JP2013509369A5 - - Google Patents
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Description
本願発明の化合物は、式(I)に含まれ、以下に記載される化合物がまだ塩、溶媒和物および該塩の溶媒和物でない限りにおいて、式(I)で示される化合物およびその塩、溶媒和物および該塩の溶媒和物;式(I)に含まれ、以下に記載の式で示される化合物およびその塩、溶媒和物および該塩の溶媒和物;および式(I)に含まれ、実施例として以下に記載の化合物およびその塩、溶媒和物および該塩の溶媒和物である。
(C2−C4)−アルケニルおよび(C2−C3)−アルケニルは、本願発明に関して、各々、一個の二重結合と、炭素数2ないし4、または個々に、2または3の直鎖または分岐鎖アルケニル基をいう。炭素数2または3の直鎖または分岐鎖アルケニル基が好ましい。例えば、好ましくは、以下の:ビニル、アリル、n−プロパ−1−エン−1−イル、イソプロペニル、n−ブタ−1−エン−1−イル、n−ブタ−2−エン−1−イル、n−ブタ−3−エン−1−イル、2−メチルプロパ−1−エン−1−イルおよび2−メチルプロパ−2−エン−1−イルに言及され得る。
本願発明に関して、式(I)の化合物であって、
R1Aが水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、n−プロピル、シクロプロピルまたはシクロブチルを示し、
R1Bが水素またはメチルを示し、
R2Aが水素、メチル、トリフルオロメチル、エチルまたはn−プロピルを示し、
R2Bが水素またはメチルを示すか、または
R2AおよびR2Bが相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
[式中、nは1または2の数を表す]
で示される環状基を形成し、
R3が水素、フッ素またはメチルを表し、
R4が水素、フッ素、塩素、シアノ、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
R5Aがメチルまたはエチルを表し、
R5Bがトリフルオロメチルを表すか、または
R5AおよびR5Bが相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
で示されるジフルオロ−置換のシクロアルキル環を形成し、
R6がフッ素、塩素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C3)−アルケニル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、ここで(C1−C4)−アルキルおよび(C2−C3)−アルケニルはフッ素で3回まで置換されていてもよく、およびシクロプロピルおよびシクロブチルはフッ素で2回まで置換されていてもよく、
R7が水素、フッ素、塩素、メチルまたはメトキシを意味する、化合物、あるいはその塩、溶媒和物または塩の溶媒和物が好ましい。
R1Aが水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、n−プロピル、シクロプロピルまたはシクロブチルを示し、
R1Bが水素またはメチルを示し、
R2Aが水素、メチル、トリフルオロメチル、エチルまたはn−プロピルを示し、
R2Bが水素またはメチルを示すか、または
R2AおよびR2Bが相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
[式中、nは1または2の数を表す]
で示される環状基を形成し、
R3が水素、フッ素またはメチルを表し、
R4が水素、フッ素、塩素、シアノ、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
R5Aがメチルまたはエチルを表し、
R5Bがトリフルオロメチルを表すか、または
R5AおよびR5Bが相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
で示されるジフルオロ−置換のシクロアルキル環を形成し、
R6がフッ素、塩素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C3)−アルケニル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、ここで(C1−C4)−アルキルおよび(C2−C3)−アルケニルはフッ素で3回まで置換されていてもよく、およびシクロプロピルおよびシクロブチルはフッ素で2回まで置換されていてもよく、
R7が水素、フッ素、塩素、メチルまたはメトキシを意味する、化合物、あるいはその塩、溶媒和物または塩の溶媒和物が好ましい。
本願発明に関して、心不全なる語は、心不全の急性および慢性の両方の症状をいい、ならびに特定の、または関連する型の疾患、例えば急性非代償性心不全、右心不全、左心不全、広域不全(global failure)、虚血性心筋症、拡張型心筋症、肥大型心筋症、特発性心筋症、先天性心臓欠陥、心臓弁欠陥、心臓弁欠陥に伴う心不全、僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、三尖弁狭窄症、三尖弁閉鎖不全症、肺動脈弁狭窄症、肺動脈弁閉鎖不全症、複合型心臓弁欠陥、心筋炎症(心筋炎)、慢性心筋炎、急性心筋炎、ウイルス性心筋炎、糖尿病性心不全、アルコール性心筋症、心臓蓄積障害およびまた、拡張期および収縮期心不全を包含する。
本願発明の化合物は、加えて、一次および二次レイノー現象、微小循環の障害、跛行、耳鳴、末梢および自律神経ニューロパシー、糖尿病性微小血管障害、糖尿病性網膜症、四肢の糖尿病性潰瘍、クレスト症候群、エリテマトーデス、爪甲真菌症およびリウマチ性障害の治療および/または防止に使用され得る。
さらには、本願発明の化合物は、腎臓疾患、特に腎機能不全または腎不全の治療および/または防止に適する。本願発明に関して、腎機能不全または腎不全なる語は、急性および慢性の両方のその症状を含み、ならびに、根本のまたは関連する腎疾患、例えば腎血流量の低下、透析中の血圧低下、閉塞性尿路疾患、糸球体症、糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、糸球体硬化、尿細管間質疾患、原発性および先天性腎疾患などの腎障害性疾患、腎炎、腎移植拒絶反応および免疫複合体誘発の腎疾患などの免疫学的腎疾患、有害物質誘発性腎症、造影剤誘発性腎症、糖尿病性および非糖尿病性腎症、腎盂腎炎、腎嚢胞、腎硬化症、高血圧性腎硬化症、およびネフローゼ症候群を含むのであって、診断的には、例えば、異常に少ないクレアチニンおよび/または水の排泄、異常に高い尿素、窒素、カリウムおよび/またはクレアチニンの血中濃度、例えばグルタミルシンセターゼなどの腎酵素の活性の変化、尿浸透圧または尿容量の変化、微量アルブミン尿の上昇、大量アルブミン尿、糸球体および細動脈の病変、尿細管膨張、高リン血症、および/または透析の必要性によって特徴付けることができる。本願発明はまた、腎不全の後遺症、例えば、高血圧、肺浮腫、心不全、尿毒症、貧血、電解質異常(例えば、高カルシウム血症、低ナトリウム血症)ならびに骨および炭水化物の代謝の異常を治療および/または防止するための本願発明の化合物の使用を含む。
本願発明において記載される化合物はまた、NO/cGMP系の障害を特徴とする中枢神経系の疾患を制御するための有効成分でもある。それらは、特に、軽度認知障害、加齢関連学習および記憶障害、加齢関連記憶喪失、血管性認知症、頭蓋大脳外傷、卒中、卒中後に生じる認知症(「卒中後認知症」)、外傷後の頭蓋大脳外傷、一般的な集中障害、学習および記憶に問題のある子供の集中力障害、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、ピック症候群、パーキンソン病、進行性核麻痺を含む前頭葉の変性を伴う認知症、大脳皮質基底核変性症を伴う認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、多発性硬化症、視床変性、クロイツフェルト−ヤコブ型認知症、HIV認知症、認知症を伴う統合失調症またはコルサコフ精神病などの症状/疾患/症候群に関連して生じるもののような、認知障害後の知覚力、集中力、学習力または記憶力の改善に特に適する。それらはまた、不安、緊張および抑鬱状態などの中枢神経系の障害、CNS関連の性機能不全および睡眠障害の治療、および食物、刺激物および嗜癖性物質の摂取の病的障害の制御にも適する。
その活性プロフィールに基づいて、本願発明の化合物は、特に、心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、微小循環障害、血栓塞栓性障害および動脈硬化症などの心血管障害の治療および/または防止に適している。
本願発明の好ましい実施態様では、本願発明の化合物は、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、例えば、好ましくは、ゲムカベンカルシウム(CI−1027)またはニコチン酸と組み合わせて投与される。
A.実施例
略語および頭字語:
abs. 無水
Ac アセチル
AIBN 2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)
aq. 水性、水溶液
ATP アデノシン5'−トリホスフェート
Bn ベンジル
Brij(登録商標) ポリエチレングリコールドデシルエーテル
BSA ウシ血清アルブミン
Ex. 実施例
Bu ブチル
c 濃度
cat. 触媒
CI 化学イオン化(MSにおいて)
d 日(複数でも可)
DAST ジエチルアミノサルファートリフルオリド
TLC 薄層クロマトグラフィー
DCI 直接的化学イオン化(MSにおいて)
DDQ 2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン
de ジアステレオマー過剰率
DIBAH 水素化ジイソブチルアルミニウム
