JP2014020483A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動変速機を制御する制御用のマイコンに異常が発生した場合に、車両の走行状態にかかわらず、ユーザ与える負荷(衝撃)を軽減できるようにする。
【解決手段】制御マイコン21は、自動変速機の各ソレノイドL1,L2,・・・を、各制御信号P1,P2によってそれぞれ個別に制御する。監視マイコン23は、制御マイコン21の入出力信号等(駆動要求、ライン圧制御信号P1、電流フィードバック信号)に基づいて、制御マイコン21が正常に動作しているか否かを判断(監視)する。監視マイコン23は、制御マイコン21が正常に動作していない異常状態であると判断すると、監視信号Swを出力する。この監視信号Swにより、ライン圧ソレノイドL1は、発振子28からの出力パルスSnによって駆動されるようになり、これにより、自動変速機の変速段が強制的にニュートラルに切り替わる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子制御により自動変速機を制御するよう構成された自動変速機の制御装置に関する。
車両用の自動変速機としては、変速段を切り替えるための油圧回路に複数の電磁弁(ソレノイドバルブ)を設け、これら電磁弁の動作により油圧や油路を制御することにより変速段の切り替えを行うよう構成された電子制御式の自動変速機が一般的である。このような構成の自動変速機において、各電磁弁は、この自動変速機を制御するための電子制御装置(ECT(Electronic Control Transmission )−ECU)からの制御信号によって駆動される。ECU−ECUは、各電磁弁を制御するためのマイクロコンピュータ(以下「マイコン」ともいう)を有し、このマイコンが、上位ECU(例えばエンジン制御ECU)からの駆動要求に応じた制御信号を生成して各電磁弁へ出力する。
このような自動変速機では、マイコンに異常が発生すると、各電磁弁へ異常な制御信号が出力されてしまったり、マイコンが備えるウォッチドッグタイマの機能によって外部からマイコンがリセットされて制御信号の出力が全て停止してしまったりするなどして、変速段の切り替えが正常に行われなくなるおそれがある。
このようなマイコン異常時の誤変速への対策として、油圧回路にフェイルセーフバルブを設け、このフェイルセーフバルブによりメカ的にフェイルセーフを働かせる技術が一般によく知られている。具体的には、電磁弁が異常な動作をしている場合に自動的にこのフェイルセーフバルブを動作させることで、変速段を強制的に所定の退避用変速段(例えばサードギヤ)に切り替え、これにより退避走行を可能とするものである(例えば、特許文献1,2参照。)。
このようにフェイルセーフバルブを設けることで、仮にマイコンに異常が生じてウォッチドッグタイマ機能によりリセットされ、これによりマイコンからの制御信号出力が停止して制御不能となったとしても、そのリセットされている間はフェイルセーフバルブの動作によって退避走行が可能となる。
特開平9−303545号公報 特開2006−46542号公報
しかし、マイコンが異常状態になってからウォッチドッグタイマ機能によってリセットされるまでにはある程度の時間を要する。そのため、マイコンが異常状態になった後、リセットされるまでの間にマイコンによる誤制御が行われると、その誤制御によって車両の乗員(以下「ユーザ」という)に負荷(衝撃)を与えてしまうおそれがある。
具体的には、例えば車両が加速状態のときにマイコン異常が発生し、これにより、マイコンがリセットされるまでの間に低ギヤ段への誤変速が行われたり、あるいはライン圧を制御するライン圧ソレノイドが誤制御されてライン圧が最大圧に誤制御されたりすると、車両が急減速してユーザに負荷を与えてしまう。
仮に、マイコンが異常状態になってからリセットされるまでの間にユーザに負荷を与えてしまうような誤変速が起こらなかったとしても、リセットによりフェイルセーフが機能して変速段が退避用変速段に切り替えられると、その切り替わり前の車両の走行状態によっては、やはりユーザに負荷を与えてしまうおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、自動変速機を制御する制御用のマイコンに異常が発生した場合に、車両の走行状態にかかわらず、ユーザ与える負荷(衝撃)を軽減できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、複数の電磁弁が各々駆動されることによりニュートラルを含む複数の変速段の何れかに切り替え可能に構成された自動変速機を制御する制御装置であって、マイクロコンピュータと、監視手段と、ニュートラル切替制御手段とを備える。
マイクロコンピュータは、各電磁弁へそれぞれ個別に制御信号を出力することによって各電磁弁を駆動させることにより自動変速機を制御する。
監視手段は、マイクロコンピュータが実行している演算内容を監視することによりマイクロコンピュータが正常に動作しているか否かを判断する。
ニュートラル切替制御手段は、監視手段によりマイクロコンピュータが正常に動作していない異常状態と判断された場合に、各電磁弁のうち少なくとも1つの所定の電磁弁にそれぞれ個別に所定の異常時用制御信号を出力することによって、マイクロコンピュータからの制御信号にかかわらず自動変速機の変速段を強制的にニュートラルに切り替える。
このように構成された本発明の自動変速機の制御装置では、監視手段によりマイクロコンピュータの異常状態が判断されると自動変速機を強制的にニュートラルにさせる。そのため、マイクロコンピュータに異常が発生した場合に、車両の走行状態にかかわらず、ユーザ与える負荷(衝撃)を軽減することができる。
自動変速機がフェイルセーフ機構を有している場合、即ち、複数の電磁弁において、その複数の電磁弁への各制御信号の入力が全て停止されていること、を少なくとも含む所定のフェイルセーフ条件が成立している場合に、変速段が所定の退避用変速段に強制的に切り替わるよう構成されている場合は、本発明の自動変速機の制御装置は、次のように構成するとよい。
即ち、マイクロコンピュータは、自身の動作中、継続して所定のウォッチドッグ信号を出力するウォッチドッグ信号出力手段を備え、当該自動変速機の制御装置は、マイクロコンピュータからウォッチドッグ信号が一定期間出力されなかった場合にマイクロコンピュータへリセット信号を出力することによりマイクロコンピュータをリセットさせるウォッチドッグタイマを備える。そして、ニュートラル切替制御手段は、異常時用制御信号の出力後、ウォッチドッグタイマからリセット信号が出力されたときにその異常時用制御信号の出力を停止する。
