JP2014024639A - エレベータのロープ引上保持装置 - Google Patents

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口 剛 央 山
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Abstract

【課題】エレベータのロープを安定して引上げることができると共に優れた作業性を有する引上保持装置を提供する。
【解決手段】エレベータのロープを引上げて保持するために用いられるエレベータの引上保持装置1である。引上保持装置1は、支持台上に対向して互いに進退自在に設けられ、水平方向外側に離れるにつれて上方に傾斜する傾斜面11を有する一対の土台部材10と、各土台部材10の傾斜面11上に摺動自在に配置され、ロープを挟持するロープ保持部材20と、一対の土台部材10を進退自在に摺動させる進退移動機構30と、を備えている。各土台部材10の傾斜面11に係合部12が設けられ、ロープ保持部材20の下部に、対応する土台部材10の傾斜面11の係合部12に係合する係止部22が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの据付または保守の際に、ロープを引上げて保持するために用いられるエレベータのロープ引上保持装置に関する。
従来より、安全装置としての調速機510を備えるエレベータが知られている(図6参照)。図6は、このようなエレベータを説明するための図である。図6に示すように、調速機510は、機械室501の床面502に設置された支持台511と、当該支持台511から上方に延びる支柱512と、当該支柱512に回動自在に支持されるガバナシーブ513と、当該ガバナシーブ513に無端状に掛渡されたガバナロープ514とを備えている。ガバナロープ514は、ガバナシーブ513を頂点として機械室501の下方の昇降路503内を延びており、下端の折り返し部にはプーリ515を介してガバナテンショナ516が設けられている。また、昇降路503内において、ガバナロープ514は、取付具517を介して乗りかご520に取付けられている。また、ガバナシーブ513には、当該ガバナシーブ513の回転速度が異常に増大した際にガバナシーブ513の回転を停止させる非常停止装置518が設けられている。
乗りかご520が巻上機(図示せず)の駆動により昇降路503内を昇降させられると、取付具517を介して取付けられたガバナロープ514も共に昇降移動する。この場合、乗りかご520の昇降速度に同期してガバナシーブ513が回転駆動されるので、乗りかご520の昇降速度が異常に増大すると、非常停止装置518が作動されて、乗りかご520が停止する。
このように調速機510は、エレベータにとって重要な安全装置であり、正常に作動することを確認するために日頃の保守点検と定期点検が必要不可欠である。そして、調速機510に対して、ガバナロープ514をガバナシーブ513から浮き上がらせて、ガバナロープ514の負荷がガバナシーブ513にかからないようにした状態で、点検作業が行われる。この点検の際に用いられるガバナシーブ513からガバナロープ514を浮き上がらせるためのロープ引上保持装置(特許文献1)について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、特許文献1に記載されたロープ引上保持装置の使用状態を示した斜視図であり、図8は、図7に示したロープ引上保持装置の正面図及び平面図である。
図7または図8に示すように、従来のロープ引上保持装置600は、ガバナロープ514を挟持する平金具612及び溝金具613と、当該平金具612と溝金具613とを締結させるボルト614と、平金具612を両端部で支持する一対のジャッキ金具615と、を備えている。平金具612には、その長手方向に延びる長穴616が穿設されており、当該長孔616をボルト614が貫通している。溝金具613には、ガバナロープ514と嵌合する台形状の嵌合溝617が形成されている。
一対のジャッキ金具615は、平金具612の両端に固定され回転軸が上下方向のナット618に螺合されたボルト619と、当該ボルト619の上端部に固着され、ボルト619を回転させるためのつまみ620と、ボルト619の下端部に設けられた土台部621と、を有している。
調速機510の点検時には、図7に示すように、一対のロープ引上保持装置600が、支持台511上に配置される。この場合、各ロープ引上保持装置600は、乗りかご520に連結された側のガバナロープ514a及び乗りかご520に連結されていない側のガバナロープ514bに対してそれぞれ配置され、ガバナロープ514a及び514bをそれぞれ挟持する。そして、乗りかご520に連結されていない側のガバナロープ514bを挟持しているロープ引上保持装置600のつまみ620を交互に手動で回転させる。これにより、平金具612を上方へ移動させ、その結果、平金具612と溝金具613とにより挟持されているガバナロープ514を上方に引き上げて、ガバナシーブ513から浮き上がらせる。
