JP2014014343A - 生体試料移送装置及び生体試料移送方法 - Google Patents

生体試料移送装置及び生体試料移送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生体試料貯留容器から生体試料保存容器に生体試料を移送する場合に、生体試料に悪影響を与えにくい生体試料移送装置及び生体試料移送方法を提供すること。
【解決手段】生体試料移送装置1は、生体試料が貯留される生体試料貯留容器2と、可撓性を有する部材により構成され、立体成形により形成された生体試料収容室311を有する生体試料保存容器3と、生体試料貯留容器2と生体試料保存容器3とを無菌的かつ気密に接続する接続チューブ4と、接続チューブ4に設けられ、生体試料貯留容器2、生体試料保存容器3及び接続チューブ4の気密状態を維持しつつ、接続チューブ4の内部の気体を外部に導出可能なポート部5と、ポート部5よりも生体試料貯留容器2側に設けられる上流側閉止部6と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、幹細胞や臍帯血等の細胞や血清等の生体試料を生体試料保存容器に移送する生体試料移送装置、及び該生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法に関する。
従来、幹細胞や臍帯血等の細胞や血液から調製された血清といった生体試料は、生体から採取されてから使用されるまでの間、立体成形により形成された生体試料収容室を有する生体試料保存容器に収容された状態で凍結保存される(例えば、特許文献1参照)。より詳細には、生体から採取された生体試料は、まず、血液バッグ等の生体試料貯留容器に貯留される。次いで、生体試料貯留容器に貯留された生体試料は、この生体試料貯留容器に接続チューブを介して接続された生体試料保存容器に移送される。
特開平11−342179号公報
生体試料貯留容器から生体試料保存容器に生体試料を移送する場合には、生体試料貯留容器を生体試料保存容器よりも上方に位置させることで生体試料貯留容器と生体試料保存容器との間に落差圧を生じさせ、この落差圧により生体試料を生体試料保存容器に移送する。
しかしながら、生体試料保存容器の生体試料収容室には、空気が存在するため、生体試料を生体試料保存容器に移送する場合には、生体試料収容室に存在する空気を生体試料と置換する作業が必要となる。
ここで、生体試料保存容器に生体試料を保存する場合、生体試料の無菌状態を維持するために、生体試料保存容器、接続チューブ及び生体試料貯留容器の内部空間に外部の空気が侵入することを防ぐことが求められる。そのため、生体試料保存容器に生体試料を移送する場合には、生体試料保存容器を押しつぶして生体試料収容室に存在する空気を接続チューブを介して生体試料貯留容器側に移動させ、その後、押しつぶされた生体試料収容室に生体試料を移送するという作業を複数回繰り返すこととなる。
このように、生体試料と空気とを置換する作業を複数回繰り返した場合、生体試料と空気とが混合されることで生体試料に泡立ちが生じ、生体試料に悪影響が与えられてしまう。また、生体試料に泡立ちが生じることで、生体試料の一部が生体試料貯留容器に残存してしまい、生体試料を十分に生体試料保存容器に移送できなくなってしまう。
従って、本発明は、生体試料を生体試料貯留容器から生体試料保存容器に移送する場合に、生体試料に悪影響を与えにくい生体試料移送装置及び生体試料移送方法を提供することを目的とする。
本発明は、生体試料が貯留される生体試料貯留容器と、可撓性を有する部材により構成され、立体成形により形成された生体試料収容室を有する生体試料保存容器と、前記生体試料貯留容器と前記生体試料保存容器とを無菌的かつ気密に接続する接続チューブと、前記接続チューブに設けられ、前記生体試料貯留容器、前記生体試料保存容器及び前記接続チューブの気密状態を維持しつつ、該接続チューブの内部の気体を外部に導出可能なポート部と、前記ポート部よりも前記生体試料貯留容器側に設けられる上流側閉止部と、を備える生体試料移送装置に関する。
また、前記上流側閉止部は、前記接続チューブにおける前記ポート部よりも前記生体試料貯留容器側に設けられ該接続チューブにおける流体の流通を遮断することが好ましい。
また、生体試料移送装置は、前記ポート部よりも前記生体試料保存容器側に設けられ前記接続チューブにおける流体の流通を遮断する下流側閉止部を更に備えることが好ましい。
また、前記ポート部は、膜状又は板状に形成された弾性部材と、該弾性部材に形成されたスリット部と、を有するセプタムを備えることが好ましい。
また、前記ポート部は、前記接続チューブの内部から外部への気体の流通を許容し、外部から内部への気体の流通を遮断する一方弁を備えることが好ましい。
また、前記接続チューブは、前記生体試料貯留容器側に配置される上流側チューブと、前記生体試料保存容器側に配置される下流側チューブと、基端部が前記上流側チューブと前記下流側チューブとの接続部に接続される分岐チューブと、を備え、前記ポート部は、前記分岐チューブの先端部に接続されることが好ましい。