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DTT ジチオスレイトール
EDC N'−(3−ジメチルアミノプロピル)−N−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩
ee エナンチオマー過剰率
EI 電子衝撃イオン化(MSにおいて)
ent エナンチオマーとして純粋、エナンチオマー
eq. 当量(複数でも可)
ESI 電子噴射イオン化(MSにおいて)
Et エチル
GC ガスクロマトグラフィー
sat. 飽和
GTP グアノシン5'−トリホスフェート
h 時間(複数でも可)
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'
−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBt 1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物
HPLC 高圧、高性能液体クロマトグラフィー
iPr イソプロピル
conc. 濃縮
LC−MS 液体クロマトグラフィー−質量分析の組み合わせ
LDA リチウムジイソプロピルアミド
LiHMDS リチウムヘキサメチルジシラジド[リチウムビス(トリメチルシ
リル)アミド]
Me メチル
min 分(複数でも可)
MS 質量分析
NBS N−ブロモスクシンイミド
NMR 核磁気共鳴分光法
p パラ
Pd/C 活性炭上パラジウム
Ph フェニル
PMB p−メトキシベンジル
Pr プロピル
rac ラセミの、ラセミ体
Rf 保持指標(TLCにおける)
RP 逆相(HPLCにおける)
RT 室温
Rt 保持時間(HPLCにおける)
tBu tert−ブチル
TEA トリエタノールアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
UV 紫外分光法
v/v 容量:容量割合(溶液の)
略語および頭字語:
abs. 無水
Ac アセチル
AIBN 2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)
aq. 水性、水溶液
ATP アデノシン5'−トリホスフェート
Bn ベンジル
Brij(登録商標) ポリエチレングリコールドデシルエーテル
BSA ウシ血清アルブミン
Ex. 実施例
Bu ブチル
c 濃度
cat. 触媒
CI 化学イオン化(MSにおいて)
d 日(複数でも可)
DAST ジエチルアミノサルファートリフルオリド
TLC 薄層クロマトグラフィー
DCI 直接的化学イオン化(MSにおいて)
DDQ 2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン
de ジアステレオマー過剰率
DIBAH 水素化ジイソブチルアルミニウム
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DTT ジチオスレイトール
EDC N'−(3−ジメチルアミノプロピル)−N−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩
ee エナンチオマー過剰率
EI 電子衝撃イオン化(MSにおいて)
ent エナンチオマーとして純粋、エナンチオマー
eq. 当量(複数でも可)
ESI 電子噴射イオン化(MSにおいて)
Et エチル
GC ガスクロマトグラフィー
sat. 飽和
GTP グアノシン5'−トリホスフェート
h 時間(複数でも可)
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'
−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBt 1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物
HPLC 高圧、高性能液体クロマトグラフィー
iPr イソプロピル
conc. 濃縮
LC−MS 液体クロマトグラフィー−質量分析の組み合わせ
LDA リチウムジイソプロピルアミド
LiHMDS リチウムヘキサメチルジシラジド[リチウムビス(トリメチルシ
リル)アミド]
Me メチル
min 分(複数でも可)
MS 質量分析
NBS N−ブロモスクシンイミド
NMR 核磁気共鳴分光法
p パラ
Pd/C 活性炭上パラジウム
Ph フェニル
PMB p−メトキシベンジル
Pr プロピル
rac ラセミの、ラセミ体
Rf 保持指標(TLCにおける)
RP 逆相(HPLCにおける)
RT 室温
Rt 保持時間(HPLCにおける)
tBu tert−ブチル
TEA トリエタノールアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
UV 紫外分光法
v/v 容量:容量割合(溶液の)
GC−MSおよびLC−MSの方法:
方法1(GC−MS)
装置: Micromass GCT、GC 6890;カラム:Restek RTX-35、15mx20μmx0.33μm;ヘリウムの一定流速:0.88ml/分;オーブン:70℃;注入口:250℃;勾配:70℃、30℃/分→310℃(3分間維持)。
方法1(GC−MS)
装置: Micromass GCT、GC 6890;カラム:Restek RTX-35、15mx20μmx0.33μm;ヘリウムの一定流速:0.88ml/分;オーブン:70℃;注入口:250℃;勾配:70℃、30℃/分→310℃(3分間維持)。
方法8(GC−MS):
装置:Micromass GCT、GC 6890;カラム:Restek RTX-35、15mx200μmx0.33μm;ヘリウムの一定流速:0.88ml/分;オーブン:70℃;注入口:250℃;勾配:70℃、30℃/分→310℃(12分間維持)。
装置:Micromass GCT、GC 6890;カラム:Restek RTX-35、15mx200μmx0.33μm;ヘリウムの一定流速:0.88ml/分;オーブン:70℃;注入口:250℃;勾配:70℃、30℃/分→310℃(12分間維持)。
方法10(GC−MS):
装置:Thermo DFS、Trace GC Ultra;カラム:Restek RTX-35、15mx200μmx0.33μm;ヘリウムの一定流速:1.20ml/分;オーブン:60℃;注入口:220℃;勾配:60℃、30℃/分→300℃(3.33分間維持)。
装置:Thermo DFS、Trace GC Ultra;カラム:Restek RTX-35、15mx200μmx0.33μm;ヘリウムの一定流速:1.20ml/分;オーブン:60℃;注入口:220℃;勾配:60℃、30℃/分→300℃(3.33分間維持)。
アルゴン下、201ml(1.39モル)のtert−ブチル−プロパ−2−エノエートを、100g(463ミリモル)の1−ブロモ−2−メチル−3−ニトロベンゼン、322ml(2.31モル)のトリエチルアミン、28.18g(92.58ミリモル)のトリ−2−トリルホスフィンおよび10.39g(46.29ミリモル)のパラジウム(II)アセテートの、2リットルのDMF中溶液に滴下し、ついで該混合物を125℃で36時間攪拌した。室温に冷却した後、該反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液と一緒に攪拌し、有機相を分離した。水相をtert−ブチルメチルエーテルで3回抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過に付した後、溶媒を減圧下で除去して乾固させた。得られた残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(移動相 石油エーテル/酢酸エチル 9:1)に付して精製した。この操作により、89g(338ミリモル、理論値の73%)の中間体であるtert−ブチル−(2E)−3−(2−メチル−3−ニトロフェニル)プロパ−2−エノエートを無色固体として得た。88g(334ミリモル)のこの固体を2リットルのエタノールに溶かし、7gの炭素上(10%)パラジウムを室温で添加し、該混合物を外界圧の下で18時間水素添加した。完全に変換した後、該反応溶液を珪藻土を介して濾過し、得られた濾液を減圧下で濃縮した。この操作により、61.3g(260.5ミリモル、理論値の78%)の標記化合物を無色固体として得た。
室温で、200mgの炭素上(10%)パラジウムを、2.1g(5.2ミリモル)のメチル{1−[3−(ジベンジルアミノ)−4−フルオロフェニル]シクロプロピル}アセテートの、100mlのエタノール中溶液に添加し、該混合物を外界圧で12時間水素添加した。反応が完了した後(TLCでモニター観察;移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 1:1)、該反応溶液を珪藻土を介して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲル上でクロマトグラフィーに付して精製した(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)。この操作により、647mg(2.9ミリモル、理論値の56%)の標記化合物を得た。
アルゴン下、5.07g(126.93ミリモル、60%)の水素化ナトリウムを、150mlのTHFに懸濁させ、該混合物を0℃に冷却した。次に、10mlのTHFに溶かした10.70g(51.81ミリモル)の5−ブロモ−2−クロロアニリンをゆっくりと滴下し、該混合物を0℃で30分間攪拌した。ついで、25g(124.34ミリモル)の4−メトキシベンジルクロリドを該反応混合物に加え、その後で該混合物を室温に加温した。該混合物を室温で2時間攪拌し、ついで150mlの氷水上にゆっくりと注いだ。有機相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過に付した後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィー[カラム:Kromasil Si 6012、350mmx30mm;移動相A:イソヘキサン、移動相B:酢酸エチル;勾配:0分 98%A→4.65分 98%A→13分 87%A→13.01分 98%A→13.28分 98%A;流速:70ml/分;温度:20℃;UV検出:265nm]に付して精製した。この操作により、12.37g(27.69ミリモル、理論値の57%)の標記化合物を得た。
