JP2008041846A - フリップチップの樹脂注入成形方法及び金型 - Google Patents

フリップチップの樹脂注入成形方法及び金型 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填する場合に、前記した半導体チップ3の天面3aに樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止する。
【解決手段】 まず、前記した下型キャビティ16内に離型フィルム15を被覆すると共に、前記した離型フィルム15を被覆したキャビティ16内の樹脂材料供給部(凹部)26に液状或いは粉末状の樹脂材料19を供給し、次に、前記した上下両型12・13の型締時に形成された嵌装キャビティ空間部22内において、前記した半導体チップ3の天面3aにチップ支受部材17の天面17aを前記した離型フィルム15を介して押圧・被覆した状態で、前記した樹脂材料供給部26内で加熱溶融化した樹脂材料を前記した離型フィルム15を被覆したキャビティ底面部材18で押圧することにより、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填する。
【選択図】図5

Description

本発明は、バンプ等の電極を介してフリップチップ型の半導体チップを装着した基板において、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填するフリップチップの樹脂注入成形方法及び金型に関するものである。
従来から、トランスファーモールド法にて、フリップチップ型の半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填することが行われている。
即ち、まず、フリップチップの樹脂封止成形用金型(上下両型)における下型の所定位置にフリップチップ型の半導体チップを装着した基板を供給セットして前記した金型を型締めすることにより、前記した半導体チップを上型キャビティ内に嵌装する。
このとき、前記した半導体チップ天面(半導体チップ背面)とキャビティ天面とは離間して空間部が存在する。
従って、次に、前記した上型キャビティ内に樹脂材料供給用のポット内で加熱溶融化された樹脂材料を樹脂加圧用のプランジャにて加圧してカル・ランナ・ゲート等の樹脂通路を通して注入充填することにより、前記した上型キャビティ内に注入充填された樹脂を前記した半導体チップと基板との隙間に注入充填するようにしている。
なお、この場合、前記した半導体チップ全体が樹脂で被覆された状態で、前記した上型キャビティの形状に対応したパッケージ(樹脂成形体)内に樹脂封止成形されることになるので、前記した半導体チップの天面は樹脂で被覆されている(オーバーモールド法)。
ところで、近年、前記したフリップチップ型半導体チップの天面を露出面にして放熱用のフィンを取り付けることが求められているが、前述したオーバーモールド法による半導体チップでは半導体チップ天面に放熱用フィンを取り付けることができない。
従って、前述した金型と同様の構造を有する樹脂封止成形用金型にて、前記した半導体チップ天面を前記したキャビティ天面に当接・接触した状態で、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填することが行われている。
特開平11−121488号公報(図1、図2を参照) 特開平08−2410900号(図2を参照)
しかしながら、前記した電極を含む半導体チップの高さに「ばらつき」があるため、前記した半導体チップ天面とキャビティ天面との隙間(空間部)に樹脂が浸入して前記した半導体チップの天面に樹脂ばりが付着形成され易いと云う問題がある。
従って、前記した半導体チップの天面に樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止するために、前記した半導体チップの側面位置となる基板上に液状樹脂を滴下して前記した液状樹脂滴下の基板を傾斜することにより、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を毛細管力(毛細管現象)にて流動させて注入充填することが検討されている(液状樹脂滴下法、或いは、ポッティング法)。
しかしながら、この液状樹脂滴下法は、前記した半導体チップの天面に形成される樹脂を効率良く防止することはできるものの、前記した半導体チップの側面に形成される樹脂フィレット部の形状を液状樹脂の硬化の度合いとその流動性の状況とによって所要の形状に効率良く形成することができないと云う問題がある(例えば、前記した基板の表面に樹脂が大きく拡がる場合がある)。
従って、本発明は、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填する場合に、前記した半導体チップの天面に樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止することを目的とする。
また、本発明は、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填する場合に、前記した半導体チップの側面に形成される樹脂フィレット部を効率良く所要の形状に形成することを目的とする。
前記した技術的課題を解決するための本発明に係るフリップチップの樹脂注入成形方法は、フリップチップの樹脂注入用金型を用いて、基板に装着したフリップチップ型の半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填して前記した半導体チップ天面が露出し且つ前記した半導体側面に所要形状の樹脂フィレット部が形成された樹脂注入済基板を形成するフリップチップの樹脂注入成形方法であって、前記した基板に装着した半導体チップを金型キャビティ内に嵌装した嵌装キャビティ空間部を形成した状態で、且つ、前記した嵌装キャビティ空間部内で前記した半導体チップの天面を前記した金型キャビティの底面に設けた半導体チップ天面露出用のチップ支受部材にて被覆した状態で、前記した嵌装キャビティ空間部内で加熱溶融化した樹脂材料を前記した金型キャビティの底面に前記したチップ支受部材を除いて設けた樹脂加圧用のキャビティ底面部材にて押圧して前記したキャビティ底面部材の天面