JP2014036119A - 樹脂モールド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂漏れが発生することなく、しかもボイドが発生することなく成形不良を低減することができる樹脂モールド装置を提供する。
【解決手段】中間型8には、ワーク対向面に形成された樹脂充填部16を形成するキャビティ凹部7と、キャビティ凹部7とワーク対向面と反対面側に設けられた上型ランナ5bとを連通する第1ゲート10と、ワーク対向面と反対面側に設けられたオーバーフローキャビティ12と、キャビティ凹部7とオーバーフローキャビティ12とを連通する第2ゲート11と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば基板上に電子部品が搭載されたワークをモールド金型でクランプしてレンズ部を含む成形品を樹脂モールドする樹脂モールド装置に関する。
近年、白熱電球や蛍光灯などに代わる光源として低消費電力で長寿命であるLEDを光源として用いるニーズが高まっている。基板上に発光素子が搭載されたワークを樹脂モールドする場合、例えばレンズ部分を粘着性の高い透明樹脂(シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等)を用いて樹脂モールドする必要がある。
この成形品を安価に大量生産する方法としてトランスファ成形により樹脂モールドする樹脂モールド装置が提案されている。例えば、下型にワークを載置し、ワーク対向面にキャビティ凹部及びトップゲートが設けられた中間型を重ね合せ、上型との間でクランプして上型ポットに供給された液状樹脂をプランジャによって圧送りし、上型ランナと連通するトップゲートを通じてキャビティ凹部にモールド樹脂(透明樹脂)を充填するようになっている(特許文献1、図10参照)。
特開2006−351970号公報
しかしながら、上述したトランスファ成形による樹脂モールド装置は、ワーク端面と交差してモールド樹脂が流動するため、流動性の高い樹脂が金型とワークとの隙間に漏れ出すおそれがある。
また、特許文献1に示す中間型を用いたトップゲートからキャビティ凹部にモールド樹脂を充填する場合にはこのような不具合は生じないが、モールド樹脂の流動路が長いためエアーを巻き込み易く、キャビティ凹部内に閉じ込められたエアーを逃すことができず、ボイドが発生するおそれがある。
本発明の目的は上記従来技術の課題を解決し、樹脂漏れやボイドが発生することなく成形不良を低減することができる樹脂モールド装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
相対的に接離動可能な一方の金型と他方の金型間に、ワークとキャビティ凹部が形成された中間型とが位置合わせして挟み込まれて樹脂モールドされる樹脂モールド装置であって、前記中間型には、ワーク対向面に形成された樹脂充填部を形成する前記キャビティ凹部と、前記キャビティ凹部とワーク対向面とは反対面側に設けられた金型ランナとを連通する第1ゲートと、前記ワーク対向面とは反対面側に設けられたオーバーフローキャビティと前記キャビティ凹部とを連通する第2ゲートと、を備えていることを特徴とする。
尚、基材には、樹脂基板、金属(例えばアルミ,銅等)基板、セラミック基板、リードフレーム、キャリア等であって電子部品が実装される部材を含むものとする。
上記樹脂モールド装置を用いれば、金型ランナから中間型の第1ゲートを通じてモールド樹脂がキャビティ凹部内へ充填され、キャビティ凹部に充填されたモールド樹脂が第2ゲートを通じてオーバーフローキャビティへ溢れ出させることができるので、ワーク端面上をモールド樹脂が流れないので樹脂漏れは発生せず、モールド樹脂にエアーが巻き込まれてもオーバーフローキャビティへ溢れさせることでエアーを排気するので、ボイドが発生することなく成形不良を低減することができる。
よって、例えば、ワーク上にモールド樹脂の流路が確保できない成形品やアスペクト比の高い凸部(例えばレンズ部)を含む成形品であっても樹脂充填性を向上させ、成形品質を向上させることができる。
また、金型ランナは複数のキャビティ凹部に対して第1ゲートを通じて連通する共通ランナであると、マトリクス配置、マップ配置、行列状配置等の製品ごとによって異なるキャビティ凹部のレイアウト配置に対して効率良くモールド樹脂を充填することができる。