アルゴン下、室温で、1.6ml(2.37ミリモル)の1.5M水酸化カリウム水溶液、272mg(1.82ミリモル)のベンジルオキセタン−3−イリデンアセテートおよび750mg(1.82ミリモル)の{3−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−4−クロロフェニル}ボロン酸を続けて、45mg(0.09ミリモル)の(1Z,5Z)−シクロオクタ−1,5−ジエン/ロジウム(I)クロリドダイマーの、25mlのジオキサン中溶液に加えた。ついで、該反応溶液を室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、該溶液を濃縮して乾固させ、残渣を25mlの水および25mlの酢酸エチルに溶かした。相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮して乾固させた。得られた粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1→1:1)に付して精製した。この操作により、669mg(1.17ミリモル、理論値の64%)の標記化合物を得た。
室温で、576mg(2.54ミリモル)の2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)を、660mg(1.15ミリモル)のベンジル(3−{3−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−4−クロロフェニル}オキセタン−3−イル)アセテートの、30mlのジクロロメタンおよび6mlの水中溶液に加え、該混合物を2時間撹拌した。反応が完了した後(TLCでモニター観察;移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 2:1)、25mlの炭酸水素ナトリウム飽和溶液を該反応溶液に添加した。相を分離し、該水相を次にジクロロメタンでさらに3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮して乾固させた。得られた粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)に付して精製した。この操作により、360mg(0.98ミリモル、含有率90%、理論値の85%)の標記化合物を得た。
5.2ml(37.1ミリモル)のトリエチルアミンを、1.41g(7.42ミリモル)の3−ブロモ−2−フルオロアニリンおよび2.85g(22.3ミリモル)のtert−ブチルアクリレートの、8mlのDMF中溶液に添加した。フラスコをアルゴンで排出および通気を3回繰り返し、ついで451mg(1.48ミリモル)のトリ−2−トリルホスフィンおよび166.6mg(0.74ミリモル)のパラジウム(II)アセテートを加えた。もう一度、該反応容器をアルゴンで排出および通気を2回繰り返し、次に該混合物を約140℃に加熱した。激しく2時間撹拌した後、該反応混合物を冷却し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液に添加した。混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)に付して精製した。この操作により、1660mgの標的生成物(理論値の94.3%)を得た。
上記にて得られたラセミ体を、キラル相上の分取性HPLC[カラム:Daicel Chiralpak OJ-H、5um、250mmx20mm;注入容量:0.15ml;温度:35℃;移動相 :50%イソヘキサン/50%イソプロパノール;流速:15ml/分;検出:220nm]に付して、エナンチオマーに分離した。10.3gのラセミ体より、4.0gのエナンチオマー1(実施例26A)および3.7gのエナンチオマー2(実施例27A)を得た:
1.19gの水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液、29.64ミリモル)を50mlのTHF/DMF混合物(1:1)に懸濁させた。混合物を0℃に冷却し、7.3ml(30.99ミリモル)のトリエチル2−ホスホノブチレートを滴下した。30分後、5.0g(26.94ミリモル)の4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒドを−10℃で少しずつ加えた。添加終了後、反応混合物を0℃で5時間攪拌し、ついで一夜にわたって室温にゆっくりと加温した。次に、反応混合物を水に加えた。混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を減圧下で濃縮させた。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 6:1)に付して精製した。この操作により、7.05g(理論値の92.1%)の標的生成物をE/Z異性体混合物として得た。
アルゴン下、361.5mg(3.8ミリモル)のナトリウムtert−ブトキシドを12.9mlのトルエンに懸濁させ、900mg(3.1ミリモル)の(+/−)−トランス−エチル2−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)シクロプロパンカルボキシレート、403mg(3.8ミリモル)のベンジルアミン、28.7mg(0.03ミリモル)のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムおよび19.5mg(0.03ミリモル)のrac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを連続して添加した。混合物を110℃で4時間加熱した。ついで、反応混合物を室温に冷却し、100mlの酢酸エチルおよび50mlの塩化アンモニウム飽和溶液を加え、該混合物をセライトを介して濾過した。有機相を分離し、各々、50mlの塩化アンモニウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮させた。粗生成物を分取性HPLCに付して精製した。この操作により、262mgの標的化合物を66%の純度で得た(理論値の18%)。
実施例45Aおよび実施例46A
エチル(2E)−3−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−メチルブタ−2−エノエートおよびエチル(2Z)−3−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−メチルブタ−2−エノエート
エチル(2E)−3−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−メチルブタ−2−エノエートおよびエチル(2Z)−3−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−メチルブタ−2−エノエート
0℃で、6.92ml(7.68g、32.3ミリモル)のトリエチル2−ホスホノプロピオネートを、1.29gの水素化ナトリウム(パラフィン油中60%;32.3ミリモル)の、24.7mlのTHF中懸濁液にゆっくりと滴下した。反応混合物を30分間攪拌し、ついで2.47g(純度90%、14.5ミリモル)の3−アミノ−4−フルオロアセトフェノンを添加した。反応混合物をまず室温で1時間攪拌し、次に還流下で2時間攪拌し、ついで冷却して室温に戻し、一夜攪拌した。ついで、該混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで3回(各々、100ml)抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮させ、残渣をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー(移動相 トルエン/酢酸エチル 5:1)に付して精製した。この操作により、分離した形態にて、612mg(理論値の15%)の2E異性体(実施例45A)および529mg(理論値の13%)の2Z異性体(実施例46A)を得た。
4.8mgの炭素上(10%)パラジウムを、48mg(0.2ミリモル)のエチル(2E)−3−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−メチルブタ−2−エノエートの、5mlのメタノール中溶液に添加した。反応混合物を1バールの水素圧で一夜水素添加した。ついで、該混合物をセライトを介して濾過し、濾液を濃縮した。この操作により、35.8mg(理論値の74%)の標記化合物を得、それは約20%のエリトロ異性体を含有した。
溶液Aの調製:アルゴン下、163.9mlのリチウムヘキサメチルジシラジドのトルエン中1M溶液を−10℃ないし−20℃(アセトン/ドライアイスで冷却しながら)に冷却し、150mlのトルエンに溶かした20g(108.6ミリモル)のエチル(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノエートを、温度が−10℃を越えないように注意しながら、ゆっくりと添加した。次に、該溶液をせいぜい−10℃で10分間攪拌した。
