JP6004047B1 - 電気推進システムの運転方法および運転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2系統の給電電路を独立して給電する動作であっても、2つの電池電圧にアンバランスが発生しないようにする制御を実現し、各電池の独立給電動作から並列給電動作に移行する際に、両電池電圧のアンバランスに起因する突入電流を抑制する電気推進システムを提供する。【解決手段】充電可能な電池からなる2台の電池電源1,2と、機械的に同軸結合された2台の推進電動機13,14と、各推進電動機にそれぞれ給電する2台の電力変換器9,10と、電池電源と電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路L1,L2と、この2系統間の開閉を行うスイッチ装置3,4とを含む電気推進システムの制御方法において、電池の独立給電動作で推進電動機を起動し、各電力変換器の受電電圧に差があるときは、この電圧差をなくなるように両推進電動機の負荷分担を補正して運転し、電圧差がなくなってから、両電池電源を並列給電状態にして運転する。【選択図】図1

Description

この発明は、充電可能な電池からなる2台の電池電源と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機と、各推進電動機にそれぞれ給電する2台の電力変換器と、電池電源と電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路と、電池電源の独立給電動作および並列給電動作の切り替えを可能にすべく2系統の給電電路間に設けられた並列接続スイッチとを含む電気推進システムの運転方法および運転装置に関する。
この種の電気推進システムは、船舶の推進用プロペラを駆動する電気駆動推進装置として公知である(例えば、特許文献1参照)。この場合、2台の電池電源は、利用効率を高くするため、並列接続して給電を行う方法が一般的である。
2台の電池電源を並列接続して給電を行う場合は、2台の電池電源が並列接続されているから、電池電源相互の電圧のアンバランスは発生し難い。しかし両電池電源を並列接続するスイッチをオフした場合は、各推進電動機には、それぞれ付設の電力変換器を介して、付設の電池電源から互いに独立して給電されるため、電池電源相互の電圧にアンバランスが発生することが想定される。
電池電源の電圧にアンバランスが発生した場合、両給電電路を並列接続するために並列接続スイッチを投入すると、電池電源電圧の差によって突入電流が発生する。この突入電流を制限するのは、電池内部抵抗と電路抵抗の和である。
しかし、大容量電気推進システムでは、使用される大容量電池の内部抵抗は極めて小さく、また、大電流を通電すべき給電電路の抵抗も極めて小さいことから、電池電源電圧の差が僅かであっても莫大な突入電流が流れて電池へ障害を与え、かつ、給電電路に配置した保護装置が作動して、電源喪失状態を引き起こすなどの障害を発生することが予想される。
また、2台の推進電動機は、同軸上に配置されていると、回転速度は等しく制御されるため、並列給電運転の場合は、2台の電池電源の電圧が等しいので、2台の推進電動機が同じ大きさであれば、2台の推進電動機の出力は同一となる。しかし、独立給電運転の場合に、両電池電源の電圧に電圧差が生じると、2台の推進電動機は出力を同じにするため、電圧が高い側の電池電源の電流は小さく、電圧が低い側の電池電源の電流は大きくなる。
この状態が継続すると2台の推進電動機は、出力を維持するため、電流が大きく電圧が低い側の電池電源は、増々放電電流が増加して電池の充電量(AH)の低下がより大きくなり、電流が小さく電圧が高い側の電池電源は、放電電流の差により電池の充電量(AH)の低下が、電流が大きく電圧が低い側の電池より小さくなる。このため、電池の充電量(AH)の格差が拡大して両電池電源の電圧差がさらに大きくなる。
さらに、両電池電源間の充電量(AH)のアンバランスは、電池電源の総和の充電量(AH)の低下を招くだけでなく、充電時間差の拡大や電池特性および電池寿命の劣化など、電池の性能に大きな悪影響を与えることになる。
特許第4923482号公報
この発明の課題は、前記した問題を解決するため、2台の電池電源に電圧差(電圧アンバランス)があっても2台の推進電動機を円滑に起動でき、かつ、2台の電池電源間に発生した電圧アンバランスを早急に解消して、より早く2台の電池電源の並列給電への移行を実現することにより、電池の充電量(AH)の低下や電池特性および電池寿命の劣化を抑制して、電池電源の利用効率を高めることのできる電気推進システムの運転方法および運転装置を提供することにある。
この課題は、方法の発明によれば、充電可能な電池からなる2台の電池電源と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機と、各推進電動機に給電する電力をそれぞれ制御する2台の電力変換器と、前記電池電源と前記電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路と、前記2系統の給電電路間に設けられた並列接続スイッチとを含む電気推進システムの運転方法において、
前記推進電動機を起動する際は、前記並列接続スイッチをオフにして、前記各電池電源から前記各推進電動機にそれぞれ独立して給電する独立給電状態で、前記各電力変換器から給電して各推進電動機を起動し、前記両推進電動機の起動後は、独立給電状態における前記両電池電源の電圧差を検出するとともに、前記両推進電動機の入力電流の電流差を検出し、前記電圧差が所定値以上ある場合は、この電圧差が前記所定値未満となるまで、前記電流差に応じて、前記電圧が高い方の電池電源から給電される推進電動機の入力電流を増大するとともに、前記電圧が低い方の電池電源から給電される推進電動機の入力電流を低減して、前記電圧が高い方の電池電源から給電される推進電動機が、電圧が低い方の電池電源から給電される推進電動機よりも負荷分担が大きくなるように前記各推進電動機の負荷分担を補正制御しながら前記各推進電動機を運転し、前記両電池電源の電圧差が解消されたところで前記並列接続スイッチを投入して前記2台の電池電源を並列給電状態に切換えるとともに、前記推進電動機の負荷分担の補正制御を解除することにより解決される(請求項1の発明)。
また、この課題は、この発明の別の方法によれば、充電可能な電池からなる2台の電池電源と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機と、各推進電動機に給電する電力をそれぞれ制御する2台の電力変換器と、前記電池電源と前記電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路と、前記2系統の給電電路間に設けられた並列接続スイッチとを含む電気推進システムの運転方法において、

前記推進電動機を起動する際は、前記並列接続スイッチをオフにして、前記各電池電源から前記各推進電動機にそれぞれ独立して給電する独立給電状態で、前記各電力変換器から給電して各推進電動機を起動し、前記両推進電動機の起動後は、独立給電状態における前記両推進電動機へ入力される入力電流の電流差を検出し、所定値以上の電流差がある場合は、この電流差が解消されるまで、前記電流差に応じて、前記入力電流が小さい方の推進電動機の入力電流を増大するとともに、前記入力電流が大きい方の推進電動機の入力電流を低減して、前記入力電流の大きい方の推進電動機が、入力電流の小さい方の推進電動機よりもさらに負荷分担が大きくなるように前記各推進電動機の負荷分担を補正制御しながら前記両推進電動機を運転し、前記両入力電流の電流差が解消されたところで前記並列接続スイッチを投入して前記2台の電池電源を並列給電状態に切換えるとともに、前記推進電動機の負荷分担の補正制御を解除することにより解決することができる(請求項2の発明)。
また、請求項1または2の発明おいて、前記2台の推進電動機の入力電流の電流差に所定の電流値を加えた増量補正値に応じて、前記入力電流の補正を行うようにしてもよい(請求項の発明)。
請求項1ないし3の何れかの発明において、前記各推進電動機の負荷分担の補正制御で、2台の推進電動機のうち、電圧が低い方の電池電源から給電される推進電動機の運転を停止して、電圧が高い方の電池電源から給電される推進電動機だけで負荷を分担するように補正すると、電池電源電圧の均圧時間を短縮することができる(請求項の発明)
請求項1ないし4の何れかの発明において、前記各推進電動機の負荷分担の補正制御の際、前記各推進電動機への指令速度の上限を定格速度の90%に制限すれば、推進電動機の出力が上限に達して補正動作ができなくなることを回避することができる(請求項の発明)。
請求項1ないし4の何れかの発明において、補正制御の際、推進電動機の速度を定格速度の80%に制限すれば、電圧の高い側を片側推進電動機の上限(50%)と同じ出力にでき、もう一方の電圧の低い側は停止にできる。このようにすれば、より早く電圧アンバランスを解消することができる(請求項の発明)。
