JP2014013607A - フィードフォワード量調整支援装置およびフィードフォワード量調整支援プログラム - Google Patents

フィードフォワード量調整支援装置およびフィードフォワード量調整支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014013607A
JP2014013607A JP2013193524A JP2013193524A JP2014013607A JP 2014013607 A JP2014013607 A JP 2014013607A JP 2013193524 A JP2013193524 A JP 2013193524A JP 2013193524 A JP2013193524 A JP 2013193524A JP 2014013607 A JP2014013607 A JP 2014013607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
control
adjustment
feedforward
feedforward amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013193524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5673766B2 (ja
Inventor
Takashi Fujii
高史 藤井
Ikuo Minamino
郁夫 南野
Mamoru Egi
守 恵木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2013193524A priority Critical patent/JP5673766B2/ja
Publication of JP2014013607A publication Critical patent/JP2014013607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5673766B2 publication Critical patent/JP5673766B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】手動で容易にフィードフォワード量を調整できるようにする。
【解決手段】第1の波形表示領域20に表示される、フィードフォワード量のレベルを、4つの区間でそれぞれ4つのレベルで調整するための第1〜第4のレベル調整用スライダバー22〜25と、フィードフォワード量の調整区間を規定する開始時間調整用スライダバー26および終了時間調整用スライダバー27を用いて、その区間およびレベルを調整することにより、調整されたフィードフォワード量に応じた制御量のシミュレーション波形が、第2の波形表示領域21に表示され、所望の制御応答が得られるように、フィードフォワード量を調整することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、フィードフォワード制御における操作量や目標値の補正量であるフィードフォワード量の調整を支援する装置およびプログラムに関する。
PID制御などによるフィードバック制御だけでは、例えば、予測可能な外乱が印加されたときには、それによって制御量が変化してからでないと操作量が調整されないために、応答の遅れは回避することはできず、制御量に乱れが生じることになる。
このため、所望の制御応答を得られるように、フィードフォワード制御を追加する場合がある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−227801号公報
かかるフィードフォワード制御においては、制御部からの操作量に、上記予測可能な外乱の影響をキャンセルするように、フィードフォワード量である補正操作量を加えるようにしているが、この補正操作量と制御量との関係が、直感的でないために、補正操作量の調整は、容易ではなく、特に高精度な制御では、補正操作量が時間関数となるために、調整要素が多くなり、調整が一層困難となる。
また、補正操作量を調整するために、実際の装置を繰り返し動作させると、調整に時間がかかるとともに、材料などを消費してしまうので、実際の装置を動作させる回数は、できる限り少なくする必要がある。
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、容易にフィードフォワード量を調整できるようにすることを目的とする。
(1)本発明のフィードフォワード量調整支援装置は、制御対象からの制御量と目標値との偏差に基づいて、前記制御対象に対する操作量を出力する制御部を備え、前記目標値および前記操作量の少なくとも一方を、フィードフォワード量によって補正する制御装置における前記フィードフォワード量の調整を支援する装置であって、前記フィードフォワード量または前記制御量の調整に応じて、前記制御対象モデルおよび前記制御装置モデルを用いて制御量またはフィードフォワード量の波形をシミュレーション演算するシミュレーション演算部と、前記フィードフォワード量または前記制御量の調整波形を表示するとともに、シミュレーション演算された制御量またはフィードフォワード量のシミュレーション波形を表示する表示部とを備えている。