まず、冷却浴を溶液Aより取り外した。ついで、溶液Bをまだ冷たい溶液Aにゆっくりと滴下した。合わせた溶液を室温にゆっくりと加温し、この温度で1時間攪拌した。ついで、該反応溶液を80℃(内部温度)に加温し、この温度で3時間攪拌した。ついで、該反応溶液をゆっくりと室温にまで冷却し、さらに12時間攪拌した。次に、該反応混合物を珪藻土を通して濾過し、残渣をトルエンで繰り返し洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮させた。得られた粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/ジクロロメタン 4:1)に付して精製した。この操作により、27.4g(92.98ミリモル、理論値の86%)の標記化合物を、黄色油として、3:1のジアステレオマー比率で得た。
2.25g(8.2ミリモル)のエチル4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−(4−メチルフェニル)ブタノエート、1.53g(8.6ミリモル)のN−ブロモスクシンイミドおよび67mg(0.41ミリモル)の2,2’−アゾビス−2−メチルプロパンニトリルの、36mlのトリクロロメタン中混合物を、還流下で一夜攪拌した。反応が完了した後、スクシンイミドを濾過し、濾過残渣をジクロロメタンで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲル上でクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 40:1)に付して精製した。この操作により、2.667g(7.5ミリモル、理論値の92%)の黄色油を得た。
529mg(2.78ミリモル)のヨウ化銅(I)および4g(20.82ミリモル)のメチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテートを、3.77g(10.67ミリモル)のエチル2−[4−(ブロモメチル)フェニル]−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノエートの、40mlの1−メチルピロリジン−2−オン中混合物に加え、該混合物を80℃で一夜撹拌した。反応が完了した後、該反応溶液をゆっくりと100mlの氷水上に注いだ。ついで、得られた混合物をジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過に付した後、溶媒を減圧下で除去した。得られた粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/ジクロロメタン 4:1)に付して精製した。この操作により、1.48g(4.32ミリモル、理論値の41%)の標記化合物を黄色油として得た。
24.4ml(24.4ミリモル)のリチウムヘキサメチルジシラジドの、トルエン中1M溶液を−10℃に冷却し、3.0g(16.29ミリモル)のエチル(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノエートの、15mlの無水トルエン中溶液を滴下した。該混合物を10分間撹拌した。−10℃の、上記製造の、3.92g(21.18ミリモル)の1−ブロモ−4−エチルベンゼン、110mg(0.49ミリモル)のパラジウム(II)アセテートおよび404mg(1.03ミリモル)の2’−ジシクロヘキシルホスフィノ−2−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニルの、20mlの無水トルエン中溶液を滴下した。得られた反応混合物を、最初、室温で1時間撹拌し、ついで80℃で3時間撹拌した。ついで、該混合物を減圧下で濃縮させ、残渣を酢酸エチルに溶かし、水に加えた。水相を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機相を塩化アンモニウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相:第一に、シクロヘキサン、第二に、シクロヘキサン/酢酸エチルの勾配 200:1→50:1)に付して、3.051gの標記化合物(理論値の64.9%、ジアステレオマー比率 約3:1)を得た。
アルゴン下、14.8ml(105.6ミリモル)のジイソプロピルアミンを、最初に、150mlのTHFに充填し、該混合物を−30℃に冷却し、42.3ml(105.75ミリモル)のn−ブチルリチウムのヘキサン中2.5 M溶液をゆっくりと添加した。ついで、該反応溶液を−20℃に加温し、90mlのTHFに溶かした15g(81.25ミリモル)のメチル(4−クロロフェニル)アセテートをゆっくりと添加し、該混合物をこの温度で2時間撹拌した。次に、該反応溶液を−78℃に冷却し、60mlのTHFに溶かした7.2ml(86.1ミリモル)の2−シクロペンテン−1−オンをゆっくりと添加した。添加終了後、該溶液をこの温度で1時間攪拌した。TLCチェック(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1)に付した後、塩化アンモニウム飽和溶液を加え、該混合物を酢酸エチルに溶かした。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過に付した後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をシリカゲル上でクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1)に付して精製した。この操作により、15.65g(58.67ミリモル、理論値の72%)の標記化合物を黄色油として得た。
アルゴン下、200mlのトルエンで希釈した、82.5ml(82.14ミリモル)の1,1’−[(トリフルオロ−λ4−スルファニル)イミノ]ビス(2−メトキシエタン)(Desoxofluor)の、THF中50%濃度の溶液を最初に充填し、5℃に冷却し、744μl(5.87ミリモル)の三フッ化ホウ素/ジエチルエーテル複合体の1M溶液をゆっくりと添加した。該混合物を5℃で2時間撹拌した。次に、200mlのトルエンに溶かした15.65g(58.67ミリモル)のメチル(4−クロロフェニル)(3−オキソシクロペンチル)アセテートをゆっくりと添加し、該混合物をその後で55℃に加温し、この温度で60時間撹拌した。ついで、該反応混合物を、0℃に冷却した、100mlのトルエンおよび100mlの2M水酸化ナトリウム水溶液からなる混合物に添加した。該有機相を分離し、該水相を酢酸エチルでさらに3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過に付した後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をシリカゲル上でクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 7:1)に付して精製した。この操作により、13.24g(45.86ミリモル、理論値の78%)の標記化合物を無色油として得た。
室温で、17.0g(99.88ミリモル)の(+/−)−エチル2−オキソシクロペンチルアセテートを、52.8ml(399.5ミリモル)のジエチルアミノサルファトリフルオリド(DAST)の、150mlの無水ジクロロメタン中溶液に滴下した。混合物を還流下で一夜加熱した。冷却後、さらに13.2ml(99.88ミリモル)のジエチルアミノサルファトリフルオリド(DAST)を添加し、該混合物をもう一度還流下で36時間攪拌した。冷却後、該混合物をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液を注意して加え、ついで該混合物を激しく攪拌した。有機相を炭酸水素ナトリウム飽和溶液で、1N塩酸で2回、および塩化ナトリウム飽和溶液で連続して洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。その暗褐色残渣から、生成物をカラムシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 ペンタン/ジクロロメタン 10:1→1:1)で精製した。この操作により、7.52g(理論値の39%)の標記化合物を得た。
22.6ml(22.6ミリモル)のリチウムヘキサメチルジシラジドのトルエン中1M溶液を、−20℃に冷却し、2.90g(15.09ミリモル)の(+/−)−エチル(2,2−ジフルオロシクロペンチル)アセテートの、20mlの無水トルエン中溶液を滴下した。該混合物を−20℃で10分間撹拌した。冷却媒体を除去し、次に上記製造の3.75g(19.61ミリモル)の4−ブロモクロロベンゼン、110mg(0.49ミリモル)のパラジウム(II)アセテートおよび374mg(0.95ミリモル)の2’−ジシクロヘキシルホスフィノ−2−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニルの、20mlの無水トルエン中溶液を滴下した。得られた反応混合物を最初に室温で1時間撹拌し、ついで90℃で2時間撹拌した。冷却後、該反応混合物を水に加えた。水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。残渣を、シリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1)に付し、2.70gの標記化合物(理論値の59.1%、ジアステレオマー 比率 約1:4.3)を得た。
5.086g(17.26ミリモル)のエチル(3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノエートを68mlのジオキサンに溶かし、34mlの1N水酸化ナトリウム水溶液を添加した。該混合物を50℃で2時間撹拌した。ついで、該反応混合物を1N塩酸でpH1に酸性化し、ジクロロメタンで繰り返し抽出した。合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。この操作により、3.9g(14.63ミリモル、理論値の85%、83%de)の標的化合物を得た。
