JP5185069B2 - トランスファモールド金型およびトランスファモールド装置とこれを用いた樹脂成形方法 - Google Patents

トランスファモールド金型およびトランスファモールド装置とこれを用いた樹脂成形方法 Download PDF

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本発明はトランスファモールド金型およびトランスファモールド装置とこれを用いた樹脂成形方法に関し、より詳細には、半導体装置におけるアンダーフィルを確実に行うことが可能なトランスファモールド金型およびこれを用いたトランスファモールド装置に関する。
従来から面実装型の半導体装置を配線基板(以下、単に基板という)に搭載する際には、図14に示すように配線パターンが形成された基板KBにフリップチップ接続方式によって接続されることで半導体チップHCが搭載される。この種の半導体装置HSにおいては、半導体チップHCと基板KBとの隙間部分にアンダーフィル樹脂UFRを充てんすることにより、半導体チップHCと基板KBとの接合部分を保護している。
このようなアンダーフィル樹脂の注入方法としては、図14に示すように、まず、樹脂供給ノズルNZが半導体チップHCの外周縁に沿ってアンダーフィル樹脂UFRを供給する。次いで、半導体チップHCと基板KBとの隙間に毛細管現象を利用してアンダーフィル樹脂UFRを充てんしてフィレットFTを形成する半導体装置の樹脂成形方法が例えば特許文献1により提案されている。
特許文献1においては、半導体チップの外周縁部分に接続用バンプBMPよりも小径に形成されたダミーバンプDBMPを配設し、毛細管現象を発生しやすくすることによって大型の半導体チップであっても確実にアンダーフィルを施すことが可能な半導体装置の構成が提案されている。
特開2008−91649号公報
近年では、半導体チップと基板との隙間寸法がきわめて狭くなってきており、特許文献1で提案されている半導体装置の構成であっても、アンダーフィル樹脂の充てんが十分に行うことができないことがあるという課題が明らかになった。
そこで本願発明は、フリップチップ方式により形成された半導体装置をトランスファモールドによって確実にアンダーフィルすることができると共に、フィレット部を確実に成形することが可能なトランスファモールド金型およびトランスファモールド装置とこれを用いた樹脂成形方法の提供を目的としている。
本願発明者は、トランスファモールド装置を用いて前記目的を達成するためには、半導体装置のフィレット部が形成される前に、アンダーフィルを充てんさせることが有効であることを見出し、本願発明を完成させた。
すなわち本発明は、ポットと、前記ポット内を摺動して前記ポットに供給された封止用樹脂をカル、ランナおよびゲートを介してキャビティに圧送するプランジャと、上金型に形成されたエア流路と、前記上金型から下金型へ向けて突出させて設けられ、前記ゲートおよび前記キャビティを形成するためのキャビティ壁と、を有し、前記キャビティ内に収容される、半導体チップがフリップチップ接続方式で配線基板に搭載された半導体装置にフィレット部を成形すべく、前記キャビティ壁の内壁面が、先端側に向けて前記キャビティを拡げるように傾斜する傾斜壁面に形成され、前記半導体チップの平面領域よりも外方位置における前記キャビティ内の上面に、エア給排装置に連通するエア流路の一端が開口し、前記上金型の型面に吸着させたリリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させた状態で、前記エア流路が前記キャビティ内にエアを吹き出すことにより、前記傾斜壁面から離反させた前記リリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させて、前記半導体チップと前記配線基板との間に前記封止用樹脂を充てん可能にする第1の状態と、前記エア流路が前記キャビティ内へのエアの吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減若しくはエアを吸引させることにより、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させて、フィレット部を形成可能にする第2の状態と、が切り替え可能であることを特徴とするトランスファモールド金型である。
また、前記キャビティ壁の先端側における前記ゲートの高さ位置は、前記リリースフィルムを前記キャビティ壁の先端に密着させた際において、前記リリースフィルムの下端面高さ位置が、前記半導体チップの下側面の高さ位置となるように形成されていることを特徴とする。これにより、ポットから圧送されてきた封止樹脂がリリースフィルムにより半導体チップと基板との隙間部分に誘導されることになるため、確実なアンダーフィルの充てんが可能になる。
また、前記下金型のパーティング面に対向する面の前記キャビティ壁の外側に凹溝状のスティフナ成形部を有し、該スティフナ成形部は前記ポットと前記キャビティとに連通していることを特徴とする。
また、前記キャビティ壁の配設位置よりも外方位置における上金型の型面には、凹凸部がさらに形成されていて、前記スティフナ成形部は、当該凹凸部および前記キャビティ壁により前記配線基板の半導体チップ搭載面に形成されることを特徴とする。
これらにより、キャビティ内に樹脂を圧送する際にスティフナ成形部にもアンダーフィル樹脂を充てんすることができ、配線基板の半導体チップ搭載面にスティフナを形成することができる。このスティフナにより半導体装置の薄型化を図る際にコアレス基板を採用しても、半導体装置をハンドリングする際に必要な剛性を備えさせることができる。
また、前記スティフナ成形部は、第1のスティフナ成形部と第2のスティフナ成形部とに分割された状態に形成され、前記第1のスティフナ成形部は前記ポットに連通し、前記第1のスティフナ成形部と前記第2のスティフナ成形部とは、それぞれ狭隘部を介して前記キャビティに連通していることを特徴とする。これにより、スティフナ成形部へのアンダーフィル樹脂の充てん効率が向上し、効率的な半導体装置の製造が可能になる。
また、前記配線基板の半導体チップ搭載面には、前記下金型と前記配線基板の側端面との間の隙間部分を跨ぐ形状の中間プレートが配設され、該中間プレートは、上面が前記ランナの一部を構成することを特徴とする。これにより、封止用樹脂による配線基板表面の汚染や配線基板の下面への封止用樹脂の侵入を防止することができる。
また、前記中間プレートは、前記配線基板の前記半導体チップ搭載面に当接する面に凹状部が形成されていることを特徴とする。これにより、配線基板の半導体チップ搭載面に半導体チップ以外の電子部品が搭載されている場合であっても、配線基板の半導体チップ搭載面に中間プレートを適切に配設することができ、より効果的に封止用樹脂による配線基板表面の汚染や配線基板の下面への封止用樹脂の侵入を防止することができる。
また、前記スティフナ成形部は、前記凹状部によって形成されることを特徴とする。これにより、電子部品搭載領域にもアンダーフィル樹脂を充てんすることができ、電子部品を外部環境から保護することができると共に、この部分をスティフナとして用いることができる。
また、前記配線基板の半導体チップ搭載面には、前記下金型と前記配線基板の側端面との間の隙間部分を跨ぐ形状を有して上面が前記ランナの一部を構成すると共に該ランナとは異なる第2のランナの一部を構成する中間プレートが配設され、前記中間プレートには、前記配線基板の前記半導体チップ搭載面に当接する面に凹状部が形成されていると共に、第2のポット、前記第2のポット内を往復動して前記第2のポットに供給された樹脂を第2のカル、および前記第2のランナを介して前記樹脂を前記凹状部に圧送する第2のプランジャを、さらに有していることを特徴とする。これにより、アンダーフィルとフィレット部(半導体チップと配線基板との隙間部分)以外のスティフナのそれぞれに対して異なる樹脂を使用することができる。すなわち、スティフナ部分には安価な成形用樹脂材料を採用することができるため、高価なアンダーフィル樹脂の使用量を削減し、低コストでのスティフナ付きの半導体装置を提供することが可能になる。
また、他の発明として、上記のうちいずれかのトランスファモールド金型と、当該トランスファモールド金型の動作を制御する制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記上金型または下金型のうちの少なくとも一方を駆動させて、前記上金型の型面に吸着させた前記リリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させる処理と、前記エア流路にエアを吹き出させて、前記上金型の型面に吸着していた前記リリースフィルムを少なくとも前記傾斜壁面から離反させると共に、前記傾斜壁面から離反させたリリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させて第1の状態にする処理と、前記プランジャを駆動させて、前記ポット内の封止用樹脂を前記リリースフィルムに沿わせて前記配線基板と前記半導体チップとの間に誘導して充てんすることで前記半導体チップにアンダーフィルを施す処理と、前記エア流路からのエア吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減させ若しくはエアを吸引させて、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させた第2の状態とし、前記半導体チップの側壁面と前記リリースフィルムが吸着している前記傾斜壁面との間に前記封止用樹脂を充てんし、前記半導体装置のフィレット部を形成する処理と、をそれぞれ実行させることを特徴とするトランスファモールド装置とすることもできる。
