JP2014025115A - プラズマcvd装置及び磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】累積の成膜時間が長くなっても成膜レートの変動を抑制できるプラズマCVD装置を提供する。
【解決手段】チャンバー102と、アノード104aと、カソード103aと、チャンバー内に配置された被成膜基板1を保持する保持部と、チャンバー内に配置され、被成膜基板とアノード及びカソードそれぞれとの間の空間を覆うように設けられたプラズマウォール108aと、アノードに電気的に接続された第1の直流電源107aと、カソードに電気的に接続された交流電源105aと、被成膜基板に電気的に接続された第2の直流電源112と、チャンバー内に原料ガスを供給するガス供給機構と、チャンバー内を排気する排気機構を具備し、プラズマウォールの表面は絶縁物からなるプラズマCVD装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラズマCVD装置及び磁気記録媒体の製造方法に関する。
図3(A)は、プラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。このプラズマCVD装置は、被成膜基板101の両面に薄膜を成膜する装置であり、被成膜基板101に対して左右対称に構成されているが、図3(A)では左側のみを示している。
プラズマCVD装置はチャンバーを有しており、このチャンバー内には、例えばタンタルからなるフィラメント状のカソード電極103が形成されている。カソード電極103の両端はカソード電源105に電気的に接続されており、カソード電源105はアースに電気的に接続されている。カソード電極103の周囲を囲むようにロート状の形状を有するアノード電極104が配置されている。アノード104電極はDC(直流)電源107のプラス電位側に電気的に接続されており、DC電源107のマイナス電位側がアースに電気的に接続されている。
チャンバー内には被成膜基板101が配置されており、この被成膜基板101はカソード電極103及びアノード電極104に対向するように配置されている。被成膜基板101はイオン加速用電源としてのバイアス電源(DC電源)112のマイナス電位側に電気的に接続されており、DC電源112のプラス電位側がアースに電気的に接続されている。
チャンバー内には、カソード電極103及びアノード電極104それぞれと被成膜基板101との間の空間を覆うようにプラズマウォール108が配置されている。プラズマウォール108は、その材質がSUSからなる導電体であり、フロート電位に電気的に接続されている。プラズマウォール108の被成膜基板101側の端部には膜厚補正板118が設けられており、膜厚補正板118はフロート電位に電気的に接続されている。膜厚補正板118により被成膜基板101の外周部分に成膜される膜の厚さを制御することができる。
また、プラズマCVD装置はチャンバー内を真空排気する真空排気機構(図示せず)を有している。また、プラズマCVD装置はチャンバー内に成膜原料ガスを供給するガス供給機構(図示せず)を有している(例えば特許文献1参照)。
上記のプラズマCVD装置を用いて被成膜基板101にDLC(Diamond Like Carbon)膜を成膜する方法について説明する。
まず、真空排気機構を起動させ、チャンバーの内部を所定の真空状態とし、チャンバーの内部にガス導入機構によって成膜原料ガスとして例えばトルエン(C)ガスを導入する。また、カソード電極103にカソード電源105によって交流電流を供給し、被成膜基板101にDC電源112によって直流電流を供給し、DC電源107からアノード電極104に直流電流を供給する。
カソード電極103の加熱によって、カソード電極103からアノード電極104に向けて多量の電子が放出され、カソード電極103とアノード電極104との間でグロー放電が開始される。多量の電子によってチャンバーの内部の成膜原料ガスとしてのトルエンガスがイオン化され、プラズマ状態とされる。そのプラズマ状態の成膜原料分子130は、被成膜基板101のマイナス電位によって直接に加速されて、被成膜基板101の方向に向かって飛走して、被成膜基板101の表面に付着され、被成膜基板101に薄いDLC膜が形成される(図3(A)参照)。
図2に示す導電体のグラフは、図3(A)に示すプラズマCVD装置の成膜時間と、プラズマウォールとアース間の直流電圧との関係を示すグラフである。なお、インナーシールドとアース間の直流電圧は、インナーシールド108にオシロスコープ(図示せず)を電気的に接続し、このオシロスコープによって測定されたものである。
図2の導電体のグラフのデータを取得した際のDLC膜の成膜条件は以下のとおりである。
