JP2014007129A - 二次電池用正極材および該正極材を用いた二次電池 - Google Patents
二次電池用正極材および該正極材を用いた二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014007129A JP2014007129A JP2012144094A JP2012144094A JP2014007129A JP 2014007129 A JP2014007129 A JP 2014007129A JP 2012144094 A JP2012144094 A JP 2012144094A JP 2012144094 A JP2012144094 A JP 2012144094A JP 2014007129 A JP2014007129 A JP 2014007129A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- crystalline
- range
- electrode material
- titanate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
【解決手段】正極活物質と結晶性チタン酸塩と導電材と結合材とを含んでなり、結晶性チタン酸塩の含有量(WTI)が0.1〜15質量%の範囲にあり、結晶性チタン酸塩の平均粒子径(DTI)が3〜40nmの範囲にあることを特徴とする正極材。
前記結晶性チタン酸塩がペロブスカイト構造を有する。前記結晶性チタン酸塩の結晶子径(CTI)が2〜30nmの範囲にある。
【選択図】なし
Description
これらの問題点を解決するために、マンガン酸リチウムに、例えばBなどの第三成分を添加したリチウム・マンガン複合酸化物が提案されている(特開平4−237970号公報:特許文献1)、特開平5−290846号公報:特許文献2、特開平8−195200号公報:特許文献3)。しかしながら、これらのリチウム・マンガン複合酸化物を正極活物質として用いた電池では、常温より高い温度で使用したときのサイクル特性が低いという問題が依然残されている。
[1]正極活物質と結晶性チタン酸塩と導電材と結合材とを含んでなり、前記結晶性チタン酸塩の含有量(WTI)が0.1〜15質量%の範囲にあり、結晶性チタン酸塩の平均粒子径(DTI)が3〜40nmの範囲にあることを特徴とする正極材。
[2]前記結晶性チタン酸塩がペロブスカイト構造を有することを特徴とする[1]の正極材。
[3]前記結晶性チタン酸塩の結晶子径(CTI)が2〜30nmの範囲にあることを特徴とする[1]または[2]の正極材。
[4]前記結晶性チタン酸塩の平均粒子径(DTI)と結晶子径(CTI)との比(CTI)/(DTI)が0.1〜1の範囲にある[1]〜[3]の正極材。
[5]前記結晶性チタン酸塩の含有量(WTI)が0.2〜8質量%の範囲にあることを特徴とする[1]〜[4]の正極材。
[6]前記正極活物質がスピネル型マンガン酸リチウム粒子であり、該スピネル型マンガン酸リチウム粒子の含有量(WLM)が50〜95質量%の範囲にあることを特徴とする[1]の正極材。
[7]前記正極活物質の含有量(WLM)と前記結晶性チタン酸塩の含有量(WTI)との比(WTI)/(WLM)が、0.001〜0.2の範囲にある[1]〜[6]の正極材。
[8]前記正極活物質の平均粒子径(DLM)が1〜30μmの範囲にある[1]または[6]の正極材。
[9]前記[1]〜[8]の正極材を用いた二次電池。
[正極材]
本発明に係る正極材は、正極活物質と結晶性チタン酸塩と導電材と結合材とを含む。
正極活物質
本発明に用いる正極活物質としては、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム及びマンガン酸リチウム等の公知の正極活物質を用いることができる、本発明では、下記式(1)で表されるスピネル型マンガン酸リチウム粒子が好適に用いることができる。
Li(x+y)Mn(2-y-z)MzO4・・・・・・・・・・(1)
(但し、x=1.0〜1.2、0<y≦0.2、1<x+y≦1.2、z=0〜0.2、MはNa、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Cu、Ag、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、P、As、Sb、Biから選ばれる1種以上の元素である。)
平均一次粒子径が小さすぎると、電解液に接する外部表面積が大きくなりすぎ、マンガンなどの金属成分の溶出量が多くなり充分なサイクル特性が得られないことがある。 平均一次粒子径が大きすぎても充分な充放電容量が得られない場合がある。この範囲にあると、金属成分の溶出も少なく、また、充放電容量も大きい。
なお平均二次粒子径が小さすぎると、正極膜を作製するための電極用合剤の粘度が高くなり、電極膜形成性が低下する場合があり、さらにスピネル型マンガン酸リチウム粒子の体積当たりの放電容量が不充分となる場合がある。平均二次粒子径が大きすぎると、導電剤および電解液との接触が不充分となり、充放電容量が不充分となる場合がある。
また、正極活物質(スピネル型マンガン酸リチウム)粒子の比表面積が0.1〜2.0m2/g、さらには0.1〜1.5m2/gの範囲にあることが好ましい。この範囲にあると、正極活物質粒子と導電剤及び電解液との接触が高く充放電容量の向上できる。
