JP6771882B2 - 梁の補強材及び梁の補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁の補強材及び梁の補強構造に関する。
鉄筋コンクリート造の建造物を建造する際に、設備配管やその点検等のために、鉄筋コンクリート造の梁に貫通孔を設けることがある。このような貫通孔を有する梁を補強する方法として、主筋を囲むあばら筋(梁あばら筋)が疎らになる貫通孔の上方と下方とに、上下の主筋をそれぞれ別個に囲む貫通孔上下部補強金物を配置する技術がある(例えば、特許文献1)。
特開平7−207837号公報
ところで、梁に貫通孔を設けると、貫通孔の上下部分の強度が低下して、この部分でせん断破壊が起こりやすい、という課題がある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものである。その目的とするところは、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁において、せん断破壊を抑制することができる補強材及び補強構造を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する梁の補強材は、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁の補強材であって、前記貫通孔の上方及び下方のうち少なくとも一方に、前記梁の延設方向が長手方向となるように配置される水平補強部を備え、前記水平補強部は形鋼または鋼板からなる。
この構成によれば、形鋼または鋼板からなる水平補強部により、梁において貫通孔が設けられた部分の補強材のせん断破壊に対して有効に作用する断面積を大きくすることができるので、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁において、せん断破壊を抑制することができる。
上記梁の補強材において、前記水平補強部には複数の孔が設けられることが好ましい。
この構成によれば、水平補強部に設けられた複数の孔にコンクリートが入ることにより、形鋼または鋼板である水平補強部と梁を構成するコンクリートとの一体性を高めることができる。
上記梁の補強材において、前記孔に挿通される軸材を備えることが好ましい。
この構成によれば、水平補強部に設けられた孔に挿通される軸材により、水平補強部と梁を構成するコンクリートとの一体性を高めることができる。
上記課題を解決する梁の補強材は、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁を補強する補強材であって、前記梁の延設方向に延びる水平補強部と、前記貫通孔を囲むように配置される環状補強部と、を備える。
この構成によれば、貫通孔を囲むように配置される環状補強部によって、貫通孔の周囲にひび割れが生じることを抑制することができる。また、延設方向に延びる水平補強部によって、せん断破壊に対して有効に作用する補強材の断面積を大きくすることができるので、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁において、せん断破壊を抑制することができる。
上記梁の補強材において、前記環状補強部は、前記延設方向に延びる水平部を有することが好ましい。
この構成によれば、環状補強部が延設方向に延びる水平部を有するので、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁において、せん断破壊を効果的に抑制することができる。
上記課題を解決する梁の補強構造は、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁の補強構造であって、前記貫通孔の上方及び下方のうち少なくとも一方に、前記梁の延設方向が長手方向となるように配置される水平補強部を備え、前記水平補強部は形鋼または鋼板からなる。
この構成によれば、上記補強材と同様の作用効果を得ることができる。
上記課題を解決する梁の補強構造は、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁の補強構造であって、前記梁の延設方向に延びる水平補強部と、前記貫通孔を囲むように配置される環状補強部と、を備える。
この構成によれば、上記補強材と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁において、せん断破壊を抑制することができる。