シミュレーション演算部では、フィードフォワード量の調整に応じて、制御対象モデルおよび制御装置モデルを用いて制御量の波形をシミュレーション演算し、また、制御量の調整に応じて、制御対象モデルおよび制御装置モデルを用いてフィードフォワード量の波形をシミュレーション演算する。
本発明のフィードフォワード量調整支援装置によると、フィードフォワード量の調整に応じて制御量がどのように変化するか、あるいは、制御量の調整に応じてフィードフォワード量がどのように変化するかが、シミュレーション演算されて表示部に表示されるので、所望の制御応答が得られるように、フィードフォワード量を調整するのが容易となる。しかも、シミュレーション演算によってフィードフォワード量を調整するので、フィードフォワード量の調整のために実際に制御装置を動作させる必要はなく、制御対象モデルなどを生成するのに必要にデータを収集するために動作させればよい。
(2)本発明のフィードフォワード量調整支援装置の一つの実施形態では、前記フィードフォワード量または前記制御量の調整量を、手動で設定する設定部を備えている。設定部では、フィードフォワード量または制御量を、複数の区間に分けて複数のレベルで調整できるのが好ましい。
この実施形態によると、フィードフォワード量または制御量の調整量を設定することにより、その調整量に応じた制御量またはフィードフォワード量のシミュレーション波形が表示されるので、所望の制御応答が得られる調整量の設定が容易となる。
(3)本発明のフィードフォワード量調整支援装置の他の実施形態では、前記制御量の制御応答の評価指標を選択する選択部を備え、前記シミュレーション演算部は、選択された評価指標に対応する前記制御量の調整量に応じて、前記制御対象モデルおよび前記制御装置モデルを用いて前記フィードフォワード量の波形をシミュレーション演算する。
制御量の制御応答の評価指標としては、例えば、制御量のオーバーシュート量、制御量の目標値への復帰時間、制御量の目標値への到達時間、目標値と制御量とで囲まれた領域の面積などを用いることができる。
この実施形態によると、手動で調整量を設定しなくても、評価指標を選択して制御量の制御応答を指定することによって、選択された制御応答になるように制御量が調整され、それに応じたフィードフォワード量のシミュレーション波形が得られることになる。
(4)本発明のフィードフォワード量調整支援装置は、前記シミュレーション演算部は、前記制御対象によって間接的に制御される間接制御対象モデルを有し、前記フィードフォワード量の調整に応じて、前記制御対象モデル、前記制御装置モデルおよび間接制御対象モデルを用いて制御量または前記間接制御対象の間接制御量の波形をシミュレーション演算し、前記表示部は、前記フィードフォワード量の調整波形を表示するとともに、シミュレーション演算された前記制御量または前記間接制御量のシミュレーション波形を表示する。
この実施形態では、制御対象の制御量、例えば、熱板の温度のみではなく、制御対象によって間接的に制御される間接制御対象、例えば、熱板によって加熱処理されるウェハなどのワークの温度をシミュレーション演算するので、ワークなどの間接制御対象の制御量が所望の応答になるようにフィードフォワード量を調整することができる。
(5)本発明のフィードフォワード量調整支援プログラムは、制御対象からの制御量と目標値との偏差に基づいて、前記制御対象に対する操作量を出力する制御部を備え、前記目標値および前記操作量の少なくとも一方を、フィードフォワード量によって補正する制御装置における前記フィードフォワード量の調整を支援するプログラムであって、前記フィードフォワード量または前記制御量の調整に応じて、前記制御対象モデルおよび前記制御装置モデルを用いて制御量またはフィードフォワード量の波形をシミュレーション演算する演算ステップと、前記フィードフォワード量または前記制御量の調整波形を表示するとともに、シミュレーション演算された制御量またはフィードフォワード量のシミュレーション波形を表示する表示ステップとをコンピュータに実行させるものである。
このフィードフォワード量調整支援プログラムは、光ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等の記録媒体に記録してもよい。
本発明のフィードフォワード量調整支援プログラムを、コンピュータに実行させることにより、フィードフォワード量の調整に応じて制御量がどのように変化するか、あるいは、制御量の調整に応じてフィードフォワード量がどのように変化するかが、シミュレーション演算されて表示部に表示されるので、所望の制御応答が得られるようにフィードフォワード量を調整するのが容易となる。しかも、シミュレーション演算によってフィードフォワード量を調整するので、フィードフォワード量の調整のために実際に制御装置を動作させる必要はない。
本発明によれば、フィードフォワード量の調整に応じて制御量がどのように変化するか、あるいは、制御量の調整に応じてフィードフォワード量がどのように変化するかが、シミュレーション演算されて表示部に表示されるので所望の制御応答が得られるようにフィードフォワード量を調整するのが容易となる。
