JP6432155B2 - 柱梁接合構造 - Google Patents

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本発明は、柱梁接合構造に関する。
柱と梁は一般的に溶接により接合(剛接合)されているが、柱と梁との接合部(梁端仕口部)は地震などの外力により大きな応力が発生して破断するおそれがある。特に、外力によるモーメントは梁の長手方向の中央部分よりも端部の方が大きくなるので、梁端仕口部が破断しやすい。
そこで、梁端部のフランジに幅を広げる部材(水平ハンチ)を取付けて梁端仕口部の応力を低減させるようにしたものが提案されている。
特開2000−309980号公報
しかしながら、フランジに水平ハンチを取り付けると、水平ハンチの先端(梁端仕口部の端とは反対側の端)における形状が不連続となり、この位置のフランジにひずみの集中が発生する。この結果、ハンチ先端においてフランジに亀裂が進展し、性能を十分に発揮できないおそれがある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたもので、ひずみの集中を緩和し、梁の変形能力の向上を図ることにある。
かかる目的を達成するために本発明の柱梁接合構造は、H形鋼で構成された梁のフランジの端面を鋼製の柱に溶接した柱梁接合構造であって、前記フランジは、所定幅の定幅部と、前記定幅部と梁端仕口部との間に設けられた拡幅部であって、前記所定幅よりも大きい幅の拡幅部と、を備え、前記拡幅部は、前記定幅部の側から前記梁端仕口部の側に向かうにつれて、曲線的に幅が増加する円弧形状、もしくは前記円弧形状と直線形状の複合形状、を有し、前記所定幅をB、前記梁の梁せいをH、前記円弧形状の円弧半径をRとした場合に、0.2≦B/H≦0.5となる前記梁において、R/B≧0.5とすることにより、前記拡幅部の先端におけるひずみの集中を緩和し、亀裂の発生を抑制し、前記梁の変形能力を向上し、前記円弧半径Rの最小値を100mmとしたことを特徴とする。
このような柱梁接合構造によれば、梁端仕口部側の幅を所定幅よりも大きくできるので梁端仕口部での破壊を防止できる。また、0.2≦B/H≦0.5の範囲内で、R/B≧0.5とすることにより、拡幅部(円弧形状の部分)におけるひずみの集中を緩和して亀裂の発生を抑制することができる。よって、梁の変形能力の向上を図ることが可能である。
また、かかる目的を達成するために本発明の柱梁接合構造は、H形鋼で構成された梁のフランジの端面を鋼製の柱に溶接した柱梁接合構造であって、前記フランジは、所定幅の定幅部と、前記定幅部と梁端仕口部との間に設けられた拡幅部であって、前記所定幅よりも大きい幅の拡幅部と、を備え、前記拡幅部は、前記定幅部の側から前記梁端仕口部の側に向かうにつれて、曲線的に幅が増加する円弧形状、もしくは前記円弧形状と直線形状の複合形状、を有し、前記所定幅をB、前記梁の梁せいをH、前記円弧形状の円弧半径をRとした場合に、0.2≦B/H≦0.5となる前記梁において、R/H≧0.2とすることにより、前記拡幅部の先端におけるひずみの集中を緩和し、亀裂の発生を抑制し、前記梁の変形能力を向上し、前記円弧半径Rの最小値を100mmとしたことを特徴とする。
このような柱梁接合構造によれば、梁端仕口部側の幅を所定幅よりも大きくできるので梁端仕口部での破壊を防止できる。また、0.2≦B/H≦0.5の範囲内で、R/H≧0.2とすることにより、拡幅部(円弧形状の部分)におけるひずみの集中を緩和して亀裂の発生を抑制することができる。よって、梁の変形能力の向上を図ることが可能である。
かかる柱梁接合構造であって、外力が入力された場合、前記梁は、前記梁端仕口部の位置にて降伏するよりも前に前記円弧形状の前記定幅部側の端部にて降伏することが望ましい。
このような柱梁接合構造によれば、梁端仕口部での破壊を防止することができる。
