本発明は、浴室用暖房換気扇に関し、特に浴室用暖房換気扇の漏風防止構造に関する。
図1に示すように、従来技術における或る浴室用暖房換気扇100は、室内に開口する開口101及び継目と接続する開口102を有するフレーム110と、フレーム110下方の開口101を遮蔽するフェースカバー110aからなる換気扇外周と、ファン120と、モータ130と、ヒータ140及び通風路切換板150を備える。暖房換気扇100が運転する時に、暖房換気扇100のフェースカバー110aにおける吸風口160から風が吸入され、そして通風路切換板150を通って、通風路切換板150の回動により通風路切換を行う。これによって、暖房換気扇100の暖房、換気と乾燥機能への選択を実現する。
上記機能への選択は、通風路切換板150の回動によって実現される。このように、通風路切換板150を順調に回動させることができるために、通風路切換板150と通風路壁170との間に、一定の隙間180を確保することが必要となる。こうすれば、暖房換気扇100が運転している際に、僅かな風が当該隙間180内に吹き込み、風量が損失しながら、騒音が発生することもを招く。一方、通風路切換板150と周辺の通風路壁170との間の隙間180が小さく過ぎると、暖房換気扇が運転している際に、風が当該隙間内に吹き込むく場合、ハウリング(howling)が発生しったり、通風路切換板150が円滑に回動できなくなったりした等の問題が発生することがある。
本発明の目的は、騒音を低減可能な浴室用暖房換気扇を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、浴室用換気扇であり、換気扇フレームと、ファン及びモータが設けられたカタツムリ状のファンケーシングと、カタツムリ状のファンケーシングの出風口の下流に設けられ、且つ少なくとも2つの方向の通風路を切り換え可能な通風路切換板及びヒータなどを備え、カタツムリ状のファンケーシング出風口には、空気を通風路切換板内へガイドする漏風防止構造が設けられている浴室用暖房換気扇を提供する。
上記漏風防止構造は、カタツムリ状のファンケーシングの出風口から通風路切換板内へ突出して設けられた突出片であり、通風路切換板は、突出片の外側と重ね合わせる回転片を有する。
通風路を区画する通風路壁は上記カタツムリ状のファンケーシングの出風口から延設して、上記突出片は、カタツムリ状のファンケーシングの出風口の下流側において通風路の通風路壁との間に上記通風路切換板回転片を収納する間隔を形成する。
上記突出片は、カタツムリ状のファンケーシングの出風口全体の周辺に設けられている。
上記突出片は、通風路切換板の有する、カタツムリ状のファンケーシングの出風口を横切る回転軸よりも上方の位置に突出して設けられている。
上記突出片は、通風路切換板の有する、カタツムリ状のファンケーシングの出風口を横切る回転軸よりも下方の位置に突出して設けられている。
上記漏風防止構造は、通風路切換板上と通風路を区画する通風路壁に設けられた相互に係合可能な凸構造である。
上記凸構造は、通風路切換板と通風路壁の左右両側にそれぞれ凸部を設け、且つ通風路切換板における凸部と通風路壁における凸部とが相互に係合可能である。
上記通風路切換板の凸部は、通風路壁に隣り合う通風路切換板の側板にそれぞれ設けられた第1通風路切換板凸部と第2通風路切換板凸部であり、上記通風路壁の凸部は上記通風路壁の中間部位置に設けられた第1通風路壁凸部である。
上記通風路切換板の凸部は、通風路壁に隣り合う通風路切換板の先端部と後端部にそれぞれ設けられた第3通風路切換板凸部と第4通風路切換板凸部であり、上記通風路壁の凸部は上記通風路壁出風口側の中間部位置に設けられた第2通風路壁凸部である。
上記通風路壁の天面側には第3通風路壁凸部を更に設け、上記第3通風路切換板凸部の最低点は、上記第3通風路壁凸部の最低点よりも高い。
本発明は、通風路切換板を順調に回動させるのに必要の隙間を確保するとともに、風量を確保及び騒音を低減することができることに優れている。
また、本発明は、更に以下の構造を備える。
上記モータ、上記ヒータ及び上記通風路切換板を制御する制御部が設けられており、上記通風路切換板の位置を検出し、上記制御部に信号を発信するセンサが更に設けられている。
上記センサは、上記カタツムリ状のファンケーシングの通風路壁の側面に設けられた第1本体側検出素子と、上記通風路切換板の回転片の外側に設けられ、且つ上記第1本体側検出素子と対応する位置に設けられた第1通風路切換板側被検出素子とからなる。
上記第1本体側検出素子は、上記通風路切換板に伴って移動する上記第1通風路切換板側被検出素子の移動可能な限界点に対応して設けられている。
上記センサは、上記カタツムリ状のファンケーシングの通風路壁の天面にに設けられた第2本体側検出素子と、上記通風路切換板の回転片の外側に設けられ、且つ上記第2本体側検出素子と対応する位置に設けられた第2通風路切換板側被検出素子とからなる。
上記センサは、上記カタツムリ状のファンケーシングの通風路壁の底面に設けられた第3本体側検出素子と、上記通風路切換板の回転片の外側に設けられ、且つ上記第3本体側検出素子と対応する位置に設けられた第3通風路切換板側被検出素子とからなる。
上記第1、第2、第3本体側検出素子は磁気センサであり、上記第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子は磁石である。
上記磁気センサは電磁石である。
上記構造によれば、通風路切換板を順調に回動させるのに必要の隙間、風量を確保し騒音を低減できるとともに、センサにより通風路切換板の位置を検出することも可能である。よって、暖房運転或いは換気運転において、外因によって通風路切換板が正常位置からずれることが発生した場合、制御部によりその位置を補正することができる。
図1は従来技術の模式図である。
図2Aは第1実施例の模式図である。
図2Bは第1実施例の模式図である。
図2Cは第1実施例の模式図である。
図2Dは第1実施例の模式図である。
図3Aは第2実施例の模式図である。
図3Bは第2実施例の模式図である。
図4Aは第3実施例の模式図である。
図4Bは第3実施例の模式図である。
図5Aは第4実施例の模式図である。
図5Bは第4実施例の模式図である。
図5Cは第4実施例の模式図である。
図5Dは第4実施例の模式図である。
図6Aは第5実施例の模式図である。
図6Bは第5実施例の模式図である。
図6Cは第5実施例の模式図である。
図6Dは第5実施例の模式図である。
図7Aは第6実施例の第1実施形態の模式図である。
図7Bは第6実施例の第1実施形態の模式図である。
図8は第6実施例の第2実施形態の模式図である。
図9は第6実施例の第3実施形態の模式図である。
図2A、2B、2C、2Dは、本発明第1実施例の模式図である。図2Aに示すように、浴室用暖房換気扇100は、換気扇フレーム110と、換気扇フレーム110下方の開口101を遮蔽するフエースカバー110aからなる換気扇外囲と、ファン120とモータ130とが設けられたカタツムリ状のファンケーシング131と、通風路切換板150及びヒータ140などを備え、換気扇フレーム110の側壁に出風口111が設けられている。フエースカバー110aは吸風口160と室内出口風112を有する。カタツムリ状のファンケーシング131は出風口132を備え、当該出風口132は、天井壁と、側壁及び底壁によって囲まれた四角形の筒状である。浴室用暖房換気扇100本体は、出風口132から換気扇フレーム110の側壁に設けられた出風口111までの通風路、及び出風口132から換気扇フエースカバーに設けられた室内に吹く室内出風口112までの通風路を有する。
図2B、2Dに示すように、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング出風口132を横切る回転軸151を有し、それに、回転軸151の周辺には、上記通風路を切り換える主板152と、この主板152を回転軸に向けて連続的に回転させ、側板154を有する回転片155とが設けられている。しかも、通風路切換板150は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の下流にあり、上記主板152の位置に応じて、出風口は二つの方向、即ち、上記した二つの通風路に切り換えられる。カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132には、空気を通風路切換板内へ案内する漏風防止構造が設けられている。
図2Bに示される漏風防止構造は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132全体の周辺から通風路切換板150内へ突出して設けられた突出片200であり、上記通風路切換板150の回転片155は当該突出片200の外側と重なっている。
通風路を区画する通風路壁170は、上記カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から換気扇の出風口111と室内に吹く出風口112に延設し、上記突出片200は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の下流側と通風路壁170との間に、上記通風路切換板150の回転片155を収納する一定の間隔190を形成する。