このように構成された自動変速機の制御装置では、マイクロコンピュータが異常状態となった場合、まず監視手段によりその異常状態が判断されて自動変速機が強制的にニュートラルに切り替えられる。その後、ウォッチドッグタイマにより異常が検出されると(つまりマイクロコンピュータからのウォッチドッグ信号欠落によりリセット信号が出力されると)、ニュートラルへの強制切り替えが解除される。さらに、そのニュートラル解除と共に、マイクロコンピュータがリセットされることにより、自動変速機においてフェイルセーフ条件が成立し、退避用変速段への切り替えが行われる。
つまり、マイクロコンピュータに異常が発生した場合、一旦強制的にニュートラルにされ、そのニュートラルを経て、フェイルセーフ機構による退避用変速段への切り替えが行われることになる。そのため、ニュートラル解除を適切なタイミングで実現できると共に、マイクロコンピュータの異常発生から退避用変速段への切り替えを、ユーザへの負荷(衝撃)を抑えつつスムーズに行うことができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態の車両用自動変速制御システムの概略構成を表す構成図である。 ECT−ECUの概略構成を表す構成図である。 ECT−ECUの動作例(制御マイコンに異常が発生し、その後ウォッチドッグタイマによるリセットで復旧するケース)を表すタイムチャートである。 ECT−ECUの動作例(制御マイコンに異常が発生するが、ウォッチドッグタイマによりリセットされる前に自然復旧するケース)を表すタイムチャートである。 ECT−ECUの動作例(制御マイコンに異常が発生し、ウォッチドッグタイマによるリセットによっても復旧しないケース)を表すタイムチャートである。 実施形態の車両用自動変速制御システムにおける、制御マイコン異常発生時の車両の加速度変化例を表す説明図である。 図6との比較のための、本発明が適用されない従来の車両用自動変速制御システムにおける、制御マイコン異常発生時の車両の加速度変化例を表す説明図である。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す本実施形態の車両用自動変速制御システムは、車両に搭載され、エンジンが発生するトルク・回転数を適切に駆動輪に伝達するためのシステムである。この車両用自動変速制御システムは、図1に示すように、エンジン1と、エンジン制御ECU3と、電子制御自動変速機5と、自動変速制御ECU(ECT−ECU)7とを備えている。
このように構成された車両用自動変速制御システムでは、エンジン制御ECU3が、図示しない車速センサ、クランク位置センサ、スロットル開度センサ、各種温度センサなどの各種センサからの信号等に基づいて、エンジン1の燃料噴射量や点火時期等を制御することで、エンジン1を制御する。エンジン1の回転は、電子制御自動変速機5を介して駆動輪へ伝達される。
エンジン制御ECU3は、さらに、図示しないシフトレバーポジションセンサからの信号が示すシフトポジション、車速センサからの車速信号が示す車両速度などの各種車両状態に基づいて、電子制御自動変速機5において設定可能な複数の変速段のうち適切な変速段を演算する。そして、その演算した変速段を示す駆動要求(変速要求)をECT−ECU7へ出力することにより、ECT−ECU7に対し、その演算した変速段への切り替えを実行させる。
なお、本実施形態の車両は、シフトレバーにより設定可能なシフトポジションとして、例えば、「P」(パーキング)、「R」(リバース)、「N」(ニュートラル)、「D」(ドライブ)、「2」(セカンド)、「L」(ロー)などがあり、ユーザ操作により任意のシフトポジションに設定される。
電子制御自動変速機5は、エンジン1の出力を伝達するためのトルクコンバータ11と、複数段(例えば5段)の変速段(変速比)を有する変速機12と、この変速機12の変速段を油圧により自動的に切り替えるための油圧制御回路13と、を備えた一般的な構成である。変速機12は、複数のクラッチやギヤ、ブレーキ等からなる一般的構成である。
油圧制御回路13は、変速機12の各クラッチや各ブレーキを作動させて所望の変速段に切り替えるものである。具体的には、油圧制御回路13は、ライン圧ソレノイドL1への通電が制御されることによりライン圧を調整するライン圧調整バルブ16や、ロックアップソレノイドL2への通電が制御されることにより図示しないロックアップクラッチ(トルクコンバータ11内)の係合・開放を行うロックアップバルブ17などの、各種のソレノイドバルブ(電磁弁)を備えている。
これら各電磁弁は、それぞれ、ECT−ECU7によって個別に駆動制御される。具体的には、各電磁弁が備えるソレノイド(リニアソレノイド)への通電がECT−ECU7によって個別に制御され、これにより各ソレノイドバルブが駆動される。これら各電磁弁が駆動されることにより、油圧制御回路13内の各部の油圧や油路が制御されて、変速機12の変速段切り替えが行われる。
なお、変速機12は、変速段として、減速比の最も大きい「1速ギヤ」から減速比の最も小さい「5速ギヤ」までの5つの変速段(変速ギヤ)のほか、後方へ走行するための「リバースギヤ」、エンジン1の回転を駆動輪に伝達させない「ニュートラル」などの、複数の変速段の何れかに切り替え可能となっている。
ライン圧調整バルブ16は、図示しないオイルポンプからの油圧(ライン圧)を大元でコントロールするものであり、電子制御自動変速機の油圧制御回路が通常備えている周知のものである。ライン圧が高ければ高いほど、変速する際(変速段が切り替わる際)にクラッチやギヤが係合しやすくなる。逆に、ライン圧が低いほど、クラッチやギヤの係合力が弱まり、ある一定圧力以下になると、全てのクラッチ・ギヤ・ブレーキ等の係合が解除されてニュートラルとなる。
なお、本実施形態のライン圧調整バルブ16は、ノーマリーオープン型の電磁弁であり、ライン圧ソレノイドL1への非通電時にはライン圧が最大となる。そして、ライン圧ソレノイドL1への通電量(通電デューティ)が上昇するに従い、ライン圧は徐々に小さくなり、ある通電デューティ以上になると、変速段がニュートラルに切り替わる。
また、油圧制御回路13は、上述した各ソレノイドバルブのほか、フェイルセーフバルブ15を備えている。上記の通り、油圧制御回路13の各ソレノイドバルブは、いずれもECT−ECU7により制御されるのであるが、ECT−ECU7が備える制御マイコン21(図2参照。詳細は後述。)に異常が生じて正常な制御が行われなくなると、各ソレノイドバルブが正常に制御されなくなり、誤制御・誤変速が行われてしまうおそれがある。
フェイルセーフバルブ15は、このような制御マイコン異常に備えて設けられたものであり、ECT−ECU7による各ソレノイドバルブの制御が異常状態になった場合に、メカ的に自動で且つ強制的に、変速機12の変速段を所定の退避用変速段(本例では例えば3速ギヤ)に切り替える。