また、前記上流側閉止部及び前記下流側閉止部は、三方活栓により構成されることが好ましい。
また、本発明は、可撓性を有する部材により構成され、立体成形により形成された生体試料収容室を有する生体試料保存容器と、一端部が前記生体試料保存容器に接続される接続チューブと、前記接続チューブの他端部に設けられ、該接続チューブと生体試料が収容された生体試料貯留容器とを連結可能な連結部材と、前記接続チューブに設けられ、該接続チューブの内部の気体を導出可能なポート部と、前記ポート部よりも前記連結部材側に設けられ前記接続チューブにおける流体の流通を遮断する上流側閉止部と、を備える生体試料移送装置に関する。
また、本発明は、上述のいずれかに記載の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法であって、前記上流側閉止部を閉止する第1閉止工程と、前記ポート部に吸引具を接続する吸引具接続工程と、前記吸引具により前記生体試料保存容器の内部の気体を吸引する吸引工程と、前記吸引具を前記ポート部から取り外す吸引具取り外し工程と、前記上流側閉止部を開放して前記生体試料貯留容器に収容された生体試料を前記生体試料保存容器に移送する生体試料移送工程と、を備える生体試料移送方法に関する。
また、本発明は、上述のいずれかに記載の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法であって、前記上流側閉止部を閉止する第1閉止工程と、前記ポート部に吸引具を接続する吸引具接続工程と、前記吸引具により前記生体試料保存容器の内部の気体を吸引する吸引工程と、前記下流側閉止部を閉止する第2閉止工程と、前記上流側閉止部を開放する第1開放工程と、前記吸引具に吸引された気体を前記生体試料貯留容器側に供給する気体供給工程と、前記吸引具を前記ポート部から取り外す吸引具取り外し工程と、前記下流側閉止部を開放して前記生体試料貯留容器に収容された生体試料を前記生体試料保存容器に移送する生体試料移送工程と、を備える生体試料移送方法に関する。
本発明によれば、生体試料を生体試料貯留容器から生体試料保存容器に導入する場合に、生体試料に悪影響を与えにくい生体試料移送装置及び生体試料移送方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る生体試料移送装置を示す図である。 第1実施形態に係る生体試料移送装置の生体試料保存容器を示す斜視図である。 図2に示す生体試料保存容器の平面図である。 図3のA−A線断面図である。 第1実施形態に係る生体試料移送装置におけるポート部を示す平面図である。 図5のB−B線断面図である。 第1実施形態の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法における第1閉止工程及び吸引具接続工程を示す図である。 第1実施形態の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法における吸引工程を示す図である。 第1実施形態の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法における第2閉止工程、第1開放工程及び気体供給工程を示す図である。 第1実施形態の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法における生体試料貯留工程を示す図である。 第1実施形態の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法の生体試料移送工程において、生体試料貯留容器を生体試料保存容器よりも上方に位置させた状態を示した図である。 第1実施形態の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法の生体試料移送工程において、上流側閉止部及び下流側閉止部を開放した状態を示す図である。 第2実施形態に係る生体試料移送装置の全体構成を示す図である。 第2実施形態に係る生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法における吸引工程を示す図である。 第2実施形態に係る生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法における細胞導入工程を示す図である。 第3実施形態に係る生体試料移送装置の全体構成を示す図である。 第4実施形態に係る生体試料移送装置の全体構成を示す図である。 第4実施形態に係る生体試料移送装置における一方弁の断面図である。 第5実施形態に係る生体試料移送装置の全体構成を示す図であり、生体試料貯留容器を連結部材から分離した状態を示す図である。 第5実施形態に係る生体試料移送装置の全体構成を示す図であり、生体試料貯留容器を連結した状態を示す図である。
以下、本発明の生体試料移送装置の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の生体試料移送装置は、幹細胞や臍帯血等の細胞や血液から調製された血清等の液性成分を主体とした生体試料を凍結保存する場合に、採取された生体試料を無菌的に生体試料保存容器に導入するために用いられる。
