「アルコキシ」とは、−O−R基のことを指し、ここで、Rは、指定数のメンバー原子を有するアルキルである。アルコキシの例としては、メトキシ、エトキシおよびプロポキシが挙げられる。
「アルキル」とは、指定数のメンバー原子を有する一価の飽和炭化水素鎖のことを指す。例えば、C1−C6アルキルとは、1〜6個のメンバー原子を有するアルキル基のことを指す。アルキル基は、本明細書中で定義されるような1つ以上の置換基で置換されていてもよい。アルキル基は、直鎖状であってもよいし、分枝状であってもよい。代表的な分枝状のアルキル基は、1、2または3つの枝を有する。アルキルには、メチル、エチル、プロピル(n−プロピルおよびイソプロピル)、ブチル(n−ブチル、イソブチルおよびt−ブチル)、ペンチル(n−ペンチル、イソペンチルおよびネオペンチル)およびヘキシルが含まれる。
「アルキニル」とは、指定数のメンバー原子を有し、かつ鎖内に1つ以上の炭素−炭素三重結合を有する、不飽和炭化水素鎖のことを指す。例えば、C2−C6アルキニルとは、2〜6個のメンバー原子を有するアルキニル基のことを指す。ある特定の実施形態において、アルキニル基は、鎖内に1つの炭素−炭素三重結合を有する。他の実施形態において、アルキニル基は、鎖内に2つ以上の炭素−炭素三重結合を有する。明確にするために、鎖内に1つ以上の炭素−炭素三重結合および鎖内に1つ以上の炭素−炭素二重結合を有する不飽和炭化水素鎖は、アルキニル基である。アルキニル基は、本明細書中で定義されるような1つ以上の置換基で置換されていてもよい。アルキニル基は、直鎖状であってもよいし、分枝状であってもよい。代表的な分枝状のアルキニル基は、1、2または3つの枝を有する。アルキニルには、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキシニルが含まれる。
「シクロアルキル」とは、指定数のメンバー原子を有する飽和炭化水素環のことを指す。シクロアルキル基は、単環式環系である。例えば、C3−C6シクロアルキルとは、3〜6個のメンバー原子を有するシクロアルキル基のことを指す。シクロアルキル基は、本明細書中で定義されるような1つ以上の置換基で置換されていてもよい。シクロアルキルには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが含まれる。
「鏡像異性的に濃縮された」とは、その鏡像体過剰率が0より大きい生成物のことを指す。例えば、鏡像異性的に濃縮されたとは、その鏡像体過剰率が、50%eeより大きい、75%eeより大きい、および90%eeより大きい、生成物のことを指す。
「鏡像体過剰率」または「ee」は、一方のエナンチオマーが他方に対して過剰であることをパーセンテージとして表したものである。結果として、ラセミ混合物中では、両方のエナンチオマーが等量で存在するので、鏡像体過剰率は、ゼロである(0%ee)。しかしながら、一方のエナンチオマーが、その生成物の95%を構成するように濃縮されている場合、鏡像体過剰率は、90%ee(濃縮されたエナンチオマーの量である95%−他方のエナンチオマーの量である5%)となるだろう。
「ヘテロアリール」は、その環のメンバー原子として1〜4個のヘテロ原子を含む芳香族環のことを指す。2つ以上のヘテロ原子を含むヘテロアリール基は、異なるヘテロ原子を含んでもよい。ヘテロアリール基は、本明細書中に定義されるような1つ以上の置換基で置換されていてもよい。ヘテロアリール基は、単環式環系であるか、または縮合もしくは架橋二環式環系である。単環式ヘテロアリール環は、5〜7個のメンバー原子を有する。二環式ヘテロアリール環は、7〜11個のメンバー原子を有する。二環式ヘテロアリール環には、フェニルおよび単環式ヘテロシクロアルキル環が結合して、縮合、スピロまたは架橋二環式環系が形成された環、ならびに単環式ヘテロアリール環および単環式のシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール環が結合して、縮合、スピロまたは架橋二環式環系が形成された環が含まれる。ヘテロアリールには、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、フラニル、フラザニル、チエニル、トリアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、テトラゾリル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、インダゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、プテリジニル、シンノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンゾチエニル、フロピリジニルおよびナフチリジニルが含まれる。
「ヘテロシクロアルキル」とは、環のメンバー原子として1〜4個のヘテロ原子を含む飽和環または不飽和環のことを指す。しかしながら、ヘテロシクロアルキル環は、芳香族ではない。2つ以上のヘテロ原子を含むヘテロシクロアルキル基は、異なるヘテロ原子を含んでもよい。ヘテロシクロアルキル基は、本明細書中で定義されるような1つ以上の置換基で置換されていてもよい。ヘテロシクロアルキル基は、単環式環系であるか、または縮合、スピロもしくは架橋二環式環系である。単環式ヘテロシクロアルキル環は、4〜7個のメンバー原子を有する。二環式ヘテロシクロアルキル環は、7〜11個のメンバー原子を有する。ある特定の実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、飽和である。他の実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、不飽和であるが、芳香族ではない。ヘテロシクロアルキルには、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアモルホリニル、アゼピニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキサニル、1,4−ジオキサニル、1,3−オキサチオラニル、1,3−オキサチアニル、1,3−ジチアニル、アゼチジニル、アザビシクロ(azabicylo)[3.2.1]オクチル、アザビシクロ[3.3.1]ノニル、アザビシクロ[4.3.0]ノニルおよびオキサビシクロ(oxabicylo)[2.2.1]ヘプチルが含まれる。
「メンバー原子」は、鎖または環を形成する原子のことを指す。2つ以上のメンバー原子が、鎖および環内に存在する場合、各メンバー原子は、その鎖または環において隣接するメンバー原子に共有結合される。鎖または環上の置換基を構成する原子は、その鎖または環のメンバー原子ではない。
「置換されていてもよい」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールなどの基が、置換されなくてもよいし、それらの基が定義されるような1つ以上の置換基で置換されていてもよいことを示す。
「薬学上許容される」は、妥当な利益/リスク比に見合った、過剰の毒性、刺激作用または他の問題もしくは合併症なしに、まっとうな医学的判断の範囲内でヒトおよび動物の組織と接触して使用するために適している化合物、材料、組成物および剤形のことを指す。
ある基に関する「置換された」は、その基の中のメンバー原子に結合された1つ以上の水素原子が、規定される置換基の群から選択される置換基で置換されていることを示す。用語「置換された」は、そのような置換が、置換される原子および置換基の許される原子価と一致し、かつ、その置換によって、安定な化合物(すなわち、転位、環化または脱離などによって自発的に転移を起こさず、かつ反応混合物からの単離において残存するのに十分頑強である、化合物)がもたらされるという暗黙の規定を含むことを理解するべきである。ある基が、1つ以上の置換基を含み得ると述べられるとき、その基の中の1つ以上の(適切であるとき)メンバー原子が、置換され得る。さらに、その置換がその原子の許される原子価と一致する限り、その基の中の1つのメンバー原子が2つ以上の置換基で置換されていてもよい。適当な置換基は、置換される基または置換されていてもよい基の各々に対して本明細書中で定義される。
1つの実施形態において、R1は、H、CN、ハロ、ヘテロシクロアルキルで置換されていてもよいC1−C6アルキル、OH、NRaRaもしくはヘテロシクロアルキルで置換されていてもよいC1−C6アルキニル、C(O)NRaRa、C(O)ORb、NRbC(O)Rb、ヘテロシクロアルキル、(CH2)nRcまたは(CH2)nRdであり、ここで、前記Rcは、C1−C3アルコキシで置換されていてもよく、前記Rdは、1つ以上のC1−C3アルキルで置換されていてもよい。
1つの実施形態において、R3は、Rcで置換されていてもよいC1−C6アルキル、シクロアルキル、ハロもしくはC(O)ORbで置換されていてもよいヘテロシクロアルキル、(CH2)nRcまたは(CH2)nRdであり、ここで、前記Rbは、フェニルで置換されていてもよく、前記Rcは、ハロ、NO2、C1−C3アルコキシ、および1つ以上のFで置換されていてもよいC1−C4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく、前記Rdは、C1−C4アルキル、ハロおよびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
1つの実施形態において、R1は、ピラゾリルであり、R2は、ジメチルアミノ、ピロリジニルまたはモルホリニルで置換されたフェニルであり、R3は、1つ以上のClで置換されたフェニルであり、R4は、メチルである。
別の実施形態において、R1は、ピラゾリルであり、R2は、ジメチルアミノ、ピロリジニルまたはモルホリニルで置換されたピリジニルであり、R3は、1つ以上のClで置換されたフェニルであり、R4は、メチルである。
式I中またはその任意の部分式(subformula)中の任意の1つの存在における任意の官能基またはそれ上の置換基の意味は、別段述べられない限り、その意味、または他の任意の存在における他の任意の官能基もしくは置換基の意味から独立している。
式Iに係る化合物は、1つ以上の不斉中心(キラル中心とも呼ばれる)を含むことがあり、ゆえに、個別のエナンチオマー、ジアステレオマーもしくは他の立体異性体、またはそれらの混合物として存在することがある。キラル炭素原子などのキラル中心は、アルキル基などの置換基に存在することもある。式Iまたは本明細書中に図示される任意の化学構造に存在するキラル中心の立体化学が明記されていない場合、その構造は、すべての個別の立体異性体およびそれらの混合物のすべてを包含すると意図されている。したがって、1つ以上のキラル中心を含む式Iに係る化合物は、ラセミ混合物、鏡像異性的に濃縮された混合物として、または鏡像異性的に純粋な個別の立体異性体として使用され得る。
1つ以上の不斉中心を含む式Iに係る化合物の個別の立体異性体は、当業者に公知の方法によって分割され得る。例えば、そのような分割は、(1)ジアステレオ異性の塩、錯体または他の誘導体の形成;(2)例えば、酵素的酸化もしくは酵素的還元による、立体異性体特異的試薬との選択的な反応;または(3)キラル環境(chiral enviornment)における(例えば、キラルリガンドが結合したシリカなどのキラル支持体上またはキラル溶媒の存在下における)ガス−液体クロマトグラフィーもしくは液体クロマトグラフィーによって行われ得る。当業者は、所望の立体異性体が、上に記載された分離手順のうちの1つによって別の化学物質に変換される場合、所望の形態を遊離させるためにさらなる工程が必要であることを認識するだろう。あるいは、特定の立体異性体が、光学活性な試薬、基質、触媒もしくは溶媒を用いる不斉合成によって、または不斉転移によって一方のエナンチオマーを他方に変換することによって、合成されてもよい。
式Iに係る化合物は、二重結合または他の幾何学的不斉中心も含むことがある。式Iまたは本明細書中に図示される任意の化学構造に存在する幾何学的不斉中心の立体化学が明記されていない場合、その構造は、trans(E)幾何異性体、cis(Z)幾何異性体およびそれらの混合物のすべてを包含すると意図されている。
式Iの化合物は、互変異性体として存在することがある。互変異性体が、平衡して存在するのか、または主に1つの形態で存在するのかに関係なく、各互変異性体およびそれらの混合物が、本発明に含められる。
ある特定の実施形態において、式Iに係る化合物は、酸性官能基を含み得る。ある特定の他の実施形態において、式Iに係る化合物は、塩基性官能基を含み得る。したがって、当業者は、式Iに係る化合物の薬学上許容される塩が調製され得ること認識するだろう。実際に、本発明のある特定の実施形態において、式Iに係る化合物の薬学上許容される塩は、その分子に対してより高い安定性または溶解性を付与することにより、剤形への製剤化を容易にし得るので、そのような塩が、それぞれの遊離塩基または遊離酸よりも好ましい場合がある。したがって、本発明はさらに、式Iに係る化合物の薬学上許容される塩の使用に関する。
本明細書中で使用されるとき、用語「薬学上許容される塩」は、主題の化合物の所望の生物学的活性を保持し、かつ最小の望まれない毒物学的作用を示す、塩のことを指す。これらの薬学上許容される塩は、その化合物の最終的な単離および精製中にそのまま調製され得るか、またはその遊離酸もしくは遊離塩基の形態で精製された化合物を、それぞれ適当な塩基もしくは酸と別々に反応させることによって調製され得る。
本明細書中で使用されるとき、用語「本発明の化合物」は、式Iに係る化合物とその薬学上許容される塩との両方のことを意味する。用語「本発明の化合物」はまた、本明細書中で明らかになり、式Iに係る化合物とその薬学上許容される塩との両方のことを指す。
本発明の化合物は、固体または液体の形態で存在し得る。本発明の化合物は、固体の状態では、結晶性の形態もしくは非晶質の形態で、またはそれらの混合物として、存在し得る。結晶性の形態である本発明の化合物の場合、当業者は、結晶化中に溶媒分子が結晶格子内に組み込まれた薬学上許容される溶媒和化合物が形成されることがあることを認識するだろう。溶媒和化合物は、非水溶媒(例えば、エタノール、イソプロパノール、DMSO、酢酸、エタノールアミンおよび酢酸エチル)を含み得るか、または結晶格子内に組み込まれた溶媒として水を含み得る。結晶格子内に組み込まれた溶媒が水である溶媒和化合物は、典型的には、「水和物」と呼ばれる。水和物には、化学量論的水和物、ならびに不定量(vaiable amounts)の水を含む組成物が含まれる。本発明は、そのような溶媒和化合物のすべてを包含する。
当業者は、その様々な溶媒和化合物をはじめとした、結晶性の形態で存在する本発明のある特定の化合物が、多形性(すなわち、種々の結晶構造として存在する能力)を示し得ることをさらに認識するだろう。これらの種々の結晶性の形態は、典型的には「多形」として知られている。本発明は、そのような多形のすべてを包含する。多形は、同じ化学組成を有するが、結晶性の固体の状態の充填、幾何学的配置(geometrical arangement)および他の記述的な特性が異なる。それゆえ、多形は、異なる物理的特性(例えば、形状、密度、硬度、変形能、安定性および溶解特性)を有し得る。多形は、典型的には、異なる融点、IRスペクトルおよび粉末X線回折パターンを示し、これらは、同定に用いられることがある。当業者は、例えば、化合物を生成する際に使用される反応条件または試薬を変更することまたは調整することによって、種々の多形が生成され得ることを認識するだろう。例えば、温度、圧力または溶媒を変更することにより、多形がもたらされ得る。さらに、ある特定の条件下において、1つの多形が、自発的に別の多形に変換することがある。
本発明の化合物は、NOX2阻害剤の活性の測定に適したアッセイの少なくとも1つにおいて少なくとも4のpIC50値を有する。そのような適当なアッセイの例としては、本明細書中に記載される蛍光アッセイおよび吸光度アッセイが挙げられる。
当業者は、本明細書中に記載される置換基が、本明細書中に記載される合成方法と適合しない場合、その置換基は、反応条件に対して安定な適当な保護基で保護され得ることを認識するだろう。その保護基は、その反応順序の適当な時点において除去されることにより、所望の中間体または標的化合物が提供され得る。適当な保護基、ならびにそのような適当な保護基を用いて種々の置換基を保護するためおよび脱保護するための方法は、当業者に周知である;それらの例は、T.Greene and P.Wuts,Protecting Groups in Chemical Synthesis(3rd ed.),John Wiley & Sons,NY(1999)に見出され得る。場合によっては、置換基は、使用される反応条件下で反応性であるように具体的に選択され得る。これらの状況において、反応条件は、選択された置換基を、中間体化合物として有用である別の置換基または標的化合物における所望の置換基である別の置換基に変換する。
中間体1.7は、20〜80℃の温度のヘキサメチルジシラザンおよび酸(例えば、酢酸)において、対応するケトン1.4をマロニトリルで処理することによって得ることができる。チオフェン中間体1.8は、20〜50℃の温度の溶媒(例えば、THF/水)中、塩基(例えば、NaHCO3)の存在下において硫黄で処理することによって1.7から得ることができる。
化合物I(a)(式中、R1はハロでなく、R2はハロでない)は、20〜50℃の温度の溶媒(例えば、THF、DMF)中、塩基(例えば、LiHMDS、KOtBuまたはNaOtBu)の存在下において中間体1.10を塩化スルホニル1.11で処理することによって得ることができる。
保護基(例えば、Cbz)がI(a)に存在する場合、これは、溶媒(例えば、エタノール、メタノールおよび酢酸)中の適切な条件下(例えば、Pd/C触媒を用いる水素化)において脱保護することができる。
次いで、中間体2.3は、50〜170℃の温度の溶媒(例えば、水、DMSOまたはEtOH)中の適当な加水分解条件下(例えば、塩基(例えば、NaOH))で酸2.4に変換することができる。次いで、チエノピリジン中間体2.5は、適当な条件下(例えば、ジフェニルエーテルまたはCu/キノリン中での150〜220℃の温度への加熱)において酸2.4から得ることができる。
化合物I(b)は、20〜50℃の温度の溶媒(例えば、THF、DMF)中、塩基(例えば、LiHMDS、KOtBuまたはNaOtBu)の存在下において中間体2.5を塩化スルホニル1.11で処理することによって得ることができる。
化合物I(a)は、20〜50℃の温度の溶媒(例えば、THFまたはDMF)中、塩基(例えば、LiHMDS、KOtBuまたはNaOtBu)の存在下において中間体1.10を塩化スルホニル1.11で処理することによって得ることができる。
20〜50℃の温度の溶媒(例えば、THFまたはDMF)中、塩基(例えば、LiHMDS、KOtBuまたはNaOtBu)の存在下において2.3を塩化スルホニル1.11で処理することによって、2.9が得られる。50〜160℃の温度の溶媒(例えば、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、トルエン、DMFまたは水)中、触媒(例えば、PdCl2(dppf).DCM、Pd(PPh3)4またはPd(PPh3)2Cl2)および塩基(例えば、K2CO3またはCs2CO3)の存在下において中間体2.9をボロン酸またはボロン酸エステル2.6で処理することによって、チエノピリジン2.10を得ることができる。R1がBoc基で保護されたピラゾールである場合、そのBocは、これらの条件下において除去される。次いで、中間体2.10は、50〜170℃の温度の溶媒(例えば、水、エタノールまたはDMSO)中の適当な加水分解条件(例えば、塩基(例えば、NaOH))に続いて、必要に応じて共溶媒(例えば、DMSO)を用いる適切な条件下(例えば、ジフェニルエーテル中での150〜220℃の温度への加熱)での脱炭酸においてI(a)に変換することができる。
20〜50℃の温度の溶媒(例えば、THFまたはDMF)中、塩基(例えば、LiHMDS、KOtBuまたはNaOtBu)の存在下において2.2を塩化スルホニル1.11で処理した後、50〜170℃の温度の溶媒(例えば、水、エタノールまたはDMSO)中の適当な加水分解条件(例えば、塩基(例えば、NaOH))に続いて、必要に応じて共溶媒(例えば、DMSO)を用いる適切な条件下(例えば、ジフェニルエーテル中での150〜220℃の温度への加熱)において脱炭酸することによって、I(a)を得ることができる。
化合物I(a)は、20〜50℃の温度の溶媒(例えば、THFまたはDMF)中、塩基(例えば、LiHMDS、KOtBuまたはNaOtBu)の存在下において中間体1.10を塩化スルホニル1.11で処理することによって得ることができる。
化合物I(c)は、20〜50℃の温度の溶媒(例えば、THFまたはDMF)中、塩基(例えば、KOtBu)の存在下において中間体3.4を塩化スルホニル1.11で処理することによって得ることができる。次いで、化合物I(c)は、100〜190℃の温度の溶媒(例えば、1,4−ジオキサン、トルエン、DMFまたは水)中、触媒(例えば、PdCl2(dppf).DCM、Pd(PPh3)4またはPd(PPh3)2Cl2)および塩基(例えば、Cs2CO3またはK2CO3)の存在下において化合物I(c)をボロン酸またはボロン酸エステル3.5で処理することによって、化合物I(a)に変換することができる。
保護基(例えば、Boc)がI(a)に存在する場合、これは、必要に応じて溶媒(例えば、DCMまたは1,4−ジオキサン)中の適切な条件下(例えば、4M HClまたはTFA)において脱保護することができる。
I(c)(式中、XはBrである)は、適切な温度(例えば、−78℃)の溶媒(例えば、THF)中で適切な試薬(例えば、nBuLi)を用いた後、フッ素化剤(例えば、N−フルオロベンゼンスルホンイミド)を加えることによって、I(c)(式中、XはFである)に変換することができる。保護基(例えば、Boc)がI(a)に存在する場合、これは、必要に応じて溶媒(例えば、DCMまたは1,4−ジオキサン)中の適切な条件下(例えば、4M HClまたはTFA)において脱保護することができる。
以下の実施例は、本発明を例示するものである。これらの実施例は、本発明の範囲を限定することを目的としているのではなく、本発明の化合物、組成物を調製する指針、ならびに本発明の化合物、組成物および方法を使用する指針を当業者に提供することを目的としている。本発明の特定の実施形態が記載されるが、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な変更および改変を行うことができることを認識するだろう。
省略形
Cbz:カルボキシベンジル;DCM:ジクロロメタン;DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;DMSO:ジメチルスルホキシド;h:時間;HCl:塩酸;HPLC:高速液体クロマトグラフィー;LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析;LiHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド;M:モル濃度;MDAP:質量分析連結(Mass Directed)自動精製システム;NMR:核磁気共鳴;Pd2(dba)3:トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0);PdCl2(dppf).DCM:1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン;Pd(PPh3)2Cl2:ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド;RT:室温;Rt:保持時間;TFA:トリフルオロ酢酸;THF:テトラヒドロフラン;キサントホス:4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン;SEMCl:2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド;M:モル濃度;DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン;BINAP:2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル;ヒューニッヒ塩基:N,N−ジイソプロピルエチルアミン;SCX:強陽イオン交換樹脂;DMAP:4−ジメチルアミノピリジン;Boc2O:二炭酸ジ−tert−ブチル;キサントホス:4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン。
本明細書中で使用される他のすべての省略形およびシンボルは、化学および生物学の分野の当業者によるそのような省略形およびシンボルの通常の使用法と一致する。
LCMSおよびHPLCの条件
LCMS(A)およびMDAP:
1)塩基性条件:
移動相:水0.2%ジエチルアミン−アセトニトリル0.2%ジエチルアミン;カラム:xBridgeTM C18 30×100mm−5ミクロン;
検出:MSおよびフォトダイオードアレイ検出器(PDA)
2)酸性条件:
移動相:水0.2%ギ酸−アセトニトリル0.2%ギ酸
カラム:xBridgeTM C18 30×100mm−5ミクロン
検出:MSおよびフォトダイオードアレイ検出器(PDA)。
LCMS(B)は、1.0mL/分の流速で以下の溶出グラジエント、3.0分間にわたる10%〜99%(溶媒B)および1.0分間の99%での保持を用いて、水中の0.05%TFA(溶媒A)およびアセトニトリル中の0.05%TFA(溶媒B)で溶出する、Sunfire C18 5.0μmカラム(3.050mm×50 3.0mm,i.d.)を備えたエレクトロスプレーポジティブ[MH+を与えるES+ve]を用いるAgilent 1100 Series LC/MSD SLまたはVLにおいて行った。
分取HPLC(A)は、12分間のグラジエントにわたって水(+0.1%TFA)/アセトニトリル(+0.1%TFA)(20%−>60%,50mL/分)で溶出するSunfire Prep C18カラム(5μM,30×100mm,i.d.)を用いるGilson装置において行った。
分取HPLC(B)は、14分間のグラジエントにわたって水(+0.1%TFA)/アセトニトリル(+0.1%TFA)(20%−>60%,45mL/分)で溶出するSunfire Prep C18カラム(5μM,30×150mm,i.d.)を用いるWaters装置において行った。
説明1: 1−[3−(メチルオキシ)フェニル]−1−プロパノン
氷浴内で冷却されたジエチルエーテル(10mL)中の3−(メチルオキシ)ベンズアルデヒド(0.895mL,7.34mmol)の撹拌溶液に、臭化エチルマグネシウム(THF中1.0M溶液)(11.02mL,11.02mmol)を加え、その溶液を氷浴内で3時間撹拌し、その後、HCl水溶液(0.6M)(20mL)を加えた。次いで、水層をDCM(4×30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。残渣を、何らのさらなる精製なしに次の工程で使用した。−78℃に冷却されたDCM(4mL)中の塩化オキサリル(0.964mL,11.02mmol)の溶液に、DMSO(1.042mL,14.69mmol)を滴下した後、DCM(6mL)中の、第1工程において単離された材料の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌した後、トリエチルアミン(5.12mL,36.7mmol)を加え、その後、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。その反応物を−78℃において水(20mL)によってクエンチした。次いで、水層をDCM(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜25%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(1.126g)を得た。LCMS(A)m/z:165[M+1]
+,Rt1.32分(塩基性)。
説明2: {1−[3−(メチルオキシ)フェニル]プロピリデン}プロパンジニトリル
ヘキサメチルジシラザン(5.51mL,26.3mmol)を、窒素下、RTにおいて酢酸(11.30mL,197mmol)に滴下した。次いで、得られた溶液を、酢酸(10mL)中の、1−[3−(メチルオキシ)フェニル]−1−プロパノン(説明1)(2.7g,16.44mmol)およびマロニトリル(2.173g,32.9mmol)の溶液に加えた。その反応混合物を70℃で12時間撹拌した。その反応混合物をRTに冷却し、次いで、水(30mL)で希釈し、次いで、水層をDCM(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(3.13g)を得た。LCMS(A)m/z:211[M−1]
−,Rt1.40分(塩基性)。
説明3: 2−アミノ−5−メチル−4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボニトリル
35℃のTHF(8mL)中の、1−[3−(メチルオキシ)フェニル]プロピリデン}プロパンジニトリル(説明2)(1.2g,5.65mmol)および硫黄(0.218g,6.78mmol)の撹拌懸濁液に、水(4mL)中のNaHCO
3(0.570g,6.78mmol)の溶液を加えた。その反応混合物を35℃で16時間撹拌した。その反応混合物をRTに冷却し、次いで、水(25mL)で希釈し、次いで、水層をDCM(4×40mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜25%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(1.3g)を得た。LCMS(A)m/z:245[M+1]
+,Rt1.33分(塩基性)。
説明4: 2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
トルエン(2.5mL)中の2−アミノ−5−メチル−4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボニトリル(説明3)(260mg,1.064mmol)の溶液に、RTにおいてアセトン(0.094mL,1.277mmol)およびSnCl
4(0.150mL,1.277mmol)を加え、反応混合物を、RTにおいて5分間、次いで、マイクロ波によって150℃で15分間撹拌した。その反応混合物をRTに冷却し、次いで、その溶液が塩基性になるまで、NaOH水溶液(1M)で希釈した。次いで、水層をDCM(3×30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(167mg)を得た。LCMS(A)m/z:285[M+1]
+,Rt1.20分(塩基性)。
説明5: エチル4−アミノ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
トルエン(200mL)中の、2−アミノ−5−メチル−3−チオフェンカルボニトリル(5g,36.2mmol)、3−オキソブタン酸エチル(5.49mL,43.4mmol)の溶液に、SnCl
4(5.10mL,43.4mmol)を加えた。得られた混合物を2時間還流し、その後、ヒーターのスイッチを切った。SnCl
4(2.123mL,18.09mmol)を加え、その混合物をさらに4時間還流した。その溶液を冷却し、その溶液が塩基性になるまで、NaOH水溶液(5M)を加えた。酢酸エチル(100mL)を加え、水(3×30mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(6.48g)を得た。LCMS(A)m/z:251[M+1]
+,Rt0.74分(酸性)。
説明6: エチル4−アミノ−3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
DCM(110mL)中のエチル4−アミノ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(6.44g,25.7mmol)(説明5)の撹拌溶液に、N−ブロモスクシンイミド(9.16g,51.5mmol)を加え、得られた混合物を1時間撹拌した。その混合物を濃縮し、沈殿した固体を濾過し、DCM(3×10mL)で洗浄することにより、表題化合物(9.44g)を得た。LCMS(A)m/z:329/331[M+1]
+,Rt1.22分(酸性)。
説明7: 4−アミノ−3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
エタノール(50mL)中のエチル4−アミノ−3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(5g,15.19mmol)(説明6)の溶液に、NaOH水溶液(3M)(20.25mL,60.8mmol)を加え、その混合物を100℃で1時間撹拌した。その反応混合物を冷却し、同様の反応からの材料(4.43g)と合わせた。合わせた溶液をHCl水溶液(1M)でpH6〜7に酸性化した。エタノールを真空中で除去した。水(50mL)を加え、その混合物をDCM(5×50mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去することにより、表題化合物(2.98g)を得た。LCMS(A)m/z:301/303[M+1]
+,Rt0.73分(酸性)。
説明8: 3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
4−アミノ−3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(1.95g,6.47mmol)(説明7)に、ジフェニルエーテル(15mL,94mmol)を加え、その混合物を200℃で4時間加熱した。この粗混合物を冷却し、同様の反応からの材料(1g)と合わせた。シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(1.82g)を得た。LCMS(A)m/z:257/259[M+1]
+,Rt0.67分(酸性)。
説明9: 3−(3−クロロフェニル)−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
窒素下において、3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(170mg,0.661mmol)(説明8)をトルエン(6mL)および(3−クロロフェニル)ボロン酸(155mg,0.992mmol)に溶解し、PdCl
2(dppf).DCM(54.0mg,0.066mmol)およびCs
2CO
3(646mg,1.983mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって150℃で30分間加熱した。その反応混合物を、同様の反応からの材料(30mg)と合わせた。水(20mL)を加え、その混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(204.4mg)を得た。LCMS(A)m/z:291[M+1]
+,Rt0.84分(酸性)。
説明10: 2,6−ジメチル−3−フェニルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
説明9に概説されたような一般的な方法に従って、フェニルボロン酸(71.1mg,0.583mmol)から出発して、表題化合物(92mg)を調製した。LCMS(A)m/z:256[M+1]
+,Rt0.78分(酸性)。
説明11: 1,1−ジメチルエチル4−[3−(4−アミノ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニル]−1−ピペラジンカルボキシレート
窒素下において、3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(130mg,0.506mmol)(説明8)を1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)に溶解し、1,1−ジメチルエチル4−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−1−ピペラジンカルボキシレート(294mg,0.758mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(58.4mg,0.051mmol)および炭酸カリウム(210mg,1.517mmol)を加えた。次いで、その混合物をマイクロ波によって120℃で30分間加熱した。酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜70%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(197mg)を得た。LCMS(A)m/z:439[M+1]
+,Rt0.99分(酸性)。
説明12: {1−[3−(メチルオキシ)フェニル]エチリデン}プロパンジニトリル
酢酸(60mL)の撹拌溶液に、ヘキサメチルジシラザン(26.2mL,125mmol)を30分間にわたって滴下した(滴下している間、温度を40℃未満に維持した)。続いて、この得られた溶液を、酢酸(30mL)中の、マロノニトリル(13.50g,204mmol)および3−メトキシアセトフェノン(13.71mL,100mmol)の撹拌溶液に加えた。最終的な反応混合物を窒素下で16時間、70℃に加熱した。その反応混合物をRTに冷却し、トルエンと水(各150mL)とに分配した。水層を分離し、トルエン(2×60mL)で再抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、溶媒を真空中で除去することにより、表題化合物(20g)を得た。LCMS(A)m/z:199[M+1]
+,Rt1.20分(酸性)。
説明13: 2−アミノ−4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボニトリル
35℃のTHF(100mL)中の{1−[3−(メチルオキシ)フェニル]エチリデン}プロパンジニトリル(20g,101mmol)(説明12)および硫黄(3.88g,121mmol)の撹拌懸濁液に、水(80mL)に予め溶解しておいたNaHCO
