JP2014023226A - 推進電動機装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過負荷・過電流現象の発生を防止して推進電動機の運転を継続させると共に、電池電圧の異常低下を防止することのできる推進電動機装置を提供する。
【解決手段】2系統の給電電路と、同軸に配置された2台の推進電動機をそれぞれ駆動する2台の電力変換装置と、前記給電電路間に設けられた電路スイッチとを備え、電路電流を検出する電流検出器を前記電路スイッチの上流側に設けると共に、前記電力変換装置の入力電流を検出する電流検出器を設け、前記2台の推進電動機の運転を制御する電動機制御装置において、前記推進電動機の運転パターンに応じて該推進電動機の回転速度を制限すると共に、前記電路電流および前記入力電流をそれぞれ制限する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、蓄電池を電力源として推進電動機(モータ)を駆動する推進電動機装置に関する。
蓄電池を電力源として推進電動機(モータ)を駆動する推進電動機装置は、例えば電気推進船舶の推進機(プロペラ)を回転して推進力を得る動力装置として用いられる。また電気推進船舶の安全航行に対する配慮から、蓄電池を個別に備えた2系統の給電電路を設けると共に、2台の推進電動機を同軸に配置して前記推進機の主軸に連結し、更に前記各推進電動機の回転速度をそれぞれ制御する2台の電力変換装置(インバータ)を設けることで、その駆動系を二重化した推進電動機装置も知られている。
この種の推進電動機装置における制御技術として、例えば推進電動機の入力電圧が予め設定された制限電圧よりも低下したときには前記推進電動機の回転速度を低下させ、これによって蓄電池の電池電圧の異常低下を防止することが提唱されている(例えば特許文献1を参照)。また2系統の給電電路にそれぞれ設けた遮断器の一方がトリップしたとき、健全側の給電電路における遮断器がトリップしないように、前記推進電動機の回転速度の上限値を低下させることが提唱されている(例えば特許文献2を参照)。更には2台の推進電動機の一方が故障したとき、他方の推進電動機の回転速度を制限することで前記推進機の駆動を継続することも提唱されている(例えば特許文献3を参照)。
特開2008−67525号公報 特開2010−51041号公報 特開2007−62407号公報
ところで電気推進船舶に装備された推進電動機装置の起動に伴って推進電動機が停止から運転状態に移行する際、推進電動機が過負荷・過電流となる現象が知られている。この過負荷・過電流現象は、起動に伴って推進電動機の回転速度が上昇する過程において、船舶の速度が前記推進電動機の回転速度の上昇に追従しない為に発生する現象である。このような過負荷・過電流現象が生じると、前記給電電路に介装された電路保護用の遮断器がトリップして給電ブラックアウトが生じたり、或いは過電流に伴って前記給電電路の電圧(電池電圧)が異常低下して該推進電動機装置の正常動作が阻害される。このような不具合は、継続した安全航行が不可欠な電気推進船舶に重大な支障を来す。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、推進電動機の停止から運転状態への移行過程における過負荷・過電流現象の発生を防止して推進電動機の運転を継続させると共に、電池電圧の異常低下を防止することのできる推進電動機装置を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る推進電動機装置は、
第1の遮断器を介して第1の蓄電池に接続された第1の給電電路と、
第2の遮断器を介して第2の蓄電池に接続された第2の給電電路と、
同軸に配置されて推進機の主軸に連結された第1および第2の推進電動機と、
前記第1および第2の給電電路の少なくとも一方を介して給電され、速度指令に基づいて前記第1および第2の推進電動機の回転速度をそれぞれ制御する第1および第2の電力変換装置と、
前記第1および第2の給電電路間に設けられて前記第1および第2の電力変換装置への給電経路を切り替える電路スイッチと、
前記第1および第2の給電電路における前記電路スイッチの上流側に設けられて前記第1および第2の給電電路にそれぞれ流れる給電電路電流を検出する第1および第2の電流検出器、並びに前記第1および第2の電力変換装置にそれぞれ給電される電力変換装置入力電流を検出する第3および第4の電流検出器と、
前記第1および第2の遮断器の動作状態、前記第1および第2の電力変換装置の動作状態、並びに前記第1および第2の電流検出器により検出される給電電路電流から運転パターンを判定し、判定した運転パターンに応じて前記第1および第2の推進電動機の回転速度を制限すると共に、前記給電電路電流および前記電力変換装置入力電流をそれぞれ制限する電動機制御装置と
を具備したことを特徴としている。
好ましくは前記第1および第2の電力変換装置は、前記第1および第2の推進電動機をそれぞれ駆動する電力変換装置出力電流を検出する第5および第6の電流検出器を備え、前記電動機制御装置は、前記第5および第6の電流検出器によりそれぞれ検出される電力変換装置出力電流に従って前記第1および第2の推進電動機をフィードバック制御して前記第1および第2の推進電動機の回転速度を制御する。
前記電動機制御装置については、回転速度設定器により設定された回転速度指令の上限を制限して前記推進電動機の回転速度を制限すると共に、上記回転速度指令に応じて生成されて前記第1および第2の電力変換装置の動作を制御する電流指令の上限を制限して前記給電電路電流および前記電力変換装置入力電流をそれぞれ制限するように構成することが好ましい。
具体的には前記電動機制御装置による制限動作は、前記推進電動機の回転速度と該推進電動機の出力トルクとの関係に基づいて、前記第1および第2の推進電動機の停止から運転状態への移行過程、前記第1または第2の遮断器のトリップ時、並びに運転パターンの切り替え時における前記回転速度の上限と前記給電電路電流および前記電力変換装置入力電流の上限をそれぞれ制限して、過負荷と過電流の発生を防止するものである。
好ましくは更に前記第1および第2の給電電路の電圧をそれぞれ検出する第1および第2の電圧検出器を備え、前記電動機制御装置においては、前記第1および第2の電圧検出器により検出される給電電路電圧が規定値に低下したとき、前記第1および第2の推進電動機の回転速度の上限を制限すると共に、前記給電電路電流および前記電力変換装置入力電流をそれぞれ制限して前記給電電路電圧の更なる低下を防止する。
また更に前記第1および第2の推進電動機に対する運転パターン、回転速度制限動作状態、および電流制限動作状態を表示する表示装置を備えることが好ましい。具体的には前記回転速度制限動作状態は、回転速度指令、回転速度制限値および前記推進電動機の実回転速度からなり、また前記電流制限動作状態は、電流制限指令と前記電力変換装置の入力電流および出力電流、並びに給電電路電圧からなる。
上記構成の推進電動機装置によれば、二重化した給電電路、推進電動機および電力変換装置の前記2系統の給電経路間に設けた電路スイッチにより前記電力変換装置に対する給電経路を切り替えるように構成され、特に前記電路スイッチの上流側における給電電路電流、および前記電路スイッチの下流側における前記電力変換装置への入力電流をそれぞれ検出するので、これらの各電流から当該推進電動機装置の運転パターンを確実に判定することができる。