3.0gのエチル(3R)−2−(4−エチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノエート(純度約88%、約9.16ミリモル;ジアステレオマー混合物)を、それぞれ12.4mlのメタノール、THFおよび水の混合液に溶かし、5.49g(137.35ミリモル)の水酸化ナトリウムを少しずつ添加した。反応混合物を40℃で9時間撹拌した。冷却後、揮発性溶媒の大部分を減圧下で除去し、残渣を水で希釈した。該混合物を塩酸を添加して酸性にし、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させ、残渣を高真空下で乾燥させた。この操作により、2.61g の標記化合物を粗生成物として得、それをさらに精製しなかった(ジアステレオマー比率 約9:1)。
2.70g(8.92ミリモル)のエチル(4−クロロフェニル)(2,2−ジフルオロシクロペンチル)アセテート(ジアステレオマー混合物)を10mlのメタノール、10mlのTHFおよび5mlの水に溶かし、7.13g(89.18ミリモル)の50%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を室温で添加した。反応混合物を室温で一夜攪拌した。次に、該混合物を水で希釈し、塩酸で酸性にした。水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させ、残渣を高真空下で乾燥させた。この操作により、2.39gの標記化合物(理論値の97.6%、ジアステレオマー比率 約1:1)を得た。
19.5g(73.13ミリモル)の(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸を860mlのジクロロメタンに溶かし、0.5mlのDMFを添加した。次に、−5℃から−10℃(氷/アセトン冷却浴)で、73ml(146.26ミリモル)の塩化オキサリルのジクロロメタン中2M溶液をゆっくりと滴下し、該混合物をこの温度で1時間撹拌した。反応が完了した後、該反応溶液を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を200mlのジクロロメタンに溶かし、ついでもう一度濃縮して乾固させた。この操作により、20.1g(70.5ミリモル、理論値の96%)の標記化合物を無色油として得た。さらなる精製に付すことなく、また、さらなる分光学的同定に付すことなく、この方法にて得られた生成物をその後の反応に用いた。
18g(70.38ミリモル)の(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイルクロリドを500mlのTHFに溶かし、18.4ml(105.57ミリモル)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを添加し、該混合物を−10℃に冷却した。ついで、500mlのTHFに溶かした、20.07g(70.38ミリモル)のtert−ブチル−3−(3−アミノ−4−クロロフェニル)プロパノエートをゆっくりと添加し、その間に反応温度が0℃を越えないように注意した。次に、該混合物をさらに1時間撹拌した。ついで、水および酢酸エチルを該反応溶液に添加し、有機相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮させた。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)に付して精製した。この操作により、30.13g(59.74ミリモル、理論値の85%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6、δ/ppm):9.82(1H,s)、7.50−7.42(4H,m)、7.39−7.32(2H,m)、7.07−7.01(1H,m)、4.12(1H,d)、3.42−3.29(1H,m)、2.75(2H,t)、2.46(2H,t)、1.31(9H,s)、0.80(3H,d)
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6、δ/ppm):9.82(1H,s)、7.50−7.42(4H,m)、7.39−7.32(2H,m)、7.07−7.01(1H,m)、4.12(1H,d)、3.42−3.29(1H,m)、2.75(2H,t)、2.46(2H,t)、1.31(9H,s)、0.80(3H,d)
室温で、HATU(1.0ないし2.0当量)を、目的とする4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−フェニルブタン酸誘導体(約0.8ないし1.5当量、0.15ないし1.5モル/l)およびアニリン(約0.8ないし1.5当量、0.15ないし1.5モル/l)の、DMFおよびピリジン(混合比 約3:1ないし1.5:1)の混合液中溶液に添加する。別法として、ピリジンの代わりに、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.0ないし5.0当量)を用いることも可能である。得られた混合物を室温ないし60℃の温度で4時間ないし48時間撹拌する。適切な場合、24時間後に、さらにアニリンまたはカルボン酸を、およびHATUを添加する。反応が完了した後、該粗生成物は、溶媒を減圧下で除去した後に分取性RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水の勾配)に付すことで、または別に、反応混合物を水性後処理に供した後にシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチルまたはジクロロメタン/メタノール混合物)に付すことで精製され得る。
実施例135A
tert−ブチル(2E)−3−(3−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−メチルアクリレートおよび
tert−ブチル2−(3−アミノ−4−クロロ−2−メチルベンジル)アクリレート
tert−ブチル(2E)−3−(3−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−メチルアクリレートおよび
tert−ブチル2−(3−アミノ−4−クロロ−2−メチルベンジル)アクリレート
1.58g(5.61ミリモル)のtert−ブチル(2E)−3−(3−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−メチルアクリレートおよびtert−ブチル2−(3−アミノ−4−クロロ−2−メチルベンジル)アクリレート(実施例135A)の混合物の、5.0mlのメタノール中溶液を、354mg(14.6ミリモル)のマグネシウム削り屑および少量のヨウ素に添加した。該混合物を室温で(最初は冷却しながら)一夜攪拌した。ついで、50mlの1N塩酸を氷冷しながら添加した。次に、10%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を添加することで、混合物のpHを約10に調整した。該混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1から40:1)に付し、962mgの標的生成物(理論値の60.5%)を得た。
工程1:
199.0g(0.845モル)の3−ブロモ−4−クロロ安息香酸を2.5リットルのTHFに溶かし、該混合物を−10℃に冷却し、1.69リットル(1.69モル)のボランのTHF中1M溶液をこの温度で添加した。反応混合物を一夜室温に加温し、ついで塩化アンモニウム飽和水溶液を添加した。水を添加した後、該混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。これから、粗生成物として、206gの(3−ブロモ−4−クロロフェニル)メタノールを得、それをさらに精製することなく、この後の工程に使用した。
199.0g(0.845モル)の3−ブロモ−4−クロロ安息香酸を2.5リットルのTHFに溶かし、該混合物を−10℃に冷却し、1.69リットル(1.69モル)のボランのTHF中1M溶液をこの温度で添加した。反応混合物を一夜室温に加温し、ついで塩化アンモニウム飽和水溶液を添加した。水を添加した後、該混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。これから、粗生成物として、206gの(3−ブロモ−4−クロロフェニル)メタノールを得、それをさらに精製することなく、この後の工程に使用した。
アルゴン下、5.8ml(41.6ミリモル)のジイソプロピルアミンを50mlの乾燥THFに溶かし、該混合物を−30℃に冷却した。16.6ml(41.6ミリモル)のn−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M)を滴下し、得られた混合物を0℃に加温し、ついで−70℃に冷却した。5.06g(32.0ミリモル)のtert−ブチル2−メチルブタノエートの20mlのTHF中溶液を添加し、反応温度を−60℃より低く保持した。−60℃で4時間撹拌した後、10.0g(35.2ミリモル)の2−ブロモ−4−(ブロモメチル)−1−クロロベンゼンの、30mlのTHF中溶液を添加し、温度をもう一度−60℃より低く維持した。ついで、該反応混合物を一夜にて室温にゆっくりと加温し、ついで塩化アンモニウム飽和水溶液および酢酸エチルを添加した。相分離の後、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、 減圧下で濃縮させた。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 100:1)に付して精製した。この操作により、7.62g(理論値の65.9%)の標記化合物を得た。