梁の補強構造及び補強材の第1実施形態を正面視で示す模式図。 図1の補強構造及び補強材の構造を断面視で示す模式図。 図1の補強構造及び補強材の構造を平面視で示す模式図。 第1実施形態の補強材の水平補強部の第1変更例を示す正面図。 第1実施形態の補強材の水平補強部の第2変更例を示す正面図。 第1実施形態の補強材の水平補強部の第3変更例を示す正面図。 図6の水平補強部の側面図。 第1実施形態の補強構造及び補強材の第4変更例を断面視で示す模式図。 第1実施形態の補強構造及び補強材の第5変更例を断面視で示す模式図。 第1実施形態の補強構造及び補強材の第6変更例を断面視で示す模式図。 第1実施形態の補強構造及び補強材の第7変更例を断面視で示す模式図。 第1実施形態の補強構造及び補強材の第8変更例を断面視で示す模式図。 第1実施形態の補強構造及び補強材の第9変更例を断面視で示す模式図。 梁の補強構造及び補強材の第2実施形態を正面視で示す模式図。 図14の補強構造及び補強材の構造を断面視で示す模式図。 図14の補強構造及び補強材の構造を平面視で示す模式図。 第2実施形態の補強材の水平補強部の第10変更例を示す正面図。 第2実施形態の補強材の水平補強部の第11変更例を示す正面図。
以下、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁の補強材及び補強構造の実施形態について、図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、鉄筋コンクリート造の梁11は水平方向が延設方向Yであって、延設方向Yと交差する軸方向Xに貫通形成される貫通孔12と、梁11を補強する補強材13と、延設方向Yに延びる主筋14と、主筋14に沿うように配置される段取り鉄筋15と、主筋14と直交するように主筋14を囲むあばら筋16,17と、を備える。また、梁11は、補強材13、主筋14、段取り鉄筋15及びあばら筋16,17を覆うコンクリート部18を備える。
梁11の設置状態において、軸方向Xは貫通孔12の軸心SCが延びる方向であって、軸方向Xは延設方向Yと交差(好ましくは、直交)し、軸方向X及び延設方向Yは何れも重力方向Zと交差(好ましくは、直交)する。
本実施形態の貫通孔12は、梁11に設備配管をしたりその点検をしたりするために設けられる人通用の孔である。こうした貫通孔12の直径(外径)は、梁せい(梁11の天端から下端までの長さ)の1/3以下とすることが推奨されているが、本実施形態では、補強材13の補強効果により、貫通孔12の直径(例えば、600mm)を梁せいの1/2〜1/2.5とすることができる。
梁11の延設方向Yにおいて、貫通孔12が形成された部分を開孔部19とすると、延設方向Yにおいて開孔部19から離れた領域には、上下の主筋14を囲むように配置される梁あばら筋16が所定の間隔で配置される。また、開孔部19において貫通孔12の上方及び下方には、上下の主筋14をそれぞれ個別に囲むように配置される開孔部あばら筋17が配置される(図2を併せて参照)。
補強材13は、貫通孔12を囲むように配置される環状補強部21と、延設方向Yに延びる水平補強部31と、を備える。すなわち、貫通孔12を有する鉄筋コンクリート造の梁11は、補強材13による補強構造を備える。
環状補強部21と水平補強部31とは、溶接等によって互いに連結することが好ましい。この連結は、現場で行ってもよいし、予め連結により一体化した補強材13を設置してもよい。あらかじめ一体化した補強材13を設置する場合には、環状補強部21と水平補強部31とを個別に設置する場合よりも、配置の手間を少なくすることができる。
環状補強部21は、一の連続する鉄筋(高強度異形鉄筋が好ましい)を折り曲げ加工して貫通孔12を二重に囲むように形成することが好ましい。また、環状補強部21は、上端部と下端部とに位置して延設方向Yに延びる水平部22と、重力方向Z及び延設方向Yに対して斜めに交差する4辺の傾斜部23とを有することが好ましい。
本実施形態の水平補強部31は、複数の孔32が設けられた板状の鋼材(鋼板)からなる。水平補強部31を鋼板とすることにより、水平補強部31を鉄筋とする場合よりも、開孔部19における水平補強部31のせん断破壊に対して有効に作用する断面積が大きくなるので、より高い補強効果を得ることができる。また、鋼材に複数の孔32を設けることにより、水平補強部31を軽量化できるとともに、孔32の中にコンクリート部18が形成されるので、水平補強部31とコンクリート部18との一体性を高めることができる。
