JP2014031703A - 梁端部の接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】H形鋼等によって梁が構成される鋼構造物における梁端部の接合構造として、低コストでの施工によって、梁端接合部の先行降伏を回避しつつ、梁の耐疲労特性・変形性能を向上させることができる梁端部の接合構造を提供する。
【解決手段】柱1と梁2で構成される鋼構造物における梁端部の接合構造として、梁端部31を直線状の辺からなる補強板6Aで補強した上で、その梁端部31における補強された材軸方向の範囲内で、梁2のフランジ2aを孔開け加工して孔開け部7を設けることで、予測される曲げモーメント分布に対して、材軸方向で柱1に最も近い孔開け部7が存在する梁断面位置8が先行して降伏するようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁部材(代表例はH形鋼)によって構成される梁を備えた鋼構造物における梁端部の接合構造に関するものである。
従来、柱(鉄骨柱)と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁部材(代表例はH形鋼)によって構成される梁を備えた鋼構造物においては、図1(イ)に平面図、図1(ロ)に立面図を示すように、柱1(柱スキンプレート1a)に梁2(フランジ2a、ウェブ2b)の端部を建設現場で溶接接合する場合、施工条件の制約から梁端接合部3の断面性能(特に、ウェブ2bの耐力負担割合)が小さくなり、地震時に梁2に生じるモーメントによるひずみが梁端接合部3の近傍に集中しやすく、構造部材としての耐疲労特性・変形能力の点で課題があった。なお、図1において、4はダイヤフラム、5はスカラップである。
この課題について、図2(イ)に平面図、図2(ロ)に立面図を示すように、矩形状の補強版76を柱スキンプレート1aとフランジ2aの幅先端部に溶接する一般的な梁端部31の補強方法では、梁端接合部3の先行降伏・破壊は回避できるものの、補強板76の梁端接合部3と反対側の端部76aに応力が集中する構造となり、その応力集中箇所76aが溶接ビードと重なることから耐疲労特性・変形性能の改善に限界があった。
これに対して、上記の課題を解決するために、特許文献1、2に、切欠部を設けた補強板で梁端部を補強することによって、耐疲労特性・変形能力を向上させる技術が開示されている。
すなわち、特許文献1では、図14に平面図を示すように、曲線状の切欠部89を備えた補強板86を柱スキンプレート1aと梁端部31のフランジ2a幅先端部に溶接するとともに、切欠部89の近傍のフランジ2aに孔開け部87を設けることによって、その切欠部89が先行降伏するようにしている。
また、特許文献2では、図15に平面図を示すように、梁端部31のフランジ2a幅先端部に二種類の補強板(補強板96a、補強板96b)を所定の間隔を置いて溶接するとともに、補強板96aと補強板96bの間のフランジ2a部分を含めて、補強板96aから補強板96bに至る切欠部99を設けることによって、その切欠部99が先行降伏するようにしている。
また、梁部材の応力状態を評価する手段としてFEM解析があるほか、非特許文献1によれば溶接継手部における応力集中係数を評価することが可能である。
なお、後述する[実施例1]の項にて、下記の非特許文献2、3を引用するので、ここに併せて記載しておく。
特開2001−207533号公報 特開2004−353419号公報
溶接継手部の応力集中係数、石川島播磨技報、第23巻第4号、S58年7月 鉄骨梁端溶接部の脆性的破断防止ガイドライン・同解説、H15年9月 通しダイヤ角形鋼管柱−H形断面はりの耐力と変形性能、日本建築学会構造系論文集、第389号、S63年7月
