JP2013526475A - ボラザンの生成方法 - Google Patents

ボラザンの生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013526475A
JP2013526475A JP2013510664A JP2013510664A JP2013526475A JP 2013526475 A JP2013526475 A JP 2013526475A JP 2013510664 A JP2013510664 A JP 2013510664A JP 2013510664 A JP2013510664 A JP 2013510664A JP 2013526475 A JP2013526475 A JP 2013526475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
borazane
solvent
ppm
less
steps
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013510664A
Other languages
English (en)
Inventor
ジャン−フィリップ グードン
ジョエル ルヌアール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Safran Ceramics SA
Original Assignee
Herakles SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Herakles SA filed Critical Herakles SA
Publication of JP2013526475A publication Critical patent/JP2013526475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B35/00Boron; Compounds thereof
    • C01B35/08Compounds containing boron and nitrogen, phosphorus, oxygen, sulfur, selenium or tellurium
    • C01B35/14Compounds containing boron and nitrogen, phosphorus, sulfur, selenium or tellurium
    • C01B35/146Compounds containing boron and nitrogen, e.g. borazoles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B35/00Boron; Compounds thereof
    • C01B35/08Compounds containing boron and nitrogen, phosphorus, oxygen, sulfur, selenium or tellurium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B35/00Boron; Compounds thereof
    • C01B35/08Compounds containing boron and nitrogen, phosphorus, oxygen, sulfur, selenium or tellurium
    • C01B35/14Compounds containing boron and nitrogen, phosphorus, sulfur, selenium or tellurium

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)

Abstract

本発明は、ボラザンの生成方法に関し、含有される不純物のレベルが低いボラザンを生成するのに適している。THFの溶媒に溶解したボラザン(少なくとも1のアンモニウム塩を少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素と反応させて得られたボラザン)を、非溶媒を用いて選択的に沈殿させる。さらに選択的溶解により、当該沈殿されたボラザンを純化してよい。選択的沈殿及び選択的溶解を行うことで得られるボラザンは、1重量%未満の不純物を含有し、且つ/又は、吸熱溶融ピークの温度範囲が110℃を超えていて固体状態で熱分解しない。