その上で当該推進電動機装置の運転パターンに応じて前記推進電動機の回転速度を制限すると共に、前記給電電路電流および電力変換装置入力電流の上限をそれぞれ制限し、特に給電電路電流を制限するので、例えば前記推進電動機の起動時や2系統の給電電路にそれぞれ介装された遮断器の一方のトリップした場合であっても、過負荷・過電流状態に陥ることを確実に防止することができる。この結果、推進電動機の運転を継続させると共に、電路電圧の異常低下を防止することができ、例えば電気推進船舶の継続した安全航行を保証することが可能となる。
特に前記推進電動機の回転速度と該推進電動機の出力トルクとの関係(推進特性)に基づいて、前記第1および第2の推進電動機の停止から運転状態への移行過程、前記第1および第2の遮断器の一方がトリップした時、並びに運転パターンの切り替え時における前記回転速度と前記各電流をそれぞれ制限するので、過負荷と過電流の発生を効果的に防止することが可能となる。
更には給電電路電圧が規定値に低下したとき、前記推進電動機の回転速度に制限を加えると共に、前記給電電路電流および前記電力変換装置入力電流をそれぞれ制限するので、前記給電電路電圧の更なる低下を防止して前記蓄電池の電池電圧の異常低下を未然に防ぎ、該蓄電池の電池性能を維持することが可能となる。
また表示装置を用いて前記推進電動機に対する回転速度制限動作状態、および前記各電流に対する電流制限動作状態を表示することで、該推進電動機装置の運転状態を、その運転モードと共に監視することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る推進電動機装置の概略的なシステム構成を示す図。 図1に示す電動機制御装置における制御系の概略構成を示すブロック図。 推進電動機装置(推進電動機)の回転速度と出力トルク(電流)の関係(推進特性)を示す図。 2系統給電/2台電動機運転(2B−2M)パターンにおける起動時の運転制御を示す動作タイミング図。 1系統給電/2台電動機運転(1B−2M)パターンにおける起動時の運転制御を示す動作タイミング図。 2系統給電から1系統給電への切り替え時における運転制御を示す動作タイミング図。 推進電動機の回転速度に対する出力トルク(電流)の配分特性を示す図。 図1に示す推進電動機装置の運転モードと電流制限の関係を示す図。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る推進電動機装置について説明する。
この推進電動機装置は、例えば電気推進船舶に装備されるもので、図1は推進電動機装置の概略的なシステム構成を示している。尚、図1においては徒な煩雑化を避ける為に、以下に説明する蓄電池に対する充電用の発電機や、当該電気推進船舶に装備される各種電子・電気機器、いわゆる補機に対する給電電路については省略してある。
図1において1a,1bは船舶の電力源である第1および第2の蓄電池(B1,B2)である。これらの各蓄電池1a,1bには、電路保護用の第1および第2の遮断器(CB1,CB2)2a,2bおよび第1および第2の電流検出器(シャント抵抗;SH1,SH2)3a,3bがそれぞれ介装された電力供給ラインが接続され、第1および第2の給電電路4a,4bが形成されている。
一方、船舶の推進力を得る推進機(プロペラ)Pの主軸には、同軸に配置された第1および第2の推進電動機(モータ;M1,M2)5a,5bが連結されている。これらの推進電動機5a,5bは、第1および第2の電力変換装置(インバータ;INV1,INV2)6a,6bによりそれぞれ駆動されるもので、各電力変換装置6a,6bは前記各推進電動機5a,5bの回転速度をそれぞれ制御する役割を担う。
第1および第2の電力変換装置6a,6bには、前述した第1および第2の給電電路4a,4bの各給電点(S1,S2)から第3および第4の電流検出器(シャント抵抗;SH3,SH4)7a,7bをそれぞれ介して電力が給電される。そして第1および第2の電力変換装置6a,6bは、後述する回転速度指令に基づいて上記供給電力を電力変換することで前記各推進電動機5a,5bに出力する駆動電流をそれぞれ増減し、これによって前記各推進電動機5a,5bの回転速度を制御する。
前記第1および第2の電力変換装置6a,6bによる前記各推進電動機5a,5bの駆動電流、即ち、前記各電力変換装置6a,6bがそれぞれ出力する電力変換装置出力電流(以下、出力電流と略す)Im1,Im2は、前記各電力変換装置6a,6bの電流出力ラインにそれぞれ介装された第5および第6の電流検出器(カレントトランス;CT1,CT2)8a,8bにより検出され、前記各電力変換装置6a,6bのフィードバック制御に用いられる。
また前記第1および第2の給電電路4a,4bにおける前記各給電点(S1,S2)の間には、前記第1および第2の蓄電池1a,1bから前記第1および第2の電力変換装置6a,6bに至る電力供給路を切り替える電路スイッチ(SWLC)9が設けられている。この電路スイッチ9は、通常は導通(閉路)しており、前記第1の蓄電池1aから第1の給電電路4aを介して供給される電力が前記第1および第2の電力変換装置6a,6bにそれぞれ給電される。また前記第2の蓄電池1bから第2の給電電路4bを介して供給される電力もまた前記第1および第2の電力変換装置6a,6bにそれぞれ給電される。換言すれば前記電路スイッチ9を介して前記給電電路4a,4bを相互に接続することにより、前記給電電路4a,4bが並列に使用され、且つ前記推進電動機5a,5bが並列運転される。
尚、図中10a,10bは前記各給電電路4a,4bの給電電路電圧(以下、電路電圧と略す)VM1,VM2をそれぞれ検出する電圧検出器(VD1,VD2)であり、また図中11a,11bは前記各推進電動機5a,5bの実回転速度Ni1,Ni2をそれぞれ検出する回転速度検出器(TD1,TD2)である。更に図中12a,12bは、前記各遮断器2a,2bの動作状態(トリップ)を示す信号AX1,AX2を出力する補助接点を示している。
さて前記推進電動機5a,5bの動作を制御する電動機制御装置13は、基本的には回転速度設定器(VRN)14に設定された回転速度設定値Nsに基づいて、前記回転速度検出器11a,11bにてそれぞれ検出される前記推進電動機5a,5bの実回転速度Ni1,Ni2との間で誤差演算して前記各電力変換装置6a,6bの出力電流Im1,Im2をフィードバック制御し、これによって前記推進電動機5a,5bの回転速度を制御する。また同時に前記電動機制御装置13は、前記第1〜第6の電流検出器3a,3b,7a,7b,8a,8bによりそれぞれ検出される電流、および前記第1および第2の電圧検出器10a,10bによりそれぞれ検出される電圧に従って、前記各推進電動機5a,5bの回転速度を制限すると共に、前述した各電流をそれぞれ制限する。