まず、第1実施形態の生体試料移送装置1について、図1〜図6を参照しながら説明する。
第1実施形態の生体試料移送装置1は、生体試料貯留容器2と、生体試料保存容器3と、生体試料貯留容器2と生体試料保存容器3とを接続する接続チューブ4と、この接続チューブ4に取り付けられるポート部5と、上流側閉止部6と、下流側閉止部7と、を備える。
生体試料貯留容器2は、ポリ塩化ビニル等の可撓性を有する熱可塑性樹脂からなる2枚のシート材の周縁部の大部分が接合され、これら2枚のシート材の間に生体試料貯留部21が形成された、いわゆる血液バッグにより構成される。この生体試料貯留容器2は、上述の生体試料貯留部21と、この生体試料貯留部21に生体試料を導入する生体試料導入部22と、生体試料貯留部21に貯留された生体試料を導出する生体試料導出部23と、を備える。
生体試料貯留部21には、細胞等の生体試料が貯留される。
生体試料導入部22は、2枚のシート材の周縁部の一部を非接合とすることで形成された生体試料導入路221と、一端側が生体試料導入路221に接続された生体試料導入チューブ222と、この生体試料導入チューブ222の他端部に取り付けられた接続部材223と、生体試料導入チューブ222に取り付けられこの生体試料導入チューブ222における流体の流路を開閉させるクランプ224と、を備える。生体試料導入チューブ222の他端側には、接続部材223を介して、血液等の生体試料が充填された容器や、生体試料から所定の細胞を調製し抽出した容器(バッグ又はシリンジ、図示せず)が接続される。
生体試料導出部23は、2枚のシート材の周縁部の一部を非接合とすることにより形成される。この生体試料導出部23には、後述の接続チューブ4(上流側チューブ41)が接続される。
第1実施形態では、図1に示すように、生体試料貯留容器2は、平面視において縦長形状に形成される。そして、生体試料導入部22及び生体試料導出部23は、生体試料貯留容器2の長手方向の一端部である上端部側に配置される。また、生体試料貯留部21の上端縁は、生体試料導出部23が配置された位置が頂点となるように傾斜した2つのテーパ辺により構成される。
図2は、生体試料保存容器3の斜視図であり、図3は平面図である。尚、図2及び図3においては、カバー部314を省略して示している。
生体試料保存容器3は、図1〜図3に示すように、保存容器本体31と、筒状部材32と、を備える。
保存容器本体31は、EVA樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)等の可撓性を有する熱可塑性樹脂からなる2枚のシート状部材それぞれの周縁部の大部分及び所定の部位(後述の第1生体試料収容室と第2生体試料収容室との境界部分)が接合されて構成される。この保存容器本体31には、生体試料収容室311と、生体試料導入口312と、生体試料導出口313と、カバー部314と、が形成される。
生体試料収容室311は、シート状部材が立体成形されて形成される。より具体的には、まず、2枚のシート状部材のうちの一方のシート状部材に真空成形等が施されて立体形状が形成される。次いで、この立体形状が形成された一方のシート状部材に、平面状の他方のシート状部材が接合される。これにより、立体形状を有する生体試料収容室311が形成される。
第1実施形態では、生体試料収容室311は、図2〜図4に示すように、比較的多くの量(例えば、10ml〜30ml)の生体試料を収容可能な第1生体試料収容室311aと、この第1生体試料収容室311aよりも少ない量(例えば、3ml〜10ml)の生体試料を収容可能な第2生体試料収容室311bと、これら第1生体試料収容室311aと第2生体試料収容室311bとを連通させる連通部311cと、を備える。
第1実施形態では、第1生体試料収容室311a及び第2生体試料収容室311bは、図2及び図3に示すように、保存容器本体31の幅方向WDに隣り合って配置される。また、連通部311cは、保存容器本体31の高さ方向HDの一端側である上端側及び他端側である下端側の2箇所に設けられる。
生体試料導入口312は、生体試料収容室311に生体試料を導入する入口となる。この生体試料導入口312は、保存容器本体31を構成する2枚のシート状部材の周縁部の一部を非接合とすることにより構成される。第1実施形態では、生体試料導入口312は、図1及び図2に示すように、保存容器本体31の幅方向WDの一端側の上端部に設けられる。また、生体試料導入口312は、第1生体試料収容室311aに設けられる。
生体試料導出口313は、生体試料収容室311に収容された生体試料を導出する出口となる。この生体試料導出口313は、生体試料導入口312と同様に、保存容器本体31を構成する2枚のシート状部材の周縁部の一部を非接合とすることにより構成される。第1実施形態では、生体試料導出口313は、第1生体試料収容室311a及び第2生体試料収容室312bのそれぞれの上端部に設けられる。
カバー部314は、生体試料導出口313を覆う。このカバー部314は、生体試料導出口313から生体試料を取り出す場合に除去される。