Description

本発明は、ボラザンの生成方法に関し、より詳細には、含有される不純物のレベルが非常に低いボラザンの生成方法に関する。本発明に係る方法は、一の好適な例において、連続した2つの所定の純化工程を含み、溶融前に固体状態で熱分解しないボラザンを生成する。
固体の化合物から発生する水素は、燃料電池に水素を供給する手段の1つとして一般に用いられている。
したがって、水素の固体前駆体としてボラザンを用いることは、公知である。
ボラザンは、化学式BHNHで表わされると共に、白色結晶性粉末の形態で得られ、19.6重量%の水素を含有するという特有の性質を有する。したがって、ボラザンは、水素の固体貯蔵の手段として、特に注目されている。
ボラザンの合成方法として、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran:THF)からなる溶媒において、少なくとも1のアンモニウム塩(一般に、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、ギ酸アンモニウム、及びこれらの混合物から選択されるアンモニウム塩)を、少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素(一般に、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、及びこれらの混合物から選択されるホウ化水素)と反応させる工程を含む方法が、多数の文献に記載されている。反応は、アンモニウム塩とホウ化水素との間で行われる。THFにおいて炭酸アンモニウム((NHCO)を水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)と反応させることによりボラザンを合成する方法が、最も一般に用いられている。ボラザンは、THFに可溶で且つNaCO(NH)及びNaCOに不溶であるため、沈殿する。反応の終了後、THFからなる溶媒にボラザンが溶解した溶液は、濾過され、懸濁状態にある固形物のほとんどが除去される。その後、THFからなる溶媒が蒸発され、粉末が回収される。当該粉末は、本質的にボラザンを含むが、ボラザン以外にも、残留反応物(例えば、NaCO(NH)、NaCO等)、ホウ酸塩、ボラザン錯体(例えば、(NHBH等)、ジボランジアンモニアート(((NHBHBH )、等の不純物を含む。
上記のような合成方法によって得られるボラザンの純度は、95重量%を超えないのが一般である。これは、現在市販されているボラザンにも該当する。
なお、非特許文献1には、上記類型の合成方法によって98重量%を超える純度のボラザンが得られることが記載されている。しかしながら、非特許文献1に記載の方法は、THFからなる溶媒(水素化ホウ素ナトリウム37.83g及び硫酸アンモニウム132.14gに対して6LのTHF)内の固形物を高レベルで希釈する必要があり、工業規模での実施がほとんど期待できない。また、本願出願人が非特許文献1に記載の方法を実施したところ、90重量%を超える純度のボラザンを得ることはできなかった。
不純物が生成物の高温挙動に悪影響を及ぼす限り、特に上述のようにボラザンを水素の固体前駆体として用いる場合、高純度のボラザンを得ることは実質的且つ技術的な課題である。実際、不純物が生成物の低温分解(固体状態での熱分解)及び溶融温度に関与することが知られている。現在市販されているボラザンは、一般に上記の合成方法によって得られており、40〜50℃で固体状態での熱分解が始まり、104〜115℃で溶融する。
このように低温分解するボラザンは、高温挙動の仕様が厳しい駆動装置への貯蔵に不適である。したがって、95重量%を超える高純度のボラザンを得ることが強く望まれている。
高純度のボラザンの生成方法に係る従来技術において、実効性に欠けていないものもある。
特許文献1に記載の方法は、THFを蒸発により除去する工程を含む上記類型のボラザンの生成方法において、エチルエーテルを用いてボラザンを選択的に抽出する工程をさらに含む。当該抽出工程を連続して行うことは、ボラザンのエチルエーテルへの溶解度が低いにもかかわらず実効性に欠けるものではない(後述の実施例I,II、並びに、図1B及び図1C参照)が、特に工業規模での実施が困難であると共に、高コストである。
非特許文献2には、非特許文献3に記載の方法にしたがって純化されたボラザンの分析結果が記載されている。ボラザンの純化工程は、先験的に最も効率良く、60℃の真空下で昇華により行われる。しかしながら、当該純化工程は、真空にするための大掛かりな設備が必要であり、工業化が不可能である。
特許文献2には、アミンボラン錯体からボラザンを合成する方法が記載されている。アミンボラン錯体は気体アンモニアと反応し、アミンボラン錯体の溶液から気体アンモニアの気泡が発生する。しかしながら、本願出願人がこの方法を実施例に基づき検証したところ、50重量%を超える純度のボラザンを得ることはできず、所望される純度のボラザンを得ることはできなかった。
特許文献3には、2つの工程(液化アンモニアにおいてホウ化水素塩とアンモニウム塩とを反応させることで水素化ホウ素アンモニウムを生成する第1工程、及び、第1工程で生成された水素化ホウ素アンモニウムをエーテル溶媒で分解する第2工程)によってボラザンを合成する方法が記載されている。しかしながら、第1工程は低温下又は加圧下(即ち、アンモニアが液化する状況下)で行われるため、合成に係る特別な設備が必要であり、工業規模での実施が制限される。
WO2007/106459 WO2007/120511 WO2009/14256
"Preparation of Ammonia Borane in High Yield and Purity, Methanolysis and Regeneration", in Inorganic Chemistry, Vol. 46, No. 19, 2007 (pp 7810-7817) "The thermal decomposition of ammonia borane", in Thermochimica Acta, 23 (1978) 249-255 "New synthetic approaches to ammonia-borane and its deuterated derivatives", J. inorg. nucl. Chem., 1977, Vol. 39, pp. 2147- 2150
以上のように、従来技術における高純度のボラザンの生成方法は、環境圧力及び環境温度の下で実施することができず、工業化が困難である。