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術には、以下のような問題点がある。
・補強板89に切欠部89を形成するために曲線状の加工が必要で高コストとなる。
・現場溶接型接合形式の場合、梁端接合部3の先行降伏を回避するために、補強板89の梁端接合部3側の幅を大きくし、切欠部89において大きな減幅加工を行う必要がある。
・切欠部89の近傍に孔開け部87を設けた場合、その部分のみに損傷が集中する。
また、上記特許文献2に記載の技術にも、以下のような問題点がある。
・切欠部99を形成するために、2種類の補強板96a、96bとその間の梁フランジ2aを切削する加工が高コストである。
・先行降伏箇所(切欠部99)の近傍に溶接ビード100が位置するため、その箇所に応力集中が起こり、疲労特性が低下する恐れがある。
・上記応力集中を避けるためには、先行降伏箇所近傍の溶接ビード100の切削が必要となる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、H形鋼等によって梁が構成される鋼構造物における梁端部の接合構造として、低コストでの施工によって、梁端接合部の先行降伏を回避しつつ、梁の耐疲労特性・変形性能を向上させることができる梁端部の接合構造を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
[1]柱と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁とで構成される鋼構造物において、梁の柱への接合部を含む梁端部における前記板要素が直線状の辺からなる補強板で補強され、その梁端部における補強された材軸方向の範囲内で、前記板要素に材軸方向の複数箇所で孔開け加工を施され、予測される曲げモーメント分布に対して、前記孔開け加工を施された梁断面位置が先行して降伏するように構成されていることを特徴とする梁端部の接合構造。
[2]前記補強板によって補強された梁端部と前記柱との接合部である梁端接合部は、前記孔開け加工を施された梁断面位置の少なくとも一箇所が全塑性モーメントに達するまで弾性状態を維持できる耐力を有していることを特徴とする前記[1]に記載の梁端部の接合構造。
[3]前記孔開け加工によって形成された孔の縁の局所応力のうち少なくとも1つが、前記補強板の柱から遠い側の端部と前記板要素との接合箇所の局所応力よりも大きくなることを特徴とする前記[1]または[2]に記載の梁端部の接合構造。
本発明によれば、H形鋼等によって梁が構成される鋼構造物における梁端部の接合構造として、低コストでの施工によって、梁端接合部の先行降伏を回避しつつ、梁の耐疲労特性・変形性能を向上させることができる。
従来の無補強である梁端部の接合構造を示す図である。 従来技術によって補強された梁端部の接合構造を示す図である。 本発明の実施形態1における梁端部の接合構造を示す図である。 本発明の実施形態2における梁端部の接合構造を示す図である。 本発明の実施形態3における補強後の梁の応力分布を示す図である。 従来例の変形能力を示す図である。 本発明例の変形能力を示す図である。 本発明の実施例1における試験体を示す図である。 従来例と本発明例の比較結果を示す図である。 本発明の実施例2における梁端部の接合構造を示す図である。 本発明の実施例2における比較結果を示す図である。 本発明例4における梁端部の補強板の板取例を示す図である。 本発明例3、4における梁端部の補強板と梁フランジの溶接部を示す図である。 特許文献1における梁端部の接合構造を示す図である。 特許文献2における梁端部の接合構造を示す図である。
