JP2013526496A - P2x7r拮抗剤の新規調製方法 - Google Patents

P2x7r拮抗剤の新規調製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013526496A
JP2013526496A JP2013509476A JP2013509476A JP2013526496A JP 2013526496 A JP2013526496 A JP 2013526496A JP 2013509476 A JP2013509476 A JP 2013509476A JP 2013509476 A JP2013509476 A JP 2013509476A JP 2013526496 A JP2013526496 A JP 2013526496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
alkyl
halogen
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2013509476A
Other languages
English (en)
Inventor
ミヒャエル ベース、
Original Assignee
アフェクティス ファーマシューティカルズ アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アフェクティス ファーマシューティカルズ アーゲー filed Critical アフェクティス ファーマシューティカルズ アーゲー
Publication of JP2013526496A publication Critical patent/JP2013526496A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/04Indoles; Hydrogenated indoles
    • C07D209/30Indoles; Hydrogenated indoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D209/40Nitrogen atoms, not forming part of a nitro radical, e.g. isatin semicarbazone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/04Indoles; Hydrogenated indoles
    • C07D209/10Indoles; Hydrogenated indoles with substituted hydrocarbon radicals attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D209/14Radicals substituted by nitrogen atoms, not forming part of a nitro radical

Abstract

P2X7R拮抗剤として作用するN置換インドール−3−イル−アルキルアミド化合物の新規合成方法であって、オキシム中間体の転位を含む方法が開示される。

Description

本出願は、P2X7R拮抗剤として作用するN置換インドール−3−イル−アルキルアミド化合物の新規合成方法に関する。
P2X7Rは、P2Xイオンチャネル型のチャネルファミリー(P2X ionotropic channel family)に属するATP依存性イオンチャネル(ATP-gated ion channel)である。この遺伝子は、P2Xファミリーの他の構成メンバーとその配列が相同であったことにより、最初はラット脳から(Surprenantら、(1996)、272、735〜738頁)、次いでヒト単球ライブラリーから(Rassendrenら、(1997)、J.Biol.Chem.、272、5482〜5486頁;Genbank受入番号NM_002562、Y09561)単離された。P2X7Rは、肥満細胞及びマクロファージに対するATPの透過作用を媒介する未同定のP2Z受容体に相当することが後に見出された(Dahlqvist及びDiamant、(1974)、Acta Physiol.Scand.、34、368〜384頁;Steinberg及びSilverstein、(1987)、J.Biol.Chem.、262、3118〜3122頁;Gordon、(1986)、Biochem.J.、233、309〜319頁)。P2X7Rは、2つの疎水性膜貫通ドメイン、1つの細胞外ループを有し、膜貫通型イオンチャネルを形成する。P2X7Rは、他のP2Xホモマー又はヘテロマーとは著しく異なる薬理学的プロファイルを有する(North及びSurprenant、(2000)、Annual Rev.Pharmacology Toxicology、40、563〜580頁)。P2X7Rは、活性化を得るには1mMを超えるATPレベルを必要とするが、他のP2X受容体は、100μM以下のATP濃度で活性化する(Steinbergら、(1987)、J.Biol.Chem.、262、8884〜8888頁;Greenbergら、(1988)、J.Biol.Chem.、263、10337〜10343頁)。全てのP2X受容体は、連結に続き非選択性チャネル様の特性を示すが、P2X7Rにより形成されたチャネルは、最大900ダルトンの分子を通過させることができる細孔へ急速に変形できる(Virginioら、(1999)、J.Physiol.、519、335〜346頁)。
P2X7Rは、造血細胞、肥満細胞、リンパ球、赤血球、線維芽細胞、ランゲルハンス細胞及びマクロファージにおいて発現する(Surprenantら、1996、Science、272、3118〜3122頁)。中枢神経系では、グリア細胞、シュワン細胞、星状細胞及びニューロンにおいて、P2X7Rの発現が報告されている(Ferrariら、(1996)、J.Immunol、156、1531〜1539頁;Colloら、(1997)、Neuropharmacology、36、1277〜1283頁;Anderson及びNedergaard、(2006)、Trends Neuroscien、29、257〜262頁)。
P2X7Rは、免疫機能及び炎症応答の制御に関与している。マクロファージにおけるATPによるP2X7Rの活性化は、T細胞の分裂刺激(Baricordiら、(1996)、Blood、87、682〜690頁)、サイトカインの放出(Griffithsら、(1995)、J.lmmol.、154、2821〜2828頁)、及びマクロファージポリカリオン(polykarion)の形成(Falzoniら、(1995)、J.Clin.Invest.、95、1207〜1216頁)と関連がある。P2X7Rは、炎症促進性細胞からの活性なインターロイキン−1ベータ(IL−1β)のプロセシング及び放出に関与している(Perregaux及びGabel、(1998)、J Biol Chem、269、15195〜15203頁;Ferrariら、(2006)、J Immunol、176、3877〜3883頁)。ATPによりP2X7Rが刺激される結果、細胞膜の非選択的な細孔の形成が始動することでアポトーシス及び細胞死がもたらされることもある(Di Virgilioら、(1998)、Cell Death Differ.、5、191〜199頁)。
ラット脳における中大脳動脈の閉塞により引き起こされた虚血性損傷及び壊死の間、P2X7Rが上方制御されていることが観察された(Colloら、(1997)、Neuropharmacol、36、1277〜1283頁)。最近の研究から、ミクログリアでのスーパーオキシドの発生におけるP2X7Rの役割が示されており、アルツハイマー病の遺伝子導入マウスモデルにおけるアミロイドプラーク周囲で(Parvathenaniら、(2003)、J Biol Chem、278、13300〜13317頁)、また、剖検脳切片の多発性硬化症病変部で(Narcisseら、(2005)、Glia、49、245〜258頁)、P2X7Rの上方制御が認められた。
P2X7R欠損マウスの試験は、機械的刺激及び熱刺激に対する炎症性及び神経障害性の過感受性がみられない結果となり、このことから、P2X7Rと炎症性及び神経障害性の疼痛との間に因果関係があることが示された(Chessellら、(2005)、Pain、114、386〜396頁)。P2X7Rの拮抗剤は、動物モデルにおいて、機能的な回復を顕著に改善し、脊髄傷害に際しての細胞死を減少させた(Wangら、(2004)、Nature Med、10、B21〜B27頁)(非特許文献1)。
P2X7Rを調整する化合物が報告されている。例えば、ブリリアントブルー(Jiangら、Mol.Phamacol.、58、(2000)、82〜88頁)、イソキノリン1−[N,O−ビス(5−イソキノリンスルホニル)−N−メチル−L−チロシル]−4−フェニルピペラジン及びN−[1−[N−メチル−p−(5イソキノリンスルホニル)ベンジル]−2−(4−フェニルピペラジン)エチル]−5−イソキノリンスルホンアミド(Humphreysら、Mol.Pharmacol.、54、(1998)、22〜32頁)、アダマンタン誘導体(WO99/29660、WO99/29661、WO00/61569、WO01/42194、WO01/44170、WO01/44213、WO01/94338、WO03/041707、WO03/042190、WO03/080579、WO04/074224、WO05/014529、WO06/025783、WO06/059945)、ピペリジン化合物及びピペラジン化合物(WO01/44213、WO01/46200、WO08/005368)、ベンズアミド化合物及びヘテロアリールアミド化合物(WO03/042191、WO04/058731、WO04/058270、WO04/099146、WO05/019182、WO06/003500、WO06/003513、WO06/067444)、置換チロシン誘導体(WO00/71529、WO03/047515、WO03/059353)、イミダゾール化合物(WO05/014555)、アミノテトラゾール化合物(WO05/111003)、シアノアミジン(WO06/017406)、ビシクロヘテロアリール誘導体(WO05/009968、WO06/102588、WO06/102610、WO07/028022、WO07/109154、WO07/109160、WO07/109172、WO07/109182、WO07/109192、WO07/109201)、アシルヒドラジド(WO06/110516)、並びに他の例(WO99/29686、WO04/106305、WO05/039590、WO06/080884、WO06/086229、WO06/136004、WO07/025366、WO07/056046、WO07/056091、WO07/141267、WO07/141269、WO08/003697)はP2X7Rの拮抗剤であり、一方、酸化ATP(Oxidized ATP)(oATP)は、該受容体の不可逆的な阻害剤として作用する(Chenら、J.Biol.Chem.、268(1993)、8199〜8203頁)。