3(9.32g,111mmol)を加えた。得られた混合物を窒素下において、35℃で45分間撹拌した。水(150mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、溶媒を真空中で除去した。残渣をジエチルエーテルで粉末化する(triturated)ことにより、表題化合物(15g)を得た。その粉末化したものの上清液体を単離し、シクロヘキサン中の0〜40%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、さらなる量の表題化合物(6.7g)を得た。LCMS(A)m/z:231[M+1]
+,Rt1.14分(酸性)。
説明14: エチル4−アミノ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
トルエン(25mL)中の、2−アミノ−4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボニトリル(1g,4.34mmol)(説明13)と、アセト酢酸エチル(0.550mL,4.34mmol)と、SnCl
4(1.019mL,8.68mmol)との混合物を、RTにおいて30分間撹拌した後、3時間還流した。RTに冷却した後、その混合物を2M NaOH(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(915mg)を得た。LCMS(A)m/z:343[M+1]
+,Rt1.25分(酸性)。
説明15: エチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
DCM(18mL)中のエチル4−アミノ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(865mg,2.53mmol)(説明14)の撹拌溶液に、N−ブロモスクシンイミド(540mg,3.03mmol)を加え、得られた混合物をRTにおいて45分間撹拌した。その混合物を濃縮し、シクロヘキサン中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.02g)を得た。LCMS(A)m/z:421/423[M+1]
+,Rt1.57分(酸性)。
説明16: 4−アミノ−2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
DMSO(7mL)およびNaOH水溶液(2M)(4.15mL,8.31mmol)中のエチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(700mg,1.661mmol)(説明15)の混合物を、150℃で1時間加熱した。その混合物をRTに冷却し、水(20mL)で希釈し、ギ酸でpH6に酸性化した。次いで、その混合物を酢酸エチル(5×30mL)で抽出し、合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮することにより、表題化合物(513mg)を得た。LCMS(A)m/z:393/395[M+1]
+,Rt1.04分(酸性)。
説明17: 2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
4−アミノ−2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(400mg,1.017mmol)(説明16)と、銅(194mg,3.05mmol)と、キノリン(3mL,25.3mmol)との混合物を、マイクロ波によって180℃で30分間、次いで、190℃で30分間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を、シクロヘキサン中の40〜60%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(214mg)を得た。LCMS(A)m/z:349/351[M+1]
+,Rt1.08分(酸性)。
あるいは、ジフェニルエーテル(8mL,50.3mmol)中の4−アミノ−2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)−フェニル]チエノ−[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(856mg,2.177mmol)(説明16)を200℃で4.5時間加熱し、RTにおいて一晩16時間静置した。その混合物を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(471mg)を得た。
説明18: 3−メチル−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]−1−ブタノン
0℃のジエチルエーテル(100mL)中の3−(メチルオキシ)ベンズアルデヒド(4.77g,35mmol)の撹拌溶液に、ブロモ(2−メチルプロピル)マグネシウム(21mL,42mmol)を加えた。その溶液を0℃で10分間撹拌し、次いで、0.6M HCl(150mL)および酢酸エチル(200mL)でワークアップすることにより、粗材料を得た。−78℃のDCM(150mL)中の塩化オキサリル(4.60mL,52.5mmol)の別の丸底フラスコにおいて、DMSO(4.97mL,70.0mmol)を加え、乾燥DCM(20mL)に溶解した後、乾燥DCM(25mL)に溶解された上記粗材料の溶液を加えた。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで、トリエチルアミン(24.39mL,175mmol)を加え、その溶液を−78℃で1時間撹拌した。その反応物を−78℃でクエンチし、生成物をDCMで抽出し、水/ブラインで洗浄した。その粗材料を、ヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(4.12g)を得た。LCMS(B)m/z:193[M+1]
+,Rt3.11分。
説明19: {3−メチル−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]ブチリデン}プロパンジニトリル
酢酸(14.36mL,251mmol)の撹拌溶液に、ヘキサメチルジシラザン(7.01mL,33.5mmol)を滴下した。得られた溶液を、酢酸(15mL)中の、3−メチル−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]−1−ブタノン(4.02g,20.91mmol)(説明18)およびマロノニトリル(2.76g,41.8mmol)の溶液に加えた。その混合物を70℃で7時間撹拌した。その溶液をRTに冷却し、トルエン(167mL)と水(130mL)とに分配した。水層をさらにトルエン(70mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、DCMで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(4.42g)を得た。LCMS(B)m/z:241[M+1]
+,Rt3.14分。
説明20: 2−アミノ−5−(1−メチルエチル)−4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボニトリル
35℃のTHF(30mL)中の、{3−メチル−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]ブチリデン}プロパンジニトリル(4.4g,18.31mmol)(説明19)および硫黄(0.705g,21.97mmol)の撹拌懸濁液に、水(15mL)中のNaHCO
3(1.846g,21.97mmol)をゆっくり加えた。得られた混合物を60℃で一晩撹拌した。水(60mL)を加え、生成物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。その粗材料をジエチルエーテル(2×50mL)で粉末化することにより、表題化合物(4.32g)を得た。LCMS(B)m/z:273[M+1]
+,Rt3.04分。
説明21: 6−メチル−2−(1−メチルエチル)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
説明4に概説された一般的な方法に従って、2−アミノ−5−(1−メチルエチル)−4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボニトリル(1089mg,4.0mmol)(説明20)から出発して、表題化合物(611mg)を単離した。LCMS(B)m/z:313[M+1]
+,Rt2.20分。
説明22: {1−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]エチリデン}プロパンジニトリル
説明19に概説された一般的な方法に従って、3,4−ジメトキシアセトフェノン(1.8g,9.99mmol)から出発して、表題化合物(2.2g)を単離した。LCMS(B)m/z:229[M+1]
+,Rt2.68分。
説明23: 2−アミノ−4−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボニトリル
説明20に概説された一般的な方法に従って、{1−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]エチリデン}プロパンジニトリル(1.8g,7.89mmol)(説明22)から出発して、表題化合物(1.5g)を単離した。LCMS(B)m/z:261[M+1]
+,Rt2.49分。
説明24: 3−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
説明4に概説された一般的な方法に従って、2−アミノ−4−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボニトリル(1041mg,4.0mmol)(説明23)から出発して、表題化合物(246mg)を単離した。LCMS(B)m/z:301[M+1]
+,Rt1.85分。
説明25: N−メチル−N−(メチルオキシ)ブタンアミド
0℃のDCM(100mL)中の、塩化ブタノイル(5.33g,50mmol)およびN,O−ジメチルヒドロキシルアミン(5.36g,55.0mmol)の撹拌溶液に、ピリジン(8.90mL,110mmol)を滴下した。得られた混合物をRTにおいて1.5時間撹拌した後、HCl水溶液(2.0M)(100mL)およびDCM(200mL)を用いてワークアップすることにより、表題化合物(6.02g)を得て、それをさらに精製することなく次の工程に持ち越した。LCMS(B)m/z:132[M+1]
+,Rt1.74分。
説明26: 1−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−1−ブタノン
−78℃のTHF(50mL)中の(3−ブロモフェニル)ジメチルアミン(7.5g,37.5mmol)の撹拌溶液に、n−ブチルリチウム(2.88g,45.0mmol)を加えた。得られた溶液を−35℃で1時間撹拌し、次いで、−78℃に冷却し、乾燥THF(15mL)中のN−メチル−N−(メチルオキシ)ブタンアミド(4.92g,37.5mmol)(説明25)の溶液を滴下して処理した。得られた混合物を−78℃で45分間撹拌し、次いで、水(100mL)および酢酸エチル(200mL)を用いてワークアップした。その粗材料を、ヘキサン中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(3.48g)を得た。LCMS(B)m/z:192[M+1]
+,Rt2.29分。
説明27: {1−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]ブチリデン}プロパンジニトリル
説明19に概説された一般的な方法に従って、1−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−1−ブタノン(3.6g,18.82mmol)(説明26)から出発して、表題化合物(2.9g)を単離した。LCMS(B)m/z:240[M+1]
+,Rt2.83分。
説明28: 2−アミノ−4−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−5−エチル−3−チオフェンカルボニトリル
説明20に概説された一般的な方法に従って、{1−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]ブチリデン}プロパンジニトリル(2.4g,10.03mmol)(説明27)から出発して、表題化合物(1.89g)を単離した。LCMS(B)m/z:272[M+1]
+,Rt2.15分。
説明29: 3−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−2−エチル−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
説明4に概説された一般的な方法に従って、2−アミノ−4−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−5−エチル−3−チオフェンカルボニトリル(1.8g,6.63mmol)(説明28)から出発して、表題化合物(842mg)を単離した。LCMS(B)m/z:312[M+1]
+,Rt1.89分。
説明30: エチル4−アミノ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
トルエン(15mL)中の、2−アミノ−4−メチル−3−チオフェンカルボニトリル(300mg,2.171mmol)と、アセト酢酸エチル(0.275mL,2.171mmol)と、SnCl
4(0.510mL,4.34mmol)との混合物をRTにおいて30分間撹拌し、次いで、3.5時間還流した。RTに冷却した後、その混合物を6M NaOH(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(210mg)を得た。LCMS(A)m/z:251[M+1]
+,Rt0.77分(酸性)。
説明31: エチル4−アミノ−2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
DCM(4mL)中のエチル4−アミノ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(210mg,0.839mmol)(説明30)の撹拌溶液に、N−ブロモスクシンイミド(164mg,0.923mmol)を加え、得られた混合物をRTにおいて20分間撹拌した。その混合物を濃縮し、シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(261mg)を得た。LCMS(A)m/z:329/331[M+1]
+,Rt1.20分(酸性)。
説明32: エチル4−アミノ−3,6−ジメチル−2−(3−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
アセトニトリル(3mL)および水(0.75μl)中の、エチル4−アミノ−2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(260mg,0.790mmol)(説明31)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(45.6mg,0.039mmol)と、炭酸ナトリウム(167mg,1.580mmol)と、3−ピリジンボロン酸(116mg,0.948mmol)との混合物を、窒素下、70℃において30分間加熱した。1,2−ジメトキシエタン(2mL)を加え、その混合物を80℃で18時間撹拌した。その反応混合物をRTに冷却し、濃縮した。DCM中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(141mg)を得た。LCMS(A)m/z:328[M+1]
+,Rt0.88分(酸性),Rt1.14分(塩基性)。
説明33: 4−アミノ−3,6−ジメチル−2−(3−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
DMSO(3mL)および2M NaOH(0.916mL,1.833mmol)中のエチル4−アミノ−3,6−ジメチル−2−(3−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(120mg,0.367mmol)(説明32)の混合物を、120℃で1時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸でpH6に酸性化した。その混合物を、DCM中の10%MeOH(5×30mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣を、水(4×30mL)に続いて、MeOH(4×30mL)で溶出されるC18固相抽出カートリッジに通した。合わせた有機相を濃縮し、真空オーブン内において55℃で乾燥することにより、表題化合物(98mg)を得た。LCMS(A)m/z:300[M+1]
+,Rt0.58分(酸性)。
説明34: 3,6−ジメチル−2−(3−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
4−アミノ−3,6−ジメチル−2−(3−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(98mg,0.327mmol)(説明33)と、ジフェニルエーテル(2mL)との混合物を、200℃で2.5時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物をシクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルのグラジエント、次いでそれに続いてDCM中の10%MeOHで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(45mg)を得た。LCMS(A)m/z:256[M+1]
+,Rt0.61分(酸性)。
説明35: メチル4−アミノ−2−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−6−オキソ−6,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
トルエン(75mL)中の2−アミノ−5−メチル−4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボニトリル(説明3)(2.80g,11.46mmol)の溶液に、マロン酸ジメチル(1.31mL,11.46mmol)およびSnCl
4(2.68mL,22.92mmol)を加えた。次いで、その反応混合物を窒素下で約2時間還流した。次いで、その反応混合物をRTに冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水と酢酸エチル(各約150mL)とに分配し、有機層を分離し、水(約100mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(約100mL)で再抽出した。すべての有機層を合わせ、相分離器に通し、その混合物を真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0〜60%酢酸エチルに続いて、DCM中の0〜20%MeOHのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.62g)を得た。LCMS(A)m/z:343[M−1]
−,Rt1.18分(酸性)。
説明36: 4−アミノ−2−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−6(7H)−オン
エタノール(20mL)中のメチル4−アミノ−2−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−6−オキソ−6,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明35)(1.617g,4.70mmol)の撹拌懸濁液に、NaOH水溶液(5M)(4.70mL,23.48mmol)を加えた。次いで、その懸濁液を窒素下において約2時間還流した。次いで、その反応混合物をRTに冷却し、真空中で濃縮した。残渣をDCMと水(各約50mL)とに分配し、HCl水溶液(5M)を用いて約pH7に酸性化した。水層を分離し、DCM(約50mL×2)で再抽出し、合わせた有機層を相分離器に通し、真空中で濃縮した。残渣をジフェニルエーテル(20mL,126mmol)に溶解し、窒素雰囲気下において約2時間にわたって200℃に加熱した。次いで、その混合物をRTに冷却し、SCXカートリッジ(MeOHに続いて2M NH
3 MeOHで溶出する)に通し、塩基性画分を合わせ、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0〜20%MeOHのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(588mg)を得た。LCMS(A)m/z:285[M−1]
−,Rt1.10分(酸性)。
説明37: 2−メチル−6−(メチルオキシ)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
DMF(3mL)中の4−アミノ−2−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−6(7H)−オン(説明36)(120mg,0.419mmol)の懸濁液に、炭酸カリウム(116mg,0.838mmol)およびヨウ化メチル(0.029mL,0.461mmol)を加えた。次いで、その懸濁液を窒素雰囲気下において約2時間、90℃に加熱し、次いで、RTに冷却し、水(約25mL)でクエンチし、酢酸エチル(約25mL×2)で抽出した。合わせた有機層を相分離器に通し、溶媒を真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0〜100%酢酸エチルに続いて、DCM中の0〜20%MeOHのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(16.5mg)を得た。LCMS(A)m/z:301[M+1]
+,Rt1.21分(酸性)。
説明38: エチル2−シアノ−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−ブテノエート
ヘキサメチルジシラザン(17.45mL,83mmol)を、酢酸(38.1mL,666mmol)(注意:発熱性,70℃未満に維持する)に滴下し、窒素雰囲気下において撹拌した。得られた混合物を、酢酸(16mL)中の、1−[3−(メチルオキシ)フェニル]エタノン(9.14mL,66.6mmol)およびシアノ酢酸エチル(11.75mL,110mmol)の溶液に加え、次いで、それを70℃で18時間撹拌した。次いで、その混合物をRTに冷却し、DCM(350mL)および水(125mL)を加えた。次いで、有機層を分離し、さらなる水(125mL)で洗浄し、無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。残渣を、イソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製し、さらに、イソヘキサン中の0〜25%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製することにより、表題化合物(14.1g)を得た。LCMS(A)m/z:246[M+1]
+,Rt1.28分(塩基性)。
説明39: エチル2−アミノ−4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボキシレート
THF(57.5mL)中の、エチル2−シアノ−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−ブテノエート(説明38)(14.1g,57.5mmol)と、硫黄(2.212g,69.0mmol)と、NaHCO
3水溶液(2M)(31.6mL,63.2mmol)との混合物を40℃で撹拌した。64時間後、その混合物を水(200mL)と酢酸エチル(300mL)とに分配した。水相を分離し、さらなる酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。残渣を、イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製することにより、表題化合物(12.6g)を得た。LCMS(A)m/z:278[M+1]
+,Rt1.30分(塩基性)。
説明40: 4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−チオフェンアミン
エタノール(100mL)中の、エチル2−アミノ−4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−3−チオフェンカルボキシレート(説明39)(5g,18.03mmol)と、水酸化カリウムの20%水溶液(100mL,18.03mmol)との混合物を、110℃で24時間加熱した。RTに冷却した後、エタノールを減圧下で除去した。残渣を水(100mL)に注ぎ込み、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。残渣を、シクロヘキサン中の0〜25%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.83g)を得た。LCMS(A)m/z:206[M+1]
+,Rt1.14分(酸性)。
説明41: 2,2−ジメチル−5−[({4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−チエニル}アミノ)メチリデン]−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン
メルドラム酸(1.58g,10.96mmol)をオルトギ酸トリメチル(24.23mL,219mmol)に溶解し、その混合物を110℃で1時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物に4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−チオフェンアミン(説明40)(1.5g,7.31mmol)を加え、90℃で15時間、再度加熱した。RTに冷却した後、その混合物を真空中で蒸発させた。残渣をDCMに溶解し、炭酸カリウム(3.03g,21.92mmol)で処理した。30分間撹拌した後、その混合物を濾過し、その濾液を真空中で蒸発させることにより、表題化合物(1.24g)を得た。LCMS(A)m/z:360[M+1]
+,Rt1.19分(酸性)。
説明42: 3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4(7H)−オン
2,2−ジメチル−5−[({4−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−チエニル}アミノ)メチリデン]−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(説明41)(1.2g,3.34mmol)と、ジフェニルエーテル(15mL,94mmol)との混合物を、220℃で1時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を、DCM中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(487mg)を得た。LCMS(A)m/z:258[M+1]
+,Rt0.93分(酸性)。
説明43: 4−クロロ−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン
3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4(7H)−オン(説明42)(465mg,1.807mmol)と、オキシ塩化リン(5mL,53.6mmol)との混合物を、110℃で1時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を氷に注ぎ込み、30分間撹拌し、次いで、DCM(10mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、飽和NaHCO
3溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、相分離器で濾過し、真空中で蒸発させた。残渣を、シクロヘキサン中の0〜40%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(424mg)を得た。LCMS(A)m/z:278[M+1]
+,Rt1.33分(酸性)。
説明44: [1−(3−ブロモフェニル)エチリデン]プロパンジニトリル
RTの酢酸(30mL)の撹拌溶液に、ヘキサメチルジシラザン(13.09mL,62.8mmol)を、温度を40℃未満に維持しつつ、10分間にわたって滴下した。次いで、得られた溶液を、酢酸(30mL)中の、1−(3−ブロモフェニル)エタノン(6.68mL,50.2mmol)およびマロノニトリル(6.33mL,100mmol)の溶液に滴下し、その混合物を窒素下で一晩70℃に加熱した。その反応混合物RTに冷却し、水とトルエン(各約150mL)とに分配した。水層を分離し、トルエン(約100mL)で再抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、溶媒を真空中で除去することにより、表題化合物(12.7g)を得て、それをさらに精製することなく次の工程に持ち越した。LCMS(A)m/z:247/249[M+1]
+,Rt1.18分(酸性)。
説明45: 2−アミノ−4−(3−ブロモフェニル)−3−チオフェンカルボニトリル
35℃のTHF(60mL)中の、[1−(3−ブロモフェニル)エチリデン]プロパンジニトリル(説明44)(12.98g,52.5mmol)および硫黄(2.021g,63.0mmol)の撹拌懸濁液に、水(30mL)に予め溶解しておいたNaHCO
3(5.30g,63.0mmol)を加え、得られた混合物を1時間撹拌した。次いで、その混合物に水(25mL)を加え、水層をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(10.937g)を得た。LCMS(A)m/z:279/281[M+1]
+,Rt1.15分(酸性)。
説明46: エチル4−アミノ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
反応を2つのバッチにおいて行った:
トルエン(140mL)中の、2−アミノ−4−(3−ブロモフェニル)−3−チオフェンカルボニトリル(説明45)(5.47g,19.59mmol)と、アセト酢酸エチル(2.73mL,21.55mmol)と、SnCl
4(4.60mL,39.2mmol)との混合物を、窒素下、RTにおいて30分間撹拌し、次いで、2時間還流した。RTに冷却した後、その溶液を、6M NaOH(約50mL)で塩基性化し、DCM中の10%MeOHで希釈した。濾液の有機層を分離し、水層をDCM中の10%MeOH(70mL×2)で再抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製した。この時点において、両方のバッチからの適切な画分を合わせることにより、表題化合物(6.31g)を得た。LCMS(A)m/z:391/393[M+1]
+,Rt1.24分(酸性)。
説明47: エチル4−アミノ−2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
DCM(100mL)中のエチル4−アミノ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明46)(6.309g,16.12mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(3.44g,19.35mmol)をRTにおいて加えた。その混合物を3.5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。次いでその粗残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(5.13g)を得た。LCMS(A)m/z:471[M+1]
+,Rt1.52分(酸性)。
説明48: 4−アミノ−2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
DMSO(25mL)中のエチル4−アミノ−2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明47)(2.566g,5.46mmol)の溶液に、NaOH水溶液(2M)(13.64mL,27.3mmol)を加えた。次いで、その混合物を150℃で1時間加熱した。RTに冷却した後、その溶液を水(40mL)で希釈し、ギ酸で酸性化した(約pH4〜5)。次いで、水層を酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機層を乾燥し、濃縮した。次いで、残渣に水(過剰量)を加えたところ、白色沈殿物が出現した。その溶液を濾過し、その沈殿物を回収し、真空オーブン内で一晩放置して乾燥することにより、表題化合物(1.861g)を得た。LCMS(A)m/z:443[M+1]
+,Rt1.10分(酸性)。
説明49: 2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
ジフェニルエーテル(20mL,126mmol)を、4−アミノ−2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(説明48)(1.861g,4.21mmol)に加えた。その混合物を200℃に加熱し、200℃で4時間撹拌した。その混合物をRTに冷却し、RTにおいて一晩撹拌した。次いで、その混合物をDCMで希釈し、シクロヘキサン(cyclohxane)中の0〜40%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.0g)を得た。LCMS(A)m/z:399[M+1]
+,Rt0.94分(酸性)。
説明50: N−[2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
THF(10mL)およびDMF(5mL)中の2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明49)(1g,2.51mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(0.603g,6.28mmol)および塩化ベンゼンスルホニル(0.648mL,5.02mmol)を加えた。その反応混合物を窒素下、RTにおいて約30分間撹拌した。その反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(約30mL)でクエンチし、DCM(25mL×4)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出される順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.12g)を得た。LCMS(A)m/z:539[M+1]
+,Rt1.45分(酸性)。
説明51: N−{3−(3−ブロモフェニル)−6−メチル−2−[1−({[2−(トリメチルシリル)エチル]オキシ}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−N−({[2−(トリメチルシリル)エチル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(5mL)、DMF(2.5mL)および水(1.25mL)中の、N−[2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(説明50)(600mg,1.115mmol)と、1−tert−ブトキシルカルボニル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸と、ピナコールエステル(656mg,2.229mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(64.4mg,0.056mmol)と、炭酸カリウム(462mg,3.34mmol)との混合物を、マイクロ波によって120℃で30分間加熱した。その反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、MeOH(約125mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(約150mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、DCM(8mL)に溶かした。次いで、DIPEA(0.973mL,5.57mmol)およびSEMCl(0.593mL,3.34mmol)を加え、その混合物をRTにおいて約5時間撹拌した。次いで、その反応混合物をNaHCO
3(約30mL)でクエンチし、DCM(25mL×3)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜100%酢酸エチルで溶出される順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(485mg)を得た。LCMS(A)m/z:786/788[M+1]
+,Rt1.78分(酸性)。
説明52: エチル3−(3−ブロモフェニル)−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
THF(30mL)およびDMF(15mL)中のエチル4−アミノ−3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明46)(2.87g,7.33mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(1.762g,18.34mmol)および3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(2.066mL,14.67mmol)を加えた。次いで、その反応混合物を窒素下、RTにおいて約30分間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム溶液(約60mL)でクエンチした。その混合物をDCM(約30mL×5)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し、真空中で濃縮した。DCM中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.48g)を得た。LCMS(A)m/z:566/568[M+1]
