JP2014044820A - リチウム空気電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電反応時に過酸化リチウムや酸化リチウムの分解電圧を低くする。
【解決手段】リチウム空気電池である電気化学セル10は、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極14と、正極20のうち負極14と対向する面に設けられた非通液性の固体電解質18と、固体電解質−負極間に充填された第1非水電解液E1と、固体電解質−正極間に充填された第2非水電解液E2と、を備えている。第1非水電解液E1は、リチウム支持塩を含むイオン液体(電解液A)である。第2非水電解液E2は、リチウム支持塩とニトロキシルラジカル部位を有するラジカル化合物(例えば4−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(MeO−TEMPO))とを含むイオン液体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウム空気電池に関する。
従来、リチウム空気電池としては、金属リチウムからなる負極と、ケッチェンブラックを主成分とする正極と、負極と正極との間に介在するカーボネート系の非水電解液とを備えたものが知られている。この種のリチウム空気電池では、放電電圧に比べて充電電圧が大きくなるが、充電電圧を低くして放電電圧に近づけた方がエネルギーロスが小さい。この点を考慮して、特許文献1では、非水電解液として、ラジカル化合物を溶解させたエチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合液に、支持塩である6フッ化リン酸リチウムを溶解したものを用いている。ラジカル化合物としては、N−(3,3,5,5−テトラメチル−4−オキシルピペリジル)ピレン−1−カルボキシアミドなどを用いている。こうしたラジカル化合物を非水系電解液に含有させることにより、充電電圧を低くするという効果を得ている。
一方、非特許文献1には、アルキルカーボネート電解液を含む充放電可能な非水系のリチウム空気電池の放電時に、電解液の分解物であるリチウムアルキルカーボネートやカルボン酸のリチウム塩が生成することが報告されている。これらの分解物は、充電時に酸化されて炭酸ガスや水になる。
特許第4816693号公報
J. Am. Chem. Soc., 2011, vol. 133, p8040-8047
非特許文献1の知見を踏まえて特許文献1を検討したところ、このときの充電電圧は、放電生成物である過酸化リチウムや酸化リチウムが分解するときの電圧ではなく、放電時に生成した電解液由来のリチウムアルキルカーボネートが分解するときの電圧であることがわかった。
このため、アルキルカーボネートの代わりに化学的に安定な電解液を採用したリチウム空気電池において、充電反応時に過酸化リチウムや酸化リチウムが分解するときの電圧を低くして、エネルギーロスを小さく抑えることが望まれている。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、充電反応時に過酸化リチウムや酸化リチウムの分解電圧を低くすることを主目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明者らは、非水電解液として化学的に安定なイオン液体を採用したリチウム空気電池において、TEMPO(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル)やその誘導体をイオン液体に添加したところ、充電反応時における過酸化リチウムや酸化リチウムの分解電圧がTEMPOを添加しない場合と比べて低くなることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のリチウム空気電池は、
リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極と、
酸素を正極活物質とする正極と、
前記負極と前記正極との間に介在するリチウムイオン伝導性のイオン伝導媒体と、
を備え、
前記イオン伝導媒体は、少なくとも前記正極と接触する部分が、リチウム支持塩とニトロキシルラジカル部位を有するラジカル化合物とを含むイオン液体である
ものである。
このリチウム空気電池では、充電反応時に過酸化リチウムや酸化リチウムの分解電圧を低くすることができる。具体的には、カーボネート系溶媒ではなく、化学的に安定なイオン液体を用いている。そのため、放電反応時、正極では、リチウムと酸素との反応生成物(過酸化リチウムや酸化リチウム)が生成するが、溶媒に由来する化合物は生成しない。また、充電反応時、正極では、ニトロキシルラジカル部位を有するラジカル化合物が周囲に存在するため、このラジカル化合物の作用によって過酸化リチウムや酸化リチウムの分解が促進され、分解電圧ひいては充電電圧が低くなったと考えられる。
