JP2014008717A - クリップの取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 弾撥的な係合によるクリップの筒体への取り付けでは、固定が不十分であり、クリップが筒体の前後方向、或いは、左右方向にずれやすく、ともすれば、クリップが外れてしまう恐れがあった。
【解決手段】 クリップの基部を、軸筒の外面に突設された取り付け部に係合してなる筆記具のクリップであって、前記クリップの後方は側面壁及び後方壁からなる箱型に形成されていると共に、その側面壁にはクリップの軸線方向に向けて突出した係合片が形成されており、一方、前記軸筒の取り付け部は、その前方の両側面に係止溝部が形成されると共に、前記取り付け部の後端壁がクリップの内面形状に沿って形成され、前記クリップの係合片が前記取り付け部の係止溝部に係合すると共に、前記クリップの後方壁の内面と前記軸筒の取り付け部の後端壁とが当接することを特徴とするクリップの取り付け構造。
【選択図】 図3
Description
尚、本実施例にあっては、シャープペンシルを例に説明するが、シャープペンシルに限らず、ボールペンやマーキングペン、万年筆等、クリップを有する筆記具であれば良い。
尚、前記先部材2の後方内面には、雌螺子部2aが形成されており、後述の前軸3の雄螺子部3aと螺着可能となっている。
また、前記前軸3の縮径部3bより更に前方には、縮径部よりも外径が小さい最縮径部3cが形成されており、その最縮径部3cの外面には、雄螺子部3aが形成されている。
そして、前軸3の後端外周には、凸部3dが形成されており、また、前軸3の後部内面には多角形部3e(10角)が形成されている。尚、本実施例では、前軸3を樹脂成形品から形成しているが、前記凸部3dの内、成形によってできるパーティングライン(PL)が形成された部位の肉厚を薄くしている(Dカット)。芯Lの繰り出しを行う際には、後軸4が前軸3に対して前後動することとなり、また、消しゴム16を繰り出す際には、後軸4が前軸3に対して回転することとなるが、この際に、前軸3の前記凸部3dに形成されたパーティングラインのバリによって、動きが悪くなる恐れがある。前記Dカットを凸部3dのパーティングライン形成部に行うことにより、その作動不良を防ぎ、芯や消しゴムの繰り出しを良好に行うことができる。
ここで、中軸セット5の軸筒1内での位置決めに関する構成を記す。前記中子12は、その外鍔部15が前記先部材2の内部に形成された内段部2bと前軸3の前端面3fとに狭持されており、前記先部材2と前軸3とが螺着することで、前記中子12、ひいては、前記中軸セット5が軸筒1内に位置決めされ、配置される。即ち、前記先部材2の雌螺子部2aと前軸3の雄螺子部3aとを、先部材2と前記中子12の外鍔部15、そして、その中子12の外鍔部15と前軸3とが当接するまで螺着せしめることで、中軸セット5は軸筒1内に固定される。尚、前記中子12の外鍔部15の後端面15bには、突起(図示せず)が等間隔に4つ形成されている。これら突起(図示せず)は、弾性変形が可能な突起であり、前記先部材2と前軸3との狭持力によって押し潰され、これによって、中軸セット5の長手方向における寸法のばらつきを吸収している。
ここで、前記前軸3内部の前方から後方にかけてはテーパーがかかっているが、前端近傍の内径部は、ストレート部3gとなっている。また一方、前記前軸3のストレート部3gに略対応する中子12の外鍔部15より後方部も、同様にストレート部12aとなっている。このように形成することで、前記中軸セット5を軸筒1内に配置・固定した際に、中軸セット5と軸筒1との軸心が合い、良好な芯の繰り出しを行うことができる。
尚、前記芯タンク9の後端面9bは、後述の消しゴム案内部材17の内部に形成された壁部17dに当接する。
また、後軸4の前方内面には、リブ4b(図示せず)が3箇所、等間隔に設けられている。このリブ4b(図示せず)は、前記前軸3の凸部3dと係合しており、これにより、前軸3と後軸4との抜け止めがなされている。例えば、後述のクリップをポケットに挿した状態から取り外す際に、前記把持部材20が抵抗となって後軸4のみが抜けてしまうことがなく、確実に筆記具をポケットから取り外すことができる。
更に、後軸4の後方外面には、取り付け部4cが突出して設けられており、この取り付け部4cに、クリップ19が取り付けられている。
尚、後軸4の前端は、軸筒1の軸線方向に対して傾斜して形成されている。また、後軸4の後方外面には、装飾部4dとして、軸筒1の軸線方向に傾斜した凹凸部が形成されている。
前記したように、後軸4の後方外面には、クリップの取り付け部4cが突設されている。この取り付け部4cは、その縦断面において、前方が高い、肉厚部4eに形成されており、この肉厚部4eより後方は、徐々に肉薄となる傾斜部として形成されている。そして、この肉厚部4eの両側面には係止溝部4fが形成されており、この係止溝部4fの中間近傍には突起4gが形成されている。係止溝部4fが形成されていることにより、この肉厚部4eの横断面は、略T字状に形成されている。また、この肉厚部4eから前方の幅は、後述のクリップ19の幅よりもやや小さく形成されている。そして、前記取り付け部4cの後端面は、クリップ19の内面形状に沿って形成されており(後端壁4h)、その後方に向かい、その幅が狭く形成されている。尚、前記係止溝部4fから後端壁4hより前にかけての取り付け部4cの幅は、係止溝部4fが形成されている部分の取り付け部4cの幅と略同等に形成されている。