前記課題は、装置の発明では、充電可能な電池からなる2台の電池電源と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機と、各推進電動機に給電する電力をそれぞれ制御する2台の電力変換器と、前記電池電源と前記電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路と、前記2系統の給電電路間に設けられた並列接続スイッチとを含む電気推進システムの運転装置において、
前記電気推進システムの起動時に前記並列接続切換スイッチのオフ状態で、前記電力変換器へ起動指令を発する手段と、前記電気推進システムの運転中に前記各電池電源の電圧を相互に比較して電圧差を求める電圧差検出手段と、前記電気推進システムの運転中に前記両推進電動機に入力される電流を相互に比較して電流差を求める電流差検出手段と、前記各推進電動機への速度指令と検出速度との偏差が零となるように前記各電力変換器の出力を制御する速度制御部と、前記電圧差検出手段により所定値以上の電圧差が検出されたとき、前記電流差検出手段によって検出された電流差に応じて前記2台の推進電動機の少なくとも一方の推進電動機側の前記速度制御部における電流指令を補正して、電圧が高い方の電池電源から給電される推進電動機の負荷分担を、電圧が低い方の電池電源から給電される推進電動機の負荷分担より大きくなるように両推進電動機の負荷分担を補正する手段と、前記電圧差検出手段により所定値以下の電圧差が検出されたとき、前記並列接続切換スイッチの投入を許可する手段とを備えることによって解決する(請求項の発明)。
また、前記課題は、装置の発明の別の発明によれば、充電可能な電池からなる2台の電池電源と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機と、各推進電動機に給電する電力をそれぞれ制御する2台の電力変換器と、前記電池電源と前記電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路と、前記2系統の給電電路間に設けられた並列接続スイッチとを含む電気推進システムの運転装置において、
前記電気推進システムの起動時に前記並列接続切換スイッチのオフ状態で、前記電力変換器へ起動指令を発する手段と、前記電気推進システムの運転中に前記推進電動機に入力される電流を相互に比較して電流差を求める電流差検出手段と、前記各推進電動機への速度指令と検出速度との偏差が零となるように前記各電力変換器の出力を制御する速度制御部と、前記電流差検出手段により所定値以上の電流差が検出されたとき、前記電流差に応じて前記2台の推進電動機の少なくとも一方の推進電動機側の前記速度制御部における電流指令を補正して、入力電流の小さい方の推進電動機の負荷分担を、入力電流の大きい方の推進電動機の負荷分担より大きくなるように両推進電動機の負荷分担を補正する手段と、前記電流差検出手段により所定値以下の電流差が検出されたとき、前記並列接続切換スイッチの投入を許可する手段とを備えることにより解決することができる(請求項の発明)。
さらに、請求項またはの発明において、電流差に応じた補正量に所定の増量補正値を加算して、補正量の増量を行うようにしてもよい(請求項の発明)。
本発明の運転方法によれば、電気推進システムの起動時は、各電池電源を独立給電動作とし、起動後も独立給電動作を継続する中で、両電力変換器の受電電圧を検出して両電圧に差があれば、両電池電源間の電圧差を抑制するために、電圧が高い側の電池電源に接続された推進電動機の電流が、電圧が低い側の電池電源に接続された推進電動機の電流より大きくなるように負荷分担の補正制御を行う。
これによって、2台の電池電源の独立給電状態において、両電源の電圧に電圧差がある場合、これを早急に収めて、2台の電池電源の電圧を一致させ、電池電圧アンバランスをなくすことができるので、この後に、2つの電池電源間の並列接続スイッチを投入して並列給電動作へ移行する際に、突入電流なしで移行することができる。
また、本発明の方法によれば、2系統の電池電源を有する電気推進システムにおいて、2系統の電池電源を独立給電状態にして起動するので、電池電源の電圧にアンバランスがあっても各推進電動機を円滑に起動することができる。
負荷分担の調整の際は、受電電圧が高い側では入力電流を増大し、受電電圧が低い側では入力電流を低減することにより、2台の推進電動機の負荷分担を制御するので、短時間で両者の受電電圧を互いに等しい電圧に収束させることができ、また、機械的に結合された2台の推進電動機の合計出力の変化を抑制し、回転速度を維持することができる。その際に生じ得る速度の誤差は、この種の電気推進システムで通常設けられている回転速度フィードバック制御系によって除去することができる。
本発明による制御装置においても、本発明による制御方法に対応した効果を奏することができる。
この発明の第1の実施例による電気推進システムの運転制御装置の実施例を示すブロック図である。 この発明の第1の実施例による電気推進システムの運転方法を示す制御フロー図である。 図2Aの制御フロー図の続きを示すフロー図である。 この発明の第1の実施例による電気推進システムの動作概念説明図である。 この発明の第1の実施例による電気推進システムにおける受電電圧の電圧差と電流差の説明図である。 この発明の第1の実施例による電気推進システムにおける推進電動機出力の補正動作の説明図である。 この発明の電気推進システムの動作説明に用いる推進電動機の回転速度‐出力特性線図である。 この発明の第2の実施例による電気推進システムの運転制御装置の実施例を示すブロック図である。 この発明の第2の実施例による電気推進システムの運転方法を示す制御フロー図である。 図8Aの制御フロー図の続きを示すフロー図である。
以下において、図面に示す本発明による実施例を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による電気推進システムの運転装置の第1の実施例を示すブロック構成図である。
図1に示すように、この電気推進システムは、充電可能な電池B1、B2からなる2台の電池電源1、2と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機13、14と、各推進電動機13、14のそれぞれに給電する電力を制御する2台の電力変換器9、10と、電池電源1、2と電力変換器9、10との間にそれぞれ設けられた2系統の給電電路L1、L2と、電池電源1、2の独立給電動作および並列給電動作を可能にすべく給電電路L1、L2に設けられたスイッチ装置とから構成されている。このスイッチ装置は、ここでは、電池電源1側の給電電路L1に配置されたスイッチ3と、電池電源2側の給電電路L2に配置されたスイッチ4と、2系統の給電電路L1、L2の間に配置された並列接続スイッチ17とから構成されている。
この電気推進システムは、例えば船舶の推進用プロペラPを駆動する2台の推進電動機13、14を有する船舶用電気推進システムとして構成されており、一般に、ここでは図示されていないが、更に、電池電源1、2の電池を充電するための2台の充電用発電機と、電池電源1、2からそれぞれ給電される2系統の補機系統を装備している。
両推進電動機13、14は、互いに機械的に結合されており、特に付属する回転速度検出器15と共に、共通の推進用プロペラPを駆動する駆動軸16にて結合されている。各推進電動機13、14は、3相誘導電動機または3相同期電動機等の交流電動機で構成されている。各推進電動機13、14へ給電する電力を制御する電力変換器9、10は、例えばIGBTからなる3相PWMインバータINV1、INV2として構成することができる。両電力変換器9、10の直流入力側には、それぞれ入力電流検出器7、8が設けられ、両電力変換器9、10の交流出力側には、それぞれ出力電流検出器11、12が設けられている。各電力変換器9、10が電池電源1、2から受電する受電電圧VM1、VM2は、それぞれ電圧検出器5、6によって検出される。
電力変換器9、10を介して推進電動機13、14の回転速度を制御するために、各推進電動機13、14に付属した速度制御部CT1、CT2が設けられている。この速度制御部CT1、CT2は、速度調節器21、22を備え、両速度調節器21、22に対して共通の回転速度設定器20が設けられている。速度調節器21、22は、入力点aにおいて、回転速度設定器20から速度制限器30を介して加わる共通な速度指令信号Nsと、回転速度検出器15からの回転速度検出信号Niとを比較して、推進電動機13、14の回転速度のフィードバック制御を行う。速度調節器21、22は、入力点aでの比較結果により得た回転速度制御偏差に例えば比例積分演算を施して電力変換器9、10への入力電流指令信号Is1、Is2を発生する。
これらの信号Is1、Is2は、入力点b1、b2から電流制限器39、40によって、上限を入力電流制限設定器41、42で設定された電流制限値IsL1、IsL2に制限されてから、入力電流指令信号IsE1、IsE2として、入力電流調節器43、44の入力点b3、b4に導かれる。入力電流調節器43、44は、入力点b3、b4において、入力電流指令信号IsE1、IsE2と、入力電流検出器7、8からの入力電流検出信号IM1、IM2とを比較することにより、電力変換器9、10の入力電流のフィードバック制御を行う。入力電流調節器43、44の後段には、更に出力電流調節器45、46を設けることができる。