具体的には前記電動機制御装置13は、例えば図2に示すような制御系を構築する。図2は推進電動機装置における制御系の概略構成を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付して示してある。この電動機制御装置13は、概略的には前述した2系統の給電電路4a,4bおよび電力変換装置6a,6bのそれぞれに対する回転速度フィードバック制御系、入力電流フィードバック制御系、および出力電流フィードバック制御系を備える。
前記回転速度フィードバック制御系は、前記回転速度設定器14にて設定され回転速度設定値Nsに基づいて生成された加減速指令Ns2と、前記回転速度検出器11a,11bにて検出された実回転速度Ni1,Ni2との差を求める差分器(a1,a2)21a,21bと、これらの差分器21a,21bの各出力に応じた制御指令IsR1,IsR2を得る速度調節器(ASR1,ASR2)22a,22bとにより構築される。
尚、前記加減速指令Ns2は、回転速度制限器(LMN)23により前記回転速度設定値Nsに回転速度制限を加えた回転速度指令Ns1に、加減速時間設定器24により定められた応答時間を加味して生成される。ここで上記加減速時間設定器24は、前記回転速度設定器14により可変設定される回転速度設定値Nsを制定するまでの加減速時間(応答特性)を、急加減速(F;100%)から緩加減速(S;0%)の間で設定するものである。
一方、前記回転速度フィードバック制御系の速度調節器22a,22bが出力する制御指令IsR1,IsR2を入力するトルク演算器(T1,T2)25a,25bは、前記回転速度検出器11a,11bにおいて検出された実回転速度Ni1,Ni2と、前記電流検出器7a,7bにて検出された電力変換装置入力電流(以下、入力電流と略す)IM1,IM2とに従って前記推進電動機5a,5bに対するトルク演算を行い、後述するトルク配分を行って前記電力変換装置6a,6bの動作を制御する電流指令Is1,Is2を出力する。これらの電流指令Is1,Is2は電路電流制限器(LIS1,LIS2)26a,26bおよび入力電流制限器(LIM1,LIM2)27a,27bを順に介して前記入力電流フィードバック制御系に入力される。そしてこの入力電流フィードバック制御系の出力は前記出力電流フィードバック制御系に入力される。
即ち、前記入力電流フィードバック制御系は、上述した電路電流制限器26a,26bおよび前記入力電流制限器27a,27bを順に介して上限が制限された電流指令IsL1,IsL2と、前記電流検出器7a,7bにて検出された入力電流IM1,IM2との差を差分器(b1,b2)28a,28bにて求め、電流調節器(ACR1,ACR2)29a,29bにより前記差分器28a,28bの各出力に応じた制御指令IsL3,IsL4を得るように構築される。
また前記出力電流フィードバック制御系は、前記入力電流フィードバック制御系の前記電流調節器29a,29bから出力される制御指令IsL3,IsL4と、前記電流検出器8a,8bにて検出された出力電流Im1,Im2との差を求める差分器(c1,c2)30a,30bと、これらの差分器30a,30bの各出力に応じた制御出力SIV1,SIV2を得る電流調節器(ACR3,ACR4)31a,31bとにより構築される。これらの制御出力SIV1,SIV2によって前記電力変換装置6a,6bの各出力電流Im1,Im2がそれぞれフィードバック制御される。
ここで前述した回転速度制限器23に設定される回転速度上限信号NsLは、制御演算選択・判別部32から与えられる。そして前記回転速度制限器23は上記回転速度上限信号NsLに基づいて、前記回転速度設定器14にて設定された回転速度設定値Nsに対する上限を制限することで回転速度制限した回転速度指令Ns1を生成する。具体的には前記制御演算選択・判別部32は、例えば前記推進電動機5a,5bの駆動電流(入力電流)IM1,IM2を[1/2]に低減する場合、その回転速度を70%に制限する回転速度上限信号NsLを出力する。この70%の回転速度制限は、推進電動機5a,5bの駆動電流IMがその回転速度nの2乗に比例する(IM∝n)ことに立脚している。
また前記トルク演算器25a,25bに与えられるトルク制御信号TK1,TK2は、配分設定器33により設定される。この配分設定器33は、前記制御演算選択・判別部32から出力される配分信号K1,K2に従って、前述した2系統の推進電動機5a,5bにそれぞれ配分するトルク比を決定して前記トルク制御信号TK1,TK2を求める。具体的には前記配分信号K1,K2により示される配分比が[1:1]である場合には、前記トルク制御信号TK1,TK2は[50%,50%]として設定される。
また前記電路電流制限器26a,26bに設定する電流制限信号IsLs1,IsLs2は、配分器34により決定される。この配分器34は、前記配分信号K1,K2に基づいて前記制御演算選択・判別部32から出力される電流制限指令IsLsを、前述した2系統の推進電動機5a,5bに配分したトルクの配分比に対応させて配分し、前記各給電電路4a,4bにそれぞれ流れる給電電路電流(以下、電路電流と略す)IS1,IS2の上限を規定する電流制限信号IsLs1,IsLs2を決定する。これによって前記電路電流制限器26a,26bは、前記電流制限信号IsLs1,IsLs2を上限として、前記トルク演算器25a,25bから出力される電流指令Is1,Is2に対する電流制限を実行する。
更に前記入力電流制限器27a,27bに設定する電流制限信号IsLM1,IsLM2は、電流制限設定・選択器35において決定される。この電流制限設定・選択器35は、第1および第2の電流制限設定器(VRL1MA,VRL1MB)36a,36bによりそれぞれ設定された電流制限設定信号IsLmA,IsLmBを入力する。尚、第1の電流制限設定器36aは、2系統給電時における電流制限設定信号IsLmAを設定するものであり、また第2の電流制限設定器36bは、1系統給電時における電流制限設定信号IsLmBを設定するものである。
そして前記電流制限設定・選択器35は、前記各電力変換装置6a,6bからそれぞれ出力される停止信号St1,St2および前記補助接点12a,12bの出力信号AX1,AX2に基づいて2系統給電であるか、或いは1系統給電であるかを判定する。その上で前記電流制限設定・選択器35は上記判定結果に従って前記電流制限設定信号IsLmA,IsLmBの一方を選択し、選択した電流制限設定信号IsLmA(IsLmB)を前記配分信号K1,K2に従って配分して前記電流制限信号IsLM1,IsLM2を決定する。
これらの回転速度制限および電流制限の制御機能に加えて前記電動機制御装置13は、更に前記各給電電路4a,4bの電路電圧(蓄電池1a,1bの給電電圧)VM1,VM2が規定値よりも低下することを防止する電圧制限機能を備える。この電圧制限は、前記制御演算選択・判別部32において、電圧制限設定器(VRLs)37に設定された電圧制限値VsLと前記電圧検出器10a,10bにて検出された電路電圧VM1,VM2とを比較することによって行われる。そして制御演算選択・判別部32は、前記電路電圧VM1,VM2が前記電圧制限値VsLまで低下したとき、前述した電流制限指令IsLsを制御(低減)して前記電路電圧(蓄電池1a,1bの給電電圧)VM1,VM2の、それ以上の低下を防止する。この電圧制限機能により、前記第1および第2の蓄電池1a,1bの異常な電圧低下が防止される。
