JP2014017926A - ロータ組み付け装置及びその組み付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータにロータを組み付ける際に、ステータに対するロータの中心軸の傾きや芯出し位置の偏倚を防止して、ロータ及びステータの損傷を回避する。
【解決手段】懸架機構14で上方からワイヤ16でロータ組み付け機構18を吊り下げ、該ロータ組み付け機構18が、ケース20の所定の位置に対応して配置され第1基板56から突出したケース当接部58と、前記ケース20に設けられた所定のボルト孔20dに嵌合する位置決めピン60aを有する位置決め部材60とを備えているため、ロータ組み付け機構18の位置を調整しつつ、位置決めピン60aをボルト孔20dに嵌合させることにより、ロータ24とステータ22とを同軸にして両者を一体化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケース内に備えられた環状のステータの内部にロータを組み付けるためのロータ組み付け装置及びその組み付け方法に関する。
従来から、ケース、ステータ及びロータからなる回転電機を製造する際に、ケース内に備えられた環状のステータの内部にロータを組み付けるためにロータ組み付け装置が用いられている。ロータ組み付け装置では、ケースは、ロータが挿入されるステータの開口部が鉛直上方に向けられると共に、該ステータの軸方向が鉛直方向となる状態でコンベアによって搬送され、所定の組み付け位置に位置決めされる。ロータ組み付け装置は、鉛直方向の上方と下方に配設された2つの治具によって、ステータが装着されたケースの上方でロータを上下から支持することで、前記ステータとロータとの芯出しを行うと共に、前記ロータを鉛直下方に変位させることにより、前記ステータの内部に前記ロータを組み付ける。
上述したロータ組み付け装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、ケースの底面に設けられた貫通孔に外側から挿通される第1支持具と、該第1支持具と同軸線上で反対側に設けられた第2支持具とを備える。ロータは、蓋部に装着されると共に磁石を備えていて、先端が円錐状に形成された第1支持具と第2支持具とによってロータの中心軸を鉛直上方及び下方から挟持し、ステータの開口部に位置するように前記ロータを移動させ、前記ロータの鉛直下方の端部をケースの底面の支承部に嵌装させている。
また、特許文献2に開示されているように、ケースの開口面上に載置されるベースと、ロータを鉛直下方で保持するロータ保持具と、前記ベースに対して前記ロータ保持具を前記ロータとステータの軸方向に案内するスライドガイドと、前記ロータ保持具を移動させるロータ保持具移動手段とを備えるものがある。ここで、ケースとベースとの位置決めは、開口面に設けられるノックピンをケース及びベースに設けられたノックピン挿入孔に挿入し、さらにはボルトをボルト孔に締結することでケースとベースとの一体化を図る。
特開2008−172887号公報 特開2009−148035号公報
しかしながら、上述した特許文献1に係るロータ組み付け装置では、ロータは、第1支持具と第2支持具の円錐状の先端のみによって挟持されるため、ロータの中心軸が、ステータの軸方向に対して傾くおそれがある。また、ロータに備わる磁石により、ステータとの間で磁力が作用して前記ロータが揺動し、前記ステータと前記ロータに接触し、これらを損傷することがある。
ステータを内部に装着したケースをコンベアで搬送する際には、ケースがロータ組み付け装置における所定の組み付け位置から前記コンベアの搬送方向又はその逆方向にずれ、すなわち、芯出し位置が偏倚することがある。しかしながら、特許文献1に係るロータ組み付け装置では、ロータ及びステータの同一軸とすべき鉛直線を、所定の組み付け位置を基準として設定しているため、ケースが搬送方向又はその逆方向へずれた場合でも、第1支持具と第2支持具は、その設定された軸線に沿って昇降せざるを得ない。従って、ロータは、偏倚した軸線上でステータに対して組み付けられることになり、互いに接触してロータとステータとが相互に損傷してしまうことが懸念される。また、ケースを所定の組み付け位置に正確に配置するためには、コンベアやロータ組み付け装置自体に、高い精度でケースを配設する機構を設ける必要があり、設備に要するコストが上昇してしまう。
上述した特許文献2に係るロータ組み付け装置では、ケースとベースとの間で、ノックピン挿入孔やボルト孔の位置を合わせる必要があるために、手作業でロータ組み付け装置を持ち上げたり、ケース上でロータ組み付け装置の位置を調整する必要があり、また、ノックピン挿入やボルト締結を行うために組み立て工数が多くなり、作業効率が悪くなる。