電気化学セル10の概略断面図。 実施例1〜3及び比較例1の充電曲線を示すグラフ。 充放電曲線を示すグラフ。 サイクル数と容量維持率との関係を示すグラフ。 サイクル数と容量維持率との関係を示すグラフ。
本発明のリチウム空気電池は、充放電可能な二次電池であり、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極と、酸素を正極活物質とする正極と、負極と正極との間に介在するリチウムイオン伝導性のイオン伝導媒体と、を備えている。
本発明のリチウム空気電池において、負極は、リチウムイオンを吸蔵放出可能なものである。このような負極としては、例えば金属リチウムやリチウム合金のほか、金属酸化物、金属硫化物、リチウムイオンを吸蔵放出する炭素質物質などが挙げられる。リチウム合金としては、例えばアルミニウムやスズ、マグネシウム、インジウム、カルシウムなどとリチウムとの合金が挙げられる。金属酸化物としては、例えばスズ酸化物、ケイ素酸化物、リチウムチタン酸化物、ニオブ酸化物、タングステン酸化物などが挙げられる。金属硫化物としては、例えばスズ硫化物やチタン硫化物などが挙げられる。リチウムイオンを吸蔵放出する炭素質物質としては、例えば黒鉛、コークス、メソフェーズピッチ系炭素繊維、球状炭素、樹脂焼成炭素などが挙げられる。
本発明のリチウム空気電池において、正極は、気体からの酸素を正極活物質とするものである。気体としては、空気としてもよいし酸素ガスとしてもよい。この正極は、導電材を含んでいてもよい。導電材としては、導電性を有する材料であれば特に限定されない。導電材としては、例えばカーボンが挙げられる。このカーボンとしては、ケッチェンブラックやアセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック類でもよいし、鱗片状黒鉛のような天然黒鉛や人造黒鉛、膨張黒鉛などのグラファイト類でもよいし、木炭や石炭などを原料とする活性炭類でもよいし、合成繊維や石油ピッチ系原料などを炭化した炭素繊維類でもよい。また、金属繊維などの導電性繊維類でもよいし、ニッケル、アルミニウムなどの金属粉末類でもよいし、ポリフェニレン誘導体などの有機導電性材料でもよい。また、これらを単体で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。また、正極は、リチウム酸化物やリチウム過酸化物を含んでいてもよい。
本発明のリチウム空気電池において、正極は、バインダを含んでいてもよい。バインダとしては、特に限定されるものではないが、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などが挙げられる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE樹脂)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン共重合体、プロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などが挙げられる。これらの材料は単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。
本発明のリチウム空気電池において、正極は、例えば上記導電材やバインダなどを混合したあと、集電体にプレス成形して形成してもよい。集電体としては、酸素の拡散を速やかに行わせるため、網状やメッシュ状など多孔体を用いることが好ましく、ステンレス鋼やニッケル、アルミニウム、銅などの多孔体の金属板を用いることができる。正極は、表面から裏面へ又は裏面から表面へと液体が通過可能となっている。なお、この集電体は、酸化を抑制するためにその表面に耐酸化性の金属または合金の被膜を被覆してもよい。
本発明のリチウム空気電池において、負極と正極との間に介在するリチウムイオン伝導性のイオン伝導媒体は、少なくとも正極と接触する部分が、リチウム支持塩とニトロキシルラジカル部位を有するラジカル化合物とを含むイオン液体である。
リチウム支持塩としては、特に限定されるものではないが、例えば、LiPF6,LiClO4,LiAsF6,LiBF4,Li(CF3SO22N,Li(CF3SO3),LiN(C25SO22などの公知の支持塩を用いることができる。これらの支持塩は、単独で用いてもよいし、複数を組み合わせて用いてもよい。支持塩の濃度としては、0.1〜2.0Mであることが好ましく、0.8〜1.2Mであることがより好ましい。