本発明は、柱(鉄骨柱)と梁(H形鋼等)で構成される鋼構造物における梁端部の接合構造として、耐力負担能力の低い梁端接合部の梁端部を直線状の辺からなる補強板で補強した上で、その梁端部における補強された材軸方向の範囲内で、梁のフランジを孔開け加工により減断面することで、予測される曲げモーメント分布に対して、孔開け加工を施した梁断面位置が先行して降伏するようにすることによって、低コストの施工で、梁の耐疲労特性・変形性能を向上させるものである。なお、梁端接合部とは、梁端部と柱が接合された面を指す。
以下に、本発明の実施形態(実施形態1、実施形態2)を図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
図3は、本発明の実施形態1における梁端部の接合構造を示す図であり、図3(イ)は平面図、図3(ロ)は立面図である。
図3に示すように、この実施形態1においては、柱(鉄骨柱)1と梁(H形鋼)2で構成される鋼構造物における梁端部31の接合構造として、耐力負担能力の低い梁端接合部3を有する梁端部31を直線状の辺からなる補強板6(6A)で補強した上で、梁2の材軸方向に対し補強された範囲内で、梁2のフランジ2aを孔開け加工して孔開け部7を設けている。
ここで、補強板6Aは、梁2の材軸方向に平行な直線状の辺と梁2の材軸方向に直交する直線状の辺を有し、柱1側の幅が広く、柱1と反対側の幅が狭いという2段階の幅となっていて、柱スキンプレート1aと梁2のフランジ2aの幅先端部に溶接されている。
そして、材軸方向で補強板6Aの幅が狭くなった範囲の梁フランジ2aにおいて、幅方向に複数個(ここでは、2箇所)で材軸方向に複数箇所(ここでは、4箇所)に孔開け部7が設けられている。
これによって、予測される曲げモーメント分布に対して、材軸方向で柱1に最も近い孔開け部7が存在する梁断面位置8が先行して降伏した後、順次、材軸方向で柱1から遠ざかる方向の孔開け部7が存在する梁断面位置が降伏する。
なお、補強板6Aによって補強された梁端部31の梁端接合部3は、孔開け部7が存在する梁断面位置の少なくとも1箇所が全塑性モーメントに達するまでマクロ的に弾性状態を維持できる耐力を有していることが好ましい。
また、梁2のスカラップ5長さに相当する部分は、先行降伏箇所8のひずみ硬化による耐力上昇後においても、設計上断面が降伏しない程度の断面性能を有することが望ましい。これは、スカラップ5部分と先行降伏箇所8の断面耐力比が小さい場合、ひずみ硬化による耐力上昇後にスカラップ5底のひずみが増大し、スカラップ5底の亀裂を起点とした破断に至る可能性があるためである。
また、補強板6Aの長さについては、補強板6Aの柱1から遠い側の端部6aの断面が、先行降伏箇所8のひずみ硬化による耐力上昇後においても降伏しない長さを有することが望ましい。これは、ひずみ硬化による耐力上昇後、補強板6Aと梁フランジ2aを接合する溶接箇所に亀裂が発生することを防ぐためである。
また、孔開け部7の径を適切に設計し、スカラップ5部分近傍を除いた補強部分の全塑性モーメントを、構造物の崩壊モード(通常は梁2の両端に塑性ヒンジが生じた状態)時におけるモーメント勾配に比例させることで、先行降伏箇所8の塑性化の進行を均一化させ、より耐疲労特性・変形能力を向上させることが可能である。
また、補強板6Aで補強後の有効フランジ幅(フランジ幅+補強板幅)とフランジ厚の比は、早期に座屈を起こさない値とすることが望ましいが、フランジ破断による急激な耐力低下を防ぐために、必要な性能を確保した上で補強後の梁2の破壊モードをフランジ2aの局部座屈とする値を採用することもできる。
また、補強板6Aの幅が変更する箇所のコーナ部6bには応力集中を回避するためにR部を設けてもよい。
このようにして、この実施形態1においては、以下のような効果を得ることができる。
(a)梁端部31を補強板6Aで補強することにより、現場溶接型接合形式においても梁端接合部3の先行降伏を回避することが容易である。