突出片200は、出風口132全体の周辺から通風路内側に突出して 「口」字状を形成する。それに、この「口」字状は、上記通風路切換板150の回転軸151を境界として上部分と下部分との二つの部分に分けられ、そのカタツムリ状のファンケーシング131の天面134に近い部分は突出片200の上端210であり、カタツムリ状のファンケーシング131の底面135に近い部分は突出片200の下端220である。
浴室用暖房換気扇100は、通風路切換板150の回動位置を制御することにより、暖房換気扇100の暖房、換気、乾燥機能への選択を実現する。
また、図2Aは、浴室用暖房換気扇100の暖房モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、通風路切換板150の両側の側板154と主板152の先端部1521とは、出風口132の下流側から突出片200の上端210と通風路壁170との間の間隔190内に嵌入する。即ち、突出片200の上端210と通風路壁170とは、通風路切換板150両側の側壁154と主板152の先端部1521を収納する構造を形成する。暖房換気扇100の運転時において、風が暖房換気扇の吸風口160から吸入され、ファン120を通ってからカタツムリ状のファンケーシング131の出風口132より吹き出され、ヒータ140に吹く。上記構造によれば、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から直接流出することを防止することが可能となる。
即ち、突出片200は、カタツムリ状のファンケーシング131の下流側に突出して設けられ、突出片200の外側が通風路切換板150と重なって収納構造を形成し、カタツムリ状のファンケーシング131から吹き出した空気は通風路切換板150の外側に漏れることなく、通風路切換板150内にガイドされ、最終的には、二つの通風路の一方としての室内に吹く室内出風口112の通風路に流れることができる。
図2Cは、浴室用暖房換気扇100の換気モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の底面135位置まで回動し、通風路切換板150両側の側板154と後端部1522とは、出風口132の下流側から、「口」字状の突出片200の下端220と通風路壁170との間の間隔190内に嵌入する。即ち、突出片200の下端220と通風路壁170とは、通風路切換板150両側の側壁154と主板152の後端部1522とを収納する構造を形成する。暖房換気扇100の運転時において、風が暖房換気扇の吸風口160から吸入され、ファン120を通ってからカタツムリ状のファンケーシング131における出風口132より吹き出され、出風口111に吹く。上記構造によれば、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から直接流出することを防止することが可能となる。
即ち、突出片200は、カタツムリ状のファンケーシング131の下流側へ向けて突出して設けられ、その外側が通風路切換板150の下端220と重なって収納構造を形成し、カタツムリ状のファンケーシング131から吹き出した空気は通風路切換板150の外側に漏れることなく、通風路切換板150内にガイドされ、最終的には、二つの通風路の一方としての換気扇の出風口111の通風路に流れることができる。
前述したように、通風路切換板150が回動した場合、通風路壁170と接触する部分に一定の隙間が存在しており、上記カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132と通風路との間に漏風防止構造である「口」字状突出片200を設けることにより、風の上流側から通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間を遮蔽することで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間内に吹くことを防止でき、これによって騒音の発生と通風路切換板150の回動不良の発生を防止し、風量を確保する作用を実現することができる。これにより、製品の性能及びエネルギー利用効率が向上する。
図3A、3Bは、本発明の第2実施例の模式図である。カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の下流側に通風路壁170は延設され、上記カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から下流側に突出して設けられた突出片300は通風路壁170の内側と一定の間隔290を形成する。
突出片300は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の通風路切換板150の回転軸151よりも上方側に設けられている。即ち、逆「U」字状が形成される。
しかも、一定の回動位置において、通風路切換板150は、突出片300の外側と通風路壁170との間に形成された間隔290に収納される。
また、図3Aは、浴室用暖房換気扇100の暖房モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、通風路切換板150両側の側板154と主板152の先端部1521は、風の下流側から逆「U」字状の突出片300と通風路壁170との間の間隔290内に嵌入し、突出片300と通風路壁170は、通風路切換板150両側の側板154と主板152の先端部1521を収納する構造を形成する。暖房換気扇100の運転時において、風が暖房換気扇100の吸風口160から吸入され、ファン120を通ってからカタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から吹き出され、ヒータ140に吹く。上記構造によれば、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から直接流出することを防止することが可能となる。
即ち、突出片300は、カタツムリ状のファンケーシング131の下流側へ向けて突出して設けられ、その外側が通風路切換板150と重なって収納構造を形成し、カタツムリ状のファンケーシング131から吹き出した空気は漏れることなく、通風路切換板150内にガイドされ、最終的には、二つの通風路の一方としての室内に吹く出風口112の通風路に流れることができる。これにより、製品の性能及びエネルギー利用効率が向上する。
図4A、4Bは、本発明の第3実施例の模式図である。カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の下流側に通風路壁170を延設し、上記カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から下流側へ突出して設けられた突出片400と通風路壁170の内側に一定の間隔390を形成する。
突出片400は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の通風路切換板150の回転軸151よりも下方側に設けられている。即ち、「U」字状が形成される。
しかも、一定の回動位置において、通風路切換板150は、突出片400の外側と通風路壁170との間に形成された間隔390に収納される。
また、図4Aは、浴室用暖房換気扇100の換気モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動し、通風路切換板150両側の側板154と後端部1522が、風の下流側からU字状の突出片400と通風路壁170との間の間隔390内に嵌入し、突出片400と通風路壁170とは、通風路切換板150両側の側板154と後端部1522を収納する構造を形成する。暖房換気扇100の運転時において、風が暖房換気扇100の吸風口160から吸入され、ファン120を通ってからカタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から吹き出され、出風口111に吹く。上記構造によれば、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から直接流出することを防止することが可能となる。
即ち、突出片400は、カタツムリ状のファンケーシング131の下流側へ向けて突出して設けられ、その外側が通風路切換板150と重なって収納構造を形成し、カタツムリ状のファンケーシング131から吹き出した空気は漏れることなく、通風路切換板150内にガイドされ、最終的には、二つの通風路の一方としての換気扇の出風口111の通風路に流れることができる。これにより、製品の性能及びエネルギー利用効率が向上する。
図5A、5B、5C、5Dは、本発明の第4実施例の模式図である。図5A、5Bに示すように、通風路切換板150の側板154の通風路壁170と対向する左側面1541と右側面1542には、それぞれ一対の第1通風路切換板凸部161と第2通風路切換板凸部162を設ける。即ち、第1通風路切換板凸部161と第2通風路切換板凸部162は、通風路切換板150の側板154の端面に縁飾りを付けるように、回転軸151から放射状に設けられている。
