JPH10155201A - 車両用電力変換器の制御装置 - Google Patents

車両用電力変換器の制御装置

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JPH10155201A
JPH10155201A JP9274947A JP27494797A JPH10155201A JP H10155201 A JPH10155201 A JP H10155201A JP 9274947 A JP9274947 A JP 9274947A JP 27494797 A JP27494797 A JP 27494797A JP H10155201 A JPH10155201 A JP H10155201A
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鈴木  優人
Takeshi Ando
安藤  武
Tokunosuke Tanamachi
棚町  徳之助
Takashi Yasuda
安田  高司
Kiyoshi Nakada
仲田  清
Eiichi Toyoda
豊田  瑛一
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    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御装置の小形、低コスト化を図ると共に、
再粘着制御によるトルクの減少を防止し、所定の加速性
能を得て制御性能を向上させることにある。 【解決手段】 車両の運転状態を決定する1台の車両制
御手段1と、該手段1の指令に応じて電力変換器6a、
6bを制御する複数台の変換器制御手段2a、2bと、
両手段1,2a、2bを接続するシリアル通信手段10
からなり、車両制御手段は、何れかのユニットで発生し
た空転や滑走を受信し、他のユニットの変換器制御手段
に対して指令データを送信し、他の全ての誘導電動機の
トルクを同時に低減させる。また、車両制御手段は、空
転や滑走が発生した該当変換器制御手段から空転や滑走
データを受信した場合、当該変換器制御手段には電流指
令値を直ちに低減させ、他の変換器制御手段には電流指
令値を所定時間遅らせて低減させる指令データを送信
し、他の誘導電動機のトルクを低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用インバー
タ、コンバータ及び車上電源装置等の車両用電力変換器
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータやコンバータ等の車両用電力
変換器の制御装置として、従来は1台の制御装置により
1ユニット(例えば、1インバータ/1モータ構成)の
主回路を制御することが基本構成となっている。ところ
で、1編成の車両には変換器制御に必要な電流、電圧信
号の他に、マスコンからのノッチ指令、応荷重指令、ブ
レーキ力指令及び主回路の断流器信号等の車両の運転状
態を決定するために必要な信号(以下、運転情報と呼
ぶ。)が多数あり、制御装置にはこれらの運転情報が各
々電線を介して入力されている。このため、車両1編成
で複数台の制御装置を用いる場合、全ての制御装置は独
立しているので、それぞれ独立した制御装置に上記運転
情報を並列に入力する必要があった。また、従来技術と
して、特開平4−248301号公報には、可変電圧可
変周波数インバータと誘導電動機を1対1に組み合わせ
てユニット化(以下、駆動制御ユニットと呼ぶ。)し、
この複数の駆動制御ユニットを1台の統括制御装置で制
御するシステムが開示されている。このシステムにおい
て空転及び滑走が発生した場合、統括制御装置は、予め
定められた特定の駆動制御ユニットのトルク指令値を低
下させ、他の駆動制御ユニットに対してトルク指令値を
低下させた駆動制御ユニットの速度信号を使用するよう
に指令する。これにより、トルク指令値を低下させた駆
動制御ユニットの空転及び滑走を抑制し、このユニット
の速度信号を使用することにより、実走行速度を確実に
得ることが可能となり、再粘着性能の向上が期待できる
としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の制御
装置を複数台用いる車両では、実装面やコスト面で制御
装置ばかりでなく、配線量の占める割合が大きくなって
いた。また、制御に関しては、制御装置が独立している
ため、何れかのユニットに属するモータが空転しても、
他のユニットの制御装置は空転を検知することができ
ず、再粘着制御の性能が低下する、という問題があっ
た。更に、何らかの事故により、1つのユニットを切り
離すような場合には、このために不足するトルクの補正
を運転手のノッチ操作により行わざるを得なかったの
で、操作上煩わしさがあった。また、上記公報記載の従
来技術は、特別な検出手段を用いずに実走行速度を検出