比表面積の測定は、自動表面積測定装置(マウンテック社製:Macsorb HM model-1220)により測定した。
本発明で用いる結晶性チタン酸塩としては、結晶性チタン酸バリウム、結晶性チタン酸カルシウム、結晶性チタン酸マグネシウム、結晶性チタン酸ベリリウム、結晶性チタン酸ストロンチウム等のアルカリ土類金属塩等が挙げられる。また、2種以上の混合物であってもよく、たとえば、バリウム塩とカルシウム塩の混合物であってもよい。通常、アルカリ土類金属塩が好適である。
また、結晶性チタン酸塩の結晶子径(CTI)は2〜30nm、さらには5〜25nmの範囲にあることが好ましい。結晶性チタン酸塩の結晶子径(CTI)が小さいものは、結晶性も低く、誘電率も低いためか、正極活物質と混合して正極材として用いた場合、充放電容量、サイクル特性の向上効果が不十分となる場合がある。結晶子径(CTI)が大きすぎても、結晶性は高くなるものの、同時に平均粒子径(DTI)も大きくなり、正極材として用いた場合、前記したように充放電容量、サイクル特性の向上効果が不十分となる場合がある。
D=Kλ/βcosθ
D:結晶子径(オングストローム)
K:Scherrer定数
λ:X線波長(1.7889オングストローム Cuランプ)、
β:半価幅(rad)
θ:反射角。
(a)アルカリ土類金属水酸化物をアルキルセロソルブに溶解したのち、
(b)アルカリ土類金属とTiの原子比が1〜1.1の範囲となるようにチタンアルコキシドを混合し、
(c)水を混合して加水分解した後、
(d)温度50〜90℃で熟成する ことで調製される。
上記したアルカリ土類金属水酸化物とアルキルセロソルブとを混合して溶解する。
アルカリ土類金属水酸化物・アルキルセロソルブ溶液は、アルカリ土類金属水酸化物の水酸基に由来する水分、付着水分あるいはアルキルセロソルブに不純物として含まれる水分を含んでいる。
チタンアルコキシドとしては、下記式(1)で表されるチタンアルコキシドが挙げられる。
Ti(OR)4・・・・・・・(1)
(但し、Rは炭素数1〜4の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
また本願出願人による特開2009−172581号公報に開示した微量反応用装置(マイクロリアクター)は好適に用いることができる。
具体的にはチタンアルコキシドのモル数(MT)と水のモル数(MH2O)とのモル比(MH2O)/(MT)が4〜25、さらには6〜18の範囲にあることが好ましい。
加水分解時の温度は、0〜50℃、さらには10〜40℃の範囲にあることが好ましいが、通常、室温で実施される。
反応物は、温度50〜120℃、好ましくは60〜100℃で熟成する。
熟成時間は、前記水和物ゲルの濃度、熟成温度によっても異なるが概ね2〜200時間、さらには5〜100時間の範囲にあることが好ましい。
得られた結晶性チタン酸塩は、乾燥し、焼成される。
高分散させる方法としては、結晶性チタン酸塩粒子の結晶性を低下させることなく高分散できれば特に制限はなく従来公知の方法を採用することができる。 例えば、単に撹拌してもよく、撹拌しながら超音波を照射する等の方法を採用することもできる。
以上の熟成や、高分散、溶媒置換によって、得られる結晶性チタン酸塩は、結晶子径(CT1)が2〜30nm、さらには5〜25nmの範囲に調整される。また、結晶性チタン酸塩の平均粒子径(DT1)は3〜40nm、さらには5〜30nmの範囲に調整される。
導電材としては、正極材に用いられる従来公知の導電材を用いることができ、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、天然黒鉛、人造黒鉛、フラーレン、カーボンウィスカー、カーボンナノ粒子およびナノチューブ、炭素繊維、酸化チタン、酸化ルテニウム、アルミニウム、ニッケルなどの金属粉またはファイバー等が挙げられる。導電材は一種を単独で使用しても良いし、必要に応じて二種以上を混合して使用してもよい。
結合材としては、正極材に用いられる従来公知の結合材を用いることができ、例えば、ポリ四フッ化エチレンパウダー、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリイミド、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルニトリル、ポリエチレン、ポリジメチルシロキサン、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、エチレン−プロピレン−ジエン三元重合体、スルホン化EPDM、スチレン-ブタジエンゴム、ヘキサフルオロプロピレン、カルボキシメチルセルロース、再生セルロース、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴム、リグニン、ペクチン、ゼラチン、キサンタンガム、ウェランガム、サクシノグリカン、ヒドロキシプロプルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアルキレンオキサイド、キチン類、キトサン類、デンプン等が挙げられる。結合材は一種を単独で使用しても良いし、必要に応じて二種以上を混合して使用してもよい。