本実施形態において、孔32は水平補強部31の開孔部19を避けた延設方向Yにおける両端側に複数個ずつ設けられる。なお、水平補強部31に孔32を備えない構成に変更することも可能である。また、例えば貫通孔12が梁11の天端または下端の何れか一方に近い位置に配置される場合には、貫通孔12の上方または下方の何れか一方にのみ水平補強部31を配置するようにしてもよい。
ここで、梁11にせん断応力が作用した場合、貫通孔12の周囲に応力が集中する結果、まず貫通孔12の軸心SCから45度方向にひび割れが発生し、最終的に貫通孔12の縁から接線方向にひび割れが発生して梁11が破断することが多い。そのため、貫通孔12の軸心SCから延設方向Yに対して45度の方向に延びて貫通孔12の円周と垂直に交わる垂線を仮想線CR1とした場合に、環状補強部21及び水平補強部31は仮想線CR1と交差する位置に配置することが好ましい。
特に、補強材13が仮想線CR1と直交すると補強効果が高いため、仮想線CR1と直交するように傾斜部23を配置するとよい。また、水平補強部31に孔32を設ける場合には、仮想線CR1よりも両端側に孔32を設けることが好ましい。
これにより、貫通孔12の中心から45度方向にひび割れが発生したとしても、傾斜部23及び水平補強部31によりひび割れの延伸を抑制して、梁11のせん断破壊を防ぐことが可能になる。また、水平補強部31及び水平部22により靭性(ねばり強さ)が増すので、ひび割れが生じたとしても、梁11の急激な破壊が抑制される。
また、貫通孔12の縁から接線方向に延びる仮想線のうち、開孔部19に延びるものを仮想線CR2とすると、環状補強部21と水平補強部31の両方が仮想線CR2と交差するように補強材13を配置することが好ましい。特に、環状補強部21については、水平部22が仮想線CR2と交差するように配置して、靭性を高めることが好ましい。
なお、貫通孔12の直径に対して梁せいを低くすると、環状補強部21の高さ(重量方向Zの長さ)も低くする必要があるため、環状補強部21の上端と下端に水平部22を設けると、補強材13の重力方向Zにおける小型化という点でも有利である。一方、環状補強部21の延設方向Yにおける両端部は、傾斜部23を長くした方が、貫通孔12の縁から開孔部19の外側に向けて接線方向に延びるひび割れ仮想線と交差する位置に傾斜部23を配置することができる。そのため、環状補強部21の延設方向Yにおける両端部には重力方向Zに延びる部分を設けない方がよい。
図2及び図3に示すように、補強材13は、貫通孔12の軸方向Xに並ぶように複数配置するとよい。本実施形態において、水平補強部31は、環状補強部21よりも軸方向Xにおける内側に配置される。なお、軸方向Xに並ぶ環状補強部21及び水平補強部31の数及び並び順は、それぞれ任意に変更することができる。
次に、本実施形態の補強材13及び補強構造の作用について説明する。
本実施形態の補強材13及び補強構造によれば、貫通孔12の存在に起因する梁11のひび割れを抑制することができる。また、梁11において貫通孔12の周囲にひび割れが生じたとしても、水平部22及び水平補強部31により梁11の靱性が増すので、梁11の急激な破壊を防ぐことが可能となる。
そして、このように補強材13で補強を行えば、貫通孔12の直径比が推奨値(梁せいの1/3以下)より大きくなるように、貫通孔12に対して梁せいを低くすることができるので、その分、コストダウンや工期の短縮等を図ることができる。
また、補強材13により開孔部19を補強することにより、開孔部あばら筋17の設置数を少なくすることが可能になる。これにより、開孔部あばら筋17を施工する手間を少なくすることができる。
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)鋼板からなる水平補強部31により、梁11において貫通孔12が設けられた部分の補強材13のせん断破壊に対して有効に作用する断面積を大きくすることができるので、貫通孔12を有する鉄筋コンクリート造の梁11において、せん断破壊を抑制することができる。
(2)水平補強部31に設けられた複数の孔32にコンクリートが入ることにより、鋼板である水平補強部31と梁11を構成するコンクリートとの一体性を高めることができる。
(3)貫通孔12を囲むように配置される環状補強部21によって、貫通孔12の周囲にひび割れが生じることを抑制することができる。また、延設方向Yに延びる水平補強部31によって、せん断破壊に対して有効に作用する補強材13の断面積を大きくすることができるので、貫通孔12を有する鉄筋コンクリート造の梁11において、せん断破壊を抑制することができる。
(4)環状補強部21が延設方向Yに延びる水平部22を有するので、貫通孔12を有する鉄筋コンクリート造の梁11において、せん断破壊を効果的に抑制することができる。
(変更例)