尚、このような電流制限の下で前記電路電流IS1,IS2および前記入力電流IM1,IM2がそれぞれ電流制限された条件下でフィードバック制御される前記電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2およびその出力電流(推進電動機駆動電流)Im1,Im2、更には回転速度制限された前記推進電動機5a,5bの実回転速度Ni1,Ni2等は、監視表示装置38において表示される。
[推進電動機装置の運転パターン]
ここで上述した2系統の給電電路4a,4b、2台の推進電動機5a,5b、および2台の電力変換装置6a,6bを備えて前記推進機Pに対する駆動系を二重化した推進電動機装置の運転パターンについて説明する。尚、前記第1および第2の遮断器2a,2bは、定常的には導通(閉路)状態にあり、その補助接点12a,12bの出力信号AX1,AX2はオン(on)となっている。また前記電路スイッチ9も、前述したように定常的には導通(閉路)状態にある。
従って定常時には前記第1の蓄電池1aから前記第1の給電電路4aを介して流れる電路電流IS1は、前記第1の推進電動機5a側に給電されると共に、前記電路スイッチ9を介して前記第2の推進電動機5b側にも給電される。また前記第2の蓄電池1bから前記第2の給電電路4bを介して流れる電路電流IS2は、前記第2の推進電動機5b側に給電されると共に、前記電路スイッチ9を介して前記第1の推進電動機5a側にも給電される。
そして前記第1の電力変換装置6aは、上述した如く給電される入力電流IM1を入力し、これを電力変換した出力電流Im1を前記第1の推進電動機5aに与えて該推進電動機5aを回転駆動する。同様に前記第2の電力変換装置6aは、上述した如く給電される入力電流IM2を入力し、これを電力変換した出力電流Im2を前記第2の推進電動機5bに与えて該推進電動機5bを回転駆動する。この運転状態が2系統給電・2台電動機運転パターン(2B−2M)である。
ところで第1および第2の推進電動機5a,5bの一方に何等かの障害が発生した場合には、障害が生じた一方の推進電動機5a(5b)の運転を停止し、他方の健全な1台の推進電動機5b(5a)だけを運転する。障害が生じた推進電動機5a(5b)の運転停止は、前記電動機制御装置13による制御によってなされる。この運転状態が2系統給電・1台電動機運転パターン(2B−1M)である。
これに対して何等かの不具合が発生して前記第1および第2の給電電路4a,4bの一方に過電流が流れ、その給電電路4a(4b)に介装された遮断器2a(2b)がトリップ(遮断)した場合、他方の健全な給電電路4b(4a)からだけの給電となる。そしてこの給電電路4b(4a)から給電される電路電流IS2(IS1)は、前述したように第1および第2の推進電動機5a,5b側にそれぞれ給電され、2台の推進電動機5a,5bが運転される。尚、前記遮断器2a,2bのトリップは、前記補助接点12a,12bの出力信号AX1,AX2がオフ(off)となったことから検出される。この運転状態が1系統給電・2台電動機運転パターン(1B−2M)である。
また前述した如く第1および第2の給電電路4a,4bにそれぞれ介装された遮断器2a,2bの一方がトリップ(遮断)し、同時に第1および第2の推進電動機5a,5bの一方に何等かの障害が発生した場合、他方の健全な1台の推進電動機5b(5a)だけを運転することになる。この場合、健全な給電電路4a(4b)から、健全な推進電動機5b(5a)側に対してだけ給電し、障害が生じた推進電動機5a(5b)側への給電を停止するために、その組み合わせに応じて前記電路スイッチ9が遮断(開放)される。
具体的には第1の給電電路4aから第1の推進電動機5a側にだけ給電する場合、或いは第2の給電電路4bから第2の推進電動機5b側にだけ給電する場合には前記電路スイッチ9が遮断(開路)される。逆に第1の給電電路4aから第2の推進電動機5a側にだけ給電する場合、或いは第2の給電電路4bから第1の推進電動機5a側にだけ給電する場合には前記電路スイッチ9は導通(閉路)状態に保たれる。このような運転状態が1系統給電・1台電動機運転パターン(1B−1M)である。
[推進電動機の推進特性]
ここで前記推進機Pを駆動する推進電動機装置の推進特性について説明する。図3は推進電動機装置の回転速度nと、該推進電動機装置の出力トルクTおよび入力電流IMの関係を示している。ちなみに電路電圧VM1,VM2は一定であること、第1および第2の電力変換装置INV1,INV2並びに第1および第2の推進電動機M1,M2の効率を無視するならば、推進電動機装置の出力トルクTは入力電流IMに比例し、更に回転速度nの2乗に比例する[T ∝ IM ∝ n]。
図3において0からa点に至る実線で示す特性(フリーラン特性)Aは、船舶が所定の速度で航行しているときにおける推進電動機装置(2台の推進電動機5a,5b)の回転速度nと、その合計出力トルクT(入力電流IMに比例)との関係を示している。そして2台の推進電動機5a,5bが同一特性を有するとすれば、各推進電動機5a,5bの分担特性、換言すれば電動機1台当たりの個々の推進電動機5a,5bの回転速度nと出力トルクTとの関係は前記特性Aの[1/2]、つまり図3において0からb点に至る実線で示す特性(フリーラン特性)Bとなる。
これらのフリーラン特性A,Bにそれぞれ示されるように、2台または1台の推進電動機の出力トルクTまたはその入力電流IMを100%から50%に低減した場合、その回転速度nは100%から70%に低下する。逆に2台の推進電動機5a,5bをそれぞれ70%の回転速度で運転すれば、全体として100%の出力トルクが得られ、またその合計入力電流IMも100%となる。
一方、図3において0からe点に至る破線で示す特性(デッドプル特性)Eは、船舶が停止状態にあるときに2台の推進電動機5a,5bを所定の回転速度で運転する際の回転速度nと合計出力トルクT(入力電流IMに比例)との関係を示している。この場合における各推進電動機5a,5bの分担特性は、前記2台の推進電動機5a,5bが同一特性を有するとして前記特性Eの[1/2]、つまり図3において0からf点に至る破線で示す特性(デッドプル特性)Fとなる。
そしてデッドプル特性Eに示されるように、2台の推進電動機5a,5bをそれぞれ70%の回転速度で運転すれば、全体として100%を超える出力トルクが得られるが、その合計入力電流IMも100%を大きく超え、過電流が発生する。従ってこの場合、過電流が発生しないようにするには、2台の推進電動機5a,5bをそれぞれ略50%の回転速度で運転する必要があることが示される。
[2系統給電および1系統給電時の基本動作]
さて前記電動機制御装置13は、図3に示す推進電動機装置の推進特性に基づいて前記推進電動機5a,5bの運転をそれぞれ制御する。ちなみに2系統給電であるか、或いは1系統給電であるかは、前述した遮断器2a,2bの補助接点12a,12Bの出力信号AX1,AX2を検出することにより判定される。この判定は、前述した制御演算選択・判別部32において実行される。
前記補助接点12a,12bの出力信号AX1,AX2が共にオン(on)である場合、前記制御演算選択・判別部32は2系統給電であると判定する。そして制御演算選択・判別部32は、前記第1の電流制限設定器36aにより設定された電流制限設定信号IsLmAを選択して2系統給電の電流制限指令IsLsを出力すると共に、2系統給電時における推進電動機5a,5bに対する回転速度上限信号NsLを出力する。
