JP2008223393A - 高疲労耐久性鋼構造物 - Google Patents

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康行 栗原
Atsutaka Kawabata
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Abstract

【課題】鋼部材を溶接した溶接部位を有する鋼構造物において、十分な長寿命化を実現できる高疲労耐久性鋼構造物を提供する。
【解決手段】構造上の重要度の異なる2つの鋼部材を溶接した溶接部位を有する鋼構造物において、前記2つの鋼部材のうち、構造上の重要度の低い方の鋼部材114に、構造上の重要度の高い方の鋼部材102の応力集中を緩和させる構造を形成する。
前記構造は、例えば、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材114に疲労亀裂を発生させる構造形状である、切欠き12Aや、板幅減少部位12Bや、孔12Cを含ませることで達成することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、鋼部材を溶接した溶接部位を有する高疲労耐久性鋼構造物に係り、特に、溶接部位の近傍において、構造上の重要度のより高い鋼部材へ疲労亀裂が発生することを抑制できる高疲労耐久性鋼構造物に関する。
鋼床版は、鋼部材を効果的に配置することで、重量を軽くでき、かつ、急速施工も可能な点に特徴があり、都市部や地盤が緩い場所などの橋梁において数多く採用されている。
図1は、鋼床版の基本構造を示す斜視図である。鋼床版100は、デッキプレート(床板)102が鋼板で形成されており、デッキプレート102の下面には縦桁104及び横桁106が配置され、さらにUリブ(縦リブ)108や横リブ110などを用いて補強した構造である。デッキプレート102の上面には舗装112が施されている。
しかし、近年、供用中の鋼床版に疲労亀裂が多数発見され、大きな問題となっている。以下、多数発見されている疲労亀裂の例について記載する。
(1)垂直補剛材とデッキプレートとの溶接部
例えば、図2(A)に示す鋼床版の垂直補剛材114の接合構造において、図2(B)、(C)、(D)に示すように、縦桁ウェブ104Aの垂直補剛材114とデッキプレート102との接合部の回し溶接止端部116Aに疲労亀裂118が多数発見されている。この主因は、アスファルト舗装112上面を車両が通過する時に発生する局部曲げに基づく垂直補剛材114先端での応力集中であると考えられている。この亀裂は、デッキプレート102を貫通する亀裂であるため、鋼床版の剛性低下への影響が大きく、車両の走行性への影響が大きい。また、補修が難しいなどの問題がある。
(2)Uリブと横リブとの溶接部
また、図4(A)に示す、鋼床版におけるデッキプレート102、Uリブ108、横リブウェブ110Aの接合構造において、Uリブ108と横リブウェブ110Aとの溶接部120の端部(スカラップ110B端部)でも疲労亀裂の発生が多く観察されている。この疲労亀裂は、横リブとUリブに繰り返し発生する応力の影響と、横リブのスカラップ端部における応力集中の影響で発生すると考えられる。
特に、この疲労亀裂が、図4(B)の写真図に示すように、Uリブ側に発生した疲労亀裂122の場合は、補修を行っても再発する可能性があるという問題がある。補修を行っても疲労亀裂が再発する可能性がある理由は、Uリブ108の板厚は通常6〜8mmであり、横リブウェブ110Aの板厚(通常9mm以上)と比べて薄く、Uリブ108を構成している板材の面外剛性が小さいことに加えて、Uリブ108の内部は空洞となっているため偏心作用の影響を受けやすく、Uリブ108には疲労き裂が発生しやすいからである。また、Uリブ108の内面は密閉されているため、Uリブ108に対する補修施工は表面からしか行えず、欠陥が残りやすい補修となることに加えて、スカラップ部は矮狭であり、補強部材を取り付けるのが困難であるからである。
(3)デッキプレートとUリブとの溶接部
さらに、図6(A)に示すように、Uリブ108とデッキプレート102との溶接部126における未溶着部から生ずるデッキプレート貫通型の疲労亀裂の発生も多く観察されている。この亀裂は、図6(B)に示すように、溶接熱収縮応力下での輪荷重により応力集中が生じ、発生すると考えられている。Uリブ108の裏側から進展して表面に現れずに進展するため、発見することが難しい。また、起点となる未溶着欠陥部が長手方向に連続的に続いている場合も多く、発生する亀裂も長い場合が多いなどの問題がある。