しかも、シミュレーション演算によってフィードフォワード量を調整するので、フィードフォワード量の調整のために実際に制御装置を動作させる必要はなく、これによって、フィードフォワード量の調整時間を短縮できるとともに、材料などを消費することもない。
本発明の実施形態に係るフィードフォワード量調整支援装置および温度調節器を備えるシステムの構成図である。 図1の実施形態のシミュレーションの操作画面を示す図である。 図1の実施形態の動作説明に供するフローチャートである。 本発明の他の実施形態のシミュレーションの操作画面を示す図である。 図4の実施形態の動作説明に供するフローチャートである。 本発明の他の実施形態の図1に対応する構成図である。 図6の実施形態のシミュレーションの操作画面を示す図である。 本発明の更に他の実施形態の図1に対応する構成図である。 図8の実施形態のシミュレーションの操作画面を示す図である。 本発明の他の実施形態の図8に対応する構成図である。 図10のシミュレーションの操作画面を示す図である。
以下、図面によって本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係るフィードフォワード量調整支援装置およびこのフィードフォワード量調整支援装置によってフィードフォワード量が調整される温度調節器を含むシステムの構成図である。
温度調節器1は、予測可能な定型の外乱が印加される制御対象2の温度を制御するものであり、制御対象2としては、例えば、ウェハを熱処理する熱板を想定し、定型の外乱としては、定期的に熱板に載置されて熱板の熱を奪う前記ウェハを想定することができる。
温度調節器1は、制御対象2からの制御量PVと設定された目標値SPとの偏差に基づいて、PID演算等を行って操作量を出力する制御部3と、この制御部3からの操作量に、フィードフォワード量調整支援装置4によって、後述のようにして調整されたフィードフォワード量である補正操作量(FFMV)を、外乱の印加のタイミングに応じて生成して加算する操作量補正部5とを備えており、この加算された操作量MVに基づいて、制御対象2の温度を制御するものであり、前記補正操作量によって、外乱の影響をキャンセルするようにしている。
この実施形態のフィードフォワード量調整支援装置4は、外乱の影響をキャンセルするためのフィードフォワード量である補正操作量FFMVの調整を支援するものである。
このフィードフォワード量調整支援装置4は、例えば、パーソナルコンピュータで構成されており、予め、目標値(SP)、操作量(MV)、制御量(PV)、外乱信号などのデータを収集するデータ収集部6と、収集したデータを格納するデータ記憶部7と、制御対象2のモデル、制御部3のモデルおよび操作量補正部5のモデルを有してシミュレーション演算を行うシミュレーション演算部8と、ユーザの調整操作に応じて制御量(PV)の変更を行うPV変更部9と、それに応じた表示を行うPV表示部10と、ユーザの調整操作に応じて目標値(SP)の変更を行うSP変更部11と、それに応じた表示を行うSP表示部12と、ユーザの調整操作に応じてフィードフォワード量である補正操作量(FFMV)の変更を行うFFMV変更部13と、それに応じた表示を行うFFMV表示部14と、所望の制御応答を得るための最適計算の評価指標を選択する評価指標選択部15と、評価指標の計算結果と順番を表示する表示部16と、評価指標の計算部17と、表示するデータの選択部18と、シミュレーションによって得られたフィードフォワード量である補正操作量(FFMV)の生成用データを温度調節器1に対して送信するデータ送信部19とを備えている。
シミュレーション演算部8における制御対象2のモデルは、数学モデルとして、例えば、「一次遅れ+無駄時間」などの伝達関数を想定して、制御対象2へ与えられる操作量MVの時系列データと、それに応じて制御対象2から出力される制御量PVの時系列データとを使って、その伝達関数の持つパラメータを同定することで、制御対象モデルを生成し、これを、定型外乱が印加されている状態において、予め、データ収集部6で収集した制御データを使って実施する。
また、制御部3のモデルおよび操作量補正部5のモデルは、温度調節器1によって構造は決まっており、温度調節器1から通信で読み出すことで、モデルを生成することができる。
このシミュレーション演算部8は、後述のように、補正操作量(FFMV)を調整することによって、その補正操作量に対応する制御量(PV)をシミュレーション演算するものであり、具体的には、勾配法やGA遺伝的アルゴリズムなどの最適化手法を用いて、選択した評価指標に対応した目的関数を最小(または最大)にするような補正操作量(FFMV)の生成用データを算出する。
また、このシミュレーション演算部8は、逆に、制御量PVを調整することによって、その制御量に対応する補正操作量(FFMV)をシミュレーション演算することもでき、具体的には、勾配法やGA遺伝的アルゴリズムなどの最適化手法を用いて、入力された希望の制御量(PV)を満足するような補正操作量(FFMV)の生成用データを算出する。