かかる柱梁接合構造であって、前記フランジの前記定幅部と前記拡幅部は、同一の鋼板によって一体的に形成されていることが望ましい。
このような柱梁接合構造によれば、ひずみの集中を抑制でき、均質に降伏するようにできる。
かかる柱梁接合構造であって、前記拡幅部は、前記梁端仕口部側の端部に前記所定幅よりも大きい幅の梁端側定幅部をさらに有し、前記円弧形状もしくは前記複合形状は、前記定幅部と前記梁端側定幅部との間に形成されていることが望ましい。
このような柱梁接合構造によれば、梁を柱に接合(溶接)しやすくすることができる。
本発明によれば、梁の変形能力の向上を図ることが可能である。
図1A及び図1Bは、参考例の柱梁接合構造の斜視図である。 図2Aは、本実施形態の柱梁接合構造を示す斜視図であり、図2Bは本実施形態の柱梁接合構造を示す側面図であり、図2Cは、本実施形態の柱梁接合構造を示す上面図である。また、図2Dは、柱梁接合構造の別の一例を示す上面図である。 加力実験の試験体(及び加力方法)についての説明図である。 加力状況の詳細についての説明図である。 加力による荷重−変形関係の結果を示す図である。 一定振幅繰り返し加力における変位ピーク時の荷重―繰り返し数の結果を示す図である。縦軸はピーク時の荷重Qpeakを最大荷重Qmax(正負別)で無次限化している。 解析に用いた柱梁接合構造のモデル形状を示す図である。 解析における梁及び柱の材料特性を示す図である。 Aタイプのモデル形状を示す図である。 Bタイプのモデル形状を示す図である。 Cタイプのモデル形状を示す図である。 図12A〜図12Cは、ハンチ先端の最大相当塑性ひずみεeqと塑性率δbbpの関係を示す図である。なお、図12AはAタイプ、図12BはBタイプ、図12CはCタイプを示している。 図13A、図13Bは、ハンチ先端の最大相当塑性ひずみεeqと塑性率δbbpの関係を示す図である。なお、図13AはBNタイプ、図13BはBWタイプを示している。 最大相当塑性ひずみεeqについて説明するための図ある。 図15A〜図15Cは、円弧半径Rと梁幅Bとの比R/Bと、最大相当塑性ひずみεeqの関係を示す図である。 図16A〜図16Cは、円弧半径Rと梁せいHとの比R/Hと、最大相当塑性ひずみεeqの関係を示す図である。 図17A〜図17Cは、塑性率δbbpと荷重Qとの関係の説明図である。なお、図17AはAタイプ、図17BはBタイプ、図17CはCタイプを示している。 図18A、図18Bは、塑性率δbbpと荷重Qとの関係の説明図である。なお、図18AはBNタイプ、図18BはBWタイプを示している。 柱10と梁20を工場で溶接した工場溶接型の場合の説明図である。
===柱梁接合構造について===
≪参考例の柱梁接合構造≫
図1A及び図1Bは、参考例の柱梁接合構造の斜視図である。
図に示す参考例の柱梁接合構造は、柱10と、梁40と、水平ハンチ100とを備えて構成されている。
柱10は、構造建物において床や梁などの鉛直荷重を支える構造部材である。図に示すように、柱10は角型の鋼管である。また、柱10は、上下一対のダイアフラム12とガセットプレート14を有している。
ダイアフラム12は、柱10の仕口の剛性を高める鋼板であり、柱10において、梁40(より具体的には、後述するフランジ44)との接合位置の周囲に設けられている。
ガセットプレート14は、柱10と梁40(より具体的には、後述するウェブ42)との接合位置に設けられている。ガセットプレート14は、2つの部材(ここでは柱10と梁40)を連結するための鋼板である。ガセットプレート14、及び、梁40(ウェブ42)の長手方向の端部には、ボルト16を通す孔(不図示)が複数設けられている。そして、ガセットプレート14と梁40(ウェブ42)はボルト16とナット(不図示)で締め付けられている。