し、これによりインバータ周波数の発散を抑制すること
を目的としているため、インバータ周波数の発散を抑制
できるものの、空転及び滑走自体を防止するものではな
い。このため、空転及び滑走が発生したユニットについ
ては、従来と同様にトルク指令の減少及び復元といった
再粘着制御が必要である。ここで、一般的な再粘着制御
を図20に示す。すなわち、空転及び滑走が発生し、図
示のように電動機速度Frが急変した場合、電動機速度
Frが急変している期間(t0〜t1:空滑信号が
“1”の期間)では電流パターンIpを絞り、再粘着し
た時点(t1)から所定時間保持(t1〜t2)した後
に元の値までゆっくりと戻す(t2〜t3)。したがっ
て、1回の空転及び滑走で斜線部に示すトルクの減少が
発生する。この一連の再粘着制御には数秒の時間を要す
るため、空転及び滑走が頻繁に発生する場合、車両の加
速性能は著しく低下するといった問題がある。また、こ
の再粘着制御によりトルク変動が発生するため、乗り心
地が悪くなるといった問題もある。
【0004】本発明の課題は、車両用電力変換器の制御
装置の小形、低コスト化を図ると共に、再粘着制御によ
るトルクの減少を防止し、所定の加速性能を得て制御性
能を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、車両用電力
変換器の制御装置を1台の車両制御手段と複数台の変換
器制御手段に分離し、かつ、1台の車両制御手段と複数
台の変換器制御手段を端末間で相互に送受信可能なシリ
アル通信手段を介して接続することにより、解決され
る。ここで、車両制御手段は、応荷重指令、ブレーキ力
指令、ノッチ指令及び主回路の断流器信号等の運転上必
要とする運転情報を取り込み、車両の運転状態を決定
し、各変換器制御手段に送信する。各変換器制御手段
は、運転状態に応じてインバータやコンバータ等の電力
変換器を制御する。また、車両制御手段は、何れかのユ
ニットで発生した空転や滑走を受信し、他のユニットを
制御する変換器制御手段に対して電流指令値を低減させ
る指令データを送信し、他の全ての誘導電動機のトルク
を同時に低減させる。また、車両制御手段は、空転又は
滑走が発生した該当変換器制御手段から空転又は滑走デ
ータを受信した場合、当該変換器制御手段には電流指令
値を直ちに低減させ、他の変換器制御手段には電流指令
値を所定時間遅らせて低減させる指令データを送信し、
他の誘導電動機のトルクを低減させる。この場合、当該
変換器制御手段より進行方向に対して後方の変換器制御
手段のみ所定時間遅らせて電流指令値を低減させる。ま
た、前記所定時間は、空転の発生した車輪より後方の車
輪が空転発生時から空転発生箇所に到達するまでの時間
より短い時間とする。また、車両制御手段は、空転又は
滑走が発生した該当変換器制御手段から空転又は滑走デ
ータを受信した場合、当該変換器制御手段には電流指令
値を直ちに低減させ、当該変換器制御手段より進行方向
に対して前方の変換器制御手段には電流指令値を増加さ
せる指令データを送信し、前方の誘導電動機のトルクを
増加させる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態による車
両用電力変換器の制御装置を示す。なお、本実施形態で
は2台のインバータ装置を駆動する場合について説明す
る。本実施形態において、車両制御手段1は、マイコン
11、アナログインタフェース12、デジタル入力イン
タフェース13、デジタル出力インタフェース14、プ
ログラムメモリ15、作業メモリ16、ネットワークイ
ンタフェース17からなり、アナログ入力インタフェー
ス12にブレーキ受量器3から出力される応荷重指令3
1とブレーキ力指令32を入力し、デジタル入力インタ
フェース13にマスコン4から出力されるノッチ指令4
1及び断流器5の接点信号51を入力する。一方、デジ
タル出力インタフェース14から出力される駆動信号5
2は断流器5に入力する。マイコン11は、アナログイ
ンタフェース12及びデジタル入力インタフェース13
からアナログ信号及びデジタル信号を取り込み、プログ
ラムメモリ15に格納された処理手順に従って作業メモ
リ16を用いて後述する処理を行い、車両の運転状態を
決定する。ここで決定した運転状態をネットワークイン
タフェース17を介してシリアル伝送路10に出力す
る。次に、2台の変換器制御手段2a,2bは、マイコ
ン21a,21b、アナログインタフェース25a,2
5b、ネットワークインタフェース27a,27b、プ
ログラムメモリ22a,22b、作業メモリ23a,2
3b、パルスインタフェース24a,24b、ロジック
回路26a,26b、インバータ装置6a,6b、誘導
電動機7a,7b、パルス発生器8a,8bからなり、
マイコン21a,21bはネットワークインタフェース
27a,27bを介してシリアル伝送路10から運転状