+,Rt1.47分(酸性)。
説明53: N−[3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド
DMSO(25mL)およびNaOH水溶液(5M)(1.979mL,9.90mmol)中のエチル3−(3−ブロモフェニル)−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明52)(1.4g,2.474mmol)の混合物を、150℃で約1時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を水(20mL)で希釈し、ギ酸で約pH4に酸性化した。次いで、その混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣に水(30mL)を加えたところ、黄色沈殿物が出現し、それを濾過し、水(15mL×3)ですすいだ。その黄色固体を乾燥し、続いてジフェニルエーテル(15.74mL,99mmol)に溶かし、200℃で約1.5時間加熱し、次いで、RTにおいて一晩静置した。その混合物を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントに続いて、DCM中の10%MeOHで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(820mg)を得た。LCMS(A)m/z:494/496[M+1]
+,Rt1.31分(酸性)。
説明54: N−[3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロ−N−({[2−(トリメチルシリル)エチル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド
DCM(10mL)中のN−[3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド(説明53)(820mg,1.661mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(0.580mL,3.32mmol)およびSEMCl(0.442mL,2.491mmol)を加えた。その混合物をRTにおいて約1.5時間撹拌し、次いで、NaHCO
3(約30mL)でクエンチし、DCM(25mL×3)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮し、残渣を、DCM中の0〜50%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(960mg)を得た。LCMS(A)m/z:624/626[M+1]
+,Rt1.59分(酸性)。
説明55: [1−(3−メチルフェニル)エチリデン]プロパンジニトリル
酢酸(10mL)の撹拌溶液に、ヘキサメチルジシラザン(3.89mL,18.65mmol)を約30分間にわたって滴下した(滴下している間、温度を40℃未満に維持した)。続いて、この得られた溶液を、酢酸(10mL)中の、1−(3−メチルフェニル)エタノン(2.03mL,14.91mmol)およびマロノニトリル(1.88mL,29.8mmol)の撹拌溶液に加え、その混合物を窒素下において一晩70℃に加熱した。次いで、その反応混合物をRTに冷却し、水(約50mL)で希釈し、トルエン(約50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を相分離器に通し、溶媒を真空中で濃縮することにより、表題化合物(2.89g)を得て、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS(A)m/z:181[M−1]
−,Rt1.23分(酸性)。
説明56: 2−アミノ−4−(3−メチルフェニル)−3−チオフェンカルボニトリル
35℃のTHF(25mL)中の、[1−(3−メチルフェニル)エチリデン]プロパンジニトリル(説明55)(2.897g,15.90mmol)および硫黄(0.612g,19.08mmol)の撹拌懸濁液に、水(25mL)に予め溶解しておいたNaHCO
3(1.469g,17.49mmol)を加えた。その反応混合物を窒素雰囲気下、35℃で約1時間撹拌し、次いで、水(約50mL)で希釈し、酢酸エチル(約50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を相分離器に通し、次いで、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜40%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(2.98g)を得た。LCMS(A)m/z:215[M+1]
+,Rt1.19分(酸性)。
説明57: エチル4−アミノ−6−メチル−3−(3−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
RTのトルエン(75mL)中の2−アミノ−4−(3−メチルフェニル)−3−チオフェンカルボニトリル(説明56)(2.98g,13.91mmol)の撹拌溶液に、アセト酢酸エチル(1.76mL,13.91mmol)およびSnCl
4(3.26mL,27.8mmol)を加えた。その反応混合物を窒素雰囲気下で約4時間還流し、次いで、RTに冷却し、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルと水(各約80mL)とに再分配し、水層を分離し、酢酸エチル(約50mL×2)で再抽出した。次いで、合わせた有機層を相分離器に通し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(880mg)を得た。LCMS(A)m/z:327[M+1]
+,Rt1.23分(酸性)。
説明58: エチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチル−3−(3−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
RTのDCM(10mL)中のエチル4−アミノ−6−メチル−3−(3−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明57)(880mg,2.70mmol)の撹拌溶液に、DCM(15mL)に予め溶解しておいたN−ブロモスクシンイミド(528mg,2.97mmol)を滴下した。その反応混合物を窒素雰囲気下、RTにおいて約1時間撹拌した。次いで、その反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、水層を分離し、DCM(約30mL)で再抽出した。次いで、合わせた有機層を相分離器に通し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜40%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(900mg)を得た。LCMS(A)m/z:405/407[M+1]
+,Rt1.55分(酸性)。
説明59: 2−ブロモ−6−メチル−3−(3−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
RTのエタノール(20mL)中のエチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチル−3−(3−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明58)(900mg,2.221mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(5M)(1.0mL,5.0mmol)を加えた。その反応混合物を約2時間、90℃に加熱した。RTに冷却した後、溶媒を真空中で除去した。残渣を水(約80mL)に再溶解し、HCl水溶液(5M)を用いて約pH7に中和した。次いで、その溶液をDCM中の20%MeOH(約50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を相分離器に通し、溶媒を真空中で除去することにより、残渣を得て、続いてそれをジフェニルエーテル(10mL,62.9mmol)に再溶解し、約3時間にわたって200℃に加熱した。その反応混合物をRTに冷却し、SCXカートリッジ(MeOH/2M NH
3 MeOHで溶出する)に通した。塩基性画分を合わせ、溶媒を真空中で除去することにより、表題化合物(487mg)を得た。LCMS(A)m/z:333/335[M+1]
+,Rt0.86分(酸性)。
説明60: N−[2−ブロモ−6−メチル−3−(3−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド
窒素雰囲気下、−78℃のTHF(10mL)中の2−ブロモ−6−メチル−3−(3−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明59)(487mg,1.461mmol)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(1.608mL,1.608mmol)および3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.226mL,1.608mmol)を加えた。その反応混合物を窒素雰囲気下で約1時間、RTに温め、次いで、酢酸エチルと水(各約30mL)とに分配した。水層を分離し、酢酸エチル(約30mL)で再抽出し、合わせた有機層を相分離器に通し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(320mg)を得た。LCMS(A)m/z:508/510[M+1]
+,Rt1.60分(酸性)。
説明61: 4−アミノ−2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
エタノール(25mL)中のエチル4−アミノ−2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明31)(857mg,2.60mmol)の溶液に、NaOH水溶液(2M)(2.60mL,5.21mmol)を加え、反応混合物を100℃で4時間撹拌した。次いで、その混合物をRTに冷却した後、溶媒を真空中で除去した。次いで、残渣を水(20mL)に溶かした後、HCl水溶液(2M)(2mL)で酸性化することにより、沈殿物が形成された。次いで、その混合物を遠心機に供し、次いで、水溶液をデカントして除去し、固体残渣を真空下で乾燥することにより、表題化合物(720mg)を得た。LCMS(A)m/z:301/303[M+1]
+,Rt0.67分(酸性)。
説明62: 2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
4−アミノ−2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(説明61)(720mg,2.391mmol)とジフェニルエーテル(3.80mL,23.91mmol)との混合物を48時間にわたって200℃に加熱した。次いで、その混合物をRTに冷却し、MeOH(10mL)に溶かし、DCM中のMeOH中の0〜20%2M NH
3のグラジエントで溶出するシリカで精製した。MeOH中のMeOH中の0〜100%2M NH
3で溶出するSCXによるさらなる精製により、表題化合物(350mg)を得た。LCMS(A)m/z:257/259[M+1]
+,Rt1.10分(塩基性)。
説明63: エチル2−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
DMF(10mL)中のエチル4−アミノ−2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明31)(500mg,1.519mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(365mg,3.80mmol)および3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.428mL,3.04mmol)を加えた。その混合物全体を窒素下、RTにおいて約1.5時間撹拌した。次いで、その反応混合物を酢酸エチル(約30mL)および水(約50mL)で希釈した。有機相を分離し、水相を酢酸エチル(約30mL×2)で再抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、溶媒を真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(350mg)を得た。LCMS(A)m/z:504/506[M+1]
+,Rt1.59分(酸性)。
説明64: エチル4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−3,6−ジメチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
1,4−ジオキサン(1.5mL)、DMF(1.5mL)および水(0.5mL)中の、エチル2−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明63)(350mg,0.695mmol)と、1−tert−ブトキシルカルボニル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸と、ピナコールエステル(221mg,0.751mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(40.1mg,0.035mmol)と、炭酸カリウム(288mg,2.084mmol)との混合物を、100℃で一晩(約16時間)加熱した。その反応混合物をRTに冷却し、セライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(150mg)を得た。LCMS(A)m/z:491[M+1]
+,Rt1.20分(酸性)。
説明65: エチル4−アミノ−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
トルエン(120mL)中の、2−アミノ−3−チオフェンカルボニトリル(2g,16.11mmol)と、アセト酢酸エチル(2.24mL,17.72mmol)と、SnCl
4(3.78mL,32.2mmol)との混合物をRTにおいて30分間撹拌し、次いで、約4時間還流撹拌した。RTに冷却した後、その混合物を6M NaOH(約80mL)でクエンチし、酢酸エチル(80mL)で希釈し、次いで、セライトで濾過した。濾液の有機層を分離し、水層を酢酸エチル(50mL×5)で再抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(960mg)を得た。LCMS(A)m/z:237[M+1]
+,Rt0.67分(酸性)。
あるいは、トルエン(135mL)中の、2−アミノ−3−チオフェンカルボニトリル(2.5g,20.13mmol)と、3−オキソブタン酸エチル(2.80mL,22.15mmol)およびSnCl4(4.73mL,40.3mmol)との混合物をRTにおいて30分間撹拌し、次いで、2時間還流した。次いで、その混合物を6M NaOH(約25mL)で塩基性化し、DCM中の10%MeOH(40mL)で希釈し、その混合物をセライトで濾過した。次いで、濾液の有機層を分離し、水層をDCM中の10%MeOH(50mL×3)で再抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮した。次いで、残渣を、DCM中の0〜10%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物を得た。別のバッチの2−アミノ−3−チオフェンカルボニトリル(2.5g,20.13mmol)を同じ手順に供し、各反応からの生成物を合わせることにより、表題化合物(2.36g)を得た。
説明66: エチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
酢酸(3mL)中のエチル4−アミノ−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明65)(1g,4.23mmol)の撹拌溶液に、臭素(0.65mL,12.70mmol)を加え、得られた混合物をRTにおいて一晩(約18時間)撹拌した。その反応混合物を水に注ぎ込むことによって、反応物をクエンチし、その水溶液をNaOH(5M)で塩基性化し、酢酸エチル(30mL)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(20mL×3)で再抽出した。合わせた有機相を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。DCM中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.16g)を得た。LCMS(A)m/z:315/317[M+1]
+,Rt0.95分(酸性)。
説明67: エチル2−ブロモ−6−メチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
THF(110mL)およびDMF(55mL)中のエチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明66)(5.84g,18.53mmol)の撹拌混合物に、ナトリウムtert−ブトキシド(4.45g,46.3mmol)および塩化ベンゼンスルホニル(4.75mL,37.1mmol)を加えた。得られた混合物をRTにおいて30分間撹拌した。その反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(約150mL)でクエンチし、DCM(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜30%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(6.27g)を得た。LCMS(A)m/z:455/457[M+1]
+,Rt1.35分(酸性)。
説明68: エチル6−メチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
1,4−ジオキサン(40mL)、DMF(20mL)および水(10mL)中の、エチル2−ブロモ−6−メチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明67)(6.27g,13.77mmol)と、1−tert−ブトキシルカルボニル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸と、ピナコールエステル(8.10g,27.5mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.796g,0.688mmol)と、炭酸カリウム(5.71g,41.3mmol)との混合物を、100℃で約3.5時間加熱した。RTに冷却した後、反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、DCM中の0〜100%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(5.81g)を得た。LCMS(A)m/z:443[M+1]
+,Rt1.05分(酸性)。
説明69: エチル3−ブロモ−6−メチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
60℃のCHCl
3(160mL)中のエチル6−メチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明68)(5.8g,13.11mmol)の撹拌溶液に、CHCl
3(36mL)に予め希釈しておいた臭素(0.81mL,15.73mmol)を滴下した。得られた混合物を60℃で約1時間撹拌し、次いで、RTに冷却した。次いで、その反応混合物を濃縮し、残渣を水(50mL×3)で粉末化し、乾燥することにより、表題化合物(6.1g)を得た。LCMS(A)m/z:521/523[M+1]
+,Rt1.11分(酸性)。
説明70: N−[3−ブロモ−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
DMSO(120mL)およびNaOH水溶液(5M)(9.36mL,46.8mmol)中の、エチル3−ブロモ−6−メチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明69)(6.1g,11.70mmol)の混合物を、150℃で約2.5時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を水(100mL)で希釈し、ギ酸で酸性化した。その混合物をDCM中の20%MeOH(75mL×5)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣に水(100mL)を加えたところ、沈殿物が出現し、それを濾過し、水(50mL×3)ですすいだ。固体を乾燥し、次いで、ジフェニルエーテル(74.4mL,468mmol)およびキノリン(13.86mL,117mmol)に溶かした。次いで、得られた混合物を200℃で約5時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を、DCM中の0〜100%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(2.88g)を得た。LCMS(A)m/z:449/451[M+1]
+,Rt1.05分(酸性)。
説明71: 1,1−ジメチルエチル4−{3−ブロモ−6−メチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート
アセトニトリル(30mL)中、N−[3−ブロモ−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(説明70)(880mg,1.96mmol)の撹拌溶液に、Boc
2O(0.50mL,2.15mmol)、DMAP(96mg,0.78mmol)およびEt
3N(0.41mL,2.94mmol)を加え、その混合物をRTにおいて約45分間撹拌した。次いで、その混合物を濃縮し、水(50mL)およびDCM(50mL)に溶かした。有機層を分離し、水層をDCM(30mL×2)で再抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜50%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.03g)を得た。LCMS(A)m/z:549/551[M+1]
+,Rt1.35分(酸性)。
説明72: エチル2−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
THF(12mL)中のエチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明66)(390mg,1.24mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(297mg,3.09mmol)および3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.35mL,2.47mmol)を加えた。その反応混合物を窒素下、RTにおいて約3時間撹拌した。その反応混合物を酢酸エチル(約30mL)および水(約50mL)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(約30mL×2)で再抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、次いで、真空中で濃縮した。DCM中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(252mg)を得た。LCMS(A)m/z:490/492[M+1]
+,Rt1.48分(酸性)。
あるいは、THF(60mL)およびDMF(30mL)中のエチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明66)(3.76g,11.93mmol)の撹拌溶液にナトリウムtert−ブトキシド(2.87g,29.8mmol)および3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(3.36mL,23.86mmol)を加えた。その反応混合物を窒素下、RTにおいて約30分間撹拌し、次いで、水(約30mL)で希釈し、真空中で濃縮した。残渣を、0〜50%酢酸エチル/DCMのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(4.06g)を得た。
あるいは、THF(100mL)およびDMF(50mL)中のエチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明66)(7g,22.21mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(5.34g,55.5mmol)および3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(6.25mL,44.4mmol)を加えた。次いで、その反応混合物を窒素下、RTにおいて約30分間撹拌した。その反応混合物を飽和NH4Cl溶液(約200mL)でクエンチし、DCM(約80mL×5)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、材料(8.24g)を得た。その材料の200mgを、DCM中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで再精製することにより、表題化合物(115mg)を得た。
説明73: エチル4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
1,4−ジオキサン(3mL)、DMF(1.5mL)および水(0.75mL)中の、エチル2−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明72)(402mg,0.82mmol)と、1−tert−ブトキシルカルボニル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸と、ピナコールエステル(483mg,1.64mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(47.4mg,0.041mmol)と、炭酸カリウム(340mg,2.46mmol)との混合物を、110℃で約2時間加熱した。RTに冷却した後、反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。DCM中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(355mg)を得た。LCMS(A)m/z:477[M+1]
+,Rt1.18分(酸性)。
あるいは、1,4−ジオキサン(50mL)、DMF(25mL)および水(12.5mL)中の、エチル2−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明72)(6.91g,14.11mmol)と、1−tert−ブトキシルカルボニル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸と、ピナコールエステル(6.22g,21.16mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.408g,0.353mmol)と、炭酸カリウム(5.85g,42.3mmol)との混合物を、100℃で一晩(約20時間)加熱した。RTに冷却した後、反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、0〜100%酢酸エチル/DCMのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製した。次いで、得られた材料を、MeOH(150mL)に続いて、MeOH中の2M NH3(250mL)で溶出するSCXカートリッジに通し、塩基性のメタノール画分を濃縮することにより、表題化合物(6.276g)を得た。
あるいは、1,4−ジオキサン(50mL)、DMF(25mL)および水(12.5mL)中の、エチル2−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明72)(8g,16.33mmol)と、1−tert−ブトキシルカルボニル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸と、ピナコールエステル(9.61g,32.7mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.944g,0.817mmol)と、炭酸カリウム(6.77g,49.0mmol)との混合物を、100℃で約3時間加熱した。RTに冷却した後、反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、DCM中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製した。次いで、得られた材料を、MeOH(約200mL)に続いて、MeOH中の2M NH3(250mL)で溶出するSCXカートリッジに通し、塩基性のメタノール画分を濃縮することにより、表題化合物(7.24g)を得た。いくつかの混合した画分をさらにMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(33mg)を得た。
説明74: エチル3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
60℃のCHCl
3(30mL)中のエチル4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明73)(870mg,1.824mmol)の撹拌溶液に、CHCl
3(5.25mL)に予め希釈しておいた臭素(0.10mL,2.01mmol)を滴下した。得られた混合物を60℃で約4時間撹拌し、次いで、RTに冷却した。得られた沈殿物を濾過し、固体をDCMですすぎ、乾燥することにより、表題化合物(920mg)を得た。LCMS(A)m/z:556/558[M+1]
+,Rt1.25分(酸性)。
説明75: 1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート
アセトニトリル(40mL)中のN−[3−ブロモ−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例100)(1.1g,2.27mmol)の撹拌溶液に、Boc
2O(0.58mL,2.50mmol)、DMAP(111mg,0.91mmol)およびEt
3N(0.47mL,3.41mmol)を加え、その混合物をRTにおいて約1.5時間撹拌した。その混合物を濃縮し、次いで、水(50mL)およびDCM(40mL)に溶かした。有機層を分離し、水層をDCM(40mL×2)で再抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。DCM中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.3g)を得た。LCMS(A)m/z:584/586[M+1]
+,Rt1.42分(酸性)。
説明76: 4−アミノ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニトリル
DMF(5mL)中の、3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明8)(200mg,0.778mmol)と、シアン化亜鉛(183mg,1.556mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(90mg,0.078mmol)との混合物を、マイクロ波によって140℃で1時間加熱した。別のバッチの3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(200mg,0.778mmol)を同じ条件に供した。次いで、その混合物を合わせ、酢酸エチル(50mL)を加えた。得られた混合物を飽和NaHCO
3(20mL)に続いて、ブライン(20mL×2)で洗浄し、有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜40%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(237.7mg)を得た。LCMS(A)m/z:204[M+1]
+,Rt0.61分(酸性)。
説明77: 3−{4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−2−プロピン−1−イルメタンスルホネート
メタンスルホニルクロリド(7.87μl,0.101mmol)を、THF(395μl)中の、3−クロロ−N−{2−(3−ヒドロキシ−1−プロピン−1−イル)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド(実施例85)(42mg,0.084mmol)と、ヒューニッヒ塩基(17.64μl,0.101mmol)との混合物に加え、その混合物を0℃で撹拌した。その混合物を、撹拌しながら2時間にわたってゆっくりRTに温めた。次いで、その混合物を蒸発乾固し、残渣を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製することにより、表題化合物(14mg)を得た。LCMS(A)m/z:517[M+1]
+(メタノールによるOSO
2Meの置換),Rt1.45分(酸性)。
説明78: 3−ブロモ−5−(1−ピロリジニル)ピリジン
トルエン(100mL)中の3,5−ジブロモピリジン(5.5g,23.22mmol)の溶液に、BINAP(0.840g,1.350mmol)、Pd
2(dba)
3(0.412g,0.45mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(6.49g,67.5mmol)およびピロリジン(1.86mL,22.50mmol)を加えた。その反応混合物を脱気し(N
2,10分間)、次いで、100℃で2時間加熱した。その反応混合物をRTに冷却し、セライトで濾過した。濾液を蒸発させ、残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(3.88g)を得た。LCMS(A)m/z:227/229[M+1]
+,Rt0.87分(酸性)。
説明79: 3−(1−ピロリジニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
DMF(50mL)中の、3−ブロモ−5−(1−ピロリジニル)ピリジン(説明78)(3.88g、17.08mmol)と、ピナコールエステル(4.34g,17.08mmol)と、PdCl
2(dppf).DCM付加物(1.3g,1.592mmol)と、酢酸カリウム(5g,50.9mmol)との混合物を脱気し(N
2、10分間)、次いで、120℃で一晩加熱した。その混合物を濃縮し、DCM(60mL)で希釈し、水(20mL×2)で洗浄した。有機層を乾燥し(相分離器)、濃縮することにより、表題化合物(8.2g,最低純度50%と仮定)を得て、それをさらに精製することなく次の工程(Suzukiカップリング)において使用した。LCMS(A)m/z:193[M+1]
+,Rt0.53分(酸性)[ボロン酸に対応].NMR(CDCl3,400MHz)は、ピナコール部分の存在と一致するメチルシグナルを示す。
説明80: 4−(5−ブロモ−3−ピリジニル)モルホリン
トルエン(50mL)中の、3,5−ジブロモピリジン(2.121g,8.95mmol)と、BINAP(0.279g,0.448mmol)と、Pd
2(dba)
3(0.137g,0.149mmol)と、ナトリウムtert−ブトキシド(1.434g,14.92mmol)との混合物を、モルホリン(0.65mL,7.46mmol)に加えた。次いで、その混合物を120℃で約5時間加熱した。RTに冷却した後、反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、DCM中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.62g)を得た。LCMS(A)m/z:243/245[M+1]
+,Rt0.83分(酸性)。
説明81: 4−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−ピリジニル]モルホリン
1,4−ジオキサン(6mL)中の、4−(5−ブロモ−3−ピリジニル)モルホリン(説明80)(360mg,1.481mmol)と、ビス(ピナコラト)ジボロン(564mg,2.221mmol)と、PdCl
2(dppf).DCM付加物(121mg,0.148mmol)と、酢酸カリウム(436mg,4.44mmol)との混合物を、100℃で約5時間加熱した。その混合物を濃縮し、次いで、DCM(50mL)で希釈し、水(30mL×3)で洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮することにより、表題化合物と考えられるもの(430mg)を得て、それをさらに精製することなく次の工程(Suzukiカップリング)において使用した。LCMS(A)m/z:209[M+1]