フェイルセーフバルブ15の構成や機能等については、上記特許文献1,2に詳しく記載されているため、ここではその詳細説明は省略する。
フェイルセーフバルブ15が作動して強制的に退避用変速段への切り替えが行われる条件(フェイルセーフ条件)は複数あり、その1つに、ECT−ECU7から各ソレノイドL1,L2,・・・への通電が全て停止されること、即ちECU−ECU7により各ソレノイドL1,L2,・・・の制御が不能となること、がある。
ECT−ECU7内の制御マイコン21は、その動作中、リセット信号INITによりリセットされると、そのリセットされている間は動作が停止されるため、各ソレノイドL1,L2,・・・への制御信号出力も停止される。この制御信号出力停止により、そのリセットされている間は、各ソレノイドL1,L2,・・・への通電は全て停止される。すると、上記フェイルセーフ条件が成立することとなり、退避用変速段への強制切り替えが行われることとなる。つまり、制御マイコン21のリセットも、フェイルセーフ条件の1つであるといえる。
このように、制御マイコン21の異常などの何らかの異常発生等によって、複数のフェイルセーフ条件のうち何れかが成立すると、フェイルセーフバルブ15が作動し、変速機12の変速段が強制的に退避用変速段に切り替わる。そのため、ECT−ECU7に異常が生じて正常な制御ができなくなったとしても、ユーザは、退避用変速段にて車両を退避走行させることができる。
ECT−ECU7は、エンジン制御ECU3からの駆動要求に従って各ソレノイドL1,L2,・・・を駆動することで各ソレノイドバルブを制御し、要求通りの変速段に切り替える。
ECT−ECU7は、より具体的には、図2に示すように、主として、制御マイコン21、電源IC22、監視マイコン23、パルスカウンタ24、解除タイマ25、AND回路26、JKフリップフロップ(以下「JK−FF」)27、発振子28、OR回路29、ライン圧ソレノイドL1駆動用のライン圧制御スイッチT11、ロックアップソレノイドL2駆動用のロックアップ制御スイッチT12などにより構成されている。ライン圧制御スイッチT11およびロックアップ制御スイッチT12は、本実施形態ではいずれもNチャネル型MOSFETである。
制御マイコン21は、エンジン制御ECU3からの駆動要求に基づき、変速機12の変速段がその要求された変速段となるように各ソレノイドL1,L2,・・・を制御する。具体的には、要求された変速段が実現されるように各ソレノイドバルブを駆動すべく、対応する各ソレノイドL1,L2,・・・のそれぞれに対し、その変速段に応じた制御信号を個別に生成・出力する。
各制御信号は、いずれも、所定のデューティ比のパルス信号(PWM信号)である。制御マイコン21は、要求された変速段を実現すべく、各ソレノイドL1,L2,・・・への各制御信号のデューティ比をそれぞれ演算し、その演算したデューティ比にて各制御信号を出力する。制御マイコン21からの各制御信号は、直接的には対応する各スイッチをオン・オフ駆動させるものであるが、この制御信号により各スイッチを介して各ソレノイドL1,L2,・・・が駆動制御されるため、間接的には、各ソレノイドL1,L2を駆動制御する信号であるともいえる。
ライン圧調整バルブ16を駆動するライン圧ソレノイドL1は、その一端が、ECT−ECU7のライン圧ハイサイド端子31を介して、ライン圧制御スイッチT11のソースに接続されている。ライン圧ソレノイドL1の他端は、ECT−ECU7のライン圧ローサイド端子32を介して電流検出抵抗R2の一端に接続されている。この電流検出抵抗R2の他端はグランドに接地されている。また、ライン圧ハイサイド端子31とライン圧ローサイド端子32の間には、環流用のダイオードD1が接続されている。
ライン圧制御スイッチT11は、ドレインに駆動用直流電圧が印加されており、ゲートはOR回路29の出力端子に接続されている。OR回路29には、制御マイコン21からのライン圧制御信号P1と発振子28からのニュートラル制御信号Snが入力される。OR回路29は、これら各入力信号P1,Snの論理和を演算して、その演算結果をゲート入力信号Sgとしてライン圧制御スイッチT11のゲートへ出力する。
なお、OR回路29の2つの入力端子のうちニュートラル制御信号Snが入力される一方の入力端子は、第1トランジスタT1を介してグランドに接地されている。即ち、第1トランジスタT1のコレクタがその一方の入力端子に接続され、第1トランジスタT1のエミッタがグランドに接地されている。尚、第1トランジスタT1は、本実施形態ではNPN型バイポーラトランジスタである。後述する他の各トランジスタT2〜T4も同様である。
そのため、その第1トランジスタT1がオンすることによりその一方の入力端子がグランドと導通すると、その一方の入力端子への入力信号レベルは、発振子28の発振出力にかかわらずL(Low)レベルに固定される。
同様に、OR回路29の2つの入力端子のうちライン圧制御信号P1が入力される他方の入力端子も、第2トランジスタT2を介してグランドに接地されている。即ち、第2トランジスタT2のコレクタがその他方の入力端子に接続され、第2トランジスタT2のエミッタがグランドに接地されている。そのため、その第2トランジスタT2がオンすることによりその他方の入力端子がグランドと導通すると、その他方の入力端子への入力信号レベルは、制御マイコン21からのライン圧制御信号P1にかかわらずLレベルに固定される。
さらに、ライン圧制御スイッチT11のゲートは、第3トランジスタT3を介してグランドに接地されている。即ち、第3トランジスタT3のコレクタがライン圧制御スイッチT11のゲートに接続され、第3トランジスタT3のエミッタがグランドに接地されている。そのため、その第3トランジスタT3がオンすることによりライン圧制御スイッチT11のゲートがグランドと導通すると、OR回路29からのゲート入力信号のレベルにかかわらず、ライン圧制御スイッチT11はオフに固定される。
本実施形態では、詳細は後述するが、基本的には(制御マイコン21が正常である限り)、第1トランジスタT1はオンされ、第2トランジスタT2および第3トランジスタT3はオフされている。そのため、通常は、制御マイコン21からのライン圧制御信号P1のレベル変化がそのままOR回路29からゲート入力信号として出力され、これによりライン圧制御スイッチT11はライン圧制御信号P1に従ってオン・オフされることになる。
これに対し、監視マイコン23により制御マイコン21の異常が検出されると、後述するように、第1トランジスタT1がオフされると共に第2トランジスタT2がオンされ、これにより発振子28からのパルス信号(ニュートラル制御信号Sn)のレベル変化がそのままOR回路29からゲート入力信号として出力される。これにより、ライン圧制御スイッチT11はそのニュートラル制御信号Snに従ってオン・オフされることになる。更に、詳細は後述するが、制御マイコン21の異常が検出され、その異常状態が一定期間継続すると、第3トランジスタT3がオンされる。これにより、ライン圧制御スイッチT11のゲートはグランド電位に固定され、ライン圧制御スイッチT11はオフに固定されることになる。