なお、当業者であれば、一般に、従来型の様々な純化方法(特に、選択的沈殿に基づく純化方法)を知っていることは言うまでもない。しかしながら、高純度のボラザンを得るという目的下において当該純化方法を適用することに言及した従来技術は皆無である。また、上述した従来技術に係るボラザンの合成方法による副産物(残留反応物(例えば、NaCO(NH)、NaCO等)、ホウ酸塩、ボラザン錯体(例えば、(NHBH等)、ジボランジアンモニアート(((NHBHBH )、等)の溶解特性がボラザンの溶解特性に近い限りは、上記目的下において、選択的沈殿に基づく純化方法に用いられる溶媒/非溶媒の効果的な組合せについて、実質的な偏見があるようである。
そのため当業者は、水素の固体源として実用性があり、現在市販されているボラザンよりも高温挙動が良好な高純度のボラザンの生成方法であって、妥当なコストで工業上実施可能な方法を模索しているところである。
本願発明者等は、上記技術的課題の下、含有される不純物のレベルが低いボラザンを生成するのに適した、新規なボラザンの生成方法を提案する。当該方法は、最大で2重量%(さらには、1重量%未満)の不純物を含有するボラザンであって、吸熱溶融ピークの温度範囲が110℃を超えていて固体状態で熱分解しないボラザンを生成するのに、特に好適である。当該方法は、THFにおいて少なくとも1のアンモニウム塩を少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素と反応させて得られたボラザンを純化するための、1つの純化工程(特定の非溶媒を用いた選択的沈殿)又は2つの純化工程(特定の非溶媒を用いた選択的沈殿、及び、特定の溶媒を用いた選択的溶解)を含む。上記1つの純化工程を含む場合における当該純化工程、又は、上記2つの純化工程を含む場合における第1の純化工程は、ボラザンの合成後において合成されたボラザンが反応媒体から分離することなく反応媒体内に存在しているとき、又は、合成されたボラザンを回収した後(例えば、合成された市販のボラザンについて)、行われてよい。本発明に係る純化工程は、上述の合成工程(少なくとも1のアンモニウム塩を少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素と反応させることによる合成工程)の終了時に存在する不純物を除去するのに非常に効果的である。
本発明の第1観点によれば、下記の連続した工程を備えたことを特徴とするボラザンの生成方法が提供される。
(a)100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むテトラヒドロフランからなる溶媒にボラザンが溶解した溶液を取得する工程であって、100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むテトラヒドロフランにおいて少なくとも1のアンモニウム塩を少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素と反応させることによりボラザンを合成した後、前記テトラヒドロフランからなる溶媒又は当該溶媒に溶解したボラザンにおいて少なくとも1のアンモニウム塩を少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素と反応させることによりボラザンを合成する工程
(b)100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むと共に塩素系溶媒、フッ素系溶媒、直鎖アルカン、分岐アルカン、環状アルカン、及びこれらの混合物から選択される非溶媒を、前記工程(a)で取得した溶液に追加することにより、ボラザンを沈殿させる工程
(c)前記工程(b)で沈殿されたボラザンを、好ましくは濾過により、回収する工程
(d)場合により、前記工程(c)で回収されたボラザンを乾燥させる工程
(上記のように沈殿、回収、さらに場合により乾燥されたボラザンは、最初の溶液中に存在するボラザンよりも、含有される不純物が少ない。)
本発明に係る方法は、(ボラザンにおける不純物の含有量をより一層少なくするために)下記の工程をさらに備えてよい。
(e)前記工程(c)で回収され(且つ好ましくは前記工程(d)で乾燥され)たボラザンを、前記ボラザンの熱分解温度よりも低い温度で、100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むと共に60g/mol以上の分子量を有するアルコール族からなる溶媒に、加熱溶解する工程
(f)前記アルコール族からなる溶媒に不溶の不純物を、好ましくは濾過により、加熱除去する工程
(g)前記アルコール族からなる溶媒に溶解したボラザンを冷却により沈殿させる工程
(h)前記工程(g)で沈殿されたボラザンを、好ましくは濾過により、回収する工程
(i)場合により、前記工程(h)で回収されたボラザンを乾燥させる工程
本発明に係る方法は、上述した合成方法によって得られたボラザン(より詳細には、ボラザンを含む溶液)について行われる。当該溶液は、懸濁状態の固形物を含まず、THFを溶媒として含む。当該溶液は、以下の2つの例に基づくものであってよい。
第1の例において、上記溶液は、ボラザンの合成に係る反応媒体(当該反応媒体においてボラザンが合成される)から直接的に得られるものであり、さらには本質的に当該反応媒体からなる。第1の例において、本発明に係る方法は、ボラザンの合成後直ぐに(合成されたボラザンが反応媒体から分離していない状態で)行われる。第1の例に関連して、前記工程(a)が下記の工程を含むことが好ましい。
(a1)100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むテトラヒドロフランにおいて少なくとも1のアンモニウム塩を少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素と反応させることによりボラザンを合成する工程
(a2)好ましくは濾過により、前記工程(a1)に係る反応の反応媒体から固形物を除去する工程
また、前記工程(a)が前記工程(a1),(a2)に加えてさらに下記の工程を含むことがより好ましい。
(a3)前記工程(a2)で固形物が除去された反応媒体を、好ましくは前記テトラヒドロフランからなる溶媒の一部を蒸発させることにより、濃縮する工程
工程(a3)を行うことで、ボラザンの沈殿に必要となる非溶媒の量を最小限に抑えることができる。
第2の例において、上記溶液は、固体のボラザン(上述の反応により合成された後、反応媒体から分離した、粉末状態のボラザン)をTHFにおいて再溶解させることで得られる。上記固体のボラザンは、多少の時間粉末状態で保存されていたものであってよく、特に、市販のボラザンであってもよい。
