JPH10330946A - 薄膜形成装置および薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成装置および薄膜形成方法

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JPH10330946A
JPH10330946A JP14757897A JP14757897A JPH10330946A JP H10330946 A JPH10330946 A JP H10330946A JP 14757897 A JP14757897 A JP 14757897A JP 14757897 A JP14757897 A JP 14757897A JP H10330946 A JPH10330946 A JP H10330946A
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JP
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thin film
forming
magnet
film forming
processed
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JP14757897A
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Atsumichi Kawashima
敦道 川島
Shunji Amano
俊二 天野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜の膜質および成膜速度を向上させること
ができる薄膜形成装置、および薄膜形成方法を提供す
る。 【解決手段】 プラズマCVD装置20において、第1
に電界方向に垂直方向に磁界が形成されるように、反応
管2に対向して磁石8を配設する。第2に電界方向に平
行方向に磁界が形成されるように、反応管2に対向して
磁石8を配設する。第3に、電界の周囲に磁界が形成さ
れるように反応管の周囲に磁石8を配設する。かかるプ
ラズマCVD装置20を用いることにより、プラズマ密
度を増大しつつ、膜質および成膜速度を増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマ反応を利用
した薄膜形成装置およびこれを用いた薄膜形成方法に関
し、さらに詳しくは、形成される膜質に特徴を有する薄
膜形成装置および薄膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマ反応を利用した薄膜形成装置お
よび薄膜形成方法を応用して、薄膜を形成する分野に
は、磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体上への
保護層の形成、または磁気ヘッド上への保護層の形成等
がある。これらの保護層を形成する工程では、高スルー
プット化とともに、これにより形成された保護層の硬度
および耐摩耗性等の膜質特性の改善が求められている。
【0003】これらの薄膜では、特にダイアモンドライ
クカーボン膜(以下、DLC膜と略す。)が注目されて
おり、それを形成するための薄膜形成装置および薄膜形
成方法の改善が課題となっている。以下、DLC膜を形
成する代表的なプラズマCVD装置を例にとり説明す
る。
【0004】従来のDC電源式のプラズマCVD装置で
は、プラズマ密度が十分に大きくならず、トルエンやエ
チレン等の原料の炭化水素ガスが完全に分解せず部分的
に重合する傾向にあった。そのために、成膜されるDL
C膜の性質が、重合膜の性質に近くなり、硬度や耐摩耗
性の特性がDLC膜としては不充分なものになる可能性
があった。
【0005】また、CVD装置の反応管内の圧力を下げ
ることにより、原料の電離効率を増大させることが可能
だが、成膜速度は低下する。さらに、プラズマに印加す
る電圧を上げてもプラズマ密度を増大できるが、アーク
放電の頻度の増加を考慮すると現実的でない。
【0006】また、成膜速度を上げようとする場合、反
応管圧力の増加や、原料供給量の増加が考えられるが、
いずれも原料の電離効率を減少させるので、原料が分解
せずに重合した重合物の割合が増加しDLC膜の膜質が
劣化する虞れがある。
【0007】高密度プラズマを得る装置として、電子サ
イクロトロン共鳴(ECR)装置やヘリコン波プラズマ
装置が知られているが、磁気テープ等の保護膜としてD
LC膜を成膜しようとするとその構造が複雑になり、マ
イクロ波電源や高周波電源が必要となり生産性が低下す
る。このような背景のもとに、DC電源式のプラズマC