電流検出抵抗R2は、ライン圧ソレノイドL1に流れる電流を検出するものである。この電流検出抵抗R2の両端の電圧が、電流値を示す電流検出値として、増幅回路およびフィルタ回路を介して制御マイコン21に入力(フィードバック)される。
電流検出値を増幅する増幅回路は、図1に示すように、オペアンプ30と、一端がオペアンプ30の非反転入力端子に接続されて他端が電流検出抵抗R2の一端に接続された抵抗R3と、一端がオペアンプ30の反転入力端子に接続されて他端が電流検出抵抗R2の他端に接続された抵抗R4と、一端がオペアンプ30の非反転入力端子に接続されて他端がグランドに接地された抵抗R5と、一端がオペアンプ30の反転入力端子に接続されて他端がオペアンプ30の出力端子に接続された抵抗R6とにより構成されている。
電流検出抵抗R2により検出された電流検出値は、この増幅回路により増幅され、フィルタ回路により不要な高周波成分が除去される。このフィルタ回路から出力された信号が、ライン圧ソレノイドL1に流れている電流を示す電流フィードバック信号として、制御マイコン21へ入力される。フィルタ回路は、図1に示すように、抵抗R8およびコンデンサC1からなる周知のCRローパスフィルタ(積分回路)として構成されたものである。
制御マイコン21は、エンジン制御ECU3から入力された駆動要求、および電流フィードバック信号に基づいて、所定のフィードバック制御演算を行うことで、駆動要求に応じた電流がライン圧ソレノイドL1に流れるようにライン圧制御信号P1を生成(デューティ比を演算)する。
ロックアップバルブ17を駆動するロックアップソレノイドL2は、その一端が、ECT−ECU7のロックアップハイサイド端子33を介して、ロックアップ制御スイッチT12のソースに接続されている。ロックアップソレノイドL2の他端は、ECT−ECU7のロックアップローサイド端子34を介して電流検出抵抗R7の一端に接続されている。この電流検出抵抗R7の他端はグランドに接地されている。また、ロックアップハイサイド端子33とロックアップローサイド端子34の間には、環流用のダイオードD2が接続されている。
ロックアップ制御スイッチT12は、ドレインに駆動用直流電圧が印加されており、ゲートには制御マイコン21からのロックアップ制御信号P2が入力される。また、ロックアップ制御スイッチT12のゲートは、第4トランジスタT4を介してグランドに接地されている。即ち、第4トランジスタT4のコレクタがロックアップ制御スイッチT12のゲートに接続され、第4トランジスタT4のエミッタがグランドに接地されている。そのため、その第4トランジスタT4がオンすることによりロックアップ制御スイッチT12のゲートがグランドと導通すると、制御マイコン21からのロックアップ制御信号P2のレベルにかかわらず、ロックアップ制御スイッチT12はオフに固定される。
本実施形態では、詳細は後述するが、基本的には(制御マイコン21が正常である限り)、第4トランジスタT4はオンされている。そのため、通常は、制御マイコン21からのロックアップ制御信号P2のレベル変化がそのままロックアップ制御スイッチT12のゲートに入力され、これによりロックアップ制御スイッチT12はロックアップ制御信号P2に従ってオン・オフされることになる。
これに対し、詳細は後述するが、監視マイコン23により制御マイコン21の異常が検出されてその異常状態が一定期間継続すると、第4トランジスタT4がオンされる。これにより、ロックアップ制御スイッチT12のゲートはグランド電位に固定され、ロックアップ制御スイッチT12はオフに固定されることになる。
電流検出抵抗R7は、ロックアップソレノイドL2に流れる電流を検出するものである。この電流検出抵抗R2により検出される電流検出値も、図示は省略したものの、増幅回路およびフィルタ回路等を介して制御マイコン21に入力され、ロックアップソレノイドL2のフィードバック制御に用いられる。
本実施形態の油圧制御回路13には、図1や図2に示した2つのライン圧ソレノイドL1(ライン圧調整バルブ16)およびロックアップソレノイドL2(ロックアップバルブ17)の他にも、油圧を制御して変速段切り替えを行うための、図示しない複数のソレノイド(ソレノイドバルブ)が設けられている。ECT−ECU7には、それら図示しない複数のソレノイドに対しても、各ソレノイドへの通電をオン・オフするためのスイッチが搭載されている。制御マイコン21は、それら各スイッチについても、上記2つのソレノイドL1、L2と同様に個別に制御信号を生成・出力してデューティ駆動する。このように、制御マイコン21は、油圧制御回路13内の各ソレノイドをそれぞれ制御信号により個別に制御することで、駆動要求に応じた変速段への変速切り替えを実現する。
なお、既述の通り、制御マイコン21がリセットされて各制御信号の出力が全て停止され、各ソレノイドL1,L2,・・・への通電が全て停止されると(フェイルセーフ条件の1つ)、油圧制御回路13のフェイルセーフバルブ15が作動して強制的に退避用変速段への切り替えが行われる。また、ライン圧制御スイッチT11へのゲート入力信号のデューティ比が所定値以上になると、ライン圧ソレノイドL1以外の他のソレノイドへの通電状態にかかわらず、ライン圧が低下して変速段が強制的にニュートラルになる。
また、制御マイコン21は、その内部に、ウォッチドッグ用クロック(WDC)出力部36を備えている。このWDC出力部36は、外部のウォッチドッグタイマ(WDT)37(詳細は後述)を定期的にリセットさせるための、一般的なマイコンが通常備えている周知の信号発生機構である。WDC出力部36は、制御マイコン21が正常に動作している限り、所定周期でWDCを出力する。一方、制御マイコン21において、プログラム処理の暴走など異常が生じると、WDC出力部36からはWDCが出力されなくなる。
電源IC22は、図示しない車載バッテリの電圧を降圧して、ECT−ECU7内の各部へ動作用電源(上記駆動用直流電圧を含む)を供給する。
また、電源IC22は、周知のウォッチドッグタイマ(WDT)37を内蔵している。WDT37は、計時開始後、制御マイコン21からWDCが入力される毎にその計時時間がクリアされ、計時開始後、制御マイコン21からWDCが入力されることなく一定期間Taが経過した場合にはリセット信号INITを出力する。電源IC22からの(詳しくはWDT37からの)リセット信号INITは、制御マイコン21のほか、監視マイコン23,解除タイマ25、およびAND回路26にも入力される。