梁40は、構造建物において柱同士を水平方向につなぐ構造部材である。図に示すように梁40は、長手方向に垂直な断面がH形の鉄製の鋼材(いわゆるH形鋼)であり、ウェブ42とフランジ44を有している。また、梁40にはスカラップ46が形成されている。
フランジ44は、梁40の上縁と下縁にそれぞれ配置された板状部材である。フランジ44の長手方向の端(端面)は、溶接により柱10のダイアフラム12と接合されている。この接合部のことを梁端仕口部ともいう。
ウェブ42は、上下のフランジ44を結ぶ板状部材である。前述したように、ウェブ42はボルト16とナットによって柱10のガセットプレート14と接合されている。
スカラップ46は、梁40のウェブ22の長手方向端部において上下のフランジ44の近傍に設けられた円弧形状の切欠きである。
柱10と梁40とを接合する際には、柱10のガセットプレート14と、梁40のウェブ42と、をボルト16及びナットを用いて固定してから、ダイアフラム12とフランジ44とを溶接により接合する。
この柱10と梁40との接合では、地震力などの外力が入力された際に、梁端仕口部で破壊するおそれがある。これは、外力によるモーメントが梁の長手方向の中央側よりも端側の方が大きくなるからである。また、梁端仕口部ではウェブ42にスカラップ46が形成されており、さらに、柱10のダイアフラム12と梁40のフランジ44とが溶接で接合されているため、他の部位よりも強度が弱く損傷するおそれが高くなっている。
そこで、この参考例では、梁40の端部におけるフランジ44の梁幅方向の両側部に長手方向に沿って矩形状の水平ハンチ100を水平に設けている。水平ハンチ100は溶接によりダイアフラム12とフランジ44とに接合されている。ここで、水平ハンチ100においてダイアフラム12と接合された梁端仕口部側の端を基端P2とよび、長手方向において基端P2とは反対側の端を先端P1とよぶ。
このように水平ハンチ100をフランジ44に設けることでフランジ44の幅が大きくなっている。こうすることで、梁端仕口部における断面積を増大することができ、梁端仕口部での損傷の防止を図ることができる。
しかしながら、この参考例の場合、先端P1の位置(長手方向の位置)でフランジの幅や断面積(換言すると剛性)が急変することになる。このため、地震力などの外力が入力されると、この位置のフランジ44の部位(図の破線で囲まれた部分)に応力が集中して当該部位にひずみが生じる。このひずみによって、図1Bに示すように、フランジ44に亀裂が生じるおそれがあり、梁40が充分に変形する前に、破損するおそれがある。
そこで本実施形態では、ひずみの集中を緩和するようにし、梁の変形能力の向上を図っている。
≪本実施形態の柱梁接合構造≫
図2Aは、本実施形態の柱梁接合構造を示す斜視図である。また、図2Bは本実施形態の柱梁接合構造を示す側面図であり、図2Cは、本実施形態の柱梁接合構造を示す上面図である。また、図2Dは、柱梁接合構造の別の一例を示す上面図である。
図に示すように本実施形態の柱梁接合構造は、柱10と、梁20とを備えて構成されている。柱10については参考例と同じなので説明を省略する。
梁20は、梁40と同様のH形鋼であり、ウェブ22とフランジ24を有している。また、梁20にはスカラップ26が形成されている。ウェブ22及びスカラップ26については、参考例のウェブ44、スカラップ46とそれぞれ同じ構成である。よって説明を省略する。
フランジ24は、梁幅B(所定幅に相当)の定幅部24aと、梁幅がBよりも大きい拡幅部24bとを備えている。また、本実施形態のフランジ24は、定幅部24aと拡幅部24bを含めて、一枚の鋼板から加工形成されている。ただし、長手方向において梁端仕口部とは反対側(スパン中央側)には、異なるフランジ厚、もしくは、異なるフランジ幅のフランジを継いでもよい。
拡幅部24bは、長手方向において定幅部24aと梁端仕口部との間に設けられている。以下の説明では、参考例の場合と同様に、拡幅部24bにおける定幅部24a側の端(拡幅開始位置)を先端P1とよび、梁端仕口部側の端を基端P2とよぶ。フランジ24の基端P2(端面)は、溶接により柱10のダイアフラム12と接合されている。