(4)鋼床版以外の構造における疲労亀裂の例
図7(A)に示すような、製造工場などにおける天井クレーン走行桁130などで用いられている鋼製桁構造においても、疲労亀裂が多数発見されている。特に、図7(B)の断面図に示すような三角リブ134の下端から桁の長手方向に伸び、ウェブ132を貫通する疲労亀裂138が数多く発見されている。
以上のような疲労亀裂に対する技術として、特許文献1においては、鋼構造物に疲労亀裂の発生および進展の少なくとも一方を抑制する鋼材を用いる技術を開示しているが、十分な長寿命化が実現されているとはいえない。
特開2003−183769号公報
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、鋼部材を溶接した溶接部位を有する鋼構造物において、十分な長寿命化を実現できる高疲労耐久性鋼構造物を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究開発を行い、構造上の重要度の低い鋼部材での疲労亀裂の発生および進展は許容し、構造上の重要度の高い鋼部材での疲労亀裂の発生および進展は極力抑制することが効果的であることを見出した。そして、さらに研究開発を行った結果、溶接部の端部における応力集中を緩和させるとともに、疲労亀裂を構造上の重要度の低い方の鋼部材側に発生させる構造を、構造上の重要度の低い方の鋼部材側に設けることが効果的であることを見出し、本発明をするに至った。
即ち、本発明に係る高疲労耐久性鋼構造物は、構造上の重要度の異なる2つの鋼部材を溶接した溶接部位を有する鋼構造物において、前記2つの鋼部材のうち、構造上の重要度の低い方の鋼部材に、構造上の重要度の高い方の鋼部材の応力集中を緩和させる構造を形成したことを特徴とする。
前記構造は、例えば、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材に疲労亀裂を発生させる構造形状を含ませることで達成することができる。
前記構造形状は、例えば、切欠きや孔とすることができる。また、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材が板状体の場合、該板状体の板厚を、機能を損なわない範囲で薄くした構造形状としてもよい。
前記構造上の重要度の高い方の鋼部材の応力集中を緩和させる構造が形成された、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材を、疲労亀裂の発生および進展の少なくとも一方を遅延させる効果を有する鋼材から形成することで、さらに長寿命化を図ることができる。
前記疲労亀裂の発生および進展の少なくとも一方を遅延させる効果を有する鋼材として、疲労亀裂の進展速度を遅延させる効果を有する鋼材を用いることができる。
例えば、前記構造上の重要度の高い方の鋼部材は橋梁の鋼主桁であり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材は前記鋼主桁の補剛材である。ここで、主桁には、I形断面の鋼桁、閉断面を有する鋼箱桁、鋼床版の縦桁を含む。また、前記構造上の重要度の高い方の鋼部材は橋梁の鋼床版の縦桁及びデッキプレートであり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材は前記鋼床版の縦桁ウェブの垂直補剛材である。また、前記構造上の重要度の高い方の鋼部材は橋梁の鋼床版の縦桁、デッキプレート及びUリブであり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材は横リブである。また、前記構造上の重要度の高い方の鋼部材は橋梁の鋼床版のデッキプレートであり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材はUリブである。また、前記構造上の重要度の高い方の鋼部材は鋼製桁であり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材は前記鋼製桁の補剛材である。
本発明に係る高疲労耐久性鋼構造物は、構造上の重要度の低い方の鋼部材に、構造上の重要度の高い方の鋼部材の応力集中を緩和させる構造を形成したので、構造上の重要度の高い方の鋼部材に疲労亀裂が発生しにくくなる。