しかも、通風路壁170の左側と右側176の中間部位置に、それぞれ第1通風路壁凸部171が設けられている。即ち、第1通風路壁凸部171は、通風路切換板150の回転軸151から出風口111下端までを結ぶ線に設けられている。それに、該第1通風路壁凸部171は、上記第1通風路切換板凸部161と第2通風路切換板凸部162との間に位置している。
暖房換気扇の運転が換気モード又は暖房モードにある際に、通風路切換板150の位置を設定する。通風路切換板150と通風路壁170それぞれの第1通風路切換板凸部161と第1通風路壁凸部171、或いは第2通風路切換板凸部162と第1通風路壁凸部171とが上下に重なって係合する凸構造により、出風口132から換気扇フレーム110の側壁に設けられた換気扇の出風口111の通風路と、出風口132から換気扇フェースカバーに設けられた、室内に吹く室内出風口112の通風路とを仕切ることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に流れることを防止することが可能となる。
具体的には以下の通りである。
図5Cは、浴室用暖房換気扇100の暖房モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、この場合、通風路切換板150左側面(図示せず)と右側面1542に設けられた第2通風路切換板凸部162は、それぞれ通風路壁170の左側(図示せず)と右側176に設けられた第1通風路壁凸部171と係合し、密着状態となることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に流れることを防止する。
図5Dは、浴室用暖房換気扇100の換気モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動し、この場合、通風路切換板150左側面(図示せず)と右側面1542に設けられた第1通風路切換板凸部161は、それぞれ通風路壁170の左側と右側176に設けられた第1通風路壁凸部171と係合して、密着状態となることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止する。
図6A、6B、6C、6Dは、本発明の第5実施例の模式図である。図6A、6Bに示すように、通風路切換板150の先端部1521と後端部1522の外側には、それぞれ、通風路壁170と対向する第3通風路切換板凸部164と第4通風路切換板凸部165が設けられ、通風路壁170の出風口111側の中間部下端に第2通風路壁凸部186が設けられている。しかも、第2通風路壁凸部186は第3通風路切換板凸部164と第4通風路切換板凸部部165との間に位置している。
暖房換気扇の運転が換気モード又は暖房モードにある場合、通風路切換板150と通風路壁170に設けられた第3通風路切換板凸部164と第2通風路壁凸部186とが又は第4通風路切換板凸部165と第2通風路壁凸部186とが重なって係合することにより、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止する。
具体的には以下の通りである。
図6Cは、浴室用暖房換気扇100の暖房モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、この場合、通風路切換板150の後端部1522の第4通風路切換板凸部165と通風路壁170の第2通風路壁凸部186とが係合して、密着状態となることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止する。
図6Dは、浴室用暖房換気扇100の換気モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動し、この場合、通風路切換板150の先端部1521の第3通風路切換板凸部164と通風路壁170の第2通風路壁凸部186とが係合して、密着状態となることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止する。
また、図6Cに示すように、当該実施例は、更に、通風路壁170の天面172側に下方に突出した「V」字状の第3通風路壁凸部177を設け、且つ通風路切換板150の先端部1521の第3通風路切換板凸部164の最低点1640は、上記「V」字状の第3通風路壁凸部177の最低点1770よりも高い。第3通風路壁凸部177は、出風口132側に位置している前側1772と出風口132の下流側に位置している後側1771が設けられており、且つその下方に頂点を有している。しかも、その断面形状は、斜辺としての前側1772と一辺としての後側177とで形成する直辺三角形である。
しかも、暖房換気扇100の運転が暖房モードである場合、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、この場合、通風路切換板150の先端部1521の第3通風路切換板凸部164と第3通風路壁凸部177の後側1771とが係合すると共に、通風路切換板150の後端部1522の第4通風路切換板凸部165と通風路壁170の第2通風路壁凸部186とが係合して、密着状態となる。それに、以上で説明したように、「V」字状の第3通風路壁凸部177の前側1772は、断面形状が三角形の斜辺を形成し、すなわち、前側1772は、更に、出風口側から吹き出した風を通風路切換板150内へガイドするガイド板として働いている。従って、上記「V」字状の第3通風路壁凸部177により、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止するとともに、風の阻力を低減し、性能を高めることもできる。これにより、製品の性能及びエネルギー利用効率が向上する。
本発明の第6実施例は、漏風防止構造としての突出片300が設けられた上記第2実施例の実施状態をもとに、モータ130と、ヒータ140及び通風路切換板150を制御する制御部を更に設け、更には、通風路切換板150の位置を検出し且つ上記制御部に信号を発信するセンサを設ける。
暖房運転或いは換気運転において、センサは、通風路切換板150の位置を検出し、且つ制御部に信号を発信する。通風路切換板150の位置が正常位置からずれた場合、当該位置信号に基づいて、制御部はステップモータを制御して通風路切換板を正常位置に回動させる。
通風路切換板150の位置を検出可能であるため、暖房運転或いは換気運転において、外因によって通風路切換板150が正常位置からずれることが発生した場合、制御部によりその位置を補正することができる。
したがって、本発明に係る漏風防止構造によれば、空気を通風路切換板150内に確実に案内するとともに、通風路切換板150の位置ずれによる漏風を防止することができる。
また、センサは、上記カタツムリ状のファンケーシング131の通風路壁170の側面に設けられた第1本体側検出素子と、上記通風路切換板150の回転片155の側板154の外側に設けられ且つ上記第1本体側検出素子と対応した位置に設けられた第1通風路切換板側被検出素子とからなる。
図7A、7Bは、第6実施例の第1実施形態の模式図である。図7Aに示すように、カタツムリ状のファンケーシング131の通風路壁170の側面に設けられた第1本体側検出素子0011、0012は、通風路切換板150に伴って移動する上記第1通風路切換板側被検出素子551の移動可能な限界点に対応して設けられている。
図7Aに示すように、通風路切換板150の側板154には、第1通風路切換板側被検出素子551が設けられている。該実施形態の第1通風路切換板側被検出素子551は、通風路切換板150の側板154上方の端面に縁飾りを付けるように、回転軸151から放射状に設けられる(図5Aにおける第1通風路切換板凸部の位置と同じ)。
図7Aに示すように、通風路壁170の左側又は右側面176の側面(その中の一方の側又は両側)は、回転軸151から放射状を呈するように第1本体側検出素子0011、0012を2箇所に設ける。
通風路壁170側面の2箇所に設けられた第1本体側検出素子0011、0012は、通風路切換板150に伴って移動する第1通風路切換板側被検出素子551の移動可能な限界点に対応して設けられている。
即ち、通風路壁170の一方側の第1本体側検出素子0011は、暖房モード時の通風路切換板側第1通風路切換板側被検出素子551の位置に対応しており、即ち、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、通風路切換板150の側板154の上方端面の第1通風路切換板側被検出素子551もそれに伴い回転し、第1本体側検出素子0011は、上方の限界点に達成した状態の第1通風路切換板側被検出素子551と対向方向で回転軸151から放射状を呈するように設けられる。
また、図7Bに示すように、通風路壁170の他方側の第1本体側検出素子0012は、換気モード時の通風路切換板側の第1通風路切換板側被検出素子551の位置に対応しており、即ち、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動し、通風路切換板150の側板154の上方端面の第1通風路切換板側被検出素子551もそれに伴って回転し、第1本体側検出素子0012は、下方の限界点に達成した状態の第1通風路切換板側被検出素子551と対向する方向で回転軸151から放射状を呈するように設けられる。