また、拡幅部24bは、円弧部241と平行部242(梁端側定幅部に相当)とを有している。もしくは、拡幅部24bは、図2Dに示すように、円弧部241と直線部243と平行部242とを有している。換言すると、図2Dの拡幅部24bは、定幅部24aと平行部242との間に円弧形状(円弧部241)と直線形状(直線部243)の複合形状を有している。
円弧部241は、定幅部24aと平行部242との間に設けられており、先端P1の側から梁端仕口部(基端P2)の側に向かうにつれて曲線的に幅が増加する円弧形状を梁幅方向の両側に有している。
平行部242は、拡幅部24bにおける梁端仕口部(基端P2)側の端部に設けられており、梁の長手方向に勾配が無く、幅が一定(梁幅Bよりも大)となっている。このような平行部242を設けることにより、梁20を柱10に接合(溶接)しやすくすることができる。
なお、本実施形態の梁20において、梁幅Bと梁せいHとの比B/Hは、0.2≦B/H≦0.5の範囲内に定められており、円弧部241における円弧形状の円弧半径Rを、梁幅Bの1/2以上(R/B≧0.5)、あるいは、梁せいHの1/5以上(R/H≧0.2)としている(この理由については後述する)。上記の関係を満たすようにすることで、梁の長手方向に必要以上のハンチ形状を設けなくてもよくなり、鉄骨量を最小限に留めつつ、合理的にひずみの集中を緩和させることができる。また、円弧部241を設けることで応力の最大位置が先端P1(円弧部241における定幅部24a側の端)付近となるようにしている。これにより、地震力などの外力が入力された場合に、梁端仕口部よりも先に先端P1の位置で梁20が降伏する。よって、梁端仕口部における損傷を防止することができる。
また、参考例では、幅が一定のフランジ40に水平ハンチ100を溶接で接合していたのに対し、本実施形態では、フランジ24を同一の鋼板で一体的に設けている。このため、材質的な変化が無いので、ひずみの集中を抑制でき、均質に降伏するようにできる。
また、本実施形態では、拡幅部24bに円弧部241を設けているので、定幅部24aから連続的に緩やかに幅が増える(断面積が増加する)ことになる。これにより、ひずみの集中をさらに低減させることができる。その結果、フランジ24(梁20)の変形能力を向上させることができる。
===性能評価について===
以下、本実施形態の梁20に関する評価について説明する。なお、以下の説明において、本実施形態のフランジ24の先端P1に相当する位置(拡幅開始位置)のことを、ハンチ先端ともいう。
≪加力実験による評価≫
梁20の性能確認のため加力実験を行った。
<試験体>
図3は、加力実験の試験体(及び加力方法)についての説明図である。この加力実験では、図3に示すように、梁幅Bが200mm、梁せいHが500mm(B/H=0.4)の梁に円弧形状(円弧半径Rが35mm、70mm、100mmの3種類)を設けた試験体を用いた。図3において試験体名のXは、正負漸増繰り返し試験の試験体であることを示しており、試験体名のYは、一定振幅繰り返し試験の試験体であることを示しており、さらに、試験体名のRは円弧半径の大きさを示している。
各試験体において円弧半径Rと梁幅Bとの比R/B、円弧半径Rと梁せいHとの比R/Hはそれぞれ図3に示すようになっている。例えば、円弧半径Rが100(mm)の場合、梁幅Bとの比は、R/B=0.5であり、梁せいHとの比は、R/H=0.2である。
<加力方法>
図4は加力状況の詳細についての説明図である。図4に示すように押し引き油圧ジャッキを用いて、各試験体にそれぞれ図3の加力方法(正負漸増繰り返し、一定振幅繰り返し)で荷重を与えた。