また、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材に、疲労亀裂の発生および進展の少なくとも一方を遅延させる効果を有する鋼材を用いることで、さらに長寿命化を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図3(A)は、本発明の第1実施形態に係る高疲労耐久性鋼構造物の要部を示す断面図である。この第1実施形態は、図2(A)に示す、鋼床版の縦桁ウェブ104に垂直補剛材を取り付けた構造において発生する、垂直補剛材114とデッキプレート102との溶接部116の回し溶接止端部116Aに発生する疲労亀裂118(図2(B)、(C)、(D)参照)に対する対策を具体化したもので、図3(A)に示すように、垂直補剛材114において、回し溶接止端部116Aの下部に切欠き12Aを設けた構造形状である。ここで、垂直補剛材114は、アスファルト舗装112上面を車両が通過する際の荷重を直接負担するものではなく、縦桁104のウェブ104Aの座屈を防ぐためのものであり、構造上の重要度は縦桁104及びデッキプレート102よりも低い。
垂直補剛材114に切欠き12Aを設けることにより、垂直補剛材114において、切欠き12Aを含む部位の断面剛性が低下し、アスファルト舗装112上面を車両が通過する際の局部曲げによる曲げ変形量が切欠き12Aを含む断面を中心として増大するので、回し溶接止端部116Aにおける応力集中が緩和される。このため、回し溶接止端部116Aには、構造上の重要度の高いデッキプレート102側への疲労亀裂118が発生しにくくなる。
一方、アスファルト舗装112上面を車両が通過することに伴う局部曲げによる曲げ変形が切欠き12Aを含む部位の断面に集中するので、切欠き12Aを起点として疲労亀裂が発生しやすくなる。切欠き12Aを起点として疲労亀裂が発生し、この疲労亀裂が成長していくと、切欠き12Aを含む部位の断面剛性がさらに低下するので、回し溶接止端部116Aにおける応力集中はさらに緩和され、構造上の重要度の高いデッキプレート102側への疲労亀裂118はさらに発生しにくくなる。
切欠き12Aを起点とする疲労亀裂は、構造上の重要度の低い垂直補剛材114に発生する疲労亀裂であり、この疲労亀裂が進展していっても、構造上の重要度の高いデッキプレート102側への疲労亀裂118が発生した場合と比べて、鋼床版100の性能は低下せず、車両の走行性への影響も軽微である。
したがって、定期的な保守点検により、切欠き12Aを起点とする疲労亀裂の発生・進展状況を記録しておき、疲労亀裂が所定の長さに達した時点で、垂直補剛材114の修理を行うことで、鋼床版100の性能が大幅に低下することを防ぎつつ、維持管理を行うことができる。構造上の重要度の高いデッキプレート102側への疲労亀裂118が発生した場合には、鋼床版100の性能が大幅に低下することを防ぐことは困難である。
また、図3(B)に第1実施形態の第1変形例を示す。この変形例は、切欠き12Aを設ける代わりに、切削加工により板幅減少部位12Bを設けている。板幅減少部位12Bには切欠き12Aほど曲率半径の小さい部位はないので、板幅減少量が切欠き12Aの深さと同じであれば、切欠き12Aよりは疲労亀裂の発生はしにくくなり、デッキプレート102側への疲労亀裂118の発生を抑制する効果は、切欠き12Aを設けた場合よりは若干小さくなると考えられる。
また、図3(C)に第1実施形態の第2変形例を示す。この変形例は、切欠き12Aを設ける代わりに、孔12Cを設けている。孔12Cの直径が、切欠き12Aの深さと同程度であれば、デッキプレート102側への疲労亀裂118の発生を抑制する効果は、切欠き12Aを設けた場合と同程度になると考えられる。
なお、切欠き12A、板幅減少部位12B、孔12Cを設ける代わりに、垂直補剛材114の板厚を、機能を損なわない範囲で薄くして、回し溶接止端部116Aにおける応力集中を緩和させるとともに、垂直補剛材114への疲労亀裂を発生しやすくさせて、デッキプレート102側への疲労亀裂118の発生を抑制してもよい。ただし、切欠き12A、板幅減少部位12B、孔12Cを設ける方が、デッキプレート102側への疲労亀裂118の発生を抑制する効果は高いと考えられる。