本発明において純化されるボラザンが溶解するTHFは、乾燥される。換言すると、THFは、100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含む。当業者であれば、水が不純物(例えば、ホウ酸誘導体等)を発生させる可能性がある限り、上記溶液内のみならず本発明に係る方法の全体に亘って水を存在させない必要があることを容易に理解できるであろう。
溶液中のボラザンは、非溶媒を用いた選択的沈殿によって、純化される。本願発明者等は、高純度のボラザンを得るという目的下において、適切な性質を有する非溶媒を用いて純化工程を行うことが効果的であることを示した。これは、本願発明者等の功績である。
本発明に係る非溶媒は、上述のように、塩素系溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン等)、フッ素系溶媒(例えば、2−トリフルオロメチル3−エトキシドデカフルオロヘキサン等の、ハイドロフルオロエーテル)、直鎖アルカン、分岐アルカン、環状アルカン(例えば、シクロヘキサン等)、及びこれらの混合物から選択される。上記のアルカンは、本発明に係る方法を実施する際の温度(一般に、環境温度)下において、液体状態である。本発明に係る非溶媒は、ジクロロメタンからなることが好ましい。
沈殿されたボラザンは、回収され、好ましくは乾燥される。乾燥により、不純物を含み得る残留THFを除去することができる。
工程(a)〜(c)(及び場合により(d))を行うことで、最初の溶液中に存在するボラザンよりも純化されたボラザンが得られる。
具体的には、98〜99重量%の純度のボラザンを得ることができる。当該質量比は、得られた粉末に含まれるボラザンの質量比であり、現在市販されている生成物の質量比(一般に95重量%以下)よりも大きい。
なお、上記純度のボラザンは従来技術に記載の純化工程でも得ることができるが、従来技術に記載の方法は工業上の実施が困難である。当業者であれば、本発明に係る溶媒/非溶媒の組合せによる沈殿が、工業上の実施においてより容易であると理解できるであろう。
本発明に係る方法は、含有される不純物のレベルが低い(具体的には、2重量%以下の不純物を含有する)ボラザンであって、固体状態での熱分解の開始温度が純化されていないボラザンの当該温度(具体的には、85℃以上)よりも高いボラザンを得るのに特に適している。本発明に係る方法は、純化工程として上記工程(b)のみを含んでよい(換言すると、本質的に工程(a)〜(c)(及び場合により(d))からなってよい)。なお、工程(d)は実施することが好ましい。
本願発明者等は、第1の純化工程(工程(b))に加えて第2の純化工程(工程(e))を行うことが、より高純度のボラザンを得るのに有用であることを示した。
つまり、本発明に係る方法は、工程(a)〜(c)(及び場合により(d))に加え、工程(e)〜(h)(及び場合により(i))を含むことが好ましい。さらに、本発明に係る方法は、本質的に工程(a)〜(c)(及び場合により(d))と工程(e)〜(h)(及び場合により(i))とからなることが好ましい。なお、工程(d)及び工程(i)は実施することが好ましい。
上記構成によれば、工程(b)で純化されたボラザンが再度工程(e)で純化される。工程(e)は選択的溶解である。
工程(e)では溶媒の性質が重要である。上述したように、本発明において、当該溶媒は、100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むと共に60g/mol以上の分子量を有するアルコール族(したがって、ボラザンと高温下で反応するメタノール及びエタノールは除かれる)から選択される。当該アルコール族からなる溶媒は、ブタノール、t−ブタノール、及びイソプロパノールから選択され、好ましくはイソプロパノールからなる。
工程(e)は、高温下(一般に70〜80℃の温度)で行われる。
本願発明者等は、上記第1の純化工程に加え、適切な溶媒を用いて上記第2の純化工程を追加的に行うことが有用であることを示した。これは、本願発明者等の功績である。ただし、不適切な他の溶媒(メチルt−ブチルエーテル(MTBE)等)を用いて第2の純化工程を行うことは効果的でない(後述の実施例3及び図2C参照)。また、第1の純化工程が行われていないボラザンについて第2の純化工程を行うことも効果的でない。
なお、本発明に係る方法は、少なくとも1のアンモニウム塩と少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素(一般に、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カルシウム、及びこれらの混合物から選択されるホウ化水素)との反応によるボラザンの合成に続いて行われる。前記少なくとも1のアンモニウム塩が、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、ギ酸アンモニウム、及びこれらの混合物から選択され、且つ/或いは(好ましくは且つ)、前記少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素が、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、及びこれらの混合物から選択されることが好ましい。
前記少なくとも1のアンモニウム塩が炭酸アンモニウムからなり、且つ、前記少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素が水素化ホウ素ナトリウムからなることがさらに好ましい。
第2の純化工程を含む本発明に係る方法の実施により得られるボラザンは、特に有用である。
即ち、当該ボラザンは、1重量%未満(一般に0.1〜1重量%で且つ1重量%未満)の不純物を含有し、吸熱溶融ピークの温度範囲が110℃を超えていて固体状態で熱分解しない。
当業者であれば、本願明細書の導入部に記載の技術的課題に関して、本発明に係る方法の有用性、及び、本発明に係る方法の実施により得られる純化されたボラザンの有用性を、十分に理解できるであろう。本発明に係る方法の実施により純化されたボラザンは、市販のボラザンよりも、熱的安定性が高く、溶解温度が高い。特に、固体状態で熱分解しないボラザンが得られることに留意されたい。