成膜装置:SUS製のプラズマウォールを備えたプラズマCVD装置(プラズマウォールの材質以外は図1に示すプラズマCVD装置と同様の構成)
出発原料:高純度トルエン
ガス流量:3.0sccm
圧力 :0.3Pa
成膜時間:1時間あたり2sec×450回
カソードフィラメント103a,103b:タンタルフィラメント
交流電源105a,105bの出力:230W
DC電源107a,107bの電流:1650mA
DC電源112の電圧:250V
図2の導電体のグラフに示すように、上記の被成膜基板101へのDLC膜の成膜が繰り返されて累積の成膜時間が長くなると、プラズマウォールとアース間の直流電圧が高くなっていく。累積の成膜時間が0時間の時の直流電圧は35Vであったが、累積の成膜時間が8時間の時の直流電圧は約70Vとなった。このことから、成膜時間が長くなると成膜レートが変動することが分かる。具体的には、累積の成膜時間が0時間の時の成膜レートは1.6nm/secであったが、累積の成膜時間が44時間の時の成膜レートは2.2nm/secとなった。
上記のように成膜時間が長くなるとプラズマウォールとアース間の直流電圧が高くなり、その結果、成膜レートが大きくなる。その理由は、以下のように考えられる。
累積の成膜時間が0時間の時は、図3(A)に示すようにプラズマウォール108にDLC膜が付着していないが、累積の成膜時間が長くなるにつれて図3(B)に示すようにプラズマ状態の成膜原料分子130がプラズマウォール108の方向に向かって飛走してプラズマウォール108の表面に付着されてDLC膜131が成膜される。さらに成膜時間が長くなると図3(C)に示すようにプラズマウォール108に成膜されたDLC膜131の厚さが厚くなる。
このようにプラズマウォール108にDLC膜131が成膜されると図3(C)に示すようにプラズマウォール108がプラスに帯電され、それによって、プラズマウォール108の方向に向かう成膜原料分子130が減り、被成膜基板101の方向に向かう成膜原料分子130の数が増える。その結果、成膜レートが高くなると考えられる。
プラズマCVD装置の成膜レートが変動すると、複数の被成膜基板に薄膜を成膜する際の膜厚を一定に制御することが困難になる。そのため、成膜レートの変動を抑えたプラズマCVD装置が求められている。
特許3930185(図1)
本発明の一態様は、累積の成膜時間が長くなっても成膜レートの変動を抑制できるプラズマCVD装置または磁気記録媒体の製造方法を提供することを課題とする。
以下に、本発明の種々の態様について説明する。
(1)チャンバーと、
前記チャンバー内に配置されたアノードと、
前記チャンバー内に配置されたカソードと、
前記チャンバー内に配置され、前記カソード及び前記アノードに対向するように配置される被成膜基板を保持する保持部と、
前記チャンバー内に配置され、前記保持部に保持された前記被成膜基板と前記アノード及び前記カソードそれぞれとの間の空間を覆うように設けられたプラズマウォールと、
前記アノードに電気的に接続された第1の直流電源と、
前記カソードに電気的に接続された交流電源と、
前記保持部に保持された前記被成膜基板に電気的に接続された第2の直流電源と、
前記チャンバー内に原料ガスを供給するガス供給機構と、
前記チャンバー内を排気する排気機構と、
を具備し、
前記プラズマウォールの表面は絶縁物によって形成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
(2)上記(1)において、
前記絶縁物は、20℃における体積抵抗率が1×1010Ωcm以上(好ましくは1×1012Ωcm以上)で且つ100℃に対する耐熱性を有する物質であることを特徴とするプラズマCVD装置。
(3)上記(1)または(2)において、
前記プラズマウォールは、ガラス、石英、樹脂及びセラミックスのいずれかの絶縁物からなることを特徴とするプラズマCVD装置。
(4)上記(1)または(2)において、
前記プラズマウォールの表面は、溶射された絶縁物、アルマイト処理された絶縁物及びセラミックめっきされた絶縁物のいずれかによって形成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
(5)上記(1)乃至(4)のいずれか一項において、
前記プラズマウォールはフロート電位とされることを特徴とするプラズマCVD装置。
(6)上記(1)乃至(5)のいずれか一項において、
前記プラズマウォールの前記被成膜基板側の端部に形成された膜厚補正板を有しており、
前記膜厚補正板の表面は絶縁物によって形成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
(7)上記(6)において、
前記膜厚補正板の前記絶縁物は、20℃における体積抵抗率が1×1010Ωcm以上(好ましくは1×1012Ωcm以上)で且つ100℃に対する耐熱性を有する物質であることを特徴とするプラズマCVD装置。