図5(A)は、本発明の第2実施形態に係る高疲労耐久性鋼構造物の要部を示す断面図である。この第2実施形態は、図4(A)に示す、鋼床版におけるデッキプレート102、Uリブ108、横リブウェブ110Aの接合構造において、Uリブ108と横リブウェブ110Aとの溶接部120の端部(スカラップ110B端部)でUリブ108側に発生する疲労亀裂122(図4(B)参照)に対する対策を具体化したもので、図5(A)に示すように、横リブウェブ110Aにおいて、Uリブ108と横リブウェブ110Aとの溶接部120の端部(スカラップ110B端部)に切欠き14Aを設けた構造形状である。ここで、横リブ110は、一般的に、Uリブ108の高さ分だけウェブが欠損していることが予め考慮されて設計されているので、横リブウェブ110Aに数10mm程度のき裂が生じても直ぐに横リブの機能が損なわれるものではない。したがって、疲労亀裂が生じた場合に鋼床版の性能にどの程度影響を及ぼすかという観点から見て、横リブ110の構造上の重要度はUリブ108よりも低い。
切欠き14Aを設けることにより、アスファルト舗装112上面を車両が通過することに伴う応力集中は、溶接部120の端部(スカラップ110B端部)から切欠き14Aの先端に移動し、Uリブ108側へは疲労亀裂が発生しにくくなる。
一方、アスファルト舗装112上面を車両が通過することに伴う応力集中が切欠き14Aの先端に移動するので、切欠き14Aを起点として疲労亀裂が発生しやすくなる。切欠き14Aを起点として疲労亀裂が発生し、この疲労亀裂が成長していくと、応力集中の部位である疲労亀裂の先端は、溶接部120の端部(スカラップ110B端部)から遠ざかり、溶接部120の端部(スカラップ110B端部)における応力集中はさらに緩和され、Uリブ108側への疲労亀裂122はさらに発生しにくくなる。
切欠き14Aを起点とする疲労亀裂は、横リブ110のウェブ110Aに生じるが、前述のように、横リブウェブ110Aに数10mm程度のき裂が生じても直ぐに横リブの機能が損なわれるものではなく、横リブウェブ110Aに疲労亀裂が進展していっても、鋼床版100の性能が急激に低下することはない。
一方、Uリブ108側へ疲労亀裂122が発生した場合には、前述したように、補修を行っても疲労亀裂122が再発する可能性がある。また、Uリブ108に疲労亀裂が生じた場合の性能低下は、横リブ110に疲労亀裂が生じたときよりも大きいことに加え、Uリブ108はデッキプレート102を介して車両が通過することに伴う荷重(曲げモーメント)を負担するため、Uリブ108側へ疲労亀裂122が発生した場合、横リブ110のウェブ110Aに疲労亀裂が発生した場合と比べて、鋼床版100の性能の低下は大きくなる。
したがって、疲労亀裂が生じた場合に鋼床版の性能にどの程度影響を及ぼすかという観点から見て、構造上の重要度は、横リブ110はUリブ108よりも低いので、定期的な保守点検により、切欠き14Aを起点とする横リブ110における疲労亀裂の発生・進展状況を記録しておき、疲労亀裂が所定の長さに達した時点で、横リブ110のウェブ110Aの修理を行うことで、鋼床版100の性能が大幅に低下することを防ぎつつ、維持管理を行うことができる。
また、図5(B)に第2実施形態の第1変形例を示す。この変形例は、切欠き14Aよりも、Uリブ108の側面とのなす角の大きい切欠き14Bを設けた例である。Uリブ108側への疲労亀裂122の発生を抑制する効果は、切欠き14Aを設けた場合と同様である。
また、図5(C)に第2実施形態の第2変形例を示す。この変形例は、切欠き14Aを設ける代わりに、孔14Cを設けている。孔14Cの直径が、切欠き14Aの長さと同程度であれば、Uリブ108側への疲労亀裂122の発生を抑制する効果は、切欠き14Aを設けた場合と同程度になると考えられる。
図6(D)は、本発明の第3実施形態に係る高疲労耐久性鋼構造物の要部を示す断面図である。この第3実施形態は、図6(C)に示す、Uリブ108とデッキプレート102との接合構造において、Uリブ108とデッキプレート102との溶接部126における未溶着部から生ずるデッキプレート貫通型の疲労亀裂124(図6(A)、(B)参照)に対する対策を具体化したもので、図6(D)に示すように、Uリブ108において、Uリブ108とデッキプレート102との溶接部126の近傍に切欠き16Aを設けた構造形状である。ここで、デッキプレート102は、その上面にアスファルト舗装112を備えて、輪荷重を直接受ける部材であり、デッキプレート102が損傷するとすぐに道路面にも損傷が表れ、車両の通行が困難となる。これに対して、Uリブ108は、デッキプレート102を介して車両が通過することに伴う荷重(曲げモーメント)を負担する部材であり、輪荷重の負担という点で重要な部材であるが、1つのUリブ108の損傷により直ちに事故につながることはないと考えられる。したがって、デッキプレート102の方がUリブ108よりも構造上の重要度が高い。
