれ押圧片31,31に対する弾性的な締代が付与されていて,クッション部材25の芯板露出部6Aに対する回動時,凹部30,30の内側面と押圧片31,31との間に摩擦が発生するようになっている。またクッション部材25には,押圧片31,31の各外側面に圧接する上下一対の弾性舌片32,32が一体に形成される。
次に,この実施形態の作用について説明する。
ドアチェッカCの組み立てには,先ずチェックレバープレート6にケース1及びディテント機構15を組み付け,次いで全開ストッパ機構20を組み付ける。而して,全開ストッパ機構20の組み立て状態では,チェックレバープレート6の上下一対の押圧片31,31がクッション部材25の上下一対の凹部30,30に軽く圧入されながら各先端面31aで凹部30,30の各奥壁30aを押圧し,それに圧縮変形を付与し,その反発力によりクッション部材25はストッパプレート23をストッパピン22の外周面に押圧して,その外周面への当接状態を保持する。したがって,このドアチェッカCは,その組み立て後の運搬時や,その組み付け後の自動車の走行時に,振動を受けても,ストッパプレート23がストッパピン22の外周面より離れることはなく,ストッパプレート23及びストッパピン22間でガタによる振動騒音が発生するのを防ぐことができる。
ドアDを全閉位置から開放していくと,ケース1はチェックレバープレート6の遊端部側へ移動すると同時に,チェックレバープレート6はピボット軸8周りに回動していく。そして,ケース1の上記移動によれば,ディテント部材16,16の係合部16a,16aがチェックレバープレート6のディテント面10,10を滑っていき,ドアDが所定の半開位置まで来ると,ディテント部材16,16の係合部16a,16aが弾発部材17,17の弾発力をもってチェックレバープレート6の半開ディテントノッチ10a,10aに落ち込むことにより,ドアDの開放トルクが急増するので,ドアDを所定の半開位置に保持することができる。
またドアDに更なる開放力を加えて,ディテント部材16,16の係合部16a,16aを半開ディテントノッチ10a,10aから脱出させ,ドアDが所定の全開位置に達すると,今度は係合部16a,16aが全開ディテントノッチ10b,10bに落ち込み,同時に,ドアDの開放力は,ケース1を介してクッション部材25に弾力的に作用し,そしてストッパプレート23を介してストッパピン22に伝達して支承され,これによりドアDの全開位置が規制される。このときでも,ストッパプレート23は,押圧片31,31による奥壁30aへの押圧によりストッパピン22の外周面への当接状態に保持されているため,衝撃音の発生を防ぐことができる。
しかも,ストッパプレート23はクッション部材25と一体となってストッパピン22の外周面に首振り可能に支承されるので,ドアDの全開によりケース1がクッション部材25に当接すると,クッション部材25及びストッパプレート23は,ケース1及びクッション部材25の相対向面が全面接触するように,ストッパピン22を支点として自動的に首振りし,即ち自動調心することになり,ドアDの開放衝撃をクッション部材25により効果的に吸収することができる。したがって,このドアチェッカCがドアDの全開角度を異にする自動車に取り付けられても,その全開角度に応じてクッション部材25及びストッパプレート23は自動調心し得るので,全開角度を異にする自動車に対してドアチェッカCを新たに設計,製作する必要がなくなり,ドアチェッカCの量産を可能にし,そのコストの低減を図ることができる。勿論,製作誤差によりドアDの全開角度がばらつくときでも,クッション部材25及びストッパプレート23の自動調心は行われる。
その上,クッション部材25及びストッパプレート23の自動調心位置は,クッション部材25と芯板露出部6Aとの間に発生する摩擦力により保持されるので,濫りに変化することがなく,またクッション部材25及びストッパプレート23のどのような自動調心位置でも,チェックレバープレート6の押圧片31は,クッション部材25の奥壁30aを常に押圧し続けるので,ストッパプレート23をストッパピン22との当接位置に保持し続け,振動打音の発生を抑えることができる。
またクッション部材25には,上記押圧片31,31の各外側面に圧接する上下一対の弾性舌片32,32が一体に形成されるので,押圧片31,31と弾性舌片32,32との間に発生する摩擦力によっても,クッション部材25及びストッパプレート23の自動調心位置を保持することができる。
図5に示すように,全開ストッパ機構20の芯板露出部6Aへの組み付けの最終行程では,芯板露出部6Aの固定孔21に嵌挿したストッパピン22の下端をかしめ受け矢35で受け止め,その上端をかしめ矢36により加圧することにより,ストッパピン22の両端に抜け止め用の膨大部22a,22aを形成する必要がある。その際,上記かしめ受け矢35及びかしめ矢36により,ストッパピン22に隣接するストッパプレート23を損傷しないように,ストッパプレート23をクッション部材25と共にストッパピン22から僅かに退避させるべく,ストッパプレート23にクッション部材25側への荷重を加える。その荷重によれば,チェックレバープレート6の押圧片31,31の傾斜した各先端面31aが,クッション部材25の凹部30,30の傾斜した各奥壁30aを滑りながら第2通し孔26の内側面を押し広げながら移動するので,ストッパプレート23のストッパピン22からの退避は容易であり,ストッパプレート23を損傷させることなく,ストッパピン22への膨大部22a,22aのかしめ形成を的確に行うことができる。特に,固定孔21を有する芯板露出部6Aには被覆層6bが存在しないから,ストッパピン22の膨大部22a,22aのかしめ形成を確実に行うことができる。膨大部22a,22aのかしめ形成後,クッション部材25にストッパピン22側へ戻す荷重を加えると,チェックレバープレート6の押圧片31,31の各先端面31aがクッション部材25の凹部30,30の各奥壁30aを押圧する状態に戻って,ストッパプレート23をストッパピン22の外周面との当接位置に保持する通常の状態となる。