(8)上記(6)または(7)において、
前記膜厚補正板は、ガラス、石英、樹脂及びセラミックスのいずれかの絶縁物からなることを特徴とするプラズマCVD装置。
(9)上記(6)または(7)において、
請求項6または7において、
前記膜厚補正板の表面は、溶射された絶縁物、アルマイト処理された絶縁物及びセラミックめっきされた絶縁物のいずれかによって形成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
(10)上記(1)乃至(9)のいずれか一項に記載のプラズマCVD装置を用いた磁気記録媒体の製造方法において、
非磁性基板上に少なくとも磁性層を形成した被成膜基板を前記保持部に保持し、
前記チャンバー内で前記カソードと前記アノードとの間の放電により前記原料ガスをプラズマ状態とし、このプラズマを前記保持部に保持された被成膜基板の表面に加速衝突させて炭素が主成分である保護層を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(11)非磁性基板上に少なくとも磁性層を形成した後に炭素が主成分である保護層を形成する磁気記録媒体の製造方法において、
上記(1)乃至(9)のいずれか一項に記載のプラズマCVD装置を用いて前記保護層を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
本発明の一態様によれば、累積の成膜時間が長くなっても成膜レートの変動を抑制できるプラズマCVD装置または磁気記録媒体の製造方法を提供することができる。
本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。 導電体のグラフは、図3(A)に示すプラズマCVD装置の成膜時間と、プラズマウォールとアース間の直流電圧との関係を示すグラフであり、絶縁体のグラフは、図1に示すプラズマCVD装置の成膜時間と、第1のプラズマウォールとアース間の直流電圧との関係を示すグラフである。 (A)はプラズマCVD装置を模式的に示す断面図であり、(B),(C)は成膜時間が長くなるにつれてプラズマウォール表面にDLC膜が付着する厚さが厚くなる様子を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
<プラズマCVD装置>
図1は、本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。このプラズマCVD装置は被成膜基板(例えばディスク基板)1に対して左右対称の構造を有しており、被成膜基板1の両面に同時に成膜可能な装置である。
プラズマCVD装置はチャンバー102を有しており、このチャンバー102内には、例えばタンタルからなるフィラメント状の第1及び第2のカソード電極(第1及び第2のカソードフィラメント)103a,103bが形成されている。第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bそれぞれの両端はチャンバー102の外部に位置する第1及び第2のカソード電源(第1及び第2の交流電源)105a,105bに電気的に接続されており、第1及び第2のカソード電源105a,105bはチャンバー102に対して絶縁された状態で配置されている。
第1及び第2のカソード電源105a,105bは、図示せぬ制御部によって制御される。これにより、第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bそれぞれに印加される電圧が制御される。なお、第1及び第2のカソード電源105a,105bとしては例えば0〜50V、10〜50A(アンペア)の電源を用いることができる。第1及び第2のカソード電源105a,105bの一端はアース106に電気的に接続されている。
チャンバー102内には、第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bそれぞれの周囲を囲むようにロート状の形状を有する第1及び第2のアノード電極(第1及び第2のアノードコーン)104a,104bが配置されており、第1及び第2のアノードコーン104a,104bそれぞれはスピーカーのような形状とされている。
第1のアノードコーン104aは第1のスイッチ121aを介して第1のアノード電源(第1のDC(直流)電源)107aに電気的に接続されており、第1のDC電源107aはチャンバー102に対して絶縁された状態で配置されている。第1のDC電源107aのプラス電位側が第1のスイッチ121aを介して第1のアノードコーン104aに電気的に接続されており、第1のDC電源107aのマイナス電位側がアース106に電気的に接続されている。