このときの前述した制限動作については、電動機1台分当たりの図3に示すフリーラン特性Bにおいて回転速度が100%となるb点での電流(電流上限)から所定の余裕αを見込んで設定した電流制限信号IsLM1,IsLM2(図3のレベルgを参照)を用いて入力電流IM1,IM2に対する電流制限を実行する。具体的には前記第1の電流制限設定器36aにより設定され、2台の推進電動機5a,5bに配分された前記電流制限設定値[IsLmA×K]から所定の余裕αを見込んで設定した電流値[IsLmA×K+α]を前記電流制限信号IsLM1,IsLM2として前記入力電流IM1,IM2に対する電流制限を実行する。また回転速度nに対しては100%を上限として運転制御する。
一方、前記補助接点12a,12bの出力信号AX1,AX2の一方がオフ(off)である場合には、前記制御演算選択・判別部32は1系統給電であると判定する。そして前記制御演算選択・判別部32は、前記第2の電流制限設定器36bにより設定された電流制限設定信号IsLmBを選択して1系統給電の電流制限指令IsLs、および回転速度上限信号NsLを出力する。この回転速度制限は、2台の推進電動機5a,5bをそれぞれ駆動する電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2が[1/2]、或いはその出力トルクTが[1/2]となるように、その回転速度nを70%に制限することにより実行される。
回転速度nを70%に制限する理由は、前述したように推進電動機装置の入力電流IMが該推進電動機装置の回転速度nの2乗に比例することから、2台の推進電動機5a,5bの各回転速度nをそれぞれ70%に制限すれば、
0.7n×0.7n ∝ 0.5IM
となり、その入力電流IMが略50%(1/2)に制限されることによる。
またこの場合、1系統給電で2台の推進電動機5a,5bをそれぞれ駆動する電力変換装置6a,6bに給電するので、健全な一方の給電電路4a(4b)での電流上限を図3に示す前記フリーラン特性Aのa点に示す合計電流上限の1/2、つまり図3においてc点で示す電流に抑えることが必要となる。従って電動機1台当たりの電流上限は、図3に示す前記フリーラン特性Bのd点の電流となる。
そこで電動機1台分当たりの図3に示すフリーラン特性Bにおいて回転速度が70%となるd点での電流(電流上限)から所定の余裕αを見込んで設定した電流制限信号IsLM1,IsLM2(図3のレベルhを参照)を用いて前記入力電流IM1,IM2に対する電流制限を実行する。具体的には前記第2の電流制限設定器36bにより設定され、2台の推進電動機5a,5bに配分された前記電流制限設定値[IsLmB×K]から所定の余裕αを見込んで設定した電流値[IsLmB×K+α]を前記電流制限信号IsLM1,IsLM2として前記入力電流IM1,IM2に対する電流制限を実行する。
また同時に電流制限信号IsLs1,IsLs2を用いて前記電路電流IS1,IS2に対する電流制限を実行する。この電流制限信号IsLs1,IsLs2は、回転速度を70%に制限した2台の推進電動機5a,5bへの給電を1系統給電で賄う必要があり、その給電負荷が増えることから、例えば電動機1台当たりの図3に示す前記b点での電流値(電流上限)から所定の余裕β(>α)を見込んだ電流値(図3のレベルiを参照)として設定される。この結果、1系統給電時における電路電流は、前述した2系統給電時における電路電流と同じに保たれ、前記電路電圧VD1,VD2の低下が防止される。
ところで前述した2系統給電で2台の推進電動機5a,5bを運転中に一方の推進電動機5a(5b)が故障した場合、前記制御演算選択・判別部32は前記電力変換装置6a,6bからの故障信号FL1,FL2(停止信号St1,St2)を受けて前述した回転速度上限信号NsLを出力する。この回転速度制限によって前記推進電動機5a(5b)の回転速度nが70%に制限され、前記電力変換装置6a(6b)への入力電流IM1(IM2)が[1/2]に、或いはその出力トルクTが[1/2]に制限される。この際、前記電力変換装置6a,6bの入力電流IMが、前述したように前記電流制限信号IsLM1,IsLM2によって制限されている。従って上述した回転速度制限に先行して前記入力電流IM1,IM2に対する電流制限が実行される。
[2系統給電、2電動機運転時の起動とその運転制御]
次に2系統給電で2台の推進電動機5a,5bを運転する際の起動時における運転制御について説明する。
前記回転速度設定器14による回転速度設定値Nsを100%とし、また前記加減速時間設定器24に対する設定を急加減速(F;100%)として2台の推進電動機5a,5bを起動すると、前記加減速指令Ns2は、前記差分器21a,21bにおいて実回転速度Ni1,Ni2と突き合わせられて前記速度調節器22a,22bによる回転速度フィードバック制御が行われる。そして2台の推進電動機5a,5bの特性が同一であるならば、前記制御演算選択・判別部32は配分信号K1(=0.5),K2(=0.5)を出力し、この配分比で配分した電流制限信号IsLs1,IsLs2によって前述したように前記電路電流IS1,IS2に対する電流制限が実行される。
具体的には前記電路電流制限器26a,26bによりトルク演算器25a,25bから出力される電流指令Is1,Is2に対する電路電流制限が実行される。また同時に前述した電流制限信号IsLM1,IsLM2に従って前記入力電流制限器27a,27bによる入力電流制限が実行される。そしてこの電路電流制限および入力電流制限の下で前述した入力電流IM1,IM2に対するフィードバック制御、および出力電流Im1,Im2に対するフィードバック制御が実行される。
この推進電動機装置の起動時(タイミングt0)には、前記2台の推進電動機5a,5bの合計として図3のデッドプル特性Eに示すトルクが発生し(電流が流れ)、推進電動機1台当たりに図3のデッドプル特性Fに示すトルクが発生する(電流が流れる)。このデッドプルトルク(電流)は、図3のフリーラン特性Bに示すトルク(電流)の略160%〜170%にも及ぶ。
このようなデッドプルトルク(電流)に対して前述した電流制限が掛けられるので、図4に示すように前記電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2が前記電流制限信号IsLM1,IsLM2に達したタイミングt1から、前記入力電流IM1,IM2が上記電流制限信号IsLM1,IsLM2のレベルで制限される。この結果、推進電動機5a,5bへの出力電流(駆動電流)Im1,Im2が抑えられるので該推進電動機5a,5bの実回転速度Ni1,Ni2は上記タイミングt1から漸増することになる。この際、前記加減速時間設定器24により急加速指令(F)として求められていた加減速指令Ns2は、前記回転速度設定器14により設定された回転速度設定値Nsを前記回転速度制限器23にて回転速度制限した回転速度指令Ns1に到達した時点(タイミングt2)で制定される。
