JP2014019374A - 自動二輪車用のブレーキ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動二輪車のブレーキ装置を制御するための自動二輪車用のブレーキ制御装置であって、前輪の速度を検知するための前輪速度センサ300と、後輪の速度を検知するための後輪速度センサ302と、前輪速度センサからの前輪速度及び/又は後輪速度センサからの後輪速度に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキ装置を作動させるABS制御装置と、自動二輪車の車体の停止状態を検知するための車体停止検知装置と、前記車体停止検知装置に基づいて自動二輪車の車体の停止状態が検知された状態で、前記前輪速度センサ及び後輪速度センサの少なくとも一方から車輪速度が検知されたとき、前記ABS制御装置の作動を制限するABS作動制限装置とを備える。
【選択図】図2
Description
自動二輪車のブレーキ装置を制御するための自動二輪車用のブレーキ制御装置であって、
前輪の速度を検知するための前輪速度センサと、
後輪の速度を検知するための後輪速度センサと、
前輪速度センサからの前輪速度及び/又は後輪速度センサからの後輪速度に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキ装置を作動させるABS制御装置と
自動二輪車の車体の停止状態を検知するための車体停止検知装置と、
前記車体停止検知装置に基づいて自動二輪車の車体の停止状態が検知された状態で、前記前輪速度センサ及び後輪速度センサの少なくとも一方から車輪速度が検知されたとき、前記ABS制御装置の作動を制限するABS作動制限装置とを備えた自動二輪車用のブレーキ制御装置を提供するものである。
自動二輪車用のブレーキ制御装置は、自動二輪車のブレーキ装置を制御するためのものであり、自動二輪車のブレーキ装置は、図1において、ブレーキ用液圧回路100として示されている。
ブレーキ液圧制御装置10は、前輪用マスタシリンダ101から前輪用ホイールシリンダ103へ供給されるブレーキ液が流動するための前輪用流路11と、後輪用マスタシリンダ104から後輪用ホイールシリンダ106へ供給されるブレーキ液が流動するための後輪用流路21と、を含む。
端が接続されており、第3流路21cの他端が後輪用ポンプエレメント6の吐出側に接続される。第4流路21dの一端側が後輪用ポンプエレメント6の吸引側に接続されており、第4流路21dの他端側が後輪用AV弁4に接続される。後輪用ポンプエレメント6は、第4流路21d側から第3流路21c側へ、すなわち、後輪用ホイールシリンダ106側から後輪用マスタシリンダ104側へ、ブレーキ液を流動させる。第4流路21dには、リザーバ12が接続される。第2流路21bには、第5流路21eの一端が接続されており、第5流路21eの他端が後輪用AV弁4に接続される。
車体が停止状態にあると判断している間に、前輪速度センサ300及び/又は後輪速度センサ302から信号を受信したとき、当該信号をノイズと判断し、ABS制御を制限又は禁止する。ABS制御を制限又は禁止するために、推定車体速度をゼロ(0)又は低速度に設定してもよい。ここで、低速度は、ABS制御が行われない速度帯とすることが好ましい。
まず、バーンアウトでノイズが発生した場合に、上述したABSの作動を制限しないとどのような作動となるかを説明する。
まず、電子制御ユニット(ECU)200は、圧力センサ13が正常か否かを判断する(ステップ400)。これは圧力センサに設けられたモニターからの信号に基づいて断線などをチェックするものである。ここで、圧力センサが正常でない場合、通常のようにABS制御を許可し(ステップ402)、推定車体速度を演算する(ステップ404)。ステップ400で圧力センサ13が正常であると判断された場合、検出された圧力が所定の圧力閾値Para1(ABS制御を禁止又は制限すべき圧力値)よりも大きいか否かを判断する(ステップ406)。このように、検出された圧力が、この圧力閾値Para1より大きいか否かを判断することにより、車体が停止しているか、又は走行状態から停止状態に移行している可能性があることを判断できるようになっている。圧力閾値Para1より低い場合、検出された圧力が、圧力閾値Para1より低い値に設定された圧力閾値Para2と比較される(ステップ408)。ここで、圧力閾値Para2よりも大きいと判断された場合、検出された圧力が、圧力閾値Para1と圧力閾値Para2との間の中間領域にあると判断され、既存の制御状態を維持する(ステップ410)。ステップ408において、検出された圧力が、圧力閾値Para2よりも小さいと判断された場合、ライダーが車体を停止したいとの意志(ライダーが、ハンドルレバー110を軽く握った状態など)がないと判断して、ABS制御を許可する(ステップ402)。
