JP2014034847A - 床用化粧材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】比重0.55以下の木質合板8上に床材用化粧シートが積層された床用化粧材であって、床材用化粧シートは複数層からなり、基材シート2のおもて面に1又は2以上の層が積層されている化粧シート中間体と、基材シートの裏面に積層されている厚さ450〜800μmの合成樹脂層1とを有し、合成樹脂層1は、オレフィン系樹脂、微粒子及び熱可塑性オレフィン系エラストマーを含有し、微粒子の含有量は、オレフィン系樹脂100重量部に対して10〜60重量部であり、熱可塑性オレフィン系エラストマーの含有量は、オレフィン系樹脂100重量部に対して5〜50重量部である床用化粧材。
【選択図】図1
Description
(1)降伏点荷重:9kgf以上
(2)引張り弾性率:50kgf/mm2以上
(3)降伏伸び率:3〜8%
を有することを特徴とする床材用化粧材が記載されている。そして、当該構成を具備することにより、環境に優しく、床材に要求される耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性、耐水性等の諸物性を備えると共に、耐キャスター性、耐衝撃性に優れた床材用化粧材を提供することができるという優れた効果を奏するものであると記載されている([0078]段落)。
1. 比重0.55以下の木質合板上に床材用化粧シートが積層された床用化粧材であって、
前記床材用化粧シートは複数層からなり、基材シートのおもて面に1又は2以上の層が積層されている化粧シート中間体と、前記基材シートの裏面に積層されている厚さ450〜800μmの合成樹脂層とを有し、
前記合成樹脂層は、オレフィン系樹脂、微粒子及び熱可塑性オレフィン系エラストマーを含有し、
前記微粒子の含有量は、前記オレフィン系樹脂100重量部に対して10〜60重量部であり、
前記熱可塑性オレフィン系エラストマーの含有量は、前記オレフィン系樹脂100重量部に対して5〜50重量部である、
ことを特徴とする床用化粧材。
2. 前記微粒子は、無機微粒子である、上記項1に記載の床用化粧材。
3. 前記微粒子の平均粒子径は、20μm以下である、ことを特徴とする上記項1又は2に記載の床用化粧材。
4. 前記化粧シート中間体は、基材シート上に絵柄模様層、透明性接着剤層、透明性樹脂層、プライマー層及び透明性表面保護層を順に有する、上記項1〜3のいずれかに記載の床用化粧材。
5. 前記木質合板の裏面に防湿フィルムが積層されている、上記項1〜4のいずれかに記載の床用化粧材。
本発明で用いる木質合板は、比重0.55以下のいわゆる低比重木質合板である。
本発明で用いる床材用化粧シートは、基材シートのおもて面に1又は2以上の層が積層されている化粧シート中間体と、前記基材シートの裏面に積層されている厚さ450〜800μmの合成樹脂層とを有する。
本発明の床用化粧材の裏面(即ち、木質合板の裏面)には、必要に応じて防湿フィルムを積層してもよい。防湿フィルムは、湿度の影響による木質合板の経時的な反りや曲がりの発生を抑制するために用いる。防湿フィルムの透湿度は、温度40℃、湿度90%において7g/m2・24時間以下が好ましく、特に5g/m2・24時間以下が好ましい。
(床用化粧シートの作製)
(1)両面コロナ処理を施した厚さ60μmのポリプロピレン基材シートの表面に、2液硬化型のアクリル−ウレタン樹脂からなる印刷インキで絵柄模様層を形成した。
(2)絵柄模様層の上に、ウレタン樹脂系接着剤を乾燥後の厚みが3μmとなるように塗工し、透明性接着剤層を形成した。
(3)ポリプロピレン系樹脂をTダイ押出し機により加熱溶融押出しし、厚み80μmのポリプロピレンからなる透明性樹脂層を形成した。
(4)透明性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、コロナ放電処理面にアクリル−ウレタン系樹脂溶液をグラビア印刷法により乾燥後の厚みが1μmとなるように塗工して表面保護層形成用プライマー層を形成した。
(5)表面保護層形成用プライマー層の上に、ウレタンアクリレート系電子線硬化型樹脂をロールコート法により固形分が15g/m2となるように塗工・乾燥して未硬化の電子線硬化型樹脂層を形成した。その後、酸素濃度200ppmの環境下において、未硬化の電子線硬化型樹脂層に加速電圧125KeV、5Mradの条件で電子線を照射して樹脂硬化させて厚さ15μmの電子線硬化型樹脂層(透明性表面保護層)を形成した。
(6)透明性表面保護層の上からエンボス加工により深さ30μmの木目導管状の凹凸模様を形成し、床用化粧シート中間体を作製した。
(7)最後にポリプロピレン樹脂に、表1に示す微粒子、及び熱可塑性オレフィン系エラストマーを添加して、Tダイ押出し機により加熱溶融押出しし、溶融した樹脂を製膜することにより合成樹脂層(バッカー層)を得、そこに床用化粧シート中間体の基材シート側を載せて熱ラミネートにより両者を接着し、床用化粧シートを得た。バッカー層の厚みは、表1に示す通りとした。