正負漸増繰り返し(大振幅地震を想定した試験)では、梁塑性率δbbpを基準にして、試験体が破壊するまでδbbp=±0.5、±2.0、±4.0、±6.0・・の順で強制変形量を増加した。なお、塑性率δbbpは、梁の変形量δbを全塑性耐力Qp(ハンチ先端が全塑性状態に達したときのせん断耐力)時における梁の弾性変形量δbpで除した値である。
一定振幅繰り返し(長周期地震を想定した試験)では、梁塑性率δbbpを基準にして、試験体が破壊するまで、試験体が破壊するまでδbbp=±2.0の強制変形量を加力した。
<実験結果>
(破損性状について)
円弧半径Rが100mmの試験体(X−R100、Y−R100)については、ハンチ先端からの亀裂は発生しなかった(ただし、Y−R100はウェブ隅肉溶接部からの亀裂で破壊した)。
(荷重−変形関係について)
図5は、加力による荷重−変形関係の結果を示す図である。図において横軸は塑性率δbbpであり、縦軸は荷重Q/Qpである。また図6は、一定振幅繰り返し加力における変位ピーク時の荷重―繰り返し数の結果を示す図である。図において、横軸は繰り返し数N、縦軸は最大荷重Qmaxで無次限化した変位ピーク時の荷重Qpeak/Qmaxである。
〔正負漸増繰り返し加力の実験結果〕
図5より、X−R100は実験の範囲で破断しておらず、X−R35、X−R70に比べて変形能力が大きいことがわかる。
〔一定振幅繰り返し加力の実験結果〕
図6に示すように破断までの繰り返し数Nfは、試験体Y−R35の77に対し、試験体Y−R100では250となった。つまり、Y−R100のNfはY−R35の約3.2(=250/77)倍である。また、Y−R100はハンチ先端で破断しておらず、Y−R35に比べて変形能力が大きいことがわかる。
以上の結果より、円弧半径Rが100(mm)の試験体は35(mm)、70(mm)の試験体に比べて、変形能力が大きいことが確認された。また、円弧半径Rが100(mm)の試験体は実験の範囲で、ハンチ先端からの亀裂は発生せず、高い変形能力を発揮できた。
これにより、ハンチ先端におけるひずみが円弧半径R100(mm)の試験体と同等なら、高い変形能力が期待できる。
≪解析モデルによる評価≫
次に、FEM(有限要素法)解析モデルを用いた評価を行った。
<柱梁接合部分の形状>
図7は解析に用いた柱梁接合構造のモデル形状を示す図である。
解析を行った柱梁構造の種類(タイプ)は、以下の通りである(単位mm)。
Aタイプ − 梁:H-500x200x12x25 柱:□-400x22
Bタイプ − 梁:H-700x250x12x25 柱:□-600x28
Cタイプ − 梁:H-900x350x19x32 柱:□-800x36
BNタイプ − 梁:H-700x140x12x25 柱:□-600x28
BWタイプ − 梁:H-700x350x12x25 柱:□-600x28
なお、各タイプにおける梁幅Bと梁せいHとの比B/Hは、それぞれ、
Aタイプ:0.40(=200/500)
Bタイプ:0.36(=250/700)
Cタイプ:0.39(=350/900)
BNタイプ:0.20(=140/700)
BWタイプ:0.50(=350/700)
となっている。B/Hが最も小さいのはBNタイプ(0.2)であり、B/Hが最も大きいのはBWタイプ(0.5)である。
<全体形状>
梁のせん断スパン比:すべて6とする。
柱のせん断スパン比:すべて2.5とする。
<梁、柱の材料特性>
図8は解析に適用した梁及び柱の材料特性を示す図である。図の横軸はひずみ(μ)縦軸は応力(N/mm2)である。
図に示すように、梁、柱の材料特性は、降伏点をσr=360N/mm2(実勢値相当)とした真応力−真ひずみ関係とする。
<円弧形状>
図9は、Aタイプのモデル形状の一例を示す図である。図10は、Bタイプのモデル形状の一例を示す図である。図11は、Cタイプのモデル形状の一例を示す図である。それぞれのタイプにつき、円弧半径Rを以下のように設定した。
円弧半径 :Aタイプ : R=10,35,50,75,100,150,200,250
