JP2015190258A - 柱梁接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】梁の変形能力の向上を図る。
【解決手段】H形鋼で構成された梁のフランジの端面を鋼製の柱に溶接接合した柱梁接合構造であって、梁端仕口部から梁の長手方向に沿った所定範囲に、フランジの幅を拡幅したフランジ拡幅部を備え、フランジ拡幅部は、梁端仕口部の端と、当該端とは反対側の反対側端との間に内部塑性点を有し、梁に外力が入力された場合に、梁は、長手方向において、フランジ拡幅部の反対側端の位置にて降伏した後、且つ、フランジ拡幅部の前記端の位置にて降伏するよりも前に、フランジ拡幅部の内部塑性点の位置にて降伏するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、柱梁接合構造に関する。
柱と梁は一般的に溶接により接合(剛接合)されているが、柱と梁との接合部(梁端仕口部)は地震などの外力により大きな応力が発生して破断するおそれがある。特に、外力によるモーメントは梁の長手方向の中央部分よりも端部の方が大きくなるので、梁端仕口部が破断しやすい。
そこで、梁端部のフランジに幅を広げる部材(水平ハンチ)を取付けて梁端仕口部の応力を低減させるようにしたものが提案されている。
特開2000−309980号公報
しかしながら、水平ハンチをフランジに取り付けると、水平ハンチの先端(梁端仕口部の端とは反対側の端)における形状が不連続となり、この位置のフランジにひずみの集中が発生する。この結果、ハンチ先端においてフランジに亀裂が進展し、性能を十分に発揮できないおそれがある。
また、特許文献1ではハンチ先端部分と梁端仕口部を同時に降伏させるようにしているため、梁端仕口部に大きなひずみが発生し、梁端仕口部が破断するおそれがある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたもので、ひずみの集中を緩和し、梁の変形能力の向上を図ることにある。
かかる目的を達成するために本発明の柱梁接合構造は、H形鋼で構成された梁のフランジの端面を鋼製の柱に溶接接合した柱梁接合構造であって、梁端仕口部から前記梁の長手方向に沿った所定範囲に、前記フランジの幅を拡幅したフランジ拡幅部を備え、前記フランジ拡幅部は、前記梁端仕口部の端と、当該端とは反対側の反対側端との間に内部塑性点を有し、前記梁に外力が入力された場合に、前記梁は、前記長手方向において、前記フランジ拡幅部の前記反対側端の位置にて降伏した後、且つ、前記フランジ拡幅部の前記端の位置にて降伏するよりも前に、前記フランジ拡幅部の前記内部塑性点の位置にて降伏するようにしたことを特徴とする。
このような柱梁接合構造によれば、大地震時には前記フランジ拡幅部の前記反対側端と、前記内部塑性点の2か所で降伏することとなり、塑性化する領域を従来のハンチ先端部分よりも拡大させることができる。その結果、ひずみの集中を緩和することができ、梁の変形能力の向上を図ることが可能である。
かかる柱梁接合構造であって、前記梁の耐力上昇率をαとし、前記反対側端の全塑性モーメントをMpとし、前記内部塑性点に生じるモーメントをMとし、反曲点から前記反対側端までの距離をL1とし、前記反曲点から前記内部塑性点までの距離をL2とした場合に、M=α×Mp×(L2/L1)において1.0<α≦1.2であることが望ましい。
このような柱梁接合構造によれば、想定した曲げ耐力を確実に発揮することができる。
かかる柱梁接合構造であって、前記フランジ拡幅部は、前記反対側端の側から前記端の側に向かうにつれて曲線的に幅が増加する曲線形状を有し、前記内部塑性点は前記曲線形状のうちの一部であることが望ましい。
このような柱梁接合構造によれば、内部塑性点におけるひずみを緩和することができる。これにより、内部塑性点における破壊を抑制することができる。
かかる柱梁接合構造であって、前記フランジ拡幅部の前記内部塑性点の位置における幅は、前記反対側端の位置における幅と同じであり、且つ、前記端の位置における幅よりも小さいことが望ましい。あるいは、前記フランジ拡幅部の前記内部塑性点の位置における幅は、前記反対側端の位置における幅よりも大きく、且つ、前記端の位置における幅よりも小さいことが望ましい。