そして前記推進電動機5a,5bの起動に追従して船舶の速度(船速)が次第に早くなり、その船速が前記推進電動機5a,5bの実回転速度Ni1,Ni2に相当する速度に達すると(タイミングt3)、前記推進特性は前述したデッドプル特性からフリーラン特性に移行する。これに伴って前記電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2が低下するので、前記電流制限が解除される。そして推進電動機5a,5bの回転速度nが回転速度指令Ns1に到達して安定し、これに伴って電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2が安定すると(タイミングt4)、その推進特性はフリーラン特性に落ち着く。
[1系統給電、2電動機運転時の起動とその運転制御]
次に1系統給電で2台の推進電動機5a,5bを運転する際の起動時における運転制御について説明する。この1系統給電での運転は、前述したように前記遮断器2a,2bの補助接点12a,12bの出力信号AX1,AX2の一方がオフ(off)であることから検出される。
この場合にも前記回転速度設定器14による回転速度設定値Nsを100%とし、また前記加減速時間設定器24に対する設定を急加減速(F;100%)として2台の推進電動機5a,5bを起動するが、前述したように前記電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2が[1/2]、或いはその出力トルクTが[1/2]となるように、その回転速度nを70%に制限する。つまり前記回転速度上限信号NsLを70%に設定して回転速度制限を実行する。
そしてこの場合には、前述したように前記電流制限設定器36bにて設定された電流制限設定信号IsLmBを用いて前記電流制限信号IsLM1,IsLM2を決定し、前記電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2を制限する。具体的には電流制限信号IsLM1,IsLM2を用いて前記入力電流制限器27a,27bにより前記電流指令Is1,Is2に対する電流制限を実行し、入力電流IM1,IM2のフィードバック制御に用いる前記電流指令IsL1,IsL2を求める。
同時に前記電流制限設定器36bにて設定された電流制限設定信号IsLmBを用いて電路電流IS1(IS2)に対する電流制限信号IsLsを出力する。この電流制限信号IsLsによって、健全な1系統の給電電路4a(4b)を介して給電される電流が、前述した2系統給電時の50%に制限される。具体的には前記電流制限信号IsLsに従って前記電路電流IS1(IS2)の上限を規定するための前記電流制限信号IsLs1,IsLs2を前述したようにそれぞれ決定する。そして前記電路電流制限器26a,26bを用いて、前記トルク演算器25a,25bから出力される電流指令Is1,Is2に対して前記電流制限信号IsLs1,IsLs2を上限とする電流制限を実行し、これによって健全に前記電路電流IS1(IS2)の上限を規定する電路電流制限を実行する。
従って前記推進電動機5a,5bの駆動電流は、2系統給電時の50%に制限されているので上述した電路電流制限および入力電流制限により1台当たり25%(0.25)に制限される。そしてこの電路電流制限および入力電流制限の下で前述した入力電流IM1,IM2に対するフィードバック制御、および出力電流Im1,Im2に対するフィードバック制御が実行される。
図5は上述した1系統給電で2台の推進電動機5a,5bを運転する際の起動時における運転制御の動作タイミングを示している。この図5に示すように1系統給電・2台電動機運転時においても、先に説明した2系統給電・2台電動機運転時と同様に電流制限と回転速度制限が実行されるが、前述したように電流制限のレベルが異なっている。そして電路電流に対する電流制限の[1/2]のレベルで2つの推進電動機5a,5bをそれぞれ駆動する電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2に対する電流制限を実行することになる。
[2系統給電・2台電動機運転時に1系統の給電が停止したときの運転制御]
ところで前述した2系統給電・2台電動機運転中に何等かの理由により1系統の給電が停止したとき、例えば前記遮断器2a,2bの一方がトリップしたときには、健全な給電電路4a(4b)に2倍の負荷が加わり、また電路電流も2倍に増加する。すると健全な給電電路4a(4b)が過負荷・過電流となり、当該給電電路4a(4b)に介装されている遮断器2a(2b)もトリップする恐れがある。
このような不具合を回避するために本装置では、前述した回転速度指令Ns1の制限による減速制御と平行して、電路電流IS1,IS2の制限および入力電流IM1,IM2の制限を実行する。これらの電流制限は前記回転速度指令Ns1の制限制御に比較してその応答速度が速く、従って健全な給電電路4a(4b)が過負荷・過電流となる前にその電路電流IS1(IS2)を制限することが可能である。
しかしながら給電電路4a,4bの給電点S1,S2よりも下流側で2系統給電から1系統給電に移行したことを検出することは不可能である。何故ならば前記推進電動機5a,5bは、前述したように回転速度指令Ns1(Ns2)に追従して回転速度制御がなされており、前記電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2および出力電流Im1,Im2は、前記電路電流IS1(IS2)の変化には追従しないからである。
そこで本装置においては前記補助接点12a,12bの出力信号AX1,AX2の一方がオフ(off)となったことから前記遮断器2a(2b)のトリップを検出すると共に、前記各給電電路4a,4bにそれぞれ介装された電流検出器3a,3bによりそれぞれ検出される電路電流IS1,IS2の一方がゼロ[0A]になったことから前記遮断器2a(2b)のトリップを検出している。そして図6にその動作タイミングを示すように、遮断器2b(2a)のトリップを検出したタイミングt2において前述した回転速度制限制御および電流制限制御を開始する。
具体的には前記回転速度上限信号NsLを用いて回転速度指令Ns1を70%に制限する回転速度制限制御を実行し、同時に前記電流制限信号IsLsを用いて電路電流IS1(IS2)を[1/2]に制限する電流制限制御を実行する。この電流制限制御は、健全な1系統の給電電路4a(4b)に流れる電路電流IS1(IS2)が、前述したように2系統給電時の電路電流IS1(IS2)の[1/2]となるように、前記電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2を25%(0.25)に制限する。
即ち、図6に示すように、例えば第2の給電電路4bに介装された遮断器2bがトリップすると(タイミングt1)、該第2の給電電路4bに流れる電流が減少し、これに伴って第1の給電電路4aに流れる電流が増加する。そして遮断器2bのトリップから制御動作の遅れ時間を経たタイミングt2において前述した制限制御が開始されると、前述した電流制限によって第1の給電電路4aに流れる電流が減少し、その制限値まで低下したタイミングt4において電流制限動作が制定する。