出力電流調節器45、46は、入力点b5、b6において、入力電流調節器43、44の出力信号IsM1、IsM2を出力電流指令信号として受け取って、出力電流検出器11、12からの出力電流検出信号Im1、Im2と比較し、その偏差に応じた制御指令SIV1、SIV2を発生して電力変換器9、10へ与え、出力電流のフィードバック制御を行う。
電力変換器9、10は、この制御指令SIV1、SIV2に基づいて推進電動機13、14に供給する出力電流Im1、Im2を制御するので、推進電動機13、14の回転速度Niが、回転速度設定器20で設定された設定速度Nsとなるように制御される。
この発明による運転方法を実現するために、それぞれ電流補正部31、32が付設されている。電流補正部31、32は、増量補正指令の有無によって、両系統の電流差ΔIMに基づく通常補正値、または、この通常補正値に電流増量補正設定器33、34で設定された増量補正値を加算して増量された補正値を補正出力信号IME1、IME2として出力する。この補正出力信号IME1、IME2は、入力点b1、b2において、速度調節器21、22からの入力電流指令信号Is1、Is2に加算されて、入力電流調節器43、44への入力電流指令信号を補正する。
このような電流指令の補正を行うために、2系統の給電系統L1、L2の電流検出器7、8で検出される入力電流IM1、IM2を相互に比較して両者の電流差ΔIM(=IM1−IM2)を求める電流差検出器26と、電圧検出器5、6で検出した両系統の電圧VM1とVM2を比較して両者の電圧差ΔV(=VM1−VM2)を求め、この電圧差が所定値以上のとき、電池電源1、2の電圧差を示す電圧差信号s6を発生する電圧差検出器36が設けられている。
電圧差信号s6は、電気推進システムの全体の運転制御および監視、表示を行う制御装置37に加えられる。
制御装置37には、その他に入力信号として運転指令スイッチ51、補正モード選択スイッチ35および推進電動機停止選択スイッチ47から、それぞれ運転指令信号s1、補正モード選択信号s2および停止選択信号s3が加えられる。
運転指令スイッチ51は、「運転」位置で運転指令信号s1を「運転」にし、「停止」位置でこれを「停止」にする。
補正モード選択スイッチ35は、負荷分担補正制御を行う際に、通常補正量で補正する「通常補正モード」と、この通常補正量に一定値の増量補正量を加算して補正量を増量して補正を行う「増量補正モード」とを選択する選択スイッチである。この選択スイッチ35は「増量補正」位置で補正モード選択信号s2を「増量補正モード」にし、「通常補正」位置でこれを「通常補正モード」にする。
推進電動機停止選択スイッチ47は、負荷分担補正制御の際に、2台の推進電動機の両方を運転したまま補正制御を行うか、2台の推進電動機の一方の運転を停止して補正制御を行うかを選択するもので、「M1」または「M2」位置で、運転を停止する電動機を選択すると、選択信号s3が「M1停止」または「M2停止」となり、「切」位置でこれらが解除される。
さらに、負荷分担補正制御中に、推進電動機の回転速度を制限して補正範囲内に収めるために、速度制限部30と、この速度制限部30に制限指令を与える速度制限判別部28、29が設けられる。
まず、このように構成された電気推進システムのこの発明による運転方法を説明する前に、この発明の動作の概念を、図3および図4を参照して説明する。
図3に示すように、2系統の給電電路L1とL2の間の並列接続スイッチ17を「開」(オフ)にして各電池電源1、2から独立して給電している状態として、同軸上に配置した2台の推進電動機M1、M2は、速度制御部CT1、CT2より、回転速度検出器15からフィードバックされる推進電動機の回転速度検出値Niが、回転速度設定器20で設定された速度指令値Nsと等しくなるように電力変換器9、10を介してフィードバック制御が行われる。
このため、推進電動機M1の出力P1と推進電動機M2の出力P2の合計出力PΣ(=P1+P2)によって推進用プロペラPが駆動される。
各推進電動機13(M1)、14(M2)の出力P1、P2は
P1=VM1×IM1×η・・・(1)
P2=VM2×IM2×η・・・(2)
で示される。ここで、VM1、VM2は電力変換器9、10の受電電圧、IM1、IM2は電力変換器9、10の入力電流、ηは各系統の電力変換器と推進電動機との総合効率である。
推進電動機13(M1)、14(M2)が同一容量で、電力変換器9、10の受電電圧VM1、VM2が等しい場合は、両入力電流IM1、IM2は等しく、両電池の放電電流IB1、IB2も等しくなるので両電池電源1、2間の電圧差は発生し難くなる。
しかし、図示しない補機動力の消費電力差、電池の特性差などによって電池電源の電圧VB1、VB2間に電圧差が発生し、推進装置(電力変換器と推進電動機)の受電電圧VM1、VM2に電圧差が発生する。これにより次の(3)、(4)式で示される電動機電流IM1、IM2にも電流差が発生する。
IM1=(P1÷VM1)÷η・・・(3)
IM2=(P2÷VM2)÷η・・・(4)
推進電動機13、14は、図1、図3に示すように回転速度が、フィードバック制御により指令された速度に保たれているから、推進電動機13、14の出力P1、P2は等しく、両受電電圧VM1、VM2に電圧差が発生すれば両電動機の入力電流に差が生じる。
例えば、両受電電圧がVM1>VM2の場合でも、両推進電動機13、14の出力P1、P2は等しいのであるから、電圧が高い電池電源1側の電力変換器9の入力電流IM1は電圧が高い分小さく、電圧が低い電池電源2側の電力変換器10の入力電流IM2は電圧が低い分大きくなる。
図4は、この関係を示す特性図である。
図4は、電池電源1、2から電力変換器9、10に加わる電圧VM1とVM2がVM1>VM2の場合を示すもので、横軸は、両電池電圧の電圧差ΔV(=VM1−VM2)を定格電圧に対する比率(%)で示し、縦軸の下半分に入力電圧を定格電圧に対する比率(%)で示し、縦軸の上半分に入力電流を定格電流に対する比率(%)で示す。そして、電圧差ΔVに対する電圧が低い電池電源2側の電力変換器10の入力電圧VM2および入力電流IM2の変化をそれぞれVM2線およびIM2線で示している。
図4において、VM2線およびIM2線で示すように、電圧差ΔVの増加とともに電圧が高い方の電圧VM1、電流IM1に対して相対的に電圧が低い側の電池電源2の電圧VM2が低下し、電流IM2は増加する。
電圧が高い電池電源1側の電力変換器9の入力電圧VM1および入力電流IM1は、100(%)線上に固定したままとなる。
図4に示すように、両電池電源の電圧がVM1>VM2となって電圧差ΔVが発生する状態が継続すれば、電圧が低い側の電池電源2は、放電電流IB2が大きいので、電池B2の充電量(AH)の減少が大きくなる。そして、電圧が高い側の電池電源1は、放電電流IB1が小さいので、電池B1の充電量(AH)の減少が電池電源2より小さくなる。このため、放電時間の経過と共に電圧が低い側の電池電源2の電池電圧VB2の低下が、電圧が高い側の電池電源1の電池電圧VB1の低下より大きくなる。
すなわち、両電池電源の放電時間が長くなるにしたがって、放電電流差と放電時間積によって電池の充電量(AH)の差が増大するので、両電池電源の電圧差ΔVは一層拡大することになる。
そこで、電池電源電圧、受電電圧が高い側の推進電動機13の電流を増大して、出力が大きくなるように、例えば、電圧差ΔVが発生したとき、電圧が高い側の電力変換器9の入力電流IM1を、図4に点線で示すIME1線になるように増量補正して出力を増大して運転する。そして、電圧が低い側の推進電動機14は、回転速度の維持に必要な出力で運転すればよいので、電流IM2が低減される。これによって、電圧が高い側の電池電源1の放電量(AH)が増大し、電池B1の電圧低下が促進されるようになる。一方、電圧が低い側の電池電源2の放電量(AH)が抑えられて電池B2の電圧低下が抑制されるようになる。この結果、放電時間の経過によって両電池電源間の電圧差を次第に零に収束することができる。
次に、このような第1の実施例の電気推進システムの運転方法を図2A、2Bに示すフロー図を参照して説明する。
電気推進システムの運転制御が開始されると、図2AのステップS1で、運転指令スイッチ51からの運転指令信号s1が「運転」であるか否かの判定が行われる。運転指令信号s1が「停止」であれば、N分岐から再度運転指令スイッチ51からの運転指令信号s1を読み込み、この運転指令信号s1が「運転」となるまで繰り返し判定処理が行なわれる。
ステップS1で、運転指令スイッチ51からの運転指令信号s1が「運転」であることが判定されると、ステップS1のY分岐からステップS2に進む。