を前記した嵌装キャビティ空間部内における所要の位置で停止することにより、前記した基板に装着したフリップチップ型の半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填して前記した半導体チップ天面が露出し且つ前記した半導体側面に所要形状の樹脂フィレット部が形成された樹脂注入済基板を形成することを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係るフリップチップの樹脂注入成形方法は、前記した基板に装着した半導体チップをキャビティ内に嵌装する前に、前記した金型キャビティ内に離型フィルムを被覆することにより、前記した金型キャビティ内のチップ支受部材とキャビティ底面部材に前記した離型フィルムを被覆すると共に、前記した半導体チップを嵌装した嵌装キャビティ空間部内で前記した離型フィルムを介して前記した半導体チップ天面を前記チップ支受部材にて被覆した状態で、前記した嵌装キャビティ空間部内で加熱溶融化した樹脂材料を前記した離型フィルムを被覆したキャビティ底面部材にて押圧して前記したキャビティ底面部材の天面を前記した嵌装キャビティ空間部内における所要の位置で停止すること特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係るフリップチップの樹脂注入成形用金型は、基板に装着したフリップチップ型の半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填して前記半導体チップ天面が露出し且つ前記半導体側面に所要形状の樹脂フィレット部が形成された樹脂注入済基板を形成するフリップチップの樹脂注入成形用金型であって、前記した金型に設けた基板供給セット用の上型基板供給部と、前記した金型に設けた樹脂注入用の下型キャビティと、前記した下型キャビティの底面に突設した状態で設けられた半導体チップ天面露出用のチップ支受部材と、前記した下型キャビティの底面に設けられた樹脂加圧用のキャビティ底面部材と、前記したキャビティ内における前記した突設チップ支受部材の外周囲に設けられた樹脂材料供給部とを備えたことを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係るフリップチップの樹脂注入成形用金型は、前記したチップ支受部材とキャビティ底面部材とを含むキャビティ内を被覆する離型フィルムを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填する場合に、前記した半導体チップの天面に樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止することができる。
また、本発明によれば、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填する場合に、前記した半導体チップの側面に形成される樹脂フィレット部を効率良く所要の形状に形成することができる。
即ち、本発明に用いられるフリップチップ型半導体チップを搭載した基板は、基板に所要数のフリップチップ型半導体チップをパンプ電極を介して装着されている。
また、本発明に係るフリップチップの樹脂注入用金型(フリップチップの圧縮成形用金型)を用いて、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填することができるように構成されている。
また、本発明に用いられる樹脂注入用金型(上下両型)には、基板供給セット用の上型基板供給部(型面)と、樹脂注入用の下型キャビティと、前記した下型キャビティ内を被覆する離型フィルムとが設けられて構成されると共に、前記した下型キャビティの底面には、前記した半導体チップに対応して設けられた半導体チップ天面露出用のチップ支受部材と、前記したチップ支受部材の天面を除いて設けられた樹脂加圧用のキャビティ底面部材とが設けられて構成されている。
また、前記した下型キャビティ内において、前記したチップ支受部材が前記したキャビティの底面から突出した状態で設けられて構成されると共に、前記した下型キャビティ内において、前記したチップ支受部材は前記した半導体チップの天面に当接・被覆する(或いは、押圧・被覆する)部材となるものである。
また、前記したキャビティ内において、前記した突設チップ支受部材の外周囲には樹脂材料供給部(前記したキャビティ底面部材の天面側に形成された凹部)が設けられて構成されている。
従って、本発明に係る樹脂注入用金型を用いて、まず、前記した金型(上下両型)の型締することにより、前記した離型フィルムを被覆した金型キャビティ内に前記した基板に装着した半導体チップを嵌装して嵌装キャビティ空間部(樹脂注入空間部)を形成する工程(嵌装キャビティ空間部の形成工程)と、前記した基板に装着した半導体チップの天面に前記したチップ支受部材を前記した離型フィルムを介して当接(押圧)・被覆する工程と(チップ天面の被覆工程)とを、任意の順で行い、次に、この状態で、前記した嵌装キャビティ空間部内の樹脂材料供給部(凹部)で加熱溶融化した樹脂材料を前記したキャビティ底面部材で押圧することにより、前記した半導体チップと基板との隙間に注入充填する工程(樹脂の注入充填工程)を行う。
なお、前記したチップ天面の被覆工程と前記した嵌装キャビティ空間部の形成工程と前記した樹脂の注入充填工程とを同時に行う構成を採用しても良い。
また、前記した実施例において、前記した離型フィルムを用いない構成を採用することができる。
即ち、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填する場合に、前記した半導体チップの天面に樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止することができる。
また、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填する場合に、前記した半導体チップの側面に形成される樹脂フィレット部を効率良く所要の形状に形成することができる。
従って、フリップチップ型の製品(成形品)を形成する場合に、前記した半導体チップの天面を露出した状態で効率良く形成することができる。