監視マイコン23は、制御マイコン21が実行している演算内容を監視することにより、制御マイコン21が正常に動作しているか否かを判断(監視)するものである。
より具体的には、監視マイコン23は、エンジン制御ECU3からの駆動要求、制御マイコン21からの制御信号(ここでは特にライン圧制御信号P1)、およびそのライン圧制御信号P1に対して実際にライン圧ソレノイドL1に流れた電流(電流フィードバック信号)をそれぞれ取り込む。そして、その取り込んだ各信号に基づき、駆動要求に対して制御マイコン21から正常にライン圧制御信号P1が出力されているか、また駆動要求に応じた電流が流れているか、などを所定の監視用演算処理によって判断することにより、制御マイコン21の演算処理内容に問題がないかどうか、ひいては制御マイコン21が正常に動作しているか否かを判断する。
このような、制御マイコン21への入出力信号に基づく監視用演算処理にて監視を行うことで、監視マイコン23は、WDT37による異常検出(リセット信号INITの出力)よりも早い段階で制御マイコン21の異常を判断することができる。
なお、監視マイコン23は、ライン圧制御信号P1およびそれに対応した電流フィードバック信号に基づく異常判断を行うだけでなく、他の各ソレノイドに対する各制御信号および対応する各電流フィードバック信号に基づく異常判断も同様に行う。
そして、監視マイコン23は、上記監視の結果、制御マイコン21が正常に動作していない異常状態と判断した場合は、監視信号Swを出力する。この監視信号Swは、制御マイコン21が正常である通常時はLレベルであり、制御マイコン21の異常が判断された場合はH(High)レベルとなる。
また、監視マイコン23は、電源IC22からリセット信号INITが入力されるとリセットされる。そのため、制御マイコン21の異常を判断して監視信号SwをHレベルにした後、リセット信号INITによりリセットされると、監視信号Swは再びLレベルに戻ることになる。
監視マイコン23は、制御マイコン21が異常であると判断した後も、引き続き異常判断を行う。もちろん、リセット信号INITによりリセットされて再起動した後も異常判断を行う。そして、一旦異常と判断した後、その後の監視動作によって、制御マイコン21が正常に動作していると判断した場合には、カウンタクリア信号CLのパルスをパルスカウンタ24へ出力する。
パルスカウンタ24は、通常は、各スイッチT11,T12,・・・のゲートとグランドとの間に接続されている各トランジスタT3,T4,・・・(以下「ゲート接地用トランジスタ」ともいう)のベースにLレベルのパルスカウンタ出力信号を出力している。そのため、通常時は、各ゲート接地用トランジスタはいずれもオフされている。
そして、パルスカウンタ24は、電源IC22からリセット信号INITが出力される毎にその出力回数をカウントし、そのカウント値(パルスカウント値)Kpが所定回数(本実施形態では例えば3回)以上となったら、パルスカウンタ出力信号をHレベルにする。パルスカウンタ出力信号がHレベルになると、各ゲート接地用トランジスタはオンして、各スイッチT11,T12,・・・のゲートはいずれもグランドに接地されるため、各スイッチT11,T12,・・・はいずれも強制的にオフされる。すると、各ソレノイドへの通電が強制的に停止され、これによりフェイルセーフ機構が作動して変速機12の変速段は強制的に退避用変速段に切り替わることになる。
ただし、パルスカウンタ24におけるパルスカウント値Kpは、監視マイコン23からカウンタクリア信号CL(パルス)が出力される度に0にクリアされる。そのため、パルスカウンタ24は、監視マイコン23により制御マイコン21が異常状態であると判断された後、再び制御マイコン21が正常に動作していると判断されない状態での(つまり異常状態が継続している間の)リセット信号INITの累積出力回数を計数するものである。
発振子28は、所定デューティ比のパルス信号を常時出力する。このパルス信号は、第1トランジスタT1がオンされている間は、発振子28の出力ラインがLレベルに固定されるため、OR回路29には入力されない。一方、第1トランジスタT1がオフされている間は、発振子28の出力パルスがニュートラル制御信号SnとしてOR回路29へ入力される。
この場合、本実施形態では後述するように第2トランジスタT2はオンされるため、発振子28からのニュートラル制御信号Snの信号レベルがそのままOR回路29からゲート入力信号Sgとして出力され、ライン圧制御スイッチT11がオン・オフされることになる。発振子28の出力パルスのデューティ比は、そのデューティ比にてライン圧制御スイッチT11を駆動することにより変速機12の変速段を強制的にニュートラルに切り替えることができるような値に設定されている。つまり、発振子28は、変速機12を強制的にニュートラルにするためのニュートラル制御信号(ひいてはゲート入力信号)を生成・出力するものである。
JK−FF27は、クリア端子(CLR)への入力信号がHレベル(「1」)からLレベル(「0」)に変化する(エッジが立ち下がる)毎に、出力QがHレベル、出力Qの論理反転信号Q ̄(以下「反転出力QB」という)がLレベルの初期状態にリセットされる。JK−FF27は、初期状態へのリセット後、クロック入力端子(CK)に入力される監視信号SwがLレベルからHレベルに変化する(エッジが立ち上がる)毎に、そのエッジ立ち上がり直前にD端子に入力されていた信号レベルを出力Q、その逆論理の信号を反転出力QBとして出力する。
本実施形態では、JK−FF27のD端子は抵抗R1を介してグランドに接地されている。つまり、D端子の入力レベルはLレベルに固定されている。そのため、監視マイコン23からの監視信号SwがHレベルに立ち上がる毎に、JK−FF27からの出力QはHレベル、反転出力QBはLレベルとなる。
このような構成により、通常時は、JK−FF27からの出力QはHレベルで反転出力QBはLレベルであるため、第1トランジスタT1はオンされ、第2トランジスタT2はオフされている。そのため、OR回路29の2つの入力端子のうち一方のニュートラル制御信号Snが入力される入力端子はLレベルに固定され、他方の入力端子には制御マイコン21からのライン圧制御信号P1がそのまま入力される。これにより、ライン圧制御信号P1の信号レベル変化がそのままゲート入力信号Sgとしてライン圧制御スイッチT11のゲートに入力される。よって、ライン圧ソレノイドL1は制御マイコン21からのライン圧制御信号P1によって駆動制御される。