前述したように、通風路壁170側面の2箇所に設けられた第1本体側検出素子0011、0012は、通風路切換板側被検出素子551の上方及び下方の移動可能な限界点に対応して設けられているため、暖房運転の場合、通風路切換板150の側板154の回動に伴い、第1通風路切換板側被検出素子551が上方の移動可能な限界点まで移動した時に、この上方の限界点に対応して設けられた一方側の第1本体側検出素子0011により暖房運転時の通風路切換板150の正常位置を検出する。
それに、換気運転の場合、通風路切換板150の側板154の回動に伴い、第1通風路切換板側被検出素子551が下方の移動可能な限界点まで移動した時に、この下方の限界点に対応して設けられた他方側の第1本体側検出素子0012により換気運転時の通風路切換板150の正常位置を検出する。
制御部は、この位置信号に基づいてステップモータに信号を発信して通風路切換板150の回動を制御する。
また、第1通風路切換板側被検出素子551は、側板154上方の端面に縁飾りを付けるように、回転軸151から放射状を呈して分離された部分に設けられており、通風路壁170側面の2箇所に設けられた第1本体側検出素子0011、0012は、通風路壁170の側面において回転軸から放射状を呈して分離部分に設けられているのであれば、第1本体側検出素子0011と第1本体側検出素子0012とは遠く離れているため、第1通風路切換板側被検出素子551を検出する時に相互に干渉することが発生しない。そのため、第1本体側検出素子0011、0012により、第1通風路切換板側被検出素子551を極めて安定的に検出することができる。
通風路壁170の側面の2箇所に設けられた第1本体側検出素子0011、0012及び通風路切換板150の側板154に設けられた第1通風路切換板側被検出素子551により、軸線方向の非接触検出を通して通風路切換板150の位置を検出することができる。
乾燥運転と換気運転時の通風路切換板150の正常位置を正確に検出可能であるため、暖房運転又は換気運転において、外因によって通風路切換板150が正常位置からずれることが発生した場合、制御部によりその位置を補正することができる。
したがって、本発明に係る漏風防止構造によれば、空気を通風路切換板150内に確実に案内するとともに、通風路切換板150の位置ずれによる漏風を防止することもできる。
図8は、第6実施例の第2実施形態の模式図である。図8に示すように、上記センサは、カタツムリ状のファンケーシング131の通風路壁170の天面に設けられた第2本体側検出素子0021と、上記通風路切換板150の回転片155の先端部1521の外側に設けられ且つ上記第2本体側検出素子0021と対応する位置に設けられた第2通風路切換板側被検出素子552とからなってもよい。
通風路壁170の天面内側に設けられた第2本体側検出素子0021と通風路切換板150の先端部1521に設けられた第2通風路切換板側被検出素子552により、ラジアル方向の非接触検出を通して暖房運転時の通風路切換板の正常位置を検出することができる。
即ち、暖房モード時の通風路切換板150の位置において、即ち、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動した時に、第2本体側検出素子0021は、通風路切換板150の先端部1521に設けられた第2通風路切換板側被検出素子552と対向する方向に設けられている。
第2本体側検出素子0021と第2通風路切換板側被検出素子552は、それぞれ、通風路壁170の天面内側と通風路切換板150の先端部1521外側の任意部分に設けることができ、暖房モードの場合には対向する方向に設けられている。
制御部は、第2本体側検出素子0021と第2通風路切換板側被検出素子552の位置信号に基づいてステップモータに信号を発信して通風路切換板の回動を制御する。
暖房運転において、外因によって通風路切換板150が正常位置からずれることが発生した場合、その位置を制御部により補正することができる。
したがって、本発明に係る漏風防止構造によれば、空気を通風路切換板150内に確実に案内するとともに、通風路切換板150の位置ずれによる漏風を効果的に防止することもできる。
図9は、第6実施例の第3実施形態の模式図である。図9に示すように、上記センサは、カタツムリ状のファンケーシング131の通風路壁170の底面に設けられた第3本体側検出素子0031と、上記通風路切換板150の回転片155の外側に設けられ且つ上記第3本体側検出素子0031と対応する位置に設けられた第3通風路切換板側被検出素子553とからなる。
通風路壁170の底面内側に設けられた第3本体側検出素子0031と通風路切換板150の後端部1522に設けられた第3通風路切換板側被検出素子553により、ラジアル方向の非接触検出を通して、換気運転時の通風路切換板の正常位置を検出することができる。
即ち、換気モード時の通風路切換板150の位置において、即ち、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動した場合、第3本体側検出素子0031は、通風路切換板150の後端部1522に設けられた第3通風路切換板側被検出素子553と対向する方向に設けられている。
第3本体側検出素子0031と第3通風路切換板側被検出素子553は、それぞれ、通風路壁170の底面内側と通風路切換板150の後端部1522外側の任意部分に設けることができ、暖房モードの場合、対向する方向に設けられている。
制御部は、第3本体側検出素子0031と第3通風路切換板側被検出素子553の位置信号に基づいて、ステップモータに信号を発信して通風路切換板の回動を制御する。
換気運転時、通風路切換板150の正常位置を正確に検出することができる。
換気運転において、外因によって通風路切換板150が正常位置からずれることが発生した場合、その位置を制御部により補正することができる。
したがって、本発明の実施例に係る漏風防止構造によれば、空気を通風路切換板150内に確実に案内するとともに、通風路切換板150の位置ずれによる漏風を防止することができる。
また、第1、第2、第3本体側検出素子は磁気センサであり、第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子は磁石である。
第1本体側検出素子、第2本体側検出素子、第3本体側検出素子は、磁気センサのうちの正孔素子である。それに、第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子は磁石である。
通風路切換板150の回動により、第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子が第1、第2、第3本体側検出素子の検出範囲内に入っているのであれば、磁気センサは磁石が生じる磁界を検出することができる。
第1、第2、第3本体側検出素子は正孔素子を用いた磁気センサであり、第1〜第3通風路切換板側被検出素子が磁石であれば、機械式スイッチに比べて、非接触であり且つ小型化のセンサを実現することが可能となる。
そして、上記磁気センサ(第1、第2、第3本体側の検出素子)は、電磁石であってよい。
即ち、第1、第2、第3本体側の検出素子は電磁石である。
通風路切換板150の回動により、第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子は、第1、第2、第3本体側検出素子の検出範囲内に入っているのであれば、磁石の磁界が変化し、電磁石のコイルに電圧が生じる。
換気運転時又は暖房運転時において、制御部はステップモータを制御して通風路切換板を回動させる場合、まず、第1、第2、第3本体側検出素子により磁石(第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子)が電磁石の検出範囲内に入ったことを検出し、そして、電磁石の本体側の磁気センサ(第1、第2、第3本体側検出素子)は、電源をオンにして、換気運転時又は暖房運転時において、通風路切換板150を正常位置の付近に回動させ、本体側の磁気センサ(第1本体側検出素子、第2本体側検出素子)は通風路切換板150側の磁石(第1通風路切換板側被検出素子、第2通風路切換板側被検出素子)を吸引するようになる。
通風路切換板150が暖房運転及び換気運転時において正常位置を保持することを確保することができる。通風路切換板150が正常位置からずれた場合、それを正常位置に調整して閉鎖することができる。
また、上記第6実施例の漏風防止構造は、第2実施例の突出片300を有する構造であり、第1実施例、第2実施例、第5実施例のいずれか1つの実施例の漏風防止構造を有する実施形態は、第6実施例で説明した制御部及びセンサにより、本発明の実施例の漏風防止構造を利用し、空気を通風路切換板150内に確実にガイドするとともに、暖房運転において通風路切換板150がその自重によって換気位置側に向けて位置ずれることによる漏風を効果的に防止することができ、しかも、換気運転において風圧によって通風路切換板150が位置ずれることによる漏風を効果的に防止することができる。