以下、実施例図に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係るフリップチップの樹脂注入用金型(圧縮成形用金型)である。
図7(1)は樹脂注入前の基板(成形前基板)を示し、図7(2)は樹脂注入済の基板(成形品)を示している。
(基板の構成)
まず、本発明に用いられる基板について説明する。
即ち、図7(1)に示すように、本発明に用いられる樹脂注入前の基板1(成形前基板A)は、例えば、所要数のフリップチップ型の半導体チップ3がバンプ電極2を介して前記した基板1に装着されて構成されると共に、前記した半導体チップ3と基板1との間には隙間4が存在して構成されている。
また、前記した半導体チップ3は、前記した電極2(前記した隙間4の高さ)を含む所要の高さ8を有している。
即ち、前記したフリップチップ型半導体チップ3を装着した基板1(A)において、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填することにより、図7(2)に示す成形品(樹脂注入済基板)Bを成形することができるように構成されている。
従って、図7(2)に示す成形品Bにおいては、前記した半導体チップ3の天面3a側は露出した状態で形成されると共に、前記した隙間4を含む半導体チップ3の側面3b側(半導体チップの横側)の外周囲には所要形状の樹脂フィレット部6が形成されることになり、最終的に、前記した半導体チップ3を含む樹脂フィレット部6の形状は後述する下型キャビティ(16)の形状に対応して形成されることになる。
なお、前記した基板(一枚)には、前記した装着した半導体チップが単数個、或いは、複数個、装着されて構成されている。
(金型の構成)
次に、本発明に係るフリップチップの樹脂注入用金型11(フリップチップの圧縮成形用金型)について説明する。
即ち、本発明に係る樹脂注入用金型11には、図例に示すように、上型12と、該上型12に対向配置した下型13とから構成されると共に、前記した上型12と下型13とを所要の型締圧力にて型締めすることができるように構成されている。
また、前記した上型12の型面には前記した樹脂注入前の基板1(A)を前記した半導体チップ3を下型方向に(下方向に)向けた状態で供給セットする基板供給セット用の基板供給部14が設けられて構成されると共に、前記した下型13の型面には樹脂注入用のキャビティ16(圧縮成形用のキャビティ)が設けられて構成されている。
従って、まず、前記した上型12の基板供給部14に前記した樹脂注入前の基板1(A)を前記した半導体チップ3を下型方向に向けた状態で〔前記した基板1の半導体チップ非装着面1aを上型方向(上方向)に向けた状態で〕供給セットし、次に、前記した上下両型12・13を所要の型締圧力にて型締めして前記した基板1に装着した半導体チップ3を前記したキャビティ16内に嵌装することができるように構成されている。
このとき、前記した上型12の基板供給部14(型面)に供給セットされた基板1における半導体チップ装着面1bを前記した下型13の型面にて当接する(或いは、押圧する)ことにより、前記した基板1を前記した上下両型12・13の型面で所要の型締圧力にて挟持することができる。
従って、前記したキャビティ16と前記した基板1の半導体チップ装着面1bとで前記した金型11(12・13)の型内空間部となる前記した半導体チップ3を嵌装した嵌装キャビティ空間部(樹脂注入空間部22)を形成することができる。
また、前記した基板供給部14について、図示はしていないが、前記した基板供給部14に設けた吸引孔から空気を強制的に吸引排出することにより、前記した基板供給部14に前記した基板1の半導体チップ非装着面1a側を吸着固定する構成を採用することができる。或いは、前記した基板供給部14において、前記した基板1を固定する固定具を採用しても良い。
なお、後述するように、前記した上下両型12・13間には離型フィルム15(リリースフィルム)が張架されて構成されると共に、少なくとも、前記した下型キャビティ16内に前記した離型フィルム15を前記したキャビティ16の形状に対応して被覆することができるように構成され、前記した上下両型12・13の型締時に、前記した離型フィルム15を被覆したキャビティ16と前記した基板1の半導体チップ装着面1bとで嵌装キャビティ空間部(図4に示す樹脂注入空間部22)を形成することができる。
また、後述するように、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填時に、前記した離型フィルム15にて前記した半導体チップ3の天面3a全体(全面)を被覆することができるように構成されている。
また、前記した下型キャビティ16は、前記したキャビティ16の底面全体(全面)16a(後述するチップ支受部材17の天面17aを含む)と、前記した下型13(本体)側となるキャビティ16の側面16bとから構成されると共に、前記したキャビティ底面全体16aは前記した下型13の型面位置からの所要の深さ23(樹脂注入前の位置)にて構成されている。
また、前記した下型キャビティ底面全体16aには、その所要範囲(前記した底面全体16aの一部分)を天面16cとするキャビティ底面部材18が前記した下型13(本体)に対して型締方向(図1に示す図例では上下方向)に摺動自在に設けられて構成されている。
また、前記した下型キャビティ底面全体16aには、(或いは、前記したキャビティ底面部材18には、)前記した基板供給部14に供給セットした基板1に装着した半導体チップ3の天面3aを当接・被覆する(或いは、押圧・被覆する)チップ支受部材17が、型締方向(図1に示す図例では上下方向)に摺動自在に設けられて構成されている。
即ち、前記キャビティ16内において、前記したキャビティ底面全体16aの所要範囲が前記したチップ支受部材17の天面17aとなるものであると共に、前記したチップ支受部材17の天面17aの位置は、前記したキャビティ底面16a(16c)の位置から所要の高さ24(樹脂注入前の位置)にて突出した状態で設けられて構成されている。
また、前記した突設したチップ支受部材17の天面17aの位置(樹脂注入前の位置)については、例えば、前記したキャビティ16の内部(前記した下型13の型面位置より下側)に、前記した下型13の型面位置に、或いは、前記したキャビティ16の外部(前記した下型13の型面位置より上側)に、任意の位置に適宜に設定することができるように構成されている。