また、前記トランスファモールド金型には、第2のポット、前記第2のポット内を往復動して前記第2のポットに供給された樹脂を第2のカル、および第2のランナを介して前記樹脂を前記成形溝に圧送する第2のプランジャを、さらに有していて、前記制御手段は、前記上金型または下金型のうちの少なくとも一方を駆動させて、前記上金型の型面に吸着させた前記リリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させる処理と、前記エア流路にエアを吹き出させて、前記上金型の型面に吸着していた前記リリースフィルムを少なくとも前記傾斜壁面から離反させると共に、前記傾斜壁面から離反させたリリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させて第1の状態にする処理と、前記プランジャを駆動させて、前記ポット内の封止用樹脂を前記リリースフィルムに沿わせて前記配線基板と前記半導体チップとの間に誘導して充てんすることで前記半導体チップにアンダーフィルを施す処理と、
前記エア流路からのエア吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減させ若しくはエアを吸引させて、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させた第2の状態とし、前記半導体チップの側壁面と前記リリースフィルムが吸着している前記傾斜壁面との間に前記封止用樹脂を充てんし、前記半導体装置のフィレット部を形成する処理と、
前記第2のプランジャを駆動させて、前記第2のポット内の樹脂を前記凹状部に充てんすることで前記半導体装置の半導体チップ搭載面側に樹脂成形する処理と、をそれぞれ実行させることを特徴とするトランスファモールド装置とすることもできる。
また、他の発明としては、上記いずれかのトランスファモールド装置を用い、前記上金型または下金型のうちの少なくとも一方を駆動させて、前記上金型の型面に吸着させた前記リリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させる工程と、前記エア流路にエアを吹き出させて、前記上金型の型面に吸着していた前記リリースフィルムを少なくとも前記傾斜壁面から離反させると共に、前記傾斜壁面から離反させたリリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させた第1の状態にする工程と、前記プランジャを駆動させて、前記ポット内の封止用樹脂を前記リリースフィルムに沿わせて前記配線基板と前記半導体チップとの間に誘導して充てんすることで前記半導体チップにアンダーフィルを施す工程と、前記エア流路からのエア吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減させ若しくはエアを吸引させて、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させた第2の状態とし、前記半導体チップの側壁面と前記リリースフィルムが吸着している前記傾斜壁面との間に前記封止用樹脂を充てんし、前記半導体装置のフィレット部を形成する工程と、を含むことを特徴とする樹脂成形方法とすることもできる。
また、前記トランスファモールド装置は、第2のポット、前記第2のポット内を往復動して前記第2のポットに供給された樹脂を第2のカル、および第2のランナを介して前記樹脂を前記凹状部に圧送する第2のプランジャを、さらに有していて、前記上金型または下金型のうちの少なくとも一方を駆動させて、前記上金型の型面に吸着させた前記リリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させる工程と、前記エア流路にエアを吹き出させて、前記上金型の型面に吸着していた前記リリースフィルムを少なくとも前記傾斜壁面から離反させると共に、前記傾斜壁面から離反させたリリースフィルムを前記半導体チップの側壁面に倣わせた状態で密着させて第1の状態にする工程と、前記プランジャを駆動させて、前記ポット内の封止用樹脂を前記リリースフィルムに沿わせて前記配線基板と前記半導体チップとの間に誘導して充てんすることで前記半導体チップにアンダーフィルを施す工程と、前記エア流路からのエア吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減させ若しくはエアを吸引させて、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させて第2の状態とし、前記半導体チップの側壁面と前記リリースフィルムが吸着している前記傾斜壁面との間に前記封止用樹脂を充てんし、前記半導体装置のフィレット部を形成する工程と、前記第2のプランジャを駆動させて、前記第2のポット内の樹脂を前記凹状部に充てんすることで前記半導体装置の半導体チップ搭載面側に樹脂成形する工程と、を含むことを特徴とする樹脂成形方法とすることもできる。
本願発明にかかるトランスファモールド金型およびトランスファモールド装置とこれを用いた樹脂成形方法によれば、フリップチップ接続方式の半導体装置におけるアンダーフィル樹脂の充てん処理を確実に行うことができる。またアンダーフィル樹脂の充てんを確実に行ったうえでフィレット部を同時に形成することもできる。これによりきわめて薄型に形成されたフリップチップ接続方式の半導体装置において半導体チップと基板との接合部分の接続信頼性を大幅に向上させることができる。
(第1実施形態)
以下に、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。図1は、第1実施形態におけるトランスファモールド金型の断面図と平面図である。図2は、図1に示すトランスファモールド金型の分解断面図と、これにセットされる半導体装置の断面図である。
本実施形態におけるトランスファモールド金型200は、ポット10と、ポット10内を摺動してポット10に供給された封止用樹脂であるアンダーフィル樹脂90をカル12、ランナ14およびゲート16を介してキャビティ50に圧送するプランジャ18と、上金型20と、下金型30と、中間プレート40とを有し、後述するようなアンダーフィル可能な状態とフィレット成形可能な状態との切り替え可能に構成されている。なお、本実施形態におけるトランスファモールド金型200では、同図の断面においてポット10を中心として図示したキャビティ50の反対側にも同様のランナ、ゲートおよびキャビティを備えている。なお、同図の左右方向のいずれかのみにキャビティを備えるような構成を採用することもできる。
本実施形態におけるトランスファモールド金型200は、上金型20に構成された図示しないエア吸着孔によりリリースフィルム80を型面に倣わせて吸着させた状態で、配線パターンが形成された配線基板である基板62にフリップチップ方式により搭載した半導体チップ64と、基板62との隙間(アンダーフィル部)にアンダーフィル樹脂90を充てんしてアンダーフィルし、半導体チップ64の外周縁に補強用のフィレット部66を形成するために用いられる。
上金型20は、上チェイスブロック22、上インサートブロック23および上キャビティ駒24を備えて構成されている。上キャビティ駒24は、上インサートブロック23に形成された矩形孔に挿入された状態で上チェイスブロック22下面に配設されている。この上キャビティ駒24は、被成形品である半導体装置60に搭載されている半導体チップ64の平面寸法とほぼ同一もしくはわずかに大きい平面寸法に形成されていて、キャビティ50の壁面の一部(上面)を構成する。本実施形態においては、上キャビティ駒24は、上センターインサート25および上サイドインサート27で構成される上インサートブロック23との間に隙間を介した状態で配設されている。この場合、この隙間がエア流路70として機能する。このエア流路70は一端側がキャビティ50の上面に開口し、他端側が上金型20内に構成された流路(図示せず)を介してエアの給排をするエア給排装置(図示せず)に接続されている。これにより、キャビティ50はエア制御手段に連通されて、その内部空間に対するエアの均一な吹き出し(供給)とその内部空間からのエアの均一な吸引(排出)を可能としている。なお、エア流路70には、上述のような構成のみならず、エアを吹き出し可能な矩形孔や丸孔を上述したエア流路70の位置に複数備える構成を採用することもできる。
上インサートブロック23は、上キャビティ駒24と共に上チェイスブロック22下面に配設されている。上インサートブロック23には、キャビティ50の側面を構成して上キャビティ駒24と共にキャビティ50を画成するキャビティ壁26が形成されている。キャビティ壁26は、下端面位置が上キャビティ駒24の下端面位置よりも下金型30側に向けて矩形枠状に突起するように形成されている。また、キャビティ壁26には、金型クランプ時にポット10側に向けられる一辺の中央部にゲート16が形成されている。このゲート16は、外側(ランナ側)と内側(キャビティ側)との間を所定幅で上方向にへこませるように形成されており、半導体装置60の基板62上においてアンダーフィル樹脂90を通過させる。なお、キャビティ壁26においてゲート16が形成された辺の反対側の辺にはゲート16と同様のスルーゲートが形成されている。