一方、制御マイコン21が異常状態となり、これを監視マイコン23が検知して監視信号SwをHレベルに立ち上げると、JK−FF27からの出力QはLレベル、反転出力QBはHレベルにそれぞれ反転する。これにより、第1トランジスタT1はオフされ、第2トランジスタT2はオンされる。そのため、OR回路29の2つの入力端子のうち一方のニュートラル制御信号Snが入力される入力端子には、そのニュートラル制御信号Sn(発振子28からのパルス信号)が入力され、他方の入力端子はLレベルに固定される。これにより、ニュートラル制御信号Sn(発振子28の出力パルス)がそのままゲート入力信号Sgとしてライン圧制御スイッチT11のゲートに入力される。よって、ライン圧ソレノイドL1はそのニュートラル制御信号Snによって駆動制御され、これにより変速段が強制的にニュートラルに切り替わる。
解除タイマ25は、監視信号SwがLレベルからHレベルに立ち上がったタイミングからの経過時間を計時するものである。換言すれば、監視マイコン23が制御マイコン21の異常状態を判断した時からの経過時間を計時するものである。そして、その計時時間に応じた解除タイマ出力信号をAND回路26へ出力する。なお、解除タイマ25の計時時間は、電源IC22からリセット信号INITが入力される(INITがLレベルに立ち下がる)毎にクリアされる。
解除タイマ25からの解除タイマ出力信号は、通常時はHレベルである。そして、監視マイコン23からの監視信号Swの立ち上がりエッジにより計時を開始した後、経過時間が、予め設定した経過時間閾値Tb以上となったときに、解除タイマ出力信号として、所定パルス幅のLレベルのパルスを出力する。この経過時間閾値Tbは、電源IC22のWDT37がWDC入力停止からリセット信号INITを出力するまでの上記一定期間Taよりも長い時間に設定されている。なお、AND回路26は、リセット信号INITと解除タイマ出力信号の論理積を演算し、その論理積をJK−FF27のクリア端子(CLR)へ出力する。
そのため、監視マイコン23により制御マイコン21の異常状態が判断されて監視信号SwがHレベルに立ち上がることによりJK−FF27からの出力QがLレベルになった後、仮にリセット信号INITによるリセットが行われなかったとしても、経過時間閾値Tbが経過すると解除タイマ25によりJK−FF27はリセットされることになる。
このように構成された本実施形態の車両用自動変速制御システムにおける、制御マイコン21に異常が生じた場合の具体的動作例について、図3〜図5を用いて説明する。なお、図3〜図5中、「OFF」とは信号レベルがLレベルであることを意味し、「ON」とは信号レベルがHレベルであることを意味する。
まず、図3を用いて、制御マイコン21の異常時の動作例を説明する。本実施形態の車両用自動変速制御システムでは、制御マイコン21が正常に動作している通常時は、各ソレノイドL1,L2,・・・はそれぞれ制御マイコン21からの制御信号P1,P2,・・・により個別に駆動制御される。これにより、車両は通常走行を行う。
特にライン圧制御スイッチT11については、第1トランジスタT1はオンされて第2トランジスタT2はオフされていることから、図3に示すように、発振子28からのパルス信号は無効となって制御マイコン21からのライン圧制御信号P1がゲート入力信号Sgとしてライン圧制御スイッチT11を駆動する。
通常走行中、時刻t1にて、制御マイコン21が異常状態となってそれが監視マイコン23により判断されると、監視マイコン23は、監視信号SwをHレベルに立ち上げる。これにより、JK−FF27の出力QがLレベル、反転出力QBがHレベルになり、OR回路29への入力信号はニュートラル制御信号Sn(発振子28の出力パルス)が有効となる。
つまり、ライン圧制御スイッチT11のゲート駆動信号が、制御マイコン21のライン圧制御信号P1からニュートラル制御信号Snに切り替わる。そのため、ライン圧は低下し、変速機12の変速段は強制的にニュートラルに切り替わる。このようにニュートラル制御信号Snにより変速段を強制的にニュートラルに切り替える制御を、以下「ニュートラル制御」ともいう。なお、時刻t1で監視マイコン23からの監視信号SwがHレベルに立ち上がると、解除タイマ25による計時も開始される。
一方、制御マイコン21が異常状態になってWDCの出力が停止され、そのWDC出力停止状態が一定期間Ta継続すると(時刻t2)、電源IC22のWDT37がリセット信号INITを出力する(詳しくは、時刻t21までの所定時間、信号レベルをLレベルに立ち下げる。)。つまり、制御マイコン21が異常状態となると、まずは監視マイコン23によりその異常状態がいち早く判断され、それに遅れてTa経過後にWDT37によっても異常状態が判断されるということになる。
時刻t2のリセット信号INIT出力(Lレベル立ち下がり)により、制御マイコン21,監視マイコン23,解除タイマ25,およびJK−FF27はいずれもリセット・クリアされる。これにより、JK−FF27の出力QはHレベル、反転出力QBはLレベルとなって、ニュートラル制御は終了する。
またこのとき、制御マイコン21がリセットされることから、制御マイコン21からの各制御信号の出力は全て停止され、よって各ソレノイドL1,L2,・・・への通電は全て停止される。つまり、ECT−ECU7による各ソレノイドL1,L2,・・・の制御が停止される。そのため、フェイルセーフ条件が成立して油圧制御回路13のフェイルセーフバルブ15が作動し、変速段が強制的に退避用変速段に切り替えられる。これにより、その退避用変速段での退避走行が可能となる。なお、時刻t2でリセット信号INITが出力(Lレベル立ち下がり)されると、解除タイマ25の計時は終了してその計時値(経過時間)はクリアされる。
時刻t21にてリセット信号INITがHレベルに復帰すると、制御マイコン21は動作を開始する。即ち、動作開始後、所定の初期化処理を経た上で、時刻t3にて、ライン圧制御信号P1やWDCの出力などの所定の制御処理を始め、正常状態に復帰する。これにより、車両は再び通常走行が可能となる。監視マイコン23も同様に、所定の初期化処理を経た上で監視動作を再開する。
なお、時刻t2でリセット信号INITが出力されると、パルスカウンタ24はパルスカウント値Kpを1にする。しかし、時刻t21で監視マイコン23が動作を再開し、時刻t3で制御マイコン21が正常に動作していると判断すると、監視マイコン23は、パルスカウンタ24へカウンタクリア信号CL(Hレベルのパルス)を出力する。そのため、パルスカウンタ24のパルスカウント値Kpは、時刻t3にてクリアされる。
ところで、制御マイコン21に異常が発生した場合に、WDT37からリセット信号INITが出力される(Lレベルに立ち下がる)前に制御マイコン21が復旧(以下「自然復旧」ともいう)することもある。このように制御マイコン21が自然復旧する場合の動作例を、図4を用いて説明する。