筒状部材32は、生体試料保存容器3の生体試料導出口313に配置される。この筒状部材32は、筒本体321と、隔膜部322と、一対のガード部323と、を備える。
筒本体321は、円筒形状に構成される。
隔膜部322は、筒本体321の内部に配置され、筒本体321を閉鎖する。この隔膜部322は、肉薄の円板状に形成され、外力の作用によって穿孔される程度の強度を備える。ガード部323は、筒本体321の生体試料収容室311側の端部から、筒本体321の軸方向に延びるように形成される。このガード部323は筒本体321と連続的に形成される。
以上の筒状部材32は、EVA樹脂等の熱可塑性樹脂により形成される。
以上の生体試料保存容器3は、生体試料導入口312にのみ液体及び気体の流通が可能な通液部が形成されており、生体試料導出口313は、筒状部材32(隔膜部322)により閉止されている。また、生体試料収容室311は、立体成形により形成されており、外力が加えられない状態では、立体形状を維持している。
接続チューブ4は、EVA樹脂等の熱可塑性樹脂により構成され、生体試料貯留容器2と生体試料保存容器3とを無菌的かつ気密に接続する。この接続チューブ4は、上流側チューブ41、及び下流側チューブ42により構成される。上流側チューブ41は、一端部が生体試料貯留容器2の生体試料導出部23に接続され、他端部が後述のポート部5に接続される。
下流側チューブ42は、一端部がポート部5に接続され、他端部が生体試料保存容器3の生体試料導入口312に接続される。
ポート部5は、生体試料貯留容器2、生体試料保存容器3及び接続チューブ4の気密状態を維持しつつ、接続チューブ4の内部の気体を外部に導出可能に構成される。
第1実施形態では、ポート部5は、図1及び図5に示すように、上流側チューブ41と下流側チューブ42との間に設けられ、これら上流側チューブ41と下流側チューブ42とを接続する。このポート部5は、セプタム51と、このセプタム51に形成された第1接続口52及び第2接続口53と、を備える。
セプタム51は、図5及び図6に示すように、円形の開口が形成された本体部511と、この本体部511の開口に配置される膜状又は板状に形成された弾性部材512と、この弾性部材512に形成されたスリット部513と、を備える。
第1接続口52には、上流側チューブ41の他端部が接続される。第2接続口53には、下流側チューブ42の一端部が接続される。
以上のポート部5によれば、セプタム51のスリット部513にシリンジ等の吸引具の先端部を挿入すると、弾性部材512が弾性変形することでスリット部513が開放される。これにより、吸引具により接続チューブ4の内部の気体を吸引して外部に導出可能となる。また、吸引具の先端部をスリット部513から抜き取ると、弾性部材512の弾性回復力によりスリット部513は閉鎖される。
上流側閉止部6は、ポート部5よりも生体試料貯留容器2側に設けられる。第1実施形態では、上流側閉止部6は、図1に示すように、合成樹脂製のクランプにより構成され、上流側チューブ41に取り付けられる。
以上の上流側閉止部6によれば、クランプにより上流側チューブ41を挟み込むことで、上流側チューブ41における流体(液体及び気体)の流通を遮断できる。また、クランプによる上流側チューブ41の挟み込みを解除することで、上流側チューブ41における流体の流通を許容できる。
尚、「ポート部5よりも生体試料貯留容器2側に設けられる」とは、本実施形態のようにポート部5と生体試料貯留容器2との間に設けられる場合に限られず、生体試料貯留容器2における生体試料導入部22に設けられる場合も含む。
下流側閉止部7は、ポート部5よりも生体試料保存容器3側に設けられる。第1実施形態では、下流側閉止部7は、図1に示すように、合成樹脂製のクランプにより構成され、下流側チューブ42に取り付けられる。
以上の上流側閉止部6によれば、クランプにより下流側チューブ42を挟み込むことで、下流側チューブ42における流体(液体及び気体)の流通を遮断できる。また、クランプによる下流側チューブ42の挟み込みを解除することで、下流側チューブ42における流体の流通を許容できる。
次に、第1実施形態の生体試料移送装置1を用いた生体試料移送方法の一実施態様について、図7〜図12を参照しながら説明する。
本実施態様の生体試料移送方法は、第1閉止工程S1と、吸引具接続工程S2と、吸引工程S3と、第2閉止工程S4と、第1開放工程S5と、気体供給工程S6と、吸引具取り外し工程S7と、生体試料貯留工程S8と、生体試料移送工程S9と、を備える。
第1閉止工程S1では、図7に示すように、上流側閉止部6が閉止される。これにより、上流側チューブ41における流体の流通が遮断される。この第1閉止工程S1においては、下流側閉止部7は、開放されており、下流側チューブ42における流体の流通は許容される。また、第1閉止工程S1では、生体試料導入部22のクランプ224も閉止される。
吸引具接続工程S2では、図7に示すように、ポート部5に、吸引具としてのシリンジ100が接続される。より具体的には、吸引具接続工程S2では、シリンダ部110にピストン120を押し込んだ状態のシリンジ100の先端部を、セプタム51のスリット部513に押し込んで、ポート部5にシリンジ100を接続する。
