JP2014017287A - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップ間に粘着層を残留させず加工が可能なウエーハの加工方法を提供すること。
【解決手段】加工方法は保護テープ貼着工程と改質層形成工程と研削工程とエキスパンドテープ貼着工程と保護テープ剥離工程とテープ拡張工程とを具備している。保護テープ貼着工程ではウエーハWの表面WSに表面保護テープT1を貼着する。改質層形成工程ではウエーハWに改質層Kを形成する。研削工程では研削動作により改質層Kを起点としてウエーハWを分割する。エキスパンドテープ貼着工程では裏面WR側にエキスパンドテープT2を貼着する。保護テープ剥離工程ではエキスパンドテープT2を拡張しチップDT同士を離間させる方向にテンションがかけられた状態で表面保護テープT1を剥離する。テープ拡張工程ではエキスパンドテープT2を更に拡張する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ウエーハを個々のチップに分割するウエーハの加工方法に関する。
ウエーハの切削加工には従来ダイシングソーと呼ばれる切削装置が使用されてきたが、サファイア基板等の硬質材料の切削では切削装置による切削加工が困難であるため、近年になりレーザ加工装置によるレーザ加工により各デバイスに分割する技術が注目されている。このレーザ加工装置を使用したレーザ加工方法の一つに、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームを使用してウエーハの内部に脆弱な層(改質層)を形成し、強度が低下した改質層に沿って拡張装置等でウエーハに外力を付与することにより、ウエーハを各チップへ分割する技術が例えば、特許文献1に開示されている。このレーザ加工方法では、ダイシングソーの加工では必ず発生する切削屑の発生がなく、切り代もほとんどないため分割予定ラインの縮小化に対応可能である。
ダイシングソーやレーザ加工装置によって個々のデバイスに分割されたウエーハは、環状のフレームに装着されたエキスパンドテープの表面に貼着された状態で加工され、次工程に搬送される。然るに、個々のチップに分割されたウエーハ、特にレーザ加工によって個々のチップに分割されたウエーハは、隣接するチップ間の間隔が狭いため、エキスパンドテープの表面に貼着された状態で次工程に搬送する際、隣接するチップ同士が擦れてチップが損傷するという問題がある。
そこで、エキスパンドテープというテープを半径方向に拡張する拡張装置を用い、チップ間に間隙を形成し、張り替え用環状フレームユニットにより拡張した状態を維持するという手法がとられている(特許文献2)。
特許第3408805号公報 特開2011−077219号公報
エキスパンドテープを拡張する前に研削時にウエーハ表面に貼着して表面を保護している保護テープを剥離する必要があるが、剥離時に内部の改質層を起点として分割された状態のチップが搬送時のハンドリングの際に動くことにより、チップ間に保護テープの粘着層が挟みこまれる現象が生じる。そのままの状態で保護テープを表面から剥離してしまうと、チップ側面に粘着層が残留した状態になってしまい、デバイスの不具合等の起因となる虞がある。
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、その目的は、チップ間に粘着層を残留させず加工が可能なウエーハの加工方法を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの加工方法は、表面に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスを有するウエーハを加工するウエーハの加工方法であって、ウエーハの表面に表面保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、該保護テープ貼着工程を実施した後、該表面保護テープ側を第1保持手段で保持してウエーハの裏面からウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームを該分割予定ラインに沿って照射して、該分割予定ラインに沿って内部に改質層を形成する改質層形成工程と、該改質層形成工程を実施した後、該表面保護テープ側を第2保持手段で保持してウエーハの裏面から研削手段により研削し仕上げ厚さへと薄化するとともに研削動作により該改質層を起点としてウエーハを該分割予定ラインに沿って分割する研削工程と、該研削工程を実施した後に、研削された裏面側にエキスパンドテープを貼着するエキスパンドテープ貼着工程と、該エキスパンドテープ貼着工程を実施した後に、エキスパンドテープを拡張し隣接するチップ同士を離間させる方向にテンションがかけられた状態で表面に貼着されている表面保護テープを剥離する保護テープ剥離工程と、該保護テープ剥離工程の後に、エキスパンドテープを更に拡張して該ウエーハを該改質層が形成された該分割予定ラインに沿って隣接するチップ間に間隙を形成するテープ拡張工程と、を具備したことを特徴とする。