図1、図2からも明らかなように、キャビティ壁26は、キャビティ50の内壁面となる壁面26Aが、後述するフィレット部66の形成を目的としてキャビティ壁26突出先端側(図中の下端部側)に向けてキャビティ50を拡げるように傾斜する傾斜壁面に形成されている。これに対してキャビティ壁26の外壁面26Bは、壁面26Aとは逆方向に傾斜する傾斜壁面に形成されている。また、外壁面26Bには、ゲート16に連通する位置において外側(ランナ側)と内側(ゲート側)との間を所定幅で凹ませることでランナとして機能し、アンダーフィル樹脂90を通過させるランナ溝が形成されている。このように本実施形態においては、キャビティ壁26の断面形状は突出側先端部における幅寸法が基部側の幅寸法より幅狭ないわゆる逆台形状に形成されている。
また、本実施形態におけるキャビティ壁26の突出先端側のゲート16における高さ位置は、図4に示すように、上金型20の型面に配設されたエア流路70により上金型20の型面に沿って吸着されたリリースフィルム80の下側表面の高さ位置が、下金型30に形成されたセット凹部36にセットされた半導体装置60の半導体チップ64の下側面の高さ位置と略一致する高さ寸法に形成されている。
下金型30は、下チェイスブロック32、下インサートブロック33および下キャビティ駒34を備えて構成されている。下キャビティ駒34は、下インサートブロック33に形成された矩形孔に挿入された状態で下チェイスブロック32上面に配設されている。下キャビティ駒34の上面(パーティング面)には、半導体装置60をキャビティ50に対して所定の位置関係となるように位置決めするためのセット凹部36が形成されている。具体的には、セット凹部36は、上キャビティ駒24の平面位置と半導体チップ64の平面位置とが一致するように半導体装置60をセット可能な位置に形成されている。本実施形態におけるトランスファモールド金型200は先述のとおり、半導体装置60のアンダーフィルを行った後、フィレット部66(図6参照)を形成可能である。
中間プレート40は、複数の貫通孔を有する矩形板状に形成されて図外のローダによって搬送可能に構成されている。中間プレート40は、アンダーフィルを行う際には半導体装置60がセット凹部36にセットされた後に、半導体装置60の基板62上に積み重ねて配設されると共に、金型クランプすることで上金型20と下金型30との間に挟持状態で配置される。中間プレート40は、このような状態での配置時に少なくともセット凹部36の内側壁面と基板62の外側壁面との間の隙間を跨ぐような形状に形成されており、この隙間を跨ぐ配置となるように下金型30および基板62上にセットされる。本実施形態においては、セット凹部36と基板62との隙間部分以外にも、下インサートブロック33と下キャビティ駒34との間の隙間部分もまた跨ぐ配置となっている(図3参照)から、ポット10から圧送されるアンダーフィル樹脂90が、これらの下金型30における隙間部分に入り込んでしまうことを好適に防ぐことができる。
中間プレート40には、ポット10および半導体チップ64に対応する位置において板厚方向に貫通すると共に下方に向けて小径となるテーパ状に形成された貫通孔42A,42Bが設けられている。この貫通孔42Aは、平面視円形状に形成され、貫通孔42Bは、平面視矩形状に形成されている。
また、中間プレート40の上面(上金型20側)には、第1の貫通孔42Aと第2の貫通孔42Bとを連通する所定幅のランナ溝44が形成されており、ランナ溝44と、第1の貫通孔42Aと、上金型20と、によりカル12およびランナ14が形成されている。この場合、ランナ14は、金型クランプ状態においてランナ溝44によって構成されるランナと上金型20の外壁面26Bによって構成されるランナとが連通されることで構成される。また、ランナ14の反対側には、ランナ14とほぼ同様の形状に形成されると共に上述のスルーゲートに連通して樹脂をオーバーフローさせるオーバーフローキャビティ(ダミーキャビティ)が形成される。
そして、本実施形態では、中間プレート40の下面(下金型30側)には、半導体装置60の基板62の外周に配設されたチップコンデンサ等の電子部品68と対向する部位に、電子部品68を収容するための凹溝46が形成されている。例えば、この溝46は、電子部品68が基板62の外周の全周に配設されているときには、所定幅の凹溝が基板62の外周に沿うように平面視矩形枠状に形成されることとなる。
このように、半導体装置60の半導体チップ64以外の部位は、中間プレート40によりアンダーフィル樹脂90との接触がないように被覆されているため、半導体装置60の基板62表面へのアンダーフィル樹脂90の付着による汚染を防ぐことができる。このような中間プレート40の材料としては、一般的な鋼材や、ステンレス鋼、チタン、ニッケル合金のような金属材料の他にも耐熱性や耐摩耗性の高いポリイミド樹脂のような樹脂材料を用いることができる。
本実施形態におけるトランスファモールド金型200は以上に示す構成を有している。次に上述のトランスファモールド金型200を具備するトランスファモールド装置を用いた樹脂成形方法について説明する。
本実施形態におけるトランスファモールド装置は、トランスファモールド金型200を用い、トランスファモールド金型200を構成するそれぞれの構成要素の動作を制御する制御手段を有している。本実施形態における制御手段は、CPUとCPUに実行させる制御プログラムとにより構成されている。制御手段は、記憶手段に制御プログラムが記憶されているパーソナルコンピュータによっても構成することができる。
図3は、第1実施形態におけるトランスファモールド金型に被成形品である半導体装置をセットし、上金型と下金型とを型締めした状態を示す断面図である。図4〜図6は、本実施形態におけるトランスファモールド装置を用い、半導体装置にアンダーフィル樹脂を充てんした後、半導体チップの外周縁にフィレット部を形成する樹脂成形方法の各工程における状態を示すキャビティ壁付近の断面図(図3内のZ部分における拡大図)である。
まず、図4に示す状態とする前に、図示されていないローダにより、半導体装置60が型開き状態の下金型30のセット凹部36にセットされ、引き続いて中間プレート40が、半導体チップ64の平面位置に第2の貫通孔42Bの位置を、電子部品68の搭載位置に凹溝46を、それぞれ位置合わせされた状態で半導体装置60の上に載置される。図示しないが、位置決めした中間プレート40がずれないように下金型30にエア吸着部を配設して中間プレート40をエア吸着したり、下金型30と中間プレートとに嵌合用の孔および突起を設けたりしてもよい。
次に制御手段は、図4(A)に示すように、エア給排装置を作動させて吸着孔(共に図示せず)により上インサートブロック23(上センターインサート25)および上キャビティ駒24の型面にリリースフィルム80を吸着させる。このとき、吸着孔に加えてエア流路70にエア吸引させてもよい。また、金型構成によっては吸着孔を設けずにエア流路70にエア吸引させてもよい。次に制御手段は、図示されていない金型駆動手段を駆動させて上金型20と下金型30とのうちのいずれか一方または両方を互いに接近させることにより図4(B)に示すように型締めさせる。これにより、中間プレート40、半導体装置60およびリリースフィルム80は、上金型20と下金型30とによってクランプされる。この場合リリースフィルム80は、上金型20と中間プレート40とによってクランプされていない(キャビティ50内において半導体チップ64の平面領域よりも外方となる領域)部分が上金型20に吸着されることとなる。本実施形態においては、図4(B)に示すように、上キャビティ駒24に吸着させたリリースフィルム80の下面が半導体装置60に搭載されている半導体チップ64の上側面に押圧されている状態が型締めされた状態となっている。このとき、半導体チップ64の側壁面と、これに対向するキャビティ壁26の壁面26Aに吸着されたリリースフィルム80との間にはフィレット部用空間52が形成されている。換言すれば、半導体チップ64の側面はその全周に亘ってフィレット部用空間52が形成される。
次に、制御手段は、エア給排装置の制御により吸着孔(およびエア流路70)によるエア吸着を停止させ、エア流路70からエアを後述するような所定の圧力で吹き出させることにより、上金型20の型面(パーティング面)に沿って吸着していたリリースフィルム80を離反させる。これによりリリースフィルム80のうちクランプされていない部分のみが上金型20から離反することとなる。図5(A)はリリースフィルム80を上金型20および上キャビティ駒24の型面から離反させた状態を示す。
図5(A)に示されているとおり、本実施形態におけるエア流路70の開口部位置は、キャビティ50の天井面のコーナー部付近(半導体チップ64の平面位置よりも外方位置)に位置している。
これらのことから、エア流路70からのエア吹き出しにより、キャビティ壁26および上金型20の型面に吸着されていたリリースフィルム80は、半導体装置60の半導体チップ64の上面に当接した状態は維持しつつも、部分的にキャビティ壁26および上金型20の型面からは離反した状態となる。また、キャビティ壁26および上金型20の型面から離反したリリースフィルム80のうち、キャビティ壁26の壁面26Aに吸着されていた部位は、エア流路70から吹き出されると共にランナ14およびゲート16を介して各部に供給されるエア流により半導体チップ64の側壁面、基板62の上面(半導体チップ64搭載面)、中間プレート40の側面、および、中間プレート40のランナ溝44に倣って密着することになり、アンダーフィル部にアンダーフィル樹脂90を充てん可能状態(本発明における「第1の状態」に相当)となる。
