JP2010183720A - 電動機駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多相電動機を相ごとに個別に制御する複数のインバータユニットと、これらのインバータユニットを統括制御する統括制御回路とを備えた電動機駆動装置において、故障検出時に伴う運転停止時に、電動機の軸に過大なストレスをかけないようにする。
【解決手段】インバータユニット11a,11b,・・・,11nは、統括制御回路12からの制御指令を受ける制御回路15を備え、その制御回路15は、運転停止の指令を受けたとき、インバータユニット11a,11b,・・・,11nのそれぞれ出力電流をゼロまたはその近傍まで絞り込んでから運転を停止するように制御する。これにより、電動機40の軸にストレスをかけることなく、運転を停止させることができる。また、出力電流が瞬間的に切断されることがないので、インバータ回路13への入力電圧が跳ね上がることもない。
【選択図】図1

Description

本発明は電動機駆動装置に関し、特に互いに独立した複数の単相巻線を有する多相電動機に対して各相の制御用に個別に接続される複数のインバータユニットを統括して制御するようにした電動機駆動装置に関する。
電動機駆動装置としては、電動機の各相の電圧・電流・周波数を個別に制御する複数のインバータユニットと、これらインバータユニットのそれぞれに各種指令を与える統括制御回路とを備えているものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
電動機駆動装置は、多相電動機の相の数だけインバータユニットを備えていて、それぞれは、電動機の各相を個々に駆動するように接続されている。統括制御回路は、与えられた回転速度指令と電動機の実際の回転速度との速度偏差を低減するような制御指令を演算する。各インバータユニットは、統括制御回路からの制御指令を受けて電流指令を演算し、その電流指令に基づいた交流電流を生成し、その交流電流を電動機に供給している。
図7は従来の電動機駆動装置の正常時における動作を示すタイムチャート、図8は従来の電動機駆動装置の統括制御回路が故障を検出したときの動作を示すタイムチャート、図9は従来の電動機駆動装置のインバータユニットが故障を検出したときの動作を示すタイムチャートである。
電動機駆動装置が正常動作の場合、図7に示したように、運転開始時に、統括制御回路から運転指令および電流指令を含む制御指令が発せられる。このときの電流指令は、ゼロから目標の回転速度に対応する所定の電流値まで漸増するように変化させている。一方、インバータユニットは、統括制御回路からの運転指令を受けて運転を開始し、電流指令を受けてそれに対応する出力電流を生成し、その出力電流を電動機の対応する相の巻線に供給している。
電動機駆動装置が運転を停止するときには、統括制御回路は、停止指令を出す前に、運転停止に向けて漸減する電流指令を出力する。インバータユニットは、そのような電流指令を受けて出力電流を徐々に絞り込んでいき、出力電流がゼロまたはその近傍まで低減したときに、統括制御回路から停止指令が発せられ、これによりインバータユニットが運転を停止することになる。
ここで、統括制御回路がたとえば電動機の故障を検出したときには、図8に示したように、統括制御回路は、すべてのインバータユニットに対し直ちに運転指令をオフとする停止指令を出力する。このとき、電流指令も瞬時にゼロの指令値になる。これらの指令を受けたすべてのインバータユニットは、出力電流が瞬時にゼロにされて、運転が停止される制御が一斉に行われる。
一方、あるインバータユニットがたとえば内部回路の故障を検出したときには、故障信号を統括制御回路に通知する。統括制御回路は、図9に示したように、そのインバータユニットからの故障信号を受けて、直ちに停止指令および出力電流ゼロの電流指令を出力する。すべてのインバータユニットは、統括制御回路からそのような制御指令を受けて、出力電流を瞬時にゼロにし、運転を停止する制御が一斉に行われる。
特開2000−184784号公報
しかしながら、統括制御回路またはインバータユニットが故障を検出したとき、すべてのインバータが同時に出力電流を瞬時にゼロにして運転を停止する制御をすると、電動機と負荷とを接続する軸に加えられたトルクが瞬時に開放されて、軸に過大なストレスがかかるという問題がある。また、電源系統の負荷の一部が瞬時になくなることにより、電動機駆動装置の入力電圧が瞬時に跳ね上り、各インバータユニットはもとより、同一の電源系統に接続されている他の機器に対して、過電圧・過電流等による故障を誘発させることにもなる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、故障の場合を含む停止時に、電動機の軸に過大なストレスがかかることなく、電動機を停止させることができる電動機駆動装置を提供することを目的とする。
