JP2014020680A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械室内に配設した凝縮器の放熱効率を高めて省電力化を図ることができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】キャビネットの背面下部に設けられた機械室19と、機械室19と冷蔵庫内とを前後に仕切る機械室前壁63と、機械室前壁63から後方へ間隔をあけて機械室19内に配置された凝縮器56と、凝縮器56の後方において凝縮器56に対向配置された放熱ファン68と、機械室19の底面に穿設され、外部から機械室19内へ空気を取り込む空気入口64とを備え、機械室前壁63と凝縮器56とで挟まれた空間Sの下方に空気入口64が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫では、冷凍サイクルの一環をなす圧縮機及び凝縮器とともにこれらを冷却する放熱ファンをキャビネットの背面下部に形成した機械室内に配設し、放熱ファンによって凝縮器の放熱効率を高めることで冷蔵庫の省電力化が図られている(例えば、下記特許文献1)。
しかしながら、近年の環境意識の高まりから更なる省電力化に対する要請が強く、より一層、凝縮器の放熱効率の向上が望まれている。
特開2011−231948号
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、機械室内に配設した凝縮器の放熱効率を高めて省電力化を図ることができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本実施形態の冷蔵庫は、キャビネットの背面下部に設けられた機械室と、前記機械室と冷蔵庫内とを前後に仕切る機械室前壁と、前記機械室前壁から後方へ間隔をあけて前記機械室内に配置された凝縮器と、前記凝縮器の後方において前記凝縮器に対向配置された放熱ファンと、前記機械室の底面に穿設され、外部から前記機械室内へ空気を取り込む空気入口とを備え、前記機械室前壁と前記凝縮器とで挟まれた空間の下方に前記空気入口が設けられていることを特徴とする。
第1実施形態に係る冷蔵庫の断面図である。 図1の冷蔵庫の冷凍サイクルを示す図である。 図1の冷蔵庫の凝縮器の正面図である。 図1の冷蔵庫の機械室の拡大断面図である。 第2実施形態に係る冷蔵庫の機械室の拡大断面図である。 第3実施形態に係る冷蔵庫の機械室の拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態に係る冷蔵庫10は、図1に示すように、鋼板からなる外箱12と貯蔵空間を形成する内箱14との間に断熱空間13を設けたキャビネット16を備える。
内箱14の内方に形成された貯蔵空間は、断熱仕切壁17によって上方の冷蔵空間20と下方の冷凍空間40とに区画されている。
冷蔵空間20は、冷蔵温度(例えば、2〜3℃)に冷却される空間であって、内部がさらに仕切壁21によって上下に区画され、仕切壁21の上方に複数段の載置棚を設けた冷蔵室22が設けられ、仕切壁21の下方に引出式の収納容器26を配置する野菜室24が設けられている。
断熱仕切壁17を介して野菜室24の下方に配置した冷凍空間40は、冷凍温度(例えば、−18℃以下)に冷却される空間であって、自動製氷機を備えた製氷室42と小型冷凍室(不図示)とが左右に併設され、その下方に冷凍室46が設けられている。
冷蔵空間20の後部には、冷蔵空間20内の空気を冷却する冷蔵用冷却器52と冷蔵用冷却器52で冷却された冷気を冷蔵室22及び野菜室24へ送風する冷蔵用送風ファン53が設けられている。また、冷凍空間40の後部には、冷凍空間40内の空気を冷却する冷凍用冷却器54と冷凍用冷却器54で冷却された冷気を製氷室42と小型冷凍室と冷凍室46へ送風する冷凍用送風ファン55が設けられている。
冷蔵用冷却器52及び冷凍用冷却器54は、キャビネット16の背面下部に設けられた機械室19内に収納された圧縮機51や凝縮器56とともに冷凍サイクル50を構成する。
冷凍サイクル50は、図2に示すように、高温高圧のガス状の冷媒を吐出する圧縮機51と、圧縮機51から吐出されるガス状の冷媒を受けて放熱液化する凝縮器56と、凝縮器56の出口側に設けられ冷媒流路を切り換える切替弁57と、冷蔵用冷却器52及び冷凍用冷却器54と、これらの冷却器52,54のための絞り手段としての冷蔵用減圧装置58及び冷凍用減圧装置59と、逆止弁60とを備え、これらを冷媒パイプによって配管接続することで、圧縮機51から吐出された冷媒を循環させて冷蔵用冷却器52及び冷凍用冷却器54を冷却する。