実開昭63−123569号公報
特許文献1に記載されたロープ引上保持装置600を用いてガバナロープ514を引上げるためには、ロープ引上保持装置600のつまみ620を交互に少しずつ回転させる。この際、一方のつまみ620を回転させすぎると平金具612が傾いてしまい、その結果、ロープからの多大な負荷が他方のボルト619に偏って掛ってしまい当該他方のねじ山が変形してしまう、という問題があった。
また、特許文献1に記載されたロープ引上保持装置600は、鉛直方向に垂直な平面においてつまみ620を手動で回転させることになるため、ガバナシーブ513乃至ガバナロープ514が手に対して邪魔になり作業性が悪い、という問題があった。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものであり、エレベータのロープを安定して引上げることができると共に優れた作業性を有する引上保持装置を提供することを目的とする。
本発明は、エレベータのロープを引上げて保持するエレベータのロープ引上保持装置において、支持台上に対向して互いに進退自在に設けられ、水平方向外側に離れるにつれて上方に傾斜する傾斜面を有する一対の土台部材と、各土台部材の傾斜面上に摺動自在に配置され、エレベータのロープを挟持するロープ保持部材と、前記一対の土台部材を進退自在に摺動させる進退移動機構と、を備え、各土台部材の傾斜面に係合部が設けられ、前記ロープ保持部材の下部に、対応する土台部材の傾斜面の係合部に係合する係止部が設けられていることを特徴とするエレベータのロープ引上保持装置である。
本発明によれば、進退移動機構により、支持台上に対向して配置された一対の土台部材を互いに近づけるように摺動させることによって、ロープ保持部材の傾斜面とこれに対応する土台部材の傾斜面とが摺動して、ロープ保持部材が上方に移動される。その結果、ロープ保持部材に挟持されたロープも上方に引上げられる。すなわち、進退移動機構により土台部材を水平方向に移動させることによりロープを上方に引上げることができるため、設置スペースや作業性の点で、メリットが得られる。また、一対の土台部材を互いに近づけることでロープ保持部材が上方に移動されるため、ロープに対して傾いてしまうことはない。このため、常に同じ姿勢でロープが挟持されながら安定して引上げられる。
好ましくは、前記一対の土台部材には、各々水平方向に延びる貫通孔が設けられ、前記進退移動機構は、前記一対の貫通孔を貫通するボールネジを有し、前記一対の貫通孔には、前記ボールネジに係合する内ネジが形成されている。このような形態が採用されるならば、ボールネジを回動することにより、一対の土台部材を共通に進退自在に摺動することができるため、作業性がよい。
好ましくは、前記土台部材の係合部及び前記ロープ保持部材の係止部のうち一方は細長状溝からなり、他方は当該細長状溝に嵌合する突起部からなる。この場合、一方の突起部が対応する他方の細長状溝に嵌合されることにより、ロープ保持部材が土台部材によって安定して支持される。
更に、前記突起部のうち少なくとも1つには、当該突起部の先端から側方に延びる爪部が設けられており、前記細長状溝には、前記爪部に係合する窪み部が設けられていることが好ましい。これにより、特に前記土台部材の前記傾斜面に垂直な方向において、ロープ保持部材が土台部材によって安定して支持される。
好ましくは、前記ロープ保持部材は、対向面を有する一対の分割部分を有し、前記エレベータのロープは、分割部分の対向面により挟持される。このような形態より、ロープを容易に挟持することができる。
更に、前記一対の分割部分は、前記一対の分割部分を貫通するボルトによって互いに連結されるようになっていることが好ましい。この場合、一対の分割部分がボルトによって締結されることによって、一対の分割部分の対向面に挿入されたロープを挟持することができる。
前記一対の分割部分のうち少なくとも一方の対向面には、前記エレベータのロープが嵌合する嵌合溝が形成されている。これにより、対向面とロープとの接触面積を増加させることができるため、ロープを安定して挟持することができる。
本発明によれば、進退移動機構により、支持台上に対向して配置された一対の土台部材を互いに近づけるように摺動させることによって、ロープ保持部材の傾斜面とこれに対応する土台部材の傾斜面とが摺動して、ロープ保持部材が上方に移動される。その結果、ロープ保持部材に挟持されたロープも上方に引上げられる。すなわち、進退移動機構により土台部材を水平方向に移動させることによりロープを上方に引上げることができるため、設置スペースや作業性の点で、メリットが得られる。また、一対の土台部材を互いに近づけることでロープ保持部材が上方に移動されるため、ロープに対して傾いてしまうことはない。このため、常に同じ姿勢でロープが挟持されながら安定して引上げられる。