アルドリッチ(Aldrich)により市販されているボラザン(lot 12722AJ)(生成物A)のサーモグラムである。 合成後に反応媒体からTHF溶媒を蒸発させて得られたボラザン(生成物B:後述の実施例I)のサーモグラムである。 合成後に反応媒体からTHF溶媒を蒸発させ且つエチルエーテルを用いた連続的な抽出を行うことで純化されたボラザン(生成物C:後述の実施例II)のサーモグラムである。 本発明に係る方法においてボラザンの合成工程と当該合成工程で合成されたボラザンの純化工程(ジクロロメタンからなる非溶媒を用いた沈殿に係る純化工程)とを含む実施形態(好適な実施形態)にしたがって得られたボラザン(後述の実施例1)のサーモグラムである。 本発明に係る方法においてボラザンの合成工程と連続した2つの純化工程(ジクロロメタンからなる非溶媒を用いた沈殿に係る第1の純化工程、及び、イソプロパノールを用いた抽出に係る第2の純化工程)とを含む実施形態(より好適な実施形態)にしたがって得られたボラザン(後述の実施例2)のサーモグラムである。 本発明に係る方法においてボラザンの合成工程と連続した2つの純化工程(ジクロロメタンからなる非溶媒を用いた沈殿に係る第1の純化工程、及び、MTBEを用いた抽出に係る第2の純化工程)とを含む実施形態にしたがって得られたボラザン(後述の実施例3)のサーモグラムである。(図2Cより、MTBEを用いて第2の純化工程を行うことがほとんど効果的でないことが分かる。)
以下、添付の図面及び実施例に基づき、本発明について説明する。なお、本発明は、添付の図面及び実施例に限定されるものではない。
添付の図面は、示差走査熱量測定(differential scanning calorimetry:DSC)によって得られたサーモグラムであり、標準規格(NF EN ISO 11357-1)に基づき解析されたものである。
下記表1は、各サーモグラムの特性をまとめたものである。
Figure 2013526475
さらに、生成物A,B及び実施例1,2については、純度を評価するために核磁気共鳴分析を行った。その結果を下記表2に示す。
Figure 2013526475
<実施例I>
a)合成、及び、反応媒体からの固形物の除去
炭酸アンモニウム288g及び乾燥(0.0005%の水を含む)テトラヒドロフラン4Lを、攪拌装置及び凝縮装置に設けられた4Lの反応器に投入し、アルゴンのブランケット下に置いた。そして、当該混合物に、予め140℃のオーブン内で2時間調整した水素化ホウ素ナトリウム112gを投入し、当該反応媒体を、40℃で攪拌しつつ12時間放置した。その後、反応媒体を濾過し、残留反応物及び形成された炭酸ナトリウムを除去した。
b)溶媒の蒸発
上記のようにして取得された溶液(テトラヒドロフランからなる溶媒にボラザンが溶解した溶液)を、再び反応器に投入した。そして、THFの溶媒を蒸発させ、ボラザン(生成物B)を回収した。
実施例Iに係るボラザン(生成物B)のサーモグラムが、図1Bに示されている。図1Bには、低温(44℃)で固体状態での熱分解が生じることが示されている。生成物Bの特性が、表1に示されている。また、ボラザン(生成物B)については、純度を評価するために核磁気共鳴分析(内部標準を用いたH NMR)を行った。その結果が、表2に示されている。
<実施例II>
a)合成、及び、反応媒体からの固形物の除去
上述した実施例Iのa)と同様
b)エチルエーテルを用いた抽出
THFの蒸発後に回収された天然の固体のボラザンをソックスレー抽出器に投入し、特許文献1の教示にしたがったエチルエーテルの還流により、35℃で12時間、抽出を行った。
c)溶媒の蒸発
上記抽出の後、エチルエーテルを蒸発させ、ボラザンを回収した。さらに、回収したボラザンを乾燥させ、アルゴン雰囲気下で保存した。
実施例IIに係るボラザン(生成物C)のサーモグラムが、図1Cに示されている。図1Cには、生成物A,Bよりもはるかに高い温度で固体状態での熱分解が生じることが示されている。生成物Cの特性が、表1に示されている。
<実施例1>
a)合成、及び、反応媒体からの固形物の除去
上述した実施例Iのa)と同様
b)本発明に係る純化工程
テトラヒドロフランからなる溶媒にボラザンが溶解した溶液を、再び反応器に投入した。そして、容器底部に400ml(合成開始時に投入されたTHF全体の10%)が残るまで、当該溶液の一部を蒸発させた。その後、乾燥(0.005%の水を含む)ジクロロメタン2.5Lを強制攪拌しつつ反応器に投入し、ボラザンを沈殿させた。そして、当該ボラザンを、濾過した後、20℃・真空下のオーブン内で12時間乾燥させた。これにより、ボラザンの粉末70gを回収した。つまり、当該方法による収率は70%を超えている。
実施例1に係るボラザン(上記粉末)のサーモグラムが、図2Aに示されている。図2Aには、生成物A,Bよりもはるかに高い温度で固体状態での熱分解が生じることが示されている。実施例1に係るボラザンの特性が、表1に示されている。また、実施例1に係るボラザンについては、純度を評価するために核磁気共鳴分析(内部標準を用いたH NMR)を行った。その結果が、表2に示されている。
<実施例2>
a)合成、及び、反応媒体からの固形物の除去
上述した実施例Iのa)と同様
b)本発明に係る第1の純化工程
上述した実施例1のb)と同様
c)本発明に係る第2の純化工程
回収されたボラザンの粉末70gを、76℃まで温度上昇させた乾燥(0.0005%の水を含む)イソプロパノール0.7Lに溶解した。その後、当該溶液を濾過して不溶物質を加熱除去し、−10℃までゆっくりと冷却して当該溶液に含まれるボラザンを沈殿させた。そして、当該溶液を濾過し、高純度のボラザンの粉末を含む沈殿物を回収した。さらに、当該粉末を35℃・真空下のオーブン内で24時間乾燥させた。これにより、粉末60gを回収した。つまり、当該方法(2つの純化工程を含む方法)による収率は65%を超えている。
実施例2に係るボラザン(上記粉末)のサーモグラムが、図2Bに示されている。図2Bには、固体状態で熱分解が生じないことが示されている。実施例2に係るボラザンの特性が、表1に示されている。また、実施例1に係るボラザンについては、純度を評価するために核磁気共鳴分析(内部標準を用いたH NMR)を行った。その結果が、表2に示されている。
表2より、本発明に係る方法によって得られたボラザンの純度が高いことが分かる。また、高い純度を有することにより、熱的挙動の点において特に興味深い結果が得られた(添付の図面参照)。
<実施例3>
a)合成、及び、反応媒体からの固形物の除去
上述した実施例Iのa)と同様
b)本発明に係る第1の純化工程
上述した実施例1のb)と同様
c)第2の純化工程
上述した実施例2のc)と同様(ただし、乾燥イソプロパノールの代わりに、乾燥(50ppmの水を含む)MTBEを用いた。)
実施例3に係るボラザン(上記粉末)のサーモグラムが、図2Cに示されている。図2Cには、生成物A,Bよりもはるかに高い温度で固体状態での熱分解が生じることが示されている。実施例3に係るボラザンの特性が、表1に示されている。
実施例3より、第2の純化工程(第1の純化工程(非溶媒を用いた沈殿)で得られたボラザンを溶解させる工程)を行うことが必ずしも効果的ではなく、第2の純化工程では溶媒の性質が重要であることが分かる。

