JP2014024204A - 製本テープ - Google Patents

製本テープ Download PDF

Info

Publication number
JP2014024204A
JP2014024204A JP2012164335A JP2012164335A JP2014024204A JP 2014024204 A JP2014024204 A JP 2014024204A JP 2012164335 A JP2012164335 A JP 2012164335A JP 2012164335 A JP2012164335 A JP 2012164335A JP 2014024204 A JP2014024204 A JP 2014024204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
release paper
adjustment
release
marker
document
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012164335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5980032B2 (ja
Inventor
Yoshiki Shigeyasu
芳樹 重安
Hajime Amano
創 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaunet Co Ltd
Original Assignee
Kaunet Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaunet Co Ltd filed Critical Kaunet Co Ltd
Priority to JP2012164335A priority Critical patent/JP5980032B2/ja
Publication of JP2014024204A publication Critical patent/JP2014024204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5980032B2 publication Critical patent/JP5980032B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

【課題】書類を構成する用紙の枚数に関わらず見栄えよく製本することができる製本テープを提供する。
【解決手段】複数枚の用紙を重ね合わせた書類の綴じ元側外面に貼り付けて製本するための製本テープ1に、書類の一面側及び他面側にそれぞれ貼着される第1、第2の領域及びこれら両領域間に位置する中間領域2a3を備えた粘着面を内面側に形成してなるテープ本体2と、このテープ本体の第1、第2の領域にそれぞれ剥離可能に被着された第1、第2の剥離紙3、4と、前記中間領域に剥離可能に被着された略一定幅をなす調節用剥離紙5と、第1の剥離紙のみを剥離させることができる単独剥離状態及び第1の剥離紙を剥離させる際に調節用剥離紙が連動して剥離する連続剥離状態を、第1の剥離紙をめくり始める位置の違いに対応させて選択的に実現させる選択剥離手段6とを具備させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数枚の用紙を重ね合わせた書類の綴じ元側外面に貼り付けて製本するための製本テープに関する。
複数枚の用紙を重ね合わせた書類の綴じ元側外面に貼り付けて製本するための製本テープとして、書類の一面側に貼着される第1の領域、他面側及び背部分に貼着される第2の領域を備えた粘着面を備えた粘着面を内面側に形成してなるテープ本体と、このテープ本体の第1の領域に剥離可能に被着された第1の剥離紙と、前記テープ本体の第2の領域に剥離可能に被着された第2の剥離紙とを備えたものが従来より知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような従来の製本テープを複数枚の用紙を重ね合わせた書類の綴じ元側外面に貼り付けて製本する際には、先に前記テープ本体の粘着面の第1の領域のみを露出させて前記第1の領域に書類の一面側を貼着し、その後前記テープ本体の粘着面の第2の領域及び中間領域を露出させてテープ本体を書類の綴じ元側外面に沿って折り曲げ、書類の背部分及び他面側に前記中間領域及び第2の領域をそれぞれ貼着する操作が行われる。
ところで、書類を構成する用紙の枚数は種々のものが存在するが、前述した従来の製本テープにおいては、書類を構成する用紙の枚数に係わらず一定の幅寸法を有する第2の領域を背部分及び用紙の前記他面側に貼着するため、以下に述べるような不具合が発生しうる。すなわち、この製本テープを用いて製本すると、書類を構成する用紙の枚数が多い場合と少ない場合とでこの製本テープが用紙の他面側に露出する部分の幅寸法が大きく異なる。そのため、書類を構成する用紙の枚数によっては、製本テープが用紙の一面側に露出する部分の幅寸法と他面側に露出する部分の幅寸法とが大きく異なり見栄えが著しく悪くなることがある。
実開昭59−24361号公報
本発明は以上の点に着目し、書類を構成する用紙の枚数に関わらず見栄えよく製本することができる製本テープを提供することを目的とする。
このような課題を解決すべく、本発明に係る製本テープは以下のような構成を有する。すなわち本発明に係る製本テープは、複数枚の用紙を重ね合わせた書類の綴じ元側外面に貼り付けて製本するためのものであって、書類の一面側に貼着される第1の領域、他面側に貼着される第2の領域及びこれら両領域間に位置する中間領域を備えた粘着面を内面側に形成してなるテープ本体と、このテープ本体の第1の領域に剥離可能に被着された第1の剥離紙と、前記テープ本体の第2の領域に剥離可能に被着された第2の剥離紙と、前記中間領域に剥離可能に被着された略一定幅をなす調節用剥離紙と、第1の剥離紙を剥離させる際に調節用剥離紙が連動して剥離する連続剥離状態及び第1の剥離紙のみを剥離させることができる単独剥離状態を、第1の剥離紙をめくり始める位置の違いに対応させて選択的に実現させる選択剥離手段とを具備してなる。
このように構成したものであれば、書類を構成する用紙の枚数が多い場合には単独剥離状態で第1の剥離紙のみ剥離することにより、前記中間領域の全体及び第2の領域が書類の背部分及び書類の他面側に貼着するための領域として確保される。一方、書類を構成する用紙の枚数が少ない場合には第1の剥離紙を剥離させる際に調節用剥離紙が連動して剥離する連続剥離状態で剥離紙の剥離を行い、露出した領域に書類の一面側を貼着することにより、第2の領域のみ、あるいは第2の領域及び前記中間領域の一部のみが書類の背部分及び書類の他面側に貼着するための領域として確保される。すなわち、書類を構成する用紙の枚数の増加に対応させて書類の背部分に貼着するための領域をより多く確保することができ、用紙の他面側に露出する部分の幅寸法を用紙の枚数の多少に関わらず略一定にできる。