なお、図1(図2、図3)に示す図例では、前記したキャビティ16内におけるチップ支受部材17の天面17aの位置は、前記した下型13の型面位置から前記した半導体チップの高さ8より小さい深さ(距離)25となるように構成され、したがって、前記した所要の高さ24と前記した所要の深さ25との合計で前記した所要の深さ23になるものである。
即ち、後述するように、前記上下両型12・13の型締時に、前記したチップ支受部材17の天面17aを、前記した基板供給部14に供給セットされた基板1に装着した半導体チップ3の天面3a全体(全面)に当接・被覆することができるように構成されている(或いは、押圧・被覆することができるように構成されている)。
従って、前記した半導体チップ天面3aに前記したチップ支受部材天面17aを当接・被覆することにより、前記した半導体チップ天面3aとチップ支受部材天面17aとの隙間を効率良く無くし得て、前記した半導体チップ3の天面3aに樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止することができる。
なお、当然ではあるが、前記上下両型12・13の型締時に形成される嵌装キャビティ空間部22内において、前記した半導体チップ天面3aの位置が前記したチップ支受部材天面17aの樹脂注入時における位置となるものである。
また、前記した下型キャビティ16内において、前記した突設したチップ支受部材17の外周囲には、樹脂材料19を供給セットする樹脂材料供給部(凹部)26が設けられて構成されると共に、前記した樹脂材料供給部26内に供給セットした樹脂材料19を加熱溶融化することができるように構成されている。
従って、前記上下両型12・13の型締時に、前記した嵌装キャビティ空間部22(16)内において、前記したチップ支受部材17(の天面17a)を前記した半導体チップ天面3aに当接・被覆させた状態で、前記したキャビティ底面部材18を上型方向に(上方向に)移動させることにより、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に加熱溶融化された樹脂材料19(樹脂)を注入充填することができるように構成されている。
ここで、前記したキャビティ16内におけるキャビティ底面部材18とチップ天面部材17と樹脂材料供給部26とに関して更に言及する。
例えば、図6に示す図例(前記した下型キャビティの概略平面図)では、前記したキャビティ底面16aは、前記したチップ支受部材17の天面17aとなる底面中央部と、その外周囲に設けられ且つ前記したキャビティ底面部材18の天面16cとなる底面外周囲部とから構成されると共に、前記した底面外周囲部16cは樹脂材料19を供給セットする樹脂材料供給部(凹部)26となるものである。
また、前記した下型キャビティ16内において、前記した下型13(キャビティ側面16b)とチップ支受部材17と底面外周囲部16c(前記キャビティ底面部材18)とで囲まれた凹部が形成されると共に、前記した凹部は樹脂材料19を供給セットする樹脂材料供給部26となる。
なお、図6に示す図例(前記した下型キャビティの概略平面図)において、前記した脂材料供給部26(凹部)は、前記したキャビティ16内において、前記したチップ支受部材17の外周囲に設けられ、且つ、平面的に見て「かたかな」の「ロの字」の形状にて設けられて構成されると共に、前記した「ロの字」の形状は前記したキャビティ底面部材18の天面16cの形状である。
また、前記したチップ支受部材17の天面17aの面積は、前記したキャビティ底面全体16aの面積の25%(四分の一)に相当するものである。
また、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂材料(樹脂)19を注入充填する場合において、前記したキャビティ底面部材18の天面16aは所要の位置に停止することができるように構成されると共に、前記した半導体チップ3の側面3bに所要形状の樹脂フィレット部6を形成することができるように構成されている。
例えば、図5に示すように、前記したキャビティ底面部材18の天面6aの停止位置を前記した嵌装キャビティ(前記した樹脂注入空間部22)内における半導体チップ3の天面3aの位置(樹脂注入時の位置)とすることができる。
この場合、図7(2)に示すように、前記した半導体チップ天面3aと樹脂フィレット部6の天面6aとは同一平面となるものであり、前記したキャビティ16の形状に対応した(前記した半導体チップ3を含む)樹脂フィレット部6を形成することができる。
なお、前記したキャビティ底面部材18の天面16aの停止位置については、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂19が注入充填されれば良く、前記した半導体チップ天面3aの位置でなくても良い。
総じて、前記したキャビティ16内におけるキャビティ底面部材18とチップ天面部材17とについて云えば、前記した金型11による樹脂注入前に前記したチップ支受部材17の天面17aがどの位置にあったとしても、前記した上下両型12・13の型締時に、前記した嵌装キャビティ空間部22内において、前記した半導体チップ天面3aを前記したチップ支受部材天面17aにて被覆した状態で、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に加熱溶融化された樹脂材料19を注入充填することができるように構成されれば良い。
従って、前記した半導体チップ3の天面3aを露出した状態で前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填する場合に、前記したチップ支受部材17にて前記した半導体チップ3の天面3aに樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止することができると共に、前記した半導体チップ3の側面3bに形成される樹脂フィレット部6を効率良く所要の形状に形成することができる。
また、図例に示すように、前記した下型13の下部側には、キャビティ底面部材押圧用の押圧部材27が設けられて構成されると共に、前記した押圧部材27に前記したキャビティ底面部材18を固設して構成されている。