上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図4に示す第1変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31B)に設ける孔32は、上下に2つまたは3つ以上並ぶようにしてもよい。その他、水平補強部31に設ける孔32の位置や数は任意に変更することができる。
・図5に示す第2変更例のように、梁11の開孔部19を含む延設方向Yにおける中央付近において、補強材13を構成する水平補強部31(31C)の天端縁及び下端縁に凹部33を設けてもよい。これにより、水平補強部31を軽量化することができる。
・図6に示す第3変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31D)に設ける孔32の形状や配置は任意に変更することができる。
・図6及び図7に示すように、第3変更例において、延設方向Y及び重力方向Zに延びる水平補強部31(31D)から切り起こし等によって軸方向Xに沿って突出する突部34を設けてもよい。これにより、水平補強部31とコンクリート部18との一体性を高めるとともに、耐力を高めることができる。
・図8に示す第4変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31E)は、H形鋼またはI形鋼などの形鋼であってもよい。これにより、水平補強部31(31E)は、鋼板よりも、引っ張り、曲げ、圧縮といった応力に対して高い耐力を発揮することができる。
・図9に示す第5変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31F)は、溝形鋼であってもよい。これにより、水平補強部31(31F)は、鋼板よりも高い耐力を発揮することができる。
・図10に示す第6変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31G)は、山形鋼であってもよい。これにより、水平補強部31(31G)は、鋼板よりも高い耐力を発揮することができる。
・図11に示す第7変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31H)に設けられた孔32の一部または全部に、鉄筋等の軸材35を挿通してもよい。すなわち、補強材13及び補強構造は、孔32に挿通される軸材35を備えてもよい。これにより、水平補強部31とコンクリート部18との一体性を高めることができるとともに、水平補強部31は、より高い耐力を発揮することができる。また、軸方向Xに並ぶ複数の水平補強部31の孔32に一の軸材35を挿通することにより、軸方向Xに並ぶ複数の水平補強部31を一体化して、より高い耐力を発揮することができる。
・図12に示す第8変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31I)に頭付きスタッド36を溶接してもよい。
・図13に示す第9変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31I)に設けられた孔32に鉄筋等の軸材35を挿通し、水平補強部31の両面を挟むように軸材35に2つのナット37を螺合させて、2つのナット37によって軸材35を水平補強部31に固定してもよい。これにより、軸材35と水平補強部31を容易に一体化することができる。
・図11〜図13に示すように、鋼材からなる水平補強部31と環状補強部21とは、互いに連結されていなくてもよい。また、図11〜図13において、軸方向Xに3以上の水平補強部31が並ぶようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁の補強材及び補強構造の第2実施形態について説明する。
なお、第2実施形態において第1実施形態と同じ符号を付したものは第1実施形態と同様の構成を備えるので説明を省略し、以下においては第1実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
図14に示すように、本実施形態の梁11は、水平補強部31として、水平補強部31Kを備える点が第1実施形態と異なる。本実施形態の水平補強部31Kは、延設方向Yにおける両端がフック状に折り曲げられた折り曲げ部38を有することにより、コンクリート部18への付着力を高めた鉄筋からなる。なお、折り曲げ部38の形状は、任意に変更することができる。