したがって、P2X7Rに作用する化合物は、例えば以下の疾患状態:関節リウマチ、変形性関節炎、乾癬、アレルギー性皮膚炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、気道過敏性、敗血症性ショック、糸球体腎炎、過敏性腸疾患、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、アテローム性硬化症、悪性細胞の増殖及び転移、骨髄芽球性白血病(myoblastic leukaemia)、糖尿病、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、緑内障、加齢黄斑変性症、ブドウ膜炎、神経障害性疼痛、うつ、双極性情動障害、不安、髄膜炎、外傷性脳傷害、急性脊髄傷害、神経障害性疼痛、骨粗鬆症、熱傷、虚血性心疾患、心筋梗塞、脳卒中、並びに静脈瘤に関連がある、疼痛、炎症過程及び変性状態の治療において使用できる、という強力な証拠がある。
P2X7R活性を阻害し、それにより前述の疾患の治療に使用できる一連の化合物が、EP出願第10156190号(特許文献1)において報告されている。本発明は、この系列の化合物を高収率で好都合に調製できる新規の方法に関する。
欧州特許出願公開第10156190号明細書
Wangら、(2004)、Nature Med、10、B21〜B27頁
第1の態様では、本発明は、式(I):
Figure 2013526496
[式中、Rはヒドロカルビル基であり、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択され、Rはアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、Hおよびアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい]
の化合物又は薬学的に許容されるその塩の調製方法であって、
式(II):
Figure 2013526496
(式中、R、R、R、R、R及びRは、前述のとおり定義される)
の化合物の転位反応を含む方法を提供する。
本発明の好ましい一態様によれば、式(II)の化合物は、式(III):
Figure 2013526496
の化合物をヒドロキシルアミンと反応させるステップを含む方法により調製され、
式(III)において、Rはヒドロカルビル基であり、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択され、Rはアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、Hおよびアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい。
さらなる好ましい一態様では、式(III)の化合物は、式(IV):
Figure 2013526496
(式中、R及びR〜Rは、前述のとおり定義される)
の化合物を、環N原子上の水素置換基をR基で置き換える反応に供して、式(III):
Figure 2013526496
[式中、Rはヒドロカルビル基であり、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択され、Rはアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、Hおよびアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい]
の化合物を得るステップを含む方法により調製される。
前述の態様のいずれかによる本発明の方法は、好ましくは、式(V):
Figure 2013526496
(式中、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択される)
の化合物を、式R−C(O)−OHの有機酸、又はアシル基−C(O)−Rを含有するその活性化誘導体(式中、Rはヒドロカルビル基である)でアシル化することを含む。
最後に、本発明は、先に定義したとおりの式(II):
Figure 2013526496
[式中、Rはヒドロカルビル基であり、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択され、Rはアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、H又はアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい]
の化合物を、本発明による方法の重要な中間体として包含する。
前述のとおり、本発明は、式(I):
Figure 2013526496
[式中、Rはヒドロカルビル基であり、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択され、Rはアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、H又はアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい]
の化合物又は薬学的に許容されるその塩の調製方法であって、
式(II):
Figure 2013526496
(式中、R、R、R、R、R及びRは、前述のとおり定義される)
の化合物の転位反応を含む方法を提供する。当技術分野における一般的な慣例によれば、N原子とオキシムのヒドロキシル基との間の結合図の形状は、この式がオキシムのsyn型及びanti型(the syn and the anti-form)並びにその混合物を包含することを示している。
式(I)の標的化合物の収率は、式(II)の中間化合物を転位反応に供する前にインドール環系中のN原子に置換基Rを結び付けることにより最適化されることが見出されている。
本明細書中で言及する、R基を含有する全ての化合物において、R基として好ましいのは、最大20個の炭素原子、とりわけ最大10個の炭素原子を含有する炭化水素基である。加えて、Rは、4個以上、とりわけ6個以上の炭素原子を含有することが好ましい。一般に、Rはアルキル基であることが好ましく、直鎖状、分枝状又は環状のアルキル部分を含んでもよい。前記の数の炭素原子を含有するアルキル基又はシクロアルキル基がさらに好ましいことは理解されよう。
また、本明細書中で言及する全ての化合物については、Rが構造−CH−R1a(式中、R1aは、モノシクロアルキル基若しくはビシクロアルキル基から、又はモノシクロアルキルアルキル基若しくはビシクロアルキルアルキル基から選択される)を有することも好ましい。用語「モノシクロアルキルアルキル若しくはビシクロアルキルアルキル」は、本明細書の文脈においては、アルキレンリンカーを介して分子の残部、すなわち、−CH−R1a部分の−CH−基と結合するモノシクロアルキル部分若しくはビシクロアルキル部分を指すと理解されたい。R1aは、好ましくは、最大19個、とりわけ最大9個の炭素原子を含有する。環状アルキル基としては、R1aは、3個以上、好ましくは5個以上の炭素原子を含有する。
としてとりわけ好ましいのは、−CH−R1a基(式中、R1aは、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチル、シクロヘプチルメチル、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル及びビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イルメチルから選択される)である。前述のように、本明細書の文脈においてメチル部分に言及した場合は、R1aが結合している−CH−基とそれぞれのシクロアルキル部分との間に追加的なメチレンリンカーが存在することを示している。R1aは、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イルから選択されることがさらに好ましく、R1aとしてとりわけ好ましいのは、シクロヘプチルである。
本明細書中で言及する、R基を含有する全ての化合物において、Rとして好ましいのは、最大6個、とりわけ最大4個の炭素原子を有する、置換されていてもよいアルキル基、例えば、置換されていてもよいメチル基、エチル基又はプロピル基である。最も好ましいのは、置換されていてもよいエチル基である。
置換基Rは、好ましくは、1つ又は2つ、とりわけ1つの置換基を有する。Rのアルコキシ置換基が存在する場合、その基は、好ましくは1〜5個の炭素原子を含有する。R及びRが存在する場合、それらの基は、好ましくはHであるか、又は1〜5個の炭素原子を含有する。置換基として好ましいのは、ヒドロキシ基、ハロゲン又は−NH、とりわけヒドロキシである。したがって、Rとしてとりわけ好ましいのは、1つのヒドロキシ置換基を持つアルキル基、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル又はヒドロキシプロピルである。最も好ましいのは、−CH−CHOH基である。
本明細書中で言及する全ての化合物において、R〜Rのいずれか1つがアルキル基又はアルコキシ基である場合、好ましいのは、1〜5個の炭素原子を含有する基である。とりわけ好ましいのは、メチル又はメトキシである。R〜Rのいずれか1つがハロゲンである場合、Cl又はBr、とりわけClが好ましい。
〜Rとして一般に好ましいのは、水素、ハロゲン、メチル、メトキシ、シアノ又はトリフルオロメチル、とりわけ、水素、メチル又はClである。さらに、R〜Rのうち少なくとも2つが水素である場合が好ましく、さらに好ましいのは、R〜Rのうち3つが水素で、残りの1つが先に定義したとおりの非水素置換基、とりわけ、ハロゲン、メチル、メトキシ、シアノ又はトリフルオロメチルの場合であり、メチル又はClがさらに好ましい。Rが水素以外の置換基であることがとりわけ好ましい。
前述の内容から、本発明の文脈においては、式(I)の化合物は、式(Ia):