第2のアノードコーン104bは第2のスイッチ121bを介して第2のアノード電源(第2のDC(直流)電源)107bに電気的に接続されており、第2のDC電源107bはチャンバー102に対して絶縁された状態で配置されている。第2のDC電源107bのプラス電位側が第2のスイッチ121bを介して第2のアノードコーン104bに電気的に接続されており、第2のDC電源107bのマイナス電位側がアース106に電気的に接続されている。
第1及び第2のスイッチ121a,121b、第1及び第2のDC電源107a,107bそれぞれは、前記制御部によって制御される。これにより、第1及び第2のアノードコーン104a,104bそれぞれに印加される電圧が制御される。なお、第1及び第2のDC電源107a,107bとしては例えば0〜500V、0〜7.5A(アンペア)の電源を用いることができる。
チャンバー102内には被成膜基板1が配置されており、この被成膜基板1は第1及び第2のカソードフィラメント103a,103b及び第1及び第2のアノードコーン104a,104bに対向するように配置されている。詳細には、第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bは第1及び第2のアノードコーン104a,104bの内周面の中央部付近で包囲されており、第1及び第2のアノードコーン104a,104bは、その最大内径側を被成膜基板1に向けて配置されている。
被成膜基板1は、図示しないホルダー(保持部)および図示しないトランスファー装置(ハンドリングロボットあるいはロータリインデックスデーブル)により、図示の位置に、順次供給されるようになっている。
被成膜基板1はイオン加速用電源としてのバイアス電源(DC電源,直流電源)112に電気的に接続されており、このDC電源112はチャンバー102に対して絶縁された状態で配置されている。このDC電源112のマイナス電位側が被成膜基板1に電気的に接続されており、DC電源112のプラス電位側がアース106に電気的に接続されている。
DC電源112は、前記制御部によって制御される。これにより、被成膜基板1に印加される電圧が制御される。なお、DC電源112としては例えば0〜1500V、0〜100mA(ミリアンペア)の電源を用いることができる。
チャンバー102内には、第1のカソードフィラメント103a及び第1のアノードコーン104aそれぞれと被成膜基板1との間の空間を覆うように第1のプラズマウォール108aが配置され、且つ第2のカソードフィラメント103b及び第2のアノードコーン104bそれぞれと被成膜基板1との間の空間を覆うように第2のプラズマウォール108bが配置されている。
第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれの表面は絶縁物によって形成されている。詳細には、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれは、プラズマウォール自体が絶縁物によって形成されていてもよいし、プラズマウォールの表面だけが絶縁物によって形成されていてもよい。
上記の絶縁物は、20℃における体積抵抗率が1×1010Ωcm以上(好ましくは1×1012Ωcm以上)で且つ100℃に対する耐熱性を有する物質であるとよい。
例えば、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれは、ガラス、石英、樹脂及びセラミックスのいずれかの絶縁物(例えばアルミナ、ステアタイト、マシナブルセラミックス等)によって形成されていてもよい。
また、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれの表面は、溶射された絶縁物、アルマイト処理された絶縁物及びセラミックめっきされた絶縁物のいずれかによって形成されていてもよい。この場合、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれの内部は、導電物によって形成されていてもよいし、絶縁物によって形成されていてもよい。
第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれは、フロート電位(図示せず)に電気的に接続されていてもよいし、接地電位(図示せず)に電気的に接続されていてもよい。また、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bは、円筒形状又は多角形状を有し、チャンバー102に対して絶縁された状態で配置されている。