態に関する指令を取り込み、プログラムメモリ22a,
22bに格納された処理手順に従ってそれぞれ作業メモ
リ23a,23bを用いて後述する処理を行う。マイコ
ン21a,21bは、最終的にロジック回路26a,2
6bを介してPWMパルス信号261a,261bを出
力し、インバータ装置6a,6bを駆動する。これによ
り、3相誘導電動機7a,7bの速度が制御される。3
相誘導電動機7a,7bの速度は、パルス発生器8a,
8bで速度に比例したパルス列81a,81bに変換
し、パルスインターフェース24a,24bを介してマ
イコン21a,21bに入力する。また、電流検出器9
ua,9va,9wa及び9ub,9vb,9wbで検
出した電動機電流91a,92a,93a及び91b,
92b,93bとインバータ装置6a,6bの直流電源
電圧61a,61bはアナログ入力インタフェース25
a,25bを介してマイコン21a、21bに入力す
る。
【0007】以下、車両制御手段1の機能及び処理につ
いて、図2〜図9を用いて説明する。図2は、車両制御
手段1の機能ブロック図を示す。図示のように、応加重
指令31、ブレーキ力指令32を切り替え手段1aに入
力し、ノッチ信号41a〜41eをノッチ判定手段1b
に入力する。ノッチ判定手段1bは、ノッチ信号41a
〜41eに基づいて力行又はブレーキ状態を”1”又
は”0”で示すPB信号411を出力し、これに従っ
て、切り替え手段1aは応加重指令31又はブレーキ力
指令32の何れか一方をトルク指令値312として出力
する。減算手段1jは、トルク指令値312から異常処
理手段1eが出力するトルク補正値314を減算した最
終的なトルク指令値313を算出し、出力メモリ1fに
格納する。また、ノッチ判定手段1bは、ノッチ信号4
1a〜41eを図3(a)に示す2バイトのノッチ情報
412に変換して出力する。一方、断流器5の接点信号
51は、断流器制御手段1cに入力され、これに基づい
て断流器制御手段1cは、断流器5のオン、オフ状態
を”1”又は”0”で示すLB信号511を出力する。
シーケンス処理手段1dは、ノッチ情報412とLB信
号511に基づいてインバータ装置2a,2bのスター
トタイミングを判定する。この結果、図3(b)に示す
ように、ノッチ情報412の最上位ビットにスタートフ
ラグ(”1”でインバータスタート)を付加したノッチ
情報512を出力し、出力メモリ1fに格納する。
【0008】ここで、出力メモリ1fの構成を図4に示
す。図中+0〜+6番地は全ての変換器に共通な情報を
格納する領域、+8〜+14番地は変換器制御手段2a
固有の情報を格納する領域、+16〜+22番地は変換
器制御手段2b固有の情報を格納する領域である。な
お、+24番地以降は変換器制御手段を増設した場合の
予備領域である。この構成において、+0,+8,+1
6番地には送信元である車両制御手段1のアドレス(本
実施形態では$0000)を送信時にセットする。ただ
し、送信する必要がない場合はこの番地のデータを$F
FFFとする。また、+2,+10,+18番地には受
信先である変換器制御手段2a,2bに共通のアドレス
(本実施形態では$0000)及び個別のアドレス(本
実施形態では$0001,$0002)を常にセットす
る。
【0009】さて、切り替え手段1aから出力されたト
ルク指令値312とシーケンス処理手段1dから出力さ
れたノッチ情報512は、通常全ての変換器制御手段に
共通の情報として図示+4及び+6番地に格納されると
共に、シーケンス処理手段1dにより+0番地に車両制
御手段1のアドレス$0000がセットされる。ネット
ワーク制御手段1hは、+0番地のデータが$0000
となったことにより、送信要求が発生したと判断し、ネ
ットワーク10上に+0〜+6番地のデータを出力す
る。一方、ネットワーク制御手段1hは、シーケンス処
理手段1dからの送信要求により出力メモリ1fに格納
されているデータを、ネットワーク10上に出力すると
共に、ネットワーク10を介して変換器制御手段2a,
2bから送信されたデータを取り込み、入力メモリ1g
に格納する。なお、変換器制御手段2a,2bからの送
信データには後述する異常データと、速度、電圧値、電
流値等の一定周期で出力される定期データがあるが、定
期データについてはここでは詳細な説明を省略する。
【0010】ここで、入力メモリ1gの構成を図5に示
す。図中+0〜+6番地は変換器制御手段2aからのデ
ータ、+8〜+14番地は変換器制御手段2bからのデ
ータである。なお、+16番地以降は変換器制御手段を
増設した場合の予備領域である。この構成において、+
0,+8番地には送信元である変換器制御手段2a,2
bのそれぞれのアドレス$0001,$0002が格納
され、+2,+10番地には受信先である車両制御手段
1のアドレス$0000が格納され、+4,+12番地
には変換器制御手段2a,2bからのデータである異常