このような柱梁接合構造によれば、ひずみの集中を緩和することができる。
本発明によれば、ひずみの集中を緩和することができ、梁の変形能力の向上を図ることが可能である。
図1A及び図1Bは、参考例の柱梁接合構造の斜視図である。 本実施形態の柱梁接合構造の斜視図である。 柱梁接合部分を拡大して示す上面図である。 図4A及び図4Bは本実施形態の柱梁接合構造の上面図及び側面図である。 柱梁接合構造の変形例を示す上面図である。
===柱梁接合構造について===
≪参考例の柱梁接合構造≫
図1A及び図1Bは、参考例の柱梁接合構造の斜視図である。
図に示す参考例の柱梁接合構造は、柱10と、梁20とを備えて構成されている。
柱10は、構造建物において床や梁などの鉛直荷重を支える構造部材である。図に示すように、柱10は角型の鋼管である。また、柱10は、上下一対のダイアフラム12とガセットプレート14を有している。
ダイアフラム12は、柱10の仕口の剛性を高める鋼板であり、柱10において、梁20(より具体的には、後述するフランジ24)との接合位置の周囲に設けられている。
ガセットプレート14は、柱10と梁20(より具体的には、後述するウェブ22)との接合位置に設けられている。ガセットプレート14は、2つの部材(ここでは柱10と梁20)を連結するための鋼板である。ガセットプレート14、及び、梁20(ウェブ22)の長手方向の端部には、ボルト16を通す孔(不図示)が複数設けられている。そして、ガセットプレート14と梁20(ウェブ22)はボルト16とナット(不図示)で締め付けられている。
梁20は、構造建物において柱同士を水平方向につなぐ構造部材である。図に示すように梁20は、長手方向に垂直な断面がH形の鉄製の鋼材(いわゆるH形鋼)であり、ウェブ22とフランジ24を有している。また、梁20にはスカラップ26が形成されている。
フランジ24は、梁20の上縁と下縁にそれぞれ配置された板状部材である。フランジ24の長手方向の端は、柱10のダイアフラム12と溶接により接合されている。この接合部のことを梁端仕口部ともいう。
ウェブ22は、上下のフランジ24を結ぶ板状部材である。前述したように、ウェブ22はボルト16とナットによって柱10のガセットプレート14と接合されている。
スカラップ26は、梁20のウェブ22の長手方向端部において上下のフランジ24の近傍に設けられた円弧形状の切欠きである。
柱10と梁20とを接合する際には、柱10のガセットプレート14と、梁20のウェブ22と、をボルト16及びナットを用いて固定してから、ダイアフラム12とフランジ24とを溶接により接合する。これにより柱10と梁20は剛接合される。
このような柱梁接合では、地震力などの外力が入力された際に、梁端仕口部で破壊するおそれがある。これは、外力によるモーメントが梁の長辺方向の中央側よりも端側の方が大きくなるからである。また、この梁端仕口部ではウェブ22にスカラップ26が形成されており、さらに、柱10のダイアフラム12と梁20のフランジ24とが溶接で接合されているため、他の部位よりも強度が弱く損傷するおそれが高くなっている。
そこで、この参考例では、梁20の端部におけるフランジ24の梁幅方向の両側部に長手方向に沿って(後述する先端P1と基端P2の範囲に)矩形状の水平ハンチ100を水平に設けている。水平ハンチ100は溶接によりダイアフラム12とフランジ24とに接合されている。ここで、水平ハンチ100においてダイアフラム12と接合された梁端仕口部側の端を基端P2(梁端仕口の端に相当)とよび、長手方向において基端P2とは反対側の端を先端P1(反対側端に相当)とよぶ。
このように水平ハンチ100をフランジ24に設けることでフランジ24の幅が拡幅されている。こうすることで、梁端仕口部における断面積を増大することができ、梁端仕口部での損傷の防止を図ることができる。