Figure 2013526496
(式中、R3aは、アルキル、好ましくはメチル又はハロゲン、好ましくはCl又はBrであり、R1aは、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチル、シクロヘプチルメチル、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イルおよびビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イルメチル、好ましくは、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イルから選択され、R2aはアルキル基であって、ヒドロキシ、好ましくは、−CHOH、−CH−CHOH又は−CH−CH−CHOHで置換されていてもよい)
を有し、式(IIa):
Figure 2013526496
(式中、R1a、R2a及びR3aは、式(Ia)の化合物の場合と同様に定義される)
の化合物の転位を含む方法により調製されることが好ましいことは理解されよう。
式(Ia)及び(IIa)の化合物について前述した変数R1a、R2a及びR3aについての定義は、これらの基を含有する、本発明の好ましい合成手順における出発化合物又は中間体として以下に開示する他の化合物についても適用されることは理解されよう。さらに、R1a基、R2a基及びR3a基が、先にR、R及びRについて示した定義の好ましい下位群に相当することは明らかであろう。したがって、本明細書中で開示するR、R及びRのとりわけ好ましい実施形態には同時にR1a、R2a及びR3aが包含されており、当然ながらこの実施形態は、R1a、R2a及びR3aの実施形態としても、とりわけ好ましいであろう。
したがって、本発明の方法により好都合に調製できる例示的な好ましい式(I)の化合物は、
− N−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド、
− N−(4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド、
− N−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘキシルアセトアミド、
− N−(4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘキシルアセトアミド、
− N−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド、
− N−(4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド、
− N−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘキシルアセトアミド、
− N−(4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘキシルアセトアミド、
− 2−(ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−N−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミド、
− 2−(ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−N−(4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミド、
− N−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−3−シクロヘキシルプロパンアミド、
− N−(4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−3−シクロヘキシルプロパンアミド、
− N−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−3−シクロヘプチルプロパンアミド、
− N−(4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−3−シクロヘプチルプロパンアミド、
− N−(4−クロロ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘキシルアセトアミド、
− N−(4−ブロモ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘキシルアセトアミド、
− N−(4−クロロ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド、
− N−(4−ブロモ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド、
− 2−(ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−N−(4−クロロ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミド
− 2−(ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−N−(4−ブロモ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミド、
− N−(4−クロロ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)−3−シクロヘキシルプロパンアミド、
− N−(4−ブロモ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)−3−シクロヘキシルプロパンアミド、
− N−(4−クロロ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)−3−シクロヘプチルプロパンアミド、及び
− N−(4−ブロモ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−3−イル)−3−シクロヘプチルプロパンアミド
である。
式(II)の化合物又は式(IIa)の好ましい化合物の転位反応から、それぞれ式(I)の化合物又は式(Ia)の化合物が得られるが、これらの転位反応は、一般には、酸により誘導される。有機酸又は無機酸を使用できるが、有機カルボン酸が一般に好ましい。酢酸又はトリフルオロ酢酸(TFA)を、有用な酸の例として挙げることができる。これらの酸は、例えば未希釈の形態で、式(II)の化合物に添加できる。
この反応は、一般には、加熱下で、例えば、40℃から溶媒の還流温度までの温度にて進む。反応時間は、当業者が適切に調節でき、典型的には10分〜10時間、好ましくは30分〜5時間の範囲である。式(I)又は(Ia)の生成物は、反応混合物から回収し、乾燥させ、従来手段、例えば、有機溶媒を用いた抽出、シリカゲルクロマトグラフィーなどにより精製することができる。
式(II)又は(IIa)の化合物は、ケトンをヒドロキシルアミンと反応させて式(II)又はIIaのオキシム(ケトオキシム)を得ることにより、好都合に調製できる。ケトンをヒドロキシルアミンと反応させた後、R基〜R基又はR1a基〜R3a基のうち1つ若しくは複数を、導入又は好適に変換することが可能である。しかし、出発化合物としてのケトンは、式(III)、より好ましくは式(IIIa):
Figure 2013526496
(式中、変数R、R1a、R、R2a、R、R3a並びにR、R及びRは、全ての好ましい定義及びこれらの組合せを含め、前述のとおり定義される)
を有することが好ましい。
ケトンとヒドロキシルアミンとの反応は、一般に、有機溶媒、例えば、アルコール溶媒又はエーテル溶媒中で実施される。この反応は、典型的には、加熱下、例えば、40℃から溶媒の沸点までの範囲の温度にて進む。反応時間は、適切に調節でき、典型的には10分〜10時間の範囲である。最適な収率を確保するには、モル過剰のヒドロキシルアミンを使用することが好ましい。本明細書の文脈において、反応物としてのヒドロキシルアミンに言及した場合は、ヒドロキシルアミンの酸付加塩、例えばヒドロキシルアミン.HClが含まれることは理解されよう。後者の場合、ピリジンなどの塩基を適切に用いて、ヒドロキシルアミンを遊離させておくことができる。この反応の結果得られるオキシムは、反応混合物から回収し、乾燥させ、従来手段、例えば、有機溶媒を用いた抽出、抽出した生成物の炭化水素での研和などにより精製することができる。
式(II)又は(IIa)の化合物における置換基R又はR2aは、その調製の任意の好都合な段階でインドール環系の窒素原子と結合させることができる。しかし、式(IV)、好ましくは式(IVa):
Figure 2013526496
Figure 2013526496
(式中、変数R、R1a、R、R3a並びにR、R及びRは、全ての好ましい定義及びこれらの組合せを含め、前述のとおり定義される)
の化合物を供給し、環N原子上の水素原子をR基で置き換える反応に供して、それぞれ式(III)又は(IIIa)の化合物を得ることにより進めることが好都合であることが見出されている。
環N原子上の水素原子をR基で置き換える反応は、当技術分野で公知のさまざまな好適な反応物を使用して、窒素原子とアルキル基又は置換アルキル基との間に共有結合を形成することができる。例として挙げることができるのは、Rとしてのヒドロキシアルキル基が得られる、環状アミンとエポキシ化合物との反応、又はアミンと、前述の内容によるR基中にさらなる置換基を持っていてもよいハロゲン化アルキルRX(式中、Xは、例えばI、Br又はClである)との反応である。ヒドロキシ基で末端置換されているアルキル基をRとして導入するとりわけ有効な方式は、アミン、とりわけ前記の式(IV)又は(IVa)のアミンと環状アルキレンカーボネートとの反応である。したがって、本発明による方法は、好ましくは、インドール環系中のNヘテロ原子が水素原子を持つ出発化合物を、該出発化合物をアルキレンカーボネートと反応させることにより、インドール環系中のNヘテロ原子が、−OH基で末端置換されているアルキル基を置換基Rとして持つ化合物に変換させるステップを包含する。好適なアルキレンカーボネートの例は、エチレンカーボネート及びプロピレンカーボネートであり、Rとしての−CH−CHOH基を得るために、エチレンカーボネートが好ましくは使用される。この反応は、特に、アミンに対してモル過剰のアルキレンカーボネートを使用した場合に高収率で進む。さらに、非求核塩基、例えばジアザビシクロウンデセン(DBU)の存在下で、アミンとアルキレンカーボネートとを反応させることが好ましい。この反応は、加熱下、典型的には、アルキレンカーボネートの沸点を超える温度、例えば50〜150℃の間の温度で実施できる。反応時間は、例えば1時間〜10時間など好適に調節できる。