上記構成の冷蔵庫10において、機械室19は、図1に示すように、天井面61と、機械室19の底面を構成するコンプ台62と、冷凍室46の背面と機械室19とを仕切る上部ほど後方に傾斜した機械室前壁63と、左右の両側壁と、キャビネット16に対して着脱自在に取り付けられた背面板66とによってキャビネット16の背面下部に区画されている。なお、天井面61及び機械室前壁63は、キャビネット16の底板67によって一体に形成されている。
機械室19の幅方向一方側(例えば、機械室19の背面から見て左側)には、コンプ台62の上に防振ゴムを介して圧縮機51が載置されている。機械室19の幅方向他方側(例えば、機械室19の背面から右側)には、ファンユニット70が配設されている。このファンユニット70には、圧縮機51及び凝縮器56を冷却するための放熱ファン68が取り付けられている。また、ファンユニット70の後方のコンプ台62には、冷蔵用冷却器52及び冷凍用冷却器54から発生した除霜水を蒸発させるための蒸発皿72が載置されている。
図3に示すように、凝縮器56は、冷媒が内部を流れるアルミニウム製の冷媒チューブ56aと、この冷媒チューブ56aに設けられた板状の放熱フィン56bとを備えるフィンチューブコンデンサである。冷媒チューブ56aは、左右に蛇行しながら機械室19の上部から下部へ配設されており、圧縮機51から吐出された冷媒が凝縮器56の上部から流入し、左右に蛇行しながら凝縮器56の下部へ流れる。冷媒チューブ56aには、複数枚の板状の放熱フィン56bが、所定間隔W(例えば、W=5mm以下)を開けて互いに平行に取り付けられ、凝縮器56の全体形状が上下方向及び左右方向の寸法に比べて前後方向に短い扁平な略直方体状をなしている。
図4に示すように、凝縮器56は、比較的寸法の短い前後方向を機械室19の前後方向に一致させつつ、放熱フィン56bが機械室19の前後方向に平行になるように、機械室前壁63から後方へ間隔をあけて機械室19内に配置されている。これにより、凝縮器56と機械室前壁63との間に機械室19の高さ方向全体(つまり、機械室19の底面から天井面61まで)に及ぶ空間Sが形成されている。この空間Sは、コンプ台62に穿設された空気入口64を介して機械室19の外部と連通している。
ファンユニット70は、円形のベルマウス73が開口したユニット後面部74と、このユニット後面部74の下縁部及び左右側縁部から前方に向かって延びたユニット側面部75とを備え、ファンユニット70のベルマウス73の内方に軸流ファンからなる放熱ファン68が吸込口を前方に設けて配設されている。ファンユニット70は、機械室19における凝縮器56の後方に固定され、放熱ファン68の回転軸68aが凝縮器56の後面56cの法線方向に沿うように、凝縮器56の後面56cから間隔をあけて放熱ファン68を対向配置する。
このような構成の冷蔵庫10では、圧縮機51を駆動させて冷凍サイクル50の動作を開始するとともに放熱ファン68を回転することで、圧縮機51から吐出されたガス状の冷媒を凝縮器56において放熱冷却する。
具体的には、放熱ファン68が回転すると、図4に示すように、機械室19の下方の空気は、凝縮器56と機械室前壁63とで挟まれた空間Sの下方に設けられた空気入口64から、該空間S内に取り込まれる。機械室19の外部から空間S内に取り込まれた空気は、空間S内に拡がり放熱フィン56bと熱交換しながら凝縮器56において寸法の短い前後方向に流れ、放熱ファン68の吸込口に吸い込まれ、放熱ファン68の後方へ吐出される。
以上のように本実施形態の冷蔵庫10では、空気入口64を介して機械室19の外部と連通する空間Sが凝縮器56の前方に設けられており、凝縮器56への空気流入面積を大きくできるため、機械室19の外部から取り込んだ凝縮器56と熱交換していない空気を、凝縮器56の広い面積に送風することができ、凝縮器の放熱効率を向上させることができる。しかも、凝縮器56への空気流入面積を大きくできるため、凝縮器56を通過する空気の圧力損失を抑えることができ、凝縮器56と熱交換する空気量を増加させて凝縮器の放熱効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、放熱ファン68の回転軸68aが凝縮器56の後面56cの法線方向に沿うように配置されており、放熱ファン68により生じる空気が放熱フィン56bに対して平行に流れるため、より一層、凝縮器56を通過する空気の圧力損失を抑えることができる。
また、本実施形態では、凝縮器56での圧力損失が小さいから、放熱フィン56bの間隔を、例えば5mm以下と小さくしても十分な空気流量を確保することができ、放熱効率をより一層向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図5を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成について同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態では、凝縮器56と機械室前壁63とで挟まれた空間Sが仕切部材76によって上下に区画されている点で上記した第1実施形態と異なる。