第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれの被成膜基板1側の端部には膜厚補正板118a,118bが設けられている。膜厚補正板118a,118bは前記フロート電位に電気的に接続されていてもよいし、前記接地電位に電気的に接続されていてもよい。膜厚補正板118a,118bにより被成膜基板1の外周部分に成膜される膜の厚さを制御することができる。
膜厚補正板118a,118bそれぞれの表面は絶縁物によって形成されていてもよいし、導電物によって形成されていてもよい。また、膜厚補正板118a,118bそれぞれは、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれと同じ材質で形成されていてもよいし、異なる材質で形成されていてもよい。
膜厚補正板118a,118bそれぞれの表面が絶縁物によって形成されている場合、膜厚補正板自体が絶縁物によって形成されていてもよいし、膜厚補正板の表面だけが絶縁物によって形成されていてもよい。
上記の絶縁物は、20℃における体積抵抗率が1×1010Ωcm以上(好ましくは1×1012Ωcm以上)で且つ100℃に対する耐熱性を有する物質であるとよい。
例えば、膜厚補正板118a,118bそれぞれは、ガラス、石英、樹脂及びセラミックスのいずれかの絶縁物(例えばアルミナ、ステアタイト、マシナブルセラミックス等)によって形成されていてもよい。
また、膜厚補正板118a,118bそれぞれの表面は、溶射された絶縁物、アルマイト処理された絶縁物及びセラミックめっきされた絶縁物のいずれかによって形成されていてもよい。この場合、膜厚補正板118a,118bそれぞれの内部は、導電物によって形成されていてもよいし、絶縁物によって形成されていてもよい。
チャンバー102の外側には第1及び第2のネオジウム磁石109a,109bが配置されている。第1及び第2のネオジウム磁石109a,109bは例えば円筒形状又は多角形状を有しており、円筒形又は多角形の内径の中心は磁石中心となり、この磁石中心は第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bの略中心及び被成膜基板1の略中心それぞれと対向するように位置している。第1及び第2のネオジウム磁石109a,109bそれぞれは、その磁石中心の磁力が50G(ガウス)以上200G以下であることが好ましく、より好ましくは50G以上150G以下である。磁石中心の磁力を200G以下とする理由は、ネオジウム磁石では磁石中心の磁力を200Gまで高めるのが製造上の限界であるからである。また、磁石中心の磁力を150G以下とするのがより好ましい理由は、磁石中心の磁力を150G超とすると磁石を作るコストが増大するからである。
また、プラズマCVD装置はチャンバー102内を真空排気する真空排気機構(図示せず)を有している。また、プラズマCVD装置はチャンバー102内に成膜原料ガスを供給するガス供給機構(図示せず)を有している。
<成膜方法>
図1に示すプラズマCVD装置を用いて被成膜基板1にDLC膜を成膜する方法について説明する。
まず、前記真空排気機構を起動させ、チャンバー102の内部を所定の真空状態とし、チャンバー102の内部に前記ガス導入機構によって成膜原料ガスとして例えばトルエン(C)ガスを導入する。チャンバー102内が所定の圧力になった後、第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bそれぞれに第1及び第2のカソード電源105a,105bによって交流電流を供給することにより第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bが加熱される。
また、被成膜基板1にDC電源112によって直流電流を供給する。また、第1及び第2のDC電源107a,107bそれぞれから第1及び第2のスイッチ121a,121bを介して第1及び第2のアノードコーン104a,104bそれぞれに直流電流を供給する。この際、第1及び第2のアノードコーン104a,104bそれぞれに印加される電圧は、制御部によって制御される。
第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bの加熱によって、第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bそれぞれから第1及び第2のアノードコーン104a,104bそれぞれに向けて多量の電子が放出され、第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bそれぞれと第1及び第2のアノードコーン104a,104bそれぞれとの間でグロー放電が開始される。多量の電子によってチャンバー102の内部の成膜原料ガスとしてのトルエンガスがイオン化され、プラズマ状態とされる。この際、第1及び第2のネオジウム磁石109a,109bそれぞれによって第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bそれぞれの近傍に位置するトルエンガスをプラズマ化する領域に磁場が発生されているので、この磁場によってプラズマを高密度化することができ、イオン化効率を向上させることができる。そして、プラズマ状態の成膜原料分子は、被成膜基板1のマイナス電位によって直接に加速されて、被成膜基板1の方向に向かって飛走して、被成膜基板1の表面に付着される。これにより、被成膜基板1には薄いDLC膜が形成される。この際、被成膜基板1の表面では下記式(1)の反応が起きている。