このように、キャビティ壁26の壁面26Aに吸着されていたリリースフィルム80を基板62の上面および半導体チップ64の側壁面に密着させることで、フィレット部用空間52が潰されて、半導体チップ64の側壁面に吸着されたリリースフィルム80とキャビティ壁26の壁面26Aとの間にエア貯留用空間54が形成されることになる。
次に制御手段は、プランジャ18をポット10内で駆動させ、ポット10に供給されている封止樹脂であるアンダーフィル樹脂90を、カル12、ランナ14およびゲート16を経由させてキャビティ50に圧送する。この際に、アンダーフィル樹脂90は、図5(B)に示すように、エアの吹き出しによって上述の部位に密着させられたリリースフィルム80と中間プレート40との間を押し拡げながら充てんされていく。
このとき、制御手段は、エア流路70からエア貯留用空間54にエアを吹き出すようにエア給排装置を制御している。また、エア流路70から吹き付けられるエアの圧力(以下、エア圧ということがある)は、アンダーフィル樹脂90の充てん圧力と略等しい圧力若しくはアンダーフィル樹脂90の充てん圧力よりもわずかに高圧となるように設定されているので、アンダーフィル樹脂90が圧送されてきてもエア貯留用空間54は確実に維持されることになる。アンダーフィル樹脂90は、キャビティ50に到達するとリリースフィルム80と基板62との隙間を押し拡げながらその隙間に充てんされていくが、リリースフィルム80にはその上面からエア圧によって押圧されているため薄く基板62上に充てんされることになってアンダーフィル部に誘導される。これにより、半導体チップ64と基板62との隙間のアンダーフィルが開始される。この場合、リリースフィルム80で押圧された領域よりもアンダーフィル部の方が低圧でアンダーフィル樹脂90を流すことができる状態となっているため、アンダーフィルがフィレット成形よりも優先されて行われる。
本実施形態においては、図5(B)にも示されているように、キャビティ壁26の突出先端側であってゲート16の一部を構成する面の高さ位置は、この部分に吸着したリリースフィルム80の下面の高さ位置が半導体チップ64の下面の高さ位置に一致するように設定されている。これにより、ポット10から圧送されてきたアンダーフィル樹脂90は、リリースフィルム80によりアンダーフィル部に誘導されるので、アンダーフィル処理を確実に行うことができる。
また、ポット10から圧送されてくるアンダーフィル樹脂90は、中間プレート40により、基板62の電子部品68が搭載されている部分には接触しないため、基板62の電子部品68の搭載面が汚染されることがないため好都合である。また、中間プレート40はセット凹部36の側壁と基板62との隙間を跨ぐように配設された状態で挟持(クランプ)されているので、アンダーフィル樹脂90がこの隙間部分から漏れる事態を回避することができる。
制御手段は、プランジャ18の駆動量などに基づいてアンダーフィル部へのアンダーフィル樹脂90の充てんが完了したと判断した場合、エア流路70からエア貯留用空間54へのエアの吹き付けを停止した後、エア吸着を再開させる。すると、半導体チップ64の側壁面に密着していたリリースフィルム80が再びキャビティ壁26の壁面26Aに吸着されエア貯留用空間54が潰される。この際に、プランジャ18はなおも継続してポット10内のアンダーフィル樹脂90をキャビティ50側に圧送しているので、図6(A)に示すようにリリースフィルム80はアンダーフィル樹脂90に押されて壁面26Aに再吸着させて密着させる。これにより、フィレット部66を形成可能にする状態(本発明における「第2の状態」に相当)に切り替えられる。このとき壁面26Aに再吸着したリリースフィルム80と半導体チップ64の側壁面との間の部分(フィレット部用空間52)にはアンダーフィル樹脂90が充てんされ、フィレット部66が形成される。このように、アンダーフィル可能な状態とフィレット成形可能な状態との切り替えにより、アンダーフィルの際にリリースフィルム80を半導体装置60側に密着させることでフィレット成形よりも先にアンダーフィルが行われることになり、確実にアンダーフィルすることが可能となっている。これに対して、例えば上述のようにリリースフィルム80を半導体装置60側に密着させる工程を行わずにアンダーフィルした場合には、アンダーフィル樹脂90がフィレット部成形用空間52に優先的に流れてしまう。このため、アンダーフィル部にはその全周からアンダーフィル樹脂90が流入することになり、内部にボイドが形成されて高品位なアンダーフィルを行うことが困難になるおそれがある。本実施形態のアンダーフィルではこのような不都合を解消することが可能となっている。
フィレット部用空間52にアンダーフィル樹脂90の充てんが完了した後、制御手段は図示しない金型駆動装置を駆動させ、上金型20および下金型30のうち少なくとも一方を他方から離反させて、図6(B)に示すように型開きを行う。型開きが完了すると制御手段は図示しないアンローダを駆動させてアンダーフィル樹脂90と半導体装置60を下金型30の型面から取り出すと共にディゲートして、不要なカルおよびランナと、フィレット部が形成された半導体装置60とが分離される。分離された不要なカル等はカル収納部へ、半導体装置60は成形品収容マガジンに収容される。また、リリースフィルム80は巻き取り装置により所定の範囲に巻き取られ、新しいリリースフィルム80がリリースフィルム供給部から供給される。
以上のようにしてトランスファモールド装置による半導体装置60のアンダーフィル処理とフィレット部66の形成が行われる。制御手段は、以上を繰り返し行うことにより、連続的な半導体装置60の樹脂成形処理を行うことができる。このように、トランスファモールド装置により半導体装置60にアンダーフィル処理を行うことにより、半導体チップ64と基板62との隙間がきわめて狭い場合であっても、確実にアンダーフィル処理を行うことができるため好適である。したがって、例えば毛細管現象を用いてアンダーフィルする際に用いる樹脂よりも比較的大きな粒径のフィラーを使用してもアンダーフィルすることができるため、アンダーフィルを安価に行うこともできる。なお、半導体装置へのアンダーフィル処理とフィレット部66の成形処理との切り替えを行うタイミングは、予め試作等を行うことにより、成形時間による切り替え処理の制御が可能である。
なお、このような切り替えをエアの吹き出しおよび吸引の両方を行わずにフィレット部66を成形するような方法を採用することもできる。例えば、アンダーフィル樹脂90をオーバーフローキャビティに充てんしきってしまうことで樹脂圧をエア圧よりも上昇させ、エアの再吸引をせずにフィレット部66を成形することもできる。このような方法により、オーバーフローキャビティの充てんが完了するまでアンダーフィル樹脂90を半導体チップ64と基板62との隙間に圧送し続けることで仮にボイドが残留していたとしてもオーバーフローキャビティに押し流すことができ、アンダーフィルを確実に行うことができる。また、この場合、フィレット部66の成形の前にアンダーフィル樹脂90のオーバーフローキャビティへの充てんを行うことにより、アンダーフィル部に微少なボイドが残留していたとしてもこれらを確実に押し流すことができ、より確実にアンダーフィルすることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、半導体装置60のアンダーフィル部分とフィレット部66のみにアンダーフィル樹脂90による樹脂成形を行うために、他の部分を保護するための中間プレート40を用いた形態について説明した。これに対して本実施形態においては、コアレス基板のような剛性の低い基板62が用いられた半導体装置60に対して樹脂成形を行う際に好適な実施形態について説明を行う。
図7は、第2実施形態におけるトランスファモールド金型の構成を示す断面図である。図7(A)は、型締めをした状態を示し、図7(B)は、樹脂成形後に型開きした状態を示す。図8は、図7に示すトランスファモールド金型を有するトランスファモールド装置用いて樹脂成形した半導体装置の平面図と各切断面における断面図である。
本実施形態におけるトランスファモールド金型200は、図7および図8に示すように、半導体装置60に搭載されたチップコンデンサ等の電子部品68をアンダーフィル樹脂90で封止し、これをスティフナ69として用いると共に電子部品68の保護部材として用いている点が、第1実施形態と大きく相違している。なお、電子部品68が搭載されていない半導体装置のスティフナとして用いることももちろん可能である。
本実施形態においては、第1実施形態で説明した構成と同様の構成については同じ符号を付すことにより詳細な説明を省略している。
スティフナ形成部99A,99Bは、下金型30のパーティング面に対向する上金型20のパーティング面におけるキャビティ壁26の外側に凹溝状となるように形成されており、ポット10とキャビティ50とに連通している。スティフナ形成部99A,99Bは、図7に示すように、キャビティ壁26の配設位置よりも外方位置となる部分において、上センターインサート25および上サイドインサート27の型面の一部を凹凸させて形成した凹部25A、27Aおよび凸部25B,27Bと、キャビティ壁26の外壁面26Bと、基板62と、により形成されている。また、スティフナ形成部99A,99Bは、半導体チップ64用のヒートシンク(図示せず)支持のためにキャビティ50と同程度の高さ(深さ)に形成されている。スティフナ形成部99A,99Bは、アンダーフィル樹脂90の流路断面がランナ14に比べて大幅に縮小された狭隘部98およびゲート16を介してランナ14およびキャビティ50にそれぞれ連通(図7,図9参照)しており、ポット10から圧送されてくるアンダーフィル樹脂90が充てん可能に形成されている。