(b)梁端部31のフランジ2aを補強板6Aにより拡幅補強することにより、スカラップ5による断面欠損やウェブ接合部分の柱スキンプレート1aの面外変形に起因する梁端接合部耐力低下による梁端接合部3近傍への変形集中を解消することができる。
(c)梁端部31のフランジ2aに孔開け部7を設けたことにより、先行降伏箇所と溶接ビードを分離することができる。ちなみに、特許文献2では、図15に示したように、先行降伏箇所(切欠部99)の近傍に溶接ビード100が位置するため、その箇所に応力集中が起こり、疲労特性が低下する恐れがあった。
(d)梁端部31のフランジ2aに材軸方向の複数箇所で孔開け部7を設けたことにより、梁2の降伏範囲を拡大させることができる。
(e)直線状の辺からなる補強板6Aを用いるとともに、ドリル加工が可能な孔開け加工による断面低減方法を用いることにより、加工コストを低減させることができる。
(f)上記(a)〜(e)により、低コストの施工で優れた耐疲労特性・変形能力を有する柱梁接合部が実現可能となる。
(g)さらに、元の梁断面を補強した上で孔開け加工を行うため、元の梁断面と同等以上の断面性能を保持することが可能となり、設計上のデメリットが無いという効果もある。
[実施形態2]
図4は、本発明の実施形態2における梁端部の接合構造を示す図であり、図4(イ)は平面図、図4(ロ)は立面図である。
本発明の実施形態2における梁端部の接合構造は、図3に示した本発明の実施形態1における梁端部の接合構造と基本的な構成は同じであるが、補強板6の形状が異なっている。
すなわち、図4に示すように、この実施形態2においては、柱(鉄骨柱)1と梁(H形鋼)2で構成される鋼構造物における梁端部31の接合構造として、耐力負担能力の低い梁端接合部3を有する梁端部31を直線状の辺からなる補強板6(6B)で補強した上で、補強された梁2の材軸方向の範囲内で、梁2のフランジ2aを孔開け加工して孔開け部7を設けている。
ここで、補強板6Bは、柱1から遠ざかるにつれて所定の割合で幅が狭くなる形状であり、柱スキンプレート1aと梁2のフランジ2aの幅先端部に溶接されている。
そして、材軸方向で補強板6Bの範囲の梁フランジ2aにおいて、幅方向に複数個(ここでは、2箇所)で材軸方向に複数箇所(ここでは、4箇所)に孔開け部7が設けられている。
これによって、予測される曲げモーメント分布に対して、材軸方向に孔開け部7が存在する複数箇所(ここでは、4箇所)の梁断面位置8が同時に先行して降伏する。
このようにして、この実施形態2においても、実施形態1と同様に、上記(a)〜(g)の効果を得ることができる。
それに加えて、この実施形態2においては、先行降伏部位8を広く分布させて、塑性化が均一に起きるように設計されているので、より変形能力が高まるという効果が得られる。
また、補強板6Bの幅と孔開け部7の径を適切に設計することで上記の効果を得ることも可能である。
[実施形態3]
本発明の実施形態3について述べる。
この実施形態3は、上述した本発明の実施形態1における梁端部の接合構造(図3)あるいは本発明の実施形態2における梁端部の接合構造(図4)を前提にして、その際に孔開け加工によって形成した孔7の縁の局所応力のうち少なくとも1つが、前記補強板の柱から遠い側の端部と前記板要素との接合箇所の局所応力よりも大きくなるようにするものである。具体的には、孔7のうち、少なくとも柱1に最も近い孔の縁の局所応力が、補強板(ハンチ)6の柱1から遠い側の端部6aと梁フランジ(板要素)2aとの接合箇所の局所応力よりも大きくなるようにするものである。言い換えれば、孔7のうち、少なくとも柱1に最も近い孔の縁の局所応力が梁2の降伏応力に達した時に、前記接合箇所の局所応力は梁2の降伏応力に達しないようにするものである。そして、それを実現するために必要な、柱1から前記接合箇所までの距離(すなわち、補強板6の長さ;ハンチ6の補強部長さ)について以下に説明する。