前記の式(I)又は(Ia)の化合物の調製が、インドール複素環の3位に官能性を持たないインドール化合物から出発する場合、ケトン基は、当技術分野で公知のアシル化反応を用いて、この位置の複素環と結合させることができる。本発明による方法に関する場合、アシル化は、好ましくは、出発化合物として式(V)又は(Va):
Figure 2013526496
(式中、変数R、R3a、R、R及びRは、全ての好ましい定義及びこれらの組合せを含め、前述のとおり定義される)
の化合物を使用して実施され、これにより式(IV)又は(IVa)の化合物が得られる。
アシル化反応物としては、式R−C(O)−OHの有機酸、又はアシル基−C(O)−Rを含有するその活性化誘導体(Rはヒドロカルビル基である)が一般に使用される。好適な活性化誘導体は、アシル化反応をすることが当技術分野で公知のものである。そのような誘導体としては、式R−C(O)−X(Xは、好ましくはClである)のハロゲン化アシル、及び−C(O)−R基を含有する酸無水物が挙げられる。無水物としては、式R−O−C(O)−O−Rのものが好ましいが、1つのみのR基を有する混合無水物も、原理上は使用できる。一般に、ハロゲン化アシルが、アシル化反応物として好ましい。したがって、前述の内容は、Rが、好ましい構造−CH−R1aを有する場合に、適用される。
アシル化反応は、一般に、当技術分野で公知の合成原理を用いて、アシル化反応物に適応される触媒の存在下で実施される(March's Advanced Organic Chemistry、第6版、2007、719頁を参照)。例えば、ルイス酸触媒は、アシル化反応物がハロゲン化アシルである場合に通常使用される。好適な触媒の例は、AlCl又はSnClである。アシル化反応は、一般に、乾燥ベンゼンなどの好適な溶媒中で、また、好ましくは室温以下、例えば0℃で実施される。その結果得られるケトンを、反応混合物から回収し、乾燥させ、従来手段、例えば、有機溶媒を用いた抽出、抽出した生成物の炭化水素での研和などにより精製することができる。
前述の内容から、本発明による式(I)の化合物を調製するための好ましい方法が、
i)式(V):
Figure 2013526496
(式中、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択される)
の化合物を供給するステップと、
ii)式(V)の化合物を、式R−C(O)−OHの有機酸、又はアシル基−C(O)−Rを含有するその活性化誘導体(式中、Rはヒドロカルビル基である)でアシル化して、式(IV):
Figure 2013526496
(式中、R、R、R、R、Rは、前述のとおり定義される)
の化合物を得るステップと、
iii)式(IV)の化合物を、環N原子上の水素置換基をR基で置き換える反応に供して、式(III):
Figure 2013526496
[式中、R、R、R、R及びRは前述のとおり定義され、Rはアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、Hおよびアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい]
の化合物を得るステップと、
iv)式(III)の化合物をヒドロキシルアミンと反応させて式(II):
Figure 2013526496
(式中、R、R、R、R、R及びRは、前述のとおり定義される)、
の化合物を得るステップと、
v)式(II)の化合物に転位反応を生じさせて、式(I)の化合物を得るステップと
を含むことは理解されよう。
〜Rについて先に定義した好ましい意味は、この好ましい反応スキームにも適用されることは理解されよう。
さらに好ましいのは、本発明による式(Ia)の化合物を調製するための方法であって、
i)式(Va):
Figure 2013526496
(式中、R3aは、アルキル及びハロゲンから選択される)
の化合物を供給するステップと、
ii)式(Va)の化合物を、式R1a−CH−C(O)−OHの有機酸、又はアシル基−C(O)−CH−R1aを含有するその活性化誘導体(式中、R1aは、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチル、シクロヘプチルメチル、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル及びビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イルメチルから選択される)でアシル化して、式(IVa):
Figure 2013526496
(式中、R1a及びR3aは、前述のとおり定義される)
の化合物を得るステップと、
iii)式(IVa)の化合物を、環N原子上の水素置換基をR2a基で置き換える反応に供して、式(IIIa):
Figure 2013526496
(式中、R1a及びR3aは前述のとおり定義され、R2aはアルキル基であって、ヒドロキシで置換されていてもよい)
の化合物を得るステップと、
iv)式(IIIa)の化合物をヒドロキシルアミンと反応させて、式(IIa):
Figure 2013526496
(式中、R1a、R2a及びR3aは、前述のとおり定義される)
の化合物を得るステップと、
v)式(IIa)の化合物に転位反応を生じさせて、式(Ia)の化合物を得るステップと
を含む方法である。
1a〜R3aについて先に定義した好ましい意味は、この好ましい反応スキームにも適用されることは理解されよう。
本発明により調製される化合物の薬学的に許容される塩は、例えば、インドール環系のN原子、又は他の任意選択的なアミン置換基をプロトン化することにより形成できる。このような塩としては、有機及び無機の陰イオンで形成される塩、例えば、塩酸、リン酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸などに由来するものが挙げられる。
以下の例は、本発明を例証することを意図したものであるが、より広範な前述の説明について、又は別添の特許請求の範囲について制限を課すものと解釈されるべきではない。
例1
標的化合物
Figure 2013526496
合成スキーム
Figure 2013526496
Figure 2013526496
1−(4−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルエタノン(化合物2)の調製:
パートA:シクロヘプチルアセチルクロリド(化合物1)の合成:シクロヘプチル酢酸(75g、0.48mol、Alfa aesar、ロット番号10124299)を、還流冷却器を取り付けた1口の1L丸底フラスコに入れた。これにSOCl(122mL、1.69mol)を室温で加えてから、1.5時間還流させた。過剰なSOClを大気圧下、浴温80℃で除去するとやがて蒸留が終了し、次いで、浴温80℃で1時間、真空処理を施した(約12mm)。未精製の酸塩化物は、乾燥ベンゼン(150mL)に溶解し、フリーデル−クラフツ反応に使用した。
パートB:化合物2の調製:乾燥ベンゼン(1200mL)中の4−クロロインドール(50g、0.33mol、AVIAN International Limited、ロット番号20090713)の撹拌溶液[添加漏斗を取り付けた撹拌機を取り付けた3口の丸底フラスコに入れた]に、乾燥ベンゼンに溶解したシクロヘプチルアセチルクロリド(化合物1、パートAで調製したもの)を0℃で30分かけて添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌した。この混合物に、乾燥ベンゼン(150mL)に溶解した塩化第二スズ(172g、0.66Mol、Spectrochem、ロット番号3253294)を、0℃で1時間かけてゆっくり添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。TLCが反応の完了を示した(TLC試料調製:少量の試料を反応混合物から抜き取り、水でクエンチし、飽和NaHCOで塩基性化してから酢酸エチルで抽出した。移動相:35%EtOAc/ヘキサン、Rf=0.2)。1NのHCl(500mL)を、反応混合物に室温で10分かけてゆっくり添加し、この混合物を酢酸エチルで抽出した(500mLで3回)。1回目の抽出によりエマルションが得られ、これを分離し、10%メタノール/酢酸エチル(300mL)と共に一晩撹拌すると、清澄な層が得られた。有機抽出物を合わせたものを水(800mLで3回)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(500mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が得られ、これをジエチルエーテル(100mL)で15分間研和し、濾過した。この固体をジエチルエーテル(50mL)で洗浄し、真空下で1時間乾燥させた(白色の結晶状固体、50g、52.5%)
HNMR(DMSO−D6):δ12.1(broad s,1H),8.3(s,1H),7.4(dd,1H),7.1−7.2(m,2H),2.7−2.8(d,2H),2.0−2.1(m,1H),1.1−1.8(m,12H)、HLC純度:約99.53%、融解範囲:165〜168℃。
Figure 2013526496
1−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルエタノン(化合物3)の調製:化合物2(50g、0.173mol)及びエチレンカーボネート(45.6g、0.519mol、Aldrich、ロット番号S80704−499)を、1口の1L丸底フラスコに入れた。DBU(26.2g、0.173mol、Chemlabs、ロット番号5244687)を添加し、この混合物を30分かけてゆっくり95℃に加熱し、95℃で8時間撹拌した。TLCが反応の完了を示した(TLC試料調製:少量の反応混合物試料を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。移動相:40%酢酸エチル/ヘキサン、Rf=0.4)。反応混合物を室温に冷却し、水(150mL)を添加し、16時間撹拌した。固体生成物を濾過し、真空下で3時間乾燥させた(白色の粉末、54g、93.7%)。