情報が格納される。なお、+6,+14番地は予備領域
である。
【0011】さて、変換器制御手段2a,2bからの異
常情報としては、図6に示すように、空転又は滑走、過
電圧、過電流、PWMパルス異常等がある。異常処理手
段1eは、入力メモリ1gから異常情報523を読み出
し、これらの情報を基に適当なトルク補正値314を出
力して異常を発生した変換器制御手段或いは正常な変換
器制御手段の出力を制限するか、または、シーケンス処
理手段1dから出力されるノッチ情報512のスタート
フラグリセット信号522(”1”のときスタートフラ
グリセット)を出力し、異常を発生した変換器制御手段
或いは全ての変換器制御手段を停止させる。例えば、誘
導電動機7aが空転(又は、滑走)した場合、車両制御
手段1が変換器制御手段2bに対してトルク指令値を低
減する指令を送信し、変換器制御手段2bが同時にトル
クを減少させる。このため粘着制御性能が向上する。
【0012】以上説明した車両制御手段1の機能を実現
するマイコン11の処理手順を図7のフローチャートに
示す。まず、ノッチ信号41a〜41eを取り込み(手
順100)、力行であると判定した場合(手順101)
は、応荷重指令31をトルク指令値312として出力メ
モリ1fに格納する(手順102)。一方、手順101
において力行でないと判定され、ブレーキであると判定
した場合(手順103)は、ブレーキ力指令32をトル
ク指令値312として出力メモリ1fに格納する(手順
104)。なお、手順101、手順103において力
行、ブレーキの何れでもないと判定した場合は惰行或い
は停止状態のため、以下の処理をバイパスし、定期デー
タを受信して(手順111)終了する。次に、異常情報
の有無をチェックし(手順105)、異常がある場合は
異常処理を実行する(手順106)。
【0013】異常処理ルーチンを図8に示す。図8で
は、図6に示す各変換器制御手段からの異常情報を参照
して以下の処理を実行する。パルス異常の有無(手順1
061)、過電流の有無(手順1062)及び過電圧の
有無(手順1063)をチェックし、何れか一つでも異
常の有る場合は該当する変換器制御手段を停止するため
のリセット信号522を出力する(手順1064)。手
順1061〜1063において異常がない場合は、空転
或いは滑走であるかを判定し(手順1065)、空転或
いは滑走の場合はトルク補正値314を出力する(手順
1066)。手順1065において空転或いは滑走でな
い場合は手順1066をバイパスして異常処理を終了す
る。
【0014】手順105において異常がない場合は、手
順106の異常処理をバイパスし、断流器駆動信号52
を出力した後に(手順107)、断流器の接点信号51
を取り込み(手順108)、断流器の投入完了をチェッ
クする(手順109)。断流器の投入が完了したと判定
した場合は、変換器制御手段2a,2bに対して図9に
示す指令データ200を送信する(手順110)。ま
た、手順109において断流器が投入されていないと判
定した場合は、以下の処理をバイパスし、定期データを
受信して(手順111)終了する。以上の一連の処理を
所定の周期で繰り返す。なお、指令データ200は、図
9に示すように、出力メモリ1fの内容の1ブロック分
の構成であり、送信元(車両制御手段1)アドレス20
1、受信先(変換器制御手段2a、2b)アドレス20
2、トルク指令値203及びノッチ情報204からな
る。
【0015】次に、変換器制御手段2a,2bの機能及
び処理を図10〜図14を用いて説明する。ただし、変
換器制御手段2a,2bは同一のため、ここでは変換器
制御手段2aについてのみ説明する。図10は、変換器
制御手段2aの機能ブロック図を示す。図示のように、
ネットワーク制御手段2a−1は、ネットワーク10を
介して変換器制御手段2aに対する指令データ200
(図9)を取り込み、入力メモリ2a−2に格納する。
この内容は、図11に示すように、+0番地が送信元ア
ドレス(本実施形態では車両制御手段1:$000
0)、+2番地が受信先アドレス(変換器制御手段2
a:$0001)、+4番地がトルク指令値、+6番地
がノッチ情報である。運転状態判定手段2a−3は、入
力メモリ2a−2のノッチ情報221を参照して起動信
号231(”1”で起動、”0”で停止)と、力行/ブ
レーキ、前進/後進等の運転状態指令232を出力す
る。電流パターン演算手段2a−4は、運転状態指令2
32と入力メモリ2a−2のトルク指令値222及びア
ナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器と略称す
る。)2a−5でデジタル値に変換した直流電源電圧2
51を用いて力行又はブレーキ時の電流パターン241
を出力する。滑り周波数演算手段2a−9は、電流パタ
ーン241とA/D変換器2a−6〜2a−8でデジタ
ル値に変換したU相電動機電流261、V相電動機電流