本発明のウエーハの加工方法は、ウエーハの表面からの表面保護テープの剥離の際に、エキスパンドテープを拡張しチップ間同士が離間させる方向にテンションがかけられた状態で表面保護テープを剥離するので、チップ間に挟み込まれた粘着層も同時に表面保護テープと共に剥離される。したがって、チップ間に粘着層が残留することなく表面保護テープを剥離することができる、ウエーハの加工が可能となる。
図1は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ貼着工程の概要を示す図である。 図2は、実施形態に係るウエーハの加工方法の改質層形成工程の概要を示す図である。 図3は、実施形態に係るウエーハの加工方法の研削工程の概要を示す図である。 図4は、実施形態に係るウエーハの加工方法のエキスパンドテープ貼着工程の概要を示す図である。 図5は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ剥離工程の概要を示す図である。 図6は、実施形態に係るウエーハの加工方法のテープ拡張工程の概要を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本実施形態に係るウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と呼ぶ)を、図1から図6に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ貼着工程の概要を示す斜視図である。図2は、実施形態に係るウエーハの加工方法の改質層形成工程の概要を示す側断面図である。図3は、実施形態に係るウエーハの加工方法の研削工程の概要を示す側断面図である。図4は、実施形態に係るウエーハの加工方法のエキスパンドテープ貼着工程の概要を示す側断面図である。図5は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ剥離工程の概要を示す側断面図である。図6は、実施形態に係るウエーハの加工方法のテープ拡張工程の概要を示す側断面図である。
本実施形態に係る加工方法は、図1に示すウエーハWを加工する加工方法であって、ウエーハWの表面WSに表面保護テープT1を貼着し、ウエーハWにレーザビームL(図2に示す)を照射して内部に改質層K(図2等に示す)を形成して個々のチップDT(図3等に示す)に分割し、チップDT間に間隙G(図6に示す)を形成する方法である。なお、本実施形態に係る加工方法により個々のチップDTに分割される加工対象としてのウエーハWは、本実施形態ではシリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハWは、図1に示すように、表面WSに格子状に形成された複数の分割予定ラインSによって区画された各領域にチップDTを構成するデバイスDを有している。また、本実施形態では、表面保護テープT1は、ウエーハWの外形と同等の外形に形成され、粘着性の樹脂で構成された粘着層TaがウエーハWの表面WS全面に貼着されることで、ウエーハWの表面WS全面を保護する。
本実施形態に係る加工方法は、ウエーハWにレーザビームLを照射するレーザ加工ユニット1(図2に示す)と、ウエーハWに研削加工を施す研削ユニット10(図3に示す)と、研削加工が施されたウエーハWにエキスパンドテープT2を貼着しかつ表面保護テープT1を剥離してチップDT間に間隙Gを形成する拡張貼着ユニット20(図5等に一部を示す)などにより実施される。
レーザ加工ユニット1は、図2に示すように、ウエーハWを保持するチャックテーブル2(第1保持手段に相当)と、チャックテーブル2に保持されたウエーハWに該ウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザビームLを照射してウエーハWの内部に改質層Kを形成するレーザビーム照射手段3と、チャックテーブル2とレーザビーム照射手段3とを相対的に移動させる移動手段(図示せず)とを少なくとも含んで構成されている。
なお、改質層Kとは、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味し、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、及びこれらの領域が混在した領域等を例示できる。
