JP2014001145A - 遺体保存方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】お棺1内で遺体を保存する方法であって、亜塩素酸ナトリウム,亜塩素酸カリウムの何れかを含む二酸化塩素発生剤8を入れた親水性袋7と、少なくとも吸水性樹脂4を入れた湿潤シート3とを重ね合わせ状にして遺体2上に配設し、吸水性樹脂4に吸水されている水分を湿潤シート3から放出させて二酸化塩素発生剤8と反応させ、お棺1内で二酸化塩素ガスを発生させて消臭,殺菌を行なう。
【選択図】図1
Description
近年、超高齢化時代が到来し、葬儀の数が急増するに伴い、火葬場等の順番待ちの時間が長くなり、遺体を長時間保存せねばならず、遺体の保存数が急増する事態が生じて、長時間に亘り消臭,防腐,空気感染を防ぐ必要性が生じている。
本発明は、お棺内で遺体を保存する方法であって、お棺内に、亜塩素酸ナトリウム,亜塩素酸カリウムの何れかを含む二酸化塩素発生剤を入れた親水性袋と、少なくとも吸水性樹脂を入れた湿潤シートと、を略重ね合わせ状にして配設し、
前記吸水性樹脂に吸水されている水分を前記湿潤シートから放出させて前記二酸化塩素発生剤と反応させ、前記お棺内で二酸化塩素ガスを発生させることを要旨とする。
こうすれば、予め吸水させた湿潤シートと、二酸化塩素発生剤を入れた親水性袋とをゴムバンド等で重ね合わせて一体化させ、この状態で、お棺内の遺体上の腹や胸や下腹の部分に、湿潤シートと親水性袋を一体で固定することができ、お棺内で発生する二酸化塩素ガスで遺体全体を包み込み、良好な遺体の保存状態を得ることができる。
こうすれば、二酸化塩素発生剤に、保管上危険な反応促進剤を用いなくても良く、遺体保存用として安定し、持続性を有した二酸化塩素ガスを供給することができる。
二酸化塩素発生剤は、水蒸気や二酸化炭素を遮断した状態として、運搬及び保管を良好に行うことができ、使用時には、お棺内に入れて水蒸気や炭酸ガスと接触させることで、二酸化塩素ガスを安定して発生させることができる。
こうすれば、湿潤シート内の吸水性樹脂と銀イオンがアンモニアを吸収あるいは分解して、良好な消臭効果を発揮することができ、アンモニア臭、その他、二酸化塩素ガスが消臭しにくい臭い物質を良好に除去できるとともに、銀イオンにより殺菌効果が得られて、遺体保存時の防腐,空気感染を良好に防げるものとなる。
こうすれば、イオン水や酸性電解水を吸水させた場合は、より良好な殺菌効果が得られるものとなり、また、オゾン水では、酸化を促進して二酸化塩素ガスを安定して発生させることができるものとなる。
こうすれば、二酸化塩素発生剤を入れた親水性袋の上に湿潤シートを重ね合わせた状態では、湿潤シートの下面側から水分が下方へ滲み出し、湿潤シートの上面側からは水蒸気が発生されて、水分が、下方の親水性袋内の二酸化塩素発生剤と反応し、二酸化塩素ガスを良好に発生させることができ、また、湿潤シートの上面側からは水蒸気のみが発生されるため、湿潤シートの上面に被せられる遺体を包む仏衣を濡らすことがない。
図1は、お棺内の遺体上に親水性袋と湿潤シートを重ね合わせて配置する状態の概略構成図である。
お棺1内には遺体2が入れられ、この遺体2を良好な状態に保存するために、湿潤シート3と親水性袋7が重ね合わせ状に遺体2上に配置される。
さらに湿潤シート3を覆うようにして遺体2に仏衣11が被せられて、仏衣11により湿潤シート3および親水性袋7は隠される。
また、お棺1内には、ドライアイス12,12が複数個所に配置される。ドライアイス12,12の設置位置は、親水性袋7が湿潤するので親水性袋7が凍結しない位置に配置するのが望ましい。
なお、湿潤シート3は、上面側の非親水性シート5と下面側の親水性シート6を熱溶着して複数の分包状の袋部が形成されており、各袋部内には吸水性樹脂4と無機抗菌剤が封入されている。
また、親水性袋7内には、二酸化塩素発生剤8が入れられている。
なお、吸水性樹脂4とともに、湿潤シート3の各分包状の袋部内には、多孔質乾燥剤や無機質多孔体に担持させた銀イオンを発生する抗菌剤等の粉体が混入されている。
また、湿潤シート3の下面側の親水性シート6は、例えば熱可塑性スパンポンド長繊維鞘芯構造ポリエステル,接着層ポリオレフィンに、親水加工処理したもので構成され、水分を下方側へ滲み出させることができるものである。
即ち、この外側がパルプ,紙素材の親水性袋7は、その調整された通気性により、湿潤した水分が内部に入り込むことができ、また、内部で発生する二酸化塩素ガスの外側への発生量を0.05ppm〜1ppm以内とすることができるものである。