水平補強部31Kは、開孔部あばら筋17の重力方向Zにおける長さを考慮して、梁11の天端よりも貫通孔12の上端に近い位置に配置される。また、水平補強部31Kの折り曲げ部38は、重力方向Zにおいて貫通孔12と重なる位置(貫通孔12の上端から下端までの間)に配置されてもよい。
図15及び図16に示すように、水平補強部31Kは、環状補強部21よりも軸方向Xにおける外側に配置される。
そして、第2実施形態によれば、上記(3),(4)の効果が発揮される。
(変更例)
上記第2実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図17に示す第10変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31L)は、環状をなす鉄筋であってもよい。
・水平補強部31が鉄筋である場合には、水平補強部31と環状補強部21を一の連続する鉄筋を折り曲げ加工することにより、一体化した状態で補強材13を構成してもよい。この場合には、補強材13が一の部材からなるので、環状補強部21と水平補強部31が別体からなる場合よりも設置の手間を少なくすることができる。
・図18に示す第11変更例のように、補強材13を構成する水平補強部31(31M)は、直線状の鉄筋の両端付近にナット37を螺合させたものであってもよい。また、補強材13を構成する水平補強部31は、直線状の鉄筋であって、両端付近にナット37を備えないものであってもよい。
・例えば貫通孔12が梁11の天端または下端の何れか一方に近い位置に配置される場合には、貫通孔12の上方または下方の何れか一方にのみ水平補強部31を配置するようにしてもよい。あるいは、貫通孔12の上方または下方の何れか一方に第1実施形態の水平補強部31を配置して、他方に第2実施形態の水平補強部31を配置してもよい。
・水平補強部31として形鋼または鋼板を採用する場合には、環状補強部21を備えなくてもよい。例えば、環状補強部21に替えて、貫通孔12の周囲に複数の鉄筋を組み合わせて傾斜部23とすることで、ひび割れを抑制するようにしてもよい。
11…梁、12…貫通孔、13…補強材、14…主筋、15…段取り鉄筋、16,17…あばら筋、18…コンクリート部、19…開孔部、21…環状補強部、22…水平部、23…傾斜部、31…水平補強部、32…孔、33…凹部、34…突部、35…軸材、36…頭付きスタッド、37…ナット、38…折り曲げ部、X…軸方向、Y…延設方向、Z…重力方向、CR1…仮想線、CR2…仮想線、SC…軸心。

Claims (2)

  1. 貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁を補強する補強材であって、
    前記梁の延設方向に延びる水平補強部と、
    前記貫通孔を囲むように配置される環状補強部と、
    を備え、
    前記環状補強部は、当該環状補強部における上端部と下端部とに位置して前記延設方向に延びる水平部と重力方向及び前記延設方向に対して斜めに交差する傾斜部とを有し、前記水平部は、前記重力方向において前記水平補強部と同じ位置又は当該水平補強部よりも前記貫通孔から離れた位置で前記延設方向に延びるように配置され、
    前記梁の前記延設方向において前記貫通孔が形成された部分を開孔部としたとき、前記貫通孔の縁から接線方向に延びる仮想線のうち前記重力方向及び前記延設方向に対して斜めに交差して前記開孔部に延びるものを仮想線CR2とすると、前記環状補強部における前記水平部及び前記水平補強部の両方が前記仮想線CR2と交差するように配置される
    ことを特徴とする梁の補強材。
  2. 貫通孔を有する鉄筋コンクリート造の梁の補強構造であって、
    前記梁の延設方向に延びる水平補強部と、
    前記貫通孔を囲むように配置される環状補強部と、
    を備え、
    前記環状補強部は、当該環状補強部における上端部と下端部とに位置して前記延設方向に延びる水平部と重力方向及び前記延設方向に対して斜めに交差する傾斜部とを有し、前記水平部は、前記重力方向において前記水平補強部と同じ位置又は当該水平補強部よりも前記貫通孔から離れた位置で前記延設方向に延びるように配置され、
    前記梁の前記延設方向において前記貫通孔が形成された部分を開孔部としたとき、前記貫通孔の縁から接線方向に延びる仮想線のうち前記重力方向及び前記延設方向に対して斜めに交差して前記開孔部に延びるものを仮想線CR2とすると、前記環状補強部における前記水平部及び前記水平補強部の両方が前記仮想線CR2と交差するように配置される
    ことを特徴とする梁の補強構造。
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