また、前記オーバーフローキャビティは、各キャビティ凹部に対して前記第2ゲートを通じて個別に連通する個別オーバーフローキャビティ若しくは前記第2ゲートを通じて連通する共通オーバーフローキャビティに形成されていてもよい。これにより、製品のレイアウトに応じて中間型に個別若しくは共通オーバーフローキャビティを形成してキャビティ凹部への樹脂充填性を高めることができる。
複数のキャビティ凹部は中間型のワーク対向面に彫り込まれたスルーゲートにより直列状に接続されていると、金型ランナと樹脂流動方向最上流側のキャビティ凹部とが第1ゲートによって接続され、樹脂流動方向最下流側のキャビティ凹部とオーバーフローキャビティとが第2ゲートによって接続される構成で各キャビティ凹部にエアー残りなくモールド樹脂を充填できる。よって、金型構造が簡略になり、マップ状に形成される各キャビティ凹部に対してエアーを残すことなくモールド樹脂の充填が整然と行なえる。
前記オーバーフローキャビティには、エアーベントが接続して形成されていると、モールド樹脂の下流端でエアーを排出するので、エアー残りを防いでボイドの発生を低減することができる。
第2ゲートは、キャビティ凹部に接続する側の開口断面積が前記オーバーフローキャビティに接続する側の開口断面積より小さくなるように形成されていると、モールド金型を型開きする際に成形品のうち製品と不要樹脂の分離が容易に行える。
上述した樹脂モールド装置を用いれば、樹脂漏れやボイドが発生することなく成形不良を低減することができる。
樹脂モールド装置のモールド金型の要部を示す断面説明図及びキャビティ凹部とゲート、ランナ及びオーバーフローキャビティのレイアウトを示す説明図である。 図1の他例を示すモールド金型の要部を示す断面説明図である。 図1の他例を示すモールド金型の要部を示す断面説明図である。 図1の他例を示すモールド金型の要部を示す断面説明図及び中間型底部の平面視レイアウト図である。 他例に係る中間型の平面視レイアウト図である。 他例に係るモールド金型のキャビティ凹部とゲート、ランナ及びオーバーフローキャビティの平面視レイアウト図である。 図1の他例を示すモールド金型の要部を示す断面説明図である。 不要樹脂を除去する構成例を示すモールド金型の部分断面図である。 他例に係るモールド金型の平面視レイアウト図である。
以下、本発明に係る樹脂モールド装置の好適な実施の形態について添付図面と共に詳述する。以下では、ワークとしてレンズ部を含む発光装置(LED装置)を透明樹脂(シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等)を用いてトランスファ成形により樹脂モールドする樹脂モールド装置の構成について説明する。熱硬化性樹脂には、高輝度化に対応するため、フィラー、拡散剤、顔料、蛍光物質、反射性物質などから選択される少なくとも1以上の物質を混合することができる。
本実施形態におけるLEDは、発光素子と、発光素子を載置する基材と、発光素子を覆うレンズ部(凸部)を備え、例えば表面実装型発光装置として成形される。図1(a)においてワークWは、発光素子1が基板2上にマトリクス状に配置されたされたものが用いられる。また、発光素子1の周囲には、当該発光素子1から照射された照射光の拡散を防ぎ所定の角度に放射するリフレクタ3が設けられている。尚、リフレクタ3は、製品によっては省略される場合もある。また、基材として用いられる基板2は、樹脂基板、金属(例えばアルミ,銅等)基板、セラミック基板、リードフレーム、ウェハ等の様々な板状の部材が用いられる。また、ワークWとして、バンプが成形されたウェハや、電子部品を接着によって固定して搭載したキャリアなどを用いてもよい。また、モールド樹脂は、液状樹脂、顆粒状樹脂、粒体樹脂、シート樹脂、タブレット樹脂等様々な形態の樹脂が利用可能である。
次に、モールド金型の構成について説明する。
図1(a)において、モールド金型4は、相対的に接離動可能な上型5(一方の金型)と下型6(他方の金型)間に、ワークWと当該ワーク対向面にキャビティ凹部7が形成された中間型8が位置合わせしたまま挟み込まれるようになっている。本実施例では、上型5を固定型、下型6を可動型として説明する。型開閉機構は、駆動源(サーボモータ等)により駆動伝達機構(トグルリンクなど)を用いてプラテンに支持された下型6をタイバーにガイドされて昇降する公知の機構が用いられる。
上型クランプ面には、後述するポットに接続する位置に上型カル5a及びこれに接続する上型ランナ5bが各々彫り込まれている。上型ランナ5bは、図1(b)(c)に示すように、複数のキャビティ凹部7に対して第1ゲート10を通じて連通する共通ランナに形成されている。
