JP5982678B2 - プラズマcvd装置及び磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)チャンバーと、
前記チャンバー内に配置されたアノードと、
前記チャンバー内に配置されたカソードと、
前記チャンバー内に配置され、前記カソード及び前記アノードに対向するように配置される被成膜基板を保持する保持部と、
前記チャンバー内に配置され、前記保持部に保持された前記被成膜基板と前記アノード及び前記カソードそれぞれとの間の空間を覆うように設けられたインナーシールドと、
前記チャンバー内に配置され、前記インナーシールドの外側に配置され、前記インナーシールドを囲むように配置されたマグネットと、
前記アノードに電気的に接続された第1の直流電源と、
前記カソードに電気的に接続された交流電源と、
前記保持部に保持された前記被成膜基板に電気的に接続された第2の直流電源と、
前記チャンバー内に原料ガスを供給するガス供給機構と、
前記チャンバー内を排気する排気機構と、
を具備し、
前記被成膜基板の表面と平行で且つ前記マグネットの前記被成膜基板側の端部を含む平面と、前記被成膜基板の表面との距離が15〜100mm(好ましくは20〜50mm)であることを特徴とするプラズマCVD装置。
前記インナーシールドは2n個のマグネットによって囲まれており、
前記2n個のマグネットそれぞれは、前記インナーシールドの内側にN極またはS極の一方が向いており、且つ隣り合う前記マグネットは前記インナーシールドの内側に向く磁極が逆であることを特徴とするプラズマCVD装置。
ただし、nは2〜12の整数である。
前記被成膜基板の外周の磁場が±0.1G〜±50G(好ましくは±1G〜±40G)であることを特徴とするプラズマCVD装置。
前記インナーシールドは1個のマグネットによって囲まれており、
前記1個のマグネットは、前記カソード側にN極またはS極の一方が向き、前記被成膜基板側にN極またはS極の他方が向いていることを特徴とするプラズマCVD装置。
前記チャンバー内に配置され、前記インナーシールドの外側に配置されたアウターシールドを有し、
前記マグネットは、前記アウターシールドの外側に位置していることを特徴とするプラズマCVD装置。
非磁性基板上に少なくとも磁性層を形成した被成膜基板を前記保持部に保持し、
前記チャンバー内で前記カソードと前記アノードとの間の放電により前記原料ガスをプラズマ状態とし、このプラズマを前記保持部に保持された被成膜基板の表面に加速衝突させて炭素が主成分である保護層を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
上記(1)乃至(5)のいずれか一項に記載のプラズマCVD装置を用いて前記保護層を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
<プラズマCVD装置>
図1は、本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。このプラズマCVD装置は被成膜基板(例えばディスク基板)1に対して左右対称の構造を有しており、被成膜基板1の両面に同時に成膜可能な装置であるが、図1では左側のみを示している。
図1に示すプラズマCVD装置を用いて被成膜基板1にDLC(Diamond Like Carbon)膜を成膜する方法について説明する。
<プラズマCVD装置>
図2は、本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し、同一部分の説明を省略する。このプラズマCVD装置は被成膜基板(例えばディスク基板)1に対して左右対称の構造を有しており、被成膜基板1の両面に同時に成膜可能な装置であるが、図2では左側のみを示している。
図2に示すプラズマCVD装置を用いて被成膜基板1にDLC膜を成膜する方法について説明する。
図3(A)は、図2に示すプラズマ処理装置を用いて被成膜基板1にDLC膜10を成膜した写真であり、図3(B)は、図3(A)に示す被成膜基板1上に成膜されたDLC膜10の膜厚を模式的に示す断面図である。
成膜装置:図2に示すプラズマCVD装置にマグネットを16個配置したもの
被成膜基板1:メタル層付きガラスディスク
出発原料:高純度トルエン
ガス流量:3.0sccm
圧力 :0.3Pa
成膜時間:2sec×5回
カソードフィラメント103:タンタルフィラメント
交流電源105の出力:230W
DC電源107の電流:1650mA
DC電源112の電圧:250V
図4(A)は、図2に示すプラズマCVD装置からマグネット119を除いた装置を用いて被成膜基板1にDLC膜11を成膜した写真であり、図4(B)は、図4(A)に示す被成膜基板1上に成膜されたDLC膜11の膜厚を模式的に示す断面図である。
成膜装置:図2に示すプラズマCVD装置からマグネット119を除いた装置
