JP2015073773A - 消臭除菌ペンダント - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、空気との接触により二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素ガス発生剤;該二酸化塩素ガス発生剤を内部に収容し、内部と外部との通気孔2を有するペンダントトップ部1;および該ペンダントトップ部を保持している可撓性ループであるネックループ部5;を有する消臭除菌ペンダント。
【選択図】図5
Description
空気との接触により二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素ガス発生剤;
該二酸化塩素ガス発生剤を内部に収容し、内部と外部との通気孔を有するペンダントトップ部;および
該ペンダントトップ部を保持している可撓性ループであるネックループ部;
を有する消臭除菌ペンダント。
本発明の消臭除菌ペンダントは少なくとも二酸化塩素ガス発生剤、ペンダントトップ部およびネックループ部を有している。
本発明の消臭除菌ペンダントを構成する二酸化塩素ガス発生剤(以下、単に「発生剤」ということがある)は、空気との接触により、二酸化塩素ガスを発生させ得る物質である限り、特に限定されるものではない。
(OH2)4(OH)4Mg8Si12O30・8H2O (1)
無機多孔質担体が粒状又は粉状である場合の、平均粒子径は、約0.1〜10mmが好ましく、約0.3〜6mmがより好ましく、約0.5〜3mmがさらにより好ましい。平均粒子径は、ふるいわけ試験(JIS Z 8815)により測定した値である。
無機多孔質担体の比表面積は、約50〜350m2/gが好ましく、約70〜250m2/gがより好ましく、約100〜200m2/gがさらにより好ましい。比表面積は、BET多点法(JIS Z 8830)により測定した値である。
無機多孔質担体の細孔容積は、約0.1〜0.7cc/gが好ましく、約0.15〜0.6cc/gがより好ましく、約0.2〜0.5cc/gがさらにより好ましい。細孔容積は、BET多点法(JIS Z 8830)により測定した値である。
亜塩素酸塩の担持量は、無機多孔質担体100重量部に対して、亜塩素酸塩1〜40重量部が好ましく、3〜25重量部がより好ましく、5〜20重量部がさらにより好ましい。
また、発生剤のアルカリ剤の担持量は、亜塩素酸塩(mol)に対して、2モル当量以下が適当である。1.7モル当量以下がより好ましく、1.2モル当量以下がさらにより好ましい。この範囲であれば、二酸化塩素の発生が確保される。また、発生剤の危険物指定を避けることができ、過剰量の二酸化塩素ガスの発生などの危険性を避けることもできる。
スプレー法でも、乾燥状態の無機多孔質担体に、亜塩素酸塩溶液及びアルカリ剤溶液をそれぞれスプレーしてもよく、亜塩素酸塩及びアルカリ剤を含む溶液をスプレーしてもよい。無機多孔質担体への均一な担持を行える点で、亜塩素酸塩及びアルカリ剤を含む溶液をスプレーするのが好ましい。各溶液をスプレーする場合は、何れを先にスプレーしてもよいが、アルカリ剤を先に含浸させるのが好ましい。
亜塩素酸塩及びアルカリ剤を含む溶液を含浸又はスプレーする場合、無機多孔質担体100重量部に対して、亜塩素酸塩を1〜46重量%、及びアルカリ剤を1〜60重量%含む溶液を、10〜100重量部含浸又はスプレーすればよい。
特に、無機多孔質担体100重量部に対して、1〜46重量%の亜塩素酸塩及び1〜60重量%のアルカリ剤を含む溶液の合計担持量を70重量部以下とするのが好ましい。これにより、亜塩素酸塩を含むにもかかわらず、発生剤が現法の危険物第一類第三種に該当せず、より安全かつ便利に取り扱うことが可能となる。
乾燥方法は特に限定されないが、真空乾燥機、流動乾燥機、棚段乾燥機、回転式乾燥機、又は減圧乾燥器等を用いて乾燥させることができる。また、乾燥条件も特に限定されないが、30〜150℃、好ましくは70〜130℃で、0.5〜10時間、好ましくは0.5〜5時間の条件が例示される。
また、使用前に水蒸気との接触を抑制するために、発生剤を袋体に収容させ、該袋体の入口を封止したもの、もしくは発生剤が入った袋体をペンダントトップ部に収容させたものを、水蒸気の透過率が、好ましくは5×10−9cc(STP)/cm2・sec・cmHg以下、より好ましくは1000×10−10cc(STP)mm/cm2・sec・cmHg以下の梱包材で包装しておけばよい。特に、厚さ50μmのフィルムの場合、1000×10−10cc(STP)mm/cm2・sec・cmHg以下の梱包材で包装しておくのが好ましい。
二酸化炭素や水蒸気を透過し難い材料としては、金属やガラス等も考えられるが、包装材料としてはプラスチック製フィルムが多く使用される。プラスチックとしては、アルミ蒸着ポリエチレン(特に、アルミ蒸着ポリエチレンフィルム)、塩化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレンなどが挙げられる。
ペンダントトップ部は二酸化塩素ガス発生剤を内部に収容し、内部と外部とを連通する通気孔を有する容器である。ペンダントトップ部の第1〜第4の実施態様を示す図1〜図4および図3に示すペンダントトップ部を用いた本発明の消臭除菌ペンダントの一例を示す図5を用いて詳しく説明する。図1〜図4は形状の異なる各種ペンダントトップ部を示す概略図であり、各図において(B)は(A)のB−B線における断面をB−B線の矢印方向で見たときの概略断面図であり、(C)は(A)のC−C線における断面をC−C線の矢印方向で見たときの概略断面図である。図1〜図5において同じ符号で示される部材は形状が異なること以外、同じ部材を指すものとする。1は、図1において滴形状ペンダントトップ部を、図2において円形状ペンダントトップ部を、図3および図5において四角形状ペンダントトップ部を、図4において筒形状ペンダントトップ部を示す。2は、図1〜図5において共通して通気孔を示す。ペンダントトップは例示した滴形状、円形状、四角形状、筒形状以外にもハート形状、星形状、月形状、象牙形状、ヘキサゴン形状等様々な形状のものが対応可能である。
ネックループ部5は、本発明の消臭除菌ペンダントの装着時において、ペンダントトップ部1を保持するための可撓性ループである。ネックループ部5を、図5に示すように、ペンダントトップ部1のループ貫通部11に貫通させて、首に掛けることにより、ペンダントトップ部1を吊り下げている。
本発明の消臭除菌ペンダントは、装着に際して、ペンダントトップ部1が胸元または胸元よりも高い位置、好ましくは胸元よりも高い位置にくるように使用される。ペンダントトップ部1が胸元よりも高い位置にくることにより、ペンダントトップ部1と鼻および口などの感染窓口との距離が短縮される。そのため、頭部から脇に至る領域に、十分な濃度の二酸化塩素ガスによるガスバリアがより一層、有効に形成される。
(二酸化塩素ガス発生剤の製造)
セピオライト(近江鉱業社製「ミラクレーG−13F」、粒径1〜3mm)を700℃前後で25時間焼成した後、冷却した。
25重量%の亜塩素酸ナトリウム水溶液および25重量%の水酸化ナトリウム水溶液を所定の割合で混合した溶液70重量部を、スプレー法により、上記セピオライト100重量部に噴射により含ませた後、70℃で2時間にわたって真空乾燥し、NaClO2=8.0重量%、NaOH=3.5重量%、水=3.0重量%およびセピオライト=85.5重量%の組成を示す二酸化塩素ガス発生剤を得た。NaClO2に対するNaOHのモル当量数は1.06であった。含水率の測定は水分計(エー・アンド・ディー製 MX−50、設定温度130℃)を用いて行った。水以外の成分の測定について、NaClO2はヨウ素滴定法により、NaOHは中和滴定法により測定した。
得られた二酸化塩素ガス発生剤1.5gをポリエチレン製不織布からなる袋体(寸法40mm×40mm×0.2mm)に入れて、入口を封止した。二酸化塩素ガス発生剤を収容させた袋体を、図1に示すペンダントトップ部1に収容させた。ペンダントトップ部1のループ貫通部11を切り欠き部13からシリコーン樹脂製のネックループ部5に引っ掛けることにより、貫通孔12へのネックループ部5の貫通を達成し、消臭除菌ペンダントを得た。