切欠き16Aを設けることにより、アスファルト舗装112上面を車両が通過することに伴う応力集中は、Uリブ108とデッキプレート102との溶接部126における未溶着部から、切欠き16Aの先端に移動し、デッキプレート102側へは疲労亀裂が発生しにくくなる。
一方、アスファルト舗装112上面を車両が通過することに伴う応力集中が切欠き16Aの先端に移動するので、切欠き16Aを起点として疲労亀裂が発生しやすくなる。切欠き16Aを起点として疲労亀裂が発生し、この疲労亀裂が成長していくと、応力集中の部位である疲労亀裂の先端は、溶接部126における未溶着部から遠ざかり、溶接部126における未溶着部における応力集中はさらに緩和され、デッキプレート102側への疲労亀裂124はさらに発生しにくくなる。
切欠き16Aを起点とする疲労亀裂は、Uリブ108に生じるが、前述のように、Uリブ108は、デッキプレート102ほどは構造上の重要度が高くない。
したがって、定期的な保守点検により、切欠き16Aを起点とする疲労亀裂の発生・進展状況を記録しておき、疲労亀裂が所定の長さに達した時点で、Uリブ108の修理を行うことで、鋼床版100の性能が大幅に低下することを防ぎつつ、維持管理を行うことができる。
また、図6(E)に第3実施形態の変形例を示す。切欠き16AはUリブ108の内側に設けているが、この変形例では、Uリブ108の外側に切欠き16Bを設けている。デッキプレート102側への疲労亀裂124の発生を抑制する効果は、切欠き16Aを設けた場合と同様と考えられるが、Uリブ108の外側に切欠きを設けるほうが疲労亀裂の進展状況を観察しやすいと考えられるので、Uリブ108の外側に設ける切欠き16Bの方が好ましいと考えられる。
図8(A)は、本発明の第4実施形態に係る高疲労耐久性鋼構造物の要部を示す断面図である。この第4実施形態は、図7(B)に示す、クレーン走行桁130のウェブ132と三角リブ134との接合構造において、三角リブ134とウェブ132との溶接部136の端部からウェブ132に生ずるクレーン走行桁130の長手方向に伸びる貫通型の疲労亀裂138に対する対策を具体化したもので、図8(A)に示すように、三角リブ134において、溶接部136の端部近傍に切欠き18Aを設けた構造形状である。ここで、三角リブ134は、クレーン走行桁130のウェブ132を補剛するための部材であり、構造上の重要度は、クレーン走行桁130のウェブ132よりも低い。
切欠き18Aを設けることにより、重量物を運ぶことに伴う溶接部138端部での応力集中は緩和されるとともに、切欠き18Aの先端に大きな応力集中が生じる。したがって、ウェブ132側へは疲労亀裂が発生しにくくなる。
一方、切欠き18Aの先端に重量物を運ぶことに伴う大きな応力集中が生じるので、切欠き18Aを起点として疲労亀裂が発生しやすくなる。切欠き18Aを起点として疲労亀裂が発生し、この疲労亀裂が成長していくと、この疲労亀裂を含む断面の剛性がさらに低下し、溶接部136の端部における応力集中はさらに緩和され、ウェブ132側への疲労亀裂138はさらに発生しにくくなる。
切欠き18Aを起点とする疲労亀裂は、三角リブ134に生じるが、前述のように、三角リブ134は、ウェブ132ほどは構造上の重要度が高くない。
したがって、定期的な保守点検により、切欠き18Aを起点とする疲労亀裂の発生・進展状況を記録しておき、疲労亀裂が所定の長さに達した時点で、三角リブ134の修理を行うことで、クレーン走行桁130の性能が大幅に低下することを防ぎつつ、維持管理を行うことができる。
また、図8(B)に第4実施形態の変形例を示す。この変形例における切欠き18Bは、切欠き18Aよりも先端部の曲率半径が小さいので、切欠きの深さが切欠き18Aと同じであれば、切欠き18Aよりも応力集中の程度が大きくなると考えられ、疲労亀裂がより発生しやすくなる。このため、切欠き18Bを設けた方が、ウェブ132に疲労亀裂が発生することを抑制することができる。