被成膜基板1:メタル層付きガラスディスク
出発原料:高純度トルエン
ガス流量:3.0sccm
圧力 :0.3Pa
成膜時間:2sec×5回
カソードフィラメント103:タンタルフィラメント
交流電源105の出力:230W
DC電源107の電流:1650mA
DC電源112の電圧:250V
10,11 DLC膜
90 アウターシールド
102 チャンバー
103 カソード電極(カソードフィラメント)
104 アノード電極(アノードコーン)
105 カソード電源(交流電源)
106 アース電源
107 アノード電源(DC(直流)電源)
108 インナーシールド
109,119,129 マグネット
109a プラズマ
119a,129a 磁界
112 バイアス電源(DC電源,直流電源)
118 膜厚補正板
140 カソードマグネット
140a 磁界
1109,1119,1129,1139 外部マグネット
1109a,1119a,1129a,1139a 磁界
Claims (7)
- チャンバーと、
前記チャンバー内に配置されたアノードコーンと、
前記チャンバー内に配置されたカソードフィラメントと、
前記チャンバー内に配置され、前記カソードフィラメント及び前記アノードコーンに対向するように配置される被成膜基板を保持する保持部と、
前記チャンバー内に配置され、前記保持部に保持された前記被成膜基板と前記アノードコーン及び前記カソードフィラメントそれぞれとの間の空間を覆うように設けられたインナーシールドと、
前記チャンバー内に配置され、前記インナーシールドの外側に配置され、前記インナーシールドを囲むように配置されたマグネットと、
前記アノードコーンに電気的に接続された第1の直流電源と、
前記カソードフィラメントに電気的に接続された交流電源と、
前記保持部に保持された前記被成膜基板に電気的に接続された第2の直流電源と、
前記チャンバー内に原料ガスを供給するガス供給機構と、
前記チャンバー内を排気する排気機構と、
を具備し、
前記被成膜基板の表面と平行で且つ前記マグネットの前記被成膜基板側の端部を含む平面と、前記被成膜基板の表面との距離が15〜100mmであり、
前記第1の直流電源によって前記アノードコーンに直流電圧が印加され、前記交流電源によって前記カソードフィラメントに交流電圧が印加され、前記第2の直流電源によって前記被成膜基板に直流電圧が印加されることで、前記カソードフィラメントと前記アノードコーンとの間で放電され、プラズマ状態とされた前記原料ガスが前記被成膜基板の電位によって加速されて成膜されることを特徴とするプラズマCVD装置。 - 請求項1において、
前記インナーシールドは2n個のマグネットによって囲まれており、
前記2n個のマグネットそれぞれは、前記インナーシールドの内側にN極またはS極の一方が向いており、且つ隣り合う前記マグネットは前記インナーシールドの内側に向く磁極が逆であることを特徴とするプラズマCVD装置。
ただし、nは2〜12の整数である。 - 請求項2において、
前記被成膜基板の外周の磁場が±0.1G〜±50Gであることを特徴とするプラズマCVD装置。 - 請求項1において、
前記インナーシールドは1個のマグネットによって囲まれており、
前記1個のマグネットは、前記カソードフィラメント側にN極またはS極の一方が向き、前記被成膜基板側にN極またはS極の他方が向いていることを特徴とするプラズマCVD装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項において、
前記チャンバー内に配置され、前記インナーシールドの外側に配置されたアウターシールドを有し、
前記マグネットは、前記アウターシールドの外側に位置していることを特徴とするプラズマCVD装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプラズマCVD装置を用いた磁気記録媒体の製造方法において、
非磁性基板上に少なくとも磁性層を形成した被成膜基板を前記保持部に保持し、
前記チャンバー内で前記カソードフィラメントと前記アノードコーンとの間の放電により前記原料ガスをプラズマ状態とし、このプラズマを前記保持部に保持された被成膜基板の表面に加速衝突させて炭素が主成分である保護層を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 - 非磁性基板上に少なくとも磁性層を形成した後に炭素が主成分である保護層を形成する磁気記録媒体の製造方法において、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプラズマCVD装置を用いて前記保護層を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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