上型ランナ5bの配置としては、図1(b)(c)に示す直線状のみならず、図6(a)に示すようにH字状に枝分かれするようになっていても良いし、図6(b)に示すように十字状に枝分かれしてするようになっていてもよい。この場合、上型ランナ5bに接続する第1ゲート10の配置は、モールド樹脂の流動する長さが均一となるように接続することで、樹脂の流動状態を均一化により充填状態の均一化を図ることが可能である。
これにより、ワークWの発光素子1が基板2上にマトリクス状に配置された場合に限らず、行列状配置等の製品ごとによって異なる様々なレイアウトとなっていてもキャビティ凹部7に対して効率良くモールド樹脂を充填することができる。尚、上型ランナ5bは中間型8側に彫り込まれていてもよく、中間型8と上型5とに形成されて連結されるような構成でもよい。また、中間型8には後述するポット及び上型カル5aに接続するポット孔9(貫通孔)が形成されている。
中間型8には、ワーク対向面(図1(a)の下面)に樹脂充填部を形成する半球状に彫り込まれた複数のキャビティ凹部7が形成されている。各キャビティ凹部7と上型ランナ5bとは、第1ゲート10(流入用ゲート)によって連通している。また、中間型8には、ワーク対向面と反対面(図1(a)の上面)側にオーバーフローキャビティ12が設けられている。各キャビティ凹部7とオーバーフローキャビティ12とは、第2ゲート11(流出用ゲート)によって連通している。第1ゲート10は、上型ランナ5bよりモールド樹脂をキャビティ凹部7へ充填するのに用いられ、第2ゲート11は、キャビティ凹部7へ充填されたモールド樹脂をオーバーフローキャビティ12へ溢れ出させるのに用いられる。
第1,第2ゲート10,11は、キャビティ凹部7に接続する側の開口断面積が上型ランナ5b、オーバーフローキャビティ12に接続する側の開口断面積より小さくなるように形成されている。具体的には、キャビティ凹部7に接続する開口断面積がそれより離間した反対側の開口断面積より先細り状に狭くなっている円錐状ゲートに形成されている。これにより、後述するようにモールド金型4を型開きする際に成形品のうち製品と不要樹脂の分離が容易に行える。なお、第1,第2ゲート10,11は、図1(b)に示すように、キャビティ凹部7に対して直接接続されず、中間型8のワーク対向面においてキャビティ凹部7に接続されるように彫り込まれて形成された連結凹部を介して接続することができる。これにより、成形品から不要樹脂を分離する際に、レンズの形状を崩すことなく分離可能である。なお、連結凹部を必ずしも用いる必要はない。
下型6の貫通孔6aには、筒状のポット13が組み付けられている。ポット13内には、プランジャ14が公知のトランスファ機構により昇降可能に設けられている。ポット13内にはモールド樹脂15(固形、粉状、粒状、液状)が供給される。また、下型クランプ面には、ワークWを載置するワーク載置部6b(凹部)が形成されている。
モールド金型4が型開きした状態で、下型6のワーク載置部6bにワークWが載置され、中間型8がキャビティ凹部7とワークW、ポット13とポット孔8aとを位置合わせして重ね合せられる。また、ポット13にはモールド樹脂15が供給される。
この状態で、下型6を上昇させてモールド金型4を型閉じし、上型5との間でワークW及び中間型8を挟み込む。このとき、ワークWには、リフレクタ3と中間型8(キャビティ凹部7)とで囲まれた空間が形成されこれが樹脂充填部16となる。そして、トランスファ機構を作動させて、プランジャ14を上昇させて、溶融したモールド樹脂15をポット孔8a上型カル5a、上型ランナ5bを通じて圧送りする。モールド樹脂15は上型ランナ5bから第1ゲート10を経て樹脂充填部16に充填される。キャビティ凹部7までモールド樹脂15が充填されると第2ゲート11を通過して、オーバーフローキャビティ12に溢れ出すようになっている。このとき、モールド樹脂15に巻き込まれたエアーもオーバーフローキャビティ12に排出される。
これにより、ワークWの端面上をモールド樹脂15が流れないので樹脂漏れは発生せず、モールド樹脂15にエアーが巻き込まれてもオーバーフローキャビティ12へ溢れさせることでエアーを排気することができるので、ボイドが発生することなく成形不良を低減することができる。よって、例えばワークW上にモールド樹脂15の流路が確保できない成形品やアスペクト比の高い凸部(例えばレンズ部)を含む成形品であっても樹脂充填性を向上させ、成形品質を向上させることができる。