271、W相電動機電流281を用いて電流パターン2
41に応じた電動機電流を得るための滑り周波数291
を出力する。速度演算手段2a−10は、図1に示すパ
ルス発生器8aから出力されるパルス列81aを(1)
式に代入して電動機速度2101を算出する。 Fr=Np/30 (1) ここで、Np:電動機の回転数に対応するパルス数(3
0パルス/1回転の場合) Fr:電動機速度(Hz) 周波数演算手段2a−11は、滑り周波数291と電動
機速度2101を(2)式に代入して周波数指令値21
11を算出する。 Fi=Fs+Fr (2) ここで、Fi:周波数指令値(Hz) Fs:滑り周波数(Hz) 変調率演算手段2a−12は、電流パターン241と周
波数指令値2111より電圧指令値2121を出力す
る。PWM演算手段2a−13は、前記周波数指令値2
111と電圧指令値2121に応じて、図1に示すイン
バータ装置6aを駆動するためのPWMパルス信号26
1aを出力する。異常検知手段2a−15は、デジタル
値に変換した直流電源電圧251に対する過電圧の検
知、3相の電動機電流261、271、281に対する
過電流の検知、電動機速度2101による空転又は滑走
の検知及びPWMパルス信号の異常を検知し、異常フラ
グ2151を出力(”0”で正常,”1”で異常)する
と共に、出力メモリ2a−16に異常情報(図6)を格
納する。出力メモリ2a−16の内容は、図12に示す
ように、+0番地が変換器制御手段2aのアドレス($
0001)、+2番地が車両制御手段1のアドレス($
0000)、+4番地が異常情報、+6番地が予備であ
る。起動制御手段2a−17は、運転状態判定手段2a
−3から出力される起動信号231が”1”であり、異
常検知手段2a−15から出力される異常フラグ215
1が”0”のとき、PWM演算手段2a−13に対して
PWMパルス信号の出力を許可するゲートスタート信号
2171を出力する。ネットワーク制御手段2a−1
は、出力メモリ2a−16の+0番地に変換器制御手段
2aのアドレスが格納されたことにより、図13に示す
ように、送信元アドレス301、受信先アドレス30
2、異常情報303及び予備304からなる異常データ
300をネットワーク10に出力する。
【0016】以上説明した変換器制御手段2aの機能を
実現するマイコン21aの処理を図14のフローチャー
トにより説明する。異常検知手段2a−15により異常
の有無を確認し(手順120)、空転/滑走による異常
である場合は(手順121)、電流パターンを絞り、再
粘着制御を実行する(手順122)。一方、過電圧、過
電流又はPWMパルス信号による異常である場合は、電
流パターンを”0”とすると共に(手順123)、PW
Mパルス信号261aを停止する(手順124)。更
に、出力メモリ2a−16の+2,+4番地に車両制御
手段1のアドレス($0000)及びこれらの異常情報
を格納し(手順125)、+0番地に変換器制御手段2
aのアドレス($0001)を格納する(手順12
6)。これにより、ネットワーク制御手段2a−1は異
常データ300をネットワーク10に出力し(手順12
7)、処理を終了する。
【0017】しかし、手順120において異常が無く、
車両制御手段1からの指令データ200を受信し、入力
メモリ2a−2に格納した場合は(手順128)、ま
ず、ノッチ情報を取り込む(手順129)。このノッチ
情報を基に起動(図3(b)のスタートフラグが”
1”)と判定した場合(手順130)は、運転状態を判
定する(手順131)。運転状態が力行であると判定し
た場合は、トルク指令値222と直流電源電圧251に
応じた力行時の電流パターン241とこれに基づいたP
WMパルス信号261aを発生する(手順133)。ま
た、手順131において力行でないと判定し、ブレーキ
であると判定した場合は(手順132)、トルク指令値
222と直流電源電圧251に応じたブレーキ時の電流
パターン241とこれに基づいたPWMパルス信号26
1aを発生する(手順134)。手順132においてブ
レーキでないと判定した場合は、電流パターン241
を”0”とする(手順135)と共に、PWMパルス信
号261aの出力を停止する(手順136)。一方、手
順128において指令データ200が無い場合又は手順
130において起動でないと判定した場合(図3(b)
のスタートフラグが”0”)は、その時点の運転状態を
判定し(手順137)、既に力行の処理を実行中の場合
は手順133において引き続き、力行の処理を行う。ま
た、手順137において力行中でないと判定し、ブレー
キの処理を実行中と判定した場合(手順138)は、手
順134において引き続き、ブレーキの処理を実行す
る。手順137、手順138において、力行、ブレーキ
の何れも実行中でないと判定した場合は、手順135と
手順136の処理を実行し、最後に定期データを送信し
て(手順139)終了する。以上の一連の処理を所定の