また、前述したレーザ加工ユニット1により内部に改質層Kが形成されたウエーハWに研削加工を施す研削ユニット10は、図3に示すように、ウエーハWを保持するチャックテーブル11(第2保持手段に相当)と、チャックテーブル11を軸心回りに回転させるチャックテーブル移動手段(図示せず)と、チャックテーブル11に保持されたウエーハWを研削し仕上げ厚さへと薄化する研削手段12とを含んで構成されている。
研削手段12は、図3に示すように、チャックテーブル移動手段がウエーハWを保持したチャックテーブル11を回転させる方向と同方向に回転しながらウエーハWを裏面WR側から研削して、改質層Kを起点としてウエーハWを各チップDTに分割する研削砥石12aなどを備えている。
また、レーザ加工ユニット1のチャックテーブル2と研削ユニット10のチャックテーブル11は、表面2a,11aを構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続され、表面2a,11aに載置されたウエーハWを吸引することで保持するものである。
研削ユニット10により各チップDTに分割されたウエーハWにエキスパンドテープT2を貼着し、表面保護テープT1を剥離してチップDT間に間隙Gを形成する拡張貼着ユニット20は、各チップDTに分割されたウエーハWの裏面WR全面にエキスパンドテープT2を貼着する貼着装置(図示せず)と、ウエーハWの裏面WRに貼着したエキスパンドテープT2を引っ張って拡張して各チップDT間に間隙Gを形成する拡張装置22(図5等に示す)と、ウエーハWの表面WSに貼着した表面保護テープT1をウエーハWの表面WSから剥離する剥離装置(図示せず)とを少なくとも含んで構成されている。また、拡張貼着ユニット20は、研削ユニット10のチャックテーブル11から貼着装置、拡張装置22及び剥離装置などへとウエーハWを搬送する搬送装置(図示せず)などを含んで構成されている。
なお、貼着装置によってウエーハWの裏面WR全面に貼着されるエキスパンドテープT2は、延性を有する材料で構成され、図4に示すように、粘着層TbがウエーハWの裏面WR全面とウエーハWの周囲の環状フレームFに貼着されることで、環状フレームFに固定される。
拡張装置22は、図5及び図6に示すように、環状フレームFを保持するフレーム保持手段30と、環状フレームFの内径より小さくかつウエーハWの外径よりも大きい外径を有する円筒状部材31と、円筒状部材31と環状フレームFとをエキスパンドテープT2に直交する鉛直方向に相対移動させる図示しない移動用駆動源とを備えている。フレーム保持手段30は、円筒状部材31の周囲に設けられ、エアーアクチュエータなどにより駆動して、環状フレームFを挟持する。
円筒状部材31は、フレーム保持手段30の内側に設けられ、円筒状部材31の上端には、周方向に複数のローラ32が回転自在に設けられている。本実施形態では、移動用駆動源は、円筒状部材31を上昇させることにより、フレーム保持手段30と円筒状部材31とを相対的に移動させる。
本実施形態に係る加工方法は、保護テープ貼着工程と、改質層形成工程と、研削工程と、エキスパンドテープ貼着工程と、保護テープ剥離工程と、テープ拡張工程などを具備している。本実施形態に係る加工方法は、まず、保護テープ貼着工程において、図1に示すように、ウエーハWのデバイスDが形成された表面WSと表面保護テープT1の粘着層Taとを重ねて、ウエーハWの表面WS全面に表面保護テープT1を貼着する。そして、改質層形成工程に進む。
改質層形成工程では、保護テープ貼着工程を実施した後、図2に示すように、表面保護テープT1側をレーザ加工ユニット1のチャックテーブル2に載置し、ウエーハWをチャックテーブル2で吸引保持する。その後、レーザ加工ユニット1が、図示しない撮像手段などの取得した画像に基いて、移動手段などによりレーザビーム照射手段3のアライメントを遂行した後、チャックテーブル2とレーザビーム照射手段3とを相対的に移動手段により移動させながら、ウエーハWの裏面WRからウエーハWに対して透過性を有する波長(例えば、1064nm)のレーザビームLをウエーハWの内部に集光点を合わせて分割予定ラインSに沿って照射する。そして、分割予定ラインSに沿ってウエーハWの内部に改質層Kを形成する。全ての分割予定ラインSに沿ってウエーハWの内部に改質層Kを形成すると、研削工程に進む。