本発明では上記の課題を解決するために、統括制御回路と、前記統括制御回路の指令に基づいて多相電動機の各相の電圧・電流・周波数を個別に制御する複数のインバータユニットとを備えた電動機駆動装置において、前記インバータユニットのそれぞれは、前記統括制御回路から運転停止時に送信される停止指令を受けたとき、出力電流を絞り込んでから運転を停止するように制御する制御部を備えていることを特徴とする電動機駆動装置が提供される。
このような電動機駆動装置によれば、インバータユニットは、統括制御回路から停止指令を受けたとき、即座に運転を停止するのではなく、出力電流を絞り込んでから運転を停止するようにしたことで、電動機の軸に過大なストレスがかかることなく、電動機を停止させることができる。
上記構成の電動機駆動装置は、各インバータユニットがその出力電流を絞り込んでから運転を停止するので、出力電流を瞬時に切断することで発生していた軸へのストレスをなくすことができ、電動機を安全に停止させることができる。また、出力電流を瞬時に切断することによる入力電圧の跳ね上がり現象をなくすことができるので、この電動機駆動装置およびこれと電源を共有している他の装置は、過電圧印加による故障の被害を受けることがなくなる。
第1の実施の形態に係る電動機駆動装置の概略構成を示す図である。 電動機駆動装置の正常時における動作を示すタイムチャートである。 電動機駆動装置の統括制御回路が故障を検出したときの動作を示すタイムチャートである。 第2の実施の形態に係る電動機駆動装置の概略構成を示す図である。 電動機駆動装置のインバータユニットが故障を検出したときの動作を示すタイムチャートである。 第2の実施の形態に係る電動機駆動装置の具体的な構成を示すブロック図である。 従来の電動機駆動装置の正常時における動作を示すタイムチャートである。 従来の電動機駆動装置の統括制御回路が故障を検出したときの動作を示すタイムチャートである。 従来の電動機駆動装置のインバータユニットが故障を検出したときの動作を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、互いに独立した複数の単相巻線を有する多相電動機に対して各相の制御用に個別に接続される複数のインバータユニットを有し、これらを統括して制御するような電動機駆動装置に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る電動機駆動装置の概略構成を示す図である。
電動機駆動装置10は、複数のインバータユニット11a,11b,・・・,11nと、統括制御回路12とを備えている。インバータユニット11a,11b,・・・,11nは、電動機40の各相の電圧・電流・周波数を個別に制御するものであって、その入力は、電力母線20を介して直流の電源30に接続され、出力は、電動機40の各相の対応する巻線にそれぞれ接続されている。インバータユニット11aは、電力母線20が接続される電力入力に直流電力を交流電力に変換するインバータ回路13を有し、その出力が電動機40の対応する相の巻線を駆動制御するインバータユニット11aの制御出力となっている。インバータ回路13は、その電力入力に入力コンデンサ14が並列に接続され、制御入力には、制御回路15(特許請求の範囲の制御部に対応)が接続されている。他のインバータユニット11b,・・・,11nも、それぞれインバータユニット11aと同じ構成を有しているが、出力は、電動機40の他の巻線にそれぞれ個別に接続されている。統括制御回路12は、インバータユニット11a,11b,・・・,11nのそれぞれの制御回路15に指令線16を介して接続されており、インバータユニット11a,11b,・・・,11nを統括して制御している。
なお、電源30とインバータユニット11a,11b,・・・,11nとの間を接続している電力母線20は、その等価回路である回路インピーダンス21によって示してある。この回路インピーダンス21は、導体抵抗21aおよびインダクタンス21bを有している。このような回路インピーダンス21が電力母線20に不可避的に存在していることにより、電力母線20に電流が流れることによって導体抵抗21aに電圧降下が生じ、電源電圧が不安定になるという影響がある。また、電源30に接続されている機器が出力電流を瞬時に遮断したときのように電力母線20に急激な電流変動があった場合には、インダクタンス21bに蓄積されていたエネルギが放出されるという影響がある。しかし、電動機駆動装置10に対するこのような影響は、インバータユニット11a,11b,・・・,11nの電源入力側に設けられている入力コンデンサ14によって吸収することができる。さらに、この図1では、回路インピーダンス21の負荷側に、電動機駆動装置10と並列に電力変換器50が接続されている。この電力変換器50は、電動機駆動装置10と同一の電源30から給電を受けている機器の例として示したもので、たとえば、他の電動機を駆動する電力変換器、または電力変換装置の制御回路に電源を供給するための電源装置とすることができる。