正極材中の正極活物質の含有量(WLM)が少なすぎると、Liイオンが少なく、充放電容量、サイクル特性が不十分となる。正極活物質の含有量(WLM)が多すぎると、他の成分、すなわち結晶性チタン酸塩、導電材、結合剤の量が少なくなり、結晶性チタン酸塩が少ない場合は前記充放電容量、サイクル特性の向上効果が不十分となり、導電材が少ない場合は充放電電圧が不十分となる場合があり、結合剤が少ない場合は正極活物質層の緻密性、強度等が不十分となる場合がある。
つぎに、本発明に係る二次電池について説明する。
本発明に係る二次電池は、前記正極材を用いたことを特徴としている。
さらに詳しくは、本発明に係る二次電池はリチウムイオン二次電池に関し、電解質層と、正極集電体上に形成された正極活物質層からなる正極材と、電解質層中の積層する負極集電体上に形成された負極活物質層からなる負極材と、該正極材と該負極材とを隔絶するセパレーターとからなるリチウムイオン二次電池であって、該正極材として本発明に係る正極活物質と結晶性チタン酸塩と導電材と結合材とからなる正極材を用いたことを特徴としている。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
スピネル型マンガン酸リチウム(1)の調製
アルミ源としてAl2O3(関東化学(株)製:純度96.9質量%、平均粒子径=31.6μm)の固形分濃度33.3質量%の分散液を調製し、湿式粉砕機(アシザワファインテック社製:スターミルラボスターLMZ−06)にて、平均粒子径0.20μmとなるまで粉砕してアルミナ粒子分散液を調製した。
スピネル型マンガン酸リチウム粒子(1)は立方晶のスピネル構造を有していた。
水酸化バリウム8水和物(和光純薬工業(株))50gと2-メトキシエタノール(メチルセロソルブ)315gとをビーカーに入れ、超音波を照射しながら30℃で20分間溶解操作をした。ついで、平板濾過器で濾過し、少量の未溶解水酸化バリウムを除去して、水酸化バリウム・2-メトキシエタノール溶液(1-1)を調製した。この時、水分含有量が6.2 質量%であった。
ついで、窒素ガス雰囲気下、グローブボックス中にて、水酸化バリウム・2-メトキシエタノール溶液(1-2)170gに、Ba/Ti原子比が1となるようにテトライソプロポキシチタン(マツモトファインケミカル(株)製:オルガチックスTA−10)24.6gを混合した。
得られた結晶性チタン酸塩(1)分散液にn-メチルピロリドン(NMP)を添加しロータリーエバポレーターにて溶媒置換を行い固形分濃度20質量%の結晶性チタン酸塩(1) NMP分散液を得た。得られた結晶性チタン酸塩(1)分散液を300℃で2時間乾燥して粉末化し、X線回折により結晶形と結晶子径(1)を測定し、平均粒子径(1)を測定し、結果を表に示す。
スピネル型マンガン酸リチウム粒子(1)と、導電材としてのアセチレンブラック、結晶性チタン酸塩(1)およびバインダーとしてのポリフッ化ビニリデンを、75:18:2:5の重量比で混合し、NMPを溶媒に用いて正極材用塗布液を調製した。この塗布液をアルミニウム箔に印刷し、乾燥させた後、14mmφに型抜きした後、グローブボックス内で真空乾燥して試験用正極(1)を作製した。
リチウムイオン二次電池(1)について、以下の方法で放電容量および高温サイクル特性を評価した。
定電流で0.5mA/cm2の電流密度、充電電位4.3Vまで、放電電位3.0Vまでの電位規制の条件で、まず重量当たりの放電容量を測定し、結果を表に示す。
試験用電池を55℃の恒温槽に設置し、上記と同一の条件で100回の充放電試験を行い、高温サイクル特性を次式の容量維持率で評価し、結果を表に示す。
容量維持率(%)=(1回目の重量当たり放電容量/100回目の重量当たり放電容量)×100
リチウムイオン二次電池(2)の作製:
実施例1において、スピネル型マンガン酸リチウム粒子(1)と、アセチレンブラック、結晶性チタン酸塩(1)およびポリフッ化ビニリデンを、75:13:7:5の重量比で混合した以外は同様にして、リチウムイオン二次電池(2)を作製し、放電容量、高温サイクル特性を評価し、結果を表に示す。
リチウムイオン二次電池(3)の作製:
実施例1において、スピネル型マンガン酸リチウム粒子(1)と、アセチレンブラック、結晶性チタン酸塩(1)およびポリフッ化ビニリデンを、75:19.5:0.5:5の重量比で混合した以外は同様にして、リチウムイオン二次電池(3)を作製し、放電容量、高温サイクル特性を評価し、結果を表に示す。
結晶性チタン酸塩(2)の調製
実施例1において、ロータリーエバポレーター用い、温度70℃、減圧度0.015MPaで5時間、水分除去操作を行って水酸化バリウム・2-メトキシエタノール溶液(2-1)を調製した。この時、水分含有量が0.2質量%であった。
以下、実施例1と同様にして結晶性チタン酸塩(2)分散液を調製し、ついで、実施例1と同様にして結晶性チタン酸塩(2)の結晶形と結晶子径、平均粒子径を測定し、結果を表に示す。
実施例1において、結晶性チタン酸塩(1)の代わりに結晶性チタン酸塩(2)を用いた以外は同様にして、リチウムイオン二次電池(4)を作製し、放電容量、高温サイクル特性を評価し、結果を表に示す。
結晶性チタン酸塩(3)の調製
実施例1において、水和物ゲルを85℃に昇温し、撹拌することなく、48時間熟成した以外は同様にして結晶性チタン酸塩(3)分散液を調製した。
結晶性チタン酸塩(3)の結晶形と結晶子径、平均粒子径を測定し、結果を表に示す。
実施例1において、結晶性チタン酸塩(1)の代わりに結晶性チタン酸塩(3)を用いた以外は同様にして、リチウムイオン二次電池(5)を作製し、放電容量、高温サイクル特性を評価し、結果を表に示す。