+,Rt0.42分(酸性)[ボロン酸に対応]。
説明82: エチル4−アミノ−2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
1,4−ジオキサン(25mL)中の、エチル4−アミノ−2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明15)(1.52g,3.61mmol)と、カルバミン酸tert−ブチル(0.845g,7.22mmol)と、Pd
2(dba)
3(0.066g,0.072mmol)と、キサントホス(0.084g,0.144mmol)と、Cs
2CO
3(3.53g,10.82mmol)との混合物を、110℃で約6時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の30〜60%酢酸エチルのグラジエントで溶出するクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(1.54g)を得た。LCMS(A)m/z:458[M+1]
+,Rt1.44分(酸性)。
説明83: エチル4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
THF(30mL)中のエチル4−アミノ−2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明82)(1.54g,3.37mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(1.294g,13.46mmol)をRTにおいて加え、その混合物を15分間撹拌した後、3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.948mL,6.73mmol)を加えた。次いで、得られた混合物を約3.5時間撹拌した。次いで、その混合物に飽和NH
4Cl溶液(50mL)を加え、それを酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(600mg)を得た。LCMS(A)m/z:632[M+1]
+,Rt1.74分(酸性)。
説明84: 2−アミノ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
DMSO(10mL)中の、エチル4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明83)(600mg,0.949mmol)と、NaOH水溶液(2M)(2.373mL,4.75mmol)との混合物を150℃で40分間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を水(20mL)で希釈し、ギ酸でpH6に酸性化した。次いで、その混合物を酢酸エチル(30mL×5)で抽出し、合わせた有機相を濃縮した。残渣を、水(20mL×3)およびMeOH(20mL×5)で溶出する相分離器(C18カートリッジ)に通し、合わせたメタノール画分を濃縮し、乾燥することにより、表題化合物(388mg)を得た。LCMS(A)m/z:504[M+1]
+,Rt1.17分(酸性)。
説明85: N−{2−アミノ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド
2−アミノ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(説明84)(388mg,0.770mmol)と、銅(245mg,3.85mmol)と、キノリン(3mL,25.3mmol)との混合物を、200℃で約1時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を、シクロヘキサン中の50〜70%酢酸エチルのグラジエントに続いてDCM中の10%MeOHで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(127mg)を得た。LCMS(A)m/z:460[M+1]
+,Rt1.10分(酸性)。
実施例1: 3−クロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
氷浴内で冷却されたTHF(2mL)中の2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明4)(100mg,0.352mmol)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.774mL,0.774mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて1時間撹拌した後、3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.124mL,0.879mmol)を加えた。次いで、その反応混合物をRTにおいてさらに12時間撹拌した。次いで、その反応混合物を水(15mL)で希釈し、水層をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、固体を得て、それを最小量のDCMに溶解した。ジエチルエーテルを加えたところ、固体が析出し、それを濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥することにより、表題化合物(89mg)を得た。LCMS(A)m/z:459[M+1]
+,Rt1.03分(塩基性)。
実施例2: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
氷浴内で冷却されたTHF(2mL)中の2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(100mg,0.352mmol)(説明4)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.774mL,0.774mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて45分間撹拌した後、塩化ベンゼンスルホニル(0.155g,0.879mmol)を加えた。次いで、その反応混合物をRTにおいてさらに12時間撹拌した。次いで、その反応混合物を水(15mL)で希釈し、水層をDCM(3×30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。その残渣にMeOH(約0.5mL)を加えたところ、固体が沈殿した。その固体を濾過し、MeOH(2mL)で洗浄し、乾燥することにより、表題化合物(88mg)を得た。LCMS(A)m/z:425[M+1]
+,Rt1.40分(塩基性)。
実施例3: 3,4−ジクロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例2に概説された一般的な方法に従って、3,4−ジクロロベンゼンスルホニルクロリド(0.216g,0.879mmol)から出発して、表題化合物(79mg)を単離した。LCMS(A)m/z:493[M+1]
+,Rt1.09分(塩基性)。
実施例4: 4−(1,1−ジメチルエチル)−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
実施例2に概説された一般的な方法に従って、4−tert−ブチルベンゼンスルホニルクロリド(0.205g,0.879mmol)から出発して、表題化合物(67mg)を単離した。LCMS(A)m/z:481[M+1]
+,Rt1.47分(塩基性)。
実施例5: 4−ブロモ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド
実施例2に概説された一般的な方法に従って、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルクロリド(0.284g,0.879mmol)から出発して、表題化合物(19mg)を単離した。LCMS(A)m/z:571/573[M+1]
+,Rt1.10分(塩基性)。
実施例6: 3,5−ジクロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例2に概説された一般的な方法に従って、3,5−ジクロロベンゼンスルホニルクロリド(0.216g,0.879mmol)から出発して、表題化合物(73mg)を単離した。LCMS(A)m/z:493[M+1]
+,Rt1.08分(塩基性)。
実施例7: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−ニトロベンゼンスルホンアミド
実施例2に概説された一般的な方法に従って、3−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(0.195g,0.879mmol)から出発して、表題化合物(83mg)を単離した。LCMS(A)m/z:470[M+1]
+,Rt0.95分(塩基性)。
実施例8: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−シクロヘキサンスルホンアミド
氷浴内で冷却されたTHF(2mL)中の2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(100mg,0.352mmol)(説明4)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.774mL,0.774mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて45分間撹拌した後、シクロヘキサンスルホニルクロリド(0.161g,0.879mmol)を加えた。次いで、反応混合物をRTにおいてさらに12時間撹拌した。次いで、その反応混合物を氷浴内で再冷却した後、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.352mL,0.352mmol)を加えた。次いで、その反応混合物をRTにおいて45分間撹拌した後、シクロヘキサンスルホニルクロリド(0.064g,0.352mmol)を加えた。次いで、その反応混合物をRTにおいてさらに12時間撹拌した。次いで、その反応混合物を水(15mL)で希釈し、水層をDCM(3×30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。次いで、残渣をMDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(22mg)を得た。LCMS(A)m/z:431[M+1]
+,Rt1.16分(塩基性)。
実施例9: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−1−ブタンスルホンアミド
実施例8に概説された一般的な方法に従って、1−ブタンスルホニルクロリド(0.193g,1.231mmol)から出発して、表題化合物(15mg)を単離した。LCMS(A)m/z:405[M+1]
+,Rt1.03分(塩基性)。
実施例10: フェニルメチル4−クロロ−4−[({2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−1−ピペリジンカルボキシレート
氷浴内で冷却されたTHF(6mL)中の2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明4)(300mg,1.055mmol)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1.0M溶液)(5.27mL,5.27mmol)を加えた。その溶液を氷浴内のままで45分間撹拌した後、フェニルメチル4−(クロロスルホニル)−1−ピペリジンカルボキシレート(595mg,1.872mmol)を加えた。次いで、その反応混合物をRTにおいて16時間撹拌した。その反応混合物を水(20mL)で希釈し、水層をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(108mg)を得た。LCMS(A)m/z:600[M+1]
+,Rt1.01分(塩基性)。
実施例11: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−(メチルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド
氷浴内で冷却されたTHF(2mL)中の2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明4)(120mg,0.422mmol)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.928mL,0.928mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて45分間撹拌した後、3−(メチルオキシ)塩化ベンゼンスルホニル(218mg,1.055mmol)を加え、次いで、その反応混合物をRTにおいてさらに12時間撹拌した。次いで、その反応混合物を水(15mL)で希釈し、水層をDCM(3×30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、固体を得て、それを最小量のDCMに溶解した。ジエチルエーテルを加えたところ、固体が析出し、それを濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥することにより、表題化合物(134mg)を得た。LCMS(A)m/z:455[M+1]
+,Rt1.12分(塩基性)。
実施例12: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−4−(メチルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド
実施例11に概説された一般的な方法に従って、4−(メチルオキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(218mg,1.055mmol)から出発して、表題化合物(50mg)を単離した。LCMS(A)m/z:455[M+1]
+,Rt1.21分(塩基性)。
実施例13: 4−クロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例11に概説された一般的な方法に従って、4−クロロベンゼンスルホニルクロリド(223mg,1.055mmol)から出発して、表題化合物(53mg)を単離した。LCMS(A)m/z:459[M+1]
+,Rt1.09分(塩基性)。
実施例14: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−4−メチルベンゼンスルホンアミド
実施例11に概説された一般的な方法に従って、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(201mg,1.055mmol)から出発して、表題化合物(38mg)を単離した。LCMS(A)m/z:439[M+1]
+,Rt1.24分(塩基性)。
実施例15: 3−クロロ−N−(2,6−ジメチル−3−フェニルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(90mg,0.208mmol)(実施例61)を1,4−ジオキサン(3mL)に溶解した。フェニルボロン酸(38.1mg,0.313mmol)、PdCl
2(dppf).DCM(17.02mg,0.021mmol)およびCs
2CO
3(204mg,0.625mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で30分間加熱した。トルエン(3mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって以下のとおり加熱した:130℃で30分間、150℃で30分間(×2)および最後に180℃で15分間(×2)。次いで、水(10mL)を加え、その混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製した後、MDAP(塩基性条件)でさらに精製することにより、表題化合物(14.4mg)を得た。LCMS(A)m/z:429[M+1]
+,Rt1.10分(塩基性),Rt1.47分(酸性)。
実施例16: 3−クロロ−N−{3−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(100mg,0.232mmol)(実施例61)をトルエン(2mL)および[3−(ジメチルアミノ)フェニル]ボロン酸(57.3mg,0.347mmol)に溶解し、PdCl
2(dppf).DCM(18.91mg,0.023mmol)およびCs
2CO
3(226mg,0.695mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって150℃で30分間加熱した。次いで、水(10mL)を加え、その混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製した後、MeOHで粉末化することにより、表題化合物(39.5mg)を得た。LCMS(A)m/z:472[M+1]
+,Rt0.97分(塩基性),Rt1.51分(酸性)。
実施例17: 3−クロロ−N−[3−(4−クロロフェニル)−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
実施例16に概説されたような一般的な方法に従って、(4−クロロフェニル)ボロン酸(54.3mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(40mg)を単離した。LCMS(A)m/z:463[M+1]
+,Rt1.10分(塩基性),Rt1.44分(酸性)。
実施例18: 3−クロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[4−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例16に概説されたような一般的な方法に従って、[4−(メチルオキシ)フェニル]ボロン酸(52.8mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(34.4mg)を単離した。LCMS(A)m/z:459[M+1]
+,Rt1.15分(塩基性),Rt1.46分(酸性)。
実施例19: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(4−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
実施例16に概説されたような一般的な方法に従って、(4−メチルフェニル)ボロン酸(47.2mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(14.9mg)を単離した。LCMS(A)m/z:443[M+1]
+,Rt1.22分(塩基性),Rt1.53分(酸性)。
実施例20: 3−クロロ−N−[3−(3,4−ジクロロフェニル)−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
実施例16に概説されたような一般的な方法に従って、(3,4−ジクロロフェニル)ボロン酸(66.3mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(34.9mg)を単離した。LCMS(A)m/z:497/499[M+1]
+,Rt1.14分(塩基性),Rt1.45分(酸性)。
実施例21: 3−クロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例16に概説されたような一般的な方法に従って、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(66.0mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(30.7mg)を単離した。LCMS(A)m/z:497[M+1]
+,Rt1.12分(塩基性),Rt1.42分(酸性)。
実施例22: 3−クロロ−N−{3−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例16に概説されたような一般的な方法に従って、[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(78mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(33.4mg)を単離した。LCMS(A)m/z:531[M+1]
+,Rt1.02分(塩基性),Rt1.43分(酸性)。
実施例23: 3−クロロ−N−{3−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例16に概説されたような一般的な方法に従って、[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ボロン酸(57.3mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(52.6mg)を単離した。LCMS(A)m/z:472[M+1]
+,Rt1.00分(塩基性)。
実施例24: 3−クロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−メチル−4−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例16に概説されたような一般的な方法に従って、[3−メチル−4−(メチルオキシ)フェニル]ボロン酸(57.7mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(26mg)を単離した。LCMS(A)m/z:473[M+1]
+,Rt1.00分(塩基性),Rt1.55分(酸性)。
実施例25: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(3−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(100mg,0.232mmol)(実施例61)を1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.7mL)に溶解した。3−ピリジニルボロン酸(42.7mg,0.347mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(26.8mg,0.023mmol)および炭酸カリウム(96mg,0.695mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で15分間加熱した。酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。次いで、有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。DCM中の5%MeOHのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製した後、MDAP(塩基性条件)でさらに精製することにより、表題化合物(32.7mg)を得た。LCMS(A)m/z:430[M+1]
+,Rt0.83分(塩基性),Rt0.85分(酸性)。
実施例26: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(5−ピリミジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
実施例25に概説されたような一般的な方法に従って、5−ピリミジニルボロン酸(43.0mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(29.6mg)を単離した。LCMS(A)m/z:431[M+1]
+,Rt0.78分(塩基性),Rt0.97分(酸性)。
実施例27: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例25に概説されたような一般的な方法に従って、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸(43.7mg,0.347mmol)から出発して、表題化合物(52.5mg)を単離した。LCMS(A)m/z:433[M+1]
+,Rt0.81分(塩基性),Rt1.19分(酸性)。
実施例28: 3−クロロ−N−[3−(3−クロロフェニル)−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
THF(3mL)中の3−(3−クロロフェニル)−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(100mg,0.346mmol)(説明9)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(155mg,1.385mmol)を加え、その混合物を5分間撹拌した後、3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.049mL,0.346mmol)を加えた。次いで、その混合物を1時間撹拌し、次いで、溶媒を真空中で除去した。次いで、酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(3×10mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製した後、MeOHで粉末化することにより、表題化合物(67.8mg)を得た。LCMS(A)m/z:463[M+1]
+,Rt1.09分(塩基性),Rt1.44分(酸性)。
実施例29: N−[3−(3−クロロフェニル)−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−(メチルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド
実施例28に概説されたような一般的な方法に従って、3−(メチルオキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(179mg,0.866mmol)から出発して、表題化合物(62.4mg)を単離した。LCMS(A)m/z:459[M+1]
+,Rt1.11分(塩基性),Rt1.43分(酸性)。
実施例30: N−(2,6−ジメチル−3−フェニルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例28に概説されたような一般的な方法に従って、2,6−ジメチル−3−フェニルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(97mg,0.381mmol)(説明10)および塩化ベンゼンスルホニル(135mg,0.763mmol)から出発して、表題化合物(28.7mg)を単離した。LCMS(A)m/z:395[M+1]
+,Rt0.96分(塩基性),Rt1.39分(酸性)。
実施例31: 1,1−ジメチルエチル4−[3−(4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニル]−1−ピペラジンカルボキシレート
実施例28に概説されたような一般的な方法に従って、1,1−ジメチルエチル4−[3−(4−アミノ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニル]−1−ピペラジンカルボキシレート(195mg,0.445mmol)(説明11)から出発して、表題化合物(76mg)を単離した。LCMS(A)m/z:613[M+1]
+,Rt1.18分(塩基性),Rt1.62分(酸性)。
実施例32: 3−クロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(1−ピペラジニル)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
DCM(2mL)中の1,1−ジメチルエチル4−[3−(4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニル]−1−ピペラジンカルボキシレート(60mg,0.098mmol)(実施例31)の溶液に、ジオキサン中の4M HCl(0.122mL,0.489mmol)を加え、その混合物を3時間撹拌した。次いで、さらなるジオキサン中の4M HCl(2.446mL,9.78mmol)を加え、その混合物を一晩撹拌した。次いで、その溶液が塩基性になるまで、その溶液にNaOH水溶液(5M)を滴下した。酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、MDAP(酸性条件)で精製し、さらに、HPLC(CHIRALPAK AD(250×20mm−10ミクロン);イソヘキサン/エタノールグラジエント,18mL/分)を用いて精製することにより、表題化合物(12.7mg)を得た。LCMS(A)m/z:513[M+1]
+,Rt0.93分(塩基性),Rt1.01分(酸性)。
実施例33: N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド
THF(5mL)中の2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(213mg,0.610mmol)(説明17)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(234mg,2.440mmol)をRTにおいて加え、その混合物を15分間撹拌した後、3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.172mL,1.220mmol)を加えた。次いで、その混合物を3.5時間撹拌した。その混合物に飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)を加え、次いで、それを酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(157mg)を得た。LCMS(A)m/z:523/525[M+1]
+,Rt1.54分(酸性),Rt1.83分(塩基性)。
あるいは、DMF(10mL)中の2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ−[2,3−b]ピリジン−4−アミン(460mg,1.317mmol)(説明17)の撹拌溶液(stirred soution)に、ナトリウムtert−ブトキシド(316mg,3.29mmol)および3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.371mL,2.63mmol)を加えた。その反応混合物を窒素下、RTにおいて1時間撹拌した。次いで、その反応混合物を酢酸エチル(25mL)およびNaHCO3(50mL)で希釈した。次いで、有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×20mL)で再抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、溶媒を真空中で濃縮した。シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(447mg)を得た。
実施例34: 3−クロロ−N−{2−シアノ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
1−メチルイミダゾール(1mL,12.55mmol)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(85mg,0.162mmol)(実施例33)と、フェロシアン化カリウム(13.71mg,0.032mmol)と、ヨウ化銅(I)(3.09mg,0.016mmol)との混合物を、160℃で1時間、マイクロ波反応に供した。シクロヘキサン中の40〜60%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(24mg)を得た。LCMS(A)m/z:470[M+1]
+,Rt1.58分(酸性),Rt1.09分(塩基性)。
あるいは、1−メチルイミダゾール(3mL,37.6mmol)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(310mg,0.592mmol)(実施例33)と、フェロシアン化カリウム(50.0mg,0.118mmol)と、ヨウ化銅(I)(11.27mg,0.059mmol)との混合物を、160℃で2時間加熱した。追加のフェロシアン化カリウム(100mg,0.118mmol)を加え、加熱を160℃において21時間続けた。次いで、その混合物をRTに冷却した。シクロヘキサン中の0〜60%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(208mg)を得た。
実施例35: 4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸
HCl(37%重量)(3.0mL,36.5mmol)中の3−クロロ−N−{2−シアノ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド(100mg,0.213mmol)(実施例34)の懸濁液をRTにおいて18時間撹拌した。1,4−ジオキサン中の4M HCl(3mL)を加え、その混合物を60℃で5時間加熱した後、120℃で1.5時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を濃縮し、DCM中の10〜20%MeOHのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(53mg)を得た。LCMS(A)m/z:489[M+1]
+,Rt1.24分(酸性),Rt0.67分(塩基性)。
実施例36: メチル4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
MeOH(5mL)中の、4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(90mg,0.184mmol)(実施例35)と濃硫酸(0.069mL,1.288mmol)との混合物を、窒素下、70℃において20時間加熱し、次いで、RTにおいて2日間静置した。次いで、その反応混合物を濃縮し、シクロヘキサン中の30〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(46mg)を得た。LCMS(A)m/z:503[M+1]
+,Rt1.41分(酸性),Rt0.96分(塩基性)。
実施例37: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(1−ピロリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
THF(1mL)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(50mg,0.095mmol)(実施例33)と、ピロリジン(0.039mL,0.477mmol)と、Pd
2(dba)
3(8.74mg,9.54μmol)と、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(8.11mg,0.019mmol)と、Cs
2CO
3(93mg,0.286mmol)との混合物を70℃で19時間加熱した。次いで、その混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。DCM中の20〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製した後、MDAP(酸性条件)でさらに精製することにより、表題化合物(3.9mg)を得た。LCMS(A)m/z:514[M+1]
+,Rt1.56分(酸性),Rt1.09分(塩基性)。
実施例38: 4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−N,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]−ピリジン−2−カルボキサミド
乾燥した丸底フラスコにおいて、4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(50mg,0.102mmol)(実施例35)、DCM(1mL)、塩化オキサリル(0.013mL,0.153mmol)およびDMF(10μL)を加えた。得られた混合物をRTにおいて10分間撹拌した。次いで、メチルアミン(THF中2M)(0.256mL,0.511mmol)を滴下し、その混合物をRTにおいて30分間撹拌した。次いで、NaHCO
3水溶液(25mL)およびDCM(25mL)を加え、有機層を分離した。水層をDCM(2×20mL)で再抽出し、合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮した。DCM中の0〜10%MeOHのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製した後、さらに、DCM中の20〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(28mg)を得た。LCMS(A)m/z:502[M+1]
+,Rt1.21分(酸性),Rt0.91分(塩基性)。
実施例39: 4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−N,N,6−トリメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]−ピリジン−2−カルボキサミド
実施例38に概説された一般的な方法に従って、ジメチルアミン(THF中2M)(0.256mL,0.511mmol)から出発して、表題化合物(27mg)を単離した。LCMS(A)m/z:516[M+1]
+,Rt0.83分(塩基性)。