アルゴン下、1.59g(16.6ミリモル)のナトリウム tert−ブトキシドを乾燥フラスコ中に秤量し、34.6mlの無水トルエンを添加した。5.0g(13.8ミリモル)の(+/−)−tert−ブチル−2−(3−ブロモ−4−クロロベンジル)−2−メチルブタノエート、1.8ml(16.6ミリモル)のベンジルアミン、633mg(0.69ミリモル)のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムおよび344mg(0.55ミリモル)の(+/−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを連続して添加した。ついで、該反応混合物を110℃で2.0時間撹拌した。冷却後、塩化アンモニウム飽和水溶液および酢酸エチルを加え、反応混合物を珪藻土を介する吸引濾過に付した。相分離の後、有機相を塩化アンモニウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 80:1)に付して精製した。この操作により、4.44gの標記化合物をまだわずかに汚染された形態にて得た(理論値の約83%)。
20.0g(114.9ミリモル)の2,2,2−トリフルオロアセトフェノンを、最初に、80mlの濃硫酸に充填し、該混合物を−10℃に冷却した。−10℃の上記で製造した4.8ml(114.8ミリモル)の硝酸の、20mlの濃硫酸中溶液を、反応温度が−5℃を越えないように、この混合物に滴下した。添加終了後、反応混合物を−10℃と0℃の間で1時間撹拌し、氷水上に注意して添加した。50%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を添加し、該混合物のpHを約9−10に調節した。該混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 最初はシクロヘキサン/ジクロロメタン 2:1から1:1で、最後は純粋なジクロロメタン)に付して精製した。この操作により、19.2gの標的生成物(理論値の76.2%)を得た。
25.9ml(110.4ミリモル)のtert−ブチル(ジエトキシホスホリル)アセテート を、0℃に冷却した、4.41g(鉱油中60%、110.4ミリモル)の水素化ナトリウム の、37.2mlのTHFおよび37.2mlのDMFの混合液中懸濁液に滴下した。30分後、18.6g(84.9ミリモル)の2,2,2−トリフルオロ−1−(3−ニトロフェニル)エタノンを添加し、冷却浴を取り外し、反応混合物を室温で2時間攪拌した。ついで、該反応混合物を水に加え、塩化ナトリウムで飽和させた後、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 100:1から20:1)に付して精製した。この操作により、18.0gの標的生成物をE/Z異性体混合物(理論値の66.8%)として得た。
4.0g(35.0ミリモル)のシクロブチル酢酸を20mlのジクロロメタンに溶かし、一滴のDMFを加え、0℃に冷却した後、4.0ml(45.6ミリモル)の塩化オキサリルを滴下した。反応混合物を0℃と10℃の間で2時間撹拌し、ついで減圧下で冷却しながら濃縮した。残渣を無水ジクロロメタンに溶かし、もう一度減圧下で冷却しながら濃縮した。この操作をもう一度繰り返し、ついで得られた酸クロリドを高真空下で5分間簡単に乾燥させた。ついで、該残渣を20mlの無水THFに溶かし、0℃に冷却し、28ml(28ミリモル)のカリウムtert−ブトキシドのTHF中1M溶液を滴下した。添加終了後、冷却媒体を取り外し、該混合物を室温で1時間攪拌し、ついで水に加えた。該混合物をジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。この操作により、3.88gの粗標的生成物(理論値の約65%)を得た。
アルゴン下、2.9ml(20.8ミリモル)のジイソプロピルアミンを30mlの乾燥THFに溶かし、該混合物を−20℃に冷却した。8.3ml(20.8ミリモル)のn−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M)を滴下し、得られた混合物を−20℃で30分間撹拌し、ついで−78℃に冷却した。この温度で、2.60g(約15.3ミリモル、粗製)のtert−ブチルシクロブチルアセテートの、10mlのTHF中溶液を添加した。−78℃で4時間撹拌した後、3.95g(13.9ミリモル)の2−ブロモ−4−(ブロモメチル)−1−クロロベンゼンの10mlのTHF中溶液を添加した。反応混合物を室温にてゆっくりと一夜加温し、ついで塩化アンモニウム飽和水溶液を添加した。該混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。残りの固体を30mlのシクロヘキサン/ジクロロメタン(1:1)でトリチュレートし、濾過した。該固体を10mlのシクロヘキサン/ジクロロメタン(1:1)でもう一度トリチュレートし、再び濾過した;この操作をもう一度繰り返した。すべての濾液を集め、合わせて減圧下で濃縮させた。ついで、該残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 純粋なシクロヘキサンからシクロヘキサン/ジクロロメタン 20:1から10:1)に付してさらに精製した。この操作により、2.24gの標記化合物(理論値の43.2%)を得た。
アルゴン下、848.6mg(8.83ミリモル)のナトリウム tert−ブトキシド、337mg(0.39ミリモル)のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムおよび183mg(0.29ミリモル)のrac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを乾燥フラスコ中に秤量し、高真空下で10分間保持し、ついでアルゴンを通気した。5mlの無水トルエン、0.96ml(8.83ミリモル)のベンジルアミンおよび2.75g(7.36ミリモル)の(+/−)−tert−ブチル3−(3−ブロモ−4−クロロフェニル)−2−シクロブチルプロパノエートの5mlの無水トルエン中溶液を連続して添加した。該反応混合物をさらに3回排出し、その各々でアルゴンで通気し、ついで該混合物を110℃で3時間攪拌した。冷却後、該反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液に添加した。該混合物を酢酸エチルで3回抽出した。該有機相を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。該粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/ジクロロメタン 4:1から2:1、ついで純粋なジクロロメタン)に付して精製した。この操作により、1.95gの標記化合物(理論値の65.1%)を得た。
33.8ml(242.2ミリモル)のトリエチルアミンを、10.0g(48.4ミリモル)の5−ブロモ−2−クロロアニリンおよび8.69g(67.8ミリモル)のメチル(2E)−ヘキサ−2−エノエートの、100mlのDMF中混合物に添加した。該混合物を3回排出し、その各々でアルゴンで通気した。1.09g(4.84ミリモル)のパラジウム(II)アセテートおよび2.95g(9.69ミリモル)のトリ−2−トリルホスフィンを添加した後、該混合物をさらに2回排出し、その各々でアルゴンで通気し、ついで該反応混合物を150℃で4時間撹拌した。冷却後、該混合物を水に加え、塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で、最後に高真空下で濃縮させた。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1)に付して精製した。この操作により、7.70gの2種の標記化合物の混合物(理論値の62.7%、α,β−不飽和異性体が優勢で約1.5:1の比率)を得た。
16.9ml(121ミリモル)のトリエチルアミンを、5.0g(24.2ミリモル)の5−ブロモ−2−クロロアニリンおよび5.53g(48.4ミリモル)のメチル2−ペンタエノエートの、50mlのDMF中混合物に添加した。該混合物を3回排出し、その各々でアルゴンで通気した。544mg(2.42ミリモル)のパラジウム(II)アセテートおよび1.47g(4.84ミリモル)のトリ−2−トリルホスフィンを添加した後、該混合物をさらに2回排出し、その各々でアルゴンで通気し、ついで該反応混合物を150℃で6時間撹拌した。冷却後、該混合物を室温に一夜保持し、ついで水に加えた。該混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させ、残渣を高真空下で乾燥させた。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル50:1から10:1)に付し、2種の異性標的生成物を分離した形態にて得た。この操作により、0.85gのメチル3−(3−アミノ−4−クロロフェニル)ペンタ−2−エノエート(理論値の14.6%)および3.05gのメチル3−(3−アミノ−4−クロロフェニル)ペンタ−3−エノエート(理論値の52.5%)を得た。
200mgの(+)−tert−ブチル(2S)−3−(3−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−メチルプロパノエートおよび241mgの新たに調製した(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイルクロリドから、287mgの標的生成物(理論値の75.2%)を得た。
LC−MS(方法6):Rt=1.51分;m/z=530(M−H)−
LC−MS(方法6):Rt=1.51分;m/z=530(M−H)−