尚、図7に示すように、オーバーフローキャビティ12には、エアーベント17が接続して形成されていてもよい。これにより、モールド樹脂15の下流端でエアーを排出するので、エアー残りを防いでボイドの発生を低減することができる。また、上型5と中間型8との間にエアーベント17が形成されることになるため、深さを狙い通りに正確に設定してエアーベントを適切に行うことができる。これにより、エアーベントの深さが不適切なときに発生するボイドやフラッシュばりといった不具合を確実に防止することができ、成形品質を向上することができる。なお、エアーベント17は、オーバーフローキャビティ12が連通している構造の場合には、下流端に設ければ良い。
また、オーバーフローキャビティ12は、図1(b)に示すように、各キャビティ凹部7に個別に接続するように中間型8に形成されていてもよい。或いは図1(c)に示すように、オーバーフローキャビティ12は、各キャビティ凹部7と第2ゲート11を通じて連通する共通オーバーフローキャビティ12に形成されていてもよい。
これにより、不要樹脂を中間型8から取り外す際に複数のキャビティ凹部7から溢れた樹脂が連結されているため、中間型8からの不要樹脂の取り外しの工程を簡素化することができる。また、製品のレイアウトに応じて中間型8にオーバーフローキャビティ12を形成してキャビティ凹部7への樹脂充填性を高めることができる。
樹脂モールド装置の他例について図2乃至図4を参照して説明する。装置全体の構造は同様であるので、モールド金型4の構成を中心に説明する。尚、図1(a)と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。
図2は、基板2上に発光素子1が行列状に配置されており、各発光素子1を囲んで一体的に成形されたリフレクタ3が設けられているワークWを樹脂モールドするモールド金型4を示す。図1(a)に比べてリフレクタ3に囲まれた発光素子1どうしの間隔が狭く、キャビティ凹部7が密集して樹脂モールドされるようになっている。
図3は、基板2に発光素子1が行列状に配置されリフレクタ3が省略されているワークWを樹脂モールドするモールド金型4を示す。下型6に設けられるワーク載置部6bは、基板2の板厚程度の彫り込みになっている。また、中間型8のワーク対向面に形成されるキャビティ凹部7内に発光素子1が覆われてクランプされる。
図4(a)は、基板2に発光素子1が行列状に配置され、各発光素子1がリフレクタ3により囲まれているワークWを樹脂モールドするモールド金型4を示す。
図4(b)の中間型底部のレイアウト図に示すように、中間型8のワーク対向面に直列状に配置された複数のキャビティ凹部7は、隣接するキャビティ凹部7同士を接続するように彫り込まれたスルーゲート8bにより直列状に接続されている。
また、上型クランプ面に形成される上型ランナ5bは、樹脂流動方向で最上流側のキャビティ凹部7a1に対応する位置まで形成されている。この上型ランナ5bの端部近傍に第1ゲート10が開口しキャビティ凹部7a1と接続している。また、樹脂流動方向で最下流側のキャビティ凹部7anに第2ゲート11が開口し、中間型8のワーク対向面と反対面に形成されたオーバーフローキャビティ12と接続されている。
トランスファ機構を作動させて、プランジャ14を上昇させて、溶融したモールド樹脂15をポット孔8a上型カル5a、上型ランナ5bを通じて圧送りする。モールド樹脂15は上型ランナ5bから第1ゲート10を経て最上流側のキャビティ凹部7a1を含む樹脂充填部16a1に充填される。キャビティ凹部7a1にモールド樹脂15が充填されると、スルーゲート8bを介して次のキャビティ凹部7a2を含む樹脂充填部16a2にモールド樹脂15が充填される。これを繰り返して、最下流側のキャビティ凹部7anを含む樹脂充填部16anにモールド樹脂15が充填されると、第2ゲート11を通過して、オーバーフローキャビティ12に溢れ出すようになっている。このとき、モールド樹脂15に巻き込まれたエアーもオーバーフローキャビティ12に排出される。
上記構成によれば、簡素な金型構造であっても、行列状に配置される各キャビティ凹部7に対してエアーを残すことなくモールド樹脂の充填が整然と行なえる。
また、図5の中間型8の平面視レイアウト図において、中間型8のワーク対向面と反対面(上面)に樹脂流動方向上流側に連通ランナ17、樹脂流動方向下流側に連結オーバーフローキャビティ18が各々彫り込まれている。詳しくは、中間型8のワーク対向面(下面)に複数列のキャビティ凹部7がスルーゲート8bを介して直列に彫り込まれている。上型ランナ5bと樹脂流動方向で最も上流側のキャビティ凹部7a1とを接続する第1ゲート10どうしが連通ランナ17によって連通されている。また、樹脂流動方向で最も下流側のキャビティ凹部7anと接続する第2ゲート11が連結オーバーフローキャビティ18と接続されている。