HNMR(DMSO−D6):δ8.3(s,1H),7.5−7.6(dd,1H),7.2(m,2H),4.9(t,1H),4.2−4.3(t,2H),3.7−3.8(m,2H),2.7−2.8(d,2H),2.0−2.1(m,1H),1.2−1.75(m,12H).HPLC純度:約95.87%、融解範囲:113〜119℃。
Figure 2013526496
1−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルエタノンオキシム(化合物4)の調製:メタノール(270mL)中の化合物3(54g、0.162mol)の溶液に、ヒドロキシルアミン.HCl(55.9g、0.810mol、Rankem、ロット番号J019L08)及びピリジン(38.4g、0.486mol、Merck、ロット番号SE9S590204)を室温で添加し、10分間撹拌した。この混合物を4時間加熱還流した。TLCが反応の完了を示した(TLC調製:反応混合物を酢酸エチルで希釈した。移動相:45%酢酸エチル/ヘキサン、Rf:0.4(主な異性体)、0.5(微量の異性体)。反応混合物を濃縮し、残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した(300mLで3回)。有機層を合わせたものを水(500mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が得られ、これをヘキサン(100mL)で研和すると、所望の生成物がオフホワイトの固体として得られた(55g、97%、E/Z異性体混合物)。HPLC純度:約90.7%、融点:168〜173℃。
Figure 2013526496
N−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド(NTR−035)の調製:化合物4(55g、0.158mol)を1口の1L丸底フラスコに入れ、トリフルオロ酢酸(275mL、Merck、ロット番号AG7A570451)を室温で添加した。この混合物を30分かけて加熱還流し、還流状態を1時間維持した。TLCが反応の完了を示した(TLC試料調製:反応混合物を水で希釈し、NaHCOで塩基性化してから酢酸エチルで抽出した。移動相:35%酢酸エチル/クロロホルム、生成物は0.4Rf、トリフルオロアセトアミドは0.8Rfである)。反応混合物を濃縮し、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で処理してpH=7〜8とし、クロロホルムで抽出した(300mLで3回)。有機層を合わせたものを水(500mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が得られた(65g、NTR−035とトリフルオロアセトアミド誘導体との混合物)。メタノール(200mL)及びKCO(65g)を添加した後、この混合物を室温で30分間撹拌した。TLCが、対応するトリフルオロアセトアミドからNTR−035への変換を示した(TLC:反応混合物を直接チェックした)。反応混合物を水(400mL)で希釈し、クロロホルムで抽出した(250mLで2回)。有機層を合わせたものを水(100mLで2回)、ブライン(100mLで1回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が固体として得られた(55g)。15%酢酸エチル/クロロホルムを用いたカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル800gを充填)によりシリカゲル(120g、100〜200メッシュ)で精製すると、NTR35が得られた(29g、53%)。
HNMR(DMSO−D6):δ9.0−9.1(s,1H),7.5−7.6(s,1H),7.4−7.5(d,1H),7.0−7.2(t,1H),6.9−7.0(d,1H),4.8−4.9(t,1H),4.1−4.2(t,2H),3.6−3.7(m,2H),2.2−2.3(d,2H),2.0(m,1H),1.1−1.8(m,12H).HPLC純度:99.5%、融解範囲:108〜110℃。
例2
標的化合物
Figure 2013526496
合成スキーム
Figure 2013526496
Figure 2013526496
2−シクロヘプチル−1−(4−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノン(化合物2)の調製:
パートA:2−シクロヘプチルアセチルクロリド(化合物1)の合成:塩化チオニル(5mL、0.067mol)をシクロヘプチル酢酸(2.25g、0.0144mol、Alfa aesar、ロット番号10124299)に室温で添加し、1.5時間加熱還流した。過剰なSOClを大気圧下、浴温80℃で除去し、真空下で(約12mm)1時間乾燥させた。未精製の酸塩化物は、乾燥ベンゼン(10mL)に溶解し、フリーデル−クラフツ反応に使用した。
パートB:化合物2の調製:乾燥ベンゼン(10mL)中の4−メチルインドール(1.5g、0.0114mol、Molekula Life Sciences Ltd、ロット番号M10431/04−09)の撹拌溶液に、乾燥ベンゼンに溶解したシクロヘプチルアセチルクロリド(化合物1、パートAで調製したもの)を0℃で5分かけて添加し、0℃で10分間撹拌した。乾燥ベンゼン(10mL)中の塩化第二スズ(5.9g、0.0228mol、Spectrochem、ロット番号3253294)の溶液を、0℃で10分かけてゆっくり添加した。この混合物を室温で1時間撹拌させた。1NのHCl(10mL)をゆっくり添加し、この混合物を10分間撹拌し、次いで、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。有機層を合わせたものを水(20mLで2回)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をヘキサン中の20%ジエチルエーテルで研和すると、純粋化合物が茶色の固体として得られた(1.4g、45%)。
HNMR(CDCl):δ8.5(br,1H),7.8(s,1H),7.15−7.25(m,2H),7.0−7.1(d,1H),2.8−2.9(s,3H),2.7−2.8(d,2H),2.3−2.4(m,1H),1.7−1.8(m,2H),1.4−1.7(m,8H),1.2−1.35(m,2H).HPLC純度:約99.45%、融解範囲は146〜150℃である。
Figure 2013526496
2−シクロヘプチル−1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノン(化合物3)の調製:化合物2(1.42g、0.0055mol)、エチレンカーボネート(2.9g、0.033mol、Aldrich、ロット番号S80704−499)とDBU(0.847g、0.0055mol、Chemlabs、ロット番号5244687)との混合物を、8時間かけて95℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)で希釈し、4時間撹拌した。固体生成物を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させると、生成物がオフホワイトの固体として得られた(1.4g、86%)。
HNMR(CDCl):δ7.8(s,1H),7.1−7.2(m,2H),7.0−7.1(d,1H),4.3(t,2H),4.0(m,2H),2.8(s,3H),2.65−2.7(d,2H),2.1−2.25(m,1H),2.0(m,1H),1.7−1.8(m,2H),1.4−1.7(m,8H),1.15−1.3(m,2H).HPLC純度:約98.7%、融解範囲:98〜104℃。
Figure 2013526496
1−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルエタノンオキシム(化合物4)の調製:メタノール(30mL)中の化合物3(1.4g、0.0045mol)の溶液に、ヒドロキシルアミン.HCl(2.4g、0.0356mol、Rankem、ロット番号J019L08)及びピリジン(1.761g、0.022mol、Merck、ロット番号SE9S590204)を室温で添加した。この混合物を6時間、加熱還流した。溶媒を除去し、残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせたものを水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が得られた。この未精製物質をヘキサン(5mL)で研和すると、所望の生成物が淡黄色の固体として得られた(1.3g、87%、E/Z異性体混合物)。HPLC純度:約90.9%、融解範囲は120〜123℃である。
Figure 2013526496
N−(4−クロロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド(NTR−054)の調製:酢酸(6mL)中の化合物4(1.3g、0.00392mol)の溶液を、2時間かけて100℃に加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。有機層を合わせたものを水(20mLで2回)、ブライン(20mLで1回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をメタノール(15mL)に溶解した。KCO(1.5g、0.011mol)を添加し、この混合物を室温で30分間撹拌し、次いで水(15mL)を添加し、クロロホルムで抽出した(15mLで3回)。有機層を合わせたものを水(15mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が得られた。酢酸エチル及びヘキサンを用いたシリカゲル(100〜200メッシュ)での精製により、生成物が得られた(520mg、40%)。
HNMR(DMSO−D6):δ9.0−9.1(s,1H),7.2−7.3(m,2H),6.9−7.0(t,1H),6.78(d,1H),4.8−4.9(t,1H),4.1−4.2(t,2H),3.6−3.7(m,12H),2.5−2.6(s,3H),2.2(d,2H),2.0(m,1H),1.2−1.8(m,12H).融解範囲は79〜83℃である。