Claims (11)

  1. 下記の連続した工程を備えたことを特徴とする、ボラザンの生成方法。
    (a)100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むテトラヒドロフランからなる溶媒にボラザンが溶解した溶液を取得する工程であって、100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むテトラヒドロフランにおいて少なくとも1のアンモニウム塩を少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素と反応させることによりボラザンを合成した後、前記テトラヒドロフランからなる溶媒又は当該溶媒に溶解したボラザンにおいて少なくとも1のアンモニウム塩を少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素と反応させることによりボラザンを合成する工程
    (b)100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むと共に塩素系溶媒、フッ素系溶媒、直鎖アルカン、分岐アルカン、環状アルカン、及びこれらの混合物から選択される非溶媒を、前記工程(a)で取得した溶液に追加することにより、ボラザンを沈殿させる工程
    (c)前記工程(b)で沈殿されたボラザンを、好ましくは濾過により、回収する工程
    (d)場合により、前記工程(c)で回収されたボラザンを乾燥させる工程
  2. 下記の工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
    (e)前記工程(c)で回収され(且つ好ましくは前記工程(d)で乾燥され)たボラザンを、前記ボラザンの熱分解温度よりも低い温度で、100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むと共に60g/mol以上の分子量を有するアルコール族からなる溶媒に、加熱溶解する工程
    (f)前記アルコール族からなる溶媒に不溶の不純物を、好ましくは濾過により、加熱除去する工程
    (g)前記アルコール族からなる溶媒に溶解したボラザンを冷却により沈殿させる工程
    (h)前記工程(g)で沈殿されたボラザンを、好ましくは濾過により、回収する工程
    (i)場合により、前記工程(h)で回収されたボラザンを乾燥させる工程
  3. 前記工程(a)が下記の工程を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
    (a1)100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むテトラヒドロフランにおいて少なくとも1のアンモニウム塩を少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素と反応させることによりボラザンを合成する工程
    (a2)好ましくは濾過により、前記工程(a1)に係る反応の反応媒体から固形物を除去する工程
  4. 前記工程(a)がさらに下記の工程を含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
    (a3)前記工程(a2)で固形物が除去された反応媒体を、好ましくは前記テトラヒドロフランからなる溶媒の一部を蒸発させることにより、濃縮する工程
  5. 前記非溶媒がジクロロメタンからなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 本質的に前記工程(a)〜(c)(及び場合により(d))からなることを特徴とする、請求項1,3〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 本質的に前記工程(a)〜(c)(及び場合により(d))と下記の工程とからなることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
    (e)前記工程(c)で回収され(且つ好ましくは前記工程(d)で乾燥され)たボラザンを、前記ボラザンの熱分解温度よりも低い温度で、100ppm未満(好ましくは10ppm未満)の水を含むと共に60g/mol以上の分子量を有するアルコール族からなる溶媒に、加熱溶解する工程
    (f)前記アルコール族からなる溶媒に不溶の不純物を、好ましくは濾過により、加熱除去する工程
    (g)前記アルコール族からなる溶媒に溶解したボラザンを冷却により沈殿させる工程
    (h)前記工程(g)で沈殿されたボラザンを、好ましくは濾過により、回収する工程
    (i)場合により、前記工程(h)で回収されたボラザンを乾燥させる工程
  8. 前記アルコール族からなる溶媒が、ブタノール、t−ブタノール、及びイソプロパノールから選択され、好ましくはイソプロパノールからなることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記工程(e)を70〜80℃の温度で行うことを特徴とする、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記少なくとも1のアンモニウム塩が、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、ギ酸アンモニウム、及びこれらの混合物から選択され、
    且つ/或いは(好ましくは且つ)、
    前記少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素が、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1のアンモニウム塩が、炭酸アンモニウムからなり、
    且つ、
    前記少なくとも1のアルカリ及び/又はアルカリ土類金属のホウ化水素が、水素化ホウ素ナトリウムからなることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
JP2013510664A 2010-05-21 2011-05-20 ボラザンの生成方法 Pending JP2013526475A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1053990 2010-05-21
FR1053990A FR2960230B1 (fr) 2010-05-21 2010-05-21 Procede d'obtention de borazane, convenant pour l'obtention de borazane de grande, voire tres grande purete; borazane de tres grande purete
PCT/FR2011/051149 WO2011144878A1 (fr) 2010-05-21 2011-05-20 Procede d'obtention de borazane, convenant pour l'obtention de borazane de grande purete, voire de tres grande purete