しかし、この参考例の場合、先端P1の位置(長手方向の位置)でフランジの幅や断面積(換言すると剛性)が急変することになる。このため、地震力などの外力が入力されると、この位置のフランジ24の部位(図の破線で囲まれた部分)に応力が集中して当該部位にひずみが生じる。これにより、図1Bに示すように、フランジ24のこの部位に亀裂が生じるおそれがあり、設計値よりも小さいモーメントで梁20が破損するおそれがある。
そこで本実施形態では、ひずみの集中を緩和するようにし、梁の変形能力の向上を図っている。
≪本実施形態の柱梁接合構造≫
図2は、本実施形態の柱梁接合構造の斜視図である。図3は、柱梁接合部分を拡大して示す上面図である。図4A及び図4Bは本実施形態の柱梁接合構造の上面図及び側面図である。なお、前述の参考例(図1A、図1B)と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。また、図4A、図4Bの反曲点とは、モーメントがゼロとなる点である。この反曲点から離れるほどモーメントが大きくなる。例えば、基端P2におけるモーメントは、先端P1におけるモーメントよりも大きくなる。
本実施形態では、フランジ24に水平ハンチ30を設けている。水平ハンチ30は、参考例の水平ハンチ100と同様に、フランジ24の幅を拡幅する部材であり、基端P2から梁20の長手方向に沿って、先端P1と基端P2との間の範囲のフランジ24に設けられている。また、水平ハンチ30は、ダイアフラム12(柱10)とフランジ24(梁20)とに溶接により接合されている。
ただし、参考例の水平ハンチ100は矩形だったのに対し、本実施形態の水平ハンチ30は、矩形ではなく基端P2(梁端仕口部の端に相当)側よりも先端P1(反対側端に相当)側で幅(梁幅方向の長さ)が小さくなっている。このため、本実施形態では参考例の場合と比べて、先端P1の位置で梁20が塑性化(降伏)しやすくなっている。これにより、参考例の場合よりも先端P1の位置におけるひずみの集中が緩和される。
さらに、本実施形態の水平ハンチ30は、先端P1と基端P2との間の一部にも塑性化しやすい箇所を設けている。この箇所のことを内部塑性点P3とよぶ。
具体的には、図3に示すように、水平ハンチ30は、曲線的に幅が変化する円弧形状(曲線形状に相当)の部位と、それよりも先端P1側で幅が変化しない直線状(長手方向に平行)の部位を有しており、その境目の箇所が内部塑性点P3となっている。つまり、内部塑性点P3は、円弧形状の一部である。また、水平ハンチ30の内部塑性点P3の位置における幅は、先端P1の位置における幅と同じで、且つ、基端P2の位置における幅よりも小さい。内部塑性点P3は、梁20に地震力などの外力が入力されたとき、先端P1の位置で降伏した後、且つ、基端P2(梁端仕口部)の位置で降伏するよりも前に、当該内部塑性点P3の位置で降伏するように定められている(この決定方法については後述する)。
このような水平ハンチ30を設けることにより、地震力などの外力が入力された場合のひずみの集中を緩和することができ、梁20の変形能力の向上を図ることができる。また、梁端仕口部(基端P2)の損傷の防止を図ることができる。
≪水平ハンチ30の形状の決定方法について≫
以下、水平ハンチ30の形状の決定方法について説明する。
水平ハンチ30の先端P1における全塑性モーメントMpは、
p=B×tf×(H-tf)×σyf+tw×(H-2×tf)2/4×σyw ・・・(1)
ここで、
H:梁せい、B:梁幅、tf:フランジ厚、tw:ウェブ厚、
σyf、σyw:フランジ24、ウェブ22の降伏点(または耐力)
内部塑性点P3における全塑性モーメントMphは、
ph=Mp+2×Bh×th×(Hh−th)×σyh ・・・・(2)
ここで
h:ハンチせい、Bh:内部塑性点におけるハンチ片側の幅、th:ハンチ厚、
σyh:ハンチの降伏点(または耐力)
ハンチ先端P1がα×Mp(α>1.0)に達した時に内部塑性点P3に生じるモーメントMは、
M=α×Mp×(L2/L1) ・・・・(3)
ここで、
L1:反曲点から水平ハンチ30の先端P1までの距離、
L2:反曲点から水平ハンチ30の内部塑性点P3までの距離、