また、図8(C)に第4実施形態の第2変形例を示す。この変形例は、切欠き18Aを設ける代わりに、孔18Cを設けている。孔18Cの直径が、切欠き18Aの深さと同程度であれば、ウェブ132側への疲労亀裂138の発生を抑制する効果は、切欠き18Aを設けた場合と同程度になると考えられる。
以上説明してきた第1〜4実施形態およびそれらの変形例においては、構造上の重要度の低い方の鋼部材に、構造上の重要度の高い方の鋼部材の応力集中を緩和させる構造を形成しており、その構造は、構造上の重要度の低い方の鋼部材に疲労亀裂を発生させる構造形状(切欠き、孔等)を含むものである。
したがって、疲労亀裂を発生させる構造上の重要度の低い方の鋼部材には、疲労亀裂の発生および進展の少なくとも一方を遅延させる効果を有する鋼材を用いることが、鋼構造物を長寿命化させる上で有利である。
そのような鋼材としては、例えば、疲労亀裂の進展速度を遅延させる効果を有する鋼材があり、具体的には、AFD(anti-fatigue damage)鋼(JFEスチール社製)などの耐疲労鋼がある。
この鋼材を使用することによる長寿命化の効果を、デッキプレートとUリブの未溶着部から、デッキプレート内に深さ2mm、長さ10mmの半楕円状の疲労き裂が発生した場合で説明する。なお、デッキプレートは構造上の重要度の高い方の鋼部材であり、本発明において疲労亀裂を発生させる構造上の重要度の低い方の鋼部材ではないが、下記で説明する耐疲労鋼を用いることによる長寿命化の効果は、構造上の重要度の低い方の鋼部材に耐疲労鋼を用いた場合でも同様である。
例えば、デッキプレートの厚さを12mm、繰り返し応力の範囲を134MPaとする。通常使用されている鋼板のき裂伝播速度式は次式(1)で、上記耐疲労鋼板のき裂伝播速度式は次式(2)である(伊木、他:“造船用高機能鋼−JFEスチールのライフサイクルコスト低減技術−”、JFE技報、No.5、2004年8月、p.13−18.)。
da/dN=8.04×10-12(ΔK)3.09 ………………(1)
da/dN=4.02×10-12(ΔK)3.09 ………………(2)
ここで、da/dNはき裂進展速度(m/cycle)、ΔKは応力拡大係数(MPa・m1/2)である。
以上の条件で、日本溶接協会規格WES2805に基づいた疲労き裂伝播解析を行うと、上記の疲労き裂が板厚の80%まで進展するのに要する繰り返し数は、通常鋼板で264,650回、耐疲労鋼板で529,300回となり、耐疲労鋼板を用いることで2倍の疲労亀裂の進展寿命を得ることができる。
鋼床版の基本構造を示す斜視図 鋼床版の縦桁に垂直補剛材を取り付けた構造、及び該構造に発生する疲労亀裂について示す図で、(A)従来の接合構造を示す断面図、(B)疲労亀裂発生の概念図、(C)疲労亀裂発生状況を示す斜視図、(D)疲労亀裂の写真図 鋼床版の縦桁に垂直補剛材を取り付けた構造に対する実施形態(第1実施形態)について示す図で、(A)第1実施形態を示す断面図、(B)第1実施形態の第1変形例を示す断面図、(C)第1実施形態の第2変形例を示す断面図 鋼床版におけるデッキプレート、Uリブ、横リブウェブの接合構造、及び該構造に発生する疲労亀裂について示す図で、(A)従来の接合構造を示す断面図、(B)疲労亀裂の写真図 鋼床版におけるデッキプレート、Uリブ、横リブウェブの接合構造に対する実施形態(第2実施形態)について示す図で、(A)第2実施形態を示す断面図、(B)第2実施形態の第1変形例を示す断面図、(C)第2実施形態の第2変形例を示す断面図 鋼床版におけるデッキプレート、Uリブの接合構造、該構造に発生する疲労亀裂、及び第3実施形態について示す図で、(A)従来の接合構造を示す断面斜視図、(B)デッキプレート貫通疲労亀裂の発生メカニズムを示す図、(C)従来の接合構造を示す断面図、(D)第3実施形態を示す断面図、(E)第3実施形態の変形例を示す断面図 クレーン走行桁、及び該クレーン走行桁におけるリブ構造について示す図で、(A)クレーン走行桁を示す斜視図、(B)従来のリブ構造を示す断面図 クレーン走行桁におけるリブ構造に対する実施形態(第4実施形態)について示す図で、(A)第4実施形態を示す断面図、(B)第4実施形態の第1変形例を示す断面図、(C)第4実施形態の第2変形例を示す断面図
符号の説明
12A、14A、14B、16A、16B、18A、18B…切欠き
12B…板幅減少部位
12C、14C、18C…孔
100…鋼床版
102…デッキプレート
104…縦桁
104A…縦桁ウェブ
106…横桁