Claims (15)

  1. 式(I):
    Figure 2013526496
    [式中、Rはヒドロカルビル基であり、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択され、Rは、アルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、Hおよびアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい]
    の化合物の調製方法であって、
    式(II):
    Figure 2013526496
    (式中、R、R、R、R、R及びRは、前述のとおり定義される)
    の化合物の転位反応を含む方法。
  2. 前記式(II)の化合物が、式(III):
    Figure 2013526496
    の化合物をヒドロキシルアミンと反応させるステップを含む方法により調製され、式(III)において、Rがヒドロカルビル基であり、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択され、Rがアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、Hおよびアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい、請求項1に記載の方法。
  3. 前記式(III)の化合物が、式(IV):
    Figure 2013526496
    (式中、R及びR〜Rは、前述のとおり定義される)
    の化合物を、環N原子上の水素置換基をR基で置き換える反応に供して、式(III):
    Figure 2013526496
    [式中、Rはヒドロカルビル基であり、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択され、Rはアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、Hおよびアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい]
    の化合物を得るステップを含む方法により調製される、請求項2に記載の方法。
  4. 式(V):
    Figure 2013526496
    (式中、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択される)
    の化合物を、式R−C(O)−OHの有機酸、又はアシル基−C(O)−Rを含有するその活性化誘導体(式中、Rはヒドロカルビル基である)でアシル化することをさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記アシル化が、ルイス酸触媒の存在下で式R−C(O)−Xの酸ハロゲン化物を用いて実施される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ルイス酸触媒がSnClである、請求項5に記載の方法。
  7. 前記式(I)の化合物が、式(Ia):
    Figure 2013526496
    (式中、R3aは、アルキル又はハロゲンであり、R1aは、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチル、シクロヘプチルメチル、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル及びビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イルメチルから選択され、R2aはアルキル基であって、ヒドロキシで置換されていてもよい)
    の化合物であり、式(IIa):
    Figure 2013526496
    (式中、R1a、R2a及びR3aは、式(Ia)の化合物の場合と同様に定義される)
    の化合物の転位を含む方法により調製される、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
  8. インドール環系中のNヘテロ原子が水素原子を有する出発化合物を、前記出発化合物とエチレンカーボネートとの反応により、前記インドール環系中の前記Nヘテロ原子が置換基として−CH−CH−OH基を有する化合物に変換させるステップを含む、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
  9. エチレンカーボネートとの前記反応が、非求核塩基の存在下で実施される、請求項8に記載の方法。
  10. エチレンカーボネートと反応させられる前記出発化合物が式(IV)の化合物である、請求項8又は9に記載の方法。
  11. i)式(V):
    Figure 2013526496
    (式中、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択される)
    の化合物を供給するステップと、
    ii)前記式(V)の化合物を、式R−C(O)−OHの有機酸、又はアシル基−C(O)−Rを含有するその活性化誘導体(式中、Rはヒドロカルビル基である)でアシル化して、式(IV):
    Figure 2013526496
    (式中、R、R、R、R、Rは、前述のとおり定義される)
    の化合物を得るステップと、
    iii)前記式(IV)の化合物を、環N原子上の水素置換基をR基で置き換える反応に供して、式(III):
    Figure 2013526496
    [式中、R、R、R、R及びRは前述のとおり定義され、Rはアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、Hおよびアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい]
    の化合物を得るステップと、
    iv)前記式(III)の化合物をヒドロキシアミンと反応させて、式(II):
    Figure 2013526496
    (式中、R、R、R、R、R及びRは、前述のとおり定義される)
    の化合物を得るステップと、
    v)前記式(II)の化合物に転位反応を生じさせて、前記式(I)の化合物を得るステップと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記式(IV)の化合物をエチレンカーボネートと反応させて、式(III)(式中、Rは−CH−CH−OHである)の化合物を得るステップを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 〜Rが、水素、ハロゲンおよびメチルから独立に選択され、Rが、式−CH−R1a(式中、R1aは、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチル、シクロヘプチルメチル、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル及びビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イルメチルから選択される)の基である、請求項9又は10に記載の方法。
  14. がメチル及びハロゲンから選択され、R〜Rが水素である、請求項13に記載の方法。
  15. 式(II):
    Figure 2013526496
    [式中、Rはヒドロカルビル基であり、R、R、R及びRは、H、アルキル、アルコキシ、CN、CF及びハロゲンから独立に選択され、Rはアルキル基であって、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−NR(R及びRは、Hおよびアルキルから独立に選択される)、CN又はCFで置換されていてもよい]
    の化合物。
JP2013509476A 2010-05-14 2011-03-04 P2x7r拮抗剤の新規調製方法 Withdrawn JP2013526496A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10162812.1 2010-05-14
EP10162812 2010-05-14
PCT/EP2011/053283 WO2011141194A1 (en) 2010-05-14 2011-03-04 Novel methods for the preparation of p2x7r antagonists