α:梁の耐力上昇率
ハンチ先端P1がα×Mpに達した時に内部塑性点P3が全塑性耐力に達する条件は、
M≧Mph ・・・・(4)
式(1)〜式(3)より式(4)の関係を満たすようにする。このように各値を設定し、水平ハンチ30の形状を決定する。
<αの最適値について>
水平ハンチ30の先端P1の位置における破断により耐力が決定する試験体の最大耐力は、参考文献1(杉本浩一,高橋泰彦:改良梁端仕口形式を用いた角形鋼管柱−H形梁接合部の静的載荷実験―その3 水平ハンチ改良型梁端仕口部の実験―,日本建築学会大会学術講演梗概集C-1,pp.595-596,1999.9)や、参考文献2(杉本浩一,高橋泰彦,後閑章吉:改良梁端仕口形式を用いた角形鋼管柱−H形梁接合部の静的載荷実験―その5 ウェブをスチフナで補強した水平ハンチ付仕口形式の実験―,日本建築学会大会学術講演梗概集C-1, pp.787-788,2001.9)より、全塑性耐力に対して1.2倍以上が期待できる。αを1.2倍より大きな値とすると、内部塑性点P3が全塑性耐力に達する前にハンチ先端P1にて破断する恐れがある。また、α=1では、先端P1と内部塑性点P3が同時に降伏することになる。この場合、反曲点の位置が若干ずれると内部塑性点P3が危険断面となり、想定した曲げ耐力を発揮できないおそれがある。したがってαは1より大きいことが望ましい。
そのため、αの適正値は1<α≦1.2となる。この場合、想定した曲げ耐力を発揮することができる。
このようにして定められた水平ハンチ30を用いた柱梁接合構造では、地震力などの外力が入力された場合、梁20は、まず先端P1の位置にて降伏する。その後、基端P2(梁端仕口部)の位置にて降伏するよりも前に、内部塑性点P3の位置にて降伏する。このとき、内部塑性点P3は円弧形状の一部であるので、内部塑性点P3におけるひずみの集中が緩和されており、当該内部塑性点P3での破壊を抑制することができる、
これにより、参考例の場合よりもひずみの集中を緩和することができ、梁20の変形能力の向上を図ることができる。また、梁端仕口部(基端P2)の損傷の防止を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態の柱梁接合構造は、H形鋼の梁20のフランジ24の端面を鋼製の柱10のダイアフラム12に溶接接合されて構成されており、梁端仕口部(基端P2)から梁20の長手方向に沿った先端P1までの範囲にフランジ24の幅を拡幅する水平ハンチ30が設けられている。この水平ハンチ30は、先端P1側の幅が小さくなっており、また、先端P1と基端P2との間に内部塑性点P3を有している。そして、地震力などの外力が入力された場合に、梁20が、長手方向において、先端P1にて降伏した後、且つ、梁端仕口部(基端P2)にて降伏するよりも前に、内部塑性点P3にて降伏するようにしている。
こうすることにより、先端P1、基端P2、及び、内部塑性点P3でのひずみの集中を緩和することができ、梁20の変形能力の向上を図ることができる。また、梁端仕口部(基端P2)における破断を防止することができる。
≪変形例について≫
図5は、柱梁接合構造の変形例を示す上面図である。
この変形例では、水平ハンチ30´が用いられている。
前述の実施形態の水平ハンチ30では、内部塑性点P3を堺目として円弧形状の部位と円弧形状よりも先端P1側の直線形状の部位が設けられていたのに対し、変形例の水平ハンチ30´は、先端P1から円弧形状となっている。そしてこの円弧内に内部塑性点P3が定められている。つまり、水平ハンチ30´の内部塑性点P3の位置における幅は、先端P1の位置における幅よりも大きく、且つ、基端P2の位置における幅よりも小さくなっている。
この場合においても、前述の実施形態と同様に、ひずみの集中を緩和することができ、梁20の変形能力の向上を図ることができる。また、梁端仕口部(基端P2)における破断を防止することができる。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<柱について>