実施例40: 3−クロロ−N−{6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−フェニルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
DMF(1mL)および水(250μl)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(50mg,0.095mmol)(実施例33)と、フェニルボロン酸(13.97mg,0.115mmol)と、炭酸ナトリウム(20.23mg,0.191mmol)と、PdCl
2(dppf).DCM(3.90mg,4.77μmol)との混合物を、窒素下、90℃で3.5時間加熱した。次いで、その反応混合物をRTに冷却し、濃縮した。DCM中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(28mg)を得た。LCMS(A)m/z:521[M+1]
+,Rt1.57分(酸性),Rt0.98分(塩基性)。
実施例41: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(3−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
アセトニトリル(1mL)および水(250μl)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(50mg,0.095mmol)(実施例33)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.51mg,4.77μmol)と、炭酸ナトリウム(20.23mg,0.191mmol)と、3−ピリジンボロン酸(14.08mg,0.115mmol)との混合物を、窒素下、80℃で17時間加熱した。次いで、その反応混合物をRTに冷却し、濃縮した。DCM中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(20.5mg)を得た。LCMS(A)m/z:522[M+1]
+,Rt1.33分(酸性),Rt0.89分(塩基性)。
実施例42: 3−クロロ−N−{2−(2−フラニル)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例41に概説された一般的な方法に従って、フラン−2−ボロン酸(16.02mg,0.143mmol)から出発して、表題化合物(37.9mg)を単離した。LCMS(A)m/z:511[M+1]
+,Rt1.53分(酸性),Rt0.98分(塩基性)。
実施例43: 3−クロロ−N−{2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(100mg,0.191mmol)(実施例33)、(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)ボロン酸(40.4mg,0.286mmol)、酢酸パラジウム(II)(4.29mg,0.019mmol)、キサントホス(22.09mg,0.038mmol)およびCs
2CO
3(187mg,0.573mmol)を丸底フラスコに量り入れた。その混合物に、脱気されたトルエン(2mL)を加え、次いで、それを110℃で19時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物をセライトで濾過し、酢酸エチル(30mL)ですすぎ、合わせた濾液を濃縮した。イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(19mg)を得た。LCMS(A)m/z:540[M+1]
+,Rt1.40分(酸性),Rt0.94分(塩基性)。
実施例44: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−チエニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例41に概説された一般的な方法に従って、チオフェン−2−ボロン酸(18.32mg,0.143mmol)から出発して、表題化合物(18mg)を単離した。LCMS(A)m/z:527[M+1]
+,Rt1.56分(酸性),Rt1.03分(塩基性)。
実施例45: 3−クロロ−N−{6−メチル−2−(1−メチルエチル)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例1に概説された一般的な方法に従って、6−メチル−2−(1−メチルエチル)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(60mg,0.192mmol)(説明21)から出発して、表題化合物(37mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:487[M+1]
+,Rt3.51分。
実施例46: 1−メチル−N−{6−メチル−2−(1−メチルエチル)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−1H−イミダゾール−4−スルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例1に概説された一般的な方法に従って、6−メチル−2−(1−メチルエチル)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(60mg,0.192mmol)(説明21)および1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルクロリド(69.4mg,0.384mmol)から出発して、表題化合物(37mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:457[M+1]
+,Rt2.85分。
実施例47: N−{3−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例1に概説された一般的な方法に従って、3−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(40mg,0.097mmol)(説明24)から出発して、表題化合物(12mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:475[M+1]
+,Rt2.99分。
実施例48: 3−クロロ−N−{3−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−2−エチル−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例1に概説された一般的な方法に従って、3−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−2−エチル−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(60mg,0.192mmol)(説明29)から出発して、表題化合物(4mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:486[M+1]
+,Rt2.94分。
実施例49: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド
実施例1に概説された一般的な方法に従って、1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルクロリド(84mg,0.464mmol)から出発して、表題化合物(34mg)を単離した。LCMS(B)m/z:429[M+1]
+,Rt2.62分。
実施例50: 4−クロロ−N−{3−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−2−エチル−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例1に概説された一般的な方法に従って、3−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−2−エチル−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(60mg,0.193mmol)(説明29)および4−クロロベンゼンスルホニルクロリド(81mg,0.385mmol)から出発して、表題化合物(7.1mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:486[M+1]
+,Rt3.03分。
実施例51: N−{3−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例1に概説された一般的な方法に従って、3−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(62mg,0.150mmol)(説明24)および1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルクロリド(54.0mg,0.299mmol)から出発して、表題化合物(26mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:445[M+1]
+,Rt2.41分。
実施例52: 5−ブロモ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−ピリジンスルホンアミドトリフルオロアセテート
DMF(2mL)中の、2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(50mg,0.176mmol)(説明4)およびカリウムtert−ブトキシドの懸濁液に、5−ブロモピリジン−3−スルホニルクロリド(54.1mg,0.211mmol)を加えた。得られた混合物をRTにおいて3時間撹拌し、次いで、HCl水溶液(2M)でクエンチし、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を濃縮し、残渣を、逆相分取HPLC(B)で精製することにより、表題化合物(3mg)をTFA塩として得た。LCMS(B)m/z:504/506[M+1]
+,Rt2.53分。
実施例53: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−6−フェニル−3−ピリジンスルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例52に概説された一般的な方法に従って、6−フェニル−3−ピリジンスルホニルクロリド(35.7mg,0.141mmol)から出発して、表題化合物(16.7mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:502[M+1]
+,Rt2.80分。
実施例54: 1,2−ジメチル−N−{6−メチル−2−(1−メチルエチル)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−1H−イミダゾール−4−スルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例52に概説された一般的な方法に従って、6−メチル−2−(1−メチルエチル)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(35mg,0.112mmol)(説明21)および1,2−ジメチルイミダゾール−4−スルホニルクロリド(21.8mg,0.112mmol)から出発して、表題化合物(9.0mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:471[M+1]
+,Rt2.14分。
実施例55: N−{6−メチル−2−(1−メチルエチル)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−6−フェニル−3−ピリジンスルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例52に概説された一般的な方法に従って、6−メチル−2−(1−メチルエチル)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(40mg,0.128mmol)(説明21)および6−フェニル−3−ピリジンスルホニルクロリド(39mg,0.154mmol)から出発して、表題化合物(12.2mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:530[M+1]
+,Rt3.02分。
実施例56: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミドトリフルオロアセテート
実施例52に概説された一般的な方法に従って、1,2−ジメチルイミダゾール−4−スルホニルクロリド(41.1mg,0.211mmol)から出発して、表題化合物(2.8mg)をTFA塩として単離した。LCMS(B)m/z:443[M+1]
+,Rt1.93分。
実施例57: 3−クロロ−N−{2−(3−フラニル)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
アセトニトリル(1mL)および水(250μl)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(70mg,0.134mmol)(実施例33)と、3−フラニルボロン酸(22.43mg,0.20mmol)と、炭酸ナトリウム(28.3mg,0.267mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(15.44mg,0.013mmol)との混合物を、窒素下、80℃で1.5時間加熱した。その反応混合物をRTに冷却し、濃縮した。イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(55mg)を得た。LCMS(A)m/z:511[M+1]
+,Rt1.51分(酸性),Rt0.98分(塩基性)。
実施例58: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
実施例57に概説された一般的な方法に従って、ピラゾール−4−ボロン酸(12.82mg,0.115mmol)から出発して、表題化合物(17mg)を単離した。LCMS(A)m/z:511[M+1]
+,Rt1.27分(酸性),Rt0.84分(塩基性)。
実施例59: 3−クロロ−N−[3,6−ジメチル−2−(3−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
DMF(1.5mL)中の3,6−ジメチル−2−(3−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(45mg,0.176mmol)(説明34)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(42.3mg,0.441mmol)および3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.050mL,0.352mmol)を加えた。その反応混合物を窒素下、RTにおいて3時間撹拌し、次いで、酢酸エチル(20mL)および水(30mL)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×15mL)で再抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。DCM中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製した後、さらにMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(17.8mg)を得た。LCMS(A)m/z:430[M+1]
+,Rt1.06分(酸性),Rt0.86分(塩基性)。
実施例60: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(フェニルメチル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(100mg,0.232mmol)(実施例61)を1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.7mL)に溶解した。4,4,5,5−テトラメチル−2−(フェニルメチル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.077mL,0.347mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(26.8mg,0.023mmol)および炭酸カリウム(96mg,0.695mmol)を加え、その混合物を100℃で一晩加熱した。酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の70%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(33.3mg)を得た。LCMS(A)m/z:443[M+1]
+,Rt1.28分(酸性),Rt0.97分(塩基性)。
実施例61: N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド
THF(30mL)中の3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(1.6g,6.22mmol)(説明8)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(2.79g,24.89mmol)を加え、その混合物を5分間撹拌した後、3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(2.190mL,15.56mmol)を加えた。その混合物を1時間撹拌し、次いで、溶媒を真空中で除去した。酢酸エチル(50mL)を加え、その混合物を水(3×30mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカゲルにおけるクロマトグラフィーによって精製することにより、表題化合物(1.3g)を得た。LCMS(A)m/z:431/433[M+1]
+,Rt1.38分(酸性)。
実施例62: 3−クロロ−N−{3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(3.6mL)中の、4−クロロ−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン(説明43)(100mg,0.363mmol)と、3−クロロベンゼンスルホンアミド(90mg,0.471mmol)と、酢酸パラジウム(II)(8.14mg,0.036mmol)と、キサントホス(42.0mg,0.073mmol)と、Cs
2CO
3(236mg,0.725mmol)との混合物を、窒素を用いて5分間脱気した。その混合物を、マイクロ波によって150℃で45分間加熱し、次いで、水(50mL)に注ぎ込み、DCM(30mL×4)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。残渣を、トルエン中の0〜10%エタノールのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製した後、さらにMDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(72mg)を得た。LCMS(A)m/z:431[M+1]
+,Rt1.34分(酸性)。
実施例63: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(100mg,0.232mmol)を1,4−ジオキサン(2.5mL)および水(1mL)に溶解した。1,1−ジメチルエチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(102mg,0.347mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(16.26mg,0.023mmol)および炭酸カリウム(96mg,0.695mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって100℃で15分間(×3)加熱した。その溶液を濃縮し、酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜60%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(10.7mg)を得た。LCMS(A)m/z:419[M+1]
+,Rt1.20分(酸性)。
実施例64: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(5−メチル−2−フラニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(90mg,0.208mmol)を1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.7mL)に溶解した。4,4,5,5−テトラメチル−2−(5−メチル−2−フラニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.064mL,0.313mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(24.09mg,0.021mmol)および炭酸カリウム(86mg,0.625mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で10分間加熱した。次いで、酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、さらにMeOHで粉末化することにより、表題化合物(40.5mg)を得た。LCMS(A)m/z:433[M+1]
+,Rt1.50分(酸性)。
実施例65: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(5−メチル−2−チエニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(100mg,0.232mmol)を1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.7mL)に溶解した。(5−メチル−2−チエニル)ボロン酸(49.3mg,0.347mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(26.8mg,0.023mmol)および炭酸カリウム(96mg,0.695mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で10分間(×2)加熱した。酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いで、さらにMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(16mg)を得た。LCMS(A)m/z:449[M+1]
+,Rt1.54分(酸性)。
実施例66: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(4−メチル−2−チエニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(100mg,0.232mmol)を1,4−ジオキサン(2mL)および水(0.7mL)に溶解した。4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−メチル−2−チエニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(78mg,0.347mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(26.8mg,0.023mmol)および炭酸カリウム(96mg,0.695mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で15分間加熱した。酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、さらに、MeOHで粉末化することにより、表題化合物(37.7mg)を得た。LCMS(A)m/z:449[M+1]
+,Rt1.53分(酸性)。
実施例67: 3−クロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[5−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(65mg,0.151mmol)を1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.7mL)に溶解した。3−(メチルオキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(53.1mg,0.226mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17.40mg,0.015mmol)および炭酸カリウム(62.4mg,0.452mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で10分間加熱した。次いで、酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、DCM中の0〜5%MeOHのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いで、さらにMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(17.2mg)を得た。LCMS(A)m/z:460[M+1]
+,Rt0.90分(酸性)。
実施例68: 3−クロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(65mg,0.151mmol)を1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.7mL)に溶解した。次いで、2−(メチルオキシ)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(53.1mg,0.226mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17.40mg,0.015mmol)および炭酸カリウム(62.4mg,0.452mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で15分間(×2)加熱した。酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いで、さらにMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(8.9mg)を得た。LCMS(A)m/z:460[M+1]
+,Rt1.45分(酸性)。
実施例69: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(85mg,0.197mmol)を1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.5mL)に溶解した。次いで、(3−メチルフェニル)ボロン酸(40.1mg,0.295mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(22.75mg,0.020mmol)および炭酸カリウム(54.4mg,0.394mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で15分間加熱した。酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。次いで、有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(58.6mg)を得た。LCMS(A)m/z:443[M+1]
+,Rt1.53分(酸性)。
実施例70: 1,1−ジメチルエチル{[3−(4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニル]メチル}カルバメート
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(85mg,0.197mmol)を1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.5mL)に溶解した。1,1−ジメチルエチル{[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メチル}カルバメート(98mg,0.295mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(22.75mg,0.020mmol)および炭酸カリウム(54.4mg,0.394mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって100℃で10分間(×2)加熱した。次いで、酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。次いで、有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、酢酸エチルおよびシクロヘキサン(0〜30%)で溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(52mg)を得た。LCMS(A)m/z:558[M+1]
+,Rt1.47分(酸性)。
実施例71: N−{3−[3−(アミノメチル)フェニル]−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド
DCM(2mL)中の1,1−ジメチルエチル{[3−(4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニル]メチル}カルバメート(実施例70)(40mg,0.072mmol)の溶液に、TFA(0.276mL,3.58mmol)を加え、その混合物を1時間撹拌した。次いで、その混合物をSCXカートリッジ上に充填し、MeOH(3×5mL)に続いて、MeOH中の2M NH
3(3×5mL)を流した。所望の画分を合わせ、濃縮し、さらに、DCM中の0〜20%のMeOH中2M NH
3のグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(2.8mg)を得た。LCMS(A)m/z:458[M+1]
+,Rt0.96分(塩基性)。
実施例72: 3−クロロ−N−(3−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(80mg,0.185mmol)を1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.5mL)に溶解した。N,N−ジメチル−1−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタンアミン塩酸塩(83mg,0.278mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(21.41mg,0.019mmol)および炭酸カリウム(51.2mg,0.371mmol)を加え、マイクロ波によって120℃で15分間加熱した。酢酸エチル(10mL)を加え、水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、DCM中の0〜20%のMeOH中2M NH
3のグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(15.3mg)を得た。LCMS(A)m/z:486[M+1]
+,Rt0.92分(酸性)。
実施例73: 3−クロロ−N−(3−シアノ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
THF(6mL)中の4−アミノ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニトリル(説明76)(236mg,1.161mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(521mg,4.64mmol)を加え、その混合物を5分間撹拌した後、3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.409mL,2.90mmol)を加えた。次いで、その混合物を1時間撹拌し、次いで、溶媒を真空中で除去した。酢酸エチル(30mL)を加え、その混合物を水(3×10mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜70%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MeOHで粉末化することにより、表題化合物(187.6mg)を得た。LCMS(A)m/z:378[M+1]
+,Rt1.07分(酸性)。
実施例74: 4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキサミド
3−クロロ−N−(3−シアノ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド(実施例73)(119mg,0.315mmol)と、DMSO(3mL)と、NaOH水溶液(3M)(1.05mL,3.15mmol)との混合物を、150℃で5時間撹拌した。次いで、その混合物を冷却し、5M HClでpH3〜4に酸性化した。水(20mL)を加え、その混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。次いで、有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜10%MeOHのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MeOHで粉末化することにより、表題化合物(69mg)を得た。LCMS(A)m/z:396[M+1]
+,Rt1.13分(酸性)。
実施例75: 3−クロロ−N−[3−(1H−インドール−6−イル)−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(16.6mg,0.038mmol)を1,4−ジオキサン(0.6mL)および水(0.2mL)に溶解した。次いで、1H−インドール−6−イルボロン酸(9.28mg,0.058mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.44mg,3.84μmol)および炭酸カリウム(10.63mg,0.077mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で15分間加熱した。その粗混合物をMDAP(酸性条件)で精製し、次いでさらに、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(3mg)を得た。LCMS(A)m/z:468[M+1]
+,Rt1.45分(酸性)。
実施例76: 3−クロロ−N−[3,6−ジメチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
DMSO(5mL)およびNaOH水溶液(2M)(0.611mL,3.06mmol)中のエチル4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−3,6−ジメチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明64)(150mg,0.306mmol)の混合物を、150℃で約1.5時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を水(20mL)で希釈し、ギ酸で酸性化し(約pH4〜5)、DCM中の10%MeOH(30mL×5)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣を、水(30mL×4)、次いで、MeOH(30mL×4)で溶出するC18固相抽出カートリッジに通し、合わせた有機相を濃縮した。残渣をジフェニルエーテル(2mL,12.57mmol)およびDMSO(0.5mL)に溶かし、その混合物を200℃で約45分間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチル、次いで、DCM中の0〜20%MeOHのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(12mg)を得た。LCMS(A)m/z:419[M+1]
+,Rt1.04分(酸性)。
実施例77: N−(2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド
THF(10mL)中の2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明62)(1.351g,5.25mmol)の溶液に、3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(1.11mL,7.88mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(1.262g,13.13mmol)を加え、その混合物をRTにおいて16時間撹拌した。次いで、その混合物を蒸発乾固し、得られた材料を水(10mL)に溶かし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。次いで、有機相を合わせ、乾燥し(相分離カートリッジ)、濃縮した。シクロヘキサン中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおいて精製した後、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(380mg)を得た。LCMS(A)m/z:431/433[M+1]