VD装置の単純な構造の特徴を生かしながら、高速で高
品質なDLC膜を成膜できる薄膜形成装置および薄膜形
成方法が求められていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のかか
る問題点に鑑み、DLC膜等の高速かつ、高品質な成膜
を実現する薄膜形成装置および薄膜形成方法の提供を課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の薄膜形成装置および薄膜形成方法は、プラ
ズマ反応を利用した薄膜形成装置であって、少なくと
も、プラズマ反応領域に、被処理体を含む面に対して平
行面に2個以上の磁石を配設することを特徴とした装置
を採用し、この装置を用いて薄膜を形成することを特徴
とする。
【0010】本発明の薄膜形成装置のより具体的な磁石
構成は、磁石をプラズマ反応領域に、被処理体を含む面
に対して垂直方向に磁界が形成されるように配設し、か
かる磁石構成を採用した薄膜形成装置を用いて薄膜を形
成することを特徴とする。(以下、第1の薄膜形成装置
および薄膜形成方法とする。)
【0011】本発明の薄膜形成装置のより具体的な磁石
構成は、磁石をプラズマ反応領域に、被処理体を含む面
に対して平行方向に磁界が形成されるように配設し、か
かる磁石構成を採用した薄膜形成装置を用いて薄膜を形
成することを特徴とする。(以下、第2の薄膜形成装置
および薄膜形成方法とする。)
【0012】本発明の薄膜形成装置のより具体的な磁石
構成は、磁石をプラズマ反応領域に、被処理体を含む面
に対して垂直方向に取り囲むように配設し、かかる磁石
構成を採用した薄膜形成装置を用いて薄膜を形成するこ
とを特徴とする。(以下、第3の薄膜形成装置および薄
膜形成方法とする。)
【0013】前述の磁石は、ゴム磁石、鉄・ネオジム・
ボロン合金、アルニコ合金、サマリウム・コバルト合金
のいずれか1種を有する永久磁石であることが望まし
い。
【0014】また、本発明を反応管を備えた薄膜形成装
置に適用した場合、磁石を反応管の内側および外側のい
ずれか一方に配設することにより同様の特徴が得られ
る。さらに、反応管自体を磁性体とすることで、別途磁
石を使用せずに本発明の特徴が得られる。磁性体として
は、フェライトを含むセラミックスおよびフェライトを
含むガラスのうちのいずれかを用いることが望ましい。
【0015】また、本発明の薄膜形成装置をプラズマC
VD装置、特にDC電源式のプラズマCVD装置に適用
すると有効である。さらに、以上に述べたかかる成膜装
置を用いた成膜方法により、同様の特徴が得られる。
【0016】被処理体が、磁気記録媒体または磁気ヘッ
ドの場合、保護層として耐摩耗性を有する薄膜を本発明
の薄膜形成方法により成膜すると有効である。保護層と
しては、カーボン、ダイアモンドライクカーボン、Al
23、SiO2、ZrO2、AlN、AlC、SiC、S
34、TiC、TiN、BCおよびBNのうちの少な
くとも1種を有することが望ましい。
【0017】上述した手段による作用を以下に説明す
る。
【0018】第1の薄膜形成装置および薄膜形成方法で
は、荷電粒子が磁界の磁力線方向に軌道をもつように運
動し電極に到達しにくくなる。その結果、荷電粒子の寿
命が大きくなり、プラズマ密度が増大することになる。
これは一般に電子やイオン等の荷電粒子が磁力線に沿っ
て運動する性質を有するからである。
【0019】また、第2の薄膜形成装置および薄膜形成
方法では、荷電粒子が磁界の磁力線方向に運動するとき
はローレンツ力が働きらせん運動を行うので、荷電粒子
の行程が、直線運動の時よりも大きくなる。従って、荷
電粒子が他の分子に衝突する確率が増大し、衝突電離す
る確率も大きくなる。その結果、荷電粒子のプラズマ密
度が増大することになる。
【0020】また、第3の薄膜形成装置および薄膜形成
方法では、荷電粒子は表面磁束密度の大きいところには
侵入できないのでプラズマ密度が増大することになる。
これは一般に、荷電粒子は反応管等の壁面等で電子やイ
オンと再結合して消滅するが、壁面を磁石で覆うと荷電
粒子は壁面に到達できず、従って消滅することもないか
らである。
【0021】本発明の薄膜形成装置において、反応管を
用いた場合に適用すると、反応管内に原料ガスを閉じ込
めることができ、実質的にプラズマ密度が大きくなる。
また、反応管を磁性体で構成すると、磁石の配設が不要
となり一体化できる。
【0022】本発明の薄膜形成装置は、プラズマCVD
装置、特にDC電源式のプラズマCVD装置に適用する
と、DC電源式の簡便な装置構成を生かしながら、プラ
ズマ密度を大きくすることができる。従って、以上の作