Bタイプ : R=10,35,50,100,125,150,200,250,300
Cタイプ : R=10,35,100,150,175,200,250,300,350,400
BNタイプ : R=10,15,35,50,75,100,150,200,250,300
BWタイプ : R=10,35,50,100,150,175,200,250,300,350
円弧開始:ハンチ先端
基端側の平行部の長さ:100mm
<解析方法>
解析プログラム:ABAQUS
変形量:梁端部(反曲点位置)に塑性率(δbbp)10まで強制変形(解析増分2mm)
<解析結果>
図12A〜図12C、及び図13A、図13Bは、ハンチ先端の最大相当塑性ひずみεeqと塑性率δbbpの関係を示す図である。横軸は塑性率δbbpであり、縦軸は最大相当塑性ひずみεeqである。なお、図12AはAタイプ、図12BはBタイプ、図12CはCタイプ、図13AはBNタイプ、図13BはBWタイプの解析結果をそれぞれ示している。
図14は最大相当塑性ひずみεeqについて説明するための図ある。最大相当塑性ひずみεeqは図14の丸で囲む付近のうち、相当塑性ひずみが最大となる解析要素の値である。
図12、図13からわかるように、各タイプとも円弧半径Rが大きくなるに従い、ハンチ先端の最大相当塑性ひずみεeqは小さくなっている。よって、円弧半径Rが大きいほど、ハンチ先端のひずみが小さくなり、大きな変形能力が期待できる。ただし、Rがある程度大きくなると、最大相当塑性ひずみεeqはあまり変化しなくなっている。
(円弧半径Rと梁幅Bとの関係について)
図15A〜図15Cは、円弧半径Rと梁幅Bとの比R/Bと、最大相当塑性ひずみεeqの関係を示す図である。各図において横軸は円弧半径Rと梁幅Bとの比R/Bであり、縦軸は最大相当塑性ひずみεeqである。なお、図15Aは塑性率δbbp=6、図15Bは塑性率δbbp=8、図15Cは塑性率δbbp=10の場合をそれぞれ示している。
これらの図から、A、B、C、BN、BWの各タイプ(0.2≦B/H≦0.5)において、円弧半径Rと梁幅Bとの比R/Bが0.3付近になると、円弧半径Rを増加させても、ハンチ先端の最大相当塑性ひずみはあまり減少しないことがわかる。また、R/B≧0.5の範囲では、各タイプにおける最大相当塑性ひずみは、Aタイプ(H-500×200×12×25)のR/B=0.5(すなわちR100)のときの値と同等以下となっている。ここで、Aタイプ(H-500×200×12×25)のR100は、前述した加力実験におけるR100の試験体(X−R100、Y−R100)と同一構造である。そして、実験結果においてR100の試験体は、ハンチ先端からの亀裂で破壊しておらず、高い変形能力を確保できている。
よって、0.2≦B/H≦0.5となる梁において、R/B≧0.5とすれば、ハンチ先端からの亀裂発生を抑制することができ、変形能力の向上を図ることができる。
(円弧半径Rと梁せいHとの関係について)
図16A〜図16Cは、円弧半径Rと梁せいHとの比R/Hと、最大相当塑性ひずみεeqの関係を示す図である。各図において横軸は円弧半径Rと梁せいHとの比R/Hであり、縦軸は最大相当塑性ひずみεeqである。なお、図16Aは塑性率δbbp=6、図16Bは塑性率δbbp=8、図16Cは塑性率δbbp=10の場合をそれぞれ示している。
これらの図から、A、B、C、BN、BWの各タイプ(0.2≦B/H≦0.5)において、円弧半径Rと梁せいHとの比R/Hが0.15付近になると、円弧半径Rを増加させても、ハンチ先端の最大相当塑性ひずみはあまり減少しないことがわかる。また、R/H≧0.2の範囲では、各タイプにおける最大相当塑性ひずみはAタイプ(H-500×200×12×25)のR/H=0.2(すなわちR100)のときの値と同等以下となっている。ここで、Aタイプ(H-500×200×12×25)のR100は、前述した加力実験におけるR100の試験体(X−R100、Y−R100)と同一構造である。そして、実験結果においてR100の試験体はハンチ先端からの亀裂で破壊しておらず、高い変形能力を確保できている。