+e → C +xH↑ ・・・(1)
上記の被成膜基板1へのDLC膜の成膜が繰り返されて累積の成膜時間が長くなるにつれてプラズマ状態の成膜原料分子が第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれの方向に向かって飛走して第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれの表面に付着されてDLC膜が成膜される。このDLC膜によって第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれが帯電しても、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれの表面を絶縁物によって形成することにより、従来の導電体によって形成されたプラズマウォールに比べて成膜レートの変動を抑制することができる。
図2に示す絶縁体のグラフは、図1に示すプラズマCVD装置の成膜時間と、第1のプラズマウォールとアース間の直流電圧との関係を示すグラフである。なお、第1のプラズマウォールとアース間の直流電圧は、第1のプラズマウォール108aにオシロスコープ(図示せず)を電気的に接続し、このオシロスコープによって測定されたものである。
図2の絶縁体のグラフのデータを取得した際のDLC膜の成膜条件は以下のとおりである。
成膜装置:図1に示すプラズマCVD装置
出発原料:高純度トルエン
ガス流量:3.0sccm
圧力 :0.3Pa
成膜時間:1時間あたり2sec×450回
カソードフィラメント103a,103b:タンタルフィラメント
プラズマウォール108a,108b:厚さ3mmのガラス
交流電源105a,105bの出力:230W
DC電源107a,107bの電流:1650mA
DC電源112の電圧:250V
図2の絶縁体のグラフに示すように、被成膜基板1へのDLC膜の成膜が繰り返されて累積の成膜時間が長くなると、第1のプラズマウォールとアース間の直流電圧が高くなっていくが、ある程度の時間が経過すると直流電圧が一定となる。このように直流電圧が一定となるまでの時間が図2の導電体のグラフに示すプラズマウォールが導電体である場合に比べて短いことが分かる。このことから、図1に示すプラズマCVD装置では、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれの表面を絶縁物によって形成しているため、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれとアース間の直流電圧を短い時間で一定にすることができ、その結果、従来の導電体によって形成されたプラズマウォールに比べて成膜レートの変動を抑制できるものと考えられる。
次に、図1に示すプラズマCVD装置を用いた磁気記録媒体の製造方法について説明する。
まず、非磁性基板上に少なくとも磁性層を形成した被成膜基板を用意し、この被成膜基板を保持部に保持させる。次いで、チャンバー102内で所定の真空条件下に加熱された第1及び第2のカソードフィラメント103a,103bそれぞれと第1及び第2のアノードコーン104a,104bそれぞれとの間の放電により原料ガスをプラズマ状態とし、このプラズマを前記保持部に保持された被成膜基板の表面に加速衝突させる。これにより、この被成膜基板の表面には炭素が主成分である保護層が形成される。
上記の磁気記録媒体の製造方法によれば、第1及び第2のプラズマウォール108a,108bそれぞれの表面を絶縁物によって形成することにより、累積の成膜時間が長くなっても、従来の導電体によって形成されたプラズマウォールに比べて成膜レートの変動を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、膜厚補正板118a,118bそれぞれの表面を絶縁物によって形成することにより、累積の成膜時間が長くなっても、膜厚補正板118a,118bによる、被成膜基板1の外周部分に成膜される膜の厚さの制御性を向上させることができる。
1 被成膜基板
102 チャンバー
103a 第1のカソード電極(第1のカソードフィラメント)
103b 第2のカソード電極(第2のカソードフィラメント)