吸引工程S3では、図8に示すように、シリンジ100により生体試料保存容器3の内部の空気が吸引される。より具体的には、吸引工程S3では、シリンダ部110に押し込まれた状態のピストン120が引き出される。すると、上流側閉止部6により上流側チューブ41は閉止されているので、シリンダ部110の内部には、下流側チューブ42の内部に存在する空気、及び生体試料保存容器3の生体試料収容室311に存在する空気が吸引される。その結果、図8に示すように、立体形状を有する生体試料収容室311が潰れるように変形し、また、生体試料保存容器3の内部及び接続チューブ4の内部に陰圧が生じる。
第2閉止工程S4では、図9に示すように、下流側閉止部7が閉止される。また、第1開放工程S5では、上流側閉止部6が開放される。これにより、下流側チューブ42における流体の流通が遮断され、上流側チューブ41における流体の流通が許容される。
気体供給工程S6では、図9に示すように、シリンジ100に吸引された空気が生体試料貯留容器2側に供給される。より具体的には、気体供給工程S6では、吸引工程S3において引き出されていたピストン120を押し込むことにより、シリンダ部110の内部に吸引されていた空気が生体試料貯留容器2側に供給される。
吸引具取り外し工程S7では、シリンジ100がポート部5から取り外される。これにより、ポート部5は再び密閉される。
生体試料貯留工程S8では、図10に示すように、クランプ224が開放され、生体試料貯留容器2に生体試料が貯留される。ここで、生体試料貯留容器2には、気体供給工程S6において、空気が供給されている。これにより、生体試料貯留容器2が血液バッグのような立体成形されていない容器により構成されていた場合には、無菌状態が保たれた空気を生体試料貯留容器2に供給することで、生体試料貯留容器2を若干ふくらませられる。よって、生体試料貯留容器2に貯留された生体試料に、例えば凍害保護剤のような添加剤が添加された場合に、生体試料と添加剤とを好適に混合できる。この場合、生体試料貯留容器2には、空気が導入された後に生体試料が導入されるので、生体試料貯留容器2に貯留された生体試料は泡立たない。また、生体試料貯留容器2に生体試料が貯留された後に空気が導入された場合であっても、空気は生体試料貯留容器2の上部に設けられた生体試料導出部23から生体試料貯留部21に導入されるので、生体試料貯留部21への空気の導入により生体試料は泡立たない。
尚、この生体試料貯留工程S8においては、図10に示すように、第1開放工程S5において開放した上流側閉止部6を再び閉止してもよい。
生体試料移送工程S9では、図11及び図12に示すように、上流側閉止部6が開放されて生体試料貯留容器2に収容された細胞が生体試料保存容器3に導入される。より具体的には、生体試料移送工程S9では、まず、図11に示すように、生体試料貯留容器2を、生体試料導出部23が下方を向くようにした状態で、生体試料保存容器3よりも上方に位置させる。次いで、図12に示すように、下流側閉止部7を開放する。また、生体試料貯留工程S8において上流側閉止部6を閉止した場合には、この生体試料移送工程S9において上流側閉止部6も開放する。すると、生体試料貯留容器2と生体試料保存容器3との間の落差圧により、生体試料貯留容器2に貯留された生体試料は、接続チューブ4を介して生体試料保存容器3に移送される。
ここで、本実施態様では、吸引工程S3において、生体試料収容室311の内部の空気が吸引されている。これにより、生体試料収容室311に存在する空気と生体試料とを置換する作業を行うことなく、生体試料貯留容器2から生体試料保存容器3に生体試料を移送できる。よって、生体試料貯留容器2から生体試料保存容器3に生体試料を移送する場合に、生体試料に泡立ちが生じることを防げるので、生体試料に悪影響を与えにくい。また、生体試料に泡立ちが生じないので、生体試料貯留容器に生体試料を残存させることなく生体試料保存容器に移送できる。
また、生体試料移送装置1の内部空間に陰圧が生じているため、生体試料貯留容器2から生体試料保存容器3への生体試料の移送をより効率良く行える。
尚、上述した実施態様では、生体試料移送方法を、気体供給工程S6を含んで構成したが、この気体供給工程S6を設けずに生体試料移送方法を行なってもよい。この場合、吸引工程S3の後に、吸引具取り外し工程S7、生体試料貯留工程S8及び生体試料移送工程S9を実施すればよい。
以上説明した第1実施形態の生体試料移送装置1及びこの生体試料移送装置1を用いた生体試料移送方法によれば、以下のような効果を奏する。
(1)生体試料移送装置1を、生体試料貯留容器2と生体試料保存容器3とを接続する接続チューブ4に設けられ、気密状態を維持しつつ接続チューブ4の内部の気体を外部に導出可能なポート部5と、このポート部5よりも生体試料貯留容器2側に設けられた上流側閉止部6と、を含んで構成した。これにより、上流側閉止部6を閉止した状態でポート部5から生体試料保存容器3の生体試料収容室311に存在する空気を吸引できるので、生体試料収容室311に存在する空気と生体試料とを置換する作業を行うことなく、生体試料貯留容器2から生体試料保存容器3に生体試料を導入できる。よって、生体試料貯留容器2から生体試料保存容器3に生体試料を導入する場合に、生体試料に泡立ちが生じることを防げるので、生体試料に悪影響を与えにくい。