結晶性チタン酸塩(4)の調製
実施例1と同様にして調製した結晶性チタン酸塩(1)分散液を200℃で2時間乾燥し、ついで800℃で3時間加熱処理して結晶性チタン酸塩(4)を得た。結晶性チタン酸塩(4)を固形分濃度4質量%となるようにn-メチルピロリドン(NMP)に分散させ、ナノマイザーにより塊砕処理をして結晶性チタン酸塩(4) n-メチルピロリドン(NMP)分散液を調製した。
結晶性チタン酸塩(4)の結晶形と結晶子径、平均粒子径を測定し、結果を表に示す。
実施例1において、結晶性チタン酸塩(1)の代わりに結晶性チタン酸塩(4)を用いた以外は同様にして、リチウムイオン二次電池(6)を作製し、放電容量、高温サイクル特性を評価し、結果を表に示す。
スピネル型マンガン酸リチウム(2)の調製
実施例1において、アルミナ源およびホウ素源を使用することなく、リチウム源としてLiOH・H2O(関東化学(株)製:純度98.8質量%)、電解二酸化マンガン分散液を、それぞれの原料を、Li1Mn2O4となるよう混合した後、これに水を加えて固形分濃度33.3質量%の噴霧乾燥用混合物分散液を調製した。
スピネル型マンガン酸リチウム粒子(2)は立方晶のスピネル構造を有していた。
また、得られたスピネル型マンガン酸リチウム粒子(2)について、比表面積を測定したところ、0.86m2/gであった。また、平均一次粒子径は0.8μm、平均二次粒子径は11.0μmであった。
実施例1において、スピネル型マンガン酸リチウム粒子(1)の代わりにスピネル型マンガン酸リチウム粒子(2)を用いた以外は同様にして、リチウムイオン二次電池(7)を作製し、放電容量、高温サイクル特性を評価し、結果を表に示す。
リチウムイオン二次電池(2)の作製:
実施例1において、スピネル型マンガン酸リチウム粒子(1)と、アセチレンブラック、結晶性チタン酸塩(1)およびポリフッ化ビニリデンを、90:4:2:4の重量比で混合した以外は同様にして、リチウムイオン二次電池(2)を作製し、放電容量、高温サイクル特性を評価し、結果を表に示す。
リチウムイオン二次電池(R1)の作製:
実施例1において、結晶性チタン酸塩(1)を使用することなく、スピネル型マンガン酸リチウム粒子(1)と、アセチレンブラック、およびポリフッ化ビニリデンを、75:20:5の重量比で混合した以外は同様にして、リチウムイオン二次電池(R1)を作製し、放電容量、高温サイクル特性を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、スピネル型マンガン酸リチウム粒子(1)と、アセチレンブラック、結晶性チタン酸塩(1)およびポリフッ化ビニリデンを、75:2.5:20:2.5の重量比で混合した以外は同様にして、リチウムイオン二次電池(3)を作製し、放電容量、高温サイクル特性を評価し、結果を表に示す。
Claims (9)
- 正極活物質と結晶性チタン酸塩と導電材と結合材とを含んでなり、結晶性チタン酸塩の含有量(WTI)が0.1〜15質量%の範囲にあり、結晶性チタン酸塩の平均粒子径(DTI)が3〜40nmの範囲にあることを特徴とする正極材。
- 前記結晶性チタン酸塩がペロブスカイト構造を有することを特徴とする請求項1に記載の正極材。
- 前記結晶性チタン酸塩の結晶子径(CTI)が2〜30nmの範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の正極材。
- 前記結晶性チタン酸塩の平均粒子径(DTI)と結晶子径(CTI)との比(CTI)/(DTI)が0.1〜1の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の正極材。
- 前記結晶性チタン酸塩の含有量(WTI)が0.2〜8質量%の範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の正極材。
- 前記正極活物質がスピネル型マンガン酸リチウム粒子であり、該スピネル型マンガン酸リチウム粒子の含有量(WLM)が50〜95質量%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の正極材。
- 前記正極活物質の含有量(WLM)と前記結晶性チタン酸塩の含有量(WTI)との比(WTI)/(WLM)が0.001〜0.2の範囲にあることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の正極材。
- 前記正極活物質の平均粒子径(DLM)が1〜30μmの範囲にあることを特徴とする請求項1または6に記載の正極材。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の正極材を用いた二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012144094A JP6008610B2 (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 二次電池用正極材および該正極材を用いた二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012144094A JP6008610B2 (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 二次電池用正極材および該正極材を用いた二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014007129A true JP2014007129A (ja) | 2014-01-16 |