ニトロキシルラジカル部位を有するラジカル化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、式(1)〜(3)のいずれかの骨格を持つ化合物(R1〜R4は同じであっても異なっていてもよいアルキル基である)が好ましく、式(4)で表される化合物(Aは−OC(=O)R5、−NHC(=O)R5又は−OR5であり、R1〜R4は同じであっても異なっていてもよいアルキル基であり、R5はフェニル基又はアルキル基である)がより好ましい。具体的には、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(TEMPO)、N−(3,3,5,5−テトラメチル−4−オキシピペリジル)ピレン−1−カルボキシアミド(Pyrene−TEMPO)、4−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(MeO−TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシベンゾエート(BzO−TEMPO)、4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(Acetamido−TEMPO)などが挙げられ、このうち、MeO−TEMPOやBzO−TEMPO、Acetamido−TEMPOが好ましい。これらのラジカル化合物は、単独で用いてもよいし、複数を組み合わせて用いてもよい。ラジカル化合物の濃度としては、0.0001〜1.0Mであることが好ましく、0.001〜0.1Mであることがより好ましい。
Figure 2014044820
Figure 2014044820
イオン液体は、常温で溶融しているカチオンとアニオンとの塩であるが、カチオンとしては、アンモニウム、イミダゾリウム、ピリジニウム、ピペリジニウムなどが挙げられる。アンモニウムとしては、ジエチルメチル(2−メトキシエチル)アンモニウム(DEME)、トリエチルペンチルアンモニウム、シクロヘキシルトリメチルアンモニウム、メチルトリ−n−オクチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム等が挙げられ、イミダゾリウムとしては、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMI)、1−メチル−3−オクチルイミダゾリウム(MOI)等が挙げられ、ピリジニウムとしては、1−ブチル−3−メチルピリジニウムや1−ブチルピリジニウム等が挙げられ、ピペリジニウムとしては、1−エチル−1−メチルピペリジニウム等が挙げられる。また、アニオンとしては、ビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド(TFSI)やビス(ペンタフルオロエタンスルフォニル)イミド(BETI)等のイミドアニオンのほか、テトラフルオロボレート、パークロレート、ハロゲンアニオン等の無機アニオンが挙げられる。
本発明のリチウム空気電池において、イオン伝導媒体は、少なくとも正極と接触する部分がリチウム支持塩とニトロキシルラジカル部位を有するラジカル化合物とを含むイオン液体であるが、その他の部位は、同様のイオン液体であってもよいし、ラジカル化合物を含まないイオン液体であってもよいし、通常知られている非水電解液であってもよいし、リチウムイオン伝導性の固体電解質であってもよい。こうした固体電解質としては、例えば、ガラスセラミックスLICGC((株)オハラ)などが挙げられる。その他に、特開2009−122991号公報に紹介されている固体電解質、例えば、ガーネット型酸化物Li5+XLa3(ZrX,Nb2-X)O12(Xは1.4≦X<2)、ガーネット型酸化物Li7La3Zr212 、ガラスセラミックスLi1.5Al0.5Ge1.5(PO43 (LAGP)なども用いることができる。
本発明のリチウム空気電池において、イオン伝導媒体は、正極のうち負極と対向する面に設けられた非通液性の固体電解質と、固体電解質−負極間に充填された第1非水電解液と、固体電解質−正極間に充填された第2非水電解液と、を備え、第1非水電解液は、リチウム支持塩を含むイオン液体であり、第2非水電解液は、リチウム支持塩とニトロキシルラジカル部位を有するラジカル化合物とを含むイオン液体とするのが好ましい。こうすれば、第2非水電解液は、正極とは接触しているが、非通液性の固体電解質の存在によって負極とは非接触であるため、ラジカル化合物が負極と接触して分解してしまうのを防止することができる。
本発明のリチウム空気電池は、負極と正極との間にセパレータを備えていてもよい。セパレータとしては、リチウム空気電池の使用範囲に耐えうる組成であれば特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン製不織布やポリフェニレンスルフィド製不織布などの高分子不織布、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂の微多孔フィルムが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、複合して用いてもよい。