本発明の一実施の形態における引上保持装置の概略図であり、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示し、(c)は、平面図を示す。 ロープ保持部材の傾斜面に垂直な幅方向断面における、土台部材の係合部とロープ保持部材の係止部とを示す概略断面図である。 ロープが嵌合する嵌合溝を示す概略平面図であり、(a)は、一の例を示し、(b)は、他の例を示し、(c)は、更に他の例を示す。 ロープ保持部材の傾斜面に垂直な幅方向断面における、ロープ保持部材の係止部の変形例を示す断面概略図であり、(a)は、一の例を示し、(b)は、更に他の例を示し、(c)は、更に他の例を示す。 図1のロープ引上保持装置の使用状態を示す斜視図である。 調速機を備えるエレベータを説明するための図である。 特許文献1に記載されたロープ引上保持装置の使用状態を示す斜視図である。 図7に示すロープ引上保持装置の概略図であり、(a)は、正面図を示し、(b)は、平面図を示す。 支持台が昇降路内の架台に締結されている例を示す概略斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態における引上保持装置の概略図であり、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示し、(c)は、平面図を示している。
本実施の形態のロープ引上保持装置1は、床面上のガバナシーブに掛渡されたガバナロープを引上げて保持するものである。もっとも、このような例に限定されず、本実施の形態による引上保持装置1は、種々のエレベータのロープに適用することができる。例えば、引上保持装置が、エレベータのかごと吊り合いおもりとを連結する主ロープを引上げて保持するものであってもよい。
本実施の形態のロープ引上保持装置1は、図1に示すように、床面502に設けられた支持台511(図5参照)上に対向して互いに進退自在に設けられ、水平方向外側に離れるにつれて上方に傾斜する傾斜面11を有する一対の土台部材10と、各土台部材10の傾斜面11上に摺動自在に配置され、ガバナロープ514(図5参照)を挟持するロープ保持部材20と、一対の土台部材10を進退自在に摺動させる進退移動機構30と、を備えている。
各土台部材10は、傾斜面11に設けられた係合部12と、支持台との接地面14と、各々支持台に対して水平方向に延びる一対の貫通孔13と、を有している。各貫通孔13には、内ネジが形成されている。
ロープ保持部材20は、当該ロープ保持部材20の下部に設けられ、対応する土台部材10の傾斜面11と摺動する傾斜面21と、当該ロープ保持部材20の下部に設けられ、対応する土台部材10の傾斜面11の係合部12に係合する係止部22(図2参照)と、を有している。
土台部材10の係合部12の形態及びロープ保持部材20の係止部22の形態について図2を参照して更に説明する。図2は、ロープ保持部材の傾斜面に垂直な断面における、土台部材の係合部とロープ保持部材の係止部とを示す概略断面図である。
図2に示すように、土台部材10の係合部12は、具体的には、各傾斜面11の両端部に設けられた細長状溝15からなる。一方、ロープ保持部材20の係止部22は、各傾斜面21の両端部に設けられ、対応する細長状溝15に嵌合する突起部25からなる。係止部22の突起部25とそれに対応する係合部12の細長状溝15とが嵌合されることにより、ロープ保持部材20が土台部材10によって安定して支持されるようになっている。
更に、図2に示すように、係止部22の突起部25には、当該突起部25の先端から側方に延びる爪部26が設けられている。一方、係合部12の細長状溝15には、爪部26に係合する窪み部16が設けられている。爪部26が窪み部16に係合することにより、特に土台部材10の傾斜面11に垂直な方向おいて、ロープ保持部材20が土台部材10によって安定して支持されるようになっている。
次に、ロープ保持部材20がガバナロープを挟持する形態について図3(a)〜(c)を参照して説明する。このうち図3(a)は、ロープが嵌合する嵌合溝の一例を示す概略平面図であり、図3(b)は、ロープが嵌合する嵌合溝の他の例を示し、図3(c)は、ロープが嵌合する嵌合溝の更に他の例を示す。図1または図3(a)にしめすように、ロープ保持部材20は、対向面を有する一対の分割部分20a及び20bを有し、ガバナロープ514(図3(a)参照)が分割部分20a及び20bの対向面27a及び27bにより挟持されるようになっている。このような形態より、ガバナロープ514を容易に挟持することができる。具体的には、一対の分割部分20a及び20bの両方の対向面27a及び27bには、ロープ514が嵌合する一対の嵌合溝24が形成されている。本実施の形態の嵌合溝24は、図3(a)に示すようにV字状溝である。この場合、V字状溝にロープが食い込むことによって、ロープ514を堅固に挟持することができる。もっとも、嵌合溝24は、図3(b)に示すように矩形溝242であってもよい。この場合、ロープ514を矩形溝242に容易に挿入することができるため、作業性がよい。あるいは、図3(c)に示すように半円形溝244であって、当該半円形溝の外周に更にV字状溝245を有していてもよい。図3(c)に示すように、嵌合溝24がV字状溝245を有する場合、例えばロープ514が摩耗等により細くなってしまって嵌合溝24の形状と合致しない場合であっても、ロープ514が嵌合溝24に挟圧されていく際に当該ロープ514の一部がV字状溝245に食い込んでいく。その結果、ロープ514が嵌合溝24とバランス良く接触して、安定して挟持される。