このように構成することで、複数列のキャビティ凹部7においてモールド樹脂15をエアー残りなく一斉に充填することができる。
本発明は、上型5に上型カル5a,上型ランナ5bを設け、下型6にポット13及びワーク載置部6bを設けたが、上型5にポットを設け、中間型8の上面にワーク載置部を設け、下型6に下型カル,下型ランナを設ける構成でもよい。この場合、中間型8には上型対向面側にキャビティ凹部が設けられ下型ランナからキャビティ凹部に向って第1,第2ゲートが設けられる。
また、図8(a)〜(c)に示すように、上型5には、樹脂モールド後に第2ゲート11及びこれに連なるオーバーフローキャビティ12に溢れ出して硬化した不要樹脂19を離型させるための上型エジェクタピン20が型開きと同時に上型クランプ面より突出可能に設けられていてもよい。図8(a)において、上型エジェクタピンの先端部には、オーバーフローキャビティ12に臨み後端側に向けて隙間が広くなるくさび状の切欠き部20aが形成されている。上型エジェクタピン20は、例えば図示しない上型エジェクタピンプレートに立設されており、該エジェクタピンプレートはばね等の付勢手段により下型に向って常時付勢されている。モールド金型4を型閉じするとエジェクタピンプレートがリターンピン等に押し戻されて上型エジェクタピン20の先端面が上型クランプ面と面一になる位置まで退避(上昇)する。
図8(b)に示すように、キャビティ凹部7にモールド樹脂が充填され、第2ゲート11及びオーバーフローキャビティ12に溢れ出した状態で加熱硬化(キュア)される。このとき、オーバーフローキャビティ12に向って開口する切欠き部20aにも溢れ出たモールド樹脂が充填された状態で加熱硬化される。
図8(c)に示すように、モールド金型4を型開きすると、下型6が降下し始める一方で不要樹脂19は上型エジェクタピン20のくさび状の切欠き部20aに食い付いたままである。このため、不要樹脂19は先細り状に形成された第2ゲート11のキャビティ凹部7との連結部でゲートブレイクされて中間型8より離型し、型開きの進行とともに上型クランプ面より突出する上型エジェクタピン20の先端に食い付いたまま不要樹脂19が上型5から離型する。
これにより、オーバーフローキャビティ12から離型され上型エジェクタピン20の切欠き部20aに食い付いた不要樹脂19を取り外せばよく、作業を簡易化することができる。また、モールド樹脂としてレンズに用いられるシリコーンゴムのように弾性を有する透明樹脂を用いた場合には特に有効であり、モールド金型4からスムーズに離型させることができる。尚、オーバーフローキャビティ12が中間型8の下型対向面に形成される場合には、下型6に下型エジェクタピンを設けることが好ましい。
また、図9に示すような他のモールド金型の構成を採用することもできる。同図に示す金型では、金型(上型若しくは下型)カル22に接続された複数の金型(上型若しくは下型)ランナ21を介して各キャビティ凹部7に樹脂が供給される。また、複数の第2ゲート11に接続された各オーバーフローキャビティ12が樹脂流動方向下流端で互いに連結された連結オーバーフローキャビティ23が設けられている。この連結オーバーフローキャビティ23は、金型(上型若しくは下型)カル22の反対側に形成されている。連結オーバーフローキャビティ22の下流端には、エアーベント24が設けられており、エアー排出が確実に行われる。
このような構成を採用することで、金型カル22及び連結オーバーフローキャビティ23側から一括して不要樹脂を離型することができ、不要樹脂の離型作業を簡素化することができる。また、例えばシリコーン系のゴム状樹脂を用いたときにはオーバーフローキャビティ12に充填された成形品(不要樹脂)をエアーベント24側よりめくり上げることで複数のオーバーフローキャビティ12の不要樹脂を一括して離型させることで容易に離型させることができる。また、金型カル22側についても同様に容易に離型させることができる。
また、モールド金型4は、上型5を固定型、下型6を可動型として説明したが、下型6を固定型、上型5を可動型としてもよく、双方が可動であってもよい。