ステップS2では、並列接続スイッチ17の状態を読み込み、並列接続スイッチ17の状態が開(オフ)状態にあるか否かの判定を行う。ここで並列接続スイッチ17が開状態でなく、すなわち閉(オン)状態にあれば、N分岐からステップS21へ進んで、自動または手動で並列接続スイッチ17を開にする操作処理を行い、ステップS2へ戻り、並列接続スイッチ17「開」となるまで、この判定処理を繰り返す。
ステップS2で並列接続スイッチ17が開(オフ)状態にあることが判定されると、Y分岐からステップS3へ進んで各給電系統のスイッチ3、4を投入(オン)する処理を行う。これにより、各電池電源1、2が、それぞれ給電電路L1、L2に独立して給電を行う独立給電状態となる。
これに続く、ステップS4で、電力変換器9、10を始動する処理を行う。この処理により、電力変換器9、10は、いわゆるソフトスタートにより始動する。これにより、電力変換器9、10から推進電動機13、14へ供給する電流が過電流とならないように緩やかに増大されるので、推進電動機13、14は緩やかな速度で起動する。
推進電動機13、14が起動されると、ステップS5の電気推進システムが備える速度制御部CT1、CT2による速度調節処理へ移行する。このステップS5の処理によって推進電動機13、14の速度Niが、回転速度設定器20によって設定された指令速度Nsと等しくなるように制御される。
推進電動機13、14の速度Niが設定された指令速度Nsに達したところで、ステップS6の電圧検出器5、6で検出された電力変換器9、10の入力電圧VM1、VM2の読み込み処理を行う。
これに続きステップS7で、両入力電圧VM1とVM2とを比較して電圧差ΔV(=VM1−VM2)を求め、さらに、この電圧差ΔVを所定値Vs(≒0)と比較して、電圧差ΔVの有無の判定処理を行う。このステップS7では、電圧差ΔVが所定値Vs以上であれば、電圧差ありと判定され、これ以下であれば、電圧差なしと判定される。
ここで、電圧差ΔVが所定値Vs以下で、電圧差なしと判定されると、直ちにN分岐からステップS8へ進む。
ステップS8では、並列接続スイッチ17の投入器53へ投入許可s17を与える処理を行い、次のステップS9へ進む。
ステップS9では、例えば、手動で投入指令スイッチ52を操作して、投入器53に投入指令を与えて並列接続スイッチ17を投入することにより、並列接続スイッチ17が閉(オン)となり、並列給電運転へ移行する処理を行う。
この場合の並列接続スイッチ17の投入操作は、自動で行うこともできる。
このステップ9の処理が終わると終了となる。
これにより、図1における並列接続スイッチ17が「閉」となり、2系統の給電電路L1、L2が並列接続され、電池電源1、2から、電力変換器9、10を介して負荷である推進電動機13、14に並列に給電される。このため、電池電源1、2の電池B1、B2は、ほぼ同じ状態で消費され、充電量(AH)が同じ状態で変化するようになる。
ステップS7の入力電圧VM1、VM2の電圧差ΔVの有無を判定する処理において、電圧差ΔVが所定値Vs以上となり、電圧差ありと判定されると、Y分岐から図2AのA点から図2BのA点を経て、図2BのステップS71へ移行する。このステップS71では、補正モード選択スイッチ35からの補正モード選択信号s2が「通常補正」であるか、「増量補正」であるかの判定処理が行われる。
ここで、補正モード選択スイッチ35からの補正モード選択信号s2が、「通常補正」であると判定された場合は、Y分岐からステップS72へ移行して、図1の電流補正部31へ、電流差検出器26で求められた電流IM1とIM2との電流差ΔIM(=IM1−IM2)に基づく補正を行う通常補正を指令する。この指令は、通常補正指令信号s11として制御装置37から電流補正部31、32へ与えられる。
ここではVM1>VM2であるので、電圧が高い電池電源1側の電流補正部31には、極性判別器27を通して、電流差検出器26で求められた両入力電流IM1とIM2の電流差ΔIM(=IM1−IM2)に基づく通常補正値を正にした正補正値+ΔIMと、電流増量補正設定器33からの増量補正値E1が加えられている。そして電圧が低い電池電源2側の電流補正部32には、同様に極性判別器27を通して電流差ΔIMに基づく補正値を負にした負補正値−ΔIMと電流増量補正設定器34からの増量補正値E2が加えられている。
ステップS72では、電流補正部31、32が通常補正指令s11を受けることにより、通常補正値だけを選択して入力点b1、b2に加える通常補正処理を実行する。これにより、入力点b1、b2において、それぞれ、速度調節器21、22から入力電流調節器43、44に加えられる入力電流指令Is1、Is2に電流補正部31、32から加えられる通常補正値+ΔIM、−ΔIMを加算して、電流指令値の補正が行われる。
これにより、電圧が高い側の電池電源1で駆動される推進電動機13側では、電流指令値IMR1がIS1+ΔIMに増大されるので、推進電動機13の電流が大きくなり、推進電動機13(M1)の出力P1が増大される。そして、電圧が低い側の電池電源2で駆動される推進電動機14側では、電流指令値IMR2がIS2−ΔIMに低減されるので、推進電動機14の電流が小さくなり、推進電動機14(M2)の出力P2が、出力P1が増大した分減少される。
ステップS72の電流指令の通常補正処理が行われると図2BのB点から再び図2AのB点を経てステップS7へ戻って、電圧差ΔVの有無の判定処理が行われる。ここで、電圧差ありとなれば、ステップ71、72の電流補正処理が、両電圧VM1とVM2が等しくなって電圧差なしとなるまで繰り返し行われる。
この結果、電圧が高い方の電池電源1の電池B1は放電(消費)が促進されることにより電池電圧VM1の低下がより大きくなり、電圧が低い方の電池電源2の電池B2は放電(消費)が抑制されることにより、電池電圧VM2の低下が小さくなるので、互いの電圧差が零に収束するのが速くなる。
このような負荷分担補正処理工程において、補正モード選択スイッチ35が「増量補正」位置に置かれ、増量補正モードが選択されている場合は、ステップS71の補正モード判定処理で増量補正モードと判定されるので、N分岐からステップS73へ進んで、運転停止選択判定処理が行われる。
このとき、運転停止選択スイッチ47が「切」位置に置かれている場合は、選択出力信号s3は、「M1」でも「M2」でもないので、ステップS73で、運転停止指令ではないと判定され、N分岐からステップS74の電流指令の増量補正処理へ移る。
電流指令を増量補正する処理ステップS74では、制御装置37から増量補正信号s12が電流補正部31、32に与えられる。これにより、電流補正部31では、電流差検出器26から加えられた通常補正値ΔIMに、電流増量補正設定器33に設定された増量補正値E1を加算して補正値の増量を行う。
このようにΔIM+E1に増量された補正値IME1が、入力点b1で速度調節器21から指令される電流指令値Is1に加算され、電流指令値Is1が増量補正される。
電圧が低い側の電流補正部32では、電流増量補正設定器34に設定された増量補正値E2が、電流差検出器26から加えられた通常補正値−ΔIMに、これと同じ極性で加算(−(ΔIM+E2))され、補正量が負側に増量される。
この電圧が低い側の負側に増量された補正値−(ΔIM+E2)が、入力点b2で速度調節器22から指令される電流指令値Is2に加算される結果、電流指令値Is2は、減量補正されることになる。
これにより、電圧が高い側の電池電源1で駆動される推進電動機13側では、電流指令値IMR1がより増大されるので、推進電動機13の電流が大きくなり、出力P1がより増大される。そして、電圧が低い側の電池電源2で駆動される推進電動機14側では、電流指令値IMR2がより低減されるので、推進電動機14の電流が小さくなり、出力P2がより減少される。
ステップS74の電流指令の増量補正処理が行われるとB点から再び図2AのステップS7へ戻って、電圧差・BR>「Vの有無の判定処理が行われ、電圧差ありとなれば、ステップ71、73、74の電流増量補正処理が、両電圧VM1とVM2が等しくなって電圧差なしとなるまで繰り返し行われる。
この結果、電圧が高い方の電池電源1の電池B1は放電(消費)が促進されることにより電池電圧VB1の低下がより増大され、電圧が低い方の電池電源2の電池B2は放電(消費)がより抑制されることにより、電池電圧VB2の低下が減少されるので、互いの電圧差がより短時間に零に収束されるようになる。
前記の電流補正処理工程において、例えば、運転停止選択スイッチ47を「M2」位置に切換え操作して、停止する電動機として電圧が低い側の推進電動機14を選択した場合は、ステップS73において、停止指令が「M2」であることが判定されるため、このステップS73のY分岐からステップS75へ進んで、推進電動機14(M2)を運転停止させることによる負荷分担補正処理が行わる。
停止する電動機として推進電動機13(M1)を選択する場合は、選択スイッチ47を「M1」位置に切換える。
この運転停止処理は、具体的には、停止を選択した電動機が推進電動機14である場合は、この推進電動機14を駆動する電力変換器10に制御装置37から運転停止指令s14を与えて、これを停止させて、推進電動機14への給電を停止することにより行う。