本発明のリチウム空気電池の形状は、特に限定されないが、例えばコイン型、ボタン型、シート型、積層型、円筒型、偏平型、角型などが挙げられる。また、電気自動車等に用いる大型のものなどに適用してもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
[1]充電電圧について
以下の実施例1〜3及び比較例1では、正極に放電生成物である過酸化リチウムを練り込んだものを使用したリチウム空気電池を作製し、作製したリチウム空気電池の充電電圧を測定した。そうしたところ、TEMPO系化合物を含む電解液を使用したリチウム空気電池では、TEMPO系化合物を含まない電解液を使用したリチウム空気電池に比べて、充電電圧が低下した。以下にその詳細を説明する。
[実施例1]MeO−TEMPO含有電解液を用いたセル
図1は電気化学セル10の概略断面図である。この電気化学セル10を次のように組み立てた。なお、以下の作業は、すべてアルゴン雰囲気下で行った。
まず、正極20及び負極14を用意した。正極20は次のように作製した。すなわち、導電材としてケッチェンブラック(三菱化学製、ECP−600JD)73重量部とポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業製)8重量部と過酸化リチウム(Li22)18重量部とを混合し、これを乳鉢を用いて練り合わせて、Li22を含む正極合材を作製した。この正極合材を薄膜状にした。薄膜状の正極合材5mgをステンレス製のメッシュ(ニラコ製)上に圧着して乾燥し、これを正極20とした。負極14には、直径10mm、厚さ0.4mmの金属リチウム(本城金属製)を用いた。
電気化学セル10は次のように組み立てた。まず、ステンレス製のケーシング12に負極14を設置し、セパレーター16(タピルス製E25MMS)および厚さ1mmの固体電解質18(オハラ製のLICGC)を介して正極20を負極14に対向するようにセットした。なお、固体電解質18は、緻密なため非通液性であり、且つ、リチウムイオンを伝導可能である。
次に、イオン液体であるDEME−TFSI 25mLに、支持塩としてLiTFSIを3.26g溶解させ、0.32mol/kgの非水電解液(電解液A)を調製した。この電解液Aの3.00mL中に、酸化還元触媒としてMeO−TEMPOを55.88mg溶解させ、0.1Mの触媒濃度となる非水電解液(MeO−TEMPO含有電解液)を調製した。
調製した電解液Aを、負極14と固体電解質18との間へ200μL注入した。また、MeO−TEMPO含有電解液を、固体電解質18と正極20との間へ400μL注入した。これにより、負極14と固体電解質18との間の第1非水電解液E1は電解液A、固体電解質18と正極20との間の第2非水電解液E2はMeO−TEMPO含有電解液となった。その後、正極20の上にステンレス製のばね(図示せず)を載せ、その上から、空気が正極側へ流通可能なステンレス製の押さえ部材22で押し付けることにより、セルを固定した。尚、図示しないが、ケーシング12は、正極20と接触する上部と、負極14と接触する下部とに分離されており、上部と下部との間には絶縁樹脂が介在している。
[実施例2]BzO−TEMPO含有電解液を用いたセル
BzO−TEMPO(東京化成製)を酸化還元触媒とし、これを実施例1で調製した電解液Aに溶解させ、0.1Mの触媒濃度となる非水電解液(BzO−TEMPO含有電解液)を調製した.固体電解質18と正極20との間へ注入する電解液として、このBzO−TEMPO電解液を用いた以外は、実施例1と同様にして電気化学セルを作製した。
[実施例3]TEMPO含有電解液を用いたセル
TEMPO(東京化成製)を酸化還元触媒とし、これを実施例1で調製した電解液Aに溶解させ、0.1Mの触媒濃度となる非水電解液(TEMPO含有電解液)を調製した。固体電解質18と正極20との間へ注入する電解液として、このTEMPO含有電解液を用いた以外は、実施例1と同様にして電気化学セルを作製した。
[比較例1]TEMPO系化合物を含有しない電解液を用いたセル
固体電解質18と正極20との間へ注入する電解液として、TEMPO系化合物を含まない電解液Aを用いたこと以外は、実施例1と同様にして電気化学セルを作製した。
[充電電圧の評価]
実施例1〜3で得られた各電気化学セルを、アスカ電子製の充放電装置にセットし、正極20と負極14との間で0.254mA(正極面積当たり0.10mA)の電流を流して充電した。また、比較例1で得られた電気化学セルを、同じくアスカ電子製の充放電装置にセットし、正極20と負極14との間で0.130mA(正極面積当たり0.051mA)の電流を流して充電した。これらの充電曲線を図2に示す。また、充電容量が100mAh/gのときの充電電圧を表1に示す。なお、比較例1では、実施例1〜3と同じ大きさの電流を流して充電すると電圧がただちに電圧上限(4.2V)に到達してしまったため、電流を下げて測定を行った。