104a 第1のアノード電極(第1のアノードコーン)
104b 第2のアノード電極(第2のアノードコーン)
105a 第1のカソード電源(第1の交流電源)
105b 第2のカソード電源(第2の交流電源)
106 アース電源
107a 第1のアノード電源(第1のDC(直流)電源)
107b 第2のアノード電源(第2のDC(直流)電源)
108a 第1のプラズマウォール
108b 第2のプラズマウォール
109a 第1のネオジウム磁石
109b 第2のネオジウム磁石
112 バイアス電源(DC電源,直流電源)
118a,118b 膜厚補正板
121a 第1のスイッチ
121b 第2のスイッチ

Claims (11)

  1. チャンバーと、
    前記チャンバー内に配置されたアノードと、
    前記チャンバー内に配置されたカソードと、
    前記チャンバー内に配置され、前記カソード及び前記アノードに対向するように配置される被成膜基板を保持する保持部と、
    前記チャンバー内に配置され、前記保持部に保持された前記被成膜基板と前記アノード及び前記カソードそれぞれとの間の空間を覆うように設けられたプラズマウォールと、
    前記アノードに電気的に接続された第1の直流電源と、
    前記カソードに電気的に接続された交流電源と、
    前記保持部に保持された前記被成膜基板に電気的に接続された第2の直流電源と、
    前記チャンバー内に原料ガスを供給するガス供給機構と、
    前記チャンバー内を排気する排気機構と、
    を具備し、
    前記プラズマウォールの表面は絶縁物によって形成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
  2. 請求項1において、
    前記絶縁物は、20℃における体積抵抗率が1×1010Ωcm以上で且つ100℃に対する耐熱性を有する物質であることを特徴とするプラズマCVD装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記プラズマウォールは、ガラス、石英、樹脂及びセラミックスのいずれかの絶縁物からなることを特徴とするプラズマCVD装置。
  4. 請求項1または2において、
    前記プラズマウォールの表面は、溶射された絶縁物、アルマイト処理された絶縁物及びセラミックめっきされた絶縁物のいずれかによって形成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記プラズマウォールはフロート電位とされることを特徴とするプラズマCVD装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、
    前記プラズマウォールの前記被成膜基板側の端部に形成された膜厚補正板を有しており、
    前記膜厚補正板の表面は絶縁物によって形成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
  7. 請求項6において、
    前記膜厚補正板の前記絶縁物は、20℃における体積抵抗率が1×1010Ωcm以上で且つ100℃に対する耐熱性を有する物質であることを特徴とするプラズマCVD装置。
  8. 請求項6または7において、
    前記膜厚補正板は、ガラス、石英、樹脂及びセラミックスのいずれかの絶縁物からなることを特徴とするプラズマCVD装置。
  9. 請求項6または7において、
    前記膜厚補正板の表面は、溶射された絶縁物、アルマイト処理された絶縁物及びセラミックめっきされた絶縁物のいずれかによって形成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のプラズマCVD装置を用いた磁気記録媒体の製造方法において、
    非磁性基板上に少なくとも磁性層を形成した被成膜基板を前記保持部に保持し、
    前記チャンバー内で前記カソードと前記アノードとの間の放電により前記原料ガスをプラズマ状態とし、このプラズマを前記保持部に保持された被成膜基板の表面に加速衝突させて炭素が主成分である保護層を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  11. 非磁性基板上に少なくとも磁性層を形成した後に炭素が主成分である保護層を形成する磁気記録媒体の製造方法において、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のプラズマCVD装置を用いて前記保護層を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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