次に、以上の構成の電動機駆動装置10動作について説明する。
図2は電動機駆動装置の正常時における動作を示すタイムチャート、図3は電動機駆動装置の統括制御回路が故障を検出したときの動作を示すタイムチャートである。
電動機駆動装置10が正常に動作しているときにおいて、電動機40の運転を開始するときには、図2に示したように、統括制御回路12から指令線16を介してすべてのインバータユニット11a,11b,・・・,11nの制御回路15に運転指令および電流指令を含む制御指令が送出される。このときの電流指令は、ゼロから目標の回転速度に対応する所定の電流値まで漸増するように変化させている。この電流指令の立上げは、図示の例では所定の電流値に向かって直線的に増加するよう一定の傾きを持った特性にしている。しかし、この電流指令の立上げは、電流指令値に対して一次遅れ特性等で増加するような特性にしてもよい。
統括制御回路12から制御指令を受けたすべてのインバータユニット11a,11b,・・・,11nは、それらの制御回路15により、直ちに運転を開始するとともに、出力電流を電流指令値に応じて増加するように制御される。このようにして生成された出力電流は、電動機40の対応する相の巻線にそれぞれ供給されることになる。運転の開始時に、出力電流を徐々に増加させるようにしたことで、電動機40が起動するときのストレスを緩和している。その後、各インバータユニット11a,11b,・・・,11nの出力電流は、回転速度指令に対応する電流値に維持される。
電動機40の運転を停止するときには、統括制御回路12から指令線16を介してすべてのインバータユニット11a,11b,・・・,11nの制御回路15に停止指令および電流指令を含む制御指令が送出される。統括制御回路12から制御指令を受けたすべてのインバータユニット11a,11b,・・・,11nは、制御回路15により、出力電流を漸減するように制御される。この電流指令の立下げは、運転指令が停止したときの出力電流の初期値は運転指令が停止する直前に指令されていた電流指令値とし、この値からゼロに向かって直線的にまたは一次遅れ特性等により減少させている。このようにして、運転指令が停止したときに絞り込みを開始した出力電流がゼロまたは十分絞り込まれたときに、インバータユニット11a,11b,・・・,11nは、運転を停止する。また、インバータユニット11a,11b,・・・,11nは、出力電流を徐々に絞り込んでから運転を停止させるようにしたことで、電動機40が運転を停止するときのストレスを緩和している。
次に、電動機駆動装置10の運転動作中に、統括制御回路12が故障を検出した場合について説明する。図3に示したように、電動機駆動装置10の運転中、統括制御回路12が何らかの異常を表す故障信号を検出した場合、統括制御回路12は、直ちにすべてのインバータユニット11a,11b,・・・,11nの制御回路15に向けて停止指令および瞬時にゼロまで低減した電流指令を送出する。
これらの制御指令を受けたすべてのインバータユニット11a,11b,・・・,11nでは、制御回路15が、正常運転時の停止動作と同様に、出力電流を絞り込んでから運転を停止するように制御する。
電動機駆動装置10は、統括制御回路12が故障を検出した場合でも、正常運転時と同様の停止動作をすることによって、電動機40は、その軸に過大なストレスがかかることなく停止することができるようになる。また、電動機駆動装置10の停止に伴って電源系統の負荷の一部が瞬時に喪失し、入力電圧が瞬時に跳ね上るといった現象を発生することもないので、電動機駆動装置10が過電圧・過電流等によって故障する危険性が低減されるだけでなく、電動機駆動装置10と電源30を共用している電力変換器50においても、過電圧・過電流等による故障被害を未然に防止することができる。