研削工程では、改質層形成工程を実施した後、全ての分割予定ラインSに沿って改質層Kが内部に形成されたウエーハWを、研削ユニット10に搬送する。そして、図3に示すように、表面保護テープT1側をチャックテーブル11に載置し、ウエーハWをチャックテーブル11で吸引保持する。その後、チャックテーブル11をチャックテーブル移動手段により軸心回りに回転させ、研削砥石12aをチャックテーブル11と同方向に回転させながら、研削砥石12aをウエーハWの裏面WRに接触させ、研削砥石12aを所定の送り速度で下方に所定量研削送りして、ウエーハWの裏面WRから研削手段12により研削し、ウエーハWを仕上げ厚さへと薄化する。さらに、研削時の研削砥石12aの研削送りする研削動作により、ウエーハWが押圧されて、改質層Kを基点としてウエーハWを分割予定ラインSに沿って各チップDTに分割する。そして、エキスパンドテープ貼着工程に進む。
エキスパンドテープ貼着工程では、研削工程を実施した後に、改質層Kを基点として分割予定ラインSに沿って各チップDTに分割されたウエーハWを、搬送装置により研削ユニット10のチャックテーブル11から拡張貼着ユニット20の貼着装置に搬送する。そして、図4に示すように、環状フレームFの開口部中央にウエーハWが位置するように、ウエーハWの研削された裏面WR側にエキスパンドテープT2の粘着層Tbを貼着する。そして、保護テープ剥離工程に進む。
保護テープ剥離工程では、エキスパンドテープ貼着工程を実施した後に、エキスパンドテープT2を介して環状フレームFに固定されたウエーハWを、搬送装置により貼着装置から拡張装置22に搬送する。そして、環状フレームFをフレーム保持手段30に挟持させる。なお、研削ユニット10のチャックテーブル11から貼着装置や拡張装置22へとウエーハWを搬送する際には、表面保護テープT1の粘着層Taの一部がチップDT間に挟み込まれる。そして、円筒状部材31を環状フレームFの開口縁とウエーハWの外周縁の間のエキスパンドテープT2に当接させるとともに、ウエーハWを円筒状部材31の円筒内に位置付ける。
そして、図5に示すように、移動用駆動源により円筒状部材31を上昇させて、円筒状部材31とフレーム保持手段30とをエキスパンドテープT2に直交する方向に相対移動させて、ウエーハWが貼着されたエキスパンドテープT2を下方から押圧する。そして、エキスパンドテープT2を拡張し隣接するチップDT同士を離間させる方向に、テンションをエキスパンドテープT2にかける。すると、拡張装置22は、環状フレームFの開口縁とウエーハWの外周縁の間のエキスパンドテープT2に当接した円筒状部材31がエキスパンドテープT2を下方から押圧するので、全周に亘って外径が拡大するテンションをエキスパンドテープT2にかけることとなる。
その後、チップDT同士を離間させる方向にテンションがエキスパンドテープT2にかけられた状態で、図5に示すように、剥離装置がウエーハWの表面WSに貼着されている表面保護テープT1の端をウエーハWの表面WSに沿って移動させて、当該表面WSから表面保護テープT1を剥離する。なお、本実施形態では、保護テープ剥離工程では、拡張装置22は、チップDTがエキスパンドテープT2の粘着層Tbに対して位置ずれすることなく、隣接するチップDT同士が若干離間してチップDT間に数μm程度の間隙G1が形成されるように、拡張するテンションをエキスパンドテープT2にかけている。すると、拡張するテンションをエキスパンドテープT2にかけ、チップDT同士が実際に離間しているために、表面保護テープT1が剥離する際にチップDT間に挟み込まれた粘着層Taが表面保護テープT1の基材などに貼着したままチップDT間から抜け出る。こうして、チップDT間に挟み込まれた粘着層Taが表面保護テープT1の基材などに貼着した状態で、表面保護テープT1とともにウエーハWの表面WSから剥離される。
なお、本発明では、保護テープ剥離工程において、拡張装置22がエキスパンドテープT2にかけるテンションは、表面保護テープT1が貼着した状態であっても、チップDTがエキスパンドテープT2の粘着層Tbに対して位置ずれしない程度のテンションであれば良い。本発明では、保護テープ剥離工程では、チップDT同士が実際に離間しても良く、チップDT同士が離間しなくても良く、要するに、拡張するテンションをエキスパンドテープT2にかければ良い。保護テープ剥離工程では、チップDT同士が実際に離間していなくても、エキスパンドテープT2にかけられたテンションにより、チップDT同士が離間し易くなっているので、表面保護テープT1をウエーハWの表面WSから剥離する際に、表面保護テープT1などから引っ張られるなどしてチップDT同士が離間して、チップDT間に挟み込まれた粘着層Taが表面保護テープT1の基材などに貼着したままチップDT間から抜け出ることとなる。このように、本発明では、保護テープ剥離工程において、拡張装置22がエキスパンドテープT2にかけるテンションは、表面保護テープT1が貼着した状態であっても、チップDTがエキスパンドテープT2の粘着層Tbに対して位置ずれしない程度のテンションであれば、表面保護テープT1の基材及び粘着層Taの材質、厚み、チップDTの大きさや厚みに応じて、適宜、適切なテンションとされる。そして、テープ拡張工程に進む。