連続剥離状態を実現すべく第1の剥離紙をめくり始める位置及び単独剥離状態を実現すべく第1の剥離紙をめくり始める位置を使用者にわかりやすく示すためには、表面に第1の剥離紙をめくり始める位置を示す複数のマーカーを備えるのが望ましい。
第1の剥離紙の一方の外縁角部に設けられ単独剥離状態を実現するための第1のマーカーと、前記第1の剥離紙の他方の外縁角部に設けられ連続剥離状態を実現するための第2のマーカーとを備えさせた上で、書類を構成する用紙の枚数が比較的少ない場合及び書類を構成する用紙の枚数が比較的多い場合の2通りの使用態様に対応するために好適な前記選択剥離手段として、前記第1のマーカーが設けられた一方の端部において第1の部分接続部を介して前記第2の剥離紙と前記調節用剥離紙とを接続するとともに前記第2のマーカーが設けられた他方の端部において第2の部分接続部を介して前記第1の剥離紙と前記調節用剥離紙とを接続したものが挙げられる。
書類を構成する用紙の枚数に応じて3通りの使用態様に対応するために好適な前記選択剥離手段として、前記中間領域に剥離可能に被着された第1の調節用剥離紙と第2の調節用剥離紙とを具備し、前記選択剥離手段が、第1の剥離紙のみを剥離させる単独剥離状態と、第1の剥離紙に連動して第1の調節用剥離紙が剥離される第1の連続剥離状態と、第1の剥離紙を剥離させる際に第1及び第2の調節用剥離紙が連動して剥離される第2の連続剥離状態とを、第1の剥離紙をめくり始める位置の違いに対応させて選択的に実現させるものが挙げられる。
第1の剥離紙の一方の外縁角部に設けられ単独剥離状態を実現するための第1のマーカーと、前記第1の剥離紙の他方の外縁角部に設けられ第1の連続剥離状態を実現するための第2のマーカーと、前記第1のマーカーが設けられている端部において第1の剥離紙、第1の調節用剥離紙及び第2の調節用剥離紙を同時にめくり上げて第2の連続剥離状態を実現すべくこれら剥離紙の端部に施された第3のマーカーとを備えさせた上で、前述した3通りの使用態様に対応するためのより好適な前記選択剥離手段として、前記第1のマーカーが設けられた一方の端部から第1の控え距離だけ内側に位置させた第1の部分接続部を介して前記第1の剥離紙と前記第1の調節用剥離紙とを接続し、前記第2のマーカーが設けられた他方の端部において第2の部分接続部を介して前記第1の剥離紙と前記第1の調節用剥離紙とを接続し、前記他方の端部から第3の控え距離だけ内側に位置させた第3の部分接続部を介して前記第1の調節用剥離紙と前記第2の調節用剥離紙とを接続し、前記一方の端部において第4の部分接続部を介して前記第1の調節用剥離紙と前記第2の調節用剥離紙とを接続し、前記一方の端部から第5の控え距離だけ内側に位置させた第5の部分接続部を介して前記第2の剥離紙と前記第2の調節用剥離紙とを接続し、前記他方の端部において第6の部分接続部を介して前記第2の剥離紙と前記第2の調節用剥離紙とを接続したものが挙げられる。
前記第3のマーカーからめくり始める際に前記第2の連続剥離状態を確実に実現できるようにするための選択剥離手段の好適な構成として、前記第1の控え距離が、前記第3のマーカーからめくり始める際に前記第1の調節用剥離紙と前記第1の剥離紙とを連動させるのに必要な値に設定してあるものが挙げられる。
特に、前記第5の控え距離が、前記第3のマーカーからめくり始める際に前記第1の調節用剥離紙と前記第1の剥離紙との連動を妨げない値に設定してあるものであれば、前記第5の部分接続部を切断するより前に第1の調節用剥離紙と前記第1の剥離紙とを連動させて剥離できるので、前記第2の連続剥離状態をさらに確実に実現できる。
前段で述べた構成の製本テープを実現するための態様の一例として、前記第1の部分接続部が、前記第5の部分接続部を基点として前記一方の端縁に向けて45度の傾斜をなして延びる仮想線よりも前記一方の端縁側に配されているものが挙げられる。
本発明の製本テープを採用すれば、書類を構成する用紙の枚数に関わらず見栄えよく製本することができる。
本発明の第一実施形態に係る製本テープの使用態様を示す斜視図。 同実施形態に係る製本テープを示す平面図。 図2における要部の拡大図。 図3におけるA−A拡大断面図。 図3におけるB−B拡大断面図。 図2における要部の拡大図。 図6におけるC−C拡大断面図。 同実施形態に係る製本テープの単独剥離状態を示す斜視図。 同実施形態に係る製本テープを用いて製本する手順を示す斜視図。 同実施形態に係る製本テープの連続剥離状態を示す斜視図。 同実施形態に係る製本テープを用いて製本する手順を示す斜視図。 図9におけるD−D断面図。 図11におけるE−E断面図。 本発明の第二実施形態に係る製本テープを示す平面図。 図14における要部の拡大図。 図15におけるF−F拡大断面図。 図15におけるG−G拡大断面図。 図15におけるH−H拡大断面図。 図15におけるI−I拡大断面図。 図14における要部の拡大図。 図20におけるJ−J拡大断面図。 図20におけるK−K拡大断面図。 同実施形態に係る製本テープの単独連続剥離状態を示す斜視図。 同実施形態に係る製本テープを用いて製本する手順を示す斜視図。 同実施形態に係る製本テープの第1の連続剥離状態を示す斜視図。 同実施形態に係る製本テープを用いて製本する手順を示す斜視図。 同実施形態に係る製本テープの第2の剥離状態を示す斜視図。 同実施形態に係る製本テープを用いて製本する手順を示す斜視図。 図24におけるL−L断面図。 図26におけるM−M断面図。 図28におけるN−N断面図。
本発明の第一実施形態について、図1〜図13を参照しつつ以下に示す。
本実施形態の製本テープ1は、図1に示すように複数枚の用紙を重ね合わせた書類Sの綴じ元側外面に貼り付けて製本するためのものであって、図2〜図7に示すように、書類Sの一面側すなわち表面Sa側に貼着される第1の領域2a1、他面側すなわち裏面Sb側に貼着される第2の領域2a2及びこれら両領域2a1、2a2間に位置する中間領域2a3を備えた粘着面2aを内面側に形成してなるテープ本体2と、このテープ本体2の第1の領域2a1に剥離可能に被着された第1の剥離紙3と、前記テープ本体2の第2の領域2a2に剥離可能に被着された第2の剥離紙4と、前記中間領域2a3に剥離可能に被着された略一定幅をなす調節用剥離紙5と、第1の剥離紙3のみを剥離させることができる単独剥離状態及び第1の剥離紙3を剥離させる際に調節用剥離紙5が連動して剥離する連続剥離状態を、第1の剥離紙3をめくり始める位置の違いに対応させて選択的に実現させる選択剥離手段6とを具備する。またこの実施形態においては、図2、図3及び図6に示すように、前記テープ本体2の粘着面2aの第1の領域2a1の長手方向両側に、書類Sの裏面Sb側に貼着される第3の領域2a4を備えている。この第3の領域2a4には、第3の剥離紙7が剥離可能に被着されている。