また、前記したチップ支受部材17と押圧部材27との間には圧縮スプリング等のチップ支受部材用の弾性部材20が設けられて構成されると共に、前記した下型13(本体)と押圧部材27との間に圧縮スプリング等の下型用の弾性部材21が設けられて構成されている。
即ち、前記したチップ支受部材用の弾性部材20にて上型方向(上方向)にチップ支受部材17を押圧付勢することができるように構成されると共に、前記した下型用の弾性部材21にて上型方向に前記した下型12(本体)を押圧付勢することができるように構成されている。
また、例えば、前記上下両型12・13の型締時に、前記した押圧部材27を上動することにより、前記した基板供給部14に供給セットした基板1に装着した半導体チップ3の天面3aを前記したチップ支受部材17(の天面17a)で所要の押圧力にて押圧・被覆することができるように構成されている。
また、例えば、前記した上下両型12・13の型締時に、前記した押圧部材27を上動することにより、前記した基板供給部14に供給セットした基板1を前記上下両型12・13の型面間に所要の押圧力にて押圧・挟持することができるように構成されると共に、前記した基板1に装着した半導体チップ3を前記したキャビティ16内に嵌装することにより、前記した半導体チップ3の嵌装キャビティ空間部22を形成することができるように構成されている。
従って、前記した嵌装キャビティ空間部(樹脂注入空間部)22内において、前記したキャビティ底面部材18と押圧部材27とを一体にして上動させることにより、前記した樹脂材料供給部26(凹部)内で加熱溶融化された樹脂材料19を前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に注入充填することができる。
更に、前記した嵌装キャビティ空間部(樹脂注入空間部)22内において、前記したキャビティ底面部材18の天面16cの停止位置を前記した半導体チップ3の天面3aの位置にて停止させることにより、前記した半導体チップ3の側面3bに所要形状の樹脂フィレット部6を効率良く形成することができるように構成されている。
また、前述したように、前記した上下両型12・13間には離型フィルム15が張架されると共に、前記した離型フィルム15を前記した下型13の型面と前記したキャビティ16内とにそれらの形状に対応して被覆することができるように構成され、少なくとも、前記した離型フィルム15を前記したキャビティ16の形状に対応して被覆することができるように構成されている。
また、図例では、前記した離型フィルム15を前記したキャビティ16内におけるキャビティ底面(前記したキャビティ底面部材18の天面16c)と、前記した突設されたチップ支受部材17の天面17aと側面との形状に対応して被覆することができるように構成され、前記した突設されたチップ支受部材17の外周囲に形成される前記した樹脂材料供給部26(凹部)内を前記した離型フィルム15で被覆することができるように構成さされている。
また、前記した離型フィルム15を被覆した樹脂材料供給部26に樹脂材料19を供給セットすると共に、前記した樹脂材料供給部27内で樹脂材料19を加熱溶融化することができるように構成されている。
即ち、前記した嵌装キャビティ空間部22内において、前記した半導体チップ天面3aに前記したチップ支受部材17を前記した離型フィルム15を介して当接・被覆させた状態(或いは、押圧・被覆した状態)で、前記したキャビティ底面部材18を上動させることにより、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に加熱溶融化された樹脂材料19(樹脂)を注入充填することができるように構成されている。
従って、前述したように構成したことによって、前記した半導体チップ天面3aに樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止することができる。
なお、前記した離型フィルム15を前記キャビティ16内に被覆する構成について、図示はしていないが、例えば、前記したキャビティ16の内面(前記したチップ支受部材17の天面17aと前記したキャビティ底面部材18の天面16aとを含む)に設けた吸引孔から真空ポンプ等の真空引き機構にて空気を強制的に排出して前記した離型フィルム15を前記したキャビティ16の内面に吸着固定することにより、前記したキャビティ16の形状に対応して、即ち、前記したキャビティ16内におけるチップ支受部材17の形状とキャビティ底面部材18の形状とに対応して、前記したキャビティ16の内面に前記した離型フィルム15を被覆することができるように構成されている。
(樹脂注入方法)
次に、図1〜図6に示す樹脂注入用金型11(圧縮成形用金型)を用いて、前記した半導体チップ3の天面3aを前記した離型フィルム15を介して前記したチップ支受部材17(の天面17a)で被覆した状態で、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂5を注入充填し、且つ、前記した半導体チップ3の側面3bに所要形状の樹脂フィレット部6を形成する樹脂注入方法について説明する。
なお、前記した下型キャビティ16内において、前記したキャビティ底面16a(16c)から突設されたチップ支受部材17の天面17aの位置は、前記した下型13の型面の位置から前記した半導体チップ3の高さ8よりも小さい深さ(距離)25にて構成されている。
従って、本発明に係るフリップチップの樹脂注入方法にて、前記した半導体チップ3の天面3aが露出した状態のフリップチップ型の成形品(樹脂注入済基板)Bを形成することができる。
まず、図1、図2に示すように、前記した基板1を前記した半導体チップ3を下方向に向けた状態で前記した上型12の基板供給部14に供給セットする。
次に、図1に示すように、前記した上下両型間12・13に前記した離型フィルム15を張架すると共に、図2に示すように、少なくとも、前記した下型キャビティ16内に前記した離型フィルム15を前記した下型キャビティ16の形状に対応して被覆する。
このとき、前記した下型キャビティ16内において、前記した離型フィルム15は、少なくとも、前記したキャビティ16の底面16cと前記したチップ支受部材17の天面17aとを被覆することができる。