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013526475A true JP2013526475A (ja) 2013-06-24

Family

ID=43413697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013510664A Pending JP2013526475A (ja) 2010-05-21 2011-05-20 ボラザンの生成方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9133036B2 (ja)
EP (1) EP2571810B1 (ja)
JP (1) JP2013526475A (ja)
KR (1) KR20130132248A (ja)
CN (1) CN103025657B (ja)
CA (1) CA2800306C (ja)
FR (1) FR2960230B1 (ja)
RU (1) RU2012153215A (ja)
WO (1) WO2011144878A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013505894A (ja) * 2009-09-29 2013-02-21 エスエムウー ヘキサニトロヘキサアザイソウルチタン結晶懸濁液、前記懸濁液の生成方法、及び火工品物体の生成方法
JP7340256B2 (ja) 2019-03-05 2023-09-07 国立大学法人 琉球大学 アンモニアボランの合成方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9005562B2 (en) * 2012-12-28 2015-04-14 Boroscience International, Inc. Ammonia borane purification method
CN103382017B (zh) * 2013-07-12 2015-03-11 北京理工大学 一种制备硼氢氮储能材料的方法
EP3087029A4 (en) * 2013-12-27 2017-06-21 Weylchem Sustainable Materials, LLC Ammonia borane purifiction method
FR3021316B1 (fr) * 2014-05-23 2017-09-22 Herakles Procede d'obtention du borazane
FR3021317B1 (fr) * 2014-05-23 2016-06-17 Herakles Procede d'obtention du borazane
FR3041337B1 (fr) * 2015-09-18 2019-05-10 Herakles Procede de purification du borazane

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070128475A1 (en) * 2005-11-04 2007-06-07 Blacquiere Johanna M Base metal dehydrogenation of amine-boranes
JP2008024679A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Nippon Shokubai Co Ltd ボラジン化合物の処理方法
WO2008143780A1 (en) * 2007-05-11 2008-11-27 Los Alamos National Security, Llc Metal aminoboranes
JP2009532469A (ja) * 2006-04-03 2009-09-10 ザ オハイオ ステイト ユニバーシティ アンモニアボランの合成方法
JP2009215249A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Nippon Shokubai Co Ltd ホウ素化合物の処理方法及びボラジン化合物の製造法
WO2009124169A1 (en) * 2008-04-04 2009-10-08 Los Alamos National Security, Llc Hydrogen production using ammonia borane
WO2009138629A1 (fr) * 2008-04-16 2009-11-19 Snpe Materiaux Energetiques Composes solides, generateurs d'hydrogene par combustion auto-entretenue, comprenant du borazane et/ou du polyaminoborane et au moins un oxydant inorganique; procede de generation d'hydrogene