用により高密度プラズマを有する生産性に優れた成膜装
置およびかかる成膜装置を用いた成膜方法を提供でき
る。
【0023】本発明の薄膜形成方法を磁気テープや磁気
ディスク等の磁気記録媒体、または磁気ヘッドの保護層
の薄膜形成に適用すると、得られるDLC膜等の耐摩耗
性および成膜速度が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例として、反
応管を用いたDC電源式のプラズマCVD装置を例にと
り、以下に図1〜図6を参照して説明する。
【0025】図1は、磁気テープ等の被処理体1を連続
的に成膜するDC電源式の連続成膜型プラズマCVD装
置20の概略構成断面図である。真空排気系6を具備し
た真空槽7において、反応管2に導入された原料ガス
は、DC電源3で電極4によりプラズマ化されキャン状
の対向電極5上の被処理体1に成膜される。反応管2の
周囲には、磁石8が配設されている。
【0026】図2は、被処理体1をバッチ式に成膜する
DC電源式の平行平板型プラズマCVD装置30の概略
構成断面図である。真空排気系6を具備した真空槽7に
おいて、反応管2に導入された原料ガスは、DC電源3
で電極4によりプラズマ化され平行平板状の対向電極5
上の被処理体1に成膜される。反応管2の周囲には、磁
石8が配設されている。
【0027】図3は、前述の連続成膜型プラズマCVD
装置20において、反応管2の周囲に磁石8を配設する
構成を示す概略斜視図であり、第1の薄膜形成装置に相
当するものである。磁石8は、反応管2をはさんで対向
して配設されており、磁石8により形成される磁界方向
10は、図中の矢印で示した電界方向9に垂直である。
磁石8は、例えば鉄・ネオジム・ホウ素合金を用いるこ
とができる。
【0028】図4は、前述の連続成膜型プラズマCVD
装置20において、反応管2の周囲に磁石8を配設する
構成を示す概略斜視図であり、第2の薄膜形成装置に相
当するものである。磁石8は、反応管2をはさんで対向
して配設されており、磁石8により形成される磁界方向
10は、図中の矢印で示した電界方向9に平行である。
磁石8は、例えば鉄・ネオジム・ホウ素合金を用いるこ
とができる。
【0029】図5は、前述の連続成膜型プラズマCVD
装置20において、反応管2の周囲に磁石8を配設する
構成を示す概略斜視図であり、第3の薄膜形成装置に相
当するものである。磁石8は、反応管2の内側の周囲に
取り囲むように配設されている。この場合、磁石8によ
り磁石の壁面に沿って磁界が形成される。磁石8は、例
えばフェライトゴム磁石を用いることができる。
【0030】図6は、前述の平行平板型プラズマCVD
装置30において、反応管2の周囲に磁石8を配設する
構成を示す概略斜視図であり、第3の薄膜形成装置に相
当するものである。磁石8は、反応管2の周囲に外側か
ら取り囲むように配設される。この場合、磁石8により
磁石8の壁面に沿って磁界が形成される。磁石8は、例
えば鉄・ネオジム・ホウ素合金を用いることができる。
【0031】以下、本発明の薄膜形成の好適な実施例に
つき、適宜、比較例を交えつつ、さらに詳しく説明す
る。以下の実施例および比較例は、前述の連続成膜型プ
ラズマCVD装置20または平行平板型プラズマCVD
装置30を使用して、被処理体1に1例としてDLC膜
を形成するときの事例である。
【0032】実施例1 成膜装置は、図1の連続成膜型プラズマCVD装置を用
い、磁石は、鉄・ネオジム・ホウ素合金を使用し、反応
管2との位置関係を図3のような配置になるように配設
した。磁石8の表面磁束密度は0.18T、反応管2の
中心部での磁束密度は4×10-2Tであった。また、C
VD成膜条件は以下の通りである。 原料条件 原料ガス エチレン 流量 120cm3/min 反応管圧力 45Pa 電圧 1.2kV
【0033】実施例2 成膜装置は、図1の連続成膜型プラズマCVD装置20
を用い、磁石8は、鉄・ネオジム・ホウ素合金を使用
し、反応管2との位置関係を図4のような配置になるよ
うに配設した。磁石8の表面磁束密度は0.18T、反
応管2の中心部では磁束密度は2×10-2Tであった。
また、CVD成膜条件は実施例1と同様である。
【0034】実施例3 成膜装置は、図1の連続成膜型プラズマCVD装置20
を用い、磁石8は、厚さ1mm、幅10mm、長さ50
0mmのフェライトゴム磁石を使用し、反応管2との位
置関係を図5のような配置になるように反応管2の内側
に環状に巻いて配設した。その場合、磁石は積層し、実
際の厚さが3mm、6mm、9mmとなるようにした。
磁石の着磁は厚さ方向である。磁石8表面から垂直方向
の磁束密度を[表1]に示し、磁石8表面から水平方向