図4は第2の実施の形態に係る電動機駆動装置の概略構成を示す図、図5は電動機駆動装置のインバータユニットが故障を検出したときの動作を示すタイムチャートである。なお、この図4において、図1に示した構成要素と同じまたは均等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この電動機駆動装置10は、それぞれのインバータユニット11a,11b,・・・,11nと統括制御回路12とが通信回線17によって接続されている。これにより、相の数が非常に多い電動機40を駆動する場合に、運転指令線、故障情報線、およびアナログ回路による電流指令線の本数が膨大になるが、通信回線17で接続することにより、統括制御回路12からインバータユニット11a,11b,・・・,11nへ伝達する線の数を激減させることができる。さらに、統括制御回路12およびインバータユニット11a,11b,・・・,11nが通信回線17によって接続されていることにより、双方向通信を可能にしている。この通信回線17は、たとえば、LAN(Local Area Network)またはバス型の小規模なマルチポイント接続に対応した通信規格のRS−485を用いたネットワークによって構成することができる。
このような電動機駆動装置10は、正常に運転されているときの動作および統括制御回路12が故障を検出したときの動作については、それぞれ図2および図3を参照して説明した動作と同じである。したがって、ここでは、インバータユニット11a,11b,・・・,11nが故障を検出したときの動作について説明する。
電動機駆動装置10の運転動作中に、インバータユニット11a,11b,・・・,11nのいずれか一つ、たとえばインバータユニット11aが何らかの異常を表す故障信号を検出した場合、図5に示したように、そのインバータユニット11aは、故障検出を通信回線17を介して統括制御回路12に通知するとともに直ちに出力電流をゼロまで絞って運転を停止する。故障検出のインバータユニット11aから故障検出の通知を受けた統括制御回路12は、直ちにすべてのインバータユニット11a,11b,・・・,11nに対して停止指令および瞬時にゼロまで低減した電流指令を含む制御指令を送出する。
統括制御回路12から制御指令を受けた他の健全なインバータユニット11b,・・・,11nは、正常運転時における運転停止動作と同じように、出力電流をゼロまたは十分に絞り込んでから運転を停止させる制御を一斉に行う。ここで、統括制御回路12は、故障検出のインバータユニット11aが単独で運転停止したことによるシステム上の問題が特にないと判断されるなら、他の健全なインバータユニット11b,・・・,11nの運転を停止することなく、運転を継続するような制御とすることもできる。
図6は第2の実施の形態に係る電動機駆動装置の具体的な構成を示すブロック図である。なお、この図6において、図4に示した構成要素と同じまたは均等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。また、インバータユニット11a,11b,・・・,11nは、すべて同じ構成であるので、代表してインバータユニット11aの構成を説明する。
インバータユニット11aは、インバータ回路13と、その他の要素からなる制御回路15とを備えている。なお、インバータ回路13の電力入力に接続されている入力コンデンサ14は、この図6では省略してある。
制御回路15は、送受信回路61、制御指令演算回路62、故障検出回路63、停止時電流指令演算回路64、電流演算回路65、電流調節回路66、パルス幅変調(PWM)回路67を備え、インバータ回路13の出力には電流検出器68が設けられている。
送受信回路61は、通信回線17を介して統括制御回路12との間で双方向通信を行う。制御指令演算回路62は、統括制御回路12から受信した制御指令等を解釈したり、インバータユニット11a内における制御状態等を統括制御回路12へ報告したりする。
故障検出回路63は、自インバータユニット11aの制御状態を常時監視していて、これらの情報を統括制御回路12に定期的に送信している。すなわち、故障検出回路63は、送受信回路61および電流検出器68の状態を監視することにより、通信の異常状態およびインバータ回路13の出力電流の過電流状態を検出する。また、図示はしないが、インバータ回路13の入力電圧の過電圧状態、パワー素子の過熱状態等も監視し、それらの異常を検出している。故障検出回路63が何らかの異常を検出した場合、故障信号が出力され、制御指令演算回路62は、その故障信号を統括制御回路12へ送信する。ただし、通信の異常を検出した場合には、統括制御回路12へ故障信号を正常に送信することはできないので、故障検出回路63は、統括制御回路12の故障と見做して、停止時電流指令演算回路64およびインバータ回路13に故障信号を送出して自インバータユニット11aの運転停止の処理動作を開始させる。
停止時電流指令演算回路64は、統括制御回路12から運転指令が出力されているときは動作せず、運転指令がオンからオフになったとき(運転から停止となったとき)に、運転時の最終の電流指令の値を保持し、この値を漸減してゼロに絞り込むような電流指令を演算する。