よって、0.2≦B/H≦0.5となる梁において、R/H≧0.2とすれば、ハンチ先端からの亀裂発生を抑制することができ、変形能力の向上を図ることができる。
なお、RとBとの関係(図15A〜図15C)よりR/B≧0.5とすることで梁の変形能力の向上を図ることができるとしたが、R/B≧0.5は解析したタイプ全てにおいて高い変形能力が得られる範囲を定めたものであり、R/B<0.5でもよい場合がある。例えば、図15A〜図15Cにおいて、BWタイプのR/B=0.4のときの最大相当塑性ひずみは、AタイプのR/B=0.5のときの値よりも小さい。よってBWタイプではR/B=0.4でも高い変形能力が期待できる。なお、BWタイプは梁せいHが700、梁幅Bが350なので、R/B=0.4(すなわちR=140)のときR/H=0.2でありR/H≧0.2を満たしている。
また、同様に、RとHとの関係(図16A〜図16C)よりR/H≧0.2とすることで梁の変形能力の向上を図ることができるとしたが、R/H≧0.2は解析したタイプ全てにおいて高い変形能力が得られる範囲を定めたものでありR/H<0.2でもよい場合がある。例えば、図16A〜図16CにおいてBNタイプのR/H=0.1のときの最大相当塑性ひずみは、AタイプのR/H=0.2のときの値よりも小さい。よって、BNタイプではR/H=0.1でも高い変形能力が期待できる。なお、BNタイプは梁せいHが700、梁幅Bが140なのでR/H=0.1(すなわちR=70)のときR/B=0.5でありR/B≧0.5を満たしている。
以上の結果から、0.2≦B/H≦0.5となる梁において、R/B≧0.5、あるいは、R/H≧0.2とすれば梁の変形能力の向上を図ることができる。
(荷重−変形関係について)
図17A〜図17C、及び図18A、図18Bは、各タイプの塑性率δbbpと荷重Qとの関係の説明図である。横軸は塑性率δbbpであり、縦軸は荷重Qである。なお、図17AはAタイプ、図17BはBタイプ、図17CはCタイプ、図18AはBNタイプ、図18BはBWタイプの結果をそれぞれ示している。
各図において、それぞれ全塑性耐力Qp(例えばAタイプの場合400)付近で折れ曲がっており、解析が適切に実行されていることがわかる。
以上説明したように、本実施形態の梁20のフランジ24は、梁幅Bの定幅部24aと、当該定幅部24aと梁端仕口との間に設けられた拡幅部24bとを備えている。また、拡幅部24bは定幅部24a側(先端P1側)から梁端仕口部側(基端P2側)に向かうにつれて、曲線的に幅が増加する円弧形状の円弧部241を有している。 また、梁20の梁幅Bと梁せいHとの比B/Hは、0.2≦B/H≦0.5の範囲内であり、円弧部241における円弧形状の円弧半径Rを、梁幅Bの1/2以上(R/B≧0.5)、あるいは、梁せいHの1/5以上(R/H≧0.2)としている。
こうすることにより、梁端仕口部での破壊を防止できるとともに、拡幅部24bの先端P1(ハンチ先端)におけるひずみの集中を緩和し、亀裂の発生を抑制できる。よって、梁20の変形能力の向上を図ることが可能である。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<柱について>
前述の実施形態では、柱10として角型鋼管を用いていたがこれには限られない。例えば丸型の鋼管やH形鋼、その他の断面形状のものであってもよい。
また、ダイアフラム12を介さずに柱10と梁20とを接合してもよい。その場合、ダイアフラムは鋼管の内部に設置してもよいし、あるいはダイアフラムを設けなくてもよい。
<柱梁接合について>