の磁束密度を[表2]に示した。磁束密度の値は、T
(×10-4)である。ただし、本実施例では、以下のD
LC膜の成膜には、実際の磁石厚さが9mmの場合のフ
ェライトゴム磁石を使用した。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】CVD成膜条件は以下の通りである。
【0038】実施例4 成膜装置および磁石構成は実施例3と同様である。CV
D成膜条件は、以下の通りである。
【0039】実施例5 この場合の成膜装置は、図2に示す平行平板型プラズマ
CVD装置30を用いる。磁石8は、鉄・ネオジム・ホ
ウ素合金を使用し、反応管2との位置関係を図6のよう
な配置になるように配設した。その場合の磁石8の表面
磁束密度は、8×10-2Tであった。また、CVD成膜
条件は、以下の通りである。 原料条件 原料ガス エチレン 及び流量 29cm3/min 反応管圧力 45Pa 電圧 1.2kV
【0040】比較例1 本比較例の成膜装置は、図1の連続成膜型プラズマCV
D装置20を用い、磁石8は反応管2の周囲に配設しな
かったものである。また、CVD成膜条件は実施例1と
同様である。
【0041】 比較例2 本比較例の成膜装置は、図1の連続成膜型プラズマCV
D装置20を用い、磁石8は反応管2の周囲に配設しな
かったものである。また、CVD成膜条件は実施例3と
同様である。
【0042】比較例3 本比較例の成膜装置は、図2の平行平板型プラズマCV
D装置30を用い、磁石8は反応管2の周囲に配設しな
かったものである。また、CVD成膜条件は実施例5と
同様である。
【0043】実施例1〜5および比較例1〜3の、成膜
時の電流、成膜速度および膜密度を測定した結果を[表
3]に示す。ここで、DLC膜の膜密度の測定は、図2
に示す平行平板型プラズマCVD装置を使用してシリコ
ン基板上に成膜し、密度はDLC膜の質量、成膜面積お
よび膜厚の測定値から計算した。
【0044】
【表3】
【0045】[表3]から明らかなように、実施例1お
よび実施例2は、磁石8を配設しなかった比較例1に比
べてプラズマ密度および成膜速度が大きかった。
【0046】実施例3は、その比較例2に比べてプラズ
マ密度および成膜速度が大きい。また、成膜条件の原料
ガス条件を半減した実施例4ではその比較例2に比べて
成膜速度が変わらなかった。これは、プラズマ密度が大
きくなることにより、原料ガスの電離効率が大きくな
り、同じ成膜速度を維持するときは、原料の使用量の削
減が可能となるものと推察されるからである。
【0047】実施例5はその比較例3に比べてプラズマ
密度および成膜速度が大きく、成膜されたDLC膜の密
度が大きかった。これは、原料ガスの電離効率の向上に
より、密度が大きく緻密な薄膜が得られるものと推察さ
れるからである。
【0048】以上の実施例1ないし5は、DC電源式の
プラズマCVD装置を用いた例を1例として説明した
が、プラズマ反応を利用した、スパッタリング装置、イ
オンプレーティング装置、プラズマ重合装置等にも適用
できる。またプラズマCVD装置ではRF電源式のプラ
ズマCVD装置、ECRプラズマCVD装置およびヘリ
コン波プラズマCVD装置等にも適用できる。
【0049】
【発明の効果】本発明の薄膜形成装置を用いれば、原料
ガスのプラズマ密度および成膜速度を大きくでき、膜質
および生産性の良好な成膜装置を提供できる。
【0050】本発明の薄膜形成方法によれば、原料ガス
のプラズマ密度および成膜速度を大きくでき、膜質およ
び生産性の良好な成膜方法を提供できる。
【0051】本発明の他の薄膜形成装置である、反応管
を用いた薄膜形成装置の場合には、プラズマを閉じ込め
ることができ実質的にプラズマ密度が上がる。また、反
応管を磁性体で構成すると、磁石を使用せずに同等の効
果を得ることができ装置の簡略化が図れる。
【0052】本発明の薄膜形成装置は、プラズマCVD
装置に適用すると有効であり、特にDC電源式のプラズ
マCVD装置に適用すると、DC電源式の装置の簡略化
を保有し、かつプラズマ密度の増大と成膜速度の増大が
図れる。また、かかる成膜装置を用いた成膜方法によれ
ば、高プラズマで膜質および生産性の良好な成膜方法を
提供できる。
【0053】本発明の薄膜形成方法によれば、膜質の優
れた薄膜が得られ、特に、磁気記録媒体または磁気ヘッ
ドの保護層として、DLC膜等の形成に適用すると成膜
速度が大きく、耐摩耗性に優れた膜を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 連続成膜型プラズマCVD装置の概略構成断
面図である。
【図2】 平行平板型プラズマCVD装置の概略構成断
面図である。