本発明は、前記の種々の課題を考慮してなされたものであり、ステータに対するロータの中心軸の傾きや芯出し位置の偏倚を防止して、ロータとステータの損傷を回避し、さらには、両者の組み付けの作業効率を向上させたロータ組み付け装置及びその組み付け方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ロータを環状のステータに組み付けるロータ組み付け装置であって、基台部と、前記基台部に対し鉛直上方に延在する吊下部材を備えた懸架機構と、前記懸架機構の吊下部材により吊り下げられると共に、前記基台部の鉛直上方に配置されるロータ組み付け機構と、前記基台部に位置決めされる前記ステータが配置されるケースとを備え、前記ロータ組み付け機構は、第1基板と、前記第1基板に連結されて前記ロータを保持するためのロータ保持部と、前記第1基板に連結されて、前記ロータ組み付け機構が吊り下げられた状態で前記ケースに設けられた孔に嵌合する位置決めピンを備えた位置決め部材と、前記第1基板から突出して前記位置決めピンが前記孔に嵌合した状態で前記ケースに当接するケース当接部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、前記のように、懸架機構の吊下部材で吊り下げられたロータ組み付け機構が、ロータを保持するためのロータ保持部を備えると共に、ケースに設けられた孔に嵌合する位置決めピンを有する位置決め部材と前記ケースに当接するケース当接部とを備えている。
従って、ロータを保持したロータ組み付け機構を下降させる際に、前記ロータ組み付け機構が吊下部材で微動自在に吊り下げられているため、水平方向に軽く揺動させるという簡単な作業によってその位置を調整することができる。さらに、ケースが所定の組み付け位置からずれて配置された場合でも、ケース側の位置を基準としてロータ組み付け機構とケースとの位置合わせを正確に行うことができるため、前記ケースを搬送するためのコンベア等の搬送装置や搬送パレットを簡素化することができる。また、位置決めピンを孔に嵌合させることで、ロータとステータとの芯出しを確実、且つ、正確に行うことができ、さらに、前記位置決めピンが前記孔に嵌合した状態でケース当接部がケースに当接するため、ロータ組み付け機構を安定的にケースに載置することができる。これにより、ロータ組み付け機構で保持したロータをケース内のステータに組み付ける際に、ステータとロータとの接触による損傷を回避することができる。
また、ロータ保持部は、水平方向の中心位置が第1基板の中心位置に対応している第2基板と、前記第2基板から突出し、ロータの所定の位置に対応して配設されるロータ当接部と、前記第2基板から突出して複数の把持爪部を有するロータ把持具と、を備え、前記把持爪部は、前記ロータを構成する回転軸の把持溝に嵌合自在であり、その上方端面が前記第2基板の中心位置に向かって鉛直下方に傾斜して形成されるとよい。
これにより、ロータをロータ保持部で保持する際に、ロータ当接部をロータコアに当接させると共に、2つの把持爪部が把持溝に嵌合して回転軸を挟持し、さらに、テーパ状の把持爪部が回転軸を引き上げて、ロータ当接部がロータに圧接することで反力が生じる。従って、ロータ保持部がロータを確実に固定保持することができるため、前記ロータをステータに組み付ける際に、両者間に作用する磁力による前記ロータの揺動を抑止し、ステータとロータとの接触による損傷を回避することができる。
さらに、基台部は、鉛直方向に進退自在であって、回転軸の貫通孔の内周面に形成された内周スプラインと嵌合する外周スプラインが外周面に形成された位置決めシャフトと、前記位置決めシャフトを周方向に回転させるシャフト回転機構と、を備えるとよい。
これにより、位置決めシャフトを回転軸内に挿入させる際に、シャフト回転機構が前記位置決めシャフトを回転させることで、内周スプラインと外周スプラインとの位相合わせを簡単な作業で、高精度に行うことができる。
さらにまた、ケースは、サークリップ用内周溝を有し、サークリップ用内周溝には、回転軸の外周面上で回転自在なベアリングを保持するためのサークリップが嵌合し、前記ベアリングの外周面上には、前記サークリップが嵌合するサークリップ用外周溝が形成され、ロータには、先端部がテーパ状に縮径されたサークリップ拡張部が該ベアリングに回転自在に当接しているとよい。
これにより、ロータをステータの内部に挿入する際に、テーパ状のサークリップ拡張部を外径が小さい側から挿入することで、前記サークリップ拡張部が、サークリップ用内周溝に備えられたサークリップを拡張するため、前記サークリップをベアリングのサークリップ用外周溝に容易に嵌合させることができる。
また、本発明は、ケースの内部に固定配置された環状のステータに対して、前記ケースで開口しているケース端部からロータを組み付けるロータの組み付け方法であって、前記ケースの上方に吊り下げられる第1基板の中心位置に対して、前記ロータの中心軸を合わせて前記ロータを保持する工程と、前記ロータを保持したまま前記第1基板を下降させて、前記第1基板から突出している位置決めピンを、前記第1基板が吊り下げられた状態で前記ケースに設けられた孔に嵌合させつつ、前記第1基板から突出しているケース当接部を前記ケースに当接させる工程と、前記第1基板から前記ロータを下降させて、該ロータを前記ステータ内に挿入する工程と、を有することを特徴とする。
さらに、ロータを保持するためのロータ保持部から突出したロータ当接部を、前記ロータの端面に当接させる工程と、前記ロータ保持部の把持爪部を、前記ロータの回転軸へと変位させ、前記把持爪部を前記回転軸の把持溝に嵌合させて、前記ロータを保持する工程と、前記ロータがステータ内に挿入された状態で、前記把持爪部を前記把持溝から離間させ、前記ロータを離す工程と、を有するとよい。
さらにまた、ロータが配置された状態で、前記ロータの回転軸の貫通孔の内周面に形成された内周スプラインに嵌合する外周スプラインを有する位置決めシャフトを進行させる工程と、前記位置決めシャフトを周方向に回転させて前記内周スプラインと前記外周スプラインの位相を合わせる工程と、前記位置決めシャフトを前記回転軸の貫通孔に挿入する工程と、を有するとよい。