また、オゾン水を吸水させておいても良く、オゾン水を吸水させておいた場合には、酸化が促進されて二酸化塩素ガスを安定して発生させることができるものとなる。
また、ドライアイス12の昇華熱によりお棺1内の遺体2を含めた水分が冷やされ結露し、一旦湿度を増すが、徐々に乾燥状態へと進行し、これにより湿潤シート3から発生する水蒸気量が増大して、活性化した水蒸気により安定して二酸化塩素ガスを発生させて、二酸化塩素ガスにより、お棺1内を良好に消臭し、かつ抗菌作用により防腐効果を得ることができる。
2 遺体
3 湿潤シート
4 吸水性樹脂
5 非親水性シート
6 親水性シート
7 親水性袋
8 二酸化塩素発生剤
9 ゴムバンド
10 粘着テープ
11 仏衣
12 ドライアイス
Claims (7)
- お棺内で遺体を保存する方法であって、
お棺内に、
亜塩素酸ナトリウム,亜塩素酸カリウムの何れかを含む二酸化塩素発生剤を入れた親水性袋と、
少なくとも吸水性樹脂を入れた湿潤シートと、
を略重ね合わせ状にして配設し、
前記吸水性樹脂に吸水されている水分を前記湿潤シートから放出させて前記二酸化塩素発生剤と反応させ、前記お棺内で二酸化塩素ガスを発生させる
ことを特徴とする遺体保存方法。 - 前記お棺内にドライアイスを入れ、炭酸ガスを発生させることを特徴とする請求項1に記載の遺体保存方法。
- 前記親水性袋の上方に前記湿潤シートを配置させてゴムバンド等で重ね合わせた状態で、前記遺体上に貼り付け固定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遺体保存方法。
- 前記二酸化塩素発生剤は、珪酸マグネシウム塩に亜塩素酸ナトリウム或いは亜塩素酸カリウムを含浸させ乾燥したものであることを特徴とする請求項1〜請求項3何れかに記載の遺体保存方法。
- 前記湿潤シート内には、吸水性樹脂とともに銀イオンを発生させる抗菌剤が封入されていることを特徴とする請求項1〜請求項4何れかに記載の遺体保存方法。
- 前記湿潤シートの吸水性樹脂には、水道水,イオン水,酸性電解水,オゾン水のうち少なくとも1種類を吸水させて使用することを特徴とする請求項1〜請求項5何れかに記載の遺体保存方法。
- 前記湿潤シートは、上面側が水蒸気のみを通す非親水性シートであり、下面側は水分が下方へ滲み出す親水性シートで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遺体保存方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012135264A JP2014001145A (ja) | 2012-06-14 | 2012-06-14 | 遺体保存方法 |
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JP2014001145A true JP2014001145A (ja) | 2014-01-09 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2012135264A Pending JP2014001145A (ja) | 2012-06-14 | 2012-06-14 | 遺体保存方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014001145A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0199559A (ja) * | 1987-10-12 | 1989-04-18 | Daiso Co Ltd | 安定化二酸化塩素剤 |
JPH02129101A (ja) * | 1988-11-08 | 1990-05-17 | Hanarou Maeda | 生体臓器保存液 |
JP2001072501A (ja) * | 1999-09-06 | 2001-03-21 | B House:Kk | 遺体の消臭・殺菌袋、殺菌液、もしくは消臭液またはこれらを利用した遺体の保管方法 |
-
2012
- 2012-06-14 JP JP2012135264A patent/JP2014001145A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0199559A (ja) * | 1987-10-12 | 1989-04-18 | Daiso Co Ltd | 安定化二酸化塩素剤 |
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