+,Rt1.22分(酸性)。
実施例78: 3−クロロ−N−{3,6−ジメチル−2−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
水(1mL)および1,4−ジオキサン(2mL)中のN−(2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例77)(100mg,0.232mmol)の溶液に、[3−(メチルオキシ)フェニル]ボロン酸(52.8mg,0.347mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(16.26mg,0.023mmol)、炭酸カリウム(96mg,0.695mmol)を加え、その混合物を、マイクロ波反応器を用いて100℃に15分間加熱した。次いで、その混合物を、セライトで濾過して酢酸エチル(30mL)およびDCM(20mL)で洗浄した。次いで、有機相を合わせ、乾燥し(相分離カートリッジ)、濃縮した。次いで、残渣をMDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(36.8mg)を得た。LCMS(A)m/z:459[M+1]
+,Rt1.32分(酸性)。
実施例79: N−[2−(1−ベンゾフラン−2−イル)−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2mL)および水(1mL)中のN−(2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例77)(100mg,0.232mmol)の溶液に、1−ベンゾフラン−2−イルボロン酸(56.3mg,0.347mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(16.26mg,0.023mmol)および炭酸カリウム(112mg,0.811mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波反応器を用いて100℃で30分間加熱した。次いで、その混合物を、セライトで濾過してDCM(20mL×2)で洗浄し、その濾液を乾燥し(相分離カートリッジ)、濃縮した。次いで、残渣をMDAP(酸性条件)に続いて、MDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(10.89mg)を得た。LCMS(A)m/z:469[M+1]
+,Rt1.42分(酸性)。
実施例80: 3−クロロ−N−[3,6−ジメチル−2−(3−キノリニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2mL)および水(1mL)中のN−(2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例77)(90mg,0.208mmol)の溶液に、3−キノリニルボロン酸(72.1mg,0.417mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(14.63mg,0.021mmol)および炭酸カリウム(101mg,0.730mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波反応器を用いて100℃で30分間加熱した。次いで、その混合物を、セライトで濾過してDCM(30mL×2)で洗浄し、その濾液を乾燥し(相分離カートリッジ)、濃縮した。次いで、この残渣をMDAP(塩基性条件)で精製し、次いでさらに、MeOH(2mL)で粉末化し、乾燥することにより、表題化合物(31.61mg)を得た。LCMS(A)m/z:480[M+1]
+,Rt1.23分(酸性)。
実施例81: 3−クロロ−N−[3,6−ジメチル−2−(1H−ピラゾール−3−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2mL)および水(1mL)中の、N−(2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例77)(80mg,0.185mmol)、1H−ピラゾール−3−イルボロン酸(20.73mg,0.185mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(13.01mg,0.019mmol)の溶液に、炭酸カリウム(90mg,0.649mmol)を加え、その混合物を、マイクロ波反応器を用いて30分間にわたって100℃に加熱した。次いで、その混合物を蒸発乾固し、MDAP(酸性条件)に続いてMDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(8.07mg)を得た。LCMS(A)m/z:417[M−1]
−,Rt0.99分(酸性)。
実施例82: 3−クロロ−N−(2−シアノ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
1−メチルイミダゾール(1.5mL,18.82mmol)中のN−(2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例77)(100mg,0.232mmol)の溶液に、フェロシアン化カリウム(17.06mg,0.046mmol)およびヨウ化銅(I)(4.41mg,0.023mmol)を加え、その反応物を160℃で16時間撹拌した。次いで、その反応混合物をRTに冷却した後、DCM中の0〜20%のMeOH中2M NH
3のグラジエントで溶出するシリカにおいて直接精製した。さらにMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(25.1mg)を得た。LCMS(A)m/z:378[M+1]
+,Rt1.10分(酸性)。
実施例83: 3−クロロ−N−[2−(4−イソオキサゾリル)−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2mL)および水(1mL)中のN−(2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例77)(80mg,0.185mmol)の溶液に、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソオキサゾール(36.1mg,0.185mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(13.01mg,0.019mmol)および炭酸カリウム(90mg,0.649mmol)を加え、その反応混合物を、マイクロ波反応器を用いて100℃で1.5時間加熱した。次いで、その反応混合物を、セライトで濾過してDCM(30mL)で洗浄し、その濾液を蒸発乾固した。次いで、得られた材料をMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(4.67mg)を得た。LCMS(A)m/z:420[M+1]
+,Rt1.09分(酸性)。
実施例84: 3−クロロ−N−[2−(4−イソキノリニル)−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2mL)および水(1mL)中のN−(2−ブロモ−3,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例77)(100mg,0.232mmol)の溶液に、4−イソキノリニルボロン酸(40.1mg,0.232mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(16.26mg,0.023mmol)および炭酸カリウム(112mg,0.811mmol)を加え、その混合物を、マイクロ波反応器を用いて100℃で1時間加熱した。次いで、その混合物を、セライトで濾過して酢酸エチル(30mL)で洗浄し、その濾液を蒸発乾固した。次いで、残渣をMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(41.45mg)を得た。LCMS(A)m/z:480[M+1]
+,Rt1.13分(酸性)。
実施例85: 3−クロロ−N−{2−(3−ヒドロキシ−1−プロピン−1−イル)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
THF(1.7mL)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例33)(195mg,0.372mmol)と、プロパルギルアルコール(0.033mL,0.558mmol)と、ヨウ化銅(I)(7.09mg,0.037mmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(10.45mg,0.015mmol)と、トリエチルアミン(0.156mL,1.117mmol)との混合物を窒素雰囲気下において70℃で3時間撹拌した。その混合物を、撹拌しながら週末にわたってRTに冷却した。次いで、その混合物を、NaHCO
3の飽和水溶液(25mL)と酢酸エチル(50mL)とに分配した。水相を分離し、さらなる酢酸エチル(25mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、ブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。残渣を、酢酸エチル中の0〜100%シクロヘキサンのグラジエントで溶出するシリカで精製した。さらに、酢酸エチル中の0〜50%シクロヘキサンで溶出するシリカにおいて精製することにより、表題化合物(14mg)を得た。LCMS(A)m/z:499[M+1]
+,Rt1.24分(酸性)。
実施例86: 3−クロロ−N−{6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−[3−(4−モルホリニル)−1−プロピン−1−イル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
THF(221μl)中の、3−{4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−2−プロピン−1−イルメタンスルホネート(説明77)(14mg,0.024mmol)とモルホリン(21.14μl,0.243mmol)との混合物を60℃で1時間撹拌した。その混合物を蒸発乾固し、残渣を、DCM中の0〜10%のMeOH中2M NH
3のグラジエントで溶出するシリカで精製することにより、表題化合物(12mg)を得た。LCMS(A)m/z:568[M+1]
+,Rt1.02分(酸性)。
実施例87: 3−クロロ−N−{6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−[3−(4−モルホリニル)プロピル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
エタノール(2.0mL)中の、3−クロロ−N−{6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−[3−(4−モルホリニル)−1−プロピン−1−イル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド(実施例86)(6.8mg,0.012mmol)と、炭素担持パラジウム(2.55mg,2.394μmol)との混合物を、水素雰囲気下、RTにおいて20時間撹拌した。次いで、その混合物を、セライトで濾過してエタノールで洗浄し、蒸発乾固した。残渣を、DCM中の0〜10%MeOHのグラジエントで溶出するシリカで精製することにより、表題化合物(1.9mg)を得た。1H NMR(MeOD,400MHz)δ ppm:1.76(2H,m),2.27−2.40(6H,m),2.54(3H,s),2.69(2H,m),3.61(4H,m),3.84(3H,s),6.76−6.81(2H,m),7.04−7.10(1H,m),7.27(1H,s),7.39−7.48(3H,m),7.52−7.60(2H,m)。
実施例88: 3−クロロ−N−{2−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピン−1−イル]−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
THF(1.0mL)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例33)(122mg,0.233mmol)と、N,N−ジメチル−2−プロピン−1−アミン(0.037mL,0.349mmol)と、ヨウ化銅(I)(4.44mg,0.023mmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(6.54mg,9.32μmol)と、トリエチルアミン(0.097mL,0.699mmol)との混合物を、窒素雰囲気下において70℃で3時間撹拌した。その混合物をRTに冷却し、次いで、飽和NaHCO
3水溶液(25mL)と酢酸エチル(75mL)とに分配した。水相を分離し、さらなる酢酸エチル(25mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、ブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。残渣を、DCM中の0〜10%MeOHのグラジエントで溶出するシリカで精製し、次いでさらに、DCM中の0〜10%のMeOH中2M NH
3のグラジエントで溶出するシリカで精製することにより、表題化合物(4.9mg)を得た。1H NMR(MeOD,400MHz)δ ppm:2.42(6H,s),2.55(3H,s),3.80(5H,s),6.89(2H,m),7.01(1H,d,J 7.7Hz),7.26(1H,s),7.32−7.48(3H,m),7.49−7.60(2H,m)。
実施例89: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
アセトニトリル(1mL)および水(0.250mL)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例33)(50mg,0.095mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.51mg,4.77μmol)と、炭酸ナトリウム(20.23mg,0.191mmol)と、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸(12.02mg,0.095mmol)との混合物を、窒素下において80℃で一晩(約18時間)加熱した。次いで、その反応混合物をRTに冷却し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(17.5mg)を得た。LCMS(A)m/z:525[M+1]
+,Rt1.34分(酸性)。
実施例90: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(1H−ピラゾール−3−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2.5mL)中のN−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例33)(160mg,0.305mmol)の溶液に、1H−ピラゾール−3−イルボロン酸(51.3mg,0.458mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(21.44mg,0.031mmol)および炭酸カリウム(127mg,0.916mmol)を加えた。次いで、その混合物に水(1mL)を加えた。次いで、その反応混合物をマイクロ波によって100℃で15分間(×2)加熱した。追加のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(35.3mg,0.031mmol)を加え、その混合物を100℃でさらに15分間加熱した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。水相を酢酸エチル(20mL×2)で再抽出した。すべての有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製し、さらに、MDAP(酸性条件)を用いて精製することにより、表題化合物(16mg)を得た。LCMS(A)m/z:509[M−1]
−,Rt1.23分(酸性)。
実施例91: 3−クロロ−N−{2−(4−イソオキサゾリル)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2mL)中のN−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例33)(100mg,0.191mmol)の溶液に、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソオキサゾール(55.8mg,0.286mmol)、炭酸カリウム(79mg,0.573mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(13.40mg,0.019mmol)を加えた。次いで、水(0.5mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって100℃で15分間加熱した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。水相を酢酸エチル(2×20mL)で再抽出した。すべての有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜40%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製することにより、表題化合物(22mg)を得た。LCMS(A)m/z:512[M+1]
+,Rt1.36分(酸性)。
実施例92: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2mL)中のN−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例33)(100mg,0.191mmol)の溶液に、3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(59.6mg,0.286mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(13.40mg,0.019mmol)および炭酸カリウム(79mg,0.573mmol)を加えた。水(1mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって100℃で15分間(×2)加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。水相を酢酸エチル(2×20mL)で再抽出した。すべての有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜80%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)を用いて精製することにより、表題化合物(15mg)を得た。LCMS(A)m/z:525[M+1]
+,Rt1.23分(酸性)。
実施例93: 3−クロロ−N−{2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2mL)中のN−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例33)(140mg,0.267mmol)の溶液に、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(89mg,0.401mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(18.76mg,0.027mmol)および炭酸カリウム(111mg,0.802mmol)を加えた。水(1mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって100℃で15分間(×2)加熱した。次いで、新たなビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(18.76mg,0.027mmol)を加え、その反応混合物を、窒素を用いて5分間脱気し、次いで、マイクロ波によって100℃で15分間(×2)加熱した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。水相を酢酸エチル(20mL×2)で再抽出した。すべての有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜80%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)を用いて精製することにより、表題化合物(36mg)を得た。LCMS(A)m/z:539[M+1]
+,Rt1.47分(酸性)。
実施例94: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(4−ピリジニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(2mL)中のN−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例33)(100mg,0.191mmol)の溶液に、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(58.7mg,0.286mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(13.40mg,0.019mmol)、炭酸カリウム(79mg,0.573mmol)および水(1mL)を加えた。その反応混合物をマイクロ波によって100℃で15分間(×2)、次いで、30分間(×1)加熱した。新たな4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(58.7mg,0.286mmol)およびさらなるビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(13.40mg,0.019mmol)を加え、マイクロ波によって100℃でさらに15分間、加熱を続けた。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、水(30mL)で洗浄した。水相を酢酸エチル(30mL×2)で再抽出した。すべての有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)を用いて精製することにより、表題化合物(37mg)を得た。LCMS(A)m/z:520[M−1]
−,Rt1.22分(酸性)。
実施例95: N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}シクロプロパンスルホンアミド
RTのTHF(5mL)中の2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明17)(303mg,0.868mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(214mg,2.227mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて15分間撹拌した後、シクロプロパンスルホニルクロリド(0.16mL,1.74mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて1.5時間撹拌した後、DMF(2.5mL)、ナトリウムtert−ブトキシド(202mg)およびシクロプロパンスルホニルクロリド(0.16mL,1.741mmol)を順次加えた。その反応混合物をRTにおいてさらに1.5時間撹拌した後、水(25mL)および酢酸エチル(25mL)を加えた。水層を分離し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(15mL)で洗浄し、乾燥し(相分離カラム)、濃縮することにより残渣を得て、それをシクロヘキサン中の0〜75%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製することにより、残渣(127mg)を得た。約45mgのこの材料を、MDAP(酸性条件)でさらに精製した後、ジエチルエーテルで粉末化する(trituratiopn)ことにより、表題化合物(9mg)を得た。LCMS(A)m/z:453/455[M+1]
+,Rt1.50分(酸性)。
実施例96: N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]シクロプロパンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(1mL)および水(0.4mL)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}シクロプロパンスルホンアミド(実施例95)(58mg,0.128mmol)、K
2CO
3(57mg,0.412mmol)および1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(30mg,0.268mmol)の懸濁液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(15mg,0.013mmol)を加えた。その反応混合物を、マイクロ波反応器において130℃で1時間加熱し、次いで、シクロヘキサン中の0〜75%の酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカカラム上に直接充填し、さらに、MDAP(酸性条件、次いで、塩基性条件)で精製することにより、所望の生成物、および所望の生成物の塩と考えられる白色固体を得た。続いてその固体材料をDCM(1mL)に溶解し、酢酸(約0.5mL)で処理した。次いで、溶媒を除去することにより、残渣を得て、それを最初に得られた生成物と合わせ、その混合物をさらに、シクロヘキサン中の0〜75%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカで精製することにより、表題化合物(18mg)を得た。LCMS(A)m/z:441[M+1]
+,Rt1.08分(酸性)。
実施例97: N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミド
RTのTHF(2.5mL)中の2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明17)(277mg,0.793mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(220mg,2.289mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて15分間撹拌した後、メタンスルホニルクロリド(0.14mL,1.797mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて1時間撹拌した後、DMF(2.5mL)、新たなナトリウムtert−ブトキシド(203mg,2.112mmol)およびメタンスルホニルクロリド(0.14mL,1.797mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいてさらに1時間撹拌した後、水(20mL)および酢酸エチル(20mL)を加えた。水層を分離し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(15mL)で洗浄し、乾燥し(相分離カラム)、濃縮することにより、残渣を得た。シクロヘキサン中の0〜75%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおいて精製することにより(2回)、その後の工程にとって十分な純度の表題化合物(109mg)を得た。さらに、いくつかの不純画分を単離し、これらを合わせ、さらにMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物の分析的に純粋なサンプル(9mg)を得た。LCMS(A)m/z:427/429[M+1]
+,Rt1.33分(酸性)。
実施例98: N−[6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]メタンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(0.6mL)中の、N−{2−ブロモ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミド(実施例97)(109mg,0.255mmol)、1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(60mg,0.536mmol)および炭酸カリウム(118mg,0.854mmol)の懸濁液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(31mg,0.027mmol)を加えた。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で1時間加熱した後、新たな1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(41mg,0.366mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(15mg,0.013mmol)を加えた。その反応混合物を、マイクロ波反応器において130℃でさらに1時間加熱し、次いで、シクロヘキサン中の0〜75%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカカラム上に直接充填し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(36mg)を得た。LCMS(A)m/z:413[M−1]
−,Rt0.97分(酸性)。
実施例99: 3−クロロ−N−[6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
DMSO(5mL)およびNaOH水溶液(2M)(1.048mL,5.24mmol)中のエチル4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明73)(250mg,0.524mmol)の混合物を、150℃で約1時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を水(20mL)で希釈し、ギ酸で酸性化した(pH約4〜5)。その混合物をDCM中の10%MeOH(30mL×5)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣を、水(100mL×4)、次いでMeOH(100mL×4)で溶出するC18固相抽出カートリッジに通し、合わせた有機相を濃縮した。残渣をジフェニルエーテル(2.501mL,15.72mmol)およびDMSO(0.5mL)に溶かし、その混合物を200℃で約45分間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントに続いてDCM中の0〜10%MeOHのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(49mg)を得た。LCMS(A)m/z:405[M+1]
+,Rt0.98分(酸性)。
実施例100: N−[3−ブロモ−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド
DMSO(15mL)およびNaOH水溶液(5M)(3.31mL,16.55mmol)中のエチル3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明74)(920mg,1.65mmol)の混合物を、150℃で約1.5時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を水(20mL)で希釈し、ギ酸で酸性化した(約pH4〜5)。その混合物を10%MeOH/DCM(30mL×5)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣を、水(100mL×4)、次いでMeOH(100mL×4)で溶出するC18固相抽出カートリッジに通し、合わせた有機相を濃縮した。残渣(877mg)をジフェニルエーテル(5.0mL,31.4mmol)およびDMSO(0.5mL)に溶かし、その混合物を200℃で約1時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(430mg)を得た。LCMS(A)m/z:483/485[M+1]
+,Rt1.16分(酸性)。
あるいは、DMSO(150mL)およびNaOH水溶液(5M)(11.80mL,59.0mmol)中のエチル3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(説明74)(8.2g,14.75mmol)の混合物を、150℃で約15分間加熱した。追加のNaOH水溶液(5M)(11.80mL,59.0mmol)を加え、その混合物を150℃でさらに45分間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を水(200mL)で希釈し、ギ酸で酸性化した(約pH4〜5)。次いで、その混合物を20%MeOH/DCM(75mL×5)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。その残渣に水(100mL)を加えたところ、沈殿物が出現し、それを濾過により回収し、水(50mL×3)ですすいだ。その固体を乾燥し、続いてジフェニルエーテル(100mL,629mmol)およびDMSO(20mL)に溶かし、その混合物を200℃で約35分間加熱した。RTに冷却した後、その混合物を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントに続いてDCM中の10%MeOHで溶出するシリカで精製することにより、表題化合物(3.03g)を得た。
実施例101: 3−クロロ−N−[3−フルオロ−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
THF(1.5mL)中のN−[3−ブロモ−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例100)(120mg,0.248mmol)の撹拌溶液を、ドライアイス/アセトン浴を用いて−78℃に冷却した。n−BuLi(ヘキサン中2.5M)(0.109mL,0.273mmol)を滴下し、その混合物を−78℃で約1.5時間撹拌した。次いで、THF(0.5mL)に予め溶解しておいたN−フルオロベンゼンスルホンイミド(82mg,0.260mmol)を滴下し、その混合物を−78℃で約1時間撹拌し、次いで、RTにおいて3日間(約89時間)撹拌して放置した。次いで、その反応混合物を飽和NH
4Cl溶液(約20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、さらにMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(5mg)を得た。LCMS(A)m/z:423[M+1]
+,Rt1.20分(酸性)。
実施例102: 3−クロロ−N−[3−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(1mL)、DMF(0.5mL)および水(0.25mL)中の、N−[3−ブロモ−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例100)(100mg,0.207mmol)と、3−(N,N−ジメチルアミノ)−フェニルボロン酸(68.2mg,0.413mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11.9mg,10.34μmol)と、炭酸カリウム(86mg,0.620mmol)との混合物を、110℃で一晩(約22時間)加熱した。RTに冷却した後、反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮し、DCM中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製した。次いで、その材料を、MeOH(約60mL)およびMeOH中の2M NH
3(60mL)で溶出するSCXカートリッジに通すことにより、表題化合物(8mg)を得た。LCMS(A)m/z:524[M+1]
+,Rt1.28分(酸性)。
あるいは、3つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(100mg,0.171mmol)と、3−(N,N−ジメチルアミノ)−フェニルボロン酸(56.5mg,0.343mmol)と、炭酸カリウム(71.0mg,0.514mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.95mg,4.28μmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(1.5mL)、DMF(0.75mL)および水(0.38mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって110℃で30分間加熱した。この時点において、その3つの反応混合物を合わせ、濃縮した。残渣を、MeOH(100mL)、次いで、MeOH中の2M NH3(120mL)で溶出されるSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、残渣をMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(95.6mg)を得た。