図1に戻って、ロープ保持部材20の一対の分割部分20a及び20bは、当該一対の分割部分20a及び20bを貫通するボルト41によって互いに連結されるようになっている。具体的には、各分割部分20a及び20bは、各々水平方向に延びる一対の貫通孔23を有し、全体として4本の貫通孔23が形成されている。分割部分20a及び20bの各々一対の貫通孔23を2本のボルト41が貫通している。そして、各ボルト41の端部には、ナット42が螺合されている。このように、一対の分割部分20a及び20bが2本のボルト41によって締結されることによって、一対の分割部分20a及び20bの対向面27a及び27bに挿入されたガバナロープ514を挟持することができる。
進退移動機構30は、土台部材10の各々一対の貫通孔13を貫通する2本のボールネジ31と、各ボールネジ31の端部に螺合される抜け防止用のナット32と、を有している。各ボールネジ31は、具体的には、一対の貫通孔13の内ネジに螺合されている。一対の貫通孔13の内ネジは、ボールネジ31に螺合された状態において、互いに逆ネジの関係になっている。これにより、ボールネジ31が回動されると、一対の土台部材10が共通に進退自在に摺動されるようになっている。このため、作業性がよい。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について、図5を参照しながら説明する。ここで図5は、図1のロープ引上保持装置1の使用状態を示す斜視図である。
調速機1の点検時には、乗りかご520を最上階に止め、エレベータの運転を停止しておく。次に、一対のロープ引上保持装置1が、支持台511上に配置される。この場合、各ロープ引上保持装置1は、乗りかご520に連結された側のガバナロープ514a及び乗りかご520に連結されていない側のガバナロープ514bに対してそれぞれ配置される。続いて、分割部分20a及び20bの嵌合溝24にガバナロープ514が挿入される。そして、各ロープ引上保持装置1の分割部分20a及び20bがボルト41によって締結されて、ガバナロープ514が分割部分20a及び20bの対向面27a及び27bにより挟持される。
次に、乗りかご520に連結されていない側のガバナロープ514bを挟持しているロープ引上保持装置1側のボールネジ31を回動させる。ボールネジ31の回動に伴い、土台部材10が互いに対して近づくように摺動させられる。この土台部材10の摺動に伴い、ロープ保持部材20の傾斜面21とそれに対応する土台部材10の傾斜面11とが摺動して、ロープ保持部材20が上方に移動される。その結果、ロープ保持部材20に挟持されているガバナロープ514が、ガバナシーブ513から浮き上がらせられる。
本発明によれば、進退移動機構30により、支持台511上に対向して配置された一対の土台部材10を互いに近づけるように摺動させることによって、ロープ保持部材20の傾斜面21とこれに対応する土台部材10の傾斜面11とが摺動して、ロープ保持部材10が上方に移動される。その結果、ロープ保持部材10に挟持されたガバナロープ514も上方に引上げられる。すなわち、進退移動機構30により土台部材10を水平方向に移動させることによりガバナロープ514を上方に引上げることができるため、設置スペースや作業性の点で、メリットが得られる。また、一対の土台部材10を互いに近づけることでロープ保持部材20が上方に移動されるため、ガバナロープ514に対して傾いてしまうことはない。このため、常に同じ姿勢でガバナロープ514が挟持されながら安定して引上げられる。
また、本実施の形態によれば、前述したとおり、一対の分割部分20a及び20bの対向面27a及び27bにロープが嵌合する嵌合溝24が形成されている。これにより、対向面27a及び27bとロープとの接触面積を増加させることができるため、ロープを安定して挟持することができる。
以上の実施の形態では、図2に示すように、係止部22が各傾斜面21の両端部に設けられた幅が一定の細長状突起部25からなる例を示したが、本発明はこのような例に限定されない。図4に、係止部22の、他の例を示す。図4(a)に示す例では、係止部22が各傾斜面21に複数設けられた、傾斜面21から離れる方向に幅が一定になっている細長状突起部251からなる。この場合、係合部12は、当該複数の細長状突起部251に嵌合する複数の細長状溝(不図示)からなる。また、図3(b)に示す例では、係止部22が各傾斜面21に複数設けられた、傾斜面21から離れるにつれて幅が直線状に細くなる細長状突起部252からなる。この場合、係合部12は、当該複数の細長状突起部252に嵌合する複数の細長状溝(不図示)からなる。また、図3(c)に示す例では、係止部22が各傾斜面21に複数設けられた、傾斜面21から離れるにつれて幅が細くなる細長状突起部253であって、当該細長状突起部253は、傾斜面21に垂直な断面において、V字状の先端部254と半円形状の基端部255とからなる。この場合、係合部12は、当該複数の細長状突起部253に嵌合する複数の細長状溝(不図示)からなる。これらの形態によっても、係止部22の細長状突起部251〜253が対応する係合部12の細長状溝(不図示)に嵌合することにより、ロープ保持部材20が土台部材10によって安定して支持される。