また同時に回転速度上限信号NsLに基づく前記回転速度指令Ns1の制限により前記加減速指令Ns2は前記加減速時間設定器24により設定された時間特性に従って減少する。そして前記加減速指令Ns2は、回転速度制限された回転速度指令Ns1と等しくなるイミングt4において制定する。このとき船舶の慣性作用により前記各推進電動機5a,5bの実回転速度Ni1,Ni2は徐々に低下し、実回転速度Ni1,Ni2が前記加減速指令Ns2まで減少した(接近した)タイミングt5において電流制限制御が解除される。
その後、推進電動機5a,5bの推進特性がフリーラン状態に達すると(タイミングt6)、前述した加減速指令Ns2に基づく回転速度制御が実行される。尚、70%以下の回転速度で給電電路4a,4bの一方の遮断器2b(2a)がトリップした場合には、上述した回転速度および電流に対する制限指令自体は発せられるが、回転速度Ni1,Ni2、電路電流IH1,IH2、および入力電流IM1,IM2の何れもが、その制限値以内であるので、制限動作が実行されることなく運転が継続される。
[2系統給電・2台電動機運転時に1台の電動機の運転が停止したときの運転制御]
さて2系統給電・2台電動機運転時に1台の推進電動機の運転が停止した場合には、前記電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2、または出力電流Im1,Im2、若しくは前記停止信号St1,St2から運転停止した推進電動機5a,5bを判定する。そして健全な推進電動機5a(5b)に対して、その回転速度指令Ns1を70%に制限して回転速度制限を実行する。
この際、健全な推進電動機5a(5b)側の電力変換装置6a(6b)の入力電流IM1(IM2)に対しては、既に前述した電流制限信号IsLM1,IsLM2によって電流制限が掛けられているので、該推進電動機5a(5b)は支障なく運転継続される。また回転速度制御は、前述した加減速時間設定器24により設定された時間特性を経て実行される。この制御動作は2系統給電で1台の電動機だけを運転する際にも、同様にして実行される。
[給電電路の電圧低下防止]
次に給電電路4a,4bの電圧低下防止について説明する。
前述した特許文献1には、電力変換装置6a,6bの入力電圧(受電端電圧)が規定値まで低下したとき、推進電動機5a,5bを駆動する前記電力変換装置6a,6bを回転速度制御から受電端電圧制御に切り替えて運転することで給電電路4a,4bの電圧低下を防止する技術が紹介される。また前述した特許文献2には、前記推進電動機5a,5bの入力電流を低減制御することで給電電路4a,4bの電圧低下を防止する技術が紹介される。
本装置は、基本的には前記各特許文献1,2にそれぞれ紹介される技術に立脚するが、特に前述したように回転速度指令Ns1、電路電流IS1,IS2、および電力変換装置6a,6bの入力電流IM1,IM2の上限をそれぞれ制限することで、前記給電電路4a,4bの電圧低下を防止することを特徴としている。具体的には前記電圧検出器10a,10bにて検出される電路電圧VM1,VM2と、予め設定した電圧制限値VsLとを前記制御演算選択・判別部32において比較する。そして、前記制御演算選択・判別部32は、前記電路電圧VM1,VM2が前記電圧制限値VsLよりも低下しないように、前記回転速度上限信号NsLを出力すると共に前記電流制限信号IsLsを出力する。
この結果、前記回転速度上限信号NsLによって前述した回転速度制限が実行され、また前記電流制限信号IsLsをトルク配分した電流制限信号IsLs1,IsLs2により前述した電路電流制限および入力電流制限が同時に実行される。この場合、制御応答速度が速い電流制限動作が先行して実行され、その後、前記加減速時間設定器24により設定された時間特性を経て回転速度制御が実行される。尚、前記電路電圧VM1,VM2の低下の速度が遅い場合には、該電路電圧VM1,VM2の低下に追従して回転速度制御が実行される。
[2系統給電・2台電動機運転時における出力トルクの分担]
ところで同軸に配置された前記第1および第2の推進電動機5a,5bの出力トルクTは、その最大出力トルクの50%[1/2]を上限として分担し、それぞれ任意に設定することが可能である。図7は第1の推進電動機5aの出力トルクTを50%に設定し(K1=0.5)とし、第2の推進電動機5bの出力トルクTを0〜50%に変化させたとき(K2=0〜0.5)の推進特性を示している。
尚、図7において特性Xは、2台の推進電動機5a,5bの合計出力トルクTの推進特性を示しており、また特性Yは1台の推進電動機5a(5b)の出力トルクTの推進特性を示している。また特性Y1〜Y5は推進電動機5bの出力トルクTを40%,30%,20%,10%,0%(運転停止)に設定したときの推進特性をそれぞれ示している。ここで特性Xにおける点x1は2系統給電・2電動機運転時の上限であり、点x2は1系統給電・2電動機運転時の上限である。また特性Yにおける点y1は2系統給電・1電動機運転時の上限であり、点y2は1系統給電・1電動機運転時の上限である。
この推進特性X,Yに示されるように2系統給電・2電動機運転の場合には、推進電動機5a,5bの1台当たりの上限電流は50%となり、その回転速度nの上限は70%となる。また1系統給電・2電動機運転の場合には、推進電動機5a,5bの1台当たりの上限電流は25%となり、その回転速度nの上限は約50%となる。
従ってトルク配分信号K1,K2を[0.5:0〜0.5]として設定したとき、2系統給電・2電動機運転の場合には2台の推進電動機5a,5bの出力トルクを[0.5:0〜0.5]として配分し、また1系統給電・2電動機運転の場合には2台の推進電動機5a,5bの出力トルクを[0.25:0〜0.25]として配分すれば、過負荷・過電流を招来することなく前記2台の推進電動機5a,5bを運転することが可能となる。この際、前述したように前記トルク配分信号K1,K2に応じて前記電流制限信号IsLs1,IsLs2を設定して電路電流IS1,IS2を制限し、また前記電流制限信号IsLM1,IsLM2を設定して入力電流IM1,IM2を制限すれば良い。
[監視・表示]
ここで前記監視表示装置38について説明する。
この監視表示装置38は、回転速度の制限動作状態、給電電路4a,4bの電流制限動作状態、電力変換装置6a,6bの入力電流制限動作状態、および電力変換装置6a,6bの出力電流状態(推進電動機5a,5bの駆動電流状態)をそれぞれ表示し、オペレータによる動作状態の監視に供する役割を担う。
具体的には監視表示装置38は、2系統給電状態/1系統給電状態を表示すると共に、前述した回転速度設定値Ns、回転速度上限信号NsL、回転速度指令Nsi1,Nsi2、および実回転速度Ni1,Ns2を回転速度の制限動作状態を示す情報として表示し、同時に前記電流制限信号IsLs1,IsLs2、電流制限信号IsLM1,IsLM2、実入力電流IM1,IM2、出力電流Im1,Im2、実電路電流IS1,IS2、および電路電圧VM1,VM2をそれぞれ表示する。