またさらに、先端部がテーパ状に縮径されたサークリップ拡張部を、ロータのベアリングに当接させて前記ロータに取り付ける工程と、前記ロータをステータの内部に挿入する際に、サークリップ用内周溝に備えられたサークリップに対して、前記サークリップ拡張部を挿入し、前記ベアリングの外周面に備えられたサークリップ用外周溝に対して、前記サークリップを嵌合させる工程と、を有するとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、懸架機構の吊下部材で吊り下げられたロータ組み付け機構が、ロータを保持するためのロータ保持部を備えると共に、ケースに設けられる孔に嵌合する位置決めピンを有する位置決め部材を備えているため、ロータ組み付け機構が吊り下げられた状態で水平方向に軽く揺動させるという簡単な作業によってロータ組み付け機構の位置を調整しつつ、位置決めピンをボルト孔等の所定の孔に嵌合させることで、ロータとステータとの芯出しを確実、且つ、正確に行うことが可能になる。また、ロータ組み付け機構は、ケースに当接するケース当接部を備えるため、安定的にケースに載置される。従って、ロータ組み付け機構で保持したロータをケース内のステータに組み付ける際に、ステータとロータとの接触による損傷を回避することができる。
本発明の実施の形態に係るロータ組み付け装置でケース内のステータにロータを組み付けた状態の一部断面正面図である。 図1に示すロータ組み付け装置の側面図である。 本発明の実施の形態に係るロータ組み付け装置でロータを保持した状態の一部断面正面図である。 本発明の実施の形態に係るロータ組み付け装置でステータを内部に備えたケースが取付位置に搬送された状態の一部断面正面図である。 本発明の実施の形態に係るロータ組み付け装置でステータを内部に備えたケースにロータ組み付け機構が載置された状態の一部断面正面図である。 図6Aは、ロータ組み付け機構のロータ保持部でロータを保持する前の状態の一部省略断面図であり、図6Bは、図6Aに示す状態からロータ保持部を構成するロータ把持具の2つの把持爪部がロータの回転軸に周回形成された把持溝に挿入される状態の一部省略断面図であり、図6Cは、図6Bに示す状態からロータ保持部でロータを保持した状態の一部省略断面図である。 図6CのVII−VII線に沿った断面図である。 図8Aは、ロータに取り付けたサークリップ拡張部がベアリング保持部に挿入される前の状態の一部省略断面図であり、図8Bは、図8Aに示す状態からサークリップ拡張部がベアリング保持部に挿入される状態の一部省略断面図であり、図8Cは、図8Bに示す状態からサークリップ拡張部がベアリング保持部に挿入されサークリップがサークリップ用外周溝に嵌合した状態の一部省略断面図である。
本発明に係るロータ組み付け装置の構造について、その組み付け方法との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るロータ組み付け装置を示す。このロータ組み付け装置10は、図1及び図2に示されるように、床面に載置される基台部12と、前記基台部12から鉛直上方に延在する懸架機構14と、前記懸架機構14を構成する吊下部材、例えば、ワイヤ16で該懸架機構14の上端部から吊り下げられると共に、前記基台部12より鉛直上方に配置されるロータ組み付け機構18とを備えて構成される。なお、ワイヤ16に代替し、シリンダやガイド等の公知手段を採用するようにしてもよい。
ロータ組み付け装置10は、基台部12上にケース20が載置された状態で、前記ケース20内に固定配置された環状のステータ22の内部に、ロータ組み付け機構18で保持されるロータ24を前記ステータ22と同軸に組み付けるものである。
先ず、ロータ組み付け装置10で適用されるケース20、ロータ24について説明する。
図1及び図2に示されるように、ケース20は、その内部にステータ22とロータ24が装着される中空状に形成され、前記ステータ22と前記ロータ24の同一軸の軸方向(矢印A1、A2方向、以下、単に軸方向ともいう)両端部が開口している。前記ケース20の一端部(矢印A1方向側)は、図示しないカバーが装着される第1ケース端部20aであり、他端部(矢印A2方向側)は、例えば、外部装置(図示せず)と連結される第2ケース端部20bである。
第1ケース端部20aには、カバー(図示せず)をボルトで締結するための複数のボルト孔20dが所定間隔離間して設けられる。ボルト孔20dは、軸方向(矢印A1、A2方向)に平行に形成される。
ケース20の内周面では、第1ケース端部20aと第2ケース端部20bとの間に、ロータ24を構成するベアリング24dを取り付けるためのベアリング保持部20cが形成される。ベアリング保持部20cは、内径方向に突出し、ベアリング24dの外径と同径の開口部を有する。ベアリング保持部20cの内周に沿って、サークリップ用内周溝20fが形成され、前記サークリップ用内周溝20f内にサークリップ20eが嵌合する(図8A〜図8C参照)。
ロータ24は、図6A〜図6C、図8A〜図8Cに示されるように、環状のロータコア24aの中心に設けられた中心孔に回転軸24bが挿通され、該回転軸24bの両端部は、前記ロータコア24aの軸方向(矢印A1、A2方向)の両側に突出している。ロータコア24aから突出する回転軸24bの一方(矢印A1方向)の端部には、その外周面に把持溝24cが周回形成され、他方(矢印A2方向)の側には、ベアリング24dが回転自在に備えられると共に、その終端には、サークリップ拡張部26が着脱自在に取り付けられる。回転軸24bには、軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って貫通孔が設けられ、該貫通孔の内周面には、内周スプライン24eが形成されている。なお、ベアリング24dの外周に沿って、前記サークリップ20eが嵌合するサークリップ用外周溝24fが形成される。