すなわち、図5に示すように、仕切部材76は、コンプ台62に設けられた空気入口64を前後に分断する位置から後方に行くほど高くなる方向へ延びる板状をなしており、機械室前壁63に対して後方へ間隔をあけてにほぼ平行に配置されている。
このような仕切部材76によって凝縮器56と機械室前壁63とで挟まれた空間Sは、仕切部材76の上方に形成された上方空間S1と、仕切部材76の下方に形成された下方空間S2に区画されている。上方空間S1は、一端が空気入口64を介して機械室19の外部と連通し、他端が凝縮器56上部と対向する位置に開口している。下方空間S2は、一端が空気入口64を介して機械室19の外部と連通し、他端が凝縮器56の下部と対向する位置に開口している。
本実施形態であると、図5のように機械室前壁63に対して凝縮器56が傾斜している場合のように、凝縮器56の上部と下部とで凝縮器56の前方に形成された空間Sの広さが異なっていても、空気入口64から取り込んだ機械室19の外部の空気を、凝縮器56の上部と下部それぞれに均一に送風することができ、凝縮器56全体を有効的に放熱して放熱効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図6を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成について同一の符号を付して説明は省略する。
上記した第1実施形態では、放熱ファン68の回転軸68aが凝縮器56の後面56cの法線方向に沿うように配置し、直方体状の凝縮器56を機械室前壁63に対して傾斜するように配置したが、本実施形態では、図6に示すように、機械室前壁63に平行に
凝縮器56を配設している。
このような本実施形態によれば、凝縮器56の上部と下部とで凝縮器56の前方に形成された空間Sの広さが一定となり、空気入口64から取り込んだ機械室19の外部の空気を、凝縮器56の上部と下部それぞれに均一に送風することができ、凝縮器56全体を有効的に放熱することができ、放熱効率を向上させることができる。
なお、上記した実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…冷蔵庫 16…キャビネット 19…機械室
20…冷蔵空間 22…冷蔵室 24…野菜室
40…冷凍空間 42…製氷室 46…冷凍室
50…冷凍サイクル 51…圧縮機 56…凝縮器
56a…冷媒チューブ 56b…放熱フィン 56c…後面
57…切替弁 61…天井面 62…コンプ台
63…機械室前壁 64…空気入口 66…背面板
67…底板 68…放熱ファン 68a…回転軸
70…ファンユニット 72…蒸発皿 73…ベルマウス
74…ユニット後面部 75…ユニット側面部 76…仕切部材
S…空間 S1…上方空間 S2…下方空間
W…所定間隔

Claims (5)

  1. キャビネットの背面下部に設けられた機械室と、
    前記機械室と冷蔵庫内とを前後に仕切る機械室前壁と、
    前記機械室前壁から後方へ間隔をあけて前記機械室内に配置された凝縮器と、
    前記凝縮器の後方において前記凝縮器に対向配置された放熱ファンと、
    前記機械室の底面に穿設され、外部から前記機械室内へ空気を取り込む空気入口とを備え、
    前記機械室前壁と前記凝縮器とで挟まれた空間の下方に前記空気入口が設けられていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記放熱ファンの回転軸が、前記凝縮器において前記放熱ファンと対向する対向面の法線方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記機械室前壁と前記凝縮器とで挟まれた空間を上下に区画する仕切部材を備え、
    前記仕切部材の上方に区画された空間と前記仕切部材の下方に区画された空間が、前記空気入口を介して前記機械室の外部と連通することを特徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記凝縮器が、前記機械室前壁に平行に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  5. 前記凝縮器は、冷媒が流れる冷媒チューブと、前記冷媒チューブに互いに平行に設けられた複数枚の板状の放熱フィンとを備え、前記放熱フィンの間隔が5mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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