本実施形態におけるスティフナ形成部99A,99Bは、先の実施形態と同様に、基板62の上面において、電子部品68が搭載されている領域に沿って(半導体チップ64の外方側の位置を周回する配置に)形成されている。このため、スティフナ形成部99A,99Bを組み合わせると、所定幅の凹溝が基板62の外周に沿うように平面視矩形枠状に形成される。本実施形態におけるスティフナ形成部99A,99Bは、半導体チップ64の前後位置(アンダーフィル樹脂90の圧送方向における前後を指す。図7では左側が前である。)においてこの矩形枠を2つに分割するような形状に形成されている。なお、本実施形態では、スティフナ形成部99A,99Bは、キャビティ50に対するアンダーフィル樹脂90の流入方向と平行な2辺の略中央を区切るようにキャビティ壁26の高さまで突起したな区切り突起部(図示せず)によって分割されている。この区切り突起部は、図8(C)に示す断面における基板62の延在方向においてスティフナ形成部99A,99Bが重なるように形成されている。換言すれば、一方のスティフナ形成部99Aの先端部位置は、図8(A)および(C)に示すように、他方のスティフナ形成部99Bの先端部位置と互いに入り組んだ状態(先端部形状がL字状)に形成されている。
このような形状に形成されたスティフナ形成部99A,99Bに、ポット10から圧送されるアンダーフィル樹脂90を順次充てんすることにより、基板62の上面には電子部品68を封止して電子部品68を外部環境から保護すると共に、基板62の剛性を高めるスティフナ69を形成することができる。また、先述のとおり、スティフナ形成部99A,99Bは、それぞれのスティフナ形成部の先端部どうしがL字状をなして互いに入り組んだ配列に形成されているため、スティフナ形成部99A,99B先端部の平面位置がそろっている状態に比べて、図8(A)のB−B断面に沿った折り曲げに対する抵抗を大幅に向上させることができる点で有利である。
本実施形態においては、一方のスティフナ形成部99Aの先端部の平面位置と他方のスティフナ形成部99Bの先端部の平面位置とが互い違いとなる配列に形成されているが、この形状に限定されるものではない。スティフナ69が分断されている位置どうしを結んだ線が一直線上に配置されないようにすれば、本実施形態におけるスティフナ形成部99A,99Bの形状とは異なる形状であってもよい。これにより、スティフナ69の分断部分における折り曲げ抵抗の低下は、半導体装置60のハンドリングにおいて支障にならない程度に抑えることができる。
次に、本実施形態における中間プレートを具備するトランスファモールド金型を用いたトランスファモールド装置による半導体装置60の樹脂成形方法について説明する。図9および図10は、本実施形態におけるトランスファモールド金型を有するトランスファモールド装置により樹脂成形される半導体装置部分における状態変化を示す半導体装置の平面図である。
セット凹部36への半導体装置60の配設から、プランジャ18によるポット10内のアンダーフィル樹脂90のキャビティ50に向けて圧送するまでの工程については、第1実施形態と同様であるためここでの詳細な説明は省略する。
ポット10からランナ溝44を介して圧送されてきたアンダーフィル樹脂90は、まず、狭隘部98を通過して、一方のスティフナ形成部99Aに流入する。一方のスティフナ形成部99Aは、半導体チップ64が収容されているキャビティ50に連通するゲート16に対して十分に大きい空間に形成されているため、一方のスティフナ形成部99A内に圧送されたアンダーフィル樹脂90は、図9(A)に示すように、最初はゲート16を通過せず、一方のスティフナ形成部99A内にのみに充てんされることになる。
一方のスティフナ形成部99Aにアンダーフィル樹脂90の充てんが完了すると、図9(B)に示すように、アンダーフィル樹脂90は、ゲート16から半導体チップ64が収容されているキャビティ50内に流入する。この時点において制御手段は、エア流路70からリリースフィルム80にエアを吹き付け、キャビティ壁26の壁面26Aからリリースフィルム80を離反させ、基板62の上面および半導体チップ64の側壁面にリリースフィルム80を密着させる処理を実行させるのは、第1実施形態と同様である。これにより、図9(C)に示すように、フィレット部用空間52へのアンダーフィル樹脂90の先行充てんを防止すると共にリリースフィルム80が、半導体チップ64と基板62との隙間部分にアンダーフィル樹脂90を誘導する状態になり、半導体チップ64と基板62との間に確実なアンダーフィル処理を行うことができる。
予め設定されていた時間が経過してプランジャ18が所定の駆動量だけ駆動した後、制御手段はアンダーフィル処理が完了したと判断する。すると、制御手段はエア流路70からリリースフィルム80へのエアの吹き出しを停止させた後、エアを吸引させることにより半導体チップ64の側壁面に密着していたリリースフィルム80を離反させる。ポット10からは引き続きアンダーフィル樹脂90がプランジャにより圧送されているので、エア流路70からキャビティ50内(エア貯留用空間54)にエアを吹き込んでいた際においてアンダーフィル樹脂90が充てんされていなかった部分の一部にアンダーフィル樹脂90が充てんされる(図10(A)参照)。
アンダーフィル樹脂90の充てんによりキャビティ50内にフィレット部66が形成されると、図10(B)に示すように、下流側におけるゲート16から他方のスティフナ形成部99Bにアンダーフィル樹脂90が充てんされることになる。他方のスティフナ形成部99Bは狭隘部98に対して十分に大きい空間であるため、アンダーフィル樹脂90は狭隘部98は通過せずに他方のスティフナ形成部99Bのみに充てんされる。他方のスティフナ形成部99Bにアンダーフィル樹脂90の充てんが完了すると、図10(C)に示すように、下流側における狭隘部98から別の半導体装置60がセットされているキャビティ50または図示しないオーバーフローキャビティにアンダーフィル樹脂90が流入する。
以上のようにして半導体装置60に対して、アンダーフィル、フィレット部66、スティフナ69の樹脂成形が連続的に行うことができる。本実施形態においても、樹脂成形が完了した後、制御手段により上下の金型20,30を離反させて型開きをし、樹脂成形された半導体装置60をアンローダにより取り出し、狭隘部98の位置でディゲートすればよい。狭隘部98の空間に充てんされ、硬化した硬化樹脂49は基板62上に残るが、硬化樹脂はきわめて薄くスティフナ69の内側に位置するので何ら問題はない。また、制御手段は、型面にあったリリースフィルム80を巻き取り装置により巻き取らせると共に、新しいリリースフィルム80を型面に供給する処理を実行し、次の樹脂成形処理の準備を行う。
以上に説明したとおり本実施形態においては、半導体装置60の電子部品68が搭載された領域に、電子部品68を封止して電子部品68を外部環境から保護すると共に、基板62の剛性を向上させるためのスティフナ69をアンダーフィル処理およびフィレット部66の形成と同時に樹脂成形することができる。
このようなスティフナ69の形成は、基板62がいわゆるコアレス基板と呼ばれる剛性の低い材料により形成されている場合において、半導体装置60の剛性(強度)を向上させてそのハンドリング性を大幅に向上させることができるため好都合である。また、キャビティ50に近いスティフナ形成部99Aに貯留させたアンダーフィル樹脂90でアンダーフィルされるため、ランナ14を経由してきたアンダーフィル樹脂90が直接注入される場合に比べてより高品位にアンダーフィルを行うことができる。
なお、本実施形態においては、アンダーフィル樹脂90の充てん順序として、スティフナ形成部99A、アンダーフィルの充てん、フィレット部66の成形、スティフナ形成部99Bの順番で行う形態について説明したが、この順序(順番)に限定されるものではない。
この順序の他にも、スティフナ形成部99A、アンダーフィルの充てん、スティフナ形成部99B、フィレット部66の成形といった順序を採用することもできる。この順序を採用することにより、アンダーフィル部分に長時間に亘って多くのアンダーフィル樹脂90が圧送(通過)することになり微少なボイドが残留していたとしてもこれらを確実に押し流すことができるから、より確実にアンダーフィルを充てんすることができるといった利点がある。また、スティフナ形成部99Aおよびアンダーフィルの充てんを行った後にスティフナ形成部99Bの充てんを開始し、スティフナ形成部99Bの充てんが完了する前にフィレット部66の成形を開始することもできる。この順序を採用することにより、アンダーフィルの充てんを確実に行いながら成形時間を短縮することができる。
また、スティフナ69を2個に分割されたスティフナ形成部99A,99Bで形成する構成について説明したが3個以上の複数個のスティフナ形成部を用いてスティフナ69を形成することもできる。この場合には、アンダーフィル部のアンダーフィル樹脂90とスティフナ69とが少なくとも一対の狭隘部で連結されるように一体に形成されていればよい。また、スティフナ69が3個以上に分割されたときには、分割されたスティフナのうちの少なくとも一のスティフナが狭隘部のうちの一の狭隘部に接続されると共に、その狭隘部に接続されていない他のスティフナが他の狭隘部に接続されることとなる。このような構成により、アンダーフィル樹脂90のシュリンクによる半導体装置60の反りを防止することができる。