テープ拡張工程では、保護テープ剥離工程の後に、図6に示すように、移動用駆動源により円筒状部材31を更に上昇させて、円筒状部材31とフレーム保持手段30とをエキスパンドテープT2に直交する方向に更に相対移動させて、ウエーハWが貼着されたエキスパンドテープT2を下方から押圧して更に拡張する。そして、ウエーハWを改質層Kが形成された分割予定ラインSに沿って隣接するチップDT間に間隙Gを形成する。そして、隣接するチップDT間に間隙Gを形成したウエーハWの表面WSなどに間隙Gを維持するための図示しない粘着テープが貼着されるなどして、ウエーハWは、隣接するチップDT間の間隙Gが維持された状態で、環状フレームFなどとともに次工程に搬送される。
また、本発明では、特に、研削ユニット10のチャックテーブル11から貼着装置などに各チップDTに分割されたウエーハWを搬送する搬送装置は、ウエーハWの裏面WR全面などを吸引保持して、ウエーハWを搬送するのが望ましい。ウエーハWの裏面WR全面などを吸引保持して、ウエーハWを搬送することで、搬送中にチップDT同士が擦れ合うことがなく、チップDTを安定して保持でき、チップDTを破損させることを抑制することができる。
以上のように、本実施形態に係る加工方法によれば、ウエーハWの表面WSからの表面保護テープT1の剥離の際に、エキスパンドテープT2を拡張しチップDT間同士が離間させる方向にテンションがかけられた状態で表面保護テープT1を剥離するので、チップDT間に挟み込まれた粘着層Taも同時に表面保護テープT1と共に剥離される。したがって、チップDT間に粘着層Taが残留することなく、表面保護テープT1を剥離することができ、ウエーハWの加工が可能となる。
前述した実施形態では、保護テープ貼着工程において、ウエーハWの表面WSに貼着される表面保護テープT1の外形をウエーハWの外形と同等に形成したが、本発明では、表面保護テープT1の外形をウエーハWの外形よりも大きく形成して、表面保護テープT1の外縁部を図示しない環状のフレームに貼着しても良い。
また、本発明にかかる加工方法は、実施形態に記載したレーザ加工ユニット1、研削ユニット10及び拡張貼着ユニット20の構成に限定されることなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々の構成の装置により実施されても良い。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
2 チャックテーブル(第1保持手段)
11 チャックテーブル(第2保持手段)
12 研削手段
D デバイス
DT チップ
G 間隙
K 改質層
L レーザビーム
S 分割予定ライン
T1 表面保護テープ
T2 エキスパンドテープ
W ウエーハ
WS 表面
WR 裏面

Claims (1)

  1. 表面に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスを有するウエーハを加工するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの表面に表面保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、
    該保護テープ貼着工程を実施した後、該表面保護テープ側を第1保持手段で保持してウエーハの裏面からウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームを該分割予定ラインに沿って照射して、該分割予定ラインに沿って内部に改質層を形成する改質層形成工程と、
    該改質層形成工程を実施した後、該表面保護テープ側を第2保持手段で保持してウエーハの裏面から研削手段により研削し仕上げ厚さへと薄化するとともに研削動作により該改質層を起点としてウエーハを該分割予定ラインに沿って分割する研削工程と、
    該研削工程を実施した後に、研削された裏面側にエキスパンドテープを貼着するエキスパンドテープ貼着工程と、
    該エキスパンドテープ貼着工程を実施した後に、エキスパンドテープを拡張し隣接するチップ同士を離間させる方向にテンションがかけられた状態で表面に貼着されている表面保護テープを剥離する保護テープ剥離工程と、
    該保護テープ剥離工程の後に、エキスパンドテープを更に拡張して該ウエーハを該改質層が形成された該分割予定ラインに沿って隣接するチップ間に間隙を形成するテープ拡張工程と、
    を具備したことを特徴とするウエーハの加工方法。
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