サークリップ拡張部26は、図6A〜図6Cから容易に了解されるように、先端部がテーパ状に縮径され、その後端部がベアリング24dに当接する。サークリップ拡張部26は、ベアリング24dに当接する後端部の外径が該ベアリング24dの外径と同径である。サークリップ拡張部26は、その中心部分に段付孔部が形成され、前記回転軸24bの一端部が嵌合する。
次に、ロータ組み付け装置10の構造について説明する。
図1及び図2に示されるように、基台部12は、床面に載置された作業台28と、前記作業台28上に配設されたコンベア(搬送路)30と、前記コンベア30上で搬送される搬送パレット32と、前記作業台28の水平方向の中心位置で該作業台28の上部に設けられた位置決めシャフト34と、該位置決めシャフト34を周方向に回転させるモータ等のシャフト回転機構36とを備える。なお、作業台28又はコンベア30は、前記コンベア30上の所定の組み付け位置で搬送パレット32を固定するための固定機構(図示せず)を備える。
本実施の形態では、作業台28の中心位置を、ステータ22の中心軸とロータ24の中心軸とを同軸にするための芯出し位置として、基台部12及び懸架機構14を用いているが、水平方向の他の位置を芯出し位置として構成してもよい。
コンベア30は、複数のローラ30aが並列に配置され作業台28に取り付けられたローラコンベアである。なお、コンベア30は、図示しないが、ロータ組み付け装置10による作業工程が、その前後の他の工程と連続するように、搬送方向(矢印B1方向)、その逆方向(矢印B2方向)でロータ組み付け装置10の外部に延在している。
搬送パレット32は、位置決めシャフト34が挿通される開口部(図示せず)を中央付近に有する平板で、ケース20を固定配置するための固定部材32aをその上面に備える。前記固定部材32aには、ケース20を構成する第2ケース端部20bが固定される。なお、搬送パレット32は、その上にロータ24を載置して搬送する場合には、固定部材32bを備えて該ロータ24を固定配置する(図3参照)。
位置決めシャフト34は、コンベア30の下方で作業台28内に収納され、使用時には、作業台28の上方に延在することが可能なように進退自在である。例えば、位置決めシャフト34は、作業台28に設けられたシリンダ等のシャフト昇降機構38と接続され、前記シャフト昇降機構38が、シリンダワイヤ40を介して結合された床面上のペダル42の踏込操作に応動して位置決めシャフト34を進退させることが可能である。また、位置決めシャフト34は、上記したようにシャフト回転機構36の作用下に、周方向に回転可能である。
位置決めシャフト34の上部に形成された狭径の外周面には、回転軸24bの内周スプライン24eに嵌合する外周スプライン34aが形成されている。
懸架機構14は、図2に示されるように、基台部12から鉛直上方に延在する支柱部44と、前記支柱部44の上部に設けられる吊下腕部46と、前記支柱部44の下部に設けられワイヤ16を巻回保持するワイヤ保持部48と、前記吊下腕部46の両端部に設けられる滑車50、52と、前記支柱部44で前記吊下腕部46と前記基台部12との間に設けられる第1ガイド部54とを備える。
支柱部44は、ロータ組み付け装置10の背面側(以下、単に背面側という)で基台部12の側面に連結される。吊下腕部46は、前記背面側からロータ組み付け装置10の正面側(以下、単に正面側という)へと延在している。
ワイヤ保持部48は、例えば、ワイヤ16を巻回するドラム48aを含む。ドラム48aはモータ等(図示せず)で回転駆動されるが、手動で回転自在としてもよい。ワイヤ保持部48は、ロータ組み付け機構18が吊り下げられたワイヤ16を緊張させると共に、該ワイヤ16を巻回し、又は巻き戻して、前記ワイヤ16の他端に結合されたロータ組み付け機構18を昇降させる。
滑車50、52は、吊下腕部46の背面側、正面側の端部にそれぞれ取り付けられ、ワイヤ保持部48からロータ組み付け機構18まで延在するワイヤ16を変位自在に保持する。特に、滑車52は、滑車50から送られたワイヤ16を作業台28の中心位置に向けて送り出すように配設される。滑車52から送り出されたワイヤ16の先端にロータ組み付け機構18が吊り下げられる。
第1ガイド部54は、支柱部44に平行に延在する棒状部材54aを有する。棒状部材54aは、ロータ組み付け機構18を構成する第1基板56に挿通され、前記ロータ組み付け機構18の傾きを抑制し、且つ、ワイヤ保持部48によって昇降される前記ロータ組み付け機構18を鉛直方向に案内する。
ロータ組み付け機構18は、平板状の前記第1基板56と、該第1基板56の下面から下方に延在するケース当接部58と、位置決め部材60と、前記第1基板56の上面に設けられた第2ガイド部62と、前記第2ガイド部62の下部に取り付けられたロータ保持部64と、前記第2ガイド部62の上部に取り付けられたワイヤ結合部66とを備える。なお、ロータ組み付け機構18は、ワイヤ16で吊り下げられているため、少なくとも、矢印A1、A2方向に変位してその位置が調整可能となっている。