実施例103: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(4−モルホリニル)フェニル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
2つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(100mg,0.171mmol)と、3−(モルホリノ)フェニルボロン酸と、ピナコールエステル(74.3mg,0.257mmol)と、炭酸カリウム(95mg,0.685mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.96mg,3.43μmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(1.5mL)、DMF(0.75mL)および水(0.38mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって110℃で30分間加熱した。この時点において、両方の反応混合物を合わせ、濃縮した。DCM中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーに続いて、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(44mg)を得た。LCMS(A)m/z:566[M+1]
+,Rt1.24分(酸性)。
あるいは、5つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(100mg,0.171mmol)と、3−(モルホリノ)フェニルボロン酸と、ピナコールエステル(99mg,0.343mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(19.79mg,0.017mmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(12.02mg,0.017mmol)と、炭酸カリウム(71.0mg,0.514mmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(1.5mL)、DMF(0.75mL)および水(0.38mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で15分間加熱した。この時点において、その5つの反応混合物を合わせ、濃縮した。残渣を、MeOH(150mL)、次いで、MeOH中の2M NH3(200mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、残渣をMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(115mg)を得た。
実施例104: N−[3−[3,5−ビス(メチルオキシ)フェニル]−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド
2つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(100mg,0.171mmol)と、3,5−ジメトキシフェニルボロン酸ピナコールエステル(90mg,0.343mmol)と、炭酸カリウム(95mg,0.685mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.96mg,3.43μmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(1.5mL)、DMF(0.75mL)および水(0.38mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって110℃で30分間加熱した。この時点において、両方の反応混合物を合わせ、濃縮した。残渣を、MeOH(75mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(100mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(45mg)を得た。LCMS(A)m/z:541[M+1]
+,Rt1.26分(酸性)。
実施例105: 3−クロロ−N−{6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−3−[3−(1−ピロリジニル)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(350mg,0.599mmol)、1−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピロリジン(327mg,1.2mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(34.6mg,0.03mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(21.04mg,0.030mmol)および炭酸カリウム(249mg,1.8mmol)を、マイクロ波用バイアルに投入した。DMF(2.5mL)および水(1.0mL)を加え、その懸濁液を窒素下で約5分間脱気した後、30分間にわたってマイクロ波による100℃の加熱に供した。次いで、その反応混合物をセライトで濾過し、酢酸エチル(約50mL)ですすぎ、溶媒を真空中で除去した。DCM中の0〜40%酢酸エチルに続いて、DCM中の0〜20%MeOHのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(20mg)を得た。LCMS(A)m/z:550[M+1]
+,Rt1.30分(塩基性)。
あるいは、4つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(200mg,0.343mmol)と、1−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピロリジン(140mg,0.514mmol)と、炭酸カリウム(142mg,1.03mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(39.6mg,0.034mmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(24.04mg,0.034mmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(3.0mL)、DMF(1.5mL)および水(0.75mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で30分間加熱した。この時点において、その4つの反応混合物を合わせ、濃縮した。残渣を、MeOH(250mL)、次いで、MeOH中の2M NH3(300mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、DCM中の0〜10%のMeOH中2M NH3で溶出する順相クロマトグラフィーで精製した。さらに、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーに続いて、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(190mg)を得た。
実施例106: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[3−(1−ピペラジニル)フェニル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
3つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(100mg,0.171mmol)と、3−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジニル)フェニルボロン酸と、ピナコールエステル(133mg,0.343mmol)と、炭酸カリウム(71.0mg,0.514mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(19.79mg,0.017mmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(12.02mg,0.017mmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(2mL)、DMF(1mL)および水(0.5mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で15分間加熱した。この時点において、3つすべての混合物を合わせ、濃縮した。次いで、残渣を、MeOH(150mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(200mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、DCM中の0〜100%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、残渣(168mg)を得て、それを続いてDCM(5mL)に溶かし、TFA(1mL)を加えた。その反応混合物をRTにおいて約1時間撹拌し、次いで、MeOH(100mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(150mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、DCM中の0〜20%のMeOH中2M NH
3で溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、固体(約125mg)を得た。その固体をDCM(5mL)に懸濁し、HCl(ジエチルエーテル中2M)(0.128mL,0.257mmol)を加えた。その混合物をRTにおいて30分間撹拌し、次いで、溶媒を除去した。固体をDCM(5mL×3)で粉末化し、次いで、真空オーブン内で乾燥することにより、表題化合物(102mg)を塩酸塩として得た。LCMS(A)m/z:565[M+1]
+,Rt0.95分(酸性)。
実施例107: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[5−(4−モルホリニル)−3−ピリジニル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
2つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(100mg,0.171mmol)と、4−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−ピリジニル]モルホリン(説明81)(214mg,0.737mmol)と、炭酸カリウム(71.0mg,0.514mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(19.79mg,0.017mmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(12.02mg,0.017mmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(2mL)、DMF(1mL)および水(0.5mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で15分間加熱した。この時点において、両方の混合物を合わせ、濃縮した。残渣を、MeOH(75mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(150mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、DCM中の0〜10%MeOHで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(65mg)を得た。LCMS(A)m/z:567[M+1]
+,Rt0.72分(酸性)。
実施例108: 3−クロロ−N−{6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−3−[5−(1−ピロリジニル)−3−ピリジニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
3つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(100mg,0.171mmol)と、3−(1−ピロリジニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(説明79)(181mg,0.66mmol)と、炭酸カリウム(71.0mg,0.514mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(19.79mg,0.017mmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(12.02mg,0.017mmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(2mL)、DMF(1mL)および水(0.5mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で15分間加熱した。この時点において、3つすべての混合物を合わせ、濃縮した。残渣を、MeOH(75mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(150mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、DCM中の0〜10%MeOHで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(61mg)を得た。LCMS(A)m/z:551[M+1]
+,Rt0.79分(酸性)。
実施例109: 3−クロロ−N−[3−[5−(ジメチルアミノ)−3−ピリジニル]−6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
2つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(150mg,0.257mmol)と、ジメチルアミノピリジンボロン酸(85mg,0.514mmol)と、炭酸カリウム(107mg,0.771mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(7.42mg,6.42μmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(4.51mg,6.42μmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(2.0mL)、DMF(1.0mL)および水(0.5mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって110℃で30分間加熱した。この時点において、両方の反応混合物を合わせ、濃縮した。残渣を、MeOH(100mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(150mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、MDAP(酸性条件)で精製し、次いでさらに、DCM中の0〜10%MeOHのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(63mg)を得た。LCMS(A)m/z:523[M−1]
−,Rt0.78分(酸性)。
実施例110: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−[5−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
2つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−(3−ブロモ−4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明75)(100mg,0.171mmol)と、3−メトキシ−5−ピリジンボロン酸ピナコールエステル(81mg,0.343mmol)と、炭酸カリウム(71.0mg,0.514mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.95mg,4.28μmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(3.01mg,4.28μmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(1.5mL)、DMF(0.75mL)および水(0.38mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって110℃で30分間加熱した。この時点において、両方の反応混合物を合わせ、濃縮した。残渣を、MeOH(100mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(150mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(95mg)を得た。LCMS(A)m/z:512[M+1]
+,Rt0.88分(酸性)。
実施例111: 3−クロロ−N−[6−メチル−3−(3−メチルフェニル)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
N−[2−ブロモ−6−メチル−3−(3−メチルフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド(説明60)(214mg,0.421mmol)、1−tert−ブトキシルカルボニル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸,ピナコールエステル(124mg,0.421mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(48.7mg,0.042mmol)および炭酸ナトリウム水溶液(2M)(0.421mL,0.843mmol)の懸濁液を、窒素雰囲気下において約10分間脱気した後、120℃で30分間、マイクロ波での加熱に供した。次いで、その反応混合物を酢酸エチルと水(各約30mL)とに分配した。水層を分離し、酢酸エチル(約25mL)で再抽出し、合わせた有機層を相分離器に通し、溶媒を真空中で除去した。シクロヘキサン中の0〜80%酢酸エチルのグラジエントで溶出するシリカにおけるクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(75mg)を得た。LCMS(A)m/z:495[M+1]
+,Rt1.31分(酸性)。
実施例112: 3−クロロ−N−{6−メチル−3−[3−(1−ピロリジニル)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
トルエン(10mL)中の、N−[3−(3−ブロモフェニル)−6−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]−3−クロロ−N−({[2−(トリメチルシリル)エチル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド(説明54)(960mg,1.538mmol)と、BINAP(57.5mg,0.092mmol)と、Pd
2(dba)
3(28.2mg,0.031mmol)と、ナトリウムtert−ブトキシド(443mg,4.61mmol)との混合物に、ピロリジン(0.254mL,3.08mmol)を加え、その混合物を120℃で約2時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物をセライトに通し、DCM(約20mL×5)で洗浄し、濾液を濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、残渣を得て、続いてそれをDCM(5mL)に溶かし、TFA(2.37mL,30.8mmol)を加えた。その混合物をRTにおいて一晩(約16時間)撹拌し、次いで、NaHCO
3溶液(約50mL)でクエンチし、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮し、残渣を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(塩基性条件)で精製した。DCM中の0〜100%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで最後の精製を行うことにより、表題化合物(197mg)を得た。LCMS(A)m/z:484[M+1]
+,Rt1.53分(酸性)。
実施例113: N−{6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−3−[5−(1−ピロリジニル)−3−ピリジニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
3つの反応物を調製し、実験手順は、以下のとおりだった:
1,1−ジメチルエチル4−{3−ブロモ−6−メチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(説明71)(200mg,0.364mmol)と、3−(1−ピロリジニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(説明79)(399mg,0.73mmol)と、炭酸カリウム(151mg,1.09mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(42.1mg,0.036mmol)と、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(25.5mg,0.036mmol)との混合物を、マイクロ波用バイアルに量り入れた。1,4−ジオキサン(3mL)、DMF(1.5mL)および水(0.75mL)を加え、その混合物をマイクロ波によって120℃で30分間加熱した。この時点において、3つすべての反応混合物を合わせ、濃縮した。残渣を、MeOH(150mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(200mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、DCM中の0〜100%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製した後、DCM(10mL×3)で粉末化することにより、表題化合物(185mg)を得た。LCMS(A)m/z:517[M+1]
+,Rt0.76分(酸性)。
実施例114: N−{6−メチル−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−3−[3−(1−ピロリジニル)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
トルエン(5mL)中の、N−{3−(3−ブロモフェニル)−6−メチル−2−[1−({[2−(トリメチルシリル)エチル]オキシ}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−N−({[2−(トリメチルシリル)エチル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド(説明51)(485mg,0.617mmol)と、BINAP(23.05mg,0.037mmol)と、Pd
2(dba)
3(11.30mg,0.012mmol)と、ナトリウムtert−ブトキシド(178mg,1.851mmol)との混合物に、ピロリジン(0.102mL,1.234mmol)を加え、その混合物を120℃で約2時間加熱した。RTに冷却した後、その混合物をセライトに通し、DCM(約20mL×5)で洗浄し、濾液を濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、残渣を得て、続いてそれをDCM(5mL)に溶かし、TFA(0.475mL,6.17mmol)を加えた。その混合物をRTにおいて一晩(約24時間)撹拌した。追加のTFA(0.475mL,6.17mmol)を加え、RTにおいて約4時間撹拌を続けた。追加のTFA(0.475mL,6.17mmol)を加え、RTにおいて一晩(約20時間)撹拌を続けた。次いで、その反応混合物を、MeOH(150mL)、次いで、MeOH中の2M NH
3(200mL)で溶出するSCXカートリッジに通した。塩基性のメタノール溶液を濃縮し、残渣を、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)、次いで、MDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(113mg)を得た。LCMS(A)m/z:516[M+1]
+,Rt1.28分(酸性)。
実施例115: 3−クロロ−N−{2−メチル−6−(メチルオキシ)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
窒素雰囲気下、−78℃のTHF(0.5mL)中の2−メチル−6−(メチルオキシ)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明37)(16.5mg,0.055mmol)の溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.055mL,0.055mmol)を加えた。その溶液を−78℃で約10分間撹拌した後、3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(7.73μL,0.055mmol)を加えた。次いで、その反応混合物を窒素雰囲気下で一晩RTに温め、次いで、水と酢酸エチル(各約10mL)とに分配した。水層を分離し、酢酸エチル(約10mL)で再抽出した。合わせた有機層を相分離器に通し、溶媒を真空中で濃縮した。残渣をMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(11mg)を得た。LCMS(A)m/z:475[M+1]
+,Rt1.63分(酸性)。
実施例116: 3−クロロ−N−{2−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−6−オキソ−6,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
37%HCl(2mL,24.35mmol)中の3−クロロ−N−{2−メチル−6−(メチルオキシ)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド(実施例115)(98mg,0.206mmol)の溶液を窒素雰囲気下で一晩100℃に加熱した。その反応混合物をRTに冷却し、MeOHで希釈し、真空中で濃縮した。残渣をMDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(58mg)を得た。LCMS(A)m/z:461[M+1]
+,Rt1.27分(酸性)。
あるいは、37%HCl(8mL,97mmol)中の3−クロロ−N−{2−メチル−6−(メチルオキシ)−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド(実施例115)(710mg,1.495mmol)の溶液を窒素雰囲気下で一晩100℃に加熱した。その反応混合物をRTに冷却し、DCM(約50mL)で希釈し、水(約50mL×2)で洗浄した。合わせた水層をDCM(約25mL)で再抽出し、合わせた有機層を相分離器に通し、溶媒を真空中で濃縮した。残渣をさらにDCMで粉末化することにより、表題化合物(407mg)を得た。
実施例116は、互変異性を示し、上に示された各互変異性体は、本発明に含められる。
実施例117: 3−クロロ−N−{6−クロロ−2−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
フェニルホスホン酸ジクロリド(1.5mL,10.72mmol)中の3−クロロ−N−{2−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]−6−オキソ−6,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド(実施例116)(150mg,0.325mmol)の溶液を窒素雰囲気下で200℃に加熱した。その反応混合物をRTに冷却し、液滴として氷上に注ぎ、約30分間放置した。水層をDCM(約25mL×2)で抽出し、合わせた有機相を相分離器に通し、溶媒を真空中で除去した。次いで、残渣を、シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(37mg)を得た。LCMS(A)m/z:479[M+1]
+,Rt1.62分(酸性)。
実施例118: 3−クロロ−N−{6−シアノ−2−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
RTの1−メチルイミダゾール(1mL)中の3−クロロ−N−{6−クロロ−2−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド(実施例117)(70mg,0.146mmol)の撹拌溶液に、フェロシアン化カリウム(12.34mg,0.029mmol)およびヨウ化銅(I)(2.78mg,0.015mmol)を加えた。その反応混合物を窒素雰囲気下で160℃に加熱した。追加のフェロシアン化カリウム(12.34mg,0.029mmol)およびヨウ化銅(I)(2.78mg,0.015mmol)を加え、その混合物を一晩、180℃に加熱した。次いで、その反応混合物をRTに冷却し、DCM中の0〜40%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(5mg)を得た。LCMS(A)m/z:470[M+1]
+,Rt1.53分(酸性)。
実施例119: 4−ブロモ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
氷浴内で冷却されたTHF(2mL)中の2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(説明4)(100mg,0.352mmol)の溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.774mL,0.774mmol)を加えた。得られた反応混合物を45分間撹拌した後、4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(225mg,0.879mmol)を加えた。次いで、その反応混合物をRTにおいてさらに12時間撹拌した。その反応混合物を水(15mL)で希釈し、水層をDCM(30mL×3)で再抽出した。有機相を合わせ、相分離カラムで乾燥し、濃縮した。残渣にMeOH(約0.5mL)を加えたところ、固体が出現し、それを濾過により回収し、MeOH(約2mL)ですすいだ。次いで、その固体を乾燥することにより、表題化合物(104mg)を得た。LCMS(A)m/z:503/505[M+1]
+,Rt1.11分(塩基性)。
実施例120: 3−クロロ−N−{3−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(100mg,0.232mmol)をトルエン(2mL)および[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]ボロン酸(61.9mg,0.347mmol)に溶解し、PdCl
2(dppf).DCM(18.91mg,0.023mmol)およびCs
2CO
3(226mg,0.695mmol)を加えた。次いで、その混合物をマイクロ波によって150℃で30分間加熱した。水(10mL)を加え、その混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物(51mg)を得た。LCMS(A)m/z:485[M+1]
+,Rt1.70分(塩基性)。
実施例121: N−{4−{[(3−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル}アセトアミド
DCM(3mL)中のN−{2−アミノ−6−メチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−3−クロロベンゼンスルホンアミド(説明85)(40mg,0.087mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.036mL,0.261mmol)および塩化アセチル(7.42μl,0.104mmol)を加え、その混合物をRTにおいて約1時間撹拌した。次いで、NaHCO
3溶液(25mL)を加え、その混合物をDCM(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中の0〜50%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(5.8mg)を得た。LCMS(A)m/z:502[M+1]
+,Rt1.05分(酸性)。
実施例122: N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−1−フェニルメタンスルホンアミド
氷浴内で冷却されたTHF(2mL)中の2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(100mg,0.352mmol)(説明4)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.774mL,0.774mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて45分間撹拌した後、フェニルメタンスルホニルクロリド(168mg,0.879mmol)を加えた。反応混合物をRTにおいてさらに16時間撹拌し、次いで、氷浴内で冷却した後、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.352mL,0.352mmol)を加えた。次いで、その反応混合物をRTにおいて1時間撹拌した後、フェニルメタンスルホニルクロリド(67.2mg,0.352mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいてさらに16時間撹拌し、次いで、水(10mL)で希釈し、水層をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。残渣をMDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(10mg)を得た。LCMS(A)m/z:439[M+1]
+,Rt1.31分(塩基性)。
実施例123: 1−(4−クロロフェニル)−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミド
氷浴内で冷却されたTHF(2mL)中の2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(100mg,0.352mmol)(説明4)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.774mL,0.774mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて45分間撹拌した後、4−クロロベンジルスルホニルクロリド(198mg,0.879mmol)を加えた。次いで、その反応混合物をRTにおいてさらに16時間撹拌し、次いで、氷浴内で冷却した後、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.352mL,0.352mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて1時間撹拌した後、4−クロロベンジルスルホニルクロリド(79.2mg,0.352mmol)を加えた。反応混合物をRTにおいてさらに16時間撹拌し、次いで、水(10mL)で希釈し、水層をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。残渣をMDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(22mg)を得た。LCMS(A)m/z:473[M+1]
+,Rt1.42分(塩基性)。
実施例124: 1−(2−クロロフェニル)−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミド
氷浴内で冷却されたTHF(2mL)中の2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(100mg,0.352mmol)(説明4)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.774mL,0.774mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて45分間撹拌した後、2−クロロベンジルスルホニルクロリド(198mg,0.879mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいてさらに16時間撹拌し、次いで、氷浴内で冷却した後、LiHMDS(THF中1M溶液)(0.352mL,0.352mmol)を加えた。その反応混合物をRTにおいて1時間撹拌した後、2−クロロベンジルスルホニルクロリド(79.2mg,0.352mmol)を加えた。次いで、その反応混合物をRTにおいてさらに16時間撹拌し、次いで、水(10mL)で希釈し、水層をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥し、濃縮した。残渣をMDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(6mg)を得た。LCMS(A)m/z:473[M+1]