これらの情報の表示により、2系統給電/1系統給電の状態と2台の推進電動機5a,5bの運転状態から前述した運転パターンを監視することが可能となる。また前記回転速度の制限動作状態、電路電流IS1,IS2の制限動作状態、および入力電流IM1,IM2の制限動作状態から、例えば回転速度100%出の起動時における図4の動作タイミング図に示す運転制御の動作状態や、1系統給電時における図5の動作タイミング図に示す起動時の運転制御の動作状態を監視することが可能となる。更には遮断器2a,2bの一方の作動に伴って2系統給電から1系統給電に切り替わったときの、図6の動作タイミング図に示す運転制御の動作状態を監視することが可能となる。また2台の推進電動機5a,5bの出力トルクTの配分を変更したときの状態についても表示し、その状態を監視することが可能となる。
以上説明したように本装置によれば、2系統の給電電路4a,4bと2台の推進電動機5a,5bをそれぞれ駆動する電力変換装置6a,6bの運転状態に応じて、図8に示すように運転パターンを判定し、判定した運転パターンに応じて電路電流IS1,IS2、入力電流IM1,IM2をそれぞれ決定し、電路電流IS1,IS2に対する電流制限信号IsLs1,IsLs2および入力電流IM1,IM2に対する電流制限信号IsLM1,IsLM2をそれぞれ設定して回転速度nの上限を規定することができるので、過負荷・過電流の発生を確実に防止することができる。特に給電電路4a,4bを流れる電路電流IS1,IS2を制限することで、電力変換装置6a,6bの動作状態に拘わることなく逸早く過電流の発生を防止することができるので、蓄電池1a,1bの不本意な性能低下(電池電圧の低下)を確実に防ぎ、電気推進船舶の安全航行を確保することができる等の効果が奏せられる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1a,1b 第1および第2の蓄電池(バッテリ;B1,B2)
2a,2b 第1および第2の遮断器(CB1,CB2)
3a,3b 第1および第2の電流検出器(シャント抵抗;SH1, SH2)
4a,4b 第1および第2の給電電路
5a,5b 第1および第2の推進電動機(モータ;M1,M2)
6a,6b 第1および第2の電力変換装置(インバータ;INV1,INV2)
7a,7b 第3および第4の電流検出器(シャント抵抗;SH3, SH4)
8a,8b 第5および第6の電流検出器(カレントトランス;CT1,CT2)
9 電路スイッチ(SWLC)
10a,10b 第1および第2の電圧検出器(VD1,VD2)
11a,11b 第1および第2の回転速度検出器(TD1,TD2)
12a,12b 第1および第2の補助接点(AX1,AX2)
13 電動機制御装置
14 回転速度設定器(VRN)
21a,21b 差分器
22a,22b 速度調節器(ASR1,ASR2)
23 回転速度制限器(LMN)
24 加減速時間設定器
25a,25b トルク演算器(T1,T2)
26a,26b 電路電流制限器(LIS1,LIS2)
27a,27b 入力電流制限器(LIM1,LIM2)
28a,28b 差分器
29a,29b 電流調節器(ACR1,ACR2)
30a,30b 差分器
31a,31b 電流調節器(ACR3,ACR4)
32 制御演算選択・判別部
33 配分設定器
34 配分器
35 電流制限設定・選択器
36a,36b 第1および第2の電流制限設定器(VRL1MA,VRL1MB)
37 電圧制限設定器(VRLs)

Claims (7)

  1. 第1の遮断器を介して第1の蓄電池に接続された第1の給電電路と、
    第2の遮断器を介して第2の蓄電池に接続された第2の給電電路と、
    同軸に配置されて推進機の主軸に連結された第1および第2の推進電動機と、
    前記第1および第2の給電電路の少なくとも一方を介して給電され、速度指令に基づいて前記第1および第2の推進電動機の回転速度をそれぞれ制御する第1および第2の電力変換装置と、
    前記第1および第2の給電電路間に設けられて前記第1および第2の電力変換装置への給電経路を切り替える電路スイッチと、
    前記第1および第2の給電電路における前記電路スイッチの上流側に設けられて前記第1および第2の給電電路にそれぞれ流れる給電電路電流を検出する第1および第2の電流検出器、並びに前記第1および第2の電力変換装置にそれぞれ給電される電力変換装置入力電流を検出する第3および第4の電流検出器と、
    前記第1および第2の遮断器の動作状態、前記第1および第2の電力変換装置の動作状態、並びに前記第1および第2の電流検出器により検出される給電電路電流から運転パターンを判定し、判定した運転パターンに応じて前記第1および第2の推進電動機の回転速度を制限すると共に、前記給電電路電流および前記電力変換装置入力電流をそれぞれ制限する電動機制御装置と
    を具備したことを特徴とする推進電動機装置。
  2. 前記第1および第2の電力変換装置は、前記第1および第2の推進電動機をそれぞれ駆動する電力変換装置出力電流を検出する第5および第6の電流検出器を備え、
    前記電動機制御装置は、前記第5および第6の電流検出器によりそれぞれ検出される電力変換装置出力電流に従って前記第1および第2の推進電動機をフィードバック制御して前記第1および第2の推進電動機の回転速度を制御するものである請求項1に記載の推進電動機装置。
  3. 前記電動機制御装置は、回転速度設定器により設定された回転速度指令の上限を制限して前記推進電動機の回転速度を制限すると共に、上記回転速度指令に応じて生成されて前記第1および第2の電力変換装置の動作を制御する電流指令の上限を制限して前記給電電路電流および前記電力変換装置入力電流をそれぞれ制限するものである請求項1に記載の推進電動機装置。
  4. 前記電動機制御装置による制限動作は、前記推進電動機の回転速度と該推進電動機の出力トルクとの関係に基づいて、前記第1および第2の推進電動機の停止から運転状態への移行過程、前記第1または第2の遮断器のトリップ時、並びに運転パターンの切り替え時における前記回転速度の上限と前記給電電路電流および前記電力変換装置入力電流の上限をそれぞれ制限して、過負荷および過電流の発生を防止するものである請求項1に記載の推進電動機装置。
  5. 請求項1または2に記載の推進電動機装置において、
    更に前記第1および第2の給電電路の電圧をそれぞれ検出する第1および第2の電圧検出器を備え、
    前記電動機制御装置は、前記第1および第2の電圧検出器により検出される給電電路電圧が規定値に低下したとき、前記第1および第2の推進電動機の回転速度の上限を制限すると共に、前記給電電路電流および前記電力変換装置入力電流をそれぞれ制限して前記給電電路電圧の更なる低下を防止することを特徴とする推進電動機装置。
  6. 請求項1または2に記載の推進電動機装置において、
    更に前記第1および第2の推進電動機に対する運転パターン、回転速度制限動作状態、および前記各電流に対する電流制限動作状態を表示する表示装置を備えることを特徴とする推進電動機装置。
  7. 前記回転速度制限動作状態は、回転速度指令、回転速度制限値、および前記推進電動機の実回転速度からなり、前記電流制限動作状態は、電流制限信号と前記電力変換装置の入力電流および出力電流、並びに給電電路電圧からなる請求項6に記載の推進電動機装置。
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