このシミュレーション演算部8では、制御部3のモデルや操作量補正部5のモデル、制御対象2のモデルを利用して、実機で行われることと同様のことをシミュレーションする。その際、補正操作量(FFMV)の生成用データを、操作量補正部5のモデルに設定して、補正操作量(FFMV)と制御量(PV)とを演算する。
図2は、この実施形態のシミュレーションの操作画面例を示すものであり、この例は、フィードフォワード量である補正操作量(FFMV)の手動調整によって、制御量(PV)がどのように変化するかをシミュレーションする場合の画面例である。
下段の矩形の第1の波形表示領域20には、ユーザが手動で調整する補正操作量(FFMV)が表示され、上段の矩形の第2の波形表示領域21には、補正操作量の調整によって変化する制御量(PV)のシミュレーション波形が、目標値(SP)と共に表示される。
第1の波形表示領域20の左方には、補正操作量のレベルを、4つの各区間で調整するための第1〜第4のレベル調整用スライダバー22〜25が表示され、第1の波形表示領域20の下方には、補正操作量の調整区間を規定する開始時間調整用スライダバー26および終了時間調整用スライダバー27が表示される。
この実施形態では、ユーザは、各スライダバー22〜27を操作することによって、第1の波形表示領域20に表示されるフィードフォワード量である補正操作量を、4つの区間および4つのレベルで調整することができ、調整した補正操作量によって、制御量がどのように変化するかのシミュレーション波形が、第2の波形表示領域21に表示される。
なお、この実施形態では、補正操作量を、4つの区間および4つのレベルで調整したけれども、4つでなくてもよく、また、矩形状に限らず、三角形状やその他の形状であってもよい。
ユーザは、第2の波形表示領域21に表示される制御量のシミュレーション波形の、例えば、制御量のオーバーシュート量、制御量の目標値への復帰時間などを目視確認しながら所望の応答波形が得られるように、補正操作量を調整する。
なお、調整した補正操作量では、操作量が飽和して動作限界を越えるような場合には、シミュレーション波形の表示色を、例えば、赤色に変えて表示したり、警告音などによってユーザに知らせる。
以上は、手動で調整する場合の例であるが、自動で補正操作量を調整することもできる。
すなわち、ユーザが、所望の応答特性を、評価指標、例えば、オーバーシュート量、目標値への復帰時間、目標値と制御量とで囲まれた領域の面積などの評価指標を、キーボード等に入力手段で選択することにより、最適となる補正操作量を決定するとともに、制御量の波形を表示するものである。
また、補正操作量と制御量のデータを保存し、制御応答の良い順、すなわち、評価指標が良好な順にソートして表示することもできる。
図3は、以上の処理の手順を説明するためのフローチャートである。
先ず、データ収集部6で、温度調節器1で実際に制御を行って、目標値、操作量、制御量、外乱信号などの制御データを取得し(ステップn1)、制御対象2、制御部3および補正量操作部5のモデルを生成する(ステップn2)。
次に、ユーザによって手動調整または自動調整のいずれが選択されたかを判断し(ステップn3)、手動調整が選択された場合には、ユーザが、上述の図2のスライダバー22〜27を操作して補正操作量(FFMV)を調整変更する(ステップn4)。また、ステップn3で、自動調整が選択されたときには、ユーザが、所望の応答特性に対応する評価指標を選択し(ステップn5)、選択された評価指標に対応する補正操作量(FFMV)を算出する(ステップn6)。
次に、補正操作量に基づいて、シミュレーション演算を実行し(ステップ7)、操作量が飽和している区間を計算し(ステップn8)、評価指標を計算し(ステップn9)、評価指標の計算値と記憶済のシミュレーション結果から制御応答の順番を計算し(ステップn10)、シミュレーション結果を記憶し(ステップn11)、シミュレーション結果を表示する(ステップn12)。
次に、記憶済みのシミュレーション結果を表示するか否かを判断し(ステップ13)、表示するデータを選択し(ステップn14)、選択したシミュレーション結果を表示し(ステップn15)、確定の指示があったか否かを判断し(ステップn16)、あったときには、決定した補正操作量を温度調節器1に設定して終了する(ステップn17)。
この実施形態では、補正操作量を調整し、補正操作量に応じた制御量のシミュレーション波形を表示したけれども、本発明の他の実施形態として、制御量を所望の応答が得られるように調整し、補正操作量のシミュレーション波形を表示してもよい。
図4は、この場合のシミュレーションの操作画面例を示すものであり、上述の図2に対応する図である。制御量(PV)が表示される矩形の第2の波形表示領域21の左方には、オーバーシュートの最大幅を調整するオーバーシュート調整用のスライダバー28が表示され、第2の波形表示領域21の上方には、制御量が目標値に復帰して安定するまでの時間を調整する時間調整用スライダバー29が表示される。
ユーザは、これらスライダバー28,29を操作して制御量の応答波形が所望の応答になるように調整し、これによって、第1の波形表示領域20には、調整された制御量の応答が得られる補正操作量のシミュレーション波形が表示される。