いま、柱1に最も近い孔の縁の応力集中係数をK1、その孔中心の柱1からの距離をL1、その孔位置断面の補強後の断面係数をZ1、補強板6の柱1から遠い側の端部6aと梁フランジ2aとの接合箇所の応力集中係数をK2、柱1から前記接合箇所までの距離(ハンチの補強部長さ;ハンチ長さ)をL2、前記接合箇所の梁2の断面係数をZ2、梁2の柱1面から反曲点までの距離をL、梁材2の降伏応力をσyとする。図5は、その際の、補強後の梁端部を含む梁2の応力状態を示す図である。
そして、上述したように、柱1に最も近い孔の縁の局所応力をσ1、前記接合箇所の局所応力をσ2として、σ1が降伏応力σyに達した時に、前記接合箇所の局所応力σ2は降伏応力σyに達しないようにする、すなわち、下記(1)式を満たすためのハンチ長さL2を求める。
σ1=σy>σ2 ・・・(1)
まず、柱1に最も近い孔の縁の局所応力σ1が降伏応力σyに達して、
σ1=σy ・・・(2)
となった際の、柱1に最も近い孔位置のフランジ外面平均応力σ3は下記(3)式のようになり、その孔位置の梁断面に作用するモーメントM1は下記(4)式のようになる。
σ3=σy/K1 ・・・(3)
M1=σy/K1・Z1 ・・・(4)
したがって、前記接合箇所の梁断面に作用するモーメントM2は下記(5)式のようになり、前記接合箇所のフランジ外面平均応力σ4(=M2/Z2)は下記(6)式のようになる。
M2=(L−L2)/(L−L1)・σy/K1・Z1 ・・・(5)
σ4=(L−L2)/(L−L1)・σy/K1・Z1/Z2 ・・・(6)
この(6)式より、前記接合箇所の局所応力σ2は下記(7)式のようになる。
σ2=K2・(L−L2)/(L−L1)・σy/K1・Z1/Z2 ・・・(7)
これにより、前記(1)を満たすには、下記(8)式となる。
σy>K2・(L−L2)/(L−L1)・σy/K1・Z1/Z2 ・・・(8)
その結果、ハンチ長さL2は、下記(9)式により求められる。
L2>L−(L−L1)・K1・Z2/(K2・Z1) ・・・(9)
これによって、柱1に最も近い孔縁を、補強板6の柱1から遠い側の端部6aと梁フランジ2aの接合箇所よりも先に降伏させることができる。このような方法にてハンチ長さL2を設定することにより、溶接ビードを応力集中箇所から離すことができ、その結果、溶接ビードの切削も避けることが可能となる。
なお、孔縁の応力集中係数K1は、有孔板の応力集中係数であり、例えばFEM解析等で直接評価することができる。
また、接合箇所の応力集中係数K2は、溶接線を含むが、例えば、前記非特許文献1のように、FEM解析等で求められる構造的不連続による応力集中係数Kgと、溶接部の局部的応力集中係数Ktの積により求めることができる。すなわち、下記(10)式の如くである。
K2=Kg×Kt ・・・(10)
ちなみに、前記非特許文献1においては、溶接部の局部的応力集中係数Ktは、以下のようにして算出している。なお、ここでは、溶接継手は突合せ継手で、作用する荷重は引張荷重とする。
いま、被溶接材の板厚をt、ビード高さをh、ビード幅(半長)をhp、フランク角をθ、未溶着厚をa、止端部曲率半径をρとして、応力集中係数Ktを下記(11)式によって算出している。
Kt=[1+f(θ){g(ρ)−1}]C(a/t) ・・・(11)
そして、上記(11)式の右辺の関数f(θ)は下記(12)式の如くである。
Figure 2014031703
ここで、上記(12)式のWは、突合せ継手の場合は、下記(13)式となる。
W=t+2h+0.6hp ・・・(13)
また、上記(11)式の右辺の関数g(ρ)は下記(14)式の如くである。
g(ρ)=αt・gt(ρ)+αb・gb(ρ) ・・・(14)
ここで、上記(14)式の右辺第1項の係数αtは、引張荷重の場合、