本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,上記実施形態では,凹部30及び押圧片31は,それぞれ上下一対設けているが,上下片側のみに設けることもできる。
B・・・・・ボディ
C・・・・・ドアチェッカ
D・・・・・ドア
1・・・・・ケース
6・・・・・チェックレバープレート
6a・・・・芯板
6b・・・・被覆層
6A・・・・芯板露出部
10・・・・ディテント面
15・・・・ディテント機構
20・・・・全開ストッパ機構
21・・・・固定孔
22・・・・ストッパピン
22A・・・膨大部
23・・・・ストッパプレート
24・・・・第1通し孔
25・・・・クッション部材
26・・・・第2通し孔
30・・・・凹部
30a・・・奥壁
31・・・・押圧片
31a・・・先端面
32・・・・弾性舌片
C・・・・・ドアチェッカ
D・・・・・ドア
1・・・・・ケース
6・・・・・チェックレバープレート
6a・・・・芯板
6b・・・・被覆層
6A・・・・芯板露出部
10・・・・ディテント面
15・・・・ディテント機構
20・・・・全開ストッパ機構
21・・・・固定孔
22・・・・ストッパピン
22A・・・膨大部
23・・・・ストッパプレート
24・・・・第1通し孔
25・・・・クッション部材
26・・・・第2通し孔
30・・・・凹部
30a・・・奥壁
31・・・・押圧片
31a・・・先端面
32・・・・弾性舌片
Claims (4)
- 自動車のボディ(B)に回動自在に連結されるチェックレバープレート(6)と,前記ボディ(B)に開閉可能に連結されるドア(D)に固着され,前記チェックレバープレート(6)に相対移動可能に貫通されるケース(1)とを備え,前記チェックレバープレート(6)を,ボディ(B)に回動自在に連結される金属製の芯板(6a)と,前記芯板(6a)を被覆して外面をディテント面(10)とする合成樹脂製の被覆層(6b)とで構成し,前記ディテント面(10)と協働してドア(D)を所定の開き位置に保持すべく前記ケース(1)に収容されるディテント機構(15)と,前記ケース(1)を受け止めてドア(D)の全開位置を規制すべく前記チェックレバープレート(6)に設けられる全開ストッパ機構(20)とからなる,自動車用ドアチェッカにおいて,
前記チェックレバープレート(6)の遊端部に,前記芯板(6a)が前記被覆層(6b)から露出した芯板露出部(6A)を設け,前記全開ストッパ機構(20)を,前記芯板露出部(6A)に穿設される固定孔(21)に嵌合されて両端部に抜け止め用の膨大部(22a)がかしめ形成されるストッパピン(22)と,前記芯板露出部(6A)に嵌挿される第1通し孔(24)を有し,前記ストッパピン(22)の外周面で首振り可能に支承されるストッパプレート(23)と,前記芯板露出部(6A)に嵌挿される第2通し孔(26)を有し,前記ストッパプレート(23)にそれと共に首振り可能に支持され,前記ケース(1)を受け止めてドア(D)の全開衝撃を緩和するクッション部材(25)とで構成し,このクッション部材(25)を前記ストッパピン(22)側へ押圧して,クッション部材(25)の反発力により前記ストッパプレート(23)を前記ストッパピン(22)との当接位置に保持させる押圧片(31)を前記被覆層(6b)に一体に連設したことを特徴とする,自動車用ドアチェッカ。 - 請求項1記載の自動車用ドアチェッカにおいて,
前記押圧片(31)の先端面(31a)を円弧状に形成して,その先端面(31a)による前記クッション部材(25)に対するストッパプレート(23)側への押圧状態を,前記クッション部材(25)及びストッパプレート(23)の前記首振りに拘らず一定にしたことを特徴とする,自動車用ドアチェッカ。 - 請求項1又は2記載の自動車用ドアチェッカにおいて,
前記第2通し孔(26)の内周面に,奥壁(30a)を有して前記クッション部材(25)の前記ケース(1)側端面に開口する凹部(30)を設け,この凹部(30)に前記押圧片(31)を,この押圧片(31)の先端面(31a)が前記奥壁(30a)を押圧するように挿入し,前記奥壁(30a)及び先端面(31a)を,前記ストッパプレート(23)側へ向うにつれて前記芯板露出部(6A)に近づくように傾斜した斜面にそれぞれ形成し,前記クッション部材(25)に前記ケース(1)側への所定値以上の荷重が作用すると,前記奥壁(30a)及び先端面(31a)間に滑りを生じて前記押圧片(31)が前記第2通し孔(26)の内周面を押し広げながら移動するようにしたことを特徴とする,自動車用ドアチェッカ。 - 請求項1〜3の何れか記載の自動車用ドアチェッカにおいて,
前記クッション部材(25)に,前記押圧片(31)の外側面に圧接する弾性舌片(32a)を形成したことを特徴とする,自動車用ドアチェッカ。
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