図5は、この場合の処理の手順を説明するためのフローチャートであり、上述の図3に対応するフローチャートである。
ステップn3において、上述のようにスライダバー28,29を操作して制御量を調整変更し、ステップn4において、補正操作量を算出する以外は、上述の図3と同様である。
(実施形態2)
図6は、本発明の他の実施形態のフィードフォワード量調整支援装置4−1を備えるシステムの構成図であり、図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
上述の実施形態1では、制御対象2の制御量、例えば、熱板の温度の外乱応答を所望の応答にするために補正操作量を調整したけれども、この実施形態では、更に、制御対象2によって処理される被処理物、例えば、熱板によって熱処理されるウェハ等のワークを間接的な間接制御対象30とし、この間接制御対象30の制御量(ワーク温度)の応答を所望の応答にするように補正操作量を調整するものである。
この実施形態のフィードフォワード量調整支援装置4−1のシミュレーション演算部8−1は、この間接制御対象のモデルを有しており、また、フィードフォワード量調整支援装置4−1は、間接制御対象30であるワークの制御量(WPV)を調整変更するWPV変更部31と、それに応じた表示を行うWPV表示部32とを備えており、データ収集部6では、上述の目標値、操作量、制御量、外乱信号などのデータに加えて、間接制御対象30の制御量であるワークの温度(WPV)のデータを収集する。このワークの温度は、ワークに温度センサを取り付けて計測することにより、収集する。その他の構成は、上述の実施形態1と同様である。
図7は、この実施形態のシミュレーションの操作画面例を示すものであり、上述の図2に対応する図である。
制御対象2の制御量(PV)のシミュレーション波形が表示される第2の波形表示領域21の上方には、矩形の第3の波形表示領域33が設けられ、第1の波形表示領域20に表示される補正操作量の調整に応じた間接制御対象30の制御量(WPV)のシミュレーション波形が表示される。
したがって、ユーザは、各スライダバー22〜27を操作して調整した補正操作量によって、制御対象2の制御量および間接制御対象30の制御量がどのように変化するかを把握することができ、所望の応答波形が得られるように、補正操作量を調整することができる。
その他の構成は、上述の実施形態1と同様である。
(実施形態3)
上述の各実施形態では、外乱応答に適用したけれども、本発明の他の実施形態として、図8に示すように、目標値応答にも適用であるものである。
図8は、フィードフォワード量調整支援装置4−2およびこのフィードフォワード量調整支援装置4−2によってフィードフォワード量である補正目標値が調整される温度調節器1−2を含むシステムの構成図である。
この温度調節器1−2は、設定された目標値(SP)と、目標値補正部34で生成したフィードフォワード量調整支援装置4−2によって調整された補正目標値(FFSP)とを加算し、加算した目標値と、制御対象2からの制御量PVとの偏差に基づいて、PID演算等を行って操作量を出力する制御部3を備えている。
この実施形態のフィードフォワード量調整支援装置4−2は、フィードフォワード量である補正目標値FFSPの調整を支援するものであり、シミュレーション演算部8−2は、目標値補正部34のモデルを有しており、また、このフィードフォワード量調整支援装置4−2は、補正目標値(FFSP)を調整変更するFFSP変更部35と、それに応じた表示を行うFFSP表示部36とを備えている。その他の構成は、上述の実施形態1と同様である。
図9は、この実施形態のシミュレーションの操作画面例を示すものであり、この例は、フィードフォワード量である補正目標値(FFSP)の手動調整によって、制御量(PV)がどのように変化するかをシミュレーションする場合の画面例である。
下段の矩形の第1の波形表示領域37には、ユーザが手動で調整する補正目標値(FFSP)が表示され、上段の矩形の第2の波形表示領域38には、補正目標値の調整によって変化する制御量(PV)のシミュレーション波形が、目標値(SP)と共に表示される。
第1の波形表示領域37の左方には、補正目標値のレベルを、4つの各区間で調整するための第1〜第4のレベル調整用スライダバー39〜42が表示され、第1の波形表示領域37の下方には、補正目標値の調整区間を規定する開始時間調整用スライダバー43および終了時間調整用スライダバー44が表示される。
この実施形態では、ユーザは、各スライダバー39〜44を操作することによって、第1の波形表示領域37に表示されるフィードフォワード量である補正目標値を、4つの区間および4つのレベルで調整することができ、調整した補正目標値によって、制御量がどのように変化するかのシミュレーション波形が、第2の波形表示領域38に表示される。
したがって、ユーザは、第2の波形表示領域38に表示される制御量のシミュレーション波形の、例えば、制御量のオーバーシュート量、制御量の目標値への到達時間などを目視確認しながら所望の応答波形が得られるように、補正目標値を調整する。
その他は、上述の実施形態1と同様である。
(実施形態4)