また、停止する電動機として推進電動機13(M1)が選択された場合は、電力変換器9に制御装置37から運転停止指令s13が与えられる。
このように、2台の推進電動機13、14のうち、一方の運転を停止して、負荷分担の補正を行うようにすると、運転の停止された推進電動機の接続された電池電源の電池の充電量は、補機電力のみによって消費されるので、この電池の放電がより小さく抑えられる。このため、この電源の電池の電圧の低下をより小さく抑えることができる。
一方、運転を継続している推進電動機の接続された電池電源は、電池の充電量が、この運転中の推進電動機と補機電力によって消耗されるので、電池の放電がより大きくなり、電池電圧の低下がより大きくなる。
この結果、2台の電池電源の電圧を等しい電圧に収束する時間をより短縮することが可能となる。
このとき、停止する電動機としては、電圧が低い方の電池電源に接続された推進電動機を選択する必要がある。
ステップS75の処理が行われるとB点から、再び、図2AのステップS7の電圧差ΔVの有無を判定する処理へ戻り、図2BのステップS71、S73、S75の補正処理が、電圧差ΔVが零になるまで繰り返し行われる。
このような補正処理を繰り返した後に、ステップS7で、電圧差ΔVが零になり、電圧差なしになると、ここからステップS8、S9へと進んで、並列接続スイッチ17を投入(オン)して、2台の電池電源1、2を並列給電状態にする。これにより、この後は、2台の電池電源1、2を並列給電運転する中で2台の推進電動機13、14が負荷を均等に半分ずつ負担して並列運転されるので、電池電源1、2の消耗状態が同じになり、両電池電源の電圧に電圧差が生じ難くなる。
この結果、両電池電源1、2の充電量(AH)の利用効率を高めることができるとともに、充電量の低下や、電池特性および電池寿命の劣化を抑制することができる。
次に、図1に示す電気推進システムの速度制御部CT1、CT2の動作について、図4、図5および図6を用いて説明を補足する。
図1に示す回転速度設定器20から速度指令信号Nsを、入力点aと図6に示す推進電動機の回転速度−出力特性を格納した制御装置37に与える。
速度指令信号Nsと回転速度検出15による速度検出信号Niを入力点aで突合せて、推進電動機13側は、速度調節器21、推進電動機14側は、速度調節器22によって、回転速度検出信号Niを速度指令信号Nsと等しくするための電流指令信号Is1、Is2を発生して速度調節を行う。
推進電動機13、14の受電電圧VM1、VM2が等しければ、両電動機の入力電流IM1、IM2および出力P1、P2はいずれも等しくなる。
電圧差が生じて、推進電動機13(M1)側の受電電圧VM1=100%、入力電流IM1=100%、出力P1=100%のとき、推進電動機14(M2)側の受電電圧VM2がVM1に対して0〜10%低い100〜90%電圧となっても、両推進電動機の回転速度が同じであるため、両推進電動機の出力は同じでP1=P2となるから、電圧が低い側の推進電動機14(M2)側の入力電流IM2は(4)式から100〜110%電流に増大することがわかる。
この関係から、電圧が高い側の推進電動機13(M1)の電流IM1を、電圧が低い側の推進電動機14(M2)の電流IM2となるように出力を補正制御すれば図5に示す動作になる。
推進電動機13(M1)側の出力P1および推進電動機14(M2)側の出力P2は
P1=VM1×IM2×η・・・(5)
P2≒VM2×IM1×η・・・(6)となる。
すなわち、推進電動機13(M1)の出力P1は、受電電圧が高いVM1と電圧が低い側の電流IM2の積となり、推進電動機14(M2)側の出力P2は、
P2=PΣ−P1・・・(7)となる。
図5に示す出力補正動作特性から、P1線で示すように推進電動機13(M1)の出力P1が増加すれば、推進電動機14(M2)の出力P2は、P2線で示すように、推進電動機13(M1)の増加分だけ減少した出力で運転されることがわかる。
すなわち、両推進電動機の回転速度は同一であるから、両推進電動機の合計出力PΣ(=P1+P2)が一定で運転制御されるからである。
次に、補正動作について説明する。
図6は推進電動機の回転速度−出力特性を示すもので、推進用プロペラPを駆動する推進電動機の出力は回転速度の3乗に比例して変化することを示している。
図1の制御装置37は、図6に示す推進特性線を格納しており、回転速度設定器20から入力された速度指令Nsに対応する推進電動機13(M1)、14(M2)の出力P1、P2をこの推進特性曲線からから求めることができる。
電流差検出器26は、入力電流検出器7、8で検出された入力電流IM1、IM2の差を演算して両電流の電流差ΔIM(=IM1−IM2)を求める。
VM1>VM2のときはIM1<IM2となるので、ΔIMは負となる。
VM1<VM2のときはIM1>IM2となるので、ΔIMは正となる。
電流差検出器26で求めた電流差ΔIMは、極性判別器27に与え、電圧差検出器36の出力の電圧差ΔVを示す出力信号s6の極性から受電電圧が高い側の例えば電流補正部31には、ΔIMを正(+ΔIM)にして加え、受電電圧が低い側の例えば電流補正部32にΔIMを負(−ΔIM)にして加えるか、または加えないようにする。
補正モード選択スイッチ35が「通常補正」位置に置かれ、通常補正モードが選択されているときは、電流補正部31、32は、電流差検出器26で求められた電流差ΔIMに基づく通常の補正値IME1、IME2を入力点b1、b2に与える。
一方で、補正モード選択スイッチ35が「増量補正」位置に置かれ、制御装置37から増量補正モードを示す出力信号s12が与えられると、電流補正部31、32は、通常の電流差ΔIMに基づく補正値に、電流増量補正設定器33、34に設定された増量設定値E1またはE2を加算し、補正値IME1をΔIM+E1に、または補正値IME2を−(ΔIM+E2)に増量または減量して入力点b1、b2に与える。
推進電動機13(M1)側のb1点では、速度調節器21から出力される電流指令信号Is1と電流補正信号IME1を加算して、入力補正電流指令信号IMR1として入力点b3に与え、入力電流検出器7で検出した入力電流IM1と比較して、電流フィードバック制御を行う。また、入力点b2では、速度調節器22の出力の電流指令信号Is2と電流補正信号IME2を加算して、入力補正電流信号IMR2として入力点b4に与え、入力電流検出器8で検出した入力電流IM2と比較して電流フィードバック制御を行う。
このように電流補正値を電流指令値に加減算することによって、一方の加算された側の推進電動機は出力を増加して運転され、他方の減算された側の推進電動機は、一方で増加された分の出力を減じた出力によって運転される。
すなわち、図6の回転速度An点で運転しているとき、両受電電圧が等しければ両推進電動機の各出力は単電動機特性T上のA点(P1=P2)で、合計出力は、複電動機特性線W上のAPΣ点となる。
受電電圧がVM1>VM2のときは、推進電動機13(M1)は、電流差ΔIMで増量補正された単電動機特性線T1上の出力AP1で運転され、推進電動機14(M2)は、複電動機特性線W上の合計出力APΣからAP1を減じた単電動機特性線T2上の出力AP2で運転される。この結果、2台の推進電動機13、14では、AP1+AP2となる複電動機特性線W上の合計出力APΣ点で運転され、回転速度Anが維持される。
同様に、回転速度Bnで運転されているときは、補正した推進電動機13(M1)は、単電動機特性線T1上のBP1点の出力で運転され、補正しない推進電動機14(M2)側の出力は、複電動機特性線W上の合計出力BPΣ点から単電動機特性線T2上のBP1を減じた出力BP2点で運転される。
回転速度Bnでの電流補正量、したがって出力補正量は、単電動機特性線T上のB点から単電動機特性線T1上のBP1点の範囲であって、補正された出力が補正上限のBP1に達した場合には、BP1以上の出力の補正は行えない。
なぜなら、出力BP1は単電動機の上限出力の50%出力(複電動機の定格出力(100%)に対する出力で示している。単電動機で示す場合は100%出力となる。)となるから、50%出力以上の出力の補正はできなくなるからである。
さらに回転速度を上昇させたとすれば、推進電動機13(M1)の出力補正動作ができないから、回転速度を維持するために、推進電動機14(M2)の出力が増加することになる。
この動作を回避するためは、速度補正スイッチ35を「通常補正」または「増量補正」位置にして補正動作が可能な回転速度へ減速させる必要がある。
補正モード選択スイッチ35を「通常補正」または「増量補正」位置にすると、制御装置37から補正信号s15が速度制限部30に与えられる。補正制限部30は、制限動作を開始し、回転速度上限値を90%速度に制限する。回転速度指令Nsが90%速度以下の運転範囲であれば電動機電流による出力補正動作を行うことができ、電池電源の電圧の均圧化動作が可能となる。補正モード選択スイッチ35を「切」位置に選択すると、信号s15が遮断されて、電流補正部31、32の補正動作が禁止され、補正動作は行われないようになる。
上限回転速度を90%速度に設定することは、図6に示す回転速度の上限をBnに制限することに相当する。