アルゴン下、4.0ml(28.8ミリモル)のジイソプロピルアミンを50mlの乾燥THFに溶かし、該混合物を−30℃に冷却した。11.5ml(28.8ミリモル)のn−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M)を滴下した。得られた混合物を0℃に加温し、ついで−70℃に冷却した。2.77g(19.2ミリモル)のtert−ブチル−2−メチルプロパノエートの、20mlのTHF中溶液を次に添加し、その温度を−60℃より下に維持した。−60℃で4時間攪拌した後、6.0g(21.1ミリモル)の2−ブロモ−4−(ブロモメチル)−1−クロロベンゼンの、30mlのTHF中溶液を加え、反応温度をもう一度−60℃より下に維持した。反応混合物を一夜攪拌し、室温にまでゆっくりと加温し、次に塩化アンモニウム飽和水溶液および酢酸エチルを添加した。相分離の後、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1→4:1)に付して精製した。この操作により、5.6g(理論値の84%)の標記化合物を得た。
アルゴン下、1.73g(17.95ミリモル)のナトリウム tert−ブトキシドを乾燥フラスコ中に秤量し、40mlの無水トルエンを添加した。5.2g(14.96ミリモル)のtert−ブチル3−(3−ブロモ−4−クロロフェニル)−2,2−ジメチルプロパノエート、1.96ml(17.95ミリモル)のベンジルアミン、685mg(0.75ミリモル)のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムおよび373mg(0.60ミリモル)の(+/−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを連続して加えた。反応混合物を110℃で2.0時間攪拌し、ついで室温に冷却し、この温度で一夜攪拌した。塩化アンモニウム飽和水溶液および酢酸エチルを次に添加し、該反応混合物を珪藻土を介する吸引濾過に付した。相分離の後、有機相を塩化アンモニウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。該粗生成物を分取性HPLC(移動相 アセトニトリル/水)に付して精製した。この操作により、2.78gの標記化合物(理論値の50%)を得た。
アルゴン下、室温で、3.0g(42.8ミリモル)のシクロブタノンを160mlのジクロロメタンに溶かし、20.95g(55.64ミリモル)のtert−ブチル(トリフェニル−λ 5 −ホスファニリデン)アセテートおよび0.68g(5.56ミリモル)の安息香酸を次に添加した。反応混合物を室温で一夜攪拌し、ついで濃縮して乾固させた。残渣を25mlのジエチルエーテルでトリチュレートし、混合物を4℃で12時間貯蔵した。沈殿したトリフェニルホスファンオキシドを濾過し、濾液を濃縮して乾固させた。得られた粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)に付して精製した。この操作により、9.3g(理論値の99%)の標記化合物を得た。
3.93g(44.59ミリモル)の1,1−ジメトキシエテンおよび5g(44.59ミリモル)のエチルブタ−2,3−ジエノエートの、50mlのトルエン中溶液を還流温度で加熱し、24時間攪拌した。室温に冷却した後、該反応混合物を溶媒を含まないようにし、得られた粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)に付して精製した。この操作により、1.9g(理論値の21%)の標記化合物を無色液体として得、それをその後の反応のためにさらに特徴付けることなく用いた。
溶液Bを−40℃に冷却し、溶液Aにゆっくりと滴下した。得られた反応混合物を次に−40℃でさらに1時間攪拌した。20mlの氷冷した塩化アンモニウム半飽和水溶液を次に該反応混合物に加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾固させた。得られた粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)に付して精製した。この操作により、135mg(理論値の42%)の標記化合物を得た。
アルゴン下、0.3ml(2.27ミリモル)の[エチル(トリフルオロ−λ4−スルファニル)アミノ]エタンを2mlのジクロロメタンに加えた。反応溶液を0℃に冷却し、175mg(0.38ミリモル)のエチル{1−[4−クロロ−3−(ジベンジルアミノ)フェニル]−3−オキソシクロブチル}アセテートの、3mlのジクロロメタン中混合物を次にゆっくりと添加した。該溶液をついでゆっくりと室温に加温し、この温度で一夜攪拌した。該反応混合物を次に50mlの氷水中に注ぎ、有機相を分離した。水相をジクロロメタンでさらに3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過に付した後、溶媒を減圧下で除去し、得られた粗生成物を分取性HPLC(移動相 メタノール/水 8:2)に付して精製した。この操作により、59mg(理論値の32%)の標記化合物を得た。
アルゴン下、20mlのトルエンで希釈した、7.3ml(5.16ミリモル)の1,1’−[(トリフルオロ−λ4−スルファニル)イミノ]ビス(2−メトキシエタン)(Desoxofluor)のTHF中50%濃度の溶液を、最初に充填し、該混合物を5℃に冷却し、47μl(0.37ミリモル)の1Mの三フッ化ホウ素ジエチルエーテル複合体の溶液をゆっくりと添加した。該混合物を5℃で2時間攪拌した。20mlのトルエンに溶かした、1.21g(3.69ミリモル)のエチル(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−[4−(3−オキソシクロブチル)フェニル]ブタノエートを次に該反応溶液にゆっくりと添加し、該混合物を次に55℃に加温し、この温度で48時間攪拌した。ついで、該反応混合物を0℃に冷却した、20mlのトルエンおよび20mlの水酸化ナトリウム2M水溶液からなる混合物に添加した。有機相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過に付した後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をシリカゲル上でクロマトグラフィー(移動相 シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)に付して精製した。この操作により、558mg(理論値の43%)の標記化合物を黄色液体として得た。
アルゴン下、1g(5.23ミリモル)の1−ブロモ−4−クロロベンゼンの、2.5mlのジエチルエーテル中混合物を、254mg(10.45ミリモル)のマグネシウム削り屑の、5mlのジエチルエーテル中混合物にゆっくりと添加した。反応が開始した後、さらに1g(5.23ミリモル)の1−ブロモ−4−クロロベンゼンの、2.5mlのジエチルエーテル中混合物を、該反応混合物に計量して添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌し、103mg(1.05ミリモル)の塩化銅(I)を添加し、該混合物をついで−10℃に冷却した。2.09g(10.45ミリモル)のジエチルプロパン−2−イリデンマロネートを次にゆっくりと滴下した。反応混合物をその後で加熱して還流させ、この温度で3時間攪拌した。ついで、20mlの氷冷した1M塩酸を極めてゆっくりと添加した。相の分離後に、水相をジエチルエーテルでさらに3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ついで濃縮して乾固させた。粗生成物を分取性HPLC(移動相 メタノール/水 70:30)に付して精製した。この操作により、800mg(理論値の25%)の標記化合物を得た。
796mg(2.55ミリモル)のジエチル[2−(4−クロロフェニル)プロパン−2−イル]マロネート、216mg(5.10ミリモル)の塩化リチウムおよび46μl(2.55ミリモル)の水の、5mlのDMSO中溶液を加熱して還流させ、この温度で4時間攪拌した。室温に冷却した後、20mlのジエチルエーテルおよび20mlの水を該反応混合物に加えた。相を分離した後、有機相を水でさらに3回洗浄し、有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ついで濃縮して乾固させた。粗生成物を分取性HPLC(移動相 メタノール/水 70:30)に付して精製した。この操作により、276mg(理論値の45%)の標記化合物を得た。
40mgの炭素上(10%)パラジウムを、213mg(0.75ミリモル)のエチル3−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−3−メチルブタノエートの、10mlの酢酸エチル中溶液に添加した。反応混合物を1バールの水素圧を用い、室温で一夜水素添加した。ついで、該混合物をセライトを介して濾過し、濾液を濃縮した。この操作により、166mg(理論値の87%)の標的化合物を黄色油として得た。
0℃ないし室温で、トリフルオロ酢酸(TFA)を、問題のtert−ブチルエステルのジクロロメタン中溶液(約0.1ないし2.0モル/lの濃度;所望により1滴の水が加えられてもよい)に、ジクロロメタン/TFAの割合が約2:1ないし1:2(v/v)に達するまで、滴下する。該混合物を室温で1−24時間攪拌し;要すれば、変換が完全になされるまで、該混合物を40℃に加温する。ついで、該反応混合物を減圧下で濃縮させる。粗生成物はシリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エチルまたはシクロヘキサン/酢酸エチルの混合液での溶出、適切な場合、少量の酢酸、またはジクロロメタン/メタノールの混合液を添加してもよい)に付すこと、アセトニトリルまたは水/アセトニトリルの混合液より結晶化すること、あるいは分取性RP−HPLC(移動相 :アセトニトリル/水の勾配)に付すことで精製され得る。