次に、図2(図6)に示すように、前記した樹脂材料19、例えば、液状或いは粉末状の樹脂材料19を前記した離型フィルム15を被覆した樹脂材料供給部26(凹部)内に供給セットして加熱溶融化する。
このとき、前記したチップ支受部材17の天面17aは前記した離型フィルム15にて被覆されている。
従って、次に、図3、図4、図5に示すように、前記した上下両型12・13を型締めする。
即ち、図3に示すように、前記した上下両型12・13を型締時に、前記した半導体チップ3の天面3aに前記したチップ支受部材17の天面17aを前記した離型フィルム15を介して当接する。
このとき、少なくとも、前記した半導体チップ3の天面3a全体(全面)が被覆された状態になると共に、前記した上下両型12・13はその両型面間に所要の間隔を有する中間的な型締状態にある。
次に、図4に示すように、前記した上下両型12・13を型締時に、前記した基板1の半導体チップ装着面1bに前記した下型13の型面を前記した離型フィルム15を介して当接することにより、前記した上下両型12・13を完全型締めし、前記した離型フィルム15で被覆したキャビティ16と前記した基板1の半導体チップ装着面1bとで前記したキャビティ空間部22(樹脂注入空間部)を形成する。
このとき、前記した下型13とキャビティ底面部材18(押圧部材27)を一体にして上動することができるので、前記したチップ支受部材用の弾性部材20にて前記した半導体チップ3天面3aに前記したチップ支受部材17の天面17aを前記した離型フィルム15を介して所要の押圧力にて押圧することができる。
次に、図5に示すように、前記した上下両型12・13を型締時に、前記したキャビティ底面部材18(押圧部材27)を上動させて前記したキャビティ底面部材18の天面16aを前記した半導体チップ3の天面3aの位置で停止する。
このとき、前記した嵌装キャビティ空間部22内において、前記した樹脂材料供給部26内で加熱溶融化された樹脂材料19を前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に注入充填することができると共に、前記したキャビティ16内で前記したキャビティ16の形状に対応した前記した半導体チップ3を含む樹脂フィレット部6(前記した半導体チップ3の側面に形成される所要の形状の樹脂フィレット部6)を形成することができる。
なお、このとき、前記した下型用の弾性部材21にて前記した前記した基板1の半導体チップ装着面1bに前記した下型13の型面を前記した離型フィルム15を介して所要の押圧力で押圧することができる。
硬化に必要な所要時間の経過後、前記上下両型12・13を型開きすることにより、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂が注入充填され且つ前記した下型キャビティ16の形状に対応した前記した半導体チップ3を含む樹脂フィレット部6を形成された成形品Bを得ることができる。
即ち、本発明によれば、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填する場合に、前記した半導体チップの天面3aに樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止することができる。
また、本発明によれば、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填する場合に、前記した半導体チップの側面3bに形成される樹脂フィレット部6を効率良く所要の形状に形成することができる。
従って、フリップチップ型の成形品Bを形成する場合に、前記した半導体チップ3の天面3aを露出した状態で効率良く形成することができる。
(実施例1の金型を用いる他の実施例となる樹脂注入方法)
前記した実施例において、前記した離型フィルム15を被覆したチップ支受部材17の天面17aの位置を、前記した下型13の型面から上方の位置に位置させた構成、前記した下型13の型面に位置させた構成、前記した下型13の型面から前記した半導体チップ3の高さ8と同じ距離の深さ25に位置させた構成、或いは、前記した下型13の型面から上方の位置から前記した半導体チップ3の高さ8と同じ距離の深さ25の位置までの間に位置させた構成を採用することができる。
これらの場合において、前記したチップ支受部材17の天面17aと下型13の型面とは、前記した実施例と同様の動作を示し、前記した実施例と同様の作用効果を得ることができる。
また、前記した実施例において、前記した離型フィルム15を被覆したチップ支受部材17の天面17aの位置を、前記した下型13の型面から前記した半導体チップ3の高さ8より長い距離の深さに位置させた構成を採用することができる。
即ち、前記上下両型12・13の型締時に、まず、前記した下型13の型面を前記した基板1(前記した半導体チップ装着面1b)に当接して前記した嵌装キャビティ空間部(樹脂注入空間部22)を形成し、次に、前記した半導体チップ天面3aに前記したチップ支受部材天面17aを当接し、次に、前記した嵌装キャビティ空間部22内において、前記したキャビティ底面部材18を押圧して前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填することができる。
従って、この場合において、前記した実施例と同様の作用効果を得ることができる。
(離型フィルムを用いない構成)
また、前記した各実施例において、前記した離型フィルム(15)を用いない構成を採用することができる。
即ち、この場合に、前記した上下両型12・13の型締時に、前記した嵌装キャビティ空間部22(樹脂注入空間部)内において、前記した半導体チップ3の天面3aに前記したチップ支受部材17の天面17aを直接的に当接した状態で(或いは、押圧した状態で)、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填することができる。
従って、この場合において、前記した各実施例と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、前述した実施例のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意に且つ適宜に変更・選択して採用することができるものである。