前記テープ本体2は、図4、図5及び図7に示すように、紙その他のシート素材により作られた基材21の内面に粘着層22を配してなり、この粘着層22により粘着面2aを形成している。前記粘着面2aの第1の領域2a1、第2の領域2a2及び中間領域2a3は、いずれも製本すべき書類Sの長辺に対応した長手方向寸法を有した長方形をなしている。前記中間領域2a3は、書類Sの厚み寸法の違いに対処するために設けられたもので、前記第1の領域2a1及び前記第2の領域2a2よりも幅狭に設定されている。
前記第1の剥離紙3は、図2〜図7に示すように、前記テープ本体2の第1の領域2a1に剥離可能に被着されている。この第1の剥離紙3の表面には、この第1の剥離紙3をめくり始める位置を示す複数のマーカー31、32が印刷により施されている。より具体的には、図2、図3及び図6に示すように、この第1の剥離紙3における一方の外縁角部には前記単独剥離状態を実現するための第1のマーカー31が施されているとともに、他方の外縁角部には前記連続剥離状態を実現するための第2のマーカー32が施されている。さらに、この第1の剥離紙3の表面には、図2に示すように、前記第1のマーカー31の使用方法を示す「(1)書類Sが20〜40枚のときはここから剥がし、書類Sの表面に貼り付ける」という表示34aと、前記第2のマーカー32の使用方法を示す「(1)書類Sが20枚以下のときはここから剥がし、書類Sの表面に貼り付ける」という表示34bとも印刷により施されている。なお、本明細書中におけるマーカーの使用方法を示す表示中の「(1)」、「(2)」及び「(3)」は、実際にはそれぞれ丸囲み数字の1、2及び3である。
前記第2の剥離紙4は、図2〜図7に示すように、前記テープ本体2の第2の領域2a2に剥離可能に被着されている。この第2の剥離紙4の表面の両側端部には、図2に示すように、「(2)の部分を折り込む」という表示41aが印刷により施されている。また、前記第2の剥離紙4の表面の中央部には、図2に示すように、「(3)この部分を折り込む」41bという表示が印刷により施されている。
前記調節用剥離紙5は、図2〜図7に示すように、前記テープ本体2の中間領域2a3に剥離可能に被着されており、全体が一定の幅寸法を有する細長い長方形状をなしている。
前記第3の剥離紙7は、図2、図3及び図6に示すように、前記テープ本体2の第3の領域2a4に剥離可能に被着されている。この第3の剥離紙7の表面には、「(2)」という表示71が印刷により施されている。この第3の剥離紙7は、前記第1の剥離紙3の長手方向両端縁にそれぞれ隣接した位置に配されており前記第1の剥離紙3と完全に分断してある。
なお、これら剥離紙の表面に施された「(1)」、「(2)」及び「(3)」という表示は、製本作業の順序を示すものである。
前記選択剥離手段6は、図2〜図7に示すように、前記第1のマーカー31が設けられた一方の端部において第1の部分接続部61を介して前記第2の剥離紙4と前記調節用剥離紙5とを接続するとともに前記第2のマーカー32が設けられた他方の端部において第2の部分接続部62を介して前記第1の剥離紙3と前記調節用剥離紙5とを接続したものである。この実施形態においては、これら第1及び第2の部分接続部61、62以外の箇所において、前記第1の剥離紙3、前記第2の剥離紙4及び前記調節用剥離紙5を相互に完全に分断してある。すなわち、前記第1の剥離紙3と前記調節用剥離紙5との境界及び前記第2の剥離紙4と前記調節用剥離紙5との境界のうち、前記第1及び第2の部分接続部61、62以外の箇所には、これら境界の両側を分断すべく切込みを施して前記第1の剥離紙3と前記調節用剥離紙5との分断境界線6a及び前記第2の剥離紙4と前記調節用剥離紙5との分断境界線6bを形成してある。この実施形態においては、前記第1のマーカー31に例えば青色等の色彩が施されているとともに、第2のマーカー32に例えば赤色等の色彩が施されている。そして、前記第1の剥離紙3と前記調節用剥離紙5との分断境界線6a上に前記第1のマーカー31に対応した青色等の色彩の図示しない印刷指示線が施されているとともに、前記第2の剥離紙4と前記調節用剥離紙5との分断境界線6b上に前記第2のマーカー32に対応した赤色等の色彩の図示しない印刷指示線が施されている。
次いで、この製本テープ1の使用方法を説明する。
まず、綴じるべき書類Sを構成する用紙の枚数が20枚以上の場合すなわち書類Sが厚いものである場合には、図8に示すように、前記第1のマーカー31から第1の剥離紙3を剥離させる。この場合には、第1の剥離紙3と調節用剥離紙5との間の分断境界線6aに沿って第1の剥離紙3のみが剥離していき、最終的に第2の部分接続部62が破断されて第1の剥離紙3が取り除かれる。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第1の領域2a1が露出する。この第1の領域2a1を、図9に示すように、書類Sの綴じ元側外面における表面Sa側に貼着する。しかる後に、第3の剥離紙7を剥離させて第3の領域2a4を露出させ、この第3の領域2a4を書類Sの裏面Sb側に回り込ませて貼着する。その状態で、第2の剥離紙4を剥離させる。その際、この第2の剥離紙4に第1の部分接続部61を介して接続されている調節用剥離紙5が連動して剥がされる。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第2の領域2a2及び中間領域2a3が露出する。これらの粘着面2aを、図12に示すように、書類Sの背Scの部分に巻き付けた上で書類Sの綴じ元側外面における裏面Sb側に貼着する。
一方、綴じるべき書類Sを構成する用紙の枚数が20枚以下の場合すなわち書類Sが薄いものである場合には、図10に示すように、前記第2のマーカー32から第1の剥離紙3を剥離させる。この場合には、第2の剥離紙4と調節用剥離紙5との間の分断境界線6bに沿って第1の剥離紙3と調節用剥離紙5とが連動して剥離していく。すなわち、第1の剥離紙3を剥がし始めた直後に第2の部分接続部62を介して接続されている調節用剥離紙5が連動して剥離することになり、最終的に第1の部分接続部61が破断されて第1の剥離紙3及び調節用剥離紙5が取り除かれる。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第1の領域2a1及び中間領域2a3が露出する。これら第1の領域2a1及び中間領域2a3を、図11に示すように、書類Sの綴じ元側外面における表面Sa側に貼着する。しかる後に、第3の剥離紙7を剥離させて第3の領域2a4を露出させ、この第3の領域2a4を書類Sの裏面Sb側に回り込ませて貼着する。その状態で、第2の剥離紙4を剥離させる。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第2の領域2a2が露出する。この粘着面2aの第2の領域2a2を、図12に示すように、書類Sの背Scの部分に巻き付けた上で書類Sの綴じ元側外面における裏面Sb側に貼着する。