バーンアウトを行う場合、ライダーは、まず、前輪にブレーキをかける。このため、前輪のブレーキ液圧600が上昇し、車体停止602が検知される。次いで、ライダーが、アクセルを開けて後輪が空転を始めると、後輪の車速604が上昇を始める。ここで、前輪速度センサにノイズが発生すると、図2で示されたパルス状の信号308が前輪速度として検出されるが、推定車体速度312がゼロとなり(ステップ412)、圧力センサ13が故障した状態でも、ABS制御が禁止される状態となる(ステップ414、416)。一方、図5に示されたように前輪速度センサにノイズが発生しない場合でも、推定車体速度612がゼロとなり(ステップ412)、同様に、圧力センサ13が故障した状態でも、ABS制御が禁止される状態となる(ステップ414、416)。Zの時点で、バーンアウト状態から発進する場合、前輪の車輪速度606が上がり、後輪の車輪速度に徐々に近づいていく。ここで点線の丸608で示されたように、車輪速度比又は車輪速度差が十分に小さくなると(ステップ512、514、522)、タイマーのカウントが開始され(ステップ516)、これが所定時間の間続いたと判断された場合、圧力センサ13からの信号600はまだ所定圧以上を示し、信号602は車体停止を示しているが、2つの車輪速度センサからの信号の方が正しい値と判断する。これにより、ABS制御の禁止を解除し、点線の丸610で示したように、ABS制御を行う。
本発明の特定の好ましい実施形態を参照して説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、実施形態に様々な変更を行ってもよいということは当業者には理解されよう。
13 圧力センサ13
100 ブレーキ用液圧回路(自動二輪車のブレーキ装置)
200 電子制御ユニット(ECU)
210 記憶装置
300 前輪速度センサ
302 後輪速度センサ
Claims (9)
- 自動二輪車のブレーキ装置を制御するための自動二輪車用のブレーキ制御装置であって、
前輪の速度を検知するための前輪速度センサと、
後輪の速度を検知するための後輪速度センサと、
前輪速度センサからの前輪速度及び/又は後輪速度センサからの後輪速度に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキ装置を作動させるABS制御装置と
自動二輪車の車体の停止状態を検知するための車体停止検知装置と、
前記車体停止検知装置に基づいて自動二輪車の車体の停止状態が検知された状態で、前記前輪速度センサ及び後輪速度センサの少なくとも一方から車輪速度が検知されたとき、前記ABS制御装置の作動を制限するABS作動制限装置とを備えたことを特徴とする自動二輪車用のブレーキ制御装置。 - 請求項1に記載のブレーキ制御装置において、
前記ABS制御装置は、各車輪速センサからの入力に基づいて推定車体速度を求め、前記推定車体速度ならびに車輪速度に基づいて車輪ロックを防止するようにしたことを特徴とする自動二輪車用のブレーキ制御装置。 - 請求項2に記載のブレーキ制御装置において、
前記ABS作動制限装置が前記ABS制御装置の作動を制限するとき、前記ABS作動制限装置は、前記推定車体速度をゼロ又は最低速度になるよう前記ABS制御装置を制御することを特徴とする自動二輪車用のブレーキ制御装置。 - 請求項3に記載のブレーキ制御装置において、
前記車体停止検知装置が故障したと判断する故障診断装置をさらに備え、
前記故障診断装置は、前記ABS作動制限装置が前記ABS制御装置の作動を制限する必要があると判断した場合に、
前輪と後輪との車輪速度の比を演算して、当該車輪速度の比が所定の速度比内にある第1の条件を満たしたとき、
前記車体停止検知装置が故障したと判断し、
前記故障診断装置が、前記車体停止検知装置が故障したと判断したとき、当該故障診断装置は、前記車体停止検知装置の検知を無効とすることを特徴とする自動二輪車用のブレーキ制御装置。 - 請求項4に記載のブレーキ制御装置において、
前記所定の速度比は、1に近い値であることを特徴とする自動二輪車用のブレーキ制御装置。 - 請求項5に記載のブレーキ制御装置において、
前記第1の条件を満たさず、かつ、前輪と後輪の車輪速度の差を演算して当該車輪速度の差が、所定の車輪速度差内にある第2の条件を満たしたとき、
前記車体停止検知装置が故障したと判断し、
前記故障診断装置が、前記車体停止検知装置が故障したと判断したとき、当該故障診断装置は、前記車体停止検知装置の検知を無効とすることを特徴とする自動二輪車用のブレーキ制御装置。 - 請求項4乃至6のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置において、
前記故障診断装置は、さらに、前記第1の条件と前記第2の条件のうちの少なくとも1つの条件が、所定時間の間継続して満たされた場合に、前記車体停止検知装置が故障したと判断することを特徴とする自動二輪車用のブレーキ制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置において、
前記車体停止検知装置は、前輪用マスタシリンダ、前輪用ホイールシリンダ、後輪用マスタシリンダ、及び後輪用ホイールシリンダのうちの少なくとも1つのブレーキ液圧を測定する圧力センサを備えることを特徴とする自動二輪車用のブレーキ制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置において、
前記車体停止検知装置は、 自動二輪車のブレーキ装置が制動中であることを示すブレーキライトスイッチ、 自動二輪車の存在位置を検出するGPSセンサ、加速度センサ、ヨーレイトセンサ、第三の車輪速センサ、レーザーセンサー、レーダー、及びカメラのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする自動二輪車用のブレーキ制御装置。
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