電流演算回路65は、統括制御回路12から指令された運転指令がオンのときは、統括制御回路12から指令された電流指令を出力し、運転指令がオフのときは、停止時電流指令演算回路64から出力される漸減特性の電流指令を出力する。
電流調節回路66は、電流演算回路65から出力された電流指令と電流検出器68が検出した電動機40の巻線に流れる瞬時電流の検出値とを受けて、これらが一致するように出力電圧を調節する。出力電圧の調節は、たとえば比例積分調節器により、電流指令値と検出電流との偏差をゼロとなるようにする。電流調節回路66の出力電圧は、パルス幅変調回路67に入力され、その電圧の振幅がパルスの幅に変換され、インバータ回路13の制御信号となる。これにより、インバータユニット11aからはパルス幅変調された電圧が電動機40の対応する巻線に対して出力される。
統括制御回路12は、送受信回路71と、この電動機駆動装置10の全体の制御を司る制御指令演算回路72と、電動機40の回転速度を検出する回転速度検出回路73と、電動機40、インバータユニット11a,11b,・・・,11n等の故障を検出する故障検出回路74とを備えている。
送受信回路71は、通信回線17を介してすべてのインバータユニット11a,11b,・・・,11nとの間で双方向通信を行う。
制御指令演算回路72は、外部から指令される電動機40の運転指令、その回転速度指令が入力される。回転速度指令に代えて、たとえば、トルク指令が入力される場合もある。制御指令演算回路72は、運転指令があるときは、指令された回転速度に検出された回転速度が一致するように制御し、その出力は、各インバータユニット11a,11b,・・・,11nに対する電流指令となる。運転指令は、統括制御回路12が故障を検出していないことを条件に、各インバータユニット11a,11b,・・・,11nに対する運転指令となる。運転指令および電流指令は、送受信回路71を通して各インバータユニット11a,11b,・・・,11nに送信され、各インバータユニット11a,11b,・・・,11nは、受信した各指令に基づいて、電動機40を駆動する。
回転速度検出回路73は、電動機40に設けられた図示しない回転速度センサから出力された信号を検出し、検出した電動機40の実際の回転速度を制御指令演算回路72にフィードバックしている。
故障検出回路74は、送受信回路71および電動機40に設けられた図示しない電動機巻線温度センサに接続され、また、統括制御回路12を構成する部品の自己診断機能を有している。これにより、故障検出回路74は、インバータユニット11a,11b,・・・,11nの故障、通信異常、統括制御回路12を構成する部品の異常、巻線温度異常等の電動機異常、その他制御に必要な入力信号の異常(たとえば外部機器の異常)を検出するようにしている。故障検出回路74で検出した故障信号は、制御指令演算回路72に入力される。
通信の異常は、たとえば、インバータユニット11a,11b,・・・,11nから定周期で送信されてくるデータが送信されてこなくなったこと、送信されてきたデータが決められたフォーマットと一致しないこと、送信されてきたデータの値が決められた範囲外にあること等、そのシステムで取り決められた通信異常の判断基準により判断する。
以上の構成の電動機駆動装置10によれば、各インバータユニット11a,11b,・・・,11nにおいては、その故障検出回路63が送受信回路61の通信状態およびインバータ回路13の出力電流等を監視し、統括制御回路12では、その故障検出回路74により送受信回路71の通信状態、電動機40の巻線温度、自回路を構成する部品等を監視している。この状態で、統括制御回路12は、外部から入力される電動機40の運転指令およびその回転速度指令と回転速度検出回路73によって検出された電動機40の回転速度とに基づいて、運転開始・停止に関する運転指令と、電動機40の各相に流す電流の指令値(たとえば電流の振幅、周波数、電気角)に関する電流指令とを演算し、演算した運転指令および電流指令を各インバータユニット11a,11b,・・・,11nの制御回路15に送信する。
各インバータユニット11a,11b,・・・,11nの制御回路15は、統括制御回路12から送信された指令を受けて、電流検出器68で検出した電動機40の巻線に流れる瞬時電流が指令電流(周波数指令と電気角指令から瞬時値に変換した電流指令)と一致するように、すなわち電流指令値と検出電流値との偏差がゼロとなるようにインバータ回路13の出力電流を制御する。このようにして制御された各インバータユニット11a,11b,・・・,11nの出力電流は、電動機40の各巻線に対して出力される。