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013526496A true JP2013526496A (ja) 2013-06-24

Family

ID=43924014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013509476A Withdrawn JP2013526496A (ja) 2010-05-14 2011-03-04 P2x7r拮抗剤の新規調製方法

Country Status (13)

Country Link
US (1) US20130060047A1 (ja)
EP (2) EP2386541A1 (ja)
JP (1) JP2013526496A (ja)
CN (1) CN102858741A (ja)
AU (1) AU2011252351A1 (ja)
BR (1) BR112012028850A2 (ja)
CA (1) CA2799115A1 (ja)
EA (1) EA201201548A1 (ja)
IL (1) IL222948A0 (ja)
MX (1) MX2012013075A (ja)
SG (1) SG185400A1 (ja)
WO (1) WO2011141194A1 (ja)
ZA (1) ZA201209495B (ja)

Family Cites Families (59)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB832568A (en) * 1956-08-03 1960-04-13 Clin Byla Ets Heterocyclic compounds and production thereof
US2930798A (en) * 1956-08-03 1960-03-29 Clin Byla Ets 3-alkanoyl 1-tertiary-amino-alkyl indol oximes and production thereof
SE9704545D0 (sv) 1997-12-05 1997-12-05 Astra Pharma Prod Novel compounds
SE9704544D0 (sv) 1997-12-05 1997-12-05 Astra Pharma Prod Novel compounds
SE9704546D0 (sv) 1997-12-05 1997-12-05 Astra Pharma Prod Novel compounds
RU2254333C2 (ru) 1999-04-09 2005-06-20 Астразенека Аб Производные адамантана, способ их получения, фармацевтическая композиция на их основе и способы лечения
SE9901875D0 (sv) 1999-05-25 1999-05-25 Astra Pharma Prod Novel compounds
SE9904505D0 (sv) 1999-12-09 1999-12-09 Astra Pharma Prod Novel compounds
TWI258462B (en) 1999-12-17 2006-07-21 Astrazeneca Ab Adamantane derivative compounds, process for preparing the same and pharmaceutical composition comprising the same
SE9904652D0 (sv) 1999-12-17 1999-12-17 Astra Pharma Prod Novel Compounds
SE9904738D0 (sv) 1999-12-22 1999-12-22 Astra Pharma Prod Novel compounds
GB0013737D0 (en) 2000-06-07 2000-07-26 Astrazeneca Ab Novel compounds
PA8557501A1 (es) 2001-11-12 2003-06-30 Pfizer Prod Inc Benzamida, heteroarilamida y amidas inversas
WO2003042190A1 (en) 2001-11-12 2003-05-22 Pfizer Products Inc. N-alkyl-adamantyl derivatives as p2x7-receptor antagonists
SE0103836D0 (sv) 2001-11-16 2001-11-16 Astrazeneca Ab Novel compounds
AU2002359524A1 (en) 2001-11-30 2003-06-17 The Government Of The United States Of America, Represented By The Secretary, Department Of Health A P2x7 receptor antagonists
NZ533649A (en) 2001-12-21 2006-01-27 King Pharmaceuticals Res & Dev Tyrosyl derivatives and their use as P2X7 receptor modulators
SE0200920D0 (sv) 2002-03-25 2002-03-25 Astrazeneca Ab Novel compounds
MXPA05005146A (es) * 2002-11-15 2005-07-22 Tibotec Pharm Ltd Indolpiridinio sustituido como compuestos antiinfecciosos.
PA8591801A1 (es) 2002-12-31 2004-07-26 Pfizer Prod Inc Inhibidores benzamidicos del receptor p2x7.
CA2511189A1 (en) 2002-12-31 2004-07-15 Pfizer Products Inc. Benzamide inhibitors of the p2x7 receptor
SE0300480D0 (sv) 2003-02-21 2003-02-21 Astrazeneca Ab Novel compounds
WO2004099146A1 (en) 2003-05-12 2004-11-18 Pfizer Products Inc. Benzamide inhibitors of the p2x7 receptor
GB0312609D0 (en) 2003-06-02 2003-07-09 Astrazeneca Ab Novel compounds
GB0324498D0 (en) 2003-07-21 2003-11-26 Aventis Pharma Inc Heterocyclic compounds as P2X7 ion channel blockers
SE0302139D0 (sv) 2003-07-28 2003-07-28 Astrazeneca Ab Novel compounds
SE0302192D0 (sv) 2003-08-08 2003-08-08 Astrazeneca Ab Novel compounds
WO2005019182A1 (en) 2003-08-20 2005-03-03 Bayer Healthcare Ag Pyrazolylmethylbenzamide derivatives as p2xt-receptor antagonists
JP2007509180A (ja) 2003-10-21 2007-04-12 インスパイアー ファーマシューティカルズ,インコーポレイティド 疼痛を治療するための、非ヌクレオチド組成物および方法
JP2007535553A (ja) 2004-04-29 2007-12-06 アボット・ラボラトリーズ アミノ−テトラゾール類縁体および使用方法
EP1758911A1 (en) * 2004-05-17 2007-03-07 Tibotec Pharmaceuticals Ltd. 1-heterocyclyl-1,5-dihydro-pyrido[3,2-b]indol-2-ones
KR20070011588A (ko) * 2004-05-17 2007-01-24 티보텍 파마슈티칼즈 리미티드 치환된 1-페닐-1,5-디히드로-피리도-[3,2-b]인돌-2-온 및다른 hiv 억제제의 배합물
ATE481403T1 (de) * 2004-05-17 2010-10-15 Tibotec Pharm Ltd Substituierte 1-phenyl-1,5-dihydro-pyridoä3,2- büindol-2-on-derivate verwendbar als pharmazeutische antiinfektiva
BRPI0512781A (pt) 2004-06-29 2008-04-08 Pfizer Prod Inc método para preparação de derivados de 5-{4-(2-hidroxi-propil)-3,5-dioxo-4,5-diidro-3h-[1,2,4]tria zin-2-il}-benzamida através da desproteção dos precursores de protetores de hidroxila
WO2006003513A1 (en) 2004-06-29 2006-01-12 Pfizer Products Inc. Method for preparing 5-`4-(2-hydroxy-ethyl)-3,5-dioxo-4,5-dihydro-3h-`1,2,4!-triazin-2-yl!benzamide derivatives with p2x7 inhibiting activity by reaction of the derivative unsubstituted in 4-position of the triazine with an oxiran in the presence of a lewis acid
US7241776B2 (en) 2004-08-02 2007-07-10 Abbott Laboratories Cyanoamidine P2X7 antagonists for the treatment of pain
SA05260265A (ar) 2004-08-30 2005-12-03 استرازينيكا ايه بي مركبات جديدة
SE0402925D0 (sv) 2004-11-30 2004-11-30 Astrazeneca Ab Novel Compounds
EP1831174B1 (en) 2004-12-24 2011-03-02 AstraZeneca AB Amide derivatives
EP1844003A4 (en) 2005-01-27 2010-09-22 Astrazeneca Ab NEW BIAROMATIC COMPOUNDS AS INHIBITORS OF THE P2X7 RECEPTOR
US20060211739A1 (en) 2005-02-08 2006-09-21 Arturo Perez-Medrano Use of selective P2X7 receptor antagonists
US7402596B2 (en) 2005-03-24 2008-07-22 Renovis, Inc. Bicycloheteroaryl compounds as P2X7 modulators and uses thereof
WO2006110516A1 (en) 2005-04-11 2006-10-19 Abbott Laboratories Acylhydrazide p2x7 antagonists and uses thereof
EP1885376A1 (en) 2005-05-05 2008-02-13 Medicure International Inc. Inhibition of atp-mediated, p2x7 dependent pathways by pyridoxal-5-phosphaste and vitamin b6 related compounds
CA2625940A1 (en) 2005-08-29 2007-03-08 Irma Bernatchez-Lemaire Use of histogranin and histogranin-like compounds as inhibitors of p2x7 receptor function and as anti-arthritic agents
US20100022531A1 (en) 2005-09-01 2010-01-28 Renovis, Inc. Novel compounds as p2x7 modulators and uses thereof
WO2007056046A1 (en) 2005-11-07 2007-05-18 Abbott Laboratories P2x7 receptor antagonists and methods of use
WO2007056091A2 (en) 2005-11-09 2007-05-18 Abbott Laboratories 2-phenyl-2h-pyraz0le derivatives as p2x7 receptor antagonists and uses thereof
JP5306986B2 (ja) 2006-03-16 2013-10-02 エボテック (ユーエス) インコーポレイテッド P2x7調節因子としてのビシクロへテロアリール化合物およびその使用
US8546579B2 (en) 2006-03-16 2013-10-01 Evotec (Us) Inc. Bicycloheteroaryl compounds as P2X7 modulators and uses thereof
CA2645652A1 (en) 2006-03-16 2007-09-27 Renovis, Inc. Bicycloheteroaryl compounds as p2x7 modulators and uses thereof
US20100184802A1 (en) 2006-03-16 2010-07-22 Kelly Michael G Bicycloheteroaryl Compounds as P2X7 Modulators and Uses Thereof
TWI464148B (zh) 2006-03-16 2014-12-11 Evotec Us Inc 作為p2x7調節劑之雙環雜芳基化合物與其用途
US20100298285A1 (en) 2006-03-16 2010-11-25 Kelly Michael G Biclycloheteroaryl Compounds as P2x7 Modulators and Uses Thereof
ATE489088T1 (de) 2006-06-06 2010-12-15 Glaxo Group Ltd N- (phenylmethyl) -2- (1h-pyrazol-4-yl) acetamid- derivate als p2x7-antagonisten zur behandlung von schmerzen, entzündungen und neurodegeneration
GB0611154D0 (en) 2006-06-06 2006-07-19 Glaxo Group Ltd Novel receptor antagonists and their methods of use
US20080076924A1 (en) 2006-06-30 2008-03-27 Patrick Betschmann Piperazines as P2X7 antagonists
MX2009000117A (es) 2006-07-06 2009-01-23 Glaxo Group Ltd N-fenilmetil-5-oxo-prolin-2-amidas sustituidas como antagonistas de receptores p2x7 y sus metodos de uso.
MX2011010810A (es) * 2009-04-14 2012-01-12 Affectis Pharmaceuticals Ag Nuevos antagonistas de p2x7r y su uso.