第1基板56には、第2ガイド部62を構成するボールねじ70と、2つの案内部76とを挿通させるために鉛直方向に貫通する複数(例えば、3つ)の孔が設けられている。前記ボールねじ70にはボールねじナット74が螺合する。この場合、特に、ボールねじ70が挿通される孔は前記第1基板56の中心位置C1に設けられている。
ケース当接部58は、その上端部が第1基板56の下面にボルト等で連結され、該第1基板56から鉛直下方に延在し、その下方端面は屈曲して、前記第1基板56と平行に終端する。ケース当接部58の鉛直方向の長さは、ロータ保持部64とロータコア24aとを合わせた高さ寸法よりも長く設定されるとよい。
ケース当接部58は、第1基板56の中心位置C1をケース20内のステータ22の中心軸に合わせた状態で、ケース20の第1ケース端部20a上の所定の位置に対応して配置される。なお、ケース当接部58は、第1基板56の下面の複数箇所(例えば、四方端部)に配置されてよい。
位置決め部材60は、その上端部が第1基板56の下面にボルト等で連結され、該第1基板56から鉛直下方に突出して、その下端部には、第1ケース端部20a側でケース20に設けられたボルト孔20dに嵌合する位置決めピン60aを有する。
位置決め部材60は、第1基板56の中心位置C1をケース20内のステータ22の中心軸に合わせた状態で、ケース20に設けられた所定のボルト孔20dの位置に対応して配置される。なお、位置決め部材60は、ステータ22の中心軸に対して矢印B1、B2方向のそれぞれの側に2つ配置されているが、これに限定されず、1つ、又は3つ以上あってもよい。
第2ガイド部62の一端部は、第1基板56と上下方向で平行に配設される架台68に連結されると共に、その他端部は、前記第1基板56に連結されている。架台68を構成する梁68aから鉛直下方に延在するボールねじ70には、該ボールねじ70を回転させるためのハンドル72が固着される。前記ハンドル72に代えて、回転駆動源、例えばモータを装着してもよい。ボールねじナット74の下端部には、ロータ保持部64が装着される。
一方、架台68にはボールねじ70を挟んで複数の案内部76が設けられる。案内部76は、架台68を構成する梁68aに連結され該梁68aから鉛直下方に延在する筒体76aと、該筒体76a内に下方から嵌合されるガイドロッド76bとからなる。ガイドロッド76bは、第1基板56を貫通し、その下端部はロータ保持部64に連結される。ガイドロッド76bは、ボールねじ70の螺回によって変位するロータ保持部64を矢印A1、A2方向に案内する。
ロータ保持部64は、ロータ24の中心軸を第1基板56の中心位置C1に合わせて前記ロータ24を保持するためのものである。ロータ保持部64は、第2ガイド部62に上面側で連結される第2基板78と、該第2基板78に設けられたロータ把持具80と、ロータ当接部82とを備える。
第2基板78は、平板であって、その水平方向の中心位置C2が第1基板56の中心位置C1に対応し、且つ、架台68の梁68aと平行するように、ボールねじナット74と、案内部76のガイドロッド76bとに連結される。
ロータ把持具80は、図7に示されるように、水平方向に接近又は離間自在な2つの変形したコ字状の可動部80a、80aと、前記可動部80a、80aの一方の端部からそれぞれ下方に延在する把持腕部80b、80bと、前記把持腕部80b、80bの下端部から前記第2基板78の中心位置C2側へと突出する把持爪部80c、80cとを備える。
可動部80a、80aは、第2基板78の中心位置C2に対して対称となるように設けられ、第2基板78の側面に軸支されるねじ80d、80dに螺合し(図7参照)、ねじ80d、80dの回転に応じて変位することで、その先端部が互いに接近又は離間する。ねじ80d、80dは、手動で回転自在に構成されるが、モータ等(図示せず)によって回転付勢してもよいことはもちろんである。
把持腕部80bと把持爪部80cの端面は、ロータ24の回転軸24bの外周と同一の曲率を有し、前記第2基板78の中心位置C2から離間する方向に窪んで湾曲形成される(図7参照)。
把持爪部80c、80cは、その下方端面が第2基板78と平行で、且つ、その上方端面が第2基板78の中心位置C2に向かって鉛直下方に傾斜し、すなわち、その高さが第2基板78の中心位置C2に向かって低くなるテーパ状で形成される(図6A〜図6C参照)。なお、把持爪部80c、80cは、回転軸24bを中心に互いに対向するように2つ設けられているが(図7参照)、複数あれば、3つ、4つ又はそれ以上あってもよい。
ロータ当接部82は、第2基板78から鉛直下方に複数個突出している。ロータ当接部82の鉛直方向の長さは、ロータ把持具80の把持腕部80bの長さと、把持溝24cからロータコア24aの上方端面までの距離寸法とを合わせた長さよりも僅かに長く設定されるとよい。
ロータ当接部82は、第2基板78の中心位置C2をロータ24の中心軸に合わせた状態で、ロータコア24aの上方端面上の所定の位置に対応して配置される。例えば、ロータ当接部82は、ロータコア24aの周方向に所定間隔離間して3つ設けられる。
ワイヤ結合部66は、断面コ字状で形成され、梁68aと平行に延在し、中心にワイヤ16を結合するためのリング66aが設けられる。
本発明の本実施の形態に係るロータ組み付け装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、前記ロータ組み付け装置10を用いた組み付け方法により、ケース20内に固定配置されたステータ22の内部にロータ24を組み付ける動作並びに作用効果について説明する。