推進電動機の出力は回転速度の3乗に比例するから、回転速度が90%の時の出力は、72.9%(903%)出力となる。したがって単電動機の電流IMは約36%(≒72.9%÷2)となる
単電動機の電流IMが約36%であれば、単電動機の出力上限50%まで約14%の補正量を確保でき、電圧が高い側の電池と電圧が低い側の電池の出力は約28%(≒14×2)まで差をつけることができる。一方、回転速度上限を80%に制限した場合、出力は51.2%(803%)となるので、単電動機の電流IMは約25%(≒51.2%÷2)となる。この場合は単電動機の出力上限50%まで約25%の補正量を確保でき、電圧が高い側の電池と電圧が低い側の電池の出力は50%(≒25×2)まで差をつけることが出来る。以上のように回転速度上限を80%に制限することによって、補正制御をより迅速に、効果的に行うことができる。
補正量の増量操作は次による。
回転速度上限制限は制限判別部28、29によって行う。
制限判別部28、29は、電流検出器7、8の検出値IM1、IM2が約36%電流に達したこと、および回転速度指令Nsが約80%速度に指令されたときに制限信号NsL1またはNsL2を速度制限34に与える。これにより速度制限部30は、回転速度指令Nsの上限を約80%速度に制限した信号Nssを入力点aに与える。入力点aは、上限の制限された回転速度指令Nssと回転速度検出信号Niとを比較して回転速度フィードバック制御を行う。
速度制限の解除は、電圧差検出器36で検出された電圧差ΔVが所定値以下(≒0)になったとき電圧差検出器36からの信号s6が遮断されることで、速度制限部30の回転速度制限動作を解除することによって行う。すなわち、両電池電圧VM1、VM2が等しくなれば補正動作、回転速度制限を行う必要はないから速度制限を解除すればよい。
以上で説明した電池電圧差を収束するための補正動作は、電圧が高い側の推進電動機13(M1)は、電流を増加して出力を増大させることにより、電池電源の電池の放電量(AH)を増加させ、電池電圧の低下を促進し、電圧が低い側の推進電動機14(M2)は、電流を低下させて出力を低下させることにより電池電源の電池の放電量(AH)を減少させ、電池電圧低下を抑制する動作によって、放電時間経過により両電池電圧の均衡を図るものである。
また、電圧差補正動作時間を短縮したいときは、補正モード選択スイッチ35により増量補正モードを選択する。さらに、両電池電圧を均衡させる時間を短縮したい場合は停止選択スイッチ47により「M1」または「M2」位置を選択する。このスイッチ46で「M1」または「M2」が選択されると、選択した電動機M1(13)またはM2(14)を停止させて、電圧が高い側の電動機を運転し、電圧が低い側の電動機を停止させる単電動機運転モードとすることによって短時間で両電池電圧の均衡を図ることができる。
この補正運転は、単電動機運転であるから回転速度を約80%速度に制限するのがよい。この回転速度制限は、停止選択スイッチ46から「M1」または「M2」を選択する信号が入力されたときに、制御装置37から出力される速度制限信号s16を速度制限部30に与えて行う。
また、電動機電流は、入力電流制限部39、40で行い、入力電流が50%電流を超えないように電流を制限する。電流の制限値は、制限電流設定器41、42によって設定される。
次に、図7に示すこの発明の第2の実施例について説明する。
この実施例は、両推進電動機の入力電流IM1とIM2の電流差ΔIM(=IM1−IM2)を検出し、検出した電流差ΔIMが所定値(≒0)より大きいときに、負荷分担を制御するために電流補正を行うようにしたものである。
図7の実施例2の電気推進システムの運転制御装置は、図1の実施例1の運転制御装置における電圧検出器5、6、電圧差検出器36および電流差検出器26を省略し、代わりに電流差検出器26a、補正器27aおよび極性判別器27bを設けている。そして、電流増量補正設定器34は省略し、電流増量補正設定器33のみを残している。
電流差検出器26aは、入力電流検出器7および8で検出された推進電動機13(M1)、14(M2)の入力電流IM1およびIM2の差(IM1−IM2)を演算により求め、求めた電流差ΔIM(=IM1−IM2)を出力するとともに、これが所定値(≒0)より大きいときは、電流差検出信号s21を発生する機能を有する。電流差検出信号s21は、電流差ΔIMが所定値と等しいかこれより小さくなると出力を停止される。
電流差検出器26aで検出された電流差ΔIMは、補正器27aに加えられる。
補正器27aは、制御装置37から増量補正指令s12が与えられていると、この電流差検出値ΔIMの絶対値と電流増量補正設定器33に設定された増量補正値Eを加算して電流補正値ΔIM+Eを形成する。通常補正指令s11が与えられているときは、この増量補正値Eの加算を行わず、電流差検出値ΔIMをそのまま電流補正値として出力する。
極性判別器27bは、電流差検出器26aから入力された電流差検出値ΔIMの極性を判別して、電流補正値(ΔIM+E)の極性を正または負にして、速度制御部の入力点b1、b2に加える。
電流差ΔIMは、
ΔIM=IM1−IM2
として求めるので、IM1<IM2であるときは、電流差ΔIMは負となり、IM1>IM2であるときは、電流差ΔIMは正となる。
極性判別器27bは、電流差ΔIMが負(−)であるときは、電流の小さいIM1側、すなわち電圧が高い電池電源1側の入力点b1に、電流補正値ΔIM+Eを正(+(ΔIM+E))にして加え、電流の大きいIM2側、すなわち電圧が低い電池電源2側の入力点b2に、電流補正値ΔIM+Eを負(−(ΔIM+E))にして加える動作をする。
そして、電流差ΔIMが負(−)であるときは、極性判別器27bは、反対に、入力点b1に、電流補正値(ΔIM+E)を負(−(ΔIM+E))にして加え、入力点b2に、正(+(ΔIM+E))にして加える動作をする。
入力点b1、b2でそれぞれ速度調節器21、22から出力される電流指令値Is1、Is2に正または負の電流補正値(ΔIM+E)を加算して、電流指令値を補正して、入力電流調節器43、44および出力電流調節器45、46で電流調節を行うのは、前記の第1の実施例と同じである。
このため、この第2の実施例2においても、両電池電源の電圧に電圧差ΔVより、両推進電動機の入力電流IM1、IM2に電流差ΔIMが発生すると、例えば、IM1<IM2であれば、電圧が高く、入力電流の小さい電池電源1側では、電流指令Is1に電流補正値ΔIM+Eを加算する補正が行われ、推進電動機13(M1)の電流が増加され、出力が増大される。そして、電圧が低く、入力電流の大きい電池電源2側では、電流指令Is2から電流補正値ΔIM+Eを減算する補正が行われ、推進電動機14(M2)の電流が減じられ、出力が低減される。
この結果、電圧の高い電池電源1側では、電池B1の充電量の消費が大きくなり、電池電圧の低下が促進される。一方、電圧の低い電池電源2側では、電池Bの充電量の消費が小さくなり、電池電圧の低下が抑制されるようになるので、放電時間の経過によって、両電池電源間の電圧差および電流差を次第に零に収束することができる。
次に、第2の実施例の電気推進システムの運転方法を図8A、図8Bに示すフロー図を参照して説明する。
電気推進システムの運転制御が開始されると、図8AのステップS1で、運転指令スイッチ51からの運転指令信号s1が「運転」であるか否かの判定が行われる。運転指令信号s1が「停止」であれば、N分岐から再度運転指令スイッチ51からの運転指令信号s1を読み込み、この運転指令信号s1が「運転」となるまで繰り返し判定処理が行なわれる。
ステップS1で、運転指令スイッチ51からの運転指令信号s1が「運転」であることが判定されると、ステップS1のY分岐からステップS2に進む。
ステップS2では、並列接続スイッチ17の状態を読み込み、並列接続スイッチ17の状態が開(オフ)状態にあるか否かの判定を行う。ここで並列接続スイッチ17が開状態でなく、すなわち閉(オン)状態にあれば、N分岐からステップS21へ進んで、自動または手動で並列接続スイッチ17を開にする操作処理を行い、ステップS2へ戻り、並列接続スイッチ17「開」となるまで、この判定処理を繰り返す。
ステップS2で並列接続スイッチ17が開(オフ)状態にあることが判定されると、Y分岐からステップS3へ進んで各給電系統のスイッチ3、4を投入(オン)する処理を行う。これにより、各電池電源1、2が、それぞれ給電電路L1、L2に独立して給電を行う独立給電状態となる。
これに続く、ステップS4で、電力変換器9、10を始動する処理を行う。この処理により、電力変換器9、10は、いわゆるソフトスタートにより始動する。これにより、電力変換器9、10から推進電動機13、14へ供給する電流が過電流とならないように緩やかに増大されるので、推進電動機13、14は緩やかな速度で起動する。
推進電動機13、14が起動されると、ステップS5へ移行し、電気推進システムが備える速度制御部CT1、CT2による速度制御処理を行う。このステップS5の処理によって推進電動機13、14の速度Niが、回転速度設定器20によって設定された指令速度Nsと等しくなるように制御される。