16.1mg(0.674ミリモル)の水酸化リチウムを、0℃に冷却した、212mg(0.449ミリモル)の(+)−3−[4−クロロ−3−({(2S,3R)−4,4,4−トリフルオロ−2−[4−(1−フルオロビニル)フェニル]−3−メチルブタノイル}アミノ)フェニル]プロパノエートの、各々が1.0mlの、メタノール、THFおよび水の混合物中溶液に添加した。ついで、該混合物を室温に加温し、室温で3時間攪拌し、ついで水で希釈し、1N塩酸(pH約2)で酸性にした。該混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮させた。粗生成物を最初にRP−HPLC(移動相 :アセトニトリル/水の勾配)で予め精製した。ついで、塩基性加水分解の間に形成された2Rジアステレオマーをキラル相上の分取性HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD-H、5um、250mmx20mm;注入容量:0.25ml;温度:35℃;移動相:90%イソヘキサン/10%エタノール;流速:15ml/分;検出:220nm]に付して除去した。この操作により、74.0mg(理論値の36.0%)の標記化合物を得た。
Claims (11)
- 式(I):
[式中
R1Aは水素、フッ素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、n−プロピル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
R1Bは水素またはメチルを表し、
R2Aは水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチルまたはn−プロピルを表し、
R2Bは水素またはメチルを表すか、または
R1AおよびR2Aは相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
で示されるシクロプロピル環を形成するか、または
R2AおよびR2Bは相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
(式中、nは1、2または3の数を表す)
で示される環状基を形成し、
R3は水素、フッ素、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
R4は水素、フッ素、塩素、シアノ、メチル、トリフルオロメチルまたはエチルを表し、
R5Aはメチル、トリフルオロメチルまたはエチルを表し、
R5Bはトリフルオロメチルを表すか、または
R5AおよびR5Bは相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
で示されるジフルオロ置換のシクロアルキル環を形成し、
R6は水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、ここで
(C1−C4)−アルキルおよび(C2−C4)−アルケニルはフッ素で3回まで置換されていてもよく、および
シクロプロピルおよびシクロブチルはフッ素で2回まで置換されていてもよく、ならびに
R7は水素、フッ素、塩素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシまたはトリフルオロメトキシを表す]
で示される化合物、あるいはその塩、溶媒和物またはその塩の溶媒和物。 - 式(I)の化合物であって、
R1Aが水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、n−プロピル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
R1Bが水素またはメチルを表し、
R2Aが水素、メチル、トリフルオロメチル、エチルまたはn−プロピルを表し、
R2Bが水素またはメチルを表すか、または
R2AおよびR2Bが相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
で示される環状基を形成し、
[式中、nは1または2の数を表す]
R3が水素、フッ素またはメチルを表し、
R4が水素、フッ素、塩素、シアノ、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
R5Aがメチルまたはエチルを表し、
R5Bがトリフルオロメチルを表すか、または
R5AおよびR5Bが相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
で示されるジフルオロ−置換のシクロアルキル環を形成し、
R6がフッ素、塩素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C3)−アルケニル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、ここで(C1−C4)−アルキルおよび(C2−C3)−アルケニルはフッ素で3回まで置換されていてもよく、およびシクロプロピルおよびシクロブチルはフッ素で2回まで置換されていてもよく、
R7が水素、フッ素、塩素、メチルまたはメトキシを意味する、化合物、あるいはその塩、溶媒和物または塩の溶媒和物である、請求項1記載の化合物。 - 式(I)の化合物であって、
R1Aが水素、メチルまたはエチルを表し、
R1Bが水素を表し、
R2Aが水素、メチル、トリフルオロメチル、エチルまたはn−プロピルを表し、
R2Bが水素またはメチルを表すか、または
R2AおよびR2Bが相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
[式中、nは1または2の数を表す]
で示される環状基を形成し、
R3が水素を表し、
R4がフッ素、塩素またはメチルを表し、
R5Aがメチルを表し、
R5Bがトリフルオロメチルを表すか、または
R5AおよびR5Bが相互に結合し、それらが結合する炭素原子と一緒になって、式:
で示されるジフルオロ−置換のシクロペンチル環を形成し、
R6がフッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、イソプロピル、tert−ブチル、1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル、ビニル、1−フルオロビニル、シクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、シクロブチルまたは3,3−ジフルオロシクロブチルを表し、および
R7が水素、フッ素、塩素またはメチルを意味する、化合物あるいはその塩、溶媒和物または塩の溶媒和物である、請求項1または2記載の化合物。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の式(I)の化合物の製法であって、式(II):
[式中、R5A、R5B、R6およびR7は請求項1〜3のいずれかに記載されるとおりである]
で示されるカルボン酸を、不活性溶媒中、縮合剤の助けにより、または塩基の存在下、対応する塩化カルボニルの中間体を介して、式(III):
[式中、R1A、R1B、R2A、R2B、R3およびR4は請求項1〜3のいずれかに記載されるとおりであり、T1は(C1−C4)−アルキルまたはベンジルを意味する]
で示されるアミンとカップリングさせ、式(IV):
[式中、R1A、R1B、R2A、R2B、R3、R4、R5A、R5B、R6、R7およびT1は上記と同意義を有する]
で示されるカルボキシアミドを得、ついで、塩基性もしくは酸性加溶媒分解によって、またはT1がベンジルを表す場合には該加溶媒分解もしくは水素化分解によって、エステル基T 1 を除去して、式(I)のカルボン酸を得、および
式(I)の化合物を、要すれば、当該分野に既知の方法によりそのエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーに分離し、および/または、要すれば、適当な(i)溶媒、および/または(ii)塩基と反応させ、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物を得ることを特徴とする、方法。 - 疾患を処置および/または予防するための請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
- 心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、微小循環の障害、血栓塞栓性障害および動脈硬化症の処置および/または予防にて用いるための請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
- 心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、微小循環の障害、血栓塞栓性障害および動脈硬化症の処置および/または予防用の医薬を製造するための請求項1〜3のいずれかに記載の化合物の使用。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を、1種または複数の不活性で非毒性の医薬的に適する賦形剤と組み合わせて含む、医薬。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を、有機硝酸塩、NOドナー、cGMP−PDE阻害剤、グアニル酸シクラーゼの刺激剤、抗血栓活性を有する剤、降圧作用を有する剤、および脂質代謝を修飾する剤からなる群より選択される1種または複数のさらなる活性化合物と組み合わせて含む、医薬。
- 心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、微小循環の障害、血栓塞栓性障害および動脈硬化症の処置および/または予防用の請求項8または9に記載の医薬。
- ヒトおよび動物における心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、微小循環の障害、血栓塞栓性障害および動脈硬化症の処置および/または予防方法であって、有効量の少なくとも1種の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物、または請求項8〜10のいずれかに記載の医薬を投与することを含む、方法。
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