(2)生体試料移送装置1を、ポート部5よりも生体試料保存容器3側に設けた下流側閉止部7を含んで構成した。これにより、吸引工程S3において生体試料収容室311の内部の空気を吸引した後、下流側閉止部7を閉止すると共に上流側閉止部6を開放し、その後、気体供給工程S6において、吸引した空気を生体試料貯留容器2側に供給できる。これにより、生体試料貯留容器2が血液バッグのような立体成形されていない容器により構成されていた場合には、無菌状態が保たれた空気を生体試料貯留容器2に供給することで、生体試料貯留容器2を若干ふくらませられる。よって、生体試料貯留容器2に貯留された生体試料に、例えば凍害保護剤のような添加剤が添加された場合に、生体試料と添加剤とを好適に混合できる。
(3)ポート部5を、弾性部材512と、この弾性部材512に形成されたスリット部513と、を有するセプタム51を含んで構成した。これにより、セプタム51にシリンジ100の先端部を挿入することでスリット部513を開放させられるので、シリンジ100により接続チューブ4の内部の気体を吸引して外部に導出できる。また、シリンジ100の先端部をスリット部513から抜き取ることで、スリット部513を閉鎖させて密閉できる。よって、生体試料貯留容器2、生体試料保存容器3及び接続チューブ4の気密状態を維持しつつ、接続チューブ4の内部の気体を外部に導出可能なポート部5を、簡易な構成で実現できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る生体試料移送装置1Aについて、図13〜図15を参照しながら説明する。尚、第2実施形態以降の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態の生体試料移送装置1Aは、上流側閉止部及び下流側閉止部が、三方活栓8により構成されている点で、第1実施形態の生体試料移送装置1と異なる。
三方活栓8は、第1接続口81と、第2接続口82と、第3接続口83と、これらの3つの接続口のうちの2つの接続口を連通させ1つの接続口を閉鎖する切替部材84と、を備える。
第2実施形態では、第1接続口81は、上流側チューブ41に接続され、第2接続口82は、下流側チューブ42に接続される。そして、第3接続口83は、ポート部としてのセプタム51Aに接続される。
切替部材84は、第2接続口82(生体試料保存容器3)と第3接続口83(セプタム51A)とを連通させ第1接続口81を閉鎖する第1位置(図14参照)、第1接続口81(生体試料貯留容器2)と第2接続口82(生体試料保存容器3)とを連通させ第3接続口83を閉鎖する第2位置(図15参照)、及び第3接続口83(セプタム51A)と第1接続口81(生体試料貯留容器2)とを連通させ第2接続口82を閉鎖する第3位置(図示せず)を切替可能に構成される。
第2実施形態の生体試料移送装置1Aを用いた生体試料貯留容器2から生体試料保存容器3への生体試料の移送は、以下の手順で行われる。
まず、図14に示すように、切替部材84を第2位置に位置させて第1閉止工程S1を実施し、次いで、シリンジ100をセプタム51Aに挿入して、生体試料保存容器3の生体試料収容室311の内部に存在する空気を吸引する(吸引具接続工程S2及び吸引工程S3)。次いで、シリンジ100をセプタム51Aから取り外す(吸引具取り外し工程S7)。次いで、生体試料貯留容器2に生体試料を貯留する(生体試料貯留工程S8)。次いで、生体試料貯留容器2を生体試料保存容器3よりも上方に位置させた状態で、切替部材84を第3位置に位置させ、生体試料貯留容器2に貯留された生体試料を生体試料保存容器3に導入する(生体試料移送工程S9)。
尚、第2実施形態の三方活栓8を用いた場合、切替部材84を第1位置から第3位置に切り替える場合には、一旦、第2位置を経由する必要が生じる。そのため、第2実施形態の生体試料移送装置1Aを用いた生体試料移送方法において、気体供給工程S6を実施する場合には、上流側チューブ41に、クランプ等の上流側閉止部を別途設けることが好ましい。これにより、吸引工程S3の後、クランプ等により上流側チューブ41を閉止して第2閉止工程S4を実施し、この状態で切替部材84を第1位置から第2位置を経由して第3位置に切り替えた後にクランプを開放することで第1開放工程S5及び気体供給工程S6を実施できる。
第2実施形態の生体試料移送装置1Aによれば、上述した(1)〜(3)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
(4)上流側閉止部及び下流側閉止部を切替部材84を備える三方活栓8により構成した。これにより、切替部材84を切り替えることで、流路の切替を容易に行えるので、本発明の生体試料移送方法をより容易に行える。
次に、本発明の第3実施形態に係る生体試料移送装置1Bについて、図16を参照しながら説明する。