このような構成のものであれば、書類Sの綴じ元側外面における裏面Sb側に貼り付けたテープ本体2の先端側部分は、書類Sの厚みに関わらず、先に貼り付けたテープ本体2の基端側部分と同一又は近似した幅寸法のものとなる。すなわち、書類Sが厚いものである場合には、前記中間領域2a3が書類Sの背Scの部分に位置するので、先端側部分の幅が狭くなることを抑制することができる。一方、書類Sが薄いものである場合には、前記中間領域2a3が前記第1の領域2a1とともに書類Sの表面Sa側に貼着されるので、先端側部分の幅が広くなりすぎることを抑制することができる。そのため、書類Sの表面に位置するテープ本体2の基端側部分の幅寸法と書類Sの裏面に位置するテープ本体2の先端側部分の幅寸法が大きく異なって体裁が損なわれるという不具合を解消することができる。
さらに本実施形態では、表面に、単独剥離状態を実現すべく第1の剥離紙3をめくり始める位置を示す第1のマーカー31及び連続剥離状態を実現すべく第1の剥離紙3をめくり始める位置を示す第2のマーカー32を備えているので、単独剥離状態又は連続剥離状態を実現すべく第1の剥離紙3をめくり始める位置を使用者にわかりやすく示すことができる。
次に、本発明の第二実施形態について、図14〜図31を参照しつつ以下に示す。なお、前述した第一実施形態におけるものに対応する各部位には、同一の名称及び符号を付している。
本実施形態の製本テープ1は、複数枚の用紙を重ね合わせた書類Sの綴じ元側外面に貼り付けて製本するためのものであって、図14〜図22に示すように、書類Sの一面側すなわち表面Sa側に貼着される第1の領域2a1、他面側すなわち裏面Sb側に貼着される第2の領域2a2及びこれら両領域2a1、2a2間に位置する第1及び第2の中間領域2a31、2a32を備えた粘着面2aを内面側に形成してなるテープ本体2と、このテープ本体2の第1の領域2a1に剥離可能に被着された第1の剥離紙3と、前記テープ本体2の第2の領域2a2に剥離可能に被着された第2の剥離紙4と、前記第1及び第2の中間領域2a31、2a32にそれぞれ剥離可能に被着された略一定幅をなす第1及び第2の調節用剥離紙51、52と、第1の剥離紙3のみを剥離させることができる単独剥離状態、第1の剥離紙3を剥離させる際に第1の調節用剥離紙51が連動して剥離する第1の連続剥離状態及び第1の剥離紙3を剥離させる際に第1及び第2の調節用剥離紙51、52が連動して剥離する第2の連続剥離状態を、第1の剥離紙3をめくり始める位置の違いに対応させて選択的に実現させる選択剥離手段6とを具備する。またこの実施形態においては、図14、図15及び図20に示すように、前記テープ本体2の粘着面2aの第1の領域2a1の長手方向両側に、書類Sの他面側に貼着される第3の領域2a4を備えている。この第3の領域2a4には、第3の剥離紙7が剥離可能に被着されている。
前記テープ本体2は、図16〜図19、図21〜図22に示すように、紙その他のシート素材により作られた基材21の内面に粘着層22を配してなり、この粘着層22により粘着面2aを形成している。前記粘着面2aの第1の領域2a1、第2の領域2a2並びに第1及び第2の中間領域2a31、2a32は、いずれも製本すべき書類Sの長辺に対応した長手方向寸法を有した長方形をなしている。前記第1及び第2の中間領域2a31、2a32は、書類Sの厚み寸法の違いに対処するために設けられたもので、いずれも前記第1の領域2a1及び前記第2の領域2a2よりも幅狭に設定されている。前記第1及び第2の中間領域2a31、2a32は互いに隣接している。前記第1の中間領域2a31は、前記第1の領域2a1に隣接している。一方、前記第2の中間領域2a32は、前記第2の領域2a2に隣接している。
前記第1の剥離紙3は、図14〜図22に示すように、前記テープ本体2の第1の領域2a1に剥離可能に被着されている。この第1の剥離紙3の表面には、図14、図15及び図20に示すように、この第1の剥離紙3をめくり始める位置を示す複数のマーカー31、32、33が印刷により施されている。より具体的には、この第1の剥離紙3における一方の外縁角部には前記単独剥離状態を実現するための第1のマーカー31が施されているとともに、他方の外縁角部には前記第1の連続剥離状態を実現するための第2のマーカー32が施されている。さらに、前記第1のマーカー31が設けられている端部には前記第2の連続剥離状態を実現するための第3のマーカー33が施されている。この第3のマーカー33は、第1の調節用剥離紙51及び第2の調節用剥離紙52に跨って設けられている。加えて、この第1の剥離紙3の表面には、前記第1のマーカー31の使用方法を示す「(1)書類Sが約55〜80枚」という表示34aと、前記第2のマーカー32の使用方法を示す「(1)書類Sが約25〜55枚」という表示34bと、前記第3のマーカー33の使用方法を示す「(1)書類Sが0〜25枚」という表示34cと、綴じるべき書類Sの枚数によって剥がし始める箇所が異なることを使用者に示す「(1)書類Sの枚数によってはがす場所を変えます」という表示34dとも印刷により施されている。
前記第2の剥離紙4は、図14〜図22に示すように、前記テープ本体2の第2の領域2a2に剥離可能に被着されている。この第2の剥離紙4の表面の両側端部には、「(2)の部分を折り込む」という表示41aが印刷により施されている。また、前記第2の剥離紙4の表面の中央部には、「(3)残りをはがす」という表示41bが印刷により施されている。
前記第1及び第2の調節用剥離紙51、52は、それぞれ前記テープ本体2の第1及び第2の中間領域2a31、2a32に剥離可能に被着されており、全体が一定の幅寸法を有する細長い長方形状をなしている。また、前述したように、これら第1及び第2の調節用剥離紙51、52と前記第1の剥離紙3の端部に跨る領域には、前記第3のマーカー33が施されている。