前述の実施形態では、柱10として角型鋼管を用いていたがこれには限られない。例えば丸型の鋼管やH形鋼、その他の断面形状のものであってもよい。
また、ダイアフラム12を介さずに柱10と梁20とを接合してもよい。その場合、ダイアフラムは鋼管の内部に設置してもよいし、あるいはダイアフラムを設けなくてもよい。
<柱梁接合について>
前述の実施形態では、柱10と梁20とを現場で溶接する現場溶接形式であったが、柱10と梁20を予め工場にて溶接してもよい。この場合、梁20のウェブ22は、工場において溶接により柱10と接合される。よって、ガセットプレート14やボルト16は用いなくてよい。
<水平ハンチについて>
水平ハンチ30の形状は前述した実施形態のものには限られない。たとえは、基端P2から円弧部分の端までの長手方向に平行な部位や、先端P1の梁幅方向に平行な部位がなくてもよい。また、前述した実施形態では水平ハンチ30は円弧形状を有していたがこれには限られない。例えば楕円などの曲線形状であってもよい。
また、前述の実施形態ではフランジ24の梁幅方向の両側に水平ハンチ30を設けていたがこれには限られず、片側のみに設けてもよい。また、水平ハンチ30をフランジ24の梁幅方向の両側に設ける場合、フランジ24の梁幅方向中央に対して対称でなくてもよい。例えば、梁幅方向の一方側と他方側で水平ハンチ30のBhの値が異なっていてもよい。
10 柱
12 ダイアフラム
14 ガセットプレート
16 ボルト
20 梁
22 ウェブ
24 フランジ
26 スカラップ
30 水平ハンチ
30´ 水平ハンチ
100 水平ハンチ
P1 先端
P2 基端
P3 内部塑性点

Claims (5)

  1. H形鋼で構成された梁のフランジの端面を鋼製の柱に溶接接合した柱梁接合構造であって、
    梁端仕口部から前記梁の長手方向に沿った所定範囲に、前記フランジの幅を拡幅したフランジ拡幅部を備え、
    前記フランジ拡幅部は、前記梁端仕口部の端と、当該端とは反対側の反対側端との間に内部塑性点を有し、
    前記梁に外力が入力された場合に、前記梁は、
    前記長手方向において、
    前記フランジ拡幅部の前記反対側端の位置にて降伏した後、且つ、前記フランジ拡幅部の前記端の位置にて降伏するよりも前に、
    前記フランジ拡幅部の前記内部塑性点の位置にて降伏するようにした
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  2. 請求項1に記載の柱梁接合構造であって、
    前記梁の耐力上昇率をαとし、前記反対側端の全塑性モーメントをMpとし、前記内部塑性点に生じるモーメントをMとし、反曲点から前記反対側端までの距離をL1とし、前記反曲点から前記内部塑性点までの距離をL2とした場合に、
    M=α×Mp×(L2/L1)において
    1.0<α≦1.2
    であることを特徴とする柱梁接合構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の柱梁接合構造であって、
    前記フランジ拡幅部は、前記反対側端の側から前記端の側に向かうにつれて曲線的に幅が増加する曲線形状を有し、
    前記内部塑性点は前記曲線形状のうちの一部である
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の柱梁接合構造であって、
    前記フランジ拡幅部の前記内部塑性点の位置における幅は、前記反対側端の位置における幅と同じであり、且つ、前記端の位置における幅よりも小さい
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の柱梁接合構造であって、
    前記フランジ拡幅部の前記内部塑性点の位置における幅は、前記反対側端の位置における幅よりも大きく、且つ、前記端の位置における幅よりも小さい
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
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