第3実施形態の生体試料移送装置1Bは、接続チューブ4Bの構成において第1実施形態と異なる。第3実施形態では、接続チューブ4Bは、上流側チューブ41Bと、下流側チューブ42Bと、分岐チューブ43Bと、により構成される。
上流側チューブ41Bは、生体試料貯留容器2側に配置され、基端部が生体試料貯留容器2の生体試料導出部23に接続される。
下流側チューブ42Bは、生体試料保存容器3側に配置され、先端部が生体試料保存容器3の生体試料導入口312に接続される。
分岐チューブ43Bは、基端部が上流側チューブ41Bの先端部と下流側チューブ42Bの基端部との接続部分に接続される。そして、この分岐チューブ43Bの先端部には、ポート部5Bが取り付けられる。
第3実施形態では、上流側チューブ41B、下流側チューブ42B及び分岐チューブ43Bは、3つの接続口を有する連結部材44Bにより接続される。
第3実施形態の生体試料移送装置1Bによれば、上述した(1)〜(3)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
(5)接続チューブ4Bを、上流側チューブ41Bと、下流側チューブ42Bと、分岐チューブ43Bと、を含んで構成した。これにより、分岐チューブ43Bの先端部にポート部5Bを取り付けられるので、生体試料移送装置1Bの操作性を向上させられる。
次に、本発明の第4実施形態に係る生体試料移送装置1Cについて、図17及び図18を参照しながら説明する。
第4実施形態の生体試料移送装置1Cは、ポート部の構成において第3実施形態と異なる。第4実施形態では、ポート部は、接続チューブ4の内部から外部への気体の流通を許容し、外部から内部への気体の流通を遮断する一方弁5Cにより構成される。
一方弁5Cは、図18に示すように、分岐チューブ43Cの先端部に接続される第1ケース54Cと、第1ケース54Cに連結される第2ケース55Cと、第1ケース54C及び第2ケース55Cの内部に配置される弁体56Cと、を備える。
第1ケース54Cは、一端側が分岐チューブ43Cの先端部に挿入される管状の挿入部541と、この挿入部541の他端側に設けられた第1嵌合部542と、を備える。第1嵌合部542は、挿入部541よりも太径の筒状に形成される。
第2ケース55Cは、一端側が第1嵌合部542の内側に嵌合される筒状の第2嵌合部551と、この第2嵌合部551の他端側に設けられ、シリンジ等の吸引具が接続される吸引具接続部552と、を備える。
弁体56Cは、ゴム等の弾性を有する部材により構成され、第2ケース55Cの第2嵌合部551の内面側に配置される。この弁体56Cは、一端側が第2嵌合部551の内周面に接着され、他端側が吸引具接続部552側に向けて突出している。弁体56Cの突出端には、スリット(図示せず)が形成されている。
以上の一方弁5Cによれば、吸引具接続部552側から空気を吸引した場合には、吸引具接続部552の内部において吸引具側に働く吸引力により弁体56Cのスリットが開口する。これにより、接続チューブ4Cから外部に向けて空気が流通する。
一方、吸引具接続部552側からの空気の吸引を停止した場合には、弁体56Cのスリットは閉じるため、吸引具接続部552側から接続チューブ4C側に空気は流通しない。
第4実施形態の生体試料移送装置1Cによれば、上述した(1)、(2)及び(5)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
(6)ポート部を一方弁5Cにより構成した。これにより、吸引具により生体試料保存容器3の生体試料収容室311の内部に存在する空気を吸引する場合に、外部の空気が生体試料移送装置1Cの内部に侵入することを防げるので、生体試料移送装置1Cの内部の無菌状態を好適に保てる。
次に、本発明の第5実施形態に係る生体試料移送装置1Dについて、図19及び図20を参照しながら説明する。
第5実施形態の生体試料移送装置1Dは、主として、生体試料貯留容器を備えない点で、第1実施形態と異なる。第5実施形態では、生体試料移送装置1Dは、上流側チューブ41Dの基端部に配置された連結部材9を備える。連結部材9は、筒状部91と、この筒状部91の外周面に配置された雄ネジ部92と、を備える。
以上の連結部材9によれば、雄ネジ部92に螺合可能な雌ネジ部を有するロック部を備えたロックシリンジ(図示せず)等を生体試料貯留容器2Dとして連結できる。
第5実施形態の生体試料移送装置1Dによれば、上述した(1)から(3)の効果を奏する。
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した各実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態では、生体試料収容室311を真空成形により立体成形したが、これに限らない。即ち、生体試料収容室を、射出成形又は押し出し成形により立体成形してもよい。
また、第5実施形態では、連結部材9に、生体試料貯留容器2Dとしてのロックシリンジを連結したが、これに限らない。即ち、連結部材に、生体試料貯留容器としての血液バッグを接続してもよい。また、連結部材として、びん針等を用いてもよい。
また、上述した実施態様では、吸引具取り外し工程S7の後に生体試料貯留工程S8を実施したが、これに限らない。即ち、例えば、生体試料貯留工程S8を第1閉止工程S1の前に実施してもよい。