推進電動機13、14の速度Niが設定された指令速度Nsに達したところで、ステップS60の電流検出器7、8で検出された電力変換器9、10の入力電流IM1、IM2の読み込み処理を行う。
これに続きステップS70で、両入力電流IM1とIM2とを比較して電流差ΔIM(=IM1−IM2)を求め、さらに、この電流差ΔIMを所定値Is(≒0)と比較して、電流差ΔIMの有無の判定処理を行う。このステップS70では、電流差ΔIMが所定値Is以上であれば、電流差ありと判定され、これ以下であれば、電流差なしと判定される。
ここで、電流差ΔIMが所定値Is以下で、電流差なしと判定されると、直ちにN分岐からステップS8へ進む。
ステップS8では、並列接続スイッチ17の投入器53へ投入許可s17を与える処理を行い、次のステップS9へ進む。
ステップS9では、例えば、手動で投入指令スイッチ52を操作して、投入器53に投入指令を与えて並列接続スイッチ17を投入することにより、並列接続スイッチ17が閉(オン)となり、並列給電運転へ移行する処理を行う。
この場合の並列接続スイッチ17の投入操作は、自動で行うこともできる。
このステップ9の処理が終わると終了となる。
これにより、図1における並列接続スイッチ17が「閉」となり、2系統の給電電路L1、L2が並列接続され、電池電源1、2から、電力変換器9、10を介して負荷である推進電動機13、14に並列に給電される。このため、電池電源1、2の電池B1、B2は、ほぼ同じ状態で消費され、充電量(AH)が同じ状態で変化するようになる。
ステップS70の入力電流IM1、IM2の電流差ΔIMの有無を判定する処理において、電流差ΔIMが所定値(≒0)以上となり、電流差ありと判定されると、Y分岐から図8AのA点から図8BのA点を経て、図8BのステップS71へ移行する。このステップS71では、補正モード選択スイッチ35からの補正モード選択信号s2が「通常補正」であるか、「増量補正」であるかの判定処理が行われる。
ここで、補正モード選択スイッチ35からの補正モード選択信号s2が、「通常補正」であると判定された場合は、Y分岐からステップS72へ移行して、図7の電流補正器27aへ、電流差検出器26aで求められた電流IM1とIM2との電流差ΔIM(=IM1−IM2)に基づいて補正を行う通常補正を指令する。この指令は、通常補正指令信号s11として制御装置37から補正器27aへ与えられる。
補正器27aでは、通常補正指令信号s11が加わっているときは、電流差ΔIMに増量補正設定器33で設定された増量補正値E加算を行わず、電流差ΔIMをそのまま電流補正値として極性判別器27bに出力する。ここでIM1<IM2である場合には、電流差ΔIMが負であるので、電圧の高い方の電池電源1側では電流差ΔIMを正にした正補正値+ΔIMが、入力端b1に加えられている。そして電圧が低い電池電源2側の入力端b2には、同様に極性判別器27を通して電流差ΔIMに基づく補正値を負にした負補正値−ΔIMが加えられる。
ステップS72では、電流補正部31、32が通常補正指令s11を受けることにより、通常補正値だけを選択して入力点b1、b2に加える通常補正処理を実行する。これにより、入力点b1、b2において、それぞれ、速度調節器21、22から入力電流調節器43、44に加えられる入力電流指令Is1、Is2に電流補正部31、32から加えられる通常補正値+ΔIM、−ΔIMを加算して、電流指令値の補正が行われる。
これにより、電圧が高い側の電池電源1で駆動される推進電動機13側では、電流指令値IMR1がIs1+ΔIMに増大されるので、推進電動機13の電流が大きくなり、推進電動機13(M1)の出力P1が増大される。そして、電圧が低い側の電池電源2で駆動される推進電動機14側では、電流指令値IMR2がIs2−ΔIMに低減されるので、推進電動機14の電流が小さくなり、推進電動機14(M2)の出力P2が、出力P1が増大した分だけ減少される。
ステップS72の電流指令の通常補正処理が行われると図8BのB点から再び図8AのB点を経てステップS70へ戻って、電流差ΔIMの有無の判定処理が行われる。ここで、電流差ありとなれば、ステップ71、72の電流補正処理が、両電流IM1とIM2が等しくなって電流差なしとなるまで繰り返し行われる。
この結果、電圧が高い方の電池電源1の電池B1は放電(消費)が促進されることにより電池電圧VM1の低下がより大きくなり、電圧が低い方の電池電源2の電池B2は放電(消費)が抑制されることにより、電池電圧VM2の低下が小さくなるので、互いの電圧差が零に収束するのが速くなる。
このような負荷分担補正処理工程において、補正モード選択スイッチ35が「増量補正」位置に置かれ、増量補正モードが選択されている場合は、ステップS71の補正モード判定処理で増量補正モードと判定されるので、N分岐からステップS73へ進んで、運転停止選択判定処理が行われる。
このとき、運転停止選択スイッチ47が「切」位置に置かれている場合は、選択出力信号s3は、「M1」でも「M2」でもないので、ステップS73で、運転停止指令ではないと判定され、N分岐からステップS74の電流指令の増量補正処理へ移る。
電流指令を増量補正する処理ステップS74では、制御装置37から増量補正信号s12が補正器27aに与えられる。これにより、補正器27aでは、電流差検出器26aから加えられた通常補正値ΔIMに、電流増量補正設定器33に設定された増量補正値Eを加算して補正値をΔIM+Eに増量する。
このように増量された補正値ΔIM+Eが、入力点b1で速度調節器21から指令される電流指令値Is1に加算され、電流指令値Is1が増量補正される。
電圧が低い側の電流補正部32では、極性判別器27bから、増量補正値ΔIM+E負極性にした補正値−(ΔIM+E)が出力される。
この電圧が低い側の補正値−(ΔIM+E2)が、入力点b2で速度調節器22から指令される電流指令値Is2に加算される結果、電流指令値Is2は、減量補正されることになる。
これにより、電圧が高い側の電池電源1で駆動される推進電動機13側では、電流指令値Is1がより増大されるので、推進電動機13の電流が大きくなり、出力P1がより増大される。そして、電圧が低い側の電池電源2で駆動される推進電動機14側では、電流指令値Is2がより低減されるので、推進電動機14の電流が小さくなり、出力P2がより減少される。
ステップS74の電流指令の増量補正処理が行われると、図8BのB点から再び図8AのB点を経てステップS70へ戻って、電流差ΔIMの有無の判定処理が行われ、電流差ありとなれば、ステップ71、73、74の電流増量補正処理が、両電流IM1とIM2が等しくなって電流差なしとなるまで繰り返し行われる。
この結果、電圧が高い方の電池電源1の電池B1は放電(消費)が促進されることにより電池電圧VB1の低下がより増大され、電圧が低い方の電池電源2の電池B2は放電(消費)がより抑制されることにより、電池電圧VB2の低下が減少されるので、互いの電圧差がより短時間に零に収束され、電流差が解消される。
前記の電流補正(負荷分担補正)処理工程において、例えば、運転停止選択スイッチ47を「M2」位置に切換え操作して、停止する電動機として電圧が低い側の推進電動機14を選択した場合は、ステップS73において、停止指令が「M2」であることが判定されるため、このステップS73のY分岐からステップS75へ進んで、推進電動機14(M2)を運転停止させることによる負荷分担補正処理が行わる。
停止する電動機として推進電動機13(M1)を選択する場合は、選択スイッチ47を「M1」位置に切換える。
この運転停止処理は、具体的には、停止を選択した電動機が推進電動機14である場合は、この推進電動機14を駆動する電力変換器10に制御装置37から運転停止指令s14を与えて、これを停止させて、推進電動機14への給電を停止することにより行う。
また、停止する電動機として推進電動機13(M1)が選択された場合は、電力変換器9に制御装置37から運転停止指令s13が与えられる。
このように、2台の推進電動機13、14のうち、一方の運転を停止して、負荷分担の補正を行うようにすると、運転の停止された推進電動機の接続された電池電源の電池の充電量は、補機電力のみによって消費されるので、この電池の放電がより小さく抑えられる。このため、この電源の電池の電圧の低下をより小さく抑えることができる。
一方、運転を継続している推進電動機の接続された電池電源は、電池の充電量が、この運転中の推進電動機と補機電力によって消耗されるので、電池の放電がより大きくなり、電池電圧の低下がより速くなる。
この結果、2台の電池電源の電圧を等しい電圧に収束する時間をより短縮することが可能となる。
このとき、停止する電動機としては、電圧が低い方の電池電源に接続された推進電動機を選択する必要がある。
ステップS75の処理が行われると図8BのB点から、再び、図8AのステップS70の電流差ΔIMの有無を判定する処理へ戻り、図8BのステップS71、S73、S75の補正処理が、電流差ΔIMが零になるまで繰り返し行わる。