一方、クリップ19の基部19bは、クリップ19の側面壁19c及び後方壁19aからなる箱型に形成されている。そして、その側面壁19cにはクリップの軸線方向に向けて突出した係合片19dが形成されており、その係合片19dの端面部には、凹凸部19eが形成されている。尚、クリップ19の上面には、2箇所の凹部19fが形成されており、美的効果を向上させている。また、クリップ19の前方内面には、後軸4の表面に接触し、挟持部となる玉部19gが一体形成されているが、別部材で構成しクリップ19に固定しても良い。尚、本実施例におけるクリップ19は金属製を例示しているが、透明や不透明色の樹脂であっても良く、使用に差し支えない形状、並びに、材質であれば適宜選択が可能である。
2 先部材
2a 雌螺子部
2b 内段部
2c 段部
3 前軸
3a 雄螺子部
3b 縮径部
3c 最縮径部
3d 凸部
3e 多角形部
3f 前端面
3g ストレート部
4 後軸
4a 螺旋溝
4b リブ
4c 取り付け部
4d 装飾部
4e 肉厚部
4f 係止溝部
4g 突起
4h 後端壁
4i 前端壁
4j 段部
4k 後端面
5 中軸セット
6 パイプ
7 芯保持部
8 スライダ
9 芯タンク
9a 前端面
9b 後端面
10 チャック体
11 チャックリング
11a 鍔部
11b 後端面
12 中子
12a ストレート部
13 内鍔部
13a 後端面
14 弾撥部材
15 外鍔部
15a 前端面
15b 後端面
16 消しゴム
17 消しゴム案内部材
17a 案内溝
17b 延設部
17c 隙間
17d 壁部
17e 外方切出片
17f 内方切出片
17g 拡径部
17h 後端面
17i 外鍔部
17j 前端面
17k 内方凸部
18 消しゴム受け
18a 脚部
18b 凸部
19 クリップ
19a 後方壁
19b 基部
19c 側面壁
19d 係合片
19e 凹凸部
19f 凹部
19g 玉部
20 把持部材
20a 突起
20b 基部
Claims (2)
- クリップの基部を、軸筒の外面に突設された取り付け部に係合してなる筆記具のクリップであって、前記クリップの後方は側面壁及び後方壁からなる箱型に形成されていると共に、その側面壁にはクリップの軸線方向に向けて突出した係合片が形成されており、一方、前記軸筒の取り付け部は、その前方の両側面に係止溝部が形成されると共に、前記取り付け部の後端壁がクリップの内面形状に沿って形成され、前記クリップの係合片が前記取り付け部の係止溝部に係合すると共に、前記クリップの後方壁の内面と前記軸筒の取り付け部の後端壁とが当接することを特徴とするクリップの取り付け構造。
- 請求項1に記載のクリップの取り付け構造により、クリップが設けられている筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012148052A JP2014008717A (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | クリップの取り付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012148052A JP2014008717A (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | クリップの取り付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014008717A true JP2014008717A (ja) | 2014-01-20 |
Family
ID=50105809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012148052A Pending JP2014008717A (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | クリップの取り付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014008717A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5221538U (ja) * | 1975-08-01 | 1977-02-16 | ||
JP2003276398A (ja) * | 2002-03-22 | 2003-09-30 | Pilot Corp | クリップ付筆記具用筒体 |
JP2004174931A (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Tokyo Kinzoku Kogyo Kk | クリップの取付け構造 |
-
2012
- 2012-06-29 JP JP2012148052A patent/JP2014008717A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003276398A (ja) * | 2002-03-22 | 2003-09-30 | Pilot Corp | クリップ付筆記具用筒体 |
JP2004174931A (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Tokyo Kinzoku Kogyo Kk | クリップの取付け構造 |
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