αt=1.0 ・・・(15)
となる。
また、上記(14)式の右辺第1項の関数gt(ρ)は、下記(16)式のようになる。
Figure 2014031703
ここで、下記(16)式の係数βtは溶接継手に応じた値であり、突合せ継手の場合は、
βt=2.0 ・・・(17)
となる。
なお、上記(14)式の右辺第2項の係数αbは、引張荷重の場合、
αb=0 ・・・(18)
となる。したがって、上記(14)式の右辺第2項は不要となる。
そして、上記(11)式の右辺の関数C(a/t)は、下記(19)式の如くである。
Figure 2014031703
このようにして、孔開け加工によって形成した孔7のうち、少なくとも柱1に最も近い孔の縁の局所応力が梁2の降伏応力に達した時に、前記接合箇所の局所応力は梁2の降伏応力に達しないようにすることによって、より一層、高い耐疲労性能を得ることができる。
本発明の実施例1として、柱径400mm、板厚16mmの角形鋼管柱に、せい500mm、幅200mm、ウェブ厚12mm、フランジ厚19mm、スカラップ高さ35mm、降伏応力412.5N/mm、引張強度550N/mmの梁(H形鋼)を接合する場合の検討を行った。
ウェブは高力ボルト摩擦接合とし、強度区分F10T、サイズM20、12本、2列配置、ピッチ55mmとしている。
梁のモーメント分布は、柱芯間距離が6000mm、逆対称曲げとなる場合を想定し、柱芯から3000mmの位置をモーメント0とする三角形分布を考えた。
そして、従来例1として、図1に示した無補強の梁端部の接合構造、従来例2として、図2に示した従来技術による補強を施した梁端部の接合構造、本発明例1として、図3に示した本発明の実施形態1における梁端部の接合構造、本発明例2として、図4に示した本発明の実施形態2における梁端部の接合構造を検討対象とした。
なお、ウェブの有効断面高さ及び負担荷重は、非特許文献2、非特許文献3に記載の方法を用いて検討した。ただし、高力ボルト接合部については外側3本がモーメントによる梁材軸方向の応力を伝達し、その他のボルトは梁のせん断荷重を負担するものとした。ウェブの負担荷重は前記ウェブ有効高さによる耐力とボルト接合部の耐力の小さいほうの値とした。
表1、図6、図7に、従来例1、2と本発明例1、2の検討結果を示す。
Figure 2014031703
表1では、梁端接合部(柱との接合面位置)、先行降伏部位、補強板端(柱と反対側の位置)の梁降伏モーメントとその時の梁せん断力、及び終局耐力(先行降伏部位におけるフランジを引張強度,ウェブ(有効断面)を降伏応力で計算した全塑性モーメント)時梁せん断力を比較している。
図6、図7は、梁の全塑性モーメントの長さ方向分布と終局耐力時の曲げモーメント分布を図示したものであり、図6(イ)は従来例1、図6(ロ)は従来例2、図7(イ)は本発明例1、図7(ロ)は本発明例2である。
ちなみに、終局耐力時の曲げモーメントよりも全塑性モーメントが低い部分が主に塑性化するため、該当する部分が長いほど変形能力が大きい。一方、梁端接合部や補強板端は溶接ビードと重なるため、できるだけ降伏させないほうが良い。
まず、図6(イ)に示す従来例1では、梁端接合部の曲げ耐力が梁の全断面有効時全塑性モーメントを下回るため、梁端接合部近傍に歪が集中する。
また、図6(ロ)に示す従来例2では、先行降伏部位の最大耐力時に梁端接合部に作用するモーメントが梁端接合部の曲げ耐力以下となるよう設計されているが、先行降伏部位が補強板の柱反対側の端であり、溶接ビードの端と一致するため応力集中を起こしやすい。
これに対して、図7(イ)に示す本発明例1では、先行降伏部位の最大耐力時に梁端接合部に作用するモーメントが梁端接合部の曲げ耐力以下となるよう設計されており、先行降伏部位と溶接ビードが分離されている。ただし、補強板の柱反対側の端は先行降伏部位の最大耐力時には降伏するものの、塑性化の程度は小さい。