前記第3の剥離紙7は、図14、図15及び図20に示すように、前記テープ本体2の第3の領域2a4に剥離可能に被着されている。この第3の剥離紙7の表面には、「(2)」という表示71が印刷により施されている。この第3の剥離紙7は、前記第1の剥離紙3の長手方向両端縁にそれぞれ隣接した位置に配されており前記第1の剥離紙3と完全に分断してある。
なお、これら剥離紙の表面に施された「(1)」、「(2)」及び「(3)」という表示は、製本作業の順序を示すものである。
前記選択剥離手段6は、図14〜図22に示すように、前記第1のマーカー31が設けられた一方の端部から第1の控え距離d1だけ内側に位置させた第1の部分接続部601を介して前記第1の剥離紙3と前記第1の調節用剥離紙51とを接続し、前記第2のマーカー32が設けられた他方の端部において第2の部分接続部602を介して前記第1の剥離紙3と前記第1の調節用剥離紙51とを接続し、前記他方の端部から第3の控え距離d3だけ内側に位置させた第3の部分接続部603を介して前記第1の調節用剥離紙51と前記第2の調節用剥離紙52とを接続し、前記一方の端部において第4の部分接続部604を介して前記第1の調節用剥離紙51と前記第2の調節用剥離紙52とを接続し、前記一方の端部から第5の控え距離d5だけ内側に位置させた第5の部分接続部605を介して前記第2の剥離紙4と前記第2の調節用剥離紙52とを接続し、前記他方の端部において第6の部分接続部606を介して前記第2の剥離紙4と前記第2の調節用剥離紙52とを接続したものである。前記第1の控え距離d1は、前記第3のマーカー33からめくり始める際に前記第1の調節用剥離紙51と前記第1の剥離紙3とを連動させるのに必要な値に設定してある。前記第3の控え距離d3は、前記第2の部分接続部602を切断する際に第1の調節用剥離紙51と第2の調節用剥離紙52とが連結された状態を保つのに必要な値に設定している。前記第5の控え距離d5は、前記第3のマーカー33からめくり始める際に前記第1の調節用剥離紙51と前記第1の剥離紙3との連動を妨げない値に設定してある。さらに詳述すると、前記第5の部分接続部605を基点とし前記第1及び第3のマーカー31、33を施した端縁に向けて伸び第2の剥離紙4と第2の調節用剥離紙52との境界と45度の傾斜をなして延びる仮想線Lよりも前記第1及び第3のマーカー31、33側に前記第1の部分接続部601が配されるように前記第5の控え距離d5を設定している。具体的には、前記第1の剥離紙3の長手方向寸法をA4サイズの用紙の長辺に対応する長さに設定した場合、例えば前記第1の控え距離d1は5mm程度、前記第3の控え距離d3は10mm程度、前記第5の控え距離d5は10mm程度にそれぞれ設定しておくのがよい。また、この場合、前記第1、第3及び第5の部分接続部601、603、605の長さは、それぞれ0.3〜0.5mm程度にそれぞれ設定しておくのがよい。さらに、前記第2,第4及び第6の部分接続部602、604、606の長さは、それぞれ1mm程度にそれぞれ設定しておくのがよい。この実施形態においては、これら第1〜第6の部分接続部601〜606以外の箇所において、前記第1の剥離紙3、前記第2の剥離紙4並びに前記第1及び第2の調節用剥離紙51、52を相互に完全に分断してある。すなわち、前記第1の剥離紙3と前記第1の調節用剥離紙51との境界、前記第1の調節用剥離紙51と前記第2の調節用剥離紙52との境界及び前記第2の剥離紙4と前記第2の調節用剥離紙52との境界のうち、前記第1〜第6の部分接続部601〜606以外の箇所には、これら境界の両側を分断すべく切込みを施して前記第1の剥離紙3と前記第1の調節用剥離紙51との分断境界線6x、前記第1の調節用剥離紙51と前記第2の調節用剥離紙52との分断境界線6y及び前記第2の剥離紙4と前記第2の調節用剥離紙52との分断境界線6zを形成してある。この実施形態においては、前記第1のマーカー31に例えば青色等の色彩が施されているとともに、第2及び第3のマーカー33に例えば赤色等の色彩が施されている。また、前記第1のマーカー31の使用方法を示す表示34aの周囲には前記第1のマーカー31に対応した青色等の色彩の囲み線が施されているとともに、前記第2のマーカー32の使用方法を示す表示34bの周囲には前記第2のマーカー32に対応した赤色等の色彩の実線の囲み線が施されており、さらに前記第3のマーカー33の使用方法を示す表示34cの周囲には前記第3のマーカー33に対応した赤色等の色彩の破線の囲み線が施されている。そして、前記第1の剥離紙3と前記第1の調節用剥離紙51との分断境界線6x上に前記第1のマーカー31に対応した青色等の色彩の図示しない印刷指示線が施されているとともに、前記第1の調節用剥離紙51と前記第2の調節用剥離紙52との分断境界線6y上に前記第2のマーカー32に対応した赤色等の色彩の図示しない実線の印刷指示線が施されており、さらに前記第2の剥離紙4と前記第2の調節用剥離紙52との分断境界線6z上に前記第3のマーカー33に対応した赤色等の色彩の図示しない破線の印刷指示線が施されている。
次いで、この製本テープ1の使用方法を説明する。
まず、綴じるべき書類Sを構成する用紙の枚数が55枚以上の場合すなわち書類Sが厚いものである場合には、前記第1のマーカー31から第1の剥離紙3を剥離させる。この場合には、図23に示すように、第1の剥離紙3と第1の調節用剥離紙51との間の分断境界線6xに沿って第1の剥離紙3のみが剥離していき、先に第1の部分接続部601が破断される。ここで、第1の調節用剥離紙51は、前記第1の部分接続部601よりも第1のマーカー31側の端縁寄りに位置する第4の部分接続部604を介して第2の調節用剥離紙52に接続されており、さらに第2の調節用剥離紙52は第5及び第6の部分接続部605、606を介して第2の剥離紙4に接続されているので、第1の部分接続部601が破断される際に第1の調節用剥離紙51はつられて剥離されない。最終的には、第2の部分接続部602が破断されて第1の剥離紙3が取り除かれる。ここで、第1の調節用剥離紙51は、前記第2の部分接続部602よりも第1のマーカー31側の端縁寄りに位置する第3の部分接続部603を介して第2の調節用剥離紙52に接続されており、さらに第2の調節用剥離紙52は第5及び第6の部分接続部605、606を介して第2の剥離紙4に接続されているので、第2の部分接続部602が破断される際も第1の調節用剥離紙51はつられて剥離されない。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第1の領域2a1が露出する。この第1の領域2a1を、図24に示すように、書類Sの綴じ元側外面における表面Sa側に貼着する。しかる後に、第3の剥離紙7を剥離させて第3の領域2a4を露出させ、この第3の領域2a4を書類Sの裏面Sb側に回り込ませて貼着する。その状態で、第2の剥離紙4を剥離させる。その際、この第2の剥離紙4に第5及び第6の部分接続部605、606を介して接続されている第2の調節用剥離紙52、及びこの第2の調節用剥離紙52に第3及び第4の部分接続部603、604を介して接続されている第1の調節用剥離紙51が連動して剥がされる。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第2の領域2a2並びに第1及び第2の中間領域2a31、2a32が露出する。これらの粘着面2aを、図29に示すように書類Sの背Scの部分に巻き付けた上で書類Sの綴じ元側外面における裏面Sb側に貼着する。