本発明は、浴室用暖房換気扇に関し、特に浴室用暖房換気扇の漏風防止構造に関する。
図1に示すように、従来技術における或る浴室用暖房換気扇100は、室内に開口する開口101及び継目と接続する開口102を有するフレーム110と、フレーム110下方の開口101を遮蔽するフェースカバー110aからなる換気扇外周と、ファン120と、モータ130と、ヒータ140及び通風路切換板150を備える。暖房換気扇100が運転する時に、暖房換気扇100のフェースカバー110aにおける吸風口160から風が吸入され、そして通風路切換板150を通って、通風路切換板150の回動により通風路切換を行う。これによって、暖房換気扇100の暖房、換気と乾燥機能への選択を実現する。
上記機能への選択は、通風路切換板150の回動によって実現される。このように、通風路切換板150を順調に回動させることができるために、通風路切換板150と通風路壁170との間に、一定の隙間180を確保することが必要となる。こうすれば、暖房換気扇100が運転している際に、僅かな風が当該隙間180内に吹き込み、風量が損失しながら、騒音が発生することを招く。一方、通風路切換板150と周辺の通風路壁170との間の隙間180が小さ過ぎると、暖房換気扇が運転している際に、風が当該隙間内に吹き込む場合、ハウリング(howling)が発生したり、通風路切換板150が円滑に回動できなくなったりする等の問題が発生することがある。
本発明の目的は、騒音を低減可能な浴室用暖房換気扇を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、浴室用換気扇であり、換気扇フレームと、ファン及びモータが設けられたカタツムリ状のファンケーシングと、カタツムリ状のファンケーシングの出風口の下流に設けられ、且つ少なくとも2つの方向の通風路を切り換え可能な通風路切換板及びヒータなどを備え、カタツムリ状のファンケーシング出風口には、空気を通風路切換板内へガイドする漏風防止構造が設けられている浴室用暖房換気扇を提供する。
上記漏風防止構造は、カタツムリ状のファンケーシングの出風口から通風路切換板内へ突出して設けられた突出片であり、通風路切換板は、突出片の外側と重ね合わせる回転片を有する。
通風路を区画する通風路壁は上記カタツムリ状のファンケーシングの出風口から延設して、上記突出片は、カタツムリ状のファンケーシングの出風口の下流側において通風路の通風路壁との間に上記通風路切換板回転片を収納する間隔を形成する。
上記突出片は、カタツムリ状のファンケーシングの出風口全体の周辺に設けられている。
上記突出片は、通風路切換板の有する、カタツムリ状のファンケーシングの出風口を横切る回転軸よりも上方の位置に突出して設けられている。
上記突出片は、通風路切換板の有する、カタツムリ状のファンケーシングの出風口を横切る回転軸よりも下方の位置に突出して設けられている。
上記漏風防止構造は、通風路切換板上と通風路を区画する通風路壁に設けられた相互に係合可能な凸構造である。
上記凸構造は、通風路切換板と通風路壁の左右両側にそれぞれ凸部を設け、且つ通風路切換板における凸部と通風路壁における凸部とが相互に係合可能である。
上記通風路切換板の凸部は、通風路壁に隣り合う通風路切換板の側板にそれぞれ設けられた第1通風路切換板凸部と第2通風路切換板凸部であり、上記通風路壁の凸部は上記通風路壁の中間部位置に設けられた第1通風路壁凸部である。
上記通風路切換板の凸部は、通風路壁に隣り合う通風路切換板の先端部と後端部にそれぞれ設けられた第3通風路切換板凸部と第4通風路切換板凸部であり、上記通風路壁の凸部は上記通風路壁出風口側の中間部位置に設けられた第2通風路壁凸部である。
上記通風路壁の天面側には第3通風路壁凸部を更に設け、上記第3通風路切換板凸部の最低点は、上記第3通風路壁凸部の最低点よりも高い。
本発明は、通風路切換板を順調に回動させるのに必要の隙間を確保するとともに、風量を確保及び騒音を低減することができることに優れている。
また、本発明は、更に以下の構造を備える。
上記モータ、上記ヒータ及び上記通風路切換板を制御する制御部が設けられており、上記通風路切換板の位置を検出し、上記制御部に信号を発信するセンサが更に設けられている。
上記センサは、上記カタツムリ状のファンケーシングの通風路壁の側面に設けられた第1本体側検出素子と、上記通風路切換板の回転片の外側に設けられ、且つ上記第1本体側検出素子と対応する位置に設けられた第1通風路切換板側被検出素子とからなる。
上記第1本体側検出素子は、上記通風路切換板に伴って移動する上記第1通風路切換板側被検出素子の移動可能な限界点に対応して設けられている。
上記センサは、上記カタツムリ状のファンケーシングの通風路壁の天面に設けられた第2本体側検出素子と、上記通風路切換板の回転片の外側に設けられ、且つ上記第2本体側検出素子と対応する位置に設けられた第2通風路切換板側被検出素子とからなる。
上記センサは、上記カタツムリ状のファンケーシングの通風路壁の底面に設けられた第3本体側検出素子と、上記通風路切換板の回転片の外側に設けられ、且つ上記第3本体側検出素子と対応する位置に設けられた第3通風路切換板側被検出素子とからなる。
上記第1、第2、第3本体側検出素子は磁気センサであり、上記第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子は磁石である。
上記磁気センサは電磁石である。
上記構造によれば、通風路切換板を順調に回動させるのに必要な隙間、風量を確保し騒音を低減できるとともに、センサにより通風路切換板の位置を検出することも可能である。よって、暖房運転或いは換気運転において、外因によって通風路切換板が正常位置からずれることが発生した場合、制御部によりその位置を補正することができる。
図1は従来技術の模式図である。
図2Aは第1実施例の模式図である。
図2Bは第1実施例の模式図である。
図2Cは第1実施例の模式図である。
図2Dは第1実施例の模式図である。
図3Aは第2実施例の模式図である。
図3Bは第2実施例の模式図である。
図4Aは第3実施例の模式図である。
図4Bは第3実施例の模式図である。
図5Aは第4実施例の模式図である。
図5Bは第4実施例の模式図である。
図5Cは第4実施例の模式図である。
図5Dは第4実施例の模式図である。
図6Aは第5実施例の模式図である。
図6Bは第5実施例の模式図である。
図6Cは第5実施例の模式図である。
図6Dは第5実施例の模式図である。
図7Aは第6実施例の第1実施形態の模式図である。
図7Bは第6実施例の第1実施形態の模式図である。
図8は第6実施例の第2実施形態の模式図である。
図9は第6実施例の第3実施形態の模式図である。
図2A、2B、2C、2Dは、本発明第1実施例の模式図である。図2Aに示すように、浴室用暖房換気扇100は、換気扇フレーム110と、換気扇フレーム110下方の開口101を遮蔽するフェースカバー110aからなる換気扇外囲と、ファン120とモータ130とが設けられたカタツムリ状のファンケーシング131と、通風路切換板150及びヒータ140などを備え、換気扇フレーム110の側壁に出風口111が設けられている。フェースカバー110aは吸風口160と室内出風口112を有する。カタツムリ状のファンケーシング131は出風口132を備え、当該出風口132は、天井壁と、側壁及び底壁によって囲まれた四角形の筒状である。浴室用暖房換気扇100本体は、出風口132から換気扇フレーム110の側壁に設けられた出風口111までの通風路、及び出風口132から換気扇フェースカバーに設けられた室内に吹く室内出風口112までの通風路を有する。
図2B、2Dに示すように、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング出風口132を横切る回転軸151を有し、それに、回転軸151の周辺には、上記通風路を切り換える主板152と、この主板152を回転軸に向けて連続的に回転させ、側板154を有する回転片155とが設けられている。しかも、通風路切換板150は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の下流にあり、上記主板152の位置に応じて、出風口は二つの方向、即ち、上記した二つの通風路に切り換えられる。カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132には、空気を通風路切換板内へ案内する漏風防止構造が設けられている。
図2Bに示される漏風防止構造は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132全体の周辺から通風路切換板150内へ突出して設けられた突出片200であり、上記通風路切換板150の回転片(図示せず)は当該突出片200の外側と重なっている。
図2A、2Bに示すように、通風路を区画する通風路壁170は、上記カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から換気扇の出風口111と室内に吹く出風口112に延設し、上記突出片200は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の下流側と通風路壁170との間に、上記通風路切換板150の回転片155を収納する一定の間隔190を形成する。