以上の実施の形態では、図5に示すように、支持台511がエレベータの機械室に備え付けられている例を示したが、本発明はこのような例に限定されない。図9に、支持台の他の例を示す。図9に示す例では、エレベータの昇降路503内に設置された構造物、例えば架台504に支持台530が締結されている。この支持台530は、引上保持装置1の土台部材10が載置される水平面からなる支持面531と、当該支持面531に連接され当該支持面531に垂直な立直面532と、支持面531と立直面532とに架橋された補強板535とを有している。立直面532には、取付孔533が設けられており、エレベータの昇降路503内に設置された架台504にボルト(不図示)によって締結される。支持面531には、エレベータのロープが通る切欠き534が設けられている。このように、支持台530は、昇降路503内の架台504に対して取外し可能となっていてもよい。支持台530として、水平面をもつ部材であれば特に限定されず種々の形態を採用することができる。
1 ロープ引上保持装置
10 土台部材
11 傾斜面
12 係合部
13 貫通孔
14 接地面
15 細長状溝
16 窪み部
20 ロープ保持部材
21 傾斜面
22 係止部
23 貫通孔
24 嵌合溝
25 突起部
26 爪部
30 進退移動機構
31 ボールネジ
41 ボルト
501 機械室
502 床
503 昇降路
510 調速機
511 支持台
513 ガバナシーブ
514 ガバナロープ
530 支持台
600 ロープ引上保持装置
612 平金具
613 溝金具
615 ジャッキ金具
617 嵌合溝
619 ボルト
620 つまみ
621 土台部

Claims (7)

  1. エレベータのロープを引上げて保持するエレベータのロープ引上保持装置において、
    支持台上に対向して互いに進退自在に設けられ、水平方向外側に離れるにつれて上方に傾斜する傾斜面を有する一対の土台部材と、
    各土台部材の傾斜面上に摺動自在に配置され、エレベータのロープを挟持するロープ保持部材と、
    前記一対の土台部材を進退自在に摺動させる進退移動機構と、
    を備え、
    各土台部材の傾斜面に係合部が設けられ、前記ロープ保持部材の下部に、対応する土台部材の傾斜面の係合部に係合する係止部が設けられている
    ことを特徴とするエレベータのロープ引上保持装置。
  2. 前記一対の土台部材には、各々水平方向に延びる貫通孔が設けられ、
    前記進退移動機構は、前記一対の貫通孔を貫通するボールネジを有し、
    前記一対の貫通孔には、前記ボールネジに係合する内ネジが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ引上保持装置。
  3. 前記土台部材の係合部及び前記ロープ保持部材の係止部のうち一方は細長状溝からなり、他方は当該細長状溝に嵌合する突起部からなる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータのロープ引上保持装置。
  4. 前記突起部のうちの少なくとも1つには、当該突起部の先端から側方に延びる爪部が設けられており、前記細長状溝には、前記爪部に係合する窪み部が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータのロープ引上保持装置。
  5. 前記ロープ保持部材は、対向面を有する一対の分割部分を有し、
    前記エレベータのロープは、分割部分の対向面により挟持される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエレベータのロープ引上保持装置。
  6. 前記一対の分割部分は、前記一対の分割部分を貫通するボルトによって互いに連結されるようになっている
    ことを特徴とする請求項5に記載のエレベータのロープ引上保持装置。
  7. 前記一対の分割部分のうち少なくとも一方の対向面には、前記エレベータのロープが嵌合する嵌合溝が形成されている
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のエレベータのロープ引上保持装置。
JP2012166117A 2012-07-26 2012-07-26 エレベータのロープ引上保持装置 Pending JP2014024639A (ja)

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