JP6008610B2 JP6008610B2 (ja) | 2016-10-19 |
Family
ID=50104656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012144094A Active JP6008610B2 (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 二次電池用正極材および該正極材を用いた二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6008610B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016119180A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | 株式会社豊田中央研究所 | 非水系リチウム二次電池 |
KR20170067081A (ko) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 주식회사 엘지화학 | 리튬 이차전지용 양극 첨가제 및 이를 포함하는 이차전지 |
US20180254477A1 (en) * | 2017-03-06 | 2018-09-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing positive electrode material for lithium ion secondary battery and positive electrode material for lithium ion secondary battery |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011519142A (ja) * | 2008-11-10 | 2011-06-30 | デジョン イーエム カンパニー リミテッド | リチウム二次電池用正極活物質、その製造方法、これを含むリチウム二次電池の正極、及びリチウム二次電池 |
JP2011526732A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-10-13 | デジョン イーエム カンパニー リミテッド | リチウム二次電池用正極活物質、その製造方法、リチウム二次電池の正極、及びリチウム二次電池 |
-
2012
- 2012-06-27 JP JP2012144094A patent/JP6008610B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011519142A (ja) * | 2008-11-10 | 2011-06-30 | デジョン イーエム カンパニー リミテッド | リチウム二次電池用正極活物質、その製造方法、これを含むリチウム二次電池の正極、及びリチウム二次電池 |
JP2011526732A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-10-13 | デジョン イーエム カンパニー リミテッド | リチウム二次電池用正極活物質、その製造方法、リチウム二次電池の正極、及びリチウム二次電池 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016119180A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | 株式会社豊田中央研究所 | 非水系リチウム二次電池 |
KR20170067081A (ko) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 주식회사 엘지화학 | 리튬 이차전지용 양극 첨가제 및 이를 포함하는 이차전지 |
US20180254477A1 (en) * | 2017-03-06 | 2018-09-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing positive electrode material for lithium ion secondary battery and positive electrode material for lithium ion secondary battery |
CN108539139A (zh) * | 2017-03-06 | 2018-09-14 | 丰田自动车株式会社 | 锂离子二次电池用正极材料及其制造方法 |
CN108539139B (zh) * | 2017-03-06 | 2021-07-16 | 丰田自动车株式会社 | 锂离子二次电池用正极材料及其制造方法 |
US11139470B2 (en) * | 2017-03-06 | 2021-10-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing positive electrode material for lithium ion secondary battery and positive electrode material for lithium ion secondary battery |