図10は、本発明の他の実施形態のフィードフォワード量調整支援装置4−3を備えるシステムの構成図であり、図8に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
上述の実施形態3では、制御対象2の制御量、例えば、熱板の温度が所望の応答にするために補正目標値を調整したけれども、この実施形態では、更に、制御対象2によって処理される被処理物、例えば、熱板によって熱処理されるウェハ等のワークを間接的な間接制御対象30とし、この間接制御対象30の制御量(ワーク温度)の応答を所望の応答にするように補正目標値を調整するものである。
この実施形態のフィードフォワード量調整支援装置4−3のシミュレーション演算部8−3は、この間接制御対象30のモデルを有しており、また、フィードフォワード量調整支援装置4−3は、間接制御対象30であるワークの制御量(WPV)を調整変更するWPV変更部31と、それに応じた表示を行うWPV表示部32とを備えており、データ収集部6では、上述の目標値、操作量、制御量などのデータに加えて、間接制御対象30の制御量のデータを収集する。
図11は、この実施形態のシミュレーションの操作画面例を示すものであり、上述の図9に対応する図である。
制御対象2の制御量(PV)のシミュレーション波形が表示される第2の波形表示領域38の上方には、矩形の第3の波形表示領域45が設けられ、第1の波形表示領域37に表示される補正目標値の調整に応じた間接制御対象30の制御量(WPV)のシミュレーション波形が表示される。
したがって、ユーザは、各スライダバー39〜44を操作して調整した補正目標値によって、制御対象2の制御量および間接制御対象30の制御量がどのように変化するかを把握することができ、所望の応答波形が得られるように、補正目標値を調整することができる。
その他の構成は、上述の実施形態3と同様である。
本発明は、制御装置のフィードフォワード量の調整に有用である。
1,1−2 温度調節器
2 制御対象
4,4−1,4−2,4−3 フィードフォワード量調整支援装置
3 制御部
8,8−1,8−2 シミュレーション演算部
20,37 第1の波形表示領域
21,38 第2の波形表示領域
30 間接制御対象
33,45 第3の波形表示領域

Claims (7)

  1. 制御対象からの制御量と目標値との偏差に基づいて、前記制御対象に対する操作量を出力する制御部を備え、前記目標値および前記操作量の少なくとも一方を、フィードフォワード量によって補正する制御装置における前記フィードフォワード量の調整を支援する装置であって、
    前記フィードフォワード量または前記制御量の調整に応じて、制御対象モデルおよび制御装置モデルを用いて制御量またはフィードフォワード量の波形をシミュレーション演算するシミュレーション演算部と、
    前記フィードフォワード量または前記制御量の調整波形を表示するとともに、シミュレーション演算された制御量またはフィードフォワード量のシミュレーション波形を表示する表示部と、
    前記フィードフォワード量または前記制御量の調整量を、手動で設定する設定部とを備え、
    前記設定部は、複数の異なる時間の区間についてそれぞれ前記フィードフォワード量の調整レベルを調整するレベル調整部を有し、
    前記表示部は、前記区間について調整されたフィードフォワード量に応じて変化する前記制御量のシミュレーション波形が前記目標値と共に表示される、
    ことを特徴とするフィードフォワード量調整支援装置。
  2. 前記表示部は、前記時間の区間ごとの前記調整レベルを示す波形と前記シミュレーション波形とを時間を対応させて表示する、
    請求項1に記載のフィードフォワード量調整支援装置。
  3. 前記設定部はさらに、前記フィードフォワード量の調整の開始時間を規定する開始時間調整部および、終了時間を規定する終了時間調整部とを有する、
    請求項1または2に記載のフィードフォワード量調整支援装置。
  4. 前記シミュレーション演算部は、前記制御対象によって間接的に制御される間接制御対象モデルを有し、前記フィードフォワード量の調整に応じて、前記制御対象モデル、前記制御装置モデルおよび間接制御対象モデルを用いて制御量または前記間接制御対象の間接制御量の波形をシミュレーション演算し、
    前記表示部は、前記フィードフォワード量の調整波形を表示するとともに、シミュレーション演算された前記制御量または前記間接制御量のシミュレーション波形を表示する請求項1から3に記載のフィードフォワード量調整支援装置。
  5. 制御対象からの制御量と目標値との偏差に基づいて、前記制御対象に対する操作量を出力する制御部を備え、前記目標値および前記操作量の少なくとも一方を、フィードフォワード量によって補正する制御装置における前記フィードフォワード量の調整を支援するプログラムであって、
    前記フィードフォワード量または前記制御量の調整に応じて、制御対象モデルおよび前記制御装置モデルを用いて制御量またはフィードフォワード量の波形をシミュレーション演算する演算ステップと、
    前記フィードフォワード量または前記制御量の調整波形を表示するとともに、シミュレーション演算された制御量またはフィードフォワード量のシミュレーション波形を表示する表示ステップと、