Also Published As

Publication number Publication date
ZA201209495B (en) 2013-08-28
US20130060047A1 (en) 2013-03-07
IL222948A0 (en) 2012-12-31
MX2012013075A (es) 2012-12-17
BR112012028850A2 (pt) 2015-09-15
EA201201548A1 (ru) 2013-05-30
EP2569281A1 (en) 2013-03-20
AU2011252351A1 (en) 2012-10-11
CA2799115A1 (en) 2011-11-17
CN102858741A (zh) 2013-01-02
SG185400A1 (en) 2012-12-28
WO2011141194A1 (en) 2011-11-17
EP2386541A1 (en) 2011-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4054845B2 (ja) 神経変性障害の治療のためのイミダゾール化合物
US5464872A (en) Arylalkyl (thio) amides
EP1836166B1 (en) Glucocorticoid mimetics, methods of making them, pharmaceutical compositions, and uses thereof
EP2456754B1 (fr) Derives d'acyl-guanidines modulateurs de la voie de signalisation des proteines hedgehog
NZ538932A (en) 3-(sulfonamidoethyl)-indole derivatives for use as glucocorticoid mimetics in the treatment of inflammatory, allergic and proliferative disease
CA2694224A1 (en) Glucocorticoid mimetics, methods of making them, pharmaceutical compositions, and uses thereof
WO2008124665A1 (en) Glucocorticoid mimetics, methods of making them, pharmaceutical compositions, and uses thereof
CA2694377A1 (fr) Derives d'imidazolones, procede de preparation et applications biologiques
US7126009B2 (en) Palladium catalyzed indolization of 2-bromo or chloroanilines
JPH03169860A (ja) 置換n―ベンジルピペリジンアミド
HUE030696T2 (en) Process for the preparation of dabigatran etexilate and its intermediates
CA3226980A1 (en) Method for preparing a tryptamine derivative.
CN109265386B (zh) 一种通过c-h活化合成3-酰基化吲哚衍生物的新方法
CA2720275A1 (en) Indolinone compound
BR112015028871B1 (pt) Novos compostos de 3,4-dihidro-2h-isoquinolina-1-ona e 2,3-dihidro-isoindol-1-ona
JP5372514B2 (ja) 新規なインドリジン誘導体、この調製方法およびこれを含む治療組成物
FR2696177A1 (fr) Dérivés de pipéridine, leur préparation et leur application en thérapeutique.
JP2013526496A (ja) P2x7r拮抗剤の新規調製方法
FI85138B (fi) Foerfarande foer framstaellning av terapeutiskt anvaendbara 4-fenylpropylindolderivat.
SK172799A3 (en) 3-benzylpiperidine derivative, process for its preparation and pharmaceutical composition containing the same
AU2010261961A1 (en) 1-(2-alkyl-2,3-dihydro-benzofuran-4-yl)-pyrrolidin-3-ylamine acyl compounds
JPS6045577A (ja) 2−アザビシクロ〔2.2.2〕オクタン誘導体
FI78291C (fi) Foerfarande foer framstaellning av terapeutiskt anvaendbara 1-fenoxi-3-hydroxi-indolyl-alkylamino-3-propanoler.
FR2884824A1 (fr) Derives de 1h-pyrimido[4,5-b]indole, leur preparation et leur application en therapeutique
CN104870425B (zh) 可用于治疗乳头瘤病毒的肼的合成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140513