これに対して、図7(ロ)に示す本発明例2では、本発明例1の効果に加えて、先行降伏部位を広く分布させ、塑性化が均一に起きるよう設計されており、より変形能力が高まる。
次に、図8に示す試験体と載荷要領によって、上記の従来例1、2と本発明例1のそれぞれの梁端部の接合構造について、低サイクル疲労試験を行った。図9に、その試験結果を示す。
ここで、梁の試験曲げ耐力(全変形量から弾性変形分を除いた永久変形量が梁長さ2800mmの0.2%となる時点での荷重)を弾性剛性で除した塑性変形の基準量をδpとして、1.3δp、2.5δpの振幅で繰返し載荷を行い、2回目サイクルの最大耐力(1回目のサイクルはひずみ硬化が小さいため耐力が若干低い)の90%を維持した繰返し数を低サイクル疲労寿命として評価した。
図9において、同じ振幅(塑性率)に対して繰返し数が多いほど耐疲労性能が高く、本発明例1は高い耐疲労性能が得られていることがわかる。
本発明の実施例2として、上記の本発明の実施形態3の効果の確認するために、柱径400mm、板厚16mmの角形鋼管柱に、せい500mm、幅200mm、ウェブ厚12mm、フランジ厚19mm、スカラップ高さ35mm、降伏応力412.5N/mm、引張強度550N/mmの梁(H形鋼)を接合する場合の構造実験を行った。
ウェブは高力ボルト摩擦接合とし、強度区分F10T、サイズM20、12本、2列配置、ピッチ55mmとしている。
梁のモーメント分布は、柱芯間距離が6000mm、逆対称曲げとなる場合を想定し、柱芯から3000mmの位置をモーメント0とする三角形分布を考えた。この場合梁と柱の接合面からモーメント反曲点までの距離は2800mmである。
そして、本発明例3は、図10(イ)に示すような梁端部の接合構造とした。本発明例3のハンチ長さL2は500mmである。また、本発明例4は、図10(ロ)に示すような梁端部の接合構造とした。本発明例4のハンチ長さL2は700mmである。
ここで、本発明例3、4においては、図10(イ)、(ロ)に示すように、補強板の厚さは梁フランジの厚さと同じ19mm、孔位置の幅は38mmであり、孔径も同じく38mmである。したがって、孔位置断面の断面係数Z1と、補強板の柱から遠い側の端部と梁フランジとの接合箇所の断面係数Z2は共に2154cmである。また、柱に最も近い孔の柱からの距離は200mmである。
そして、孔縁の応力集中係数K1は、同形状モデルを用いたFEM解析により、1.93である。また、前記接合箇所の構造的不連続による応力集中係数Kgは、同じくFEM解析により、1.68である。当該箇所の溶接による局所的応力集中係数Ktは、前記非特許文献1に基づく前記(11)〜(19)式により、1.40である。したがって、前記接合箇所の応力集中係数K2は、前記(10)式に基づいて2.35(=1.68×1.40)となる。
ちなみに、局所的応力集中係数Ktを前記(11)〜(19)式によって算出する際に用いた値は、接合構造体の設計値、溶接部の実測データより、ビード高さh=2.8mm、ビード幅(半長)hp=9.0mm、フランク角θ=15.25°、未溶着厚a=5.0mm、止端部曲率半径ρ=3.1mmであった。
なお、梁フランジと補強板の間では溶接線と平行方向のせん断力により応力伝達されるが、溶接線に対して直角方向の引張力が作用する場合の応力集中係数と同等とみなして算定を行った。
その結果、前記(1)式を満たすために必要なハンチ長さL2は、前記(9)式に基づいて、以下のようになる。
L2>2800mm−(2800mm−200mm)×1.93×2154cm/(2.35×2154cm)=665mm
したがって、本発明例3は、ハンチ長さL2が上記の条件を満足していないのに対して、本発明例4は、ハンチ長さL2が上記の条件を満足している。