    前記フィードフォワード量または前記制御量の調整量を、手動で設定する設定ステップとをコンピュータに実行させ、
    前記設定ステップは、複数の異なる時間の区間についてそれぞれ前記フィードフォワード量の調整レベルを調整し、
    前記表示ステップは、前記フィードフォワード量の調整によって変化する前記制御量のシミュレーション波形を前記目標値と共に表示する、
    ことを特徴とするフィードフォワード量調整支援プログラム。
  6. 前記表示ステップは、前記時間の区間ごとの前記調整レベルを示す波形と前記シミュレーション波形とを時間を対応させて表示する、
    ことを特徴とするフィードフォワード量調整支援プログラム。
  7. 前記設定ステップはさらに、前記フィードフォワード量の調整する時間の区間を開始時間調整および終了時間調整で規定する、
    ことを特徴とするフィードフォワード量調整支援プログラム。
JP2013193524A 2013-09-18 2013-09-18 フィードフォワード量調整支援装置およびフィードフォワード量調整支援プログラム Active JP5673766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013193524A JP5673766B2 (ja) 2013-09-18 2013-09-18 フィードフォワード量調整支援装置およびフィードフォワード量調整支援プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013193524A JP5673766B2 (ja) 2013-09-18 2013-09-18 フィードフォワード量調整支援装置およびフィードフォワード量調整支援プログラム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009061260A Division JP2010218008A (ja) 2009-03-13 2009-03-13 フィードフォワード量調整支援装置およびフィードフォワード量調整支援プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014013607A true JP2014013607A (ja) 2014-01-23
JP5673766B2 JP5673766B2 (ja) 2015-02-18

Family

ID=50109209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013193524A Active JP5673766B2 (ja) 2013-09-18 2013-09-18 フィードフォワード量調整支援装置およびフィードフォワード量調整支援プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5673766B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015141443A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社Kelk 半導体ウェーハの温度制御装置、及び半導体ウェーハの温度制御方法
JP2020021297A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 アズビル株式会社 制御装置および制御方法
JP2020021299A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 アズビル株式会社 制御装置および制御方法
JP2020021298A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 アズビル株式会社 制御装置および制御方法
JP2021089559A (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 株式会社日立製作所 制御システムにおける表示装置およびその方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000227801A (ja) * 1998-12-01 2000-08-15 Omron Corp 制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000227801A (ja) * 1998-12-01 2000-08-15 Omron Corp 制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015141443A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社Kelk 半導体ウェーハの温度制御装置、及び半導体ウェーハの温度制御方法
US9798308B2 (en) 2014-01-27 2017-10-24 Kelk Ltd. Temperature controller for semiconductor wafer and temperature control method for semiconductor wafer