このような補正処理を繰り返した後に、ステップS70で、電流差ΔIMが零となり、電流差なしになると、ここからステップS8、S9へと進んで、並列接続スイッチ17を投入(オン)して、2台の電池電源1、2を並列給電状態にする。これにより、この後は、2台の電池電源1、2を並列給電運転する中で2台の推進電動機13、14が負荷を均等に半分ずつ負担して並列運転されるので、電池電源1、2の消耗状態が同じになり、両電池電源の電圧に電圧差が生じ難くなる。
この結果、両電池電源1、2の充電量(AH)の利用効率を高めることができるとともに、充電量の低下や、電池特性および電池寿命の劣化を抑制することができる。
1、2 電池電源
3、4、17 スイッチ装置
5、6 電圧検出器
7、8 入力電流検出器
9、10 電力変換器
11、12 出力電流検出器
13、14 推進電動機
15 回転速度検出器
16 駆動軸
20 回転速度設定器
21、22 速度調節器
26、26a 電流差検出器
27、27a 極性判別器
27b 補正器
28、29 速度制限判別部
30 速度制限部
31、32 電流補正部
33、34 電流増量補正値設定器
35 補正モード選択スイッチ
36 電圧差検出器
37 制御装置
39、40 電流制限部
41、42 入力電流制限設定器
43、44 入力電流調節器
45、46 出力電流調節器
47 停止選択スイッチ
51 運転指令スイッチ
52 並列接続スイッチ投入指令スイッチ
53 並列接続スイッチ投入器
P 推進用プロペラ
L1、L2 給電電路
CT、CT1、CT2 速度制御部

Claims (9)

  1. 充電可能な電池からなる2台の電池電源と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機と、各推進電動機に給電する電力をそれぞれ制御する2台の電力変換器と、前記電池電源と前記電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路と、前記2系統の給電電路間に設けられた並列接続スイッチとを含む電気推進システムの運転方法において、
    前記推進電動機を起動する際は、前記並列接続スイッチをオフにして、前記各電池電源から前記各推進電動機にそれぞれ独立して給電する独立給電状態で、前記各電力変換器から給電して各推進電動機を起動し、前記両推進電動機の起動後は、独立給電状態における前記両電池電源の電圧差を検出するとともに、前記両推進電動機の入力電流の電流差を検出し、前記電圧差が所定値以上ある場合は、この電圧差が前記所定値未満となるまで、前記電流差に応じて、前記電圧が高い方の電池電源から給電される推進電動機の入力電流を増大するとともに、前記電圧が低い方の電池電源から給電される推進電動機の入力電流を低減して前記電圧が高い方の電池電源から給電される推進電動機が、電圧が低い方の電池電源から給電される推進電動機よりも負荷分担が大きくなるように前記各推進電動機の負荷分担を補正制御しながら前記各推進電動機を運転し、前記両電池電源の電圧差が前記所定値未満となったところで前記並列接続スイッチを投入して前記2台の電池電源を並列給電状態に切換えるとともに、前記推進電動機の負荷分担の補正制御を解除することを特徴とする電気推進システムの運転方法。
  2. 充電可能な電池からなる2台の電池電源と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機と、各推進電動機に給電する電力をそれぞれ制御する2台の電力変換器と、前記電池電源と前記電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路と、前記2系統の給電電路間に設けられた並列接続スイッチとを含む電気推進システムの運転方法において、
    前記推進電動機を起動する際は、前記並列接続スイッチをオフにして、前記各電池電源から前記各推進電動機にそれぞれ独立して給電する独立給電状態で、前記各電力変換器から給電して各推進電動機を起動し、前記両推進電動機の起動後は、独立給電状態における前記両推進電動機へ入力される入力電流の電流差を検出し、所定値以上の電流差がある場合は、この電流差が前記所定値未満となるまで、前記電流差に応じて、前記入力電流の小さい方の推進電動機の入力電流を増大するとともに、前記入力電流が大きい方の推進電動機の入力電流を低減して、前記入力電流の小さい方の推進電動機が、入力電流の大きい方の推進電動機よりも負荷分担が大きくなるように前記各推進電動機の負荷分担を補正制御しながら前記両推進電動機を運転し、前記両入力電流の電流差が解消されたところで前記並列接続スイッチを投入して前記2台の電池電源を並列給電状態に切換えるとともに、前記推進電動機の負荷分担の補正制御を解除することを特徴とする電気推進システムの運転方法。
  3. 前記2台の推進電動機の入力電流の電流差に所定の電流値を加えた増量補正値に応じて、前記入力電流の補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の電気推進システムの運転方法。
  4. 前記各推進電動機の負荷分担の補正制御で、2台の推進電動機のうち、電圧が低い方の電池電源から給電される推進電動機の運転を停止して、電圧が高い方の電池電源から給電される推進電動機だけで負荷を分担するように補正することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電気推進システムの運転方法。
  5. 前記各推進電動機の負荷分担の補正制御の際、前記各推進電動機への指令速度の上限を定格速度の90%に制限することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気推進システムの運転方法。
  6. 前記各推進電動機の負荷分担の補正制御の際、前記推進電動機の速度を定格速度の80%に制限することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気推進システムの運転方法。
  7. 充電可能な電池からなる2台の電池電源と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機と、各推進電動機に給電する電力をそれぞれ制御する2台の電力変換器と、前記電池電源と前記電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路と、前記2系統の給電電路間に設けられた並列接続スイッチとを含む電気推進システムの運転装置において、
    前記電気推進システムの起動時に前記並列接続切換スイッチのオフ状態で、前記電力変換器へ起動指令を発する手段と、前記電気推進システムの運転中に前記各電池電源の電圧を相互に比較して電圧差を求める電圧差検出手段と、前記電気推進システムの運転中に前記両推進電動機に入力される電流を相互に比較して電流差を求める電流差検出手段と、前記各推進電動機への速度指令と検出速度との偏差が零となるように前記各電力変換器の出力を制御する速度制御部と、前記電圧差検出手段により所定値以上の電圧差が検出されたとき、前記電流差検出手段によって検出された電流差に応じて前記2台の推進電動機の少なくとも一方の推進電動機側の前記速度制御部における電流指令を補正して、電圧が高い方の電池電源から給電される推進電動機の負荷分担を、電圧が低い方の電池電源から給電される推進電動機の負荷分担より大きくなるように両推進電動機の負荷分担を補正する手段と、前記電圧差検出手段により所定値以下の電圧差が検出されたとき、前記並列接続切換スイッチの投入を許可する手段とを備えることを特徴とする電気推進システムの運転装置。
  8. 充電可能な電池からなる2台の電池電源と、互いに機械的に結合された2台の推進電動機と、各推進電動機に給電する電力をそれぞれ制御する2台の電力変換器と、前記電池電源と前記電力変換器との間に設けられた2系統の給電電路と、前記2系統の給電電路間に設けられた並列接続スイッチとを含む電気推進システムの運転装置において、
    前記電気推進システムの起動時に前記並列接続切換スイッチのオフ状態で、前記電力変換器へ起動指令を発する手段と、前記電気推進システムの運転中に前記推進電動機に入力される電流を相互に比較して電流差を求める電流差検出手段と、前記各推進電動機への速度指令と検出速度との偏差が零となるように前記各電力変換器の出力を制御する速度制御部と、前記電流差検出手段により所定値以上の電流差が検出されたとき、前記電流差に応じて前記2台の推進電動機の少なくとも一方の推進電動機側の前記速度制御部における電流指令を補正して、入力電流の小さい方の推進電動機の負荷分担を、入力電流の大きい方の推進電動機の負荷分担より大きくなるように両推進電動機の負荷分担を補正する手段と、前記電流差検出手段により所定値以下の電流差が検出されたとき、前記並列接続切換スイッチの投入を許可する手段とを備えることを特徴とする電気推進システムの運転装置。
  9. 前記電流差に応じた補正量に所定の増量補正値を加算して、補正量の増量を行うことを特徴とする請求項7または8に記載の電気推進システムの運転装置。
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