そして、本発明例3と本発明例4について、上記の実施例1と同様の低サイクル疲労試験を行った。
なお、比較のために、図1に示した無補強の梁端部の接合構造を従来例3とし、図2に示した従来技術による補強を施した梁端部の接合構造を従来例4として、同じく低サイクル疲労試験を行った。なお、従来例3、4では、補強板6と孔7以外は、本発明例3、4と同じにした。そして、従来例4の補強板76は、厚さ19mm、長さ175mmとした。
その結果、図11に示すように、従来例3、4に比べて、本発明例3、4はともに良好な疲労寿命を備えているが、ハンチ長さL2が上記の条件を満足していない本発明例3では、前記接合箇所からの亀裂が進展し梁が破断したのに対し、ハンチ長さL2が上記の条件を満足している本発明例4では、孔位置から亀裂が進展し、図11に示すとおり、本発明例4は本発明例3の2.5倍以上の疲労寿命が得られた。
なお、図12は、本発明例4における補強板の板取を示す図である。
図12(イ)は、すべて直線で切断する場合である。また、図12(ロ)は、隅肉溶接を容易にするため、ハンチ6の柱から遠い側の端部6aを10mm切り落とし、板幅の切り替え部6cの応力集中を避けるために、部分的に曲線形状に切断する場合である。さらに、図12(ハ)は、板幅の切り替え部6cの角度を緩くした場合である。
いずれの場合も、板取時の鋼材のロスを最小とすることが可能であり、特に、図12(ロ)の形状とすることで、加工性と疲労特性の向上が期待できる。また、図12(ハ)のように板幅を変更する角度を緩くすることで、さらに疲労特性の向上が期待できる。
また、図13は、本発明例3、4における補強板6の溶接方法を示す図である。
本発明例3、4では、従来例4と比較して、補強板6と梁フランジ2aの接合部が長く、当該接合部において単位長さあたりの伝達すべきせん断力が小さいため、当該接合部の一部または全てにおいて、図13に示すような、開先11を設けた、溶接量の少ない突合せ溶接を採用することができる。
1 柱
1a 柱スキンプレート
2 梁
2a 梁フランジ
2b 梁ウェブ
3 梁端接合部
4 ダイヤフラム
5 スカラップ
6 補強板
6A 補強板
6B 補強板
6a 補強板の柱から反対側の端
6b 補強板の段差角部
6c 補強板の幅切り替え部
7 孔開け部
8 先行降伏断面部位
10 降伏箇所の溶接ビード
11 開先
31 梁端部
76 補強板
86 補強板
87 孔開け部
89 曲線状の切欠部
96a、96b 補強板
99 曲線状の切欠部
100 溶接ビード

Claims (3)

  1. 柱と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁とで構成される鋼構造物において、梁の柱への接合部を含む梁端部における前記板要素が直線状の辺からなる補強板で補強され、その梁端部における補強された材軸方向の範囲内で、前記板要素に材軸方向の複数箇所で孔開け加工を施され、予測される曲げモーメント分布に対して、前記孔開け加工を施された梁断面位置が先行して降伏するように構成されていることを特徴とする梁端部の接合構造。
  2. 前記補強板によって補強された梁端部と前記柱との接合部である梁端接合部は、前記孔開け加工を施された梁断面位置の少なくとも一箇所が全塑性モーメントに達するまで弾性状態を維持できる耐力を有していることを特徴とする請求項1に記載の梁端部の接合構造。
  3. 前記孔開け加工によって形成された孔の縁の局所応力のうち少なくとも1つが、前記補強板の柱から遠い側の端部と前記板要素との接合箇所の局所応力よりも大きくなることを特徴とする請求項1または2に記載の梁端部の接合構造。
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