周期で繰り返す。
【0018】ここで、例えば、誘導電動機7aが空転
(又は、滑走)した場合、出力メモリ2a−16に空転
(又は、滑走)データが格納され、ネットワーク制御手
段2a−1によってネットワーク10に出力されるの
で、車両制御手段1では、この空転(又は、滑走)デー
タを入力メモリ1e(図2)に格納し、異常処理1eし
てトルク指令値を空転量(又は、滑走量)に応じたトル
ク補正値に補正し、出力メモリ1fに格納すると共に、
ネットワーク制御手段1hから変換器制御手段2bに対
してトルク指令値を低減する指令をネットワーク10に
出力する。変換器制御手段2bではこの指令を受け、処
理フロー(図14)の手順120、手順128、手順1
29、手順130、手順137、手順133にしたがっ
て誘導電動機7bのトルクを減少させる。誘導電動機7
bが空転(又は、滑走)した場合も同様である。このよ
うに、2台の誘導電動機のうち1台が空転/滑走した場
合、他の誘導電動機のトルクを同時に低減させるため、
粘着制御性能が向上する。なお、本実施形態では、1台
の制御装置によって2台のインバータ装置を制御し、2
台の誘導電動機を駆動する場合について説明したが、1
台の制御装置によって2台以上の複数台のインバータ装
置を制御し、2台以上の複数台の誘導電動機を駆動する
ことができることは云うまでもない。
【0019】本実施形態によれば、複数台のインバータ
装置を1台の車両制御手段によって制御するので、シス
テム全体の小形化が可能になると共に、実装面で配線量
の占める割合を低減し、低コスト化が図られる。また、
複数台の誘導電動機のうち1台が空転/滑走した場合、
1台の車両制御手段によって他の誘導電動機のトルクを
同時に低減する。このため粘着制御性能が向上する。
【0020】次に、本実施形態において、空転及び滑走
が発生した場合の動作について、以下に説明する。本説
明では、図15に示すように、変換器制御手段2a、イ
ンバータ装置6a及び誘導電動機7aが車両の進行方向
に対して前方に設置されているものと仮定する。基本的
な考え方としては、車両が図15の矢印方向に進行する
として、車輪Aが空転した場合、車輪Aの空転はその地
点(以下、空転地点とする。)の踏面状態が悪い状態に
あるためであり、続いてこの空転地点を通過する車輪B
も空転することが予想(予測)される。そこで、本実施
形態では、車輪Bの空転が予測される空転地点に車輪B
が到達するまでに、変換器制御手段2bの出力トルクを
低減し、車輪Bの空転を防止することを特徴とし、結果
的に加速性能を向上させることにある。ここで、事前に
変換器制御手段2bの出力トルクを低減する方法として
は、車輪Aが空転した時点から電流指令値を直ちに低減
する方法、空転地点に達する直前に電流指令値を低減す
る方法、或いは、空転地点に達する直前に空転持続時間
に比例して電流指令値を低減する方法等の様々な方法が
考えられるが、本実施形態では、空転地点に達する直前
に空転持続時間に比例して電流指令値を低減する方法に
より、空転地点に達する前後所定時間出力トルクすなわ
ち電流指令値を低減する方法を例に説明する。なお、こ
こでは前記所定時間を1秒とするが、これは一例であ
り、任意に設定可能である。まず、図示車輪A(誘導電
動機7aで駆動)が空転した場合、変換器制御手段2a
は図14に示す処理において再粘着制御(手順122)
を実行し、更に手順125、126、127にて異常情
報を車両制御手段1に対して送信する。車両制御手段1
は、この異常情報を受信し、図7の手順106において
異常処理を実行する。異常処理は、図8のフローチャー
トに示すように、手順1061〜手順1066の処理を
行う。
【0021】さて、本実施形態における空転の場合は、
前記手順1066において図16及び以下の説明に示す
トルク補正演算を実行する。すなわち、まず、変換器制
御手段2a、2bから送信される定期データの速度情報
を基に車両速度vを求め(手順10661)、次に、車
輪Aと車輪Bの間隔Lを(3)式に代入して車輪Bが空
転地点に達するまでの時間Tを算出し、この時間Tにな
る前に補正を開始するとして、その補正開始時間T1、
及びこの時間Tの後に補正を終了するとして、補正終了
時間T2を求める(手順10662)。例えば、車両速
度30km/h、車輪間隔Lが20mとすると、時間T
は2.4sとなり、この時間2.4sの前後に1秒間補
正を行うとすると、T1=1.4s、T2=3.4sと
なる。 T=L/v (3) 最後に、変換器制御手段2bの電流指令値Ipの補正量
ΔIpを(4)式に示すように空滑信号の持続時間Δt
に比例する値として算出し(手順10663)、所定の
メモリに格納する(手順10664)。この結果は図7
の手順110において、図17に示す電流指令値Ip’
になるように制御される。 ΔIp=k・Δt Ip’=Ip−ΔIp (4) ここで、k:比例定数 図17において、(a)は空滑信号であり、車輪Aが空