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態におけるトランスファモールド金型とこれを用いたトランスファモールド装置の断面図である。図11(A)は、型締めして樹脂成形を行っている状態の断面図であり、図11(B)は、型開きして樹脂成形した半導体装置を下金型のセット凹部から取り出した状態を示す断面図である。
本実施形態における中間プレート40は、第2の実施形態の変形例といえる。第2実施形態においては、スティフナ形成部99を上金型20(上センターインサート25および上サイドインサート27)の型面に形成した凹凸部25A,27A,25B,27Bとキャビティ壁26の外壁面26Bと基板62とにより形成していたのに対し、本実施形態においては、上金型20の型面に形成した凸部25B,27Bを形成せずに、凸部25B,27Bの部分に替えて中間プレート40の第2の貫通孔42Bの内壁面を用いている点が第2実施形態との相違点である。
このスティフナ形成部99には、ランナ溝44の小断面部分44Aとゲート16とによりポット10とキャビティ50とにそれぞれ連通している。
本実施形態における半導体装置60の樹脂成形方法についても先述と同様にして行うことができるので、ここでの詳細な説明は省略する。
樹脂成形後は、スティフナ形成部99に連通するランナ溝44の小断面部分44Aにおいて半導体装置60と不要なカル12およびランナ14との分離を容易に行うことができる。また、基板62上を経由させずにアンダーフィル樹脂90をスティフナ形成部99に流入させることができるため、スティフナ69をより基板62端側に配設することができる。したがって、より小型化な半導体装置60にスティフナ69を形成することができる。すなわち、スティフナ69付きの半導体装置60を小型化することができる。なお、小断面部分44Aがスティフナ69上面の縁部に相当する部位のみならずスティフナ形成部99の側面に接続するような構成を採用することもできる。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態におけるトランスファモールド金型とこれを用いたトランスファモールド装置の金型部分の断面図である。図12(A)は、型締めして樹脂成形を行っている状態の断面図であり、図12(B)は、型開きして樹脂成形した半導体装置を下金型のセット凹部から取り出した状態を示す断面図である。カル12およびランナ14を上金型20の型面に形成している点と、上キャビティ駒24が上チェイスブロック22に付勢部材であるばね28により吊り下げられた状態で配設されている点が特徴的である。
本実施形態におけるトランスファモールド金型200は、図12(A)に示すように、上キャビティ駒24の上チェイスブロック22側の端縁位置と上チェイスブロック22との間には、上キャビティ駒24が上下移動するための隙間29が設けられている。また、上チェイスブロック22と上キャビティ駒24との間には、ばね28が配設されている。このばね28には、設計通りの厚さ寸法を有する半導体装置60がセット凹部36にセットされた状態において、上キャビティ駒24と上チェイスブロック22との間に隙間29を生じさせて、半導体装置60を損傷しない程度に上側から押圧することができるように、予め実験等によって算出された長さおよびばね定数を有するばねが用いられる。
このようにして上キャビティ駒24を配設することにより、被成形品である半導体装置60の厚さ寸法に多少のばらつきがあったとしても、上下金型20,30により半導体装置60をクランプした際にばね28の縮む量が変化することでそのばらつきを吸収するため、半導体装置60に対して適切な高さ位置にキャビティ50を形成することができる点で好都合である。
本実施形態における半導体装置60の樹脂成形方法についても先述と同様にして行うことができるため、ここでの詳細な説明は省略する。
(第5実施形態)
図13は、第5実施形態におけるトランスファモールド金型とこれを用いたトランスファモールド装置の要部平面図とこれに対応する断面図である。
本実施形態においては、半導体装置60のアンダーフィル領域とフィレット部66にアンダーフィル樹脂90を供給するポット10、カル12、ランナ14およびプランジャ18とは別に、凹溝46に電子部品68を樹脂封止して、半導体装置60の基板62にスティフナ69を形成するために必要な樹脂92を凹溝46に供給するための第2のポット100、第2のカル102、第2のランナ104、第2のゲート106および第2のプランジャ108を有している点が特徴である。
第2のランナ104は、ランナ溝44と並ぶように中間プレート40の上面に形成されたランナ溝によって中間プレート40上に構成される。第2のポット100から圧送された樹脂92は、第2のランナ104に形成された貫通孔からなるトップゲート方式の第2のゲート106を経由して凹溝46に充てんされることになる。
そもそも半導体装置60の基板62に形成されるスティフナ69は、基板62としてコアレス基板と呼ばれる低剛性の材料を用いた際において基板62の剛性を高めるために配設されるものである。したがって、以上に示した実施形態のようにアンダーフィル部に充てんしやすいフィラー径の小さなフィラーを含む高価なアンダーフィル樹脂90を用いてスティフナ69を形成する必要はない。
これに対して本実施形態で示したトランスファモールド金型200およびこれを用いたトランスファモールド装置の構成のように、スティフナ69の形成材料に一般樹脂成形用の安価な樹脂92を用いることにより、半導体装置60の製造コストを低減させることができる。
また、本実施形態におけるトランスファモールド金型200およびこれを用いたトランスファモールド装置を用いてアンダーフィル樹脂90の充てん工程および、スティフナ69の樹脂成形工程については、先に説明した製造工程と同様にして行うことができるため、ここでの詳細な説明は省略している。
第2のポット100に収容された樹脂92による樹脂成形方法は、第1のプランジャ18により第1のポット10からキャビティ50に圧送されるアンダーフィル樹脂90によるアンダーフィル領域への充てん工程と並行して、第2のプランジャ108により第2のポット100からランナ14とは異なる第2のランナ104を介して圧送される一般樹脂成形用の樹脂92によるスティフナ69の樹脂成形工程を行ってもよいし、第1のポット10に収容されたアンダーフィル樹脂90による樹脂成形と第2のポット100に収容された樹脂92による樹脂成形のいずれか一方の工程を他方の工程に先行させることももちろん可能である。
以上に本願発明を実施形態に基づいて詳細に説明してきたが、本願発明は以上に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態であっても本願発明の技術的範囲に属するのはもちろんである。例えば、上記の実施形態においては、半導体装置の半導体チップ搭載面において、アンダーフィル領域以外の領域にアンダーフィル樹脂90が接触しないように基板62の表面(電子部品68や半導体チップ64が搭載されている面)の外周縁部(電子部品68の搭載領域を含む場合もある)を保護する中間プレート40を有するトランスファモールド金型200およびこれを有するトランスファモールド装置について説明しているが、この構成に限定されるものではない。すなわち、半導体装置60に供給されたアンダーフィル樹脂90がディゲート処理により、アンダーフィル領域以外における特定の部位で電子部品68等を損傷することなく、かつ、基板62から確実に不要となった樹脂を除去することができれば、中間プレート40の配設を省略することもできる。
また、以上の実施形態においては、アンダーフィル樹脂90のアンダーフィル部への充てんが完了した後、エア流路70からエア吸引をしている形態について説明しているが、エア吸引をせずにフィレット部66の形成をすることもできる。例えば、キャビティ50内にはポット10から所定の樹脂圧でアンダーフィル樹脂90が圧送されてきているので、アンダーフィルの充てんが完了した後に、エア貯留用空間54に吹き込んでいたエア圧をわずかに低減させるだけであってもよい。このときアンダーフィル樹脂90は圧送圧力によりリリースフィルム80を壁面26A側に押し付けながら未充てん空間にアンダーフィル樹脂90を充てんし、フィレット部66が形成されることになる。このようにすることで、制御手段によるエア給排装置の動作制御を簡略化することができるため好都合である。
また、第2実施形態の変形例として、ポット10から圧送されてきたアンダーフィル樹脂90を最初にキャビティ50に充てんするようにランナ12(ランナ溝44)を切り回し、キャビティ50とスティフナ形成部99A,99Bとを連通部により連通させてもよい。この構成を採用することにより、アンダーフィル樹脂90の充てんをキャビティ50、スティフナ形成部99A,99Bの順序にすることができ、アンダーフィル樹脂90を最初にアンダーフィルさせてから、スティフナ69を成形することができる。この場合スティフナの成形の完了時に合わせてフィレット部66の成形を完了させるようにエア給排装置の動作を制御すれば、アンダーフィルを確実に充てんすることができる利点とスティフナの成形を短時間で行うことができるといった利点を同時に得ることができるため好都合である。