ここで、統括制御回路12の故障検出回路74が、インバータユニット11a,11b,・・・,11nのいずれかとの通信異常、電動機異常等の故障を検出した場合、制御指令演算回路72は、すべてのインバータユニット11a,11b,・・・,11nに対し停止指令および瞬時にゼロまで低減した電流指令を送出する。統括制御回路12からこのような制御指令を受けた各インバータユニット11a,11b,・・・,11nの制御回路15は、停止時電流指令演算回路64で演算された漸減特性の電流値に従ってインバータ回路13の出力電流を絞り込んでいき、その出力電流がゼロまたはその近傍まで低減した時点で運転を停止する。なお、通信異常により通信不能となって統括制御回路12からの制御指令を受け取ることができないインバータユニットについては、その故障検出回路63が統括制御回路12との通信不能を検出することに基づいて、制御指令演算回路62が通常の運転停止時と同じ制御を自立的に開始することになる。
インバータユニット11a,11b,・・・,11nの特定の一つ(たとえばインバータユニット11a)において、故障検出回路63がインバータ回路13の異常等を検出した場合、制御指令演算回路62は、故障信号を統括制御回路12に送信するとともに出力電流を瞬時に切断し、インバータユニット11aの運転を直ちに停止する制御を行う。故障を検出したインバータユニット11aから故障信号を受けた統括制御回路12は、直ちに他の健全なインバータユニット11b,・・・,11nに対して停止指令および瞬時にゼロまで低減した電流指令を含む制御指令を送出する。これにより、健全なインバータユニット11b,・・・,11nは、通常の運転停止の手続きに従って運転を停止する。また、インバータユニット11aの故障検出回路63が統括制御回路12との通信異常を検出した場合、制御指令演算回路62は、統括制御回路12が故障したと見做す。この場合、瞬時に運転を停止する必要性はないので、制御指令演算回路62は、出力電流を絞り込んでから停止するといった通常の運転停止の制御を開始することになる。
また、システムによっては、1台のインバータユニットがその故障検出により運転を停止しても電動機40の運転が可能な場合があり、この場合には、統括制御回路12は、他のインバータユニットに対して運転信号を送信し続けることも可能である。
10 電動機駆動装置
11a,11b,・・・,11n インバータユニット
12 統括制御回路
13 インバータ回路
14 入力コンデンサ
15 制御回路
16 指令線
17 通信回線
20 電力母線
21 回路インピーダンス
30 電源
40 電動機
50 電力変換器
61 送受信回路
62 制御指令演算回路
63 故障検出回路
64 停止時電流指令演算回路
65 電流演算回路
66 電流調節回路
67 パルス幅変調回路
68 電流検出器
71 送受信回路
72 制御指令演算回路
73 回転速度検出回路
74 故障検出回路

Claims (6)

  1. 統括制御回路と、前記統括制御回路の指令に基づいて多相電動機の各相の電圧・電流・周波数を個別に制御する複数のインバータユニットとを備えた電動機駆動装置において、
    前記インバータユニットのそれぞれは、前記統括制御回路から運転停止時に送信される停止指令を受けたとき、出力電流を絞り込んでから運転を停止するように制御する制御部を備えていることを特徴とする電動機駆動装置。
  2. 前記統括制御回路は、外部から入力される指令の異常、前記多相電動機の異常または自回路部品の異常を検出したとき、すべての前記インバータユニットに前記停止指令を出力し、それぞれの前記インバータユニットの運転を出力電流が絞り込まれてから停止させるようにした請求項1記載の電動機駆動装置。
  3. 前記インバータユニットの少なくとも1つが故障停止したとき、前記統括制御回路は、他の健全な前記インバータユニットに前記停止指令を出力し、健全な前記インバータユニットのそれぞれは、出力電流を絞り込んでから運転を停止するようにした請求項1記載の電動機駆動装置。
  4. 前記統括制御回路はすべての前記インバータユニットと通信回線によって接続され、前記統括制御回路の前記停止指令を前記通信回線を介して前記インバータユニットに伝送するようにした請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
  5. 前記統括制御回路は、前記インバータユニットとの通信不能を検出したとき、通信不能の前記インバータユニットを故障と見做して他の健全な前記インバータユニットに前記停止指令を出力するようにした請求項4記載の電動機駆動装置。
  6. 前記インバータユニットの前記制御部は、前記統括制御回路との通信不能を検出したとき、出力電流を絞り込んでから運転を停止させるようにした請求項4記載の電動機駆動装置。
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