先ず、組み付けるロータ24が搬送パレット32上で固定部材32bに固定されつつ、コンベア30によって搬送される(図3参照)。
ここで、懸架機構14を構成するワイヤ保持部48によってワイヤ16を巻き戻すことにより、ロータ組み付け機構18が、第1ガイド部54に案内されつつ鉛直下方に変位(下降)する。このとき、図6Aに示されるように、ロータ把持具80は、2つの把持爪部80c、80c間の距離が回転軸24bの直径よりも大きく設定された状態で、前記把持爪部80c、80cを、回転軸24bの把持溝24cと鉛直方向で同じ位置とする。この場合、ロータ保持部64のロータ当接部82は、ロータコア24aの上方端面に当接されるが、前記ロータ当接部82とロータコア24aの間に反力は生じていない。
ロータ把持具80について、ねじ80d、80dを可動部80a、80aに対して螺回(正転)させることで、可動部80a、80aがその螺回作用下にロータ24の回転軸24bに向かって移動する。このとき、図6Bに示されるように、2つの把持爪部80c、80cの上方端面を把持溝24cの内周面に当接させながら前記把持爪部80c、80cを把持溝24cに挿入する。この挿入に伴い、把持爪部80c、80cのテーパ形状により、回転軸24bがロータ24と共に上方に僅かに引き上げられる。その後、図3及び図6Cに示されるように、2つの把持爪部80c、80cが把持溝24cに嵌合して、回転軸24bが前記把持爪部80c、80cで挟持され、すなわち、ロータ把持具80によって前記回転軸24bが把持される。これと同時に、把持爪部80c、80cのテーパ形状の作用下に引き上げられたロータコア24aがロータ当接部82と圧接することで反力を生じ、それによって、ロータ24がロータ保持部64に固定保持される。
次に、懸架機構14のワイヤ保持部48によってワイヤ16を巻回することにより、ロータ24を保持したロータ組み付け機構18が、第1ガイド部54に案内されつつ鉛直上方に変位(上昇)する。ここで、ロータ組み付け機構18とコンベア30との間に、ケース20が配設される空間が形成され、ステータ22を内部に装着した前記ケース20が搬送パレット32上に載置されコンベア30によって所定の組み付け位置まで搬送される(図4参照)。
次いで、ワイヤ保持部48によって、再度、ワイヤ16を巻き戻すことにより、ロータ24を保持したロータ組み付け機構18が、第1ガイド部54に案内されつつ下降する。このとき、ロータ組み付け機構18は、1本のワイヤ16により水平方向に自由に揺動可能であるためにその位置が調整され、位置決め部材60の位置決めピン60aをケース20のボルト孔20dに合わせて嵌合することができると共に、ケース当接部58を前記ケース20の第1ケース端部20aに当接させるに至る(図5参照)。これにより、ロータ保持部64で保持されたロータ24がケース20内のステータ22と同軸となる。
次に、位置決めシャフト34を、シャフト昇降機構38によって鉛直上方に進行させる。位置決めシャフト34は、ケース20、ステータ22の軸方向(矢印A1、A2方向)の開口部に挿通され、前記位置決めシャフト34の先端がロータ組み付け機構18で保持されたロータ24まで達する。
ここで、位置決めシャフト34を、シャフト回転機構36によって周方向に回転させつつ、シャフト昇降機構38によって鉛直上方に進行させることで、その外周スプライン34aと回転軸24bの内周スプライン24eの位相を合わせると共に両者を嵌合させ、これによって位置決めシャフト34が回転軸24bに挿入される。なお、シャフト回転機構36は、外周スプライン34aと内周スプライン24eとが嵌合すると空転可能である。
次に、第2ガイド部62のハンドル72を回転させることにより、ボールねじ70をボールねじナット74に対して螺回(正転)させる。これにより、ボールねじ70との螺合作用下にボールねじナット74に取り付けられたロータ保持部64がロータ24と共に下降する。ここで、ロータ24は、位置決めシャフト34に案内されつつ、ケース20内でステータ22の内部へと進行する。
このとき、図4及び図8Aに示されるように、サークリップ拡張部26がベアリング保持部20cの内部に嵌合するに至る。第2ガイド部62によって、ロータ24がさらに下降すると、サークリップ拡張部26の外周のテーパ面が、ベアリング保持部20cの内周面に当接し、サークリップ20eを外径方向へと徐々に押し込み、その後、サークリップ20eがサークリップ用内周溝20f内に収納される(図8B参照)。
第2ガイド部62によって、ロータ24がさらにまた下降すると、図8Cに示されるように、サークリップ20eがベアリング24dのサークリップ用外周溝24fに嵌合し、サークリップ拡張部26がベアリング保持部20cより下方に位置するに至る(図1参照)。
このようにして、ロータ24は、ケース20内のステータ22の内部に挿入され、ベアリング24dを介してケース20に回転自在に組み付けられる。また、ロータ把持具80のねじ80d、80dを回転させることで、可動部80a、80aがロータ24の回転軸24bから離間する方向に移動すると共に、把持爪部80c、80cが把持溝24cから退出し、ロータ24がロータ保持部64から離される。