転地点で空転したことを表す。(b)は変換器制御手段
2aから指令する出力電流であり、空転発生時に出力電
流は減少し、その後徐々に増加する。(c)は変換器制
御手段2bの電流指令値であり、時間Tは(3)式によ
り求めた車輪Bが空転地点に達するまでの時間、時間T
1及びT2はそれぞれ補正開始時間(車輪Bが空転地点
に達する前の時間)及び補正終了時間(車輪Bが空転地
点に達した後の時間)を表す。例えば、図18に示すよ
うに、車輪Aの空滑信号の持続時間をΔtとしたとき、
車輪Bに対する変換器制御手段2bの電流指令値1.0
(=Ip)の補正量はΔIpとなり、補正量ΔIpは補
正開始時間1s(Tの1秒前=T1に相当)と補正終了
時間1s(Tの1秒後=T2に相当)の間継続し、変換
器制御手段2bの電流指令値Ipは細線(本発明による
トルク減少分として図示)によって示す電流パターンを
とる。因に、図20に示す従来例では太線(斜線部は従
来の再粘着制御によるトルク減少分として図示)によっ
て示す電流パターン(絞り時間0.5s、保持時間0.
2s、戻し時間5s)をとる。図18において、ΔIp
が20%の場合、従来の再粘着制御に比べて空転1回当
たりのトルクの減少を約1/7に低減できる。
【0022】次に、図15に示す車輪B(誘導電動機7
bで駆動)が空転した場合について、図19を用いて説
明する。車輪Bが空転した場合、変換器制御手段2b
は、変換器制御手段2aと同様に図18の斜線部で示す
粘着制御を実行するため、図19(b)のように出力電
流すなわちトルクが減少する。そこで、車両制御手段1
は、変換器制御手段2aに対して、図19(c)のよう
に再粘着制御を実行している時間Tsの間、電流指令値
Ipを補正分ΔIpだけ増加させ、Ip’となるように
補正する。これにより車両全体としての加速性能を保持
することができる。ここで、電流指令値Ipの補正分Δ
Ipは基本的には変換器制御手段2bで減少するトルク
に見合ったものとすることが望ましいが、誘導電動機に
流せる電流の許容値を考慮した値に制限する必要があ
る。このため、本実施形態では、(5)式に示すよう
に、補正後の電流指令値Ip’が電流指令値の最大値I
pmax以下となるように制御する。 ΔIp=k・Δt Ip’=Ip+ΔIp ただし、Ip’>Ipmaxの場合 Ip’=Ipmax (5) ここで、k:比例定数
【0023】以上の説明から明らかなように、本実施形
態では、空転及び滑走の発生頻度を低減できると共に、
空転及び滑走が発生した場合でも車両全体としてのトル
クの減少を最小限にすることができるため、所定の加速
性能を得ることができる。また、これにより、空転及び
滑走の発生しやすい線路条件下における乗り心地の低下
も防止することができる。
【0024】なお、本実施形態では、シリアル通信手段
をバス形とする構成について説明したが、本発明は、車
両制御手段1をホストとするスター形の構成としてもよ
いことは明白である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両制御手段を複数の変換器制御手段に対して1台設置
すれば、複数台のインバータ装置を制御し、複数台の電
動機を駆動することができるため、システム全体の小形
化が可能になると共に、実装面で配線量の占める割合を
低減し、低コスト化が図られる。また、複数台の誘導電
動機のうち1台が空転及び滑走した場合、1台の車両制
御手段によって他の誘導電動機のトルクを同時に低減で
きるため、粘着制御性能を向上させることができる。ま
た、空転及び滑走の発生頻度を低減できると共に、空転
及び滑走が発生した場合でも車両全体としてのトルクの
減少を最小限にすることができるため、所定の加速性能
を得ることができる。また、これにより、空転及び滑走
の発生しやすい線路条件下における乗り心地の低下を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用電力変換器の
制御装置
【図2】本発明の車両制御手段の機能ブロック図
【図3】本発明のノッチ情報の構成を示す図
【図4】本発明の車両制御手段における出力メモリの構
成を示す図
【図5】本発明の車両制御手段における入力メモリの構
成を示す図
【図6】本発明の異常情報の構成を示す図
【図7】本発明の車両制御手段の処理フローチャート
【図8】本発明の車両制御手段の異常処理フローチャー
【図9】本発明の指令データの構成を示す図
【図10】本発明の変換器制御手段の機能ブロック図
【図11】本発明の変換器制御手段における入力メモリ
の構成を示す図
【図12】本発明の変換器制御手段における出力メモリ
の構成を示す図
【図13】本発明の異常情報の構成を示す図
【図14】本発明の変換器制御手段の処理フローチャー
【図15】本発明を説明するための車両の構成図
【図16】本発明のトルク補正演算のフローチャート