突出片200は、出風口132全体の周辺から通風路内側に突出して 「口」字状を形成する。それに、この「口」字状は、上記通風路切換板150の回転軸151を境界として上部分と下部分との二つの部分に分けられ、そのカタツムリ状のファンケーシング131の天面134に近い部分は突出片200の上端210であり、カタツムリ状のファンケーシング131の底面135に近い部分は突出片200の下端220である。
浴室用暖房換気扇100は、通風路切換板150の回動位置を制御することにより、暖房換気扇100の暖房、換気、乾燥機能への選択を実現する。
また、図2Aは、浴室用暖房換気扇100の暖房モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、通風路切換板150の両側の側板154と主板152の先端部1521とは、出風口132の下流側から突出片200の上端210と通風路壁170との間の間隔190内に嵌入する。即ち、突出片200の上端210と通風路壁170とは、通風路切換板150両側の側壁154と主板152の先端部1521を収納する構造を形成する。暖房換気扇100の運転時において、風が暖房換気扇の吸風口160から吸入され、ファン120を通ってからカタツムリ状のファンケーシング131の出風口132より吹き出され、ヒータ140に吹く。上記構造によれば、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から直接流出することを防止することが可能となる。
即ち、突出片200は、カタツムリ状のファンケーシング131の下流側に突出して設けられ、突出片200の外側が通風路切換板150と重なって収納構造を形成し、カタツムリ状のファンケーシング131から吹き出した空気は通風路切換板150の外側に漏れることなく、通風路切換板150内にガイドされ、最終的には、二つの通風路の一方としての室内に吹く室内出風口112の通風路に流れることができる。
図2Cは、浴室用暖房換気扇100の換気モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の底面135位置まで回動し、通風路切換板150両側の側板154と後端部1522とは、出風口132の下流側から、「口」字状の突出片200の下端220と通風路壁170との間の間隔190内に嵌入する。即ち、突出片200の下端220と通風路壁170とは、通風路切換板150両側の側壁154と主板152の後端部1522とを収納する構造を形成する。暖房換気扇100の運転時において、風が暖房換気扇の吸風口160から吸入され、ファン120を通ってからカタツムリ状のファンケーシング131における出風口132より吹き出され、出風口111に吹く。上記構造によれば、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から直接流出することを防止することが可能となる。
即ち、突出片200は、カタツムリ状のファンケーシング131の下流側へ向けて突出して設けられ、その下端220の外側が通風路切換板150と重なって収納構造を形成し、カタツムリ状のファンケーシング131から吹き出した空気は通風路切換板150の外側に漏れることなく、通風路切換板150内にガイドされ、最終的には、二つの通風路の一方としての換気扇の出風口111の通風路に流れることができる。
前述したように、通風路切換板150が回動した場合、通風路壁170と接触する部分に一定の隙間が存在しており、上記カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132と通風路との間に漏風防止構造である「口」字状突出片200を設けることにより、風の上流側から通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間を遮蔽することで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間内に吹くことを防止でき、これによって騒音の発生と通風路切換板150の回動不良の発生を防止し、風量を確保する作用を実現することができる。これにより、製品の性能及びエネルギー利用効率が向上する。
図3A、3Bは、本発明の第2実施例の模式図である。カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の下流側に通風路壁170は延設され、上記カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から下流側に突出して設けられた突出片300は通風路壁170の内側と一定の間隔290を形成する。
突出片300は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の通風路切換板150の回転軸151よりも上方側に設けられている。即ち、逆「U」字状が形成される。
しかも、一定の回動位置において、通風路切換板150両側の側板154と主板152の先端部1521は、突出片300の外側と通風路壁170との間に形成された間隔290に収納される。
また、図3Aは、浴室用暖房換気扇100の暖房モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、通風路切換板150両側の側板154と主板152の先端部1521は、風の下流側から逆「U」字状の突出片300と通風路壁170との間の間隔290内に嵌入し、突出片300と通風路壁170は、通風路切換板150両側の側板154と主板152の先端部1521を収納する構造を形成する。暖房換気扇100の運転時において、風が暖房換気扇100の吸風口160から吸入され、ファン120を通ってからカタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から吹き出され、ヒータ140に吹く。上記構造によれば、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から直接流出することを防止することが可能となる。
即ち、突出片300は、カタツムリ状のファンケーシング131の下流側へ向けて突出して設けられ、その外側が通風路切換板150と重なって収納構造を形成し、カタツムリ状のファンケーシング131から吹き出した空気は漏れることなく、通風路切換板150内にガイドされ、最終的には、二つの通風路の一方としての室内に吹く出風口112の通風路に流れることができる。これにより、製品の性能及びエネルギー利用効率が向上する。
図4A、4Bは、本発明の第3実施例の模式図である。カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の下流側に通風路壁170を延設し、上記カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から下流側へ突出して設けられた突出片400と通風路壁170の内側に一定の間隔390を形成する。
突出片400は、カタツムリ状のファンケーシング131の出風口132の通風路切換板150の回転軸151よりも下方側に設けられている。即ち、「U」字状が形成される。
しかも、一定の回動位置において、通風路切換板150は、突出片400の外側と通風路壁170との間に形成された間隔390に収納される。
また、図4Aは、浴室用暖房換気扇100の換気モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動し、通風路切換板150両側の側板154と後端部1522が、風の下流側からU字状の突出片400と通風路壁170との間の間隔390内に嵌入し、突出片400と通風路壁170とは、通風路切換板150両側の側板154と後端部1522を収納する構造を形成する。暖房換気扇100の運転時において、風が暖房換気扇100の吸風口160から吸入され、ファン120を通ってからカタツムリ状のファンケーシング131の出風口132から吹き出され、出風口111に吹く。上記構造によれば、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から直接流出することを防止することが可能となる。
即ち、突出片400は、カタツムリ状のファンケーシング131の下流側へ向けて突出して設けられ、その外側が通風路切換板150と重なって収納構造を形成し、カタツムリ状のファンケーシング131から吹き出した空気は漏れることなく、通風路切換板150内にガイドされ、最終的には、二つの通風路の一方としての換気扇の出風口111の通風路に流れることができる。これにより、製品の性能及びエネルギー利用効率が向上する。
図5A、5B、5C、5Dは、本発明の第4実施例の模式図である。図5A、5Bに示すように、通風路切換板150の側板154の通風路壁170と対向する左側面1541と右側面1542には、それぞれ一対の第1通風路切換板凸部161と第2通風路切換板凸部162を設ける。即ち、第1通風路切換板凸部161と第2通風路切換板凸部162は、通風路切換板150の側板154の端面に縁飾りを付けるように、回転軸151から放射状に設けられている。