JP2020021297A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 アズビル株式会社 制御装置および制御方法
JP2020021299A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 アズビル株式会社 制御装置および制御方法
JP2020021298A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 アズビル株式会社 制御装置および制御方法
JP7050615B2 (ja) 2018-08-01 2022-04-08 アズビル株式会社 制御装置および制御方法
JP7050616B2 (ja) 2018-08-01 2022-04-08 アズビル株式会社 制御装置および制御方法
JP7050614B2 (ja) 2018-08-01 2022-04-08 アズビル株式会社 制御装置および制御方法
JP2021089559A (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 株式会社日立製作所 制御システムにおける表示装置およびその方法
JP7361583B2 (ja) 2019-12-04 2023-10-16 株式会社日立製作所 制御システムにおける表示装置およびその方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5673766B2 (ja) 2015-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5673766B2 (ja) フィードフォワード量調整支援装置およびフィードフォワード量調整支援プログラム
JP5578990B2 (ja) エネルギー総和抑制制御装置、電力総和抑制制御装置および方法
KR101849509B1 (ko) 조절기, 제어 방법 및 제어 프로그램이 기록된 기록 매체
JP2009181392A (ja) モデル予測制御方法およびモデル予測制御装置
JP6515844B2 (ja) シミュレーション装置、シミュレーション方法、制御プログラム、および記録媒体
CN106292550A (zh) 具有在线优化控制增益的功能的伺服控制装置
KR20200010482A (ko) 제어계 설계 장치 및 제어 시스템
JP2010218008A (ja) フィードフォワード量調整支援装置およびフィードフォワード量調整支援プログラム
US20200379452A1 (en) Plant operating condition setting support system, learning device, and operating condition setting support device
JP5125875B2 (ja) Pidコントローラのチューニング装置、pidコントローラのチューニング用プログラムおよびpidコントローラのチューニング方法
JP6371612B2 (ja) Pidコントローラおよびデータ収集方法
JP5321165B2 (ja) フィードフォワード量推定装置および制御装置
JP2009276981A (ja) Pidコントローラのチューニング装置、pidコントローラのチューニング用プログラムおよびpidコントローラのチューニング方法
Macias et al. Fractional order calculus for modeling and fractional PID control of the heating process
JP4485896B2 (ja) Pid制御装置
JP4774020B2 (ja) Pidパラメータの調整支援装置および調整支援方法
JP4997140B2 (ja) データ収集方法、データ収集装置、およびモデリング装置
JP6087262B2 (ja) 数値制御装置
JP2021152702A (ja) プラント運転最適化支援装置、プラント運転最適化制御装置並びに方法
JP6988950B2 (ja) シミュレーション方法、シミュレーションプログラムおよびシミュレータ
JP2007193527A (ja) ヒータ駆動制御方法
Kang et al. A practical iterative PID tuning method for mechanical systems using parameter chart
US9582754B1 (en) Adaptive feed forward method for temperature control
JPH0772277A (ja) プラズマ制御装置
Santhosh et al. Fractional-Order Controller design for Electrical Systems-A Study

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5673766

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150