また、前述したように、本発明は、前記した離型フィルム15の有無に拘わらず、前記した下型キャビティ16内で加熱溶融化した樹脂材料を前記した下型キャビティ16の底面に設けたキャビティ底面部材(18)を押圧することにより、前記した下型キャビティ16(嵌装キャビティ空間部22)内に嵌装した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填する構成であり、前記した隙間4への注入充填時に、前記したキャビティ16の底面16aに突出した状態で設けたチップ支受部材17を前記したキャビティ16内に嵌装した半導体チップ3の天面3aに押圧・被覆して前記した半導体チップ天面3aに樹脂ばりが付着形成されることを効率良く防止する構成である。
更に、前述したように、本発明は、前記したキャビティ16内(前記キャビティ底面)における突設チップ支受部材17の外周囲に設けられた樹脂材料供給用の凹部(樹脂材料供給部26)内に供給して加熱溶融化すると共に、前記したキャビティ16内で加熱溶融化された樹脂材料を前記したキャビティ底面部材18で上動加圧して前記した半導体チップ3の天面3aの位置で停止することにより、前記した基板1上の半導体チップ3の側面3bに所要形状の樹脂フィレット部6を効率良く形成することができる構成である。
従って、本発明を前述したように構成したことによって、前記した半導体チップ天面3aが露出し(前記した半導体チップ天面3aにおける樹脂ばりの発生を効率良く防止した)且つ前記した半導体チップ側面3bに所要形状の樹脂フィレット部6を形成した成形品B(フリップチップ製品)を得ることができる。
また、前記した各実施例では、前記したチップ支受部材17の天面17aの形状と広さとを前記した半導体チップ3の天面3aに対応した形状と広さにて形成したが、前記したチップ支受部材17の天面17aの形状と広さとは、少なくとも、前記した半導体チップ3の天面3a全体(全面)を被覆することができる構成(形状、広さ)であればよい。
なお、前記した各実施例において、前記した半導体チップ3に加熱溶融化した樹脂材料19が接触する前に、前記したチップ支受部材17の天面17aを前記した半導体チップ3の天面3aに当接する構成を採用することができる。この場合、特に、前述した離型フィルム15を用いない構成に有益である。
また、前記した各実施例において、前記した樹脂材料19を、例えば、液状、粉末状、顆粒状、シート状、或いは、タブレット状のものを用いて良い。
また、前記した金型11を用いる実施例において、前記した樹脂材料供給部26(凹部)の形状に対応して打錠・形成した樹脂タブレット、例えば、平面的に「かたかな」の「ロの字」の形状の樹脂タブレット(図6に示す樹脂材料供給部の形状を参照)など、種々の形状にて用いることができる。
なお、本発明に用いられる樹脂材料19として、例えば、熱硬化性、或いは、熱可塑性の樹脂材料を用いることができる。
また、図7(1)に示すように、前記した基板1(A)における半導体チップ3と基板1との隙間4には前記した基板1を厚さ方向に貫通した状態で形成された貫通孔7が設けられると共に、前記した隙間4内の空気を自然的に或いは強制的に前記した貫通孔7を通してその外部に排出することができるように構成されている。
また、図1〜図5に示す金型において、前記した上型12(前記した基板供給部13)には前記した基板1の貫通孔7に対応した孔部28が設けられて構成されると共に、前記した基板1を前記した基板供給部14に供給セットしたとき、前記した基板1の貫通孔7を前記した孔部28の位置に合致させることができるように構成されている。
即ち、前記した基板1の隙間4と金型外部(上型外部)とは前記した貫通孔7と孔部28とを通して連通するように構成されると共に、前記した隙間4の空気を前記した貫通孔7と孔部28とを通して自然的に或いは真空ポンプ等の真空引き機構にて強制的に排出することができるように構成されている。
従って、前記した各実施例と同様の作用効果を得ることができると共に、前記した隙間4内に存在する空気の影響を効率良く防止し得て、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を効率良く注入充填することができる。
また、前記した金型11には、前記した離型フィルム15に発生する「しわ」を効率良く防止するために、前記した離型フィルム15を前記した金型11から外周囲方向に引張する離型フィルムの引張機構(図示なし)が設けられて構成されている。
従って、前記した上下両型12・13の型締時に、前記した引張機構にて前記した離型フィルム15を前記した金型11から外周囲方向に引張することにより、前記した離型フィルムに発生する「しわ」を効率良く防止することができる。
また、前記した実施例において、前記したチップ支受部材17の天面17aにゴム等の柔軟な材料にて柔軟層を形成しても良い。
即ち、この場合、特に、前記した離型フィルム(15)を用いない構成において、前記した半導体チップ3の天面3aを前記したチップ支受部材17の天面17a(柔軟層)で直接的に当接すること(或いは、押圧すること)になる。
従って、前記した各実施例と同様の作用効果を得ることができると共に、前記した半導体チップ3の天面3aに樹脂ばりが形成されることを効率良く防止でき、更に、前記した半導体チップ3が破損することを効率良く防止することができる。
また、前記した各実施例において、前記した離型フィルム15の有無にかかわらず、前記した金型11に、前記した嵌装キャビティ空間部22(樹脂注入空間部)内から空気を強制的に吸引排出して前記した嵌装キャビティ空間部22を所要の真空度に設定する真空ポンプ等の真空引き機構を設けた構成を採用することができる。
従って、前記した上下両型12・13の型締時に、前記した嵌装キャビティ空間部22内から空気を強制的に吸引排出して前記した嵌装キャビティ空間部22を所要の真空度に設定し、前記半導体チップ天面3aを前記したチップ支受部材天面17aにて当接した状態で(或いは、押圧した状態で)、前記したキャビティ底面部材18を押圧することにより、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を注入充填することができる。