その後、第2ガイド部62のハンドル72を回転させて、ボールねじ70との螺合作用下にボールねじナット74とロータ保持部64を上昇させる。なお、位置決めシャフト34は、下方に後退させることで回転軸24bから外される。さらに、懸架機構14のワイヤ保持部48によってワイヤ16を巻回することにより、ロータ組み付け機構18が、第1ガイド部54に案内されつつ上昇し、ケース20の上方に配置される。なお、サークリップ拡張部26は、ロータ24の回転軸24bから取り外される。このようにして、ケース20及びステータ22へのロータ24の組み付けが完了する。
以上のように、本実施の形態では、懸架機構14によって上方からワイヤ16で吊り下げられたロータ組み付け機構18が、ケース20の第1ケース端部20a上の所定の位置に対応して配置され第1基板56から鉛直下方に突出したケース当接部58と、前記ケース20に設けられた所定のボルト孔20dに対応して配置され第1基板56から鉛直下方に突出し、前記ボルト孔20dに嵌合する位置決めピン60aを有する位置決め部材60とを備えている。
これにより、コンベア30で搬送されるケース20が所定の組み付け位置からずれた場合でも、ロータ24を保持したロータ組み付け機構18を下降させる際に、前記ロータ組み付け機構18が1本のワイヤ16で吊り下げられているため、水平方向に軽く揺動させる、すなわち微動させるという簡単な作業によって位置を調整することができる。また、位置決めピン60aをボルト孔20dに嵌合させることで、ロータ24の中心軸をステータ22の中心軸と確実に同軸にし、且つ、ケース当接部58を第1ケース端部20aに当接させることで、ロータ組み付け機構18を安定的にケース20に載置してステータ22に対するロータ24の傾きを防止することができる。従って、ロータ組み付け機構18で保持したロータ24をケース20内のステータ22に組み付ける際に、両者が接触しないため、ステータ22とロータ24の損傷を防止することができる。このように、ロータ組み付け機構18とケース20との位置合わせを正確に行うことができるため、前記ケース20を搬送するためのコンベア30等の搬送装置や搬送パレット32を簡素化することができる。
また、本実施の形態では、ロータ24を保持するためのロータ保持部64が、ロータコア24aに当接するロータ当接部82と、回転軸24bに対して水平方向に接近又は離間する2つの把持爪部80c、80cを備え、該把持爪部80c、80cは、回転軸24b側に突出して、回転軸24bの把持溝24cに嵌合自在であり、しかも上方端面が回転軸24b側に鉛直下方に傾斜したテーパ状となっている。
これにより、ロータ24をロータ保持部64で保持する際に、ロータ当接部82をロータコア24aに当接させると共に、把持爪部80c、80cが、把持溝24cに嵌合して回転軸24bを挟持し、さらに、把持爪部80c、80cのテーパ形状の作用下に回転軸24bを引き上げて、その反力によってロータ当接部82をロータコア24aに圧接させることができる。従って、ロータ保持部64は、ロータ24を確実に固定保持することができ、そのため、前記ロータ24をステータ22に組み付ける際には、両者間に作用する磁力による前記ロータ24の揺動を抑止し、ステータ22とロータ24が接触することが回避できるため、これらの損傷を防止することができる。
さらに、本実施の形態では、位置決めシャフト34の外周面に、ロータ24の回転軸24bに形成された内周スプライン24eに嵌合する外周スプライン34aが形成され、位置決めシャフト34を周方向に回転させるシャフト回転機構36を備えている。これにより、位置決めシャフト34を回転軸24b内に挿入させる際に、シャフト回転機構36が位置決めシャフト34を回転させることで、内周スプライン24eと外周スプライン34aとの位相合わせを簡単な作業で、高精度に行うことができる。
さらにまた、本実施の形態では、先端部がテーパ状に縮径され、その後端部がロータ24のベアリング24dの外径と同径であるサークリップ拡張部26を、ベアリング24dに当接させてロータ24に取り付けている。
これにより、ロータ24をステータ22の内部に挿入する際に、前記ロータ24に取り付けられたサークリップ拡張部26を外径が小さい側から挿入することで、前記サークリップ拡張部26が、ケース20の内周面上のサークリップ用内周溝20fに備えられたサークリップ20eを拡張するため、前記サークリップ20eをベアリング24dのサークリップ用外周溝24fに容易に嵌合させることができる。
なお、位置決めシャフト34は、その水平方向の位置を調整自在に構成することにより、コンベア30で搬送されたケース20が所定の組み付け位置からずれた場合でも、前記ケース20の中心軸に合わせた正しい位置に配設することができる。
上述した実施の形態では、ロータ組み付け機構18は、第1基板56の中心位置C1に、ロータ24の中心軸を合わせて該ロータ24を保持するよう構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、ワイヤ16で吊り下げられた状態の該ロータ組み付け機構18の重心を通る鉛直線上の他の位置を基準としてロータ24の中心軸を合わせるように構成されてもよい。
なお、本発明に係るロータ組み付け装置及び組み付け方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…ロータ組み付け装置 12…基台部
14…懸架機構 16…ワイヤ
18…ロータ組み付け機構 20…ケース
20d…ボルト孔 22…ステータ
24…ロータ 24b…回転軸
24c…把持溝 28…作業台
30…コンベア 32…搬送パレット
34…位置決めシャフト 56…第1基板