US11171331B2 (en) | 2017-03-06 | 2021-11-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing positive electrode material for lithium ion secondary battery and positive electrode material for lithium ion secondary battery |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6008610B2 (ja) | 2016-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6107832B2 (ja) | Li−Ni複合酸化物粒子粉末及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池 | |
JP5450284B2 (ja) | チタン酸リチウム粒子およびその製造方法、リチウムイオン電池用負極、ならびにリチウム電池 | |
JP6112118B2 (ja) | Li−Ni複合酸化物粒子粉末並びに非水電解質二次電池 | |
JP5803539B2 (ja) | リチウム含有複合酸化物粉末の製造方法 | |
JP6003157B2 (ja) | 正極活物質粒子粉末及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池 | |
WO2005112152A1 (ja) | リチウム二次電池正極用のリチウム含有複合酸化物の製造方法 | |
JP5980472B2 (ja) | 二酸化チタン、二酸化チタンの製造方法、リチウムイオン電池、及びリチウムイオン電池用電極 | |
KR20180043403A (ko) | 정극 활성 물질 전구체 입자 분말 및 정극 활성 물질 입자 분말, 및 비수전해질 이차 전지 | |
JP5701863B2 (ja) | 新規チタン酸リチウム及びその製造方法、並びに該チタン酸リチウムを含む電極活物質、該電極活物質を用いてなる蓄電デバイス | |
JP5724269B2 (ja) | 複合酸化物の製造方法 | |
WO2006085588A1 (ja) | リチウム二次電池正極用のリチウム含有複合酸化物の製造方法 | |
JP2012030989A (ja) | 二酸化チタン、二酸化チタンの製造方法、二酸化チタンを用いたリチウムイオン電池用電極、及びリチウムイオン電池 | |
JP5674055B2 (ja) | 複合酸化物の製造方法、二次電池用正極活物質および二次電池 | |
JP5671969B2 (ja) | リチウムチタン化合物粒子及びその製造方法、非水電解液二次電池用電極材、ならびに非水電解液二次電池 | |
JP2001122628A (ja) | リチウムマンガン複合酸化物粒子状組成物とその製造方法及び二次電池 | |
JP7343265B2 (ja) | 非水系電解質二次電池用正極活物質前駆体、非水系電解質二次電池用正極活物質、非水系電解質二次電池用正極活物質前駆体の製造方法、及び非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法 | |
JP6008610B2 (ja) | 二次電池用正極材および該正極材を用いた二次電池 | |
CN111954947A (zh) | 非水电解质二次电池用正极活性物质颗粒及其制造方法、以及非水电解质二次电池 | |
JP5076258B2 (ja) | 元素置換リチウムマンガン複合酸化物粒子状組成物とその製造方法とその二次電池への利用 | |
JP6098670B2 (ja) | 二酸化チタンの製造方法 | |
JP5387631B2 (ja) | 元素置換リチウムマンガン複合酸化物粒子状組成物とその製造方法とその二次電池への利用 | |
JP6013435B2 (ja) | 電極活物質及びその製造方法、並びに該電極活物質を用いてなる蓄電デバイス | |
JP5632794B2 (ja) | チタン酸リチウム及びその製造方法、並びに該チタン酸リチウムを含む電極活物質、該電極活物質を用いてなる蓄電デバイス | |
WO2022249937A1 (ja) | 非水電解液二次電池 | |
WO2012124243A1 (ja) | 非水電解質二次電池用正極活物質及びその製造方法、並びにこれを用いた非水電解質二次電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150414 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160322 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160830 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160913 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6008610 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |