本明細書では、実施形態は、いくつかの実施形態および例示的な図に対する例として説明されているが、当業者には、実施形態は説明する実施形態または図に限定されるものではないことが理解されるであろう。図およびそれに対する詳細な説明は、実施形態を、開示する特定の形態に限定することを意図するものではなく、それどころか、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、本発明の精神および範囲に含まれる全ての修正、均等物および代替手段をカバーするものと理解すべきである。本明細書で使用する見出しは、構成目的のみのためであり、説明または請求項の範囲を限定するために使用することを意図するものではない。本出願書類全体を通して使用されているように、「得る(may)」という用語は、強制的な意味(すなわち、「しなければならない(must)」という意味)よりはむしろ、許容的な意味(すなわち、可能性があるという意味)で使用される。同様に、「含む(include)」、「含め(including)」および「含む(includes)」は、制限するのではなく、含むことを意味する。
ネットワークサイトを介して注文された品目の顧客へのまとめての配送を提供する製品注文および配送のための方法および装置の様々な実施形態を説明する。製品注文および配送のための方法および装置は、注文品をネットワーク企業から顧客の配送先住所に配送するために、再利用可能トートを使用し得る。方法および装置は、総称して、トート配送サービスと呼ばれ得る、顧客がネットワークサイト経由で行う各注文に対して別個の箱または他の方法で梱包された発送品を顧客に発送する代わりに、トート配送サービスの実施形態では、ネットワーク企業の顧客が、自分の注文を、トート(tote)と呼ばれ得る、再利用可能容器に入れて永続的で定期的な(例えば、週1回、または週2回)配送に容易に統合できるようにし得る。少なくともいくつかの実施形態では、再利用可能トートは、再利用のためにネットワーク企業に返却され得る。少なくともいくつかの実施形態では、再利用可能トートは、顧客によって保管され得る。
ネットワーク企業によるトート配送サービスの実施形態例では、トート配送サービスは、再利用可能トートを使用し、かつ、それ故、顧客が壊して、リサイクルするか、または廃棄する必要のあるダンボール箱または他の梱包材料での個々の注文の配送を減らすかまたはなくす、少なくともいくつかの品目に対して、無料の、素早い、かつ「グリーンな」配送プログラムとして促進され得る。少なくともいくつかの実施形態では、トート配送サービスを利用するために、顧客は、ネットワーク企業にアカウントをもつ必要があり得る。いくつかの実施形態では、トートによって配送する注文を行うために、顧客は、トート配送サービスに対してサインアップするか、または会員登録する必要があり得る。いくつかの実施形態では、顧客は、トート配送サービスに対してサインアップするか、または会員登録する必要がない可能性があり、顧客がサービスを受けるために特別に会員登録することを要求することなく、トート配送サービスが、ネットワーク企業の一部または全ての顧客に対して利用可能になり得る。少なくともいくつかの実施形態では、品目をトート注文に入れる際にトート配送サービスを使用するため、顧客は、(例えば、パスワードを入力することにより)サインインする必要があり得る。
いくつかの実施形態では、各顧客は、顧客の配送先住所が含まれる区域に従って予め定義されたトート配送日に割り当てられ、各区域は、その区域へ配送が行われる曜日(例えば、月曜日、火曜日、水曜日など)に対応する。その区域は、例えば、配送先住所の郵便番号に基づき得る。したがって、少なくともいくつかの実施形態では、顧客の対応するトート配送日を表示するために、顧客が配送先住所(または郵便番号のみ)を提供し得るか、または、顧客の配送先住所に基づき、顧客のトート配送日が顧客に対してユーザーインタフェース上に自動的に表示され得る。2つ以上の区域が区域配送日として同じ曜日をもち得、かつ、いくつかの区域、または少なくともいくつかの区域内の少なくともいくつかの顧客が、複数の配送曜日を持ち得ることに留意されたい。さらに、顧客は、複数の配送先住所を持ち得、従って、複数のトート配送日を持ち得る。いくつかの実施形態では、全ての顧客に対して事前定義されたトート配送日を割り当てる代わりに、少なくともいくつかの顧客は、おそらくはいくつかの制限付きで(例えば、顧客は月曜日〜金曜日の間で選び得る)、好ましいトート配送日または複数の配送日を選択できるようにされ得る。いくつかの実施形態では、少なくとも幾人かの顧客は、所与の配送先住所に対して、1週間につき複数の、例えば、2日のトート配送日(例えば、火曜日と金曜日)を提供され得る。例えば、幾人かの顧客は、従来の全ての正規の配送費用を一定期間カバーし、かつ/またはその期間割引の配送費用を提供する、固定の定期料金を顧客が支払う、申込みベースの発送プログラムのメンバーであり得、これらの顧客は、申込みベースの発送プログラムのメンバーであることの追加の恩恵として、1週間につき1日のトート配送日の代わりに、1週間につき2日のトート配送日が与えられ得る。
顧客がトート配送サービスに対してサインアップすると、例えば、シングルアクションのユーザーインタフェース要素(例えば、ボタン)として、トート配送が、顧客に対するネットワークサイトのユーザーインタフェースの少なくともいくつかの品目詳細ページ上にオプションとして提示され得る。さらに、トート配送は、注文パイプラインユーザーインタフェース内のオプションとして提示され得る。例えば、翌日発送オプションおよび2日発送(two−day shipping)オプションなどの他の発送オプションも、ネットワークサイトのこれらまたは他のウェブページ上で顧客に対して提示され得る。いくつかの実施形態では、顧客のトート配送日(または複数の配送日)前の指定された締切り(例えば、2日前)まで、ネットワークサイト経由で提供される任意の適格な品目が、顧客によって顧客の仮想トートに追加され得る。いくつかの実施形態では、締切りは確固たるものであり得、言い換えれば、顧客は、品目を所与の配送に対する顧客のトート注文に含めてもらうために、そのトート配送に対する締切り前に、トート配送に対する品目を注文する必要がある。いくつかの実施形態では、締切りは、少なくとも幾人かの顧客および少なくともいくつかの品目に対して柔軟であり得、すなわち、所与のトート配送に対する締切り後に、トート配送に対して注文された品目が、可能であれば、その配送に対する顧客のトート注文に含まれ得る。ネットワークサイト経由で提供される品目の一部は、例えば、トート配送には大きすぎるかまたは重すぎる可能性があるため、トート配送に適していない。他の種類の発送品は、トート配送サービスを介して顧客に途切れなく配送され得る。いくつかの実施形態では、ビデオゲーム、DVD、ブルーレイディスク、工具などのレンタル品が、トート配送サービスを介して配送され得る。いくつかの実施形態では、顧客は、ユーザーインタフェースを通して予約注文した品および取寄せ注文した品をトート配送サービス経由で配送するように選択し得る。ネットワークサイトシステムは、これらの予約注文品および取寄せ注文品を一番早い可能なトート配送日に、顧客がそのように選択すれば、自動的に追加し得る。
少なくともいくつかのネットワーク企業は、トート配送サービスを提供するために、必ずしも新しい受注処理施設を作る必要がなく、トート配送サービスは、既存の施設に統合され得る。しかし、少なくともいくつかのネットワーク企業は、分類ノードおよびトート配送機能をその企業の既存の受注処理施設に追加する必要があり得る。トート配送サービスのいくつかの実施形態では、在庫が、従来の受注処理ネットワークにおけるように、受注処理ネットワーク内に存在し得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク企業ロジックの指示の下で、所与の市内の顧客によって、トート配送サービスを介して配送してもらうように注文された少なくともいくつかの品目は、受注処理ネットワーク内の1つまたは複数のフルフィルメントセンターでばらで選び取られ得、その受注処理ネットワーク内で、それぞれの市または地域に対する配送を管理する分類ノードにばら積み転送され得る。特定の分類ノードに対するばらでの選定およびばら積み転送が、所与のフルフィルメントセンターにおいて所与の日に1回または複数回実行され得るが、必ずしも毎日実行される必要はない。所与の日にばらで選定された品目が、かならずしもその同じ日にばら積み転送されないことにも留意されたい。いくつかの実施形態では、品目を受注処理ネットワーク内のフルフィルメントセンターから分類ノードへばら積み転送することに加えて、いくつかの品目は、トート配送サービス配送を遂行するために、ネットワーク企業ロジックの指示の下で、1つまたは複数の販売店から直接、分類ノードに転送され得る。
分類ノードは、フルフィルメントセンター、より小規模な、前方展開された(forward−deployed)フルフィルメントセンター、またはスタンドアロンの「配送倉庫(delivery depot)」としてさえ、実施され得る。分類ノードは、ネットワーク企業によって所有および運用されているネットワーク企業の受注処理ネットワーク内のノードであり得る。代替として、分類ノードは、トート配送車両を所有および/または運用するその地域の運送業者または運送会社などの、別の事業体によって所有および/または運用され得る。各分類ノードでは、1つまたは複数のフルフィルメントセンターからのばら積み転送で受け取ったばらで選定された品目が、顧客のトートに再構成され得、それらは、いくつかの実施形態では、特定の郵便番号に事前に割り当てられた回転ラック(rolling rack)上にあり得る。予定されたトート配送日に(またはその前に)、そのトート配送日に対するトートが、配送のために適切な配送車両に積み込まれ得る。例えば、そのトート配送日に対するトートのラックが、配送のために適切な配送車両まで運ばれ得る。その分類ノードによってサービスされる1つまたは複数の配送区域(例えば、各郵便番号)の各々に、一般的な曜日保証(例えば、「水曜日の午後6時までに配送される」)が与えられ得、各経路について高い配送密度を確実にし、分類ノードによってサービスされる異なる配送区域に、異なるトート配送日が与えられ得る。いくつかの実施形態では、分類ノードによってサービスされる1つまたは複数の区域に、1週間につき、2日以上のトート配送日が与えられ得る。
トート注文がトート配送運行で配送される各住所では、そのトート配送日にトート配送サービスを介して配送される品目を含む、トート(複数可)が降ろされ、必ずしもではないが、顧客からの返品された品目を含み得る任意の返品トートが回収される。いくつかの実施形態では、例えば、朝のトート配送運行および夕方のトート配送運行、または「午前9時前」の配送運行、「午後1時前」の配送運行、および「午後6時後」の配送運行など、2回以上のトート配送運行が、所与のトート配送日の異なる時間帯に所与の区域に対して行われ得る。これらの実施形態では、個々の顧客は、トート配送日の特定の時間帯を割り当てられ得るか、または代替として、顧客は、その日にトート配送を受け取りたい、その配送日の時間帯を指定し得る。顧客が、トート配送日の2つ以上の時間帯のうち、顧客が好む時間帯を指定する実施形態では、指定が、その顧客の既定値とされ得るか、かつ/またはトートごとに決められ得る。例えば、顧客がトート配送を確認するときか、または代替として、トート管理ページを介して、ユーザーは、顧客がトートを配送して欲しいトート配送日およびトートを配送して欲しいトート配送先住所(顧客が複数の配送先住所を有する場合)に加えて、トート配送に関して顧客がどの時間帯を好むかに関するオプションを与えられ得る。
いくつかの実施形態では、配送サービスがトート(複数可)を配送先住所に降ろすために、トート注文が配送される時間にトート注文を受け取るためにトート配送先住所に人がいることを要求され得る。いくつかの実施形態では、配送サービスは、無人の配送先住所の「玄関先に」トートを置き得るか、またはトート配送先住所で受け取る人なしで「玄関先に」トートを置き得る。いくかの実施形態では、ユーザーインタフェースは、顧客が、所与のトート注文に対して、トート注文を直接受け取る人がいなくても、配送先住所の「玄関先に」トート注文を置くことを許可するかどうかを指定できるようにし得、または代替として、所与のトート注文に対して、顧客が配送先住所で人に受け取って欲しいことを指定できるようにし得る。いくつかの実施形態では、ユーザーインタフェースは、顧客が、トート注文を誰(複数可)が受け取ることができるかを指定できるようにし得る。
顧客の観点からすれば、トート配送サービスの実施形態は、廃棄またはリサイクルする、より少ない段ボール箱または他の梱包材料で、低コストまたは無料の比較的迅速な発送を提供し得る。迅速で、低コストまたは無料の「よりグリーンな」(より環境に優しい)発送と引換えに、顧客は、ネットワーク企業からの自分の注文を、自宅または他の配送先住所へのより少ない配送に統合することを選択し得る。さらに、トート配送サービスおよびトート配送サービスに対するユーザーインタフェースは、従来型のシステムで提供されているような顧客の注文の発送または注文を中心とする表示ではなく、顧客がネットワーク企業から様々な時に注文する品目のトート中心の表示を顧客に対して提供し得る。従来型の発注中心のシステムでは、顧客は、1つまたは複数の異なる品目に対して異なる時に注文し得、所与の時に注文した各品目(複数可)に対して、発注書が作成されて発送される。トート配送サービスでは、顧客は、異なる品目を、異なる時に、同一のトート(または異なるトート)に入れ得る。特定のトート配送日に特定の配送先住所に配送するように予定されている所与のトートが、たとえトート内の異なる品目が、数時間、数日、数週間またはそれ以上にさえ離れている異なる時にトート内に入れられている可能性があっても、また、たとえトート内の異なる品目が同一の配送先住所を共有する異なる顧客によって入れられている可能性があっても、単一のトート注文として表示(および、トート配送サービスによって処理)され得る。いくつかの実施形態では、トート注文は、たとえそのトート注文が異なる時に、異なる顧客セッション中に、または異なる顧客によってトートに追加された複数の品目を含んでいても、トート注文追跡のために単一のトート注文番号が与えられる。したがって、トート配送サービスは、従来型のシステムを用いて、多くの別個の注文として処理され、各々が別個の発送、処理および書類事務を必要としていたような注文を、顧客が、単一の統合されたトート注文に統合できるようにし得る。顧客は、顧客が所与のトート注文に対して品目を入れる単一の仮想トートを提示され得るが、そのトート注文は、1つ、2つ、またはそれ以上の物理的なトートで顧客の配送先住所に配送され得ることに留意されたい。
トート中心表示の一例として、顧客は、取寄せ注文品または予約注文品をトート配送サービス経由で配送してもらうように要求し得る。取寄せ注文品または予約注文品は、次いで、例えば、図15に示すようなトート管理ページ1100上に、将来のトート配送日に配送される仮想トート内に表示され得る。これにより、顧客は、従来の注文を中心としたシステムのように、過去の注文に遡ってどんな品目が配送待ちになっているかを見出そうとするのではなく、将来に予定されているトート配送全体をブラウズして、どんな品目が配送待ちになっているか、およびそれらの品目がトート配送サービス経由でいつ配送を予定されているかを表示できるので、顧客は、自分が注文している品目を、従来の注文を中心としたシステムよりも追跡し易くなり得る。
さらに、いくつかの実施形態では、トート配送サービス内のローカルの分類ノードを使用するおかげで、顧客は、トート内の品目のキャンセルまたはトート注文全体のキャンセルが、従来型の発送方法で発送されている注文に対して行うことができるよりも、ずっと遅く、トート配送日まで可能になり得る。例えば、顧客の予定されたトート配送時間が午後6時であれば、顧客は、トート配送日の正午まで、トート注文の一部または全てをキャンセルすることができ得る。これは、顧客のトート配送の管理およびスケジューリングに関して、従来の注文および発送方法で提供されるよりも、顧客に柔軟性を提供する。
ネットワーク企業の観点からすれば、トート配送サービスの実施形態は、競合的に有利な配送オプションおよび製品配送に対する企業規模のプラットフォームを提供し得る。製品注文および配送方法の実施態様に起因し得る、発送ごとにより高度な単位での可能な効率性の実現により、ネットワーク企業は、再利用可能トートを介して顧客に低コストまたは無料の配送さえ提供しながら、企業独自の最後の区間の配送システムの運用を正当化し得る。
トート配送サービスの少なくともいくつかの実施形態は、顧客が自身のトート配送を管理できるようにするネットワーク企業システムに対するユーザーインタフェースを提供し得る。トート管理ユーザーインタフェースは、顧客が、ネットワーク企業から注文した品目に対してトート配送を指定できるようにし得る。トート管理ユーザーインタフェースは、将来のトート配送日に配送が予定されている仮想トートの表示も提供し得る。トート管理ユーザーインタフェースは、また、顧客が既に配送されている以前のトートの内容を表示できるように、顧客が自分のトート配送履歴を表示できるようにもし得る。トート管理ユーザーインタフェースの少なくともいくつかの実施形態を介して、顧客は、例えば、どのような品目がどのトートで配送を予定されているかを表示すること、特定のトート配送日に顧客の発送先住所(または複数の発送先住所)に配送予定の特定のトートに品目を追加すること、トート内の特定品目の数量を変更する(例えば、所与の品目を、1つの代わりに2つ、トートで配送してもらうように指定する)こと、トートから品目を取り除くこと、品目をあるトートから別のトートに移すこと、品目をあるトート(以前に配送されたトートまたは次回のトート)から別のトートにコピーすること、以前に配送されたかまたは次回のトートを1つまたは複数の次回のトート配送日に複製すること、およびトートで配送してもらう特定の品目を定期的な配送(例えば、月1回の配送)にスケジューリングすることを行い得る。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、顧客は、ユーザーインタフェースを介して、取寄せ注文品または予約注文品をトートで配送してもらうように指定し得る。いくつかの実施形態では、トート管理ユーザーインタフェースは、配送予定品、取寄せ注文品、および予約注文品などの品目に対して、予測される将来のトート発送日を表示するために使用され得る。いくつかの実施形態では、トート管理ユーザーインタフェースは、顧客が、例えば、休暇または、自分のトート配送を一時的に停止する他の期間をスケジューリングするために、トートカレンダーを管理できるようにし得る。かかる期間中のトート配送に対して以前スケジューリングされていた品目は、自動的にその期間後のトート配送に対して再スケジューリングされ得る。
いくつかの実施形態では、一人の顧客が、品目が配送され得る複数の発送先住所をもち得、従って、しかし必ずしもではなく、異なる住所に対して異なる日の、複数の予定された配送日をもち得る。例えば、顧客は、自宅の発送先住所および仕事の発送先住所をもち得、そして、これら2つの住所は異なる郵便番号であり得、従って、しかし必ずしもではないが、異なるトート配送予定日をもち得る。さらに、いくつかの実施形態では、顧客は、配送用にリストされた、他の人の発送先住所をもち得る。例えば、顧客は、自分の両親の住所、自分の子供の住所などをもち得る。従って、いくつかの実施形態は、他の人の住所が顧客の発送先住所としてリストされていて、かつ、トート配送がそれらの住所で利用可能である限り、顧客が、品目を他の人の発送先住所に発送するためにトート配送サービスを利用できるようにし得る。いくつかの実施形態では、同じトート配送先住所を共有する二人以上の顧客が、顧客が別々に注文した品を、その共有住所に配送される単一のトート注文に統合できるようにし得る。
トート配送サービスの少なくともいくつかの実施形態は、トート配送を2つ以上の代替発送オプションの中の1つの発送オプションとして提供し得る。例えば、ネットワーク企業は、ユーザーインタフェースを介して、翌日発送オプション、2日発送オプション、およびトート配送発送オプションを提供し得る。例えば、代替発送オプションを提供することにより、顧客は、可能な限り早く必要な品目を迅速な従来型の直接発送オプションで受け取る一方で、必要性がそれほど急を要するものでない品目を、次回のトート配送日のトートでの将来の配送にスケジューリングできるようにし得る。
トート配送サービスの少なくともいくつかの実施形態は、再利用のために顧客によってネットワーク企業に返却できる再利用可能な容器(トート)を提供し得る。少なくともいくつかの実施形態では、顧客は、返却するトート内にネットワーク企業に返品する1つまたは複数の品目を入れ得る。ユーザーインタフェースは、その品目(複数可)が所与のトート配送(および集荷)日に返品されることをネットワーク企業に通知できる1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を提供し得る。再利用可能トートに入れてネットワーク企業に容易に品目を返品できるというこの機能を使用して、少なくともいくつかの実施形態は、例えば、顧客が、異なるサイズの同じ靴を3足、または異なる色の同じ品目を3つ注文して、顧客が買わないと決めた品目(例えば、合わない靴、または所望の色でない品目)を返品できる、「一括注文(order bracketing)」を可能にし得る。いくつかの実施形態では、以前にトート配送サービス経由で配送された品目のみがトート配送サービスで返品され得る。しかし、いくつかの実施形態では、他の発送方法に従って発送される品目もトート配送サービスでネットワーク企業に返品され得る。さらに、いくつかの実施形態では、返品する品目以外の品も、返品トートを介して、顧客からネットワーク企業に、または他の事業体に、配送され得る。例えば、様々な実施態様では、ビデオゲームレンタル、DVD/ブルーレイディスクレンタル、交換、修理品、与信または再販売のためにネットワーク企業に送られている品などが、返品トートおよびトート配送サービスを介して、顧客からネットワーク企業に、または他の何らかの事業体に配送され得る。また、少なくともいくつかの実施形態では、トート配送サービスを介して顧客に配送された少なくともいくつかの品目は、返品トート以外の返品方法で返品され得ることにも留意されたい。
いくつかの実施形態では、返品トートは、小売業者または販売業者など、他の事業体から在庫をネットワーク企業に配送するために使用され得る。例えば、小売業者または販売業者は、ネットワークサイトを介して販売するためのいくつかの場合には、ネットワーク企業の在庫に入れられ得る1つまたは複数の異なる品目を、ネットワーク企業に提供し得る。トート配送サービスは、小売業者または販売業者の住所に提供され得る。小売業者または販売業者は、ネットワーク企業に配送される品目を、トート配送運行で集荷されて分類ノードに配送される返品トートに入れ得る。
トート配送サービスの少なくともいくつかの実施形態は、ネットワークサイトに対するユーザーインタフェースならびに/または電子メールおよびテキストメッセージなどの代替通信チャネルを介して、顧客に推奨およびリマインダ(reminder)を提供し得る。ネットワーク企業ロジックは、顧客の購入履歴および/またはトートの内容を検査し得、その検査に基づいて、顧客がトート配送サービスを介して配送を欲し得る品目を決定し得る。ネットワーク企業ロジックは、次いで、その趣旨で、顧客に推奨を提供し得る。リマインダは、例えば、顧客はどのトート日にトートが玄関先に置かれると予期すべきか、所与のトートに品目を入れる(またはそこから品目を取り除く)ための締切り日はいつか、また、それらのトート日に何がトートで配送されるか、を顧客に知らせ得る。推奨またはリマインダを介して、顧客は、例えば、店まで出かけて行って品を入手するよりも、トートによる品目の配送予定を待つように促されるか、または、その品目をトートに追加するように促され得る。別の例として、顧客は、他の買い物オプション(例えば仮想「ショッピングカート」内の品目)を介して注文した品目を次回のトート注文に統合することを提案するように促され得る。
トート配送サービスの少なくともいくつかの実施形態は、顧客からの所与のトート日に配送される品目が、1つまたは複数のフルフィルメントセンターから集荷され、トート配送区域にローカルなステーションにばら積み転送される、受注処理および統合方法およびシステムを実施し得る。これらのステーションは、分類ノードと呼ばれ得る。分類ノードは、1つまたは複数のフルフィルメントセンターからばら積み転送を受け取り、次回のトート配送運行に対して予定されている1つまたは複数のトート配送区域に従って、品目を再利用可能トートに仕分けする。それぞれのトート配送区域に対するトートは、次いで、配送車両に積み込まれ得、その後、それぞれのトート配送区域に配送を行う。トート配送車両担当者は、それぞれの区域内の住所宛ての品目を含むトートを降ろし得、分類ノードに返品される各配送区域内の住所から空のトート(および、ある場合には、返品する品目の入ったトート)を集荷し得る。返品トートに何らかの品目がある場合、その品目はトートから取り出されて、その地域で再ストックされるか、または適切なフルフィルメントセンターに(例えば、ばら積み返品転送で)再ストックもしくは他の処理(例えば製造者への返品)のために返品されるかのいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、返品トート内の品目は他の方法で処理され得、例えば、交換品、修理品、およびレンタル品などがトートで返却され得、そして、トートから取り出されて、適切に処理され得る。
図3は、少なくともいくつかの実施形態によるトート配送サービスを実施するための方法の高レベル流れ図である。200に示すように、顧客は、ネットワークサイトへのユーザーインタフェースを介して、特定の配送先住所および特定の配送日に対する仮想トートに1つまたは複数の品目を追加する。顧客は、ユーザーインタフェースを介して、ネットワークサイトを通じて提供される1つまたは複数の品目を、仮想トート内に効率的に入れ得、その仮想トートは、指定された住所に、その指定された住所を含むトート配送区域(例えば、郵便番号で決定される)に対して指示されたトート配送日(例えば、月曜日、火曜日、水曜日など)に、統合トート注文として配送される。顧客は、その後、それぞれのトート配送日に対する締切り時刻まで、他の品目を仮想トートに追加したり、トート内の所与の品目の数量を変更したり、または仮想トートから品目を取り除いたりし得る。少なくともいくつかの実施形態では、顧客は、例えば、別のトートを複製することによるか、または定期的、反復的なトート配送をスケジューリングすることによるなど、他の方法によって、所与のトート配送日に対するトート注文を生成し得る。図8〜図16は、少なくともいくつかの実施形態で顧客に対して提供され得、かつ、顧客が、トートへの品目の追加、トートの管理、およびトート配送サービスに関連する他の機能の実行をできるようにする、様々なユーザーインタフェース画面およびユーザーインタフェース要素の例を示す。
図3の202に示すように、所与のトート配送日に、その顧客の配送区域へ配送が行われる前に、それぞれの分類ノードにおいて、トート内の1つまたは複数の品目が物理的な再利用可能トートに入れられる。いくつかの場合には、1つのトート注文が、すべての注文品を入れるために2つ以上の物理的なトートを必要とし得る。予定されたトート配送の前に、顧客がその顧客のトート配送日の配送に対して指定している品目が、(他の顧客が注文した品目と一緒に)選び取られ得、そして、分類ノードにおいて、その顧客が指定した住所に配送される1つのトートまたは複数のトート内に分類され得る。図4Aは、少なくともいくつかの実施形態による再利用可能トートの一例を示す。図18は、少なくともいくつかの実施形態による、分類ノード例の運用を示す。
図3の204に示すように、顧客のトート(複数可)が、次いで、分類ノードにおいて、そのトート配送区域内の他の住所に配送される他のトートと一緒に、配送車両に積み込まれ得る。206に示すように、顧客のトート(複数可)は、トート配送区域に対するトート配送日に、指定された顧客の住所に配送されて、降ろされる。顧客(またはその住所の誰か他の人)は、次いで、トート(複数可)を受け取り、トート(複数可)から品目(複数可)を取り出して、その配送区域に対する以降のトート配送日に集荷されるように、空のトート(複数可)を適切な場所(例えば、「玄関先」)に置き得る。少なくともいくつかの実施形態では、顧客がネットワーク企業に返品する1つまたは複数の品目を有する場合、顧客は、その1つまたは複数の品目を、集荷されるトート内に入れ、そのトートを、以降のトート配送日に集荷されるように適切な場所に置き得る。少なくともいくつかの実施形態は、顧客がトートで品目(複数可)を返品することをネットワーク企業に通知し得る1つまたは複数の方法を提供し得る。
図4Aは、少なくともいくつかの実施形態による、物理的な再利用可能トートの一例を示す。この図に示す再利用可能トート250は、一例として示されており、限定することを意図するものではない。いくつかの実施形態では、各顧客、または各顧客の住所は、少なくとも1つの永久的にまたは半永久的に割り当てられたトート250を有し得る。他の実施形態では、任意の無作為に選択されたトート250が、例えば、1回の配送運行に対して、分類ノードにおいて配送先住所に対して一時的に割り当てられ得る。様々なサイズ、形状、材料、色、および構成のトートが可能であり、予期される。トート250は、実質的に固い面をもつ長方形の箱、実質的に柔軟な面をもつ袋、または他の何らかの構成であり得る。トート250は、少なくとも部分的には、再利用を容易にする、実質的に耐久性のある材料(複数可)から成り得る。いくつかの実施形態では、トートは、耐候性の材料(複数可)から成り得る。任意の適切な耐久性および/または耐候性の材料(例えば、プラスチック、金属、布、耐久性のある段ボールなど)が使用され得る。トート250が構成されている少なくともいくつかの材料(複数可)は、壊れたか、または使い古したトート250がリサイクルされ得るように、リサイクル可能であり得る。トート250は、無地または模様があり得、任意の所望のカラーまたはカラーパレットが使用され得る。トート250は、そこからトート250に品目を出し入れし得る、再び閉じることのできる開口部または「蓋」256を提供し得る。いくつかの実施形態は、蓋256は、ロック可能であり得るか、または別の方法で安全にされ得る。トート250は、トート250が持ち上げられて運ばれ得る1つまたは複数の取っ手(図示せず)を含み得る。
トート250は、そのトートの1つまたは複数の面に表示または添付されている、名前、電話番号、ウェブアドレス、電子メールアドレス、指示、返品条件などの、ネットワーク企業および/またはトート配送サービスを特定するか、またはそれらに関連する、ロゴおよび/または他の情報254を含み得る。いくつかの実施形態では、トート250は、トート250が配送される区域を識別する情報、またはトート250が属する特定の分類ノードを識別する情報などの、他の識別情報またはマークを含み得る。いくつかの実施形態では、トート250は、ネットワークサービスまたは他の事業体(例えば、ネットワークサービスまたはトート配送サービスは、トート上の広告スペースを他の事業体に販売し得る)に対する1つまたは複数の広告を含むか、または表示し得る。図4Aは、情報254をトート250の少なくとも1つの外表面に表示されているとして示しているが、いくつかの実施形態では、情報254の少なくとも一部は、外表面に表示または添付されているよりむしろ、またはそれに追加で、トート250の少なくとも1つの内面に表示または添付され得る。
トート250は、必ずしもではないが、特定のトート250に対する少なくとも配送先住所を、配送担当者および/または分類ノードの担当者あるいは自動分類装置に対して特定し得るトート配送指示252を含み得る。トート配送指示252は、例えば、トート250に永久的に貼り付けられている印刷ラベル、または除去できる印刷ラベルであり得る。図4Aは、トート配送指示252をトート250の外表面に添付されているとして示しているが、いくつかの実施形態では、トート配送指示252は、別の方法で添付され得る。例えば、いくつかの実施形態では、トート配送指示252は、トートに添付されて取り外され得るタグであり得、例えば、そのタグは、トート250の取っ手に取り付け可能な荷札と類似し得る。いくつかの実施形態では、トート配送指示252は、配送担当者および/または分類ノードの担当者もしくは自動分類装置が、そのトート250に対する少なくとも配送先住所を識別するために、例えば、ハンドヘルドスキャナを用いて、スキャンし得る無線自動識別(FRID)タグ、または他のタイプの電子タグであり得る。いくつかの実施形態では、電子タグは、所与のトート250上のタグによって示される配送先住所(または他の情報)が、もし必要な場合には、分類ノードで変更され得るように、分類ノードでプログラム可能であり得る。いくつかの実施形態では、トート配送指示252は、特定のトート配送を示すようにプログラムされ得、かつトート配送担当者および/または分類ノードの担当者もしくは自動分類装置によってスキャンされ得る、バーコードを含み得るか、またはバーコードであり得る。
いくつかの実施形態では、トート250は、指示252を含まない。例えば、図4Bに示すように、いくつかの実施形態では、トート250は、分類ノードにおいて蓋なしの箱などの容器260に入れられ得、そして、トート250を含んでいるその容器が、配送車両に積み込まれ得る。トート250上の指示252を使用する代わりに、トート250が入っている容器260は各々、容器内のトート(複数可)250に対する配送先住所を決定するため、トート配送担当者によって使用され得るトート配送指示252に類似したトート配送指示262を含み得る。配送先住所では、配送担当者が、その住所に対応する容器260を識別し、その容器260からトート250または複数のトート250を取り出して、そのトート(複数可)250を降ろす。
いくつかの実施形態では、再利用可能トート250は、再利用のためにネットワーク企業に返却され得る。いくつかの実施形態では、再利用可能トート250は、顧客によって保管され得る。いくつかの実施形態では、顧客は、トート250を返却または保管のいずれかを行い得る。いくつかの実施形態では、少なくとも幾人かの顧客は、各トート250に対してわずかな手数料または保証金を請求され得る。いくつかの実施形態では、このトートの手数料または保証金は、トート250の返却時に顧客に返金され得る。
いくつかの実施形態では、ネットワーク企業は、少なくとも幾人かの顧客に対して特別なまたは異なるトートバッグを提供し得る。例えば、季節、祝日、または他の行事を示すように模様が付けられ、彩色され、または別の方法で装飾された季節のトートおよび/または祝日用のトートが提供され得る。別の例として、ネットワーク企業は、顧客の要求に応じて、恐らくは手数料をとり、トートをギフト用に包装し得るか、または配送用に別の方法で装飾し得る「ギフト包装」サービスを提供し得る。別の例として、ネットワーク企業は、恐らくはアップグレード手数料をとって、幾人かの顧客に対して豪華なトートを提供し得る。別の例として、いくつかの実施形態では、申込みベースの発送プログラムのメンバーである顧客は、加入していない顧客に提供されるものとは異なるトートを提供され得る。
図5は、少なくともいくつかの実施形態によるトート配送サービス例のブロック図である。この図は、トート配送サービス例内のデータの流れおよび製品の流れの両方を示す。トート配送サービスは、2つの主なコンポーネントまたはサブシステム、すなわち、ネットワーク企業ロジック330に対するユーザーインタフェース320を介して、トート注文および仮想トート管理を顧客に提供するフロントエンド300、ならびにネットワーク企業ロジック330の指示の下でトート注文の統合および配送を顧客に提供するバックエンド302を含むとして考えられ得る。少なくともいくつかの実施形態は、バックエンド302は、トートで返品された品目に対して顧客に返金するための方法、再販売のために返品トートで配送された中古品に対する信用の供与などを含め、顧客がネットワークサービスまたは他の事業体に対して品目を返品または配送し得るトート配送サービスを介した返品サービスも提供し得る。
ネットワーク企業ロジック330は、サーバーコンピュータなど、1つまたは複数のコンピュータシステム上で実装され得る。図20は、企業ロジック330またはそのコンポーネントを実装するために使用され得るコンピュータシステム例を示す。図5を参照すると、企業ロジック330は、トート配送データ336をデータストア334に格納し得る。トート配送データ336は、トート配送サービスを介して特定の顧客に以前に配送された品目のレコードおよびトート配送サービスを介して特定の顧客に配送される品目のレコードを含み得るが、これらに限定されない。データストア334は、フロントエンドおよび/またはバックエンド操作中に、ネットワーク企業ロジックによって使用され得る他の情報も格納し得、それには、ネットワーク企業が販売用に提供する品目を説明する製品情報、トート配送注文以外のタイプの注文に対する注文情報、受注処理ネットワーク内のネットワーク企業の在庫の数量および場所を示す在庫情報、ウェブページなどのユーザーインタフェース要素、ならびに顧客名、住所、課金情報などを含む顧客の会計情報のうちの1つまたは複数を含むが、これらに限定されない。データストア334は、独立して構成された1つまたは複数の記憶装置として、あるいは記憶システムとして実装され得る。一般に、データストア334は、ネットワーク企業ロジック330を実装するサーバーシステムによって使用されるデータを格納するのに適した1つまたは複数の任意のタイプの記憶装置および/または記憶システムとして実装され得、これには、レイド(RAID:redundant array of inexpensive disks)装置、単純ディスク束(JBOD)などのディスクドライブまたはディスクドライブアレイ、(以前は、RAIDによって構成されていないディスクと呼ばれた)、光学式記憶装置、テープドライブ、RAMディスク、ストレージエリアネットワーク(SAN)、ネットワークアクセスストレージ(NAS)、またはそれらの組合わせを含むが、それらに限定されない。
トート配送情報336は、例えば、データベースとしてまたはデータベース内に格納され得る。データベースは、単一の巨大なデータベースとして、もしくは2つ以上のデータベースおよび/または任意の様々なファイル形式に格納されたファイルなど、他の非データベース形式に格納されたデータの組合わせとして、実装され得る。データベースは、実装に応じて、リレーショナルデータベースであり得るか、もしくはリレーショナルデータベースを含み得るか、または、オブジェクト指向型データベースなど、任意の他のタイプのデータベースであり得るか、もしくはそれを含み得るか、またはそれらの組合わせであり得る。少なくともいくつかの実施形態では、データベースは、ネットワークサイトにアクセスするためのアカウントを有する顧客に関する情報を格納するために構成された顧客データベースを含み得る。いくつかの実施形態では、データベースは、申込みベースの発送プログラムに加入している顧客に関する情報を格納するための加入者データベースを含み得る。
フロントエンド300の操作では、ユーザーインタフェース320は、例えば、顧客のコンピューティング装置上のウェブブラウザソフトウェアを介して、インターネット312経由で顧客310にトート配送ユーザーインタフェース(UI)要素を提示し得る。顧客のコンピューティング装置には、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、携帯電話またはスマートフォンなどのモバイル機器、テレビウェブプラットフォーム(television web platform)、またはユーザーインタフェース320を表示可能な任意の他の装置を含み得る。トート配送サービスUI要素322は、顧客310が自分のトート配送を管理するために企業ロジック330に対して入力を提供できる制御要素(例えば、ボタン、メニュー、テキストボックス、ラジオボタンなど)、およびトート配送情報を表示する表示要素の両方を含み得る。企業ロジック330のトート配送サービスロジック332は、ユーザーインタフェース320のトート配送サービスUI要素322を介して、顧客310にトート配送情報を提示し得る。企業ロジック330のトート配送サービスロジック332は、ユーザーインタフェース320のユーザートート配送サービスUI要素322を介して、トート管理入力(例えば、顧客310のトート配送サービスを介して配送される品目の注文、顧客310の予定されたトート配送の内容の修正など)を受信し得る。企業ロジック330は、トート配送データ336を適切に修正するよう、このトート管理入力を処理し得る。
少なくともいくつかの実施形態では、ユーザーインタフェース320は、インターネット312経由でネットワークサイトを介してか、または電子メールおよびテキストメッセージなどの代替通信チャネルを介して、顧客310へのトート配送サービスに関する推奨およびリマインダも提供し得る。推奨および/またはリマインダを生成するために、企業ロジック330は、トート配送データ336を含むがそれに限定されず、データストア334内の企業データを検査し得る。例えば、企業ロジック330は、顧客が特定の品目を定期的に注文することを決定するために顧客のトート配送履歴を検査し得、次いで、ユーザーインタフェース320を介して、その品目を定期トート配送に対してスケジューリングするように勧める推奨をその顧客に送信し得る。リマインダの一例として、企業ロジック330は、1つまたは複数の次回のトート配送のリマインダを生成および送信するために、顧客の次回のトート注文を検査し得る。いくつかの実施形態では、データストア334に格納されている企業データ以外の情報が、推奨を生成するために取得され、分析され得る。例えば、消費者の購買パターンおよび他の消費者の測定基準を示すデータが、他の消費財企業、消費者製品供給業者、および/または消費者調査事業体など、1つまたは複数の他の外部情報源から取得され得、顧客に対する推奨を生成する際に使用され得る。
バックエンド302の操作では、企業ロジック330のトート配送サービスロジック332が、ばら積み転送データ338を生成するためにトート配送データ336を取り出し、処理し得る。ばら積み転送データ338は、ネットワーク企業の受注処理ネットワークのフルフィルメントセンター350に提供される。少なくともいくつかの実施形態では、ばら積み転送データ338は、フルフィルメントセンターに対して、各分類ノード360において、特定のトート配送日に1つまたは複数のトート配送区域の各々への1つまたは複数のトート配送運行における配送のために、在庫およびばら積み転送品から選ぶように指示する。特定の分類ノード360に対するばらでの選択およびばら積み転送は、所与のフルフィルメントセンター350において所与の日に1回または複数回実行され得るが、必ずしも毎日は実行されない。所与の日にばらで選び取られた品目は、必ずしも同じ日にばら積み転送されるわけではないことにも留意されたい。図17は、いくつかの実施形態によるフルフィルメントセンター例350の運用を示す。図5を参照すると、分類ノード360は、必ずしもではないが、フルフィルメントセンター350内に設置され得、転送は、従って、フルフィルメントセンター350内の分類ノード360への転送、あるフルフィルメントセンター350から別のフルフィルメントセンター350への転送、またはフルフィルメントセンター350から単独の分類ノード360への転送であり得ることに留意されたい。分類ノード360は、ネットワーク企業によって所有および運用されるネットワーク企業の受注処理ネットワーク内のノードであり得る。代替として、分類ノード360は、トート配送車両を所有および/または運用するその地域の運送業者または運送会社などの、別の事業体によって所有および/または運用され得る。
各フルフィルメントセンター350は、特定のトート配送日のトート配送に対する品目の少なくとも1つの別個のばら積み転送352を、1つまたは複数の分類ノード360の少なくとも1つに送り得る。ばら積み転送は、それぞれのトート配送日の前または、代替として、トート配送日に分類ノード360に到着するようにスケジューリングされ得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、ばら積み転送データ338は、どの顧客が何を注文したかを示す特定の顧客注文情報を含み得ず、選び取られて、特定の分類ノード360に転送される特定品目の数のみが記述され得る。いくつかの実施形態では、フルフィルメントセンター350からのばら積み転送に加えて、分類ノード360は、ばら積み転送または他の発送品を、トート配送用の品目を備える1つまたは複数の販売店または小売業者から直接受け取り得る。
トート配送サービスロジック332は、また、トート配送データ336を処理して、区域配送データ340も生成する。区域配送データ340は、ネットワーク企業の受注処理ネットワークの分類ノード360に提供され得る。少なくともいくつかの実施形態では、区域配送データ340は、それぞれの区域配送日またはその前に、フルフィルメントセンター350または他の供給元から1つまたは複数のばら積み転送352で受け取った品目を、特定の配送区域370内の特定の顧客住所372に、それぞれの区域のトート配送日に配送するため、再利用可能トートに分類する際に、分類ノード360に指示する。図18は、いくつかの実施形態による分類ノード例の運用を示す。
図5を参照すると、各分類ノード360は、トート配送サービスを1つまたは複数の配送区域370に提供し得る。いくつかの実施形態では、配送区域370は、郵便番号によって決定され得る。別の実施形態では、他の地理情報、または他の種類の情報が、配送区域を決定するために使用され得る。一般に、分類ノード360は、異なる曜日に配送が予定されている区域370のうちの異なるいくつかの区域をもつ、複数の区域370に配送する。いくつかの実施態様では、トート配送サービスは、毎日提供され得、他の実施態様では、トート配送サービスは、日によっては提供され得ない(例えば、月曜日から土曜日または月曜日から金曜日)。いくつかの実施形態では、分類ノードによってサービスされる1つまたは複数の区域は、1週間につき2日以上のトート配送日が提供され得る。分類ノード360は、必ずしもではないが、所与の日に複数の区域370に配送し得る。いくつかの実施形態では、少なくともいくつかの区域370に対して、それぞれの分類ノード360は、1週間につき2日以上、区域370内の少なくとも幾人かの顧客310に配送し得る。一般に、1つの分類ノード360だけが各トート配送区域370に対してサービスを提供するが、いくつかの実施態様では、2つ以上の分類ノード360が同じ区域370に対してサービスを提供し得る。いくつかの実施形態では、例えば、午前のトート配送運行および夕方のトート配送運行など、2回以上のトート配送運行が、異なる時間帯に所与のトート配送日に所与の区域に対して行われ得る。これらの実施形態では、個々の顧客が、トート配送日の特定の時間帯に割り当てられ得るか、または代替として、顧客は、トート配送日のどの時間帯にトート配送を受け取りたいかを指定し得る。
顧客の住所372に配送される品目を含む再利用可能トートが、特定のトート配送区域370への配送運行362のために、1台または複数の配送車両に積み込まれる。いくつかの実施形態では、トートは、回転ラックに乗せられ得、そのラックが配送車両に積み込まれ得る。いくつかの実施形態では、トートは、蓋なしの箱などの容器に入れられ得、トートの入った容器は、次いで、例えば移動ラック上など、配送車両に積み込まれ得る。容器内のトートの例については、図4Bを参照されたい。いくつかの実施形態では、容器は既に配送車両内にあり得、トートは、配送車両内部の容器に入れられ得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のトートが各容器に入れられ得る。いくつかの実施形態では、トートを入れる容器は各々、その中に入っているトート(複数可)の配送先住所を決定するために、トート配送担当者によって使用され得る、図4Bに示すようなトート配送指示262を含み得る。トート配送区域370への配送運行で、配送車両の配送担当者は、それぞれの顧客住所372で各トートを降ろす。一般に、所与の住所372では1つのトートだけが降ろされるが、いくつかの場合には、2つ以上のトートが、所与の住所372への所与の配送日に、すべての品目が配送されるために必要とされ得る。配送担当者は、また、1つまたは複数の以前に配送したトートを少なくともいくつかの住所372から集荷し得る。いくつかの実施形態では、所与の配送車両は、所与の配送運行で、または所与の配送日に、2つ以上の区域370に配送し得る。
集荷されたトートは空であり得るか、またはそれぞれの顧客がネットワーク企業に返品している、以前に配送された1つまたは複数の品目を含み得る。いくつかの実施形態では、他の発送方法に従って発送される品目も、トート配送サービスを介してネットワーク企業に返品され得る。いくつかの実施形態では、返品以外の品目も、返品トートを介して、顧客からネットワーク企業に配送され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ビデオゲームレンタル、DVD/ブルーレイディスクレンタル、交換、修理品、与信または再販売のためにネットワーク企業に送られている品などが、返品トートおよびトート配送サービスを介して、顧客からネットワーク企業に、または他の何らかの事業体に配送され得る。別の例として、いくつかの実施形態では、小売業者または販売業者が、返品トートを介して、品目をネットワーク企業に配送し得る。配送車両は、次いで、集荷したトートをそれぞれの分類ノード360に返却し得る。分類ノード360では、返品トート内の任意の品目が取り出され、適切に処理され得る。
〔フロントエンド操作〕
フロントエンド操作では、顧客は、トート配送サービスに従って配送される品目を注文するため、および自分のトート注文を管理するために、企業ロジック330のトート配送サービスロジック332に対するユーザーインタフェース320にアクセスし得る。ユーザーインタフェース320の実施形態は、顧客が、トート配送サービスに従って配送されるトート注文に品目を入れ得る1つまたは複数の方法を提供し得る。本明細書では、トート注文方法およびトート配送サービスのユーザーインタフェースの例が提供される。これらの例は、制限することを意図するものではない。
図6は、少なくともいくつかの実施形態による、トート注文パイプラインを介して、品目をトート注文に入れる高レベル流れ図である。220に示すように、顧客は、品目に対して、トート配送オプションを選択し得る。例えば、顧客は、トート配送サービスオプションを品目詳細ページから選択し得る。品目詳細ページの例を、図8、図13および図14に示す。222に示すように、顧客は、トート配送サービスにサインインするように促され得る。いくつかの実施形態では、顧客は、トート注文に品目を追加するたびに少なくともパスワードを提供するように要求され得る。図10は、少なくともいくつかの実施形態において、顧客に対して表示され得るページでのトート配送サービスのサインインの例を示す。224に示すように、顧客は、品目をトート注文に入れることを確認するように促され得る。いくつかの実施形態では、その品目をトート注文に追加することを顧客が確認できる、確認ウェブページ(例えば、図11のウェブページ例700)が表示され得る。226に示すように、顧客は、その品目がトート注文に入っていることを通知され得る。いくつかの実施形態では、その品目がトート注文に追加されていることを顧客に通知するウェブページ(例えば、図12のウェブページ800)が表示され得る。いくつかの実施形態では、顧客は、電子メール、テキストメッセージ、または電話など、1つまたは複数の通信チャネルを介して通知され得る。
図7は、少なくともいくつかの実施形態による、シングルアクションのユーザーインタフェース要素を用いて、品目をトート注文に入れる流れ図である。230に示すように、顧客は、品目に対して、シングルアクションのトート配送サービスUI要素を選択し得る。例えば、図8に示す品目詳細ページ400の要素442は、シングルアクションのユーザーインタフェース要素であり得る。232に示すように、顧客によるシングルアクション要素の選択に応じて、その品目が自動的に次回のトート注文に追加され得る。234に示すように、顧客は、その品目がトート注文に入れられていることを通知され得る。いくつかの実施形態では、その品目がトート注文に追加されていることを顧客に通知するウェブページ(例えば、図12のウェブページ例800)が表示され得る。いくつかの実施形態では、顧客は、電子メール、テキストメッセージ、または電話など、1つまたは複数の他の通信チャネルを介して通知され得る。
〔トート配送サービスのユーザーインタフェース例〕
図8〜図16は、図5に示すトート配送サービスのフロントエンド300サブシステムの一部として、少なくともいくつかのトート配送サービスの実施形態で使用され得る様々なユーザーインタフェース(UI)画面およびUI要素の例を示す。これらのUI画面およびUI要素は、例として示されており、限定を意図するものではない。少なくともいくつかの実施形態では、図8〜図16に示すUI画面例、それらの変形、および/または他のUI画面が、様々な実施形態によるトート配送サービスの様々な機能および特徴を有効にするため、ネットワーク企業のネットワークサイトにより、ウェブページとして提供され得る。いくつかの実施形態では、図に示すUI画面例以外のUI画面が、ネットワークサイトによって提供され得、これら他のUI画面の少なくともいくつかは、トート配送サービスに関連する1つまたは複数のUI要素を含み得ることに留意されたい。
図8〜図16に示すUI画面例では、トート配送サービスに対する顧客インタフェースは、パーソナルコンピュータまたは比較的大きな表示装置を備えた他の同様の装置上への表示に適しているグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)として示されている。いくつかの実施形態では、トート配送サービスのユーザーインタフェースの実施形態は、例えば、携帯情報端末(PDA)または他の携帯用デバイス上、オーディオによる指示を使用する携帯電話上など、任意の様々な他の提示方法、UI画面、UI要素などを用いて、任意の適切な装置上に提示され得る。
少なくともいくつかの実施形態では、顧客は、図8〜図16に示すUI画面およびUI要素のうちの少なくともいくつかを受信するか、および/またはそれにアクセスするために、かつ、本明細書で説明するトート配送サービスを使用するために、ネットワークサイト上にユーザーアカウントを既に有しているか、またはまだ持っていない場合には、設定するように要求され得る。顧客は、配送/発送先住所、請求書送付先、および支払い方法情報を含むが、それらに限定されない顧客情報を、ネットワークサイトでユーザーアカウントの設定中に提供させられ得る。
いくつかの実施形態では、トート配送サービスは、ネットワークサイトの全ての顧客に対して利用可能ではないことがあり得、例えば、いくつかの実施形態では、トート配送サービスは、市または町など、比較的人口密度が高い地域でのみ提供され得、従って、いくつかの地方の顧客の住所はそのサービスの対象ではない可能性がある。しかし、いくつかの実施形態では、顧客は自分のアカウントに関連する複数の発送先住所を持ち得、従って、所与の顧客に対して、1つまたは複数の発送先住所がトート配送サービスの対象であり得るが、1つまたは複数の他の発送先住所は対象でない可能性がある。
いくつかの実施形態では、トート配送サービスが、トート配送サービスを提供するネットワーク企業以外のネットワーク企業など、他の企業の顧客に対して提供され得る。別の企業の顧客がトートによる配送に対して(ネットワーク企業のネットワークサイト経由または、他の企業のウェブサイトなど、何か別の方法によるいずれかで)注文する品目は、1つまたは複数の摂取チャネル(ingestion channel)を介して、ネットワーク企業の受注処理ネットワークに転送され得る。他の企業の品目は、それらの顧客のトート注文を遂行するために、分類ノードにおいて出荷用トートに分類され得る。いくつかの実施形態では、他の企業の品目は、トート配送サービスを提供するネットワーク企業からの品目と一緒に、トート内に入れられ得ることに留意されたい。
いくつかの実施形態では、アカウントをもつ顧客も、トート配送サービスを使用するため、および図8〜図16に示すUI画面およびUI要素のうちの少なくともいくつかにアクセスするために、トート配送サービスにサインアップまたはサインインするよう要求され得る。他の実施形態では、トート配送サービスは、顧客にサインアップまたはサインインを要求することなく、アカウントをもつ全ての正規の顧客に対して提供され得る。いくつかの実施形態では、ネットワークサイトは、トート配送サービスに対していかなるサインアップまたは配送手数料も請求しないかも知れず、トート配送サービスは、全ての正規の顧客に対して無料の配送サービスとして提供され得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク企業は、トート配送サービスにサインアップするために手数料を請求し得るか、かつ/または各配送に対して配送料を請求し得る。しかし、一般に、ネットワーク企業によってトート配送サービスに対して請求される任意の手数料は、従来の送料よりも低い可能性がある。
いくつかの実施形態では、トート配送サービスは、一部の顧客に対しては低費用、または無料で提供され得るが、他の顧客に対しては高費用で提供され得る。例えば、いくつかの実施形態では、申込みベースの発送プログラムのメンバーである顧客には、低費用または無料でトート配送サービスが提供され得る。別の例として、いくつかの実施形態では、市または町など、比較的人口密度の高い地域の顧客には、低費用または無料でトート配送サービスが提供され得るが、人口密度の低い地域(例えば、農村地域)の顧客には、高費用でトート配送サービスが提供され得る。いくつかの実施形態では、顧客は、各トートに対してわずかな手数料または保証金が請求され得る。いくつかの実施形態では、このトートの手数料または保証金は、トートの返却時に顧客に返金され得る。
トート配送サービスのユーザーインタフェースの少なくともいくつかの実施形態は、1つまたは複数のシングルアクションのユーザーインタフェース要素を、例えば、顧客が、トート配送サービスに従って配送されるよう、ネットワークサイトによって提供される品目の注文を開始し得る、品目詳細ページ上に提供し得る。いくつかの実施形態では、トート配送サービスのユーザーインタフェースは、顧客が、ネットワークサイトにより顧客に対して提供される1つまたは複数の他の発送オプションに従って(例えば、各発送オプションがシングルアクションのユーザーインタフェース要素のうちの特定の1つに関連付けられている、申込みベースの発送プログラムに従って)、ネットワークサイトによって提供されている品目の注文を開始し得る、1つまたは複数のシングルアクションのユーザーインタフェース要素も提供し得る。いくつかの実施形態では、これらのシングルアクションの発送オプションの1つまたは複数は、申込みベースの発送プログラムの現在の加入者である顧客に対してのみ提示され得、加入者でない顧客には提示されない。トート配送サービスの発送オプションを含むが、それに限定されず、発送オプションに対するシングルアクションのユーザーインタフェース要素を使用する実施形態では、ネットワークサイトによって提供される発送オプションのうちの特定の1つを選択するために、ネットワークサイトによって提供されるユーザーインタフェース上での顧客のシングルアクションにより、例えば、トート配送サービスオプションなど、選択された発送オプションに従って、ネットワークサイトによって提供される品目の購入注文、処理、および発送または配送が自動的に開始され得る。発送先住所、請求書送付先、および支払い方法情報を含むが、それらに限定されない顧客に関連する情報が、発送オプションのシングルアクション選択に応じて、注文の自動処理で使用され得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークサイトによって提供される他のサービスを開始する1つまたは複数の他のシングルアクション項目が、ネットワークサイトの顧客に提示され得る。例えば、いくつかの実施形態では、そのネットワークサイトにアカウントをもつ全ての顧客が、ネットワーク企業によって提供される発送プログラムに加入しているか、またはトート配送サービスにサインアップしているか否かに関わらず、ネットワークサイトによって販売用に提供されている品目の品目詳細ページで購入注文を開始するための少なくとも1つのシングルアクションのユーザーインタフェースを提示され得る。
購入注文をシングルアクションで開始する方法およびシステムが、1999年9月28日に公表された「Method and System for Placing a Purchase Order via a Communications Network」という名称の米国特許番号第5,960,411号に記載されており、その内容が参照により本明細書に組み込まれる。
申込みベースの発送プログラムのための方法および装置が、2009年9月15日に公表された「METHOD AND APPARATUS FOR SUBSCRIPTION−BASED SHIPPING」という名称の米国特許第7,590,565号に記載されており、その内容が参照により本明細書に組み込まれる。
〔トート配送サービスのユーザーインタフェースの注文プロセス例〕
図8〜図12は、トート配送サービスの実施形態による(例えば、図6に示す方法による)トートによって配送される1つの品目または複数の品目を注文する際に表示され得るウェブページ例を示す。これらのウェブページは、例として与えられており、限定することを意図するものではない。
図8は、いくつかの実施形態による、1つまたは複数のトート配送サービスUI要素を提供するネットワークサイトのウェブページ例を示す。このウェブページ例400は、顧客がそのページから1つまたは複数の単位の特定の品目を注文し得る品目詳細ページであるが、トート配送サービスUI要素は、「ホーム」ページなどの、ネットワークサイトの1つまたは複数の他のウェブページ上に提供され得ることに留意されたい。ネットワークサイトナビゲーション402は、顧客が、ネットワークサイト上の他のページに移動し得るか、かつ/または検索などの他の機能を実行し得る、ボタン、タブメニューなどの、1つまたは複数のUI要素を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネットワークサイトナビゲーション402は、トート404ユーザーインタフェース要素および/またはカート406ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート404を選択すると、顧客の現在のトート注文の内容を示すウェブページが表示され得る。カート406を選択すると、顧客の現在のショッピングカート注文(複数可)の内容を示すウェブページが表示され得る。ショッピングカートは、顧客が、トート配送の発送オプション以外の何らかの発送オプション(複数可)を介して注文しているか、または注文中である品目を保持する仮想場所として定義され得る。品目詳細領域420は、品目説明、価格、その品目の入手可能性、およびその品目の写真などの他の品目情報など、この品目詳細ウェブページに関連する特定の品目に関する、関連グラフィック情報および/または文字情報を提供し得る。ユーザーインタフェース領域430は、ユーザーがウェブページ上に示されている品目を、品目の選択が終了すると購入し得る品目の集合またはカートに追加できるようにする「カートに追加する」ボタン432など、ネットワークサイトの標準オプションを選択するための1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を含み得る。領域430は、注文した場合に、顧客が品目に対して発送先住所を選択し得る、ポップアップメニューまたはテキストボックスなどの、ユーザーインタフェース要素も含み得る。住所選択ユーザーインタフェース要素は、現在の顧客のアカウントの既定の発送先住所に初期値設定され得る。
ウェブページ400は、図中に要素410として示すバナー、バー、または他のUI要素を含み得、それは、トート配送サービスに関する情報を表示し得る。この要素410は、選択されると、トート配送サービスに関する追加情報を提供するウェブページに顧客を連れて行き得る、ホットリンクまたはボタンなどの、ユーザー選択可能なUI要素412を含み得る。かかるウェブページの例を図9A〜図9Dに示す。要素410は、その顧客に対する次回のトート配送日の指示(例えば、金曜日)、および示されたトート配送日に配送される品目を注文するための締切りに対するカウントダウンタイマー(例えば、1日、12時間、および13分およびカウント)も含み得る。いくつかの実施形態では、要素410は、トート配送サービスに既にサインアップしていることが分かっている顧客に対して表示されない可能性がある。
ウェブページ400は、顧客が、品目詳細ページに関連する品目を、トート配送サービスを介した配送のために、顧客の仮想トート内に入れることが可能であり得、かつトート配送サービスを介した配送に関する配送情報を表示し得る、領域440を含み得る。この領域440は、選択されると、UI要素444内に示すトート配送日に、領域430で指定された住所に配送するための顧客の仮想トートに品目を入れ得る、ボタンなどの、ユーザー選択可能なUI要素442を含み得る。領域440は、その顧客に対する次回のトート配送日の指示(例えば、金曜日)、および指示されたトート配送日に配送される品目を注文するための締切りに対するカウントダウンタイマーも含み得る。
いくつかの実施形態では、UI要素442は、シングルアクションのユーザーインタフェース要素であり得る。これらの実施形態では、UI要素442を選択すると、トート配送サービスによる、品目の購入注文、処理および配送を自動的に開始し得る。発送先住所、請求書送付先、および支払い方法情報を含むが、これらに限定されない、顧客に関する情報が、UI要素442のシングルアクション選択に応じて、注文の自動処理で使用され得る。
いくつかの実施形態では、UI要素442は、顧客が、トート配送サービスを介して、品目に対する注文を継続し得る異なるウェブページを開き得る。例えば、顧客が、現在サインインしていない場合に、トート配送サービスにサインインするように要求される実施形態では、UI要素442を選択すると、顧客がトート配送サービスにサインインするための、図10に示すウェブページ600などのウェブページが開かれ得る。別の例として、いくつかの実施形態では、UI要素442を選択すると、顧客が、トート配送サービスを介して配送される注文を確認または完了し得る、図11に示すウェブページ700などのウェブページが開かれ得る。
いくつかの実施形態では、図8は、領域430および440を別個の領域として示すが、領域430および440に示すUI要素は、1つの領域に結合され得る。
いくつかの実施形態では、ウェブページ400は、顧客がトート配送サービスにサインインし得る、図10のウェブページ600などの「サインイン」ウェブページへのリンク(図示せず)を含み得る。いくつかの実施形態では、顧客は、顧客が品目をトートに追加するたびに、トート配送サービスにサインインするように要求され得る。他の実施形態では、顧客は、セッションごとに一度、トート配送サービスにサインインするように要求されるだけであり得る。
図9A〜図9Dは、トート配送サービスの実施形態に関する追加情報を提供し得るウェブページの例を示す。これらのウェブページまたはそれらの内容は、例として与えられており、限定することを意図するものではないことに留意されたい。
図9Aは、トート配送サービスの実施形態例に関する情報を提供するウェブページの例を示す。ウェブページ500は、例えば、図8に示す品目詳細ページ400のUI要素412など、別のウェブページ上のUI要素を選択することによって到達し得る。ネットワークサイトナビゲーション402は、顧客が、ネットワークサイト上の他のページに移動し得るか、かつ/または検索などの他の機能を実行し得る、ボタン、タブメニューなどの、1つまたは複数のUI要素を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネットワークサイトナビゲーション402は、トート404ユーザーインタフェース要素および/またはカート406ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート404を選択すると、顧客の現在のトート注文の内容を示すウェブページが表示され得る。カート406を選択すると、顧客の現在のショッピングカート注文(複数可)の内容を示すウェブページが表示され得る。ウェブページ500は、例えば、トート配送サービスの一般説明、トート配送サービスの使用方法に関する指示、ならびに特定の顧客のトート配送日(複数可)の表示(この例では、金曜日)およびそのトート配送日に配送用のトート内に品目を入れるための注文期限(この例では、火曜日、予定のトート配送日(金曜日)までに2日または48時間)を含み得る。
ウェブページ500は、トート配送サービスに関するよくある質問(FAQ)ウェブページへのリンクおよび契約条件ウェブページへのリンク、ならびに/または、顧客がそのページからトート配送サービスにサインインし得る、図10のウェブページ600などの「サインイン」ウェブページへのリンクなど、他のウェブページへの1つまたは複数のリンクも含み得る。ウェブページ500は、例えば、ネットワーク企業の電子メールアドレスに対する電子メールメッセージを開くか、または顧客が電話をかけ得る電話番号を表示するUI要素など、トート配送サービスに関する質問または関心をもつ顧客が、ネットワーク企業に接触し得る、情報および/またはUI要素も含み得る。
図9Bは、トート配送サービスの実施形態例に関する情報を提供するウェブページの別の例を示す。いくつかの実施形態では、顧客は、トート配送サービスにサインインするように要求され得る。図9Bは、例えば、顧客が自分の電子メールアドレスを入力し得るUI要素を含み得る、配送情報領域を含むウェブページを示す。電子メールアドレスは、顧客を識別するため、ならびに/またはトート配送サービスに関連した通知およびリマインダを顧客に送信するために使用され得る。配送情報領域は、顧客が自分のパスワードを入力し得るUI要素も含み得る。配送情報領域は、顧客が電子メールアドレスおよびパスワードを入力した後にサインイン処理を完了し得る、サインインボタン512などの、UI要素も含み得る。
いくつかの実施形態では、一部の顧客は、他の顧客よりも1週間につき多くのトート配送日を与えられ得る。例えば、ネットワーク企業は、申込みベースの発送プログラムを提供し得、発送プログラムの加入者は、非加入者には提供されていない、1つまたは複数の発送オプション、およびおそらくは他のオプションを提供され得る。発送プログラムに加入している顧客は、加入者の特典として、追加のトート配送日を提供され得る。いくつかの実施形態では、発送プログラムに加入している顧客には、トートで配送される品目の注文に対する締切り時刻が遅いなどの恩恵があり得る。したがって、いくつかの実施形態では、トート配送サービスに関する情報を提供するウェブページは、例えば、発送プログラムに加入している顧客などの一部の顧客に対しては、非加入者に対して情報を提供するウェブページとは異なり得る。図9Cは、トート配送サービスの実施形態例に関する情報を、割り当てられたトート日が1週間につき1日(この例では、水曜日)の顧客に対して提供するウェブページの一例を示す。図9Dは、トート配送サービスの実施形態例に関する情報を、例えば、申込みベースの発送プログラムに加入している顧客に対してなど、割り当てられたトート日が1週間につき2日(この例では、水曜日および土曜日)の顧客に対して提供するウェブページの一例を示す。
図10は、いくつかの実施形態に従って、顧客がトート配送サービスにサインインし得るウェブページの例を示す。いくつかの実施形態では、顧客は、品目をトートに追加するたびに、トート配送サービスにサインインするか、または少なくともトート配送サービスのパスワードを提供するように要求され得る。ウェブページ600には、例えば、顧客が現在トート配送サービスにサインインしていない場合、または、品目がトート配送を介して配送するように注文されるたびに、トート配送サービスが顧客にサインインするように要求する場合に、図8に示す品目詳細ページ400のUI要素442、図13に示す品目詳細ページ900のUI要素930、または図14に示す品目詳細ページ1000のUI要素1030などの、別のウェブページ上のUI要素を選択することによって到達し得る。いくつかの実施形態では、ウェブページ600は、ネットワークサイトのホームページ上の「サインイン」UI要素から、または別のウェブページのネットワークサイトナビゲーション402領域内のメニュー項目またはボタンから到達され得る。ネットワークサイトナビゲーション402は、顧客が、ネットワークサイト上の他のページに移動し得るか、かつ/または検索などの他の機能を実行し得る、ボタン、タブメニューなどの、1つまたは複数のUI要素を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネットワークサイトナビゲーション402は、トート404ユーザーインタフェース要素および/またはカート406ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート404を選択すると、顧客の現在のトート注文の内容を示すウェブページが表示され得る。カート406を選択すると、顧客の現在のショッピングカート注文(複数可)の内容を示すウェブページが表示され得る。
ウェブページ600は、顧客がトート配送サービスにサインインし得るサインイン領域610を含み得る。サインイン領域610は、例えば、顧客が自分の電子メールアドレスを入力し得るUI要素を含み得る。電子メールアドレスは、顧客を識別するため、ならびに/またはトート配送サービスに関連する通知およびリマインダを顧客に送信するために使用され得る。サインイン領域610は、顧客が新規の顧客であるか、または既存の顧客であるかをその顧客が示し得る、1つまたは複数のUI要素も含み得る。この例では、ラジオボタンが使用されている。顧客が、彼または彼女が新規の顧客であることを示す場合、その顧客がトート配送サービスに「サインイン」し、かつ、パスワードを受信または指定し得るウェブページ600上に、1つまたは複数のUI要素が提示され得る。代替として、顧客は、トート配送サービスにサインアップするために、別のウェブページに連れて行かれ得る。図10に示すように、顧客が、彼または彼女が既にサインアップしていることを示す(すなわち、既にパスワードを有している)場合は、次いで、顧客が自分のパスワードを入力し得るUI要素が提示され得る。サインイン領域610は、顧客が電子メールアドレスおよびパスワードを入力した後にサインイン処理を完了し得る、サインインボタン612などの、UI要素も含み得る。
ウェブページ600は、必ずしもではないが、顧客の現在の(仮想)トート内容が、もしあれば、表示され得る領域を含み得る。品目は、実際に、物理的なトート内に物理的に存在し得るか、または存在し得ないことに留意されたい。示された各品目は、簡単な品目説明、数量、および価格などの品目情報を含み得る。
図11は、いくつかの実施形態に従って、品目が保留中のトート注文に入れられることを顧客が確認し得るウェブページの例を示す。ウェブページ700には、例えば、図8に示す品目詳細ページ400のUI要素442、図13に示す品目詳細ページ900のUI要素930、または図14に示す品目詳細ページ1000のUI要素1030などの、別のウェブページ上のUI要素を選択することによって到達し得る。ネットワークサイトナビゲーション402は、顧客が、ネットワークサイト上の他のページに移動し得るか、かつ/または検索などの他の機能を実行し得る、ボタン、タブメニューなどの、1つまたは複数のUI要素を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネットワークサイトナビゲーション402は、トート404ユーザーインタフェース要素および/またはカート406ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート404を選択すると、顧客の現在のトート注文の内容を示すウェブページが表示され得る。カート406を選択すると、顧客の現在のショッピングカート注文(複数可)の内容を示すウェブページが表示され得る。
ウェブページ700は、現在購入している品目(複数可)がトートに入れて配送される配送先および/または配送日を、複数の発送先住所および/または配送日から顧客が選択し得る領域710を含み得る。顧客は、トート配送サービスに適格な、1つ、2つ、またはそれ以上の異なる発送先住所をもち得る。一人の顧客に対する異なる発送先住所は、必ずしもではないが、異なる配送区域にあり得る。従って、その顧客は、トート配送日としてある曜日(例えば、水曜日)のある発送先住所、およびトート配送日として異なる曜日(例えば、金曜日)の別の発送先住所をもち得る。図10に示す例では、顧客は、2つの異なる発送先住所(住所1および住所2)に対して2つの異なるトート配送日(配送日1および配送日2)をもち、現在の品目(複数可)に対してトート配送日として一方または他方を(例えば、この例に示すラジオボタンを用いて)選択し得る。しかし、2つの異なる配送先住所に対する配送日が、同一の配送日であり得ることに留意されたい。また、顧客は1つの配送先住所のみをもち得、従って、1つの配送日のみをもち得、それ故、オプションが与えられない可能性があることにも留意されたい。しかし、後者の事例であれば、顧客は、将来の配送日(例えば、所与の発送先住所に対して、今週の金曜日の代わりに、来週の金曜日)を選択するオプションが与えられ得る。
いくつかの実施形態では、顧客は、例えば、所与の住所に対して火曜日および金曜日など、同一の発送先住所に対して1週間に複数のトート配送日をもち得る。いくつかの実施形態では、全ての顧客は、1週間につき2日(またはそれ以上)のトート配送日を与えられ得る。いくつかの実施形態では、配送先住所のサブセットに対して、1週間につき2日(またはそれ以上)のトート配送日が与えられ得、例えば、全てではないが、いくつかの配送区域内の配送先住所に対して、1週間につき2日のトート配送日が与えられ得る。別の例として、いくつかの実施形態では、申込みベースの発送プログラムの加入者には、発送プログラムへの加入の特典として、非加入者の顧客に対して提供されている標準的な1週間あたり1日のトート配送日ではなく、2日(またはそれ以上)のトート配送日が与えられ得る。領域710は、従って、顧客が、次のどのトート配送日に品目を配送してもらいたいかを指定できるようにし得る。
ウェブページ700は、支払いおよび請求書領域730も含む。支払いおよび請求書領域730は、例えば、Visaまたは他のクレジットカード口座など、顧客に請求書を送付するために使用される現在の支払い方法を表示し得る。支払いおよび請求書領域730は、所望であれば、加入者が支払い方法を変更できるようにするユーザーインタフェース要素を含み得る。支払いおよび請求書領域730は、顧客に対する現在の請求書送付先も表示し得、支払いおよび請求書領域730は、所望であれば、加入者が請求書送付先を変更できるようにするユーザーインタフェース要素を含み得る。
ウェブページ700は、必ずしもではないが、顧客の現在の(仮想)トート内容が、もしあれば、表示され得る領域720を含む。この例は、この顧客が、選択された次回のトート配送日(この例では、配送日2)にトート配送待ちの仮想トート内に現在2つの品目(品目1および品目2)が入っているのを示す。仮想トート内の品目は、物理的なトート内に実際に物理的に実際に存在し得るか、またはし得ないことに留意されたい。また、所与のトートに対して表示されているトート内容は、トート注文を表すことにも留意されたい。示される各品目は、簡単な品目説明、数量、および価格などの品目情報を含み得る。いくつかの実施形態では、領域720は、各品目に対して、顧客が、トート注文内の品目または品目の数量を変更し得るUI要素(例えば、この例では「変更」として示されている、別のウェブページへのリンクなど)を含み得る。変更には、トート注文からの品目の除去、品目の異なるトート注文への移動、またはトート注文内の品目の数量の変更を含み得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、「変更」UI要素を選択すると、顧客が1つまたは複数の仮想トートの現在の内容を管理し得るウェブページを開き得、かかるウェブページの一例が図15のウェブページ1100として示されている。
ウェブページ700は、必ずしもではないが、品目の費用、配送料(この例では、無料)、品目の税抜の費用、任意の関連する税またはその見積額、品目の総額、割引、およびトート注文に関する考えられる他の関連情報など、領域720内に現在表示されているような、仮想トート内の品目に対する要約情報を表示し得るトート注文一覧領域740を含み得る。トート注文一覧740は、所与のトート配送先住所への所与のトート配送日に対するトート注文に固有のものであることに留意されたい。それぞれの仮想トート内の品目は、トート内の品目が、数時間、数日、または数週間さえ離れ得る異なる時刻に注文されている可能性があっても、1つのトート注文として扱われる。
ウェブページ700は、顧客が、品目が指定したトート注文に追加されたことを確認し得る、ボタンなどの、UI要素742を含み得る。このUI要素742を選択すると、現在の品目が、顧客によって指定された通りに、指定された仮想トート、および対応するトート注文に入れられる。ウェブページ700は、所望であれば、顧客が、そのページに示されている注文確認を、それを用いてキャンセルし得るUI要素も含み得る。UI要素742を選択すると、ネットワーク企業ロジックに、システム内のトート注文を、処理、選択、および指示されたトート配送日に指示された顧客住所へのトートによる配送のために、入力または変更させるようにし得る。このUI要素742を選択すると、図12に示すウェブページ800など、トート注文が行われているか、または変更されていることを確認するウェブページも開き得る。このUI要素742を選択すると、トート注文が行われているか、または変更されていること、トート注文が処理されていること、トート注文がそれぞれの顧客の住所へ予定のトート配送日にトートによって配送されることを確認するために、ネットワーク企業ロジックに、電子メールまたは何か他の通信チャネルによって、顧客に通知するなど、他の動作を実行させ得る。
図12は、いくつかの実施形態に従って、トート注文が顧客によって行われていることを確認するウェブページ例を示す。ウェブページ800には、例えば、図11に示すウェブページ700のUI要素742を選択することによって到達し得る。ネットワークサイトナビゲーション402は、顧客が、ネットワークサイト上の他のページに移動し得るか、かつ/または検索などの他の機能を実行し得る、ボタン、タブメニューなどの、1つまたは複数のUI要素を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネットワークサイトナビゲーション402は、トート404ユーザーインタフェース要素および/またはカート406ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート404を選択すると、顧客の現在のトート注文の内容を示すウェブページが表示され得る。カート406を選択すると、顧客の現在のショッピングカート注文(複数可)の内容を示すウェブページが表示され得る。
ウェブページ800は、必ずしもではないが、トート注文番号、トート配送先住所およびトート配送日、トート注文内の品目一覧、トート注文の総額、ならびに割引などのトート注文に関する考えられる他の関連情報など、トート注文に関する要約情報を表示し得る、トート注文一覧領域840を含み得る。トート注文一覧740は、所与のトート配送先住所への所与のトート配送日に対するトート注文に固有のものであることに留意されたい。それぞれのトート内の品目は、トート内の品目が、数時間、数日、または数週間さえ離れ得る異なる時刻に注文されている可能性があっても、1つのトート注文として扱われる。
ウェブページ800は、顧客が、トート注文、配送されるトート内に入っているであろう品目の数および/または品目の説明、ならびにそのトートが顧客の住所に配送される配送日または日付を追跡し得る、トート注文番号の表示も含み得る。ウェブページ800は、電子メールなどの別の通信チャネルで、確認が顧客に送信されたことも通知し得る。
ウェブページ800は、顧客が1つまたは複数の仮想トートの内容を表示または編集し得る別のウェブページを開き得るUI要素812も含み得、かかるウェブページの一例が、図15のウェブページ1100として示されている。ウェブページ800は、顧客が、ショッピングを継続するために、別のウェブページを開くか、またはそこに戻り得る、UI要素810も含み得る。
いくつかの実施形態では、ウェブページ800は、顧客が、トート配送サービスまたは可能な何か他の発送オプションを使用して、注文することを欲し得る1つまたは複数の他の品目の推奨を表示し得る推奨品目領域820も含み得る。領域820は、画像、簡単な説明、価格、および適用できる場合には、おそらく特価提供情報などの、これら1つまたは複数の推奨品目に関する情報をリストし得る。いくつかの実施形態では、リストされる推奨品目は、現在のトート注文で顧客によって購入された品目(複数可)を含むがそれらに限定されず、顧客の現在または過去の購入履歴に基づき、企業ロジックによって決定され得る。推奨品目の類似または同一の表示が、図8〜図16に示す他のウェブページ例の1つまたは複数を含むがそれらに限定されず、ネットワークサイトの他のウェブページに示され得ることに留意されたい。推奨品目は、現在の注文に対して顧客に送信される確認の電子メールに含まれ得るか、または何か他の通信チャネル経由で顧客に送信され得ることにさらに留意されたい。いくつかの実施形態では、領域820内の推奨品目の1つを選択すると、その品目に対する品目詳細ページが開かれ得る。品目詳細ページ例を図8、図13、および図14に示す。代替として、いくつかの実施形態では、領域820内の推奨品目の1つを選択すると、その品目が現在のトート注文に自動的に追加され得、かつ顧客がその変更された注文を再確認できるように、図11に示すウェブページ700が開かれ得る。いくつかの実施形態では、顧客は、選択した推奨品目を現在のトートに入れる(従って、例えば、顧客を図11のウェブページ700に再度連れて行くことにより、現在の注文を変更する)か、または別個に注文する(従って、顧客を推奨品目に対する品目詳細ページに連れて行く)かに関するオプションを与えられ得る。
〔トート配送サービスの申込みベース発送プログラムとの統合〕
前述したように、ネットワーク企業は、申込みベースの発送プログラムを提供し得る。申込みベースの発送プログラムでは、発送プログラムの加入者は、非加入者には提供されていない、1つまたは複数の発送オプション、およびおそらくは他のオプションを提供され得る。さらに、ネットワーク企業が申込みベースの発送プログラムも提供するトート配送サービスのいくつかの実施形態では、その発送プログラムに加入している顧客は、加入者であることの恩恵として、追加のトート配送日を与えられ得る。いくつかの実施形態では、発送プログラムに加入している顧客は、次回のトート配送日にトートで配送される品目の注文に対する締切り時刻が遅いなどの、他のトート配送サービスの恩恵が与えられ得る。したがって、いくつかの実施形態では、発送プログラムに加入している顧客に提示される、品目詳細ページ、およびおそらくは注文プロセス内の他のウェブページは、加入していない顧客に対して提示される品目詳細ページまたは他のウェブページとは異なり得る。図13は、いくつかの実施形態に従って、加入していない顧客に提示され得る品目詳細ページ例を示し、他方、図14は、いくつかの実施形態に従って、かかる発送プログラムに加入している顧客に提示され得る品目詳細ページ例を示す。
図13は、いくつかの実施形態に従い、加入していない顧客に提示され得る品目詳細ページ例を示す。ウェブページ900は、ネットワーク企業によって提供される申込みベースの発送プログラムに現在加入していない顧客である、加入していない顧客が、標準(非加入者)の発送オプションに従って発送されるか、またはトート配送サービスに従って配送される、1つまたは複数の単位の特定の品目を注文し得る、品目詳細ページである。ネットワークサイトナビゲーション402は、顧客が、ネットワークサイト上の他のページに移動し得るか、かつ/または検索などの他の機能を実行し得る、ボタン、タブメニューなどの、1つまたは複数のUI要素を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネットワークサイトナビゲーション402は、トート404ユーザーインタフェース要素および/またはカート406ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート404を選択すると、顧客の現在のトート注文の内容を示すウェブページが表示され得る。カート406を選択すると、顧客の現在のショッピングカート注文(複数可)の内容を示すウェブページが表示され得る。
品目詳細領域920は、品目説明、価格、品目の入手可能性、および品目の写真などの他の品目情報など、この品目詳細ウェブページに関連する特定の品目に関する、関連グラフィック情報および/または文字情報を提供し得る。ユーザーインタフェース領域910は、顧客がウェブページ上に示されている品目を、品目および「今すぐ購入する」ボタン914の選択が終了すると購入し得る品目の集合またはカートに追加できるようにする「カートに追加する」ボタン912など、加入していない顧客に提示される、ネットワークサイトの標準オプションを選択するための1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を含み得る。いくつかの実施形態では、UI要素914は、シングルアクションのユーザーインタフェース要素であり得る。これらの実施形態では、UI要素914を選択すると、ネットワーク企業によって提供される標準の発送オプションに従って、品目の購入注文、処理および配送を自動的に開始し得る。発送先住所、請求書送付先、および支払い方法情報を含むが、これらに限定されない、顧客に関する情報が、UI要素914のシングルアクション選択に応じて、注文の自動処理で使用され得る。領域910は、注文した場合に、顧客が品目に対して発送先住所を選択し得る、ポップアップメニューまたはテキストボックスなどの、ユーザーインタフェース要素も含み得る。住所選択ユーザーインタフェース要素は、現在の顧客のアカウントの既定の発送先住所に初期値設定され得る。
ウェブページ900は、トート配送サービスに関する情報を表示し得る、バナー、バー、または他のUI要素(図示せず)を含み得る。ウェブページ900は、選択されると、トート配送サービスに関する追加情報を提供するウェブページに顧客を連れて行き得る、ホットリンクまたはボタンなどの、ユーザー選択可能なUI要素も含み得る。かかるウェブページの例を図9A〜図9Dに示す。いくつかの実施形態では、これらの要素は、トート配送サービスに既にサインアップしていることが分かっている顧客に対して表示されない可能性がある。
ウェブページ900は、表示されている時刻より前に注文した場合に、選択すると、その品目を、表示されているトート配送日に領域910内で指定された住所へ配送するための顧客の仮想トートに入れ得る、ボタンなどの、UI要素930を含み得る。いくつかの実施形態では、UI要素930は、シングルアクションのユーザーインタフェース要素であり得る。これらの実施形態では、UI要素930を選択すると、トート配送サービスによる、品目の購入注文、処理および配送を自動的に開始し得る。発送先住所、請求書送付先、および支払い方法情報を含むが、これらに限定されない、顧客に関する情報が、UI要素930のシングルアクション選択に応じて、注文の自動処理で使用され得る。
いくつかの実施形態では、UI要素930は、顧客が、トート配送サービスを介して、品目に対する注文を継続し得る異なるウェブページを開き得る。例えば、顧客が、現在サインインしていない場合に、トート配送サービスにサインインするように要求される実施形態では、UI要素930を選択すると、顧客がトート配送サービスにサインインするための、図10に示すウェブページ600などのウェブページが開かれ得る。別の例として、いくつかの実施形態では、UI要素930を選択すると、顧客が、トート配送サービスを介して配送される注文を確認または完了し得る、図11に示すウェブページ700などのウェブページが開かれ得る。
いくつかの実施形態では、ウェブページ900は、顧客がトート配送サービスにサインインし得る、図10のウェブページ600などの「サインイン」ウェブページへのリンク(図示せず)を含み得る。
図14は、いくつかの実施形態により、かかる発送プログラムに加入している顧客に提示され得る品目詳細ページの例を示す。ウェブページ1000は、ネットワーク企業によって提供される申込みベースの発送プログラムに現在加入している顧客が、発送プログラムへの加入者に提供される1つまたは複数の発送オプションに従って発送されるか、またはトート配送サービスに従って配送される、1つまたは複数の単位の特定の品目を注文し得る、品目詳細ページである。ネットワークサイトナビゲーション402は、顧客が、ネットワークサイト上の他のページに移動し得るか、かつ/または検索などの他の機能を実行し得る、ボタン、タブメニューなどの、1つまたは複数のUI要素を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネットワークサイトナビゲーション402は、トート404ユーザーインタフェース要素および/またはカート406ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート404を選択すると、顧客の現在のトート注文の内容を示すウェブページが表示され得る。カート406を選択すると、顧客の現在のショッピングカート注文(複数可)の内容を示すウェブページが表示され得る。
品目詳細領域1020は、品目説明、価格、品目の入手可能性、および品目の写真などの他の品目情報など、この品目詳細ウェブページに関連する特定の品目に関する、関連グラフィック情報および/または文字情報を提供し得る。ユーザーインタフェース領域1010は、顧客がウェブページ上に示されている品目を、品目および「今すぐ購入する」ボタン1014の選択が終了すると購入し得る品目の集合またはカートに追加できるようにする「カートに追加する」ボタン1012など、加入していない顧客に提示される、ネットワークサイトのオプションを選択するための1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を含み得る。いくつかの実施形態では、UI要素1014は、シングルアクションのユーザーインタフェース要素であり得る。これらの実施形態では、UI要素1014を選択すると、無料の2日発送など、ネットワーク企業により、加入の顧客に対してのみ提供される発送オプションに従って、品目の購入注文、処理および配送を自動的に開始し得る。発送先住所、請求書送付先、および支払い方法情報を含むが、これらに限定されない、顧客に関する情報が、UI要素1014のシングルアクション選択に応じて、注文の自動処理で使用され得る。領域1010は、注文した場合に、顧客が品目に対して発送先住所を選択し得る、ポップアップメニューまたはテキストボックスなどの、ユーザーインタフェース要素も含み得る。住所選択ユーザーインタフェース要素は、現在の顧客のアカウントの既定の発送先住所に初期値設定され得る。
ウェブページ1000は、トート配送サービスに関する情報を表示し得る、バナー、バー、または他のUI要素(図示せず)を含み得る。ウェブページ1000は、選択されると、トート配送サービスに関する追加情報を提供するウェブページに顧客を連れて行き得る、ホットリンクまたはボタンなどの、ユーザー選択可能なUI要素も含み得る。かかるウェブページの例を図9A〜図9Dに示す。いくつかの実施形態では、これらの要素は、トート配送サービスに既にサインアップしていることが分かっている顧客に対して表示されない可能性がある。
ウェブページ1000は、表示されている時刻より前に注文した場合に、選択すると、その品目を、表示されているトート配送日に領域1010内で指定された住所へ配送するための顧客の仮想トートに入れ得る、ボタンなどの、UI要素1030を含み得る。顧客が、トート配送サービスを介して配送される品目を注文し得るUI要素1030に加えて、ウェブページ1000は、顧客が、申込みベースの発送プログラムを介して加入の顧客に提供される1つまたは複数の他の発送オプションのうちの1つによって配送される品目の注文を選択し得る、1つまたは複数の他のUI要素を含み得る。図14に示す例では、ウェブページ1000は、顧客が品目を、加入していない顧客に対して提供されるよりも低い発送費用の1日発送オプションを介して発送するように選択し得るUI要素1040、および顧客が品目を、加入していない顧客が2日発送に対していくらかの発送費用を請求されるのに対して、無料の2日発送オプションを介して無料で発送するように選択し得るUI要素1050を含む。
いくつかの実施形態では、様々な発送オプションを提供する1つまたは複数のUI要素(この例では、UI要素1030、1040、および1050)は、シングルアクションのユーザーインタフェース要素であり得る。これらの実施形態では、例えば、要素1030など、UI要素の1つを選択すると、それぞれの発送オプションによる、品目の購入注文、処理および配送を自動的に開始し得る。発送先住所、請求書送付先、および支払い方法情報を含むが、これらに限定されない、顧客に関する情報が、発送オプションUI要素のシングルアクション選択に応じて、注文の自動処理で使用され得る。
いくつかの実施形態では、UI要素1030は、顧客が、トート配送サービスを介して、品目に対する注文を継続し得る異なるウェブページを開き得る。例えば、顧客が、現在サインインしていない場合に、トート配送サービスにサインインするように要求される実施形態では、UI要素1030を選択すると、顧客がトート配送サービスにサインインするための、図10に示すウェブページ600などのウェブページが開かれ得る。別の例として、いくつかの実施形態では、UI要素1030を選択すると、顧客が、トート配送サービスを介して配送される注文を確認または完了し得る、図11に示すウェブページ700などのウェブページが開かれ得る。
ウェブページ1000は、加入している顧客に提供される様々な発送オプションに関する情報も表示する。この例では、ウェブページ1000は、様々な発送オプションを介して注文した場合に、顧客が品目を受け取る日を表示する。ウェブページ1000は、品目を示された日までに受け取るために、2つまたは複数の各発送オプションのそれぞれに対して品目を注文する必要のある時刻も表示する。
いくつかの実施形態では、ウェブページ1000は、顧客がトート配送サービスにサインインし得る、図10のウェブページ600などの「サインイン」ウェブページへのリンク(図示せず)を含み得る。
いくつかの実施形態では、図14のウェブページ1000に示されているような、トート配送サービスの発送オプションを含めて、顧客に複数の発送オプションを提供するUI要素は、品目詳細ページ以外のウェブページ上に提供され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザーインタフェースは、例えば、ネットワークサイトナビゲーション領域402内など、顧客が、現在、顧客のショッピングカートに入っている1つまたは複数の品目の注文を完了することを選択し得る、1つまたは複数のウェブページ上にUI要素(複数可)を提供し得る(例えば、図8のUI要素432、図13のUI要素912、および図14のUI要素1012を参照)。ショッピングカートは、トート配送の発送オプション以外の何らかの発送オプション(複数可)を介して顧客によって注文されたか、または注文中の品目を保持する仮想場所として定義され得る。ショッピングカート内の品目は、通常、顧客がショッピングカート注文(複数可)を確認または完了する「チェックアウト」処理を通じて処理される。かかるUI要素を選択すると、ショッピングカートに対する注文確認または完了ウェブページが開かれ得る。トート配送サービスの発送オプションを含めて、顧客に対して複数の発送オプションを提供するUI要素は、ショッピングカートに対する注文確認もしくは完了ウェブページ上、またはチェックアウト処理中に表示される他の何らかのウェブページ上に表示され得、かつ、図14に対して説明した発送オプションUI要素に対して説明したものと同様の動作を行うように構成され得る。ショッピングカートのチェックアウト処理中にトート配送サービスの発送オプションを選択すると、仮想ショッピングカート内の1つまたは複数の品目(複数可)が仮想トート注文に移動されるという結果になり得ることに留意されたい。
さらに、図14のウェブページ1000は、申込みベースの発送プログラムに加入している顧客に固有の品目詳細ページの一例として与えられているが、いくつかの実施形態では、かかる申込みベースの発送プログラムを提供している実施形態および提供していない実施形態を含むが、それらに限定されず、加入していない顧客は、トート配送サービスの発送オプションを含めて、複数の発送オプションを顧客に提供する類似の品目詳細ページを提供され得る。
〔トート管理〕
前述の通り、トート配送サービスの少なくともいくつかの実施形態は、顧客が自分のトート配送を管理できるようにするユーザーインタフェースをネットワーク企業システムに提供し得る。トート管理ユーザーインタフェースは、顧客が、ネットワーク企業から注文した品目に対してトート配送を指定できるようにし得る。トート管理ユーザーインタフェースは、例えば、将来のトート配送日に配送が予定されている仮想トートの表示も提供し得る。少なくともいくつかの実施形態では、トート管理ユーザーインタフェースは、顧客が自分のトート配送履歴を参照できるように、将来のトート配送の代わりに、またはそれに加えて、以前に配送されたトートおよびその内容を表示し得る。トート管理ユーザーインタフェースを用いて、顧客は、例えば、何の品目がどのトートで配送を予定されているかの参照、特定のトート配送日に顧客の発送先住所(複数可)へ配送される特定のトートへの品目の追加、トートからの品目の除去または削除、あるトートから別のトートへの品目の移動または複製、トート注文全体のあるトート配送日または配送先住所から別のトート配送日または配送先住所への複製、およびトートで配送される特定の品目またはトート注文全体の定期配送(例えば、月1回の配送)のスケジューリングを行い得る。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、顧客は、ユーザーインタフェースを介して、取寄せ注文品または予約注文品をトートで配送されるように指定し得、いくつかの実施形態では、トート管理ユーザーインタフェースは、予定されている配送品、取寄せ注文品、および予約注文品などの品目について、予測される将来のトート発送日を参照するために使用され得る。
図15は、いくつかの実施形態により、顧客に対して提示され得るトート管理ページ例を示す。トート管理ページ1100には、例えば、図11に示すウェブページ700の領域720内に示されている「変更」ユーザーインタフェース要素を選択することにより、または、図12に示すウェブページ800上のUI要素812を選択することにより、到達し得る。いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100には、ネットワークサイトのホームページ上の「お客様のトートを管理する」UI要素から、または顧客のアカウント管理ページ上の「お客様のトートを管理する」UI要素から、または別のウェブページのネットワークサイトナビゲーション402内のメニュー項目またはボタンから、到達し得る。これらのウェブページ上の、ネットワークサイトナビゲーション402は、顧客が、ネットワークサイト上の他のページに移動し得るか、かつ/または検索などの他の機能を実行し得る、ボタン、タブメニューなどの、1つまたは複数のUI要素を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネットワークサイトナビゲーション402は、トート404ユーザーインタフェース要素および/またはカート406ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート404を選択すると、顧客の現在のトート注文の内容を示すウェブページが表示され得る。カート406を選択すると、顧客の現在のショッピングカート注文(複数可)の内容を示すウェブページが表示され得る。
トート管理ページ1100は、トート管理領域1110内に、各々がその顧客に対する次回のトート配送日に対応する1つまたは複数の仮想トートUI要素1112を表示し得る。いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100、または同様のページは、次回のトート配送の代わりに、またはそれに追加して、以前に配送されたトート1112およびその内容を表示し得る。この例では、顧客は1週間につき1日のトート配送日(金曜日)を有し、次の4回の金曜日配送に対するトート1112が示されている。いくつかの実施形態では、所与の顧客は、1週間につき2日以上(例えば、水曜日と金曜日など、2日)のトート配送日を有し得、トート管理ページ1100は、それ故、その顧客に対して、1週間につき2日以上の配送日に対するトート1112を表示し得る。
この例は、また、顧客が1つの発送先住所だけをもつか、または顧客の1つの発送先住所に対するトート1112だけが表示されていると仮定する。しかし、顧客は、トート配送サービスに適格な1つ、2つ、またはそれ以上の異なる発送先住所をもち得る。一人の顧客に対する異なる発送先住所は、必ずしもではないが、異なる配送区域にあり得る。従って、顧客は、トート配送日としてある曜日(例えば、水曜日)の1つの発送先住所、およびトート配送日として異なる曜日(例えば、金曜日)の別の発送先住所をもち得るか、または、顧客は同じ配送日の2つ以上の異なる発送先住所をもち得る。いくつかの実施形態では、顧客が2つ以上の発送先住所をもつ場合は、トート管理ページ1100は、各発送先住所に対応するトート1112を表示し得、従って、1週間につき2日以上の配送日に対するトート1112を表示し得るか、または配送日につき2つ以上のトート1112(例えば、金曜日の配送に対して、各々が異なる発送先住所への2つのトート)を表示し得る。代替として、いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、顧客に対する特定のトート発送先住所に固有であり得、そして、顧客は、各異なる発送先住所に対応するトート管理ページ1100に移動して、その住所に対する次回のトート1112を参照する必要があり得る。いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、ユーザーが、単一のトート管理ページ1100上に、複数の発送先住所のうちの選択した1つに対するトート1112、または複数の発送先住所に対するトート、または全ての発送先住所に対するトートを表示することを選択し得る、1つまたは複数のUI要素を提供し得る。
表示されている仮想トート1112の1つまたは複数は、顧客が、配送日に対応し、おそらくは、顧客がトート配送プログラムに適した2つ以上の発送先住所をもつ場合には、特定の配送先住所にも対応する、トート1112に対して予め追加している1つまたは複数の品目1114のUI要素を含み得る。表示されているトート1112は、空であり得ることに留意されたい。各品目1114のUI要素は、例えば、特定の品目1114を表すサムネイル画像として図で、および/または、例えば、その品目に対応する品目詳細ページへの文字リンクとして文字で、表示され得る。いくつかの実施形態では、品目1114のUI要素を選択すると、その品目に関する品目詳細ページが開かれ得る。顧客は、次いで、別の単位(複数可)の品目を次回のトートに追加し得、トート管理ページ1100に戻ると、追加した品目(複数可)が適切なトート1112内に表示されるであろうことに留意されたい。
いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、顧客が次回のトート1112の内容を変更し得る、1つまたは複数のUI要素または方法を提供し得る。いくつかの実施形態では、顧客は、例えば、マウスなどのカーソル制御装置を用いてトート1112から品目1114をクリック・ドラッグすることによるか、マウスを品目1114上で右クリックしてポップアップメニューから「品目を除去」オプションを選択することによるか、または品目1114を選択して、メニューもしくはトート管理ページ1100上の他の場所に提供されている他のUI要素から「品目を除去」もしくは「品目を削除」オプションを選択することにより、次回のトート1112から品目1114を除去または削除し得る。いくつかの実施形態では、各品目1114は、例えばチェックボックスなど、品目に隣接して表示される、「品目を削除」または「品目をキャンセル」UI要素をもち得る。顧客は、それぞれの品目1114を削除またはキャンセルするためにこのUI要素を選択し得るか、または代替として、1つまたは複数の選択した品目1114を削除またはキャンセルするために、1つまたは複数の品目1114に対してこのUI要素を選択し、次いで「削除」UI要素(例えば、要素1122)を選択し得る。いくつかの実施形態では、顧客は、例えば、品目(複数可)1114をあるトート1112から別のトート1112へクリック・ドラッグすることにより、ある次回のトート1112から別の次回のトート1112へ品目(複数可)1114を移動させ得る。いくつかの実施形態では、顧客は、例えば、あるトート1112内の品目(複数可)1114を別のトート1112へクリック・ドラッグすることにより、1つまたは複数の品目1114を、以前に配送されたか、または次回のトート1112から、別の次回のトート1112へ複製し得る。いくつかの実施形態では、顧客は、クリック・ドラッグした品目(複数可)を複製または移動したいかを尋ねられ得る。いくつかの実施形態では、以前に配送されたか、または次回のトート1112内の品目(複数可)1114が選択され得、そして、ユーザーインタフェースは、顧客が、1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を用いて、その品目(複数可)1114が、例えば、週に一度、2週おきに一度、月に一度など、定期的にトート1112で配送されるように指定できるようにし得る。
いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、顧客がトート1112全体を管理し得る1つもしくは複数のUI要素または方法を提供し得る。いくつかの実施形態では、ある配送日に対するトート1112を、別の配送日に移動させ得る。いくつかの実施形態では、ある配送日に対するトート1112を、別の配送日に複製し得るか、またはある配送先住所に対するトート1112を別の配送先住所に複製し得る。いくつかの実施形態では、次回のトート1112のみならず、以前に配送されたトート1112も複製され得る。いくつかの実施形態では、トート1112は、選択および削除され得、従って、トート1112内のすべての品目1114に対する注文をキャンセルする。いくつかの実施形態では、トート1112が選択され得、そして、ユーザーインタフェースは、顧客が、1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を用いて、現在のトート1112の内容が、例えば、週に一度、2週おきに一度、月に一度など、定期的にトートで配送されるように指定できるようにし得る。いくつかの実施形態では、次回のトート1112のみならず、以前に配送されたトート1112も、定期配送されるように予定され得る。いくつかの実施形態は、顧客がトート全体を選択し、例えば、1つまたは複数の「複製」、「削除」、「移動」、および「定期配送用に予定」動作など、そのトート1112に対して実行する特定の動作を指定できる、例えば、ポップアップメニューまたはボタンなど、1つまたは複数のUI要素を提供し得る。
図15のトート管理ページ例1100は、いくつかの実施形態に従って、それぞれ、選択した品目および/またはトートの複製、選択した品目および/またはトートの削除、選択した品目および/またはトートの移動、ならびに選択した品目および/またはトートの定期配送のためのスケジューリングで使用され得る、ボタンなどの、4つのユーザーインタフェース要素(複製1120、削除1122、移動1124、およびスケジュール1126)を示す。
トート管理ページ1100は、このように、顧客が、例えば、品目(複数可)またはトート1112全体を、あるトート配送日から別のトート配送日に、移動または複製できるようにする。顧客は複数の配送先住所をもち得るため、トート管理ページ1100は、顧客が、品目(複数可)またはトート1112全体を、あるトート配送先住所から別のトート配送先住所に、移動または複製できるようにもする。このようにして、トート配送サービスの実施形態は、ユーザーインタフェースおよびネットワーク企業ロジックを用いて、顧客が自分のトート配送を時間を越え、場所を越えて管理できるようにし得る。
1つまたは複数の表示されているトート1112の内容を変更するトート管理ページ1100上の顧客動作は、ネットワーク企業ロジック(例えば、図5の企業ロジック330)に、顧客によって行われたトート配送注文に対応する電子記録(例えば、図5のトート配送データ336)を変更させ得る。ネットワーク企業ロジックは、また、例えば、電子メールまたは他の何らかの通信チャネルによって、次回のトート1112に対する顧客の変更を通知する通知を顧客に送信し得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク企業ロジックは、顧客がそのトート管理ページ1100を出るか、または閉じるまで、電子記録に対して変更を適用しない可能性がある。いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、顧客が、現在のセッションでトート1112に対して行ったいずれの変更も適用することを選択し得る、「変更を適用」または類似のUI要素(図15には図示せず)を提供し得、これらの実施形態では、ネットワーク企業ロジックは、顧客が変更を適用することを指示するまで、変更を電子記録に適用しない可能性がある。
トート管理ページ1100は、顧客が、ページをスクロールするか、またはそうでなければ、現在表示されている以外のトート1112を参照し得る、1つまたは複数のUI要素を提供し得る。例えば、トート管理領域1110は、顧客が、自分の次回および/または以前に配送されたトート1112を次々に、またはページをめくって参照できるようにする左矢印および右矢印のUI要素を含み得る。別の例として、トート管理領域1110は、ユーザーが顧客の次回および/または以前に配送されたトート1112をスクロールできるようにする、水平および/または垂直スクロールバーを含み得る。いくつかの実施形態では、ポップアップメニューまたはツールバーメニューが、顧客の次回および/または以前に配送されたトート日のリストをテキスト形式で表示し得、顧客は、メニューからそのトート日を選択して、そのトート1112を表示し得る。いくつかの実施形態では、トート管理領域1110は、顧客が、将来または過去のトート日を入力し得るUI要素、および、顧客が、それぞれのトートに行く(表示する)ことを選択する「へジャンプ(go to)」UI要素を含み得る。
トート管理ページ1100は、何の品目が配送待ちになっているか、およびその品目がトート配送サービスでいつ配送される予定であるかを参照するために、従来システムのように、顧客が過去の注文に遡って、何の品目が配送待ちになっているかを把握しようとする必要があるのではなく、顧客が、将来予定されているトート配送をブラウズできるので、顧客が自分が注文している品目を追跡するための方法を提供する。トート管理ページ1100は、顧客が以前に配送されたトートを参照するための方法も提供し得る。
少なくともいくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、顧客がそこへ品目を移動し得、かつそこからユーザーがトート1112へ品目を追加し得る、仮想トート1112以外のユーザーインタフェース要素も提供し得る。いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、トート配送の発送オプション以外の何らかの発送オプションを介して顧客によって注文されたか、または注文中の品目である、顧客の「ショッピングカート」の現在の内容を表示する「ショッピングカート」ユーザーインタフェース要素(図15では図示せず)を含み得る。トート管理ページ1100は、顧客が、ショッピングカートからトート1112に品目を移動できるようにし得、かつ、顧客がトート1112からショッピングカートに品目を移動できるようにもし得る。いくつかの実施形態では、ショッピングカートからトート1112へ品目を移動させるか、またはトート1112からショッピングカートへ品目を移動させると、注文/発送方法の詳細が顧客によって指定され得る適切なウェブページが表示され得るか、かつ/または適切な通知が顧客に提供され得る。
いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、「中継トート(staging tote)」ユーザーインタフェース要素(図15には図示せず)を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、企業ロジックおよびユーザーインタフェースは「中継トート」を提供し得、中継トートは、顧客が、トート配送(または他の何らかの発送オプション)を検討しているが、特定のトート1112にまだ追加していないか、または他の何らかの発送オプションによる発送を指定していない品目を顧客が保存し得る仮想場所であり得る。いくつかの実施形態では、「トート注文に追加」ユーザーインタフェース要素に加えて、図8に示す品目詳細ページ400ならびに図13および図14にそれぞれ示す品目詳細ページ900および1000などの品目詳細ページは、「中継トートに追加」ユーザーインタフェース要素を含み得、他のウェブページも「中継トートに追加」ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート管理ページ1100は、顧客が、中継トートからトート1112へ品目を移動でき、トート1112から中継トートに品目を移動でき、かつ中継トートから品目を削除できるようにし得る。トート管理ページ1100が、前述したショッピングカートユーザーインタフェース要素などの項目を含み得る他のユーザーインタフェース要素を含む場合、トート管理ページ1112は、顧客が品目を中継トートから他のユーザーインタフェース要素へ移動できるようにし得、かつ逆もまた同様であり得る。
少なくともいくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、顧客が、トート内の1つもしくは複数の品目またはトート注文全体を返品できるようにする1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を含み得る。別の例として、いくつかの実施形態では、顧客は、トート内の1つもしくは複数の品目、またはトート注文全体を選択し、そして、「返品(複数可)」または「トート注文を返品」オプションを選択し得る。少なくともいくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、配送トート1112に加えて、返品トート(図示せず)も含み得る。返品トートは、顧客が、トート配送サービスを介して、トートで返品する品目を参照および管理できるようにし得る。ユーザーインタフェースは、顧客が返品したい品目を返品トートに追加するか、または返品トートから品目を削除し得る、1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を提供し得る。いくつかの実施形態では、別個の返品トートを表示するのではなく、返品する品目がトート1112に追加されるか、またはそこから削除され得、ユーザーインタフェースは、カート1112内のどの品目がそれぞれのトート配送日に配送され、かつどの品目がそれぞれのトート配送日に返品カートに返品されるかの1つまたは複数の指示を表示し得る。
いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100は、様々なモードで表示され得る。モードは、例えば、メニュー、チェックボックス、またはラジオボタンなどの、ユーザーインタフェース要素(複数可)を用いて選択可能であり得る。トート管理ページ1100に対する表示モードは、以下の1つまたは複数を含み得るが、それらに限定されない:
・次回の配送日に対するトート1112だけが表示される「次回のトート配送」モード
・以前に配送されたトートだけが表示される「以前に配送されたトート」モード
・返品する品目を含むトートだけが表示される「返品トート」モード
・定期配送されるトートだけが表示される「定期(scheduled)トート」モード
・指定した配送先住所に対するトートだけが表示される「住所」モード
・指定した配送日(複数可)(例えば、金曜日)に対するトートだけが表示される「配送日」モード
・前述の2つ以上が表示される「組合わせ」モード
・全てのトート管理ユーザーインタフェース要素が表示される「全て表示」モード
図15のトート管理ページ例1100は、トート注文のグラフィカル表示としてトートおよび品目を表示するが、いくつかの実施形態では、トート管理ページは、トート注文をテキスト表示で、またはテキスト表示およびグラフィカル表示の組合わせを使用して、表示し得る。いくつかの実施形態では、顧客は、トート管理ページに対して表示モード(グラフィカルまたはテキスト形式)が選択できるようにされ得る。いくつかの実施形態では、顧客が、グラフィカルまたはテキスト形式のいずれかで、トート注文を参照し得るが、顧客はトート注文を変更できないか、または前述のトート管理動作の一部のみを実行できる、ページが提供され得る。
図16は、いくつかの実施形態に従って顧客に提示され得、かつ、顧客が返品トートでネットワーク企業に配送される品目、およびその品目がいつ、どこからそのように返品されるかを指定し得る、トート返品ページ例を示す。トート返品ページ1150には、例えば、1つまたは複数の他のウェブページ上の「トートによる返品」ユーザーインタフェース要素を選択することにより、到達し得る。例えば、いくつかの実施形態では、トート返品ページ1150には、ネットワークサイトのホームページ上、顧客のアカウント管理ページ上、もしくはトート管理ページ1100上の「トートによる返品」UI要素から、または別のウェブページのネットワークサイトナビゲーション402領域内のメニュー項目もしくはボタンから、到達し得る。これらのウェブページ上の、ネットワークサイトナビゲーション402は、顧客が、ネットワークサイト上の他のページに移動し得るか、かつ/または検索などの他の機能を実行し得る、ボタン、タブメニューなどの、1つまたは複数のUI要素を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネットワークサイトナビゲーション402は、トート404ユーザーインタフェース要素および/またはカート406ユーザーインタフェース要素を含み得る。トート404を選択すると、顧客の現在のトート注文の内容を示すウェブページが表示され得る。カート406を選択すると、顧客の現在のショッピングカート注文(複数可)の内容を示すウェブページが表示され得る。
トート返品ページ1150は、顧客が、品目(複数可)をトートで返品する発送先および/または配送日を、複数の発送先住所および/またはトート配送日から選択し得る領域1160を含み得る。顧客は、トート配送サービスに適格な、1つ、2つ、またはそれ以上の異なる発送先住所をもち得る。一人の顧客に対する異なる発送先住所は、必ずしもではないが、異なる配送区域にあり得る。従って、その顧客は、トート配送日および集荷日としてある曜日(例えば、水曜日)のある発送先住所、ならびにトート配送日および集荷日として異なる曜日(例えば、金曜日)の別の発送先住所をもち得る。図16に示す例では、顧客は、2つの異なる発送先住所(住所1および住所2)からの2つの異なるトート集荷日(集荷日1および集荷日2)をもち、返品する指定の品目(複数可)に対して、トート集荷日として一方または他方を(例えば、この例に示すラジオボタンを用いて)選択し得る。
トート返品ページ1150は、顧客が、指定されたトート集荷日に指定された住所からネットワーク企業に返品する1つまたは複数の品目を指定し得る、領域1170を含み得る。この領域1170は、例えば、ユーザーが、返品する品目(複数可)、返品する品目(複数可)の数量、および返品理由を指定し得る、ユーザーインタフェース要素(複数可)を含み得る。これらのユーザーインタフェース要素は、ポップアップメニュー、テキスト入力ボックス、もしくは他の適切なユーザーインタフェース要素、またはそれらの組合わせを含み得る。
トート返品ページ1150は、指定の集荷日および配送先住所に対する顧客の現在の(仮想)トート返品の品目が、もしあれば、表示され得る、領域1190も含み得る。この例は、この顧客が、選択した次回のトート集荷日(この例では、集荷日2)に集荷待ちの自分の仮想返品トート内に1つの品目があることを示す。示されている各品目は、簡単な品目説明および数量などの品目情報を含み得る。いくつかの実施形態では、領域1190は、各品目に対して、顧客が、返品トート内の品目または品目の数量を変更することを選択し得るUI要素(例えば、この例で「変更」として示す、別のウェブページへのリンク)を含み得る。変更には、返品トートからの品目の除去、返品する品目の異なるトートへの移動、または返品する品目の数量の変更を含み得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、「変更」UI要素を選択すると、顧客が、返品トートを含む1つまたは複数の仮想トートの現在の内容を管理し得るウェブページを開き得、かかるウェブページの一例を図15のウェブページ1100として示す。
トート返品ページ1150は、その品目(複数可)に対する返金額、返金される配送料(この例では、0)、その品目に対する税抜の返金総額、返金される任意の関連する税、および返金総額およびトート返品に関する考えられる他の関連情報など、領域1190内に現在表示されているような、返品トート内の品目に対する要約情報を表示し得る返品情報領域1180も含み得る。
トート返品ページ1150は、顧客が、指定した返品トート内に指定した品目を入れ得る、ボタンなどの、UI要素1192も含み得る。UI要素1192を選択すると、示されたトート集荷日に示された顧客住所からトートによって集荷するため、ネットワーク企業ロジックに指定した品目をシステムに入力させ得る。このUI要素1192を選択すると、その品目が、予定されたトート集荷日にそれぞれの顧客住所からトートによって集荷されることを確認するため、ネットワーク企業ロジックに、電子メールまたは他の何らかの通信チャネルによる顧客への通知など、他の動作を実行させ得る。
図示していないが、トート返品ページ1150は、例えば、小切手による支払い、クレジットカード口座もしくはネットワーク企業での口座などの口座に対する貸方記入、または顧客が将来の購入に対して、少なくとも一部、支払うことができるネットワーク企業の「ストアクレジット(store credit)」口座へのその金額の追加などにより、顧客は、顧客に支払うべき任意の資金がどのように顧客に提供されるかを指定し得る、1つまたは複数のユーザーインタフェースも含み得る。
いくつかの実施形態では、顧客によってネットワーク企業に返品されている品目以外の品目が、返品トートおよびトート配送サービスを介して、顧客から、または販売業者もしくは小売業者から、ネットワーク企業もしくは他の事業体へ、配送され得る。返品トートを介したかかる品目または在庫のネットワーク企業への配送を容易にするため、トート返品ページ1150に類似したウェブページが提供され得る。
〔複数の発送オプションの管理〕
ネットワークサイトは、2つ以上の発送オプションの中の1つの発送オプションとしてトート配送サービスを提供し得る。例えば、ネットワークサイトは、より費用のかからない2日(two−day)発送オプション、および割高の1日(翌日配送)発送オプションを提供し得る。さらに、ネットワークサイトは、トート配送用に品目を入れ得る仮想トートに対する代替手段として、顧客が、後でチェックアウト処理により注文される品目を入れ得る「ショッピングカート」を提供し得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークサイトのユーザーインタフェースは、顧客が、発送オプション間、および/または仮想トートとショッピングカートとの間で、品目を移動できるUI要素を提供し得る。例えば、トート管理ページ1100は、仮想トート1112に加えて、1つまたは複数の品目を含み得る、仮想「ショッピングカート」UI要素を表示し得る。ショッピングカートは、トート配送の発送オプション以外の何らかの発送オプション(複数可)を介して顧客によって注文されたか、または注文中の品目を保持する仮想場所として定義され得る。ショッピングカート内の品目は、通常、顧客がショッピングカート注文(複数可)を確認または完了する「チェックアウト」処理を通じて処理される。そのユーザーインタフェースは、顧客が、例えば、品目を仮想トート1112からショッピングカートにドラッグでき、またはその逆も同様にできるようにし得る。別の例として、トート管理ページ1100は、1日および2日発送オプションなど、1つまたは複数の他の発送オプションを表す1つまたは複数のUI要素を含み得る。そのユーザーインタフェースは、顧客が、例えば、品目を仮想トート1112から、特定の発送オプションに対応するUI要素にドラッグでき、かつその逆も同様にできるようにし得る。
いくつかの実施形態では、トート配送の発送オプションを提供する1つまたは複数のユーザーインタフェース要素が、例えば、ショッピングカートのチェックアウト処理中に表示される注文完了ページ上など、ショッピングカートのチェックアウト処理中に表示される1つまたは複数のウェブページ上に表示され得る。ショッピングカートのチェックアウト処理のウェブページからトート配送サービスの発送オプションを選択すると、仮想ショッピングカート内の1つまたは複数の品目(複数可)が仮想トート注文に移動されるという結果になり得る。
発送オプション間で品目を移動するこの機能の用途の一例として、所与の住所への顧客のトート配送日が金曜日であり得る。月曜日に、顧客は、次の金曜日に配送が予定されている仮想トート内に現在ある品目が、予想よりも早く必要であると判断し得る。顧客は、その品目が、トート配送サービスではなく、標準的な発送方法で発送されるように、トート管理ページ1100に行き、その品目をトートから他の何らかの発送オプション、またはショッピングカートに移動し得る。別の例として、顧客は、1日配送で予定されている品目がそのようにすぐには必要ないと判断し得、そこで、その品目を1日配送オプションから週の後半または来週に配送予定の仮想トートに移動させ得、このようにして、発送費用を節約する。
〔予約注文品および取寄せ注文品のトート配送〕
ネットワーク企業は、顧客が品目を予約注文できるようにし得る。例えば、本、DVD、コンピュータゲーム、および同様の品目が、数か月後であり得る日付に発売が予定され得る。ネットワークサイトは、その品目がついに発売された時に、顧客にその品目が割り当てられて発送されるように、顧客がユーザーインタフェースを介してかかる品目を予約注文できるようにし得る。いくつかの実施形態では、そのユーザーインタフェースは、顧客が、トート配送サービスを介したトート配送を、予約注文品に対する発送オプションとして選択できるようにし得る。例えば、顧客が、品目を予約注文するウェブページ(図8、図13、および図14に示すような品目詳細ページと類似し得る)上など、ウェブページは、ユーザーが、その品目の発売予定日または予定日後の将来のトート配送日の配送に対する仮想トート内に予約注文品を入れ得る、「トート配送用にスケジュール」UI要素を含み得る。
同様に、ネットワーク企業は、顧客が品目を取寄せ注文できるようにし得る。例えば、所与の品目が品切れであり得るが、その品目の発送が、数日後または数週間後に届くと予期し得る。ネットワークサイトは、その品目が届いた後に、顧客にその品目が割り当てられて発送されるように、顧客がユーザーインタフェースを介してかかる品目を取寄せ注文できるようにし得る。いくつかの実施形態では、そのユーザーインタフェースは、顧客が、トート配送サービスを介したトート配送を、取寄せ注文品に対する発送オプションとして選択できるようにし得る。例えば、顧客が、品目を取寄せ注文するウェブページ(図8、図13、および図14に示すような品目詳細ページと類似し得る)上など、ウェブページは、ユーザーが、その品目が届く予定日または予定日後の将来のトート配送日の配送に対する仮想トート内に取寄せ注文品を入れ得る、「トート配送用にスケジュール」UI要素を含み得る。
予約注文品および取寄せ注文品は、例えば、図15に示すようなトート管理ページ1100上で、顧客により、将来のトート配送日に配送される仮想トート内で参照され得る。これは、何の品目が配送待ちになっているか、および何の品目がトート配送サービスで配送予定になっているかを参照するために、顧客が将来予定されているトート配送をブラウズできるため、顧客が、予約注文品および取寄せ注文品を追跡できるようにする。
〔定期的なトート配送のスケジューリング〕
例えば、ペットフード、紙製品などの消耗品など、少なくともいくつかの品目に対して、顧客は、その品目のある数量(例えば、1袋のドッグフード、5ロールのペーパータオル、1箱のプリンタ用紙など)を所与の顧客住所に定期的に(例えば、週に一度、2週おきに一度、月に一度、または3か月に一度など)配送してもらうことを望み得る。ネットワークサイトは、それ故、指定した数量の品目が指定した顧客住所に配送されるように、顧客が、ユーザーインタフェースを介して、少なくともいくつかの品目の定期的な配送日に自動受注処理およびトート配送をスケジューリングできるようにし得る。いくつかの実施形態では、品目詳細ページ(図8、図13、および図14に示すような品目詳細ページと類似し得る)は、顧客が、いくつかの単位の品目が自動的に注文され、指定した住所に指定した間隔でトートにより配送されるように指定し得る、1つまたは複数のUI要素を提供し得る。例えば、顧客は、1袋のドッグフードが顧客の自宅住所にトートによって2週間に一度配送されるように指定し得る。別の例として、顧客は、4箱のプリンタ用紙を顧客の勤務先住所にトートによって月に一度配送されるように指定し得る。別の例として、顧客は、1つまたは複数の単位の品目が、顧客の自宅住所にトートによって毎週配送されるように指定し得る。予定されている定期的なトート配送日の前に、トート配送サービスのバックエンドは、指定された数量の品目を自動的に選び取り、その品目(複数可)を適切な分類ノードに転送し、その品目は、次いで、そのトート配送日の配送に対する顧客のトートに入れられる。
少なくともいくつかの実施形態では、定期的な自動トート配送用にスケジューリングされている品目は、例えば、図15に示すようなトート管理ページ1100上で、顧客により、将来のトート配送日に配送される仮想トート内で参照され得る。これは、顧客が何の品目をトートによって自動的に配送されるようにスケジューリングしているか、およびその品目がいつトート配送サービスを介して配送されるようにスケジューリングされているかを、顧客が参照できるようにする。さらに、トート管理ページは、顧客が、品目またはトート注文全体を定期的トート配送用にスケジューリングし、スケジューリングされたトート配送をキャンセルし、またはトート配送を変更できるようにする、1つまたは複数の方法を提供し得る。
〔推奨およびリマインダ〕
トート配送サービスの少なくともいくつかの実施形態は、ネットワークサイトに対するユーザーインタフェースを介して、かつ/または電子メールおよびテキストメッセージなどの代替通信チャネルを通じて、推奨およびリマインダを顧客に提供し得る。推奨および/またはリマインダを生成するため、ネットワーク企業ロジックは、トート配送データを含め、それに限定されず、企業データに格納されている情報を検査し得る。トート配送データは、次回の顧客のトート注文に関する情報のみならず、顧客のトート注文履歴(以前のトート注文の記録)を含む。製品データおよび在庫データなど、企業データに格納されている他の情報も、推奨および/またはリマインダを生成する際に検査され得る。いくつかの実施形態では、企業データに格納されている以外の情報が、推奨および/またはリマインダを生成するために取得および分析され得る。例えば、消費者の購買パターンまたは他の消費者の測定基準、統計値、および人口動態を示すデータが、他の消費財企業および消費者調査事業体など、1つまたは複数の他の外部情報源から取得され得、顧客に対する推奨を生成する際に使用され得る。
推奨の一例として、ネットワーク企業ロジックは、顧客がある品目を、例えば、月に一度または3か月に一度など、定期的に、従来の注文方法で注文していることを検出し得る。ネットワーク企業ロジックは、その顧客に対して、「お客様はN単位の品目Xを月に一度注文されているようです。お客様の時間と配送料を節約するために、N単位の品目Xが、毎月第1金曜日に再利用可能トートでお客様の玄関先まで配送されるようにスケジューリングしませんか?」というような旨の推奨を生成および提供し得る。あるいは、ネットワーク企業ロジックは、その顧客に対して、「品目Xが残り少なくなっている可能性があります。今週の土曜日に配送予定のお客様のトートに品目Xを追加しませんか?」というような旨の推奨を生成および提供し得る。
推奨の別の例として、ネットワーク企業ロジックは、所与の顧客のトートの内容を検査し得、その検査に基づいて、トート内の品目に関連する1つまたは複数の他の品目を決定し得る。ネットワーク企業ロジックは、その顧客に対して、「これらの品目(A、B、およびC)が、今週の金曜日に配送予定のお客様のトートに入っています。この品目Dもトートに含めてはいかがでしょうか?」というような旨の推奨を生成および提供し得る。
推奨の別の例として、ネットワーク企業ロジックは、例えば、特定の顧客の地域、年齢層、または他の人口動態で製品Xの評判が良いことなどの購買傾向を判断するために、ネットワーク企業データから、および/または1つもしくは複数の外部情報源から取得した消費者情報を検査し得る。ネットワーク企業ロジックは、その顧客に対して、製品Xを宣伝し、顧客がこの製品を次回のトートに追加したいか、またはその製品をトートによる配送予定に対してスケジューリングしたいかを尋ねる推奨を生成および提供し得る。
推奨に加えて、顧客は、次回のトート配送日のトート配送に対して顧客が何の品目をスケジューリングしているかのリマインダも提供され得る。リマインダは、例えば、どのトート日に顧客の玄関先にトートが置かれることを予期すべきか、所与のトートに品目を入れる(またはトートから品目を除去する)ための締切り日はいつか、およびそれらのトート日に何が配送されるかを顧客に知らせ得る。例えば、リマインダには、「品目Yが、今週の水曜日にお客様の玄関先まで再利用可能トートで配送される予定です。」または「M単位の品目Zが、6月17日木曜日にお客様の玄関先まで再利用可能トートで配送される予定です。」のようなことが記載される。リマインダの別の例は、「6月17日木曜日のお客様のトート配送には、1単位の品目Yおよび3単位の品目Zが含まれています。このトート配送を変更したい場合には、6月15日火曜日の午前6時までに変更してください。」のようなものであり得る。リマインダのメッセージは、顧客が自分のトート管理ページに行き、所与のトートに対して品目の追加もしくは除去、または配送される品目の数量の変更を行い得ることも言及し得る。
推奨およびリマインダを通じて、顧客は、例えば、店にその品目を買いに行くのではなく、トートによる品目の配送予定を待つか、またはトートに品目を追加するように促され得る。別の例として、顧客は、ショッピングカート注文(すなわち、トート配送以外の発送オプションで注文した品目)を次回のトート注文に統合するように促され得る。例えば、顧客は、水曜日に配送される予定のトート注文をもち得る。火曜日に、顧客は、2日発送オプションに従って、品目Zを注文し得る。「お客様は品目Xを木曜日にFedExによる配送で注文されています。この品目をお客様の明日のトート配送に統合しませんか?」というような、顧客に対する推奨が生成され送信され得る。
〔トートによる返品〕
トート配送サービスの少なくともいくつかの実施形態は、顧客が、以前に配送された品目をトートで返品できるようにし得る。少なくともいくつかの実施形態は、顧客は、ネットワーク企業に返品する1つまたは複数の品目を、返品するトートに入れ得る。ユーザーインタフェースは、顧客がネットワーク企業に、品目(複数可)をトート配送(および集荷)日にトートで返品していることを通知できる、1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を提供し得る。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザーインタフェースは、例えば、図16に示すトート返品ページ1150など、1つまたは複数の他のウェブページ上で「トートによる返品」ユーザーインタフェース要素を選択することにより到達し得る、トート返品ページを提供し得る。別の例として、いくつかの実施形態では、図8に示す品目詳細ページ400、図13に示す品目詳細ページ900、もしくは図14に示す品目詳細ページ1000などの品目詳細ページ、または図12に示すトート注文確認ページ800などの他のページは、選択されると、顧客が、指定されたトート内のそれぞれの品目の少なくとも1単位を返品するつもりであることを記録する「トートによる返品」ユーザーインタフェース要素を含み得る。別の例として、いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100などのトート管理ページは、「トートによる返品」ユーザーインタフェース要素を含み得る。いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100などのトート管理ページは、トート配送日に配送されるトート1112に加えて、次のトート配送日に集荷される「返品トート」を表示し得、また、顧客が、返品する品目(複数可)を返品トートに入れるか、もしくは返品トートから品目(複数可)を除去するか、または返品トートで品目が返品されることを指定することができる、少なくとも1つのユーザーインタフェース要素も含み得る。
顧客に個々の返品を可能にすることに加えて、少なくともいくつかの実施形態では、ユーザーインタフェースは、顧客がトート注文全体を返品できるようにする1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を提供し得る。例えば、いくつかの実施形態では、トート管理ページ1100などのトート管理ページは、顧客がトート注文全体を選択し、トート注文をトートによって返品することを指定できるようにする「トート返品」ユーザーインタフェース要素を含み得る。
再利用可能トートに入れて品目をネットワーク企業に容易に返品するこの機能を使用すると、少なくともいくつかの実施形態は、例えば、顧客が、異なるサイズの同じ靴を3足、または異なる色の同じ品目を3つ注文して、顧客が買わないと決めた品目(例えば、合わない靴、または所望の色でない品目)を返品できる、「一括注文」を可能にし得る。
いくつかの実施形態では、以前にトート配送サービス経由で配送された品目のみがトート配送サービスで返品され得る。しかし、いくつかの実施形態では、他の発送方法に従って発送される品目もトート配送サービスでネットワーク企業に返品され得る。
以上は、トート配送サービスに従って配送された品目の返品トートに入れての返品について説明しているが、少なくともいくつかの実施形態では、トート配送サービスを介して顧客に配送された少なくともいくつかの品目は、返品トート以外の返品方法で返品され得ることに留意されたい。
〔返品トートによる在庫摂取〕
いくつかの実施形態では、顧客によってネットワーク企業に返品されている品目以外の品目が、返品トートおよびトート配送サービスを介して、顧客から、または販売業者もしくは小売業者から、ネットワーク企業もしくは他の事業体へ、配送され得る。例えば、様々な実施態様では、ビデオゲームレンタル、DVD/ブルーレイディスクレンタル、工具レンタルなどのレンタル品が、トートに入れて(または他の何らかの配送方法によって)顧客に配送され、返品トートおよびトート配送サービスを介して、ネットワーク企業に(またはレンタル企業に)返却され得る。
別の例として、顧客が、損傷した品目または間違った品目を交換のために返品し得るトート配送サービスを介して、交換方法が提供され得る。いくつかの実施形態では、そのユーザーインタフェースは、顧客が、交換してもらう必要のある損傷した品目または間違った品目を受け取ったことをネットワーク企業に通知し得る、1つまたは複数のユーザーインタフェース要素を提供し得る。あるいは、他の通信チャネルが、品目を交換する必要があることをネットワーク企業に通知するために使用され得る。交換品は、トート配送または従来の発送方法のいずれかによって顧客に配送され得、損傷した品または間違った品目は、ネットワーク企業への配送のために返品トートに入れられ得る。その品目は、交換品が顧客に配送される日より前か、配送日と同じ日、またはその後の日のいずれかに、集荷のためにトートに入れられ得る。
様々な実施形態では、修理品、与信または再販売のためにネットワーク企業に送られている品を含むが、それらに限定されない品目および他の種類の品目が、返品トートおよびトート配送サービスを介して、顧客からネットワーク企業に、または他の何らかの事業体に配送され得る。
いくつかの実施形態では、返品トートは、小売業者または販売業者など、他の事業体から在庫をネットワーク企業に配送するために使用され得る。例えば、小売業者または販売業者は、ネットワーク企業を介して販売するためのいくつかの場合には、ネットワーク企業の在庫に入れられ得る1つまたは複数の異なる品目を、ネットワーク企業に提供し得る。トート配送サービスは、小売業者または販売業者の住所に提供され得る。小売業者または販売業者は、ネットワーク企業に配送される品目を、トート配送運行で集荷されて分類ノードに配送される返品トートに入れ得る。分類ノードでは、その品目が在庫に処理され得るか、または処理のために、フルフィルメントセンターなど、他の何らかの施設(複数可)に転送され得る。いくつかの実施形態では、小売業者または販売業者から分類ノードで受け取った品目は、トート注文を遂行するために分類ノードで保管され得る。
いくつかの実施形態では、トート配送サービスは、トート配送サービスを提供するネットワーク企業以外のネットワーク企業など、他の企業の顧客に対して提供され得る。返品トート利用の別の例として、他の企業が注文された品目を、返品トートを介して分類ノードに配送し得る。他の企業の品目は、次いで、それらの顧客のトート注文を遂行するために出荷用トートに分類され得る。いくつかの実施形態では、他の企業の品目は、トート配送サービスを提供するネットワーク企業からの品目と一緒に、トート内に入れられ得ることに留意されたい。
〔バックエンド操作−トート注文遂行およびトート注文配送〕
バックエンド操作において、企業ロジックのトート配送サービスロジックは、ばら積み転送データを生成するために、トート配送データを検索および処理する。いくつかの実施形態では、この検索および処理は、所与のトート配送日に対する締切り時刻の後に実行され得る。例えば、金曜日のトート配送に対する締切り時刻は、火曜日の夜であり得、そのため、トート配送データは、水曜日の朝のある時に検索および処理され得る。いくつかの実施形態では、所与のトート配送日に対するトート配送データの少なくともいくつかの検索および処理が、トート配送日に対する締切り時刻の前に実行され得る。ばら積み転送データが、ネットワーク企業の受注処理ネットワークの1つまたは複数のフルフィルメントセンターにばら積み転送注文として提供され得る。少なくともいくつかの実施形態では、ばら積み転送注文が、フルフィルメントセンターに、特定のトート配送日に配送する品目を、1つまたは複数のトート配送サービス分類ノードのうちの少なくとも1つに、ばら積み転送するように指示する。いくつかの実施形態では、ばら積み転送注文は、フルフィルメントセンターに、2日以上のトート配送日に配送する品目を分類ノードにばら積み転送するように指示し得る。
以下で、特定のトート配送日のために特定の分類ノードへのばら積み転送を行うための、フルフィルメントセンターによるばら積み転送注文の処理について大まかに説明するが、いくつかの実施態様では、フルフィルメントセンターは、2日以上の配送日で必要な少なくともいくつかの品目を含む1つのばら積み転送を行うために、2日以上の配送日のための特定の分類ノードに対するばら積み転送注文を処理し得る。例えば、フルフィルメントセンターは、特定の分類ノードにおける木曜日および金曜日のトート配送日に対するばら積み転送注文を受け取り得る。ばら積み転送注文は、選び取られ、分類ノードへの1つのばら積み転送にまとめられ得る。
図17は、いくつかの実施形態により、ばら積み転送注文を遂行する際のフルフィルメントセンター例の物理的な配置および操作を示す。図17およびその説明は、例として与えられており、限定することを意図するものでないことに留意されたい。フルフィルメントセンター350のための制御システム1250は、例えば、図5に示すような企業ロジック330などの企業ロジックを実施するネットワーク企業システムから、例えば、ばら積み転送注文など、ばら積み転送データ338を受信し得る。1つまたは複数の代理業者1242が各々、ばら積み転送注文338の一部または全部を遂行するために、在庫1230から品目を選び取り得る。いくつかの実施形態では、代理業者1242は、在庫1230内の場所に行き、それらの場所から、ばら積み転送注文338のための品目リストを選び取るために、RF接続の無線端末またはハンドヘルドスキャナなどの装置上の制御システム1250から選択の指示を受信し得る。これは、ばら積み転送注文に対して選び取られた品目のストリームおよび/またはバッチになり得、それは、次いで、フルフィルメントセンター350内で発送1270前の処理のため、例えば、梱包ステーションなど、少なくとも1つのステーション1260に配送され得る。ストリームは、ステーションに到着する選び取られた品目の連続的な、またはほぼ連続する流れであり得、他方、ステーションに定期的または非定期的に到着する品目のグループは、バッチと呼ばれ得る。
ばら積み転送のために選び取られた到着する品目のストリームまたはバッチは、ステーション1260において処理され得る。いくつかの実施形態では、トート配送サービス分類ノードは、フルフィルメントセンター350などのフルフィルメントセンター内に位置し得、これらの実施形態では、ばら積み転送注文338のために品目が選び取られたステーション1260は、例えば、図18に示すように、トート配送サービス分類ノードであり得、そこで、ばら積み転送注文のための品目が、例えば、図18に関連して説明されるように、トート配送サービス分類ノード処理に従って、配送のために物理的なトート内に分類され得る。図17を参照すると、ばら積み転送注文が、例えば、別のフルフィルメントセンター内であるか、または単独の分類ノード場所にあるなど、フルフィルメントセンター350内にない、トート配送サービス分類ノード向けである場合、ばら積み転送のために選び取られた品目は、1つまたは複数のばら積み転送コンテナに梱包されるか、または積み込まれ得る。ばら積み転送コンテナは、トラック、大型の金属製出荷用コンテナ、または適切な他の種類のコンテナに積み込むことができる、例えば、発送箱または大型箱などの、比較的大きな容器であり得る。ばら積み転送注文に対する全ての品目が積み込まれると、ばら積みコンテナ(複数可)は、出荷用ばら積み転送352として、対応するトート配送サービス分類ノードに発送され得る。
フルフィルメントセンター350は、様々な販売店、小売業者、または他の供給源から新しい在庫を受け取るための受入れ1280ステーションも含み得る。受け取った在庫1290は、次いで、在庫品に入れられ得る。受入れ1280ステーションは、返品された品、購入品、またはレンタル品1292も顧客から受け取って、処理し得る。これらの返品された品目1292の少なくともいくつかは、通常は、在庫1230へ返却される。フルフィルメントセンターがトート配送サービス分類ノードを含む場合、受入れ1280は、他のフルフィルメントセンターからのばら積み転送352およびトート配送運行からの返品トートも受け入れ、そのいくつかは、受入れ1280の担当者によって、または代替として、トート配送サービス分類ノードもしくは他の何らかのステーション1260における担当者によって返品トートから取り出され、処理され得る返品された品目を含む。いくつかの実施形態では、返品された品目の処理には、それぞれの顧客の口座に対して貸方記入され得るように、品目およびその品目を取り出したトートのスキャニングが含まれ得る。返品された品目の処理には、その品目をネットワーク企業の在庫に戻す処理または、販売店、小売業者もしくは、製造業者など、ネットワーク企業に対する製品供給業者にその品目を返却する処理も含み得る。いくつかの実施形態では、在庫1230に入れるのではなく、受入れ1280ステーションで受け入れられたいくつかの品目は、例えば、本明細書で説明するように、トート配送サービス処理に従って処理するために、受注処理のため、ステーション1260に直接転送され得る。
フルフィルメントセンター350の様々な操作およびステーションが、1つの建物もしくは施設内に配置され得るか、または代替として、2つ以上の建物もしくは施設内に分散されるか、もしくは細分され得ることに留意されたい。
企業ロジックのトート配送サービスロジックは、区域配送データを生成するためにトート配送データを処理し得る。区域配送データは、1つまたは複数のトート配送サービス分類ノードに提供され得る。分類ノードは、ネットワーク企業によって所有および運用される、ネットワーク企業の受注処理ネットワーク内のノードであり得る。代替として、分類ノードは、トート配送車両を所有および/または運用するその地域の運送業者または運送会社などの、別の事業体によって所有および/または運用され得る。少なくともいくつかの実施形態では、区域配送データは、1つまたは複数のばら積み転送352で受け入れた品目を、それぞれの区域のトート配送日に特定の配送区域内の特定の顧客住所に配送するために、再利用可能トートに分類する際に、トート配送サービス分類ノードに指示する。
図18は、いくつかの実施形態によるトート配送サービス分類ノード例の操作を示す。トート配送サービス分類ノード360は、1つまたは複数の配送区域に対してトート配送サービスを提供し得る。簡単にするために、図18は、1つの配送区域(配送区域370A)のみを示す。いくつかの実施形態では、配送区域は、郵便番号によって決定され得る。他の実施形態では、他の地理情報、または他の種類の情報が、配送区域を決定するために使用され得る。一般に、分類ノード360は、異なる曜日に配送が予定されている区域のうちの異なるいくつかをもつ、複数の区域に配送する。いくつかの実施態様では、トート配送サービスは、毎日提供され得、他の実施態様では、トート配送サービスは、日によっては提供され得ない(例えば、月曜日から土曜日または月曜日から金曜日)ことに留意されたい。分類ノード360は、必ずしもではないが、所与の日に複数の区域に配送し得る。いくつかの実施形態では、少なくともいくつかの区域について、それぞれの分類ノード360は、区域内の少なくとも幾人かの顧客に対して1週間につき2日以上配送し得る。一般に、1つの分類ノード360だけが各トート配送区域に対してサービスを提供するが、いくつかの実施態様では、2つ以上の分類ノード360が同じ区域に対してサービスを提供し得る。
分類ノード360は、1つまたは複数のフルフィルメントセンター350から1つまたは複数の区域配送運行に対する品目のばら積み転送352を受け入れる、受入れステーション1380を含み得る。いくつかの実施形態では、フルフィルメントセンター350からのばら積み転送に加えて、分類ノードは、販売店、製造業者、および小売業者など、1つまたは複数の供給源から直接、1つまたは複数の区域配送運行のための品目を含む、ばら積み転送または他の積荷を受け入れ得る。分類ノード360のための制御システム1350は、例えば、図5に示すような企業ロジック330などの企業ロジックを実施するネットワーク企業システムから区域配送データ340を受信し得る。いくつかの実施形態では、分類ノード360は、品目のローカル在庫を含み得るか、またはそれに関連付けられ得る。例えば、いくつかの実施形態では、分類ノード360は、フルフィルメントセンター350内に置かれ得る。それ故、制御システム1350は、区域配送運行のための少なくともいくつかの品目をローカル在庫から選び取るように、分類ノード360(または分類ノード360を含むフルフィルメントセンター350)に指示する情報も受信し得る。
受け入れられたばら積み転送352品目、および、もしあれば、ローカルに選び取られた品目1310が、分類ノード360の1つまたは複数の仕分けステーション1360にストリームまたはバッチで配送され得る。仕分けステーション1360において、受け入れられた品目は、手動でおよび/または自動的に顧客のトートに仕分けられ得る。例えば、いくつかの実施形態では、仕分けステーションの担当者、および/または自動仕分け装置は、制御システム1350の指示の下および受信した区域配送データ340に従って、電子的に各品目をスキャンし、その品目を適切な顧客のトートに入れ得る。いくつかの実施形態では、制御システム1350の指示の下および受信した区域配送データ340に従って、同一のトート配送先住所を共有する一人または複数の顧客によって注文された品目が、その共有する住所に配送されるように、単一のトート注文に統合され得る。適切な品目がそれぞれの顧客のトートに仕分けされると、そのトートは、発送1370ステーションに転送され、配送運行のために1台または複数の配送車両に積み込まれ得る。いくつかの実施形態では、トートは、回転ラックに積み込まれ得、そのラックが配送車両に積み込まれ得る。
いくつかの実施形態では、各顧客のトートは、特定のトートに対する少なくとも配送先住所を、仕分けステーションの担当者、自動仕分け装置、および配送担当者に対して特定し得る、トート配送指示を含み得る。トート配送指示例252を備えたトート例250を図4Aに示す。トート配送指示は、例えば、トートに永久的に貼り付けられている印刷ラベル、または除去できる印刷ラベルであり得る。いくつかの実施形態では、トート配送指示は、トートに添付されて取り外され得るタグであり得、例えば、そのタグは、トートの取っ手に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、トート配送指示は、そのトートに対する少なくとも配送先住所を識別するために、例えば、ハンドヘルドスキャナを用いて電子的にスキャンされ得る、無線自動識別(FRID)タグ、または他のタイプの電子タグであり得る。いくつかの実施形態では、電子タグは、所与のトート上のタグによって示される配送先住所(または他の情報)が、もし必要な場合には、変更され得るように、分類ノード360でプログラム可能であり得る。いくつかの実施形態では、トート配送指示は、特定のトート配送を示すようにプログラムされ得、かつトート配送担当者および/または分類ノードの担当者もしくは自動仕分け装置によってスキャンされ得る、バーコードを含み得るか、またはバーコードであり得る。
トート配送指示の一例として、いくつかの実施形態では、トート配送指示は、トートに添付されて取り外すことが可能なタグであり得る。タグは、トート注文に対応するバーコードを含み得る。企業ロジックは、所与のタグ上の特定のバーコードを特定のトート注文と関連付け得る。タグは、それぞれのトートに添付され、顧客の配送先住所に配送され得る。顧客は、タグが添付されたトートを返却するか、またはトートを保持しておきたい場合は、タグを取り除き得る。さらに、顧客がトート注文内の1つまたは複数の品目を返品したい場合、顧客はタグを返品トートに添付し得るか、またはその品目(複数可)と一緒に返品トート内にタグを含め得る。分類ノードにおいて、次いで、バーコードがスキャンされて、返品された品目を元のトート注文と関連付けることができる。
いくつかの実施形態では、トートは、蓋なしの箱などの、図4Bに示すような容器に入れられ得、トートの入った容器は、次いで、配送車両に積み込まれ得る。いくつかの実施形態では、容器は既に配送車両内にあり得、トートは、配送車両内部の容器に入れられ得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のトートが各容器に入れられ得る。いくつかの実施形態では、トートを入れる容器は各々、その中に入っているトート(複数可)の配送先住所を決定するために、トート配送担当者によって使用され得る、図4Bに示すようなトート配送指示262を含み得る。少なくともこれらの実施形態では、トート自体はトート配送指示を含み得ない。
図18を参照すると、トート配送区域370Aへの配送運行で、配送車両(複数可)の配送担当者は、各トートをそれぞれの顧客の住所で降ろす。通常、1つのトートだけが所与の顧客住所で降ろされるが、いくつかの場合には、所与の配送日に所与の顧客住所に配送されるトート注文内の全ての品目を配送するために、2つ以上のトートを必要とし得る。配送担当者は、少なくともいくつかの顧客住所から1つまたは複数の以前に配送されたトートの集荷も行い得る。集荷されたトートは空であり得るか、またはそれぞれの顧客がネットワーク企業に返品している、以前に配送された1つまたは複数の品目を含み得る。配送車両は、次いで、集荷したトートを分類ノード360に返却し得る。分類ノード360では、返品トートで返品されたいずれの品目もトートから取り出され、処理され得る。いくつかの実施形態では、返品された品目の処理には、それぞれの顧客の口座に対して貸方記入され得るように、品目およびその品目を取り出したトートのスキャニングが含まれ得る。返品された品目の処理には、その品目をネットワーク企業の在庫に戻す処理または、販売店、小売業者もしくは、製造業者など、ネットワーク企業に対する製品供給業者にその品目を返却する処理も含み得る。
図19は、少なくともいくつかの実施形態による、トート配送サービスに対するバックエンド操作の流れ図である。この流れ図は、例として、市が単一の分類ノードを有すると仮定する。市または他の地理的地域は、2つ以上の分類ノードを有し得ることに留意されたい。さらに、この流れ図は、1つの配送日に対するバックエンド操作を表し、流れ図の要素は、市などの地理的地域に対する所与の分類ノードの各配送日(例えば、月曜日〜金曜日、または月曜日〜土曜日、または毎日)に対して繰り返され得る。
1400に示すように、所与の配送日に所与の市におけるトート配送に対してスケジューリングされている品目が、1つまたは複数のフルフィルメントセンターでばらで選び取られる。いくつかの実施形態では、ばら積み転送注文および区域配送データを生成するために、トート配送データが、所与の配送日に対する締切り時刻の後に受信および処理され得る。いくつかの実施形態では、所与のトート配送日に対するトート配送データの検索および処理が、トート配送日に対する締切り時刻の前に実行され得る。ばら積み転送注文が1つまたは複数のフルフィルメントセンターに提供され、各フルフィルメントセンターに、配送日にその市のトート配送サービス分類ノードに配送する品目をばら積み転送するように指示する。1402に示すように、ばらで選び取られた品目が、その市のトート配送サービス分類ノードにばら積み転送される。ばら積み転送は、配送日の1日、2日、もしくはそれ以上前に、またはある場合には、配送日に、フルフィルメントセンターから発送され得、配送日に、または配送日の前に、分類ノードで受け入れられ得る。分類ノードでは、ばらで選び取られた品目が、1404に示すように、再利用可能な顧客のトートに再構成される。いくつかの実施形態では、区域配送データが、その市のトート配送サービス分類ノードに提供され、ばら積み転送で受け入れた品目を、特定の顧客住所に配送するために、再利用可能トートに仕分けする際に、トート配送サービス分類ノードに指示する。顧客のトートは、1406で示すように、分類ノードにおいて、1台または複数の配送車両(複数可)に積み込まれる。通常、トートへの再構成およびトートの配送車両(複数可)への積込みは、配送日に実行され得るが、いくつかの実施態様では、配送日の前に実行され得る。1408に示すように、配送日に、顧客のトートはそれぞれの顧客住所に配送される。1410に示すように、空のトートおよび返品の入ったトートが、配送担当者によって回収され、分類ノードに返却され得る。
前述の方法は、トート配送サービスに従い、複数の顧客のトート注文に対する品目のフルフィルメントセンターからのばらでの選択および、再構成および配送のための分類ノードへの統合されたばら積み発送を説明する。しかし、いくつかの実施形態では、少なくともいくつかの顧客のトート注文は、別々に処理され得る。すなわち、一人の顧客のトート注文に対する品目(複数可)は、フルフィルメントセンターで選び取られ、かつ、その顧客の物理的なトートに入れるため、単一の独立した注文出荷として分類ノードに転送され得る。
〔事例的なシステム〕
少なくともいくつかの実施形態では、トート配送サービスの実施形態を実施するためのトート配送サービスロジックを含むがそれに限定されず、ネットワーク企業ロジックの一部または全部を実施するサーバーは、図20に示すコンピュータシステム2000など、1つまたは複数のコンピュータアクセス可能な媒体を含むか、またはそれにアクセスするように構成された汎用コンピュータシステムを含み得る。例示した実施形態では、コンピュータシステム2000は、入出力(I/O)インタフェース2030を経由してシステムメモリ2020に結合された1つまたは複数のプロセッサ2010を含む。コンピュータシステム2000は、I/Oインタフェース2030に結合されたネットワークインタフェース2040をさらに含む。
様々な実施形態では、コンピュータシステム2000は、1台のプロセッサ2010を含む単一プロセッサシステム、またはいくつかのプロセッサ2010(例えば、2台、4台、8台、または適切な別の数)を含むマルチプロセッサシステムであり得る。プロセッサ2010は、命令を実行できる任意の適切なプロセッサであり得る。例えば、様々な実施形態では、プロセッサ2010は、x86、PowerPC、SPARC、またはMIPS ISA、もしくは他の適切なISAなど、様々な命令セットアーキテクチャ(ISA)のいずれかを実装する汎用または組込みプロセッサであり得る。マルチプロセッサシステムでは、プロセッサ2010の各々は、必ずしもではないが、通常、同一のISAを実装し得る。
システムメモリ2020は、プロセッサ(複数可)2010によってアクセス可能な命令およびデータを格納するように構成され得る。様々な実施形態では、システムメモリ2020は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、シンクロナスダイナミックRAM(SDRAM)、不揮発性/フラッシュ型メモリ、または任意の他のタイプのメモリなど、任意の適切なメモリ技術を用いて実装され得る。例示した実施形態では、トート配送サービスの実施形態を実装するための前述した方法および技術など、1つまたは複数の所望の機能を実装するプログラム命令およびデータが、コード2025としてシステムメモリ2020内に格納されて示されている。
一実施形態では、I/Oインタフェース2030は、ネットワークインタフェース2040または他の周辺インタフェースを含めて、その装置内のプロセッサ(複数可)2010、システムメモリ2020、および任意の周辺機器の間のI/Oトラフィックを調整するように構成され得る。いくつかの実施形態では、I/Oインタフェース2030は、データ信号をあるコンポーネント(例えば、システムメモリ2020)から別のコンポーネント(例えば、プロセッサ2010)による使用に適した形式に変換するため、任意の必要なプロトコル、タイミングまたは他のデータ変換を実行し得る。いくつかの実施形態では、I/Oインタフェース2030は、例えば、PCI(Pheripheral Component Interconnect)バス規格またはUSB(ユニバーサルシリアルバス)規格など、様々なタイプの周辺機器用バスを介して取り付けられた装置に対するサポートを含み得る。いくつかの実施形態では、I/Oインタフェース2030の機能は、例えば、ノースブリッジおよびサウスブリッジなど、2つ以上の別個のコンポーネントに分割され得る。また、いくつかの実施形態では、システムメモリ2020へのインタフェースなど、I/Oインタフェース2030の機能の一部または全部は、プロセッサ(複数可)2010に直接組み込まれ得る。
ネットワークインタフェース2040は、コンピュータシステム2000と、例えば、図5、図17および図18に示すような他のコンピュータシステムまたは装置など、ネットワークまたは複数のネットワーク2050に取り付けられた他の装置2060との間でデータを交換できるように構成され得る。様々な実施形態では、ネットワークインタフェース2040は、例えば、イーサネット(登録商標)ネットワークのタイプなど、任意の適切な有線または無線の一般的なデータネットワークを介した通信をサポートし得る。さらに、ネットワークインタフェース2040は、ファイバーチャンネルSANなどのストレージエリアネットワークを介して、または任意の他の適切なタイプのネットワークおよび/もしくはプロトコルを介して、アナログ音声ネットワークまたはデジタルファイバー通信ネットワークなどの電気通信/電話網による通信をサポートし得る。
いくつかの実施形態では、システムメモリ2020は、トート配送サービスの実施形態を実装するための図3〜図19に関して前述した、プログラム命令およびデータを格納するように構成された、コンピュータアクセス可能媒体の一実施形態であり得る。しかし、他の実施形態では、プログラム命令および/またはデータは、異なるタイプのコンピュータアクセス可能媒体上で受信、送信または格納され得る。一般的に言えば、コンピュータアクセス可能媒体には、例えば、I/Oインタフェース2030を介してコンピュータシステム2000に結合されたディスクまたはDVD/CDなど、磁気もしくは光媒体などのストレージ媒体または記憶媒体を含み得る。コンピュータアクセス可能媒体には、コンピュータシステム2000のいくつかの実施形態にシステムメモリ2020または別のタイプのメモリとして含まれ得る、RAM(例えば、SDRAM、DDR SDRAM、RDRAM、SRAMなど)、ROMなどの任意の揮発性または不揮発性媒体も含み得る。さらに、コンピュータアクセス可能媒体には、ネットワークインタフェース2040を介して実装され得るような、伝送媒体または、ネットワークおよび/もしくは無線リンクなどの通信媒体を介して伝達される、電気的、電磁気的、もしくはデジタル信号などの信号を含み得る。
〔結論〕
様々な実施形態は、さらに、コンピュータアクセス可能媒体上で、前述の説明に従って実装された命令および/またはデータの受信、送信、または格納を含む。一般的に言えば、コンピュータアクセス可能媒体には、ディスクまたはDVD/CD−ROMなど、磁気もしくは光媒体などのストレージ媒体または記憶媒体、RAM(例えば、SDRAM、DDR、RDRAM、SRAMなど)、ROMなどの揮発性または不揮発性媒体、ならびに、伝送媒体または、ネットワークおよび/もしくは無線リンクなどの通信媒体を介して伝達される、電気的、電磁気的、もしくはデジタル信号などの信号を含み得る。
図に示し、本明細書で説明する様々な方法は、方法の実施形態例を表す。方法は、ソフトウェア、ハードウェア、またはその組合わせで実施され得る。方法の順序は変更され得、様々な要素の追加、並べ替え、結合、省略、変更などが行われ得る。
本開示の恩恵を受ける当業者には明らかであるように、様々な修正および変更が行われ得る。かかる修正および変更の全てを包含し、従って、前述の説明が、限定的意味よりも例示的意味で考えられることを意図する。