また、第1実施形態では、上流側チューブ41に取り付けたクランプにより上流側閉止部6を構成したが、これに限らない。即ち、生体試料導入チューブ222に取り付けられたクランプ224により上流側閉止部を構成してもよい。
1、1A、1B、1C、1D 生体試料移送装置
2、2D 生体試料貯留容器
3 生体試料保存容器
4,4B,4C,4D 接続チューブ
5,5A,5B,5C ポート部
6 上流側閉止部
7 下流側閉止部
8 三方活栓
9 連結部材
41,41B,41C,41D 上流側チューブ
42,42B,42C,42D 下流側チューブ
43B,43C 分岐チューブ
51 セプタム
100 シリンジ(吸引具)
311 生体試料収容室
512 弾性部材
513 スリット部
S1 第1閉止工程
S2 吸引具接続工程
S3 吸引工程
S4 第2閉止工程
S5 第1開放工程
S6 気体供給工程
S7 吸引具取り外し工程
S9 生体試料移送工程

Claims (10)

  1. 生体試料が貯留される生体試料貯留容器と、
    可撓性を有する部材により構成され、立体成形により形成された生体試料収容室を有する生体試料保存容器と、
    前記生体試料貯留容器と前記生体試料保存容器とを無菌的かつ気密に接続する接続チューブと、
    前記接続チューブに設けられ、前記生体試料貯留容器、前記生体試料保存容器及び前記接続チューブの気密状態を維持しつつ、該接続チューブの内部の気体を外部に導出可能なポート部と、
    前記ポート部よりも前記生体試料貯留容器側に設けられる上流側閉止部と、を備える生体試料移送装置。
  2. 前記上流側閉止部は、前記接続チューブにおける前記ポート部よりも前記生体試料貯留容器側に設けられ該接続チューブにおける流体の流通を遮断する請求項1に記載の生体試料移送装置。
  3. 前記ポート部よりも前記生体試料保存容器側に設けられ前記接続チューブにおける流体の流通を遮断する下流側閉止部を更に備える請求項1又は2に記載の生体試料移送装置。
  4. 前記ポート部は、膜状又は板状に形成された弾性部材と、該弾性部材に形成されたスリット部と、を有するセプタムを備える請求項1〜3のいずれかに記載の生体試料移送装置。
  5. 前記ポート部は、前記接続チューブの内部から外部への気体の流通を許容し、外部から内部への気体の流通を遮断する一方弁を備える請求項1〜3のいずれかに記載の生体試料移送装置。
  6. 前記接続チューブは、
    前記生体試料貯留容器側に配置される上流側チューブと、
    前記生体試料保存容器側に配置される下流側チューブと、
    基端部が前記上流側チューブと前記下流側チューブとの接続部に接続される分岐チューブと、を備え、
    前記ポート部は、前記分岐チューブの先端部に接続される請求項1〜5のいずれかに記載の生体試料移送装置。
  7. 前記上流側閉止部及び前記下流側閉止部は、三方活栓により構成される請求項3に記載の生体試料移送装置。
  8. 可撓性を有する部材により構成され、立体成形により形成された生体試料収容室を有する生体試料保存容器と、
    一端部が前記生体試料保存容器に接続される接続チューブと、
    前記接続チューブの他端部に設けられ、該接続チューブと生体試料が収容された生体試料貯留容器とを連結可能な連結部材と、
    前記接続チューブに設けられ、該接続チューブの内部の気体を導出可能なポート部と、
    前記ポート部よりも前記連結部材側に設けられ前記接続チューブにおける流体の流通を遮断する上流側閉止部と、を備える生体試料移送装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法であって、
    前記上流側閉止部を閉止する第1閉止工程と、
    前記ポート部に吸引具を接続する吸引具接続工程と、
    前記吸引具により前記生体試料保存容器の内部の気体を吸引する吸引工程と、
    前記吸引具を前記ポート部から取り外す吸引具取り外し工程と、
    前記上流側閉止部を開放して前記生体試料貯留容器に収容された生体試料を前記生体試料保存容器に移送する生体試料移送工程と、を備える生体試料移送方法。
  10. 請求項3〜7のいずれかに記載の生体試料移送装置を用いた生体試料移送方法であって、
    前記上流側閉止部を閉止する第1閉止工程と、
    前記ポート部に吸引具を接続する吸引具接続工程と、
    前記吸引具により前記生体試料保存容器の内部の気体を吸引する吸引工程と、
    前記下流側閉止部を閉止する第2閉止工程と、
    前記上流側閉止部を開放する第1開放工程と、
    前記吸引具に吸引された気体を前記生体試料貯留容器側に供給する気体供給工程と、
    前記吸引具を前記ポート部から取り外す吸引具取り外し工程と、
    前記下流側閉止部を開放して前記生体試料貯留容器に収容された生体試料を前記生体試料保存容器に移送する生体試料移送工程と、を備える生体試料移送方法。
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