【図3】 磁界が電界と垂直方向に配設された磁石と反
応管との配置関係を模式的に示す概略斜視図である。
【図4】 磁界が電界と平行方向に配設された磁石と反
応管との配置関係を模式的に示す概略斜視図である。
【図5】 電界を取り囲むように配設された磁石と反応
管との配置関係を模式的に示す概略斜視図である。
【図6】 電界を取り囲むように配設された磁石と反応
管との配置関係を模式的に示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1…被処理体、2…反応管、3…DC電源、4…電極、
5…対向電極、6…真空排気系、7…真空槽、8…磁
石、9…電界方向、10…磁界方向、11…厚さ、20
…連続成膜型プラズマCVD装置、30…平行平板型プ
ラズマCVD装置

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ反応を利用して被処理体上に薄
    膜を形成する薄膜形成装置において、 少なくとも、前記プラズマ反応領域に、前記被処理体を
    含む面に対向した平行面に2個以上の磁石を配設するこ
    とを特徴とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 前記磁石は、前記プラズマ反応領域に前
    記被処理体を含む面に対して垂直方向に磁界が形成され
    るように配設されることを特徴とする請求項1に記載の
    薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 前記磁石は、前記プラズマ反応領域に前
    記被処理体を含む面に対して平行方向に磁界が形成され
    るように配設されることを特徴とする請求項1に記載の
    薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 前記磁石は、前記プラズマ反応領域に前
    記被処理体を含む面に対して垂直方向に取り囲むように
    配設されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記磁石は、ゴム磁石、鉄・ネオジム・
    ボロン合金、アルニコ合金、サマリウム・コバルト合金
    のうちのいずれか1種を有する永久磁石であることを特
    徴とする請求項1に記載の薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】 前記薄膜形成装置は、少なくとも、前記
    プラズマ反応領域に、前記被処理体を含む面に対向した
    平行面に2個以上の磁石を配設するとともに、 反応管を具備することを特徴とする請求項1に記載の薄
    膜形成装置。
  7. 【請求項7】 前記磁石が、前記反応管の内側および外
    側のいずれか一方に配設されることを特徴とする請求項
    6に記載の薄膜形成装置。
  8. 【請求項8】 前記薄膜形成装置は、プラズマCVD装
    置であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜形成装
    置。
  9. 【請求項9】 少なくとも、反応管を備え、プラズマ反
    応を利用した薄膜形成装置において、 前記反応管が磁性体を有することを特徴とする薄膜形成
    装置。
  10. 【請求項10】 前記磁性体は、フェライトを含むセラ
    ミックスおよびフェライトを含むガラスのうちのいずれ
    かを有することを特徴とする請求項9に記載の薄膜形成
    装置。
  11. 【請求項11】 プラズマ反応を利用して被処理体上に
    薄膜を形成する薄膜形成方法において、 少なくとも、前記プラズマ反応領域に、前記被処理体を
    含む面に対向した平行面に2個以上の磁石を配設した薄
    膜形成装置を用い、被処理体に薄膜を形成する工程を有
    することを特徴とする薄膜形成方法。
  12. 【請求項12】 前記磁石は、前記プラズマ反応領域
    に、前記被処理体を含む面に対して垂直方向に磁界が形
    成されるように配設されることを特徴とする請求項11
    に記載の薄膜形成方法。
  13. 【請求項13】 前記磁石は、前記プラズマ反応領域
    に、前記被処理体を含む面に対して平行方向に磁界が形
    成されるように配設されることを特徴とする請求項11
    に記載の薄膜形成方法。
  14. 【請求項14】 前記磁石は、前記プラズマ反応領域
    に、前記被処理体を含む面に対して垂直方向に取り囲む
    ように配設されることを特徴とする請求項11に記載の
    薄膜形成方法。