前述の実施形態では、柱10と梁20とを現場で溶接する現場溶接形式であったが、柱10と梁20を予め工場にて溶接してもよい。
図19は、柱10と梁20を工場で溶接した工場溶接型の場合の説明図である。この場合、梁20のウェブ22及びフランジ24の長手方向の端は、工場において溶接により柱10と接合される。このため、柱梁接合部に図2のガセットプレート14やボルト16などは用いなくてよい。
<拡幅部の形状について>
前述の実施形態では、拡幅部24に平行部242を設けていたが、平行部242は無くてもよい。ただし、平行部242を設けた方が、梁20を柱10に接合(溶接)しやすくすることができる。
10 柱
12 ダイアフラム
14 ガセットプレート
16 ボルト
20 梁
22 ウェブ
24 フランジ
24a 定幅部
24b 拡幅部
26 スカラップ
40 梁
42 ウェブ
44 フランジ
46 スカラップ
100 水平ハンチ
241 円弧部
242 平行部
243 直線部
P1 先端
P2 基端

Claims (5)

  1. H形鋼で構成された梁のフランジの端面を鋼製の柱に溶接した柱梁接合構造であって、
    前記フランジは、所定幅の定幅部と、前記定幅部と梁端仕口部との間に設けられた拡幅部であって、前記所定幅よりも大きい幅の拡幅部と、を備え、
    前記拡幅部は、前記定幅部の側から前記梁端仕口部の側に向かうにつれて、曲線的に幅が増加する円弧形状、もしくは前記円弧形状と直線形状の複合形状、を有し、
    前記所定幅をB、前記梁の梁せいをH、前記円弧形状の円弧半径をRとした場合に、
    0.2≦B/H≦0.5となる前記梁において、R/B≧0.5とすることにより、前記拡幅部の先端におけるひずみの集中を緩和し、亀裂の発生を抑制し、前記梁の変形能力を向上し、
    前記円弧半径Rの最小値を100mmとした
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  2. H形鋼で構成された梁のフランジの端面を鋼製の柱に溶接した柱梁接合構造であって、
    前記フランジは、所定幅の定幅部と、前記定幅部と梁端仕口部との間に設けられた拡幅部であって、前記所定幅よりも大きい幅の拡幅部と、を備え、
    前記拡幅部は、前記定幅部の側から前記梁端仕口部の側に向かうにつれて、曲線的に幅が増加する円弧形状、もしくは前記円弧形状と直線形状の複合形状、を有し、
    前記所定幅をB、前記梁の梁せいをH、前記円弧形状の円弧半径をRとした場合に、
    0.2≦B/H≦0.5となる前記梁において、R/H≧0.2とすることにより、前記拡幅部の先端におけるひずみの集中を緩和し、亀裂の発生を抑制し、前記梁の変形能力を向上し、
    前記円弧半径Rの最小値を100mmとした
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の柱梁接合構造であって、
    外力が入力された場合、前記梁は、前記梁端仕口部の位置にて降伏するよりも前に前記円弧形状の前記定幅部側の端部にて降伏する
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の柱梁接合構造であって、
    前記フランジの前記定幅部と前記拡幅部は、同一の鋼板によって一体的に形成されている
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の柱梁接合構造であって、
    前記拡幅部は、前記梁端仕口部側の端部に前記所定幅よりも大きい幅の梁端側定幅部をさらに有し、
    前記円弧形状もしくは前記複合形状は、前記定幅部と前記梁端側定幅部との間に形成されている
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
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