また、綴じるべき書類Sを構成する用紙の枚数が25枚以上55枚以下の場合すなわち書類Sの厚さが中程度のものである場合には、図25に示すように、前記第2のマーカー32から第1の剥離紙3を剥離させる。この場合には、第1の調節用剥離紙51と第2の調節用剥離紙52との間の分断境界線6yに沿って第1の剥離紙3と第1の調節用剥離紙51とが連動して剥離していく。すなわち、第1の剥離紙3を剥がし始めた直後に第2の部分接続部602を介して接続されている第1の調整用剥離紙51が連動して剥離する。それから第3の部分接続部603が破断される。ここで、第2の調節用剥離紙52は、前記第3の部分接続部603よりも第2のマーカー32側の端縁寄りに位置する第6の部分接続部606を介して第2の剥離紙4に接続されているので、第3の部分接続部603が破断される際に第2の調節用剥離紙52はつられて剥離されない。最終的には、第4の部分接続部604が破断されて第1の剥離紙3及び第1の調節用剥離紙51が取り除かれる。ここで、第2の調節用剥離紙52は、前記第4の部分接続部604よりも第2のマーカー32側の端縁寄りに位置する第5の部分接続部605、及び第6の部分接続部606を介して第2の剥離紙4に接続されているので、第4の部分接続部604が破断される際にも第2の調節用剥離紙52はつられて剥離されない。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第1の領域2a1及び第1の中間領域2a31が露出する。これら第1の領域2a1及び第1の中間領域2a31を、図26に示すように、書類Sの綴じ元側外面における表面Sa側に貼着する。しかる後に、第3の剥離紙7を剥離させて第3の領域2a4を露出させ、この第3の領域2a4を書類Sの裏面Sb側に回り込ませて貼着する。その状態で、第2の剥離紙4を剥離させる。その際、この第2の剥離紙4に第5及び第6の部分接続部605、606を介して接続されている第2の調節用剥離紙52が連動して剥がされる。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第2の領域2a2及び第2の中間領域2a32が露出する。これらの粘着面2aを、図30に示すように、書類Sの背Scの部分に巻き付けた上で書類Sの綴じ元側外面における裏面Sb側に貼着する。
そして、綴じるべき書類Sを構成する用紙の枚数が25枚以下の場合すなわち書類Sが薄いものである場合には、図27に示すように、前記第3のマーカー33から第1の剥離紙3を剥離させる。この場合には、第2の剥離紙4と第2の調節用剥離紙52との間の分断境界線6zに沿って第1の剥離紙3と第1及び第2の調節用剥離紙51、52とが連動して剥離していく。すなわち、第2の調節用剥離紙52を剥がし始めた直後に第4の部分接続部604を介して接続されている第1の調節用剥離紙51が連動して剥離し、しかる後に、又は同時に第1の部分接続部601を介して第1の調節用剥離紙51に接続されている第1の剥離紙3が連動して剥離することになる。それから第5の部分接続部605が破断される。最終的には、第6の部分接続部606が破断されて第1の剥離紙3並びに第1及び第2の調節用剥離紙51、52が取り除かれる。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第1の領域2a1並びに第1及び第2の中間領域2a31、2a32が露出する。これら第1の領域2a1並びに第1及び第2の中間領域2a31、2a32を、図28に示すように、書類Sの綴じ元側外面における表面Sa側に貼着する。しかる後に、第3の剥離紙7を剥離させて第3の領域2a4を露出させ、この第3の領域2a4を書類Sの裏面Sb側に回り込ませて貼着する。その状態で、第2の剥離紙4を剥離させる。その結果、テープ本体2の粘着面2aにおける第2の領域2a2が露出する。この粘着面2aの第2の領域2a2を、図31に示すように、書類Sの背Scの部分に巻き付けた上で書類Sの綴じ元側外面における裏面Sb側に貼着する。
このような構成のものであれば、書類Sの綴じ元側外面における裏面Sb側に貼り付けたテープ本体2の先端側部分は、書類Sの厚みに関わらず、先に貼り付けたテープ本体2の基端側部分と同一又は近似した幅寸法のものとなる。すなわち、書類Sが厚いものである場合には、前記第1及び第2の中間領域2a31、2a32がともに書類Sの背Scの部分に位置するので、先端側部分の幅が狭くなることを抑制することができる。書類Sの厚みが中程度である場合には、前記第1の中間領域2a31が書類Sの背Scの部分に位置するので、先端側部分の幅が不当な寸法になるのを抑制することができる。書類Sが薄いものである場合には、前記第1及び第2の中間領域2a31、2a32が前記第1の領域2a1とともに書類Sの表面Sa側に貼着されるので、先端側部分の幅が広くなりすぎることを抑制することができる。そのため、書類Sの表面Saに位置するテープ本体2の基端側部分の幅寸法と書類Sの裏面Sbに位置するテープ本体2の先端側部分の幅寸法が大きく異なって体裁が損なわれるという不具合を解消することができる。
さらに本実施形態では、表面に、単独剥離状態を実現すべく第1の剥離紙3をめくり始める位置を示す第1のマーカー31、第1の連続剥離状態を実現すべく第1の剥離紙3をめくり始める位置を示す第2のマーカー32及び第2の連続剥離状態を実現すべく第1の剥離紙3をめくり始める位置を示す第3のマーカー33を備えているので、単独剥離状態又は第1、第2の連続剥離状態を実現すべく第1の剥離紙3をめくり始める位置を使用者にわかりやすく示すことができる。
また、前記第3のマーカー33からめくり始める際に前記第1の調節用剥離紙51と前記第1の剥離紙3とを連動させるのに必要な値に前記第1の控え距離d1を設定してあるので、前記第2の連続剥離状態を確実に実現できる。換言すれば、第1の剥離紙3、前記第1の調節用剥離紙51及び前記第2の調節用剥離紙52を連動させて剥離する作業を確実に行うことができる。