【図17】本発明の再粘着制御を説明する図
【図18】本発明の再粘着制御を具体的に説明する図
【図19】本発明の再粘着制御を説明する図
【図20】従来の再粘着制御を説明する図
【符号の説明】
1…車両制御手段 2a、2b…変換器制
御手段 6a、6b…インバータ装置 7a、7b…誘導電動
機 8a、8b…パルス発生器 11、21a、21b
…マイコン 12、25a、25b…アナログインタフェース 13、14…デジタルインタフェース 17、27a、27b…ネットワークインタフェース 15、22a、22b…プログラムメモリ 16、23a、23b…作業メモリ 24a、24b…パルスインタフェース 26a、26b…ロジック回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 高司 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 仲田 清 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 豊田 瑛一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 応荷重指令、ブレーキ力指令、ノッチ指
    令及び主回路の断流器信号等の運転上必要とする運転情
    報を得て車両の運転状態を決定する車両制御手段と、決
    定した運転状態に応じて電力変換器を制御する変換器制
    御手段を備え、1台の前記車両制御手段に対して複数台
    の前記変換器制御手段を接続すると共に、前記複数台の
    変換器制御手段に対して出力トルク指令値を個別に設定
    することを特徴とする車両用電力変換器の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記車両制御手段
    は、前記複数台の変換器制御手段に対して電力変換器の
    起動、停止を個別に設定することを特徴とする車両用電
    力変換器の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記複数台の変換器
    制御手段によって駆動される複数台の電動機の一台に空
    転又は滑走が発生した場合、前記車両制御手段は、該当
    変換器制御手段から空転又は滑走データを受信すると共
    に、他の全ての変換器制御手段に電流指令値を低減させ
    る指令データを送信し、他の全ての誘導電動機のトルク
    を同時に低減させることを特徴とする車両用電力変換器
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記複数台の変換器
    制御手段によって駆動される複数台の電動機に空転又は
    滑走が発生した場合、前記車両制御手段は、該当変換器
    制御手段から空転又は滑走データを受信すると共に、当
    該変換器制御手段には電流指令値を直ちに低減させ、他
    の変換器制御手段には電流指令値を所定時間遅らせて低
    減させる指令データを送信し、他の誘導電動機のトルク
    を低減させることを特徴とする車両用電力変換器の制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、当該変換器制御手段
    より進行方向に対して後方の変換器制御手段のみ所定時
    間遅らせて電流指令値を低減させることを特徴とする車
    両用電力変換器の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記所定時間は、空
    転の発生した車輪より後方の車輪が空転発生時から空転
    発生箇所に到達するまでの時間より短い時間であること
    を特徴とする車両用電力変換器の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記複数台の変換器
    制御手段によって駆動される複数台の電動機に空転又は
    滑走が発生した場合、前記車両制御手段は、該当変換器
    制御手段から空転又は滑走データを受信すると共に、当
    該変換器制御手段には電流指令値を直ちに低減させ、当
    該変換器制御手段より進行方向に対して前方の変換器制
    御手段には電流指令値を増加させる指令データを送信
    し、前方の誘導電動機のトルクを増加させることを特徴
    とする車両用電力変換器の制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかにおい
    て、前記車両制御手段と前記各変換器制御手段は相互に
    通信可能なシリアル通信手段により接続することを特徴
    とする車両用電力変換器の制御装置。
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