しかも、通風路壁170の左側と右側176の中間部位置に、それぞれ第1通風路壁凸部171が設けられている。即ち、第1通風路壁凸部171は、通風路切換板150の回転軸151から出風口111下端までを結ぶ線に設けられている。それに、該第1通風路壁凸部171は、上記第1通風路切換板凸部161と第2通風路切換板凸部162との間に位置している。
暖房換気扇の運転が換気モード又は暖房モードにある際に、通風路切換板150の位置を設定する。通風路切換板150と通風路壁170それぞれの第1通風路切換板凸部161と第1通風路壁凸部171、或いは第2通風路切換板凸部162と第1通風路壁凸部171とが上下に重なって係合する凸構造により、出風口132から換気扇フレーム110の側壁に設けられた換気扇の出風口111の通風路と、出風口132から換気扇フェースカバーに設けられた、室内に吹く室内出風口112の通風路とを仕切ることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に流れることを防止することが可能となる。
具体的には以下の通りである。
図5Cは、浴室用暖房換気扇100の暖房モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、この場合、通風路切換板150左側面(図示せず)と右側面1542に設けられた第2通風路切換板凸部162は、それぞれ通風路壁170の左側(図示せず)と右側176に設けられた第1通風路壁凸部171と係合し、密着状態となることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に流れることを防止する。
図5Dは、浴室用暖房換気扇100の換気モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動し、この場合、通風路切換板150左側面(図示せず)と右側面1542に設けられた第1通風路切換板凸部161は、それぞれ通風路壁170の左側と右側176に設けられた第1通風路壁凸部171と係合して、密着状態となることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止する。
図6A、6B、6C、6Dは、本発明の第5実施例の模式図である。図6A、6Bに示すように、通風路切換板150の先端部1521と後端部1522の外側には、それぞれ、通風路壁170と対向する第3通風路切換板凸部164と第4通風路切換板凸部165が設けられ、通風路壁170の出風口111側の中間部下端に第2通風路壁凸部186が設けられている。しかも、第2通風路壁凸部186は第3通風路切換板凸部164と第4通風路切換板凸部165との間に位置している。
暖房換気扇の運転が換気モード又は暖房モードにある場合、通風路切換板150と通風路壁170に設けられた第3通風路切換板凸部164と第2通風路壁凸部186とが又は第4通風路切換板凸部165と第2通風路壁凸部186とが重なって係合することにより、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止する。
具体的には以下の通りである。
図6Cは、浴室用暖房換気扇100の暖房モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、この場合、通風路切換板150の後端部1522の第4通風路切換板凸部165と通風路壁170の第2通風路壁凸部186とが係合して、密着状態となることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止する。
図6Dは、浴室用暖房換気扇100の換気モードでの断面図であり、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動し、この場合、通風路切換板150の先端部1521の第3通風路切換板凸部164と通風路壁170の第2通風路壁凸部186とが係合して、密着状態となることで、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止する。
また、図6Cに示すように、当該実施例は、更に、通風路壁170の天面172側に下方に突出した「V」字状の第3通風路壁凸部177を設け、且つ通風路切換板150の先端部1521の第3通風路切換板凸部164の最低点1640は、上記「V」字状の第3通風路壁凸部177の最低点1770よりも高い。第3通風路壁凸部177は、出風口132側に位置している前側1772と出風口132の下流側に位置している後側1771が設けられており、且つその下方に頂点を有している。しかも、その断面形状は、斜辺としての前側1772と一辺としての後側1771とで形成する直辺三角形である。
しかも、暖房換気扇100の運転が暖房モードである場合、ステップモータの制御により、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、この場合、通風路切換板150の先端部1521の第3通風路切換板凸部164と第3通風路壁凸部177の後側1771とが係合すると共に、通風路切換板150の後端部1522の第4通風路切換板凸部165と通風路壁170の第2通風路壁凸部186とが係合して、密着状態となる。それに、以上で説明したように、「V」字状の第3通風路壁凸部177の前側1772は、断面形状が三角形の斜辺を形成し、すなわち、前側1772は、更に、出風口側から吹き出した風を通風路切換板150内へガイドするガイド板として働いている。従って、上記「V」字状の第3通風路壁凸部177により、風が通風路切換板150と通風路壁170との間の隙間から通風路切換板150の外側に直接流れることを防止するとともに、風の阻力を低減し、性能を高めることもできる。これにより、製品の性能及びエネルギー利用効率が向上する。
本発明の第6実施例は、漏風防止構造としての突出片300が設けられた上記第2実施例の実施状態をもとに、モータ130と、ヒータ140及び通風路切換板150を制御する制御部を更に設け、更には、通風路切換板150の位置を検出し且つ上記制御部に信号を発信するセンサを設ける。
暖房運転或いは換気運転において、センサは、通風路切換板150の位置を検出し、且つ制御部に信号を発信する。通風路切換板150の位置が正常位置からずれた場合、当該位置信号に基づいて、制御部はステップモータを制御して通風路切換板を正常位置に回動させる。
通風路切換板150の位置を検出可能であるため、暖房運転或いは換気運転において、外因によって通風路切換板150が正常位置からずれることが発生した場合、制御部によりその位置を補正することができる。
したがって、本発明に係る漏風防止構造によれば、空気を通風路切換板150内に確実に案内するとともに、通風路切換板150の位置ずれによる漏風を防止することができる。
また、センサは、上記カタツムリ状のファンケーシング131の通風路壁170の側面に設けられた第1本体側検出素子と、上記通風路切換板150の回転片155の側板154の外側に設けられ且つ上記第1本体側検出素子と対応した位置に設けられた第1通風路切換板側被検出素子とからなる。
図7A、7Bは、第6実施例の第1実施形態の模式図である。図7Aに示すように、カタツムリ状のファンケーシング131の通風路壁170の側面に設けられた第1本体側検出素子0011、0012は、通風路切換板150に伴って移動する上記第1通風路切換板側被検出素子551の移動可能な限界点に対応して設けられている。
図7Aに示すように、通風路切換板150の側板154には、第1通風路切換板側被検出素子551が設けられている。該実施形態の第1通風路切換板側被検出素子551は、通風路切換板150の側板154上方の端面に縁飾りを付けるように、回転軸151から放射状に設けられる(図5Aにおける第1通風路切換板凸部の位置と同じ)。
図7Aに示すように、通風路壁170の左側又は右側面176の側面(その中の一方の側又は両側)は、回転軸151から放射状を呈するように第1本体側検出素子0011、0012を2箇所に設ける。
通風路壁170側面の2箇所に設けられた第1本体側検出素子0011、0012は、通風路切換板150に伴って移動する第1通風路切換板側被検出素子551の移動可能な限界点に対応して設けられている。
即ち、通風路壁170の一方側の第1本体側検出素子0011は、暖房モード時の通風路切換板側第1通風路切換板側被検出素子551の位置に対応しており、即ち、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動し、通風路切換板150の側板154の上方端面の第1通風路切換板側被検出素子551もそれに伴い回転し、第1本体側検出素子0011は、上方の限界点に達成した状態の第1通風路切換板側被検出素子551と対向方向で回転軸151から放射状を呈するように設けられる。
また、図7Bに示すように、通風路壁170の他方側の第1本体側検出素子0012は、換気モード時の通風路切換板側の第1通風路切換板側被検出素子551の位置に対応しており、即ち、通風路切換板150はカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動し、通風路切換板150の側板154の上方端面の第1通風路切換板側被検出素子551もそれに伴って回転し、第1本体側検出素子0012は、下方の限界点に達成した状態の第1通風路切換板側被検出素子551と対向する方向で回転軸151から放射状を呈するように設けられる。