ネックループ部の長さは50cm、直径は4mmであった。
得られた消臭除菌ペンダントを、首周り38cmの男性(身長160cm)に装着したところ、ペンダントトップ部の下端が鳩尾より上方15cmのところに位置していた。消臭除菌ペンダントはペンダントトップ部が上着の上に位置するように装着した。
(消臭除菌ペンダントの製造)
実施例1と同様の二酸化塩素ガス発生剤1.5gをポリエチレン製不織布からなる袋体(寸法40mm×40mm×0.2mm)に入れて、入口を封止した。二酸化塩素ガス発生剤を収容させた袋体を、図2に示すペンダントトップ部1に収容させた。ペンダントトップ部1のループ貫通部11にシリコーン樹脂製のネックループ部5をその一端から挿通させることにより、貫通孔12へのネックループ部5の貫通を達成し、消臭除菌ペンダントを得た。
ネックループ部の長さは70cm、直径は4mmであった。
得られた消臭除菌ペンダントを、実施例1と同様の方法により、評価した。得られた消臭除菌ペンダントを男性に装着したところ、ペンダントトップ部の下端が臍より上方6cmのところに位置していた。
首の後ろ(うなじ)近傍の空気における二酸化塩素ガスの濃度は0.05ppmであった。
2:通気孔;
3:隔壁;
5:ネックループ部;
10:本体収容部;
10a:前面部材;
10b:後面部材;
11:ループ貫通部;
12:貫通孔;
13:切り欠き部;
100:前面;
101:後面;
102:側面;
102a:上側面。
Claims (7)
- 少なくとも、
空気との接触により二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素ガス発生剤;
該二酸化塩素ガス発生剤を内部に収容し、内部と外部との通気孔を有するペンダントトップ部;および
該ペンダントトップ部を保持している可撓性ループであるネックループ部;
を有する消臭除菌ペンダント。 - ペンダントトップ部が本体収容部および該本体収容部に固定され、かつネックループ部が消臭除菌ペンダントの装着時における本体収容部の幅方向と略平行な方向で貫通するループ貫通部を有し、
該ループ貫通部にネックループ部を貫通させることにより、ネックループ部がペンダントトップ部を保持している請求項1に記載の消臭除菌ペンダント。 - ループ貫通部がネックループ部を貫通させるための貫通孔および本体収容部の幅方向と略平行に形成された切り欠き部を有し、該切り欠き部からループ貫通部をネックループ部に引っ掛けることにより、貫通が達成されている請求項2に記載の消臭除菌ペンダント。
- 本体収容部が、消臭除菌ペンダントの装着時において人体側とは反対側に位置する前面、人体側に位置する後面、および該前面と後面との間で該本体収容部の厚みを提供する側面を有し、該前面および/または側面に通気孔を有する請求項2または3に記載の消臭除菌ペンダント。
- ペンダントトップ部が熱可塑性ポリマーおよび抗菌剤を含む組成物の成形体である請求項1〜4のいずれかに記載の消臭除菌ペンダント。
- ペンダントトップ部が熱可塑性ポリマーおよび熱伝導性付与剤を含む組成物の成形体である請求項1〜5のいずれかに記載の消臭除菌ペンダント。
- ペンダントトップ部が胸元または胸元よりも高い位置にくるように消臭除菌ペンダントを装着することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の消臭除菌ペンダントの使用方法。
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2013
- 2013-10-10 JP JP2013212671A patent/JP2015073773A/ja active Pending
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