図4においても、時刻t1までは通常走行しており、時刻t1にて制御マイコン21が異常状態になることで、ニュートラル制御に移行する。ここまでは図3の動作例と同じである。時刻t1でニュートラル制御へ移行した後、制御マイコン21の異常状態が継続しているならば、やがてTa経過によりWDT37からリセット信号INITが出力されるはずである。しかし図4の例では、WDT37からのリセット信号INITよりも早いタイミングで制御マイコン21が自然復旧し、これにより時刻t2にて、制御マイコン21からは各制御信号P1,P2,・・・やWDCなどが正常に出力されるようになる。
制御マイコン21が自然復旧しても、JK−FF27はクリアされない。そのため、制御マイコン21からのライン圧制御信号P1は実質的に無効となって、しばらくの間はニュートラル制御が継続される。そして、監視マイコン23による制御マイコン21の異常判断(時刻t1)からの経過時間が経過時間閾値Tbに達することにより解除タイマ25から解除タイマ出力信号(Lレベルパルス)が出力されると(時刻t3)、JK−FF27はリセットされる。これにより、時刻t3以降は、ニュートラル制御が解除されて、ライン圧ソレノイドL1は制御マイコン21からのライン圧制御信号P1により制御されることになり、通常走行が可能となる。
一方、制御マイコン21に異常が発生した場合に、WDT37からのリセット信号INITによりリセットされてももはや復旧しないこともあり得る。このように制御マイコン21が異常状態から復旧しない場合の動作例を、図5を用いて説明する。
図5に示すように、時刻t1で制御マイコン21が異常状態となってニュートラル制御に移行した後、時刻t2で、電源IC22のWDT37からのリセット信号INITにより制御マイコン21がリセットされ、これにより退避用変速段での退避走行に移行する。なお、時刻t2でのリセット信号INIT出力(Lレベル立ち下がり)により、パルスカウンタ24のパルスカウンタ値Kpは「1」にインクリメントされる。
しかし、そのリセットによっても制御マイコン21が正常に動作しない場合、監視マイコン23は時刻t3にて再び制御マイコン21の異常を判断し、ニュートラル制御に移行させる。その後、電源IC22のWDT37は、制御マイコン21からWDCが入力されないことから、時刻t4で再びリセットをかける。なお、時刻t4でのリセット信号INIT出力(Lレベル立ち下がり)により、パルスカウンタ24のパルスカウンタ値Kpは「2」にインクリメントされる。
しかし、その時刻t4でのリセットによってもなお、制御マイコン21が正常に動作しない場合は、監視マイコン23は時刻t5にて再び制御マイコン21の異常を判断し、ニュートラル制御に移行させる。その後、電源IC22のWDT37は、制御マイコン21からWDCが入力されないことから、時刻t6で再びリセットをかける。
このように、リセットをかけても制御マイコン21が復旧しない場合は、定期的にリセットが発生し、これによりニュートラル制御と退避走行(フェイルセーフ)とが交互に繰り返されてしまい、安定した退避走行ができなくなる。
これに対し、本実施形態では、パルスカウンタ24が、制御マイコン21が異常状態である間のリセット信号INITをカウントする。そして、そのパルスカウンタ値Kpが所定の出力回数上限値(本例では3回)に達したら、パルスカウンタ出力信号をHレベルに固定し、これにより各ソレノイドL1,L2,・・・への通電を強制的に停止させる。
図5の例では、時刻t6でのリセット信号INIT出力(Lレベル立ち下がり)により、パルスカウンタ24のパルスカウンタ値Kpは「3」にインクリメントされる。そのため、その時刻t6で、パルスカウンタ出力信号はHレベルとなり、各ソレノイドL1,L2,・・・への通電が強制的に停止される。これにより、時刻t6以後は安定した退避走行が可能となる。
以上説明した本実施形態の車両用自動変速制御システムによれば、監視マイコン23が制御マイコン21の演算内容を監視してその異常状態を判断する。そして、異常状態と判断した場合は、変速機12を一旦強制的にニュートラル状態にし、その後に(WDT37によるリセットにより)、フェイルセーフバルブ15によるフェイルセーフ、即ち退避用変速段への切り替えが行われるようにしている。
このように、制御マイコン21の異常発生時に、一旦ニュートラルにした上でメカ的なフェイルセーフ機構による退避走行に移行させることで、制御マイコン21の異常検出時の車両の走行状態にかかわらず、ユーザ与える負荷(衝撃)を軽減することができる。
より具体的には、従来のECT−ECUでは、図7に例示するように、加速走行中に時刻t1で制御マイコンに異常が生じた場合、時刻t2でWDTによるリセットがかかって退避走行(フェイルセーフ)に移行するまでは、各ソレノイドL1,L2,・・・が正常に制御されなくなり、駆動要求通りに変速されない誤変速が行われてしまうおそれがある。そのため、例えば低速段に誤変速されてしまうこともあり、そうなると、図7に例示するように、加速走行状態から急に減速してしまい、ユーザに大きな負荷(衝撃)を与えてしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態では、図6に例示するように、加速走行中に時刻t1で制御マイコンに異常が生じた場合、その異常状態が監視マイコン23によっていち早く検出され、それによりニュートラル制御に切り替わる。そして、その後の時刻t2で、WDTによるリセットがかかって、退避走行(フェイルセーフ)に移行する。そのため、ユーザに与える負荷(衝撃)を軽減することができる。
また、本実施形態では、制御マイコン21がWDT37からのリセット信号INITでリセットされるよりも前に自然復旧する場合もあることを想定して、解除タイマ25を設けている。これにより、監視マイコン23により制御マイコン21の異常が判断された後、WDT37によりリセットされることなく経過時間閾値Tbが経過したら、JK−FF27が強制的にリセットされてニュートラル制御が解除され、退避走行に移行される。
そのため、WDT37によりリセットされることなく制御マイコン21が自然復旧した場合も、適切なタイミングでニュートラル制御を解除して退避走行へと移行させることができる。
また、本実施形態では、制御マイコン21が異常状態から復旧しない場合もあることを想定して、パルスカウンタ24を設けている。これにより、制御マイコン21の異常が判断された後、制御マイコン21が復旧することなくWDT37からのリセット信号INITが連続して3回出力された(3回立ち下がった)場合は、全てのソレノイドL1,L2,・・・への通電が強制的に停止される。