  15. 【請求項15】 前記磁石は、ゴム磁石、鉄・ネオジム
    ・ボロン合金、アルニコ合金、サマリウム・コバルト合
    金のうちのいずれか1種を有する永久磁石であることを
    特徴とする請求項11に記載の薄膜形成方法。
  16. 【請求項16】 前記薄膜形成方法は、少なくとも、前
    記プラズマ反応領域に、被処理体を含む面に対向した平
    行面に2個以上の磁石を配設するとともに、 反応管を具備する薄膜形成装置を用いて、薄膜を形成す
    る工程を有することを特徴とする請求項11に記載の薄
    膜形成方法。
  17. 【請求項17】 前記磁石が、前記反応管の内側および
    外側のいずれか一方に配設されてなる薄膜形成装置を用
    いて、薄膜を形成する工程を有することを特徴とする請
    求項16に記載の薄膜形成方法。
  18. 【請求項18】 前記薄膜形成方法は、プラズマCVD
    法を含むことを特徴とする請求項11に記載の薄膜形成
    方法。
  19. 【請求項19】 前記被処理体が磁気記録媒体であり、 前記薄膜を形成する工程が、前記磁気記録媒体の磁気記
    録層の保護層を形成する工程であることを特徴とする請
    求項11に記載の薄膜形成方法。
  20. 【請求項20】 前記被処理体が磁気ヘッドであり、 前記薄膜を形成する工程が、前記磁気ヘッドの磁気記録
    媒体に対向する摺動面に保護層を形成する工程であるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の薄膜形成方法。
  21. 【請求項21】 前記保護層が、カーボン、ダイアモン
    ドライクカーボン、Al23、SiO2、ZrO2、Al
    N、AlC、SiC、Si34、TiC、TiN、B
    C、およびBNのうちの少なくとも1種を有することを
    特徴とする請求項19または請求項20に記載の薄膜形
    成方法。
  22. 【請求項22】 少なくとも、反応管を備え、プラズマ
    反応を利用して被処理体上に薄膜を形成する薄膜形成装
    置を用い、薄膜を形成する工程を有する薄膜形成方法に
    おいて、 前記反応管が磁性体からなることを特徴とする薄膜形成
    方法。
  23. 【請求項23】 前記磁性体は、フェライトを含むセラ
    ミックスおよびフェライトを含むガラスのうちのいずれ
    かを有することを特徴とする請求項22に記載の薄膜形
    成方法。
  24. 【請求項24】 前記被処理体が磁気記録媒体であり、 前記薄膜を形成する工程が、前記磁気記録媒体の磁気記
    録層の保護層を形成する工程であることを特徴とする請
    求項22に記載の薄膜形成方法。
  25. 【請求項25】 前記被処理体が磁気ヘッドであり、 前記薄膜を形成する工程が、前記磁気ヘッドの磁気記録
    媒体に対向する摺動面に保護層を形成する工程であるこ
    とを特徴とする請求項22に記載の薄膜形成方法。
  26. 【請求項26】 前記保護層が、カーボン、ダイアモン
    ドライクカーボン、Al23、SiO2、ZrO2、Al
    N、AlC、SiC、Si34、TiC、TiN、B
    C、およびBNのうちの少なくとも1種を有することを
    特徴とする請求項24または請求項25に記載の薄膜形
    成方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100028563A1 (en) * 2008-07-23 2010-02-04 Showa Denko HD Singapore Pte. Ltd. Method of forming carbon film, method of manufacturing magnetic recording medium, and apparatus for forming carbon film
JP2011236116A (ja) * 2010-04-14 2011-11-24 Canon Inc 光学素子成形用型の製造方法および光学素子成形用型
JP2014025117A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Yuutekku:Kk プラズマcvd装置及び磁気記録媒体の製造方法
JP2015218381A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 トヨタ自動車株式会社 プラズマcvd装置

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