加えて、前記第1の部分接続部601を、前記第5の部分接続部605を基点とし前記第1及び第3のマーカー31、33を施した端縁に向けて伸び第2の剥離紙4と第2の調節用剥離紙52との境界線と45度の傾斜をなして延びる仮想線Lよりも前記第1及び第3のマーカー31、33側に配しているので、第3のマーカー33から前記仮想線Lに直交する方向に剥離紙を剥離する際に、前記第5の部分接続部605を切断するよりも前に前記第1の剥離紙3を前記第1の調節用剥離紙51とを連動させて剥離することとなる。従って、前記第2の連続剥離状態をさらに確実に実現できる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、上述した第一及び第二実施形態においては、第1の剥離紙をめくり始める位置をわかりやすく示すべく表面に複数のマーカーを備えるようにしているが、マーカーを省略する態様を採用してももちろんよい。
また、上述した第一実施形態においては書類を構成する用紙の枚数が20枚以上の場合と20枚以下の場合の2通りの書類への貼り付け態様、第二実施形態においては書類を構成する用紙の枚数が55枚以上の場合と25枚以上55枚以下の場合と25枚以下の場合の3通りの書類への貼り付け態様をそれぞれ選択できるようにしているが、調節用剥離紙の幅寸法を変更することにより、より幅広い範囲の枚数の書類に対応させるようにしてももちろんよい。さらに、テープ本体の粘着面の第1の領域と第2の領域との間に3つ以上の中間領域を設け、4通り以上の書類への貼り付け態様を選択できるようにしてももちろんよい。
加えて、上述した第一及び第二実施形態における部分接続部の位置及び数は、単独剥離状態及び連続剥離状態を選択的に実現可能なものであればどのように設定してもよい。
その他、上述した第一及び第二実施形態においては第1の剥離紙の長手方向寸法をA4サイズの用紙の長辺に対応する長さに設定しているが、A4サイズの用紙の短辺に対応する長さに設定してもよく、さらに、その他のサイズ、例えばA5サイズやB5サイズの用紙の長辺又は短辺に対応する長さに設定する等、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
1…製本テープ
2…テープ本体
2a…粘着面
2a1…第1の領域
2a2…第2の領域
2a3…中間領域
2a31…第1の中間領域
2a32…第2の中間領域
3…第1の剥離紙
31…第1のマーカー
32…第2のマーカー
33…第3のマーカー
4…第2の剥離紙
5…調節用剥離紙
51…第1の調節用剥離紙
52…第2の調節用剥離紙
6…選択剥離手段
61、62…第1、第2の部分接続部
601〜606…第1〜第6の部分接続部

Claims (8)

  1. 複数枚の用紙を重ね合わせた書類の綴じ元側外面に貼り付けて製本するためのものであって、
    書類の一面側に貼着される第1の領域、他面側に貼着される第2の領域及びこれら両領域間に位置する中間領域を備えた粘着面を内面側に形成してなるテープ本体と、
    このテープ本体の第1の領域に剥離可能に被着された第1の剥離紙と、
    前記テープ本体の第2の領域に剥離可能に被着された第2の剥離紙と、
    前記中間領域に剥離可能に被着された略一定幅をなす調節用剥離紙と、
    第1の剥離紙のみを剥離させることができる単独剥離状態及び第1の剥離紙を剥離させる際に調節用剥離紙が連動して剥離する連続剥離状態を、第1の剥離紙をめくり始める位置の違いに対応させて選択的に実現させる選択剥離手段とを具備してなることを特徴とする製本テープ。
  2. 表面に第1の剥離紙をめくり始める位置を示す複数のマーカーを備えたものである請求項1記載の製本テープ。
  3. 第1の剥離紙の一方の外縁角部に設けられ単独剥離状態を実現するための第1のマーカーと、前記第1の剥離紙の他方の外縁角部に設けられ連続剥離状態を実現するための第2のマーカーとを備えたものであって、
    前記選択剥離手段が、前記第1のマーカーが設けられた一方の端部において第1の部分接続部を介して前記第2の剥離紙と前記調節用剥離紙とを接続するとともに前記第2のマーカーが設けられた他方の端部において第2の部分接続部を介して前記第1の剥離紙と前記調節用剥離紙とを接続したものである請求項2記載の製本テープ。
  4. 前記中間領域に剥離可能に被着された第1の調節用剥離紙と第2の調節用剥離紙とを具備し、前記選択剥離手段が、第1の剥離紙のみを剥離させる単独剥離状態と、第1の剥離紙に連動して第1の調節用剥離紙が剥離される第1の連続剥離状態と、第1の剥離紙を剥離させる際に第1及び第2の調節用剥離紙が連動して剥離される第2の連続剥離状態とを、第1の剥離紙をめくり始める位置の違いに対応させて選択的に実現させるものである請求項1又は2記載の製本テープ。
  5. 第1の剥離紙の一方の外縁角部に設けられ単独剥離状態を実現するための第1のマーカーと、前記第1の剥離紙の他方の外縁角部に設けられ第1の連続剥離状態を実現するための第2のマーカーと、前記第1のマーカーが設けられている端部において第1の剥離紙、第1の調節用剥離紙及び第2の調節用剥離紙をほぼ同時にめくり上げて第2の連続剥離状態を実現すべくこれら剥離紙の端部に施された第3のマーカーとを備え、
    前記選択剥離手段が、前記第1のマーカーが設けられた一方の端部から第1の控え距離だけ内側に位置させた第1の部分接続部を介して前記第1の剥離紙と前記第1の調節用剥離紙とを接続し、前記第2のマーカーが設けられた他方の端部において第2の部分接続部を介して前記第1の剥離紙と前記第1の調節用剥離紙とを接続し、前記他方の端部から第3の控え距離だけ内側に位置させた第3の部分接続部を介して前記第1の調節用剥離紙と前記第2の調節用剥離紙とを接続し、前記一方の端部において第4の部分接続部を介して前記第1の調節用剥離紙と前記第2の調節用剥離紙とを接続し、前記一方の端部から第5の控え距離だけ内側に位置させた第5の部分接続部を介して前記第2の剥離紙と前記第2の調節用剥離紙とを接続し、前記他方の端部において第6の部分接続部を介して前記第2の剥離紙と前記第2の調節用剥離紙とを接続したものである請求項4記載の製本テープ。
  6. 前記第1の控え距離が、前記第3のマーカーからめくり始める際に前記第1の調節用剥離紙と前記第1の剥離紙とを連動させるのに必要な値に設定してある請求項5記載の製本テープ。
  7. 前記第5の控え距離が、前記第3のマーカーからめくり始める際に前記第1の調節用剥離紙と前記第1の剥離紙との連動を妨げない値に設定してある請求項6記載の製本テープ。
  8. 前記第1の部分接続部が、前記第5の部分接続部を基点として前記一方の端縁に向けて45度の傾斜をなして延びる仮想線よりも前記一方の端縁側に配されている請求項7記載の製本テープ。