そのため、ニュートラル制御と退避走行(フェイルセーフ)とが繰り返されるのを防ぐことができ、安定的にフェイルセーフバルブ15を働かせて退避走行に移行させることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、ニュートラル制御について、上記実施形態では、ライン圧ソレノイドL1を対象としてその駆動デューティを制御することにより実現したが、これはあくまでも一例であり、他の少なくとも1つのソレノイドを適宜制御することで強制的にニュートラルにできるようにしてもよい。もちろん、ライン圧ソレノイドL1を含む複数のソレノイドを適宜制御することで強制的にニュートラルにできるようにしてもよい。
また、WDT37とは別の制御マイコン21の監視方法として、上記実施形態では、監視マイコン23による監視を採用した。即ち、監視マイコン23が、エンジン制御ECU3からの駆動要求、制御マイコン21からのライン圧制御信号P1、および電流フィードバック信号の三者に基づいて監視を行うようにした。しかし、このような監視方法はあくまでも一例であり、WDT37よりも早く制御マイコン21の異常を判断できる限り、種々の監視方法を採用することができる。
また、上記実施形態では、フェイルセーフバルブ15が作動して退避用変速段への強制切り替えが行われるための条件(フェイルセーフ条件)として、全てのソレノイドL1,L2,・・・の駆動が停止していることを挙げたが、これに加えて他のフェイルセーフ条件を設定することもできる。
また、上記実施形態では、制御マイコン21が異常状態のままWDT37からリセット信号INITが連続して3回出力された場合に、制御マイコン21はもはや復旧不可能とみて全てのソレノイドを停止させるようにしたが、この「3回」というのはあくまでも一例である。また、そのようにリセット信号INITの連続出力回数に基づいて制御マイコン21がもはや復旧不可能であることを判断することもあくまでも一例である。
また、上記実施形態では、ニュートラル制御実現のために発振子28を用い、ニュートラル制御と通常制御との切り替えのためにJK−FF27や各トランジスタT1,T2、解除タイマ25、AND回路26、OR回路29等を用いたが、このような具体的回路構成はあくまでも一例である。他の回路構成や回路素子等を用いて同様の機能を実現するようにしてもよい。強制的にフェイルセーフを働かせるための、パルスカウンタ24、各トランジスタT3,T4等からなる回路構成についても同様である。
1…エンジン、3…エンジン制御ECU、5…電子制御自動変速機、7…ECT−ECU、11…トルクコンバータ、12…変速機、13…油圧制御回路、15…フェイルセーフバルブ、16…ライン圧調整バルブ、17…ロックアップバルブ、21…制御マイコン、22…電源IC、23…監視マイコン、24…パルスカウンタ、25…解除タイマ、26…AND回路、27…JK−FF、28…発振子、29…OR回路、36…WDC出力部、37…WDT、C1…コンデンサ、L1…ライン圧ソレノイド、L2…ロックアップソレノイド、R2,R7…電流検出抵抗、T1…第1トランジスタ、T11…ライン圧制御スイッチ、T12…ロックアップ制御スイッチ、T2…第2トランジスタ、T3…第3トランジスタ、T4…第4トランジスタ

Claims (4)

  1. 複数の電磁弁(L1,L2,・・・)が各々駆動されることによりニュートラルを含む複数の変速段の何れかに切り替え可能に構成された自動変速機(5)を制御する制御装置(7)であって、
    前記各電磁弁へそれぞれ個別に制御信号を出力することによって前記各電磁弁を駆動させることにより前記自動変速機を制御するマイクロコンピュータ(21)と、
    前記マイクロコンピュータが実行している演算内容を監視することにより前記マイクロコンピュータが正常に動作しているか否かを判断する監視手段(23)と、
    前記監視手段により前記マイクロコンピュータが正常に動作していない異常状態と判断された場合に、前記各電磁弁のうち少なくとも1つの所定の電磁弁にそれぞれ個別に所定の異常時用制御信号を出力することによって、前記マイクロコンピュータからの前記制御信号にかかわらず前記自動変速機の変速段を強制的にニュートラルに切り替えるニュートラル切替制御手段(27,28,29,T1,T2)と、
    を備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機の制御装置であって、
    前記自動変速機は、前記複数の電磁弁において、前記複数の電磁弁への前記各制御信号の入力が全て停止されていること、を少なくとも含む所定のフェイルセーフ条件が成立している場合に、前記変速段が所定の退避用変速段に強制的に切り替わるよう構成されており、
    前記マイクロコンピュータは、自身の動作中、継続して所定のウォッチドッグ信号を出力するウォッチドッグ信号出力手段(36)を備え、
    当該自動変速機の制御装置は、前記マイクロコンピュータから前記ウォッチドッグ信号が一定期間出力されなかった場合に前記マイクロコンピュータへリセット信号を出力することにより前記マイクロコンピュータをリセットさせるウォッチドッグタイマ(37)を備え、
    前記ニュートラル切替制御手段(26,27,28,29,T1,T2)は、前記異常時用制御信号の出力後、前記ウォッチドッグタイマから前記リセット信号が出力されたときにその異常時用制御信号の出力を停止する
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 請求項2に記載の自動変速機の制御装置であって、
    前記監視手段により前記マイクロコンピュータが前記異常状態と判断された時からの経過時間を計時する計時手段(25)を備え、
    前記ニュートラル切替制御手段(25,27,28,29,T1,T2)は、前記異常時用制御信号の出力後、前記ウォッチドッグタイマから前記リセット信号が出力されることなく前記計時手段による前記経過時間が前記一定期間よりも長い所定の経過時間上限値以上となった場合は、前記異常時用制御信号の出力を停止する
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の自動変速機の制御装置であって、
    前記監視手段により前記マイクロコンピュータが前記異常状態と判断された後、前記ウォッチドッグタイマから前記リセット信号が出力された回数を計数するリセット信号計数手段(24)と、
    前記監視手段により前記マイクロコンピュータが前記異常状態と判断された後、前記監視手段により再び前記マイクロコンピュータが正常に動作していると判断されることなく前記リセット信号計数手段による前記リセット信号の計数値が所定の出力回数上限値以上となった場合に、前記複数の電磁弁への前記各制御信号の出力を強制的に停止させる制御強制停止手段(24,T3,T4)を備える
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
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