また、スティフナ形成部99を二分割以上に分割してもよいし、狭隘部で接続してもよいし、スティフナ形成部99を分割せずにスティフナ69を成形する形態を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、中間プレート40のみを用いてスティフナ69を形成する際には、第5実施形態で説明したように、複数のポットおよびプランジャを用いる形態について説明しているが、ポットとプランジャが1つの場合であっても、中間プレート40のみでスティフナ69の形成用キャビティを構成することも可能である。この場合、中間プレート40に形成した凹溝46をポット10(ランナ14)と半導体装置60のキャビティ50(ゲート16)のそれぞれに連通部を介して接続させるのはもちろんであるが、連通部の形状に関しては任意の形状を採用することができるのはもちろんである。
また、以上に説明した実施形態においては、半導体チップの樹脂封止部分の外方領域における樹脂封止部をスティフナ69として用いているが、基板62の剛性が十分である場合には、スティフナ69部分を電子部品68の保護部としたり、単にヒートシンク(図示せず)の支持部とすることもできる。
以上に示した実施形態においては、配線パターンが形成された基板62に半導体チップ64をフリップチップ方式で電気的に接続した状態の半導体装置60に対してアンダーフィル処理とフィレット部66の樹脂成形処理を行う実施形態について説明してきたが、半導体装置60の基板62の下面側(半導体チップ64搭載面と反対側の面)に外部接続端子としてはんだボールを接合した状態(BGA)やピンを接合した状態(PGA)の半導体装置60に対してアンダーフィル処理やフィレット部66の樹脂形成を行うこともできる。これらの半導体装置60を用いる際には、下金型30のセット凹部36の深さ寸法を適宜調整するだけでよい。
また、エア流路70と吸着孔とを別のエア給排装置に接続して個別制御することもできるが、エア流路70と吸着孔とを同じエア給排装置に接続して一括制御することもできる。この場合、必要に応じて複数の吸着孔は上金型20が中間プレート40に当接する平面位置に配設すればよい。
また、具体的には説明しないが、以上に示した全ての実施形態および変形例について適宜組み合わせた実施形態を採用することももちろん可能である。
第1実施形態におけるトランスファモールド金型の断面図と平面図である。 図1に示すトランスファモールド金型の分解断面図と、これにセットされる半導体装置の断面図である。 第1実施形態におけるトランスファモールド金型に被成形品である半導体装置をセットし、上金型と下金型とを型締めした状態を示す断面図である。 第1実施形態におけるトランスファモールド装置を用い、半導体装置にアンダーフィル樹脂を充てんした後、半導体チップの外周縁にフィレット部を形成する樹脂成形方法の各工程における状態を示すキャビティ壁付近の断面図である。 第1実施形態におけるトランスファモールド装置を用い、半導体装置にアンダーフィル樹脂を充てんした後、半導体チップの外周縁にフィレット部を形成する樹脂成形方法の各工程における状態を示すキャビティ壁付近の断面図である。 第1実施形態におけるトランスファモールド装置を用い、半導体装置にアンダーフィル樹脂を充てんした後、半導体チップの外周縁にフィレット部を形成する樹脂成形方法の各工程における状態を示すキャビティ壁付近の断面図である。 第2実施形態におけるトランスファモールド金型の構成を示す断面図である。 図7に示すトランスファモールド金型を有するトランスファモールド装置用いて樹脂成形した半導体装置の平面図と各切断面における断面図である。 本実施形態におけるトランスファモールド金型を有するトランスファモールド装置により樹脂成形される半導体装置部分における状態変化を示す半導体装置の平面図である。 本実施形態におけるトランスファモールド金型を有するトランスファモールド装置により樹脂成形される半導体装置部分における状態変化を示す半導体装置の平面図である。 第3実施形態におけるトランスファモールド金型とこれを用いたトランスファモールド装置の断面図である。 第4実施形態におけるトランスファモールド金型とこれを用いたトランスファモールド装置の金型部分の断面図である。 第5実施形態におけるトランスファモールド金型とこれを用いたトランスファモールド装置の要部平面図とこれに対応する断面図である。 従来技術における半導体装置へのアンダーフィル方法の一例を示す斜視図である。
符号の説明
10 ポット
14 ランナ
16 ゲート
20 上金型
23 上インサートブロック
24 上キャビティ駒
26 キャビティ壁
26A 壁面
26B 外壁面
30 下金型
33 下インサートブロック
34 下キャビティ駒
36 セット凹部
40 中間プレート
44 ランナ溝
46 凹溝
50 キャビティ
52 フィレット部用空間
54 エア貯留用空間
60 半導体装置
62 基板
64 半導体チップ
66 フィレット部
68 電子部品
69 スティフナ
70 エア流路
80 リリースフィルム
90 アンダーフィル樹脂
92 樹脂
98 狭隘部
200 トランスファモールド金型

Claims (10)

  1. ポットと、前記ポット内を摺動して前記ポットに供給された封止用樹脂をカル、ランナおよびゲートを介してキャビティに圧送するプランジャと、上金型に形成されたエア流路と、前記上金型から下金型へ向けて突出させて設けられ、前記ゲートおよび前記キャビティを形成するためのキャビティ壁と、を有し、
    前記キャビティ内に収容される、半導体チップがフリップチップ接続方式で配線基板に搭載された半導体装置にフィレット部を成形すべく、前記キャビティ壁の内壁面が、先端側に向けて前記キャビティを拡げるように傾斜する傾斜壁面に形成され、
    前記半導体チップの平面領域よりも外方位置における前記キャビティ内の上面に、エア給排装置に連通するエア流路の一端が開口し、
    前記上金型の型面に吸着させたリリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させた状態で、
    前記エア流路が前記キャビティ内にエアを吹き出すことにより、前記傾斜壁面から離反させた前記リリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させて、前記半導体チップと前記配線基板との間に前記封止用樹脂を充てん可能にする第1の状態と、
    前記エア流路が前記キャビティ内へのエアの吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減若しくはエアを吸引させることにより、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させて、フィレット部を形成可能にする第2の状態と、が切り替え可能であり、
    前記下金型のパーティング面に対向する前記上金型のパーティング面の前記キャビティ壁の外側に凹溝状のスティフナ形成部を有し、該スティフナ形成部は前記ポットと前記キャビティとに連通していることを特徴とするトランスファモールド金型。
  2. 前記キャビティ壁の配設位置よりも外方位置における上金型の型面には、凹凸部がさらに形成されていて、前記スティフナ形成部は、当該凹凸部および前記キャビティ壁により前記配線基板の半導体チップ搭載面に対向して形成されることを特徴とする請求項1記載のトランスファモールド金型。
  3. 前記スティフナ形成部は、第1のスティフナ形成部と第2のスティフナ形成部とに分割された状態に形成され、
    前記第1のスティフナ形成部は前記ポットに連通し、前記第1のスティフナ形成部と前記第2のスティフナ形成部とは、それぞれ狭隘部を介して前記キャビティに連通していることを特徴とする請求項1又は2記載のトランスファモールド金型。
  4. ポットと、前記ポット内を摺動して前記ポットに供給された封止用樹脂をカル、ランナおよびゲートを介してキャビティに圧送するプランジャと、上金型に形成されたエア流路と、前記上金型から下金型へ向けて突出させて設けられ、前記ゲートおよび前記キャビティを形成するためのキャビティ壁と、を有し、
    前記キャビティ内に収容される、半導体チップがフリップチップ接続方式で配線基板に搭載された半導体装置にフィレット部を成形すべく、前記キャビティ壁の内壁面が、先端側に向けて前記キャビティを拡げるように傾斜する傾斜壁面に形成され、
    前記半導体チップの平面領域よりも外方位置における前記キャビティ内の上面に、エア給排装置に連通するエア流路の一端が開口し、
    前記上金型の型面に吸着させたリリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させた状態で、
    前記エア流路が前記キャビティ内にエアを吹き出すことにより、前記傾斜壁面から離反させた前記リリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させて、前記半導体チップと前記配線基板との間に前記封止用樹脂を充てん可能にする第1の状態と、
    前記エア流路が前記キャビティ内へのエアの吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減若しくはエアを吸引させることにより、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させて、フィレット部を形成可能にする第2の状態と、が切り替え可能であり、