この場合において、前述した各実施例と同様の作用効果を得ることができると共に、前記した嵌装キャビティ空間部22内を所要の真空度に設定することができるので、前記した嵌装キャビティ空間部22内に存在する空気の影響を効率良く防止し得て、前記した半導体チップ3と基板1との隙間4に樹脂を効率良く注入充填することができる。
図1は、本発明に係るフリップチップの樹脂注入成形用金型を概略的に示す概略縦断面図であって、前記した金型の型開状態を示している。 図2は、図1に示す金型に対応するフリップチップの樹脂注入成形用金型を概略的に示す概略縦断面図であって、前記金型にフリップチップ型の半導体チップを装着した基板を供給した状態と、前記金型に樹脂材料を供給した状態を示している。 図3は、図1に示す金型に対応するフリップチップの樹脂注入成形用金型を概略的に示す概略縦断面図であって、前記した金型の中間型締状態を示すと共に、前記した基板に装着したフリップチップ型半導体チップの天面に離型フィルムを介して前記した金型のチップ支受部材を当接した状態を示している。 図4は、図1に示す金型に対応するフリップチップの樹脂注入成形用金型を概略的に示す概略縦断面図であって、前記した金型の完全型締状態を示すと共に、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填する前の状態を示している。 図5は、図1に示す金型に対応するフリップチップの樹脂注入成形用金型を概略的に示す概略縦断面図であって、前記した金型の完全型締状態を示すと共に、前記した半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填した状態を示している。 図6は、図1に示す金型の要部を概略的に示す概略平面図であって、前記した金型の下型面を示している。 図7(1)は、本発明に用いられる樹脂注入前の基板(成形前基板)を概略的に示す概略縦断面図であり、図7(2)は、本発明に係るフリップチップの樹脂注入成形用金型にて樹脂注入された樹脂注入済の基板(成形品)を概略的に示す概略縦断面図である。
符号の説明
1 基板
1a 半導体チップ非装着面
1b 半導体チップ装着面
2 電極(バンプ)
3 半導体チップ
3a 半導体チップの天面
3b 半導体チップの側面
4 隙間
5 (隙間に注入充填された)樹脂
6 樹脂フィレット部
6a 樹脂フィレット部の天面
7 貫通孔
8 高さ(半導体チップ)
11 フリップチップの樹脂注入用金型(圧縮成形用金型)
12 上型
13 下型
14 基板供給部
15 離型フィルム(リリースフィルム)
16 下型キャビティ
16a キャビティ底面全体(全面)
16b キャビティ側面
16c キャビティ底面(キャビティ底面部材の天面)
17 チップ支受部材
17a チップ支受部材の天面
18 キャビティ底面部材
19 樹脂材料
20 弾性部材(チップ支受部材)
21 弾性部材(下型用)
22 嵌装キャビティ空間部(樹脂注入空間部)
23 深さ(キャビティ底面)
24 高さ(チップ支受部材の天面)
25 深さ(チップ支受部材の天面)
26 樹脂材料供給部
27 押圧部材
28 孔部
A 成形前基板
B 成形品(樹脂注入済基板)

Claims (4)

  1. フリップチップの樹脂注入用金型を用いて、基板に装着したフリップチップ型の半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填して前記した半導体チップ天面が露出し且つ前記した半導体側面に所要形状の樹脂フィレット部が形成された樹脂注入済基板を形成するフリップチップの樹脂注入成形方法であって、
    前記した基板に装着した半導体チップを金型キャビティ内に嵌装した嵌装キャビティ空間部を形成した状態で、且つ、前記した嵌装キャビティ空間部内で前記した半導体チップの天面を前記した金型キャビティの底面に設けた半導体チップ天面露出用のチップ支受部材にて被覆した状態で、前記した嵌装キャビティ空間部内で加熱溶融化した樹脂材料を前記した金型キャビティの底面に前記したチップ支受部材を除いて設けた樹脂加圧用のキャビティ底面部材にて押圧して前記したキャビティ底面部材の天面を前記した嵌装キャビティ空間部内における所要の位置で停止することにより、前記した基板に装着したフリップチップ型の半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填して前記した半導体チップ天面が露出し且つ前記した半導体側面に所要形状の樹脂フィレット部が形成された樹脂注入済基板を形成することを特徴とするフリップチップの樹脂注入成形方法。
  2. 基板に装着した半導体チップをキャビティ内に嵌装する前に、前記した金型キャビティ内に離型フィルムを被覆することにより、前記した金型キャビティ内のチップ支受部材とキャビティ底面部材に前記した離型フィルムを被覆すると共に、前記した半導体チップを嵌装した嵌装キャビティ空間部内で前記した離型フィルムを介して前記した半導体チップ天面を前記チップ支受部材にて被覆した状態で、前記した嵌装キャビティ空間部内で加熱溶融化した樹脂材料を前記した離型フィルムを被覆したキャビティ底面部材にて押圧して前記したキャビティ底面部材の天面を前記した嵌装キャビティ空間部内における所要の位置で停止すること特徴とする請求項1に記載のフリップチップの樹脂注入成形方法。
  3. 基板に装着したフリップチップ型の半導体チップと基板との隙間に樹脂を注入充填して前記半導体チップ天面が露出し且つ前記半導体側面に所要形状の樹脂フィレット部が形成された樹脂注入済基板を形成するフリップチップの樹脂注入成形用金型であって、前記した金型に設けた基板供給セット用の上型基板供給部と、前記した金型に設けた樹脂注入用の下型キャビティと、前記した下型キャビティの底面に突設した状態で設けられた半導体チップ天面露出用のチップ支受部材と、前記した下型キャビティの底面に設けられた樹脂加圧用のキャビティ底面部材と、前記したキャビティ内における前記した突設チップ支受部材の外周囲に設けられた樹脂材料供給部とを備えたことを特徴とするフリップチップの樹脂注入成形用金型。
  4. チップ支受部材とキャビティ底面部材とを含むキャビティ内を被覆する離型フィルムを備えたことを特徴とする請求項3に記載のフリップチップの樹脂注入成形用金型。
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