前述したように、通風路壁170側面の2箇所に設けられた第1本体側検出素子0011、0012は、通風路切換板側被検出素子551の上方及び下方の移動可能な限界点に対応して設けられているため、暖房運転の場合、通風路切換板150の側板154の回動に伴い、第1通風路切換板側被検出素子551が上方の移動可能な限界点まで移動した時に、この上方の限界点に対応して設けられた一方側の第1本体側検出素子0011により暖房運転時の通風路切換板150の正常位置を検出する。
それに、換気運転の場合、通風路切換板150の側板154の回動に伴い、第1通風路切換板側被検出素子551が下方の移動可能な限界点まで移動した時に、この下方の限界点に対応して設けられた他方側の第1本体側検出素子0012により換気運転時の通風路切換板150の正常位置を検出する。
制御部は、この位置信号に基づいてステップモータに信号を発信して通風路切換板150の回動を制御する。
また、第1通風路切換板側被検出素子551は、側板154上方の端面に縁飾りを付けるように、回転軸151から放射状を呈して分離された部分に設けられており、通風路壁170側面の2箇所に設けられた第1本体側検出素子0011、0012は、通風路壁170の側面において回転軸から放射状を呈して分離部分に設けられているのであれば、第1本体側検出素子0011と第1本体側検出素子0012とは遠く離れているため、第1通風路切換板側被検出素子551を検出する時に相互に干渉することが発生しない。そのため、第1本体側検出素子0011、0012により、第1通風路切換板側被検出素子551を極めて安定的に検出することができる。
通風路壁170の側面の2箇所に設けられた第1本体側検出素子0011、0012及び通風路切換板150の側板154に設けられた第1通風路切換板側被検出素子551により、軸線方向の非接触検出を通して通風路切換板150の位置を検出することができる。
乾燥運転と換気運転時の通風路切換板150の正常位置を正確に検出可能であるため、暖房運転又は換気運転において、外因によって通風路切換板150が正常位置からずれることが発生した場合、制御部によりその位置を補正することができる。
したがって、本発明に係る漏風防止構造によれば、空気を通風路切換板150内に確実に案内するとともに、通風路切換板150の位置ずれによる漏風を防止することもできる。
図8は、第6実施例の第2実施形態の模式図である。図8に示すように、上記センサは、カタツムリ状のファンケーシング131の通風路壁170の天面に設けられた第2本体側検出素子0021と、上記通風路切換板150の回転片155の先端部1521の外側に設けられ且つ上記第2本体側検出素子0021と対応する位置に設けられた第2通風路切換板側被検出素子552とからなってもよい。
通風路壁170の天面内側に設けられた第2本体側検出素子0021と通風路切換板150の先端部1521に設けられた第2通風路切換板側被検出素子552により、ラジアル方向の非接触検出を通して暖房運転時の通風路切換板の正常位置を検出することができる。
即ち、暖房モード時の通風路切換板150の位置において、即ち、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の天面134側まで回動した時に、第2本体側検出素子0021は、通風路切換板150の先端部1521に設けられた第2通風路切換板側被検出素子552と対向する方向に設けられている。
第2本体側検出素子0021と第2通風路切換板側被検出素子552は、それぞれ、通風路壁170の天面内側と通風路切換板150の先端部1521外側の任意部分に設けることができ、暖房モードの場合には対向する方向に設けられている。
制御部は、第2本体側検出素子0021と第2通風路切換板側被検出素子552の位置信号に基づいてステップモータに信号を発信して通風路切換板の回動を制御する。
暖房運転において、外因によって通風路切換板150が正常位置からずれることが発生した場合、その位置を制御部により補正することができる。
したがって、本発明に係る漏風防止構造によれば、空気を通風路切換板150内に確実に案内するとともに、通風路切換板150の位置ずれによる漏風を効果的に防止することもできる。
図9は、第6実施例の第3実施形態の模式図である。図9に示すように、上記センサは、カタツムリ状のファンケーシング131の通風路壁170の底面に設けられた第3本体側検出素子0031と、上記通風路切換板150の回転片155の外側に設けられ且つ上記第3本体側検出素子0031と対応する位置に設けられた第3通風路切換板側被検出素子553とからなる。
通風路壁170の底面内側に設けられた第3本体側検出素子0031と通風路切換板150の後端部1522に設けられた第3通風路切換板側被検出素子553により、ラジアル方向の非接触検出を通して、換気運転時の通風路切換板の正常位置を検出することができる。
即ち、換気モード時の通風路切換板150の位置において、即ち、通風路切換板150がカタツムリ状のファンケーシング131の底面135側まで回動した場合、第3本体側検出素子0031は、通風路切換板150の後端部1522に設けられた第3通風路切換板側被検出素子553と対向する方向に設けられている。
第3本体側検出素子0031と第3通風路切換板側被検出素子553は、それぞれ、通風路壁170の底面内側と通風路切換板150の後端部1522外側の任意部分に設けることができ、暖房モードの場合、対向する方向に設けられている。
制御部は、第3本体側検出素子0031と第3通風路切換板側被検出素子553の位置信号に基づいて、ステップモータに信号を発信して通風路切換板の回動を制御する。
換気運転時、通風路切換板150の正常位置を正確に検出することができる。
換気運転において、外因によって通風路切換板150が正常位置からずれることが発生した場合、その位置を制御部により補正することができる。
したがって、本発明の実施例に係る漏風防止構造によれば、空気を通風路切換板150内に確実に案内するとともに、通風路切換板150の位置ずれによる漏風を防止することができる。
また、第1、第2、第3本体側検出素子は磁気センサであり、第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子は磁石である。
第1本体側検出素子、第2本体側検出素子、第3本体側検出素子は、磁気センサのうちの正孔素子である。それに、第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子は磁石である。
通風路切換板150の回動により、第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子が第1、第2、第3本体側検出素子の検出範囲内に入っているのであれば、磁気センサは磁石が生じる磁界を検出することができる。
第1、第2、第3本体側検出素子は正孔素子を用いた磁気センサであり、第1〜第3通風路切換板側被検出素子が磁石であれば、機械式スイッチに比べて、非接触であり且つ小型化のセンサを実現することが可能となる。
そして、上記磁気センサ(第1、第2、第3本体側の検出素子)は、電磁石であってよい。
即ち、第1、第2、第3本体側の検出素子は電磁石である。
通風路切換板150の回動により、第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子は、第1、第2、第3本体側検出素子の検出範囲内に入っているのであれば、磁石の磁界が変化し、電磁石のコイルに電圧が生じる。
換気運転時又は暖房運転時において、制御部はステップモータを制御して通風路切換板を回動させる場合、まず、第1、第2、第3本体側検出素子により磁石(第1、第2、第3通風路切換板側被検出素子)が電磁石の検出範囲内に入ったことを検出し、そして、電磁石の本体側の磁気センサ(第1、第2、第3本体側検出素子)は、電源をオンにして、換気運転時又は暖房運転時において、通風路切換板150を正常位置の付近に回動させ、本体側の磁気センサ(第1本体側検出素子、第2本体側検出素子)は通風路切換板150側の磁石(第1通風路切換板側被検出素子、第2通風路切換板側被検出素子)を吸引するようになる。
通風路切換板150が暖房運転及び換気運転時において正常位置を保持することを確保することができる。通風路切換板150が正常位置からずれた場合、それを正常位置に調整して閉鎖することができる。
また、上記第6実施例の漏風防止構造は、第2実施例の突出片300を有する構造であり、第1実施例、第2実施例、第5実施例のいずれか1つの実施例の漏風防止構造を有する実施形態は、第6実施例で説明した制御部及びセンサにより、本発明の実施例の漏風防止構造を利用し、空気を通風路切換板150内に確実にガイドするとともに、暖房運転において通風路切換板150がその自重によって換気位置側に向けて位置ずれることによる漏風を効果的に防止することができ、しかも、換気運転において風圧によって通風路切換板150が位置ずれることによる漏風を効果的に防止することができる。