    前記配線基板の半導体チップ搭載面には、前記下金型と前記配線基板の側端面との間の隙間部分を跨ぐ形状の中間プレートが配設され、該中間プレートは、上面が前記ランナの一部を構成し、前記配線基板の前記半導体チップ搭載面に当接する面に凹状部が形成されていることを特徴とするトランスファモールド金型。
  5. 前記スティフナ形成部は、前記凹状部によって形成されることを特徴とする請求項4記載のトランスファモールド金型。
  6. ポットと、前記ポット内を摺動して前記ポットに供給された封止用樹脂をカル、ランナおよびゲートを介してキャビティに圧送するプランジャと、上金型に形成されたエア流路と、前記上金型から下金型へ向けて突出させて設けられ、前記ゲートおよび前記キャビティを形成するためのキャビティ壁と、を有し、
    前記キャビティ内に収容される、半導体チップがフリップチップ接続方式で配線基板に搭載された半導体装置にフィレット部を成形すべく、前記キャビティ壁の内壁面が、先端側に向けて前記キャビティを拡げるように傾斜する傾斜壁面に形成され、
    前記半導体チップの平面領域よりも外方位置における前記キャビティ内の上面に、エア給排装置に連通するエア流路の一端が開口し、
    前記上金型の型面に吸着させたリリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させた状態で、
    前記エア流路が前記キャビティ内にエアを吹き出すことにより、前記傾斜壁面から離反させた前記リリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させて、前記半導体チップと前記配線基板との間に前記封止用樹脂を充てん可能にする第1の状態と、
    前記エア流路が前記キャビティ内へのエアの吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減若しくはエアを吸引させることにより、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させて、フィレット部を形成可能にする第2の状態と、が切り替え可能であり、
    前記配線基板の半導体チップ搭載面には、前記下金型と前記配線基板の側端面との間の隙間部分を跨ぐ形状を有して上面が前記ランナの一部を構成すると共に該ランナとは異なる第2のランナの一部を構成する中間プレートが配設され、
    前記中間プレートには、前記配線基板の前記半導体チップ搭載面に当接する面に凹状部が形成されていると共に、
    第2のポット、前記第2のポット内を往復動して前記第2のポットに供給された樹脂を第2のカル、および前記第2のランナを介して前記樹脂を前記凹状部に圧送する第2のプランジャを、さらに有していることを特徴とするトランスファモールド金型。
  7. 請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のトランスファモールド金型と、当該トランスファモールド金型の動作を制御する制御手段と、を具備するトランスファモールド装置であって、
    前記制御手段は、
    前記上金型または下金型のうちの少なくとも一方を駆動させて、前記上金型の型面に吸着させた前記リリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させる処理と、
    前記エア流路にエアを吹き出させて、前記上金型の型面に吸着していた前記リリースフィルムを少なくとも前記傾斜壁面から離反させると共に、前記傾斜壁面から離反させたリリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させて第1の状態にする処理と、
    前記プランジャを駆動させて、前記ポット内の封止用樹脂を前記リリースフィルムに沿わせて前記配線基板と前記半導体チップとの間に誘導して充てんすることで前記半導体チップにアンダーフィルを施す処理と、
    前記エア流路からのエア吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減させ若しくはエアを吸引させて、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させた第2の状態とし、前記半導体チップの側壁面と前記リリースフィルムが吸着している前記傾斜壁面との間に前記封止用樹脂を充てんし、前記半導体装置のフィレット部を形成する処理と、をそれぞれ実行させることを特徴とするトランスファモールド装置。
  8. 請求項記載のトランスファモールド金型と、当該トランスファモールド金型の動作を制御する制御手段と、を具備するトランスファモールド装置であって、
    前記制御手段は、
    前記上金型または下金型のうちの少なくとも一方を駆動させて、前記上金型の型面に吸着させた前記リリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させる処理と、
    前記エア流路にエアを吹き出させて、前記上金型の型面に吸着していた前記リリースフィルムを少なくとも前記傾斜壁面から離反させると共に、前記傾斜壁面から離反させたリリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させて第1の状態にする処理と、
    前記プランジャを駆動させて、前記ポット内の封止用樹脂を前記リリースフィルムに沿わせて前記配線基板と前記半導体チップとの間に誘導して充てんすることで前記半導体チップにアンダーフィルを施す処理と、
    前記エア流路からのエア吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減させ若しくはエアを吸引させて、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させた第2の状態とし、前記半導体チップの側壁面と前記リリースフィルムが吸着している前記傾斜壁面との間に前記封止用樹脂を充てんし、前記半導体装置のフィレット部を形成する処理と、
    前記第2のプランジャを駆動させて、前記第2のポット内の樹脂を前記凹状部に充てんすることで前記半導体装置の半導体チップ搭載面側にスティフナを形成する処理と、をそれぞれ実行させることを特徴とするトランスファモールド装置。
  9. 請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のトランスファモールド金型を具備するトランスファモールド装置を用いた樹脂成形方法であって、
    前記上金型または下金型のうちの少なくとも一方を駆動させて、前記上金型の型面に吸着させた前記リリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させる工程と、
    前記エア流路にエアを吹き出させて、前記上金型の型面に吸着していた前記リリースフィルムを少なくとも前記傾斜壁面から離反させると共に、前記傾斜壁面から離反させたリリースフィルムを前記配線基板における前記半導体チップの搭載面に密着させた第1の状態にする工程と、
    前記プランジャを駆動させて、前記ポット内の封止用樹脂を前記リリースフィルムに沿わせて前記配線基板と前記半導体チップとの間に誘導して充てんすることで前記半導体チップにアンダーフィルを施す工程と、
    前記エア流路からのエア吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減させ若しくはエアを吸引させて、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させた第2の状態とし、前記半導体チップの側壁面と前記リリースフィルムが吸着している前記傾斜壁面との間に前記封止用樹脂を充てんし、前記半導体装置のフィレット部を形成する工程と、を含むことを特徴とする樹脂成形方法。
  10. 請求項記載のトランスファモールド金型を具備するトランスファモールド装置を用いた樹脂成形方法であって、
    前記上金型または下金型のうちの少なくとも一方を駆動させて、前記上金型の型面に吸着させた前記リリースフィルムを前記半導体チップの上面に押圧させる工程と、
    前記エア流路にエアを吹き出させて、前記上金型の型面に吸着していた前記リリースフィルムを少なくとも前記傾斜壁面から離反させると共に、前記傾斜壁面から離反させたリリースフィルムを前記半導体チップの側壁面に倣わせた状態で密着させて第1の状態にする工程と、
    前記プランジャを駆動させて、前記ポット内の封止用樹脂を前記リリースフィルムに沿わせて前記配線基板と前記半導体チップとの間に誘導して充てんすることで前記半導体チップにアンダーフィルを施す工程と、
    前記エア流路からのエア吹き出し圧力を前記第1の状態よりも低減させ若しくはエアを吸引させて、前記リリースフィルムを前記傾斜壁面に密着させて第2の状態とし、前記半導体チップの側壁面と前記リリースフィルムが吸着している前記傾斜壁面との間に前記封止用樹脂を充てんし、前記半導体装置のフィレット部を形成する工程と、
    前記第2のプランジャを駆動させて、前記第2のポット内の樹脂を前記凹状部に充てんすることで前記半導体装置の半導体チップ搭載面側にスティフナを形成する工程と、を含むことを特徴とする樹脂成形方法。
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