Figure 2014044820
図2及び表1から明らかなように、充電容量が100mAh/gのときの充電電圧を比較すると、比較例1のセルでは4.16Vであったのに対し、実施例1のセルでは、3.56Vであった。すなわち、酸化還元触媒としてMeO−TEMPOを含む場合には、酸化還元触媒を含まない場合よりも充電電圧が0.60V低下することが分かった。また、実施例2のセル(酸化還元触媒としてBzO−TEMPOを含むセル)や実施例3のセル(酸化還元触媒としてTEMPOを含むセル)でも、実施例1と同様、比較例1に比べて充電電圧は低下した。このことから、放電生成物であるLi22の分解には、TEMPO系化合物が関与しており、TEMPO系化合物の触媒作用により、Li22の分解電圧が低下することが示唆された。
[2]サイクル数と容量維持率との関係について
以下の実施例4〜8及び比較例2では、通常の正極を使用したリチウム空気電池を作製し、作製したリチウム空気電池について充放電を繰り返し行い、サイクル数と容量維持率との関係を調べた。そうしたところ、特定のTEMPO系化合物を含む電解液を使用したリチウム空気電池では、サイクル数の増加に伴う容量維持率の低下を抑制することができた。以下にその詳細を説明する。
[実施例4]MeO−TEMPO含有電解液を用いたセル
正極20として、過酸化リチウムを含まないものを用いた以外は、実施例1と同様にして電気化学セルを作製した。過酸化リチウムを含まない正極は、次のように作製した。まず、導電材としてケッチェンブラック(三菱化学製、ECP−600JD)90重量部とポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業製)10重量部とを混合し、これを乳鉢を用いて練り合わせて、正極合材を作製した。この正極合材を薄膜状にした。薄膜状の正極合材5mgを、ステンレス製のメッシュ(ニラコ製)上に圧着して乾燥し、正極とした。得られたセルは、固体電解質18と正極20との間に、実施例1で調製したMeO−TEMPO含有電解液を注入したものである。
[実施例5]BzO−TEMPO含有電解液を用いたセル
固体電解質18と正極20との間へ注入する電解液として、実施例2で調製したBzO−TEMPO含有電解液を用いた以外は、実施例4と同様にして電気化学セルを作製した。
[実施例6]Acetamido−TEMPO含有電解液を用いたセル
Acetamido−TEMPO(東京化成製)を酸化還元触媒とし、これを電解液Aに溶解させ、0.1Mの触媒濃度となる非水電解液(Acetamido−TEMPO含有電解液)を調製した。固体電解質18と正極20との間へ注入する電解液として、このAcetamido−TEMPO含有電解液を用いた以外は、実施例4と同様にして電気化学セルを作製した。
[実施例7]Pyrene−TEMPO含有電解液を用いたセル
Pyrene−TEMPO(特許第4816693号の段落0021にしたがって調製)を酸化還元触媒とし、これを電解液Aに溶解させ、0.1Mの触媒濃度となる非水電解液(Pyrene−TEMPO含有電解液)を調製した。固体電解質18と正極20との間へ注入する電解液として、このPyrene−TEMPO含有電解液を用いた以外は、実施例4と同様にして電気化学セルを作製した。
[実施例8]TEMPO含有電解液を用いたセル
固体電解質18と正極20との間へ注入する電解液として、実施例3で調製したTEMPO含有電解液を用いた以外は、実施例4と同様にして電気化学セルを作製した。
[比較例2]TEMPO系化合物を含まない電解液を用いたセル
固体電解質18と正極20との間へ注入する電解液として、電解液A(TEMPO系化合物を含まない電解液)を用いた以外は、実施例4と同様にして電気化学セルを作製した。
[充放電特性]
実施例4〜8及び比較例2で得られた電気化学セルをアスカ電子製の充放電装置にセットし、正極20と負極14との間で正極面積当たり0.10mA(0.254mA)の電流を流し、開放端電圧が2.3Vに到達するまで放電した。その後、開放端電圧が3.85Vに達するまで充電した。実施例4につき、このような放電−充電を繰り返し行ったときの充放電曲線を図3に示す。図中の番号はサイクル数を示す。また、実施例4〜8及び比較例2につき、サイクル数の増加に伴う容量維持率の変化を図4に示す。なお、図4の縦軸は、初回充電容量に対する容量維持率であるが、これは、1回目つまり初回の充電容量を100%としたときの2回目、3回目の充電容量の割合をパーセンテージで示したものである。