58…ケース当接部 60…位置決め部材
60a…位置決めピン 62…第2ガイド部
64…ロータ保持部 68…架台
70…ボールねじ 72…ハンドル
74…ボールねじナット 76…案内部
78…第2基板 80…ロータ把持具
82…ロータ当接部

Claims (8)

  1. ロータを環状のステータに組み付けるロータ組み付け装置であって、
    基台部と、
    前記基台部に対し鉛直上方に延在する吊下部材を備えた懸架機構と、
    前記懸架機構の吊下部材により吊り下げられると共に、前記基台部の鉛直上方に配置されるロータ組み付け機構と、
    前記基台部に位置決めされる前記ステータが配置されるケースとを備え、
    前記ロータ組み付け機構は、
    第1基板と、
    前記第1基板に連結されて前記ロータを保持するためのロータ保持部と、
    前記第1基板に連結されて、前記ロータ組み付け機構が吊り下げられた状態で前記ケースに設けられた孔に嵌合する位置決めピンを備えた位置決め部材と、
    前記第1基板から突出して前記位置決めピンが前記孔に嵌合した状態で前記ケースに当接するケース当接部と、
    を具備することを特徴とするロータ組み付け装置。
  2. 請求項1記載のロータ組み付け装置において、
    前記ロータ保持部は、
    水平方向の中心位置が前記第1基板の中心位置に対応している第2基板と、
    前記第2基板から突出し、前記ロータの所定の位置に対応して配設されるロータ当接部と、
    前記第2基板から突出して複数の把持爪部を有するロータ把持具と、
    を備え、
    前記把持爪部は、前記ロータを構成する回転軸の把持溝に嵌合自在であり、その上方端面が前記第2基板の中心位置に向かって鉛直下方に傾斜して形成されることを特徴とするロータ組み付け装置。
  3. 請求項1又は2記載のロータ組み付け装置において、
    前記基台部は、
    鉛直方向に進退自在であって、前記回転軸の貫通孔の内周面に形成された内周スプラインと嵌合する外周スプラインが外周面に形成された位置決めシャフトと、
    前記位置決めシャフトを周方向に回転させるシャフト回転機構と、
    を備えることを特徴とするロータ組み付け装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータ組み付け装置において、
    前記ケースは、サークリップ用内周溝を有し、前記サークリップ用内周溝には、前記回転軸の外周面上で回転自在なベアリングを保持するためのサークリップが嵌合し、
    前記ベアリングの外周面上には、前記サークリップが嵌合するサークリップ用外周溝が形成され、
    前記ロータには、先端部がテーパ状に縮径されたサークリップ拡張部が該ベアリングに回転自在に当接していることを特徴とするロータ組み付け装置。
  5. ケースの内部に固定配置された環状のステータに対して、前記ケースで開口しているケース端部からロータを組み付けるロータの組み付け方法であって、
    前記ケースの上方に吊り下げられる第1基板の中心位置に対して、前記ロータの中心軸を合わせて前記ロータを保持する工程と、
    前記ロータを保持したまま前記第1基板を下降させて、前記第1基板から突出している位置決めピンを、前記第1基板が吊り下げられた状態で前記ケースに設けられた孔に嵌合させつつ、前記第1基板から突出しているケース当接部を前記ケースに当接させる工程と、
    前記第1基板から前記ロータを下降させて、該ロータを前記ステータ内に挿入する工程と、
    を有することを特徴とするロータの組み付け方法。
  6. 請求項5記載のロータの組み付け方法において、
    前記ロータを保持するためのロータ保持部から突出したロータ当接部を、前記ロータの端面に当接させる工程と、
    前記ロータ保持部の把持爪部を、前記ロータの回転軸へと変位させ、前記把持爪部を前記回転軸の把持溝に嵌合させて、前記ロータを保持する工程と、
    前記ロータが前記ステータ内に挿入された状態で、前記把持爪部を前記把持溝から離間させ、前記ロータを離す工程と、
    を有することを特徴とするロータの組み付け方法。
  7. 請求項5又は6記載のロータの組み付け方法において、
    前記ロータが配置された状態で、前記ロータの回転軸の貫通孔の内周面に形成された内周スプラインに嵌合する外周スプラインを有する位置決めシャフトを進行させる工程と、
    前記位置決めシャフトを周方向に回転させて前記内周スプラインと前記外周スプラインの位相を合わせる工程と、
    前記位置決めシャフトを前記回転軸の貫通孔に挿入する工程と、
    を有することを特徴とするロータの組み付け方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載のロータの組み付け方法において、
    先端部がテーパ状に縮径されたサークリップ拡張部を、前記ロータのベアリングに当接させて前記ロータに取り付ける工程と、
    前記ロータを前記ステータの内部に挿入する際に、サークリップ用内周溝に備えられたサークリップに対して、前記サークリップ拡張部を挿入し、前記ベアリングの外周面に備えられたサークリップ用外周溝に対して、前記サークリップを嵌合させる工程と、
    を有することを特徴とするロータの組み付け方法。
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