+,Rt1.07分(塩基性)。
実施例125: 4−クロロ−N−{2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}−4−ピペリジンスルホンアミド
フェニルメチル4−クロロ−4−[({2,6−ジメチル−3−[3−(メチルオキシ)フェニル]チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−1−ピペリジンカルボキシレート(実施例10)(80mg,0.133mmol)をEtOH(5mL)、MeOH(5mL)および酢酸(1mL)に溶かした。次いで、10%炭素担持パラジウム(14.19mg,0.013mmol)を加え、反応混合物を2Barの水素下、RTにおいて48時間撹拌した。次いで、その反応混合物をセライトで濾過し、そのセライトを50mLのMeOHで洗浄した。溶媒を濃縮することにより、残渣を得て、それをDCM中の0〜10%のMeOH中2N NH
3のグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(塩基性条件)で精製することにより、表題化合物(7mg)を得た。LCMS(A)m/z:466[M+1]
+,Rt0.81分(塩基性)。
実施例126: 3−クロロ−N−[2,6−ジメチル−3−(1H−ピロール−3−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
窒素下において、N−(3−ブロモ−2,6−ジメチルチエノ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例61)(100mg,0.232mmol)を1,4−ジオキサン(2.5mL)および水(1mL)に溶解した。1,1−ジメチルエチル3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロール−1−カルボキシレート(102mg,0.347mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(16.26mg,0.023mmol)および炭酸カリウム(96mg,0.695mmol)を加え、その混合物をマイクロ波によって100℃で10分間加熱した。次いで、その溶液を濃縮し、酢酸エチル(10mL)を加え、その混合物を水(2×5mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する順相クロマトグラフィーで精製し、次いでさらに、MDAP(酸性条件)で精製することにより、表題化合物(19.8mg)を得た。LCMS(A)m/z:416[M−1]
−,Rt1.47分(酸性)。
生物学的データ
上で述べたように、式Iに係る化合物は、NOX2阻害剤であり、種々の疾患の治療に有用であり、その疾患としては、神経変性疾患(例えば、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病およびハンチントン病);神経炎症性疾患(例えば、多発性硬化症);循環器疾患(例えば、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、心肥大、心臓線維症および脳卒中);眼疾患(例えば、糖尿病性黄斑浮腫、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性症および緑内障);脊髄損傷;および外傷性脳損傷が挙げられる。式Iに係る化合物の生物学的活性は、NOX2阻害剤としての候補化合物の活性の測定に適した任意のアッセイ、ならびに組織モデルおよびインビボモデルを用いて測定することができる。
休止細胞において、NOX2は、膜結合型触媒サブユニットgp91およびp22サブユニット、サイトゾル成分p47、p67およびrac2、ならびにFADおよびNADPH結合部位を含む。刺激を受けると、p47サブユニットは、リン酸化され、サイトゾル成分は、その膜成分と会合して、活性なNOX2複合体を生成する。電子供与体としてNADPH/NADHを用いる酸素の還元を通じた、NOX2によるスーパーオキシド(O2−)のインビトロでの生成を測定するために、以下のアッセイを設計した。
1つの実施形態において、本発明は、NOX2阻害剤としての候補化合物の活性を測定するための蛍光アッセイに関する。その蛍光アッセイでは、スーパーオキシドの不均化反応(これによりH2O2が形成される)を西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)およびamplex redと対にすることによって、NOX2によるスーパーオキシドの生成が測定される。
蛍光アッセイ
ハイスループット蛍光アッセイでは、スーパーオキシドの不均化反応(これによりH2O2が形成される)を西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)およびamplex redと対にすることによって、NOX2によるスーパーオキシドの生成が測定される。最終生成物は、励起および発光がそれぞれ560nmおよび590nmの蛍光性レゾルフィンのシグナルである。
材料
ベビーハムスター腎臓(BHK)細胞を、NOX2酵素複合体膜結合型サブユニットgp91
phoxおよびp22
phoxでトランスフェクトし、Waring Blender、ならびに50mM Hepes、1mM EDTA、25μg/mlバシトラシンおよび0.1mMロイペプチンの貯蔵緩衝液中で調製されたストックを用いて、膜を調製した。未処理のヒト−H6−P47、ヒト−H6−P67およびヒト−H6−RAC2は各々、バキュロウイルスから発現され、そして25mM Hepes pH7.4、150mM NaCl、0.5mM DTT、1mM MgCl2の貯蔵緩衝液中で新たに回収され、調製された10LのSf9細胞(ゲルデンシトメトリーによって90%の純度と推定される)からNiNTAアガロースおよびSuperdex200によって精製された。
フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)、カタラーゼ−アガロース、リン酸水素二カリウムおよびリン酸二水素カリウム、EGTA、MgCl2、NADPH、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)、グリセロール、アラキドン酸(ブタ肝臓由来)は、Sigma(St.Louis,MO;それぞれカタログ#F6625、C9284−50KU、P8584、P5379、E4378、M−1028、N−0411、P−8250、G−5516およびA3555)から購入した。GTP−γ−S(グアノシン−5’−O−(3−チオ三リン酸)四リチウム塩,粉末)は、Roche Diagnosticsから購入した(カタログ#10220647001)。Amplex Redは、Molecular Probes,Inc.から購入した(Invitrogenカタログ#A12222)。塩化ジフェニレンヨードニウム(DPI)は、Biomol International(Plymouth Meeting,PA;カタログ#CN−240)から購入した。ジメチルスルホキシド(DMSO)は、EMD Chemicalsから(VWRカタログ#MX1456−1)。384ウェルおよび1536ウェルのマイクロタイタープレートは、Greiner Bio−One Inc(Monroe,NC;それぞれカタログ#784076および782076)から購入した。50、250および500mlのConical Centrifuge Tubeは、Corning Life Sciences(Lowell,MA)によって供給されたものだった。Eppendorf Centrifuge 5804は、Eppendorf SA(Hamburg Germany)によって供給されたものだった。Multidrop Combi液体ディスペンサーは、Thermo Electron Corporation(Waltham,MA)によって供給されたものだった。Cybi−Well液体ディスペンサーは、Cybio Inc.(Jena,Germany)によって供給されたものだった。Hummingbirdナノリットル液体ディスペンサーは、Genomic Solutions(Ann Arbor,MI)によって供給されたものだった。Viewlux Imager Plate ReaderおよびEnvision Plate Readerは、Perkin Elmer(Waltham,MA)によって供給されたものだった。Infinite F500 ReaderおよびFreedom Evo液体ハンドラーは、Tecan Group Ltd(Switzerland)によって供給されたものだった。Spectromax分光光度計は、Molecular Devices(Silicon Valley,CA)によって供給されたものだった。
アッセイ1:
1×NOX2蛍光アッセイ緩衝液:
RTに置かれたFAD溶液を除くすべての原液を氷上に置いた。1×NOX2蛍光アッセイ緩衝液中の最終濃度は、50mM KPO4 pH7、10μM FAD、1mM EGTA、4mM MgCl2、1μM GTPgSだった。
2×基質溶液:
カタラーゼ−アガロースビーズを氷上で維持し、Amplex Red溶液を37℃のヒートブロック上に維持し、1×アッセイ緩衝液を室温で維持した。2×基質溶液は、1×NOX2蛍光アッセイ緩衝液をカタラーゼビーズおよびNADPHと混合することによって調製された。そのカタラーゼビーズを含む2×基質溶液を、RTにおいて30分間インキュベートし、0.2ミクロンNalgeneフィルターを用いて濾過した。次いで、均質化されたAmplex Redを暗黒下で加えた。1×アッセイ緩衝液中の2×基質溶液の最終濃度は、50U/mLカタラーゼビーズ、100μM NADPH、40μM Amplex Redだった。
2×酵素/NOX2複合体溶液:
RTにおける1×NOX2蛍光アッセイ緩衝液を、HRP、ヒト−H6−RAC2、ヒト−H6−P47、ヒト−H6−P67およびgp91/p22 BHK膜と混合した。次いで、アラキドン酸を加えた。1×アッセイ緩衝液中の2×酵素/NOX2複合体溶液の最終濃度は、4U/mL HRP、40nM RAC2、200nM P47、300nM P67、0.0092μg/μL gp91/p22 BHK膜および40μMアラキドン酸だった。
反応混合物およびアッセイ:
シングルショット(single−shot)および用量反応試験用に、DMSO中の50nLまたは100nLの体積の100×ストック化合物を、Hummingbirdナノリットル液体ディスペンサーを用いて、ソースプレートからそれぞれ黒色1536ウェルまたは384ウェルアッセイプレートに分注した。384ウェルプレートの縦列18への100nL/ウェルの5mM DPI、または1536ウェルプレートの縦列35および36への50nL/ウェル 5mM DPIを用いて、完全阻害コントロールを分注した。384ウェルプレートの縦列6への100nL/ウェルの100%DMSO、または1536ウェルプレートの縦列11および12への50nL/ウェル100%DMSOを用いて、完全活性コントロールを分注した。Cybi−wellまたはMultidrop Combiを用いて、黒色1536ウェルまたは384ウェルアッセイプレートに、それぞれ2.5μLまたは5μLの体積の2×酵素溶液を分注し、化合物/DMSOとともに室温で15分間プレインキュベートした。以下のとおり、暗環境において基質を加えた:Cybi−wellまたはMultidrop Combiを用いて、黒色1536ウェルまたは384ウェルアッセイプレートに、それぞれ2.5μLまたは5μLの体積の2×基質溶液を分注し、1000rpmでおよそ10秒間遠心した。室温において5分後に、525/20nmの励起および598/25nmの発光において使用するViewluxイメージャープレートリーダーを用いて蛍光を読んだ。
アッセイ2
1×NOX2蛍光アッセイ緩衝液:
上記のアッセイ1に記載したものと同じ。
2.5×酵素溶液:
2.5×酵素溶液中の最終濃度:5U/mL HRP、50nM RAC2、250nM p47、375nM p67、0.0115μg/μL gp91/p22 BHK膜、50μMアラキドン酸
2.5×基質溶液の調製:
2.5×基質溶液中の最終濃度:125U/mLカタラーゼビーズ、125μM NADPH、50μM Amplex Red。
化合物の希釈およびアッセイ:
化合物の段階希釈(1:3.16倍の段階希釈)を、96ウェルプレートの横列B〜H、縦列1〜10において100%DMSO中で行った。横列A=DPI。開始濃度は、10E−2M(10mM)だった。このアッセイにおける最終的な最大化合物濃度は、10E−4M(100μM)だった。縦列11におけるDPIおよび縦列12における100%DMSOは、NOX阻害に関してそれぞれポジティブコントロールおよびネガティブコントロールを提供する。Tecan Freedom Evoを用いて、化合物を1×緩衝液で20倍希釈した。10μlの化合物を、190μl/ウェルの1×アッセイ緩衝液に移した。96ウェル化合物プレートからの4μlの化合物を、Tecan Freedom Evoを用いて384ウェルアッセイプレートに加えた。
8μl/ウェルの2.5×酵素溶液を、マイクロ−カセットを用いて分注されたCombi Multidropを用いて384ウェルアッセイプレートに加えた。そのプレートを、最大1000rpmでおよそ10秒間遠心した。酵素を、暗黒下、室温で15分間、化合物とプレインキュベートした後、8μl/ウェルの2.5×基質溶液を、マイクロ−カセットを用いるCombi Multidropを用いて384ウェルアッセイプレートに加えた。そのプレートを、最大1000rpmでおよそ10秒間遠心した。Tecan Infinite F500プレートリーダーを用いて、ex535nm/25nmおよびem590nm/20nmにおける蛍光を読んだ。
吸光度アッセイ
直交吸光度アッセイでは、NOX2によるスーパーオキシドの生成は、550nmの吸光度波長におけるシトクロムCの還元を介して測定される(Abo et al.(1992)J.Biol.Chem.267:16767−16770)。
材料
Corning Low Volume 384黒色ウェル、透明平底ポリスチレン未処理マイクロプレート,未滅菌,Corning Life Sciences Inc.(Big Flats,NY)。シトクロムC(ウマ心臓由来)およびCHAPSは、Sigma(St.Louis、MO;それぞれカタログ#C7752およびC3023)から購入した。
1×NOX2吸光度アッセイ緩衝液:
上記のアッセイ1に記載したものと同じ。
2×基質溶液:
6mLのHPLCグレード水を、5mgのNADPHに加えることにより、1mMストックに希釈した。1×NOX2吸光度アッセイ緩衝液を、RTにおいて1.0mLの1mM NADPHと混合した。1×アッセイ緩衝液中の2×基質溶液の最終濃度は、100μM NADPHだった。
2×酵素/NOX2複合体溶液:
以下をCorningチューブに加えた:RTの1×NOX2吸光度アッセイ緩衝液、ヒト−H6−RAC2、ヒト−H6−P47、ヒト−H6−P67、gp91/p22 BHK膜。次いで、アラキドン酸を加えた。1×アッセイ緩衝液中の2×酵素/NOX2複合体溶液の最終濃度は:80nM RAC2、400nM P47、600nM P67、0.0184μg/μl gp91/p22 BHK膜および40μMアラキドン酸だった。
反応混合物およびアッセイ:
シングルショットおよび用量反応試験用のDMSO中の100nlの体積の200×ストック化合物を、Hummingbirdナノリットル液体ディスペンサーを用いて、ソースプレートから黒色透明底のCorning384ウェルアッセイプレートに分注した。384ウェルプレートの縦列18への100nL/ウェルの5mM DPIを用いて、完全阻害コントロールを分注した。384ウェルプレートの縦列6への100nL/ウェルの100%DMSOを用いて、完全活性コントロールを分注した。Cybi−wellを用いて、黒色透明底のCorning384ウェルアッセイプレートに10μLの体積の2×酵素溶液を分注し、化合物/DMSOとともに室温で15分間プレインキュベートした。Cybi−wellを用いて、黒色透明底のCorning384ウェルアッセイプレートに10μLの体積の2×基質溶液を分注し、1000rpmでおよそ10秒間遠心した。550nmにおける吸光度の読みを、SpectrMaxプレートリーダーにおいて20分間(1読み/分)にわたって動力学的に測定した。読み取り時間=4分〜19分からのデータポイントからの傾きを得て、計算に使用した。
結果
例示されたすべての化合物(実施例1〜126)を、上に記載された蛍光アッセイおよび吸光度アッセイにおいて試験した。例示されたすべての化合物が、それらのアッセイの少なくとも1つにおいてpIC50>4を示した。
細胞ベースアッセイ
この細胞ベースアッセイでは、NOX2によるスーパーオキシドの生成を、Oxyburst(アッセイ1)またはL012(アッセイ2)のいずれかを用いてヒト骨髄単球性白血病細胞株である分化HL60細胞において測定した。HL−60細胞の顆粒球への分化によって、NOX2の発現が増加する。ホルボール12−ミリステート13−アセテート(PMA)を使用して、タンパク質キナーゼCを活性化することによってHL60細胞におけるスーパーオキシドの生成を刺激し、次いで、それにより、NADPHオキシダーゼ(NOX)酵素が活性化された。NOX2酵素の阻害は、蛍光シグナル(アッセイ1)またはルミネセンスシグナル(アッセイ2)の逆転によって検出された。使用したコントロール阻害剤は、NOX酵素によって生成されるスーパーオキシドを非選択的に(non−slectively)阻害することができるフラボノイド阻害剤である塩化ジフェニレンヨードニウム(DPI)だった。
アッセイ1:このハイスループットスクリーニングアッセイでは、HL60細胞におけるスーパーオキシドの生成を検出するためにoxyburst greenウシ血清アルブミン(BSA)を使用した。PMAによるNOX2の活性化の結果としての、過酸化水素によるOxyburst green BSAの酸化。Oxyburst green BSAの蛍光を、励起485nmおよび発光530nmにおいて測定した。
アッセイ2:このアッセイでは、HL60細胞におけるスーパーオキシドの生成を検出するために、化学発光プローブであるL−012を使用した。L−012は、PMAによって活性化されたHL60細胞によって生成される様々なタイプの活性酸素種と反応した。Tecan Infinite 500を用いてルミネセンスを測定した。
材料
3〜7日間、培地中に1.3%DMSOを加えることによって、HL60細胞を好中球様細胞に分化させた(Hua,J et al.(2000)Journal of Leukocyte Biology.68:216−224)。L−グルタミンおよび25mM HEPES緩衝液を含むIscove改変Dulbecco培地(IMDM)、ウシ胎児血清(FBS)、ペニシリン/ストレプトマイシン、Oxyburst Green BSA、PBSならびに塩化カルシウムおよび塩化マグネシウムを含むHBSS緩衝液は、Invitrogenから購入した(それぞれカタログ#:12440−061、10500−064、15140−163、O−13291、14190−250および14025−134)。ホルボール12−ミリステート13−アセテート(PMA)、グルコースおよびCHAPSは、Sigmaから購入した(それぞれカタログ#:79346、D−9434およびC5070)。塩化ジフェニレンヨードニウム(DPI)は、Toronto Research Chemicalsから購入した(カタログ#:D491500)。L−012は、Wako Chemicalから購入した(カタログ#:120−04891)。ジメチルスルホキシド(DMSO)は、EMD Chemicalsから購入した(VWRカタログ#:MX1456−1)。Multidrop combiは、Thermo Electron Corporation(Waltham,MA,USA)から購入した。Hummingbirdナノリットル液体ディスペンサーは、Genomics Solution(Ann Arbor,MI,USA)から購入した。384ウェル小容量プレートおよびポリプロピレン384ウェル透明プレートは、Greinerから購入した(それぞれカタログ#:784076および781280)。96ウェルプレートおよび384ウェルプレート黒色アッセイプレートは、Greinerから購入した(カタログ#:655094および781098)。化合物の段階希釈用の96ウェルプレートは、Corningから購入した(カタログ#:9017)。AcquestまたはAnalyst蛍光プレートリーダーは、LJL Biosystems/Molecular Devices(California,USA)から購入した。Tecan Infinite 500は、Tecan(Switzerland)から購入した。
細胞培地
HL60細胞用の培地は、貯蔵のために4℃で維持し、使用前に水浴内で37℃に温めた。培地の成分は、20%FBSおよび1%ペニシリン/ストレプトマイシンを含むIMDM培地だった。
化合物緩衝液
化合物の添加および化合物の希釈のために使用される緩衝液は、0.1%グルコースを含むHBSS緩衝液からなった。
細胞緩衝液
細胞のために使用される緩衝液は、0.1%グルコースおよび0.01%CHAPSを含むHBSS緩衝液からなった。
HL60細胞を解凍し、細胞培地に再懸濁した。その細胞を1200rpmで8分間遠心した。培地を吸引し、細胞を細胞緩衝液に再懸濁した。その細胞を計数し、1×106細胞/mLに再懸濁した。
アッセイ1:
化合物の希釈およびアッセイ:
384ウェルプレートの縦列18へのDMSO中の100nL/ウェルの1mM DPIを用いて、完全阻害コントロールを分注した。100nL/ウェルを用いて、化合物を分注した。DMSO中の100nL/ウェルの4μM PMAを用いて、完全活性コントロールを分注した。細胞溶液に10μg/mLでOxyburst Green BSAを加えた。Multidropを用いて、10μLの細胞溶液を、アッセイプレート全体に加えた。そのアッセイプレートを室温において100分間インキュベートした。100分後に、AcquestまたはAnalystにおいて505 Dichroicを用いて励起485および発光530において蛍光を読んだ。
アッセイ2:
化合物の希釈:
化合物の段階希釈(1:3.10倍の段階希釈)を、96ウェルプレートの横列B〜H縦列1〜10において100%DMSOにおいて行った。横列A,縦列1〜10は、DPIの段階希釈物を含んだ。開始濃度は、10−2M(10mM)だった。アッセイにおける最終濃度は、10−4M(100μM)だった。Tecan Freedom Evoを用いて、DMSO中の10μL/ウェルの化合物サンプルを、90μL/ウェルの化合物緩衝液に移すことによって、化合物を化合物緩衝液中で10倍希釈した。
96ウェルプレートにおけるアッセイの場合:
12.5μLの化合物を、Tecan Freedom Evoを用いてアッセイプレート縦列1〜10に分注した。縦列11に12.5μL/ウェルのDMSO中500μM DPIで完全阻害コントロールを手動で分注した。縦列12に12.5μL/ウェルで10%DMSOを分注した。Multidrop Combiラージ分注ヘッドを用いて、細胞を密度0.5×106細胞/mL、50μL/ウェルですべてのウェルに分注した。化合物とともに細胞を、アッセイプレート内で10〜15分間、室温においてインキュベートした。12.5μLの120nM PMAを、アッセイプレート全体に分注した。検出試薬であるL012を、2.5×溶液として12.5μL/ウェルでアッセイプレート全体に分注した。60分後の時点においてTecan Infinite 500を用いてルミネセンスを読んだ。
384ウェルプレートにおけるアッセイの場合:
5μLの化合物を、Tecan Freedom Evoを用いてアッセイプレートの縦列1〜10に分注した。5μL/ウェルのDMSO中500μM DPIで縦列21および22に完全阻害コントロールを分注した。縦列23および24に5μL/ウェルで10%DMSOを分注した。Multidrop Combiスモール分注ヘッドを用いて、細胞を0.5×106細胞/mLの密度、20μL/ウェルですべてのウェルに分注した。化合物とともに細胞を、アッセイプレート内で10〜15分間、室温においてインキュベートした。5μLの120nM PMAを、アッセイプレート全体に分注した。検出試薬であるL012を、2.5×溶液として20μL/ウェルでアッセイプレート全体に分注した。60分後の時点においてTecan Infinite 500を用いてルミネセンスを読んだ。
結果
実施例4、5、22、24〜26、28、30、35、38〜40、60、71〜75、119〜124および126を除くすべての例示された化合物を、上に記載されたHL60アッセイの少なくとも1つにおいて試験した。試験された化合物のうち、実施例1、8、10、18、20、31〜34、36、41、42、44、45、47、48、52、57、58、62、63、67、69、70、76、78〜80、84〜96、100、102〜114および117が、それらのアッセイの少なくとも1つにおいて4より大きいpIC50を示すと見出された。
使用方法
本発明の化合物は、NOX2の阻害剤であり、NOX2が介在する疾患の治療に有用であり得る。そのような疾患の例としては、神経変性疾患(例えば、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病およびハンチントン病);神経炎症性疾患(例えば、多発性硬化症);循環器疾患(例えば、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、心肥大、心臓線維症および脳卒中);眼疾患(例えば、糖尿病性黄斑浮腫、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性症および緑内障);脊髄損傷;および外傷性脳損傷が挙げられる。したがって、別の態様において、本発明は、そのような疾患を治療する方法に関する。
本発明の治療方法は、それを必要とする患者に、安全かつ有効な量の式Iに係る化合物またはその薬学上許容される塩を投与することを含む。
本明細書中で使用されるとき、状態に関する「治療する」は:(1)その状態、またはその状態の生物学的徴候の1つ以上を寛解させるかまたは予防すること、(2)(a)その状態に至るかもしくはその状態に関与する生物学的カスケードにおける1つ以上の点、または(b)その状態の生物学的徴候の1つ以上を干渉すること、(3)その状態に関連する症状または作用の1つ以上を緩和すること、あるいは(4)その状態の進行、またはその状態の生物学的徴候の1つ以上の進行を遅延させることを意味する。
上で指摘されたように、状態の「治療」には、状態の予防が含まれる。当業者は、「予防」が絶対的な用語でないことを認識するだろう。医学において、「予防」は、ある状態もしくはその生物学的徴候の見込みもしくは重症度を実質的に減少させるかまたはそのような状態もしくはその生物学的徴候の発生を遅らせるための、薬物の予防的な投与のことを指すと理解される。
本明細書中で使用されるとき、本発明の化合物または他の薬学上活性な薬剤に関する「安全かつ有効な量」は、患者の状態を治療するのに十分であるが、まっとうな医学的判断の範囲内で重篤な副作用を回避するのに(妥当な利益/リスク比で)十分少ない、化合物の量のことを意味する。化合物の安全かつ有効な量は、選択される特定の化合物(例えば、その化合物の効力、有効性および半減期を考慮する);選択される投与経路;治療される状態;治療される状態の重症度;治療される患者の年齢、サイズ、体重および身体的状態;治療される患者の病歴;治療の持続時間;併用療法の性質;所望の治療効果;ならびに類似の因子によって変動し得るが、それにもかかわらず、その量は、当業者が日常的に決定することができる。
本明細書中で使用されるとき、「患者」とは、ヒトまたは他の動物のことを指す。
本発明の化合物は、全身投与と局所的投与の両方を含む任意の適当な投与経路によって投与されてよい。全身投与には、経口投与、非経口投与、経皮的投与、直腸投与および吸入による投与が含まれる。非経口投与は、経腸、経皮または吸入以外の投与経路のことを指し、典型的には、注射または注入による。非経口投与には、静脈内、筋肉内および皮下への注射または注入、皮内、眼球外および眼内投与が含まれる。眼内投与には、硝子体内、網膜下、強膜下、脈絡膜内(intrachoroidal)および結膜下(subconjuctival)投与が含まれる。吸入は、口腔からの吸入か鼻腔からの吸入かを問わず、患者の肺への投与のことを指す。局所的投与には、皮膚への適用、ならびに眼内、耳、膣内および鼻腔内投与が含まれる。
本発明の化合物は、1回だけ投与されてもよいし、何回かの投与が所与の時間にわたって様々な時間間隔で投与される投与レジメンに従って投与されてもよい。例えば、投与は、1日あたり1、2、3または4回行われ得る。投与は、所望の治療効果が達成されるまで、または所望の治療効果を維持するために無期限に、行われ得る。本発明の化合物に適した投与レジメンは、その化合物の薬物動態学的特性(例えば、吸収、分布および半減期)に依存し、その薬物動態学的特性は、当業者が測定することができる。さらに、本発明の化合物に適した投与レジメン(そのようなレジメンが投与される持続時間を含む)は、治療される状態、治療される状態の重症度、治療される患者の年齢および身体的状態、治療される患者の病歴、併用療法の性質、所望の治療効果、ならびに当業者の知識および専門技術の範囲内の類似の因子に依存する。適当な投与レジメンが、その投与レジメンに対する個別の患者の反応を考慮して、または個別の患者が変更を必要とするにつれて、調整を要する場合があることが、係る当業者によってさらに理解されるだろう。
典型的な1日の投薬量は、選択される特定の投与経路に応じて変動し得る。経口投与に対する典型的な1日の投薬量は、0.1mg〜1000mgの範囲である。
さらに、本発明の化合物は、プロドラッグとして投与されてもよい。本明細書中で使用されるとき、本発明の化合物の「プロドラッグ」は、患者に投与されるとインビボで最終的に本発明の化合物を遊離する、その化合物の機能的誘導体である。プロドラッグとしての本発明の化合物の投与によって、当業者は以下のうちの1つ以上を行うことができる可能性がある:(a)インビボにおけるその化合物の開始を改変すること;(b)インビボにおけるその化合物の作用の持続時間を改変すること;(c)インビボにおけるその化合物の運搬または分布を改変すること;(d)インビボにおいてその化合物の溶解性を改変すること;および(e)副作用、またはその化合物が遭遇する他の困難を克服することまたは克服すること。プロドラッグを調製するために使用される典型的な機能的誘導体は、インビボにおいて化学的または酵素的に切断される化合物の修飾を含む。そのような修飾(ホスフェート、アミド、エステル、チオエステル、カーボネートおよびカルバメートの調製を含む)は、当業者に周知である。
1つの実施形態において、本発明は、NOX2が介在する疾患を治療するための医薬の調製における本発明の化合物の使用に関する。そのような疾患の例としては、神経変性疾患(例えば、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病およびハンチントン病);神経炎症性疾患(例えば、多発性硬化症);循環器疾患(例えば、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、心肥大、心臓線維症および脳卒中);眼疾患(例えば、糖尿病性黄斑浮腫、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性症および緑内障);脊髄損傷;および外傷性脳損傷が挙げられる。
組成物
本発明の化合物は、必ずしもそうとは限らないが、通常、患者に投与する前に医薬組成物に製剤化され得る。したがって、別の態様において、本発明は、本発明の化合物および1つ以上の薬学上許容される賦形剤を含む医薬組成物に関する。
本発明の医薬組成物は、バルクの形態で調製され、包装されることがあり、ここで、安全かつ有効な量の本発明の化合物が、抽出され、次いで、散剤またはシロップ剤などとして患者に投与され得る。あるいは、本発明の医薬組成物は、単位剤形で調製され、包装されることがあり、ここで、物理的に別個の各単位が、安全かつ有効な量の本発明の化合物を含む。本発明の医薬組成物は、単位剤形で調製されるとき、典型的には、0.1mg〜1000mgを含む。
本発明の医薬組成物は、典型的には、1つの本発明の化合物を含む。しかしながら、ある特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、2つ以上の本発明の化合物を含む。例えば、ある特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、2つの本発明の化合物を含む。さらに、本発明の医薬組成物は、必要に応じて、1つ以上のさらなる薬学上活性な化合物を含んでもよい。
本明細書中で使用されるとき、「薬学上許容される賦形剤」は、医薬組成物に対して形態または濃度(consistency)を与えるのに関わる薬学上許容される材料、組成物またはビヒクルのことを意味する。患者に投与されたときに本発明の化合物の有効性を実質的に減少させ得る相互作用、および薬学上許容されない医薬組成物をもたらし得る相互作用が回避されるように、各賦形剤は、混ぜ合わされたときにその医薬組成物の他の成分と適合性でなければならない。さらに、当然のことながら、各賦形剤は、その組成物を薬学上許容されるのに十分に高い純度でなければならない。
本発明の化合物および薬学上許容される賦形剤は、典型的には、所望の投与経路による患者への投与に適合した剤形に製剤化される。例えば、剤形には、(1)経口投与に適合した剤形(例えば、錠剤、カプセル、カプレット、丸剤、トローチ剤、散剤、シロップ剤、エリキシル剤(elixers)、懸濁液、溶液、エマルジョン、サシェ剤およびカシェ剤);(2)非経口投与に適合した剤形(例えば、無菌の溶液、懸濁液および再構成用の散剤);(3)経皮的投与に適合した剤形(例えば、経皮パッチ);(4)直腸投与に適合した剤形(例えば、坐剤);(5)吸入に適合した剤形(例えば、乾燥粉末、エアロゾル、懸濁液および溶液);ならびに(6)局所的投与に適合した剤形(例えば、クリーム、軟膏、ローション、溶液、ペースト、スプレー、泡沫およびゲル)が含まれる。
適当な薬学上許容される賦形剤は、選択される特定の剤形に応じて変化し得る。さらに、適当な薬学上許容される賦形剤は、それらがその組成物において果たし得る特定の機能について選択されてもよい。例えば、ある特定の薬学上許容される賦形剤は、均一な剤形の生成を容易にする能力について選択されてもよい。ある特定の薬学上許容される賦形剤は、安定な剤形の生成を容易にする能力について選択されてもよい。ある特定の薬学上許容される賦形剤は、患者に投与された際の、1つの器官または身体の一部から別の器官または身体の別の一部への本発明の化合物の運搬または輸送を容易にする能力について選択されてもよい。ある特定の薬学上許容される賦形剤は、患者の服薬率を高める能力について選択されてもよい。
適当な薬学上許容される賦形剤には、以下のタイプの賦形剤が含まれる:希釈剤、充填剤、結合剤、崩壊剤、潤滑剤、滑剤、造粒剤、コーティング剤、湿潤剤、溶媒、共溶媒、懸濁剤、乳化剤、甘味料(sweetners)、着香剤、風味マスキング剤(flavor masking agents)、着色剤、アンチケーキング剤、吸湿剤(hemectants)、キレート剤、可塑剤、粘度増加剤、酸化防止剤、保存剤、安定剤、界面活性物質および緩衝剤。当業者は、ある特定の薬学上許容される賦形剤が、2つ以上の機能を果たすことがあること、ならびに製剤中にどれだけの量の賦形剤が存在するかおよび製剤中にどのような他の成分が存在するかに応じて、代替機能を果たすことがあることを認識するだろう。
当業者は、本発明において使用するための適切な量の適当な薬学上許容される賦形剤の選択を可能にする当該分野の知識および技能を有する。さらに、薬学上許容される賦形剤を説明しており、かつ適当な薬学上許容される賦形剤の選択に有用であり得る、当業者に利用可能ないくつかのリソースが存在する。例としては、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Company)、The Handbook of Pharmaceutical Additives(Gower Publishing Limited)およびThe Handbook of Pharmaceutical Excipients(the American Pharmaceutical Association and the Pharmaceutical Press)が挙げられる。
本発明の医薬組成物は、当業者に公知の手法および方法を用いて調製される。当該分野において通常使用される方法のいくつかは、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Company)に記載されている。
1つの態様において、本発明は、安全かつ有効な量の本発明の化合物および希釈剤または充填剤を含む経口用の固体剤形(例えば、錠剤またはカプセル)に関する。適当な希釈剤および充填剤としては、ラクトース、スクロース、デキストロース、マンニトール、ソルビトール、デンプン(例えば、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプンおよびアルファ化デンプン)、セルロースおよびその誘導体(例えば、微結晶性セルロース)、硫酸カルシウムならびにリン酸水素カルシウムが挙げられる。その経口用の固体剤形は、さらに結合剤を含むことがある。適当な結合剤としては、デンプン(例えば、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプンおよびアルファ化デンプン)、ゼラチン、アカシア、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、トラガント、グアーゴム、ポビドン、ならびにセルロースおよびその誘導体(例えば、微結晶性セルロース)が挙げられる。その経口用の固体剤形は、さらに崩壊剤を含むことがある。適当な崩壊剤としては、クロスポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスカルメロース(croscarmelose)、アルギン酸およびカルボキシルメチルセルロースナトリウムが挙げられる。その経口用の固体剤形は、さらに潤滑剤を含むことがある。適当な潤滑剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム(magnesuim stearate)、ステアリン酸カルシウムおよびタルクが挙げられる。