JP2012164335A 2012-07-25 2012-07-25 製本テープ Active JP5980032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012164335A JP5980032B2 (ja) 2012-07-25 2012-07-25 製本テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012164335A JP5980032B2 (ja) 2012-07-25 2012-07-25 製本テープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014024204A true JP2014024204A (ja) 2014-02-06
JP5980032B2 JP5980032B2 (ja) 2016-08-31

Family

ID=50198344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012164335A Active JP5980032B2 (ja) 2012-07-25 2012-07-25 製本テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5980032B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170113025A (ko) 2016-03-24 2017-10-12 후지모리 고교 가부시키가이샤 박리성이 우수한 이형 필름

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5151016U (ja) * 1974-10-14 1976-04-17
JPS5924361U (ja) * 1982-08-04 1984-02-15 後藤 憲一 袋とじシ−ル
JPH0258962U (ja) * 1988-10-20 1990-04-27
JPH0762307A (ja) * 1993-08-24 1995-03-07 Sekisui Chem Co Ltd 剥離紙付粘着テープ
JP3056356U (ja) * 1998-07-31 1999-02-16 孝朋 渡部 製本用背表紙
JP2002096583A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Brother Ind Ltd テープ印刷装置用テープ
JP2006227051A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Dainippon Printing Co Ltd ラベル貼付台紙とその使用方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5151016U (ja) * 1974-10-14 1976-04-17
JPS5924361U (ja) * 1982-08-04 1984-02-15 後藤 憲一 袋とじシ−ル
JPH0258962U (ja) * 1988-10-20 1990-04-27
JPH0762307A (ja) * 1993-08-24 1995-03-07 Sekisui Chem Co Ltd 剥離紙付粘着テープ
JP3056356U (ja) * 1998-07-31 1999-02-16 孝朋 渡部 製本用背表紙
JP2002096583A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Brother Ind Ltd テープ印刷装置用テープ
JP2006227051A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Dainippon Printing Co Ltd ラベル貼付台紙とその使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170113025A (ko) 2016-03-24 2017-10-12 후지모리 고교 가부시키가이샤 박리성이 우수한 이형 필름
KR20200029414A (ko) 2016-03-24 2020-03-18 후지모리 고교 가부시키가이샤 박리성이 우수한 이형 필름

Also Published As

Publication number Publication date
JP5980032B2 (ja) 2016-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9085193B2 (en) Book cover and uses
AU2005211567B2 (en) Book binding kit
JP5980032B2 (ja) 製本テープ
JP4460137B2 (ja) アルバム台紙
JP4673667B2 (ja) 封筒付き複写帳票
JPH11180068A (ja) 背に柔軟材を用いた本、それに用いる表紙材及び製本方法
JP3246817U (ja) 紙製ファイル
JP4688838B2 (ja) 被綴じ体
JP3141689U (ja) 粘着シート
JP5223577B2 (ja) 封筒部付き申込用紙
JP3237941U (ja) 冊子状文具
JP7160542B2 (ja) シート積層体
JP7049221B2 (ja) 冊子
US10780725B2 (en) End paper arrangement and method for forming the front and back end paper of a book
WO2023127976A2 (ja) テープホルダー
JP3166828U (ja) 本文のいずれかが取り換え可能な本
JP4826896B2 (ja) 封筒作成用シート
JP2009255416A (ja) インデックスシート
JP4166239B2 (ja) 返信用紙付き封筒
JP7108374B2 (ja) 冊子及び冊子の製造方法
JP5330663B2 (ja) 冊子
JP2009172935A (ja) アルバム
JP2010228352A (ja) 背糊綴じ帳
JP2008285234A (ja) 返信用紙付き封筒
JP3131589U (ja) 袋綴じ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20150615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5980032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250