また、樹脂モールド装置は、基板2上にLEDレンズ部が密集配置されたエアーの逃げ道を設けることが困難なLED発光装置をワークWとして製造する場合に有効である。しかしながらワークWはこれに限定されるものではなく、リフレクタ3を形成するために樹脂モールドする場合に用いてもよい。また、例えば受光装置やカメラモジュール(MEMS製品)のレンズを樹脂モールドする場合や基材に半導体素子がフリップチップ接続或いはワイヤボンディング接続された半導体装置を樹脂モールドする場合等に用いてもよい。
例えば、フリップチップ接続された発光素子1にアンダーフィルするときには、オーバーフローキャビティ12の深さを発光素子1下の隙間よりも狭くして充填し難くすることで、相対的に発光素子1下の隙間に優先的にモールド樹脂15を充填させることができるため、発光素子1下におけるボイドの発生を確実に防止することができる。なお、オーバーフローキャビティ12の深さによらず、エアーベント17の深さを発光素子1下の隙間よりも狭くしても、同様の効果を奏することができる。
また、中間型8を上下逆向きになるように配置する構成を採用することもできる。この場合、中間型8の上面にキャビティ凹部7が向けられ、第1ゲート10は下から上に樹脂を流してキャビティ凹部7へ供給し、第2ゲート11は上から下に樹脂を流して余剰樹脂をキャビティ凹部7から排出する。上型クランプ面には、発光素子1が下側に向けられたワークWを保持可能に構成される。また、下型クランプ面には、ポットに接続する位置に下型カル及びこれに接続する下型ランナが設けられる。この場合、下型6にポット13が設けられるときには中間型8にポット孔8aが形成されない点を除き、上述した形態と同様の樹脂の供給経路とすることができる。
また、上述した実施形態では、オーバーフローキャビティ12及びエアーベント17が中間型8に形成される例について説明した。しかしながら本発明はこれに限定されず、これらを上型5に形成してもよい。さらに、中間型8を上下逆向きになるように配置するときには、下型6に形成することになる。
W ワーク 1 発光素子 2 基板 3 リフレクタ 4 モールド金型 5 上型 5a 上型カル 5b 上型ランナ 6 下型 6a 貫通孔 6b ワーク載置部 7 キャビティ凹部 8 中間型 8a ポット孔 8b スルーゲート 9 ポット孔 10 第1ゲート 11 第2ゲート 12 オーバーフローキャビティ 13 ポット 14 プランジャ 15 モールド樹脂 16 樹脂充填部 17 連通ランナ 18,23 連結オーバーフローキャビティ 19 不要樹脂 20 上型エジェクタピン 20a 切欠き部 21 金型ランナ 22 金型カル 24 エアーベント

Claims (6)

  1. 相対的に接離動可能な一方の金型と他方の金型間に、ワークとキャビティ凹部が形成された中間型とが位置合わせして挟み込まれて樹脂モールドされる樹脂モールド装置であって、
    前記中間型には、ワーク対向面に形成された樹脂充填部を形成する前記キャビティ凹部と、前記キャビティ凹部とワーク対向面と反対面側に設けられた金型ランナとを連通する第1ゲートと、前記ワーク対向面と反対面側に設けられたオーバーフローキャビティと前記キャビティ凹部とを連通する第2ゲートと、を備えていることを特徴とする樹脂モールド装置。
  2. 前記金型ランナは複数の前記キャビティ凹部に対して前記第1ゲートを通じて連通する共通ランナに形成されている請求項1記載の樹脂モールド装置。
  3. 前記オーバーフローキャビティは、各キャビティ凹部に対して前記第2ゲートを通じて個別に連通する個別オーバーフローキャビティ若しくは前記第2ゲートを通じて連通する共通オーバーフローキャビティに形成されている請求項1又は請求項2記載の樹脂モールド装置。
  4. 複数の前記キャビティ凹部は前記中間型のワーク対向面に彫り込まれたスルーゲートにより直列状に接続されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の樹脂モールド装置。
  5. 前記オーバーフローキャビティには、エアーベントが接続して形成されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の樹脂モールド装置。
  6. 前記第2ゲートは、前記キャビティ凹部に接続する側の開口断面積が前記オーバーフローキャビティに接続する側の開口断面積より小さくなるように形成されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の樹脂モールド装置。
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