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56158792A (en) * 1980-05-13 1981-12-07 Yasuo Kikukawa Preparation of amineborane
JP2000204094A (ja) * 1999-01-08 2000-07-25 Shiroi Yakuhin Kk アミンボランの製造方法
US8158152B2 (en) 2005-11-18 2012-04-17 Scidose Llc Lyophilization process and products obtained thereby
EP2007679A2 (en) 2006-03-13 2008-12-31 Purdue Research Foundation Improved process for the synthesis and methanolysis of ammonia borane and borazine
JP5398073B2 (ja) 2007-07-24 2014-01-29 スカラ株式会社 拡大光学系、ヘッドマウントディスプレイ用の光学系、及びデジタルカメラのビューファインダ用の光学系
US7897129B2 (en) * 2008-05-22 2011-03-01 Battelle Memorial Institute Process for synthesis of ammonia borane for bulk hydrogen storage

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070128475A1 (en) * 2005-11-04 2007-06-07 Blacquiere Johanna M Base metal dehydrogenation of amine-boranes
JP2009532469A (ja) * 2006-04-03 2009-09-10 ザ オハイオ ステイト ユニバーシティ アンモニアボランの合成方法
JP2008024679A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Nippon Shokubai Co Ltd ボラジン化合物の処理方法
WO2008143780A1 (en) * 2007-05-11 2008-11-27 Los Alamos National Security, Llc Metal aminoboranes
JP2009215249A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Nippon Shokubai Co Ltd ホウ素化合物の処理方法及びボラジン化合物の製造法
WO2009124169A1 (en) * 2008-04-04 2009-10-08 Los Alamos National Security, Llc Hydrogen production using ammonia borane
WO2009138629A1 (fr) * 2008-04-16 2009-11-19 Snpe Materiaux Energetiques Composes solides, generateurs d'hydrogene par combustion auto-entretenue, comprenant du borazane et/ou du polyaminoborane et au moins un oxydant inorganique; procede de generation d'hydrogene

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5013007313; P. VEERARAGHAVAN RAMACHANDRAN: 'PREPARATION OF AMMONIA BORANE IN HIGH YIELD AND PURITY, METHANOLYSIS, AND REGENERATION' INORGANIC CHEMISTRY V46, 20070824, P7810-7817 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013505894A (ja) * 2009-09-29 2013-02-21 エスエムウー ヘキサニトロヘキサアザイソウルチタン結晶懸濁液、前記懸濁液の生成方法、及び火工品物体の生成方法
JP7340256B2 (ja) 2019-03-05 2023-09-07 国立大学法人 琉球大学 アンモニアボランの合成方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9133036B2 (en) 2015-09-15
FR2960230A1 (fr) 2011-11-25
CN103025657A (zh) 2013-04-03
US20130121905A1 (en) 2013-05-16
EP2571810B1 (fr) 2016-12-14
RU2012153215A (ru) 2014-06-27
CA2800306C (fr) 2018-04-17
WO2011144878A1 (fr) 2011-11-24
KR20130132248A (ko) 2013-12-04
CA2800306A1 (fr) 2011-11-24
CN103025657B (zh) 2016-06-08
FR2960230B1 (fr) 2012-08-17
EP2571810A1 (fr) 2013-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013526475A (ja) ボラザンの生成方法
JP6012872B2 (ja) 大容量高分子ポリマー水素吸蔵材料およびその合成方法
US7238336B2 (en) Method for the production of α-alane
US7897129B2 (en) Process for synthesis of ammonia borane for bulk hydrogen storage
EP2007679A2 (en) Improved process for the synthesis and methanolysis of ammonia borane and borazine
CN108275666B (zh) 一种双(氟磺酰)亚胺碱金属盐的制备方法
US6984746B2 (en) Method for the production of α-alane
JP6709686B2 (ja) ビス(フルオロスルホニル)イミドアルカリ金属塩の製造方法
JP5768895B2 (ja) 固体カルバジン酸誘導体粉末の製造方法
TW201020260A (en) Synthesis of amine boranes
US20150210543A1 (en) Method for preparation of crystalline alane using quarternary ammonium aluminum hydride
Castilla-Martinez et al. Rubidium hydrazinidoborane: Synthesis, characterization and hydrogen release properties
US9005562B2 (en) Ammonia borane purification method
JP2008013503A (ja) 有機金属アミド化合物及びその製造方法、アミド化合物複合体及びその製造方法、並びに、水素貯蔵材料
CN113666383B (zh) 一种硼氮氢化合物k[b3h7nh2bh2nh2b3h7]的合成方法
EP3350123B1 (fr) Procede d'obtention du borazane
JPH04224585A (ja) リチウムボロハイドライドの製造方法
JP2010116361A (ja) 水素放出化合物及び水素放出方法
FR3021317A1 (fr) Procede d'obtention du borazane
JP2009067668A (ja) 金属アミドの製造方法、アミド化合物複合体及びその製造方法、並びに、水素貯蔵材料及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140624

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150113