[オレフィン系樹脂]
・PP;示差走査熱量測定の融点が140℃の、メルトフローレート=7g/10minであるランダムポリプロピレン
・PE;示差走査熱量測定の融点が130℃の、メルトフローレート=7g/10minである高密度ポリエチレン
[熱可塑性オレフィン系エラストマー]
・α-オレフィン;「プライムTPO J5900」 株式会社プライムポリマー製、メルトフローレート=8g/10min
・酸変性オレフィン;「ユーメックス1010」 三洋化成工業株式会社製
[微粒子]
・タルク
平均粒子径5μm:「MICRO ACE P-3」 日本タルク株式会社製
平均粒子径20μm:「MS-T」 日本タルク株式会社製、
平均粒子径23μm:「MS-KY」 日本タルク株式会社製
・炭酸カルシウム
平均粒子径5μm:「BF-200」 白石カルシウム株式会社製
(床用化粧材の作製)
(8)床材用化粧シートのバッカー層側に12mm厚みのファルカタ合板(5プライ、比重0.3)を貼着し、ギャングソーで縦313mm×横1840mmの大きさにカットして、床用化粧材を作製した。貼着には中央理化工業製接着剤(BA-10L/BA-11B,9g/尺角)を利用した。なお尺角とは、縦303mm×横303mmで表される平面の面積を示す(以下同じ)。作製した床用化粧材について以下の評価を行った。
(床用化粧材の評価)
≪生産性≫
Tダイ押出し機で押出し、高速生産が可能かどうかを確認し、且つ、ドローレゾナンス現象の発生を確認した。高速生産可能でドローレゾナンス現象が発生しなかったものを○、高速生産可能で、高速でドローレゾナンス現象が軽微に発生したが、厚み調整が可能なレベルであった場合を○△、低速であればドローレゾナンス現象が発生しなかった場合を△、低速でドローレゾナンス現象が軽微に発生したが、厚み調整が可能であった場合を△×、低速であってもドローレゾナンス現象が発生し、厚み調整が困難なレベルであった場合を×とした。
床用化粧シートの環境試験後の接着性を評価した。
(環境試験)
UVランプ(商品名「M04−L21WB/SUV」岩崎電気製)、ランプジャケット(商品名「WJ50−SUV」岩崎電気製)及び照度計(商品名「UVD−365PD」岩崎電機製)を備えた超促進耐候性試験装置(商品名「アイ スーパー UVテスター SUV-W131」岩崎電気製)を使用して環境試験を行った。環境試験は、ブラックパネル温度63℃、照度60mW/cm2の条件で20時間照射・4時間結露を繰り返し、合計200時間行った。
(接着性)
環境試験後の外観を評価した。外観に異常がない場合は○、化粧シート中間体の浮き等異常がある場合は×とした。
作製した床用化粧材の耐衝撃性をデュポン衝撃試験機(JIS K5600-5-3に準拠)を用いて評価した。具体的には、30cmの高さから規定重量の錘を化粧材表面に落下させて凹み量を測定することにより評価した。凹み量が300〜600μmであることを判定基準とした。凹み量が300μm以下を○、300〜400μmを○△、400〜500μmを△、500〜600μmを△×、600μm以下を×とした。
床材疲労試験機No.159-S(株)安田精機製作所を使用して評価した。
尺角サイズの試験片を80℃の条件下で2時間放置した後、次いで−20℃の条件下で2時間放置した。これを1サイクルとして、20サイクルを経た後の試験片の状態を目視により観察し、以下の基準で評価した。
2.基材シート
3.絵柄模様層
4.透明性接着剤層
5.透明性樹脂層
6.透明性表面保護層
7.木質合板
8.防湿フィルム
Claims (5)
- 比重0.55以下の木質合板上に床材用化粧シートが積層された床用化粧材であって、
前記床材用化粧シートは複数層からなり、基材シートのおもて面に1又は2以上の層が積層されている化粧シート中間体と、前記基材シートの裏面に積層されている厚さ450〜800μmの合成樹脂層とを有し、
前記合成樹脂層は、オレフィン系樹脂、微粒子及び熱可塑性オレフィン系エラストマーを含有し、
前記微粒子の含有量は、前記オレフィン系樹脂100重量部に対して10〜60重量部であり、
前記熱可塑性オレフィン系エラストマーの含有量は、前記オレフィン系樹脂100重量部に対して5〜50重量部である、
ことを特徴とする床用化粧材。 - 前記微粒子は、無機微粒子である、請求項1に記載の床用化粧材。
- 前記微粒子の平均粒子径は、20μm以下である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の床用化粧材。
- 前記化粧シート中間体は、基材シート上に絵柄模様層、透明性接着剤層、透明性樹脂層、プライマー層及び透明性表面保護層を順に有する、請求項1〜3のいずれかに記載の床用化粧材。
- 前記木質合板の裏面に防湿フィルムが積層されている、請求項1〜4のいずれかに記載の床用化粧材。
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