図4から明らかなように、TEMPO系化合物を含有しない電解液を用いた比較例2のセルやTEMPO含有電解液を用いた実施例8のセルに比べて、置換基を持つTEMPOを含有する電解液を用いた実施例4〜7のセルでは、サイクル数の増加に伴って容量維持率が低下するのを抑制することができた。特に、MeO−TEMPO、BzO−TEMPO又はAcetamido−TEMPOを含有する電解液を用いた実施例4〜6のセルでは、その抑制効果が顕著だった。
なお、実施例7について、正極を、実施例1と同様の正極(過酸化リチウムを練り込んだもの)に置き換えて充電電圧を測定したところ、充電容量100mAh/gにおける充電電圧は比較例1に比べて低下した。つまり、Pyrene−TEMPO含有電解液を用いた場合でも、放電生成物である過酸化リチウムの分解を促進して充電電圧を低下するという効果は得られることがわかった。
[3]固体電解質を設置したことによる効果
固体電解質を設置した実施例4(上述)と、固体電解質を設置しなかった実施例9(後述)について、充放電を繰り返し行い、サイクル数と容量維持率との関係を調べた。そうしたところ、固体電解質を設置した方が、サイクル数の増加に伴う容量維持率の低下を抑制することができた。以下にその詳細を説明する。
[実施例9]
正極20と負極14との間に固体電解質18を設置しない以外は図1と同様の構成の電気化学セルに対して、正極20と負極14との間に、実施例1で調製したMeO−TEMPO含有電解液を400μL注入した。セルの作製は、実施例4に準じて行った。
[充放電特性]
実施例4及び実施例9で得られた電気化学セルをアスカ電子製の充放電装置にセットし、正極20と負極14との間で正極面積当たり0.10mA(0.254mA)の電流を流し、開放端電圧が2.3Vに到達するまで放電した。その後、同電圧が3.85Vに達するまで充電した。このような放電−充電を繰り返し行ったときの、サイクル数の増加に伴う充電容量の変化を図5に示す。
図5から明らかなように、正極と負極との間に固体電解質が存在しない実施例9では、固体電解質が存在する実施例4に比べて,サイクル数の増加に伴う充電容量が減少することが分かった。この理由として,固体電解質が存在することで、Li負極への酸化還元触媒であるMeO−TEMPOの流れ込みが起こらなくなるため、Li負極による触媒の還元反応(分解反応)を防ぐことができ、触媒を望みの反応に対して有効的に利用できたと考えられる。
なお、実施例9について、正極を、実施例1と同様の正極(過酸化リチウムを練り込んだもの)に置き換えて充電電圧を測定したところ、充電容量100mAh/gにおける充電電圧は比較例1に比べて低下した。つまり、固体電解質が存在しなくても、放電生成物である過酸化リチウムの分解を促進して充電電圧を低下するという効果は得られることがわかった。
各実施例で使用したTEMPO系化合物の構造式を化3に示す。
Figure 2014044820
10 電気化学セル、12 ケーシング、14 負極、16 セパレーター、18 固体電解質、20 正極、22 押さえ部材。

Claims (4)

  1. リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極と、
    酸素を正極活物質とする正極と、
    前記負極と前記正極との間に介在するリチウムイオン伝導性のイオン伝導媒体と、
    を備え、
    前記イオン伝導媒体は、少なくとも前記正極と接触する部分が、リチウム支持塩とニトロキシルラジカル部位を有するラジカル化合物とを含むイオン液体である、
    リチウム空気電池。
  2. 前記イオン伝導媒体は、
    前記正極のうち前記負極と対向する面に設けられた非通液性の固体電解質と、
    前記固体電解質−前記負極間に充填された第1非水電解液と、
    前記固体電解質−前記正極間に充填された第2非水電解液と、
    を備え、
    前記第1非水電解液は、リチウム支持塩を含むイオン液体であり、
    前記第2非水電解液は、リチウム支持塩とニトロキシルラジカル部位を有するラジカル化合物とを含むイオン液体である、
    請求項1に記載のリチウム空気電池。
  3. 前記ラジカル化合物は、下記式(1)〜(3)のいずれかの骨格を持つ化合物である、
    請求項1又は2に記載のリチウム空気電池。
    Figure 2014044820
    (R1〜R4は同じであっても異なっていてもよいアルキル基である)
  4. 前記ラジカル化合物は、下記式(4)で表される化合物である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウム空気電池。
    Figure 2014044820
    (Aは−OC(=O)R5、−NHC(=O)R5又は−OR5であり、
    1〜R4は同じであっても異なっていてもよいアルキル基であり、
    5はフェニル基又はアルキル基である)
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