108…Uリブ(縦リブ)
110…横リブ
110A…横リブウェブ
110B…スカラップ
112…舗装
114…垂直補剛材
116、120、126、136…溶接部
116A…回し溶接止端部
118、122、124、138…疲労亀裂
130…クレーン走行桁
132…ウェブ
133…上フランジ
134…三角リブ

Claims (12)

  1. 構造上の重要度の異なる2つの鋼部材を溶接した溶接部位を有する鋼構造物において、
    前記2つの鋼部材のうち、構造上の重要度の低い方の鋼部材に、構造上の重要度の高い方の鋼部材の応力集中を緩和させる構造を形成したことを特徴とする高疲労耐久性鋼構造物。
  2. 前記構造は、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材に疲労亀裂を発生させる構造形状を含むことを特徴とする請求項1に記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  3. 前記構造形状は、切欠きであることを特徴とする請求項2に記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  4. 前記構造形状は、孔であることを特徴とする請求項2に記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  5. 前記構造形状は、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材が板状体であり、該板状体の板厚を、機能を損なわない範囲で薄くした構造形状であることを特徴とする請求項2に記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  6. 前記構造上の重要度の高い方の鋼部材の応力集中を緩和させる構造が形成された、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材が、疲労亀裂の発生および進展の少なくとも一方を遅延させる効果を有する鋼材から形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  7. 前記疲労亀裂の発生および進展の少なくとも一方を遅延させる効果を有する鋼材が、疲労亀裂の進展速度を遅延させる効果を有する鋼材であることを特徴とする請求項6に記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  8. 前記構造上の重要度の高い方の鋼部材が橋梁の鋼主桁であり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材が前記鋼主桁の補剛材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  9. 前記構造上の重要度の高い方の鋼部材が橋梁の鋼床版の縦桁及びデッキプレートであり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材が前記鋼床版の縦桁ウェブの垂直補剛材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  10. 前記構造上の重要度の高い方の鋼部材が橋梁の鋼床版の縦桁、デッキプレート及びUリブであり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材が横リブであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  11. 前記構造上の重要度の高い方の鋼部材が橋梁の鋼床版のデッキプレートであり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材がUリブであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の高疲労耐久性鋼構造物。
  12. 前記構造上の重要度の高い方の鋼部材が鋼製桁であり、前記構造上の重要度の低い方の鋼部材が前記鋼製桁の補剛材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の高疲労耐久性鋼構造物。
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